JP4352859B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車室内の複数領域に吹き出す空気の温度制御機構を有する車両用空調装置に関するもので、より具体的には、車室内の前席側領域への吹出空気温度と後席側領域への吹出空気温度を制御可能な車両用空調装置に関する。
従来、車両用空調装置において、暖房用熱交換器として前席側および後席側で1つの共通の熱交換器を空調ケース内に備え、この暖房用熱交換器を通過する温風と暖房用熱交換器をバイパスする冷風との風量割合を調整する前席用および後席用エアミックスドアを独立に設置して、車室内の前席側および後席側への吹出空気温度を独立に制御可能なものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、暖房用熱交換器の上方側に前席用冷風通路を形成し、暖房用熱交換器の下方側に後席用冷風通路を形成している。従って、前席用エアミックスドアを空調ケース内の上方側に配置し、そして、前席用エアミックスドアの下方側に後席用エアミックスドアを配置している。
これにより、空調ケース内の上方側に前席用の冷風と温風とを混合する前席用空気混合部が形成され、空調ケース内の下方側に後席用の冷風と温風とを混合する後席用空気混合部が形成される。
このように、空調ケース内の上下に前席用空気混合部と後席用空気混合部を配置する温度制御レイアウト(以下上下温度制御レイアウトという)では、暖房用熱交換器通過後の温風流れの曲がりが小さくなるので、低圧損となる。従って、風量増加により空調性能を向上できる等の利点がある。
しかし、特許文献1の従来技術では、前席用エアミックスドアおよび後席用エアミックスドアをともに回転軸を中心として回転可能な板ドアにより構成しているので、空調ケース内に2つのエアミックスドアの回転作動空間を設定する必要が生じて、空調装置の体格が大きくなって、空調装置の車両搭載性を悪化させている。
そこで、本出願人においては、先に、特願2002−285828号において、前席用エアミックスドアを空気通過用の開口部を有するフィルムドアで構成し、後席用エアミックスドアを回転可能な板ドアにより構成した車両用空調装置を提案している。
後席側空調能力に比較して前席側空調能力を通常大きくする必要があるので、前席用の冷風通路および温風通路の通路面積が後席用の冷風通路および温風通路の通路面積よりも大きくなっている。
従って、前席用エアミックスドアを回転可能な板ドアにより構成すると、前席用エアミックスドアのための回転作動空間が非常に大きくなってしまうが、上記先願によると、前席用エアミックスドアを薄膜状のフィルムドアで構成し、この薄膜状のフィルムドアが前席用の冷風通路および温風通路を横切るように移動するから、前席用エアミックスドアの移動のための空間は非常に小さくできる。よって、フィルムドアの使用は空調ケースの体格の小型化にとって有利である。
また、薄膜状のフィルムドアの使用により暖房用熱交換器とその上流側に配置される冷房用熱交換器(蒸発器)との間隔を狭めることができる。これにより、一層低圧損となり、空調性能を向上できる。
また、フィルムドアに設けた開口部内を冷風と温風とが隣接して流れるので、冷風と温風の混合性が向上して、車室内吹出空気温度のバラツキを低減できるという利点もある。
特開2001−30732号公報
しかし、上記先願では、薄膜状のフィルムドアからなる前席用エアミックスドアと、回転可能な板ドアからなる後席用エアミックスドアとを独立に構成しているので、各エアミックスドアごとにそれぞれ独立のドア操作機構が必要となり、エアミックドア操作機構が複雑となる。
本発明は、上記点に鑑み、低圧損化による空調性能の向上と、車室内の複数領域に吹き出す空気の温度制御機構の簡素化とを両立させることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車室内へ向かって空気が流れるケース(11)内のうち暖房用熱交換器(14)の一端側の側方部位に、暖房用熱交換器(14)をバイパスして冷風が流れる第1冷風開口部(16a)を形成し、
ケース(11)内のうち暖房用熱交換器(14)の他端側の側方部位に、前記暖房用熱交換器(14)をバイパスして冷風が流れる第2冷風開口部(17a)を形成し、
ケース(11)内のうち第1冷風開口部(16a)と第2冷風開口部(17a)との中間部位に、暖房用熱交換器(14)を通過して空気が流れる温風開口部(18a)を、暖房用熱交換器(14)に対応して形成し、
ケース(11)の内部において第1冷風開口部(16a)、温風開口部(18a)および第2冷風開口部(17a)の配列方向に移動する1枚のフィルムドア(19、191、192)を備え、この1枚のフィルムドア(19、191、192)によって第1冷風開口部(16a)、第2冷風開口部(17a)および温風開口部(18a)を開閉するようになっており、
ケース(11)のうち第1冷風開口部(16a)の下流側部位に、第1冷風開口部(16a)を通過した冷風と温風開口部(18a)を通過した温風の一部とを混合する第1空気混合部(27)を配置し、
第1空気混合部(27)からの空調風を車室内の第1領域側へ吹き出す第1吹出開口部(31、33、35、37)を第1空気混合部(27)に隣接して配置し、
ケース(11)のうち第2冷風開口部(17a)の下流側部位に、第2冷風開口部(17a)を通過した冷風と温風開口部(18a)を通過した温風の残余とを混合する第2空気混合部(28)を配置し、
第2空気混合部(28)からの空調風を車室内の第2領域側へ吹き出す第2吹出開口部(38、40、42)を第2空気混合部(28)に隣接して配置し、
フィルムドア(19、191、192)には、第1冷風開口部(16a)および温風開口部(18a)を全開する大きさを持った第1フィルム開口部(19a)と、第2冷風開口部(17a)を全開する大きさを持った第2フィルム開口部(19b)とが設けられており、
第1フィルム開口部(19a)と第2フィルム開口部(19b)を、温風開口部(18a)に相当する間隔(L4)を隔てて配置することを特徴としている。
これによると、第1冷風開口部(16a)の下流側に第1空気混合部(27)が配置され、そして、第1空気混合部(27)に隣接配置された第1吹出開口部(31、33、35、37)から車室内の第1領域側へ空調風を吹き出す。
また、第2冷風開口部(17a)の下流側に第2空気混合部(28)が配置され、そして、第2空気混合部(28)に隣接配置された第2吹出開口部(38、40、42)から車室内の第2領域側へ空調風を吹き出す。従って、第1領域側へ吹き出す空調風の流れ通路および第2領域側へ吹き出す空調風の流れ通路を両方とも曲がりの少ない低圧損の通路形状にできる。
従って、第1領域側および第2領域側への吹出風量を増加して空調性能を向上できる。しかも、これと同時に、1枚のフィルムドア(19、191、192)を用いて第1領域側および第2領域側への吹出空気温度を制御できるので、温度制御のための機構を著しく小型、簡素化できる。
すなわち、フィルムドア(19、191、192)の第1フィルム開口部(19a)によりケース側の第1冷風開口部(16a)および温風開口部(18a)を全開することができ、また、第2フィルム開口部(19b)によりケース側の第2冷風開口部(17a)を全開することができる。
そして、第1フィルム開口部(19a)と第2フィルム開口部(19b)を温風開口部(18a)に相当する間隔を隔てて配置することにより、第1、第2フィルム開口部(19a、19b)間のフィルム膜部(19c)によって温風開口部(18a)を全閉できる。また、フィルム膜部(19c)によってケース側の第2冷風開口部(17a)を全閉できる。また、第1フィルム開口部(19a)に対して上記フィルム膜部(19c)とは反対側のフィルム膜部(19d)によりケース側の第1冷風開口部(16a)を全閉できる。
このようにして、1枚のフィルムドア(19、191、192)を用いてケース側の各開口部(16a、17a、18a)の開度を全開状態から全閉状態の間で変化させて、第1領域側および第2領域側への吹出空気温度を調整できるので、温度制御機構を著しく小型、簡素化できる。
また、請求項に記載の発明ではフィルムドア(19、191、192)の移動方向(A)における第1冷風開口部(16a)と温風開口部(18a)の長さ寸法(L1、L3)が同等であり、
フィルムドア(19、191、192)の移動方向(A)における第2冷風開口部(17a)の長さ寸法(L2)が第1冷風開口部(16a)と温風開口部(18a)の長さ寸法(L1、L3)より小さくなっており、
フィルムドア(19、191、192)の移動方向(A)における第1フィルム開口部(19a)の長さ寸法が第1冷風開口部(16a)と温風開口部(18a)の長さ寸法(L1、L3)と同等であり、
また、フィルムドア(19、191、192)の移動方向(A)における第2フィルム開口部(19b)の長さ寸法が第2冷風開口部(17a)の長さ寸法(L2)と同等であることを特徴としている。
