JPH10291408A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH10291408A
JPH10291408A JP2357898A JP2357898A JPH10291408A JP H10291408 A JPH10291408 A JP H10291408A JP 2357898 A JP2357898 A JP 2357898A JP 2357898 A JP2357898 A JP 2357898A JP H10291408 A JPH10291408 A JP H10291408A
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学 宮田
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伊藤  功治
Hikari Sugi
光 杉
Takashi Toyoshima
敬 豊島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両車用空調装置のユニット体格の小型化お
よびユニット通風系の低圧損化を図る。 【解決手段】 従来装置では、どの吹出開口部に対して
も常にヒータコア19をを同一方向に空調空気が流れる
ことにより、ヒータコア19の空気下流側通路の曲げが
大きくなるという点に着目して、ヒータコア19を通過
する空調空気の流れ方向を吹出開口部の種類に対応して
反転させる構成とする。すなわち、フィルム状吹出モー
ドドア38により複数の吹出開口部20〜37のうち、
デフロスタ吹出開口部20〜23が開口されたときと、
吹出モードドア38によりフット吹出開口部36、37
が開口されたときとで、ヒータコア19を通過する空気
の流れ方向を反転させる。これによると、各吹出開口部
に対して大きな流路曲げを形成することなくスムースに
空気を流すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はユニット体格の小型
化およびユニット通風系の低圧損化を図った車両用空調
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置においては、車室
内前部の計器盤近辺に空調ユニットを配置するに際し
て、冷房用蒸発器、暖房用ヒータコア、吹出モード切替
機構等を内蔵する空調ユニットを、計器盤のうち車両左
右方向の略中央部に配置するとともに、この空調ユニッ
トに空調空気を送風する送風機ユニットを空調ユニット
側方の助手席側にオフセット配置するレイアウトのもの
が実用化されている。
【0003】そして、暖房用ヒータコアを通過して温度
調整された空調空気を車両窓ガラス内面に吹き出すデフ
ロスタ吹出開口部は空調ユニットの上方部に配置され、
乗員の足元部に空調空気を吹き出すためのフット吹出開
口部は空調ユニットの下方部に配置されている。また、
乗員の頭部側に空調空気を吹き出すフェイス吹出開口部
は空調ユニットの上方部に配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来装置
では、どの吹出開口部が開口する場合でも常に暖房用ヒ
ータコアを同一方向に空調空気が流れるようになってい
るので、暖房用ヒータコアの空気下流側通路を、空調ユ
ニットの下方部から一旦、上方部のデフロスタ吹出開口
部およびフェイス吹出開口部側へ導くように曲げ、そし
て、空調ユニット上方部から再度空調ユニット下方部側
に曲げて、下方部のフット吹出開口部に空調空気を導く
ようにしている。
【0005】このように、暖房用ヒータコアの空気下流
側通路を2度にわたって大きく曲げているので、通風系
の圧損が必然的に大きくなり、送風機の大型化を招くと
ともに、送風騒音が大きくなるという不具合がある。ま
た、空調ユニット内における空気流路スペースも多くな
り、空調ユニットが大型化するという不具合がある。本
発明は上記点に鑑みてなされたもので、車両用空調装置
のユニット体格の小型化およびユニット通風系の低圧損
化を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】従来装置では、いずれの
吹出開口部に向かう空調空気も常に暖房用熱交換器を同
一方向に空調空気が流れることにより、暖房用熱交換器
の空気下流側通路の曲げが大きくなるという点に着目し
て、本発明では、暖房用熱交換器を通過する空調空気の
流れ方向を、空調空気の向かう吹出開口部の変化に対応
して反転させる構成とすることにより、上記目的を達成
しようとするものである。
【0007】すなわち、請求項1〜10記載の発明によ
れば、複数の吹出開口部(20〜37)のうち、第1の
吹出開口部(20〜23、24〜27、32、33)が
吹出モードドア(38)により開口されたときと、吹出
モードドア(38)により別の第2の吹出開口部(28
〜31、34、35、36、37)が開口されたときと
で、暖房用熱交換器(19)を通過する空気の流れ方向
を反転させることを特徴としている。
【0008】これによると、第1、第2の複数の吹出開
口部が例えば、フット吹出開口部(36、37)とデフ
ロスタ吹出開口部(20〜23)のごとく空調ケース
(2)の上下方向に離れて配置される場合に、暖房用熱
交換器通過空気の流れ方向の反転により、各吹出開口部
に対して大きな流路曲げを形成することなくスムースに
空気を流すことができる。
【0009】その結果、空調装置通風系の圧損低減およ
ひ送風騒音の低減を図ることができるとともに、ユニッ
ト体格も小型化できる。本発明は、請求項2のごとく第
1の吹出開口部と、第2の吹出開口部とが同時に開口す
る吹出モードの際に、暖房用熱交換器(19)を逆方向
に通過する2つの空気流を仕切る仕切り板(9、11)
を備えることにより好適に実施できる。
【0010】また、本発明は、請求項3のように、第1
の吹出開口部として、車両窓ガラスに向かって空気を吹
き出すデフロスタ吹出開口部(20〜23)を少なくと
も有しており、また、第2の吹出開口部として、車室内
の乗員足元に空気を吹き出すフット吹出開口部(36、
37)を少なくとも有しており、吹出モードドア(3
8)によりフット吹出開口部(36、37)が開口され
たときと、吹出モードドア(38)によりデフロスタ吹
出開口部(20〜23)が開口されたときとで、暖房用
熱交換器(19)を通過する空気の流れ方向を反転させ
ることが好ましい。
【0011】請求項3によると、フット吹出開口部(3
6、37)とデフロスタ吹出開口部(20〜23)に向
かう空気流れを、大きな流路曲げなしでスムースに流す
ことができる。また、本発明は請求項4のように、フッ
ト吹出開口部(36、37)およびデフロスタ吹出開口
部(20〜23)を同時に開口する吹出モードにおい
て、フット吹出開口部(36、37)に向かって流れる
空気通路(13、14)を中央寄りに形成し、デフロス
タ吹出開口部(20〜23)に向かって流れる空気通路
(12、15)を中央寄りの空気通路(13、14)の
両側に形成することが好ましい。
【0012】サイドフェイス吹出開口部(24〜31)
は、デフロスタ吹出開口部(20〜23)と同様に窓ガ
ラス曇り止めの作用を果たすものであるので、デフロス
タ吹出開口部(20〜23)と同じ空気通路に接続する
ことが望ましい。請求項4によると、デフロスタ吹出開
口部(20〜23)に向かって流れる空気通路(12、
15)が中央寄りの空気通路(13、14)の両側に位
置しているので、車両への搭載上、サイドフェイス吹出
開口部(24〜31)を両側の空気通路(12、15)
に容易に設置できる。
【0013】また、本発明は請求項5のように、フット
吹出開口部(36、37)を空調ケース(2)の車両下
方側に配置し、デフロスタ吹出開口部(20〜23)は
空調ケース(2)の車両上方側に配置し、暖房用熱交換
器(19)は、空調ケース(2)内部において、車両上
下方向に空気が通過するように配置し、暖房用熱交換器
(19)を下方から上方へ通過した空気がデフロスタ吹
出開口部(20〜23)に流れるとともに、暖房用熱交
換器(19)を上方から下方へ通過した空気が前記フッ
ト吹出開口部(36、37)に流れるようにすることが
好ましい。
【0014】請求項5によると、車両上下方向に離れて
配置されるフット吹出開口部(36、37)およびデフ
ロスタ吹出開口部(20〜23)への空気流れをスムー
スにできるとともに、暖房用熱交換器(19)を水平方
向に延びる配置形態とすることができ、空調装置の上下
方向寸法(高さ)を小さくできるので、車両への搭載が
容易になる。
【0015】また、本発明は請求項6のように、フット
吹出開口部(36、37)およびデフロスタ吹出開口部
(20〜23)を同時に開口する吹出モードにおいて、
フット吹出開口部(36、37)には内気が流れ、デフ
ロスタ吹出開口部(20〜23)には外気が流れる内外
気2層流モードを設定することが好ましい。請求項6に
よると、空調装置通風系の圧損低減、送風騒音の低減お
よびユニット体格の小型化を実現しながら、内外気2層
