JPWO2015166528A1 - 交流回転機の制御装置および制御方法、並びに電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

巻線組間に諸元差が存在する場合であっても、各巻線組で電圧指令を飽和電圧まで使用することができる交流回転機の制御装置および制御方法を得る。電圧飽和判定部は、第1巻線組および第2巻線組に係る電圧および電流の少なくとも一方に基づいて、第1巻線組または第2巻線組において電圧が飽和しているか否かを判定するとともに、第1巻線組または第2巻線組において電圧が飽和していると判定された場合に、回転2軸座標系の少なくとも一方の軸方向成分のゲインを下げるための電圧飽和判定信号を生成する。

Description

この発明は、複数の巻線組を有する交流回転機の制御装置および制御方法、並びに交流回転機の制御装置を備えた電動パワーステアリング装置に関する。
従来から、複数の巻線組を有する交流回転機において、巻線組間に相互インダクタンスが存在する場合には、各巻線組の電流がそれぞれ他の巻線組の電流に影響を及ぼすので、電流、電圧およびトルクが振動的になりやすいことが知られている。
そこで、複数のインバータを備え、各インバータの平均電流および差電流を制御することにより、複数の巻線組の相互インダクタンスによる干渉を抑制(非干渉化)する交流電動機制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、この交流電動機制御装置では、回転2軸座標系において、各インバータの出力電流の平均値(平均電流)と平均電流指令との偏差に基づいて平均電圧指令を求め、各インバータの出力電流の差(差電流)と差電流指令との偏差に基づいて差電圧指令を求めるとともに、平均電圧指令および差電圧指令を各巻線組の電圧指令に戻して出力することにより、不平衡電流を低減している。
また、複数のインバータを備え、各インバータの和電流と差電流との制御ゲイン比を参照周波数に応じて制御することにより、一方の系統が故障して電流が流れなくなった場合に、正常な系統に過電流が流れることを防止する3相回転機の制御装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許2614788号公報 特開2013−230019号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1に記載された交流電動機制御装置は、各インバータの平均電流および差電流を制御することにより、非干渉化を実現している。なお、複数の巻線組の諸元が全く同じであれば、等しい電流を出力するための電圧指令も等しくなるが、実際には、製造ばらつき等によって、巻線組間には諸元差が存在する。
ここで、電圧飽和が頻繁に発生する高負荷・高回転の領域では、等しい電流を出力するための電圧指令差が大きくなる。電圧指令差が大きい場合には、差電流を帰還して得られる差電圧指令ベクトルが大きくなる。これに対して、出力することができる電圧指令は、電源電圧による制限があるので、電圧指令ベクトルは、飽和電圧内で表現できるものに限定される。すなわち、差電圧指令ベクトルが2軸の自由度のあるベクトルであっても、飽和電圧円上に投影される形となって方向が変えられることとなる。
また、差電流が目標値になるように制御した場合には、諸元差によって、一方の群では、飽和電圧までは使用することができない。そのため、飽和電圧まで使用できるところが、諸元差により限定されることによって、出力トルクが低下することとなる。
なお、トルクリプルを低減することができるように、出力電流に位相差が設けられていたとしても、一方の群が飽和し、他方の群が不飽和となっているので、位相差によるトルクリプルの相殺効果は得られない。例えば、電動パワーステアリング装置に使用する場合であれば、ステアリングシステムを伝播した騒音の増大や、ハンドルを介したフィーリングの悪化が生じる恐れがある。
また、一般的に使用される比例積分制御の場合には、単に飽和電圧円で制限をかけると、差電流の制御積分項が必要以上に大きな値になる。このとき、この状態が継続して制御が不安定となった場合には、大きな振動や発振等の現象が発生する。例えば、電動パワーステアリング装置に使用する場合において、電圧飽和しているときは、ユーザが大きなトルクを要求しているときであり、このような状態で大きな振動や発振が発生すると、正常に操舵ができないという問題がある。
また、特許文献2に記載された3相回転機の制御装置は、各インバータの和電流と差電流との制御ゲイン比を参照周波数に応じて制御することにより、正常な系統に過電流が流れることを防止している。ここで、特許文献2のものでは、諸元差によって減少する正常時の出力トルクに対して、何等対策されていない。また、差電流のゲインを低下させた場合には、各巻線組において電流リプルが大きくなる。
なお、電流指令が大きい場合と小さい場合とでは、電圧が飽和する回転数が異なるので、回転数に応じて差電流のゲインを低下させると、飽和していない場合に差電流のゲインが低くなるので、低出力かつ高回転な領域では、電流リプルが大きくなる。例えば、電動パワーステアリング装置に使用する場合であれば、ステアリングシステムを伝播した騒音の増大や、ハンドルを介したフィーリングの悪化が生じる恐れがある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、巻線組間に諸元差が存在する場合であっても、各巻線組で電圧指令を飽和電圧まで使用することができる交流回転機の制御装置および制御方法を得ることを目的とする。
