JP5590076B2 - 多相回転機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、多相回転機の制御装置に関する。
従来、複数組の巻線組を有する多相回転機の駆動装置として、例えば特許文献1に開示されたものがある。この電動機駆動装置は、複数のインバータの一部が故障した場合、故障したインバータから複数の巻線組への電力供給を停止し、故障したインバータ以外の正常なインバータから対応する巻線組への電力供給を行う。一部のインバータが故障しても正常なインバータだけで駆動することにより、電動機を継続して運転することができる。
特開2005−304119号公報
いずれかの系統でショート故障等が発生したとき、故障系統の電力変換器自体が駆動を停止したとしても、逆起電圧により電流が故障系統の電力変換器及び巻線に流れることとなる。この電流は、発熱やトルクリップル等の影響を及ぼすおそれがある。
本発明は上述の課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、互いに磁気的に結合する複数組の多相巻線組を有する多相回転機の駆動を制御する制御装置において、故障した系統の電力変換器または対応する巻線組で発生する電流を抑制し、故障系統に流れる電流に起因する発熱やトルクリップルを軽減することにある。
本発明は、互いに磁気的に結合する複数組の多相の巻線組を有する多相回転機の駆動を制御する制御装置であって、多系統の電力変換器と故障検出手段と制御部とを備える。
多系統の電力変換器は、複数組の巻線組の各相に対応する複数のスイッチング素子からなるレッグを有し、複数組の巻線組に交流電流を供給する。
故障検出手段は、電力変換器または巻線組について、多相回転機にブレーキ電流が流れる故障を検出する。
制御部は、電力変換器の駆動に係るd軸電流及びq軸電流を指令し、電力変換器の出力を制御する。d軸電流は磁束の向きに平行な電流であり、q軸電流はd軸と直交する方向の電流である。
そして制御部は、故障検出手段によっていずれかの系統の電力変換器または対応する巻線組の故障が検出されたとき、故障系統の電力変換器の駆動を停止し、且つ、故障系統以外の正常系統の電力変換器の出力について、正常系統の巻線組と故障系統の巻線組との磁気的な結合により故障系統の巻線組に発生する逆起電圧を低減することで、故障系統に流れる電流を低減するようにd軸電流を指令する。
このように正常系統にd軸電流を流すことで、故障系統に流れる電流を抑制することができる。よって、故障系統に流れる電流に起因する発熱やトルクリップルを軽減することができる。
この場合、正常系統へ流すd軸電流を、多相回転機の回転角速度に応じて設定することが好ましい。多相回転機の回転角速度が所定閾値未満のときは、発熱やトルクリップルが問題となる程の電流は故障系統に流れないため、正常系統へd軸電流を流す必要はない。一方、多相回転機の回転角速度が所定閾値を超えたときは、正常系統へのd軸電流を、例えば回転角速度と閾値との差に比例するように変化させてもよいし、回転角速度に対しステップ状に変化させてもよい。
「多系統多相」回転機は、具体的には「2系統3相」回転機に代表される。この場合、2系統の電力変換器は、振幅が互いに同一であり、互いの位相差が(30±60×n(nは整数))°である交流電流を2組の巻線組に供給することが好ましい。
故障検出手段が検出する「ブレーキ電流が流れる故障」の具体例として、電力変換器を構成するスイッチング素子のショート故障や巻線の天絡、地絡等の故障が挙げられる。これらの故障は、「レッグの高電位側に接続する上母線、又はレッグの低電位側に接続する下母線と、いずれかの相の巻線とが導通状態となる故障」として総括することができる。
さらに、本発明の多相回転機の制御装置は、特に電動パワーステアリング装置に有効に適用される。その理由は、車両において運転者の操舵を補助するための電動パワーステアリング装置では、できる限り安定した駆動を継続することが要求されるからである。
本発明の第1実施形態による多相回転機の制御装置により制御される2系統インバータの回路模式図。 本発明の第1実施形態による多相回転機の制御装置を適用した電動パワーステアリング装置の概略構成図。 本発明の第1実施形態による制御装置が適用される3相モータの模式図。 本発明の第1実施形態による多相回転機の制御装置の制御ブロック図。 モータにブレーキ電流が流れる故障の類型を説明する説明図。 上MOSショート故障時の電流の流れを説明する説明図。 2系統3相モータの相互インダクタンスを検討するための模式図。 故障系統のインバータに流れる(a)q軸電圧、(b)d軸電圧についての等価回路を示す図。 本発明の第1実施形態によるモータの回転角速度と正常系統d軸電流との関係を示す特性図。 本発明の第2実施形態によるモータの回転角速度と正常系統d軸電流との関係を示す特性図。
