JP4063262B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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本発明は、建設機械用車両や農業機械用車両などの各種作業機械用車両に搭載される車両用空調装置に関するものである。
従来、建設機械用車両や農業機械用車両などの各種作業機械用車両に搭載される車両用空調装置では、キャビン内部のスペースが小さいため、運転席の下方に空調ユニットを配置して、この空調ユニットからキャビン内の各吹出口まで送風ダクトを配設している。この種の車両用空調装置として、下記の特許文献1や特許文献2に示すものなどがある。
例えば特許文献1では、図11に示すように、油圧ショベルなどの建設機械のキャビン1内において運転席2の下側に、図示しないエバポレータやヒータコアや送風機などが内装された空調ユニット3を設置している。そして、この空調ユニット3に、キャビン1の背面に沿って上方に延びる後ダクト4と前ダクト5とが接続されている。
後ダクト4の上端には、運転席2の後方で開口する一対の後部吹出口6が形成されている。前ダクト5は、キャビン1の右側の側面に沿って前方に延びるように、空調ユニット3の側面に接続された第1ダクト7と、フット吹出口8が形成された第2ダクト9と、フェイス吹出口10およびデフロスタ吹出口11が形成された第3ダクト12(同図では二点鎖線で示している)とを順次接続して構成している。
また特許文献2では、図12に示すように、車両用空調装置1は大別して、送風される空気を空調する空調ユニット5と、空調ユニット5で空調された空気が流れる送風ダクト7とから構成されている。空調ユニット5は、キャビン3の運転席9の下方に配置されており、図示しないケース内に、送風機・エバポレータ・ヒータコア・ヒータコアをバイパスするバイパス通路部・バイパス通路部を通過する風量を調節する調節ドア・ヒータコアの下流側に設けられた案内ドアを有している。
また、送風ダクト7には、図12に示すように、フェイスダクト33とフットダクト35とが設けられており、送風ダクト7は空調ユニット5から吹き出された風をフェイスダクト33およびフットダクト35とに案内している。フェイスダクト33は、キャビン3内の乗員の上半身に向けて風を吹き出し、フットダクト35は、乗員の下半身に向けて風を吹き出すようになっている。
特開2000−168342号公報 特開2001−97021号公報
しかしながら、上記特許文献に示す従来技術では、いずれも空調風を流出させる開口部が空調ユニットの車両左右方向側面にだけ設けられている。このため、特に運転者の足元に向かって空調風を吹き出すフット吹出口において、特許文献1では両足に対して側方から吹き出すためフィーリングが良くないという問題がある。また、特許文献2ではフットダクト35を用いて側方から供給される空調風を両足の後方から吹き出すようにしているが、スペースやコストを抑えるうえでは問題である。
また、特許文献2では頭寒足熱を図るバイレベル吹き出しモード時に、フェイス吹出口とフット吹出口との温度差を確保するため、空調ユニット内の冷風バイパス通路を上部のみとし、送風ダクト内にガイドや仕切り板などを設けているが、温度調節時に空調ユニットや送風ダクトの中で上下に温度が分かれてしまい、温風と冷風との混合が充分でないため、他の吹き出しモード時に吹出口内で温度分布ができてしまうという問題がある。
本発明は、上記従来技術の問題に鑑みて成されたものであり、第1の目的は、スペースやコストを抑えたうえで両足に空調風を当てられる構造とすることであり、第2の目的は、バイレベル吹き出しモード時にフェイス吹出口とフット吹出口との温度差を確保するとともに、他の吹き出しモード時における吹出口内での温度分布を無くすことのできる車両用空調装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、各種作業機械用車両のキャビン(1)内を空調する空調装置であり、空調ユニット(3)をキャビン(1)内の運転席(2)下方に設置し、空調ユニット(3)は、空調ケース(10)内に空気を冷却する冷却用熱交換器(12)と冷却用熱交換器(12)を通過した空気を加熱する加熱用熱交換器(13)とを備え、両熱交換器(12、13)は車両左右方向に並べて送風手段(11)からの送風