JP2016137761A - 後席用空調ユニット - Google Patents

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【課題】車室内後席側右側、左側に吹き出す空気温度を独立に制御する。【解決手段】後席用空調ユニット10は、車室内のうち車両幅方向右側に吹き出す吹出開口部90a、90cと車両幅方向左側に吹き出す吹出開口部90b、90dを備える。後席用空調ユニット10は、吹出開口部90a、90cに向けて空気流を流通させる空気通路71a、71cと、吹出開口部90b、90dに向けて空気流を流通させる空気通路71b、71dとを備える。ロータリドア80は、吹出開口部90a、90bに対する温風領域91aの開口面積と吹出開口部90a、90bに対する冷風領域91bの開口面積とを調整する。ロータリドア81は、吹出開口部90c、90dに対する温風領域91aの開口面積と吹出開口部90c、90dに対する冷風領域91bの開口面積とを調整する。【選択図】図2

Description

本発明は、後席用空調ユニットに関するものである。
従来、後席用空調ユニットでは、空調ケーシングと、車室内に空気を吸い込んで空調ケーシング内に空気流を発生させる送風機と、空調ケーシング内に配置されて空気流を冷媒で冷却する冷却用熱交換器と、空調ケーシング内に配置されて冷却用熱交換器から吹き出される冷風を温水で加熱する加熱用熱交換器とを備え、冷却用熱交換器や加熱用熱交換器によって温度調節された空気流を車室内後席側に吹き出すものである(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平10−236137号公報 特開2000−168346号公報
本発明者等は、自動車において、送風機が空気流を吸い込む際に発生する騒音を低減することに着目して、図4に示す後席用空調ユニット10について検討した。
後席用空調ユニット10では、空調ケーシング20に対して空気流れの最も下流側に送風機30が配置され、空調ケーシング20に対して空気流れの上流側に蒸発器40、およびヒータコア50が配置されている。蒸発器40は、ヒータコア50とともにV字状に配置されている。
送風機30は、スクロールケーシング33内にて車両幅方向に並べられている羽根車32a、32bによりそれぞれ吸い込み口34a、34bから空気流を吸い込んで吹き出す、いわゆる“両吸い込みダブルファン”を構成するものである。
このように、スクロールケーシング33の吸い込み口34a、34bが空調ケーシング20内に構成されるので、吸い込み口34a、34bに空気流が吸い込まれる際に発生する騒音が車室内に伝わり難くなる。
しかし、蒸発器40は、ヒータコア50に対して車両幅方向一方側に配置されている。このため、吸い込み口34aには、蒸発器40からの冷風とヒータコア50からの温風のうち主に冷風が吸い込まれる。吸い込み口34bには、冷風および温風のうち主に温風が吸い込まれる。このため、スクロールケーシング33内で温風と冷風とが混合されずに、スクロールケーシング33内において、車両幅方向右側に冷風が流れ易い冷風領域が形成されて、かつ車両幅方向左側に温風が流れ易い温風領域が形成される。このため、スクロールケーシング33から吹き出される空気流には、車両幅方向に温度差を有する温度分布が形成される。したがって、吹き出し口から車室内に吹き出す空調風の温度調節が難しくなる。
本発明は上記点に鑑みて、温度分布を利用して、車室内右側に吹き出す空気温度と車室内左側に吹き出す空気温度とを独立に制御するようにした後席用空調ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車室内のうち車両幅方向右側および車両幅方向左側に空気流を吹き出す第1、第2の吹出開口部(90a、90b、90c、90d)と、
第1、第2の吹出開口部に向けて空気流としての温風が流れ易い温風領域(91a)と空気流としての冷風が流れ易い冷風領域(91b)とを形成する空気流路(71)を構成するダクト(70)と、
