JP2004230995A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】前席用空調ユニットを利用して後席側の吹出温度調整を行う車両用空調装置において、後席側空気流れの圧損増大および空調ケースの体格の大型化を抑制するとともに、後席側バイレベルモード時の空調フィーリングを改善する。
【解決手段】前席用空調ユニットの暖房用熱交換器13の下側に位置する後席用冷風バイパス通路19を通過する冷風42と暖房用熱交換器13の後席用通路を通過する温風41との風量割合を後席用エアミックスドアにより調整する。この冷風42と温風41とを冷風ガイド43と温風ガイド44により車両左右方向に並べて上側の後席用フェイス開口部38および下側の後席用フット開口部39に導入し、冷温風を後席用フェイスダクト、後席用フットダクト内で混合する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前席用空調ユニットを利用して車室内の後席側へ空調風を吹き出す車両用空調装置において、後席側バイレベルモード時における冷風と温風の混合性を向上するための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、前席用空調ユニットを利用して車室内の後席側へ空調風を吹き出す車両用空調装置は知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図9はこの従来技術を示すものであり、空調ケース11内に暖房用熱交換器をなすヒータコア13を配置するとともに、この空調ケース11内部においてヒータコア13の上側に前席用冷風バイパス通路18を形成し、ヒータコア13の下側に後席用冷風バイパス通路19を形成している。また、ヒータコア13の熱交換部13aのうち、上側領域に前席用通路16を形成し、熱交換部13aの下側領域に後席用温風通路17を形成している。
【0004】
そして、前席用冷風バイパス通路18を通過する冷風とヒータコア13の前席用通路16を通過する温風との風量割合を前席用エアミックスドア20により調整して、車室内の前席側への吹出空気温度を制御する。また、後席用冷風バイパス通路19を通過する冷風とヒータコア13の後席用通路17を通過する温風との風量割合を後席用エアミックスドア21により調整して、車室内の後席側への吹出空気温度を独立に制御可能としている。
【0005】
後席用エアミックスドア21の下流側(車両後方側)には冷風と温風を混合する後席用空気混合部50を形成し、この後席用空気混合部50の更に下流側の上側に後席用フェイス開口部38を配置し、この後席用フェイス開口部38の下側に後席用フット開口部39を配置し、この後席用の両吹出開口部38、39を後席用吹出モードドア51により開閉して後席側の吹出モードを切り替えるようにしている。後席用フェイス開口部38には図示しない後席用フェイスダクトが接続され、また、後席用フット開口部36には図示しない後席用フットダクトが接続される。そして、後席用フェイスダクト先端部の後席用フェイス吹出口から後席乗員の上半身側へ空調風を吹き出し、また、後席用フットダクト先端部の後席用フット吹出口から後席乗員の足元側へ空調風を吹き出すようにしている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−62442号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、後席用吹出モードドア51を破線で示す中間位置51’に操作すると、両吹出開口部38、39が同時に開口され、後席側の吹出モードがバイレベルモードとなる。この後席側のバイレベルモード時に、後席用エアミックスドア21を破線で示す中間位置21’に操作すると、ヒータコア13の熱交換部13aの後席用通路17を通過した温風が矢印aのように両ドア21、51の板面の上側を通過して主に後席用フェイス開口部38側へ流れ、また、ヒータコア13下側の後席用冷風バイパス通路19を通過した冷風が矢印bのように両ドア21、51の板面の下側を通過して主に後席用フット開口部36に流れる。
【0008】
この結果、後席側のバイレベルモード時に後席側フェイス吹出温度が後席側フット吹出温度よりも高くなってしまう。そのため、後席乗員の顔部が火照る等の不具合が発生し、空調フィーリングを悪化させる。
【0009】
そこで、図10のように後席用エアミックスドア21と後席用吹出モードドア51との間隔を拡大して後席用空気混合部50の容積を拡大するとともに、この後席用空気混合部50の上側に温風ガイド50aを、また、下側に冷風ガイド50bをそれぞれ配置して、温風を矢印cのように下側へガイドし、また、冷風は矢印dのように上側へガイドすることにより、温風と冷風とを180°逆方向から対向的に衝突させ、冷温風の混合性を向上させることを本発明者らは検討してみた。
【0010】
この検討例によると、冷温風の混合性を向上させることができるが、その反面、上下の両ガイド50a、50bによって冷温風の流れ方向が急激に大きく曲げられ冷温風が衝突するので、空気流れの圧損が増大して後席側への吹出風量を低下させる。また、後席用空気混合部50の容積を拡大するので、空調ケース11の体格が大型化し、車両搭載性も悪化させる。
【0011】
本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、前席用空調ユニットを利用して後席側の吹出温度調整を行う車両用空調装置において、後席側空気流れの圧損増大および空調ケースの体格の大型化を抑制するとともに、後席側のバイレベルモード時における空調フィーリングの改善を図ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車室内前席側に配置される空調ケース(11)において暖房用熱交換器(13)の空気流れ下流側に、前席用吹出開口部(28、31、34)および後席用吹出開口部(38、39)を配置し、前席用吹出開口部(28、31、34)を通して車室内の前席側領域に空気を吹き出すとともに、後席用吹出開口部(38、39)に後席用ダクト(45、46)を接続し、後席用ダクト(45、46)の下流端部から車室内の後席側領域に空気を吹き出す車両用空調装置において、
後席用吹出開口部として車両上下方向に隣接配置される後席用フェイス開口部(38)と後席用フット開口部(39)とを備え、後席用ダクトとして後席用フェイス開口部(38)に接続される後席用フェイスダクト(45)と、後席用フット開口部(39)に接続される後席用フットダクト(46)とを備え、暖房用熱交換器(13)の熱交換用コア部(13a)のうち下側領域に後席用通路(17)を形成するとともに、暖房用熱交換器(13)の下側に暖房用熱交換器(13)をバイパスして冷風が流れる後席用冷風バイパス通路(19)を形成し、後席用冷風バイパス通路(19)を通過する冷風と、暖房用熱交換器(13)の後席用通路(17)を通過する温風との風量割合を後席用エアミックスドア(21)により調整するようになっており、後席用冷風バイパス通路(19)からの冷風と後席用通路(17)からの温風とを車両左右方向に並べるガイド手段(43、44)を空調ケース(11)内に設け、冷風と温風を車両左右方向に並べた状態で後席用フェイス開口部(38)および後席用フット開口部(39)に導入し、冷風と温風を後席用フェイスダクト(45)および後席用フットダクト(46)内で混合することを特徴とする。
