JP2008155895A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】上下温度差の低減を図った車両用空調装置において、フェイスモード時の吹出風量を充分に確保する。
【解決手段】フェイス開口部22とフット開口部24との両方から調節風を吹き出させるバイレベルモードのときには、混合空間19の空気流れ下流側に混合促進部253aが配設されるとともに、フェイス開口部22だけから調節風を吹き出させるフェイスモードのときには、空調ケース11の内部に形成されているリブ111と混合促進部253aとが重なるようにしている。
これによれば、上下温度差の低減を図った車両用空調装置において、フェイスモード時にフェイス開口部22からの吹出風量を充分に確保することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車室内の複数箇所から選択的に空調用空気を吹き出させるようにした車両用空調装置に関するものである。
車両用空調装置の一般的な空調ユニットは、空調空気の通路を形成するケースと、ケース内に設けられ、通過する空気を冷却するエバポレータと、エバポレータより空気下流側に配置されてエバポレータを通過した空気を加熱するヒータコアと、エバポレータを通過した空気がヒータコアをバイパスして流れるバイパス通路とを備えている。
また、エバポレータとヒータコアとの間に配置されてヒータコアを通過する空気とバイパス通路を通過する空気との風量割合を調節するエアミックスドアと、バイパス通路から供給される冷風とヒータコアで加熱されて温風通路から供給される温風とを混合させる混合空間とを備えている。
そして、混合空間から流出する調節風を車室内に流出させる開口部として、少なくとも乗員頭胸部に向けて風を流出させるフェイス開口部と、乗員足元に向けて風を流出させるフット開口部とを備えている。このような構成の室内ユニットにおいて、エアミックスドアを最大冷房位置と最大暖房位置との中間位置に操作すると共に、フェイス開口部とフット開口部とを開口することで、バイレベル吹出モードとして頭寒足熱の温度分布を形成することができる。
しかし、このような構成の空調ユニットにおいてバイレベル吹出モードとした場合、冷風と温風とが混合部で充分に混合されないうちに冷風はフェイス開口部へ、温風はフット開口部へと流出して必要以上に上下温度差が拡大してしまうという問題がある。このバイレベル吹出モード時のフェイス吹出口とフット吹出口とでの上下温度差を適正化するための従来技術の一例として、下記特許文献1に示されているものがある。
これは、混合空間に可動式の板状ガイド手段を設け、デフフットモードおよびバイレベルモードのときにはガイド手段を移動させて温風通路から混合空間に流入する温風を冷風導入側へ案内し、フェイスモードおよびデフロスタモードのときには混合空間からの調節風をフェイス開口部およびデフロスタ開口部へ案内するようにガイド手段を移動させるものである。
特開2005−81975号公報
しかしながら、上記従来技術においては、一番風量を得たいフェイスモードにおいても通風路中にガイド手段をおいて通風の案内をするため、通風抵抗となって風量低下につながるという問題点がある。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目して成されたものであり、その目的は、上下温度差の低減を図った車両用空調装置において、フェイスモード時の吹出風量を充分に確保することのできる車両用空調装置とすることにある。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、空気通路を形成するケース(11)と、
ケース(11)内に配置されて通過する空気を加熱する加熱用熱交換器(13)と、
加熱用熱交換器(13)をバイパスする空気が流れるバイパス通路(15)と、
加熱用熱交換器(13)の空気流れ上流側に配置されて加熱用熱交換器(13)を通過する空気とバイパス通路(15)を通過する空気との風量割合を調節する風量割合調節手段(16)と、
バイパス通路(15)から供給される冷風と加熱用熱交換器(13)で加熱されて温風通路(18)から供給される温風とを混合させる混合空間(19)と、
混合空間(19)からの調節風を車室内に吹き出させる開口部として、バイパス通路(15)寄りに配置されたフェイス開口部(22)と、
温風通路(18)寄りに配置されたフット開口部(24)と、
フェイス開口部(22)を開閉するフェイスドア(23)と、
フット開口部(24)を開閉するフットドア(25)とを有する車両用空調装置において、
