JP2008080889A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00007Combined heating, ventilating, or cooling devices
    • B60H1/00021Air flow details of HVAC devices
    • B60H2001/00078Assembling, manufacturing or layout details
    • B60H2001/00092Assembling, manufacturing or layout details of air deflecting or air directing means inside the device

Abstract

【課題】 複数の送風通路のうち一つの送風通路を閉止したとき、騒音防止と熱交換効率の低下防止を併せて達成することができる車両用空気調和装置を提供すること。
【解決手段】 送風機ユニットと、エバポレータ4及びヒータコア6を配し複数に区画されたフロント側通路3a,3aとリア側通路3bと、を備えた車両用空気調和装置において、前記複数の送風通路3a,3a,3bのうち、リア側通路3bの吹き出しを閉止可能なリア切替グリル20と、前記リア切替グリル20が閉止されたとき、リア側通路3bから右側のフロント側通路3aに温調風を送風可能なバイパス開口25と、を有する手段とした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば、前席側と後席側の双方に空調風を吹き出すようにした車両用空気調和装置に関する。
この種の従来の車両用空気調和装置としては、特許文献1に開示されるように、車の前席乗員、後席乗員など場所に応じて独立に温度コントロールするものが知られている。
この車両用空気調和装置の空調ユニットは、空調ケース内には送風路が形成され、この送風路にはエバポレータ、エアミックスドア及びヒータコアが順に配置されている。又、送風路のエアミックスドアの位置より下流側は、送風方向の直交方向に3つに分割されている。3つの分割路は、その左右の2つがフロント側通路として、中央がリア側通路として形成されている。
エアミックスドアは、フロント側通路とリア側通路に跨って配置され、ヒータコアを通過する送風とヒータコアを迂回する送風との配風割合を調整する。
フロント側通路の下流には、デフロスタドアによって開閉されるデフロスタ開口部と、ベントドアによって開閉されるベント開口部とフットドアによって開閉されるフット開口部がそれぞれ開口されている。
リア側通路の下流には、リア開口部とフロント側通路に開口するフロント連通口とが開口されている。リア開口部とフロント連通口はリアドアによって選択的に開閉されるようになっている。
リア開口部に一端が開口するリア通路には、リアベントフット切替ドアが設けられている。リアベントフット切替ドアは、リアベント開口部とリアフット開口部118を選択的に開閉する。
上記構成において、デフロスタモードが選択されると、デフロスタドアが開位置に、ベントドアが全閉位置に、フットドアが全閉位置に制御されると共に、リアドアがフロント連通口の全開位置に制御される。これによって、フロント側通路を通った空調風とリア側通路を通った空調風は、共にデフロスタ開口部に導かれる。このように、送風路の全ての空調風をデフロスタ吹出口より吹き出させることができ、強力な窓晴らし効果を実現できる。
特開2000−272327号公報
しかしながら、デフモードの時にはすべてをデフに送風するなどしているが、前席と後席で風量が調整できないため、後席乗員が、風が煩わしいとき、グリル吹き出し口で風向をかえ乗員に直接当たらないようにするか、グリル吹き出し口を閉止するなどすることになる。このうち、グリル吹き出し口を閉止した場合、熱交換器であるエバポレータやヒータコアの熱交換面うち、後席側送風通路に相当する部分の熱交換面は、送風機からの風が通過しないことになる。このため、前席側送風通路に相当する部分の熱交換面での送風量が増えると共に風の通過面積が減少することにより送風抵抗が増す。この結果、送風量と送風抵抗に比例して発生する騒音が上昇してしまうし、熱交換有効面積が減少することで熱交換効率も低下する、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、複数の送風通路のうち一つの送風通路を閉止したとき、騒音防止と熱交換効率の低下防止を併せて達成することができる車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、送風機と、熱交換器を配し複数に区画された送風通路と、を備えた車両用空気調和装置において、
前記複数の送風通路のうち、一つの送風通路の吹き出しを閉止可能な開閉弁と、
前記開閉弁が閉止されたとき、一つの送風通路から他の送風通路に温調風を送風可能なバイパス開口と、
を有することを特徴とする。
よって、本発明の車両用空気調和装置にあっては、複数の送風通路のうち、一つの送風通路の吹き出しを閉止可能な開閉弁が閉止されたとき、一つの送風通路から他の送風通路に、バイパス開口を介して温調風が送風される。
したがって、複数の送風通路のうち一つの送風通路の吹き出しを閉止した場合であっても、バイパス送風により、一つの送風通路に相当する部分の熱交換面を介して風が通過することになる。
