JP5577661B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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本発明は、車両用空調装置に関し、特に、内気通路と外気通路を仕切って区分けした2層構造の車両用空調装置に関する。
車両用空調装置において、低外気温時に暖房負荷低減のために内気循環させながら外気を導入する2層構造の車両用空調装置がある(例えば、特許文献1参照。)。2層構造の車両用空調装置は、車室内へ空気を導く通路を2つに仕切り、それぞれの通路にファンを設置するものである。そして、この2層構造の車両用空調装置は、一方の通路の空気下流側にデフロスタ(デフ)吹出口を設け、他方の通路の空気下流側にフット(足元)吹出口を設けられている。このような2層構造の車両用空調装置によって、比較的低湿な外気を導入加熱しデフ吹出口から吹き出させて防曇効果を得ると共に、暖房能力を向上させるために比較的高温の内気を導入加熱し足元吹出口から吹き出させる吹き出しモードを2層流モードという。
上述した2層構造の車両用空調装置は、低外気温時で2層流モードを運転する場合、低温の外気と暖房中の内気が混合しないよう冷却用熱交換器(エバポレータ)を含めて二つの仕切られた空調装置内を送風されているため、冷却用熱交換器(エバポレータ)の表面温度が均一にならないため凍結防止について明確にしておらず問題があった。その問題の対策として、エバポレータの凍結を防止するために、検出手段を内気通路側に設け、エバポレータを通過した直後の冷風温度を検出手段で検出することで、エバポレータの凍結防止を図ることが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。この提案によって、エバポレータの凍結防止はすることができるが、エバポレータの凍結防止を優先することによって、2層構造の車両用空調装置の除湿性能が不足してしまう等の問題がある。
特開平5−124426号公報 特開平10−86638号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、低外気温時における空調の暖房負荷を低減させつつ、優れた除湿性能を有する車両用空調装置を提供することを目的とする。
本願発明の一態様の車両用空調装置によれば、内気を導入する内気取り入れ口と、外気を導入する外気取り入れ口と、内気取り入れ口から導入される内気と外気取り入れ口から導入される外気との比率を選択的に切替可能な第1内外気切替装置と、第1内外気切替装置の下流側に設けられ、車室内に向かって空気流を発生させる第1送風装置と、内気を導入する第2内気取り入れ口と、外気を導入する第2外気取り入れ口と、第2内気取り入れ口から導入される内気と第2外気取り入れ口から導入される外気との比率を選択的に切替可能な第2内外気切替装置と、第2内外気切替装置の下流側に設けられ、車室内に向かって空気流を発生させる第2送風装置と、第1送風装置及び第2送風装置の下流側に設けられ、導入された空気を冷却する冷却用熱交換器と、冷却用熱交換器の下流側に設けられ、導入された空気を加熱する第1加熱用熱交換器と、第1送風装置の送風が冷却用熱交換器及び第1加熱用熱交換器によって空調され足元に吹き出させる足元吹出口へと連通する第1送風路と、第2送風装置の送風が冷却用熱交換器をバイパスするバイパスダクトを通り、導入された空気を加熱する第2加熱用熱交換器によって空調されウインドガラスに吹き出させるデフ吹出口へと連通する第2送風路と、第2送風装置の下流側に設けられ、第2送風装置によって発生された空気流の経路を第1送風路と第2送風路のいずれかに選択する送風路選択装置とを備える。
本発明によれば、低外気温時における空調の暖房負荷を低減させつつ、優れた除湿性能を有する車両用空調装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る車両用空調装置の概略平面図である。 図1に示すA−A線における模式的断面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用空調装置の空調空気の流れを示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る車両用空調装置の空調空気の流れを示す概略断面図である。
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(実施の形態)
