JP5502514B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車室外の外気や車室内の内気をファンでエアコンディショナユニット(以下、「エアコンユニット」という)内に導き、導いた空気をエアコンユニットで空調し、空調した空気(空調風)を車室内に吹き出して車室内の空調制御をする、車両用空調装置に関する。
車両用空調装置は、車室外の空気を外気として導入する外気モード(外気導入モード)と、車室内の空気を内気として導入する内気モード(内気循環モード)とに切り替え可能である。車両用空調装置を手動運転している場合には、乗員が外気モードと内気モードとを適宜選択することができる。
一方、車両用空調装置を自動運転している場合には、窓ガラス(フロントウインドガラス)の曇り防止のために、基本的には外気モードに自動的に切り替えられる。自動運転している場合に、乗員がファンを停止したときには、そのまま外気モードに維持される。外気モードでは外気導入口が開いているので、車両の走行中に、走行風による動圧(走行動圧)の影響によって、外気が外気導入口に入り込む。このため、ファンが停止しているにもかかわらず、微風がいずれかの吹出口から車室へ向かって吹き出す。乗員の快適性を高めるには、車室へ向かって吹き出す微風を排除したい。
これに対処するために、車両用空調装置の自動運転中に、乗員がファンを停止した場合に、外気モードから内気モードに自動的に切り替えることによって、走行動圧による外気導入を防ぐように制御する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、車両に多くの乗員が乗っている場合には、車室内の湿度が高くなる傾向がある。また、乗員数が少人数の場合であっても、雨天のときなどに、車室内の湿度が高くなる場合もある。車室内の湿度が高い場合には、窓ガラスが曇り易い。
特許文献1の技術では、車両用空調装置の自動運転中にファンを停止した場合に、外気モードから内気モードに自動的に切り替わる。このため、外気は窓ガラスに導かれなくなる。これでは、車室内の湿度が高い場合に、窓ガラスが曇り易くなるので、窓ガラスの視界を高める上で、改良の余地がある。特に、車両用空調装置を停止した直後はエバポレータに水分が付着している。この水分を含んだ湿った空気が車室内を循環したのでは、窓ガラスが一層曇り易くなる。
特開平5−69729号公報
本発明は、車両用空調装置の自動運転中にファンを停止した場合に、走行動圧による外気導入を防ぐことができ、しかも、窓ガラスに曇りが発生することを防止できる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車室外の空気を外気として導入する外気モードと、車室内の空気を内気として導入する内気モードとを、選択して切り替え、導入された前記空気をファンによってエアコンディショナユニット内に導いて空調し、この空調された前記空気を前記車室に吹き出して前記車室の空調制御をする車両用空調装置において、前記車室に設けられた窓ガラスの曇り易さを判断するために必要な情報を検知する情報検知手段と、前記ファンが停止したときの前記情報に基づいて、前記窓ガラスの曇り易さを判断する制御部とを備え、この制御部は、前記窓ガラスが曇り易い状態にあると判断した場合には前記外気モードにし、曇り難い状態にあると判断した場合には前記内気モードにすると共に、前記曇り易い状態にあると判断した場合において、前記ファンが停止する前に、前記エアコンディショナユニットに有しているコンプレッサが作動中であると判断した場合には、前記空調された空気を前記車室におけるフロアに向けて吹き出すヒートモードにし、前記ファンが停止する前に、前記コンプレッサが停止していると判断した場合には、前記空調された空気を前記窓ガラスに向けて吹き出すデフロストモードにすることを特徴とする。
ここで、エアコンディショナユニット(以下、「エアコンユニット」という)は、コンプレッサが作動状態においてエバポレータが冷却され、エバポレータの外部(表面)に水分が付着する。このため、エアコンユニットを停止した直後にエバポレータの外部に付着した水分が外気とともに車室内に導かれる可能性がある。
そこで、請求項において、窓ガラスが曇り易いと判断した場合において、ファンを停止した際にコンプレッサが作動中であるときに、ヒートモードに切り替えるようにした。一方、窓ガラスが曇り易いと判断した場合において、ファンを停止した際にコンプレッサが停止のとき、デフロストモードに切り替えるようにした。