この発明に係る交流回転機の制御装置は、第1巻線組および第2巻線組を有する交流回転機を制御する交流回転機の制御装置であって、第1巻線組に流れる電流および第2巻線組に流れる電流をそれぞれ検出する電流検出部と、第1巻線組の電流と第2巻線組の電流との和である和電流と、交流回転機の電流指令とに基づいて、回転2軸座標系の和電圧を演算する和電圧演算部と、第1巻線組の電流と第2巻線組の電流との差である差電流に基づいて、回転2軸座標系の差電圧を演算する差電圧演算部と、和電圧と差電圧との和に基づいて、第1巻線組の電圧指令を演算する第1電圧演算部と、和電圧と差電圧との差に基づいて、第2巻線組の電圧指令を演算する第2電圧演算部と、第1巻線組および第2巻線組に係る電圧および電流の少なくとも一方に基づいて、第1巻線組または第2巻線組において電圧が飽和しているか否かを判定するとともに、第1巻線組または第2巻線組において電圧が飽和していると判定された場合に、回転2軸座標系の少なくとも一方の軸方向成分のゲインを下げるための電圧飽和判定信号を生成する電圧飽和判定部とを備えたものである。
また、この発明に係る交流回転機の制御方法は、第1巻線組および第2巻線組を有する交流回転機を制御する交流回転機の制御方法であって、第1巻線組に流れる電流および第2巻線組に流れる電流をそれぞれ検出する電流検出ステップと、第1巻線組の電流と第2巻線組の電流との和である和電流と、交流回転機の電流指令とに基づいて、回転2軸座標系の和電圧を演算する和電圧演算ステップと、第1巻線組の電流と第2巻線組の電流との差である差電流に基づいて、回転2軸座標系の差電圧を演算する差電圧演算ステップと、和電圧と差電圧との和に基づいて、第1巻線組の電圧指令を演算する第1電圧演算ステップと、和電圧と差電圧との差に基づいて、第2巻線組の電圧指令を演算する第2電圧演算ステップと、第1巻線組および第2巻線組に係る電圧および電流の少なくとも一方に基づいて、第1巻線組または第2巻線組において電圧が飽和しているか否かを判定するとともに、第1巻線組または第2巻線組において電圧が飽和していると判定された場合に、回転2軸座標系の少なくとも一方の軸方向成分のゲインを下げるための電圧飽和判定信号を生成する電圧飽和判定ステップとを有するものである。
この発明に係る交流回転機の制御装置および制御方法によれば、電圧飽和判定部は、第1巻線組および第2巻線組に係る電圧および電流の少なくとも一方に基づいて、第1巻線組または第2巻線組において電圧が飽和しているか否かを判定するとともに、第1巻線組または第2巻線組において電圧が飽和していると判定された場合に、回転2軸座標系の少なくとも一方の軸方向成分のゲインを下げるための電圧飽和判定信号を生成する。
そのため、巻線組間に諸元差が存在する場合であっても、各巻線組で電圧指令を飽和電圧まで使用することができる交流回転機の制御装置および制御方法を得ることができる。
この発明の実施の形態1に係る交流回転機の制御装置を、交流回転機とともに示す構成図である。 従来の交流電動機制御装置における各巻線組の電圧ベクトルを示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る交流回転機の制御装置における各巻線組の電圧ベクトルを示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係る交流回転機の制御装置における電圧飽和判定部を示す構成図である。 この発明の実施の形態3に係る交流回転機の制御装置における電圧飽和判定部を示す構成図である。 この発明の実施の形態4に係る交流回転機の制御装置における電圧飽和判定部を示す構成図である。 この発明の実施の形態5に係る交流回転機の制御装置において、第1巻線組の電圧ベクトルの取り得る範囲を示す説明図である。 この発明の実施の形態5に係る交流回転機の制御装置において、第1巻線組の電圧ベクトルの取り得る範囲を示す別の説明図である。 (a)、(b)は、この発明の実施の形態5に係る交流回転機の制御装置において、互いに位相の異なる2つの巻線組における電圧ベクトルを示す説明図である。 この発明の実施の形態5に係る交流回転機の制御装置において、第1巻線組と第2巻線組との位相差を30°としたときの電流およびトルクを例示する説明図である。 この発明の実施の形態5に係る交流回転機の制御装置において、第1巻線組と第2巻線組との位相差を22.5°としたときの電流およびトルクを例示する説明図である。 この発明の実施の形態6に係る交流回転機の制御装置における各巻線組の電圧ベクトルを示す説明図である。 この発明の実施の形態7に係る交流回転機の制御装置における各巻線組の電圧ベクトルを示す説明図である。
以下、この発明に係る交流回転機の制御装置および制御方法、並びに電動パワーステアリング装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明するが、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る交流回転機の制御装置を、交流回転機とともに示す構成図である。
なお、この実施の形態では、交流回転機1として、2つの巻線組を有する永久磁石型同期回転機を例に挙げて説明するが、これに限定されず、2つ以上の巻線組を有する永久磁石型同期回転機や界磁巻線型同期回転機であっても、この発明を適用することができる。
また、図1において、この交流回転機の制御装置は、位置検出部2、第1電流検出部3、第2電流検出部4、電圧飽和判定部5、第1電圧演算部6、第2電圧演算部7、第1電圧印加部8および第2電圧印加部9を備えている。
位置検出部2は、ホール素子やレゾルバ、エンコーダ等の位置検出器を用いて、交流回転機1の回転位置θを検出する。なお、位置検出部2を設ける代わりに、第1電流検出部3および第2電流検出部4でそれぞれ検出された第1巻線組の電流および第2巻線組の電流等に基づいて、交流回転機1の回転位置θを推定してもよい。
第1電流検出部3は、シャント抵抗やホール素子等の電流検出器を用いて、交流回転機1の第1巻線組U1、V1、W1に流れる電流i1u、i1v、i1wを検出する。また、第2電流検出部4は、シャント抵抗やホール素子等の電流検出器を用いて、交流回転機1の第2巻線組U2、V2、W2に流れる電流i2u、i2v、i2wを検出する。電圧飽和判定部5は、電圧または電流を用いて、第1巻線組または第2巻線組において電圧が飽和しているか否かを示す電圧飽和判定信号vsat_flgを生成する。