これによると、第1冷風開口部(16a)の長さ寸法(L1)が第2冷風開口部(17a)の長さ寸法(L2)より大きいので、第1冷風開口部(16a)の開口面積が第2冷風開口部(17a)より大きくなる。従って、第1、第2冷風開口部(16a、17a)を全開する最大冷房位置にフィルムドア(19、191、192)を移動した時に、第1冷風開口部(16a)を通して第1吹出開口部(31、33、35、37)から車室内の第1領域側へ吹き出す冷風風量を、第2冷風開口部(17a)を通して第2吹出開口部(38、40、42)から車室内の第2領域側へ吹き出す冷風風量より大きくすることができる。
よって、車室内第1領域側(例えば、車室内前席側)の最大冷房性能を車室内第2領域側(例えば、車室内後席側)の最大冷房性能より大きくすることができる。なお、請求項1及び後述の請求項3において、「同等」という用語は同一寸法である場合の他に微小な寸法差がある場合を包含する意味で用いている。
また、請求項に記載の発明では第2冷風開口部(17a)は、矩形状主開口部(17a−1)と、矩形状主開口部(17a−1)の端部から温風開口部(18a)側へ向かって部分的に突き出した副開口部(17a−2)とからなる開口形状になっており、
温風開口部(18a)は、前記副開口部(17a−2)の突出部分を回避した切り欠き部(18a−1)を有し、矩形状主開口部(18a−2)と副開口部(18a−3)とからなる開口形状になっており、
第1冷風開口部(16a)は、温風開口部(18a)と同一の切り欠き部(16a−1)を有し、矩形状主開口部(16a−2)と副開口部(16a−3)とからなる開口形状になっており、
第1フィルム開口部(19a)は、温風開口部(18a)および第1冷風開口部(16a)と同一形状の切り欠き部(19a−1)を有し、同一形状の矩形状主開口部(19a−2)と副開口部(19a−3)とからなる開口形状になっており、
第2フィルム開口部(19b)は、第2冷風開口部(17a)と同一形状をなす矩形状主開口部(19b−1)と副開口部(19b−2)とからなる開口形状になっており、
第1冷風開口部(16a)および温風開口部(18a)の前記長さ寸法は、それぞれ矩形状主開口部(16a−2、18a−2)の長さ寸法(L1、L3)であり、
また、第2冷風開口部(17a)の前記長さ寸法は矩形状主開口部(17a−1)の長さ寸法(L2)であることを特徴としている。
ところで第1冷風開口部(16a)の長さ寸法(L1)が第2冷風開口部(17a)の長さ寸法(L2)より大きいという関係(L1>L2)を設定した場合は、第1冷風開口部(16a)の開度を全開状態から全閉状態にわたって変化させるのに必要となるフィルムドア移動量に対して、第2冷風開口部(17a)の開度を全開状態から全閉状態にわたって変化させるのに必要となるフィルムドア移動量は当然小さくなる。
そのため、図3の比較例のように、ケース側の各開口部(16a、17a、18a)および第1、第2フィルム開口部(19a、19b)をともに単純な矩形状に形成した場合は、フィルムドア(19、191、192)のある特定の移動位置にてケース側の第1、第2冷風開口部(16a、17a)を同時に全開すること(図3(a)参照)ができても、フィルムドアを最大暖房側へ向かって移動させると、ケース側の第2冷風開口部(17a)が第1冷風開口部(16a)の全閉前に先行して全閉してしまう(図3(b)参照)。
すなわち、車室内第1領域側への吹出空気の最大暖房状態の設定前に、車室内第2領域側への吹出空気の最大暖房状態が先行して設定されてしまうという不具合が生じる。
これに対し、請求項1に記載の発明では、ケース側の各開口部(16a、17a、18a)および第1、第2フィルム開口部(19a、19b)の開口形状を矩形状主開口部と副開口部との組み合わせからなる開口形状(略L状または略逆L状の開口形状)にしているため、上記(L1>L2)の関係を設定しても、車室内第1領域側への吹出空気と車室内第2領域側への吹出空気の最大冷房状態(図2(a)参照)と最大暖房状態(図2(c)参照)をフィルムドアの移動に対して同一時期に設定できる。
請求項2に記載の発明では、車室内へ向かって空気が流れるケース(11)内のうち暖房用熱交換器(14)の一端側の側方部位に、暖房用熱交換器(14)をバイパスして冷風が流れる第1冷風開口部(16a)を形成し、
ケース(11)内のうち暖房用熱交換器(14)の他端側の側方部位に、前記暖房用熱交換器(14)をバイパスして冷風が流れる第2冷風開口部(17a)を形成し、
ケース(11)内のうち第1冷風開口部(16a)と第2冷風開口部(17a)との中間部位に、暖房用熱交換器(14)を通過して空気が流れる温風開口部(18a)を、暖房用熱交換器(14)に対応して形成し、
ケース(11)の内部において第1冷風開口部(16a)、温風開口部(18a)および第2冷風開口部(17a)の配列方向に移動する1枚のフィルムドア(19、191、192)を備え、この1枚のフィルムドア(19、191、192)によって第1冷風開口部(16a)、第2冷風開口部(17a)および温風開口部(18a)を開閉するようになっており、
ケース(11)のうち第1冷風開口部(16a)の下流側部位に、第1冷風開口部(16a)を通過した冷風と温風開口部(18a)を通過した温風の一部とを混合する第1空気混合部(27)を配置し、
第1空気混合部(27)からの空調風を車室内の第1領域側へ吹き出す第1吹出開口部(31、33、35、37)を第1空気混合部(27)に隣接して配置し、
ケース(11)のうち第2冷風開口部(17a)の下流側部位に、第2冷風開口部(17a)を通過した冷風と温風開口部(18a)を通過した温風の残余とを混合する第2空気混合部(28)を配置し、
第2空気混合部(28)からの空調風を車室内の第2領域側へ吹き出す第2吹出開口部(38、40、42)を第2空気混合部(28)に隣接して配置し、
フィルムドア(19、191、192)には、第1冷風開口部(16a)および温風開口部(18a)を全開する大きさを持った第1フィルム開口部(19a)と、第2冷風開口部(17a)を全開する大きさを持った第2フィルム開口部(19b)とが設けられており、
第1フィルム開口部(19a)と第2フィルム開口部(19b)を、温風開口部(18a)に相当する間隔(L4)を隔てて配置することを特徴としている。
さらに、請求項に記載の発明では、上記構成に加え、第1冷風開口部は前席用冷風開口部(16a)であり、第2冷風開口部は後席用冷風開口部(17a)であり、第1フィルム開口部は前席用フィルム開口部(19a)であり、第2フィルム開口部は後席用フィルム開口部(19b)であり、
第1空気混合部は前席用空気混合部(27)であり、第2空気混合部は後席用空気混合部(28)であり、
第1吹出開口部は前席用吹出開口部(31、33、35、37)であり、第2吹出開口部は後席用吹出開口部(38、40、42)であることを特徴としている。
これにより、車室内前席側領域への吹出空気温度制御と車室内後席側領域への吹出空気温度とを、1枚のフィルムドア(19、191、192)を用いた小型、簡素な機構にて良好に制御できる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の車両用空調装置において、フィルムドア(19、191、192)の移動方向(A)における第1冷風開口部(16a)と温風開口部(18a)の長さ寸法(L1、L3)が同等であり
フィルムドア(19、191、192)の移動方向(A)における第2冷風開口部(17a)の長さ寸法(L2)が第1冷風開口部(16a)と温風開口部(18a)の長さ寸法(L1、L3)より小さくなっており、
フィルムドア(19、191、192)の移動方向(A)における第1フィルム開口部(19a)の長さ寸法が第1冷風開口部(16a)と温風開口部(18a)の長さ寸法(L1、L3)と同等であり、
また、フィルムドア(19、191、192)の移動方向(A)における第2フィルム開口部(19b)の長さ寸法が第2冷風開口部(17a)の長さ寸法(L2)と同等であることを特徴としている。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の車両用空調装置において、第2冷風開口部(17a)は、矩形状主開口部(17a−1)と、矩形状主開口部(17a−1)の端部から温風開口部(18a)側へ向かって部分的に突き出した副開口部(17a−2)とからなる開口形状になっており、
温風開口部(18a)は、副開口部(17a−2)の突出部分を回避した切り欠き部(18a−1)を有し、矩形状主開口部(18a−2)と副開口部(18a−3)とからなる開口形状になっており、
第1冷風開口部(16a)は、温風開口部(18a)と同一の切り欠き部(16a−1)を有し、矩形状主開口部(16a−2)と副開口部(16a−3)とからなる開口形状になっており、
第1フィルム開口部(19a)は、温風開口部(18a)および第1冷風開口部(16a)と同一形状の切り欠き部(19a−1)を有し、同一形状の矩形状主開口部(19a−2)と副開口部(19a−3)とからなる開口形状になっており、
