JP4645537B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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本発明は、車室内の空調を行う車両用空調装置にに関する。
前席用空調ユニットを利用して車室内の後席側へも空調風を吹き出す従来の車両用空調装置は、空調ケース内に暖房用熱交換器をなすヒータコアを配置するとともに、この空調ケース内部においてヒータコアの下側に後席用冷風バイパス通路を形成している。また、後席用冷風バイパス通路を通過する冷風とヒータコアを通過する温風との風量割合を後席用エアミックスドアにより調整して、後席側へ吹き出す空気の温度を制御している。
上記のように、ヒータコアの下側に後席用冷風バイパス通路を形成しているため、後席用エアミックスドア近傍では温風が冷風の上側を流れる。そこで、後席用エアミックスドアの下流側において冷風と温風が合流する合流部通路に、冷風と温風を車両左右方向に並ぶように方向転換するための三次元形状のガイド手段を設けて、冷風と温風の混合性を向上させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−230995号公報
しかしながら、特許文献1に記載の車両用空調装置におけるガイド手段は三次元形状であるため、ガイド手段を設置するスペースが車両前後方向に大きくなり、空調ケースの体格が大きくなってしまうという問題があった。
本発明は上記点に鑑みて、冷風と温風の混合性能を確保しつつ、空調ケースの小型化を図ることを目的とする。
本発明の第1の特徴では、冷風と温風との風量割合を調節するエアミックスドア(20)の下流側に形成され、冷風と温風が車両前方から車両後方に向かって流れる合流部通路(37)と、この合流部通路(37)に配置され、空気流れに対して略直交して合流部通路(37)の一部を塞ぐガイド板(42)を備え、合流部通路(37)における上側の通路は、車両左右方向のうち一方側がガイド板(42)により塞がれ、合流部通路(37)における下側の通路は、車両左右方向のうち他方側がガイド板(42)により塞がれている。また、エアミックスドア(20)は、空調ケース(11)内の最下部に形成された冷風バイパス通路(18)に配置されるとともに空調ケース(11)内における車両後方寄りに位置し、その先端がガイド板(42)に対向して配置された片持ちドアであり、合流部通路(37)は、エアミックスドア(20)よりも車両後方側に形成され、ガイド板(42)は、エアミックスドア(20)の先端の回動軌跡に沿った円弧状になっている。
このような構成では、合流部通路(37)における上側の通路を通る温風は、ガイド板(42)により流れの向きが変えられて、上側の通路のうちガイド板(42)により塞がれていない上側通路の開口部と、下側の通路のうちガイド板(42)により塞がれていない下側通路の開口部とに、導かれる。同様に、合流部通路(37)における下側の通路を通る冷風は、ガイド板(42)により流れの向きが変えられて、上側通路の開口部と下側通路の開口部とに導かれる。すなわち、冷風と温風はガイド板(42)により流れの向きが変えられて混合される。
一方、ガイド板(42)の後流部(すなわち、空気流れ向きにおいてガイド板の背面部)の圧力が低くなるため、ガイド板(42)通過後の冷風と温風の一部がガイド板(42)の後流部に導かれて混合され、その後冷温風の主流にその混合風が多方向から合流する。
したがって、冷風と温風は、ガイド板(42)により流れの向きが変えられて混合されることと、ガイド板(42)の後流部で混合された後に冷温風の主流に合流して混合されることとが相俟って、良好に混合される。
また、ガイド板(42)は、空気流れに対して略直交する板であるため、その設置ペースを小さくすることができ、空調ケース(11)の小型化を図ることができる。さらに、ガイド板(42)は、エアミックスドア(20)の先端の回動軌跡に沿った円弧状になっているため、ガイド板(42)の設置スペースをさらに小さくすることができ、空調ケース(11)の一層の小型化を図ることができる。
また、ガイド板(42)の車両左右方向の寸法を、上下方向の一方から他方に向かって変化させることができる。