第1電圧演算部6は、電流指令id*、iq*、差電流指令Δid*、Δiq*、第1電流検出部3で検出された第1巻線組の電流i1u、i1v、i1w、第2電流検出部4で検出された第2巻線組の電流i2u、i2v、i2w、および電圧飽和判定部5で生成された電圧飽和判定信号vsat_flgに基づいて、第1巻線組の電圧指令v1u*、v1v*、v1w*を演算する。
第2電圧演算部7は、電流指令id*、iq*、差電流指令Δid*、Δiq*、第1電流検出部3で検出された第1巻線組の電流i1u、i1v、i1w、第2電流検出部4で検出された第2巻線組の電流i2u、i2v、i2w、および電圧飽和判定部5で生成された電圧飽和判定信号vsat_flgに基づいて、第2巻線組の電圧指令v2u*、v2v*、v2w*を演算する。
第1電力印加部8は、インバータやマトリックスコンバータ等の電力変換器を用いて、第1巻線組の電圧指令v1u*、v1v*、v1w*を、PWMやPAM等の既存技術により変調処理することによって、交流回転機1の第1巻線組U1、V1、W1に電圧を印加する。
第2電力印加部9は、インバータやマトリックスコンバータ等の電力変換器を用いて、第2巻線組の電圧指令v2u*、v2v*、v2w*を、PWMやPAM等の既存技術により変調処理することによって、交流回転機1の第2巻線組U2、V2、W2に電圧を印加する。
続いて、第1電圧演算部6および第2電圧演算部7の詳細な構成および機能について説明する。第1電圧演算部6は、第1dq座標変換器10、第2dq座標変換器11、第1三相座標変換器20、差電流演算器211、減算器212および差電流制御器213から構成される差電圧演算部214、和電流演算器311、減算器312および和電流制御器313から構成される和電圧演算部314並びに加算器401を有している。第2電圧演算部7は、第1dq座標変換器10、第2dq座標変換器11、第2三相座標変換器21、差電流演算器211、減算器212および差電流制御器213から構成される差電圧演算部214、和電流演算器311、減算器312および和電流制御器313から構成される和電圧演算部314並びに減算器402を有している。
第1dq座標変換器10は、第1電流検出部3で検出された第1巻線組の電流i1u、i1v、i1wと位置検出部2で検出された回転位置θとに基づいて、回転2軸(d−q軸)上の電流i1d、i1qを演算する。
第2dq座標変換器11は、第2電流検出部4で検出された第2巻線組の電流i2u、i2v、i2wと位置検出部2で検出された回転位置θとに基づいて、回転2軸(d−q軸)上の電流i2d、i2qを演算する。
差電流演算器211は、第1巻線組の電流と第2巻線組の電流との差である差電流を演算する。具体的には、差電流演算器211は、第1dq座標変換器10で演算された第1巻線組の電流i1d、i1qから、第2dq座標変換器11で演算された第2巻線組の電流i2d、i2qをそれぞれ減算して、第1巻線組の電流と第2巻線組の電流との差である差電流id_dif、iq_difを演算する。
減算器212は、差電流指令Δid*、Δiq*から、差電流演算器211で演算された差電流id_dif、iq_difをそれぞれ減算して、偏差did_dif、diq_difを演算する。なお、この実施の形態では、差電流指令Δid*、Δiq*を0に設定する場合について説明するが、0以外の設定値としてもよい。
電流制御器213は、減算器212で演算された偏差did_dif、diq_difがともに0に一致するように、電圧飽和判定信号vsat_flgにより決定される制御ゲインで比例積分制御または比例制御を行い、回転2軸(d−q軸)上の差電圧vd_dif*、vq_dif*を演算する。
すなわち、差電圧演算部214は、第1巻線組の電流と第2巻線組の電流との差である差電流id_dif、iq_dif、差電流指令Δid*、Δiq*および電圧飽和判定信号vsat_flgに基づいて、回転2軸(d−q軸)上の差電圧vd_dif*、vq_dif*を演算する。
和電流演算器311は、第1巻線組の電流と第2巻線組の電流との和である和電流を演算する。具体的には、和電流演算器311は、第1dq座標変換器10で演算された第1巻線組の電流i1d、i1qと、第2dq座標変換器11で演算された第2巻線組の電流i2d、i2qとをそれぞれ加算して、第1巻線組の電流と第2巻線組の電流との和である和電流id_sum、iq_sumを演算する。
減算器312は、電流指令id*、iq*をK2倍した値から、和電流演算器311で演算された和電流id_sum、iq_sumをそれぞれ減算して、偏差did_sum、diq_sumを演算する。なお、ここでは、K2を2(定数)に設定する。
電流制御器313は、減算器312で演算された偏差did_sum、diq_sumがともに0に一致するように、電圧飽和判定信号vsat_flgにより決定される制御ゲインで比例積分制御または比例制御を行い、回転2軸(d−q軸)上の和電圧vd_sum*、vq_sum*を演算する。
すなわち、和電圧演算部314は、第1巻線組の電流と第2巻線組の電流との和である和電流id_sum、iq_sum、電流指令id*、iq*および電圧飽和判定信号vsat_flgに基づいて、回転2軸(d−q軸)上の和電圧vd_sum*、vq_sum*を演算する。
加算器401は、回転2軸(d−q軸)上のd軸成分として、電流制御器313で演算された和電圧vd_sum*と電流制御器213で演算された差電圧vd_dif*とを加算した後K倍して第1巻線組のd軸電圧指令v1d’*を演算するとともに、q軸成分として、電流制御器313で演算された和電圧vq_sum*と電流制御器213で演算された差電圧vq_dif*とを加算した後K倍して第1巻線組のq軸電圧指令v1q’*を演算する。なお、ここでは、Kを0.5(定数)に設定する。