本発明の実施の形態に係る車両用空調装置1は、図1及び図2に示すように、内気を導入する内気取り入れ口10と、外気を導入する外気取り入れ口11と、内気取り入れ口10から導入される内気と外気取り入れ口11から導入される外気との比率を選択的に切替可能な第1内外気切替装置20と、第1内外気切替装置20の下流側に設けられ、車室内に向かって空気流を発生させる第1送風装置30aと、内気を導入する第2内気取り入れ口13と、外気を導入する第2外気取り入れ口12と、第2内気取り入れ口13から導入される内気と第2外気取り入れ口12から導入される外気との比率を選択的に切替可能な第2内外気切替装置25と、第2内外気切替装置25の下流側に設けられ、車室内に向かって空気流を発生させる第2送風装置30bと、第1送風装置30a及び第2送風装置30bの下流側に設けられ、導入された空気を冷却する冷却用熱交換器(エバポレータ)40と、冷却用熱交換器40の下流側に設けられ、導入された空気を加熱する第1加熱用熱交換器(ヒートコア)50aと、第1送風装置30aの送風が冷却用熱交換器40及び第1加熱用熱交換器50aによって空調され足元に吹き出させる足元吹出口15へと連通する第1送風路60と、第2送風装置30bの送風が冷却用熱交換器40をバイパスするバイパスダクト72を通り、導入された空気を加熱する第2加熱用熱交換器(ヒートコア)50bによって空調されウインドガラスに吹き出させるデフ吹出口16へと連通する第2送風路61と、第2送風装置30bの下流側に設けられ、第2送風装置30bによって発生された空気流の経路を第1送風路60と第2送風路61のいずれかに選択する送風路選択装置27とを備える。
内気取り入れ口10は、車両用空調装置1内に内気を導入するために開口している取り入れ口である。第2内気取り入れ口13は、内気取り入れ口10とは別に内気を車両用空調装置1内に導入するために開口している取り入れ口である。
外気取り入れ口11は、車両用空調装置1内に外気を導入するために開口している取り入れ口であり、外気の取り入れ口である外気開口部14に設けられている。第2外気取り入れ口12は、外気取り入れ口11とは別に外気を車両用空調装置1内に導入するために開口している取り入れ口である。第2外気取り入れ口12は、図1に示すように、連結ダクト70によって外気開口部14に設けられている連結ダクト開口部12aと連結され、連結ダクト70を介して外気を取り入れることができる。
内気取り入れ口10及び外気取り入れ口11の近傍には、第1内外気切替装置20が設けられている。第1内外気切替装置20は、内気取り入れ口10及び外気取り入れ口11を閉鎖することが可能な板状のドアやシャッター等である。第1内外気切替装置20は、外気取り入れ口11を閉鎖することで内気取り入れ口10からの内気のみを導入させる制御をすることができ、また、内気取り入れ口10を閉鎖することで外気取り入れ口11からの外気のみを導入させる制御をすることができる。また、第1内外気切替装置20は、内気取り入れ口10及び外気取り入れ口11のいずれも閉鎖しないで、内気取り入れ口10及び外気取り入れ口11の開口度を調整することで内気と外気との比率を選択的に切替することが可能である。
第2内気取り入れ口13及び第2外気取り入れ口12の近傍には、第2内外気切替装置25が設けられている。第2内外気切替装置25は、第2内気取り入れ口13及び第2外気取り入れ口12の経路を閉鎖することが可能な板状のドアやシャッター等である。第2内外気切替装置25は、第2外気取り入れ口12の経路を閉鎖することで第2内気取り入れ口13からの内気のみを導入させる制御をすることができ、また、第2内気取り入れ口13の経路を閉鎖することで第2外気取り入れ口12からの外気のみを導入させる制御をすることができる。また、第2内外気切替装置25は、第2内気取り入れ口13及び第2外気取り入れ口12の経路のいずれも閉鎖しないで、第2内気取り入れ口13及び第2外気取り入れ口12の経路の開口度を調整することで内気と外気との比率を選択的に切替することが可能である。
車両用空調装置1内に導入された内気及び外気は、第1送風路60又は第2送風路61を通って車室内へと向かう。第1送風路60とは、図2に示すように、冷却用熱交換器40及び第1加熱用熱交換器50aを通過した空調空気を乗員の足元に吹き出させる足元吹出口15へと連通する送風路である。第2送風路61とは、冷却用熱交換器40をバイパスするバイパスダクト72を経由し、第2加熱用熱交換器50bを通過した空調空気を車室内のウインドガラスに吹き出させるデフ吹出口16及び、おもに乗員の上半身へ吹き出させるベント吹出口17へと連通する送風路である。