請求項1に係る発明では、ファンを停止したとき、情報検知手段の検知情報に基づいて窓ガラスの曇り易さを制御部で判断し、曇り易い場合に外気モードに切り替え、曇りにくい場合に内気モードに切り替えるようにした。よって、車両用空調装置の自動運転中にファンを停止したとき、窓ガラスが曇り易い場合に外気モードに切り替える(維持する)ことができる。これにより、車室内に外気を導入し、導入した外気で窓ガラスに曇りが発生することを防止できる(すなわち、窓ガラスの防曇性を高めることができる)。
一方、車両用空調装置の自動運転中にファンを停止したとき、窓ガラスが曇り難い場合に内気モードに切り替えることができる。これにより、車両の走行による走行動圧で車室内に外気が導入することを防止でき、車室内の環境を好適に保つことができる。
加えて、請求項に係る発明では、ファンを停止した際にコンプレッサが作動中のときにヒートモードに切り替えることで、車両の走行動圧で車室内に導入した外気を車室内のフロア(すなわち、乗員の足元に向けて)に向けて吹き出すことができる。コンプレッサが作動中であったためエバポレータの外部に付着した水分が外気に含まれる可能性がある。これに対し、ヒートモードに切り替えることで、エバポレータの外部に付着した水分を外気とともに窓ガラスに導入することを防ぐようにした。これにより、エバポレータの外部に付着した水分で窓ガラスに曇りが発生することを防止して窓ガラスの防曇性を高めることができる。
一方、ファンを停止した際に、コンプレッサが停止のときには、デフロストモードに切り替えることで、車両の走行動圧で車室11内に導入した外気を窓ガラスに向けて吹き出すことができる。コンプレッサが停止しているため、エバポレータの外部に水分が付着していないので、エバポレータの外部に付着した水分は外気に含まれていない。窓ガラスに向けて外気を吹き出すようにしたので、吹き出した外気で窓ガラスに曇りが発生することを防止して窓ガラスの防曇性を高めることができる。
本発明に係る車両用空調装置を示すブロック図である。 図1に示される制御部が曇り易さを判断する場合に外気温と車速から第1フォグマージン指数を求めるテーブルである。 図1に示される制御部が曇り易さを判断する場合に室内湿度と室内温から第2フォグマージン指数を求めるテーブルである。 図1に示される制御部の制御フローチャートである。 図1に示される車両用空調装置の外気モードを説明する図である。 図1に示される車両用空調装置の内気モードを説明する図である。 図1に示される車両用空調装置のヒートモードを説明する図である。 図1に示される車両用空調装置のデフロストモードを説明する図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例に係る車両用空調装置について説明する。
図1に示すように、車両10は、車室11の前部がインストルメントパネル13で仕切られ、インストルメントパネル13の前に車両用空調装置15を備えている。この車両用空調装置15は、車両10に設けられて車室11内を空調するエアコンユニット(エアコンディショナユニット)16と、エアコンユニット16を制御するための各種の情報を検知する情報検知手段17と、情報検知手段17によって検知された各種の情報に基づいてエアコンユニット16を制御する制御部18と、エアコンユニット16を自動運転に切り替えるオート切替スイッチ27と、ファン23をオン・オフ操作するファンスイッチ28とを有している。
エアコンユニット16は、車室11の前方に設けられたハウジング21(ダクト21)、ファン23、エバポレータ24、ヒータ25、コンプレッサ26、各種のダンパ44,47,51,54を有している。
ハウジング21は、車室11外の空気aoを外気として導入する外気導入口31と、車室11内の空気aiを内気として導入する内気導入口32と、車室11内のフロア33に向けて(乗員の足元に向けて)空調風を吹き出すヒート吹出口34と、車室11内の乗員に空調風を吹き出すベント吹出口35と、車室11の窓ガラス36(フロントウインドガラス36)に空調風を吹き出すデフロスト吹出口37と、エバポレータ24の下流から枝分かれしたヒータ連通路38及びクール連通路39と、ヒート切替ダンパ51とデフロスト切替ダンパ54との間に位置するデフロスト連通路41とを有する。
ヒータ連通路38はヒータ25の上流側の通路であり、クール連通路39はヒータ25の下流側の通路である。
ファン23は、ハウジング21内において、内外気切替ダンパ44の下流側に位置し、導入した外気(車室11外の空気ao)又は内気(車室11内の空気ai)を下流側のエバポレータ24に送るものであり、ファン用モータ29によって駆動される。