減算器402は、回転2軸(d−q軸)上のd軸成分として、電流制御器313で演算された和電圧vd_sum*から、電流制御器213で演算された差電圧vd_dif*を減算した後K倍して第2巻線組のd軸電圧指令v2d’*を演算するとともに、q軸成分として、電流制御器313で演算された和電圧vq_sum*から、電流制御器213で演算された差電圧vq_dif*を減算した後K倍して第2巻線組のq軸電圧指令v2q’*を演算する。
なお、ここでは、K2を2、Kを0.5に設定する場合について説明するが、計算過程で係数を掛けて、和電圧ではなく平均電圧となるようにしてもよい。
第1三相座標変換器20は、加算器401で演算された回転2軸上の電圧指令v1d’*、v1q’*に基づいて、第1巻線組の電圧指令v1u*、v1v*、v1w*を演算する。第2三相座標変換器21は、減算器402で演算された回転2軸上の電圧指令v2d’*、v2q’*に基づいて、第2巻線組の電圧指令v2u*、v2v*、v2w*を演算する。
以下、上記構成の交流回転機の制御装置における電圧ベクトルについて説明する。まず、交流回転機1における電圧と電流との関係式は、第1巻線組のd軸電圧をv1d、q軸電圧をv1q、第2巻線組のd軸電圧をv2d、q軸電圧をv2qとすると、次式(1)で表される。
Figure 2015166528
式(1)において、sはラプラス変換の微分演算子、Rは抵抗、ωは電気角速度、φは磁束、Ldはd軸自己インダクタンス、Lqはq軸自己インダクタンス、Mdはd軸相互インダクタンス、Mqはq軸相互インダクタンスをそれぞれ示している。
また、式(1)を変形することにより、次式(2)および次式(3)が得られる。
Figure 2015166528
Figure 2015166528
また、1重3相の場合の電圧方程式は、次式(4)で表される。
Figure 2015166528
ここで、式(2)と式(4)とを比較すると、式(4)のLdをLd+Md、LqをLq+Mqに置き換え、誘起電圧項を2倍とすることで、式(2)と等価になる。同様に、式(3)と式(4)とを比較すると、式(4)のLdをLd−Md、LqをLq−Mqに置き換え、誘起電圧項を0とすることで、式(3)と等価になる。なお、特許文献1では、式(2)の和電圧と式(3)の差電圧とを用いて制御することで、式(1)を非干渉化している。
また、d軸電圧およびq軸電圧は、次式(5)のように、飽和電圧Vmax1およびVmax2に応じて制限される。
Figure 2015166528
すなわち、第1巻線組において、加算器401で演算された回転2軸上の電圧指令v1d’*、v1q’*は、実際の出力電圧では、式(5)で表されるように、飽和電圧Vmax1によって制限される。また、第2巻線組において、減算器402で演算された回転2軸上の電圧指令v2d’*、v2q’*は、実際の出力電圧では、式(5)で表されるように、飽和電圧Vmax2によって制限される。
なお、式(1)において、第1巻線組および第2巻線組のR、φ、Ld、Lq、Md、Mqは、等しい値としていたが、実際には、これらの諸元は、製造ばらつき等の要因により、第1巻線組と第2巻線組とでは異なる。以下、第1巻線組と第2巻線組とでRのみが異なり、第1巻線組および第2巻線組に供給される電圧が等しい場合について説明する。
また、説明を簡単化するために、Vmax1=Vmax2として説明するが、Vmax1≠Vmax2の場合についても同様である。さらに、ここでは、Rのみが異なる場合について説明するが、磁束やインダクタンスが第1巻線組と第2巻線組とで異なる場合についても同様である。
第1巻線組の抵抗をR1、第2巻線組の抵抗をR2とした場合に、定常時について考えると、式(1)は、微分項を無視して次式(6)で表される。
Figure 2015166528
ここで、差電流指令Δid*、Δiq*が0であり、第1巻線組および第2巻線組がともに正常に制御できている場合には、式(6)を次式(7)のように変形することができる。
Figure 2015166528
このとき、和電圧および差電圧は、次式(8)で表される。
Figure 2015166528
また、式(8)のように、第1巻線組と第2巻線組とで同じ電流値になるように制御すると、諸元差がない理想状態であれば、次式(9)が成立する。
Figure 2015166528
しかしながら、両巻線組間の諸元差(R1≠R2)によって、第1巻線組と第2巻線組とでは、異なる電圧ベクトルとなる。したがって、例えば、第1巻線組では飽和電圧まで使用している場合でも、第2巻線組では、諸元差の影響で、飽和電圧未満の電圧までしか使用できないことになる。
ここで、特許文献1のように、第1巻線組と第2巻線組との電流指令の差を、差電流指令になるように制御した場合には、各巻線組の電圧ベクトルは、図2のようになる。図2は、従来の交流電動機制御装置における各巻線組の電圧ベクトルを示す説明図である。
図2において、ベクトル600aは比例積分制御等により得られた和電圧ベクトルを1/2倍した平均電圧ベクトル、ベクトル601aは比例積分制御等により得られた差電圧ベクトルを1/2倍した電圧ベクトル、ベクトル602aは第1巻線組の電圧飽和未考慮の電圧ベクトル、ベクトル603aは第2巻線組の電圧飽和未考慮の電圧ベクトルをそれぞれ示している。
このとき、実際には、電圧飽和円620により電圧が制限されるので、第1巻線組は、電圧ベクトル602aを短縮した電圧ベクトル612aに、第2巻線組は、電圧ベクトル603aを短縮した電圧ベクトル613aになる。この場合には、電圧ベクトル612aは、電圧飽和円620を最大限使用できているが、電圧ベクトル613aは、電圧飽和円620まで余裕がある設定となる。
したがって、第1巻線組および第2巻線組の諸元差の影響により、一方の巻線組で電圧が飽和した場合には、他方の巻線組では飽和電圧まで使用できず、出力トルクが低下する。なお、ここでは、簡単のために、両巻線組の電圧飽和円を同一のものとして説明したが、両巻線組の電圧飽和円の大きさが異なる場合でも同様である。
