JP2013227006A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車室内の適温性や窓ガラスの防曇性の両方を同時に良好に確保でき、かつ消費エネルギを低減できる車両用空気調和装置を提供する。
【解決手段】車両用空気調和装置15は、第1通路52および第2通路57を備えている。また、第1通路に導入された外気をエバポレータ26、ヒータコア31で空調し、空調された外気をDEF吹出口96、サイドDEF吹出口97、サイドベント吹出口92から窓ガラス77,78に向けて空調風として吹出し可能とした。さらに、第2通路に導入された内気をエバポレータ、ヒータコアで空調し、空調された内気をセンタベント吹出口91、前後のヒート吹出口93,94から車室11内に空調風として吹出し可能とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、車室外の空気(外気)や車室内の空気(内気)を導入し、導入した空気を空気調和させて車室内に吹出し可能な車両用空気調和装置に関する。
車両用空気調和装置のなかには、車室外から導入された外気を案内する外気通路と、車室内から導入された内気を案内する内気通路とを個別に備えたものが知られている。
この車両用空気調和装置によれば、例えばヒートモードやヒート/デフロストモードにおいて、車室内で既に暖められている内気を内気通路で循環させ、循環させた内気をヒート吹出口から空調風として吹き出すことにより車室内を適正温度に暖房することが可能である。
同時に、車室外から外気を外気通路で導入し、低湿度に空調された外気をデフロスト吹出口から窓ガラスに空調風として吹き出すことにより窓ガラスの防曇性を良好に確保することが可能である。
このように、外気通路および内気通路を個別に備えることで、ヒートモードやヒート/デフロストモードにおいて、車室内の暖房能力を高め、かつ、窓ガラスの防曇性を良好に確保することが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3684712号公報
ところで、特許文献1の車両用空気調和装置は、バイレベルモードまたはヒートモードなどを選択した場合、通常安定状態の作動中において、外気通路を経た外気と内気通路を経た内気とを車室内に同時に吹き出すことはできない。
ここで、通常安定状態とは、例えば、車室内に吹き出す空調風の風量や、車室内の温度などを中間範囲に設定した状態をいう。
よって、バイレベルモードまたはヒートモードなどにおける通常安定状態の作動中には、車室内に吹き出す空調風として内気または外気のみが用いられる。
よって、車両用空気調和装置の消費エネルギの低減と窓ガラスの防曇性との両方を良好に確保し難い。
このため、通常安定状態の作動中に、例えば、外気導入した空調風を加熱または冷却して車室内の適温性や窓ガラスの防曇性の両方を良好に確保する必要があり、そのことが車両用空気調和装置の消費エネルギを低減する妨げになっていた。
本発明は、車室内の適温性や窓ガラスの防曇性の両方を同時に良好に確保でき、かつ消費エネルギを低減することができる車両用空気調和装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車室外の空気、車室内の空気を第1導入口から導入して車室内に吹出し可能で、車室内の空気、車室外の空気を第2導入口から導入して車室内に吹出し可能な車両用空気調和装置であって、前記第1導入口に連通され、かつデフロスト吹出口、サイドデフロスト吹出口、サイドベント吹出口に連通可能な第1通路と、前記第2導入口に連通され、かつセンタベント吹出口、ヒート吹出口に連通可能な第2通路と、前記第1通路および前記第2通路に設けられ、前記第1導入口および前記第2導入口の下流側に向けて順に配設されたエバポレータおよびヒータコアと、を備え、前記第1導入口から前記第1通路に導入された前記車室外の空気が、前記エバポレータ、前記ヒータコアで空調され、空調された空気が前記デフロスト吹出口、前記サイドデフロスト吹出口、前記サイドベント吹出口から窓ガラスに向けて空調風として吹出し可能で、前記第2導入口から前記第2通路に導入された前記車室内の空気が、前記エバポレータ、前記ヒータコアで空調され、空調された空気が前記センタベント吹出口、前記ヒート吹出口から前記車室内に空調風として吹出し可能としたことを特徴とする。
請求項2は、前記第1通路に設けられ、前記第1導入口および前記エバポレータ間に配設された第1ファンと、前記第2通路に設けられ、前記第2導入口および前記エバポレータ間に配設された第2ファンと、を備え、前記第1ファンおよび前記第2ファンが個別の駆動軸に支持されたことを特徴とする。
請求項3は、前記エバポレータが傾斜状に設けられることにより、前記エバポレータの一端が下方で、他端が上方に配置され、前記エバポレータの一端側の部位が前記第1通路に設けられ、前記エバポレータの他端側の部位が前記第2通路に設けられたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、第1導入口から第1通路に導入された車室外の空気(外気)を、エバポレータ、ヒータコアで空調して、空調された外気をデフロスト吹出口、サイドデフロスト吹出口、サイドベント吹出口から窓ガラスに向けて空調風として吹出し可能とした。
また、第2導入口から第2通路に導入された車室内の空気(内気)を、エバポレータ、ヒータコアで空調して、空調された内気をセンタベント吹出口、ヒート吹出口から車室内に空調風として吹出し可能とした。
ここで、空調風とは、エバポレータ、ヒータコアで冷却や加熱(すなわち、空気調和(空調))された外気、内気をいう。
よって、車両用空気調和装置の作動中に、車室内で既に適温に保たれている内気を第2導入口で循環させて、各々の吹出口(センタベント吹出口、ヒート吹出口)から空調風として吹き出し、車室内の暖房や冷房状態を効率よく調整することができる。
さらに、車両用空気調和装置の作動中に、車室外から導入された低湿度の外気または空調された外気をデフロスト吹出口、サイドデフロスト吹出口、サイドベント吹出口から窓ガラスに向けて空調風として吹き出すことができる。
よって、車室外から導入した外気で窓ガラスに曇りが発生することを未然に抑えることができる。
このように、車両用空気調和装置に第1通路および第2通路を設けることで、車両用空気調和装置の作動中に、内気を循環させて車室内の適温性を良好に確保できる。
加えて、内気を循環させて車室内の適温性を良好に確保した状態で、外気を導入して窓ガラスの防曇性を良好に確保できる。
すなわち、車両用空気調和装置の作動中に、車室内の適温性および窓ガラスの防曇性の両方を同時に良好に確保できる。
加えて、車両用空気調和装置の作動中に、車室内の適温性および窓ガラスの防曇性を良好に確保することで、車室内に吹き出す空調風で必要以上に加熱や冷却をおこなう必要がない。
これにより、車室内に吹き出す空調風の風量を好適に抑えることができるので、消費エネルギの低減を図ることができる。
請求項2に係る発明では、第1通路に第1ファンを設け、第2通路に第2ファンを設けた。さらに、第1ファンおよび第2ファンを個別の駆動軸に支持した。
よって、第1ファンおよび第2ファンの駆動状態や停止状態の切替え、または回転数の調整をそれぞれ個別におこなうことができる。
これにより、車両用空気調和装置の作動中に、車室内の暖房、冷房状態や窓ガラスが曇り始める状態に対応させて空調風の風量を好適に調整することができる。
さらに、第1通路に第1ファンを設け、第2通路に第2ファンを設けることにより、第1ファンと第2ファンとの間の風洩れを防止できる。
したがって、車室内の適温性および窓ガラスの防曇性の両方を同時に一層良好に確保でき、かつ消費エネルギを一層低減させることができる。
請求項3に係る発明では、エバポレータを傾斜状に設け、エバポレータの下方側の部位(一端側の部位)に第1通路を設け、エバポレータの上方側の部位(他端側の部位)に第2通路を設けた。
エバポレータの一端側の部位に第1通路を設け、エバポレータの他端側の部位に第2通路を設けた理由はつぎの通りである。
すなわち、第1通路にデフロスト吹出口、サイドデフロスト吹出口、サイドベント吹出口が連通され、第2通路にセンタベント吹出口、ヒート吹出口が連通されている。
よって、車両用空気調和装置の作動中に第2通路に内気が導かれ、窓ガラスの曇りを未然に抑える場合に第1通路に外気が導かれる頻度が高い。
ここで、通常、外気は内気より湿度が高い。よって、湿度の高い外気を、エバポレータの上方側の部位(他端側の部位)に導いた場合、上方側の部位で外気から除去された凝縮水がエバポレータのチューブやファンに溜まる。溜まった凝縮水がチューブやファンを伝って上方側の部位から下方側に導かれる。
このため、車両用空気調和装置の低風量時に、エバポレータの下方側に導かれる凝縮水がチューブやファンで凍ることが考えられる。