つまり、一つの送風通路の吹き出しを閉止した場合であっても熱交換器の全熱交換面積を使うことができ、バイパス送風が行われない場合に比べ、他の送風通路に相当する部分の熱交換面での送風量が減少すると共に送風抵抗も低下する。
このため、送風量と送風抵抗に比例して発生する騒音を抑えることができる。また、熱交換有効面積としても全熱交換面積が確保されることで、熱交換効率が低下することも抑えることができる。
この結果、複数の送風通路のうち一つの送風通路を閉止したとき、騒音防止と熱交換効率の低下防止を併せて達成することができる。
以下、本発明の車両用空気調和装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1及び実施例2に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1〜図8は本発明の実施例1を示し、図1は車両用空気調和装置の空調ユニットの斜視図、図2は空調ユニットの分解斜視図、図3は空調ユニットの断面図である。
車両用空気調和装置は、車室前部の略中央に配置され、送風機ユニット(図示せず)と空調ユニット1から概略構成される。送風機ユニット(図示せず)は、外気や内気を吸引して空調ユニット1に送る。空調ユニット1は、送風機ユニット(図示せず)からの送風を所望温度の空調風とし、且つ、この空調風の配風を行う。以下、空調ユニット1の構成を詳しく説明する。
図1〜図3に示すように、空調ユニット1は、左右一対のアウターケース分割部材2a,2bが組み付けされた空調ケース2を有する。この空調ケース2内には送風路3が形成され、この送風路3は、下記するミックスドアボックス5の位置より下流側がインナーケース7の側面に位置する2枚の前後仕切壁40によって送風方向に沿って3つの通路に分割されている。これら3つの分割路は、その左右の2つがフロント側通路3a(他の送風通路)として、中央がリア側通路3b(一つの送風通路)として形成されている。
送風路3内には、左右のフロント側通路3aと中央のリア側通路3bを跨ぐようにして上流側よりエバポレータ4(熱交換器)、ミックスドアボックス5及びヒータコア6(熱交換器)が順に配置されている。エバポレータ4は、送風を冷却して冷風とする。ヒータコア6は、送風を加熱して温風とする。
ミックスドアボックス5は、スライド式のエアミックスドア5aを有する。このエアミックスドア5aは、ヒータコア6を通過する送風とヒータコア6を迂回する送風の配風割合を調整する。
フロント側通路3aの下流には、ヒータコア6を通過した温風とヒータコア6を迂回した冷風が合流するフロント側エアミックスエリアE1が形成されている。このフロント側エアミックスエリアE1を臨む位置には、図5(a)に示すように、第1デフロスタ開口部10とフロントベント開口部11とフット開口部12がそれぞれ開口されている。
第1デフロスタ開口部10は、フロントガラスに向かって空調風を吹き出すデフロスタ吹出口(図示せず)に接続されている。フロントベント開口部11は、前席の乗員の上半身に向かって空調風を吹き出すフロントベント吹出口(図示せず)に接続されている。フット開口部12は、空調ケース2内のフット通路30等を介して前席の乗員の下半身に向かって空調風を吹き出すフロントフット吹出口(図示せず)と、後席の乗員の下半身に向かって空調風を吹き出すリアフット吹出口(図示せず)にそれぞれ接続されている。フット通路30は、フロント側通路3aとの間が第1仕切壁31によって仕切られることによって形成されている。
第1デフロスタ開口部10は、第1デフロスタドア13によって開閉される。フロントベント開口部11とフット開口部12は、ベントフット切替ドア14によって選択的に開閉される。又、フロント側エアミックスエリアE1の位置にはフロント側中間モードドア15が配置されている。フロント側中間モードドア15は、第1デフロスタドア13が開位置に位置する場合には、第1デフロスタドア13と共働してフロントベント開口部11及びフット開口部12の双方を閉状態とし、且つ、第1デフロスタドア13が閉位置に位置する場合には、フロント側通路3aの空調風の混合領域を長くする第1位置(図6(a)、図7(a)、図8(a))と、第1デフロスタドア13が閉位置に位置する場合には、フロント側通路3aの空調風をストレートにフロントベント開口部11に案内する第2位置(図5(a))との間で遷移する。
リア側通路3bの下流にも、ヒータコア6を通過した温風とヒータコア6を迂回した冷風が合流するリア側エアミックスエリアE2が形成されている。このリア側エアミックスエリアE2を臨む位置には、図5(b)に示すように、第2デフロスタ開口部16とリアベント開口部17がそれぞれ開口されている。第2デフロスタ開口部16は、第1デフロスタ開口部10と同様に、フロントガラスに向かって空調風を吹き出すデフロスタ吹出口(図示せず)に接続されている。リアベント開口部17は、空調ケース2内のリアベント通路32とリアベントダクト33(図3に示す)を介して後席の乗員に向かって空調風を吹き出すリアベント吹出口18(図3に示す)に接続されている。
リアベント通路32は、リア側通路3bとの間が第2仕切壁34によって仕切られることによって形成されている。第2仕切壁34と第1仕切壁31は、前後仕切壁40を挟んで、アウターケース分割部材2a,2bの組み付け方向に連続して形成されている。