以下、本発明による多相回転機の制御装置を車両の電動パワーステアリング装置に適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について、図1〜図9を参照して説明する。
図2は、電動パワーステアリング装置1を備えたステアリングシステム90の全体構成を示す。ハンドル91に接続されたステアリングシャフト92には、操舵トルクを検出するためのトルクセンサ94が設置されている。ステアリングシャフト92の先端にはピニオンギア96が設けられており、ピニオンギア96はラック軸97に噛み合っている。ラック軸97の両端には、タイロッド等を介して一対の車輪98が回転可能に連結されている。ステアリングシャフト92の回転運動は、ピニオンギア96によってラック軸97の直線運動に変換され、ラック軸97の直線運動変位に応じた角度について一対の車輪98が操舵される。
電動パワーステアリング装置1は、回転軸を回転させるアクチュエータ2、及び、回転軸の回転を減速してステアリングシャフト92に伝達する「動力伝達手段」としての減速ギア89を含む。
アクチュエータ2は、操舵アシストトルクを発生する「多相回転機」としてのモータ80と、モータ80を駆動する「制御装置」としてのECU10とから構成される。本実施形態のモータ80は3相ブラシレスモータであり、減速ギア89を正逆回転させる。
ECU10は、制御部65、及び、制御部65の指令に従ってモータ80への電力供給を制御する「電力変換器」としてのインバータ60を含む。
回転角センサ85は、例えば、モータ80側に設けられる磁気発生手段である磁石と、ECU10側に設けられる磁気検出素子とによって構成される。
回転角センサ85は、モータ80の回転角θを検出すると共に、単位時間当たりの回転角θの変化量である回転角速度ωを検出する。
制御部65は、回転角センサ85からの回転角信号、図示しない車速センサからの車速信号、トルクセンサ94からの操舵トルク信号、等に基づいて、インバータ60への出力を制御する。これにより、電動パワーステアリング装置1のアクチュエータ2は、ハンドル91の操舵を補助するための操舵アシストトルクを発生し、ステアリングシャフト92に伝達する。
詳しくは、図1に示すように、モータ80は、2組の巻線組801、802を有する。
第1巻線組801は、U、V、W相の3相巻線811、812、813から構成され、第2巻線組802は、U、V、W相の3相巻線821、822、823から構成される。ここで、第1巻線組801および第2巻線組802は、電気的には結合されていないが、モータ80が構成する磁気回路により磁気的には結合されている。2つの巻線組801、802間の「磁気的な結合」について、詳しくは後述する。また、本実施形態のモータ80は、非突極型のSPMSM(表面磁石同期モータ)で構成されているものとする。
インバータ60は、第1巻線組801に対応して設けられる第1系統インバータ601と、第2巻線組802に対応して設けられる第2系統インバータ602から構成される。以下、インバータ、及びそのインバータと対応する3相巻線組の組合せの単位を「系統」という。
ECU10は、第1系統電源リレー521、第2系統電源リレー522、コンデンサ53、第1系統インバータ601、第2系統インバータ602、第1系統電流検出器701、第2系統電流検出器702、及び制御部65等を備えている。電流検出器701、702は、インバータ601、602が巻線組801、802に供給する相電流を系統毎に検出する。
バッテリ51は、例えば12Vの直流電源である。電源リレー521、522は、バッテリ51からインバータ601、602への電力供給を系統毎に遮断可能である。
コンデンサ53は、バッテリ51と並列に接続され、電荷を蓄え、インバータ601、602への電力供給を補助したり、サージ電流などのノイズ成分を抑制したりする。
第1系統インバータ601は、第1巻線組801の各巻線811、812、813への通電を切り替えるべく、6つのスイッチング素子611〜616がブリッジ接続されている。本実施形態のスイッチング素子611〜616は、MOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)である。以下、スイッチング素子611〜616をMOS611〜616という。また、高電位側(上アーム)のMOS611、612、613を「上MOS」、低電位側(下アーム)のMOS614、615、616を「下MOS」という。