このようにすれば、エアミックスドア開度またはその後流に配設されるモードドア開度に対する冷風と温風の風量割合調節が可能となり、温度勾配のリニア性を変更することができる。
また、合流部通路(37)の空気流れに対して直交する断面の形状を矩形とし、ガイド板(42)を、合流部通路(37)の矩形断面の対角を結ぶ1枚の板で構成することができる。
このようにすれば、ガイド板(42)は補強リブとして機能するため、空調ケース(11)の剛性を上げることができる。
本発明の第2の特徴では、前席用吹出開口部(28、31、34)を通して車室内の前席側領域に空気を吹出すとともに、後席用吹出開口部(38、39)を通して車室内の後席側領域に空気を吹出す車両用空調装置において、後席用吹出開口部(38、39)に導かれる冷風と温風との風量割合を調節するエアミックスドア(20)の下流側に形成され、冷風と温風が車両前方から車両後方に向かって流れる合流部通路(37)と、この合流部通路(37)に配置され、空気流れに対して略直交して合流部通路(37)の一部を塞ぐガイド板(42)を備え、合流部通路(37)における上側の通路は、車両左右方向のうち一方側がガイド板(42)により塞がれ、合流部通路(37)における下側の通路は、車両左右方向のうち他方側がガイド板(42)により塞がれている。また、エアミックスドア(20)は、空調ケース(11)内の最下部に形成された後席用冷風バイパス通路(18)に配置されるとともに空調ケース(11)内における車両後方寄りに位置し、その先端がガイド板(42)に対向して配置された片持ちドアであり、合流部通路(37)は、エアミックスドア(20)よりも車両後方側に形成され、ガイド板(42)は、エアミックスドア(20)の先端の回動軌跡に沿った円弧状になっている。
このような構成では、本発明の第1の特徴と同様に、冷風と温風は良好に混合されるとともに、空調ケース(11)の小型化を図ることができる。特に、前席用空調ユニットを利用して後席側の吹出し温度調整を行う車両用空調装置のように、後席用の冷風と温風を混合させるスペースを確保しにくい空調装置に好適である。
この場合においても、ガイド板(42)の車両左右方向の寸法を、上下方向の一方から他方に向かって変化させることができる。
このようにすれば、エアミックスドア開度またはその後流に配設されるモードドア開度に対する冷風と温風の風量割合調節が可能となり、温度勾配のリニア性を変更することができる。
また、この場合においても、合流部通路(37)の空気流れに対して直交する断面の形状を矩形とし、ガイド板(42)を、合流部通路(37)の矩形断面の対角を結ぶ1枚の板で構成することができる。
このようにすれば、ガイド板(42)は補強リブとして機能するため、空調ケース(11)の剛性を上げることができる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態に係る車両用空調装置における空調本体ユニットを示す模式的な断面図、図2は図1の後席用エアミックスドア付近の概略構成を示す斜視図である。
本実施形態の車両用空調装置の前席用空調ユニット部は、大別して、図1に示す空調本体ユニット10と、この空調本体ユニット10に空気を送風する送風機ユニット(図示せず)との2つの部分に分かれている。
送風機ユニットは車室内前部の計器盤(図示せず)内側のうち、中央部から助手席側へオフセットして配置されており、これに対し、空調本体ユニット10は車室内前部の計器盤(図示せず)内側のうち、車両左右(幅)方向の略中央部に配置されている。空調本体ユニット10は、計器盤内側にて、車両の前後、上下および左右方向に対して、図1、図2の矢印で示す搭載方向で配置されている。
送風機ユニットは周知のごとく外気(車室外空気)と内気(車室内空気)を切替導入する内外気切替箱と、この内外気切替箱を通して吸入した空気を送風する遠心式の送風機とを有している。
空調本体ユニット10は車室内へ向かって送風される空気の通路を構成する樹脂製の空調ケース11を有し、この空調ケース11内に冷房用熱交換器をなす蒸発器12と暖房用熱交換器をなすヒータコア13を両方とも一体的に内蔵している。空調ケース11内の、最も車両前方側の部位には空気入口空間14が形成されている。この空気入口空間14には送風機ユニットの遠心式送風機の送風空気が流入する。
