JP2007015461A - 車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 風量低下を起こすことなく混合特性の向上が図れる車両用空調装置を実現する。
【解決手段】 空調ケース11には、導出タンク部13cの側面と当接可能なシール用リブ112、113をケース本体部111に突設させてヒータコア13を取り付け可能な取付ケース部110が温風通路17の出口側に隣接して形成され、かつシール用リブ112、113の間に、先端が導出タンク部13cの上面に当接する複数のガイド用リブ114がケース本体部111に突設され、取付ケース部110は、それぞれのガイド用リブ114のリブ高さが温風通路17の出口側に向けて高くなるように形成された。これにより、混合特性の向上が図れる。
【選択図】 図2
【解決手段】 空調ケース11には、導出タンク部13cの側面と当接可能なシール用リブ112、113をケース本体部111に突設させてヒータコア13を取り付け可能な取付ケース部110が温風通路17の出口側に隣接して形成され、かつシール用リブ112、113の間に、先端が導出タンク部13cの上面に当接する複数のガイド用リブ114がケース本体部111に突設され、取付ケース部110は、それぞれのガイド用リブ114のリブ高さが温風通路17の出口側に向けて高くなるように形成された。これにより、混合特性の向上が図れる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、車室内に吹き出す空調空気の流路を形成する空調ケースを備える車両用空調装置に関するものであり、特に、冷風と温風とが混合される空気混合部に連なる温風通路の形状に関する。
従来、この種の車両用空調装置として、例えば、図5に示すように、車室内に搭載され、内部に空気を冷却する冷房用熱交換器110と空気を加熱する暖房用熱交換器120とを収容して温度調節された空調空気を車室内に吹き出す空調ケース100が一般的に知られている。
そして、空調ケース100には、暖房用熱交換器120を通過して温風が流れる温風通路130と、暖房用熱交換器120を迂回して冷風が流れる冷風バイパス通路140と、温風通路130を通過する温風と冷風バイパス通路140を通過する冷風とを混合する空気混合部160とが形成され、さらに、温風通路130を通過する温風と冷風バイパス通路140を通過する冷風との風量割合を調節するエアミックスドア150が配設されている。
また、空調ケース100には、空気混合部160の上方側に、車両の前面窓ガラスに空調空気を吹き出すデフロスタ吹出口に接続されるデフロスタ吹出開口部170が形成されている。つまり、温風通路130の上方に空気混合部160が形成され、その上方にデフロスタ吹出開口部170を形成している。これにより、空調ケース100は、温風通路130を通過した温風が前面窓ガラスに向けて導かれるように空気流路を形成している。
しかしながら、上記構成の空調ケース100では、デフロスタ吹出開口部170が空調ケース100の上方に形成されることで、温風通路130に隣接して暖房用熱交換器120のタンク部120aを取り付けるための取付ケース部180が形成されている。
そして、この取付ケース部180は、温風通路130の出口側を段差状に形成しているため、暖房用熱交換器120を通過した温風が、図中に示す矢印aのように、出口側で乱れを起こしながら空気混合部160に向けて流れ出している。これにより、空気混合部160における温風と冷風との混合特性が低下する問題がある。
また、空気混合部160での混合特性を向上するために、エアミックスドア150のドア部に風向案内板150aを配設し、この風向案内板150aで空気混合部160内をかき乱す方法がある。ところが、この方式では、空気混合部160内における通風抵抗が増加することで風量低下および騒音の上昇などの問題がある。
しかも、この種の風向案内板150aは、空気混合部160、温風通路130、および取付ケース部180の形状の違いにより、風向案内板150aの形状、配設方向などの最適方法を見出すのが容易でなく、かつ空調ケース100に対応した専用のエアミックスドア150が必要となるためエアミックスドア150の種類が増加する問題もある。
そこで、本発明の目的は、上記点に鑑みたものであり、風量低下を起こすことなく混合特性の向上が図れる車両用空調装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項5に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、室内に吹き出す空気の流路を形成する空調ケース(11)と、この空調ケース(11)内に配設され、空調ケース(11)内を流通する空気と熱交換を行うコア部(13a)と、このコア部(13a)内を流通する流体を分配集合させるタンク部(13b、13c)とからなる暖房用熱交換器(13)と、空調ケース(11)内に形成され、暖房用熱交換器(13)を通過して温風が流れる温風通路(17)と、空調ケース(11)内に形成され、暖房用熱交換器(13)を迂回して冷風が流れる冷風バイパス通路(15)と、温風通路(17)の上方側に形成され、温風通路(17)を通過する温風と冷風バイパス通路(15)を通過する冷風とを混合する空気混合部(20)とを備え、