また、特許文献2のように、回転数に応じて差電流のゲインを低下させた場合には、例えば低出力かつ高回転等、電圧飽和していない領域において電流リプルは大きくなり、ステアリングシステムを伝播した騒音が増大する。
これに対して、この実施の形態では、電圧が飽和しない領域では、差電流のゲインを低下させず、より大きな出力トルクが求められる電圧飽和領域において、差電流の回転2軸座標系におけるd軸成分のゲインを低下させることにより、出力トルクを最大化する。
図3は、この発明の実施の形態1に係る交流回転機の制御装置における各巻線組の電圧ベクトルを示す説明図である。図3において、ベクトル600bは比例積分制御等により得られた和電圧ベクトルを1/2倍した平均電圧ベクトル、ベクトル601bは比例積分制御等により得られた差電圧ベクトルを1/2倍した電圧ベクトル、ベクトル602bは第1巻線組の電圧飽和未考慮の電圧ベクトル、ベクトル603bは第2巻線組の電圧飽和未考慮の電圧ベクトルをそれぞれ示す。
このとき、実際には、電圧飽和円620により電圧が制限されるので、第1巻線組は、電圧ベクトル602bを短縮した電圧ベクトル612bに、第2巻線組は、電圧ベクトル603bを短縮した電圧ベクトル613bになる。
ここで、差電圧のd軸成分に自由度を持たせた分、電圧ベクトル612bおよび電圧ベクトル613bともに、電圧飽和円620を最大限使用することができる。したがって、第1巻線組および第2巻線組の諸元差の影響により、一方の巻線組で電圧が飽和した場合であっても、両巻線組で飽和電圧まで使用できるので、出力トルクを向上させることができる。
以上のように、実施の形態1によれば、電圧飽和判定部は、第1巻線組および第2巻線組に係る電圧および電流の少なくとも一方に基づいて、第1巻線組または第2巻線組において電圧が飽和しているか否かを判定するとともに、第1巻線組または第2巻線組において電圧が飽和していると判定された場合に、回転2軸座標系の少なくとも一方の軸方向成分のゲインを下げるための電圧飽和判定信号を生成する。
そのため、巻線組間に諸元差が存在する場合であっても、各巻線組で電圧指令を飽和電圧まで使用することができる交流回転機の制御装置および制御方法を得ることができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、電圧飽和判定部5が、単に、電圧または電流を用いて、第1巻線組または第2巻線組において電圧が飽和しているか否かを示す電圧飽和判定信号vsat_flgを生成すると説明した。
この発明の実施の形態2では、図4に示した電圧飽和判定部5aを用いて電圧飽和を判定する場合について説明する。図4は、この発明の実施の形態2に係る交流回転機の制御装置における電圧飽和判定部5aを示す構成図である。
まず、第1巻線組および第2巻線組の電圧差がそれぞれの電圧に対して十分小さいと考え、上記式(5)を変形することにより、次式(10)が得られる。
Figure 2015166528
このとき、式(10)において、電圧指令の通りに出力ができていると考えると、式(10)は、次式(11)のように書き換えられる。
Figure 2015166528
ここで、電圧飽和判定部5aは、例えば式(11)の右辺が左辺以上になった場合には、電圧飽和判定信号vsat_flgをONし、そうでない場合には、電圧飽和判定信号vsat_flgをOFFする。電圧飽和判定信号vsat_flgがハンチングしないように、ON判定閾値とOFF判定閾値との間にヒステリシスを設けてもよい。
ただし、和電圧vd_sum*、vq_sum*を演算する際に、電圧飽和判定信号vsat_flgを使用する必要があるので、電圧飽和判定信号vsat_flgの生成には、和電圧vd_sum*、vq_sum*の前回値を用いるとよい。
このように、電圧飽和判定部5aが、和電圧に基づいて電圧飽和判定信号vsat_flgを生成することにより、各群の電圧飽和状況を確認することなく、簡易的な電圧飽和の判定を実行することができる。
実施の形態3.
上記実施の形態2では、電圧飽和判定部5aが、和電圧に基づいて簡易的に電圧飽和の判定を実行したが、この発明の実施の形態3では、図5に示した電圧飽和判定部5bを用いて電圧飽和を判定する場合について説明する。図5は、この発明の実施の形態3に係る交流回転機の制御装置における電圧飽和判定部5bを示す構成図である。
電圧飽和判定部5bは、第1巻線組の電圧指令v1d’*、v1q’*に基づいて、電圧飽和判定信号vsat_flgを生成する。なお、この実施の形態では、第1巻線組の電圧指令のみに基づいて電圧飽和を判定しているが、第2巻線組の電圧指令v2d’*、v2q’*のみに基づいて電圧飽和を判定してもよいし、第1巻線組の電圧指令および第2巻線組の電圧指令の両方に基づいて電圧飽和を判定してもよい。
まず、上記式(5)から、次式(12)が得られる。
Figure 2015166528
ここで、電圧飽和判定部5bは、例えば式(12)の左辺が右辺以上になった場合には、電圧飽和判定信号vsat_flgをONし、そうでない場合には、電圧飽和判定信号vsat_flgをOFFする。
ただし、第1巻線組の電圧指令v1d’*、v1q’*を演算する際に、電圧飽和判定信号vsat_flgを使用する必要があるので、電圧飽和判定信号vsat_flgの生成には、第1巻線組の電圧指令v1d’*、v1q’*の前回値を用いるとよい。電圧飽和判定信号vsat_flgがハンチングしないように、ON判定閾値とOFF判定閾値との間にヒステリシスを設けてもよい。
このように、電圧飽和判定部5bが、第1巻線組の電圧指令および第2巻線組の電圧指令の少なくとも一方に基づいて電圧飽和判定信号vsat_flgを生成することにより、各群の電圧飽和状況を確認して、正確な電圧飽和の判定を実行することができる。
実施の形態4.
