JP2009006896A - 車両用空調装置 - Google Patents

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浩明 白石
Yoshio Yoshida
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Abstract

【課題】バイレベル吹出モードとした場合のフェイス吹出温度とフット吹出温度とでの上下温度差を適正にする。
【解決手段】複数のエアミックスドア16a〜16dにて最大冷房状態と最大暖房状態との中間状態に操作され、フェイス開口部22とフット開口部24とが開口されるバイレベル吹出モードのとき、両空気通路のそれぞれに設けられた複数のドア16a〜16dのうち、それぞれ他方の空気通路と近い側のドア16b、16cが閉じ、それぞれ他方の空気通路と遠い側のドア16a、16dが開いている。
これにより、バイレベル吹出モードで上下温度差のつきにくい空調ユニットの場合、バイレベル吹出モード時に、両空気通路とも、それぞれ他方の空気通路と遠い側のエアミックスドア16a、16dを開くことで、混合空間19での冷風と温風との混合度合いが低くなり、フェイス吹出温度とフット吹出温度とでの上下温度差を大きくすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷風側の空気通路、もしくは温風側の空気通路に複数のエアミックスドアが構成される車両用空調装置に関するものである。
車両用空調装置の一般的な空調ユニットは、空気通路を形成するケースと、ケース内に配置されて通過する空気を冷却するエバポレータと、冷却空気を加熱するヒータコアと、ヒータコアをバイパスして冷却空気が流れるバイパス通路と、ヒータコアの空気流れ上流側に配置されてヒータコアを通過する空気とバイパス通路を通過する空気との風量割合を調節するエアミックスドアとを備えている。なお、下記特許文献1には、ヒータコア側の空気通路、およびバイパス通路側の空気通路に、それぞれ多数枚のエアミックスドアを構成した空調装置が示されている。
また、車両用空調装置の一般的な空調ユニットは、バイパス通路から供給される冷風とヒータコアで加熱されて温風通路から供給される温風とを混合させる混合空間と、混合空間の空気流れ下流側でバイパス通路寄りに配置されたフェイス開口部と、混合空間の空気流れ下流側で温風通路寄りに配置されたフット開口部とを備えている。なお、下記特許文献2には、このような開口部に設けるドアを二枚のドアで構成し、この二枚のドアに時間差を持たせて順次開けるドア構造が示されている。
そして、このような構造の一般的な室内ユニットにおいて、エアミックスドアを最大冷房位置と最大暖房位置との中間位置に操作するとともに、フェイス開口部とフット開口部とを開口することで、バイレベル吹出モードとして頭寒足熱の温度分布を形成することができる。
米国特許第5878806号公報 特開平10−244822号公報
しかしながら、室内ユニットは車両毎の異なる車室内レイアウトに合せて設計されるため、基本的な構造は同じでも具体的な形状は車種毎に異なっている。そして、形状の異なる各室内ユニットで上記したようなバイレベル吹出モードとした場合、レイアウトの違いよって混合空間での冷風と温風との混合度合いに大きな違いがでる。これは、冷風と温風とが充分に混合されないうちに冷風はフェイス開口部へ、温風はフット開口部へと流出して、必要以上に上下温度差が拡大してしまったり、この逆で適正な上下温度差が作り出せなかったりという問題となる。
本発明は、このような従来の問題に着目して成されたものであり、その目的は、バイレベル吹出モードとした場合のフェイス吹出温度とフット吹出温度とでの上下温度差を、適正にすることの容易な車両用空調装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、空気通路を形成するケース(11)と、ケース(11)内に配設され、通過する空気を冷却するエバポレータ(12)と、エバポレータ(12)の下流側において、ケース(11)の内部に形成される冷風側通路(15)および温風側通路(18)と、冷風側通路(15)および温風側通