【0013】
これによると、暖房用熱交換器(13)の後席用通路(17)を通過する温風が後席用冷風バイパス通路(19)の冷風の上側を流れる構成であっても、この温風と冷風をガイド手段(43、44)により車両左右方向に並ぶように方向転換して、上下に隣接配置される後席用フェイス開口部(38)と後席用フット開口部(39)とに略均等に温風と冷風を導入できる。そして、この冷風と温風を長さの長い後席用フェイスダクト(45)および後席用フットダクト(46)内でそれぞれ十分混合できる。
【0014】
このため、後席側のバイレベルモード時に、後席乗員の欲する所望温度の空調風を後席用フェイスダクト(45)および後席用フットダクト(46)の下流端部からそれぞれ吹き出すことができ、後席側バイレベルモード時における空調フィーリングを向上できる。
【0015】
しかも、温風と冷風を車両左右方向に並んだ状態で後席用フェイス開口部(38)および後席用フット開口部(39)の双方に導入し、そして、長さの長い後席用ダクト(45、46)を有効活用して冷温風を十分混合できるから、空調ケース(11)内に、後席側の冷温風を混合するための空気混合空間を特別に設定する必要がなく、空調ケース(11)を小型化できる。
【0016】
更に、冷温風の混合作用自体は後席用ダクト(45、46)内部で行うから、ガイド手段(43、44)は冷温風の流れ方向を車両左右方向の中央部側または外側へ滑らかにガイドするだけでよく、図10の例のような冷温風の流れ方向の急激な曲げを設定する必要がない。
【0017】
この結果、請求項1では図10の例に比較して、ガイド手段(43、44)の設置に伴う後席側流路の圧損増大を大幅に低減でき、後席側への吹出風量の低下を僅少量に抑制することができる。
【0018】
請求項2に記載の発明のように、請求項1において、ガイド手段は具体的には、冷風を車両左右方向の中央部側にガイドする冷風ガイド手段(43)と、温風を冷風よりも車両左右方向の外側にガイドする温風ガイド手段(44)とにより構成できる。
【0019】
また、請求項3に記載の発明のように、請求項1において、ガイド手段は具体的には、冷風を車両左右方向の外側にガイドする冷風ガイド手段(43)と、温風を冷風よりも車両左右方向の中央部側にガイドする温風ガイド手段(44)とにより構成してもよい。
【0020】
請求項4に記載の発明では、車室内前席側に配置される空調ケース(11)において暖房用熱交換器(13)の空気流れ下流側に、前席用吹出開口部(28、31、34)および後席用吹出開口部(38、39)を配置し、前席用吹出開口部(28、31、34)を通して車室内の前席側領域に空気を吹き出すとともに、後席用吹出開口部(38、39)に後席用ダクト(45、46)を接続し、後席用ダクト(45、46)の下流端部から車室内の後席側領域に空気を吹き出す車両用空調装置において、
後席用吹出開口部として車両上下方向に隣接配置される後席用フェイス開口部(38)と後席用フット開口部(39)とを備え、後席用ダクトとして後席用フェイス開口部(38)に接続される後席用フェイスダクト(45)と、後席用フット開口部(39)に接続される後席用フットダクト(46)とを備え、暖房用熱交換器(13)の熱交換用コア部(13a)のうち下側領域に後席用通路(17)を形成するとともに、暖房用熱交換器(13)の車両左右方向の外側に、暖房用熱交換器(13)をバイパスして冷風が流れる後席用冷風バイパス通路(19)を形成し、後席用冷風バイパス通路(19)を通過する冷風と、暖房用熱交換器(13)の後席用通路(17)を通過する温風との風量割合を後席用エアミックスドア(21)により調整するようになっており、後席用冷風バイパス通路(19)からの冷風と後席用通路(17)からの温風とを車両左右方向に並べた状態で後席用フェイス開口部(38)および後席用フット開口部(39)に導入し、冷風と温風を後席用フェイスダクト(45)および後席用フットダクト(46)内で混合することを特徴とする。
【0021】
これによると、請求項1のようなガイド手段(43、44)を特別に設けなくても、暖房用熱交換器(13)の車両左右方向の外側に後席用冷風バイパス通路(19)を形成するという通路形態自体により、後席用冷風バイパス通路(19)からの冷風と暖房用熱交換器(13)の後席用通路(17)からの温風とを車両左右方向に並べた状態で後席用フェイス開口部(38)および後席用フット開口部(39)に導入できる。
【0022】
従って、請求項1と同様に後席側バイレベルモード時の空調フィーリングを向上できるのみならず、ガイド手段(43、44)の廃止により空調ケース(11)を一層小型化できる。更に、ガイド手段(43、44)の廃止により後席側流路の圧損を請求項1よりも一層低減でき、後席側への吹出風量を請求項1より増加できる。
【0023】
請求項5に記載の発明のように、請求項4において、後席用冷風バイパス通路(19)を暖房用熱交換器(13)の左右両側に形成し、暖房用熱交換器(13)を通過した温風が車両左右方向の中央部を流れ、後席用冷風バイパス通路(19)を通過した冷風が中央部の温風の左右両側を流れるようにしてよい。
【0024】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1、図2は第1実施形態を示すものであり、本実施形態による車両用空調装置の前席用空調ユニット部は、大別して、図1に示す空調本体ユニット10と、この空調本体ユニット10に空気を送風する送風機ユニット(図示せず)との2つの部分に分かれている。
【0026】
送風機ユニットは車室内前部の計器盤(図示せず)内側のうち、中央部から助手席側へオフセットして配置されており、これに対し、空調本体ユニット10は車室内前部の計器盤(図示せず)内側のうち、車両左右(幅)方向の略中央部に配置されている。空調本体ユニット10は、計器盤内側にて、車両の前後、上下および左右方向に対して、図1、図2の矢印で示す搭載方向で配置されている。
【0027】
送風機ユニットは周知のごとく外気(車室外空気)と内気(車室内空気)を切替導入する内外気切替箱と、この内外気切替箱を通して吸入した空気を送風する遠心式の送風機とを有している。
【0028】
空調本体ユニット10は車室内へ向かって送風される空気通路を構成する樹脂製の空調ケース11を有し、この空調ケース11内に冷房用熱交換器をなす蒸発器12と暖房用熱交換器をなすヒータコア13を両方とも一体的に内蔵している。空調ケース11内の、最も車両前方側の部位には空気入口空間14が形成されている。この空気入口空間14には送風機ユニットの遠心式送風機の送風空気が流入する。