第2フィルム開口部(19b)は、第2冷風開口部(17a)と同一形状をなす矩形状主開口部(19b−1)と副開口部(19b−2)とからなる開口形状になっており、
第1冷風開口部(16a)および温風開口部(18a)の長さ寸法は、それぞれ矩形状主開口部(16a−2、18a−2)の長さ寸法(L1、L3)であり、
また、第2冷風開口部(17a)の長さ寸法は矩形状主開口部(17a−1)の長さ寸法(L2)であることを特徴としている
請求項5に記載の発明では、請求項1に記載の車両用空調装置において、第1冷風開口部は前席用冷風開口部(16a)であり、第2冷風開口部は後席用冷風開口部(17a)であり、
第1フィルム開口部は前席用フィルム開口部(19a)であり、第2フィルム開口部は後席用フィルム開口部(19b)であり、
第1空気混合部は前席用空気混合部(27)であり、第2空気混合部は後席用空気混合部(28)であり、
第1吹出開口部は前席用吹出開口部(31、33、35、37)であり、第2吹出開口部は後席用吹出開口部(38、40、42)であることを特徴としている。
これにより、請求項5に記載の発明においても、請求項2に記載の発明と同様に、車室内前席側領域への吹出空気温度制御と車室内後席側領域への吹出空気温度とを、1枚のフィルムドア(19、191、192)を用いた小型、簡素な機構にて良好に制御できる。
請求項に記載の発明では、請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用空調装置において、ケース(11)内に、第1空気通路(51)と第2空気通路(52)を並列に形成し、第1空気通路(51)と第2空気通路(52)の両方にわたって暖房用熱交換器(14)を配置し、
第1空気通路(51)と第2空気通路(52)に、それぞれ第1冷風開口部(16a)、温風開口部(18a)、第2冷風開口部(17a)、第1空気混合部(27)、第2空気混合部(28)、第1吹出開口部(31、33、35、37)および第2吹出開口部(38、40、42)を独立に形成し、
第1空気通路(51)と第2空気通路(52)にそれぞれ、フィルムドア(191、192)を独立に操作可能に配置したことを特徴としている。
これにより、第1空気通路(51)と第2空気通路(52)からの吹出空気温度を各通路のフィルムドア(191、192)により独立に制御する車両用空調装置において、上記各請求項の作用効果を発揮できる。
お、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1、図2は本発明の第1実施形態を示すもので、図1は空調ユニット10の概略断面図で、図2は空調ユニット10におけるケース側の冷風開口部および温風開口部の形状と、フィルムドアにおけるフィルム開口部形状を具体的に示す。なお、図1、図2の前後、上下、左右の各矢印は車両搭載状態での方向を示す。
本第1実施形態による車両用空調装置の室内ユニット部は、大別して、図1に示す空調ユニット10と、この空調ユニット10に空気を送風する送風機ユニット(図示せず)との2つの部分に分かれている。
空調ユニット10は車室内前部の計器盤(図示せず)内側のうち、車両左右(幅)方向
の略中央部に配置される。その際、空調ユニット10部は、計器盤内側の略中央部におい
て車両の前後、上下の各方向に対して図1の矢印方向で配置される。
これに対し、図示しない送風機ユニットは車室内前部の計器盤内側のうち、中央部から
助手席側へオフセットして配置されている。送風機ユニットは周知のごとく外気(車室外
空気)と内気(車室内空気)を切替導入する内外気切替箱と、この内外気切替箱を通して
吸入した空気を送風する遠心式の電動送風機とを有している。
空調ユニット10は車室内へ向かって送風される空気の通路を構成する樹脂製の空調ケ
ース11を有している。この空調ケース11は具体的には、車両左右方向の左側に位置す
る左側ケースと車両左右方向の右側に位置する右側ケースとに分割され、この左右のケー
スを図示しない金属ばねクリック、ねじ等の締結手段を用いて一体に締結することにより
空調ケース11が構成されている。
空調ケース11内の、最も車両前方側の部位には空気入口空間12が形成されている。
この空気入口空間12には送風機ユニットの遠心式送風機の送風空気が流入する。空調ケ
ース11内において空気入口空間12直後の部位に蒸発器13が略垂直に配置されている
。この蒸発器13は周知のごとく冷凍サイクルの低圧冷媒の蒸発潜熱を送風空気から吸熱
して送風空気を冷却する冷房用熱交換器である。
蒸発器13は冷媒が通過する多数の偏平チューブとこれに接合されたコルゲートフィン
とからなる熱交換用コア部13aを有し、この熱交換用コア部13aの偏平チューブ相互
間の空隙を空気が通過するようになっている。
そして、蒸発器13の空気流れ下流側(車両後方側)に、所定の間隔を開けてヒータコ
ア14が配置されている。ここで、ヒータコア14は空気流れ上流側(車両前方側)に向
かって傾斜する前傾状態で空調ケース11内に傾斜配置されている。すなわち、ヒータコ
ア14の上端部が下端部よりも空気流れ上流側に位置するようにしてヒータコア14が傾
斜配置されている。
このヒータコア14の前傾状態での傾斜配置は、後述する前席側吹出開口部へのスムー
スな空気流れの確保と空調ケース11内での上下方向の配置スペース低減のためである。
このヒータコア14は、蒸発器13を通過した冷風を再加熱する暖房用熱交換器であって
、その内部に、図示しない車両エンジンから高温の温水(エンジン冷却水)が流れ、この
温水を熱源として空気を加熱する。
ヒータコア14は周知のごとく温水が通過する多数の偏平チューブとこれに接合された
コルゲートフィンとからなる熱交換用コア部14aを有している。空調ケース11内の送
風空気は、この熱交換用コア部14aの偏平チューブ相互間の空隙を通過するようになっ
ている。
ヒータコア14の直後の部位には電気ヒータにより構成された補助加熱器15が配置さ
れている。この補助加熱器15は、ヒータコア14に流入する温水の温度が低いときに通
電され発熱することによりヒータコア14通過空気を加熱するものであって、この補助加
熱器15もヒータコア14と同一の傾斜角度にて空気流れ上流側(車両前方側)に向かっ
て傾斜する前傾状態で空調ケース11内に傾斜配置されている。
蒸発器13とヒータコア14は、図1の紙面垂直方向(車両幅方向)に対しては空調ケース11内側の全幅寸法の略全域にわたって配置されている。
本実施形態では、ヒータコア14と補助加熱器15は、空調ケース11内部の上下方向において中間高さの部位に配置され、ヒータコア14と補助加熱器15の一端側、すなわち、上方側に前席用冷風バイパス通路16が形成される。そして、ヒータコア14と補助加熱器15の他端側、すなわち、下方側に後席用冷風バイパス通路17が形成される。この両冷風バイパス通路16、17は蒸発器13通過後の冷風がヒータコア14と補助加熱器15をバイパスして流れるものである。
前席用冷風バイパス通路16と後席用冷風バイパス通路17との中間部位(上下方向の中間部位)に、ヒータコア14の熱交換用コア部14aに対応して温風通路18が形成される。この温風通路18には熱交換用コア部14aを通過する空気が流れる。
前席用冷風バイパス通路16、後席用冷風バイパス通路17および温風通路18も、図1の紙面垂直方向(車両幅方向)に対しては空調ケース11内側の全幅寸法の略全域にわたって形成されている。
一方、蒸発器13とヒータコア14との間には、前席用および後席用共通の1枚のエアミック用フィルムドア19が配置されている。ここで、フィルムドア19はポリエチレン樹脂のごとく可撓性、強度に優れた樹脂製膜状部材にて長尺状の長方形に構成される。
そして、このフィルムドア19の長手方向を上下方向(ドア移動方向)に向けて、フィルムドア19の長手方向の一端部(上端部)を第1巻き取り軸20に固定し、フィルムドア19の長手方向の他端部(下端部)を第2巻き取り軸21に固定する。
上部の第1巻き取り軸20はフィルムドア19の一端部(上端部)側の巻き取り、巻き戻しを行うものであって、前席用冷風バイパス通路16の上方部にて車両左右方向に延びるように配置される。また、下部の第2巻き取り軸21はフィルムドア19の他端部(下端部)側の巻き取り、巻き戻しを行うものであって、後席用冷風バイパス通路17の下方部にて車両左右方向に延びるように配置される。この第1、第2巻き取り軸20、21は空調ケース11に回転可能に支持される。
一方、フィルムドア19の長手方向(ドア移動方向)の途中部位には空気を通過させるため2つの開口部、すなわち、前席用フィルム開口部19aおよび後席用フィルム開口部19bが形成されている。なお、図1ではこの前席用フィルム開口部19aと後席用フィルム開口部19bの形成部位を破線図示している。この前席用フィルム開口部19aと後席用フィルム開口部19bとの間には膜部19cが形成されている。