フェイス開口部(22)とフット開口部(24)との両方から調節風を吹き出させる吹出モードのときには、混合空間(19)の空気流れ下流側に混合促進手段(253)が配設されるとともに、
フェイス開口部(22)だけから調節風を吹き出させる吹出モードのときには、ケース(11)の内部に形成されているリブ(111)と混合促進手段(253)とが重なることを特徴としている。
この請求項1に記載の発明によれば、上下温度差の低減を図った車両用空調装置において、フェイスモード時にフェイス開口部(22)からの吹出風量を充分に確保することができる。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の車両用空調装置において、混合促進手段(253)は、フェイス開口部(22)とフット開口部(24)との両方から調節風を吹き出させる吹出モードのときにバイパス通路(15)と温風通路(18)との間に延びる可動式の板状体で構成されていることを特徴としている。
この請求項2に記載の発明によれば、フェイス開口部(22)とフット開口部(24)との両方から調節風を吹き出させる吹出モードのときには、混合空間(19)の空気流れ下流側に混合促進手段(253)が配設されるとともに、フェイス開口部(22)だけから調節風を吹き出させる吹出モードのときには、ケース(11)の内部に形成されているリブ(111)と混合促進手段(253)とを重ならせることが可能となる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置において、混合促進手段(253)は、フットドア(25)に一体的に形成されていることを特徴としている。
この請求項3に記載の発明によれば、フットドア(25)の動き、つまりは開度に応じて混合促進手段(253)が混合空間(19)内に突出されて、フット開口部(24)からの吹出風量に応じた上下温度差低減の働きをするとともに、フットドア(25)を開かないフェイスモード時には自動的に混合促進手段(253)が通風抵抗とならない部分に収納されるという動きが可能となる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1項に記載の車両用空調装置において、フット開口部(24)は、ケース(11)の車両左右方向の側面に開口しており、フットドア(25)は、回転軸(251)を回動することによりドア部(252)がフット開口部(24)の通風方向に対して直交する方向にスライドしてフット開口部(24)とドア部(252)との重なり度合いによってフット開口部(24)を開閉する回動スライドドアであることを特徴としている。
この請求項4に記載の発明によれば、ドア部(252)が回動してフット開口部(24)を開く方向と混合促進手段(253)を突出させたい方向とが一致するため、ドア部(252)と混合促進手段(253)との連動を容易に構成することができる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1項に記載の車両用空調装置において、フット開口部(24)は、ケース(11)の車両左右方向の両側面に開口しており、フットドア(25)は、回転軸(251)、左右それぞれのフット開口部(24)用のドア部(252)、および混合促進手段(253)を一体的に形成していることを特徴としている。
この請求項5に記載の発明によれば、車両用空調装置のコストを抑えることができる。
また、請求項6に記載の発明では、請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1項に記載の車両用空調装置において、混合促進手段(253)の形成範囲を、フェイス開口部(22)とフット開口部(24)との両方から調節風を吹き出させる吹出モードのときにドア部(252)がリブ(111)から突出する範囲(R)としていることを特徴としている。
この請求項6に記載の発明によれば、バイレベルモード時の冷温風の混合促進は、変わらない働きを持たせつつ、フットモード時にフット開口部(24)からの吹出風量を充分に確保することができる。なお、特許請求の範囲および上記各手段に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、実施の形態について添付した図1〜図6を用いて詳細に説明する。図1は、第1実施形態における空調ユニット10の縦断面図であり、フェイスモードの状態を示す。図2は、図1中のII視方向から見た斜視図であり、ケース11側面のフット開口部24を示す。また図3は、図1中のフットドア25Aを示す斜視図である。