第1送風装置30aは、第1内外気切替装置20の下流側に設けられ、車室内に向かって空気流を発生させるブロワファン等である。第1送風装置30aは、ブロワモータ31によって回転させられることで空気流を発生させる。第1送風装置30aによって発生させられた空気流(送風)は、第1内外気切替装置20によって選択的に導入された内気及び外気を冷却用熱交換器40に向かって進行させる。
第2送風装置30bは、第2内外気切替装置25の下流側に設けられ、車室内に向かって空気流を発生させるブロワファン等である。第1送風装置30a及び第2送風装置30bは、同一の(ブロワ)モータ31により駆動する。第1送風装置30aと第2送風装置30bは、例えば、ブロワファンがブロワファン仕切り35によって仕切られることで構成されている。
第2送風装置30bの下流側には、第2送風装置30bによって発生された空気流の経路を第1送風路60と第2送風路61のいずれかに選択する送風路選択装置27が設けられている。送風路選択装置27は、第2送風装置30bの下流で、第1送風路60及び第2送風路61への連通を閉鎖することが可能な板状のドアやシャッター等である。送風路選択装置27は、第2送風路61を閉鎖することで、第2送風装置30bによって発生された空気流の経路を、冷却用熱交換器40に向かう第1送風路60への連通することができる。また、送風路選択装置27は、第1送風路60への連通を閉鎖することで、第2送風装置30bによって発生された空気流の経路を、バイパスダクト72を通過させ、第2加熱用熱交換器50bに向かう第2送風路61への連通することができる。
バイパスダクト72は、図2に示すように、第1送風装置30aで発生させられる空気流の方向に沿って吹き出すように設定されている。バイパスダクト72には、塵やゴミ等が加熱用熱交換器50へ進入することを防ぐ集塵用のフィルタ33が設けられている。フィルタ33は、図1に示したように単数であっても良いが、複数個設けても構わない。
冷却用熱交換器40は、蒸発による気化熱を利用した冷却装置である。冷却用熱交換器40は、第1送風装置30aによって送風された内気及び外気を冷却する。冷却用熱交換器40は、送風路選択装置27が第1送風路60を通る経路を選択した場合には、第2送風装置30bによって送風された内気及び外気も冷却する。冷却用熱交換器40の上流側には、塵やゴミ等が冷却用熱交換器40へ進入することを防ぐ集塵用のフィルタ41が設けられている。
第1加熱用熱交換器50a及び第2加熱用熱交換器50bは、内部を流れる高温の媒体を利用して、内気及び外気と熱交換させることにより温風を発生させる装置である。第1加熱用熱交換器50a及び第2加熱用熱交換器50bは、一体の加熱用熱交換器50として用いることができる。加熱用熱交換器50は、冷却用熱交換器40の下流側で第1送風路60と第2送風路61とが隣接している箇所に設けられ、第1送風路60と第2送風路61とに渡って配置することができる。
第1の実施の形態に係る車両用空調装置1は、図2に示すように、第1加熱用熱交換器50a及び第2加熱用熱交換器50b(加熱用熱交換器50)の下流側で第1送風路60と第2送風路61とを連通する第1連通路90に設けられ、第1送風路60と第2送風路61との連通を制御する第1連通制御装置(第1エアミックスドア)22と、第1加熱用熱交換器50a及び第2加熱用熱交換器50bの上流側で第1送風路60と第2送風路61とを連通する第2連通路91に設けられ、第1送風路60と第2送風路61との連通を制御する第2連通制御装置(第2エアミックスドア)23と、冷却用熱交換器40の下流側で第1加熱用熱交換器50a及び第2加熱用熱交換器50bを経由しない送風路に設けられ、第1加熱用熱交換器50a及び第2加熱用熱交換器50bを経由しない送風路を連通させるか否かを制御する第3連通制御装置(第3エアミックスドア)24とを更に備える。
第1エアミックスドア22は、図2に示すように、第1加熱用熱交換器50a及び第2加熱用熱交換器50b(加熱用熱交換器50)の下流側で第1送風路60と第2送風路61とを連通する第1連通路90に設けられ、第1送風路60と第2送風路61との連通を制御する。第1エアミックスドア22は、板状のドアやシャッター等であり、第1連通路90を閉塞及び開放を選択することが可能な形状であればよい。第1エアミックスドア22は、第1連通路90を閉塞することで、第1加熱用熱交換器50a及び第2加熱用熱交換器50bの下流側における第1送風路60と第2送風路61とを仕切ることができる。第1エアミックスドア22で第1連通路90を閉塞することで、2層の流路が形成され2層流モードとなる。また、第1エアミックスドア22は、第1連通路90を開放して連通させることで、第1加熱用熱交換器50a及び第2加熱用熱交換器50bの下流側における第1送風路60と第2送風路61とを合流させることができる。