空調ケース11の内壁面において前席用冷風バイパス通路16、温風通路18および後席用冷風バイパス通路17の入口部にはそれぞれ、前席用冷風開口部16a、温風開口部18a、後席用冷風開口部17aが開口している。前席用冷風開口部16aの下端部と温風開口部18aの上端部との間は、ヒータコア14の上端部を保持する上側保持壁部22と一体の上側仕切壁23により仕切られている。
また、温風開口部18aの下端部と後席用冷風開口部17aの上端部との間は、ヒータコア14の下端部を保持する下側保持壁部24からヒータコア上流側へ一体に突出する下側仕切壁25により仕切られている。なお、これら上下の保持壁部22、24および仕切壁23、25は空調ケース11の内壁面に一体成形される。仕切壁23、25は空調ケース11内部空間の車両左右方向(図1の紙面垂直方向)の全長にわたって延びるように形成される。
図1は最大冷房時の状態を示しており、エアミックス用フィルムドア19により前席用冷風バイパス通路16と後席用冷風バイパス通路17の両方を全開し、温風通路18を全閉する状態を示している。
すなわち、最大冷房時には、空調ケース11の前席用冷風開口部16a上にフィルムドア19の前席用フィルム開口部19aが、また、温風開口部18a上にフィルムドア19の膜部19cが、また、後席用冷風開口部17a上にフィルムドア19の後席用フィルム開口部19bがそれぞれ重合して最大冷房状態を作っている。
エアミックス用フィルムドア19は、フィルム開口部19a、19bと空調ケース11側の各開口部16a〜18aとの重合度合い、すなわち、各開口部16a〜18aの開度を調整して前席用の冷風と温風の風量割合および後席用の冷風と温風の風量割合を調整するものである。
次に、フィルムドア19側および空調ケース11側の具体的開口形状を図2により説明する。なお、図2では、フィルム開口部19a、19bとケース側開口部16a〜18aとの区別を明確にするために、フィルム開口部19a、19bを細かい点を付した領域で示し、ケース側開口部16a〜18aは単なる白抜き領域で示している。
図2において上下方向Aはフィルムドア19の移動方向であり、これに対してフィルムドア19の移動方向Aと直交する方向は図1の紙面垂直方向(車両左右方向)である。図2に示すように、フィルムドア19の移動方向Aと直交する方向における開口部幅寸法Wは、フィルム開口部19a、19bおよびケース側開口部16a〜18aのいずれも同一寸法になっている。
この開口部幅寸法Wはフィルムドア19の全幅寸法W0より若干小さめの寸法になっている。また、フィルムドア19の全幅寸法W0は、図1の紙面垂直方向における空調ケース11内側の全幅寸法より若干小さめの寸法になっている。
これに反し、フィルムドア19の移動方向Aにおける開口部長さ寸法L1、L2、L3は同一ではなく、次の関係に設定されている。すなわち、前席用冷風開口部16aの長さ寸法L1と温風開口部18aの長さ寸法L3は等しく、かつ、後席用開口部19bの長さ寸法L2より大きくなっている。つまり、(L1=L3)>L2の関係に設定されている。
この寸法設定を具体的開口部形状と関連付けて、より詳細に説明すると、後席用冷風開口部17aは、長さ寸法L2を持った横長の矩形状主開口部17a−1と、この横長の矩形状主開口部17a−1の端部から温風開口部18a側へ向かって部分的に突き出した矩形状副開口部17a−2とからなる開口形状になっている。
図2の図示例では、副開口部17a−2は矩形状主開口部17a−1の左側端部から温風開口部18a側へ突き出すことにより、後席用冷風開口部17aは略L状の開口形状をなしている。
これに対し、温風開口部18aは、上記副開口部17a−2の突出部分を回避した切り欠き部18a−1を有する開口形状になっている。そのため、温風開口部18aは、長さ寸法L3を持った矩形状主開口部18a−2と、長さ寸法L3よりも所定量(副開口部17a−2の突出寸法)だけ短い長さ寸法を持った矩形状副開口部18a−3とから構成されている。図2の図示例では、矩形状主開口部18a−2の左側に矩形状副開口部18a−3を配置することにより、温風開口部18aは略逆L状の開口形状をなしている。
そして、前席用冷風開口部16aは温風開口部18aと同一寸法にて同一開口形状になっている。すなわち、前席用冷風開口部16aは上記切り欠き部18a−1と同一形状の切り欠き部16a−1を有し、矩形状主開口部16a−2の左側に矩形状副開口部16a−3を配置することにより、略逆L状の開口形状になっている。
上記の説明から明白なように、前席用冷風開口部16aの長さ寸法L1と温風開口部18aの長さ寸法L3は矩形状主開口部16a−2、18a−2の長さ寸法を意味しており、また、後席用冷風開口部17aの長さ寸法L2は矩形状主開口部17a−1の長さ寸法を意味している。
一方、フィルムドア19に形成された前席用フィルム開口部19aは、ケース側の前席用冷風開口部16aおよび温風開口部18aを全開する大きさを持つものであって、図2(a)の最大冷房状態に示すように、この両開口部16a、18aと同一寸法で同一開口形状(略逆L状)にて開口している。具体的には、前席用フィルム開口部19aは切り欠き部19a−1を有し、矩形状主開口部19a−2と矩形状副開口部19a−3とからなる開口形状になっている。
また、フィルムドア19に形成された後席用フィルム開口部19bは、ケース側の後席用冷風開口部17aを全開する大きさを持つものであって、図2(a)の最大冷房状態に示すように、この後席用冷風開口部17aと同一寸法で同一開口形状(略L状)にて開口している。具体的には、後席用フィルム開口部19bは横長の矩形状主開口部19b−1と、この横長の矩形状主開口部19b−1の端部から前席用フィルム開口部19aの切り欠き部19a−1側へ向かって部分的に突き出した矩形状副開口部19b−2とからなる開口形状になっている。
なお、前席用フィルム開口部19aの大きさをケース側開口部16a、18aの大きさと完全に一致させずに、ケース側開口部16a、18aに対して微少量大きめあるいは小さめの開口形状にしてもよい。同様に、後席用フィルム開口部19bの大きさをケース側の後席用冷風開口部17aの大きさと完全に一致させずに、後席用冷風開口部17aに対して微少量大きめあるいは小さめの開口形状にしてもよい。
フィルムドア19において両フィルム開口部19a、19bとの間には、図2(a)に示すように温風開口部18aの長さ寸法L3を上回る間隔L4が設定され、これにより、両フィルム開口部19a、19bの間に温風開口部18aを全閉し得る大きさ(面積)を持った膜部19cが形成される。後席用冷風開口部17aの長さ寸法L2は温風開口部18aの長さ寸法L3より小さいため、後席用冷風開口部17aも膜部19cによって全閉できるようになっている(図2(c)参照)。
次に、エアミックス用フィルムドア19の操作機構の概要を説明すると、前述した第1、第2巻き取り軸20、21のうちいずれか一方、例えば、第1巻き取り軸20にサーボモータ(ステップモータ等)により構成されるアクチュエータ(図示せず)の出力軸を連結し、このアクチュエータにより第1巻き取り軸20を正逆両方向に回転駆動する。
第1巻き取り軸20の回転は図示しない回転伝達機構を介して第2巻き取り軸21にも
伝達されるので、第1巻き取り軸20に連動して第2巻き取り軸21が正逆両方向に回転
するようになっている。これにより、第1、第2巻き取り軸20、21に対するフィルム
ドア19の巻き取り、巻き戻し動作を実行できる。なお、第1、第2巻き取り軸20、21間の回転伝達機構は周知の機構であるので、その説明は省略する。
フィルムドア19の両端部を第1巻き取り軸20または左右の第2巻き取り軸21に巻き取ったり、第1巻き取り軸20または第2巻き取り軸21から巻き戻す(送り出す)ことにより、フィルムドア19が上下方向に移動して、フィルムドア19の両開口部19a、19bが上下方向に移動するようになっている。
温風通路18において、ヒータコア14および補助加熱器15の下流側通路部(車両後方側通路部)26の上方部は前席用の冷風バイパス通路16の下流側に合流して前席用の空気混合部27を形成する。
また、温風通路18の下流側通路部26の下方部は後席用の冷風バイパス通路17の下流側に合流して後席用の空気混合部28を形成する。
また、温風通路18の下流側通路部26には温風通路切替ドア29が配置される。この温風通路切替ドア29は回転可能な板ドアにより構成され、温風通路切替ドア29が図1の実線位置に操作されると、下流側通路部26を上側の前席用通路部と下側の後席用通路部とに仕切る。
ここで、温風通路切替ドア29の位置をヒータコア14の熱交換コア部14aの上下方向の中央部より所定量下方の位置に設定することにより、下流側通路部26のうち温風通路切替ドア29の上側の前席用通路部の面積を温風通路切替ドア29の下側の後席用通路部の面積より大きくなるようにしてある。
一方、温風通路切替ドア29を図1の破線位置に操作すると、下流側通路部26の後席用温風出口30が閉塞状態となり、後席側への温風吹出が停止される。このため、温風通路18の下流側通路部26全体が前席用温風通路として作用する。