各相の上MOSと下MOSとの組は「レッグ」を構成する。各相のレッグの高電位側は上母線Lpを経由して、バッテリ51の正極側に接続されている。各相のレッグの低電位側は下母線Lgを経由して、バッテリ51の負極側に接続されている。
上MOS611、612、613は、ドレインが上母線Lpに接続され、ソースが下MOS614、615、616のドレインに接続されている。下MOS614、615、616のソースは、電流検出器701を構成する電流検出素子711、712、713を介して下母線Lgに接続されている。上MOS611、612、613と下MOS614、615、616との接続点は、それぞれ、巻線811、812、813の一端に接続されている。
電流検出素子711、712、713は、それぞれ、第1系統U、V、W相の巻線811、812、813に通電される相電流を検出する。また、第1系統インバータ601の上母線Lpと下母線Lgとの間の所定分圧によって、入力電圧Vr1が検出される。
第2系統インバータ602についても、スイッチング素子(MOS)621〜626、電流検出器702を構成する電流検出素子721、722、723の構成、及び入力電圧Vr2を検出する構成は、第1系統インバータ601と同様である。
制御部65は、マイコン67、駆動回路(プリドライバ)68等で構成される。マイコン67は、トルク信号、回転角信号等の入力信号に基づき、制御に係る各演算値を制御演算する。駆動回路は、MOS611〜616、621〜626のゲートに接続され、マイコン67の制御に基づいてスイッチング出力する。
モータ80の構成について、さらに図3を参照して説明する。図3(a)に示すように、モータ80は、回転軸Oを中心としてロータ83がステータ84に対して回転する。
本実施形態による3相ブラシレスモータは、mを自然数とすると、ステータ84のコイル数が(12×m)であり、ロータ83の永久磁石87の極数が(2×m)であることを特徴とする。図3は、m=2の例を示す。なお、mは2以外の自然数であってもよい。
図3(b)は、スラスト方向Z(図3(a)参照)から視たロータ83の永久磁石87およびステータ84の模式図である。永久磁石87は、N極とS極が交互に2個ずつ、計4(=2×2)極設けられている。ステータコイルは、6個のコイルからなるコイル群が4群、すなわち24(=12×2)個のコイルから構成される。1つのコイル群は、U1コイル、U2コイル、V1コイル、V2コイル、W1コイルおよびW2コイルがこの順に時計回りで配列される。また、2つのコイル群が「1組の巻線組」を構成する。
図3(c)は、スラスト方向Zから視たステータ84の展開図であり、図3(d)は、ラジアル方向R(図3(a)参照)から視た巻線の展開図である。図3(d)に示すように、例えばU1コイルを形成する巻線は、1本の導線が、6個おきに配置される突出部86に順に巻回されることにより形成される。
これにより、U相を例に取ると、第2巻線組802を構成するU2コイル821の周方向の配置は、第1巻線組801を構成するU1コイル811に対し、電気角30°に相当する角度だけ進んだ位置関係になる。よって、第2巻線組802に供給する3相交流電流の位相を、第1巻線組801に供給する3相交流電流の位相に対して30°進めることが可能となる。また、2組の巻線組801、802に供給する3相交流電流の振幅は互いに同一とする。
次に、ECU10の制御ブロック図を図4に示す。図4では、ECU10の中で、特に制御部65(2点鎖線で示す)の構成について詳しく説明する。
制御部65は、第1系統、第2系統のそれぞれについて、電流指令値演算手段151、152、3相2相変換手段251、252、制御器301、302、2相3相変換手段351、352、及び故障検出手段751、752を含む。
電流指令値演算手段151、152は、それぞれ、トルクセンサ94による操舵トルクTq*等の信号が入力される。入力信号に基づいて、電流指令値演算手段151は、第1系統のd軸電流指令値Id1*、及びq軸電流指令値Iq1*を演算し、電流指令値演算手段152は、第2系統のd軸電流指令値Id2*、及びq軸電流指令値Iq2*を演算する。
ここで、d軸電流指令値Id1*、Id2*は、磁束の向きに平行なd軸電流(励磁電流もしくは界磁電流)についての電流指令値であり、q軸電流指令値Iq1*、Iq2*は、d軸と直交するq軸電流(トルク電流)についての電流指令値である。