【0029】
空調ケース11内において空気入口空間14直後の部位に蒸発器12が略垂直に配置されている。この蒸発器12は周知のごとく冷凍サイクルの低圧冷媒の蒸発潜熱を送風空気から吸熱して送風空気を冷却するものである。そして、蒸発器12の空気流れ下流側(車両後方側)に、所定の間隔を開けてヒータコア13が配置されている。
【0030】
ヒータコア13は、蒸発器12を通過した冷風を再加熱するものであって、その内部に、図示しない車両エンジンから高温の温水(エンジン冷却水)が流れ、この温水を熱源として空気を加熱するものである。ヒータコア13は周知のごとく温水が通過する偏平チューブとこれに接合されたコルゲートフィンとからなる熱交換用コア部13aを有している。この熱交換用コア部13aの下部に温水が流入する入口タンク13bが配置され、熱交換用コア部13aの上部に温水を流出させる出口タンク13cが配置されている。
【0031】
ヒータコア13は、その上部(出口タンク13c側部分)が下部(入口タンク13b側部分)よりも車両前方側(蒸発器12側)に位置するように鉛直方向から所定角度だけ傾斜配置されている。
【0032】
ヒータコア13の熱交換用コア部13aの空気流れ上流側には仕切り部材15が配置され、この仕切り部材15と空気流れ下流側に位置する後述の切替ドア37とにより熱交換用コア部13aの空気通路が上側の前席用通路16と下側の後席用通路17とに仕切られる。この仕切り部材15はヒータコア13の空気流れ上流側において、空調ケース11内部空間の車両左右方向(図1の紙面垂直方向)の全長にわたって延びるように配置されて、空気流れを整流する整流部材の役割を兼ねている。なお、仕切り部材15は空調ケース11と別体の板状部材あるいは空調ケース11に一体成形した板状部材により構成される。
【0033】
空調ケース11内の空気通路において、ヒータコア13の上方部位および下方部位には、それぞれヒータコア13をバイパスして空気(冷風)が流れる前席用冷風バイパス通路18、後席用冷風バイパス通路19が形成されている。
【0034】
また、蒸発器12とヒータコア13との間には前席用エアミックスドア20および後席用エアミックスドア21がそれぞれ配置されている。ここで、前席用エアミックスドア20は車室内前席側への吹出空気温度を調整する前席側温度調整手段を構成するものであって、本例では、可撓性を有するフィルムドアにより構成されている。また、後席用エアミックスドア21は車室内後席側への吹出空気温度を調整する後席側温度調整手段を構成するものであって、本例では、回転軸21aを中心として回転する板ドアにより構成されている。
【0035】
前席用エアミックスドア20を構成するフィルムドアは、より具体的にはポリエチレン樹脂のごとく可撓性を有し、強度に優れた樹脂製フィルム状の膜状部材にて構成される。そして、フィルムドアの移動方向(上下方向)の途中部位には空気を通過させるための開口部(図示せず)が形成されている。
【0036】
一方、空調ケース11内部のうち、前席用冷風バイパス通路18の上端部に第1巻き取り軸22を回転可能に配置し、また、ヒータコア13の熱交換用コア部13aの上流側にて仕切り部材15の上部に第2巻き取り軸23を回転可能に配置している。
【0037】
そして、前席用エアミックスドア20を構成するフィルムドアの一端部を第1巻き取り軸22に固定し、他端部を第2巻き取り軸23に固定し、フィルムドアの両端部を第1、第2巻き取り軸22、23に巻き取ったり、第1、第2巻き取り軸22、23から巻き戻す(送り出す)ことができるようにしている。これにより、前席用エアミックスドア20は、第1、第2巻き取り軸22、23の間で一定の張力が付与された状態でもって前席用冷風バイパス通路18とヒータコア13の熱交換用コア部13aの前席用通路16とをそれぞれ横切るようにして、空調ケース11内の上下方向に移動可能となっている。
【0038】
上記第1、第2巻き取り軸22、23のうちいずれか一方にドア操作機構(図示せず)を連結し、このドア操作機構により第1、第2巻き取り軸22、23を連動して正逆両方向に回転駆動するようになっている。
【0039】
前席用エアミックスドア20を空調ケース11内の上下方向に移動させることにより、前席用エアミックスドア20の開口部(図示せず)を任意の位置に移動させることができる。この開口部の移動によって、上記各通路16、18の開度を任意に調整して、前席用通路16で加熱される温風と前席用冷風バイパス通路18を通過する冷風との風量割合を任意に調整できる。
【0040】
また、後席用エアミックスドア21の回転軸21aにも独立のドア操作機構(図示せず)を連結し、このドア操作機構により後席用エアミックスドア21を前席用エアミックスドア20と独立に回転駆動するようになっている。
【0041】
後席用エアミックスドア21の回転によりヒータコア13の熱交換用コア部13aの後席用通路17と後席用冷風バイパス通路19の開度を任意に調整して、ヒータコア13の後席用通路17で加熱される温風と、後席用冷風バイパス通路19を通過する冷風との風量割合を任意に調整できる。
【0042】
一方、空調ケース11内部において、ヒータコア13の熱交換用コア部13aの前席用通路16の空気流れ下流側(車両後方側)の部位には、ヒータコア13の直後から上方に向かう前席用温風通路26が形成されている。前席用温風通路26の下流側(上方側)はヒータコア13の上方部において前席用冷風バイパス通路18の下流側と合流し、冷風と温風の混合を行う前席用空気混合部27を形成している。
【0043】
そして、空調ケース11の上面部において前席用空気混合部27の上方部位にデフロスタ開口部28が開口している。このデフロスタ開口部28にはデフロスタダクト29が接続され、このデフロスタダクト29の先端部にデフロスタ吹出口29aを設け、このデフロスタ吹出口29aから車両前面窓ガラスの内面に向けて空調風を吹き出す。デフロスタ開口部28は回転可能な板状のデフロスタドア30により開閉される。
【0044】
空調ケース11の上面部において、デフロスタ開口部28よりも車両後方側(乗員寄り)の部位に前席用フェイス開口部31が設けられている。この前席用フェイス開口部31には前席用フェイスダクト32が接続され、前席用フェイスダクト32の先端部に前席用フェイス吹出口32aを設けている。この前席用フェイス吹出口32aは計器盤上方側に配置され、前席乗員の上半身側に向けて空調風を吹き出す。前席用フェイス開口部31は回転可能な板状の前席用フェイスドア33により開閉される。
【0045】
次に、空調ケース11において、前席用フェイス開口部31の下方側に前席用フット開口部34が設けられている。この前席用フット開口部34にはフットダクト35が接続され、このフットダクト35の下端部に前席用フット吹出口35aを設け、この前席用フット吹出口35aから前席乗員の足元部に向けて空調風を吹き出す。前席用フット開口部34は回転可能な板状の前席用フットドア36により開閉される。
【0046】