エバポレータ24は、ハウジング21内において、ファン23の下流側に位置し、ファン23によって送られた空気ao,aiを、循環されている冷媒によって冷却するものである。つまり、冷媒は、コンプレッサ26により圧縮されてコンデンサ(図示せず)に送られ、このコンデンサによって冷却される。冷却された冷媒は、エバポレータ24に気化状態で供給され、熱交換をした後にコンプレッサ26へ戻る。
ヒータ25は、ハウジング21内において、エアミックスダンパ47の下流側に位置し、エバポレータ24で冷却された空気を加熱するものである。
各種のダンパ44,47,51,54は、ハウジング21内に設けられて空気の流れを規制するものであり、詳しくは次の通りである。
内外気切替ダンパ44は、外気導入口31と内気導入口32とを選択して切り替える。つまり、内外気切替ダンパ44は、外気導入口31と内気導入口32との間に位置し、外気モードと内気モードとを選択して切り替えるものであり、内外気切替用モータ46によって駆動される。外気モード(外気導入モード)は、外気導入口31を開けるとともに内気導入口32を閉じることによって、車室11外の空気aoを外気として導入するモードである。内気モード(内気循環モード)は、外気導入口31を閉じるとともに内気導入口32を開けることによって、車室11内の空気aiを内気として導入する、いわゆる内気循環モードである。
エアミックスダンパ47(冷暖房切替ダンパ47)は、エバポレータ24の下流側に位置し、開度調節をすることによって、ヒータ連通路38とクール連通路39とに流れる流量を配分するものであり、エアミックス用モータ49によって駆動される。流量の配分に応じて、各々の吹出口34,35,37から吹き出される空気の温度が、制御される。
ヒート切替ダンパ51は、ヒータ25の下流側に位置し、ヒートモードと、ベント・ヒートモードやヒート・デフモードとに、切り替え及び開度調節をするものであり、ヒート切替用モータ53によって駆動される。
ヒートモード(フットモード)は、ヒート吹出口34を開けるとともにベント吹出口35を閉じることにより、エアコンユニット16によって空調された空気(空調風)が、ヒート吹出口34から車室11内のフロア33に向けて(すなわち、乗員の足元に向けて)吹き出すモードである。
ベント・ヒートモードは、ヒート吹出口34を開けるとともにベント吹出口35を開けることにより、空調風がヒート吹出口34及びベント吹出口35へ向かって流れるモードである。なお、このベント・ヒートモードの場合には、デフロスト切替ダンパ54はベントモードに切り替えられる。
ヒート・デフモードは、ヒート吹出口34を開けるとともにデフロスト吹出口37を開けることにより、空調風がヒート吹出口34及びデフロスト吹出口37へ向かって流れるモードである。なお、このヒート・デフモードの場合には、デフロスト切替ダンパ54はデフロストモードに切り替えられる。
デフロスト切替ダンパ54は、ヒート切替ダンパ51の下流側に位置し、デフロストモードとベントモードとを切り替え及び開度調節をするものであり、デフロスタ切替用モータ56によって駆動される。
デフロストモードは、ベント吹出口35を閉じるとともにデフロスト吹出口37を開けることによって、空調風がデフロスト吹出ダクト口37から窓ガラス36へ向かって吹き出すモードである。
ベントモード(フェイスモード)は、ベント吹出口35を開けるとともにデフロスト吹出口37を閉じることによって、空調風がベント吹出口35から乗員へ向かって吹き出すモードである。
各モータ29,46,49,53,56は制御部18によって駆動制御される。
情報検知手段17は、制御部18によってエアコンユニット16を制御するための各種の情報を検知する、センサ群であって、内気温センサ64と湿度センサ65と日射センサ66と外気温センサ67と車速センサ68とを含む。内気温センサ64は、車室11内の温度を検知してその検知情報を発する。湿度センサ65は、車室11内の湿度を検知してその検知情報を発する。日射センサ66は、車室11内の日射量を検知してその検知情報を発する。外気温センサ67は、外気の温度を検知してその検知情報を発する。車速センサ68は、車速を検知してその検知情報を発する。
オート切替スイッチ27はインストルメントパネル13に設けられている。オート切替スイッチ27を手動でオン操作することにより、オート切替スイッチ27はオン信号を制御部18に発する。制御部18は、オート切替スイッチ27のオン信号に基づいてエアコンユニット16を自動運転制御に切り替える。