空調ケース11内において空気入口空間14直後の部位に蒸発器12が略垂直に配置されている。この蒸発器12は周知のごとく冷凍サイクルの低圧冷媒の蒸発潜熱を送風空気から吸熱して送風空気を冷却するものである。そして、蒸発器12の空気流れ下流側(車両後方側)に、所定の間隔を開けてヒータコア13が略垂直に配置されている。
ヒータコア13は、蒸発器12を通過した冷風を再加熱するものであって、その内部に、図示しない車両エンジンから高温の温水(エンジン冷却水)が流れ、この温水を熱源として空気を加熱するものである。
ヒータコア13の空気入口側には、ヒータコア13に流入する空気の量を調整する片持ち式の前席用温風量調整ドア15が配置されている。前席用温風量調整ドア15は、ドア操作機構(図示せず)により正逆両方向に回転駆動されるようになっている。
空調ケース11内の空気通路において、ヒータコア13の上方部位には、ヒータコア13をバイパスして空気(冷風)が流れる前席用冷風バイパス通路16が形成されている。
前席用冷風バイパス通路16には、前席用冷風バイパス通路16を流れる空気の量を調整するバタフライ式の前席用冷風量調整ドア17が配置されている。前席用冷風量調整ドア17は、ドア操作機構(図示せず)により正逆両方向に回転駆動されるようになっている。
前席用温風量調整ドア15と前席用冷風量調整ドア17は、ヒータコア13で加熱された温風と前席用冷風バイパス通路16を通過する冷風との風量割合を任意に調整して車室内前席側へ吹き出す空気の温度を調整する前席側温度調整手段を構成している。
空調ケース11内の空気通路において、ヒータコア13の下方部位には、ヒータコア13をバイパスして空気(冷風)が流れる後席用冷風バイパス通路18が形成されている。
また、空調ケース11内の空気通路において、ヒータコア13の空気出口側における下方部位には、ヒータコア13を通過した空気(温風)の一部が流れる後席用温風流入口19が形成されている。
後席用冷風バイパス通路18内において後席用温風流入口19が形成された部位には、ヒータコア13で加熱されて後席用温風流入口19から流入する温風と後席用冷風バイパス通路18を通過する冷風との風量割合を任意に調整して車室内後席側へ吹き出す空気の温度を調整する後席側温度調整手段としての後席用エアミックスドア20が配置されている。後席用エアミックスドア20は、片持ち式のドアであり、ドア操作機構(図示せず)により正逆両方向に回転駆動されるようになっている。
空調ケース11内部において、ヒータコア13の空気流れ下流側(車両後方側)の部位には、ヒータコア13の直後から上方に向かう前席用温風通路26が形成されている。前席用温風通路26の下流側(上方側)はヒータコア13の上方部において前席用冷風バイパス通路16の下流側と合流し、冷風と温風の混合を行う前席用空気混合部27を形成している。
そして、空調ケース11の上面部において前席用空気混合部27の上方部位にデフロスタ開口部28が開口している。このデフロスタ開口部28にはデフロスタダクト29が接続され、このデフロスタダクト29の先端部にデフロスタ吹出口29aが設けられ、このデフロスタ吹出口29aから車両前面窓ガラスの内面に向けて空調風を吹き出すようになっている。デフロスタ開口部28は、デフロスタドア30により開閉される。デフロスタドア30は、片持ち式のドアであり、ドア操作機構(図示せず)により正逆両方向に回転駆動されるようになっている。
空調ケース11の上面部において、デフロスタ開口部28よりも車両後方側(乗員寄り)の部位に前席用フェイス開口部31が設けられている。この前席用フェイス開口部31には前席用フェイスダクト32が接続され、前席用フェイスダクト32の先端部に前席用フェイス吹出口32aが設けられている。この前席用フェイス吹出口32aは計器盤上方側に配置され、前席乗員の上半身側に向けて空調風を吹き出すようになっている。前席用フェイス開口部31は、前席用フェイスドア33により開閉される。前席用フェイスドア33は、片持ち式のドアであり、ドア操作機構(図示せず)により正逆両方向に回転駆動されるようになっている。
空調ケース11内部において、前席用フェイス開口部31の下方側に前席用フット開口部34および前席用フット吹出口35aが設けられており、この前席用フット吹出口35aから前席乗員の足元部に向けて空調風を吹き出すようになっている。前席用フット開口部34は前席用フットドア36により開閉される。前席用フットドア36は、片持ち式のドアであり、ドア操作機構(図示せず)により正逆両方向に回転駆動されるようになっている。