上記したデフロスタドア30と前席用フェイスドア33と前席用フットドア36は、前席用吹出モードドア手段であって、図示しないリンク機構を介して共通のドア操作機構に連結される。従って、この共通のドア操作機構により前席用吹出モードドア30、33、36が連動操作されるようになっている。
【0047】
一方、前述の切替ドア37は回転軸37aにより回転可能な板ドアからなり、ヒータコア13の下流側(車両後方側)の下方側部位に配置されている。より具体的には、ヒータコア13の空気下流側部位において、前席用通路16と後席用通路17との仕切り位置の延長方向に切替ドア37の回転軸37aが配置され、切替ドア37は、ヒータコア13の空気下流側部位において後席用通路17に対向する領域で回転する。
【0048】
切替ドア37は、後席用エアミックスドア21と連動して操作されるため、切替ドア37の回転軸37aの一端部を空調ケース11の外部に突出させて、図示しないリンク機構を介して、前述した後席用エアミックスドア21の操作機構に連結している。
【0049】
そして、後席用エアミックスドア21が図1の実線で示す最大暖房位置位置に操作されると、切替ドア37が図1の実線位置に操作され、切替ドア37が仕切り部材15の延長上に位置してヒータコア13の前席用通路16と後席用通路17とを仕切り、後席用通路17と前席用温風通路26との連通を遮断する。従って、図1の実線位置は切替ドア37の「仕切り位置」である。
【0050】
これに反し、後席用エアミックスドア21が図1の破線で示す最大冷房位置に操作されると、切替ドア37が図1の破線位置に操作され、後席用通路17と後席用吹出開口部38、39との連通を遮断して後席用通路17を前席用温風通路26に連通させる。従って、図1の破線位置は切替ドア37の「後席側シャット位置」である。切替ドア37は後席用エアミックスドア21の回転角の変化に連動して上記の「仕切り位置」と「後席側シャット位置」との間で連続的に回転変位する。
【0051】
上記した後席用吹出開口部38、39は、空調ケース11の車両後方側における下端部付近に車両上下方向に隣接配置されている。この後席用吹出開口部は、具体的には、後席用フェイス開口部38と後席用フット開口部39であり、後席用フェイス開口部38が上側に位置し、後席用フット開口部39は後席用フェイス開口部38の下側に位置している。
【0052】
なお、本実施形態では図2に示すように空調ケース11内部の車両左右方向の中央部に仕切り板40を配置して、空調ケース11の内部通路を車両左右方向の右側通路と左側通路とに仕切るようにしてある。そのため、後席用フェイス開口部38と後席用フット開口部39はこの空調ケース11内部の右側通路と左側通路とに対応して左右に分割して設けてある。
【0053】
この後席用フェイス開口部38と後席用フット開口部39はともにヒータコア13の熱交換用コア部13aの後席用通路17の下流側(車両後方側)および後席用冷風バイパス通路19の下流側(車両後方側)に連通し、後席用通路17からの温風41(斜線矢印)および後席用冷風バイパス通路19からの冷風42(白抜き矢印)が後席用フェイス開口部38と後席用フット開口部39に導入される。
【0054】
その際、本実施形態では図2に示すように空調ケース11の内部において温風41と冷風42が車両左右方向に並んだ状態で温風両開口部37、38に導入されるようになっている。
【0055】
すなわち、本実施形態では、後席用冷風バイパス通路19の下流側(車両後方側)の左右両側部に冷風ガイド43、43を配置している。この左右の冷風ガイド43、43相互間の間隔が空気流れの上流端(車両前方側端部)で最大となり、後席用冷風バイパス通路19の車両左右方向の幅寸法と同等になっている。
【0056】
そして、空気流れの下流側へ行くに従って、左右の冷風ガイド43、43相互が互いに接近して、相互の間隔が減少するように冷風ガイド43、43を滑らかに湾曲した形状にしてある。
【0057】
換言すると、左右の冷風ガイド43、43は上流側から下流側へ行くに従って車両左右方向の中央部側へ湾曲する湾曲形状にしてある。これにより、後席用冷風バイパス通路19からの冷風42が冷風ガイド43、43の湾曲形状に沿って空調ケース11内部の中央部側へガイドされる。
【0058】
一方、ヒータコア13の後席用通路17の下流側(車両後方側)において、切替ドア37の回転作動空間よりも下流側領域に左右の温風ガイド44、44をV字状に配置してある。この左右の温風ガイド44、44は本例では平板状の板部材により構成され、温風ガイド44、44の空気流れ上流端(車両前方側端部)は互いに空調ケース11の内部において車両左右方向の中央部の1箇所に集合するように配置されている。そして、空気流れの下流側へ行くに従って、左右の温風ガイド44、44を車両左右方向の外側へ広げるとともに徐々に下方へ垂下させるようにしている。
【0059】
左右の温風ガイド44、44の下流端は左右の冷風ガイド43、43の下流側部位の上端面上、あるいはこの上端面より左右外側に配置している。これにより、後席用通路17からの温風41が左右の温風ガイド44、44の面に沿って車両左右方向の外側へガイドされ、冷風ガイド43、43の左右外側の領域に導入される。
【0060】
以上により、後席用フェイス開口部38および後席用フット開口部39において、車両左右方向の中央部寄り(内側)の部位に冷風42が流れ、左右の冷風ガイド43、43の車両左右方向の外側へ温風41が流れるようになっている。
【0061】
なお、冷風ガイド43、43および温風ガイド44、44は樹脂成形にて空調ケース11に一体に成形することができる。しかし、空調ケース11の成形形状の簡素化のために、冷風ガイド43、43および温風ガイド44、44を空調ケース11とは別体にて単独に成形し、この別体の冷風ガイド43、43および温風ガイド44、44を空調ケース11に接着等の手段で固定しても良い。
【0062】
後席用フェイス開口部38の周縁部に後席用フェイスダクト45の上流端を嵌合接続している。同様に、後席用フット開口部39の周縁部に後席用フットダクト46の上流端を嵌合接続している。後席用フェイスダクト45および後席用フットダクト46の下流端は車室内の後席側領域に配置され、後席用フェイスダクト45の下流端には後席乗員の上半身側に向けて空調風を吹き出す後席用フェイス吹出口45aが設けてある。また、後席用フットダクト46の下流端には後席乗員の足元に向けて空調風を吹き出す後席用フット吹出口46aが設けてある。
【0063】
図1に示すように後席用フェイス開口部38の内部に後席用フェイスドア38aを回転可能に配置し、また、後席用フット開口部39の内部に後席用フットドア39aを回転可能に配置している。ここで、後席用フェイス開口部38および後席用フット開口部39は左右に分割して配置されているから、後席用フェイスドア38aおよび後席用フットドア39aも左右に分割して配置される。
【0064】