そこで、請求項3において、エバポレータの下方側の部位(一端側の部位)に第1通路を設けることで、外気から除去された凝縮水をエバポレータから好適に滴下(除去)するようにした。
よって、エバポレータのチューブやファンで凝縮水が凍ることを防止することができる。これにより、エバポレータを通過する外気や内気の導通性を良好に確保できるので、車両用空気調和装置の消費エネルギをさらに好適に低減することができる。
本発明に係る車両用空気調和装置をインストルメントパネルから外した状態を示す分解斜視図である。 図1の車両用空気調和装置を示す断面図である。 図1の車両用空気調和装置のファン手段およびエバポレータの関係を示す概略図である。 図2の要部を拡大して示す断面図である。 本発明に係る車両用空気調和装置のダクトユニットを示す平面図である。 本発明に係る車両用空気調和装置をベントモードにおいて最大冷房状態に調整する例を説明する図である。 図6のベントモード(最大冷房状態)において空調風を吹き出す例を説明する図である。 本発明に係る車両用空気調和装置をベントモードにおいて通常安定状態に調整する例を説明する図である。 図8のベントモード(通常安定状態)において空調風を吹き出す例を説明する図である。 本発明に係る車両用空気調和装置をバイレベルモードにおいて通常安定状態に調整する例を説明する図である。 図10のバイレベルモード(通常安定状態)において空調風を吹き出す例を説明する図である。 本発明に係る車両用空気調和装置をバイレベルモードにおいて防曇状態に調整する例を説明する図である。 図10のバイレベルモード(防曇状態)において空調風を吹き出す例を説明する図である。 本発明に係る車両用空気調和装置をヒートモードにおいて通常安定状態に調整する例を説明する図である。 図14のヒートモード(通常安定状態)において空調風を吹き出す例を説明する図である。 本発明に係る車両用空気調和装置をヒートモードにおいて最大暖房状態で防曇状態に調整する例を説明する図である。 図16のヒートモード又はヒートデフモード(最大暖房状態で防曇状態)において空調風を吹き出す例を説明する図である。 本発明に係る車両用空気調和装置をデフロストモードにおいて最大防曇状態に調整する例を説明する図である。 図18のデフロストモード(最大防曇状態)において空調風を吹き出す例を説明する図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例に係る車両用空気調和装置15について説明する。
図1に示すように、車両10は、車室11の前部がインストルメントパネル13で仕切られ、インストルメントパネル13の車体前方に車両用空気調和装置15を備えている。
車両用空気調和装置15は、車両10に設けられて車室11内の空気調和(空調)を制御するエアコンユニット(エアコンディショナユニット)16と、エアコンユニット16に設けられたダクトユニット18とを備えている。
図2、図3に示すように、エアコンユニット16は、車室11の前方に設けられたハウジング21と、ハウジング21内に設けられたファン手段22と、ファン手段22の下流側に設けられたエバポレータ26およびヒータコア31と、ハウジング21内に設けられて空気の流れを規制するダンパ手段35とを備えている。
ハウジング21は、外気を導入する第1導入口51と、第1導入口51に連通された第1通路52と、第1通路52に連通可能なデフロスト入口(DEF入口)53およびサイドベント入口54と、内気を導入する第2導入口56と、第2導入口56に連通された第2通路57と、第2通路57に連通可能なセンタベント入口58および前後ヒート入口60とを備えている。
第1通路52および第2通路57は、第1仕切壁64、第2仕切壁65、第3仕切壁66でハウジング21内に区画されている。
DEF入口53およびサイドベント入口54は、ヒータコア31の上方前側に設けられている。
また、センタベント入口58および前後ヒート入口60は、エバポレータ26やヒータコア31の車体後方側に設けられている。
第1仕切壁64、第2仕切壁65、第3仕切壁66については後で詳しく説明する。
ファン手段22は、第1通路52において第1導入口51の下流側に設けられた第1ファン23と、第2通路57において第2導入口56の下流側に設けられた第2ファン24とを備えている。
第1ファン23は、第1導入口51およびエバポレータ26(具体的には、エバポレータ26の下半部(一端側の部位)27)間に配設され、第1ファンモータ(図示せず)の駆動軸23aに支持されている。
以下、エバポレータ26の下半部27を「エバポレータ下半部27」と称す。
第1ファン23を駆動軸23aで回転することで、第1導入口51から外気または内気を導入し、導入した外気または内気を下流側のエバポレータ下半部27に向けて案内することができる。
なお、第1ファンモータに印加する電圧を調整することで、第1ファン23の回転数を調整することが可能である。
第2ファン24は、第2導入口56およびエバポレータ26(具体的には、エバポレータ26の上半部(他端側の部位)28)間に配設され、第2ファンモータ(図示せず)の駆動軸24aに支持されている。
以下、エバポレータ26の上半部28を「エバポレータ上半部28」と称す。
第2ファン24を駆動軸24aで回転することで、第2導入口56から内気または外気を導入し、導入した内気または外気を下流側のエバポレータ上半部28に向けて案内することができる。
なお、第2ファンモータに印加する電圧を調整することで、第2ファン24の回転数を調整することが可能である。
このように、ファン手段22は、第1ファン23および第2ファン24がそれぞれ個別の駆動軸23a,24aで支持されている。
よって、第1ファン23および第2ファン24の駆動状態や停止状態の切替え、または回転数の調整をそれぞれ個別におこなうことができる。
エバポレータ26は、第1通路52において第1ファン23の下流側に設けられたエバポレータ下半部27と、第2通路57において第2ファン24の下流側に設けられたエバポレータ上半部28とを備えている。
エバポレータ26は、車体後方から車体前方に向けて下り勾配に傾斜されている。
エバポレータ26の上半部にエバポレータ上半部28が位置し、エバポレータ26の下半部にエバポレータ下半部27が位置している。
このエバポレータ26は、通常のエアコンユニットに一般に用いられているエバポレータと同様に構成されている。
すなわち、エアコンユニット16のコンプレッサを駆動することで冷媒が気体の状態でコンデンサに送られる。送られた冷媒がコンデンサにおいて冷却され、液体の状態でエキスパンションバルブ29へ送られる。このエキスパンションバルブ29で減圧された冷媒がエバポレータ26に送られる。
減圧状態の冷媒をエバポレータ26に供給することで、第1ファン23で第1通路52に案内された外気または内気をエバポレータ下半部27で冷却できる。
さらに、第2ファン24で第2通路57に案内された外気または内気をエバポレータ上半部28で冷却できる。
ヒータコア31は、第1通路52に下半部が設けられるとともに第2通路57に上半部が設けられ、エバポレータ26の下流側に配置されている。
すなわち、第1通路52において、エバポレータ下半部27およびヒータコア31の下半部が第1導入口51から下流側に向けて順に配設されている。
また、第2通路57において、エバポレータ上半部28およびヒータコア31の上半部が第2導入口56から下流側に向けて順に配設されている。
ヒータコア31は、エバポレータ26の上方に所定間隔おいて配置され、かつエバポレータ26に対して略平行に設けられている。
よって、ヒータコア31は、エバポレータ26と同様に、車体後方から車体前方に向けて下り勾配に傾斜されている。
このヒータコア31は、通常のエアコンユニットに一般に用いられているヒータコアと同様に構成されている。
ヒータコア31にエバポレータ26で冷却された外気または内気を、第1、第2の冷暖房切替ダンパ38,39により導くことにより、外気または内気をヒータコア31で加熱することができる。
ここで、エバポレータ26(エバポレータ下半部27、エバポレータ上半部28)で冷房(空気調和)された外気や内気、ヒータコア31で加熱(空気調和)された外気や内気を空調風という。
ところで、前述したように、エバポレータ26およびヒータコア31は、車体前方に向けて下り勾配に傾斜されている。また、DEF入口53およびサイドベント入口54は、ヒータコア31の上方前側に設けられている。さらに、センタベント入口58および前後ヒート入口60は、エバポレータ26やヒータコア31の車体後方側に設けられている。
この状態において、エバポレータ26の上流側が第1仕切壁64で第1通路52および第2通路57に仕切られている。第1通路52にエバポレータ下半部27が設けられ、第2通路57にエバポレータ上半部28が設けられている。