なお、デフロスタ開口部28、前席用フェイス開口部31、および前席用フット開口部34は、本発明の前席用吹出開口部を構成する。
空調ケース11内部において、後席用エアミックスドア20が配置された部位の空気流れ下流側(車両後方側)の部位には、冷風と温風が車両前方から車両後方に向かって流れながら合流する合流部通路37が形成されている。
合流部通路37の空気流れ下流側(車両後方側)の部位には、後席用吹出開口部38、39が車両上下方向に並べて隣接配置されている。この後席用吹出開口部は、具体的には、後席用フェイス開口部38と後席用フット開口部39であり、後席用フット開口部39は後席用フェイス開口部38の上側に位置している。
後席用フェイス開口部38は、後席用フェイスドア40により開閉される。後席用フェイスドア40は、バタフライ式のドアであり、ドア操作機構(図示せず)により正逆両方向に回転駆動されるようになっている。
後席用フット開口部39は、後席用フットドア41により開閉される。後席用フットドア41は、バタフライ式のドアであり、ドア操作機構(図示せず)により正逆両方向に回転駆動されるようになっている。
合流部通路37において、後席用エアミックスドア20と後席用フェイスドア40および後席用フットドア41との間には、合流部通路37での空気流れに対して略直交して合流部通路37の一部を塞ぐガイド板42が配置されている。このガイド板42は、空調ケース11に一体に形成され、合流部通路37内において後席用エアミックスドア20に近接して配置されている。また、ガイド板42は、空気流れに対して直交し且つ水平な方向に見たときに、後席用エアミックスドア20の先端の回動軌跡に沿った円弧状になっている。さらに、ガイド板42は、空気流れ方向に見たときには、矩形状になっている。
なお、本実施形態では、図2に示すように空調ケース11内部の車両左右方向の中央部に仕切り板43を配置して、空調ケース11の内部通路を車両左右方向の右側通路と左側通路とに仕切っている。そのため、合流部通路37はこの空調ケース11内部の右側通路と左側通路とに対応して左右に分割して設けてあり、後席用エアミックスドア20も左右に分割して配置されている。また、後席用フェイス開口部38および後席用フット開口部39も左右に分割して配置されており、後席用フェイスドア40および後席用フットドア41も左右に分割して配置されている。
合流部通路37のうち右側の合流部通路37a内に設けたガイド板42と、合流部通路37のうち左側の合流部通路37b内に設けたガイド板42とは、配置や大きさ等の構成は同一であるため、以下、右側の合流部通路37a内のガイド板42についてのみ説明する。
右側の合流部通路37aは空気流れに対して直交する断面の形状が矩形であり、右側の合流部通路37a内には、2つのガイド板42が対角位置に配置されている。具体的には、右側の合流部通路37aにおける上側の通路部に配置された上側ガイド板42aは、上側の通路部内の右側に位置して、上側の通路部内の右側部分を塞いでいる。また、右側の合流部通路37aにおける下側の通路部に配置された下側ガイド板42bは、下側の通路部内の左側に位置して、下側の通路部内の左側部分を塞いでいる。
右側の合流部通路37aおよび左側の合流部通路37bにおいて、ガイド板42にて塞がれていない部位の合計通路面積は、後席用フェイス開口部38および後席用フット開口部39の合計通路面積以上に設定されている。これにより、ガイド板42を設けたことによる通風抵抗の上昇を回避している。
後席用フェイス開口部38の周縁部に後席用フェイスダクト44の上流端が嵌合接続されている。同様に、後席用フット開口部39の周縁部に後席用フットダクト45の上流端が嵌合接続されている。後席用フェイスダクト44および後席用フットダクト45の下流端は車室内の後席側領域に配置されている。そして、後席用フェイスダクト44の下流端には、後席乗員の上半身側に向けて空調風を吹き出す後席用フェイス吹出口44aが設けてある。また、後席用フットダクト45の下流端には、後席乗員の足元に向けて空調風を吹き出す後席用フット吹出口45aが設けてある。