が概ね車両左右方向に流れるように配置し、加熱用熱交換器(13)の車両後方側で加熱用熱交換器(13)をバイパスして流れる主冷風バイパス通路(16)と、加熱用熱交換器(13)と主冷風バイパス通路(16)との上流側位置に配置されて加熱用熱交換器(13)を通過する空気と主冷風バイパス通路(16)を通過する空気との風量割合を調整する風量割合調整手段(17)と、加熱用熱交換器(13)の車両前方側で加熱用熱交換器(13)をバイパスして流れる副冷風バイパス通路(21)と、副冷風バイパス通路(21)の開度を調節するバイパス風量調整手段(22)と、加熱用熱交換器(13)下流側の温風通路(19)に設けた温風可変ドア手段(20)と、空調ユニット(3)の車両左右方向側面に設けられ、運転者の頭部に向かって吹き出すための空調風、もしくはキャビン(1)の前方窓ガラスに向かって吹き出すための空調風を流出させるフェイス・デフロスタ開口部(24)と、空調ユニット(3)の車両前方側に設けられて運転者の足元に向かって空調風を吹き出すフット吹出口(25)と、フェイス・デフロスタ開口部(24)とフット吹出口(25)との開口割合を調整する開口割合調整手段(26)とを備え、加熱用熱交換器(13)の空気流れ下流側に、加熱用熱交換器(13)との間に所定間隔をおいて車両後方側から前方側へと突出させた壁部(18)を設けて温風通路(19)を形成するとともに、温風通路(19)の温風の一部が主冷風バイパス通路(16)を流れる冷風に混合するよう壁部(18)の一部に温風流出部(18a)を設けたことを特徴としている。
この請求項1に記載の発明によれば、冷却用熱交換器(12)後流の流路を、温風通路(19)と主副冷風バイパス通路(16、21)との三層流として温風と冷風との混合部を空調ユニット(3)内に構成したことにより、フェイス・バイレベル・フットの各吹き出しモードでの温度調節を可能にするとともに、各吹き出しモード時における各吹出口間、および各吹出口内での温度分布を無くすことができる。
また、温風通路(19)・両冷風通路(16、21)にそれぞれ設けた温風可変ドア手段(20)・風量割合調整手段(17)・バイパス風量調整手段(22)をそれぞれ調整することにより、バイレベル吹き出しモード時に前後両フェイス吹出口(6a、7a)とフット吹出口(25)との温度差を自在に調節することも可能となる。
また、フット吹出口(25)を空調ユニット(3)の車両前方側に設けたことより、運転席下方から車両前方側に向かって空調風が吹き出され、スペースやコストを掛けることなく両足に空調風を当てられる構造とすることができる。また、フット吹出口(25)からの吹き出し風量を多くすることができる。さらに、フェイス吹き出しモードでの温度調節時に前側フェイス吹出口(6a)と後側フェイス吹出口(7a)との温度分布を無くすことができる。
また、請求項に記載の発明では、開口割合調整手段(26)を面スライドドア手段としたことを特徴としている。これは、フェイス・デフロスタ開口部(24)とフット吹出口(25)との上流側の温風と冷風との混合部となる通風路内に極力板ドアの基板部などを突出させることなく、温風と冷風との混合部を確保して極力フェイス・デフロスタ開口部(24)とフット吹出口(25)との近傍で開口割合調整を行うようにしたものである。
この請求項に記載の発明によれば、温風と冷風とが充分に混合しないうちに板ドアの基板部などで振り分けてしまうようなことが防げ、各吹き出しモード時における各吹出口間、および各吹出口内での温度分布を無くすことができる。尚、面スライドドア手段としてはロータリードアに限らず、スライドドアやフィルムドアなどであっても良い。なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施の形態について添付した図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、作業機のキャビン(車室)1内における本発明の車両用空調装置の全体構成を示す斜視図である。また図2の(a)は、図1中の空調ユニット(空調装置本体)3の構造を示す平面断面図、(b)は(a)中のA−A断面図である。