リアベント吹出口18は、図3に示すように、リア切替グリル20(一つの送風通路の吹き出しを閉止可能な開閉弁)によって開閉する。
第2デフロスタ開口部16は、第2デフロスタドア21によって開閉される。又、リア側エアミックスエリアE2の位置には、リア側中間モードドア22が配置されている。
リア側中間モードドア22は、第2デフロスタドア21が開位置に設定されていると、第2デフロスタドア21と共働してリアベント開口部17を閉状態とする。また、第2デフロスタドア21が閉位置に設定されていると、リア側通路3bの空調風の混合領域を長くする第1位置(図6(b)、図7(b)、図8(b))と、リア側通路3bの空調風をストレートにリアベント開口部17に案内する第2位置(図5(b))と、の間で遷移する。
第1デフロスタドア13と第2デフロスタドア21は、同じ第1支持軸23によって支持されている。そして、この第1支持軸23の回転移動によって第1デフロスタドア13と第2デフロスタドア21は共に同じ開閉位置となるように設定されている。又、フロント側中間モードドア15とリア側中間モードドア22は、同じ第2支持軸24で支持されている。この第2支持軸24の回転移動によってフロント側中間モードドア15とリア側中間モードドア22は共に同じ開閉位置となるように設定されている。
次に、実施例1の空調ユニット1の特徴的な構成を説明する。
実施例1では、送風機ユニット(送風機)と、エバポレータ4(熱交換器)及びヒータコア6(熱交換器)を配し複数に区画されたフロント側通路3a,3a(他の送風通路)とリア側通路3b(一つの送風通路)と、を備えた車両用空気調和装置において、前記複数の送風通路3a,3a,3bのうち、リア側通路3bの吹き出しを閉止可能なリア切替グリル20(開閉弁)と、前記リア切替グリル20が閉止されたとき、リア側通路3bから右側のフロント側通路3aに温調風を送風可能なバイパス開口25(図3参照)と、を有する。
前記バイパス開口25は、リア側通路3bと右側のフロント側通路3aが共に送風状態にあるとき、バイパス送風量を制限する弁を有する。このバイパス送風量を制限する弁は、リア側通路3bから右側のフロント側通路3aへの送風の制限に対し、右側のフロント側通路3aからリア側通路3bへの送風の制限をより強める一方向弁26である。
前記一方向弁26は、図3に示すように、上端に支軸を持つ第1弁体26aと第2弁体26bにより構成される。そして、リア側通路3bと右側のフロント側通路3aが共に送風状態にあるときには、両弁体26a,26bに作用する圧力差が低いため、図3(b)に示すように、閉止状態となってバイパス送風量を制限する。一方、リア側通路3bが送風停止状態で右側のフロント側通路3aが送風状態にあるときには、両弁体26a,26bに圧力差(リア側通路3b側の面が高圧で、フロント側通路3aの面が低圧)が作用するため、図3(c)に示すように、開放状態となって弁開度に応じたバイパス送風量により、リア側通路3bから右側のフロント側通路3aへと送風する。
前記3つの送風通路3a,3a,3bのうち、リア側通路3bは、後席側送風通路であり、右側のフロント側通路3aは、運手席側送風通路である。
次に、作用を説明する。
[空調ユニット1の組み付け作用]
図4(a)〜(c)は空調ユニットの各組立て過程を示す斜視図である。以下、この図4に基づき、空調ユニット1の組み付けを簡単に説明する。尚、説明の簡略化のため、エバポレータ4とヒータコア6の組み付けは省略する。
先ず、図4(a)に示すように、一方のアウターケース分割部材2aをセットする。
次に、図4(b)に示すように、全てのドア13,14,15,20,21をインナーケース7に支持したリア構造体Aを予め組み付けておき、このリア構造体Aを一方のアウターケース分割部材2aに組み付ける。
次に、図4(c)に示すように、一方のアウターケース分割部材2a及びリア構造体Aにミックスドアボックス5を組み付ける。
最後に、リア構造体Aを内部に被うようにして他方のアウターケース分割部材2bを一方のアウターケース分割部材2aに組み付ければ完了する(図1参照)。
以下、空調ユニット1の動作を説明する。
[ベントモードの選択時]
図5(a)はベントモードのフロント側通路の断面図、図5(b)はベントモードのリア側通路の断面図である。
ベントモードが選択されると、図5(a)、(b)に示すように、第1及び第2デフロスタドア13,21が全閉位置に、フロント側及びリア側中間モードドア15,22が第2位置に、ベントフット切替ドア14がフット全閉位置に制御される。
従って、フロント側通路3aからの空調風は、フロントベント開口部11に導かれ、フロントベント吹出口(図示せず)より車室内に吹き出される。リア側通路3bからの空調風は、リアベント開口部17に導かれ、リア切替グリル20の位置によってリアベント吹出口18より車室内に吹き出される。
[バイレベルモードの選択時]
図6(a)はバイレベルモードのフロント側通路の断面図、図6(b)はバイレベルモードのリア側通路の断面図である。
バイレベルモードが選択されると、図6(a)、(b)に示すように、第1及び第2デフロスタドア13,21が全閉位置に、フロント側及びリア側中間モードドア15,22が第1位置に、ベントフット切替ドア14がフロントベント開口部11とフット開口部12を共に一部開口する位置に制御される。