上記実施の形態2および実施の形態3では、和電圧および第1巻線組の電圧指令等といった電圧指令に基づいて電圧飽和の判定を実行したが、この発明の実施の形態4では、図6に示した電圧飽和判定部5cを用いて電圧飽和を判定する場合について説明する。図6は、この発明の実施の形態4に係る交流回転機の制御装置における電圧飽和判定部5cを示す構成図である。
電圧飽和判定部5cは、和電流id_sum、iq_sumおよび電流指令id*、iq*に基づいて、電圧飽和判定信号vsat_flgを生成する。ここで、電圧が飽和した場合には、電流指令に追従できなくなることから、例えば式(13)で表される制御式とすればよい。
Figure 2015166528
ここで、電圧飽和判定部5cは、例えば式(13)の左辺が右辺以上になった場合には、電圧飽和判定信号vsat_flgをONし、そうでない場合には、電圧飽和判定信号vsat_flgをOFFする。電圧飽和判定信号vsat_flgがハンチングしないように、ON判定閾値とOFF判定閾値との間にヒステリシスを設けてもよい。
このように、電圧飽和判定部5cが、和電流および電流指令に基づいて電圧飽和判定信号vsat_flgを生成することにより、前回指令ではない最新の実測値から、電圧飽和の判定を実行することができる。また、検出電流と電流指令との乖離により電圧飽和を判定することで、電圧指令を用いた演算を軽減することができる。
実施の形態5.
この発明の実施の形態5では、上記実施の形態1に対して、第1巻線組と第2巻線組とで、電気角速度6次成分のトルクリプルを相殺するような位相差を有することが異なっている。以下、この場合について説明する。
図7は、この発明の実施の形態5に係る交流回転機の制御装置において、第1巻線組の電圧ベクトルの取り得る範囲を示す説明図である。図7において、各相の電圧指令の範囲は、電源電圧によって制限されているので、設定可能な電圧ベクトルは、正六角形700の内部に限定される。
また、正六角形700に内接する円701aの内部に収まる電圧ベクトル702aであれば、どの回転位置においても同一の電圧ベクトルを出力することができる。この状態を変調率100%とし、空間ベクトル変調等の各種変調方法によって、電圧利用率を向上することができることが知られている。
図8は、この発明の実施の形態5に係る交流回転機の制御装置において、第1巻線組の電圧ベクトルの取り得る範囲を示す別の説明図である。図8に示す一部の角度において、正六角形700を超えるような円701bに従って決定する電圧ベクトル702bの場合には、正六角形700を超えてしまう角度については、正六角形700の内部に制限される。
そのため、制限がかからない角度と制限がかかった角度とでは、電圧ベクトルの大きさが互いに異なるので、電気角1周期の間に6回現れる電気角速度の6次成分のトルクリプルが発生する。
図9(a)、(b)は、この発明の実施の形態5に係る交流回転機の制御装置において、互いに位相の異なる2つの巻線組における電圧ベクトルを示す説明図である。ここでは、第1巻線組におけるU1、V1、W1が、第2巻線組のU2、V2、W2に対して、位相が30°進んでいる場合について説明する。
図9(a)、(b)において、U1相からのなす角度をφとすると、第1巻線組の電圧ベクトル703cは、正六角形700による制限を受ける。このとき、φ=(30+60×n)°では出力が最小となり、φ=(60×n)°では目標の電圧ベクトルを出力することができる。
一方、第2巻線組の電圧ベクトル713cは、正六角形710による制限を受ける。このとき、φ=(60×n)°では出力が最小となり、φ=(30+60×n)°では目標の電圧ベクトルを出力することができる。その結果、第1巻線組と第2巻線組との電圧ベクトルの合計としては、出力の変動を互いに相殺したものとなる。
図10は、この発明の実施の形態5に係る交流回転機の制御装置において、第1巻線組と第2巻線組との位相差を30°としたときの電流およびトルクを例示する説明図である。この計算例では、100%よりも大きい変調率で電気角周波数を120Hzとしているので、d軸電流、q軸電流およびトルクの何れの出力でも現れている720Hzのリプルは、電気角速度6次成分となる。
なお、第1巻線組および第2巻線組のそれぞれにおいてトルクリプルが発生しているが、第1巻線組のトルクリプルと第2巻線組のトルクリプルとは逆位相となっており、第1巻線組の出力トルクと第2巻線組の出力トルクとの和に含まれる電気角速度6次成分のトルクリプルは、相殺効果により小さくなる。また、この実施の形態では、位相差を30°とした場合について説明するが、第1巻線組と第2巻線組との位相差は30°に限定されるものではない。
例えば、図11は、この発明の実施の形態5に係る交流回転機の制御装置において、第1巻線組と第2巻線組との位相差を22.5°としたときの電流およびトルクを例示する説明図である。この計算例でも、100%よりも大きい変調率で電気角周波数を120Hzとすると、上述した位相差を30°とした例と同様に、d軸電流、q軸電流およびトルクの何れの出力でも、電気角速度6次成分である720Hzのトルクリプルが発生する。
ここで、第1巻線組のトルクリプルと第2巻線組のトルクリプルとは、ほぼ逆位相となっており、位相差が30°の場合ほどではないが相殺効果を得られるので、第1巻線組の出力トルクと第2巻線組の出力トルクとの和に含まれる電気角速度6次成分のトルクリプルは小さくなる。
また、電圧ベクトルが、図9の円701cおよび円711cの円周上を動いた場合には、電気角速度6次成分のトルクリプルは、ほぼ同等の大きさとなる。図3で示したように、第1巻線組および第2巻線組の諸元差の影響により、一方の巻線組で電圧が飽和した場合に、両巻線組で飽和電圧まで使用することにより、第1巻線組のトルクリプルの電気角速度6次成分と、第2巻線組のトルクリプルの電気角速度6次成分とが、大きさが同じで位相が互いに反転したものとなり、第1巻線組の出力トルクと第2巻線組の出力トルクとの和に含まれる電気角速度6次成分のトルクリプルは、相殺効果により小さくすることができる。
実施の形態6.