本実施形態では、前述したように空調ケース11内部の空気通路を仕切り板43により車両左右方向の右側通路と左側通路とに仕切っているので、この右側通路と左側通路とに対応して、前席用温風量調整ドア15や前席用冷風量調整ドア17等も左右に分割して設けてある。そして、左右の前席用温風量調整ドア15、左右の前席用冷風量調整ドア17、および左右の後席用エアミックスドア20にそれぞれ独立の操作機構を設けて、車室内前席側および後席側の左右への吹出空気温度をそれぞれ独立に制御可能としている。
次に、後席側のバイレベルモードにおける冷温風の混合作用について説明する。
後席側のバイレベルモード時には、後席用フェイス開口部38および後席用フット開口部39の双方を後席用フェイスドア40および後席用フットドア41により開口する。バイレベルモードは、通常、春秋の中間温度期に使用されるので、後席用エアミックスドア20は、図1に破線で示す最大暖房位置(すなわち、後席用冷風バイパス通路18を全閉し、後席用温風流入口19を全開にする位置)と実線で示す最大冷房位置(すなわち、後席用冷風バイパス通路18を全開し、後席用温風流入口19を全閉にする位置)との中間位置に操作される。
これにより、蒸発器12により冷却された冷風が後席用冷風バイパス通路18を通って合流部通路37に流入するとともに、ヒータコア13により加熱された温風が後席用温風流入口19を通って合流部通路37に流入する。
図2はバイレベルモード時の風の流れを示すもので、白抜き矢印は冷風の流れ、黒塗り矢印は温風の流れ、斜線を付した矢印は冷風と温風が混合された混合風の流れを示している。
図2に示すように、右側の合流部通路37aにおける上側の通路を通る温風は、一部は上側ガイド板42aにより塞がれていない上側通路の開口部(上側ガイド板42aの左側)を通過し、残りは上側ガイド板42aに衝突する。
上側ガイド板42aに衝突した温風は、上側ガイド板42aにより流れの向きが変えられて、上側の通路のうち上側ガイド板42aにより塞がれていない上側通路の開口部と、下側の通路のうち下側ガイド板42bにより塞がれていない下側通路の開口部(下側ガイド板42bの右側)とに、導かれる。
同様に、右側の合流部通路37aにおける下側の通路を通る冷風は、一部は下側ガイド板42bにより塞がれていない下側通路の開口部を通過し、残りは下側ガイド板42bに衝突する。
下側ガイド板42bに衝突した冷風は、下側ガイド板42bにより流れの向きが変えられて、下側の通路のうち下側ガイド板42bにより塞がれていない下側通路の開口部と、上側の通路のうち上側ガイド板42aにより塞がれていない上側通路の開口部とに、導かれる。
すなわち、冷風と温風は上側ガイド板42aおよび下側ガイド板42bにより流れの向きが変えられて混合される。
一方、上側ガイド板42aおよび下側ガイド板42bの後流部(すなわち、空気流れに向きおいて上側ガイド板42aおよび下側ガイド板42bの背面部)の圧力が低くなるため、上側ガイド板42aおよび下側ガイド板42bを通過後の冷風と温風の一部が上側ガイド板42aおよび下側ガイド板42bの後流部に導かれて混合され、その後冷温風の主流にその混合風が多方向から合流する。
したがって、冷風と温風は、上側ガイド板42aおよび下側ガイド板42bにより流れの向きが変えられて混合されることと、上側ガイド板42aおよび下側ガイド板42bの後流部で混合された後に冷温風の主流に合流して混合されることとが相俟って、良好に混合される。
また、上側ガイド板42aおよび下側ガイド板42bは、空気流れに対して略直交する板であるため、その設置ペースを小さくすることができ、空調ケース11の小型化を図ることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。図3は第2実施形態に係る車両用空調装置における後席用エアミックスドア付近の概略構成を示す斜視図である。
本実施形態は、第1実施形態に対してガイド板42の構成が異なっている。第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図3に示すように、上側ガイド板42aおよび下側ガイド板42bは、各合流部通路37a、37bの車両左右方向中央部寄りに位置する辺が、鉛直線に対して傾斜している。換言すると、上側ガイド板42aおよび下側ガイド板42bは、車両左右方向の寸法が、上下方向の一方から他方に向かって変化している。