従って、フロント側通路3aからの空調風は、フロントベント開口部11及びフット開口部12に導かれ、フロントベント吹出口(図示せず)より車室内に吹き出されると共にフロントフット吹出口(図示せず)及びリアフット吹出口(図示せず)より車室内に吹き出される。リア側通路3bからの空調風は、リアベント開口部17に導かれ、リア切替グリル20の位置によってリアベント吹出口18より車室内に吹き出される。
[デフ・フットモードの選択時]
図7(a)デフ・フット(ヒート)モードのフロント側通路の断面図、図7(b)はデフ・フット(ヒート)モードのリア側通路の断面図である。
デフ・フットモード(ヒータモード)が選択されると、図7(a)、(b)に示すように、第1及び第2デフロスタドア13,21が第1及び第2デフロスタ開口部10,16をそれぞれ一部開口する位置に、フロント側及びリア側中間モードドア15,22が第1位置に、ベントフット切替ドア14がベント全閉位置に制御される。
従って、フロント側通路3aからの空調風は、第1デフロスタ開口部10とフット開口部12に導かれ、デフロスタ吹出口(図示せず)より車室内に吹き出されると共にフロントフット吹出口(図示せず)及びリアフット吹出口(図示せず)より車室内に吹き出される。リア側通路3bからの空調風は、第2デフロスタ開口部16とリアベント開口部17に導かれ、デフロスタ吹出口(図示せず)より車室内に吹き出されると共にリア切替グリル20の位置によってリアベント吹出口18より車室内に吹き出される。
[デフロスタモードの選択時]
図8(a)はデフロスタモードのフロント側通路の断面図、図8(b)はデフロスタモードのリア側通路の断面図である。
デフロスタモードが選択されると、図8(a)、(b)に示すように、第1及び第2デフロスタドア13,21が全開位置に、フロント側及びリア側中間モードドア15,22が第1位置に、ベントフット切替ドア14がベント全閉位置に位置される。
従って、フロント側通路3aからの空調風は、第1デフロスタ開口部10に導かれ、デフロスタ吹出口(図示せず)より車室内に吹き出される。リア側通路3bからの空調風は、第2デフロスタ開口部16に導かれ、デフロスタ吹出口(図示せず)より車室内に吹き出される。
[バイパス送風作用]
実施例1の車両用空気調和装置にあっては、上記のように、ベントモードの選択時、バイレベルモードの選択時、デフ・フットモードの選択時において、リア側通路3bからの空調風は、第2デフロスタ開口部16とリアベント開口部17に導かれ、デフロスタ吹出口より車室内に吹き出されると共にリア切替グリル20の位置によってリアベント吹出口18より車室内に吹き出される。
これに対し、リア切替グリル20を開放状態とし、リア側通路3bと右側のフロント側通路3aが共に送風状態にあるときには、一方向弁26の弁体26a,26bに作用する圧力差が低いため、図3(b)に示すように、閉止状態となってリア側通路3bから右側のフロント側通路3aへのバイパス送風量は制限される。
一方、リア切替グリル20を閉止状態とし、リア側通路3bが送風停止状態で右側のフロント側通路3aが送風状態にあるときには、リア側通路3bの圧力が上昇し、一方向弁26の弁体26a,26bにリア側通路3b側の面が高圧で、フロント側通路3aの面が低圧という圧力差(静圧差)が作用するため、図3(c)に示すように、一方向弁26が開放状態となる。一方向弁26の開放状態は、流速(動圧)による影響で変動はあるものの、圧力差が大きいほど高い弁開度を示し、弁開度に応じたバイパス送風量により、リア側通路3bから右側のフロント側通路3aへと送風する。
したがって、リア側通路3bからの吹き出しを閉止した場合であっても、バイパス送風により、リア側通路3bに相当する部分のエバポレータ4及びヒータコア6の熱交換面を介して風が通過することになる。つまり、リア側通路3bからの吹き出しを閉止した場合であってもエバポレータ4及びヒータコア6の全熱交換面積を使うことができる。
例えば、リア側通路からの吹き出しを閉止すると、リア側通路での送風が停止される場合、送風ユニットからの一定の総送風量は、リア側通路に相当する部分の熱交換面を除いた面、つまり、フロント側通路に相当する部分の熱交換面に集中する。このため、実施例1のようにバイパス送風が行われる場合には、バイパス送風が行われない場合に比べ、フロント側通路3a,3aに相当する部分の熱交換面での送風量が減少すると共に送風抵抗も低下することになる。
この結果、送風量と送風抵抗に比例して発生する騒音を抑えることができる。また、熱交換有効面積としても全熱交換面積が確保されることで、熱交換効率が低下することも抑えることができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の車両用空気調和装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 送風機ユニットと、エバポレータ4及びヒータコア6を配し複数に区画されたフロント側通路3a,3aとリア側通路3bと、を備えた車両用空気調和装置において、前記複数の送風通路3a,3a,3bのうち、リア側通路3bの吹き出しを閉止可能なリア切替グリル20と、前記リア切替グリル20が閉止されたとき、リア側通路3bから右側のフロント側通路3aに温調風を送風可能なバイパス開口25と、を有するため、複数の送風通路3a,3a,3bのうち一つの送風通路3bを閉止したとき、騒音防止と熱交換効率の低下防止を併せて達成することができる。