上記実施の形態1では、電圧飽和領域において、差電流の回転2軸座標系におけるd軸成分のゲインを低下させたが、制御応答周波数付近の目標値変動に対しては、d軸差電流が目標に追従したりしなかったりするので、図2に示した状態と図3に示した状態とを遷移することになり、トルクリプルが発生する要因となる。
また、制御応答周波数よりも低い周波数の目標値変動に対しては、図2に示した状態となるので、出力トルクの向上効果は得られない。そこで、この発明の実施の形態6では、電圧飽和領域において、差電流の回転2軸座標系におけるd軸成分のゲインを0とする場合について説明する。
図12は、この発明の実施の形態6に係る交流回転機の制御装置における各巻線組の電圧ベクトルを示す説明図である。図12において、ベクトル600cは比例積分制御等により得られた和電圧ベクトルを1/2倍した平均電圧ベクトル、ベクトル601cは比例積分制御等により得られた差電圧ベクトルを1/2倍した電圧ベクトル、ベクトル602cは第1巻線組の電圧飽和未考慮の電圧ベクトル、ベクトル603cは第2巻線組の電圧飽和未考慮の電圧ベクトルをそれぞれ示す。
このとき、実際には、電圧飽和円620により電圧が制限されるので、第1巻線組は、電圧ベクトル602cを短縮した電圧ベクトル612cに、第2巻線組は、電圧ベクトル603cを短縮した電圧ベクトル613cになる。
ここで、この実施の形態では、差電圧をq軸成分のみで考えるので、d軸差電流の影響が電圧ベクトル612c、電圧ベクトル613cに出てこない。そのため、低い周波数の目標値変動に対しても、両巻線組ともに電圧飽和円620を最大限使用することができる。
したがって、第1巻線組および第2巻線組の諸元差の影響により、一方の巻線組で電圧が飽和した場合であっても、両巻線組で飽和電圧まで使用できるので、出力トルクを向上させることができる。また、比例積分制御で差電圧を得ている場合には、図12に示したように電圧ベクトルを生成することにより、電圧ベクトル601cと電圧ベクトル611cとのVq成分の大小関係を一致させることができるので、積分項を正しく演算することでリセットワインドアップを抑制することができる。
実施の形態7.
上記実施の形態6では、電圧飽和領域において、差電流の回転2軸座標系におけるd軸成分のゲインを0としたが、差電圧ベクトルのd軸成分の絶対値がq軸成分の絶対値よりも著しく大きい場合、すなわち図12においてVq軸となす角が小さい場合には、差電圧指令ベクトルが大きくなり、Vq軸と重なった場合には、無限大の大きさとなる。
なお、実際には、回転中には誘起電圧成分が存在するので、電圧飽和領域においてVq軸と重なることはないが、電圧ベクトルの大きさの設定範囲を設計しにくいという問題がある。また、d軸差電流をフィードバックしない場合には、一方の巻線組にてd軸電流を多く流すことによる減磁の恐れが生じる。そこで、この発明の実施の形態7では、電圧飽和領域において、差電流の回転2軸座標系におけるq軸成分のゲインを0とする場合について説明する。
また、この実施の形態では、差電流の回転2軸座標系におけるq軸成分のゲインを0とする場合について説明するが、制御応答周波数よりも高い周波数の目標値変動に対しては、ゲインを低下することでも同様の効果を得ることができる。
図13は、この発明の実施の形態7に係る交流回転機の制御装置における各巻線組の電圧ベクトルを示す説明図である。図13において、ベクトル600dは比例積分制御等により得られた和電圧ベクトルを1/2倍した平均電圧ベクトル、ベクトル601dは比例積分制御等により得られた差電圧ベクトルを1/2倍した電圧ベクトル、ベクトル602dは第1巻線組の電圧飽和未考慮の電圧ベクトル、ベクトル603dは第2巻線組の電圧飽和未考慮の電圧ベクトルをそれぞれ示す。
このとき、実際には、電圧飽和円620により電圧が制限されるので、第1巻線組は、電圧ベクトル602dを短縮した電圧ベクトル612dに、第2巻線組は、電圧ベクトル603dを短縮した電圧ベクトル613dになる。
ここで、この実施の形態では、差電圧をd軸成分のみで考えるので、q軸差電流の影響が電圧ベクトル612d、電圧ベクトル613dに出てこない。そのため、低い周波数の目標値変動に対しても、両巻線組ともに電圧飽和円620を最大限使用することができる。
したがって、第1巻線組および第2巻線組の諸元差の影響により、一方の巻線組で電圧が飽和した場合であっても、両巻線組で飽和電圧まで使用できるので、出力トルクを向上させることができる。また、比例積分制御で差電圧を得ている場合には、図12に示したように電圧ベクトルを生成することにより、電圧ベクトル601dと電圧ベクトル611dとのVd成分の大小関係を一致させることができるので、積分項を正しく演算することでリセットワインドアップを抑制することができる。
実施の形態8.