次に、車室内前席用吹出開口部の配置について説明すると、図1に示すように、空調ケース11の上面部において前方寄りの部位、換言すると、前席用の空気混合部27の上方部にデフロスタ開口部31が開口している。このデフロスタ開口部31は、回転可能な板ドアにより構成されたデフロスタドア32により開閉される。
空調ケース11の上面部において、デフロスタ開口部31よりも車両後方側部位に左右
の前席用サイドフェイス開口部33が開口している。この左右の前席用サイドフェイス開
口部33も回転可能な板ドアにより構成された前席用サイドフェイスドア34により開閉
される。
空調ケース11のうち、前席用サイドフェイス開口部33より更に車両後方側の下方部
位に前席用センタフェイス開口部35が開口している。この前席用センタフェイス開口部
35も回転可能な板ドアにより構成された前席用センタフェイスドア36により開閉され
る。なお、前席用サイドフェイスドア34と前席用センタフェイスドア36は板ドアの中
央部に回転軸を配置したバタフライドアにより構成されている。
次に、空調ケース11の左右の側面壁部において、ヒータコア14の上方部(換言すると前席用空気混合部27の左右の側面部位)に左右の前席用フット開口部37が開口している。この左右の前席用フット開口部37は図示しない左右の前席用フットドアにより開閉される。この左右の前席用フットドアは、空調ケース11の左右の側面壁部の内面に沿って回転作動する板ドアにより構成される。
そして、デフロスタ開口部31には図示しないデフロスタダクトが接続され、このデフ
ロスタダクトの先端部のデフロスタ吹出口から車両前面窓ガラスの内面に向けて空調風を
吹き出すようになっている。
また、左右の前席用サイドフェイス開口部33には図示しない左右の前席用サイドフェ
イスダクトが接続され、この左右の前席用サイドフェイスダクトの先端部は車両計器盤の
左右両端部付近に配置される前席用サイドフェイス吹出口に接続され、ここから前席乗員
の上半身側又は車両側面の前部窓ガラスの内面に向けて空調風を吹き出すようになっている。
また、左右の前席用センタフェイス開口部35には図示しない左右の前席用センタフェ
イスダクトが接続され、この左右の前席用センタフェイスダクトの先端部は車両計器盤の
左右方向中央部付近に配置される前席用センタフェイス吹出口に接続され、ここから前席
乗員の上半身側に向けて空調風を吹き出すようになっている。
また、左右の前席用フット開口部37には図示しない左右の前席用フットダクトが接続
され、この前席用フットダクトの先端部(下端部)の前席用フット吹出口から前席乗員の
足元部に向けて空調風を吹き出すようになっている。
なお、デフロスタドア32、前席用サイドフェイスドア34、前席用センタフェイスド
ア36および前席用フットドア(図示せず)は、前席用吹出モードドア手段であって、図
示しない共通の前席用吹出モード操作機構により連動操作されるようになっている。
次に、車室内後席用吹出開口部の配置について説明すると、空調ケース11の車両後方側の壁面の最下部付近に左右の後席用センタフェイス開口部38が開口している。この左右の後席用センタフェイス開口部38は回転可能な板ドアにより構成された左右の後席用センタフェイスドア39により開閉される。
空調ケース11の底面部において後席用温風出口30の下方部位に左右の後席用フット開口部40が開口している。この左右の後席用フット開口部40は回転可能な板ドアにより構成された左右の後席用フットドア41により開閉される。なお、左右の後席用フット開口部40および左右の後席用フットドア41は、空調ケース11の底面部の左右方向の全域ではなく、ケース底面部において左右両側部位に偏って配置されている。
また、空調ケース11の左右の側面壁部において最も車両後方側の底面付近に左右の後席用サイドフェイス開口部42が開口している。この左右の後席用サイドフェイス開口部42については開閉ドアを設置せず、常開構造にしている。
左右の後席用フット開口部40には図示しない左右の後席用フットダクトが接続され、
この後席用フットダクトの先端部の後席用フット吹出口から後席乗員の足元部に向けて空
調風を吹き出すようになっている。
また、左右の後席用センタフェイス開口部38には図示しない左右の後席用センタフェ
イスダクトが接続され、この後席用センタフェイスダクトの先端部の後席用センタフェイ
ス吹出口から後席乗員の上半身側に向けて空調風を吹き出すようになっている。
また、左右の後席用サイドフェイス開口部42には図示しない左右の後席用サイドフェ
イスダクトが接続され、この後席用サイドフェイスダクトの先端部の後席用サイドフェイ
ス吹出口から後席乗員の上半身側又は車両側面の後部窓ガラスの内面に向けて空調風を吹
き出すようになっている。
後席用センタフェイスドア39と後席用フットドア41は、後席用吹出モードドア手段であって、図示しない共通の後席用吹出モード操作機構により連動操作されるようになっている。
なお、エアミックス用フィルムドア19の操作機構、前席用吹出モード操作機構、後席用吹出モード操作機構等のアクチュエータ、および送風機ユニットの電動送風機はいずれも図示しない空調用制御装置の制御出力によって制御されるようになっている。この空調用制御装置は周知のようにマイクロコンピュータを用いて構成されるもので、図示しない空調制御パネルからの操作信号入力、各種センサからの車両熱負荷に関連した検出信号入力等に基づいて各種制御出力を演算して、上記各機器の作動を制御する。
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明する。最初に、空調ユニット10の全体作動の概要を説明すると、図示しない送風機ユニットの電動送風機を作動させることにより、送風空気が空調ケース11の最前部の空気入口空間12内に流入する。この流入空気は蒸発器13の熱交換コア部13aを通過して冷却、除湿去れ、冷風となる。
この冷風はエアミックス用フィルムドア19の操作(移動)位置に応じた割合にて前席用冷風バイパス通路16と、温風通路18と、後席用冷風バイパス通路17とに流入する。このエアミックス用フィルムドア19による冷風の配風作用の詳細は後述する。
温風通路18に流入した冷風はヒータコア14の熱交換コア部14aを通過して加熱され、温風となる。なお、電気ヒータにより構成される補助加熱器15に通電すれば、ヒータコア14と補助加熱器15の両方で冷風を加熱できる。
温風通路18において、ヒータコア14と補助加熱器15の下流側通路26に設けられた温風通路切替ドア29は、前席側の吹出モードがデフロスタモード以外の通常時は実線位置に操作されて下流側通路26を上側の前席用通路部と下側の後席用通路部とに仕切っている。
従って、温風通路18の下流側通路26において温風通路切替ドア29の上側の温風は空調ケース11内の上方に流れ、前席用冷風バイパス通路16からの冷風と合流し、前席用空気混合部27にて前席用の冷風と温風が混合して所望温度の空調風が得られ、この前席用の所望温度の空調風が前席用吹出開口部31、33、35、37から車室内前席側へ吹き出す。
また、温風通路18の下流側通路26において温風通路切替ドア29の下側の温風は後席用温風出口30を通過して空調ケース11内の下方に流れ、後席用冷風バイパス通路17からの冷風と合流し、後席用空気混合部28にて後席用の冷風と温風が混合して所望温度の空調風が得られ、この後席用の所望温度の空調風が後席用吹出開口部38、40、42を通過して車室内後席側へ吹き出す。
なお、本実施形態では、車室内前席側の吹出モードとして、前席側吹出モードドア32、34、36の開口部開閉作用によりフェイスモード、フットモード、フットデフロスタモード、およびデフロスタモード等を設定するようになっている。また、車室内後席側の吹出モードとして、後席側吹出モードドア39、41の開口部開閉作用によりフェイスモード、フットモード等を設定するようになっている。
次に、本実施形態の特徴部分をなすエアミックス用フィルムドア19による吹出空気温度調整作用を図2に基づいて詳述する。今、夏期の冷房始動時のように冷房熱負荷が大きい環境条件では、空調用制御装置(図示せず)において吹出空気温度制御の最大冷房状態が判定される。すると、エアミックス用フィルムドア19の操作機構のアクチュエータ(図示せず)により第1、第2巻き取り軸20、21が図1の時計方向に回転する。
これにより、エアミックス用フィルムドア19の上端側が第1巻き取り軸20に最大量巻き取られ、一方、エアミックス用フィルムドア19の下端側は第2巻き取り軸21から最大量巻き戻される。その結果、エアミックス用フィルムドア19はその上下方向の移動範囲において上端位置に移動し、その両フィルム開口部19a、19bも上端位置に移動する。
これにより、図1および図2(a)に示すように、エアミックス用フィルムドア19の前席用フィルム開口部19aが空調ケース11の前席用冷風開口部16a上に重合して、この前席用冷風開口部16aを全開する。また、エアミックス用フィルムドア19の後席用フィルム開口部19bが空調ケース11の後席用冷風開口部17a上に重合して、この後席用冷風開口部17aを全開する。これと同時に、フィルムドア19の膜部19cが温風開口部18a上に重合して、この温風開口部18aを全閉する。