流モードの設定により、冬期の暖房時に暖房効果の向上
と窓ガラスの防曇性の確保とを両立させることができ
る。
【0016】しかも、内外気区分のための仕切り板
(9、11)をそのまま用いて、暖房用熱交換器(1
9)を逆方向に通過する2つの空気流を仕切ることがで
き、実用実用上、極めて有利である。特に、請求項7記
載の発明では、請求項2に記載の車両用空調装置におい
て、空調ケース(2)内を仕切り板(9、11)により
車両左右方向において中央寄りの空気通路(13、1
4)と、この中央寄りの空気通路(13、14)の左右
両側に位置する両側の空気通路(12、15)とに仕切
り、第1の吹出開口部として、車両窓ガラスに向かって
空気を吹き出すデフロスタ吹出開口部(20〜23)を
少なくとも有しており、また、第2の吹出開口部とし
て、車室内の乗員足元に空気を吹き出すフット吹出開口
部(36、37)、車両左右方向の中央部の乗員頭部側
に空気を吹き出すセンタフェイス吹出開口部(34、3
5)、および車室内の左右方向両側の乗員頭部側に空気
を吹き出すサイドフェイス吹出開口部(28〜31)を
少なくとも有しており、中央寄りの空気通路(13、1
4)および両側の空気通路(12、15)に、吹出空気
温度を制御する温度制御手段(17b、17c)(17
a、17d)をそれぞれ独立に備え、車室内の上下両側
に同時に空気を吹き出すバイレベル吹出モード時に、中
央寄りの空気通路(13、14)にフット吹出開口部
(36、37)のみを連通させ、一方、両側の空気通路
(12、15)にはセンタフェイス吹出開口部(34、
35)およびサイドフェイス吹出開口部(28〜31)
を連通させ、フット吹出開口部(36、37)からの吹
出空気温度および両フェイス吹出開口部(34、35、
28〜31)からの吹出空気温度を両温度制御手段(1
7b、17c)(17a、17d)により独立に制御す
ることを特徴としている。
【0017】これによると、バイレベル吹出モード時に
車室内上下両方向への吹出空気温度を独立に制御でき
る。従って、車室内上下の温度分布を頭寒足熱型、ある
いは上下同温度型等の分布に任意に設定できる。請求項
7記載の発明は、具体的には、請求項8に記載のよう
に、仕切り板(9、11)に、両側の空気通路(12、
15)を中央寄りの空気通路(13、14)に連通させ
る連通口(43、44)、およびこの連通口(43、4
4)を開閉する送風路切替ドア(45、46)を設ける
ことにより、良好に実施できる。
【0018】また、請求項7記載の発明は、具体的に
は、請求項9に記載のように、仕切り板(9、11)の
うち、センタフェイス吹出開口部(34、35)とサイ
ドフェイス吹出開口部(28〜31)との間を仕切るフ
ェイス用の仕切り板(9a、11a)の位置を、両側の
空気通路(12、15)側にずらして配置することによ
り、両側の空気通路(12、15)をセンタフェイス吹
出開口部(34、35)に連通させる連通口(43a、
44a)を形成するようにしてもよい。
【0019】さらに、請求項10のように、空調ケース
(2)を車室内前方の計器盤(100)部に、車両左右
方向の略中央部に位置するように設置し、空調ケース
(2)内において、車両前方側に送風ファン(7a〜7
d)を設置し、送風ファン(7a〜7d)より車両後方
側に冷房用熱交換器(16)を設置し、送風ファン(7
a〜7d)の作動により空調ケース(2)内の空気通路
を、冷房用熱交換器(16)から暖房用熱交換器(1
7)の順に、車両前方から車両後方側へ向かって空気が
流れるようするようにしてもよい。
【0020】請求項10によると、請求項1〜9記載の
発明による作用効果を持つ空調装置をコンパクトな一体
型ユニットとして構成することができ、車両への搭載が
容易となる。なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。 (第1実施形態)図1〜6は本発明の第1実施形態を示
すものであり、本実施形態の車両用空調装置は、フット
吹出モードおよびフットデフロスタ吹出モードにおいて
内外気2層流モードが設定可能であるとともに、車室内
の運転席側領域と助手席側領域とを独立に温度制御可能
な、いわゆる左右独立温度制御可能なものである。
【0022】図1〜6において、本実施形態の空調装置
通風系は、1つの一体型空調ユニット1として構成さ
れ、この空調ユニット1は車室内前方の計器盤100
(図5参照)下方のうち、車両左右方向の中央部に設置
される。この際、空調ユニット1は車両の前後、左右、
上下方向に対して図1、2に示す方向となるように配置
されて、車両に搭載される。
【0023】ここで、計器盤100内のスペースは、車
両エンジン101の車室内へのくい込みにより上下方向
の寸法が小さくなっており、そのため、空調ユニット1
は図1、2に例示するように車両左右方向および車両前
後方向の寸法に比して上下方向の寸法が小さい、全体と
して偏平な横長形状にしてある。そして、空調ユニット
1は空気通路を形成する樹脂製の空調ケース2を有し、
この空調ケース2内に後述の各機器が収容される。空調
ユニット1のうち、最も車両前方側の部位に、内外気切
替機構3が配置されており、この内外気切替機構3には
車両前方側から外気(車室外空気)を吸入する3個の外
気吸入口4a、4b、4cが車両左右方向に並列に設け
られている。
【0024】また、この3個の外気吸入口4a、4b、
4cの下方側にそれぞれ隣接して、空調ユニット1の下
方側から内気(車室内空気)を吸入する3個の内気吸入
口5a、5b、5cが設けられている。ここで,外気吸
入口4a、4b、4cと内気吸入口5a、5b、5cは
図1に示すように、空調ケース2の最前部に形成された
円弧面に形成されている。
【0025】内外気切替機構3の内部には、上記した3
個づつ設けた外気吸入口4a、4b、4cと内気吸入口
5a、5b、5cとを切替開閉する3枚の内外気切替ド
ア6a、6b、6cが摺動可能に配置されている。この
3枚の内外気切替ドア6a、6b、6cは、上記両吸入
口4a〜5cの円弧面に沿った円弧状に形成されてい
る。
【0026】そして、3枚の内外気切替ドア6a、6
b、6cの内側円弧面には内歯車が形成されており、各
内外気切替ドア6a、6b、6cの内歯車には駆動歯車
60a、60b、60cが噛み合っており、この駆動歯
車60a、60b、60cの回転により各内外気切替ド
ア6a、6b、6cが両吸入口4a〜5cの円弧面に沿
って図1の上下方向に摺動する。また、駆動歯車60
a、60b、60cは図示しない回転伝達機構を介し
て、共通のアクチュエータ(サーボモータ)201(後
述の図6参照)に連結されて、回転駆動される。アクチ
ュエータ201の回転量は図6に示す空調用制御装置2
00により制御される。
【0027】そして、上記外気吸入口4a、4b、4c
と内気吸入口5a、5b、5cからの吸入空気を送風す
る送風機として、本例では、車両右側および左側にそれ
ぞれ2個づつ配置された合計4個の送風ファン7a、7
b、7c、7dを用いている。これら4個の送風ファン
7a、7b、7c、7dは共通の1本の回転軸7eに連
結され、この回転軸7eを介してモータ7fにより回転
駆動される構成となっている。
【0028】これらの送風ファン7a〜7dは周知の遠
心多翼ファン(シロッコファン)からなるものであっ
て、スクロールケース8a〜8d内に配置され、ファン
吸入口8e〜8hから吸入した空気をスクロールケース
8a〜8dの渦巻き形状に沿って矢印Aのように送風す
る。一方、空調ケース2内の空気通路は、本例では、車
両右側の仕切り板9と、車両中央部の仕切り板10と、
車両左側の仕切り板11とにより4つの空気通路12、
13、14、15に仕切られている。なお、図2では、
空気通路12〜15の図示の明確化のために、各空気通
路12〜15内に設置される熱交換器16、17を概略
図示し、吹出開口部等の図示は省略している。
【0029】ここで、後述の内外気2層流モード時に
は、車両中央側の2つの空気通路13、14が内気の流
れる第1空気通路となり、車両左右両側の空気通路1
2、15が外気の流れる第2空気通路となる。従って、
左右両側の仕切り板9、11は内外気区分のための仕切
りである。また、車両中央部の仕切り板10は後述の左
右独立温度制御のための仕切りである。上記各仕切り板
9〜11は樹脂製の空調ケース2に一体成形することが
できる。
【0030】空調ケース2内において、送風ファン7a
〜7dのスクロールケース8a〜8dの出口直後の部位
に蒸発器(冷房用熱交換器)16が上記空気通路12〜
15の全域を横切るように配置されている。特に、本例
では、蒸発器16を車両左右方向の寸法を長くした横長
形状とするとともに、蒸発器16を水平方向から微少角
度θ1 だけ傾斜させた配置形態とすることより、蒸発器
16を車両上下方向に対して小さなスペース内で配置で
きるようにしている。
【0031】このように蒸発器16を配置しているた
め、送風ファン7a〜7dからの送風空気は矢印Aのご
とく空調ケース2内の底部側に送風された後に、蒸発器
16を下方から上方へ通過する。蒸発器16は周知のご