後席用フェイスドア38aおよび後席用フットドア39aは、本例では板ドアの中央部に回転軸を配置したバタフライドアにより構成され、それぞれ開口部38、39を開閉するようになっている。また、合計4個のドア38a、39aの回転軸は共通の後席用吹出モード操作機構に連結され、連動操作されるようになっている。この後席用吹出モード操作機構および上記した他の各種のドア操作機構は、いずれもサーボモータを用いたアクチュエータにより構成される。
【0065】
また、本実施形態では、前述したように空調ケース11内部の空気通路を仕切り板40により車両左右方向の右側通路と左側通路とに仕切っているので、この右側通路と左側通路とに対応して前席用エアミックスドア20、後席用エアミックスドア21、前席用吹出開口部28、31、34等も左右に分割して設けてある。そして、左右の前席用エアミックスドア20および左右の後席用エアミックスドア21にそれぞれ独立の操作機構を設けて、車室内前席側および後席側の左右への吹出空気温度をそれぞれ独立に制御可能としている。
【0066】
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明する。最初に、前席側および後席側の吹出モードとしてフェイスモードが設定された場合を説明すると、前席側では前席用フェイスドア33により前席用フェイス開口部31のみを開口し、デフロスタ開口部28と前席用フット開口部34はドア30、36により閉塞する。また、後席側では、後席用フェイスドア38aにより後席用フェイス開口部38を開口し、後席用フットドア39aにより後席用フット開口部39を閉塞する。
【0067】
そして、前席用エアミックスドア20を構成するフィルムドアの開口部が前席用冷風バイパス通路18と全面的に重合して前席用冷風バイパス通路18を全開するとともにフィルムドアの膜部がヒータコア13の前席用通路16を全閉する位置に前席用エアミックスドア20を移動させると、前席側は最大冷房状態となる。
【0068】
また、後席用エアミックスドア21を図1の破線位置に回転操作すると、ヒータコア13の後席用通路17を全閉するとともに後席用冷風バイパス通路19を全開するので、後席側も最大冷房状態となる。また、後席用エアミックスドア21が最大冷房位置に操作されることに連動して、切替ドア37は、図1の破線位置に示すようにヒータコア13の後席用通路17と後席用吹出開口部38、39側との連通を遮断する「後席シャット位置」に操作される。
【0069】
この状態において、送風機ユニットの送風機および冷凍サイクルが運転されると、送風機ユニットからの送風空気が空調ケース11の最前部の空気入口空間14に流入した後、蒸発器12で冷却されて冷風となる。
【0070】
最大冷房状態ではこの冷風がそのまま、前席用冷風バイパス通路18、前席用空気混合部27および前席用フェイス開口部31を経て前席用フェイスダクト32を通過し、前席用フェイス吹出口32aから前席乗員の上半身に向けて冷風が吹き出す。
【0071】
これと同時に、上記冷風がそのまま、後席用冷風バイパス通路19を経て後席用フェイス開口部38、後席用フェイスダクト45を通過し、後席用フェイス吹出口45aから後席乗員の上半身に向けて冷風が吹き出す。
【0072】
そして、前席用エアミックスドア20を図1の下方へ移動させると、前席用エアミックスドア20を構成するフィルムドアの開口部も下方へ移動して前席用冷風バイパス通路18およびヒータコア13の前席用通路16の双方と重合するので、前席用冷風バイパス通路18およびヒータコア13の前席用通路16の双方を所定開度で開口する。
【0073】
また、後席用エアミックスドア21を図1の破線位置から実線位置の方向へ回転操作すると、後席用冷風バイパス通路19およびヒータコア13の後席用通路17の双方を所定開度で開口する。切替ドア37は後席用エアミックスドア21の回転操作に連動して回転操作され、破線で示す「後席シャット位置」から実線で示す「仕切り位置」側へ所定角度だけ回転変位する。
【0074】
従って、前席側および後席側の双方において、冷風と温風の風量割合により温度調整された所望温度の空調風を車室内の乗員上半身側へ吹き出すことができる。そして、前席用エアミックスドア20および後席用エアミックスドア21の操作位置を独立に制御することにより、前席側および後席側の車室内吹出空気温度を独立に制御することができる。
【0075】
次に、前席側および後席側の双方においてフットモードが設定された場合を説明すると、フットモード時には前席用フェイス開口部31が前席用フェイスドア33により全閉され、デフロスタ開口部28がデフロスタドア30により小開度だけ開口し、前席用フット開口部34は前席用フットドア36により全開状態にて開口する。一方、後席側では、後席用フェイスドア38aにより後席用フェイス開口部38を閉塞し、後席用フットドア39aにより後席用フット開口部39を開口する。
【0076】
そして、前席用エアミックスドア20を構成するフィルムドアの開口部がヒータコア13の前席用通路16と全面的に重合して前席用通路16を全開するとともにフィルムドアの膜部が前席用冷風バイパス通路18を全閉する位置に前席用エアミックスドア20を移動させると、前席側は最大暖房状態となる。また、後席用エアミックスドア21を図1の実線位置に回転操作して後席用冷風バイパス通路19を全閉するとともにヒータコア13の後席用通路17を全開すると、後席側も最大暖房状態となる。
【0077】
切替ドア37は、後席用エアミックスドア21が最大暖房状態に回転操作されることに連動して、実線で示す「仕切り位置」に操作され、ヒータコア13の前席用通路16と後席用通路17とを仕切る。
【0078】
最大暖房状態では、送風機ユニットの送風空気の全量がヒータコア13の熱交換用コア部13aに流入し、加熱される。ヒータコア13の前席用通路16で加熱された温風の大部分は前席用温風通路26、前席用空気混合部27およびフット開口部34を通過してフットダクト35のフット吹出口35aから前席乗員の足元側へ向かって吹き出す。また、ヒータコア13の前席用通路16で加熱された温風の一部は前席用空気混合部27からデフロスタ開口部28側へ分岐してデフロスタダクト29のデフロスタ吹出口29aから車両窓ガラスへ向かって吹き出す。
【0079】
なお、フットモードにおいても、前席用エアミックスドア20および後席用エアミックスドア21の操作位置を独立に制御することにより、前席側および後席側の車室内吹出空気温度を独立に制御できることはもちろんである。
【0080】
次に、前席側吹出モードとしてデフロスタモードが設定された場合を説明すると、デフロスタモード時には前席用フェイス開口部31および前席用フット開口部34が前席用フェイスドア33、前席用フットドア36により全閉され、デフロスタ開口部28がデフロスタドア30により全開状態にて開口する。
【0081】
このデフロスタモード設定に連動して空調用制御装置(図示せず)から後席用エアミックスドア21の操作機構のアクチュエータに制御信号を出力して、後席用エアミックスドア21を実線で示す最大暖房位置に維持したまま、切替ドア37を破線で示す「後席側シャット位置」に操作する。これにより、ヒータコア13の後席用通路17と後席用吹出開口部38、39との連通を遮断して後席用通路17を前席用温風通路26に連通させる。