路(18)の下流側において、ケース(11)の内部に形成される混合空間(19)と、車両のフェイスダクトに接続され、ケース(11)に形成されるフェイス開口部(22)と、車両のフットダクトに接続され、ケース(11)に形成されるフット開口部(24)と、温風側通路(18)に配設され、エバポレータ(12)を通過した全部もしくは一部の冷却空気を加熱するヒータコア(13)と、冷風側通路(15)の上流側に配設され、冷風側通路(15)を流れる冷風の風量を制御する少なくとも一つの冷風側エアミックスドア(16a、16b)と、温風側通路(18)の上流側に配設され、温風側通路(18)を流れる温風の風量を制御する少なくとも一つの温風側エアミックスドア(16c、16d)とを備える車両用空調装置において、
冷風側エアミックスドア(16a、16b)および温風側エアミックスドア(16c、16d)の少なくともいずれか一方のエアミックスドアを、複数のドア(16a〜16d)から構成するとともに、フェイス開口部(22)およびフット開口部(24)がともに開き、フェイス開口部(22)には冷風が、フット開口部(24)には温風がそれぞれ主に流れるバイレベル吹出モードのとき、複数のドア(16a〜16d)のうちいずれか1つのドアが閉じられ、他のドアが開かれるように作動されることを特徴としている。
この請求項1に記載の発明によれば、バイレベル吹出モードとした場合のフェイス吹出温度とフット吹出温度とでの上下温度差が、適正と成るように調節することができる。
また、請求項2に記載の発明では、冷風側エアミックスドア(16a、16b)および温風側エアミックスドア(16c、16d)のそれぞれのエアミックスドアを、複数のドア(16a〜16d)から構成するとともに、バイレベル吹出モードのとき、冷風側エアミックスドア(16a、16b)および前記温風側エアミックスドア(16c、16d)のそれぞれにおいて、複数のドア(16a〜16d)のうちいずれか1つのドアが閉じられ、他のドアが開かれるように作動されることを特徴としている。
この請求項2に記載の発明によれば、バイレベル吹出モードとした場合のフェイス吹出温度とフット吹出温度とでの上下温度差が、適正と成るように調節し易くすることができる。
また、請求項3に記載の発明では、冷風側エアミックスドア(16a、16b)に設けられた複数のドア(16a、16b)のうち、温風側通路(18)に近い位置に設けられたドア(16b)と、温風側エアミックスドア(16c、16d)に設けられた複数のドア(16c、16d)のうち、冷風側通路(15)に近い位置に設けられたドア(16c)が、バイレベル吹出モードのとき閉じられることを特徴としている。
この請求項3に記載の発明によれば、バイレベル吹出モードで上下温度差のつきにくい空調ユニットの場合、バイレベル吹出モード時に、温風側通路(18)も冷風側通路(15)も、それぞれ他方の空気通路と遠い側のエアミックスドア(16a、16d)を開き、それぞれ他方の空気通路と近い側のエアミックスドア(16b、16c)を閉じることで、混合空間(19)での冷風と温風との混合度合いが低くなり、フェイス吹出温度とフット吹出温度とでの上下温度差を大きくすることができる。
また、請求項4に記載の発明では、冷風側エアミックスドア(16a、16b)に設けられた複数のドア(16a、16b)のうち、温風側通路(18)に遠い位置に設けられたドア(16a)と、温風側エアミックスドア(16c、16d)に設けられた複数のドア(16c、16d)のうち、冷風側通路(15)に遠い位置に設けられたドア(16d)が、バイレベル吹出モードのとき閉じられることを特徴としている。
この請求項4に記載の発明によれば、バイレベル吹出モードで上下温度差が拡大し易い空調ユニットの場合、バイレベル吹出モード時に、温風側通路(18)も冷風側通路(15)も、それぞれ他方の空気通路と近い側のエアミックスドア(16b、16c)を開き、それぞれ他方の空気通路と遠い側のエアミックスドア(16a、16d)を閉じることで、混合空間(19)での冷風と温風との混合度合いが高くなり、フェイス吹出温度とフット吹出温度とでの上下温度差を小さくすることができる。なお、特許請求の範囲および上記各手段に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について添付した図1〜3を用いて詳細に説明する。図1は、第1実施形態における空調ユニット10の縦断面図であり、バイレベル(B/L)吹出モードの状態を示している。本実施形態の車両用空調装置の通風系は、大別して、図示しない送風機ユニットと、図1に示す空調ユニット10との2つの部分に分かれている。