すなわち、第1ファン23の下流側にエバポレータ下半部27が設けられ、第2ファン24の下流側にエバポレータ上半部28が設けられている。
このように、エバポレータ26を傾斜状に設け、エバポレータ下半部27に第1通路52を設け、エバポレータ上半部28に第2通路57を設けた理由はつぎの通りである。
すなわち、第1通路52にデフロスト吹出口96、サイドデフロスト吹出口97、サイドベント吹出口92が連通され、第2通路57にセンタベント吹出口91、前ヒート吹出口93、後ヒート吹出口94(図5参照)が連通されている。
よって、車両用空気調和装置15の作動中に第2通路57に内気が導かれ、フロント窓ガラス77やサイド窓ガラス78(図5参照)の曇りを未然に抑える場合に第1通路52に外気が導かれる頻度が高い。
ここで、通常、外気は内気より湿度が高い。よって、湿度の高い外気を、エバポレータ上半部28に導いた場合、エバポレータ上半部28で外気から除去された凝縮水がエバポレータ26のチューブやファンに溜まる。溜まった凝縮水がチューブやファンを伝ってエバポレータ上半部28からエバポレータ下半部27に導かれる。
このため、車両用空気調和装置の低風量時に、エバポレータ上半部28からエバポレータ下半部27に導かれる凝縮水がチューブやファンで凍ることが考えられる。
そこで、エバポレータ下半部27に第1通路52を設けることで、外気から除去された凝縮水をエバポレータ26から好適に滴下(除去)するようにした。
よって、エバポレータ26のチューブやファンで凝縮水が凍ることを防止できる。これにより、エバポレータ26を通過する外気や内気の導通性を良好に確保できるので、車両用空気調和装置15の消費エネルギを好適に低減することができる。
このエバポレータ26下流側、すなわち、エバポレータ26およびヒータコア31間に第2仕切壁65が設けられている。この第2仕切壁65で、エバポレータ26およびヒータコア31間が第1通路52および第2通路57に仕切られている。
エバポレータ下半部27の下流側にヒータコア31の下半部が設けられ、エバポレータ上半部28の下流側にヒータコア31の上半部が設けられている。
さらに、ヒータコア31の下流側が第3仕切壁66で第1通路52および第2通路57に仕切られている。
このように、ハウジング21内に第1仕切壁64、第2仕切壁65および第3仕切壁66を設けることで、ハウジング21内に第1通路52および第2通路57が設けられている。
第1通路52に、エバポレータ下半部27およびヒータコア31の下半部が設けられている。また、第2通路57に、エバポレータ上半部28およびヒータコア31の上半部が設けられている。
ハウジング21内にはダンパ手段35が設けられている。
ダンパ手段35は、第1導入口51の開閉を切り替える第1切替ダンパ36と、第2導入口56の開閉を切り替える第2切替ダンパ37と、エバポレータ下半部27の下流側に設けられた第1冷暖房切替(エアミックス)ダンパ38と、エバポレータ上半部28の下流側に設けられた第2冷暖房切替(エアミックス)ダンパ39とを備えている。
さらに、ダンパ手段35は、ヒータコア31の下半部の下流側に設けられたサイドベント/DEF切替ダンパ41と、ヒータコア31の上半部の下流側に設けられたDEF温風切替ダンパ42と、エバポレータ上半部28およびヒータコア31の上半部の下流側に設けられたセンタベント/ヒート切替ダンパ43とを備えている。
図3に示すように、第1切替ダンパ36は、ハウジング21に支軸36aを介して矢印A方向に揺動自在に設けられ、第1導入口51を開閉可能なドアである。
第1切替ダンパ36が第1導入口51のストッパ部51aに配置されることで、第1導入口51から外気を導入することができる。
一方、第1切替ダンパ36が第1導入口51のストッパ部51bに配置されることで、第1導入口51から内気を導入することができる。
この第1切替ダンパ36は、車両用空気調和装置15の通常安定状態などの作動中において、第1切替ダンパ36が第1導入口51のストッパ部51aに配置される。
すなわち、車両用空気調和装置15の通常安定状態の作動中において、第1導入口51から第1通路52に外気が導入される。
ここで、通常安定状態とは、例えば、車室内が乗員に対して快適な環境に至った状態をいう。
第2切替ダンパ37は、ハウジング21に支軸37aを介して矢印B方向に揺動自在に設けられ、第2導入口56を開閉可能なドアである。
第2切替ダンパ37が第2導入口56のストッパ部56aに配置されることで、第2導入口56から内気を導入することができる。
一方、第2切替ダンパ37が第2導入口56のストッパ部56bに配置されることで、第2導入口56から外気を導入することができる。
この第2切替ダンパ37は、車両用空気調和装置15の通常安定状態などの作動中において、第2切替ダンパ37が第2導入口56のストッパ部56aに配置される。
すなわち、車両用空気調和装置15の通常安定状態の作動中において、第2導入口56から第2通路57に内気が導入される。
図4に示すように、第1冷暖房切替ダンパ38は、第1通路52においてエバポレータ下半部27およびヒータコア31の下半部間に配置され、ハウジング21に支軸38aを介して矢印C方向に揺動自在に設けられている。
第1冷暖房切替ダンパ38をクール第1連通口71およびヒート第1連通口72間で矢印C方向に揺動させることで、クール第1連通口71やヒート第1連通口72を開閉可能である。
第1冷暖房切替ダンパ38でヒート第1連通口72を閉じることにより、エバポレータ下半部27で冷却された外気や内気をクール第1連通口71を経てDEF入口53やサイドベント入口54に向けて導くことができる。
以下、エバポレータ下半部27で冷却された外気や内気を「第1冷却空調風」という。
また、第1冷暖房切替ダンパ38でクール第1連通口71を閉じることにより、エバポレータ下半部27で冷却された外気や内気をヒート第1連通口72を経てヒータコア31の下半部に向けて導くことができる。
ヒータコア31の下半部に導かれた外気や内気はヒータコア31の下半部で加熱される。
以下、ヒータコア31の下半部で加熱された外気や内気を「第1加熱空調風」という。
さらに、第1冷暖房切替ダンパ38をヒート第1連通口72およびクール第1連通口71間に配置することが可能である。
これにより、第1冷却空調風の一部をDEF入口53やサイドベント入口54に向けて導き、残りの第1冷却空調風をヒータコア31の下半部に向けて導くことができる。
ヒータコア31の下半部で加熱された第1加熱空調風は、ヒータコア31の下半部の下流側で第1冷却空調風の一部と混合する。
以下、第1加熱空調風および第1冷却空調風を混合した外気や内気を「第1混合空調風」という。
第2冷暖房切替ダンパ39は、第2通路57においてエバポレータ上半部28およびヒータコア31の上半部間に配置され、ハウジング21に支軸39aを介して矢印D方向に揺動自在に設けられている。
第2冷暖房切替ダンパ39をクール第2連通口74およびヒート第2連通口75間で矢印D方向に揺動させることで、クール第2連通口74やヒート第2連通口75を開閉可能である。
第2冷暖房切替ダンパ39でヒート第2連通口75を閉じることにより、エバポレータ上半部28で冷却された内気や外気をクール第2連通口74を経てセンタベント入口58および前後ヒート入口60などに向けて導くことができる。
以下、エバポレータ上半部28で冷却された内気や外気を「第2冷却空調風」という。
また、第2冷暖房切替ダンパ39でクール第2連通口74を閉じることにより、エバポレータ上半部28で冷却された内気をヒート第2連通口75を経てヒータコア31の上半部に向けて導くことができる。
ヒータコア31の上半部に導かれた外気はヒータコア31の上半部で加熱される。
以下、ヒータコア31の上半部で加熱された内気や外気を「第2加熱空調風」という。
さらに、第2冷暖房切替ダンパ39をヒート第2連通口75およびクール第2連通口74間に配置することが可能である。
これにより、第2冷却空調風の一部をセンタベント入口58および前後ヒート入口60などに向けて導き、残りの第2冷却空調風をヒータコア31の上半部に向けて導くことができる。
ヒータコア31の上半部で加熱された第2加熱空調風は、ヒータコア31の上半部の下流側で第2冷却空調風の一部と混合する。
以下、第2加熱空調風および第2冷却空調風を混合した内気や外気を「第2混合空調風」という。
サイドベント/DEF切替ダンパ41は、ヒータコア31の上方に設けられ、ハウジング21に支軸41aを介して矢印E方向に揺動自在に設けられている。
サイドベント/DEF切替ダンパ41をサイドベント入口54およびDEF連通口55間で矢印E方向に揺動させることで、サイドベント入口54やDEF連通口55を開閉可能である。
DEF連通口55は、サイドベント入口54およびDEF入口53を連通可能な開口である。