空調ケース(11)には、タンク部(13c)の側面と当接可能なシール用リブ(112、113)をケース本体部(111)に突設させ、このシール用リブ(112、113)間にタンク部(13c)を挿入することで暖房用熱交換器(13)を取り付け可能な取付ケース部(110)が温風通路(17)の出口側に隣接して形成され、取付ケース部(110)は、温風通路(17)を流れる温風が空気混合部(20)に向けて滑らかに流れ出すように形成されたことを特徴としている。
空調ケース(11)には、タンク部(13c)の側面と当接可能なシール用リブ(112、113)をケース本体部(111)に突設させ、このシール用リブ(112、113)間にタンク部(13c)を挿入することで暖房用熱交換器(13)を取り付け可能な取付ケース部(110)が温風通路(17)の出口側に隣接して形成され、取付ケース部(110)は、温風通路(17)を流れる温風が空気混合部(20)に向けて滑らかに流れ出すように形成されたことを特徴としている。
この発明によれば、温風通路(17)の出口側から空気混合部(20)に向けて安定した空気流れの温風を流れ出すことができる。これにより、風量低下を起こすことなく冷風と温風との混合特性の向上が図れる。また、温風の乱れをなくすることで騒音の低減が図れる。
請求項2に記載の発明では、取付ケース部(110)は、温風通路(17)の出口側に向けて滑らかな傾斜面を有することを特徴としている。この発明によれば、従来では温風通路(17)の出口側が段差状に形成されていたので、温風の乱れがなくなることで温風通路(17)の出口側での風量低下を防止できる。
請求項3に記載の発明では、シール用リブ(112、113)の間に、先端がタンク部(13c)の上面に当接する複数のガイド用リブ(114)がケース本体部(111)に突設され、取付ケース部(110)は、それぞれのガイド用リブ(114)のリブ高さが温風通路(17)の出口側に向けて高くなるように形成されたことを特徴としている。
この発明によれば、具体的には、温風通路(17)の出口側を滑らかに変化する傾斜面を取付ケース部(110)で形成できる。また、複数のガイド用リブ(114)を設けることにより、暖房用熱交換器(13)の取り付け精度が向上できる。
請求項4に記載の発明では、シール用リブ(112、113)の略中間に、先端がタンク部(13c)の上面に当接するガイド用リブ(114)がケース本体部(111)に突設され、取付ケース部(110)は、ガイド用リブ(114)により区画された左右の空間の断面積が温風通路(17)の出口側に位置する方が大きくなるように形成されたことを特徴としている。
この発明によれば、具体的には、温風通路(17)の出口側を滑らかに変化する傾斜面を取付ケース部(110)で形成できる。
請求項5に記載の発明では、シール用リブ(112、113)の間に、先端がタンク部(13c)の上面に当接する複数のガイド用リブ(114)がケース本体部(111)に突設され、取付ケース部(110)は、シール用リブ(112、113)およびそれぞれのガイド用リブ(114)の根元部が温風通路(17)の出口側に向けて高くなるように形成されたことを特徴としている。
この発明によれば、具体的には、温風通路(17)の出口側を滑らかに変化する傾斜面を取付ケース部(110)で形成できる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図1および図2に基づいて説明する。図1は本実施形態による空調ユニット10の全体構成を示す模式図であり、図2は図1に示すA部拡大図である。本実施形態の車両用空調装置の通風系は、大別して、図示しない送風機ユニットと、図1に示す空調ユニット10との2つの部分に分かれている。
以下、本発明の第1実施形態を図1および図2に基づいて説明する。図1は本実施形態による空調ユニット10の全体構成を示す模式図であり、図2は図1に示すA部拡大図である。本実施形態の車両用空調装置の通風系は、大別して、図示しない送風機ユニットと、図1に示す空調ユニット10との2つの部分に分かれている。
送風機ユニットは車室内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側へオフセットして配置されており、これに対し、空調ユニット10は車室内の計器盤下方部のうち、車両左右方向の略中央部に配置されている。