送風機ユニットは、車室内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側へオフセットして配置されている。これに対して空調ユニット10は、車室内の計器盤下方部のうち、車両左右方向の略中央部に配置されている。送風機ユニットは周知の如く、内気(車室内空気)と外気(車室外空気)とを切り替え導入する内外気切替箱と、この内外気切替箱を通して空気を吸入して送風する送風機とから構成されている。この送風機は、周知の遠心多翼ファン(シロッコファン)を電動モータにて回転駆動するものである。
空調ユニット10は、送風機ユニットより空気下流側における車室内への空気通路を構成するものであり、本例では左右分割の空調ケース(ケース)11内に、冷凍サイクルのエバポレータ(冷媒蒸発器、冷却用熱交換器)12と、ヒータコア(加熱用熱交換器)13とを両方とも一体的に収納するタイプのものである。
空調ケース11は、ポリプロピレンのような、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂の成形品から成り、車両左右方向に分割される縦割りの2つのケース部材にて構成されている。つまり、2つの空調ケース11は、車両右側に位置する右側ケースと、車両左側に位置する左側ケースとから成っている。
なお、図1中でハッチングを入れた部分は、実際には2つのケースの分割面を表している。この2つのケースは、上記の熱交換器12、13と、後述のドアなどの機器とを収納した後に、金属バネクリップやネジなどの締結手段により一体に結合されて空調ユニット10を構成する。
この空調ユニット10は、車室内の前方部位で車両の前後および上下の方向に対して、図1に示す状態で配置され、空調ケース11の最も車両前方側の部位には空気流入口14が形成されている。この空気流入口14は、助手席前方の部位に配置される前述の送風機ユニットの空気出口部に接続するため、空調ケース11のうち、助手席側の側面に開口している。
本実施形態は右ハンドル車に適用した例を示している。空調ユニット10より車両左側に配置された送風機ユニットから送風される空調用空気が、この空気流入口14に流入する。空調ケース11内において、空気流入口14直後の部位には前述のエバポレータ12が配置されている。このエバポレータ12は、車両前後方向には薄型の形態で、空調ケース11内通路を横断するように上下左右方向に配置されている。そして、エバポレータ12の車両上下左右方向に延びる前面側から、空気流入口14からの送風空気が流入する。
エバポレータ12は、例えば周知の積層型のものであり、アルミニウムなどの金属薄板を2枚張り合わせて構成した偏平チューブ間に、コルゲートフィンを介在させて多数積層配置し、一体にろう付けしたものである。このエバポレータ12は周知の如く、冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調用空気から吸熱して、通過する空調用空気を冷却する冷却用熱交換器を構成するものである。
そして、エバポレータ12の空気流れ下流側(車両後方側)には、所定の間隔を空けてヒータコア13が配置されている。このヒータコア13は、エバポレータ12を通過した冷風を再加熱するものであり、その内部に高温の温水(エンジン冷却水)が流れ、この温水を熱源として空気を加熱する加熱用熱交換器を構成するものである。ヒータコア13は周知のものであり、例えばアルミニウムなどの金属薄板を溶接などによって断面偏平状に接合してなる偏平チューブ間に、コルゲートフィンを介在して多数積層配置し、一体にろう付けしたものである。