サイドベント/DEF切替ダンパ41でサイドベント入口54を閉じることにより、第1冷却空調風、第1加熱空調風や第1混合空調風をDEF連通口55に向けて導くことができる。
以下、第1冷却空調風、第1加熱空調風や第1混合空調風を「第1空調風」という。
また、サイドベント/DEF切替ダンパ41でDEF連通口55を閉じることにより、第1空調風をサイドベント入口54に向けて導くことができる。
さらに、サイドベント/DEF切替ダンパ41をサイドベント入口54およびDEF連通口55間に配置することが可能である。
これにより、第1空調風の一部をサイドベント入口54に向けて導き、残りの第1空調風をDEF連通口55に向けて導くことができる。
DEF温風切替ダンパ42は、第2通路57においてヒータコア31の上半部の上方に配置され、ハウジング21に支軸42aを介して矢印F方向に回動自在に設けられている。
DEF温風切替ダンパ42を矢印F方向に回動することでサイドベント連通口59を開閉可能である。
DEF温風切替ダンパ42でサイドベント連通口59を閉じることにより、エバポレータ上半部28やヒータコア31の上半部を通過した内気や外気を、センタベント入口58および前後ヒート入口60に向けて導くことができる。
また、DEF温風切替ダンパ42でサイドベント連通口59を開くことにより、エバポレータ上半部28やヒータコア31の上半部を通過した内気の一部や外気の一部を、サイドベント連通口59を経てDEF入口53に向けて導くことができる。
センタベント/ヒート切替ダンパ43は、第2通路57においてエバポレータ上半部28の車体後方側に配置され、ハウジング21に支軸43aを介して矢印G方向に揺動自在に設けられている。
センタベント/ヒート切替ダンパ43をセンタベント入口58および前後ヒート入口60間で矢印G方向に揺動させることで、センタベント入口58や前後ヒート入口60を開閉可能である。
センタベント/ヒート切替ダンパ43で前後ヒート入口60を閉じることにより、エバポレータ上半部28やヒータコア31の上半部を通過した内気や外気を、センタベント入口58に向けて導くことができる。
また、センタベント/ヒート切替ダンパ43でセンタベント入口58を閉じることにより、エバポレータ上半部28やヒータコア31の上半部を通過した内気や外気を、前後ヒート入口60に向けて導くことができる。
さらに、センタベント/ヒート切替ダンパ43をセンタベント入口58および前後ヒート入口60間に配置することが可能である。
これにより、エバポレータ上半部28やヒータコア31の上半部を通過した内気の一部や外気の一部をセンタベント入口58に向けて導き、残りの内気や残りの外気を前後ヒート入口60に向けて導くことができる。
図1に示すように、ハウジング21にダクトユニット18が設けられている。
ダクトユニット18は、フロントシートに着座した乗員の顔に空調風を導くセンタベントダクト81と、フロントシートに着座した乗員の側部に空調風を導くサイドベントダクト82と、フロントシートに着座した乗員の足元に空調風を導く前ヒートベントダクト83(図5参照)と、リヤシートに着座した乗員の足元に空調風を導く後ヒートベントダクト84(図5参照)とを備えている。
さらに、ダクトユニット18は、フロント窓ガラス(窓ガラス)77に空調風を導くデフロストダクト(DEFダクト)86と、サイド窓ガラス(窓ガラス)78に空調風を導くサイドデフロストダクト(サイドDEFダクト)87とを備えている。
センタベントダクト81は、センタベント入口58(図4参照)をセンタベント吹出口91に連通するダクトである。
このセンタベント吹出口91は、インストルメントパネル13の略中央13aに設けられている。
よって、フロントシートに着座した乗員の顔に向けてセンタベント吹出口91から空調風を吹き出すことができる。
サイドベントダクト82は、サイドベント入口54(図4参照)をサイドベント吹出口92に連通するダクトである。
このサイドベント吹出口92は、インストルメントパネル13の両側部13bに設けられている。
よって、フロントシートに着座した乗員の側部に向けてサイドベント吹出口92から空調風を吹き出すことができる。
さらに、サイドベント吹出口92は、サイド窓ガラス78(図5参照)に向けて空調風を吹き出すことができる。
図5に示すように、前ヒートベントダクト83は、前後ヒート入口60(図4参照)を前ヒート吹出口(ヒート吹出口)93に連通するダクトである。
この前ヒート吹出口93は、フロアパネル14においてフロントシートの車体前方に設けられている。
よって、フロントシートに着座した乗員の足元に向けて前ヒート吹出口93から空調風を吹き出すことができる。
後ヒートベントダクト84は、前後ヒート入口60(図4参照)を後ヒート吹出口(ヒート吹出口)94に連通するダクトである。
この後ヒート吹出口94は、フロアパネル14においてリヤシートの車体前方に設けられている。
よって、リヤシートに着座した乗員の足元に向けて後ヒート吹出口94から空調風を吹き出すことができる。
図1に示すように、DEFダクト86は、DEF入口53(図4参照)をDEF吹出口96に連通するダクトである。
このDEFダクト86は、インストルメントパネル13の上前部13c、すなわちフロント窓ガラス77の車体後方に隣接して設けられている。
よって、フロント窓ガラス77に向けてDEF吹出口96から空調風を吹き出すことができる。
また、サイドDEFダクト87は、DEFダクト86と同様に、DEF入口53(図4参照)をサイドDEF吹出口97に連通するダクトである。
このサイドDEFダクト87は、インストルメントパネル13の両側部においてサイドベント吹出口92の上部13d、すなわちサイド窓ガラス78の車体前方に設けられている。
よって、サイド窓ガラス78に向けてサイドDEF吹出口97から空調風を吹き出すことができる。
この車両用空気調和装置15によれば、図3、図4に示すように、第1導入口51から車室11外の外気や車室11内の内気を導入可能で、第2導入口56から車室11内の内気や車室11外の外気を導入可能に構成されている。
すなわち、車両用空気調和装置15は、第1導入口51から外気や内気を導入し、導入した外気や内気をエバポレータ下半部27やヒータコア31の下半部で空気調和させ、空気調和させた外気や内気を空調風として車室11内に吹き出すことが可能である。
さらに、車両用空気調和装置15は、第2導入口56から内気や外気を導入し、導入した内気や外気をエバポレータ上半部28やヒータコア31の上半部で空気調和させ、空気調和させた内気や外気を空調風として車室11内に吹き出すことが可能である。
よって、車室11外の外気を車両用空気調和装置15を経て車室11内に吹き出すことができる。
さらに、車室11内の内気を車両用空気調和装置15を経て車室11内に循環させることができる。
ここで、ステアリングホイール101(図1参照)に湿度センサ102が設けられている。
湿度センサ102は、車室11内の湿度を検知し、検知した湿度情報を制御部(図示せず)に伝えるように構成されている。
制御部は、湿度センサ102から伝えられた湿度情報を、予め設定されているしきい値と比較し、比較結果に基づいて窓ガラスが曇り始める状態にあるか否かを判断する。
窓ガラスが曇り始める状態にあると判断した場合、制御部から車両用空気調和装置15に制御信号を伝え、DEFダクト86やサイドDEFダクト87から空調風(外気)を吹き出すように車両用空気調和装置15を制御する。
このように、湿度センサ102を備えることで、窓ガラス(フロント窓ガラス77、サイド窓ガラス78)に曇りが発生することを未然に抑えることができる。
以上説明したように、DEF吹出口96、サイドDEF吹出口97、サイドベント吹出口92に第1通路52を連通可能とし、この第1通路52にエバポレータ下半部27およびヒータコア31の下半部を設けた。さらに、第1通路52に外気、内気を導入可能とした。
また、センタベント吹出口91、前後のヒート吹出口93,94に第2通路57を連通可能とし、この第2通路57にエバポレータ上半部28およびヒータコア31の上半部を設けた。さらに、第2通路57に内気、外気を導入可能とした。
よって、第2通路57に導入した内気を、センタベント吹出口91、前後のヒート吹出口93,94から車室11内に吹き出すことができる。
これにより、車両用空気調和装置15の作動中に、車室11内で既に適温に保たれている内気を循環させて各々の吹出口91,93,94から空調風として吹き出して車室11内の暖房や冷房状態を効率よく調整することができる。
さらに、第1通路52に導入した外気を、DEF吹出口96、サイドDEF吹出口97、サイドベント吹出口92から窓ガラス(フロント窓ガラス77、サイド窓ガラス78(図5参照))に向けて吹き出すことができる。
よって、車両用空気調和装置15の作動中に、車室11外から導入された低湿度の外気または空調された外気を各々の吹出口96,97,92からフロント窓ガラス77やサイド窓ガラス78に向けて空調風として吹き出すことができる。
