JPH11115450A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH11115450A
JPH11115450A JP28065897A JP28065897A JPH11115450A JP H11115450 A JPH11115450 A JP H11115450A JP 28065897 A JP28065897 A JP 28065897A JP 28065897 A JP28065897 A JP 28065897A JP H11115450 A JPH11115450 A JP H11115450A
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JP
Japan
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air
vehicle
blowing
fan
outside air
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JP28065897A
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English (en)
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Kazufumi Yomo
四方  一史
Yukio Kamimura
上村  幸男
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送風ユニット2および空調ユニット3を車両
左右方向の中央部に配置する完全センター置きレイアウ
トにおいて、内外気2層モードの成立と、車両上下方向
寸法の短縮とを図る。 【解決手段】 車両左右方向に延びる回転軸10eに、
複数の遠心ファン10a〜10dを連結し、この複数の
遠心ファンのそれぞれの吸入側に対応して、外気吸入口
5a〜5cおよび内気吸入口6a〜6cを設け、内外気
2層モード時の、内気送風用の遠心ファン10b、10
cのファンケーシング10h、10iの空気吹出方向が
下向きとなり、外気送風用の遠心ファン10a、10d
のファンケーシング10g、10jの空気吹出方向が上
向きとなるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調空気の通路を
内気側の第1空気通路と外気側の第2空気通路とに区画
形成することにより、フット吹出開口部からは暖められ
た高温内気を再循環して吹き出し、一方、デフロスタ吹
出開口部からは低湿度の外気を吹き出すことにより、冬
期における暖房能力の向上と窓ガラスの防曇性確保との
両立を図った内外気2層タイプの車両用空調装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の内外気2層タイプの車両用空調
装置は、特開昭60−8105号公報にて提案されてい
る。この従来技術の概要を説明すると、空調ケースの一
端側に送風ユニットの内気吸入口および外気吸入口が配
置され、他端側にフット吹出開口部、デフロスタ吹出開
口部、およびフェイス吹出開口部がそれぞれ配置されて
いる。これら各吹出開口部に対応して、空気流れを制御
する吹出モード切替用のデフロスタドア、フットドア、
およびフェイスドアが設置されている。
【0003】そして、空調ケース内に、上記内気吸入口
から上記フェイス吹出開口部およびフット吹出開口部に
かけての第1空気通路と、上記外気吸入口から上記デフ
ロスタ吹出開口部にかけての第2空気通路とを区画形成
する仕切り板が設けられている。この仕切り板の空気下
流側の端部に、第1空気通路と第2空気通路とを連通す
る連通路を設け、この連通路をデフロスタドアにより開
閉するようにしている。
【0004】さらに、上記両空気通路内には、暖房用熱
交換器、この暖房用熱交換器をバイパスするバイパス通
路、およびエアミックスドアがそれぞれ設けられた構成
となっている。そして、吹出モードとして、フット吹出
開口部とデフロスタ吹出開口部の両方を開口するフット
モードが選択されたときは、デフロスタドアによりによ
りデフロスタ吹出開口部を開くとともに上記連通路を閉
じる。また、フットドアによりフット吹出開口部を開
く。さらに、第1空気通路内には内気を導入し、第2空
気通路内には外気を導入して2層モードとする。
【0005】これによって、既に温められている内気を
第1空気通路を通してフット吹出開口部から吹き出して
車室内を暖房できるので、フット吹出開口部からの吹出
空気温度が上昇して暖房性能を向上できる。これと同時
に、デフロスタ吹出開口部からは第2空気通路を通して
低湿度の外気を窓ガラスへ吹き出すので、窓ガラスの防
曇性能を確保できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来装
置では、内気用の第1空気通路を車両下側に配置し、外
気用の第2空気通路を車両上側に配置するために、送風
ユニットの外気用送風ファン(遠心式ファン)を車両上
側に配置し、内気用送風ファン(遠心式ファン)を車両
下側に配置して、この両送風ファンの回転軸を車両上下
方向に向くように配置している。そして、外気用送風フ
ァンの吸込口の上側に外気導入口および外気ドアを配置
し、また、内気用送風ファンの下側に内気導入口および
内気ドアを配置する構成としている。
【0007】このような構成であると、内外気用の2つ
の送風ファンを上下方向に積み重ねて配置しているの
で、送風ユニットの上下方向寸法がどうしても大きくな
ってしまい、空調装置の偏平化を阻害する。そのため、
車両上下方向寸法の制約が大きい車両では、空調装置の