空調ケース11内の空気通路において、ヒータコア13の上方部位には、このヒータコア13をバイパスして空気(冷風)が流れるバイパス通路15が形成されている。また、エバポレータ12とヒータコア13との間の部位には、ヒータコア13で再加熱される冷風と、バイパス通路15を通ってヒータコア13をバイパスする冷風との風量割合を調節する平板状のエアミックスドア(風量割合調節手段)16が複数配置されている。
本実施形態におけるエアミックスドア16は、バイパス通路15側の空気通路(以後、冷風側通路とも言う)に配設された二枚のドア16a、16bと、ヒータコア13側の空気通路(以後、温風側通路とも言う)に配設された二枚のドア16c、16dとから構成されている。これらのエアミックスドア16a〜16dは、それぞれ水平方向に配置された回転軸161a〜161dと一体に結合されており、この回転軸161a〜161dとともに略車両上下方向に回動可能となっている。
エアミックスドア16a〜16dの回転軸161a〜161dとドア基板とは樹脂で一体的に形成され、そのドア基板の周縁にエラストマ樹脂などで弾性シールリップを形成した構造となっている。回転軸161a〜161dは、空調ケース11に回転自在に支持され、且つ、回転軸161a〜161dの一端部は、空調ケース11の外部に突出している。
その回転軸161a〜161dは、図示しないリンク機構を介してサーボモータなどを用いたアクチュエータ機構、または手動操作機構に連結されている。そして、これらの機構によってエアミックスドア16a〜16dの回動位置を調節するようになっている。なお、このエアミックスドア16a〜16dの開閉パターンが本実施形態の特徴部であり、詳細については後述する。
空調ケース11において、ヒータコア13の空気下流側(車両後方側)の部位には、ヒータコア13との間に所定間隔を空けて上下方向に延びる壁部17が、空調ケース11に一体成形されている。この壁面17により、ヒータコア13の直後から上方に向かう温風通路18が形成されている。温風通路18の下流側(上方側)は、ヒータコア13の後方かつ上方部において冷風バイパス通路15と合流し、冷風と温風との混合を行う混合空間19を形成している。
空調ケース11内で混合空間19の下流側には、吹出モード切替部が構成されている。まず、空調ケース11の上面部の車両前方側の部位には、デフロスタ(DEF)開口部20が開口している。このデフロスタ開口部20には、温風通路18からの温風、もしくは混合空間19から温度調節された空調用空気が流入する。このデフロスタ開口部20は、図示しないデフロスタダクトを介して車室内のデフロスタ吹出口に接続され、このデフロスタ吹出口から車両前面窓ガラスの内面に向けて風を吹き出す。
デフロスタ開口部20は、平板状のデフロスタドア21によって開閉される。このデフロスタドア21は、空調ケース11の上面部近傍にて、水平方向に配置された回転軸211により回動するようになっている。デフロスタドア21の回転軸211とドア基板とは樹脂で一体的に形成され、そのドア基板の周縁にエラストマ樹脂などで弾性シールリップを形成した構造となっている。デフロスタ開口部20の周縁部のうち、冷風バイパス通路15から混合空間19に向かう冷風流れの上流側部位に回転軸211を配置して、デフロスタドア21の先端部は冷風流れの下流側に向かうようにしてある。
空調ケース11の上面部で、デフロスタ開口部20よりも車両後方側の部位には、フェイス(FACE)開口部22が開口している。このフェイス開口部22には、バイパス通路15からの冷風、もしくは混合空間19から温度調節された空調用空気が流入する。このフェイス開口部22は、図示しないフェイスダクトを介して車室内のフェイス吹出口に接続され、このフェイス吹出口から車室内乗員の頭胸部に向けて風を吹き出す。
フェイス開口部22は、平板状のフェイスドア23によって開閉される。このフェイスドア23は、空調ケース11の上面部近傍にて、水平方向に配置された回転軸231により回動するようになっている。フェイスドア23の回転軸231とドア基板とは樹脂で一体的に形成され、そのドア基板の周縁にエラストマ樹脂などで弾性シールリップを形成した構造となっている。
空調ケース11において、フェイス開口部22の下方部位には、フット(FOOT)開口部24が開口している。このフット開口部24iは、温風通路18からの温風、もしくは混合空間19から温度調節された空調用空気が流入する。このフット開口部24は、図示しないフットダクトが接続されて車室内のフット吹出口に連通しており、このフット吹出口から車室内乗員の足元に向けて風を吹き出す。