これにより、車室11外から導入した外気でフロント窓ガラス77やサイド窓ガラス78の曇りを未然に防止することができる。
このように、車両用空気調和装置15に第1、第2の通路52,57を設けることで、第2通路57で内気を循環させて車室11内の適温性を良好に確保し、かつ、第1通路52に導入した外気でフロント窓ガラス77やサイド窓ガラス78の防曇性を良好に確保できる。
さらに、車両用空気調和装置15の作動中に、車室11内の暖房や冷房状態を効率よく調整可能で、かつフロント窓ガラス77やサイド窓ガラス78(図5参照)の曇りを未然に防止することで、車室11内に吹き出す空調風で必要以上に加熱や冷却をおこなう必要がないので、消費エネルギの低減を図ることができる。
加えて、図3に示すように、ファン手段22の第1ファン23および第2ファン24を個別の駆動軸23a,24aで支持するようにした。
よって、第1ファン23および第2ファン24の駆動状態や停止状態の切替え、または回転数の調整をそれぞれ個別におこなうことができる。
これにより、図5に示す車両用空気調和装置15の作動中に、車室11内の暖房、冷房状態や窓ガラス(フロント窓ガラス77、サイド窓ガラス78(図5参照))の曇り始め状態に対応させて空調風の風量を好適に調整できる。
したがって、車室11内の適温性および窓ガラス(フロント窓ガラス77、サイド窓ガラス78)の防曇性の両方を同時に一層良好に確保でき、かつ消費エネルギを一層低減させることができる。
つぎに、車両用空気調和装置15で車室11内の適温性や、窓ガラス(フロント窓ガラス77、サイド窓ガラス78)の防曇性を確保する例(空調モード)を図6〜図19に基づいて説明する。
まず、車両用空気調和装置15で車室11内を冷房状態に保つ例を図6〜図13に基づいて説明する。
図6、図7において、車両用空気調和装置15をベントモードの最大冷房状態で操作する例を説明する。
図6(a)に示すように、第1切替ダンパ36を第1導入口51のストッパ部51bに配置し、第2切替ダンパ37を第2導入口56のストッパ部56aに配置する。
図6(b)に示すように、第1冷暖房切替ダンパ38をヒート第1連通口72に配置し、エアコンユニット16の第2冷暖房切替ダンパ39をヒート第2連通口75に配置する。
また、DEF温風切替ダンパ42をサイドベント連通口59を閉塞する位置に配置し、サイドベント/DEF切替ダンパ41をDEF連通口55に配置する。
図6(a),(b)に示すように、第2ファン24を回転することにより、車室11内の空気(既に適温に冷却されている内気)が第2導入口56を経て第2通路57に導かれる。第2通路57に導かれた内気がエバポレータ上半部28を通過する際に冷却されて第2冷却空調風となる。
第2冷却空調風が、センタベント入口58およびセンタベントダクト81を経てセンタベント吹出口91から車室11内に矢印Iの如く空調風として吹き出される(図7も参照)。
同様に、第1ファン23を回転することにより、車室11内の空気(既に適温に冷却されている内気)が第1導入口51を経て第1通路52に導かれる。第1通路52に導かれた内気がエバポレータ下半部27を通過する際に冷却されて第1冷却空調風となる。
第1冷却空調風が、クール第1連通口71およびサイドベント入口54を経てサイドベントダクト82に導かれる。
図7に示すように、サイドベントダクト82に導かれた第1冷却空調風がサイドベント吹出口92から車室11内に矢印Jの如く空調風として吹き出される。
このように、第1ファン23および第2ファン24の2つのブロアモータファンを備えることにより、通常のエアコンユニット(1つのブロアモータファンを備えたユニット)に対して、第1、第2のファン23,24の1つ当たりの負荷を抑えることができる。
これにより、高効率な作動が可能になり、消費エネルギの低減を図ることができる。
つぎに、図8、図9において、車両用空気調和装置15をベントモードの通常安定状態で操作する例を説明する。
図8(a)に示すように、図6(a)のベントモード(最大冷房状態)から、第1切替ダンパ36を第1導入口51のストッパ部51aに配置する。
また、図8(b)に示すように、図6(b)のベントモード(最大冷房状態)から、第1冷暖房切替ダンパ38をクール第1連通口71およびヒート第1連通口72間に配置し、エアコンユニット16の第2冷暖房切替ダンパ39をクール第2連通口74およびヒート第2連通口75間に配置する。
この状態において、図8(a)に示す第1ファン23を回転するとともに、第2ファン24を回転する。
なお、第1ファン23および第2ファン24は、図6(a)のベントモード(最大冷房状態)より各回転数が低く抑えられる。
図8(a),(b)に示すように、車室11内の空気(既に適温に冷却されている内気)が第2導入口56を経て第2通路57に導かれる。
第2通路57に導かれた内気がエバポレータ上半部28を通過する際に冷却されて第2冷却空調風となる。第2冷却空調風の一部が第2通路57に導かれる。
また、第2冷却空調風の残りが、ヒータコア31の上半部を通過する際に加熱されて第2加熱空調風となる。
第2加熱空調風が、第2通路57に導かれ、第2通路57で第2冷却空調風と混合される。第2冷却空調風および第2加熱空調風が混合されることで、混合された第2混合空調風が車室11内を好適に冷房可能な温度に調整される。
この第2混合空調風がセンタベント入口58およびセンタベントダクト81を経てセンタベント吹出口91から車室11内に矢印Kの如く空調風として吹き出される(図9も参照)。
一方、図8(a),(b)に示すように、車室11外の空気(外気)が第1導入口51を経て第1通路52に導かれる。第1通路52に導かれた外気がエバポレータ下半部27を通過する際に冷却されて第1冷却空調風となる。
第1冷却空調風の一部が第1通路52に導かれる。
また、第1冷却空調風の残りが、ヒータコア31の下半部を通過する際に加熱されて第1加熱空調風となる。
第1加熱空調風が、第1通路52に導かれ、第1通路52で第1冷却空調風と混合される。第1冷却空調風および第1加熱空調風が混合されることで、混合された第1混合空調風が車室11内を好適に冷房可能な温度に調整される。
この第1混合空調風が、サイドベント入口54を経てサイドベントダクト82に導かれる。
図9に示すように、サイドベントダクト82に導かれた第1混合空調風がサイドベント吹出口92から車室11内に矢印Lの如く空調風として吹き出される。
ここで、通常のエアコンユニットは、通常安定時、車室の換気と曇り防止を全て外気の導入でおこなう必要があった。
これに対して、車両用空気調和装置15は、サイド窓ガラス78近傍のサイドベントダクト82のみに外気(第1混合空調風)を流し、センタベントダクト81に内気(第2混合空調風)を流すことで、最小限の冷却で快適性と換気、曇り防止との両立ができる。
これにより、車室11内に吹き出す空調風の冷却仕事量を抑えることができるので、消費エネルギの低減を図ることができる。
さらに、第1ファン23および第2ファン24の2つのブロアモータファンを備えることにより、通常のエアコンユニット(1つのブロアモータファンを備えたユニット)に対して、第1、第2のファン23,24の1つ当たりの負荷を抑えることができる。
これにより、高効率な作動が可能になり、消費エネルギの低減をさらに図ることができる。
ついで、図10、図11において、車両用空気調和装置15をバイレベルモード(空調モード)の通常安定状態で操作する例を説明する。
図10(a)に示すように、図8(a)のベントモード(通常安定状態)から、第2ファン24の回転数を上げて、第1ファン23の回転数を下げる。
一例として、第1ファン23の回転数と、第2ファン24の回転数との割合を25%:75%に設定する。
また、図10(b)に示すように、図8(b)のベントモード(通常安定状態)から、センタベント/ヒート切替ダンパ43をセンタベント入口58および前後ヒート入口60間に配置する。
図10(a),(b)に示すように、車室11内の空気(既に適温に冷却されている内気)が第2導入口56を経て第2通路57に導かれる。
第2通路57に導かれた内気がエバポレータ上半部28を通過する際に冷却されて第2冷却空調風となる。第2冷却空調風の一部が第2通路57に導かれる。
また、残りの第2冷却空調風が、ヒータコア31の上半部を通過する際に加熱されて第2加熱空調風となる。
第2加熱空調風が、第2通路57に導かれ、第2通路57で第2冷却空調風と混合される。第2冷却空調風および第2加熱空調風が混合されることで、混合された第2混合空調風が車室11内を好適に冷房可能な温度に調整される。
この第2混合空調風の一部が、センタベント入口58およびセンタベントダクト81を経てセンタベント吹出口91から車室11内に矢印Mの如く空調風として吹き出される(図9も参照)。