【0082】
以上によりヒータコア13の前席用通路16および後席用通路17の双方を通過した温風の全量を前席用温風通路26を経てデフロスタ開口部28に流入できる。従って、後席側への吹出風量を零にしてデフロスタ吹出風量を最大限に増大でき、車両窓ガラスの防曇性能を効果的に発揮できる。
【0083】
なお、デフロスタモードにおいても、前席用エアミックスドア20の操作位置は自由に調整できるので、前席用エアミックスドア20の操作位置の調整によりデフロスタ吹出空気温度を任意に調整できる。
【0084】
前席側の吹出モードとして、フェイスモード、フットモードおよびデフロスタモードについて説明したが、その他に、(1)前席用フェイス開口部31と前席用フット開口部34を同時に開口する前席側のバイレベルモード、後席用フェイス開口部38および後席用フット開口部39を同時に開口する後席側のバイレベルモード、(2)フットモードに比較してデフロスタ開口部28の開度を増大するとともに、前席用フット開口部34の開度を減少させて、デフロスタ吹出風量とフット吹出風量とを同程度とする前席側のフットデフロスタモード等を設定できる。
【0085】
次に、後席側のバイレベルモードにおける冷温風の混合作用について詳述する。後席側のバイレベルモード時には後席用フェイス開口部38および後席用フット開口部39の双方を後席用フェイスドア38aおよび後席用フットドア39aにより開口する。バイレベルモードは、通常、春秋の中間温度期に使用されるので、後席用エアミックスドア21は実線で示す最大暖房位置と破線で示す最大冷房位置との中間位置に操作される。これに連動して、切替ドア37も実線で示す「仕切り位置」と破線で示す「後席シャット位置」との中間位置に操作される。
【0086】
これにより、蒸発器12通過後、後席側へ送風される冷風の一部がヒータコア13の後席用通路17を通過して温風41となり、この温風41が後席用の両開口部38、39へ向かって流れる。これと同時に、後席側へ送風される冷風の残部が後席用冷風バイパス通路19を通過して矢印42のように後席用の両開口部38、39へ向かって流れる。
【0087】
ところで、本実施形態では、後席用冷風バイパス通路19の下流側(車両後方側)の左右両側部に、空気流れの上流側から下流側へ行くに従って車両左右方向の中央部側へ滑らかに湾曲する冷風ガイド43、43を配置しているから、後席用冷風バイパス通路19からの冷風42が図2に示すように冷風ガイド43、43の湾曲形状に沿って空調ケース11内部の中央部側へガイドされる。
【0088】
一方、ヒータコア13の後席用通路17の下流側(車両後方側)に、空気流れの下流側へ行くに従って車両左右方向の外側へ広がるとともに下方へ垂下する左右の温風ガイド44、44をV字状に配置してある。この左右の温風ガイド44、44の下流端を図2に示すように左右の冷風ガイド43、43の下流側部位の上端面上に配置するか、あるいはこの上端面より左右外側に配置する。
【0089】
これにより、後席用通路17からの温風41が図2に示すように左右の温風ガイド44、44の面に沿って車両左右方向の外側へガイドされ、冷風ガイド43、43の左右外側の領域に導入される。
【0090】
以上により、後席用フェイス開口部38および後席用フット開口部39において、それぞれ車両左右方向の中央部寄り(内側)の部位に冷風42が流れ、左右の冷風ガイド43、43の車両左右方向の外側へ温風41が流れる。従って、温風41と冷風42が車両左右方向に並んだ状態で後席用の両開口部38、39に略均等に導入されるので、温風41と冷風42が後席用の両開口部38、39の一方のみに偏って流入することがない。
【0091】
そして、後席用の両開口部38、39にはそれぞれ車室内前席側から後席側まで延びる長い後席用のダクト45、46が接続されているので、この後席用ダクト45、46内を冷温風が通過する間に冷温風を十分混合できる。従って、後席乗員の欲する適切な温度の空調風を後席用フェイス開口部38および後席用フット開口部39から後席乗員の上半身側と足元側へ同時に吹き出すことができ、後席側のバイレベルモード時における空調フィーリングを向上できる。
【0092】
しかも、温風41と冷風42を車両左右方向に並んだ状態で後席用フェイス開口部38および後席用フット開口部39の双方に導入し、そして、長さの長い後席用ダクト45、46を有効活用して冷温風を十分混合できるから、前席用空調本体ユニット10の空調ケース11側に、後席側の冷温風を混合するための空気混合空間を特別に設定する必要がなく、前席用空調本体ユニット10の空調ケース11を小型化できる。
【0093】
更に、本実施形態による冷風ガイド43、43は冷風42を車両左右方向の中央部側へ滑らかにガイドし、また、温風ガイド44、44は、温風41を車両左右方向の外側へ滑らかにガイドするものであるので、前述した図10の例のように後席側流路の圧損が大きく増大することがない。
【0094】
すなわち、前述した図10の例では、後席用空気混合部50の上下両側に配置した温風ガイド50aと冷風ガイド50bとによって、冷温風の流れ方向を矢印c、dのように急激に大きく曲げて、温風と冷風とを対向的に衝突させるので、後席側流路の圧損が必然的に増大して、後席側への吹出風量を低下させる。これに対し、本実施形態では、冷温風の混合作用自体は後席用ダクト45、46内部で行うから、両ガイド43、43、44、44は冷温風の流れ方向を車両左右方向の中央部側または外側へ滑らかにガイドするだけでよく、図10の例のような冷温風の流れ方向の急激な曲げを設定する必要がない。
【0095】
この結果、本実施形態では図10の例に比較して、両ガイド43、43、44、44の設置に伴う後席側流路の圧損増大を大幅に低減でき、後席側への吹出風量の低下を僅少量に抑えることができる。
【0096】
なお、本実施形態では、前述したように空調ケース11内部の空気通路を仕切り板40により車両左右方向の右側通路と左側通路とに仕切って、この右側通路と左側通路とに対応して前席用エアミックスドア20、後席用エアミックスドア21、前席用吹出開口部28、31、34、後席用吹出開口部38、39等も左右に分割して設けてあるので、左右の前席用エアミックスドア20および左右の後席用エアミックスドア21をそれぞれ独立に操作することにより、車室内前席側および後席側の左右への吹出空気温度をそれぞれ独立に制御できる。すなわち、本実施形態では、車室内の前後左右の4つの領域への吹出空気温度を独立に制御できる。
【0097】
(第2実施形態)
第1実施形態では、冷風ガイド43、43により冷風42を車両左右方向の中央部側へガイドし、温風ガイド44、44により温風41を車両左右方向の外側へガイドするようにしているが、第2実施形態はこれとは逆に冷風ガイド43、43により冷風42を車両左右方向の外側へガイドし、温風ガイド44、44により温風41を車両左右方向の中央部側へガイドする。