フット開口部24は、平板状のフットドア25によって開閉される。このフットドア25は、空調ケース11の車両後方側壁部で、水平方向に配置された回転軸251により回動するようになっている。フットドア25の回転軸251とドア基板とは樹脂で一体的に形成され、そのドア基板の周縁にエラストマ樹脂などで弾性シールリップを形成した構造となっている。なお、上述した各ドアのシールは、ウレタン材などを用いたパッキンシールであっても良い。
上記した吹出モードドアとしてのデフロスタドア21、フェイスドア23、フットドア25は、共通の図示しないリンク機構を介してサーボモータなどを用いたアクチュエータ機構、または手動操作機構に連結され、これらの機構によって吹出モードドアの回動位置を可変して吹出モードを可変するようになっている。
なお、吹出モードとしては、フェイスモード、バイレベル(B/L)モード、フットモード、フット/デフロスタモード、デフロスタモードなどがある。なお、本空調装置の制御に関する構成、および作動の概要については、説明を省略する。
次に、本実施形態の特徴部分として、エアミックスドア16a〜16dの開閉パターンを説明する。エアミックスドア16a〜16dは、風量割合の調節により車室内への吹出空気温度を調節する温度調節手段となっているため、基本的には冷風側通路のドア16a、16bの開閉と、温風側通路のドア16c、16dの開閉とが逆に作動するようになっている。
図2は、図1の空調ユニットにおける複数枚のエアミックス(A/M)ドア16a〜16dの作動線図であり、図3は、図1の空調ユニットにおける吹出モードと吹出温度との関係を示すグラフである。フェイスモードなどで吹き出し温度を低くするMAX.COOL(最大冷房)状態では、冷風側通路のドア16a、16bを全開とし、温風側通路のドア16c、16dを全閉とし、逆に、フットモードなどで吹き出し温度を高くするMAX.HOT(最大暖房)状態では、冷風側通路のドア16a、16bを全閉とし、温風側通路のドア16c、16dを全開とする。
そして、そのMAX.COOL(M/C)とMAX.HOT(M/H)との中間でバイレベル(B/L)状態となる。本実施形態では、このバイレベル(B/L)状態としたときに、それぞれの空気通路で他方の空気通路と遠い側のドアとして冷風側通路ではドア16aと、温風側通路ではドア16dとが開き、逆に、それぞれの空気通路で他方の空気通路と近い側のドアとして冷風側通路ではドア16bと、温風側通路ではドア16cとが閉じる作動パターンとしている。
これにより、冷風通路側ではドア16aからの冷風がフェイス開口部22に流れ易く、フェイス側の吹出温度が低くなり、温風通路側ではドア16dからヒータコア13を通った温風がフット開口部24に流れ易く、フット側の吹出温度が高くなることから、バイレベル吹出モードでの上下温度差を大きくすることができる。
次に、本実施形態の特徴と、その効果について述べる。エアミックスドア16は、ヒータコア13側の空気通路とバイパス通路15側の空気通路とのそれぞれに複数のドア16a〜16dで構成されるとともに、複数のドア16a〜16dにて最大冷房状態と最大暖房状態との中間状態に操作され、フェイス開口部22とフット開口部24とが開口されるバイレベル吹出モードのときに、両空気通路のそれぞれに設けられた複数のドア16a〜16dのうち、それぞれ他方の空気通路と近い側のドア16b、16cが閉じ、それぞれ他方の空気通路と遠い側のドア16a、16dが開くようにしている。
これによれば、バイレベル吹出モードで上下温度差のつきにくい空調ユニットの場合、バイレベル吹出モード時に、ヒータコア13側の空気通路もバイパス通路15側の空気通路も、それぞれ他方の空気通路と遠い側のエアミックスドア16a、16dを開くことで、混合空間19での冷風と温風との混合度合いが低くなり、フェイス吹出温度とフット吹出温度とでの上下温度差を大きくすることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図4〜6を用いて説明する。図4は、第2実施形態における空調ユニット10の縦断面図であり、バイレベル吹出モードの状態を示す。また図5は、図4の空調ユニットにおける複数枚のエアミックス(A/M)ドア16a〜16dの作動線図であり、図6は、図4の空調ユニットにおける吹出モードと吹出温度との関係を示すグラフである。なお、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態での特徴と、その効果についてのみ述べる。