本実施形態の車両用空調装置の通風系は、大別して、図示しない送風機ユニットと、図1に示す空調ユニット10との2つの部分に分かれている。送風機ユニットは、車室内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側へオフセットして配置されている。これに対して空調ユニット10は、車室内の計器盤下方部のうち、車両左右方向の略中央部に配置されている。
送風機ユニットは周知の如く、内気(車室内空気)と外気(車室外空気)とを切り替え導入する内外気切替箱と、この内外気切替箱を通じて空気を吸入して送風する送風機とから構成されている。この送風機は、周知の遠心多翼ファン(シロッコファン)を電動モータにて回転駆動するものである。
空調ユニット10は、送風機ユニットより空気下流側における車室内への空気通路を構成するものであり、本例では2つの空調ケース(ケース)11内に、冷凍サイクルのエバポレータ(冷媒蒸発器、冷却用熱交換器)12とヒータコア(加熱用熱交換器)13とを両方とも一体的に収納するタイプのものである。
2つの空調ケース11は、ポリプロピレンのような、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂の成形品からなり、車両左右方向に分割される縦割りの2つのケース部材にて構成されている。つまり、2つの空調ケース11は、車両右側に位置する右側ケースと、車両左側に位置する左側ケースとから成る。
尚、図1中でハッチングを入れた部分は、実際には2つのケースの分割面を表している。この2つのケースは、上記の熱交換器12、13と、後述のドアなどの機器とを収納した後に、金属バネクリップやネジなどの締結手段により一体に結合されて空調ユニット10を構成する。
この空調ユニット10は、車室内の前方部位で車両の前後および上下の方向に対して図1に示す形態で配置され、空調ケース11の最も車両前方側の部位には空気流入口14が形成されている。この空気流入口14は、助手席前方の部位に配置される前述の送風機ユニットの空気出口部に接続するため、空調ケース11のうち、助手席側の側面に開口している。
本実施形態は右ハンドル車に適用した例を示しており、この空気流入口14には空調ユニット10より車両左側に配置された送風機ユニットから送風される空調用空気が流入する。空調ケース11内において、空気流入口14直後の部位には前述のエバポレータ12が配置されている。
このエバポレータ12は、車両前後方向には薄型の形態で、空調ケース11内通路を横断するように上下方向に配置されている。またエバポレータ12は、空調ケース11内の前方側において車両前方側に傾斜して配置されている。そして、エバポレータ12の車両上下方向に延びる前面に空気流入口14からの送風空気が流入する。
エバポレータ12は、例えば周知の積層型のものであり、アルミニウムなどの金属薄板を2枚張り合わせて構成した偏平チューブ間にコルゲートフィンを介在させて多数積層配置し、一体にろう付けしたものである。このエバポレータ12は周知の如く、冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調用空気から吸熱して、通過する空調用空気を冷却する冷却用熱交換器を構成するものである。
そして、エバポレータ12の空気流れ下流側(車両後方側)には、所定の間隔を空けてヒータコア13が配置されている。このヒータコア13は、エバポレータ12を通過した冷風を再加熱するものであり、その内部に高温の温水(エンジン冷却水)が流れてこの温水を熱源として空気を加熱する加熱用熱交換器を構成するものである。ヒータコア13は周知のものであり、例えばアルミニウムなどの金属薄板を溶接などによって断面偏平状に接合してなる偏平チューブ間にコルゲートフィンを介在して多数積層配置し、一体にろう付けしたものである。
空調ケース11内の空気通路において、ヒータコア13の上方部位には、このヒータコア13をバイパスして空気(冷風)が流れるバイパス通路15が形成されている。また、エバポレータ12とヒータコア13との間の部位には、ヒータコア13で再加熱される冷風と、バイパス通路15を通ってヒータコア13をバイパスする冷風との風量割合を調節する平板状のエアミックスドア(風量割合調節手段)16が配置されている。
ここで、このエアミックスドア16は、水平方向に配置された回転軸161と一体に結合されており、この回転軸161と共に車両上下方向に回動可能となっている。このエアミックスドア16は、上記風量割合の調節により車室内への吹出空気温度を調節する温度調節手段となっている。
回転軸161は空調ケース11に回転自在に支持され、且つ、回転軸161の一端部は空調ケース11の外部に突出しており、図示しないリンク機構を介してサーボモータなどを用いたアクチュエータ機構または手動操作機構に連結され、このアクチュエータ機構または手動操作機構によってエアミックスドア16の回動位置を調節するようになっている。