ファンスイッチ28はインストルメントパネル13に設けられている。ファンスイッチ28を手動でオフ操作することにより、ファンスイッチ28はオフ信号を制御部18に発する。制御部18は、ファンスイッチ28のオフ信号に基づいてファン用モータ29を停止させることによって、ファン23を停止させる。ファンスイッチ28がオフ操作されることによって、ファン23が運転状態から停止状態に切り替わったとき、エアコンユニット16の自動運転制御はオフに切り替わる。
制御部18は、情報検知手段17から受けた種々の検知情報に基づいて窓ガラス36(フロントウインドガラス36)の曇り易さを判断する。「曇り易さ」については、例えば次式によって求められるフォグマージンFM(曇り安全指数FMとも言われている)が、予め設定された一定の基準値Fsを超えたか否かによって判断される。
FM=(Tg+Cs)−DP
但し、Tgは第1フォグマージン指数であって、例えば図2に示すテーブルよって求められる。Csは日射センサ66によって検知された日射量に応じた補正値(日射補正値)である。DPは第2フォグマージン指数であって、例えば図3に示すテーブルによって求められる。図2〜図3に示すテーブルと、日射量から日射補正値Csを求めるテーブルは、制御部18のメモリに予め記憶されている。
フォグマージンFMが基準値Fsを超えた場合には、窓ガラス36が曇り難い状態にあると判断する。一方、フォグマージンFMが基準値Fsを超えていない場合には、窓ガラス36が曇り易い状態にあると判断する。
図2は、横軸を外気温Toとし、縦軸を第1フォグマージン指数Tgとして、外気温Toと車速Sv1,Sv2から第1フォグマージン指数Tgを求めるテーブルである。外気温Toは、外気温センサ67によって検知された温度情報である。車速Sv1,Sv2は、車速センサ68によって検知された速度情報である。破線によって示される曲線Sv1は、低速走行時における車速(以下、低速Sv1という。)を示している。実線によって示される曲線Sv2は、高速走行時における車速(以下、高速Sv2という。)を示している。図2から明らかなように、外気温Toが一定の値To1であっても、低速Sv1の場合の第1フォグマージン指数Tg1は、高速Sv2の場合の第1フォグマージン指数Tg2よりも大きい。
図3は、横軸を室内湿度Fhとし、縦軸を第2フォグマージン指数DPとして、室内湿度Fhと室内温度Ti1,Ti2から第2フォグマージン指数DPを求めるテーブルである。室内湿度Fhは、湿度センサ65によって検知された車室11内の湿度情報である。室内温度Ti1,Ti2は、内気温センサ64によって検知された車室11内の温度情報である。実線によって示される曲線Ti1は高温を示している。破線によって示される曲線Ti2は低温を示している。図3から明らかなように、室内湿度Fhが一定の値Fh1であっても、高温Ti1の場合の第2フォグマージン指数DP1は、低温Ti2の場合の第2フォグマージン指数DP2よりも大きい。
次に、制御部18(図1参照)をマイクロプロセッサによって構成した場合の制御フローについて、図1を参照しつつ図4に基づいて説明する。図4は、制御部18によって実行される制御フローチャートである。
図4に示す制御フローチャートにおいて、制御部18はステップS10において、オート切替スイッチ27がオンの場合に、エアコンユニット16を自動運転制御を実行する。エアコンユニット16は、車室11内の環境条件が設定された環境になるように自動的に制御される。この自動運転制御の一例を図5に示すと次の通りである。
内外気切替ダンパ44は、内気導入口32を閉じている(外気モード)。エアミックスダンパ47は、エバポレータ24の下流側とクール連通口39との間(つまり、バイパス路)を閉じている。ヒート切替ダンパ51は、ヒート吹出口34とデフロスト連通口41との間に位置している(ヒート・デフモード)。デフロスト切替ダンパ54は、ベント吹出口35を閉じている(デフモード)。
このため、ファン23が回転することにより、外気導入口31から導入された外気aoは、白抜き矢印のように流れて、エバポレータ24で冷却され、ヒータ25で加熱された後に、二手に分流する。分流された一方は、ヒート吹出口34からフロア33へ向かって(乗員の足元へ向かって)吹き出す。分流された他方は、デフロスト吹出ダクト口37から窓ガラス36へ向かって吹き出す。
ところで、エバポレータ24によって空気ao,aiを冷却している場合には、コンプレッサ26は作動中であり、冷却する必要がない場合には、コンプレッサ26は停止している。