(2) 前記バイパス開口25は、リア側通路3bと右側のフロント側通路3aが共に送風状態にあるとき、バイパス送風量を制限する弁を有するため、リア側通路3bと右側のフロント側通路3aが共に送風状態にあるときには、各通路3b,3aにおける温調制御の独立性を保つことができる。
(3) 前記バイパス送風量を制限する弁は、リア側通路3bから右側のフロント側通路3aへの送風の制限に対し、右側のフロント側通路3aからリア側通路3bへの送風の制限をより強める一方向弁26であるため、バイパス開口25の開閉制御を一方向弁26の弁体26a,26bに作用する差圧により行うことができ、アクチュエータを用いることのない簡単な構成にてバイパス開口25の開閉制御を行うことができる。
(4) 前記3つの送風通路3a,3a,3bのうち、リア側通路3bは、後席側送風通路であり、右側のフロント側通路3aは、運手席側送風通路であるため、風が煩わしくてリア切替グリル20を後席乗員が閉止したとき、閉止操作に呼応して車室内騒音が高まるのを防止することができる。
実施例2は、各送風通路のエアミックスドア、リアベント開閉弁、バイパス弁をアクチュエータにより開閉制御する電子制御型の車両用空気調和装置とした例である。
まず、構成を説明する。
図9は実施例2の車両用空気調和装置を示す全体システム図である。
実施例2の車両用空気調和装置の空調ユニット1’は、図9に示すように、実施例1と同様に、空調ケース2と、フロント側通路3aと、リア側通路3bと、フロント側通路3aと、エバポレータ4と、ヒータコア6と、バイパス開口25と、リアベントダクト33と、を備えている。
そして、図9に示すように、運手席側エアミックスドア51と、後席側エアミックスドア52と、助手席側エアミックスドア53と、バイパス弁54と、リアベント開閉弁55と、運転席側ベント開閉弁56と、助手席側ベント開閉弁57と、ブロアユニットケース58と、を備えている。
すなわち、実施例1の一体でスライド動作するエアミックスドア5aに代え、フロント側通路3aの運手席側エアミックスドア51と、フロント側通路3aの助手席側エアミックスドア53と、リア側通路3bの後席側エアミックスドア52と、をそれぞれ独立して設定している。また、実施例1の一方向弁26に代え、バイパス開口25には、第4アクチュエータA4により開閉制御されるバイパス弁54を設けている。さらに、実施例1のリア切替グリル20に代え、第5アクチュエータA5により開閉制御されるリアベント開閉弁55を設けている。
実施例2の車両用空気調和装置の空調制御系としては、図9に示すように、空調制御の演算処理を行う空調コントロールユニット60を備えている。
前記空調コントロールユニット60に入力情報を出力する手段として、外気温度センサ61と、日射量センサ62と、室内温度センサ63と、エバポレータ出口温度センサ64と、運転席吹出し温度設定手段65(吹出し温度設定手段)と、助手席吹出し温度設定手段66(吹出し温度設定手段)と、後席吹出し温度設定手段67(吹出し温度設定手段)と、リアベント開閉スイッチS1(開閉弁状態検出手段)と、を備えている。
前記空調コントロールユニット60からの制御信号により動作する手段として、ブロアファンモータMと、第1アクチュエータA1(ドアアクチュエータ)と、第2アクチュエータA2(ドアアクチュエータ)と、第3アクチュエータA3(ドアアクチュエータ)と、第4アクチュエータA4と、第5アクチュエータA5と、を備えている。
前記ブロアファンモータMは、図外のブロアファン(送風機)を駆動制御する。前記第1アクチュエータA1は、運手席側エアミックスドア51を開閉制御する。前記第2アクチュエータA2は、後席側エアミックスドア52を開閉制御する。前記第3アクチュエータA3は、助手席側エアミックスドア53を開閉制御する。前記第4アクチュエータA4は、バイパス弁54を開閉制御する。前記第5アクチュエータA5は、リアベント開閉弁55を開閉制御する。
つまり、実施例2の吹出し温度調整手段は、ヒータコア6(加熱用熱交換器)を通過する送風とヒータコア6を迂回する送風の配風割合を調整する各エアミックスドア51,52,53と、該エアミックスドア51,52,53のドア開度位置を調整可能な各アクチュエータA1,A2,A3とを、3つに区画された送風通路3a,3b,3aについて独立に有する。
図10は実施例2の車両用空気調和装置の空調コントロールユニット60により実行される空調制御処理の流れを示すフローチャートであり、以下、各ステップについて説明する(送風通路閉止対応制御手段)。
ステップS21では、外気温度センサ61と、日射量センサ62と、室内温度センサ63と、エバポレータ出口温度センサ64と、からの各センサ値を入力し、ステップS22へ移行する。
ステップS22では、ステップS21でのセンサ値入力に続き、運転席吹出し温度設定手段65と、助手席吹出し温度設定手段66と、後席吹出し温度設定手段67と、から、各吹出し温度設定値を入力し、ステップS23へ移行する。