そして、空調ケース11において、ヒータコア13の空気下流側(車両後方側)の部位には、ヒータコア13との間に所定間隔を空けて上下方向に延びる壁部17が空調ケース11に一体成形されている。この壁面17により、ヒータコア13の直後から上方に向かう温風通路18が形成されている。温風通路18の下流側(上方側)はヒータコア13の上方部において冷風バイパス通路15と合流し、冷風と温風との混合を行う混合部19を形成している。
空調ケース11内で混合部19の下流側には、吹出モード切替部が構成されている。まず、空調ケース11の上面部において、車両前方側の部位にはデフロスタ開口部20が開口している。このデフロスタ開口部20は温風通路18からの温風、もしくは混合部19から温度調節された空調用空気が流入するものであり、図示しないデフロスタダクトを介してデフロスタ吹出口に接続され、このデフロスタ吹出口から車両前面窓ガラスの内面に向けて風を吹き出す。
デフロスタ開口部20は、平板状のデフロスタドア21によって開閉される。このデフロスタドア22は、空調ケース11の上面部近傍にて水平方向に配置された回転軸221により回動するようになっている。デフロスタドア22は樹脂または金属製のドア基板を有し、このドア基板のシール側面にウレタンフォームのような弾性シール材を貼着した構造となっている。デフロスタ開口部20の周縁部のうち、冷風バイパス通路15から混合部19に向かう冷風流れの上流側部位に回転軸221を配置して、デフロスタドア21の先端部は冷風流れの下流側に向かうようにしてある。
空調ケース11の上面部でデフロスタ開口部20の車両後方側の部位には、フェイス開口部22が開口している。このフェイス開口部22はバイパス通路15からの冷風、もしくは混合部19から温度調節された空調用空気が流入するものであり、図示しないフェイスダクトを介してフェイス吹出口に接続され、このフェイス吹出口から車室内乗員の頭胸部に向けて風を吹き出す。
フェイス開口部22は、平板状のフェイスドア23によって開閉される。このフェイスドア23は、空調ケース11の上面部近傍にて水平方向に配置された回転軸231により回動するようになっている。また、本実施形態では回転軸231が板部の中央側に配されたバタフライドアを採用しており、回転軸231はフェイス開口部22の略中央部位に配置している。フェイスドア23の回転軸231とドア基板とは樹脂で一体的に形成され、そのドア基板の周縁にエラストマ樹脂などで弾性シールリップを形成した構造となっている。
空調ケース11において、フェイス開口部22の下方部位にはフット開口部24が開口している。なお、本実施形態ではこのフット開口部24が空調ケース11の車両左右方向の両側面に、車両左右方向を向いて開口している(図2参照)。このフット開口部24は温風通路18からの温風、もしくは混合部19から温度調節された空調用空気が流入するものであり、図示しないフットダクトが接続されてそのフット吹出口に連通しており、このフット吹出口から車室内乗員の足元に向けて風を吹き出す。
フット開口部24は、回動スライドドアを用いたフットドア25A(25)によって開閉される(図3参照)。このフットドア25Aは、空調ケース11上面部の車両後方側で水平方向に配置された回転軸251により回動するようになっている。本実施形態の回動スライドドアは、軸回動ドアと面スライドドアとの特徴を合せ持ったものであり、図3に示すように、ドア部252を回動させる回転軸251と、その回転軸251から外周方向に突出させて設けられて軸方向に平面を持つドア部252とからなっている。
本実施形態ではこのドア部252がフット開口部24に合わせて扇状となっている。回動スライドドアの回転軸251は、開口部24の脇に配置される。そして、回転軸251を回動することにより、ドア部252が開口部24の通風方向に対して直交する方向にスライドし、開口部24と重なることによって開口部24を閉塞し、開口部24からずれるに従って開度を大きくし、開口部24から完全にずれることによって全開とするものである。
本実施形態では開口部が空調ケース11の左右側にあるフット開口部24に適用したおり、左右それぞれ用の回動スライドドアを回転軸251で連結して連動させて使用している。また、本実施形態の特徴として、両ドア部252の回動先端側に帯板状の混合促進部(混合促進手段)253a(253)を一体的に設けてつないでいる。フットドア25Aの回転軸251、両ドア部252、混合促進部253aは樹脂で一体的に形成され、その両ドア部252の外方周縁にエラストマ樹脂などで弾性シールリップを形成した構造となっている。