電流指令値演算手段151、152と制御器301、302との間には、d軸電流指令値Id1*、Id2*を補正するd軸電流補正部201、202が設けられている。これについての説明は後述する。後述の説明で「第1系統が故障系統、第2系統が正常系統」の場合を例示することに伴い、この場合に機能する第2系統のd軸電流補正部202を実線で示し、この場合に機能しない第1系統のd軸電流補正部201を破線で示している。
次に、系統毎に実行される電流フィードバック制御に係る構成を説明する。
第1系統の3相2相変換部251は、回転角センサ85からフィードバックされた回転角θに基づき、電流検出器701が検出した3相の相電流検出値Iu1、Iv1、Iw1を、d軸電流検出値Id1およびq軸電流検出値Iq1に変換する。
第2系統の3相2相変換部252は、回転角(θ+30°)に基づき、電流検出器702が検出した3相の相電流検出値Iu2、Iv2、Iw2を、d軸電流検出値Id2およびq軸電流検出値Iq2に変換する。
第1系統の制御器301は、d軸電流指令値Id1*と検出値Id1との差分、及び、q軸電流指令値Iq1*と検出値Iq1との差分がそれぞれ入力される。制御器301は、この差分を0(ゼロ)に収束させるように電圧指令値Vd1、Vq1を演算する。制御器301は、例えば、PI(比例積分)制御演算等であって、比例ゲインと積分ゲインとに基づいて電圧指令値Vd1、Vq1を演算する。
第2系統の制御器302の構成は、第1系統と同様である。
第1系統の2相3相変換部351は、回転角センサ85からフィードバックされた回転角θに基づき、2相の電圧指令値Vd1、Vq1をU相、V相、W相の3相電圧指令値Vu1、Vv1、Vw1に変換して第1系統インバータ601に出力する。
第2系統の2相3相変換部352は、回転角(θ+30°)に基づき、2相の電圧指令値Vd2、Vq2をU相、V相、W相の3相電圧指令値Vu2、Vv2、Vw2に変換して第2系統インバータ602に出力する。
故障検出手段751、752は、系統毎に、電流検出器701、702が検出した相電流検出値およびインバータ601、602の入力電圧Vr1、Vr2に基づいて、インバータ601、602のショート故障、巻線組801、802の天絡、地絡、巻線間のショート故障等の「多相回転機にブレーキ電流が流れる故障」を検出する。
これらのショート故障等の類型を、図5を参照して説明する。図5では、第1系統のインバータ601又は巻線組801で故障が発生したものとする。
図5(a)に示す故障例Fex1は、インバータ601の上MOS611、612、613のいずれかで、スイッチング指令がオフであるにもかかわらずドレイン−ソース間が導通状態となるショート故障である。故障例Fex2は、インバータ601の下MOS614、615、616のいずれかで、スイッチング指令がオフであるにもかかわらずドレイン−ソース間が導通状態となるショート故障である。
図5(b)に示す故障例Fex3は、インバータ601と巻線組801とを接続するモータ線Lmが上母線Lpと導通状態となる天絡故障である。故障例Fex4は、モータ線Lmが下母線Lgと導通状態となる地絡故障である。
図5(c)に示す故障例Fex5、Fex6は、巻線組801の巻線同士が端末以外で導通状態となる内部ショート故障である。
これらの故障は、いずれも「レッグの高電位側に接続する上母線、又はレッグの低電位側に接続する下母線と、いずれかの相の巻線とが導通状態となる故障」に該当する。これらの故障によって、図5に示すように、電流が流れる経路が生成される。
このような故障が発生すると相電流検出値が異常値となるため、故障検出手段751、752は、相電流検出値が異常値であることからショート故障を検出し、且つ、いずれの系統でショート故障が発生したかを特定する。
次に、ECU10の作用について説明する。ECU10は、制御部65によって出力が制御される2系統のインバータ601、602から、対応する2組の巻線組801、802へ電力を供給し、モータ80を駆動する。電流検出器701、702は、インバータ601、602から巻線組801、802へ供給される相電流値を検出する。電流検出器701、702によって検出された相電流検出値は、制御部65にフィードバックされ、インバータ601、602への電圧指令値の算出に用いられる。
続いて、いずれか一方の系統でインバータ601、602又は巻線組801、802でショート故障が発生した状況を想定する。
ここでは、第1系統のインバータ601のU相MOS611がショート故障し、第2系統が正常である場合を仮定して説明する(図4参照)。すると、第1系統の故障検出手段751は、電流検出器701によって検出された相電流検出値Iu1、Iv1、Iw1に基づいて、第1系統でショート故障が発生したことを検出する。