ダクトのうち温風領域および冷風領域と第1、第2の吹出開口部との間に配置されて、吹出開口部に対する温風領域の開口面積と吹出口に対する冷風領域の開口面積とを吹出開口部毎に調整する第1、第2のドア(80、81)と、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、第1、第2のドアが吹出開口部に対する温風領域の開口面積と吹出開口部に対する冷風領域の開口面積とを吹出開口部毎に調整する。このため、第1、第2の吹出開口部から吹き出される空気温度を独立して制御することができる。よって。車室内右側に吹き出す空気温度と車室内左側に吹き出す空気温度とを独立に制御することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の一実施形態における自動車用空調装置が自動車に搭載された状態を示す図である。 図1の後席用空調ユニットの斜視図である。 図1の後席用空調ユニットを車両幅方向から視た側面図である。 図3中IV−IV断面図である。 図4中のヒータコア、蒸発器、エアミックスドア、および送風機を示す斜視図である。 図3中VI−VI断面図である。 図3中VII−VII断面図である。 図3中VIII−VIII断面図である。 図7中のドアを示す斜視図である。 図7中のドアを示す斜視図である。 図3中XI−XI断面図である。 図3中XII−XII断面図である。 図3中XII−XII断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1〜図5に、本発明に係る本実施形態の自動車用空調装置を示す。図1、図3、図4の前後、左右、上下の各矢印は、それぞれ、自動車搭載状態における方向を示す。
自動車用空調装置が搭載される自動車1は、車室内において、前部座席1aや後部座席1bに対して車両進行方向後側に後側空間1cを備える。後側空間1cは、最後部席の配置や荷物室に用いられる。
本実施形態の自動車用空調装置は、車室内前部座席側を空調する前席用空調ユニット(図示省略)以外に、車室内後部座席側を空調する後席用空調ユニット10を備える。
前席用空調ユニットは、車室内最前部の計器盤(インストルメントパネル)の内側のうち、車両幅方向の略中央部に配置されている周知のものである。このため、前席用空調ユニットの説明を省略する。
後席用空調ユニット10は、図1に示すように、車室内の前部座席1aに対して車両進行方向後側に配置されている。後席用空調ユニット10は、後側ドアよりも車両進行方向後側に配置されている。本実施形態の後席用空調ユニット10は、車両幅方向右側に配置されている。
後席用空調ユニット10は、図4に示すように、外板2とクウォータートリム3との間に配置されている。外板2は、当該自動車の外側にて車両幅方向右側に露出する外板である。クウォータートリム3は、車室内のうち前部座席1aに対して車両進行方向後側に配置されて、車室内に露出する内壁である。
後席用空調ユニット10は、空調ケーシング20に対して空気流れの最も下流側に送風機30を配置してなる、いわゆる“ファン吸い込みレイアウト”を構成する。
具体的には、後席用空調ユニット10は、図2、図3、図4よび図5に示すように、空調ケーシング20、送風機30、蒸発器40、ヒータコア50、およびエアミックスドア60を備える。なお、図5では、空調ケーシング20の図示を省略している。
空調ケーシング20は、その外殻を形成するとともに、車室内後席側へ向かって送風される室内送風空気の空気通路を形成する。空調ケーシング20は、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂(例えば、ポリプロピレン)にて成形されている。
空調ケーシング20のうち車両進行方向前側であって、空調ケーシング20に形成された空気通路の最上流部には、車室内から空気を導入する導入口21が形成されている。導入口21は、車両進行方向前側に開口している。
送風機30は、空調ケーシング20のうち空気流れの最も下流側に配置されている。送風機30は、2つの羽根車32a、32bにより2つの吸い込み口34a、34bから空気流を吸い込む、いわゆる“両吸い込みダブルファン”を構成するものである。具体的には、送風機30は、電動モータ31、羽根車32a、32b、およびスクロールケース33を備える遠心式多翼送風機である。
電動モータ31は、その回転軸31aによって羽根車32a、32bを回転させる。電動モータ31の回転軸31aは、車両幅方向に延びるように配置されている。羽根車32a、32bは、それぞれ、遠心式多翼ファンであって、電動モータ31に対して車両幅方向右側に配置されている。羽根車32a、32bは、電動モータ22の回転軸31aに固定されている。羽根車32aは、車両幅方向右側に配置されており、羽根車32bは車両幅方向左側に配置されている。羽根車32aは、その回転によって、吸い込み口34aを通して空気を吸い込んで径方向外側に吹き出す。羽根車32bは、その回転によって、吸い込み口34bを通して空気を吸い込んで径方向外側に吹き出す。