混合促進部253aはフットドア25Aの回動に応じて、空調ケース11の内部で壁部17を冷風通路側へ延長するように形成されたリブ111の先端側から混合部19内に突出するようになっている。この回動スライドドアは、開口部24のケース外面側に配置しても同様の作用を奏するが、本実施形態で開口部24の外面側には先述のフットダクトが接続されるため、開口部24のケース内面側に配置されている。
上記した吹出モードドアとしてのデフロスタドア21、フェイスドア23、フットドア25は、共通の図示しないリンク機構を介してサーボモータなどを用いたアクチュエータ機構または手動操作機構に連結され、このアクチュエータ機構または手動操作機構によって吹出モードドアの回動位置を可変して吹出モードドアを可変するようになっている。
次に、上記構成の空調ユニット10における各吹出モードの状態を、図1および図4〜図6を用いて具体的に説明する。まず図1のフェイスモードでは、フェイスドア23の開度を全開として、その他の吹出モードドアは全て閉とする。エアミックスドア16は通常最大冷房位置としてバイパス通路15を全開に操作される。送風機ユニットからの送風空気は、エバポレータ12によって冷却され、バイパス通路15から混合空間19を通過してフェイス開口部22から流出する。
このとき、フットドア25Aは全閉となっているため、混合促進部253aはリブ111の内側に収まっているため通風抵抗とはならず、フェイス開口部22からの吹出風量を充分に確保することができる。フェイス開口部22から流出する風は、フェイスダクトを通ってフェイス吹出口から乗員の頭胸部に向かって吹き出されて、主に車室内の冷房を行う。
図4は、バイレベルモードの状態を示す空調ユニット10の部分断面図である。このバイレベルモードでは、フェイスドア23とフットドア25Aとを略半開とし、デフロスタドア21は閉とする。このとき、フットドア25Aは半開となっているため、混合促進部253aもリブ111の先端側から混交空間19内へ、円弧状の幅の半分ほどを突出させることとなる。この状態でエアミックスドア16は最大冷房位置と最大暖房位置との中間位置に操作する。
これにより混合空間19の出口側が絞られ、混合空間19でのバイパス通路15からの冷風とヒータコア13を通過した温風通路18からの温風との混合度が良くなる(冷温風の混合域が拡大される)。この混合空間19で適度に混合された混合風は、フェイス開口部22とフット開口部24と流れる。とはいえ、フット開口部24へ向かう空気の温度よりも、フェイス開口部22へ向かう空気の温度が適度に低くなる。その結果、乗員の頭胸部に吹き出される空気温度が乗員の足元に吹き出される空気温度よりも適度に低くなり、バイレベルモードとして頭寒足熱型の快適な温度分布が得られる。
図5は、フットモードの状態を示す空調ユニット10の部分断面図である。フットモードでは、フットドア25Aの開度を全開として、その他の吹出モードドアは全て閉とする。エアミックスドア16は通常最大暖房位置としてバイパス通路15を全閉に操作される。送風機ユニットからの送風空気は、ヒータコア13によって加熱され、温風通路18から混合空間19を通過してフット開口部24から流出する。
このとき、フットドア25Aは全開となっているため、混合促進部253aはリブ111の先端側から混合空間19内に円弧状の幅いっぱいで突出した状態となっているが、温風はこの混合促進部253aを回り込んで唯一開いているフット開口部24へ向かう。フット開口部24から流出する風は、フットダクトを通ってフット吹出口から乗員の足元に向かって吹き出されて、主に車室内の暖房を行う。
図6は、フットデフロスタモードの状態を示す空調ユニット10の部分断面図である。マニュアル操作によってフットデフロスタモードが選択された場合、フェイスドア23は閉じたままでデフロスタドア21とフットドア25Aとを略半開とする。送風機ユニットからの送風空気は、デフロスタ吹出口から前面窓ガラス、フット吹出口から乗員足元とに向かって吹き出され、窓ガラスの曇り止めと暖房とが同時に提供される。
また、早急に窓ガラスの曇り止めを行いたい場合にはマニュアル操作によって図示しないデフロスタモードが選択される。このデフロスタモードでは、デフロスタドア21の開度を全開として、その他の吹出モードドアは全て閉とする。これにより、送風機ユニットからの送風空気はデフロスタ吹出口から前面窓ガラスに向かって吹き出され、窓ガラスの曇り止めが提供される。