搭載が困難となる。さらに、内外気導入の切替用ドア部
も送風ファンの上下方向に配置しているので、送風ユニ
ット部の上下方向寸法を一層増大させる。
【0008】また、特開平9−24723号公報には、
内外気用の2つの遠心式送風ファンの回転軸を車両前後
方向に水平に配置して、内外気用の2つの送風ファンを
車両前後方向に配置するとともに、この2つの送風ファ
ンの上方部に内外気導入の切替用ドア部を配置するもの
が開示されている。この従来装置では、外気導入口の車
両前後方向の両側に第1、第2の2つの内気導入口を配
置することにより、全内気モード時での内気吸入抵抗を
減少し、風量増加を図っている。
【0009】この後者の従来装置の配置レイアウトによ
ると、2つの遠心式送風ファンの回転軸を車両前後方向
に水平に配置しているので、2つの送風ファンの吹出方
向は必然的に車両左右方向となる。従って、送風ユニッ
ト部からの空調空気と熱交換を行う空調ユニット部は送
風ユニット部に対して車両左右方向に配置することとな
る。このように、送風ユニット部と空調ユニット部を車
両左右方向に並べて配置するレイアウト(セミセンタ置
きレイアウト)は、送風ユニット部と空調ユニット部を
車両左右方向の中央部において、前後方向に直列配置す
るレイアウト(完全センター置きレイアウト)に比し
て、車両左右方向への占有スペースが大きくなって、車
両への搭載上、不利となる場合が多い。
【0010】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
完全センター置きレイアウトの車両用空調装置におい
て、内外気を空調ユニット内の上下に仕切って流す内外
気2層モードを成立させるとともに、車両上下方向寸法
の短縮を図ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1〜6記載の発明では、車両左右方向の中央
部にて、送風ユニット(2)が車両前方側に位置し、空
調ユニット(3)が車両後方側に位置するように、この
両ユニット(2、3)を配置する完全センター置きレイ
アウトにおいて、送風ユニット(2)における送風機回
転軸(10e)を車両左右方向に延びるように配置し、
この回転軸(10e)に複数の送風ファン(10a〜1
0d、101〜103)を車両左右方向にずらして連結
し、この複数の送風ファン(10a〜10d、101〜
103)のそれぞれの吸入側に対応して、外気を吸入す
る外気吸入口(5a、5b、5c)および内気を吸入す
る内気吸入口(6a、6b、6c)を設け、さらに、内
外気2層モード時に、内気吸入口(6a、6b、6c)
からの内気を送風する送風ファン(10b、10c、1
02)のファンケーシング(10h、10i、102
a)の空気吹出方向が下向きとなり、外気吸入口(5
a、5b、5c)からの外気を送風する送風ファン(1
0a、10d、101、103)のファンケーシング
(10g、10j、101a、103a)の空気吹出方
向が上向きとなるように、両ファンケーシング(10
h、10i、102a)、(10g、10j、101
a、103a)の形状を車両上下方向にずらしたことを
特徴としている。
【0012】これによると、内外気2層モード時におい
て、内気側、外気側の両ファンケーシングの形状が車両
上下方向にずれているため、内気側のファンケーシング
(10h、10i、102a)の空気吹出方向が下向き
となり、また、外気側のファンケーシング(10g、1
0j、102a)の空気吹出方向が上向きとなるので、
完全センター置きレイアウトにおいて、内気を下側の第
1空気通路(22)に流し、外気を上側の第2空気通路
(23)に流すことができる。従って、空調ユニット
(3)の下部側に内気を流して、上部側に外気を流すこ
とができる内外気2層モードを成立させることができ
る。
【0013】ここで、従来の完全センター置きレイアウ
トのように、車両上下方向に複数の送風ファンを積み重
ねるという配置を採用せずに、本発明では、複数の送風
ファンを車両左右方向にずらして配置しているので、車
両上下方向の空調装置占有スペースを縮小できる。しか
も、従来のセミセンタ置きレイアウトに比較すれば、完
全センター置きレイアウトの採用により車両左右方向の
空調装置占有スペースをも縮小できる。
【0014】この結果、車両左右、上下の両方向の占有
スペースを縮小でき、空調装置の車両への搭載が容易と
なる。特に、請求項3記載の発明では、空調ユニット
(3)のケース(20)において、車両左右方向の両側
部で、かつ、暖房用熱交換器(25)の空気下流側に位
置する部位に、第2空気通路(23)と連通するように
サイドフェイス吹出開口部(37)を配置し、このサイ
ドフェイス吹出開口部(37)を、車両計器盤の左右両
端部から車室内側方部もしくは車両の側面窓ガラスに向
けて空気を吹出すサイドフェイス吹出口(37a)に連
通させることを特徴としている。
【0015】これによると、内外気2層モード時に、サ
イドフェイス吹出開口部(37)を通過した外気の温風
をサイドフェイス吹出口(37a)から車両の側面窓ガ
ラスに向けて吹出すことができ、側面窓ガラスの曇り止
めを良好に達成できる。しかも、サイドフェイス吹出開
口部(37)をケース(20)の車両左右方向の両側部
に配置しているから、サイドフェイス吹出開口部(3
7)とサイドフェイス吹出口(37a)との間の接続用
のダクト配置を容易に行うことができる。
【0016】また、請求項4記載の発明では、内気吸入
口(5a、5b、5c)および外気吸入口(4a、4
b、4c)を備える内外気切替箱(4)を、ファンケー
シング(10g〜10j、101a〜103a)の車両
前方側に配置することを特徴としている。これによる
と、内外気切替箱(4)をファンケーシング(10g〜