吸い込み口34a、34bは、スクロールケース33によって構成されている。吸い込み口34aは、車両幅方向右側に開口している。吸い込み口34bは、車両幅方向左側に開口している。
スクロールケース33は、図3のスクロール部33aおよび吹出部33bとから構成されている。スクロール部33aは、空調ケーシング20内において羽根車32a、32bを回転軸31aを中心とする径方向外側から覆うように形成されている。スクロール部33aのうち径方向外側と回転軸31aの軸芯との間の半径寸法r(図3参照)は、巻き始め部33cから巻き終わり部33dにかけて徐々に大きくなっている。吹出部33bは、巻き終わり部33dから空調ケーシング20の外側に突出するように形成されている。具体的には、吹出部33bは、巻き終わり部33dから車両進行方向前側で、かつ天地方向上側に傾いた方向に突出するように形成されている。吹出部33bには、後述するダクト部70が接続されてる。
蒸発器40は、空調ケーシング20内において、送風機30の空気流上流側に配置されている。蒸発器40は、周知の蒸気圧縮式冷凍サイクル(図示せず)を構成する機器の1つであり、冷凍サイクル内の低圧冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させることで、室内送風空気を冷却する冷却用熱交換器である。
蒸発器40は、複数本のチューブ、第1、第2のタンク、および熱交換フィンから扁平形状に構成されている。複数本のチューブは、それぞれ、空気流に直交する方向に並べられている。第1のタンクは、膨張弁から流れる冷媒を複数本のチューブのそれぞれに分流する。第2のタンクは、複数本のチューブから流れ出る冷媒を集合させて圧縮機側に流す。熱交換フィンは、複数本のチューブのそれぞれの表面に配置されて冷媒と空気との間の熱交換を促進させる。このことにより、蒸発器40は、その厚み方向に空気流を通過させることにより、空気流を冷媒により冷却させることになる。
本実施形態では、蒸発器40の空気流出面40aが車両幅方向左側に向くように配置されている。蒸発器40の空気流出面40aが車両進行方向に対して斜めに配置されている。空気流出面40aは、蒸発器40のうち厚み方向で空気下流側に形成される放熱面である。
ヒータコア50の空気流出面50aが車両幅方向左側に向くように配置されている。ヒータコア50の空気流出面50aが車両進行方向に対して斜めに配置されている。空気流出面50aは、ヒータコア50のうち厚み方向で空気下流側に形成される放熱面である。
ヒータコア50は、空調ケーシング20内において、送風機30の空気流上流側に配置されている。ヒータコア50は、エンジン冷却水(温水)により室内送風空気を加熱する周知の加熱用熱交換器である。ヒータコア50は、蒸発器40と同様、複数本のチューブ、第1、第2のタンク、および熱交換フィンから扁平形状に構成されている。
本実施形態では、蒸発器40およびヒータコア50は、空気流に対して並列に配置されているものであって、空気流れ上流側(すなわち、車両前側)に向かうほど空気流入面40b、50bの間の寸法が大きくなるV字状に配置されている。
蒸発器40の空気流出面40aと空調ケーシング20の右壁部20aとの間には、流出通路27が設けられている。流出通路27は、蒸発器40から吹き出される冷風を送風機30に向けて流す通路である。
ヒータコア50の空気流出面50aと左壁部20bとの間には、流出通路28が設けられている。流出通路28は、ヒータコア50から吹き出される温風を送風機30に向けて流す通路である。エアミックスドア60は、流出通路27、28に対して空気流の下流側に配置されている。エアミックスドア60は、電動モータにより駆動されて、揺動自在に支持されている。エアミックスドア60は、実線で示す位置X1と鎖線で示す位置X2との間の範囲を回転移動して、流出通路27の開口面積と流出通路28の開口面積との比率を変えることにより、流出通路27を通過する空気量と流出通路28を通過する空気量との比率を変える。
具体的には、エアミックスドア60は、遮蔽部60aおよび案内通路60bを備える。遮蔽部60aは、流出通路27、28のうち一方の流出通路の開口部を閉じる。案内通路60bは、流出通路28からの冷風を矢印cの如く吸い込み口34aに流すことをガイドするとともに、流出通路27からの冷風を矢印bの如く吸い込み口34bに流すことをガイドする。このことにより、エアミックスドア60の回転位置によって、ヒータコア50から吸い込み口34a、34bに流れる温風量と蒸発器40から吸い込み口34a、34bに流れる冷風量との比率を変える。