【0098】
図3、4は第2実施形態を示すものであり、第2実施形態では、冷風ガイド43、43を第1実施形態の温風ガイド44、44のようにV字形状に形成して、後席用冷風バイパス通路19の冷風42を冷風ガイド43、43により車両左右方向の外側へガイドするようにしている。
【0099】
また、温風ガイド44、44は第1実施形態の冷風ガイド43、43のように上流側から下流側へ行くに従って車両左右方向の中央部側へ湾曲する湾曲形状としている。これにより、温風41を温風ガイド44、44によって車両左右方向の中央部側へガイドできる。
【0100】
ここで、温風ガイド44、44は冷風ガイド43、43の下流側先端部の部位までは冷風ガイド43、43の上側に位置している。そして、温風ガイド44、44のうち冷風ガイド43、43の下流側先端部よりも更に下流側(車両後方側)の部位では、冷風ガイド43、43の底部(すなわち、空調ケース11の底部)まで温風ガイド44、44の下端部が垂下している。従って、温風ガイド44、44のうち冷風ガイド43、43の下流側先端部よりも更に下流側の部位ではガイド高さ寸法が拡大することになる。
【0101】
この温風ガイド44、44の下流側の高さ寸法拡大部分では、温風ガイド44、44の内側(中央部側)を温風41が流れ、温風ガイド44、44の左右外側を冷風42が流れる。
【0102】
第2実施形態においても、温風41と冷風42を車両左右方向に並べた状態で、後席用フェイス開口部38と後席用フット開口部39の双方に略均等に導入することにより、第1実施形態と同様の作用効果を発揮できる。
【0103】
(第3実施形態)
第1、第2実施形態では、ヒータコア13の下側に後席用冷風バイパス通路19を形成し、この後席用冷風バイパス通路19からの冷風42を冷風ガイド43、43により車両左右方向の中央部側または外側へガイドし、ヒータコア13の後席用通路17からの温風41を温風ガイド44、44により車両左右方向の外側または中央部側へガイドして、冷風42と温風41を車両左右方向に並べた状態で、後席用フェイス開口部38と後席用フット開口部39に導入しているが、第3実施形態は、冷風ガイド43、43および温風ガイド44、44を使用せずに、冷風42と温風41を車両左右方向に並べた状態で、後席用フェイス開口部38と後席用フット開口部39に導入するものである。
【0104】
図5〜図8は第3実施形態を示すものであり、後席用冷風バイパス通路19をヒータコア13の下側ではなく、ヒータコア13の車両左右方向の左右両側(左右外側)に形成している。すなわち、ヒータコア13の車両左右方向の幅寸法を蒸発器12の車両左右方向の幅寸法より所定量だけ小さくし、これにより、空調ケース11のうち、ヒータコア13の上側部分(熱交換コア部13aの前席用通路16に対応する部分)を収容する前席用部分では車両左右方向の幅寸法を他の部分より所定量だけ小さくする。一方、空調ケース11のうち、ヒータコア13の下側部分(熱交換コア部13aの後席用通路17に対応する部分)を収容する後席用部分では車両左右方向の幅寸法を上記前席用部分より所定量だけ拡大して、このケース拡大部分により後席用冷風バイパス通路19を形成している。
【0105】
なお、上記のケース拡大部分の幅寸法は、空調ケース11のうち、蒸発器12の収容部分の幅寸法と同等であるから、蒸発器12を通過した冷風は後席用冷風バイパス通路19内へ直線的にスムースに流入する。
【0106】
なお、図5はヒータコア13の配置部分(すなわち、温風が流れる部分)の断面図で、図6はヒータコア13の左右外側の配置部分(すなわち、後席用冷風バイパス通路19の配置部分)の断面図である。図5、6において、符号19aは空調ケース11に一体成形され後席用冷風バイパス通路19の上面部を区画する上面壁部を示している。
【0107】
第3実施形態によると、空調ケース11の内部においてヒータコア13の後席用通路17からの温風41が車両左右方向の中央部を流れ、後席用通路17の左右外側に位置する後席用冷風バイパス通路19からの冷風42が温風41の左右外側を流れる。
【0108】
従って、第3実施形態では、第1、第2実施形態の両ガイド43、43、44、44を使用せずに、冷風42と温風41を車両左右方向に並べた状態で、後席用フェイス開口部38と後席用フット開口部39に導入でき、構成を簡素化できる。
【0109】
但し、第3実施形態では、後席用冷風バイパス通路19の配置場所の変更に伴って、後席用エアミックスドア21を図8に示すようにヒータコア13のコア部下側領域の後席用通路17を開閉するための温風ドア210と後席用冷風バイパス通路19を開閉するための冷風ドア211とを組み合わせた構成にしている。
【0110】
温風ドア210と冷風ドア211は回転軸21aの円周方向に対して所定の角度だけずらして回転軸21aに一体に連結され、回転軸21aと一体に回転する。温風ドア210は板形状の一端部が回転軸21aに連結される片持ち板ドアにより構成され、冷風ドア211は板形状の中央部が回転軸21aに連結されるバタフライドアにより構成されている。
【0111】
図5に示す温風ドア210の実線位置と図6に示す冷風ドア211の実線位置は最大暖房位置を示し、温風ドア210がヒータコア13の後席用通路17を全開し、冷風ドア211が後席用冷風バイパス通路19を全閉する状態を示している。これに反し、図5に示す温風ドア210の破線位置と図6に示す冷風ドア211の破線位置は最大冷房位置を示し、温風ドア210がヒータコア13の後席用通路17を全閉し、冷風ドア211が後席用冷風バイパス通路19を全開する状態を示している。
【0112】
このように、温風ドア210と冷風ドア211がヒータコア13の後席用通路17と後席用冷風バイパス通路19を相反的に開閉することにより、後席側の冷風と温風の風量割合を調整して、後席側吹出空気温度を調整できる。
【0113】
(他の実施形態)
なお、第1実施形態において、各部のドア操作機構をいずれもサーボモータを用いたアクチュエータにより構成する場合について説明したが、各部のドア操作機構の一部または全部を必要に応じ、手動操作機構で構成してもよいことはもちろんである。
【0114】
また、上記の各実施形態では、空調ケース11内部の車両左右方向の中央部に仕切り板40を配置して、空調ケース11の内部通路を車両左右方向の右側通路と左側通路とに仕切っているので、この空調ケース11内部の右側通路と左側通路とに対応して後席用フェイス開口部38と後席用フット開口部39を左右に分割して設けているが、仕切り板40を廃止して、空調ケース11の内部通路を車両左右方向の右側通路と左側通路とに仕切らない単一通路とする空調装置に本発明を適用できることはもちろんである。
【0115】
この場合は前席用エアミックスドア20および後席用エアミックスドア21を左右に分割せずに1つずつ設ければよい。同様に、後席用フェイス開口部38と後席用フット開口部39も左右に分割せずに1つずつ設けるようにしてもよい。
【0116】