とく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱
して空調空気を冷却するものである。また、蒸発器16
は周知の積層型のものであって、アルミニュウム等の2
枚の金属薄板を最中状に張り合わせて構成した偏平チュ
ーブをコルゲートフィンを介在して多数積層配置し、一
体ろう付けしたものである。蒸発器16の偏平チューブ
は車両左右方向と平行に配置される。
【0032】そして、蒸発器16の直ぐ上方の部位(空
気流れ下流側)にはエアミックスドア(温度制御手段)
17a〜17dが車両前後方向(図1の左右方向)に摺
動可能に隣接配置されている。このエアミックスドア1
7a〜17dは、図2には図示してないが、4つの空気
通路12、13、14、15にそれぞれ独立に設置さ
れ、独立に摺動可能になっている。
【0033】より具体的に説明すると、エアミックスド
ア17a〜17dは、図1に示すように、平板に近似し
た大きな曲率半径を持つ円弧状の板部材からなり、その
内側円弧面には内歯車が形成されている。そして、この
エアミックスドア17a〜17dの内歯車にはそれぞれ
駆動歯車18a〜18dが噛み合っており、この駆動歯
車18a〜18dの回転により各エアミックスドア17
a〜17dが車両前後方向(図1の左右方向)に摺動す
る。
【0034】この各エアミックスドア17a〜17dの
摺動により、4つの空気通路12、13、14、15に
おいてそれぞれ後述のヒータコア(暖房用熱交換器)1
9を通過する温風とヒータコア19をバイパスする冷風
との風量割合を調整して車室内への吹出空気温度を制御
できるようにしてある。また、各駆動歯車18a〜18
dは図示しない回転伝達機構を介して、それぞれ独立の
(合計4個の)アクチュエータ(サーボモータ)204
a、204b、204c、204dに連結されて、回転
駆動される。この温度制御用のアクチュエータ204a
〜204dの回転量は空調用制御装置200により調整
される。
【0035】ヒータコア19は、蒸発器16を通過した
冷風を再加熱するものであって、その内部に高温の温水
(エンジン冷却水)が流れ、この温水を熱源として空気
を加熱するものである。ヒータコア19は上記駆動歯車
18a〜18dおよびエアミックスドア17a〜17d
の上方部位から車両後方側にかけて空気通路12〜15
の全域を横切るように配置されている。
【0036】このヒータコア19も蒸発器16と同様
に、車両左右方向の寸法を長くした横長形状とするとと
もに、ヒータコア19を水平方向から微少角度θ2 だけ
傾斜させた配置形態とすることより、ヒータコア19を
車両上下方向に対して小さなスペース内で配置できるよ
うにしている。ここで、蒸発器16とヒータコア19の
傾斜方向は逆方向であり、蒸発器16は車両後方に向か
って下向きに傾斜し、ヒータコア19は車両後方に向か
って上向きに傾斜している。
【0037】また、ヒータコア19は周知の構成であっ
て、アルミニュウム等の金属薄板を溶接等により断面偏
平状に接合してなる偏平チューブをコルゲートフィンを
介在して多数積層配置し、一体ろう付けしたものであ
る。ヒータコア19の偏平チューブは車両左右方向と平
行に配置される。次に、本実施形態における吹出モード
切替機構を説明すると、空調ケース2の空気通路下流端
には複数の吹出開口部20〜37が形成されており、こ
の各吹出開口部20〜37の下流側に、さらに、空調空
気を車室内の所定場所に向けて吹き出させるための吹出
ダクト(図示せず)が接続される。図3は空調ケース2
における吹出開口部20〜37の開口パターンを示すも
ので、一平面上に展開して示している。図4は、これら
の吹出開口部20〜37を開閉するフィルム状の吹出モ
ードドア38の開口パターンを示している。
【0038】図3において、20〜23はデフロスタ吹
出開口部であり、2層流モード時に外気側通路となる左
右両側の空気通路12、15に位置するデフロスタ吹出
開口部20、23の開口面積を、2層流モード時に内気
側通路となる中央寄りの空気通路13、14に位置する
デフロスタ吹出開口部21、22の開口面積よりも大き
くしてある。
【0039】これらのデフロスタ吹出開口部20〜23
は図1に示すように空調ケース2の上面部において車両
前後方向の略中央部位で開口している。そして、右側の
2つのデフロスタ吹出開口部20、21には共通のデフ
ロスタダクト(図示せず)が接続され、また、左側の2
つのデフロスタ吹出開口部22、23にも共通のデフロ
スタダクト(図示せず)が接続され、それぞれデフロス
タダクトの内部において左右2つづつのデフロスタ吹出
開口部20、21と22、23からの吹出空気を合流す
る。
【0040】上記デフロスタダクトの先端には車両窓ガ
ラス内面に向けて空調空気を吹き出すためのデフロスタ
吹出口(図示せず)が設置されている。次に、サイドフ
ェイス吹出開口部24〜31は、空調ケース2の上面部
において、デフロスタ吹出開口部20〜23よりも車両
後方側の部位に開口するものであり、本例では、2層流
モード時に外気側通路となる左右両側の空気通路12、
15にサイドフェイス吹出開口部24〜31が位置して
開口している。右側の空気通路12に開口するサイドフ
ェイス吹出開口部24、25、28、29は図示しない
右側の共通のサイドフェイスダクトに接続され、このサ
イドフェイスダクトの内部で各開口部24、25、2
8、29からの空調空気を合流するとともに、ダクト先
端に設けた右側サイドフェイス吹出口(図示せず)から
車両の右側の側面窓ガラスまたは右側乗員の頭部側に向
けて空調空気を吹き出す。
【0041】同様に、左側の空気通路15に開口するサ
イドフェイス吹出開口部26、27、30、31は図示
しない左側の共通のサイドフェイスダクトに接続され、
このサイドフェイスダクトの内部で各開口部26、2
7、30、31からの空調空気を合流するとともに、ダ
クト先端に設けた左側サイドフェイス吹出口(図示せ
ず)から車両の左側の側面窓ガラスまたは左側乗員の頭
部側に向けて空調空気を吹き出す。
【0042】また、サイドフェイス吹出開口部24〜3
1のうち、サイドフェイス吹出開口部24〜27はサイ
ドフェイス吹出開口部28〜31よりも車両上方側に配
置されて、ヒータコア19の上方空間に連通可能にして
ある。そして、残余のサイドフェイス吹出開口部28〜
31はヒータコア19の下方空間に連通可能に配置して
ある。
【0043】中央寄りの空気通路13、14内に開口す
るように配置されたセンタフェイス吹出開口部32、3
3は、図1に示すように上記サイドフェイス吹出開口部
24〜27と車両前後方向および車両上下方向に対して
は同一位置に配置されており、これよりセンタフェイス
吹出開口部32、33はヒータコア19の上方空間に連
通可能にしてある。
【0044】また、同じく中央寄りの空気通路13、1
4内に開口するように配置されたセンタフェイス吹出開
口部34、35は、図1に示すように上記サイドフェイ
ス吹出開口部24〜27およびセンタフェイス吹出開口
部32、33よりも車両下方側に配置されており、これ
により、ヒータコア19の下方空間に連通可能にしてあ
る。
【0045】右側のセンタフェイス吹出開口部32、3
4は図示しない右側の共通のセンタフェイスダクトに接
続され、このセンタフェイスダクトの内部で各開口部3
2、34からの空調空気を合流するとともに、ダクト先
端に設けた右側センタフェイス吹出口(図示せず)から
車両の右側乗員の頭部側に向けて空調空気を吹き出す。
【0046】同様に、左側のセンタフェイス吹出開口部
33、35は図示しない左側の共通のセンタフェイスダ
クトに接続され、このセンタフェイスダクトの内部で各
開口部33、35からの空調空気を合流するとともに、
ダクト先端に設けた左側センタフェイス吹出口(図示せ
ず)から車両の左側乗員の頭部側に向けて空調空気を吹
き出す。
【0047】フット吹出開口部36、37は、図1に示
すように空調ケース2の最も車両後方側の下方側部位に
配置され、そして、図3に示すように右側のフット吹出
開口部36は右側の中央寄りの空気通路13のみから空
気を導入できるように形成され、また、左側のフット吹
出開口部37は左側の中央寄りの空気通路14のみから
空気を導入できるように形成されている。この左右のフ
ット吹出開口部36、37には、それぞれフットダクト
(図示せず)が接続され、このフットダクトの先端には
乗員の足元部に向けて空調空気を吹き出すためのフット
吹出口が設置されている。
【0048】図4に示すフィルム状の吹出モードドア3
8は薄膜状の可撓性材料、具体的には、ポリエチレン樹
脂のごとく可撓性、強度に優れた樹脂製フィルム材にて
構成された周知のものである。このフィルム状の吹出モ
ードドア38は空調ケース2の車両左右方向の幅寸法と
略同等の幅寸法を有し、後述の所定の開口パターンの形
成により、上記の各吹出開口部20〜37への空気流れ
を切替制御するものである。
【0049】図1に示すように、空調ケース2内には、
駆動軸39と従動軸40が、空調ケース2に対して回転
自在に支持されている。この駆動軸39および従動軸4