10j、101a〜103a)の車両上下方向の寸法
(高さ)と同等の範囲内に設置することが可能となり、
車両上下方向の空調装置占有スペースを一層縮小でき
る。
【0017】なお、送風ファンとしては、請求項5記載
のように、軸方向から空気を吸込み、径方向の外方へ空
気を吹出す遠心多翼ファン(10a〜10d)を用いた
り、あるいは、請求項6記載のように、径方向から空気
を吸込み、径方向の外方へ空気を吹出すクロスフローフ
ァン(101〜103)を用いることができる。なお、
上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の
具体的手段との対応関係を示すものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。 (第1実施形態)図1、2は本発明の第1実施形態を示
すものであり、内外気2層モードの状態を示している。
図1、2において、本実施形態の空調装置1の通風系
は、空調空気の吸込み、送風を行う送風ユニット2と、
空調空気の熱交換、温度制御、吹出モード切替等の作用
を行う空調ユニット3とに大別される。そして、この送
風ユニット2と空調ユニット3は、車両前後方向に直列
に配置されて、1つのユニットとして一体化されてい
る。
【0019】すなわち、空調装置1は、車室内前方の計
器盤(図示せず)下方のうち、車両左右方向の中央部に
設置され、車両の前後、左右、上下方向に対して図示の
方向となるように配置されて車両に搭載される。従っ
て、送風ユニット2が車両前方側に位置し、送風ユニッ
ト2の車両後方側に空調ユニット3が位置している。次
に、送風ユニット2を具体的に説明すると、送風ユニッ
ト2のうち、車両前方側の部位に、内外気切替箱4が配
置されており、この内外気切替箱4には車両前方側から
外気(車室外空気)を吸入する3個の外気吸入口5a、
5b、5cと、送風ユニット2の下方側(図2参照)か
ら内気(車室内空気)を吸入する3個の内気吸入口6
a、6b、6cが車両左右方向に並列に設けられてい
る。
【0020】この3個の外気吸入口5a、5b、5cと
3個の内気吸入口6a、6b、6cは図2に示すように
それぞれ車両上下方向に隣接して配置されている。内外
気切替箱4において、上記した3個づつ設けた外気吸入
口5a、5b、5cと内気吸入口6a、6b、6cとの
間に、3枚の平板状の内外気切替ドア7a、7b、7c
が上下方向に回動可能に配置されて、これらの吸入口を
切替開閉する。
【0021】この3枚の内外気切替ドア6a、6b、6
cを回動させる回転軸は、図示の簡略化のために、1本
の回転軸として図示しているが、実際は外側の中空パイ
プ状の第1回転軸8の内周に、中実の第2回転軸9を摺
動可能に収納した構成としている。そして、第1回転軸
8には、左右両側の2枚の内外気切替ドア7a、7cを
連結し、また、第2回転軸9には中央部の内外気切替ド
ア7bを連結している。第1、第2回転軸8、9は車両
左右方向に延びるように水平配置され、内外気切替箱4
の壁部に対して回動可能に支持されている。内外気切替
箱4の壁部の外部に突出している第1、第2回転軸8、
9の一端部にはそれぞれ第1駆動用リンク8a、第2用
駆動リンク9aを連結している。この駆動用リンク8
a、9aは、それぞれ図示しない操作リンク機構を介し
て、サーボモータのようなアクチュエータに連結され、
このアクチュエータによって、内外気切替ドア7a、7
b、7cは空調装置の内外気導入モード制御信号に応じ
て操作される。
【0022】そして、上記外気吸入口5a、5b、5c
と内気吸入口6a、6b、6cからの吸入空気を送風す
る送風機10として、本例では、車両右側および左側に
それぞれ2個づつ配置された遠心式送風ファン10a〜
10dを設けている。この合計4個の遠心式送風ファン
10a〜10dは1本の回転軸10eに連結されてい
る。
【0023】この回転軸10eは車両左右方向に水平に
延びるように配置され、その一端部に駆動用モータ10
fが連結され、このモータ10fを駆動源として、4個
の遠心式送風ファン10a〜10dと回転軸10eが一
体に回転する。これらの送風ファン10a〜10dは周
知の遠心多翼ファン(シロッコファン、ラジアルファン
等))からなるものであって、それぞれファンケーシン
グ10g〜10j内に回転可能に収容されており、軸方
向から空気を吸込み、径方向の外方へ空気を吹出す。こ
こで、ファンケーシング10g〜10jはそれぞれ渦巻
き形状の空気通路を独立に形成するスクロールケーシン
グであって、最も右側のファンケーシング10gの吸入
口10kは最も右側の外気吸入口5aと内気吸入口6a
に連通可能になっている。
【0024】以下、ファンケーシング10h〜10jの
吸入口10m、10n、10pは、それぞれ次の外気吸
入口5bと内気吸入口6b、外気吸入口5cと内気吸入
口6c、外気吸入口5dと内気吸入口6dに連通可能に
なっている。さらに、完全センター置きレイアウトにお
ける内外気2層モードを成立させるために、ファンケー
シング10g〜10jは次のごとく構成されている。
【0025】内外気2層モード時には、図1に示すよう
に、車両左右方向の両側に位置する外気吸入口5a、5
cから外気を吸入し、車両左右方向の中央部に位置する
内気吸入口6bから内気を吸入する。従って、4個の遠
心式送風ファン10a〜10dのうち、左右両側の遠心
式送風ファン10a、10dは外気を矢印Bのごとく送
風し、一方、中央部の遠心式送風ファン10b、10c
は内気を矢印Aのごとく送風する。
【0026】そこで、左右両側の遠心式送風ファン10
a、10dのファンケーシング10g、10jの吹出流
路11、12からの空気吹出方向が上向きとなり、中央