次に、本実施形態のダクト部70の構造について図6〜図13を参照して説明する。
ダクト部70は、吹出部33bから車両進行方向前側に延出するように形成されている。ダクト部70には、吹出部33bから吹き出される空気流を車室内の後部座席側空間4に導く空気流路71が形成されている。このため、空気流路71のうち車幅方向右側には、冷風が流れ易い冷風領域91b(図11参照)が形成され、かつ空気流路71のうち車幅方向左側には、温風が流れ易い温風領域91a(図11参照)が形成される。
ダクト部70のうち車両進行方向前側には、図6に示すように、フェイス吹出開口部90a、フット吹出開口部90b、フェイス吹出開口部90c、およびフット吹出開口部90dが形成されている。
フェイス吹出開口部90aおよびフット吹出開口部90bは、車幅方向右側の後席座席に空気流をダクト等を介して吹き出す。フェイス吹出開口部90cおよびフット吹出開口部90dは、車幅方向左側の後席座席に空気流をダクト等を介して吹き出す。
フェイス吹出開口部90aおよびフェイス吹出開口部90cは、それぞれ後席座席の乗員下半身に向けて空気流を吹き出す。フット吹出開口部90bおよびフット吹出開口部90dは、それぞれ後席座席の乗員下半身に向けて空気流を吹き出す。
なお、フェイス吹出開口部90aは第1モード吹出口に対応し、フット吹出開口部90bは第2モード吹出口に対応し、フェイス吹出開口部90cは第3モード吹出口に対応し、フット吹出開口部90dは第4モード吹出口に対応する。
フェイス吹出開口部90a、およびフェイス吹出開口部90cは、ダクト部70のうち車両幅方向右側に形成されている。フット吹出開口部90bおよびフット吹出開口部90dは、ダクト部70のうち車両幅方向左側に形成されている。
このため、フェイス吹出開口部90a、およびフェイス吹出開口部90cは、ダクト部70のうち冷風領域91b側に配置されている。フット吹出開口部90bおよびフット吹出開口部90dは、ダクト部70のうち温風領域91a側に配置されている。
フェイス吹出開口部90aおよびフット吹出開口部90bは、フェイス吹出開口部90cおよびフット吹出開口部90dよりも上側に形成されている。
ダクト部70のうち車両進行方向中間部には、図2、図7、および図8に示すように、ロータリドア80、81を収納する収納部83が形成されている。収納部83は、天地方向に延びる軸線(図示省略)を中心とする短筒状に形成されている。収納部83のうち上側には、扇状に開口する排気開口部83a(図2参照)が形成されている。排気開口部83aは車室外に連通している。
ロータリドア80は、図9に示すように、下板80a、上板80b、および仕切板80cから構成されている。下板80aおよび上板80bは、それぞれ、上記軸線を中心とする円板状に形成されている。下板80aは、ロータリドア81に対して仕切るために設けられている。上板80bは、下板80aに対して天地方向上側に配置されている。上板80bは、所定間隔を介して下板80aに対向している。上板80bには、天地方向上側に扇形に開口する開口部80dが形成されている。仕切板80cは、下板80aおよび上板80bの間で、天地方向(軸線方向)から視て「くの字状」に形成されている。ロータリドア80は、上記軸線を中心として回転自在に収納部83によって支持されている。仕切板80cは、ロータリドア80の回転角度に応じて、吹出開口部90a、90bに対する温風領域91aの開口面積と吹出開口部90a、90bに対する冷風領域91bの開口面積とを調整する役割を果たす。
ロータリドア81は、図8に示すように、ロータリドア80に対して天地方向下側に配置されている。ロータリドア81は、下板81aおよび仕切板81bから構成されている。下板81aは、上記軸線を中心とする円板状に形成されている。仕切板81bは、下板81aに対して天地方向上側に配置されている。仕切板81bは、天地方向(軸線方向)から視て「くの字状」に形成されている。ロータリドア81は、上記軸線を中心として回転自在に収納部83によって支持されている。仕切板81bは、ロータリドア81の回転角度に応じて、吹出開口部90c、90dに対する温風領域91aの開口面積と吹出開口部90c、90dに対する冷風領域91bの開口面積とを調整する役割を果たす。