図1に示すように、本実施形態による車両用空調装置は、建設機械用車両や農業機械用車両など各種作業機械用車両(例えば、油圧ショベルやトラクタなど)のキャビン1内に搭載されるものである。本空調装置は、大別して、運転席2の下側に設置されて吸い込んだ空気を空調して吐出する空調ユニット3と、空調ユニット3で空調された空気を各部の吹き出し口に導く各送風ダクトとからなり、車両の上下・前後・左右の方向に対して図1に示す形態で配置されている。
空調ユニット3は、図2に示すように、空調ケース10内に、後述する送風機11・エバポレータ(冷却用熱交換器)12・ヒータコア(加熱用熱交換器)13などを内蔵しており、エバポレータ12とヒータコア13とは車両左右方向に並べて送風機11からの送風が概ね車両左右方向(図2では車両左方から右方)に流れるように配置している。空調ケース10は、キャビン1内へ向かって送風する空調空気の通路を形成するものであり、ポリプロピレンのようなある程度弾性を有して強度的にも優れた樹脂の成形品からなり、上ケースと下ケースとに分割して形成されている。
分割されたケースは、エバポレータ12・ヒータコア13および後述する流路切り替え用のドア15・17・20・22・26などを収納した後に、金属バネクリップやネジなどの締結手段により一体に結合されて空調ケース10を構成する。送風機11は空調用空気を送風するものであり、駆動モータ11aにより遠心式多翼ファン11bが回転駆動されるようになっており、この遠心式多翼ファン11bの回転駆動により、空調ケース10内に吸い込まれた空気が、エバポレータ12に向けて送風されるようになっている。
遠心式多翼ファン11bの吸入側には内外気切り替え部14が構成され、この内外気切り替え部14内の内外気切り替えドア15により外気(車室外空気)導入口14aまたは内気(車室内空気)導入口14bが切り替え開閉されて外気と内気とが切り替え導入される。内外気切り替えドア15は平板状のドアであり、垂直方向に配置されたシャフト(回転軸)と一体に結合されており、このシャフトと共に車両後方と左方とに回動可能となっている。尚、図1に示すように、外気導入口14aの上流側には、キャビン1の図示しない外気取り入れ口と接続する外気ダクト4が設けられている。
また、空調ケース10内において、送風機11の空気流れ下流側には、冷却用熱交換器としてのエバポレータ(冷媒蒸発器)12が配置されている。エバポレータ12の内部には、周知の図示しない冷凍サイクルの低圧冷媒が流通し、エバポレータ12を通過する送風空気から冷媒に蒸発潜熱分が吸熱され、送風空気が冷却される。
エバポレータ12の空気流れ下流側には、所定間隔をあけて加熱用熱交換器としてのヒータコア13が図2に示す姿勢で配置されている。ヒータコア13には、図示しない車両エンジンから高温の温水(エンジン冷却水)が流通し、この温水を熱源としてエバポレータ12を通過した冷風が加熱される。
空調ケース10内で、ヒータコア13の車両後方側の側方部位には、このヒータコア13をバイパスして空気(冷風)が流れる主冷風バイパス通路16が形成されている。そして、ヒータコア13の車両後方側端と主冷風バイパス通路16との上流側部位には、ヒータコア13を通って加熱され温風になる空気と、主冷風バイパス通路16を通る空気(冷風)との風量割合を調整する風量割合調整手段としてのエアミックスドア17が配置されている。
エアミックスドア17は平板状のドアであり、垂直方向に配置されたシャフトと一体に結合されており、このシャフトと共に略車両前後方向に回動可能となっている。また、主冷風バイパス通路16の下流側(図2の車両右方側)の部位には、主冷風バイパス通路16からの冷風とヒータコア13からの温風とを合流させて、冷風と温風とを混合させる主冷温風混合空間23aが形成されている。
また、空調ケース10内で、ヒータコア13の車両前方側の側方部位には、このヒータコア13をバイパスして空気(冷風)が流れる副冷風バイパス通路21が形成されている。そして、この副冷風バイパス通路21には、ヒータコア13の車両前方側端との間で副冷風バイパス通路21の開度を調節するバイパス風量調整手段としての冷風バイパスドア22が配置されている。
冷風バイパスドア22は平板状のドアであり、垂直方向に配置されたシャフトと一体に結合されており、このシャフトと共に略車両前後方向に回動可能となっている。副冷風バイパス通路21の下流側(図2の車両右方側)の部位には、副冷風バイパス通路21からの冷風とヒータコア13からの温風とを合流させて、冷風と温風とを混合させる副冷温風混合空間23bが形成されている。