故障検出手段751は、ショート故障を検出すると、故障した第1系統インバータ601の駆動を停止するべく、電流指令値を0にするか、或いは、全てのMOSをオフする。又は、インバータ601の上母線Lpに設けられる電源リレー521を遮断してもよい。
しかし、正常系統である第2系統インバータ602がモータ80の駆動を継続するため、モータ80に発生する逆起電圧や、後述する系統間の相互インダクタンスによって、モータ80にブレーキ電流が流れ、モータ80の駆動に逆らうブレーキトルクが発生する。
また、第1系統のインバータ601及び巻線組801に流れる電流に起因して、発熱やトルクリップルが発生するおそれがある。
ここで、図6を参照して、インバータのブリッジ回路の1相でMOSがショート故障したとき、逆起電圧によって故障系統のインバータに電流が流れる原理を説明する。
図6に示すように、第1系統U相上MOS611がショート故障したと仮定する。V相上MOS612、W相上MOS613、及び各相下MOS614〜616は正常である。このとき、逆起電圧によって発生した電流は、<1>V相、W相の巻線812、813、<2>V相上MOS612、W相上MOS613の寄生ダイオード、<3>ショート故障したU相上MOS611、<4>U相巻線811の順に流れる。
本実施形態のECU10は、このように正常系統の駆動によって故障系統に流れる電流を抑制することを目的とするものであり、特に、巻線組801、802の相互インダクタンスに注目した点を特徴とする。第1巻線組801および第2巻線組802は互いに磁気的に結合されているため、2系統の巻線組を流れる電流については、自己インダクタンスのみでなく、巻線組間に発生する相互インダクタンスを考慮する必要があるからである。
(例えば特開2003−153585号参照)。
そこで、系統間相互インダクタンスを含むdq軸電圧方程式について、図7のモデルを用いて説明する。図7において、U、V、Wは、第1系統の巻線組801の各相を示す。また、第2系統の巻線組802については、第1系統との区別のため、U、V、W相に相当する相を「A、B、C」で表す。第1系統U相の電気角を基準位相(θ=0°)とし、反時計周り方向に電気角θが増加する。第2系統A相は、第1系統U相に対し、電気角−30°の位置に示されており、位相が30°進んでいることを意味している。
このモデルで、第1系統の各相についての磁束λは、式1のように表される。式1で、LU、LV、LWは各相の自己インダクタンスであり、M**は同一系統内での相間、及び第1系統と第2系統との間での相間の相互インダクタンスである。Iは相電流、φ0は電機子鎖交磁束数である。
Figure 0005590076
式1において、U、V、W相の自己インダクタンスを共通に「L’」とし(L’=LU=LV=LW)、系統間の結合係数を「a」、系統内の結合係数を「b」とすると、式2、3が得られる。また、以下の式及び文中では、角度単位の「°」の表示を省略する。
Figure 0005590076
Figure 0005590076
式2において、例えばMUVは、U相を基準としたV相の位相が+120であるから、
UV=bL’cos(120)=−(1/2)bL’
となり、MUWは、U相を基準としたW相の位相が−120であるから、
UW=bL’cos(−120)=−(1/2)bL’
となる。
式3において、例えばMUAは、U相を基準としたA相の位相が−30であるから、
UA=aL’cos(−30)=(√3/2)aL’
となり、MUBは、U相を基準としたB相の位相が+90であるから、
UB=aL’cos(90)=0
となり、MUCは、U相を基準としたC相の位相が−150であるから、
UC=aL’cos(−150)=−(√3/2)aL’
となる。
式2の右辺は、式2の行列の全ての要素に(1/2)bL’を加算して2つの対角行列の和に直し、共通の係数としてくくり出すことで、式4のように表すことができる。
Figure 0005590076
式3、式4により、式1は式5に書き換えられる。
Figure 0005590076
式5を時間tで微分する。磁束λの次元は「電圧×時間(V・s)」であるから、磁束λの時間微分は電圧Vとなる。また、電気角θは回転角速度ωを用いてθ=ωtと表されるため、cos(θ)の時間微分は、dcos(θ)/dt=−ωsin(θ)である。
式5を時間微分した式に、抵抗Rと電流Iとの積の項を加えると式6が導かれる。
Figure 0005590076