第2エアミックスドア23及び第3エアミックスドア24は、冷却用熱交換器40で冷却し、除湿を行った後に、加熱用熱交換器50へ行く空調空気の比率を制御する。具体的には、第2エアミックスドア23を閉じて加熱用熱交換器50へ行く空気を遮断し、第3エアミックスドア24を開けば、加熱用熱交換器50へは空調空気が全く行かないことになり、最大の冷房とすることができる。逆に、第3エアミックスドア24を閉じて、第2エアミックスドア23を開けば、全部の空調空気が加熱用熱交換器50へ行くことになり、最大の暖房とすることができる。このように、第2エアミックスドア23及び第3エアミックスドア24を連動させて開口度を制御することによって、加熱用熱交換器50へ向かう空調空気の比率を制御することができる。
第2エアミックスドア23は、開いた状態にすることで、第2連通路91を閉鎖することができる。第2エアミックスドア23で第2連通路91を閉鎖することで、加熱用熱交換器50の上流側において、第1送風路60と第2送風路61とを仕切ることができる。
第1の実施の形態に係る車両用空調装置1は、図2に示すように、乗員の足元に空調空気を吹き出す足元吹出口15、車室内のウインドガラスに空調空気を吹き出すデフ吹出口16、乗員の上半身側に向けて空調空気を吹き出すベント吹出口17が開口されている。足元吹出口15には、足元に吹き出す空調空気を制御する足元吹出ドア80が設けられている。デフ吹出口16には、ウインドガラスに吹き出す空調空気を制御するデフ吹出ドア81が設けられている。ベント吹出口17には、上半身側に向けて吹き出す空調空気を制御するベント吹出ドア82が設けられている。
以下に、車両用空調装置1の2層流モードでの運転について、図3及び図4を参照しながら説明する。車両用空調装置1において、2層流モードで運転するのは、例えば、低外気温時であって最大暖房運転時である。
2層流モードでの空気取り入れ口の状態を、図3を用いて示す。第1内外気切替装置20は、外気取り入れ口11を閉鎖して、内気取り入れ口10からの内気のみを導入させる制御を行う。また、第2内外気切替装置25は、第2内気取り入れ口13を閉鎖して、第2外気取り入れ口12からの経路を開放し、第2外気取り入れ口12から外気を導入させる制御を行う。
2層流モードでの空気吹出口の状態を、図4を用いて示す。足元吹出口15は、足元吹出ドア80が開く制御がなされ、開放される。また、デフ吹出口16は、デフ吹出ドア81が開く制御がなされ、開放される。また、ベント吹出口17は、ベント吹出ドア82が閉じる制御がなされ、閉鎖される。
2層流モードでの第1エアミックスドア22、第2エアミックスドア23、第3エアミックスドア24の状態を、図4を用いて示す。第1エアミックスドア22は、閉じる制御を行い、第1連通路90を閉鎖し、加熱用熱交換器50の下流側における第1送風路60と第2送風路61とを仕切って2層流にする。第2エアミックスドア23は、開く制御を行い、第2連通路91を閉鎖し、加熱用熱交換器50の上流側における第1送風路60と第2送風路61とを仕切って2層流にする。第3エアミックスドア24は、第2エアミックスドア23と相反する制御を行うので、閉じる制御を行い、全部の空調空気が第1加熱用熱交換器50aへと向かうようにする。
2層流モードでの第1送風装置30a及び第2送風装置30bは、モータ31によって稼動させられ、第1送風装置30a及び第2送風装置30bのそれぞれから空気流を発生させる。
2層流モードでの送風路選択装置27は、第1送風路60への連通を閉鎖する制御を行い、第2送風装置30bによって発生された空気流の経路を、バイパスダクト72を通過させ、第2加熱用熱交換器50bに向かう第2送風路61とする。
2層流モードでの内気は、図3及び図4に示すように、第1送風装置30によって発生させられた空気流によって送風される。2層流モードで冷却用熱交換器40を通過した内気は、図4に示すように、第2エアミックスドア23が開いていて、第3エアミックスドア24が閉じていることで第1加熱用熱交換器50aへと向かう。冷却用熱交換器40を通過した後に、第1加熱用熱交換器50aへと向かう2層流モードでの内気は、第2エアミックスドア23によって第2連通路91が閉鎖されているので、バイパスダクト72を経由してきた外気と合流しない。そして、2層流モードで第1加熱用熱交換器50aを通過した内気は、足元吹出ドア80が開くように制御が行われていて開放されている足元吹出口15から吹き出される。第1加熱用熱交換器50aを通過した後に、足元吹出口15へと向かう2層流モードでの内気は、第1エアミックスドア22によって第1連通路90が閉鎖されているので、第2加熱用熱交換器50bを通過した外気と合流しない。