部の遠心式送風ファン10b、10cのファンケーシン
グ10h、10iの吹出流路13、14からの空気吹出
方向が下向きとなるように、ファンケーシング10g〜
10jの形状を設定している。
【0027】そして、右側の2つのファンケーシング1
0g、10hの吹出流路11、13のうち、外気側の吹
出流路11は車両上側にて左右方向に幅寸法W(W=空
調ユニット3の左右方向の幅寸法の1/2)に拡大さ
れ、同様に、内気側の吹出流路13は車両下側にて左右
方向に幅寸法Wに拡大されている。左側の2つのファン
ケーシング10i、10jの吹出流路12、14のう
ち、外気側の吹出流路12は車両上側にて、また、内気
側の吹出流路14は車両下側にてそれぞれ、左右方向に
幅寸法Wに拡大されている。
【0028】これにより、送風機10の吹出側では、左
右両側の遠心式送風ファン10a、10dの送風する外
気Bが車両上側に送風され、中央部の遠心式送風ファン
10b、10cの送風する内気Aが車両下側に送風され
る。上記のように、外気側のファンケーシング10g、
10jの吹出流路11、12からの空気吹出方向と、内
気側のファンケーシング10h、10iの吹出流路1
3、14からの空気吹出方向を上下方向にずらしている
ため、図2に示すように、外気側のファンケーシング1
0g、10jのノーズ部15、16が上側に位置し、内
気側のファンケーシング10h、10iのノーズ部1
7、18が下側に位置している。ここで、ノーズ部15
〜18とは、ファンケーシング10g〜10jの巻き始
め部を構成する内方への突出部である。
【0029】一方、空調ユニット3部のケース20は車
両左右方向の幅寸法(=2W)が大きくて、車両上下方
向の高さ寸法が小さい横長の偏平形状であり、そして、
ケース20内の空気通路は、車両上下方向の中間部に位
置して水平方向に延びる仕切り板21によって上下に2
つの通路22、23に区画されている。下側の第1空気
通路22は内外気2層モード時における内気側通路を構
成し、上側の第2空気通路23は内外気2層モード時に
おける外気側通路を構成する。なお、仕切り板21は樹
脂製のケース20に一体成形することができる。
【0030】ケース20のうち、最も車両前方側の部位
(換言すると、吹出流路11〜14直後の部位)には、
冷凍サイクルの蒸発器(冷房用熱交換器)24が配置さ
れている。この蒸発器24は吹出流路11〜14直後の
空気通路の全域を横断するように配置されている。蒸発
器24は周知のごとく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を
空調空気から吸熱して空調空気を冷却するものであっ
て、吹出流路11〜14からの空気を全て冷却、除湿す
る。蒸発器24は、例えば、冷媒が流れる偏平状のチュ
ーブと、このチューブに接合されたコルゲートフィンと
により構成される熱交換用コア部を有する積層型の構造
からなる。
【0031】そして、蒸発器24の空気流れ下流側(車
両後方側)に、所定の間隔を開けてヒータコア(暖房用
熱交換器)25が隣接配置されている。このヒータコア
25は、蒸発器25を通過した冷風を再加熱するもので
あって、その内部に高温の温水(エンジン冷却水)が流
れ、この温水を熱源として空気を加熱するものである。
このヒータコア25も蒸発器24と同様の横長形状であ
るが、ヒータコア25の上下方向の高さ寸法は、ケース
20の高さ寸法より小さくして、ヒータコア25の上側
および下側にヒータコア25をバイパスして空気(冷
風)が流れる冷風バイパス通路26、27を形成してい
る。
【0032】ケース20内の第1、第2空気通路22、
23にそれぞれ第1、第2エアミックスドア28、29
を回動可能に配設して、この両ドア28、29によりヒ
ータコア25を通過する温風とヒータコア25をバイパ
スする冷風との風量割合を調整して、車室内への吹出空
気温度を調整する。従って、本例では、エアミックスド
ア28、29は温度調整手段を構成するものであって、
図示しないリンク機構に連結されて、サーボモータのよ
うなアクチュエータにより、空調装置の温度制御信号に
応じて連動操作されるようになっている。
【0033】なお、ヒータコア25は周知の構成であっ
て、アルミニュウム等の金属薄板を溶接等により断面偏
平状に接合してなる偏平チューブをコルゲートフィンを
介在して多数積層配置し、一体ろう付けしたものであ
る。また、空調ユニット3部のケース20と、送風ユニ
ット2のファンケーシング10g〜10jはともに樹脂
製であるから、一体成形することができる。この場合、
送風ファン10a〜10d、蒸発器24、ヒータコア2
5、エアミックスドア28、29等の機器を収納するた
めに、一体成形のケース20とファンケーシング10g
〜10jを車両上下方向、車両左右方向等に複数に分割
し、上記機器の収納後に、複数のケース体を一体に締結
すればよい。
【0034】次に、吹出モード切替機構を説明すると、
ケース20の空気通路下流端(最も車両後方側)には複
数の吹出開口部30〜32、37が形成されており、こ
のうち、デフロスタ吹出開口部30は図2に示すように
ケース20の上面部にて上側の第2空気通路23の下流
端部に連通するように開口している。このデフロスタ吹
出開口部30は図示しないデフロスタダクトおよびデフ
ロスタ吹出口を介して車両窓ガラス内面に向けて空調空
気を吹き出すものである。
【0035】また、フェイス吹出開口部31は、空調ケ
ース2の最も車両後方側の部位で、かつ、上方側に配置
され、上側の第2空気通路23の下流端部に連通するよ
うに開口している。フェイス吹出開口部31は図示しな
いフェイスダクトおよびフェイス吹出口を介して左右方
向中央部の乗員頭部側に向けて空調空気を吹き出すもの
である。