送風機ユニットは周知のごとく内気(車室内空気)と外気(車室外空気)を切替導入する内外気切替箱と、この内外気切替箱を通して空気を吸入して送風する送風機とから構成されている。空調ユニット10は、1つの共通の空調ケース11内に冷房用熱交換器である蒸発器12と暖房用熱交換器であるヒータコア13とを両方とも一体的に内蔵するタイプのものである。
空調ケース11はポリプロピレンのような、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂の成形品からなる。空調ケース11は具体的には複数の分割ケースからなり、この複数の分割ケースは、上記熱交換器12、13、後述のドア等の機器を収納した後に、金属バネクリップ、ネジ等の締結手段により一体に結合されて空調ユニット10を構成する。
空調ユニット10は、車室内の計器盤下方部の略中央部に、車両の前後、左右および上下方向に対して、図1に示す形態で配置され、そして、空調ケース11の、最も車両前方側の部位には空気入口14が形成されている。この空気入口14には、前述の送風機ユニットから送風される空調空気が流入する。
空調ケース11内において、空気入口14直後の部位に蒸発器12が配置されている。この蒸発器12は車両前後方向には薄型の形態で空調ケース11内通路を横断するように上下方向に配置されている。従って、蒸発器12の車両上下方向に延びる前面に空気入口14からの送風空気が流入する。この蒸発器12は周知のごとく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱して空調空気を冷却するものである。
そして、蒸発器12の空気流れ下流側(車両後方側)に、所定の間隔を開けてヒータコア13が配置されている。ヒータコア13は空調ケース11内の下方側において、車両後方側に傾斜して配置されている。
ヒータコア13は、周知のように、その内部に高温の温水(エンジン冷却水)と空調ケース11内を通る空気とを熱交換を行うものであり、ラジエータ側から温水を取り入れる導入タンク部13bと、このタンク部13b内の温水を分配して複数の扁平チューブを有するコア部13aと、複数の扁平チューブからの温水を集合してラジエータ側へ流出させるタンク部である導出タンク部13cとを備える。導入タンク部13bおよび導出タンク部13cは略矩形状の筒状に形成されている。
そして、下方の導入タンク部13bが空調ケース11に形成された凹み部115内に配置され、上方の導出タンク部13cが取付ケース部110内に配置されて固定されている。なお、凹み部115および取付ケース部110については後述する。
次に、空調ケース11内の空気通路において、ヒータコア13の上方部位には、このヒータコア13をバイパスして冷風が流れる冷風バイパス通路15と、このヒータコア13を通過して温風が流れる温風通路17とが形成されている。
そして、冷風バイパス通路15、温風通路17のそれぞれには、ヒータコア13で加熱される温風と、冷風バイパス通路15を通ってヒータコア13をバイパスする冷風との混合割合を調整する平板状のエアミックスドア16が配置されている。
ここで、エアミックスドア16は、水平方向に配置された回動軸16cと一体結合されており、この回動軸16cとともに車両上下方向に回転可能になっている。エアミックスドア16は上記混合割合の調整により車室内への吹出空気温度を調整する温度調整手段をなす。また、回動軸16cは、空調ケース11に回動自在に支持され、かつ回動軸16cの一端部は空調ケース11の外部に突出して、図示しないリンク機構に結合されて、空調装置の温度制御機構(サーボモータなどのアクチュエータ等)により回動駆動されるようになっている。
そして、空調ケース11内において、ヒータコア13の空気下流側(車両後方側の部位)には、ヒータコア13との間に所定間隔を開けて上下方向に延びる壁面18が空調ケース11に一体成形されている。この壁面18によりヒータコア13の直後から温風通路17を流通して上方に温風が導かれる。
そして、冷風バイパス通路15および温風通路17の空気下流側には、冷風と温風の混合を行う空気混合部20が形成されている。この空気混合部20は、温風通路17の上方側、冷風バイパス通路15に対して車両後方側に形成された空気通路である。
そして、この空気混合部20の下流端の空調ケース11の上方部において、車両前方側の部位にはデフロスタ開口部21が車両前方向の上方側に開口して形成されている。このデフロスタ開口部21は空気混合部20から温度制御された空調空気が流入するものであって、図示しないデフロスタダクトを介してデフロスタ吹出口に接続され、このデフロスタ吹出口から、車両前面窓ガラスの内面に向けて空調空気を吹き出す。
そして、デフロスタ開口部21の上流側には、平板状のバタフライ型のデフロスタドア22が設けられ、これにより、デフロスタ開口部21に流入する空調空気を開閉するドア手段である。このデフロスタドア22は、空調ケース11の上面部近傍でデフロスタ開口部21の上端部に隣接して水平方向に配置された回転軸22cにより回動自在に支持されている。