また、ヒータコア13の空気流れ下流側(図2の車両右側の部位)には、ヒータコア13との間に所定間隔をおいて車両後方側から前方側へと延びる壁部18を設けており、この壁部18により、ヒータコア13の直後から温風を車両前方側に向ける温風通路19が形成されている。
そして、その温風通路19には、温風可変ドア手段としてのマックスホットドア20を設けている。マックスホットドア20は平板状のドアであり、垂直方向に配置されたシャフトが板部の略中央に一体に結合されたバタフライドアであり、このシャフトを中心に略車両左右方向に回動可能となっている。尚、このマックスホットドア20の一端と壁部18の先端部とが当接するように配置している。また、壁部18の一部には、温風通路19の温風の一部が主冷風バイパス通路16を流れる冷風に混合するよう温風流出部としての温風バイパス孔18aを設けている。
そして、空調ユニット3の車両前方右側の壁面には、運転者の頭部に向けて吹き出すための空調風、もしくはキャビン1の前方窓ガラスの内面に向けて吹き出すための空調風を流出させるフェイス・デフロスタ開口部24が開口している。また、空調ユニット3の車両前方側の壁面には、フット吹出口25が開口しており、図1に示すように、運転者の足元に向けて主に暖房として温風を吹き出すようになっている。
そして、これらフェイス・デフロスタ開口部24とフット吹出口25には、両冷温風混合空間23a・23bにて温度調節された空気が流入するようになっており、フェイス・デフロスタ開口部24とフット吹出口25には開口割合を調整する開口割合調整手段としての第1モードドア26が設けられている。尚、この開口割合調整手段には面スライドドア手段を用いており、具体的に第1モードドア26はロータリードアであり、垂直方向に配置された回転軸と円弧状の板部26aとが一体に結合されており、この回転軸と共に車両前方と右方とに回動可能となっている。
フェイス・デフロスタ開口部24には吹出口切換箱5が接続されており、この吹出口切換箱5内の車両前方側に設けられた第2モードドア51により、前側フェイス開口部5aとデフロスタ開口部5bとが切り替え開閉される。また、吹出口切換箱5内の車両後方側に設けられた後側フェイス開閉ドア52により、後側フェイス開口部5cが開閉される。
そして、図1に示すように、前側フェイス開口部5aには前側フェイスダクト6が接続され、キャビン1前方右側の前側フェイス吹出口6aから運転者の頭部に向け、主に冷房として冷風を吹き出すようになっている。また、デフロスタ開口部5bにはデフロスタダクト7が接続され、キャビン1前方右側のデフロスタ吹出口7aからキャビン1の前方窓ガラスの内面に向け、曇り防止として温風を吹き出すようになっている。また、後側フェイス開口部5cには後側フェイスダクト8が接続され、キャビン1後方の後側フェイス吹出口8aから運転者の頭部に向け、主に冷房として冷風を吹き出すようになっている。
次に、上述した構成に基づいて本実施形態の作動を説明する。車両用空調装置は周知のように、空調操作パネルに設けられた各種操作部からの操作信号、および空調制御用の各種センサからのセンサ信号が入力される図示しない電子制御装置を備えており、この制御装置の出力信号により送風機の風量や各ドアの位置などが制御される。
先ず図2は、フェイス(マックスクール)吹出モード状態を示しており、エアミックスドア17は主冷風バイパス通路16を全開としてヒータコア13側は全閉とし、冷風バイパスドア22は副冷風バイパス通路21を全開とし、マックスホットドア20は全閉としている。第1モードドア26は、フェイス・デフロスタ開口部24を全開としてフット吹出口25側は全閉とする。第2モードドア51は前側フェイス開口部5aを全開としてデフロスタ開口部5bは全閉とする。後側フェイス開閉ドア52は後側フェイス開口部5cを全開とする。
送風機11からの送風空気はエバポレータ12で冷やされ、主副冷風バイパス通路16・21からフェイス・デフロスタ開口部24と前後フェイスダクト6・8を通って前後フェイス吹出口6a・8aから乗員頭部に向かって吹き出され、キャビン1内の冷房を行う。
図3は、本空調装置におけるフェイス(温度調節)吹出モード状態を示す平面断面図である。図2のフェイス(マックスクール)吹出モードから、エアミックスドア17・マックスホットドア20・冷風バイパスドア22を中間位置にして調整している。これにより、主冷風バイパス通路16を流れる冷風と温風通路19から温風バイパス孔18aを抜けてくる温風、副冷風バイパス通路21を流れる冷風と温風通路19からの温風とがともに混合され、前側フェイス吹出口6aと後側フェイス吹出口8aとから同等に温度調節された空調風が吹き出され、キャビン1内の温度調節を行う。