【0036】次に、フット吹出開口部32は、空調ケー
ス2の最も車両後方側の下方側部位にて、下側の第1空
気通路22の下流端部に連通するように開口している。
フット吹出開口部32は、図示しないフットダクトおよ
びフット吹出口を介して乗員の足元部に向けて空調空気
を吹き出すものである。そして、上記の吹出開口部30
〜32は吹出モード切替ドア33〜35により開閉さ
れ、この吹出モード切替ドア33〜35は図示しないリ
ンク機構を介してサーボモータのようなアクチュエータ
に連結され、このアクチュエータにより、空調装置の吹
出モード制御信号に応じて連動操作されるようになって
いる。なお、フット用の切替ドア35は図2に示すよう
に、フット吹出開口部32の開口時にはヒータコア25
の上下方向中央部に位置して、第1、第2空気通路2
2、23の連通路36を閉じることにより、第1、第2
空気通路22、23を仕切る仕切り部材としての役割を
兼務する。
【0037】また、上側の第2空気通路23の下流端部
において、ヒータコア25直後の部位(吹出モード切替
ドア33、34の直前の部位)にはサイドフェイス吹出
開口部37が開口している。このサイドフェイス吹出開
口部37は図1に示すようにケース20において車両左
右方向の両側部に位置しており、サイドフェイスダクト
37bを介してサイドフェイス吹出口37aに連通す
る。このサイドフェイス吹出口37aは周知のごとく車
両計器盤の左右両端部に配置されて空気吹出方向の変更
可能なものであって、夏期には乗員の頭部側に向けて空
気を吹出し、冬期には車両の側面窓ガラスに向けて空気
を吹出して側面窓ガラスの曇り止めを行う。
【0038】次に、上記構成において本第1実施形態の
作動を吹出モードごとに説明する。「フット吹出モー
ド」フット吹出モード時には吹出モード切替ドア33〜
35が図2の実線位置に操作されるため、フット吹出開
口部32は全開し、また、デフロスタ吹出開口部30は
小開度で開口し、フェイス吹出開口部31は全閉状態に
ある。
【0039】一方、暖房始動時のごとく、最大暖房状態
を設定するときは、第1、第2エアミックスドア28、
29が図2の実線位置に操作されるため、冷風バイパス
通路26、27を全閉して、ヒータコア25への空気流
路を全開する。そして、最大暖房状態を設定するとき
は、内外気2層モードを設定する。すなわち、内外気切
替箱4においては、図示しないアクチュエータおよびリ
ンク機構により左右両側の内外気切替ドア7a、7cが
図2に示すように下方へ回動操作されて、両側の内気吸
入口6a、6cを閉じて、両側の外気吸入口5a、5c
を開く。これと同時に、中央部の内外気切替ドア7bが
図2に示すように上方へ回動操作されて、中央部の外気
吸入口5bを閉じて、中央部の内気吸入口6bを開く。
【0040】これにより、送風機10の駆動用モータ1
0fを作動させると、左右両側の送風ファン10a、1
0dは両側の外気吸入口5a、5cから外気を吸入し、
両側のファンケーシング10g、10jの吹出流路1
1、12の空気吹出方向に従って、ケース20内の上側
の第2空気通路23に送風する。これに対し、中央部の
送風ファン10b、10cは中央部の内気吸入口6bか
ら内気を吸入し、中央部のファンケーシング10h、1
0iの吹出流路13、14の空気吹出方向に従って、ケ
ース20内の下側の第1空気通路22に送風する。
【0041】そして、下側の第1空気通路22に送風さ
れた内気および上側の第2空気通路23に送風された外
気はすべて蒸発器24を通過した後、ヒータコア25を
通過して加熱されて、温風となる。この温風のうち、下
側の第1空気通路22の内気温風はフット吹出開口部3
2に流入し、図示しないフットダクトを経てフット吹出
口から車室内の乗員足元に吹き出す。
【0042】これと同時に、上側の第2空気通路23の
外気温風は、デフロスタ吹出開口部30に流入し、図示
しないデフロスタダクトを経てデフロスタ吹出口から車
両窓ガラス内面に吹き出す。また、上側の第2空気通路
23において、ヒータコア25直後の部位にサイドフェ
イス吹出開口部37が直接開口しているので、第2空気
通路23の外気温風の一部はサイドフェイス吹出開口部
37からサイドフェイスダクト37bおよびサイドフェ
イス吹出口37aから車両の側面窓ガラスに向けて吹き
出す。
【0043】ここで、フット吹出開口部32から車室内
の乗員足元に吹き出す温風は、車室内の温度の高い内気
を再循環して加熱しているので、温風温度が十分高くな
り、暖房効果を向上できる。しかも、デフロスタ吹出開
口部30およびサイドフェイス吹出開口部37から車両
窓ガラスに向けて吹き出す温風は低湿度の外気を加熱し
た温風であるので、窓ガラスの防曇性を十分確保でき
る。
【0044】また、前述した通り、デフロスタ吹出開口
部30の開度はデフロスタ用吹出モードドア33により
小開度になっているので、フット吹出モードにおける、
デフロスタ吹出開口部30からの吹出風量を少量に抑制
して、乗員の頭部が火照るのを防止している。ここで、
デフロスタ吹出開口部30およびサイドフェイス吹出開
口部37からの吹出風量と、フット吹出開口部32から
の吹出風量との風量割合は例えば、2:8程度である。
【0045】次に、車室内温度が上昇して、暖房負荷が
減少すると、吹出空気温度制御のため、第1、第2エア
ミックスドア28、29が図2の実線で示す全開位置
(最大暖房状態)から中間開度位置に操作されるので、
ヒータコア25に流入する空気量(温風量)が減少し
て、冷風バイパス通路26、27を冷風がバイパスして
流れる。このように、温風と冷風との混合により、車室
内への吹出空気温度を調整できる。
【0046】中間温度制御域では、最大暖房能力を必要
としないため、内外気吸入モードは、通常、3個の内外