なお、ロータリドア80は、複数のドアからなるのではなく、単一のドアからるものである。ロータリドア81は、複数のドアからなるのではなく、単一のドアからるものである。
ダクト部70のうちフェイス吹出開口部90aとロータリドア80との間には、分割流路71a(図6参照)が形成されている。ダクト部70のうちフット吹出開口部90bとロータリドア80との間には、分割流路71b(図6参照)が形成されている。ダクト部70のうちフェイス吹出開口部90cとロータリドア81との間には、分割流路71c(図6参照)が形成されている。ダクト部70のうちフット吹出開口部90dとロータリドア81との間には、分割流路71d(図6参照)が形成されている。
ここで、分割流路71a、71bは仕切り壁73によって仕切られている。分割流路71c、71dは仕切り壁73によって仕切られている。分割流路71a、71cは仕切り壁72によって仕切られている。分割流路71b、71dは仕切り壁72によって仕切られている。
次に、本実施形態の後席用空調ユニット10の作動について説明する。
まず、送風機30において電動モータ31が羽根車32a、32bを回転させることにより、空調ケーシング20にて導入口21から送風機30に向かって流れる空気流が発生する。
空調ケーシング20内に流れる空気流の一部は蒸発器40に対して厚み方向に通過する。この際に、空気流は、複数本のチューブ内の冷媒によって冷却されて冷風として空気流出面40aから吹き出される。この吹き出される冷風は、流出通路27から送風機30側に向けて流れる。
一方、導入口21から吹き出される空気流のうち蒸発器40側に流れる一部の空気流以外の残りの空気流は、ヒータコア50に対してその厚み方向に通過する。この際、残りの空気流は、ヒータコア50を通過する際に温水によって加熱される。このため、ヒータコア50の空気流出面50aから温風が流出通路28を通して送風機30側に流れる。このように流出通路27から流れる冷風と流出通路28から流れる温風とが送風機30側に向けて流れる。
エアミックスドア60は、ヒータコア50から吸い込み口34a、34bに流れる温風量と蒸発器40から吸い込み口34a、34bに流れる冷風量との比率を調整する。
送風機30では、それぞれ、流出通路27、28から流れる空気流を吸い込み口34a、34bから矢印a、b、c、dの如く吸い込んで空調風としてスクロールケース33を通して吹出開口部22から吹き出す。この吹き出される空調風はダクト70内に吹き出す。
ここで、羽根車32aは、蒸発器40からの冷風とヒータコア50からの温風とのうち主に冷風を吸い込んで吹き出す。羽根車32bは、蒸発器40からの冷風とヒータコア50からの温風とのうち主に温風を吸い込んで吹き出す。このため、空気流路71のうち車両幅方向右側には、冷風が流れ易い冷風領域91bが形成される。空気流路71のうち車両幅方向左側には、空気流路71のうち温風が流れ易い温風領域91aが形成される。
ロータリドア80の仕切板80cは、ロータリドア80の回転角度に応じて、吹出開口部90a、90bに対する温風領域91aの開口面積と吹出開口部90a、90bに対する冷風領域91bの開口面積とを調整する。
これにより、ロータリドア80の回転角度によって、温風領域91aから吹出開口部90a、90bに流れる温風量と冷風領域91bから吹出開口部90a、90bに流れる冷風量との比率を変えることができる。したがって、ロータリドア80の回転によって、吹出開口部90a、90bから吹き出される空気温度を調整することができる。
ロータリドア81の仕切板81bは、ロータリドア81の回転角度に応じて、吹出開口部90c、90dに対する温風領域91aの開口面積と吹出開口部90c、90dに対する冷風領域91bの開口面積とを調整する。
これにより、ロータリドア81の回転角度によって、温風領域91aから吹出開口部90c、90dに流れる温風量と冷風領域91bから吹出開口部90c、90dに流れる冷風量との比率を変えることができる。したがって、ロータリドア81の回転によって、吹出開口部90c、90dから吹き出される空気温度を調整することができる(図12、図13参照)。
図12、図13では、ロータリドア80は、吹出開口部90a、90bおよび温風領域91aの間の開口面積を広くし、かつ吹出開口部90a、90bおよび冷風領域91bの間の開口面積を狭くしている。ロータリドア81は、吹出開口部90a、90bおよび温風領域91aの間の開口面積を狭くし、かつ吹出開口部90a、90bおよび冷風領域91bの間の開口面積を広くしている。