ステップS23では、ステップS22での吹出し温度設定値入力に続き、ステップS21で読み込まれたセンサ値と、ステップS22で読み込まれた吹出し温度設定値に基づき、第1アクチュエータA1によるドア開度位置と、第2アクチュエータA2によるドア開度位置と、第3アクチュエータA3によるドア開度位置と、が独立に演算され、ステップS24へ移行する。
この演算では、各送風通路3a,3b,3aからの実際の吹き出し温度が、各吹出し温度設定値に一致するように、各ドア開度位置が演算される。
ステップS24では、ステップS23でのアクチュエータ位置演算に続き、助手席側エアミックスドア53が演算されたドア開度位置となるように、第3アクチュエータA3に対し駆動制御指令が出力され、ステップS25へ移行する。
ステップS25では、ステップS24でのアクチュエータA3の出力に続き、リアベント開閉スイッチS1からのスイッチ信号により、リアベント開閉弁55が開であるか否かを判断し、YESの場合(開)はステップS26へ移行し、NOの場合(閉)はステップS28へ移行する。
ステップS26では、ステップS25でのリアベント開閉弁55が開であるとの判断に続き、バイパス弁54を閉とする制御指令を第4アクチュエータA4に対し出力し、ステップS27へ移行する。
ステップS27では、ステップS26での第4アクチュエータA4への閉出力に続き、ステップS23での運手席側エアミックスドア51のドア開度位置演算値となるように、第1アクチュエータA1に対し駆動制御指令を出力し、ステップS23での後席側エアミックスドア52のドア開度位置演算値となるように、第2アクチュエータA2に対し駆動制御指令を出力し、リターンへ移行する。
ステップS28では、ステップS25でのリアベント開閉弁55が閉であるとの判断に続き、バイパス弁54を開とする制御指令を第4アクチュエータA4に対し出力し、ステップS29へ移行する。
ステップS29では、ステップS28での第4アクチュエータA4への開出力に続き、後席側エアミックスドア52のドア開度位置を、ステップS23での運手席側エアミックスドア51のドア開度位置演算値とし、第1アクチュエータA1と第2アクチュエータA2に対し、運手席側エアミックスドア51と後席側エアミックスドア52とが同じドア開度となる駆動制御指令を出力し、リターンへ移行する。
次に、作用を説明する。
[バイパス送風作用]
実施例2の車両用空気調和装置にあっては、リアベント開閉スイッチS1を開操作し、リアベント開閉弁55を開放状態としたときには、図10のフローチャートにおいて、ステップS21→ステップS22→ステップS23→ステップS24→ステップS25→ステップS26→ステップS27へと進む流れが繰り返される。
したがって、ステップS26において、バイパス弁54を閉とする制御指令が第4アクチュエータA4に対し出力されることで、各送風通路3a,3b,3aの独立性が維持される。また、ステップS27において、運手席側エアミックスドア51のドア開度位置が演算値となるように制御され、後席側エアミックスドア52のドア開度位置が演算値となるように制御され、ステップS24において、助手席側エアミックスドア53のドア開度位置が演算値となるように制御されることで、それぞれ設定された吹き出し温度が得られる空調風が各吹出口により車室内に吹き出される。
これに対し、リアベント開閉スイッチS1を閉操作し、リアベント開閉弁55を閉止状態としたときには、図10のフローチャートにおいて、ステップS21→ステップS22→ステップS23→ステップS24→ステップS25→ステップS28→ステップS29へと進む流れが繰り返される。
したがって、ステップS28において、バイパス弁54を開とする制御指令が第4アクチュエータA4に対し出力されることで、バイパス開口25を介し、リア側通路3bから右側のフロント側通路3aへとバイパス送風される。また、助手席側エアミックスドア53のドア開度位置が演算値となるように制御されるが、後席側エアミックスドア52のドア開度については、ステップS29において、運手席側エアミックスドア51のドア開度と同じドア開度位置となるように協調制御される。
上記バイパス弁54を開とする制御により、実施例1の場合と同様に、リア側通路3bからの吹き出しを閉止した場合であっても、バイパス送風により、リア側通路3bに相当する部分のエバポレータ4及びヒータコア6の熱交換面を介して風が通過することになり、リア側通路3bからの吹き出しを閉止した場合であってもエバポレータ4及びヒータコア6の全熱交換面積を使うことができる。
この結果、圧力差が発生するのを待ってバイパス送風する実施例1と比べた場合、リアベント開閉弁55を閉止状態が検出されると、応答良くバイパス弁54が開とされ、送風量と送風抵抗に比例して発生する騒音を抑えることができるし、また、熱交換有効面積としても全熱交換面積が確保されることで、熱交換効率が低下することも抑えることができる。
また、3つに区画された送風通路3a,3b,3aについて、独立に温調制御を行う実施例2において、バイパス弁54を開とするバイパス送風制御を行う場合にも独立の温調制御を維持すると、運手席側エアミックスドア51と後席側エアミックスドア52のドア開度が相違することで、両ドア開口部からの送風量の違いにより乱流が発生することがあり、この乱流が騒音を悪化させる原因となる。