気切替ドア7a、7b、7cにより内気吸入口6a、6
b、6cを全て閉塞し、外気吸入口5a、5b、5cを
全て開放する全外気モードに設定する。しかし、乗員の
手動操作よる設定にて、3個の内外気切替ドア7a、7
b、7cにより外気吸入口5a、5b、5cを全て閉塞
して、内気吸入口6a、6b、6cを全て開放する全内
気モードとすることもできる。
【0047】なお、冬期の暖房時には外気温度が低いた
め、蒸発器24を有する冷凍サイクルは停止している。 「フットデフロスタ吹出モード」フットデフロスタ吹出
モードでは、デフロスタ用吹出モードドア33を図2の
実線位置より所定量時計方向に回動させて、デフロスタ
吹出開口部30の開度を図2のフット吹出モード時より
も増大させる。これにより、デフロスタ吹出開口部30
およびサイドフェイス吹出開口部37からの吹出風量
と、フット吹出開口部32からの吹出風量との風量割合
を例えば、5:5程度にして、窓ガラスの防曇性能を高
める。
【0048】そして、最大暖房状態の設定時に、内外気
2層モードを設定するのは、フット吹出モード時と同じ
であり、その他の点もフット吹出モード時と同じであ
る。 「デフロスタ吹出モード」デフロスタ吹出モードにおい
ては、デフロスタ用吹出モードドア33によりデフロス
タ吹出開口部30を全開するとともに、フェイス用吹出
モードドア34およびフット用吹出モードドア35によ
り、フェイス吹出開口部31およびフット吹出開口部3
2を全閉する。フット用吹出モードドア35は上下の2
つの空気通路22、23の連通路36を開口する。
【0049】従って、上下の2つの空気通路22、23
においてヒータコア25で加熱された温風はすべてデフ
ロスタ吹出開口部30およびサイドフェイス吹出開口部
37から窓ガラス内面に吹き出して窓ガラスの曇り止め
を行う。このデフロスタ吹出モードにおいては、窓ガラ
スの防曇性確保のために、内外気吸入モードを通常、全
外気モードとする。
【0050】「フェイス吹出モード」フェイス吹出モー
ドにおいては、フェイス用吹出モードドア34がフェイ
ス吹出開口部31の全開位置に操作され、これと同時
に、デフロスタ用吹出モードドア33およびフット用吹
出モードドア35がそれぞれデフロスタ吹出開口部30
およびフット吹出開口部32の全閉位置に操作される。
また、フェイス吹出モードは主に夏期の冷房時に使用さ
れるため、冷凍サイクルが運転され、蒸発器24により
上下の両空気通路22、23の送風空気はすべて冷却さ
れて、冷風となる。この冷風はヒータコア25により再
加熱されて、所望温度に調整される。
【0051】そして、この所望温度の冷風はフェイス吹
出開口部31から、図示しないフェイスダクトを通って
フェイス吹出口から左右方向中央部の乗員頭部側に向か
って吹き出して、車室内の冷房作用を行う。また、ヒー
タコア25直後の部位から冷風の一部がサイドフェイス
吹出開口部37からサイドフェイスダクト37bを通っ
てサイドフェイス吹出口37aから車室内の左右両サイ
ドの上方部に向かって吹き出し、冷房作用を行う。な
お、サイドフェイス吹出口37aは手動操作にて空気の
吹出方向が調整可能なグリル機構を有しているので、夏
期の冷房時には空気の吹出方向を乗員側に変更する。
【0052】このフェイス吹出モードでも、内外気吸入
モードは内外気切替ドア7a、7b、7cにより、全内
気、全外気、内外気2層のいずれも選択可能となる。な
お、第1、第2エアミックスドア28、29を冷風バイ
パス通路26、27の全開位置(図2の2点鎖線位置)
に操作する最大冷房状態では、全内気吸入モードとし、
また、ヒータコア25への温水循環を図示しない温水弁
により遮断することにより、冷房能力が最大となる。
【0053】「バイレベル吹出モード」バイレベル吹出
モードにおいては、フェイス用吹出モードドア34がフ
ェイス吹出開口部31の全開位置に操作され、これと同
時に、デフロスタ用吹出モードドア33がデフロスタ吹
出開口部30の全閉位置に操作され、また、フット用吹
出モードドア35はフット吹出開口部32の全開位置に
操作される。従って、上側の第2空気通路23の送風空
気がフェイス吹出開口部31およびサイドフェイス吹出
開口部37から吹出し、下側の第1空気通路22の送風
空気がフット吹出開口部32から吹出し、バイレベル吹
出モードが得られる。
【0054】なお、バイレベル吹出モードは主に春秋の
中間季節に使用されるため、冷凍サイクルが運転され、
蒸発器24により第1、第2空気通路22、23の送風
空気は冷却されて、冷風となった後に、この冷風はヒー
タコア25により再加熱されて、所望温度に調整され
る。また、内外気吸入モードは通常、全外気モードを設
定するが、必要に応じて、全内気、あるいは内外気2層
モードを選択してもよい。
【0055】上記第1実施形態では、送風ファンを4つ
の遠心式送風ファン10a〜10dに分割しているた
め、各遠心式送風ファン10a〜10dの外径を小さく
しても必要風量を確保でき、送風ユニット2の上下方向
の高さ寸法を十分短縮できる。 (第2実施形態)図3、4は第2実施形態を示すもの
で、上記第1実施形態の送風機10における4つの遠心
式送風ファン10a〜10dを左側の2つの遠心式送風
ファン10c、10dに相当するものに変更している。
このため、遠心式送風ファン10c、10dを収容して
いる2つのファンケーシング10i、10jの吹出流路
12、14は、左右方向に、空調ユニット3の左右方向
幅寸法(2W)まで拡大されている。他の点は上記第1
実施形態と同じである。
【0056】第2実施形態によると、必要風量の確保の
ためには、2つの遠心式送風ファン10c、10dの外
径が上記第1実施形態のものより増加して、送風ユニッ
ト2の上下方向の高さ寸法が大きくなるが、送風ファン