このため、車室内の前席側には前席用冷風バイパス通路16を通過した冷風のみが吹き出し、また、車室内の後席側には後席用冷風バイパス通路17を通過した冷風のみが吹き出す。これにより、車室内の前席側領域および後席側領域を両方とも最大冷房状態にて冷房できる。
なお、最大冷房状態では、車室内前席側および後席側の吹出モードとして、通常、前席用フェイス開口部33、35、および後席用フェイス開口部38、42を通して冷風を乗員上半身側へ吹き出すフェイスモードが設定される。
ここで、フィルムドア19の移動方向Aにおける前席用冷風開口部16aの長さL1を後席用冷風開口部17aの長さL2より所定量大きくして、前席用冷風開口部16aの開口面積を後席用冷風開口部17aの開口面積より大きくしている。これに加え、前席用フェイス開口部33、35に接続される前席用フェイス吹出ダクト(図示せず)に比較して後席用フェイス開口部38、42に接続される後席用フェイス吹出ダクト(図示せず)の長さが大幅に大きいので、後席用フェイス吹出ダクトの圧損が高い。
以上の理由により、車室内前席側への冷風の吹出風量を車室内後席側への冷風の吹出風量より大きくすることができる。従って、車室内前席側の最大冷房性能を車室内後席側の最大冷房性能より大きくすることができる。
ところで、車室内前席側は運転者および助手席乗員が着座するため、通常、車室内後席側に比較して優先的に空調することが要求される。そこで、上記のように前席側最大冷房性能>後席側最大冷房性能という関係の設定により、空調装置起動後、車室内前席側領域を速やかに快適な温度域に冷房できるので、上記要求を良好に満足できる。
次に、中間温度制御状態について説明すると、車室内を乗員の設定した設定温度に維持するための熱負荷が小さい環境条件においては、空調用制御装置(図示せず)にて最大冷房状態と最大暖房状態との間の中間温度域への制御状態が判定される。すると、空調用制御装置の制御出力によってエアミックス用フィルムドア19は、その上下方向の移動範囲において中間位置に移動し、その両フィルム開口部19a、19bも中間位置に移動する。
図2(b)は、エアミックス開度=50%の中間位置にエアミックス用フィルムドア19が操作された状態を示している。ここで、エアミックス開度は、エアミックス用フィルムドア19の最大冷房状態の操作位置(図2(a))をエアミックス開度=0%とし、アミックス用フィルムドア19の最大暖房状態の操作位置(後述の図2(c))をエアミックス開度=100%として表したものである。
図2(b)に示すように、エアミックス開度=50%時では、エアミックス用フィルムドア19の前席用フィルム開口部19aの矩形状主開口部19a−2が空調ケース11の前席用冷風開口部16aと温風開口部18aの両方に部分的に重合する。その結果、この前席用冷風開口部16aと温風開口部18aを同時に部分的に開口する。
また、このとき、エアミックス用フィルムドア19の後席用フィルム開口部19bの突出形状からなる副開口部19b−2が後席用冷風開口部17a上に部分的に重合するので、後席用冷風開口部17aも部分的に開口する。
これにより、温風開口部18aから温風通路18に流入した空気(冷風)は、ヒータコア14のみあるいはヒータコア14と補助加熱器15の両方にて加熱され、温風となる。この温風のうち温風通路切替ドア29の上側を流れる温風が、前席用空気混合部27において前席用冷風開口部16aを通過した冷風と混合して所望温度の空調風となり、この空調風が車室内の前席側に吹き出す。
また、このとき、上記温風のうち温風通路切替ドア29の下側を流れる温風が後席用温風出口30を通過して下方へ流れ、この温風と後席用冷風バイパス通路17からの冷風が後席用空気混合部28にて混合して所望温度の空調風となり、この空調風が車室内の後席側に吹き出す。
ところで、ケース側の前席用冷風開口部16aの長さ寸法L1>ケース側の後席用冷風開口部17aの長さ寸法L2という関係になっているから、図3に示す比較例のように、ケース側の各開口部16a、17a、18aおよびフィルム開口部19a、19bをすべて単純な矩形状の開口形状にすると、前席側の温度制御状態がエアミックス開度=70%の状態であるにかかわらず、後席側の温度制御状態が最大暖房状態(エアミックス開度=100%)になってしまう。
すなわち、L1>L2という寸法関係の設定に起因して、ケース側の前席用冷風開口部16aを全開状態から全閉状態に移行させるに必要なフィルムドア作動ストロークが、ケース側の後席用冷風開口部17aを全開状態から全閉状態に移行させるに必要なフィルムドア作動ストロークより大きくなってしまう。
その結果、前席側:エアミックス開度=70%であるときに、後席側は最大暖房状態(エアミックス開度=100%)になってしまい、前席側と後席側とで最大暖房状態の実行時期がずれてしまう。これにより、後席側への吹出空気温度が前席側吹出空気温度に比較して過度に上昇し、後席側乗員の快適性を悪化させる。
しかるに、本実施形態によると、前席側最大冷房性能>後席側最大冷房性能という関係を設定するために、L1>L2という寸法関係を設定しても、ケース側の各開口部16a、17a、18aおよびフィルム開口部19a、19bを、単純な矩形状の開口形状とせず、略L状の開口形状と略逆L状の開口形状との組み合わせにしているため、前席側の温度制御状態が中間温度域の制御状態にある間は後席側の温度制御状態も中間温度域の制御状態に維持できる。
そして、前席側の温度制御状態が図2(c)に示す最大暖房状態に移行すると、これと同時に、後席側の温度制御状態も最大暖房状態に移行させることができる。
すなわち、L1>L2という寸法関係を設定しても、前席側および後席側の最大冷房状態と最大暖房状態の実行時期を一致させることができるので、この実行時期のずれに基づく不快感が発生しない。
次に、図2(c)に示す最大暖房状態について詳述する。寒冷時の暖房始動時のように暖房熱負荷が大きい環境条件では、空調用制御装置(図示せず)において吹出空気温度制御の最大暖房状態が判定される。すると、空調用制御装置の制御出力に基づいてエアミックス用フィルムドア19の操作機構のアクチュエータ(図示せず)により第1、第2巻き取り軸20、21が図1の反時計方向に回転する。
これにより、エアミックス用フィルムドア19の下端側が第2巻き取り軸21に最大量巻き取られ、一方、エアミックス用フィルムドア19の上端側は第1巻き取り軸20から最大量巻き戻される。その結果、エアミックス用フィルムドア19はその上下方向の移動範囲において下端位置に移動し、その両フィルム開口部19a、19bも下端位置に移動する。
これにより、図2(c)に示すように、エアミックス用フィルムドア19の前席用フィルム開口部19aが空調ケース11の前席用冷風開口部16aから完全に開離して、温風開口部18a上に重合する。その結果、この温風開口部18aを全開する。これと同時に、前席用冷風開口部16aはエアミックス用フィルムドア19の膜部19d(前席用フィルム開口部19aの上方側膜部)にて全閉される。
また、エアミックス用フィルムドア19の後席用フィルム開口部19bも後席用冷風開口部17aから完全に開離し、フィルムドア19の膜部19cにて後席用冷風開口部17aが全閉される。
このため、蒸発器13通過後の空気の全量が温風開口部18aから温風通路18に流入し、ヒータコア14のみあるいはヒータコア14と補助加熱器15の両方にて加熱され、温風となる。この温風のうち、温風通路切替ドア29の上側を流れる温風が車室内の前席側に吹き出し、また、温風通路切替ドア29の下側を流れる温風が車室内の後席側に吹き出す。これにより、車室内の前席側領域および後席側領域を両方とも最大暖房状態にて暖房できる。
なお、最大暖房状態では、車室内前席側および後席側の吹出モードとして、通常、前席用フット開口部37および後席用フット開口部40を通して温風を乗員足元側へ吹き出すフットモードが設定される。
ここで、温風通路切替ドア29の位置をヒータコア14の熱交換コア部14aの上下方向の中央部より所定量下方の位置に設定して、下流側通路部26のうち温風通路切替ドア29の上側の前席用通路部面積を温風通路切替ドア29の下側の後席用通路部面積より大きくしてある。
更に、前席用フット開口部37に接続される前席用フット吹出ダクト(図示せず)に比較して後席用フット開口部40に接続される後席用フット吹出ダクト(図示せず)の長さが大幅に大きいので、後席用フット吹出ダクトの圧損が高い。
そのため、最大暖房時に温風通路切替ドア29の上側の前席用温風の風量が温風通路切替ドア29の下側の後席用温風の風量よりかなり大きくなるので、車室内前席側の最大暖房性能を車室内後席側の最大暖房性能より大きくすることができ、空調装置起動後、車室内前席側領域を速やかに快適な温度域に暖房できる。