第1系統U、V、W相についてのdq変換(3相2相変換)の回転行列Xθを式7.1に示す。また、第2系統A、B、C相についてのdq変換の回転行列X(θ+30)は、式7.1中のθを(θ+30)に置き換え、式7.2のようになる。
Figure 0005590076
式7.1、7.2の回転行列Xθ、X(θ+30)を用いて、各系統の3相電圧ベクトルは、式8.1、8.2のようにdq変換される。
Figure 0005590076
同様に、各系統の3相電流ベクトルは、式9.1、9.2のようにdq変換される。
Figure 0005590076
次に、式6の各項に回転行列Xθを掛けると、式10が得られる。
Figure 0005590076
式10の第2項の「11o」部は、いずれも時間tの関数である回転行列Xθ(t)と電流行列(t)との合成関数の微分を考えることにより、
Xθ(t)・{I(t)}’={Xθ(t)・I(t)}’
−{Xθ(t)}’・I(t)
の関係から、式11のように計算することができる。計算の後段で回転行列Xθの第1行と第2行の行ベクトルとを入れ替えた形の回転行列が現れるため、式11の第2項には、式9.1のId1とIq1とを入れ替えた列ベクトルが含まれることとなる。
Figure 0005590076
式10の第3項の「12o」部は、三角関数の加法定理を用いて計算すると、式12のように、第2系統の回転行列X(θ+30)の(3/2)倍に等しくなる。
Figure 0005590076
さらに、回転行列X(θ+30)と、第3項の電流の時間微分の列ベクトルとの積は、式11と同様の計算により式13のようになる。
Figure 0005590076
式10の第3項の「14o」部は、三角関数の加法定理を用いて、式14のように計算される。
Figure 0005590076
以上の式11〜14より、式10は式15に書き換えられる。
Figure 0005590076
ここで、式15の第2項〜第4項の係数を次のように置き換える。Lは自己インダクタンス、Mは相互インダクタンス、Keは逆起電力定数である。
L’+(1/2)bL’=L
(3/2)aL’=M
(3/2)φ0=Ke
また、時間微分(d/dt)をラプラス変数「s」で表すと、第1系統についての電圧方程式である式16が得られる。
Figure 0005590076
本実施形態では、モータ80は非突極型のSPMSM(表面磁石同期モータ)で構成されており、d軸自己インダクタンスLdとq軸自己インダクタンスLqとが等しいため、これらを区別せず、共通の「自己インダクタンスL」で表す。すなわち、Ld=Lq=Lである。同様に、d軸相互インダクタンスMdとq軸相互インダクタンスMqとを区別せず、共通の「相互インダクタンスM」で表す。すなわち、Md=Mq=Mである。
行列形式で表された式16を、式17、18のようにq軸とd軸の式に分解する。
Vq1=R×Iq1+Ls×Iq1+ω×L×Id1+Ms×Iq2+ω×M×Id2
+ω×Ke ・・・(17)
Vd1=R×Id1+Ls×Id1−ω×L×Iq1+Ms×Id2−ω×M×Iq2
・・・(18)
式17、18に対応する等価回路を図8(a)、(b)に示す。
ここで、第1系統インバータ601がショート故障により駆動を停止したと仮定する。式17において、Vq1=0、Id1=0とおき、q軸電流Iq1についての式19.1が得られる。
Iq1={Ms×Iq2+ω×(M×Id2+Ke)}/(R+Ls)
・・・(19.1)
さらに、過渡特性であるMs項を無視すれば、式19.2が得られる。
Iq1≒(ω×M×Id2+ω×Ke)/(R+Ls) ・・・(19.2)
また、式18において、Vd1=0、Iq1=0とおき、d軸電流Id1についての式20.1が得られる。
Id1=(Ms×Id2−ω×M×Iq2)/(R+Ls) ・・・(20.1)
さらに、過渡特性であるMs項を無視すれば、式20.2が得られる。
Id1≒(−ω×M×Iq2)/(R+Ls) ・・・(20.2)
式19.2、20.2からわかるように、故障した第1系統インバータ601自体は駆動を停止しているにもかかわらず、正常系統である第2系統の電流Id2、Iq2による電圧が発生し、電流が第1系統に流れる。
そこで、図4に示すように、故障検出手段751が第1系統インバータ601又は巻線組801の故障を検出したとき、制御部65は、第1系統に流れる電流を低減するように第2系統インバータ602への電流指令を制御する。具体的には、式19.2の「ω×Ke」項を減らすべく、電流指令値Id2*に対してd軸電流補正部202にて負のd軸電流Id2を補正指令する。ここで、式20.2に係るq軸電流Iq2については、モータ80のトルクに影響を及ぼす可能性があるため原則として変更しないものとする。