図4は、本空調装置におけるバイレベル吹出モード状態を示す平面断面図である。図3のフェイス(温度調節)吹出モードから第1モードドア26を中間位置にしてフェイス・デフロスタ開口部24とフット吹出口25の両方に温度調節された空調風が吹き出される。このとき、フェイス側には主冷風バイパス通路16を流れる冷風と温風通路19から温風バイパス孔18aを抜けてくる温風とが混合された空調風が流れ、フット側には副冷風バイパス通路21を流れる冷風と温風通路19からの温風とが混合された空調風が流れる。
フェイス側の開口部24とフット側の開口部25とはロータリードア26によって離れた位置に開口が形成されるため、主流の主冷風バイパス通路16に近いフェイス側の開口部24には低めの空調風が吹き出され、フット側の開口部25にはマックスホットドア20により温風通路19からの温風が多く供給されるため、暖かめの空調風が吹き出される。その結果、運転者の頭部に吹き出されるフェイス吹出温度が運転者の足元に吹き出されるフット吹出温度より低くなり、バイレベル吹出モードとして頭寒足熱型の快適な温度分布が得られる。
図10は、本発明の開発途中における空調装置の構造とバイレベル吹出モード状態を示す平面断面図である。例えば図10に示すように第1モードドアを片軸の板ドア28とした場合では、板ドアの基板部によって、フェイス側の開口部24に流れ込む温風が増えてフェイス吹出温度が上がり、逆にフット側の開口部25への温風量は減ってフット吹き出し温度が下がってしまい、頭寒足熱の温度差が少なくなってしまうという不具合がある。
図5は、本空調装置におけるフット(温度調節)吹出モード状態を示す平面断面図である。図4のバイレベル吹出モードから第1モードドア26を更に回動させてフェイス・デフロスタ開口部24を全閉とし、温度調節された空調風をフット吹出口25から吹き出し、足元からキャビン1内の温度調節を行うものである。
図6は、本空調装置におけるフット(マックスホット)吹出モード状態を示す平面断面図である。図5のフット(温度調節)吹出モードから、エアミックスドア17は主冷風バイパス通路16を全閉としてヒータコア13側は全開とし、冷風バイパスドア22は副冷風バイパス通路21を全閉とし、マックスホットドア20は全開としている。その結果、送風空気は全てヒータコア13を通り加熱されてフット吹出口25から吹き出し、キャビン1内の暖房を行うものである。
図7は、本空調装置におけるフット・デフロスタ吹出モード状態を示す平面断面図である。図6のフット(マックスホット)吹出モードから第1モードドア26を中間位置にしてフェイス・デフロスタ開口部24とフット吹出口25の両方に温度調節された温風が吹き出される。
フェイス・デフロスタ開口部24から温風が流入する吹出口切換箱5において、第2モードドア51は前側フェイス開口部5aを全閉としてデフロスタ開口部5bを全開とし、後側フェイス開閉ドア52は後側フェイス開口部5cを全閉とする。その結果、デフロスタダクト7を通ってデフロスタ吹出口7aからキャビン1の前方窓ガラスの内面と、フット吹出口25から運転者の足元とに温風が吹き出され、前面窓ガラスの曇り止めと暖房とを同時に行うものである。
最後に図8は、本空調装置におけるデフロスタ吹出モード状態を示す平面断面図である。図7のフット・デフロスタ吹出モードから第1モードドア26を更に回動させてフット吹出口25を全閉とし、温風全てをフェイス・デフロスタ開口部24からデフロスタ開口部5bに供給し、デフロスタ吹出口7aからキャビン1の前方窓ガラスの内面に吹き出し、前面窓ガラスの曇り止めを行うものである。