0には、フィルム状の吹出モードドア38の両端が固定
および巻回されている。そして、フィルム状の吹出モー
ドドア38は、駆動軸39と従動軸40と中間ガイド部
41、42とによって上記の各吹出開口部20〜37を
それぞれ横切るようにして、一定の張力が付与された状
態で空調ケース2の内壁面に沿って摺動可能に配設され
ている。
【0050】上記駆動軸39はステップモータ等のアク
チュエータ205によって駆動され、このアクチュエー
タ205の回転量は空調用制御装置200により制御さ
れる。駆動軸39の回転は図示しない回転伝達機構を介
して従動軸40に伝達される。従って、アクチュエータ
205により駆動軸39を正逆両方向に回転させること
により、従動軸40も連動して正逆両方向に回転し、こ
れにより、フィルム状の吹出モードドア38の一端部が
両軸39、40の一方から巻き戻され、他方に巻回され
るという運動を行って、各吹出開口部20〜37の内壁
面に沿ってフィルム状の吹出モードドア38が摺動す
る。
【0051】そして、フィルム状の吹出モードドア38
には、図4に示すように、空気を通過させるための合計
10個の開口部38a〜38jが形成されており、上記
アクチュエータにより駆動軸39を正逆両方向に回転さ
せて吹出モードドア38を所定の位置で停止させること
によって、この開口部38a〜38jと前記各吹出開口
部20〜37との連通、遮断を切り替えることにより、
吹出モードの切替を行うようになっている。
【0052】ここで、4つの空気通路12〜15のう
ち、2層流モード時に外気側通路となる左右両側の空気
通路12、15にはそれぞれ3個の開口部38a、38
e、38gと開口部38d、38f、38jが位置する
ようにしてある。また、2層流モード時に内気側通路と
なる中央寄りの空気通路13、14にはそれぞれ2個の
開口部38b、38hと開口部38c、38iが位置す
るようにしてある。
【0053】図6は本実施形態における電気制御の概要
を示すブロック図であり、空調用制御装置200には周
知のセンサ群202、および図示しない空調操作パネル
に設けられた周知の操作スイッチ群203等から入力信
号が加えられるとともに、これら入力信号に対して、予
め設定されたプログラムに基づいて所定の演算処理を行
って、アクチュエータ201、204a〜204d、2
05、送風用モータ7f等の作動を制御するようになっ
ている。
【0054】次に、上記構成において本実施形態の作動
を吹出モードごとに説明する。 「フット吹出モード」フット吹出モード時にはフィルム
状の吹出モードドア38がモード切替用アクチュエータ
205により図7の位置に操作されるため、吹出モード
ドア38の開口部38h、38iによりフット吹出開口
部36、37は空気通路13、14に全開状態で連通す
る。また、デフロスタ吹出開口部20〜23のうち、左
右両側のデフロスタ吹出開口部20、23が吹出モード
ドア38の開口部38a、38dにより空気通路12、
15に小開度で連通する。
【0055】また、サイドフェイス吹出開口部24〜3
1のうち、左右両側のサイドフェイス吹出開口部24、
27が吹出モードドア38の開口部38e、38fによ
り空気通路12、15に全開状態で連通する。しかし、
他のサイドフェイス吹出開口部25、26、28、2
9、30、31はこのとき閉塞される。また、センタフ
ェイス吹出開口部32〜35は全閉状態にある。
【0056】一方、暖房始動時のごとく、最大暖房状態
を設定するときは、内外気2層流モードを設定する。そ
のため、内外気切替機構3においては、アクチュエータ
201および駆動歯車60a、60b、60cにより内
外気切替ドア6a、6cが以下の位置に駆動される。す
なわち、図8に示すように、左右両側の内外気切替ドア
6a、6cは内気吸入口5a、5cを閉じて、外気吸入
口4a、4cを開く位置に駆動され、また、中央部の内
外気切替ドア6bは外気吸入口4bを閉じて、内気吸入
口5bを開く位置に駆動される。
【0057】これにより、送風用モータ7fを作動させ
ると、左右両側の送風ファン7a、7dは外気吸入口4
a、4cから外気を吸入して左右両側の空気通路12、
15に送風する。また、中央寄りの送風ファン7b、7
cは、内気吸入口5bから内気を吸入して中央寄りの空
気通路13、14に送風する。次に、最大暖房状態にお
けるエアミックスドア17a〜17dの操作位置につい
て説明すると、エアミックスドア17a〜17dは各空
気通路12〜15に対応してそれぞれ設けられており、
そして、それぞれ駆動歯車18a〜18dを介して、ア
クチュエータ204a〜204dにより独立した移動を
行うことができる。
【0058】図8(a)はフット吹出モードおよびフッ
トデフロスタ吹出モードの最大暖房時における外気側空
気通路12、15の空気流れを示し、図8(b)は同吹
出モードの最大暖房時における内気側空気通路13、1
4の空気流れを示している。外気側空気通路12、15
におけるエアミックスドア17a、17dは駆動歯車1
8a、18dの回転により、最も車両前方側の位置に移
動している。
【0059】そのため、外気側空気通路12、15では
送風ファン7a、7dにより送風される外気が、蒸発器
16を通過した後に、その全量がエアミックスドア17
a、17dの車両後方部に形成される流路を通ってヒー
タコア19の下方からヒータコア19に流入し、ヒータ
コア16にて加熱される。この加熱された温風はヒータ
コア19の上方へ流れて、左右両側のデフロスタ吹出開
口部20、23を通って車両窓ガラスの内面に向かって
吹き出す。また、同時に、外気側空気通路12、15に
おいてヒータコア19で加熱された温風の一部は左右両
側のサイドフェイス吹出開口部24、27を通って車両
側面の窓ガラス内面に向かって吹き出す。
【0060】これに対し、内気側空気通路13、14で
は送風ファン7b、7cにより送風される内気が、蒸発
器16を通過した後に、その全量がエアミックスドア1
7b、17cの車両前方部に形成される流路を通ってヒ
ータコア19の上方空間に至る。しかし、このとき、ヒ
ータコア19の上方側に位置する吹出開口部が1つも内
気側空気通路13、14には連通していない(図7参
照)ので、一旦、ヒータコア19の上方に至った内気の
全量がヒータコア19を上方から下方へと通過して加熱
され温風となる。
【0061】この内気の温風はフット吹出開口部36、
37を通って、車室内の乗員足元に吹き出す。ここで、
フット吹出開口部36、37を通って、車室内の乗員足
元に吹き出す温風は、車室内の温度の高い内気を再循環
して加熱しているので、温風温度が十分高くなり、暖房
効果を向上できる。しかも、デフロスタ吹出開口部2
0、23およびサイドフェイス開口部24、27から車
両窓ガラスに向けて吹き出す温風は低湿度の外気を加熱
した温風であるので、窓ガラスの防曇性を十分確保でき
る。
【0062】上記説明から理解されるように、仕切り板
9、11は内外気を仕切る役割を果たすとともに、ヒー
タコア19を上下逆方向に通過する2つの空気流を仕切
る役割を果たす。また、前述した通り、デフロスタ吹出
開口部20、23は吹出モードドア38の開口部38
a、38dにより空気通路12、15に小開度で連通す
るので、フット吹出モードにおける、デフロスタ吹出開
口部20、23からの吹出風量を少量に抑制している。
同様に、サイドフェイス開口部についても、小開口面積
の一部のサイドフェイス開口部24、27のみが開口し
ているので、吹出風量を少量に抑制できる。これによ
り、フット吹出モード時に、乗員の頭部が火照るのを防
止できる。
【0063】ここで、デフロスタ吹出開口部20、23
およびサイドフェイス吹出開口部24、27からの吹出
風量と、フット吹出開口部36、37からの吹出風量と
の風量割合は例えば、3:7程度である。次に、車室内
温度が上昇して、暖房負荷が減少すると、吹出空気温度
制御のため、エアミックスドア17a〜17dを最大暖
房位置から中間開度位置に操作し、外気側空気通路1
2、15および内気側空気通路13、14に送風される
送風空気の一部をヒータコア19をバイパスして流す。
【0064】すなわち、図9(a)、(b)に示すよう
に、外気側空気通路12、15、および内気側空気通路
13、14のいずれにおいても、エアミックスドア17
a、17dと、エアミックスドア17b、17cを中間
開度位置に操作することにより、送風空気の一部がヒー
タコア19をバイパスして流れるようになり、車室内へ
の吹出空気温度を任意に調整できる。
【0065】ところで、中間温度制御域では、最大暖房
能力を必要としないため、内外気吸入モードは、通常、
3個の内外気切替ドア6a、6b、6cにより内気吸入
口5a、5b、5cを全て閉塞し、外気吸入口4a、4
b、4cを全て開放する全外気モードに設定する。しか
し、乗員の手動操作よる設定にて、3個の内外気切替ド
ア6a、6b、6cにより外気吸入口4a、4b、4c
を全て閉塞して、内気吸入口5a、5b、5c、2aを
全て開放する全内気モードとしたり、前述のように内気
と外気とを同時に導入する内外気2層流モードとするこ
ともできる。