また、第2混合空調風の残りが前後ヒート入口60に導かれる。
図11に示すように、前後ヒート入口60に導かれた第2混合空調風の一部が、前ヒートベントダクト83を経て前ヒート吹出口93から車室11内に矢印Nの如く空調風として吹き出される。
また、第2混合空調風の残りが、後ヒートベントダクト84を経て後ヒート吹出口94から車室11内に矢印Oの如く空調風として吹き出される。
一方、図10(a),(b)に示すように、車室11外の空気(外気)が第1導入口51を経て第1通路52に導かれる。第1通路52に導かれた外気がエバポレータ下半部27を通過する際に冷却されて第1冷却空調風となる。
第1冷却空調風の一部が第1通路52に導かれる。
また、第1冷却空調風の残りが、ヒータコア31の下半部を通過する際に加熱されて第1加熱空調風となる。
第1加熱空調風が、第1通路52に導かれ、第1通路52で第1冷却空調風と混合される。第1冷却空調風および第1加熱空調風が混合されることで、混合された第1混合空調風が車室11内を好適に冷房可能な温度に調整される。
この第1混合空調風が、サイドベント入口54を経てサイドベントダクト82に導かれる。
図11に示すように、サイドベントダクト82に導かれた第1混合空調風がサイドベント吹出口92から車室11内に矢印Pの如く空調風として吹き出される。
サイドベント吹出口92から矢印Pの如く吹き出された空調風の一部がサイド窓ガラス78に導かれる。
これにより、サイドベント吹出口92から吹き出された空調風の一部で、サイド窓ガラス78の防曇状態を効率よく確保できる。
このように、サイド窓ガラス78近傍のサイドベントダクト82のみに外気(第1混合空調風)を流し、センタベントダクト81や前後のヒートベントダクト83,84に内気(第2混合空調風)を流すことで、最小限の冷却で快適性と換気、曇り防止の両立ができる。
これにより、車室11内に吹き出す空調風の冷却仕事量を抑えることができるので、消費エネルギの低減を図ることができる。
さらに、第1ファン23および第2ファン24の2つのブロアモータファンを備えることにより、第1、第2のファン23,24を各々個別に風量(回転数)を調整することができる。
これにより、最小限の外気導入量で換気や曇りを防止できるので、消費エネルギの低減をさらに図ることができる。
つぎに、図10、図11に示すバイレベルモード(通常安定状態)の作動中に、車室11内の湿度が規定値(しきい値)より高くなり、制御部で窓ガラスが曇り始める状態にあると判断した場合を図12、図13に基づいて説明する。
図12(a),(b)に示すように、車室11内の湿度が規定値(しきい値)より高くなった場合、湿度センサ102(図1参照)が検知した湿度情報に基づいて窓ガラスが曇り始める状態にあると制御部で判断する。
制御部から伝えられた制御信号に基づいて車両用空気調和装置15のエアコンユニット16がバイレベルモードにおいて防曇状態に調整される。
すなわち、車両用空気調和装置15は、図10(b)に示す状態から、第1冷暖房切替ダンパ38がヒート第1連通口72に配置され、第2冷暖房切替ダンパ39がヒート第2連通口75に配置される。
さらに、サイドベント/DEF切替ダンパ41がサイドベント入口54およびDEF連通口55間に配置される。
この状態において、図12(a)に示す第1ファン23の回転数を上げることにより第1ファン23の吹出風量を増す。
一例として、第1ファン23の回転数と、第2ファン24の回転数との割合を65%:35%に設定する。
車室11内の空気(既に適温に冷却されている内気)が第2導入口56を経て第2通路57に導かれる。第2通路57に導かれた内気がエバポレータ上半部28を通過する際に冷却されて第2冷却空調風となる。
第2冷却空調風の一部が、センタベント入口58およびセンタベントダクト81を経てセンタベント吹出口91から車室11内に矢印Mの如く空調風として吹き出される。
また、第2冷却空調風の残りが前後ヒート入口60に導かれる。
図13に示すように、前後ヒート入口60(図12(b)参照)に導かれた第2冷却空調風の一部が前ヒートベントダクト83を経て前ヒート吹出口93から車室11内に矢印Nの如く空調風として吹き出される。
また、第2冷却空調風の残りが、後ヒートベントダクト84を経て後ヒート吹出口94から車室11内に矢印Oの如く空調風として吹き出される。
このように、車室11内の空気(既に適温に冷却されている内気)を冷却してセンタベント吹出口91および前後のヒート吹出口93,94から空調風として吹き出すことにより車室11内の冷房状態を効率よく調整することができる。
さらに、図12(a),(b)に示すように、車室11外の空気(外気)が第1導入口51を経て第1通路52に導かれる。第1通路52に導かれた外気がエバポレータ下半部27を通過する際に冷却され、低湿度に空調された第1冷却空調風となる。
第1冷却空調風の一部が、クール第1連通口71およびサイドベント入口54を経てサイドベントダクト82に導かれる。
サイドベントダクト82に導かれた第1冷却空調風がサイドベント吹出口92から車室11内に矢印Pの如く空調風として吹き出される。
また、第1冷却空調風の残りが、DEF連通口55を経てDEFダクト86およびサイドDEFダクト87に分散される。
DEFダクト86に分散された第1冷却空調風がDEF吹出口96からフロント窓ガラス77に向けて矢印Qの如く空調風として吹き出される。
DEF吹出口96から吹き出された空調風でフロント窓ガラス77の防曇状態を効率よく確保することができる。
さらに、サイドDEFダクト87に分散された第1冷却空調風がサイドDEF吹出口97からサイド窓ガラス78に向けて矢印Rの如く空調風として吹き出される。
加えて、サイドベント吹出口92から矢印Pの如く吹き出された空調風の一部がサイド窓ガラス78に導かれる。
よって、サイドDEF吹出口97から吹き出された空調風や、サイドベント吹出口92から吹き出された空調風の一部で、サイド窓ガラス78の防曇状態を効率よく確保できる。
ここで、図12、図13に示すバイレベルモードの防曇状態においては、フロント窓ガラス77やサイド窓ガラス78の防曇状態を確保するために第1ファン23の吹出風量が増加されている。
すなわち、第1ファン23の回転数と、第2ファン24の回転数との割合が65%:35%に設定されている。
さらに、一例として、空調風の全風量が380m/hに設定されている。
よって、センタベント吹出口91、前ヒート吹出口93および後ヒート吹出口94から吹き出された第2冷却空調風の風量と、サイドベント吹出口92、DEF吹出口96およびサイドDEF吹出口97から吹き出された第1冷却空調風の風量との割合は、35%:65%に設定される。
これにより、内気の風量が133m/h、外気の風量が247m/hとなる。
以上説明したように、車室11内の空気(既に適温に冷却されている内気)を冷却してセンタベント吹出口91および前後のヒート吹出口93,94から空調風として吹き出すことにより、車室11内の冷房状態を効率よく調整することができる。
一方、第1ファン23の回転数を上げることにより、フロント窓ガラス77やサイド窓ガラス78の防曇状態を効率よく確保することができる。
すなわち、バイレベルモードにおける防曇状態を効率よく確保することができる。
このように、サイド窓ガラス78近傍のサイドベントダクト82、サイドDEFダクト87やフロント窓ガラス77近傍のDEFダクト86に外気(第1冷却空調風)を流し、センタベントダクト81や前後のヒートベントダクト83,84に内気(第2冷却空調風)を流すことで、最小限の冷却で快適性と換気、曇り防止の両立ができる。
これにより、車室11内に吹き出す空調風の冷却仕事量を抑えることができるので、消費エネルギの低減を図ることができる。
さらに、第1ファン23および第2ファン24の2つのブロアモータファンを備えることにより、第1、第2のファン23,24を各々個別に風量(回転数)を調整することができる。よって、最小限の外気導入量で換気や曇りを防止できる。
すなわち、バイレベルモードにおける防曇状態に対応させて空調風の風量を好適に調整することができる。これにより、バイレベルモードにおける防曇状態を一層効率よく調整することが可能になり、消費エネルギの低減をさらに図ることができる。
つぎに、車両用空気調和装置15で車室11内を暖房状態に保つ例を図14〜図19に基づいて説明する。
まず、図14、図15において、車両用空気調和装置15をヒートモード(空調モード)の通常安定状態で操作する例を説明する。
図14(a)に示すように、第1切替ダンパ36を第1導入口51のストッパ部51aに配置し、第2切替ダンパ37を第2導入口56のストッパ部56aに配置する。
図14(b)に示すように、第1冷暖房切替ダンパ38をクール第1連通口71およびヒート第1連通口72間に配置し、第2冷暖房切替ダンパ39をクール第2連通口74およびヒート第2連通口75間に配置する。