なお、d軸電流補正部202は、図4のように独立した構成に限らず、例えば電流指令値演算手段152の内部に包括されてもよい。
繰り返すと、この説明では、第1系統のインバータ601がショート故障し、第2系統のインバータ602が正常である例を想定しているため、「正常系統のd軸電流Id2」と示している。もちろん、第2系統のインバータ602がショート故障し、第1系統のインバータ601が正常である場合にも、ECU10は同様の作用をする。
すなわち、図4に破線で示すように、故障検出手段752が第2系統の故障を検出した場合は、第1系統の電流指令値Id1*に対してd軸電流補正部201にて負のd軸電流Id1を補正指令する。
また、本実施形態では、正常系統d軸電流Id2の指令において、モータ80の回転角速度ωに応じたd軸電流を指令することを特徴とする。具体的には、図9に示すように、回転角速度ωが所定閾値ωo未満のときは正常系統d軸電流Id2をゼロとし、回転角速度ωが所定閾値ωoを超えたときは、回転角速度ωと所定閾値ωoとの差(ω−ωo)に比例する正常系統d軸電流Id2を流すようにする。
回転角速度ωが所定閾値ωt未満のときは、式19.2の(M×Id2)項、Ke項ともに値が小さく、発熱やトルクリップルが問題となる程の電流が故障系統に流れないため、正常系統へd軸電流を流す必要はない。一方、回転角速度ωが所定閾値ωoを超えたときは、正常系統に負のd軸電流Id2を流し、式19.2の(M×Id2)項を負とすることで、起電力定数Ke項を打ち消すことができる。これにより、故障系統である第1系統に流れる電流に起因する発熱やトルクリップルを軽減することができる。
また、車両において運転者の操舵を補助するための電動パワーステアリング装置では、できる限り安定した駆動を継続することが要求されるため、本実施形態のECU10は、電動パワーステアリング装置1に特に有効に適用される。
次に、正常系統d軸電流Id2の指令に関する他の実施形態を説明する。
(第2実施形態)
図10に示す第2実施形態では、第1実施形態と同様に、モータ80の回転角速度ωに応じたd軸電流を指令する。回転角速度ωが所定閾値ωo未満のときは正常系統d軸電流Id2をゼロとし、回転角速度ωが所定閾値ωoを超えたときは、負の一定値であるd軸電流(−Idconst)を流す。すなわち、正常系統d軸電流Id2を回転角速度ωに対しステップ状に変化させる。
また第2実施形態の変形例として、複数の回転角速度閾値を設定し、回転角速度ωが各閾値を超える毎に、正常系統d軸電流Id2を多段ステップ状に変化させてもよい。
(第3実施形態)
第3実施形態では、正常系統d軸電流Id2を式21のように設定することで、回転角速度ωに関わらず、式19.2の分母をゼロとする。
Id2=−Ke/M ・・・(21)
このように、モータ80の回転角速度ωとは関係なく、正常系統d軸電流Id2を設定してもよい。
(その他の実施形態)
(ア)「多相回転機」としてのモータは、上記実施形態のSPMSMに限らず、IPMSM(埋込磁石同期モータ)等の突極型モータを用いてもよい。SPMSMが比較的高トルク低回転出力に適しているのに対し、IPMSMは、比較的低トルク高回転出力に適している。IPMSMを用いる場合は、d軸とq軸との自己インダクタンスLd、Lq及び相互インダクタンスMd、Mqがそれぞれ異なる(Ld≠Lq、Md≠Mq)ため、上記の数式に対し、d軸項とq軸項とを区別して展開する必要がある。しかし、結論としての「正常系統にd軸電流を流す」という点は、SPMSMを用いる場合と同様である。
(イ)制御装置(ECU)の具体的な構成は、上記実施形態の図1、図4の構成に限らない。例えばスイッチング素子は、MOSFET以外の電界効果トランジスタやIGBT等であってもよい。
(ウ)上記実施形態による「2系統3相モータ」の制御装置は、2系統に限らず、また3相に限らず、一般に「多系統多相回転機」に拡張して適用することができる。
系統数、すなわち電力変換器及び巻線組の数が3系統以上の場合、故障系統以外の正常系統が2系統以上存在することとなる。制御装置は、その全ての正常系統について、上記実施形態と同様にd軸電流を流すように指令すればよい。
また「磁束の向きに平行なd軸電流」は、4相以上の場合でも3相と同様に定義することができる。例えば4相の場合、dq変換の回転行列の要素は、(θ±n×90°)の三角関数で構成される。