10c、10dの使用個数の減少に伴って、内外気吸入
口5b、5c、6b、6cおよび内外気切替ドア7b、
7cをそれぞれ2つに減少できるので、構成の簡素化に
よりコスト低減を図ることができる。
【0057】(第3実施形態)図5、6は第3実施形態
を示すもので、上記第1実施形態、第2実施形態の送風
機10では、シロッコファンのように軸方向から空気を
吸込み、径方向へ送風する遠心式送風ファン10a〜1
0dを用いているが、第3実施形態では、送風ファンと
して、クロスフローファン101、102、103を用
いている。
【0058】クロスフローファン101、102、10
3は、周知のごとく多翼形の羽根車の軸方向と直角な断
面内(換言すると、径方向)を空気が通り抜ける横流
(貫流)ファンである。そのため、図6に示すように、
3つのクロスフローファン101、102、103を収
容している3つのファンケーシング101a、102
a、103aは、ファンの吸入流路および吹出流路をい
ずれもファン径方向に配置する形状になっている。
【0059】2層流モード時において内気は、車両左右
方向の中央部に位置するクロスフローファン102およ
びファンケーシング102aによって送風され、外気
は、車両左右方向の両側に位置するクロスフローファン
101、103およびファンケーシング101a、10
3aによって送風される。このため、車両左右方向中央
部のファンケーシング102aの吹出流路13は、その
空気吹出方向が下向きとなり、車両左右方向両側のファ
ンケーシング101a、103aの吹出流路11、12
は、その空気吹出方向が上向きとなるように、ファンケ
ーシング101a〜103aの形状を設定している。こ
れに伴って、車両左右方向中央部のファンケーシング1
02aのノーズ部17が下側にずれ、車両左右方向両側
のファンケーシング101a、103aのノーズ部1
5、16が上側にずれている。
【0060】そして、車両左右方向中央部のファンケー
シング102aの吹出流路(内気側流路)13は車両下
側部にて、左右方向に、空調ユニット3の左右方向幅寸
法(2W)まで拡大されている。一方、車両左右方向の
両側のファンケーシング101a、103aの吹出流路
(外気側流路)11、12は、それぞれ、車両上側にて
左右方向に幅寸法W(W=空調ユニット3の左右方向の
幅寸法の1/2)に拡大されている。
【0061】(他の実施形態)なお、上記実施形態で
は、吹出空気温度の調整手段として、ヒータコア25を
通過する温風とヒータコア25をバイパスする冷風との
風量割合を調整するエアミックスドア28、29を用
い、このエアミックスドア28、29の開度により吹出
空気温度を調整しているが、ヒータコア25に循環する
温水の流量または温度を調整する温水弁を用いて、吹出
空気温度を調整する方式の空調装置においても、本発明
は実施できる。
【0062】また、車室内の右側と車室内の左側とで、
吹出空気温度を独立に制御するために、空調ユニット2
内の第1、第2空気通路22、23を車両左右方向にお
いても2分割し、かつ、吹出空気温度の調整手段を車室
内の右側空気通路と車室内の左側空気通路とにそれぞれ
独立に設ける方式の空調装置においても、本発明は実施
できる。
【0063】また、上記実施形態では、吹出モードドア
として3つの板状のドア33〜35を使用しているが、
この3つの板状のドア33〜35の代わりに、複数の開
口部を有する1つのフィルム状の吹出モードドアを使用
できる。また、上記実施形態では、フット吹出モードお
よびフットデフロスタ吹出モードにおける最大暖房時の
みにおいて、内外気2層モードを設定しているが、フッ
ト吹出モードおよびフットデフロスタ吹出モードでは、
この吹出モードの設定と連動して常時、内外気2層モー
ドを設定するようにしてもよい。
【0064】また、各ドア7a、7b、7c、28、2
9、33〜35の操作をリンク機構を介してサーボモー
タのようなアクチュエータにより行う場合について説明
したが、空調操作パネルに設けられた手動操作部材に加
えられる手動操作力にて、上記各ドアを操作するように
してもよい。また、空調ユニット1内に蒸発器(冷房用
熱交換器)16を配設しないタイプの空調装置にも同様
に本発明を適用できることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の内外気2層モード時に
おける概略平面断面図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態の内外気2層モード時に
おける概略平面断面図である。
【図4】図3の縦断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態の内外気2層モード時に
おける概略平面断面図である。
【図6】図5の縦断面図である。
【符号の説明】
2…送風ユニット、3…空調ユニット、4…内外気切替
箱、5a、5b、5c…外気吸入口、6a、6b、6c
…内気吸入口、7a、7b、7c…内外気切替ドア、1
0…送風機、10a〜10d…遠心多翼ファン、101
〜103…クロスフローファン、10e…回転軸、10
g〜10j、101a〜103a…ファンケーシング、
22、23…第1、第2空気通路、24…蒸発器、25
…ヒータコア、30…デフロスタ吹出開口部、31…フ
ェイス吹出開口部、32…フット吹出開口部、33〜3
5…吹出モードドア、37…サイドフェイス吹出開口
部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を吸込み送風する送風ユニット
    (2)、およびこの送風ユニット(2)からの空調空気
    の温度調整を行う空調ユニット(3)を有し、 車両左右方向の中央部にて、前記送風ユニット(2)が