次に、デフロスタ開口部21よりも車両後方側(乗員寄り)の部位にフェイス開口部23が形成されており、このフェイス開口部23には温度制御された空調空気が空気混合部20を通して流入される。また、このフェイス開口部23は図示しないフェイスダクトを介して、フェイス吹出口に接続され、この吹出口から乗員頭部に向けて空調空気を吹き出す。
なお、フェイス開口部23は、平板状のフェイス・フットドア24により開閉される。このフェイス・フットドア24は、フェイス開口部24の上流側に設置され、水平方向に配置された回転軸24cにより回動自在に支持されている。
次に、空調ケース11の車両後方側下方の側壁の両端には、フット開口部26が形成されており、フット開口部26には空気混合部20から温度制御された空調空気が流入する。そして、このフット開口部26の空気下流側に図示しない左右それぞれにフット用通路が設けられ、このフット用通路の途中に前席用フット通路が開口している。
この前席用フット通路からの空調空気は図示しない前席用フットダクト、前席用フット吹出口を経て前席の左右の乗員足元に吹き出す。また、フット用通路の末端部には、図示しない後席用フットダクト、後席用フット吹出口を接続し、この後席用フット吹出口を経て後席の左右の乗員足元に空調空気を吹き出す。
そして、このフット開口部26の開閉は、上述したフェイス・フットドア24の開閉により開閉されるように空気通路が形成されている。なお、上記デフロスタドア22、フェイス・フットドア24は、吹出モード切替用のドア手段であって、回転軸22c、24c一端部は空調ケース11の外部に突出され、図示しないリンク機構に連結されて、吹出モード切替機構(サーボモータなどのアクチュエータ)により連動操作される。
次に、本発明の要部である取付ケース部110について図2に基づいて説明する。取付ケース部110は、上方に配置する導出タンク部13cを固定するためのヒータコア取付ケースであり、図2に示すように、空調ケース11の一部を構成するケース本体部111と、そのケース本体部111に突設されたシール用リブ112、113と、このシール用リブ112、113との間に突設された二つのガイド用リブ114とから構成している。
シール用リブ112、113は、ヒータコア13の空気流れ上流側と下流側とを気密するシール部材であって、ケース本体部111の内壁面から下方に延び、さらに、ばね力により弾性変形可能な板状に形成して導出タンク部13cの側面を当接するように形成している。つまり、シール用リブ112、113により導出タンク部13cの側面を挟むように構成している。
言い換えると、シール用リブ112、113との間に導出タンク部13cを挿入する際に、ばね力により弾性変形させて比較的小さな挿入力で取付ケース部110内に挿入することができる。従って、空気流れの上流側の空気が、上流側のシール用リブ112から導出タンク部13cの外周を経由して下流側のシール用リブ113から空気流れの下流側に漏れることを防止することができる。
次に、シール用リブ112、113との間に突設された二つのガイド用リブ114は、それらの先端が導出タンク部13cの上面を当接するように形成している。しかも、それぞれのガイド用リブ114は、それぞれのリブ高さが温風通路17の出口側に向けて高くなるように形成している。
言い換えれば、それぞれのガイド用リブ114のリブ高さが異なることで、ケース本体部111が水平方向に対して温風通路17の出口側に向けて高くなるように傾斜面を有するように形成している。
これにより、ヒータコア13を通過した温風が温風通路17の出口側で滑らかに形成された傾斜面に沿って空気混合部20に向けて流れ出すことができる。なお、ここでは、ガイド用リブ114を二つで構成したが、これに限らず、二つ以上の複数個でも良い。一方、ヒータコア13の下方側の導入タンク部13bは、図1に示すように、空調ケース11の下方側に形成された凹み部115に嵌入することで配置される。
ところで、以上の構成による空調ケース11内にヒータコア13を配置するときは、導入タンク部13bを凹み部115に嵌入させた状態で、導出タンク部13cが取付ケース部110内に挿入するように上側の空調ケース11を被せることで行うことができる。
なお、ヒータコア13を空調ケース11の側面から挿入するように空調ケース11の一側面に貫通穴を開けておき、導出タンク部13cをシール用リブ112、113との間、および導入タンク部13bを凹み部115に挿入することで配置させても良い。
以上の第1実施形態による車両用空調装置によれば、空調ケース11には、導出タンク部13cの側面と当接可能なシール用リブ112、113をケース本体部111に突設させ、このシール用リブ112、113間に導出タンク部13cを挿入することでヒータコア13を取り付け可能な取付ケース部110が温風通路17の出口側に隣接して形成されている。