なお、ロータリドア80のうち開口部80dが排気開口部83aに連通したときに、吹出開口部90a、90bと空気通路71との間をロータリドア80が閉じて、空気通路71から吹き出される空気流は、開口部80dおよび排気開口部83aを通して車室外に吹き出される。
以上説明した本実施形態によれば、後席用空調ユニット10は、車室内の車両進行方向後側のうち車両幅方向右側に空気流を吹き出す吹出開口部90a、90bと、車室内の車両進行方向後側のうち車両幅方向左側に空気流を吹き出す吹出開口部90c、90dを備える。後席用空調ユニット10は、ダクト部70は、吹出部33bから吹き出される空気流を吹出開口部90a、90b、90c、90dに向けて流通させる空気流路71が設けられている。空気流路71のうち車両幅方向左側には、温風が流れ易い温風領域91aが形成されて、空気流路71のうち車両幅方向右側には、冷風が流れ易い冷風領域91bが形成される。ダクト70のうち温風領域91aおよび冷風領域91bと吹出開口部90a、90b、90c、90dとの間に配置されているロータリドア80、81を備える。
ロータリドア80は、その回転角度によって、吹出開口部90a、90bに対する温風領域91aの開口面積と吹出開口部90a、90bに対する冷風領域91bの開口面積とを吹出開口部毎に調整する。このため、ロータリドア80の回転角度によって、吹出開口部90a、90bから吹き出される空気温度を制御することができる。
ロータリドア81は、その回転角度によって、吹出開口部90c、90dに対する温風領域91aの開口面積と吹出開口部90c、90dに対する冷風領域91bの開口面積とを吹出開口部毎に調整する。このため、ロータリドア81の回転角度によって、吹出開口部90c、90dから吹き出される空気温度を制御することができる。
以上により、吹出開口部90a、90bから吹き出される空気温度と吹出開口部90c、90dから吹き出される空気温度とを独立して制御することができる。よって。車室内後席側右側に吹き出す空気温度と車室内後席側左側に吹き出す空気温度とを独立に制御することができる。
本実施形態では、フェイス吹出開口部90a、90cは、ダクト部70のうち冷風領域91b側に配置されている。フット吹出開口部90b、90dは、ダクト部70のうち温風領域91a側に配置されている。このため、フット吹出開口部90b、90dから吹き出す空気温度は、フェイス吹出開口部90a、90cから吹き出す空気温度に比べて高くすることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、単一のドアとしてのロータリドア80を本発明の第1ドアとし、単一のドアとしてのロータリドア81を本発明の第2ドアとした例について説明したが、これに代えて、複数のドアにより本発明の第1ドアを構成してもよい。或いは、複数のドアにより本発明の第2ドアを構成してもよい。
上記実施形態では、ロータリドア80、81の間を仕切るための仕切り板を下板80aとしてロータリドア80側に配置した例について説明したが、これに代えて、ロータリドア80、81の間を仕切るための仕切り板を上板としてロータリドア81側に配置してもよい。
上記実施形態では、吹出開口部90a、90bを上側に配置し、かつ吹出開口部90c、90dを下側に配置したが、これに代えて、吹出開口部90a、90bを下側に配置し、かつ吹出開口部90c、90dを上側に配置してもよい。
上記実施形態では、後席用空調ユニット10を外板2とクウォータートリム3との間に配置した例について説明したが、これに代えて、後席用空調ユニット10を天井側に配置してもよい。
上記実施形態では、吹出開口部90a、90bから車幅方向右側の後席座席に吹き出し、吹出開口部90c、90dから車幅方向左側の後席座席に空気流を吹き出す例について説明したが、これに代えて、次のようにしてもよい。
すなわち、吹出開口部90a、90bから車幅方向左側の後席座席に吹き出し、吹出開口部90c、90dから車幅方向右側の後席座席に空気流を吹き出す。
上記実施形態では、吹出開口部90a、90b、90c、90dから後席座席に吹き出す後席用空調ユニット10について説明したが、これに限らず、次のようにしてもよい。
例えば、最後部座席を備える自動車ならば、吹出開口部90a、90b、90c、90dから最後部座席に吹き出す後席用空調ユニット10を本発明としてもよい。つまり、本発明の後席用空調ユニット10では、吹出開口部90a、90b、90c、90dから空気流を吹き出す車室内領域は、車室内のうち前部座席1aに対して車両進行方向後側であればよい。