【0066】なお、冬期の暖房時には外気温度が低いた
め、蒸発器16を有する冷凍サイクルは停止している。 「フットデフロスタ吹出モード」フットデフロスタ吹出
モードでは、フィルム状の吹出モードドア38がアクチ
ュエータ205により図10の位置に操作されるため、
フット吹出開口部36、37の開度が図7のフット吹出
モードの場合に比して半減する。これに対し、デフロス
タ吹出開口部20、23は吹出モードドア38の開口部
38a、38dにより空気通路12、15にそれぞれ略
半分の開度で連通し、デフロスタ吹出開口部20、23
の開度が図7のフット吹出モードの場合に比して倍増す
る。このとき、サイドフェイス開口部24、27の開度
は変化しない。
【0067】以上の結果、デフロスタ吹出開口部20、
23およびサイドフェイス吹出開口部24、27からの
吹出風量と、フット吹出開口部36、37からの吹出風
量との風量割合を例えば、5:5程度にすることがで
き、窓ガラスの曇り止め性能を高めることができる。な
お、フットデフロスタ吹出モードでは上記のように、吹
出風量の風量割合が変化するだけであり、他の点、すな
わち、最大暖房状態における内外気2層流モードの設
定、エアミックスドア17a〜17dによる吹出空気温
度の制御等はすべてフット吹出モードと同じである。
【0068】「デフロスタ吹出モード」デフロスタ吹出
モードにおいては、フィルム状の吹出モードドア38が
アクチュエータ205により図11の位置に操作される
ため、吹出モードドア38の開口部38a、38dによ
りデフロスタ吹出開口部20、23が外気側空気通路1
2、15にそれぞれ全開状態で連通する。また、吹出モ
ードドア38の開口部38b、38cによりデフロスタ
吹出開口部21、22が内気側空気通路13、14にそ
れぞれ全開状態で連通する。
【0069】また、サイドフェイス吹出開口部24〜3
1のうち、左右両側のサイドフェイス吹出開口部24、
27が吹出モードドア38の開口部38e、38fによ
り空気通路12、15に全開状態で連通する。しかし、
他のサイドフェイス吹出開口部25、26、28、2
9、30、31はこのとき閉塞される。また、センタフ
ェイス吹出開口部32〜35およびフット吹出開口部3
6、37は全閉状態にある。
【0070】そして、このデフロスタ吹出モードにおい
ては、窓ガラスの防曇性確保のために、内外気吸入モー
ドを通常、全外気モードとする。すなわち、内外気切替
機構3においては、図12に示すようにアクチュエータ
201および駆動歯車60a、60b、60cにより内
外気切替ドア6a、6b、6cを、内気吸入口5a、5
b、5cが全て閉塞され、外気吸入口4a、4b、4c
がすべて開放される位置に駆動する。
【0071】これにより、送風用モータ7fを作動させ
ると、送風ファン7a〜7dにより外気吸入口4a、4
b、4cから外気が吸入され、4つの空気通路12〜1
5にすべて外気が送風される。そして、最大暖房状態で
は、図12(a)に示すように、4つの空気通路12〜
15におけるエアミックスドア17a〜17dはすべて
駆動歯車18a〜18dの回転により、最も車両前方側
の位置に移動している。
【0072】そのため、4つの空気通路12〜15にお
いて、送風ファン7a〜7dにより送風される外気が、
蒸発器16を通過した後に、その全量がエアミックスド
ア17a〜17dの車両後方部に形成される流路を通っ
てヒータコア19の下方からヒータコア19に流入し、
ヒータコア16にて加熱される。この加熱された温風は
ヒータコア19の上方へ流れて、上述のデフロスタ吹出
開口部20〜23を通って車両前面の窓ガラスの内面に
向かって吹き出す。
【0073】また、同時に、ヒータコア19で加熱され
た温風の一部は左右両側のサイドフェイス吹出開口部2
4、27を通って車両側面の窓ガラス内面に向かって吹
き出す。これにより、車両前面窓ガラスおよび車両側面
の窓ガラスの曇り止めを行うことができる。図12
(b)はデフロスタ吹出モードにおける1/2暖房状態
を示すもので、4つの空気通路12〜15におけるエア
ミックスドア17a〜17dはすべて駆動歯車18a〜
18dの回転により、車両前後方向の中間位置に移動し
て、ヒータコア19で加熱された温風とヒータコア19
をバイパスした冷風とを混合して所定の吹出空気温度と
した後に、温風が上述のデフロスタ吹出開口部20〜2
3およびサイドフェイス吹出開口部24、27を通って
車両窓ガラス内面に吹き出される。 「フェイス吹出モード」フェイス吹出モードにおいて、
最大冷房状態であるときは、フィルム状の吹出モードド
ア38がアクチュエータ205により図13の位置に操
作されるため、吹出モードドア38の開口部38h、3
8iによりセンタフェイス吹出開口部32〜35が中央
寄りの空気通路13、14にそれぞれ全開状態で連通す
る。これと同時に、吹出モードドア38の開口部38
g、38jによりサイドフェイス吹出開口部24〜31
が左右両側の空気通路12、15にそれぞれ全開状態で
連通する。
【0074】このとき、デフロスタ吹出開口部20〜2
3およびフット吹出開口部36、37は全閉状態にあ
る。ここで、最大冷房状態であるときは、冷房熱負荷の
低減のために、内外気吸入モードを通常、全内気モード
とする。すなわち、内外気切替機構3においては、図1
4に示すようにアクチュエータ201および駆動歯車6
0a、60b、60cにより内外気切替ドア6a、6
b、6cを、外気吸入口4a、4b、4cが全て閉塞さ
れ、内気吸入口5a、5b、5cがすべて開放される位
置に駆動する。
【0075】これにより、送風用モータ7fを作動させ
ると、送風ファン7a〜7dにより内気吸入口5a、5
b、5cから内気が吸入され、4つの空気通路12〜1
5にすべて内気が送風される。また、冷凍サイクルが運
転され、蒸発器16により各空気通路12、13、1
4、15の送風空気は冷却されて、冷風となる。
【0076】そして、最大冷房状態では、図14(a)
に示すように、4つの空気通路12〜15におけるエア
ミックスドア17a〜17dはすべて駆動歯車18a〜
18dの回転により、車両前後方向の中間位置に移動し
ている。そのため、4つの空気通路12〜15におい
て、送風ファン7a〜7dにより送風される内気が蒸発
器16で冷却されて冷風となった後に、その全量がエア
ミックスドア17a〜17dの車両前方側および車両後
方側に形成される流路を通ってヒータコア19の下方空
間および上方空間に流れ込む。
【0077】そして、ヒータコア19の下方空間にはセ
ンタフェイス吹出開口部34、35およびサイドフェイ
ス吹出開口部28〜31が開口しているので、冷風はヒ
ータコア19を通過することなく、ヒータコア19の下
方空間からそのままセンタフェイス吹出開口部34、3
5およびサイドフェイス吹出開口部28〜31を通って
車室内へ吹き出す。
【0078】また、このとき、ヒータコア19の上方空
間には、センタフェイス吹出開口部32、33およびサ
イドフェイス吹出開口部24〜27が開口しているの
で、冷風はヒータコア19を通過することなく、ヒータ
コア19の上方空間からそのままセンタフェイス吹出開
口部32、33およびサイドフェイス吹出開口部24〜
27を通って車室内へ吹き出す。
【0079】以上により、蒸発器16で冷却された冷風
がヒータコア19により再加熱されることなく車室内へ
吹き出して、最大暖房能力が発揮される。なお、サイド
フェイス吹出開口部24〜31からの空調空気を吹き出
すサイドフェイス吹出口は手動操作にて空気の吹出方向
が調整可能なグリル機構を有しているので、夏期の冷房
時には空気の吹出方向を乗員側に変更する。
【0080】また、最大冷房時には、通常、ヒータコア
19に温水を循環する温水回路に設けた温水弁を閉じ
て、ヒータコア19への温水循環を停止する。次に、車
室内温度が低下して冷房負荷が減少すると、最大冷房状
態から冷房能力を制限した温度制御状態に移行する。こ
の温度制御状態では、空調制御装置200での演算処理
によりアクチュエータ205の回転位置が制御されて、
フィルム状の吹出モードドア38が図15の位置に操作
される。そのため、吹出モードドア38の開口部38
h、38iによりセンタフェイス吹出開口部34、35
が中央寄りの空気通路13、14にそれぞれ全開状態で
連通する。これと同時に、吹出モードドア38の開口部
38g、38jによりサイドフェイス吹出開口部28〜
31が左右両側の空気通路12、15にそれぞれ全開状
態で連通する。
【0081】しかし、最大冷房状態では開口していたセ
ンタフェイス吹出開口部32、33およびサイドフェイ
ス吹出開口部24〜27は温度制御状態への移行に伴っ
て閉塞される。また、デフロスタ吹出開口部20〜23
およびフット吹出開口部36、37は依然として全閉状
態のままである。
【0082】以上のように、センタフェイス吹出開口部
32、33およびサイドフェイス吹出開口部24〜27
が閉塞される結果、ヒータコア19の上方空間に連通す
る吹出開口部が1つもないため、ヒータコア19の上方
空間に至った冷風は図14(b)に示すようにヒータコ
ア19を上方から下方へと通過して、ヒータコア19で