(エ)系統間の電流位相差について、上記実施形態の図3では、2系統3相モータ80の構成例として、第1巻線組801に対する第2巻線組802の位相が、電気角30°に相当する角度だけ進んだ位相、すなわち−30°である例を示した。この他、第1巻線組801に対する第2巻線組802の位相が電気角30°に相当する角度だけ遅れた位相、すなわち+30°の場合も同様に扱うことができる。また、第2巻線組802のU相の位相が、第1巻線組801のV相又はW相(U相に対し±120°)に対して±30°である±90°又は±150°の場合も同様である。
一般化すると、系統間の電流位相差が(30±60×n)°(nは整数)であれば、上述の式3、7.2、12等に対し符号が異なる程度の類似の式によって式16を導出することができる。なお、3系統以上の多系統では、多系統中の任意の2系統間についてこの位相差に該当する場合に同様の結論が得られる。
(オ)さらに、詳細な計算は省略するが、2系統3相モータにおいて系統間の電流位相差が(30±60×n)°以外の角度であっても、式16と同じ電圧方程式に到達することを確認済みである。加えて、4相以上においても、系統間の電流位相差に関係なく、式16と同様の電圧方程式モデルが理論的に適用可能である。
また、回転機はモータ以外に発電機であってもよく、当然ながら用途は限定されない。以上のように、本発明は、電動パワーステアリング装置用の2系統3相モータの制御装置に限らず、一般に「多系統多相回転機の制御装置」として用いることができる。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
10 ・・・ECU(制御装置)、
601、602 ・・・インバータ(電力変換器)、
65 ・・・制御部、
751、752 ・・・故障検出手段、
80 ・・・モータ(多相回転機、3相回転機)、
801、802 ・・・巻線組。

Claims (5)

  1. 互いに磁気的に結合する複数組の多相の巻線組(801、802)を有する多相回転機(80)の駆動を制御する制御装置であって、
    複数組の前記巻線組の各相に対応する複数のスイッチング素子からなるレッグを有し、複数組の前記巻線組に交流電流を供給する多系統の電力変換器(601、602)と、
    前記電力変換器または前記巻線組について、前記多相回転機にブレーキ電流が流れる故障を検出する故障検出手段(751、752)と、
    前記電力変換器の駆動に係るd軸電流及びq軸電流を指令し、前記電力変換器の出力を制御する制御部(65)と、
    を備え、
    前記制御部は
    前記故障検出手段によっていずれかの系統の前記電力変換器または対応する前記巻線組の故障が検出されたとき、故障系統の前記電力変換器の駆動を停止し
    且つ、前記故障系統以外の正常系統の前記電力変換器の出力について、前記正常系統の前記巻線組と前記故障系統の前記巻線組との磁気的な結合により前記故障系統の前記巻線組に発生する逆起電圧を低減することで、前記故障系統に流れる電流を低減するようにd軸電流を指令することを特徴とする多相回転機の制御装置。
  2. 前記制御部は
    前記故障検出手段によっていずれかの系統の前記電力変換器または対応する前記巻線組の故障が検出されたとき、前記正常系統の前記電力変換器の出力について、前記多相回転機の回転角速度に応じたd軸電流を指令することを特徴とする請求項1に記載の多相回転機の制御装置。
  3. 互いに磁気的に結合する2組の3相巻線組(801、802)を有する3相回転機(80)の駆動を制御する請求項1または2に記載の多相回転機の制御装置であって、
    2系統の前記電力変換器(601、602)は、振幅が互いに同一であり、互いの位相差が(30±60×n(nは整数))°である交流電流を2組の前記巻線組に供給することを特徴とする多相回転機の制御装置。
  4. 前記故障検出手段は、いずれかの系統において、前記レッグの高電位側に接続する上母線、又は前記レッグの低電位側に接続する下母線と、いずれかの相の巻線とが導通状態となる故障を検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の多相回転機の制御装置。
  5. 運転者の操舵を補助するためのアシストトルクを発生する多相回転機と、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の多相回転機の制御装置と、
    前記多相回転機の回転をステアリングシャフトに伝達する動力伝達手段(89)と、
    を備えた電動パワーステアリング装置(1)。
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