本実施形態による作用効果をまとめると、(1)以上のように1枚のエアミックス用フィルムドア19を用いて、前席側および後席側へ吹き出す冷温風の風量割合を調整して、前席側および後席側への吹出空気温度を制御できる。従って、前席側および後席側への吹出空気温度の制御機構を簡素化できる。
(2)しかも、冷温風の混合のための前席用空気混合部27および後席用空気混合部28を空調ケース11内の上下別々に配置しているから、前席用空気混合部27を前席用吹出開口部31、33、35、37のすぐ上流部に配置でき、また、後席用空気混合部28を後席用吹出開口部38、40、42のすぐ上流部に配置できる。よって、前席用吹出開口部31、33、35、37および後席用吹出開口部38、40、42への空気流れをともに曲がりの少ない形態として、圧損を低減し、前席側および後席側への吹出空気風量を増大し、空調性能を向上できる。
(3)前席用冷風開口部16aの長さL1>後席用冷風開口部17aの長さL2という寸法関係の設定と、前席側および後席側の最大冷房状態と最大暖房状態の実行時期を一致させることとを両立できる。これにより、1枚のエアミックス用フィルムドア19による前席側および後席側への吹出空気温度制御機能を支障なく良好に発揮できる。
なお、第1実施形態ではケース側の前席用冷風開口部16aおよび温風開口部18aの切り欠き部16a−1、18a−1 、および後席用冷風開口部17aの突出形状からなる副開口部17a−2をいずれも車両左側に配置しているが、これとは逆に切り欠き部16a−1、18a−1および副開口部17a−2を車両右側に配置してもよい。
(第2実施形態)
第1実施形態では、空調ユニット10の空調ケース11内の空気通路が単一の空気通路である場合について説明したが、第2実施形態は空調ケース11内の空気通路を車両左側通路と車両右側通路とに仕切る左右独立制御方式に関する。
図4は第2実施形態による空調ユニット10の横断面図で、空調ケース11内の空気通路のうち、蒸発器13の下流側通路を仕切り板50により車両左側通路51と車両右側通路52とに仕切っている。なお、ヒータコア14は仕切り板50に形成された嵌合凹部50aを通して左右の両通路51、52の両方に渡って配置されている。
そして、車両左側通路51と車両右側通路52にはそれぞれ第1実施形態のエアミックス用フィルムドア19に相当する左右のエアミックス用フィルムドア191、192がそれぞれ独立に操作可能に配置されている。図4では、左右のエアミックス用フィルムドア191、192が第1実施形態の巻き取り軸20、21のいずれか一方に相当する左右の巻き取り軸193、194に巻き取られた状態を示している。
なお、車両左側通路51および車両右側通路52においてヒータコア14よりも下流側空間の上方部および下方部にそれぞれ前席用空気混合部27および後席用空気混合部28を配置し、前席用空気混合部27からの空調風を前席用吹出開口部を通して車室内の前席側領域に吹き出し、また、後席用空気混合部28からの空調風を後席用吹出開口部を通して車室内の後席側領域に吹き出す点は第1実施形態と同じである。
図5は第2実施形態による右側エアミックス用フィルムドア192のフィルム開口部構成および車両右側通路52に形成されるケース側開口部構成を示すもので、この開口部構成は第1実施形態と同じである。
なお、図5では、車両左側通路51におけるフィルム開口部構成およびケース側開口部構成を図示していないが、車両左側通路51においても第1実施形態と同じフィルム開口部構成およびケース側開口部構成が設定される。この場合、左右の各開口部形状は車両左右方向の中央部に位置する仕切り板50に対して左右対称に設定される。
以上により第2実施形態では、左右のエアミックス用フィルムドア191、192にて車室内の左側領域に吹き出す吹出空気温度と車室内の右側領域に吹き出す吹出空気温度とを独立に制御する左右独立制御方式の車両用空調装置において、第1実施形態と同じ作用効果を発揮できる。
なお、図5の図示例では、空調ケース11内部において、仕切り板50側の部位、換言すると車両左右方向の中央側の部位に、フィルム開口部構成の副開口部19a−3、19b−2およびケース側開口部構成の副開口部16a−3、17a−2を配置しているが、図6に示すように、これとは逆に、フィルム開口部構成の副開口部19a−3、19b−2およびケース側開口部構成の副開口部16a−3、17a−2を空調ケース11内部において車両左右方向の外側部位に配置してもよい。
(他の実施形態)
なお、第1実施形態では、ヒータコア14の下流側に、電気ヒータにより構成される補助加熱器15を配置しているが、補助加熱器15を持たない空調ユニット10においても本発明を同様に実施できることはもちろんである。
本発明の第1実施形態を示す車両用空調装置の空調ユニットの縦断面図である。 第1実施形態におけるフィルム開口部構成とケース側開口部構成の説明図である。 比較例におけるフィルム開口部構成とケース側開口部構成の説明図である。 第2実施形態を示す車両用空調装置の空調ユニットの横断面図である。 第2実施形態におけるフィルム開口部構成とケース側開口部構成の説明図である。 第2実施形態におけるフィルム開口部構成とケース側開口部構成の他の例の説明図である。
符号の説明
11…空調ケース、14…ヒータコア(暖房用熱交換器)、
16a…前席用冷風開口部(第1冷風開口部)、
17a…後席用冷風開口部(第2冷風開口部)、18a…温風開口部、
19…フィルムドア、19a…前席用フィルム開口部(第1フィルム開口部)、
19b…後席用フィルム開口部(第2フィルム開口部)、
27…前席用空気混合部(第1空気混合部)、
28…後席用空気混合部(第2空気混合部)、
31、33、35、37…前席用吹出開口部(第1吹出開口部)、
38、40、42…後席用吹出開口部(第2吹出開口部)。

Claims (6)

  1. 車室内へ向かって空気が流れるケース(11)と、
    前記ケース(11)内に配置され、前記空気を加熱する暖房用熱交換器(14)と、
    前記ケース(11)内のうち前記暖房用熱交換器(14)の一端側の側方部位に形成され、前記暖房用熱交換器(14)をバイパスして冷風が流れる第1冷風開口部(16a)と、
    前記ケース(11)内のうち前記暖房用熱交換器(14)の他端側の側方部位に形成され、前記暖房用熱交換器(14)をバイパスして冷風が流れる第2冷風開口部(17a)と、
    前記ケース(11)内のうち前記第1冷風開口部(16a)と前記第2冷風開口部(17a)との中間部位に前記暖房用熱交換器(14)に対応して形成され、前記暖房用熱交換器(14)を通過して空気が流れる温風開口部(18a)と、
    前記ケース(11)の内部において前記第1冷風開口部(16a)、前記温風開口部(18a)および前記第2冷風開口部(17a)の配列方向に移動して、前記第1冷風開口部(16a)、前記第2冷風開口部(17a)および前記温風開口部(18a)を開閉する1枚のフィルムドア(19、191、192)と、
    前記ケース(11)のうち前記第1冷風開口部(16a)の下流側部位に配置され、前記第1冷風開口部(16a)を通過した冷風と前記温風開口部(18a)を通過した温風の一部とを混合する第1空気混合部(27)と、
    前記第1空気混合部(27)に隣接して配置され、前記第1空気混合部(27)からの空調風を車室内の第1領域側へ吹き出す第1吹出開口部(31、33、35、37)と、
    前記ケース(11)のうち前記第2冷風開口部(17a)の下流側部位に配置され、前記第2冷風開口部(17a)を通過した冷風と前記温風開口部(18a)を通過した温風の残余とを混合する第2空気混合部(28)と、
    前記第2空気混合部(28)に隣接して配置され、前記第2空気混合部(28)からの空調風を車室内の第2領域側へ吹き出す第2吹出開口部(38、40、42)とを備え、
    前記フィルムドア(19、191、192)には、前記第1冷風開口部(16a)および前記温風開口部(18a)を全開する大きさを持った第1フィルム開口部(19a)と、前記第2冷風開口部(17a)を全開する大きさを持った第2フィルム開口部(19b)とが設けられており、
    前記第1フィルム開口部(19a)と前記第2フィルム開口部(19b)は、前記温風開口部(18a)に相当する間隔(L4)を隔てて配置されており、
    前記フィルムドア(19、191、192)の移動方向(A)における前記第1冷風開口部(16a)と前記温風開口部(18a)の長さ寸法(L1、L3)が同等であり、
    前記フィルムドア(19、191、192)の移動方向(A)における前記第2冷風開口部(17a)の長さ寸法(L2)が前記第1冷風開口部(16a)と前記温風開口部(18a)の長さ寸法(L1、L3)より小さくなっており、
    前記フィルムドア(19、191、192)の移動方向(A)における前記第1フィルム開口部(19a)の長さ寸法が前記第1冷風開口部(16a)と前記温風開口部(18a)の長さ寸法(L1、L3)と同等であり、
    また、前記フィルムドア(19、191、192)の移動方向(A)における前記第2フィルム開口部(19b)の長さ寸法が前記第2冷風開口部(17a)の長さ寸法(L2)と同等であり、