次に、本実施形態での特徴と、その効果について述べる。まず、各種作業機械用車両のキャビン1内を空調する空調装置であり、空調ユニット3をキャビン1内の運転席2下方に設置し、空調ユニット3は、空調ケース10内に空気を冷却するエバポレータ12とエバポレータ12を通過した空気を加熱するヒータコア13とを備え、両熱交換器12・13は車両左右方向に並べて送風機11からの送風が概ね車両左右方向に流れるように配置し、ヒータコア13の車両後方側でヒータコア13をバイパスして流れる主冷風バイパス通路16と、ヒータコア13と主冷風バイパス通路16との上流側位置に配置されてヒータコア13を通過する空気と主冷風バイパス通路16を通過する空気との風量割合を調整するエアミックスドア17と、ヒータコア13の車両前方側でヒータコア13をバイパスして流れる副冷風バイパス通路21と、副冷風バイパス通路21の開度を調節する冷風バイパスドア22と、ヒータコア13下流側の温風通路19に設けたマックスホットドア20と、空調ユニット3の車両左右方向側面に設けられ、運転者の頭部に向かって吹き出すための空調風、もしくはキャビン1の前方窓ガラスに向かって吹き出すための空調風を流出させるフェイス・デフロスタ開口部24と、空調ユニット3の車両前方側に設けられて運転者の足元に向かって空調風を吹き出すフット吹出口25と、フェイス・デフロスタ開口部24とフット吹出口25との開口割合を調整する第1モードドア26とを備えている。
これによれば、エバポレータ12後流の流路を、温風通路19と主副冷風バイパス通路16・21との三層流として温風と冷風との混合部を空調ユニット3内に構成したことにより、フェイス・バイレベル・フットの各吹き出しモードでの温度調節を可能にするとともに、各吹き出しモード時における各吹出口間、および各吹出口内での温度分布を無くすことができる。
また、温風通路19、両冷風通路16・21にそれぞれ設けたマックスホットドア20・エアミックスドア17・冷風バイパスドア22をそれぞれ調整することにより、バイレベル吹き出しモード時に前後両フェイス吹出口6a・7aとフット吹出口25との温度差を自在に調節することも可能となる。
また、フット吹出口25を空調ユニット3の車両前方側に設けたことより、運転席下方から車両前方側に向かって空調風が吹き出され、スペースやコストを掛けることなく両足に空調風を当てられる構造とすることができる。また、フット吹出口25からの吹き出し風量を多くすることができる。
また、ヒータコア13の空気流れ下流側に、ヒータコア13との間に所定間隔をおいて車両後方側から前方側へと突出させた壁部18を設けて温風通路19を形成するとともに、温風通路19の温風の一部が主冷風バイパス通路16を流れる冷風に混合するよう壁部18の一部に温風流出部18aを設けている。これによれば、フェイス吹き出しモードでの温度調節時に前側フェイス吹出口6aと後側フェイス吹出口7aとの温度分布を無くすことができる。
また、第1モードドア26を面スライドドア手段としている。これは、フェイス・デフロスタ開口部24とフット吹出口25との上流側の温風と冷風との混合部となる通風路内に極力板ドアの基板部などを突出させることなく、温風と冷風との混合部を確保して極力フェイス・デフロスタ開口部24とフット吹出口25との近傍で開口割合調整を行うようにしたものである。
これによれば、温風と冷風とが充分に混合しないうちに板ドアの基板部などで振り分けてしまうようなことが防げ、各吹き出しモード時における各吹出口間、および各吹出口内での温度分布を無くすことができる。尚、面スライドドア手段としてはロータリードアに限らず、スライドドアやフィルムドアなどであっても良い。
(その他の実施形態)
図9は、本発明のその他の実施形態における空調装置の構造の一例を示す平面断面図である。上述の実施形態では、第1モードドア26にロータリードアを用いているが、本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、図9に示すようにフェイス側の開口部24とフット側の開口部25とを離れた位置に形成できるならば、開閉ドア手段を両開口部24・25にそれぞれ別々に設けた攻勢であっても良い。
この場合の開閉ドア手段は、面スライドタイプであっても良いし、温風と冷風との混合部となる通風路内に突出させる基板部を小さくできるので軸が板部の略中心にあるバタフライタイプであっても良いし、片軸の板タイプのドアをそれぞれ遠い側から開くように構成しても良い。
また、冷風バイパスドア22もバタフライタイプであっても良い。また、上述の実施形態で送風機11は片軸ファンであるが、両軸のファンであっても良い。また、内外気切り替え部14は無くても良いし、送風機11は別体であっても良い。また、選択できる吹出モードは必ずしも上述で説明したとおりのものでなくても良い。