これによると、後席用エアミックスドア20の開度または後席用フェイスドア40や後席用フットドア41の開度に対する冷風と温風の風量割合調節が可能となり、温度勾配のリニア性を変更することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。図4は第3実施形態に係る車両用空調装置における後席用エアミックスドア付近の概略構成を示す斜視図である。
本実施形態は、第1実施形態に対してガイド板42の構成が異なっている。第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図4に示すように、右側の合流部通路37aには、右側の合流部通路37aの矩形断面の対角を結ぶ1枚のガイド板42が配置されている。また、左側の合流部通路37bにも、左側の合流部通路37bの矩形断面の対角を結ぶ1枚のガイド板42が配置されている。
これによると、右側の合流部通路37aにおける上側の通路を通る温風は、一部はガイド板42により塞がれていない上側通路の開口部(ガイド板42の右側)を通過し、残りはガイド板42に衝突する。
ガイド板42に衝突した温風は、ガイド板42により流れの向きが変えられて、上側の通路のうちガイド板42により塞がれていない上側通路の開口部と、下側の通路のうちガイド板42により塞がれていない下側通路の開口部(ガイド板42の左側)とに、導かれる。
同様に、右側の合流部通路37aにおける下側の通路を通る冷風は、一部はガイド板42により塞がれていない下側通路の開口部を通過し、残りはガイド板42に衝突する。
ガイド板42に衝突した冷風は、ガイド板42により流れの向きが変えられて、下側の通路のうちガイド板42により塞がれていない下側通路の開口部と、上側の通路のうちガイド板42により塞がれていない上側通路の開口部とに、導かれる。
すなわち、冷風と温風はガイド板42により流れの向きが変えられて混合される。
一方、ガイド板42の後流部の圧力が低くなるため、ガイド板42を通過後の冷風と温風の一部がガイド板42の後流部に導かれて混合され、その後冷温風の主流にその混合風が多方向から合流する。
したがって、冷風と温風は、ガイド板42により流れの向きが変えられて混合されることと、ガイド板42の後流部で混合された後に冷温風の主流に合流して混合されることとが相俟って、良好に混合される。
なお、左側の合流部通路37bにおいても、同様にして冷風と温風が良好に混合される。
本実施形態によると、ガイド板42は、空気流れに対して略直交する板であるため、その設置ペースを小さくすることができ、空調ケース11の小型化を図ることができる。
また、ガイド板42は補強リブとして機能するため、空調ケース11の剛性を上げることができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、後席用エアミックスドア20として片持ち式のドアを示したが、後席用エアミックスドア20としてフィルムドアやロータリドアを用いた空調装置にも、本発明は適用することができる。この場合、フィルムドアやロータリドア式の後席用エアミックスドアの下流側に近接してガイド板42を配置することにより、上記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記各実施形態では、後席へ吹き出す空調風の冷風と温風の混合性を向上するためにガイド板42を用いたが、前席へ吹き出す空調風の冷風と温風の混合性を向上するためにガイド板42を用いてもよい。
本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置における空調本体ユニットを示す模式的な断面図である。 図1の後席用エアミックスドア付近の概略構成を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用空調装置における後席用エアミックスドア付近の概略構成を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る車両用空調装置における後席用エアミックスドア付近の概略構成を示す斜視図である。
符号の説明
11…空調ケース、13…ヒータコア(暖房用熱交換器)、
18…冷風バイパス通路、20…エアミックスドア、37…合流部通路、
42…ガイド板。

Claims (4)

  1. 車室内に配置される空調ケース(11)と、
    前記空調ケース(11)内に配置され、空気を加熱する暖房用熱交換器(13)と、