2層流モードでの第2外気取り入れ口12から取り入れられた外気は、図3に示すように、第2送風装置30bによって発生させられた空気流によって送風される。2層流モードでの外気は、送風路選択装置27によって、第1送風路60が閉鎖されているので、バイパスダクト72を通過し、冷却用熱交換器40を通過せずに第2加熱用熱交換器50bに向かう第2送風路61とする。バイパスダクト72を経由してきた外気は、図4に示すように、第1エアミックスドア22及び第2エアミックスドア23により内気と合流しない。そして、第2加熱用熱交換器50bを通過した外気は、デフ吹出ドア81が開くように制御が行われていて開放されているデフ吹出口16から吹き出される。
実施の形態に係る車両用空調装置1によれば、低外気温時において2層流モードで運転する場合、内気循環で暖房にかかる負荷を低減させることが可能であり、且つ、バイパスダクト72から低湿度の外気を導入し、第2加熱用熱交換器50b通過後に、デフ吹出口16から排出することで窓曇りを防止することができる。
また、実施の形態に係る車両用空調装置1によれば、低外気温時において2層流モードで運転する場合、低温で低湿度の外気が冷却用熱交換器40をバイパスして、冷却用熱交換器40が凍結することがないので凍結防止を図る必要がなく、除湿性能を確保することができる。
また、実施の形態に係る車両用空調装置1によれば、第1送風装置30a及び第2送風装置30bは、同一のモータ31により駆動することができるので、モータ31を1つにすることができ、省スペース及び省エネルギーを図ることができる。
また、実施の形態に係る車両用空調装置1によれば、バイパスダクト72から空気が主流方向へ吹き出す構造となっているので、バイパスダクト72から空気が流入しやすくなる。バイパスダクト72から空気が流入しやすくなることで、第1送風装置30a及び第2送風装置30bのブロワ動力を低減させることができ、第1送風装置30a及び第2送風装置30bを駆動するモータ31の消費電力を減少させることができる。
また、実施の形態に係る車両用空調装置1によれば、第2送風装置30bによって発生された空気流の経路を第1送風路60と第2送風路61のいずれかに選択する送風路選択装置27が設けられているので、2層流モード以外のときにバイパスダクト72への送風を停止し、第1送風路60のみへ送風するように送風路選択装置27を調整することで、第1送風装置及び第2送風装置の送風の全量を冷却用熱交換器40へと送風することが可能となり、汎用性が高くなっている。
また、実施の形態に係る車両用空調装置1によれば、第1エアミックスドア22、第2エアミックスドア23、第3エアミックスドア24によって空調空気の流路を変化させることができるので、装置内の通路を複雑化することなく換気損失低減による暖房負荷低減が得られるため、通路の単純化により経費削減が可能になる。
また、実施の形態に係る車両用空調装置1によれば、冷却用熱交換器40の下流側において内外気の仕切りがないため、凍結センサの配置に関する制約から開放される。
また、第2の実施の形態に係る車両用空調装置1によれば、第1送風路60の冷却用熱交換器40と加熱用熱交換器50の間と、第2送風路61であるバイパスダクト72と加熱用熱交換器50の間とに、連通する第2連通路91と第2連通路を開閉する第2ミックスドア23が設けられている。このため、第2ミックスドアを調整し第2連通路を連通状態にしつつ加熱用熱交換器への送風路を閉塞しない状態にして、第2内外気切替え装置を調整しバイパスダクト72側を閉塞することで、第1送風機で送風した送風空気を加熱用熱交換器全面に送風可能となる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。
例えば、実施の形態において、外気取り入れ口11及び第2外気取り入れ口12は、両方とも外気開口部14から外気を取り入れるように記載したが、外気取り入れ口11及び第2外気取り入れ口12がそれぞれ独立して外気を取り入れる構成であっても構わない。
また、実施の形態において、連結ダクト70は1つとして記載したが、第2内気取り入れ口13及び第2外気取り入れ口12のそれぞれが別に第1送風装置30aをバイパスする形状として、連結ダクト70を2つ以上としても構わない。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