再加熱され、温風となる。
【0083】この温風はヒータコア19下方空間の冷風
と混合して所定温度の冷風が得られる。この所定温度の
冷風がセンタフェイス吹出開口部34、35およびサイ
ドフェイス吹出開口部28〜31を経て車室内へ吹き出
す。フェイス吹出モードにおける吹出空気の温度制御
は、4つの空気通路12〜15におけるエアミックスド
ア17a〜17dを図14(b)に示す車両前後方向の
中間位置から車両後方側へ移動させることにより、ヒー
タコア19で加熱される温風の風量割合が増加して吹出
空気温度が上昇する。
【0084】なお、フェイス吹出モードでは、最大冷房
状態以外の温度制御状態から最大暖房状態に至るまで、
常に、フィルム状の吹出モードドア38は図15の位置
に維持される。フェイス吹出モードでも内外気吸入モー
ドは内外気切替ドア6a、6b、6cにより、全内気、
全外気、内外気2層流のいずれも選択可能となる。 「バイレベル吹出モード」バイレベル吹出モードにおい
ては、フィルム状の吹出モードドア38がアクチュエー
タにより図16の位置に操作されるため、吹出モードド
ア38の開口部38h、38iによりセンタフェイス吹
出開口部34、35およびフット吹出開口部36、37
が両方とも、中央寄りの空気通路13、14に連通す
る。ここで、フット吹出開口部36、37は全開状態で
あり、また、センタフェイス吹出開口部34、35は全
開状態より若干量絞った中間開度状態である。
【0085】これと同時に、吹出モードドア38の開口
部38g、38jによりサイドフェイス吹出開口部28
〜31が左右両側の空気通路12、15にそれぞれ連通
する。ここで、サイドフェイス吹出開口部28、31は
全開状態であり、また、サイドフェイス吹出開口部2
9、30は全開状態より若干量絞った中間開度状態であ
る。
【0086】このとき、デフロスタ吹出開口部20〜2
3およびサイドフェイス吹出開口部24〜27は全閉状
態にある。ここで、バイレベル吹出モードは主に春秋の
中間季節に使用されるため、冷凍サイクルが運転され、
蒸発器16により各空気通路12、13、14、15の
送風空気は冷却されて、冷風となった後に、この冷風の
一部がヒータコア19により再加熱されて、所定温度に
調整される。
【0087】このヒータコア19による温度調整につい
て説明すると、バイレベル吹出モードでは、通常、4つ
の空気通路12〜15におけるエアミックスドア17a
〜17dを図17(a)、(b)に示すように車両前後
方向の中間位置に操作する。これにより、4つの空気通
路12〜15において、送風ファン7a〜7dにより送
風される外気(または内気)が蒸発器16で冷却されて
冷風となった後に、その全量がエアミックスドア17a
〜17dの車両前方側および車両後方側に形成される流
路を通ってヒータコア19の下方空間および上方空間に
流れ込む。
【0088】このとき、ヒータコア19の上方空間に対
応して設けられた、センタフェイス吹出開口部32、3
3およびサイドフェイス吹出開口部24〜27が全て閉
塞されているので、ヒータコア19の上方空間に連通す
る吹出開口部は1つもない。そのため、4つの空気通路
12〜15において、ヒータコア19の上方空間に至っ
た冷風は、図17(a)、(b)に示すようにヒータコ
ア19を上方から下方へと通過して、ヒータコア19で
再加熱され、温風となる。
【0089】この温風はヒータコア19下方空間の冷風
と混合して所定温度の空調風が得られる。この所定温度
の空調風がセンタフェイス吹出開口部34、35および
サイドフェイス吹出開口部28〜31を経て車室内上方
側へ吹き出す。これと同時に、ヒータコア19下方空間
の空調風はフット吹出開口部36、37を経て車室内の
乗員足元部に吹き出す。以上により、車室内の上下両方
へ同時に空調風を吹き出して車室内の空調を行うことが
できる。
【0090】図17(a)に示すように、外気側空気通
路12、15では、ヒータコア19下方空間はサイドフ
ェイス吹出開口部28〜31を経て車室内上方側へのみ
空調風を吹き出す。また、内気側空気通路13、14で
は図17(b)に示すように、センタフェイス吹出開口
部34、35およびフット吹出開口部36、37の両方
から空調風を吹き出す。
【0091】ところで、上記した作動説明から理解され
るように、本実施形態によると、ヒータコア19の上方
空間に連通する第1の吹出開口部(すなわち、デフロス
タ開口部20〜23、サイドデフロスタ開口部24〜2
7およびセンタフェイス吹出開口部32、33)に対し
ては、ヒータコア19を下方から上方へと通過する空気
を吹き出している。
【0092】一方、ヒータコア19の下方空間に連通す
る第2の吹出開口部(すなわち、サイドデフロスタ開口
部28〜31、センタフェイス吹出開口部34、35お
よびフット吹出開口部36、37)に対しては、ヒータ
コア19を上方から下方へと通過する空気を吹き出して
いる。従って、空調ケース2の上面部に設けられるデフ
ロスタ開口部20〜23、サイドデフロスタ開口部24
〜27およびセンタフェイス吹出開口部32、33に対
して、大きな流路曲がりを形成することなく、ヒータコ
ア19下方側から上方へとスムースに空気を流すことが
できる。同様に、空調ケース2の底面部に設けられるフ
ット吹出開口部36、37等に対しても、ヒータコア1
9上方側から下方へとスムースに空気を流すことができ
る。その結果、通風系の圧損低減およひ送風騒音の低減
を図ることができる。
【0093】また、本実施形態によると、内外気の2層
流モードを実施しないときに、複数の空気通路12〜1
5からの吹き出し空気を吹出モードドア38の下流側に
て合流させているため、吹出モードドア38の上流側に
て空気の合流を行う場合に比して、空気流れの合流に伴
う圧損の増大を抑制でき、より一層の圧損低減を図るこ
とができる。
【0094】また、本実施形態によると、車両左右方向
の中央部に配置した仕切り板10により、4つの空気通
路12〜15を左右方向に2分割することができるの
で、右側の2つのエアミックスドア17a、17bと、
左側の2つのエアミックスドア17c、17dとを、空
調用制御装置200により、右側設定温度および左側設
定温度に応じて、それぞれ独立に制御することにより、
車室内の左右(運転席側と助手席側)領域を独立の温度
に調整することができる。
【0095】この左右独立の温度制御の手法自体は周知
のものでよいため、具体的な説明は省略する。 (第2実施形態)上記した第1実施形態によると、図1
7に示すように、センタフェイス吹出開口部34、35
およびサイドフェイス吹出開口部28〜31がヒータコ
ア19に近接した位置にあり、一方、フット吹出開口部
36、37がヒータコア19をバイパスする冷風流れに
近接している。このため、バイレベル吹出モード時に、
フェイス吹出開口部34、35、28〜31に温風が流
入しやすくなり、フット吹出開口部36、37に冷風が
流入しやすくなって、フェイス吹出温度がフット吹出温
度より高くなるという、上下吹出温度の逆転現象が起こ
ることがある。
【0096】そこで、第2実施形態では、バイレベル吹
出モードにおける上下吹出温度を独立に任意に制御可能
とするものである。第1実施形態では、バイレベル吹出
モード時に、中央寄りの空気通路13、14にはセンタ
フェイス吹出開口部34、35およびフット吹出開口部
36、37を両方とも連通させ、一方、左右両側の空気
通路12、15には、サイドフェイス吹出開口部28〜
31のみを連通させているが、第2実施形態では、図1
8に示すように、中央寄りの空気通路13、14にはフ
ット吹出開口部36、37のみを連通させて、センタフ
ェイス吹出開口部34、35は連通させないようにす
る。
【0097】すなわち、フット吹出開口部36、37は
吹出モードドア38の開口部38h、38iにより中央
寄りの空気通路13、14に連通し、一方、センタフェ
イス吹出開口部34、35は吹出モードドア38の膜部
により中央寄りの空気通路13、14と遮断されるよう
にしている。そして、左右の仕切り板9、11のうち、
吹出モードドア38の空気流れ下流側の部位に、それぞ
れ連通口43、44を設けるとともに、この連通口4
3、44を開閉する送風路切替ドア45、46を設けて
いる。この切替ドア45、46の作動は、図6の空調用
制御装置200により図示しないアクチュエータを介し
て制御される。
【0098】バイレベル吹出モード時には、吹出モード
ドア38の開口部38g、38jにより左右両側の空気
通路12、15にサイドフェイス吹出開口部28〜31
が連通するが、切替ドア45、46をバイレベル吹出モ
ード時に図18の実線位置に操作して連通口43、44
を開口することにより、センタフェイス吹出開口部3
4、35を連通口43、44と開口部38g、38jを
介して左右両側の空気通路12、15に連通させること
ができる。
【0099】従って、バイレベル吹出モード時に、フッ
ト吹出開口部36、37からの吹出空気温度を中央部の
エアミックスドア17b、17cにより制御し、センタ
フェイス吹出開口部34、35およびサイドフェイス吹