上記実施形態では、フェイス吹出開口部90a、90cをダクト部70のうち冷風領域91b側に配置して、かつフット吹出開口部90b、90dをダクト部70のうち温風領域91a側に配置した例について説明したが、これに代えて、次のようにしてもよい。
すなわち、フェイス吹出開口部90a、90cをダクト部70のうち温風領域91a側に配置して、かつフット吹出開口部90b、90dをダクト部70のうち冷風領域91b側に配置してもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。上記実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
10 後席用空調ユニット
70 ダクト
71a、71b、71c、71d 空気通路(第1、第2の吹出し流路、第1、第2、第3、第4の分割流路)
80、81 ロータリドア(第1、第2のドア)
90a、90b、90c、90d 吹出開口部(第1、第2の吹出開口部、第1、第2、第3、第4のモード吹出口)

Claims (5)

  1. 車室内のうち車両幅方向右側および車両幅方向左側に空気流を吹き出す第1、第2の吹出開口部(90a、90b、90c、90d)と、
    前記第1、第2の吹出開口部に向けて前記空気流としての温風が流れ易い温風領域(91a)と前記空気流としての冷風が流れ易い冷風領域(91b)とを形成する空気流路(71)を構成するダクト(70)と、
    前記ダクトのうち前記温風領域および前記冷風領域と前記第1、第2の吹出開口部との間に配置されて、前記吹出開口部に対する前記温風領域の開口面積と前記吹出口に対する前記冷風領域の開口面積とを前記吹出開口部毎に調整する第1、第2のドア(80、81)と、
    を備えることを特徴とする後席用空調ユニット。
  2. 前記ダクト内には、前記第1ドアから前記第1吹出開口部に向けて前記空気流を流通させる第1吹出し流路(71a、71b)と、前記第2ドアから前記第2吹出開口部に向けて前記空気流を流通させる第2吹出し流路(71c、71d)と、前記第1、第2の吹出し流路を仕切る第1仕切部(72)とが設けられており、
    前記第1、第2の吹出し流路は、前記第1仕切部を介して隣り合うように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の後席用空調ユニット。
  3. 前記第1、第2のドアは、それぞれ単一のドアであることを特徴とする請求項1または2に記載の後席用空調ユニット。
  4. 前記第1吹出開口部は、前記車室内のうち異なる領域に吹き出す第1、第2のモード吹出開口部(90a、90b)を構成しており、
    前記第1吹出し流路は、前記第1ドアから前記第1モード吹出開口部(90a)に向けて前記空気流を流通させる第1分割流路(71a)と、前記第1ドアから前記第2モード吹出開口部(90b)に向けて前記空気流を流通させる第2分割流路(71b)とを備え、
    前記ダクト内には、前記第1、第2の分割流路を仕切る第2仕切部(73)が設けられており、
    前記第2吹出開口部は、前記車室内のうち異なる領域に吹き出す第3、第4のモード吹出開口部(90c、90d)を構成しており、
    前記第2吹出し流路は、前記第2ドアから前記第3モード吹出開口部(90c)に向けて前記空気流を流通させる第3分割流路(71c)と、前記第2ドアから前記第4モード吹出開口部(90d)に向けて前記空気流を流通させる第4分割流路(71d)とを備え、
    前記ダクト内には、前記第3、第4の分割流路を仕切る第3仕切部(73)が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の後席用空調ユニット。
  5. 前記第1モード吹出口(90a)は、前記第1吹出開口部のうち前記冷風領域側に形成されており、
    前記第2モード吹出口(90b)は、前記第1吹出開口部のうち前記温風領域側に形成されており、
    前記第3モード吹出口(90c)は、前記第2吹出開口部のうち前記冷風領域側に形成されており、
    前記第4モード吹出口(90d)は、前記第2吹出開口部のうち前記温風領域側に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の後席用空調ユニット。
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