    車両前方側に位置し、前記空調ユニット(3)が車両後
    方側に位置するように、この両ユニット(2、3)を配
    置し、 前記空調ユニット(3)に、空気通路を形成するケース
    (20)と、このケース(20)内に収容され、送風ユ
    ニット(2)からの空調空気を加熱する暖房用熱交換器
    (25)とを備え、 この暖房用熱交換器(25)の空気下流側に、車室内の
    乗員足元に空気を吹き出すフット吹出開口部(32)、
    車室内の乗員頭部に向かって空気を吹き出すフェイス吹
    出開口部(31)、および車両窓ガラスに向かって空気
    を吹き出すデフロスタ吹出開口部(30)を配置し、 前記ケース(20)内の空気通路を車両上下方向に2つ
    に仕切って、前記ケース(20)内の車両下方側に、内
    気が流れる第1空気通路(22)を形成するとともに、
    前記ケース(20)内の車両上方側に、外気が流れる第
    2空気通路(23)を形成し、 前記フット吹出開口部(32)と前記デフロスタ吹出開
    口部(30)の両方から同時に空気を吹き出す吹出モー
    ドが設定されたとき、 前記内気を前記第1空気通路(22)を通して前記フッ
    ト吹出開口部(32)から吹き出し、前記外気を前記第
    2空気通路(23)を通して前記デフロスタ吹出開口部
    (30)から吹き出す内外気2層モードを設定する完全
    センター置きレイアウトの車両用空調装置において、 前記送風ユニット(2)には、車両左右方向に延びるよ
    うに配置された回転軸(10e)と、この回転軸(10
    e)に車両左右方向にずらして連結された複数の送風フ
    ァン(10a〜10d、101〜103)と、この複数
    の送風ファン(10a〜10d、101〜103)を収
    容するファンケーシング(10g〜10j、101a〜
    103a)とを備え、 前記複数の送風ファン(10a〜10d、101〜10
    3)のそれぞれの吸入側に対応して、前記外気を吸入す
    る外気吸入口(5a、5b、5c)および前記内気を吸
    入する内気吸入口(6a、6b、6c)を設け、 さらに、前記内外気2層モード時に、前記複数の送風フ
    ァン(10a〜10d、101〜103)のうち、前記
    内気吸入口(6a、6b、6c)からの内気を送風する
    送風ファン(10b、10c、102)のファンケーシ
    ング(10h、10i、102a)の空気吹出方向が下
    向きとなり、 前記外気吸入口(5a、5b、5c)からの外気を送風
    する送風ファン(10a、10d、101、103)の
    ファンケーシング(10g、10j、101a、103
    a)の空気吹出方向が上向きとなるように、前記両ファ
    ンケーシング(10h、10i、102a)、(10
    g、10j、101a、103a)の形状が車両上下方
    向にずれていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記内外気2層モード時に、前記内気を
    送風する送風ファン(10b、10c、102)のファ
    ンケーシング(10h、10i、102a)が車両左右
    方向の中央部に配置され、 前記外気を送風する送風ァン(10a、10d、10
    1、103)のファンケーシング(10g、10j、1
    01a、103a)が、車両左右方向において前記中央
    部のファンケーシング(10h、10i、102a)の
    左右両側に配置されていることを特徴とする請求項1に
    記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記空調ユニット(3)のケース(2
    0)において、車両左右方向の両側部で、かつ、前記暖
    房用熱交換器(25)の空気下流側に位置する部位に、
    前記第2空気通路(23)と連通するようにサイドフェ
    イス吹出開口部(37)が配置されており、 このサイドフェイス吹出開口部(37)は車両計器盤の
    左右両端部から車室内側方部もしくは車両の側面窓ガラ
    スに向けて空気を吹出すサイドフェイス吹出口(37
    a)に連通していることを特徴とする請求項1または2
    に記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記内気吸入口(6a、6b、6c)お
    よび前記外気吸入口(5a、5b、5c)を備える内外
    気切替箱(4)が、前記ファンケーシング(10g〜1
    0j、101a〜103a)の車両前方側に配置されて
    いることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つ
    に記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記送風ファンは、軸方向から空気を吸
    込み、径方向の外方へ空気を吹出す遠心多翼ファン(1
    0a〜10d)からなることを特徴とする請求項1ない
    し4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記送風ファンは、径方向から空気を吸
    込み、径方向の外方へ空気を吹出すクロスフローファン
    (101〜103)からなることを特徴とする請求項1
    ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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