そこで、次に、図4に示されるステップS11では、コンプレッサ26が作動中であるか否かを判断する。コンプレッサ26の作動状態については、コンプレッサ作動センサ69によって検知され、その検知情報を受けた制御部18が判断する。ここで、コンプレッサ26が作動中であると判断した場合には、次のステップS12においてフラグFi=1に設定した後に、ステップS14に進む。一方、コンプレッサ26が停止していると判断した場合は、ステップS13においてフラグFi=0に設定した後に、ステップS14に進む。
次に、ステップS14において、エアコンユニット16の自動運転制御中に、ファンスイッチ28がオフ操作されることによりファン23が停止したか否かを判断する。ここで、ファン23が作動中であると判断した場合には、ステップS10に戻って自動運転制御を続行する。一方、ファン23が停止していると判断した場合には、エアコンユニット16の自動運転制御はオフに切り替わったので、次のステップS15に進む。
次に、ステップS15において、情報検知手段17の各検知情報(センサ信号)を読み込む。次に、ステップS16において、上記検知された車室11内の気温、車室11内の湿度、日射量、外気温及び車速の各検知情報に基づいてフォグマージンFMを求める。フォグマージンFMについては、例えば上述の式「FM=(Tg+Cs)−DP」によって求める。
次に、ステップS17において、フォグマージンFMが、予め設定された一定の基準値Fsを超えたか否かを判断する。つまり、ファン23が停止したときの各検知情報に基づいて、窓ガラス36の曇り易さを判断する。ここで、フォグマージンFMが基準値Fsを超えた(FM>Fs)と判断した場合、つまり、窓ガラス36が曇り難い状態にあると判断した場合には、ステップS18に進む。
ステップS18においては、エアコンユニット16を図5の外気モードから、図6の内気モード(内気循環モード)に切り替え、または内気モードを維持した後に、この制御フローによる制御を終了する。具体的には、図6に示されるように、内外気切替用モータ46を駆動制御することによって、内外気切替ダンパ44により、外気導入口31を閉じるとともに内気導入口32を開ける。この結果、内気導入口32から導入された内気aiは、白抜き矢印のように流れて循環する。このため、車両10(図1参照)の走行に伴う動圧によって、車室11内に外気aoが導入されることを防止できる。車室11内の環境を好適に保つことができる。
一方、図4に示される上記ステップS17において、フォグマージンFMが基準値Fsを超えていない(FM≦Fs)と判断した場合、つまり、窓ガラス36が曇り易い状態にあると判断した場合には、ステップS19に進む。
ステップS19においては、エアコンユニット16を内気モードから外気モードに切り替え、または外気モードを維持した後に、ステップS20に進む。具体的には、図5に示す外気モードに切り替え、または外気モードを維持する。つまり、内外気切替用モータ46を駆動制御することによって、内外気切替ダンパ44により、外気導入口31を開けるとともに内気導入口32を閉じる。この結果、エアコンユニット16には、車室11外の空気aoが導入される。
次に、ステップS20において、フラグFi=1であるか否かを判断する。ここで、フラグFi=1であると判断した場合には、ステップS21に進む。ステップS20において、フラグFi=1であると判断したということは、「ファン23が停止する前に、コンプレッサ26が作動中である」と判断したことになる。
ステップS21においては、エアコンユニット16を図5のモードから図7のヒートモードに切り替え、またはヒートモードを維持した後に、この制御フローによる制御を終了する。具体的には、図7に示されるように、ヒート切替用モータ53を駆動制御することによって、ヒート切替ダンパ51により、ヒート吹出口34を開けるとともにデフロスト連通路41を閉じる。なお、図5の自動運転制御のときに設定されている外気モードは、そのままで維持されている。この結果、空調風はヒート吹出口34から車室11内のフロア33(つまり、乗員の足元)に向かって吹き出す。
このようにヒートモードに切り替える理由は、次の通りである。ファン23が停止する直前まで、コンプレッサ26が作動状態にあったときには、エバポレータ24の外部(表面)に水分が付着している。このため、外気モードのままで、ファン23を停止した直後には、エバポレータ24の外部に付着した水分が、外気aoとともに車室11内に導かれる可能性がある。つまり、外気aoはエバポレータ24の外部に付着した水分を含んだ、湿った空気である。