上記実施の形態6および実施の形態7では、電圧飽和領域において、差電流の回転2軸座標系における少なくとも一方の軸成分のゲインを低下または0としたが、電流や角度の検出誤差がある場合には、和電圧の変動として現れる。
また、電圧飽和時には、諸元差によって発生する電気角速度6次成分のトルクリプルは、差電流のゲインを低下させることで、相殺効果により低減できるものの完全には除去することができず、また、リラクタンストルクがある場合には、電気角速度12次成分のトルクリプルは、相殺することができず残存する。
そこで、この発明の実施の形態8では、電圧飽和領域において、和電流の回転2軸座標系における一方の軸成分のゲインを低下させる場合について説明する。
まず、交流回転機1が発生するトルクは、次式(14)で表される。なお、式(14)において、Tは発生トルクを示している。
Figure 2015166528
ここで、第1巻線組と第2巻線組との電流の差は、第1巻線組と第2巻線組との電流の平均値に比べて小さいので、式(14)は、次式(15)のように近似することができる。
Figure 2015166528
このように、和電圧演算時に使用するゲインを低下することによって、電流検出誤差や角度検出誤差による和電圧の変動を抑制し、和電流リプルを低減することができる。したがって、電圧飽和領域において、和電流の回転2軸座標系における一方の軸成分のゲインを低下することにより、式(15)で得られる出力トルクに含まれる振動成分を抑制することができる。
なお、上述した実施の形態1〜8で示した交流回転機の制御装置を電動パワーステアリング装置に適用することにより、振動に敏感な電動パワーステアリング装置において、トルクリプルを抑制することができる。

Claims (16)

  1. 第1巻線組および第2巻線組を有する交流回転機を制御する交流回転機の制御装置であって、
    前記第1巻線組に流れる電流および前記第2巻線組に流れる電流をそれぞれ検出する電流検出部と、
    前記第1巻線組の電流と前記第2巻線組の電流との和である和電流と、前記交流回転機の電流指令とに基づいて、回転2軸座標系の和電圧を演算する和電圧演算部と、
    前記第1巻線組の電流と前記第2巻線組の電流との差である差電流に基づいて、回転2軸座標系の差電圧を演算する差電圧演算部と、
    前記和電圧と前記差電圧との和に基づいて、前記第1巻線組の電圧指令を演算する第1電圧演算部と、
    前記和電圧と前記差電圧との差に基づいて、前記第2巻線組の電圧指令を演算する第2電圧演算部と、
    前記第1巻線組および前記第2巻線組に係る電圧および電流の少なくとも一方に基づいて、前記第1巻線組または前記第2巻線組において電圧が飽和しているか否かを判定するとともに、前記第1巻線組または前記第2巻線組において電圧が飽和していると判定された場合に、回転2軸座標系の少なくとも一方の軸方向成分のゲインを下げるための電圧飽和判定信号を生成する電圧飽和判定部と、
    を備えた交流回転機の制御装置。
  2. 前記第1巻線組と前記第2巻線組とは、電気角速度6次成分のトルクリプルを相殺するような位相差を有する
    請求項1に記載の交流回転機の制御装置。
  3. 前記第1巻線組と前記第2巻線組との位相差は、(30±60×n)°である
    請求項2に記載の交流回転機の制御装置。
  4. 前記差電圧演算部は、電圧飽和時に回転2軸座標系におけるq軸成分のゲインを低下させる
    請求項1から請求項3までの何れか1項に記載の交流回転機の制御装置。
  5. 前記差電圧演算部は、電圧飽和時に回転2軸座標系におけるq軸成分のゲインを0とする
    請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の交流回転機の制御装置。
  6. 前記差電圧演算部は、電圧飽和時に回転2軸座標系におけるd軸成分のゲインを低下させる
    請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の交流回転機の制御装置。
  7. 前記差電圧演算部は、電圧飽和時に回転2軸座標系におけるd軸成分のゲインを0とする
    請求項1から請求項6までの何れか1項に記載の交流回転機の制御装置。
  8. 前記和電圧演算部は、電圧飽和時に回転2軸座標系におけるd軸成分のゲインを低下させる
    請求項1から請求項7までの何れか1項に記載の交流回転機の制御装置。
  9. 前記和電圧演算部は、電圧飽和時に回転2軸座標系におけるd軸成分のゲインを、前記差電圧演算部のd軸成分のゲインと同じ比率で低下させる
    請求項1から請求項8までの何れか1項に記載の交流回転機の制御装置。
  10. 前記和電圧演算部は、電圧飽和時に回転2軸座標系におけるd軸成分のゲインを低下させる
    請求項1から請求項9までの何れか1項に記載の交流回転機の制御装置。
  11. 前記和電圧演算部は、電圧飽和時に回転2軸座標系におけるq軸成分のゲインを、前記差電圧演算部のq軸成分のゲインと同じ比率で低下させる
    請求項1から請求項10までの何れか1項に記載の交流回転機の制御装置。
  12. 前記電圧飽和判定部は、前記和電圧に基づいて、前記電圧飽和判定信号を生成する
    請求項1から請求項11までの何れか1項に記載の交流回転機の制御装置。
  13. 前記電圧飽和判定部は、前記第1巻線組の電圧指令および前記第2巻線組の電圧指令の少なくとも一方に基づいて、前記電圧飽和判定信号を生成する
    請求項1から請求項11までの何れか1項に記載の交流回転機の制御装置。
  14. 前記電圧飽和判定部は、前記和電流と前記電流指令とに基づいて、前記電圧飽和判定信号を生成する
    請求項1から請求項11までの何れか1項に記載の交流回転機の制御装置。
  15. 請求項1から請求項14までの何れか1項に記載の交流回転機の制御装置を備えた
    電動パワーステアリング装置。
  16. 第1巻線組および第2巻線組を有する交流回転機を制御する交流回転機の制御方法であって、
    前記第1巻線組に流れる電流および前記第2巻線組に流れる電流をそれぞれ検出する電流検出ステップと、
    前記第1巻線組の電流と前記第2巻線組の電流との和である和電流と、前記交流回転機の電流指令とに基づいて、回転2軸座標系の和電圧を演算する和電圧演算ステップと、
    前記第1巻線組の電流と前記第2巻線組の電流との差である差電流に基づいて、回転2軸座標系の差電圧を演算する差電圧演算ステップと、
    前記和電圧と前記差電圧との和に基づいて、前記第1巻線組の電圧指令を演算する第1電圧演算ステップと、
    前記和電圧と前記差電圧との差に基づいて、前記第2巻線組の電圧指令を演算する第2電圧演算ステップと、
    前記第1巻線組および前記第2巻線組に係る電圧および電流の少なくとも一方に基づいて、前記第1巻線組または前記第2巻線組において電圧が飽和しているか否かを判定するとともに、前記第1巻線組または前記第2巻線組において電圧が飽和していると判定された場合に、回転2軸座標系の少なくとも一方の軸方向成分のゲインを下げるための電圧飽和判定信号を生成する電圧飽和判定ステップと、
    を有する交流回転機の制御方法。
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