次に、本実施形態での特徴と、その効果について述べる。まず、フェイス開口部22とフット開口部24との両方から調節風を吹き出させるバイレベルモードのときには、混合空間19の空気流れ下流側に混合促進部253aが配設されるとともに、フェイス開口部22だけから調節風を吹き出させるフェイスモードのときには、空調ケース11の内部に形成されているリブ111と混合促進部253aとが重なるようにしている。これによれば、上下温度差の低減を図った車両用空調装置において、フェイスモード時にフェイス開口部22からの吹出風量を充分に確保することができる。
また、混合促進部253aは、フェイス開口部22とフット開口部24との両方から調節風を吹き出させるバイレベルモードのときにバイパス通路15と温風通路18との間に延びる可動式の板状体で構成されている。
これによれば、フェイス開口部22とフット開口部24との両方から調節風を吹き出させるバイレベルモードのときには、混合空間19の空気流れ下流側に混合促進部253aが配設されるとともに、フェイス開口部22だけから調節風を吹き出させるフェイスモードのときには、空調ケース11の内部に形成されているリブ111と混合促進部253aとを重ならせることが可能となる。また、混合空間19に帯板状の混合促進部253aを構成することで冷温風の混合をより良くすることができるため、混合促進部253aの構造を簡単にしてコストを抑えることができる。
また、混合促進部253aは、フットドア25Aに一体的に形成されている。これによれば、フットドア25Aの動き、つまりは開度に応じて混合促進部253aが混合空間19内に突出されて、フット開口部24からの吹出風量に応じた上下温度差低減の働きをするとともに、フットドア25Aを開かないフェイスモード時には自動的に混合促進部253aが通風抵抗とならない部分に収納されるという動きが可能となる。
また、アクチュエータやリンク機構などを設けることなく各吹出モードに応じて混合促進部253aを混合空間19内に突出させて空気を混合させることができるため、混合促進部253aを設けることに伴う車両用空調装置のコスト増加を抑えることができる。また、車両用空調装置の軽量化を図ることができる。
また、フット開口部24は、空調ケース11の車両左右方向の側面に開口しており、フットドア25Aは、回転軸251を回動することによりドア部252がフット開口部24の通風方向に対して直交する方向にスライドしてフット開口部24とドア部252との重なり度合いによってフット開口部24を開閉する回動スライドドアである。これによれば、ドア部252が回動してフット開口部24を開く方向と混合促進部253aを突出させたい方向とが一致するため、ドア部252と混合促進部253aとの連動を容易に構成することができる。
また、フット開口部24は、空調ケース11の車両左右方向の両側面に開口しており、フットドア25Aは、回転軸251、左右それぞれのフット開口部24用のドア部252、および混合促進部253aを一体的に形成している。これによれば、車両用空調装置のコストを抑えることができる。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態におけるフットドア25Bを示す斜視図である。図3の第1実施形態のフットドア25Aと異なるのは混合促進部253b(253)の幅だけである。なお、この第2実施形態では、上述した第1実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付して説明を省略し、上述した第1実施形態と異なる特徴部分について説明する。
図8はバイレベルモード、図9はフットモードの状態を示す空調ユニット10の部分断面図である。本実施形態では図8に示すように、混合促進部253bの形成範囲を、フェイス開口部22とフット開口部24との両方から調節風を吹き出させるバイレベルモードのときにフットドア25Bのドア部252がリブ111から突出する範囲Rとしたものである。
これによれば、図8で示すバイレベルモード時の冷温風の混合促進は、変わらない働きを持たせつつ、図9で示すフットモード時には、温風が幅の狭くなった混合促進部253bの上下を通ってフット開口部24へ流れることより、フット開口部24からの吹出風量を充分に確保することができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、左右用のフットドア252を一体的に構成しているが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、左右独立コントロールタイプの空調ユニットとして、ドア群を左右用それぞれに分けて構成したものであっても良い。