出開口部28〜31からの吹出空気温度を左右両側のエ
アミックスドア17a、17dにより制御できる。すな
わち、フット側吹出温度とフェイス側吹出温度とをそれ
ぞれ独立に制御できるので、バイレベル吹出モードにお
ける上下吹出温度を乗員の好みに応じた温度に任意に制
御することが可能となる。
【0100】図19はフェイス吹出モードの状態を示し
ており、切替ドア45、46は連通口43、44の閉塞
位置に操作される。従って、左右両側の空気通路12、
15には吹出モードドア38の開口部38g、38jに
よりサイドフェイス吹出開口部28〜31のみが連通す
る。また、フット吹出開口部36、37は吹出モードド
ア38の膜部により中央寄りの空気通路13、14と遮
断され、中央寄りの空気通路13、14には吹出モード
ドア38の開口部38h、38iによりセンタフェイス
吹出開口部34、35が連通する。
【0101】以上により、センタフェイス吹出開口部3
4、35およびサイドフェイス吹出開口部28〜31か
ら車室内に空気を吹き出すことができ、第1実施形態と
同様のフェイス吹出モードを実行できる。 (第3実施形態)図20は第3実施形態であり、上記第
2実施形態と同様にバイレベル吹出モードにおける上下
吹出温度を独立に制御できるようにするためのものであ
って、左右の仕切り板9、11のうち、吹出モードドア
38の空気流れ下流側に位置するフェイス用の仕切り板
9a、11aを、仕切り板9、11よりも外側(空気通
路12、15側)にずらして配置している。
【0102】これにより、吹出モードドア38の空気流
れ下流側の部位に、左右両側の空気通路12、15をセ
ンタフェイス吹出開口部34、35に連通可能とする連
通口43a、44aを形成している。従って、バイレベ
ル吹出モード時に、吹出モードドア38の開口部38
g、38jにより左右両側の空気通路12、15にサイ
ドフェイス吹出開口部28〜31が連通すると同時に、
開口部38g、38jから連通口43a、44aを介し
て、センタフェイス吹出開口部34、35を左右両側の
空気通路12、15に連通させることができる。
【0103】その結果、上記第2実施形態と同様に、フ
ット吹出開口部36、37からの吹出空気温度と、セン
タフェイス吹出開口部34、35およびサイドフェイス
吹出開口部28〜31からの吹出空気温度とをそれぞれ
独立に制御できる。なお、上記第2、第3実施形態にお
いて、左右独立温度制御の必要のないときは、中央部の
仕切り板10を廃止すればよい。
【0104】(他の実施形態)上記第1〜第3実施形態
は本発明の好適な例を示すものであるが、本発明はこれ
に限定されることなく、以下述べるように種々な態様で
実施可能である。 上記実施形態では、吹出空気温度の調整手段として、
ヒータコア19を通過する温風とヒータコア19をバイ
パスする冷風との風量割合を調整するエアミックスドア
17a〜17dを用い、このエアミックスドアの移動に
より吹出空気温度を調整する方式の空調装置について説
明したが、ヒータコア19に循環する温水の流量または
温度を調整する温水弁を用いて吹出空気温度を調整する
方式の空調装置においても、本発明は実施できる。
【0105】上記実施形態では、フット吹き出しモー
ドおよびフットデフロスタ吹き出しモードにおいて内外
気2層流モードが設定可能な空調装置について説明した
が、この内外気2層流モードを設定しない、通常のタイ
プの空調装置にも本発明は同様に適用できる。 上記実施形態では、車室内の左右(運転席側と助手席
側)領域を独立に温度調整できる、いわゆる左右独立温
度制御方式の空調装置について説明したが、この左右独
立温度制御の機能を持たない通常のタイプの空調装置に
も本発明は同様に適用できる。
【0106】なお、上記、のように内外気2層流モ
ードや左右独立温度制御を採用しない通常のタイプの空
調装置では、内外気区分の仕切り板、およひ左右の通路
仕切りが不要となるが、ヒータコア19を下方から上方
へと通過して、デフロスタ開口部20〜23等へ流れる
温風の流れと、ヒータコア19を上方から下方へと通過
して、フット吹出開口部36、37等へへ流れる温風の
流れとを仕切る仕切りは必要である。
【0107】このヒータコア19部分での仕切りは、上
記実施形態のように吹出空気温度の調整手段としてエア
ミックスドア17a〜17dを用いるタイプの空調装置
では、少なくともエアミックスドア17a〜17dより
も下流側から各吹出開口部の上流に至るまで設置する必
要がある。 上記実施形態では、遠心多翼ファンからなる4個の送
風ファン7a〜7dを使用しているが、これを横長の1
つのクロスフローファンに置換することも可能である。
【0108】上記実施形態では、吹出モードドアとし
てフィルム状の吹出モードドア38を使用しているが、
フィルム状の吹出モードドア38の代わりに、複数枚の
板状の吹出モードドアを使用できる。 上記実施形態では、フット吹出モードおよびフットデ
フロスタ吹出モードにおける最大暖房時のみにおいて、
内外気2層流モードを設定しているが、フット吹出モー
ドおよびフットデフロスタ吹出モードには、この吹出モ
ードの設定と連動して常時、内外気2層流モードを設定
するようにしてもよい。
【0109】上記実施形態では、車両の前後方向に内
外気切替機構3、送風ファン7a〜7d、蒸発器16、
およびヒータコア19の四者を直列的に配置し、これら
を空調ユニット1内に一体的に構成しているが、蒸発器
16、およびヒータコア19を収容する空調ケース2を
車室内の左右方向の中央部に配置し、そして、内外気切
替機構3と送風ファン7a〜7dはこの中央部の空調ケ
ース2の側方にオフセット配置する構成でもよい。
【0110】空調ユニット1内に蒸発器(冷房用熱交
換器)16を配設しないタイプの空調装置にも同様に本
発明を適用できることはもちろんである。 上記実施形態では、車室内前部の計器盤100下方部
に配置される空調ユニット1について説明したが、本発
明は車室内後部に配置され、車室内後部側を空調する後
部空調ユニットに対しても同様に適用できる。この後部
空調ユニットでは通常、デフロスタ吹出開口部は設置さ
れず、フェイス吹出開口部とフット吹出開口部の2種類
の吹出開口部が設けられるだけであるので、ヒータコア
19を通過する空気の流れ方向を、フェイス吹出開口部
に向かう場合とフット吹出開口部に向かう場合とで反転
させるようにする。
【0111】また、車両における空調ユニットは、車両
の形態(乗用車、商用車等の違い)により種々な姿勢で
車両に搭載されるので、ヒータコア19を通過する空気
の流れ方向の反転は、上記実施形態のような上下方向の
反転だけに限らず、左右方向、前後方向等の反転を採用
する場合もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の概略縦断面図である。
【図2】第1実施形態の概略上面断面図である。
【図3】第1実施形態における空調ケースの吹出開口部
の開口パターンを示す展開図である。
【図4】第1実施形態におけるフィルム状の吹出モード
ドアの開口パターンを示す展開図である。
【図5】第1実施形態の車両搭載状態を示す説明図であ
る。
【図6】第1実施形態の電気制御ブロック図である。
【図7】第1実施形態のフット吹出モードにおける、空
調ケースの吹出開口部とフィルム状吹出モードドアの開
口部との位置関係を示す説明図である。
【図8】第1実施形態のフット吹出モードおよびフット
デフロスタ吹出モードにおける、最大暖房状態のユニッ
ト内空気流れを説明する概略縦断面図である。
【図9】第1実施形態のフット吹出モードおよびフット
デフロスタ吹出モードにおける、1/2暖房状態のユニ
ット内空気流れを説明する概略縦断面図である。
【図10】第1実施形態のフットデフロスタ吹出モード
における、空調ケースの吹出開口部とフィルム状吹出モ
ードドアの開口部との位置関係を示す説明図である。
【図11】第1実施形態のデフロスタ吹出モードにおけ
る、空調ケースの吹出開口部とフィルム状吹出モードド
アの開口部との位置関係を示す説明図である。
【図12】第1実施形態のデフロスタ吹出モードにおけ
るユニット内空気流れを説明する概略縦断面図である。
【図13】第1実施形態のフェイス吹出モードの最大冷
房時における、空調ケースの吹出開口部とフィルム状吹
出モードドアの開口部との位置関係を示す説明図であ
る。
【図14】第1実施形態のフェイス吹出モードにおける
ユニット内空気流れを説明する概略縦断面図である。
【図15】第1実施形態のフェイス吹出モードの1/2
冷房時における、空調ケースの吹出開口部とフィルム状
吹出モードドアの開口部との位置関係を示す説明図であ
る。
【図16】第1実施形態のバイレベル吹出モードにおけ
る、空調ケースの吹出開口部とフィルム状吹出モードド
アの開口部との位置関係を示す説明図である。
【図17】第1実施形態のバイレベル吹出モードにおけ
るユニット内空気流れを説明する概略縦断面図である。
【図18】第2実施形態を示す要部の平面断面図であ
り、バイレベル吹出モードの状態を示す。
【図19】第2実施形態を示す要部の平面断面図であ
り、フェイス吹出モードの状態を示す。