1…車両用空調装置
10…内気取り入れ口
11…外気取り入れ口
12…第2外気取り入れ口
12a…連結ダクト開口部
13…第2内気取り入れ口
14…外気開口部
15…足元吹出口
16…デフ吹出口
17…ベント吹出口
20…第1内外気切替装置
22…第1エアミックスドア
23…第2エアミックスドア
24…第3エアミックスドア
25…第2内外気切替装置
27…送風路選択装置
30a…第1送風装置
30b…第2送風装置
31…モータ
33,41…フィルタ
40…冷却用熱交換器
50…加熱用熱交換器
60…第1送風路
61…第2送風路
70…連結ダクト
72…バイパスダクト
80…足元吹出ドア
81…デフ吹出ドア
82…ベント吹出ドア
90…第1連通路
91…第2連通路

Claims (6)

  1. 内気を導入する内気取り入れ口と、
    外気を導入する外気取り入れ口と、
    前記内気取り入れ口から導入される内気と前記外気取り入れ口から導入される外気との比率を選択的に切替可能な第1内外気切替装置と、
    前記第1内外気切替装置の下流側に設けられ、車室内に向かって空気流を発生させる第1送風装置と、
    内気を導入する第2内気取り入れ口と、
    外気を導入する第2外気取り入れ口と、
    前記第2内気取り入れ口から導入される内気と前記第2外気取り入れ口から導入される外気との比率を選択的に切替可能な第2内外気切替装置と、
    前記第2内外気切替装置の下流側に設けられ、車室内に向かって空気流を発生させる第2送風装置と、
    前記第1送風装置及び前記第2送風装置の下流側に設けられ、導入された空気を冷却する冷却用熱交換器と、
    前記冷却用熱交換器の下流側に設けられ、導入された空気を加熱する第1加熱用熱交換器と、
    前記第1送風装置の送風が前記冷却用熱交換器及び前記第1加熱用熱交換器によって空調され足元に吹き出させる足元吹出口へと連通する第1送風路と、
    前記第2送風装置の送風が前記冷却用熱交換器をバイパスするバイパスダクトを通り、導入された空気を加熱する第2加熱用熱交換器によって空調されウインドガラスに吹き出させるデフ吹出口へと連通する第2送風路と、
    前記第2送風装置の下流側に設けられ、前記第2送風装置によって発生された空気流の経路を前記第1送風路と前記第2送風路のいずれかに選択する送風路選択装置と、

    を備え、
    前記第1送風装置で吸い込む内気と、前記第2送風装置で吸い込む外気とを層別させて、それぞれ空調する二層流空調モード運転と、
    前記第1送風装置及び前記第2送風装置の両方で吸い込む空気を合流させた後に空調する合流空調モード運転と、を切り替え可能であり、
    冷房時には、前記合流空調モードで運転し、
    暖房時には、前記二層流空調モードで運転可能なことを特徴とする車両用空調装置。

  2. 前記第1加熱用熱交換器及び前記第2加熱用熱交換器の下流側で前記第1送風路と前記第2送風路とを連通する第1連通路に設けられ、前記第1送風路と前記第2送風路との連通を制御する第1連通制御装置を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記第1送風装置と前記第2送風装置が同一モータにより駆動され、
    前記第1送風装置と前記第2送風装置は、ブロワファンがブロワファン仕切りによって仕切られて構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記冷却用熱交換器の下流側で前記第1送風路と前記第2送風路とが隣接し、前記第1加熱用熱交換器及び前記第2加熱用熱交換器が一体である加熱用熱交換器であり、前記加熱用熱交換器が前記第1送風路と前記第2送風路とに渡って配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用空調装置。
  5. 前記加熱用熱交換器の上流側で前記第1送風路と前記第2送風路とを連通する第2連通路に設けられ、前記第1送風路と前記第2送風路との連通、又は、前記第2送風路の閉塞を制御する第2連通制御装置を更に備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
  6. 前記第2連通制御装置は、前記第1送風路と前記第2送風路の前記第1加熱用熱交換器及び前記第2加熱用熱交換器の空気流れ上流側を閉塞することが可能であることを特徴とする請求項に記載の車両用空調装置。
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