    前記暖房用熱交換器(13)の下側で且つ前記空調ケース(11)内の最下部に形成され、前記暖房用熱交換器(13)をバイパスして冷風が流れる冷風バイパス通路(18)と、
    前記冷風バイパス通路(18)に配置されるとともに前記空調ケース(11)内における車両後方寄りに位置して、前記冷風バイパス通路(18)を通過する冷風と前記暖房用熱交換器(13)を通過する温風との風量割合を調節するエアミックスドア(20)と、
    このエアミックスドア(20)の下流側で且つ前記エアミックスドア(20)よりも車両後方側に形成され、冷風と温風が車両前方から車両後方に向かって流れる合流部通路(37)と、
    この合流部通路(37)に配置され、空気流れに対して略直交して前記合流部通路(37)の一部を塞ぐガイド板(42)を備え、
    前記合流部通路(37)における上側の通路は、車両左右方向のうち一方側が前記ガイド板(42)により塞がれ、前記合流部通路(37)における下側の通路は、車両左右方向のうち他方側が前記ガイド板(42)により塞がれており、
    前記エアミックスドア(20)は、その先端が前記ガイド板(42)に対向して配置された片持ちドアであり、
    前記ガイド板(42)は、前記エアミックスドア(20)の先端の回動軌跡に沿った円弧状になっていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 車室内前席側に配置される空調ケース(11)内に、空気を加熱する暖房用熱交換器(13)を備え、
    前記空調ケース(11)において前記暖房用熱交換器(13)の空気流れ下流側に前席用吹出開口部(28、31、34)及び後席用吹出開口部(38、39)を配置し、
    前記前席用吹出開口部(28、31、34)を通して車室内の前席側領域に空気を吹出すとともに、
    前記後席用吹出開口部(38、39)を通して車室内の後席側領域に空気を吹出す車両用空調装置において、
    前記暖房用熱交換器(13)の下側で且つ前記空調ケース(11)内の最下部に形成され、前記暖房用熱交換器(13)をバイパスして冷風が流れる後席用冷風バイパス通路(18)と、
    前記後席用冷風バイパス通路(18)に配置されるとともに前記空調ケース(11)内における車両後方寄りに位置して、前記後席用冷風バイパス通路(18)を通過して前記後席用吹出開口部(38、39)に導かれる冷風と前記暖房用熱交換器(13)を通過して前記後席用吹出開口部(38、39)に導かれる温風との風量割合を調節するエアミックスドア(20)と、
    このエアミックスドア(20)の下流側で且つ前記エアミックスドア(20)よりも車両後方側に形成され、冷風と温風が車両前方から車両後方に向かって流れる合流部通路(37)と、
    この合流部通路(37)に配置され、空気流れに対して略直交して前記合流部通路(37)の一部を塞ぐガイド板(42)を備え、
    この合流部通路(37)に配置され、空気流れに対して略直交して前記合流部通路(37)の一部を塞ぐガイド板(42)を備え、
    前記合流部通路(37)における上側の通路は、車両左右方向のうち一方側が前記ガイド板(42)により塞がれ、前記合流部通路(37)における下側の通路は、車両左右方向のうち他方側が前記ガイド板(42)により塞がれており、
    前記エアミックスドア(20)は、その先端が前記ガイド板(42)に対向して配置された片持ちドアであり、
    前記ガイド板(42)は、前記エアミックスドア(20)の先端の回動軌跡に沿った円弧状になっていることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 前記ガイド板(42)は、車両左右方向の寸法が、上下方向の一方から他方に向かって変化していることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記合流部通路(37)は、空気流れに対して直交する断面の形状が矩形であり、
    前記ガイド板(42)は、前記合流部通路(37)の矩形断面の対角を結ぶ1枚の板で構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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