作業機のキャビン1内における本発明の車両用空調装置の全体構成を示す斜視図である。 図1中の空調ユニット3の構造とフェイス(マックスクール)吹出モード状態を示し、(a)は平面断面図、(b)は(a)中のA−A断面図である。 本空調装置におけるフェイス(温度調節)吹出モード状態を示す平面断面図である。 本空調装置におけるバイレベル吹出モード状態を示す平面断面図である。 本空調装置におけるフット(温度調節)吹出モード状態を示す平面断面図である。 本空調装置におけるフット(マックスホット)吹出モード状態を示す平面断面図である。 本空調装置におけるフット・デフロスタ吹出モード状態を示す平面断面図である。 本空調装置におけるデフロスタ吹出モード状態を示す平面断面図である。 本発明のその他の実施形態における空調装置の構造の一例を示す平面断面図である。 本発明の開発途中における空調装置の構造とバイレベル吹出モード状態を示す平面断面図である。 従来の建設機械のキャビン内における空調装置の構成を示すもので、(a)は正面図、(b)は平面図である。 従来の建設機械のキャビン内における空調装置の構成を示す斜視図である。
符号の説明
1…キャビン(車室)
2…運転席
3…空調ユニット(空調装置本体)
10…空調ケース
11…送風機(送風手段)
12…エバポレータ(冷却用熱交換器)
13…ヒータコア(加熱用熱交換器)
16…主冷風バイパス通路
17…エアミックスドア(風量割合調整手段)
18…壁部
18a…温風バイパス孔(温風流出部)
19…温風通路
20…マックスホットドア(温風可変ドア手段)
21…副冷風バイパス通路
22…冷風バイパスドア(バイパス風量調整手段)
24…フェイス・デフロスタ開口部
25…フット吹出口
26…第1モードドア(開口割合調整手段)

Claims (2)

  1. 各種作業機械用車両のキャビン(1)内を空調する空調装置であり、
    空調ユニット(3)を前記キャビン(1)内の運転席(2)下方に設置し、
    前記空調ユニット(3)は、空調ケース(10)内に空気を冷却する冷却用熱交換器(12)と前記冷却用熱交換器(12)を通過した空気を加熱する加熱用熱交換器(13)とを備え、
    前記両熱交換器(12、13)は車両左右方向に並べて送風手段(11)からの送風が概ね車両左右方向に流れるように配置し、
    前記加熱用熱交換器(13)の車両後方側で前記加熱用熱交換器(13)をバイパスして流れる主冷風バイパス通路(16)と、
    前記加熱用熱交換器(13)と前記主冷風バイパス通路(16)との上流側位置に配置されて前記加熱用熱交換器(13)を通過する空気と前記主冷風バイパス通路(16)を通過する空気との風量割合を調整する風量割合調整手段(17)と、
    前記加熱用熱交換器(13)の車両前方側で前記加熱用熱交換器(13)をバイパスして流れる副冷風バイパス通路(21)と、
    前記副冷風バイパス通路(17)の開度を調節するバイパス風量調整手段(22)と、
    前記加熱用熱交換器(13)下流側の温風通路(19)に設けた温風可変ドア手段(20)と、
    前記空調ユニット(3)の車両左右方向側面に設けられ、運転者の頭部に向かって吹き出すための空調風、もしくは前記キャビン(1)の前方窓ガラスに向かって吹き出すための空調風を流出させるフェイス・デフロスタ開口部(24)と、
    前記空調ユニット(3)の車両前方側に設けられて運転者の足元に向かって空調風を吹き出すフット吹出口(25)と、
    前記フェイス・デフロスタ開口部(24)と前記フット吹出口(25)との開口割合を調整する開口割合調整手段(26)とを備え
    前記加熱用熱交換器(13)の空気流れ下流側に、前記加熱用熱交換器(13)との間に所定間隔をおいて車両後方側から前方側へと突出させた壁部(18)を設けて温風通路(19)を形成するとともに、
    前記温風通路(19)の温風の一部が前記主冷風バイパス通路(16)を流れる冷風に混合するよう前記壁部(18)の一部に温風流出部(18a)を設けたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記開口割合調整手段(26)を面スライドドア手段としたことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
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