本実施形態では、複数のドア16a〜16dにて最大冷房状態と最大暖房状態との中間状態に操作され、フェイス開口部22とフット開口部24とが開口されるバイレベル吹出モードのときに、両空気通路のそれぞれに設けられた複数のドア16a〜16dのうち、それぞれ他方の空気通路と近い側のドア16b、16cが開き、それぞれ他方の空気通路と遠い側のドア16a、16dが閉じるようにしている。
これによれば、バイレベル吹出モードで上下温度差が拡大し易い空調ユニットの場合、バイレベル吹出モード時に、ヒータコア13側の空気通路もバイパス通路15側の空気通路も、それぞれ他方の空気通路と近いのエアミックスドア16b、16cを開くことで、混合空間19での冷風と温風との混合度合いが高くなり、フェイス吹出温度とフット吹出温度とでの上下温度差を小さくすることができる。
(その他の実施形態)
本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。例えば、上述の第1実施形態ではバイレベル吹出モード時に他方の空気通路と近い側のドア16b、16cを閉じ、上述の第2実施形態ではバイレベル吹出モード時に他方の空気通路と遠い側のドア16a、16dを閉じるようにしているが、これらは完全には閉じていなくても良く、主流ではない程度に開いていても良い。
また、上述の実施形態では複数のドア16a〜16dの開閉パターンを固定としているが、複数のドア16a〜16dの開閉パターンを可変として、フェイス吹出温度とフット吹出温度とでの上下温度差を、大きしたり小さくしたり可変できるように構成しても良い。
また、上述の実施形態ではエアミックスドア16の構成を、冷風側通路、温風側通路とも二枚ずつで構成しているが、いずれも三枚以上の多数枚構成としても良い。その場合、他方の空気通路と最も近いドアと最も遠いドアとの間のドアは、バイレベル吹出モード時に開いていても閉じていても良い。
また、上述の実施形態ではエアミックスドア16を、回転軸がドア基板の中央側に設けたバタフライドアとしているが、ドア種類を限るものではなく、回転軸をドア基板の一端側に設けた片持ちドア、回転軸をドア基板と離間させたロータリドア、回動ではなく面スライドする各種の面スライドアなどで構成しても良い。
また、上述の実施形態では、フェイス開口部22とフェイスドア23、フット開口部24とフットドア25をそれぞれ設けた空調ユニット10となっているが、フェイス開口部とフット開口部とに連通する共通の流入部を有し、この流入部からの風流れを1枚のフェイス−フットドアでフェイス開口部とフット開口部とに切り替える構造の空調ユニットであっても良い。
また、複数枚のエアミックスドアは、それぞれを直接空調ケースに組み付ける構造であっても良いし、別体カセット化など、サブ組付されたものを組み付ける構造であっても良い。また、さらにドア群を左右用それぞれに分けて構成した左右独立コントロールタイプの空調ユニットであっても良い。
第1実施形態における空調ユニット10の縦断面図であり、バイレベル吹出モードの状態を示す。 図1の空調ユニットにおける複数枚のエアミックス(A/M)ドア16a〜16dの作動線図である。 図1の空調ユニットにおける吹出モードと吹出温度との関係を示すグラフである。 第2実施形態における空調ユニット10の縦断面図であり、バイレベル吹出モードの状態を示す。 図4の空調ユニットにおける複数枚のエアミックス(A/M)ドア16a〜16dの作動線図である。 図4の空調ユニットにおける吹出モードと吹出温度との関係を示すグラフである。
符号の説明
11…空調ケース(ケース)
12…エバポレータ
13…ヒータコア
15…バイパス通路(冷風側通路)