    前記第2冷風開口部(17a)は、矩形状主開口部(17a−1)と、前記矩形状主開口部(17a−1)の端部から前記温風開口部(18a)側へ向かって部分的に突き出した副開口部(17a−2)とからなる開口形状になっており、
    前記温風開口部(18a)は、前記副開口部(17a−2)の突出部分を回避した切り欠き部(18a−1)を有し、矩形状主開口部(18a−2)と副開口部(18a−3)とからなる開口形状になっており、
    前記第1冷風開口部(16a)は、前記温風開口部(18a)と同一の切り欠き部(16a−1)を有し、矩形状主開口部(16a−2)と副開口部(16a−3)とからなる開口形状になっており、
    前記第1フィルム開口部(19a)は、前記温風開口部(18a)および前記第1冷風開口部(16a)と同一形状の切り欠き部(19a−1)を有し、同一形状の矩形状主開口部(19a−2)と副開口部(19a−3)とからなる開口形状になっており、
    前記第2フィルム開口部(19b)は、前記第2冷風開口部(17a)と同一形状をなす矩形状主開口部(19b−1)と副開口部(19b−2)とからなる開口形状になっており、
    前記第1冷風開口部(16a)および前記温風開口部(18a)の前記長さ寸法は、それぞれ前記矩形状主開口部(16a−2、18a−2)の長さ寸法(L1、L3)であり、
    また、前記第2冷風開口部(17a)の前記長さ寸法は前記矩形状主開口部(17a−1)の長さ寸法(L2)であることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 車室内へ向かって空気が流れるケース(11)と、
    前記ケース(11)内に配置され、前記空気を加熱する暖房用熱交換器(14)と、
    前記ケース(11)内のうち前記暖房用熱交換器(14)の一端側の側方部位に形成され、前記暖房用熱交換器(14)をバイパスして冷風が流れる第1冷風開口部(16a)と、
    前記ケース(11)内のうち前記暖房用熱交換器(14)の他端側の側方部位に形成され、前記暖房用熱交換器(14)をバイパスして冷風が流れる第2冷風開口部(17a)と、
    前記ケース(11)内のうち前記第1冷風開口部(16a)と前記第2冷風開口部(17a)との中間部位に前記暖房用熱交換器(14)に対応して形成され、前記暖房用熱交換器(14)を通過して空気が流れる温風開口部(18a)と、
    前記ケース(11)の内部において前記第1冷風開口部(16a)、前記温風開口部(18a)および前記第2冷風開口部(17a)の配列方向に移動して、前記第1冷風開口部(16a)、前記第2冷風開口部(17a)および前記温風開口部(18a)を開閉する1枚のフィルムドア(19、191、192)と、
    前記ケース(11)のうち前記第1冷風開口部(16a)の下流側部位に配置され、前記第1冷風開口部(16a)を通過した冷風と前記温風開口部(18a)を通過した温風の一部とを混合する第1空気混合部(27)と、
    前記第1空気混合部(27)に隣接して配置され、前記第1空気混合部(27)からの空調風を車室内の第1領域側へ吹き出す第1吹出開口部(31、33、35、37)と、
    前記ケース(11)のうち前記第2冷風開口部(17a)の下流側部位に配置され、前記第2冷風開口部(17a)を通過した冷風と前記温風開口部(18a)を通過した温風の残余とを混合する第2空気混合部(28)と、
    前記第2空気混合部(28)に隣接して配置され、前記第2空気混合部(28)からの空調風を車室内の第2領域側へ吹き出す第2吹出開口部(38、40、42)とを備え、
    前記フィルムドア(19、191、192)には、前記第1冷風開口部(16a)および前記温風開口部(18a)を全開する大きさを持った第1フィルム開口部(19a)と、前記第2冷風開口部(17a)を全開する大きさを持った第2フィルム開口部(19b)とが設けられており、
    前記第1フィルム開口部(19a)と前記第2フィルム開口部(19b)は、前記温風開口部(18a)に相当する間隔(L4)を隔てて配置されており、
    前記第1冷風開口部は前席用冷風開口部(16a)であり、前記第2冷風開口部は後席用冷風開口部(17a)であり、
    前記第1フィルム開口部は前席用フィルム開口部(19a)であり、前記第2フィルム開口部は後席用フィルム開口部(19b)であり、
    前記第1空気混合部は前席用空気混合部(27)であり、前記第2空気混合部は後席用空気混合部(28)であり、
    前記第1吹出開口部は前席用吹出開口部(31、33、35、37)であり、前記第2吹出開口部は後席用吹出開口部(38、40、42)であることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 前記フィルムドア(19、191、192)の移動方向(A)における前記第1冷風開口部(16a)と前記温風開口部(18a)の長さ寸法(L1、L3)が同等であり、
    前記フィルムドア(19、191、192)の移動方向(A)における前記第2冷風開口部(17a)の長さ寸法(L2)が前記第1冷風開口部(16a)と前記温風開口部(18a)の長さ寸法(L1、L3)より小さくなっており、
    前記フィルムドア(19、191、192)の移動方向(A)における前記第1フィルム開口部(19a)の長さ寸法が前記第1冷風開口部(16a)と前記温風開口部(18a)の長さ寸法(L1、L3)と同等であり、
    また、前記フィルムドア(19、191、192)の移動方向(A)における前記第2フィルム開口部(19b)の長さ寸法が前記第2冷風開口部(17a)の長さ寸法(L2)と同等であることを特徴とする請求項に記載の車両用空調装置。
  4. 前記第2冷風開口部(17a)は、矩形状主開口部(17a−1)と、前記矩形状主開口部(17a−1)の端部から前記温風開口部(18a)側へ向かって部分的に突き出した副開口部(17a−2)とからなる開口形状になっており、
    前記温風開口部(18a)は、前記副開口部(17a−2)の突出部分を回避した切り欠き部(18a−1)を有し、矩形状主開口部(18a−2)と副開口部(18a−3)とからなる開口形状になっており、
    前記第1冷風開口部(16a)は、前記温風開口部(18a)と同一の切り欠き部(16a−1)を有し、矩形状主開口部(16a−2)と副開口部(16a−3)とからなる開口形状になっており、
    前記第1フィルム開口部(19a)は、前記温風開口部(18a)および前記第1冷風開口部(16a)と同一形状の切り欠き部(19a−1)を有し、同一形状の矩形状主開口部(19a−2)と副開口部(19a−3)とからなる開口形状になっており、
    前記第2フィルム開口部(19b)は、前記第2冷風開口部(17a)と同一形状をなす矩形状主開口部(19b−1)と副開口部(19b−2)とからなる開口形状になっており、
    前記第1冷風開口部(16a)および前記温風開口部(18a)の前記長さ寸法は、それぞれ前記矩形状主開口部(16a−2、18a−2)の長さ寸法(L1、L3)であり、
    また、前記第2冷風開口部(17a)の前記長さ寸法は前記矩形状主開口部(17a−1)の長さ寸法(L2)であることを特徴とする請求項に記載の車両用空調装置。
  5. 前記第1冷風開口部は前席用冷風開口部(16a)であり、前記第2冷風開口部は後席用冷風開口部(17a)であり、
    前記第1フィルム開口部は前席用フィルム開口部(19a)であり、前記第2フィルム開口部は後席用フィルム開口部(19b)であり、
    前記第1空気混合部は前席用空気混合部(27)であり、前記第2空気混合部は後席用空気混合部(28)であり、
    前記第1吹出開口部は前席用吹出開口部(31、33、35、37)であり、前記第2吹出開口部は後席用吹出開口部(38、40、42)であることを特徴とする請求項に記載の車両用空調装置。
  6. 前記ケース(11)内に、第1空気通路(51)と第2空気通路(52)が並列に形成され、
    前記第1空気通路(51)と前記第2空気通路(52)の両方にわたって前記暖房用熱交換器(14)が配置され、
    前記第1空気通路(51)と前記第2空気通路(52)に、それぞれ前記第1冷風開口部(16a)、前記温風開口部(18a)、前記第2冷風開口部(17a)、前記第1空気混合部(27)、前記第2空気混合部(28)、前記第1吹出開口部(31、33、35、37)および前記第2吹出開口部(38、40、42)が独立に形成され、
    前記第1空気通路(51)と前記第2空気通路(52)にそれぞれ、前記フィルムドア(191、192)が独立に操作可能に配置されることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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