また、第3実施形態では、冷風バイパス通路19をヒータコア13の車両左右方向の左右両側(左右外側)に形成しているが、冷風バイパス通路19をヒータコア13の車両左右方向の左右両側のうちいずれか一方のみに形成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による空調本体ユニットに吹出ダクトを接続した状態を示す概略断面図である。
【図2】図1の後席用吹出開口部付近の概略構成を示す透視斜視図である。
【図3】第2実施形態による空調本体ユニットに吹出ダクトを接続した状態を示す概略断面図である。
【図4】図3の後席用吹出開口部付近の概略構成を示す透視斜視図である。
【図5】第3実施形態による空調本体ユニットに吹出ダクトを接続した状態を示す概略断面図で、ヒータコア配置部の断面図である。
【図6】第3実施形態による空調本体ユニットに吹出ダクトを接続した状態を示す概略断面図で、ヒータコア側方の後席用冷風バイパス通路配置部の断面図である。
【図7】図5、図6の後席用吹出開口部付近の概略構成を示す透視斜視図である。
【図8】第3実施形態による後席用エアミックスドア単体の斜視図である。
【図9】従来技術による空調本体ユニットの断面図である。
【図10】図9の従来技術の変形例による空調本体ユニットの断面図である。
【符号の説明】
11…空調ケース、13…ヒータコア(暖房用熱交換器)、
13a…熱交換用コア部、16…前席用通路、17…後席用通路、
18…前席用冷風バイパス通路、19…後席用冷風バイパス通路、
20…前席用エアミックスドア、21…後席用エアミックスドア、
28、31、34…前席用吹出開口部、38…後席用フェイス開口部、
39…後席用フット開口部、43…冷風ガイド(ガイド手段)、
44…温風ガイド(ガイド手段)、45…後席用フェイスダクト、
46…後席用フットダクト。

Claims (5)

  1. 車室内前席側に配置される空調ケース(11)内に、空気を加熱する暖房用熱交換器(13)を備え、
    前記空調ケース(11)において前記暖房用熱交換器(13)の空気流れ下流側に前席用吹出開口部(28、31、34)および後席用吹出開口部(38、39)を配置し、
    前記前席用吹出開口部(28、31、34)を通して車室内の前席側領域に空気を吹き出すとともに、前記後席用吹出開口部(38、39)に後席用ダクト(45、46)を接続し、前記後席用ダクト(45、46)の下流端部から車室内の後席側領域に空気を吹き出す車両用空調装置において、
    前記後席用吹出開口部として車両上下方向に隣接配置される後席用フェイス開口部(38)と後席用フット開口部(39)とを備え、
    前記後席用ダクトとして前記後席用フェイス開口部(38)に接続される後席用フェイスダクト(45)と前記後席用フット開口部(39)に接続される後席用フットダクト(46)とを備え、
    前記暖房用熱交換器(13)の熱交換用コア部(13a)のうち下側領域に後席用通路(17)を形成するとともに、前記暖房用熱交換器(13)の下側に前記暖房用熱交換器(13)をバイパスして冷風が流れる後席用冷風バイパス通路(19)を形成し、
    前記後席用冷風バイパス通路(19)を通過する冷風と、前記暖房用熱交換器(13)の後席用通路(17)を通過する温風との風量割合を後席用エアミックスドア(21)により調整するようになっており、
    前記後席用冷風バイパス通路(19)からの冷風と前記後席用通路(17)からの温風とを車両左右方向に並べるガイド手段(43、44)を前記空調ケース(11)内に設け、
    前記冷風と前記温風を車両左右方向に並べた状態で前記後席用フェイス開口部(38)および前記後席用フット開口部(39)に導入し、前記冷風と前記温風を前記後席用フェイスダクト(45)および前記後席用フットダクト(46)内で混合することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記ガイド手段として、前記冷風を車両左右方向の中央部側にガイドする冷風ガイド手段(43)と、前記温風を前記冷風よりも車両左右方向の外側にガイドする温風ガイド手段(44)とを備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記ガイド手段として、前記冷風を車両左右方向の外側にガイドする冷風ガイド手段(43)と、前記温風を前記冷風よりも車両左右方向の中央部側にガイドする温風ガイド手段(44)とを備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  4. 車室内前席側に配置される空調ケース(11)内に、空気を加熱する暖房用熱交換器(13)を備え、
    前記空調ケース(11)において前記暖房用熱交換器(13)の空気流れ下流側に前席用吹出開口部(28、31、34)および後席用吹出開口部(38、39)を配置し、
    前記前席用吹出開口部(28、31、34)を通して車室内の前席側領域に空気を吹き出すとともに、前記後席用吹出開口部(38、39)に後席用ダクト(45、46)を接続し、前記後席用ダクト(45、46)の下流端部から車室内の後席側領域に空気を吹き出す車両用空調装置において、
    前記後席用吹出開口部として車両上下方向に隣接配置される後席用フェイス開口部(38)と後席用フット開口部(39)とを備え、
    前記後席用ダクトとして前記後席用フェイス開口部(38)に接続される後席用フェイスダクト(45)と、前記後席用フット開口部(39)に接続される後席用フットダクト(46)とを備え、
    前記暖房用熱交換器(13)の熱交換用コア部(13a)のうち下側領域に後席用通路(17)を形成するとともに、前記暖房用熱交換器(13)の車両左右方向の外側に、前記暖房用熱交換器(13)をバイパスして冷風が流れる後席用冷風バイパス通路(19)を形成し、
    前記後席用冷風バイパス通路(19)を通過する冷風と、前記暖房用熱交換器(13)の後席用通路(17)を通過する温風との風量割合を後席用エアミックスドア(21)により調整するようになっており、
    前記後席用冷風バイパス通路(19)からの冷風と前記後席用通路(17)からの温風とを車両左右方向に並べた状態で前記後席用フェイス開口部(38)および前記後席用フット開口部(39)に導入し、前記冷風と前記温風を前記後席用フェイスダクト(45)および前記後席用フットダクト(46)内で混合することを特徴とする車両用空調装置。
  5. 前記後席用冷風バイパス通路(19)を前記暖房用熱交換器(13)の左右両側に形成し、
    前記暖房用熱交換器(13)を通過した温風が車両左右方向の中央部を流れ、前記後席用冷風バイパス通路(19)を通過した冷風が前記中央部の温風の左右両側を流れることを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装置。
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