そして、その取付ケース部110は、温風通路17を流れる温風が空気混合部20に向けて滑らかに流れ出すように形成されたことにより、温風通路17の出口側から空気混合部20に向けて安定した空気流れの温風を流れ出すことができる。これにより、風量低下を起こすことなく冷風と温風との混合特性の向上が図れる。また、温風の乱れをなくすることで騒音の低減が図れる。
より具体的には、取付ケース部110が温風通路17の出口側に向けて滑らかな傾斜面を有することにより、従来では温風通路17の出口側が段差状に形成されていたので、温風の乱れがなくなることで温風通路17の出口側での風量低下を防止できる。
また、シール用リブ112、113の間に、先端が導出タンク部13cの上面に当接する複数のガイド用リブ114がケース本体部111に突設され、取付ケース部110は、それぞれのガイド用リブ114のリブ高さが温風通路17の出口側に向けて高くなるように形成されている。
これにより、温風通路17の出口側を滑らかに変化する傾斜面を取付ケース部110で形成できる。また、複数のガイド用リブ114を設けることにより、ヒータコア13の取り付け精度が向上できる。
(第2実施形態)
以上の第1実施形態では、取付ケース部110をシール用リブ112、113の間に、複数のガイド用リブ114を設けて温風通路17の出口側を滑らかに変化する傾斜面を形成したが、これに限らず、具体的には、図3に示すように、シール用リブ112、113の略中間に、先端が導出タンク部13cの上面に当接するガイド用リブ114をケース本体部111に突設させて、取付ケース部110をガイド用リブ114により区画された左右の空間の断面積が温風通路17の出口側に位置する方が大きくなるように形成させても良い。
以上の第1実施形態では、取付ケース部110をシール用リブ112、113の間に、複数のガイド用リブ114を設けて温風通路17の出口側を滑らかに変化する傾斜面を形成したが、これに限らず、具体的には、図3に示すように、シール用リブ112、113の略中間に、先端が導出タンク部13cの上面に当接するガイド用リブ114をケース本体部111に突設させて、取付ケース部110をガイド用リブ114により区画された左右の空間の断面積が温風通路17の出口側に位置する方が大きくなるように形成させても良い。
これによれば、温風通路17の出口側を滑らかに変化する傾斜面を取付ケース部110で形成できる。
(第3実施形態)
以上の実施形態の他に、シール用リブ112、113の間に、先端が導出タンク部13cの上面に当接する複数のガイド用リブ114をケース本体部111に突設させて、取付ケース部110をシール用リブ112、113およびそれぞれのガイド用リブ114の根元部が温風通路17の出口側に向けて高くなるように形成させても良い。
以上の実施形態の他に、シール用リブ112、113の間に、先端が導出タンク部13cの上面に当接する複数のガイド用リブ114をケース本体部111に突設させて、取付ケース部110をシール用リブ112、113およびそれぞれのガイド用リブ114の根元部が温風通路17の出口側に向けて高くなるように形成させても良い。
具体的には、ケース本体部111とシール用リブ112、113およびそれぞれのガイド用リブ114の根元部との接点を、図4に示すように、A、B、Cと設定すると、これらの接点A、B、Cが順次高くなるように、取付ケース部110を形成すれば良い。これにより、温風通路17の出口側を滑らかに変化する傾斜面を取付ケース部110で形成できる。
(他の実施形態)
以上の実施形態では、導出タンク部13cを取付ケース部110内に配置させたが、これに限らず、導入タンク部13bを取付ケース部110内に配置させ、導出タンク部13cを凹み部115内に配置させても良い。
以上の実施形態では、導出タンク部13cを取付ケース部110内に配置させたが、これに限らず、導入タンク部13bを取付ケース部110内に配置させ、導出タンク部13cを凹み部115内に配置させても良い。
11…空調ケース
13…ヒータコア(暖房用熱交換器)
13a…コア部
13b…導入タンク部(タンク部)
13c…導出タンク部(タンク部)
15…冷風バイパス通路
17…温風通路
20…空気混合部
110…取付ケース部
111…ケース本体部
112、113…シール用リブ
114…ガイド用リブ
13…ヒータコア(暖房用熱交換器)
13a…コア部
13b…導入タンク部(タンク部)
13c…導出タンク部(タンク部)
15…冷風バイパス通路
17…温風通路
20…空気混合部
110…取付ケース部
111…ケース本体部
112、113…シール用リブ
114…ガイド用リブ
Claims (5)
- 室内に吹き出す空調空気の流路を形成する空調ケース(11)と、
前記空調ケース(11)内に配設され、前記空調ケース(11)内を流通する空気と熱交換を行うコア部(13a)と、このコア部(13a)内を流通する流体を分配集合させるタンク部(13b、13c)とからなる暖房用熱交換器(13)と、