16a…冷風側エアミックスドア、複数のドア、他方の空気通路と遠い側のドア
16b…冷風側エアミックスドア、複数のドア、他方の空気通路と近い側のドア
16c…温風側エアミックスドア、複数のドア、他方の空気通路と近い側のドア
16d…温風側エアミックスドア、複数のドア、他方の空気通路と遠い側のドア
18…温風側通路
19…混合空間
22…フェイス開口部
24…フット開口部

Claims (4)

  1. 空気通路を形成するケース(11)と、
    前記ケース(11)内に配設され、通過する空気を冷却するエバポレータ(12)と、
    前記エバポレータ(12)の下流側において、前記ケース(11)の内部に形成される冷風側通路(15)および温風側通路(18)と、
    前記冷風側通路(15)および温風側通路(18)の下流側において、前記ケース(11)の内部に形成される混合空間(19)と、
    車両のフェイスダクトに接続され、前記ケース(11)に形成されるフェイス開口部(22)と、
    車両のフットダクトに接続され、前記ケース(11)に形成されるフット開口部(24)と、
    前記温風側通路(18)に配設され、前記エバポレータ(12)を通過した全部もしくは一部の冷却空気を加熱するヒータコア(13)と、
    前記冷風側通路(15)の上流側に配設され、前記冷風側通路(15)を流れる冷風の風量を制御する少なくとも一つの冷風側エアミックスドア(16a、16b)と、
    前記温風側通路(18)の上流側に配設され、前記温風側通路(18)を流れる温風の風量を制御する少なくとも一つの温風側エアミックスドア(16c、16d)とを備える車両用空調装置において、
    前記冷風側エアミックスドア(16a、16b)および前記温風側エアミックスドア(16c、16d)の少なくともいずれか一方のエアミックスドアを、複数のドア(16a〜16d)から構成するとともに、
    前記フェイス開口部(22)および前記フット開口部(24)がともに開き、前記フェイス開口部(22)には前記冷風が、前記フット開口部(24)には前記温風がそれぞれ主に流れるバイレベル吹出モードのとき、前記複数のドア(16a〜16d)のうちいずれか1つのドアが閉じられ、他のドアが開かれるように作動されることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記冷風側エアミックスドア(16a、16b)および前記温風側エアミックスドア(16c、16d)のそれぞれのエアミックスドアを、複数のドア(16a〜16d)から構成するとともに、
    前記バイレベル吹出モードのとき、前記冷風側エアミックスドア(16a、16b)および前記温風側エアミックスドア(16c、16d)のそれぞれにおいて、前記複数のドア(16a〜16d)のうちいずれか1つのドアが閉じられ、他のドアが開かれるように作動されることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記冷風側エアミックスドア(16a、16b)に設けられた前記複数のドア(16a、16b)のうち、前記温風側通路(18)に近い位置に設けられたドア(16b)と、
    前記温風側エアミックスドア(16c、16d)に設けられた前記複数のドア(16c、16d)のうち、冷風側通路(15)に近い位置に設けられたドア(16c)が、
    前記バイレベル吹出モードのとき閉じられることを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記冷風側エアミックスドア(16a、16b)に設けられた前記複数のドア(16a、16b)のうち、前記温風側通路(18)に遠い位置に設けられたドア(16a)と、
    前記温風側エアミックスドア(16c、16d)に設けられた前記複数のドア(16c、16d)のうち、冷風側通路(15)に遠い位置に設けられたドア(16d)が、
    前記バイレベル吹出モードのとき閉じられることを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
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