これに対し、バイパス弁54を開とするバイパス送風制御時には、運手席側エアミックスドア51と後席側エアミックスドア52のドア開度を同一とすることで、乱流による騒音の発生を防止することができる。
次に、効果を説明する。
実施例2の車両用空気調和装置にあっては、実施例1の(1),(4)の効果に加え、下記に列挙する効果を得ることができる。
(5) 前記複数の送風通路3a,3b,3aの送風温度をそれぞれ設定する吹出し温度設定手段65,66,67と、送風温度の設定に基づき、それぞれの送風通路の吹出し温度を調整する吹出し温度調整手段と、前記一つの送風通路3bの吹き出しを閉止可能なリアベント開閉弁55の開閉状態を検出するリアベント開閉スイッチS1と、前記リアベント開閉弁55の閉止を検出したとき(ステップS25でNO)、一つの送風通路3bのバイパス開口25に設けられたバイパス弁54を開く送風通路閉止対応制御手段(ステップS28)と、を備えたため、リアベント開閉弁55を閉止状態が検出されるとバイパス弁54が直ちに開とされ、応答良く騒音や熱交換効率の低下を抑えることができる。
(6) 前記送風通路閉止対応制御手段は、前記リアベント開閉弁55の閉止を検出したとき(ステップS25でNO)、一つの送風通路3bのバイパス開口25に設けられたバイパス弁54を開くと共に(ステップS28)、一つの送風通路3bの吹出し温度調整手段による吹出し温度調整制御を、バイパス先の送風通路3aの吹出し温度調整手段による吹出し温度調整制御と同一制御にし(ステップS29)、前記リアベント開閉弁55の開放を検出したとき(ステップS25でYES)、一つの送風通路3bのバイパス開口25に設けられたバイパス弁54を閉止すると共に(ステップS26)、送風温度の設定に基づき各吹出し温度調整する(ステップS27)ため、リアベント開閉弁55が開放状態のときに各送風通路3a,3bの温調制御の独立性を確保しながら、リアベント開閉弁55が閉止状態のときにバイパス送風を確保しながら、温度調整の協調制御により乱流による騒音の発生を防止することができる。
(7) 前記吹出し温度調整手段は、ヒータコア6を通過する送風とヒータコア6を迂回する送風の配風割合を調整するエアミックスドア51,52,53と、該エアミックスドア51,52,53のドア開度位置を調整可能なドアアクチュエータA1,A2,A3とを、複数に区画された送風通路3a,3b,3aについて独立に有する手段であるため、リアベント開閉弁55が開放状態のときに各送風通路3a,3bの温調制御の独立性を確保することができる。
以上、本発明の車両用空気調和装置を実施例1及び実施例2に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、3つの送風通路3a,3a,3bのうち、バイパス開口25を挟んで、一つの送風通路をリア側通路3b(後席側送風通路)とし、他の送風通路を右側のフロント側通路3a(運手席側送風通路)とする例を示したが、バイパス開口25は、リア側通路3bと左側のフロント側通路3a(助手席側送風通路)との間の仕切り壁等に設けても良いし、リア側通路3bと左右のフロント側通路3aとの間の2つの仕切り壁等に設けても良い。
実施例2では、請求項でいう「同一制御にする」場合の一例として、リアベント開閉弁55の閉止を検出したとき、後席側エアミックスドア52のドア開度と運手席側エアミックスドア51のドア開度と同じドア開度位置となるように協調制御する例を示した。
しかし、請求項でいう「同一制御にする」とは、
(a) 吹出し温度が同一となるようそれぞれのドア開度を制御する。
(b) それぞれのドアの全移動量が同じとき(例えば、実施例1)、ドアの開度を同一にする。
(c) それぞれのドアの全移動量が異なるときなど(例えば、実施例2)、ドアの全移動量に対する相対位置を同じにする。
など、概略吹出し温度が同じになる制御のことを指す。
実施例2では、開閉弁状態検出手段として、第5アクチュエータA5により開閉制御されるリアベント開閉弁55の開閉状態を検出するリアベント開閉スイッチS1の例を示した。しかし、例えば、図11に示すように、弁開閉操作機構70による手動操作により開閉されるリアベント開閉弁55の閉止状態を検出するリアベント閉止スイッチ71を開閉弁状態検出手段としても良い。尚、弁開閉操作機構70は、リアベント開閉弁側ギア70aと、操作レバー側ギア70bと、操作レバー70cと、を有して構成される。
実施例1,2では、車両用空気調和装置として、送風機を内蔵する送風機ユニットと、エバポレータ及びヒータコアを内蔵する空調ユニットとを備えた構成を示したが、送風機、エバポレータとヒータコアの少なくとも一つを全て内蔵する一体型空調ユニットを備えた構成であっても本発明を同様に適用できることは勿論である。要するに、送風機と、熱交換器を配し複数に区画された送風通路と、を備えた車両用空気調和装置であれば適用することができる。