第1実施形態における空調ユニット10の縦断面図であり、フェイスモードの状態を示す。 図1中のII視方向から見た斜視図であり、ケース11側面のフット開口部24を示す。 図1中のフットドア25Aを示す斜視図である。 バイレベルモードの状態を示す空調ユニット10の部分断面図である。 フットモードの状態を示す空調ユニット10の部分断面図である。 フットデフロスタモードの状態を示す空調ユニット10の部分断面図である。 第2実施形態におけるフットドア25Bを示す斜視図である。 バイレベルモードの状態を示す空調ユニット10の部分断面図である。 フットモードの状態を示す空調ユニット10の部分断面図である。
符号の説明
11…空調ケース(ケース)
13…ヒータコア(加熱用熱交換器)
15…バイパス通路
16…エアミックスドア(風量割合調節手段)
18…温風通路
19…混合空間
22…フェイス開口部
23…フェイスドア
24…フット開口部
25…フットドア
111…リブ
251…回転軸
252…ドア部
253…混合促進部(混合促進手段)
R…バイレベルモードのときドア部252がリブ111から突出する範囲

Claims (6)

  1. 空気通路を形成するケース(11)と、
    前記ケース(11)内に配置されて通過する空気を加熱する加熱用熱交換器(13)と、
    前記加熱用熱交換器(13)をバイパスする空気が流れるバイパス通路(15)と、
    前記加熱用熱交換器(13)の空気流れ上流側に配置されて前記加熱用熱交換器(13)を通過する空気と前記バイパス通路(15)を通過する空気との風量割合を調節する風量割合調節手段(16)と、
    前記バイパス通路(15)から供給される冷風と前記加熱用熱交換器(13)で加熱されて温風通路(18)から供給される温風とを混合させる混合空間(19)と、
    前記混合空間(19)からの調節風を車室内に吹き出させる開口部として、前記バイパス通路(15)寄りに配置されたフェイス開口部(22)と、
    前記温風通路(18)寄りに配置されたフット開口部(24)と、
    前記フェイス開口部(22)を開閉するフェイスドア(23)と、
    前記フット開口部(24)を開閉するフットドア(25)とを有する車両用空調装置において、
    前記フェイス開口部(22)と前記フット開口部(24)との両方から前記調節風を吹き出させる吹出モードのときには、前記混合空間(19)の空気流れ下流側に混合促進手段(253)が配設されるとともに、
    前記フェイス開口部(22)だけから前記調節風を吹き出させる吹出モードのときには、前記ケース(11)の内部に形成されているリブ(111)と前記混合促進手段(253)とが重なることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記混合促進手段(253)は、前記フェイス開口部(22)と前記フット開口部(24)との両方から前記調節風を吹き出させる吹出モードのときに前記バイパス通路(15)と前記温風通路(18)との間に延びる可動式の板状体で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記混合促進手段(253)は、前記フットドア(25)に一体的に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記フット開口部(24)は、前記ケース(11)の車両左右方向の側面に開口しており、
    前記フットドア(25)は、回転軸(251)を回動することによりドア部(252)が前記フット開口部(24)の通風方向に対して直交する方向にスライドして前記フット開口部(24)と前記ドア部(252)との重なり度合いによって前記フット開口部(24)を開閉する回動スライドドアであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1項に記載の車両用空調装置。
  5. 前記フット開口部(24)は、前記ケース(11)の車両左右方向の両側面に開口しており、
    前記フットドア(25)は、前記回転軸(251)、左右それぞれの前記フット開口部(24)用の前記ドア部(252)、および前記混合促進手段(253)を一体的に形成していることを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1項に記載の車両用空調装置。
  6. 前記混合促進手段(253)の形成範囲を、前記フェイス開口部(22)と前記フット開口部(24)との両方から前記調節風を吹き出させる吹出モードのときに前記ドア部(252)が前記リブ(111)から突出する範囲(R)としていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1項に記載の車両用空調装置。
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