また、サイドベント/DEF切替ダンパ41をサイドベント入口54およびDEF連通口55間に配置する。
この状態において、第2ファン24を回転するとともに第1ファン23を回転する。
一例として、第1ファン23の回転数と、第2ファン24の回転数との割合を25%:75%に設定する。
図14(a),(b)に示すように、車室11内の空気(既に適温に加熱されている内気)が第2導入口56を経て第2通路57に導かれる。第2通路57に導かれた内気が、エバポレータ上半部28を通過する際に冷却されて第2冷却空調風となる。第2冷却空調風の一部が第2通路57に導かれる。
また、第2冷却空調風の残りが、ヒータコア31の上半部を通過する際に加熱されて第2加熱空調風となる。
第2加熱空調風が、第2通路57に導かれ、第2通路57で第2冷却空調風と混合される。第2冷却空調風および第2加熱空調風が混合されることで、混合された第2混合空調風が車室11内を好適に暖房可能な温度に調整される。
この第2混合空調風が前後ヒート入口60に導かれる。
図15に示すように、前後ヒート入口60に導かれた第2混合空調風の一部が、前ヒートベントダクト83を経て前ヒート吹出口93から車室11内に矢印Sの如く空調風として吹き出される。
また、第2混合空調風の残りが、後ヒートベントダクト84を経て後ヒート吹出口94から車室11内に矢印Tの如く空調風として吹き出される。
このように、車室11内の空気(既に適温に加熱されている内気)を加熱して前後のヒート吹出口93,94から空調風として吹き出すことにより車室11内の暖房状態を効率よく調整することができる。
さらに、図14(a),(b)に示すように、車室11外の空気(外気)が第1導入口51を経て第1通路52に導かれる。第1通路52に導かれた外気が、エバポレータ下半部27を通過する際に冷却され、低湿度に空調された第1冷却空調風となる。
第1冷却空調風の一部が第1通路52に導かれる。
また、第1冷却空調風の残りが、ヒータコア31の下半部を通過する際に加熱されて第1加熱空調風となる。
第1加熱空調風が、第1通路52に導かれ、第1通路52で第1冷却空調風と混合される。第1冷却空調風および第1加熱空調風が混合されることで、混合された第1混合空調風が車室11内を好適に暖房可能な温度に調整される。
第1混合空調風の一部が、サイドベント入口54を経てサイドベントダクト82に導かれる。
図15に示すように、サイドベントダクト82に導かれた第1混合空調風がサイドベント吹出口92から車室11内に矢印Uの如く空調風として吹き出される。
サイドベント吹出口92から吹き出された空調風の一部がサイド窓ガラス78に向けて導かれる。
また、図14(a),(b)に示すように、第1混合空調風の残りが、DEF連通口55を経てDEFダクト86およびサイドDEFダクト87(図15参照)に分散される。
図15に示すように、DEFダクト86に分散された第1冷却空調風がDEF吹出口96からフロント窓ガラス77に向けて矢印Vの如く空調風として吹き出される。
DEF吹出口96から吹き出された空調風(低湿度に空調された外気)でフロント窓ガラス77の防曇状態を効率よく確保することができる。
さらに、サイドDEFダクト87に分散された第1加熱空調風がサイドDEF吹出口97からサイド窓ガラス78に向けて矢印Wの如く空調風として吹き出される。
これにより、サイドDEF吹出口97から吹き出された空調風(低湿度に空調された外気)、およびサイドベント吹出口92から吹き出された空調風(低湿度に空調された外気)の一部でサイド窓ガラス78の防曇状態を効率よく確保することができる。
ここで、第1ファン23の回転数と、第2ファン24の回転数との割合が25%:75%に設定されている。
さらに、一例として、空調風の全風量が320m/hに設定されている。
よって、前ヒート吹出口93および後ヒート吹出口94から吹き出された第2混合空調風(内気)の風量と、サイドベント吹出口92、DEF吹出口96およびサイドDEF吹出口97から吹き出された第1混合空調風(外気)の風量との割合は、75%:25%に設定される。
これにより、内気の風量が240m/h、外気の風量が80m/hとなる。
このように、サイド窓ガラス78近傍のサイドベントダクト82、サイドDEFダクト87やフロント窓ガラス77近傍のDEFダクト86に外気(第1混合空調風)を流し、前後のヒートベントダクト83,84に内気(第2混合空調風)を流すことで、最小限の冷却で快適性と換気、曇り防止の両立ができる。
これにより、車室11内に吹き出す空調風の冷却仕事量を抑えることができるので、消費エネルギの低減を図ることができる。
さらに、第1ファン23および第2ファン24の2つのブロアモータファンを備えることにより、第1、第2のファン23,24を各々個別に風量(回転数)を調整することができる。
これにより、最小限の外気導入量で換気や曇りを防止できるので、消費エネルギの低減をさらに図ることができる。
つぎに、図14、図15に示すヒートモード(通常安定状態)の作動中に、車室11内の湿度が規定値(しきい値)より高くなり、制御部で窓ガラスが曇り始める状態にあると判断した場合を図16、図17に基づいて説明する。
なお、図16、図17おいては、図14、図15のヒートモード(通常安定状態)から防曇状態に切り替わる例について説明する。
図16(a),(b)に示すように、車室11内の湿度が規定値(しきい値)より高くなった場合、湿度センサ102(図1参照)が検知した湿度情報に基づいて、制御部において窓ガラスが曇り始める状態にあると判断する。
よって、制御部から伝えられた制御信号に基づいて車両用空気調和装置15のエアコンユニット16がヒートモード(最大暖房状態)において防曇状態(いわゆる、最大ヒート/デフロストモード)に調整される。
すなわち、図16(b)に示すように、第1冷暖房切替ダンパ38をクール第1連通口71に配置し、第2冷暖房切替ダンパ39をクール第2連通口74に配置する。
さらに、図16(a)に示す第1ファン23の回転数を上げることにより第1ファン23の吹出風量を増す。
一例として、第1ファン23の回転数と、第2ファン24の回転数との割合を50%:50%に設定する。
図16(a),(b)に示すように、車室11内の空気(既に適温に加熱されている内気)が第2導入口56を経て第2通路57に導かれる。第2通路57に導かれた内気がエバポレータ上半部28を通過した後、ヒータコア31の上半部を通過することにより加熱される。
加熱された第2加熱空調風が前後ヒート入口60に導かれる。
図17に示すように、前後ヒート入口60(図16(b)参照)に導かれた第2加熱空調風が、前ヒートベントダクト83を経て前ヒート吹出口93から車室11内に矢印Sの如く空調風として吹き出される。
また、第2加熱空調風の残りが、後ヒートベントダクト84を経て後ヒート吹出口94から車室11内に矢印Tの如く空調風として吹き出される。
このように、車室11内の空気(既に適温に加熱されている内気)を加熱して前後のヒート吹出口93,94から空調風を吹き出すことで、吹き出された空調風で車室11内の暖房状態を効率よく調整することができる。
さらに、図16(a),(b)に示すように、第1ファン23の回転数を上げて第1ファン23の吹出風量を増すことにより、エバポレータ下半部27に比較的多量の外気が導かれる。
外気は、エバポレータ下半部27を通過することで低湿度に空調される。低湿度に空調された外気は、ヒータコア31の下半部を通過することにより加熱されて、低湿度に空調された第1加熱空調風となる。
第1加熱空調風の一部が、サイドベント入口54を経てサイドベントダクト82に導かれる。
図17に示すように、サイドベントダクト82に導かれた第1加熱空調風がサイドベント吹出口92から車室11内に向けて矢印Uの如く空調風として多量に吹き出される。
サイドベント吹出口92から吹き出された空調風の一部がサイド窓ガラス78に向けて導かれる。
また、図16(b)に示すように、ヒータコア31の下半部で加熱された第1加熱空調風の残りが、DEF連通口55を経てDEFダクト86およびサイドDEFダクト87(図17参照)に分散される。
図17に示すように、DEFダクト86に分散された外気がDEF吹出口96からフロント窓ガラス77に向けて矢印Vの如く空調風として吹き出される。
よって、DEF吹出口96から吹き出された空調風(低湿度に空調された外気)でフロント窓ガラス77の防曇状態を効率よく確保することができる。
さらに、サイドDEFダクト87に分散された第1加熱空調風がサイドDEF吹出口97からサイド窓ガラス78に向けて矢印Wの如く空調風として吹き出される。
よって、サイドDEF吹出口97から吹き出された空調風(低湿度に空調された外気)、およびサイドベント吹出口92から吹き出された空調風(低湿度に空調された外気)の一部でサイド窓ガラス78の防曇状態を効率よく確保することができる。