本発明の実施例1を示し、車両用空気調和装置の空調ユニットの斜視図である。 本発明の実施例1を示し、空調ユニットの分解斜視図である。 本発明の実施例1を示し、空調ユニットの断面図である。 本発明の実施例1を示し、(a)〜(c)は空調ユニットの各組立て過程を示す斜視図である。 本発明の実施例1を示し、(a)はベントモードにおけるフロント側通路の断面図、(b)はベントモードにおけるリア側通路の断面図である。 本発明の実施例1を示し、(a)はバイレベルモードにおけるフロント側通路の断面図、(b)はバイレベルモードにおけるリア側通路の断面図である。 本発明の実施例1を示し、(a)デフ・フット(ヒート)モードにおけるフロント側通路の断面図、(b)はデフ・フット(ヒート)モードにおけるリア側通路の断面図である。 本発明の実施例1を示し、(a)はデフロスタモードにおけるフロント側通路の断面図、(b)はデフロスタモードにおけるリア側通路の断面図である。 実施例2の車両用空気調和装置を示す全体システム図である。 実施例2の車両用空気調和装置の空調コントロールユニット60により実行される空調制御処理の流れを示すフローチャートである。 開閉弁状態検出手段の他の例を示す概略側面図である。
符号の説明
2 空調ケース
2a,2b アウターケース分割部材
3 送風路
3a,3a フロント側通路(他の送風通路)
3b リア側通路(一つの送風通路)
4 エバポレータ(熱交換器)
6 ヒータコア(熱交換器)
20 リア切替グリル(開閉弁)
25 バイパス開口
26 一方向弁
26a,26b 弁体
33 リアベントダクト
51 運手席側エアミックスドア
52 後席側エアミックスドア
53 助手席側エアミックスドア
54 バイパス弁
55 リアベント開閉弁(開閉弁)
60 空調コントロールユニット
61 外気温度センサ
62 日射量センサ
63 室内温度センサ
64 エバポレータ出口温度センサ
65 運転席吹出し温度設定手段(吹出し温度設定手段)
66 助手席吹出し温度設定手段(吹出し温度設定手段)
67 後席吹出し温度設定手段(吹出し温度設定手段)
S1 リアベント開閉スイッチ(開閉弁状態検出手段)
A1 第1アクチュエータ(ドアアクチュエータ)
A2 第2アクチュエータ(ドアアクチュエータ)
A3 第3アクチュエータ(ドアアクチュエータ)
A4 第4アクチュエータ
A5 第5アクチュエータ

Claims (8)

  1. 送風機と、熱交換器を配し複数に区画された送風通路と、を備えた車両用空気調和装置において、
    前記複数の送風通路のうち、一つの送風通路の吹き出しを閉止可能な開閉弁と、
    前記開閉弁が閉止されたとき、一つの送風通路から他の送風通路に温調風を送風可能なバイパス開口と、
    を有することを特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 請求項1に記載された車両用空気調和装置において、
    前記バイパス開口は、一つの送風通路と他の送風通路が共に送風状態にあるとき、バイパス送風量を制限する弁を有することを特徴とする車両用空気調和装置。
  3. 請求項2に記載された車両用空気調和装置において、
    前記バイパス送風量を制限する弁は、一つの送風通路から他の送風通路への送風の制限に対し、他の送風通路から一つの送風通路への送風の制限をより強める一方向弁であることを特徴とする車両用空気調和装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載された車両用空気調和装置において、
    前記複数の送風通路のうち、一つの送風通路は、後席側送風通路であり、他の送風通路は、運手席側送風通路と助手席側送風通路の少なくとも一方の送風通路であることを特徴とする車両用空気調和装置。
  5. 請求項1または請求項4に記載された車両用空気調和装置において、
    前記複数の送風通路の送風温度をそれぞれ設定する吹出し温度設定手段と、
    送風温度の設定に基づき、それぞれの送風通路の吹出し温度を調整する吹出し温度調整手段と、
    前記一つの送風通路の吹き出しを閉止可能な開閉弁の開閉状態を検出する開閉弁状態検出手段と、
    前記開閉弁の閉止を検出したとき、一つの送風通路のバイパス開口に設けられたバイパス弁を開く送風通路閉止対応制御手段と、
    を備えたことを特徴とする車両用空気調和装置。
  6. 請求項5に記載された車両用空気調和装置において、
    前記送風通路閉止対応制御手段は、前記開閉弁の閉止を検出したとき、一つの送風通路のバイパス開口に設けられたバイパス弁を開くと共に、一つの送風通路の吹出し温度調整手段による吹出し温度調整制御を、バイパス先の送風通路の吹出し温度調整手段による吹出し温度調整制御と同一制御にし、前記開閉弁の開放を検出したとき、一つの送風通路のバイパス開口に設けられたバイパス弁を閉止すると共に、送風温度の設定に基づき各吹出し温度調整することを特徴とする車両用空気調和装置。
  7. 請求項5乃至請求項6の何れか1項に記載された車両用空気調和装置において、
    前記吹出し温度調整手段は、加熱用熱交換器を通過する送風と加熱用熱交換器を迂回する送風の配風割合を調整するエアミックスドアと、該エアミックスドアのドア開度位置を調整可能なドアアクチュエータとを、複数に区画された送風通路について独立に有する手段であることを特徴とする車両用空気調和装置。
  8. 送風機と、熱交換器を配し複数に区画された送風通路と、を備えた車両用空気調和装置において、
    前記複数の送風通路のうち、一つの送風通路の吹き出しが閉止されたとき、一つの送風通路から他の送風通路に温調風をバイパスして送風することを特徴とする車両用空気調和装置。
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