【図20】第3実施形態を示す要部の平面断面図であ
り、バイレベル吹出モードの状態を示す。
【符号の説明】
2…空調ケース、4a、4b、4c…外気吸入口、5
a、5b、5c…内気吸入口、6a、6b、6c…内外
気切替ドア、7a〜7d…送風ファン、9、10、11
…仕切り板、12〜15…空気通路、16…蒸発器、1
9…ヒータコア、20〜23…デフロスタ吹出開口部、
24〜31…サイドフェイス吹出開口部、32〜35…
センターフェイス吹出開口部、36、37…フット吹出
開口部、38…フィルム状吹出モードドア、38a〜3
8j…開口部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉 光 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 豊島 敬 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気通路を形成する空調ケース(2)
    と、 前記空気通路の一端側に配置され、空気を吸入する吸入
    口(4a、4b、4c、5a、5b、5c)と、 前記空気通路の他端側に配置され、車室内に空気を吹き
    出す複数の吹出開口部(20〜37)と、 前記吸入口から前記複数の吹出開口部(20〜37)に
    向かって空気を送風する送風ファン(7a〜7d)と、 前記空調ケース(2)内に収容され、前記送風ファン
    (7a〜7d)の送風空気を加熱する暖房用熱交換器
    (19)と、 前記複数の吹出開口部(20〜37)への空気流れを制
    御する吹出モードドア(38)とを備え、 前記吹出モードドア(38)により前記複数の吹出開口
    部(20〜37)のうち、第1の吹出開口部(20〜2
    3、24〜27、32、33)が開口されたときと、前
    記吹出モードドア(38)により第2の吹出開口部(2
    8〜31、34、35、36、37)が開口されたとき
    とで、前記暖房用熱交換器(19)を通過する空気の流
    れ方向を反転させることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の吹出開口部と、前記第2の吹
    出開口部とが同時に開口する吹出モードの際に、前記暖
    房用熱交換器(19)を逆方向に通過する2つの空気流
    を仕切る仕切り板(9、11)を備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の吹出開口部として、車両窓ガ
    ラスに向かって空気を吹き出すデフロスタ吹出開口部
    (20〜23)を少なくとも有しており、 また、前記第2の吹出開口部として、車室内の乗員足元
    に空気を吹き出すフット吹出開口部(36、37)を少
    なくとも有しており、 前記吹出モードドア(38)により前記フット吹出開口
    部(36、37)が開口されたときと、前記吹出モード
    ドア(38)により前記デフロスタ吹出開口部(20〜
    23)が開口されたときとで、前記暖房用熱交換器(1
    9)を通過する空気の流れ方向を反転させることを特徴
    とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記フット吹出開口部(36、37)お
    よび前記デフロスタ吹出開口部(20〜23)を同時に
    開口する吹出モードにおいて、前記フット吹出開口部
    (36、37)に向かって流れる空気通路(13、1
    4)が中央寄りに形成され、前記デフロスタ吹出開口部
    (20〜23)に向かって流れる空気通路(12、1
    5)が前記中央寄りの空気通路(13、14)の両側に
    形成されるようにしたことを特徴とする請求項3に記載
    の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記フット吹出開口部(36、37)は
    前記空調ケース(2)の車両下方側に配置され、前記デ
    フロスタ吹出開口部(20〜23)は前記空調ケース
    (2)の車両上方側に配置されおり、 前記暖房用熱交換器(19)は、前記空調ケース(2)
    内部において、車両上下方向に空気が通過するように配
    置されており、 前記暖房用熱交換器(19)を下方から上方へ通過した
    空気が前記デフロスタ吹出開口部(20〜23)に流れ
    るとともに、前記暖房用熱交換器(19)を上方から下
    方へ通過した空気が前記フット吹出開口部(36、3
    7)に流れることを特徴とする請求項3または4に記載
    の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記フット吹出開口部(36、37)お
    よび前記デフロスタ吹出開口部(20〜23)を同時に
    開口する吹出モードにおいて、前記フット吹出開口部
    (36、37)には内気が流れ、前記デフロスタ吹出開
    口部(20〜23)には外気が流れる内外気2層流モー
    ドを設定することを特徴とする請求項3ないし5のいず
    れか1つに記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記空調ケース(2)内を前記仕切り板
    (9、11)により車両左右方向において中央寄りの空
    気通路(13、14)と、前記中央寄りの空気通路(1
    3、14)の左右両側に位置する両側の空気通路(1
    2、15)とに仕切り、 前記第1の吹出開口部として、車両窓ガラスに向かって
    空気を吹き出すデフロスタ吹出開口部(20〜23)を
    少なくとも有しており、 また、前記第2の吹出開口部として、車室内の乗員足元
    に空気を吹き出すフット吹出開口部(36、37)、車
    両左右方向の中央部の乗員頭部側に空気を吹き出すセン
    タフェイス吹出開口部(34、35)、および車室内の
    左右方向両側の乗員頭部側に空気を吹き出すサイドフェ
    イス吹出開口部(28〜31)を少なくとも有してお
    り、 前記中央寄りの空気通路(13、14)および前記両側
    の空気通路(12、15)に、吹出空気温度を制御する
    温度制御手段(17b、17c)(17a、17d)を
    それぞれ独立に備え、 車室内の上下両側に同時に空気を吹き出すバイレベル吹
    出モード時に、前記中央寄りの空気通路(13、14)
    に前記フット吹出開口部(36、37)のみを連通さ
    せ、一方、前記両側の空気通路(12、15)には前記
    センタフェイス吹出開口部(34、35)および前記サ
    イドフェイス吹出開口部(28〜31)を連通させ、 前記フット吹出開口部(36、37)からの吹出空気温
    度および前記両フェイス吹出開口部(34、35、28
    〜31)からの吹出空気温度を前記両温度制御手段(1
    7b、17c)(17a、17d)により独立に制御す
    ることを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記仕切り板(9、11)に、前記両側
    の空気通路(12、15)を前記中央寄りの空気通路
    (13、14)に連通させる連通口(43、44)、お
    よびこの連通口(43、44)を開閉する送風路切替ド
    ア(45、46)を設けたことを特徴とする請求項7に
    記載の車両用空調装置。
  9. 【請求項9】 前記仕切り板(9、11)のうち、前記
    センタフェイス吹出開口部(34、35)と前記サイド
    フェイス吹出開口部(28〜31)との間を仕切るフェ
    イス用の仕切り板(9a、11a)の位置を、前記両側
    の空気通路(12、15)側にずらして配置することに
    より、前記両側の空気通路(12、15)を前記吹出モ
    ードドア(38)を介して前記センタフェイス吹出開口
    部(34、35)に連通させる連通口(43a、44
    a)を形成することを特徴とする請求項7に記載の車両
    用空調装置。
  10. 【請求項10】 前記空調ケース(2)が車室内前方の
    計器盤(100)部に、車両左右方向の略中央部に位置
    するように設置され、 前記空調ケース(2)内において、車両前方側に前記送
    風ファン(7a〜7d)が設置され、 前記送風ファン(7a〜7d)より車両後方側に空気を
    冷却する冷房用熱交換器(16)が設置されており、 前記送風ファン(7a〜7d)の作動により前記空調ケ
    ース(2)内の空気通路を、前記冷房用熱交換器(1
    6)から前記暖房用熱交換器(17)の順に、車両前方
    から車両後方側へ向かって空気が流れることを特徴とす
    る請求項1ないし9のいずれか1つに記載の車両用空調
    装置。
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