ここで、第1ファン23の回転数と、第2ファン24の回転数との割合が50%:50%に設定されている。
さらに、一例として、空調風の全風量が350m/hに設定されている。
よって、前ヒート吹出口93および後ヒート吹出口94から吹き出された第2加熱空調風(内気)の風量と、サイドベント吹出口92、DEF吹出口96およびサイドDEF吹出口97から吹き出された第1加熱空調風(外気)の風量との割合は、50%:50%に設定される。
これにより、内気の風量が175m/h、外気の風量が175m/hとなる。
以上説明したように、車室11内の空気(既に適温に加熱されている内気)を加熱して前ヒート吹出口93および後ヒート吹出口94から空調風として吹き出すことにより車室11内の暖房状態を効率よく調整することができる。
同時に、第1ファン23の回転数を上げることにより、フロント窓ガラス77やサイド窓ガラス78の防曇状態を効率よく確保することができる。
すなわち、ヒートモード(最大暖房状態)における防曇状態を効率よく確保することができる。
このように、サイド窓ガラス78近傍のサイドベントダクト82、サイドDEFダクト87やフロント窓ガラス77近傍のDEFダクト86に外気(第1加熱空調風)を流し、前後のヒートベントダクト83,84に内気(第2加熱空調風)を流すことで、最小限の冷却で快適性と換気、曇り防止の両立ができる。
これにより、車室11内に吹き出す空調風の冷却仕事量を抑えることができるので、消費エネルギの低減を図ることができる。
さらに、第1ファン23および第2ファン24の2つのブロアモータファンを備えることにより、第1、第2のファン23,24を各々個別に風量(回転数)を調整することができる。
これにより、最小限の外気導入量で換気や曇りを防止できるので、消費エネルギの低減をさらに図ることができる。
ついで、図18、図19において、車両用空気調和装置15をデフロストモード(DEFモード)の最大防曇状態で操作する例を説明する。
図18(a)に示すように、図16(a)の状態から、第2切替ダンパ37を第2導入口56のストッパ部56bに配置する。
図18(b)に示すように、図16(b)の状態から、DEF温風切替ダンパ42を回動させてサイドベント連通口59を開放する。
この状態において第1ファン23および第2ファン24を同様に回転する。
第1ファン23を回転することにより、エバポレータ下半部27に外気が導かれる。
外気は、エバポレータ下半部27を通過することで低湿度に空調される。低湿度に空調された外気は、ヒータコア31の下半部を通過することにより加熱されて、低湿度に空調された第1加熱空調風となる。
第1加熱空調風の一部が、サイドベント入口54を経てサイドベントダクト82に導かれる。
図19に示すように、サイドベントダクト82に導かれた第1加熱空調風がサイドベント吹出口92から車室11内に向けて矢印Xの如く空調風として多量に吹き出される。
サイドベント吹出口92から吹き出された空調風の一部がサイド窓ガラス78に向けて導かれる。
図18(b)に示すように、ヒータコア31の下半部で加熱された第1加熱空調風の残りが、DEF入口53に向けて導かれる。
図18(a),(b)に示すように、第2ファン24を回転することにより、エバポレータ上半部28に外気が導かれる。
外気は、エバポレータ上半部28を通過することで低湿度に空調される。低湿度に空調された外気は、ヒータコア31の上半部を通過することにより加熱されて、低湿度に空調された第2加熱空調風となる。
第2加熱空調風が、サイドベント連通口59を経てDEF入口53に導かれる。
DEF入口53に導かれた第2加熱空調風が、DEF入口53に導かれた第1加熱空調風と混合される。混合された第1、第2の加熱空調風が、DEFダクト86およびサイドDEFダクト87(図19参照)に分散される。
図19に示すように、DEFダクト86に分散された第1、第2の加熱空調風がDEF吹出口96からフロント窓ガラス77に向けて矢印Yの如く空調風として吹き出される。
よって、DEF吹出口96から吹き出された空調風でフロント窓ガラス77の防曇状態を確保する。
さらに、サイドDEFダクト87に分散された第1、第2の加熱空調風がサイドDEF吹出口97からサイド窓ガラス78に向けて矢印Zの如く空調風として吹き出される。
よって、サイドDEF吹出口97から吹き出された空調風、およびサイドベント吹出口92から吹き出された空調風の一部でサイド窓ガラス78の防曇状態を確保する。
このように、車室11外の空気のみをヒータコア31の下半部および上半部で加熱して第1、第2の加熱空調風とし、この第1、第2の加熱空調風をフロント窓ガラス77やサイド窓ガラス78に向けて吹き出すことにより窓ガラスの防曇性を好適に確保することができる。
ここで、第1ファン23および第2ファン24の2つのブロアモータファンを備えることにより、通常のエアコンユニット(1つのブロアモータファンを備えたユニット)に対して、第1、第2のファン23,24の1つ当たりの負荷を抑えることができる。
これにより、高効率な作動が可能になり、消費エネルギの低減を図ることができる。
なお、本発明に係る車両用空気調和装置15は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例で示した車両10、車室11、車両用空気調和装置15、エアコンユニット16、第1ファン23、第2ファン24、エバポレータ26、ヒータコア31、第1導入口51、第1通路52、第2導入口56、第2通路57、フロント窓ガラス77、サイド窓ガラス78、センタベント吹出口91、サイドベント吹出口92、前後のヒート吹出口93,94、DEF吹出口96およびサイドDEF吹出口97などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、車室外の空気や車室内の空気を導入し、導入した空気を空気調和させて車室内に吹出し可能な車両用空気調和装置を備えた自動車への適用に好適である。
10…車両、11…車室、15…車両用空気調和装置、16…エアコンユニット(エアコンディショナユニット)、23…第1ファン、23a,24a…駆動軸、24…第2ファン、26…エバポレータ、27…エバポレータ下半部(エバポレータの一端側の部位)、28…エバポレータ上半部(エバポレータの他端側の部位)、31…ヒータコア、51…第1導入口、52…第1通路、56…第2導入口、57…第2通路、77…フロント窓ガラス(窓ガラス)、78…サイド窓ガラス(窓ガラス)、91…センタベント吹出口、92…サイドベント吹出口、93,94…前後のヒート吹出口(ヒート吹出口)、96…DEF吹出口(デフロスト吹出口)、97…サイドDEF吹出口(サイドデフロスト吹出口)。

Claims (3)

  1. 車室外の空気、車室内の空気を第1導入口から導入して車室内に吹出し可能で、車室内の空気、車室外の空気を第2導入口から導入して車室内に吹出し可能な車両用空気調和装置であって、
    前記第1導入口に連通され、かつデフロスト吹出口、サイドデフロスト吹出口、サイドベント吹出口に連通可能な第1通路と、
    前記第2導入口に連通され、かつセンタベント吹出口、ヒート吹出口に連通可能な第2通路と、
    前記第1通路および前記第2通路に設けられ、前記第1導入口および前記第2導入口の下流側に向けて順に配設されたエバポレータおよびヒータコアと、を備え、
    前記第1導入口から前記第1通路に導入された前記車室外の空気が、前記エバポレータ、前記ヒータコアで空調され、空調された空気が前記デフロスト吹出口、前記サイドデフロスト吹出口、前記サイドベント吹出口から窓ガラスに向けて空調風として吹出し可能で、
    前記第2導入口から前記第2通路に導入された前記車室内の空気が、前記エバポレータ、前記ヒータコアで空調され、空調された空気が前記センタベント吹出口、前記ヒート吹出口から前記車室内に空調風として吹出し可能としたことを特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 前記第1通路に設けられ、前記第1導入口および前記エバポレータ間に配設された第1ファンと、
    前記第2通路に設けられ、前記第2導入口および前記エバポレータ間に配設された第2ファンと、を備え、
    前記第1ファンおよび前記第2ファンが個別の駆動軸に支持されたことを特徴とする請求項1記載の車両用空気調和装置。
  3. 前記エバポレータが傾斜状に設けられることにより、前記エバポレータの一端が下方で、他端が上方に配置され、
    前記エバポレータの一端側の部位が前記第1通路に設けられ、
    前記エバポレータの他端側の部位が前記第2通路に設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用空気調和装置。
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