前記空調ケース(11)内に形成され、前記暖房用熱交換器(13)を通過して温風が流れる温風通路(17)と、
前記空調ケース(11)内に形成され、前記暖房用熱交換器(13)を迂回して冷風が流れる冷風バイパス通路(15)と、
前記温風通路(17)の上方側に形成され、前記温風通路(17)を通過する温風と前記冷風バイパス通路(15)を通過する冷風とを混合する空気混合部(20)とを備え、
前記空調ケース(11)には、前記タンク部(13c)の側面と当接可能なシール用リブ(112、113)をケース本体部(111)に突設させ、前記シール用リブ(112、113)間に前記タンク部(13c)を挿入することで前記暖房用熱交換器(13)を取り付け可能な取付ケース部(110)が前記温風通路(17)の出口側に隣接して形成され、
前記取付ケース部(110)は、前記温風通路(17)を流れる温風が前記空気混合部(20)に向けて滑らかに流れ出すように形成されたことを特徴とする車両用空調装置。 - 前記取付ケース部(110)は、前記温風通路(17)の出口側に向けて滑らかな傾斜面を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
- 前記シール用リブ(112、113)の間に、先端が前記タンク部(13c)の上面に当接する複数のガイド用リブ(114)が前記ケース本体部(111)に突設され、
前記取付ケース部(110)は、それぞれの前記ガイド用リブ(114)のリブ高さが前記温風通路(17)の出口側に向けて高くなるように形成されたことを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。 - 前記シール用リブ(112、113)の略中間に、先端が前記タンク部(13c)の上面に当接するガイド用リブ(114)が前記ケース本体部(111)に突設され、
前記取付ケース部(110)は、前記ガイド用リブ(114)により区画された左右の空間の断面積が前記温風通路(17)の出口側に位置する方が大きくなるように形成されたことを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。 - 前記シール用リブ(112、113)の間に、先端が前記タンク部(13c)の上面に当接する複数のガイド用リブ(114)が前記ケース本体部(111)に突設され、
前記取付ケース部(110)は、前記シール用リブ(112、113)およびそれぞれの前記ガイド用リブ(114)の根元部が前記温風通路(17)の出口側に向けて高くなるように形成されたことを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
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---|---|---|---|
JP2005196817A JP2007015461A (ja) | 2005-07-05 | 2005-07-05 | 車両用空調装置 |
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JP2005196817A JP2007015461A (ja) | 2005-07-05 | 2005-07-05 | 車両用空調装置 |
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ID=37752996
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20110092387A (ko) * | 2010-02-09 | 2011-08-18 | 한라공조주식회사 | 차량용 공조장치 |
KR101522598B1 (ko) * | 2009-01-23 | 2015-05-22 | 한라비스테온공조 주식회사 | 차량 공조장치의 공조케이스 |
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2005
- 2005-07-05 JP JP2005196817A patent/JP2007015461A/ja active Pending
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KR101522598B1 (ko) * | 2009-01-23 | 2015-05-22 | 한라비스테온공조 주식회사 | 차량 공조장치의 공조케이스 |
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KR101595030B1 (ko) * | 2010-02-09 | 2016-02-17 | 한온시스템 주식회사 | 차량용 공조장치 |
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