そこで、窓ガラス36が曇り易いと判断した場合において(図4のステップS17でNO)、ファン23を停止させる直前に(図4のステップS14)、コンプレッサ26が作動中であると判断した場合には(図4のステップS11でYES)、外気モードを維持しつつ(図4のステップS19)、ヒートモードに切り替えるようにした(図4のステップS12,S20,S21)。
このように、ヒートモードに切り替えたので、湿った空気が窓ガラス36へ向かって吹き付けることを規制できる。このため、湿った空気によって、窓ガラス36に曇りが発生することを防止できる。この結果、窓ガラス36の防曇性を高めることができる。
一方、図4に示される上記ステップS20において、フラグFi≠1であると判断した場合には、ステップS22に進む。ステップS20において、フラグFi≠1であると判断したということは、「ファン23が停止する前に、コンプレッサ26が停止している」と判断したことになる。
ステップS22においては、エアコンユニット16をデフロストモードに切り替え、またはデフロストモードを維持した後に、この制御フローによる制御を終了する。具体的には、図8に示されるように、デフロスタ切替用モータ56を駆動制御することによって、デフロスト切替ダンパ54により、ベント吹出口35を閉じるとともにデフロスト吹出口37を開ける(デフロストモード)。さらに、ヒート切替用モータ53を駆動制御することによって、ヒート切替ダンパ51により、ヒート吹出口34を閉じるとともにデフロスト連通路41を開ける。なお、図5の自動運転制御のときに設定されている外気モードは、そのままで維持されている。以上の結果、空調風はデフロスト吹出口37から窓ガラス36へ向かって吹き出す。
このようにデフロストモードに切り替える理由は、次の通りである。ファン23が停止するときに、コンプレッサ26が停止状態を維持している場合には、エバポレータ24の外部(表面)に水分が付着していない。このため、外気モードのままでファン23を停止しても、外気aoは乾いた空気のままである。
そこで、窓ガラス36が曇り易いと判断した場合において(図4のステップS17でNO)、ファン23を停止させる直前に(図4のステップS14)、コンプレッサ26が停止していると判断した場合には(図4のステップS11でNO)、外気モードを維持しつつ(図4のステップS19)、デフロストモードに切り替えるようにした(図4のステップS13,S20,S22)。
このように、デフロストモードに切り替えたので、乾いた空気が窓ガラス36へ向かって吹き付ける。乾いた空気を窓ガラス36に吹き付けるので、窓ガラス36に曇りが発生することを防止できる。この結果、窓ガラス36の防曇性を高めることができる。
本発明は、車室外の外気や車室内の内気をファンでエアコンユニット内に導き、導いた空気を空調して車室内に吹き出す車両用空調装置を備えた自動車への適用に好適である。
10…車両、11…車室、15…車両用空調装置、16…エアコンディショナユニット、17…情報検知手段、18…制御部、23…ファン、24…エバポレータ、25…ヒータ、26…コンプレッサ、27…オート切替スイッチ、28…ファン切替スイッチ、36…窓ガラス(フロントウインドガラス)、ai…内気、ao…外気。

Claims (1)

  1. 車室外の空気を外気として導入する外気モードと、車室内の空気を内気として導入する内気モードとを、選択して切り替え、導入された前記空気をファンによってエアコンディショナユニット内に導いて空調し、この空調された前記空気を前記車室に吹き出して前記車室の空調制御をする車両用空調装置において、
    前記車室に設けられた窓ガラスの曇り易さを判断するために必要な情報を検知する情報検知手段と、
    前記ファンが停止したときの前記情報に基づいて、前記窓ガラスの曇り易さを判断する制御部とを備え、
    この制御部は、
    前記窓ガラスが曇り易い状態にあると判断した場合には前記外気モードにし、曇り難い状態にあると判断した場合には前記内気モードにすると共に、
    前記曇り易い状態にあると判断した場合において、
    前記ファンが停止する前に、前記エアコンディショナユニットに有しているコンプレッサが作動中であると判断した場合には、前記空調された空気を前記車室におけるフロアに向けて吹き出すヒートモードにし、
    前記ファンが停止する前に、前記コンプレッサが停止していると判断した場合には、前記空調された空気を前記窓ガラスに向けて吹き出すデフロストモードにすることを特徴とした車両用空調装置。
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