JP3846283B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置に関するもので、特に、乗員の足元部と車両窓ガラスの両方に風を吹き出すフット吹出モード、フットデフロスタ吹出モードにおける吹出温度差の低減を図るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両用空調装置として、暖房用熱交換器を通過する温風と暖房用熱交換器をバイパスする冷風との風量割合をエアミックスドアによって吹出温度を調整して、車室内へ空調空気を吹き出す。いわゆるエアミックスタイプの温度制御方式が多く採用されている。
【0003】
例えば、特開平9−11730号公報に記載されたものがあり、この公報記載のものにおいては、空調ユニット内冷房用熱交換器の下流側に暖房用熱交換器を設け、その下流側の上方に暖房用熱交換器をバイパスする冷風と暖房用熱交換器を通過する温風と混合される混合室を設け、冷房用熱交換器と暖房用熱交換器との間にエアミックスドアを配設している。
【0004】
そして、混合室の下流側の上方にデフロスタ吹出口に吹き出すためのデフロスタ開口部に通ずる上方吹出し通路の入口を設けるとともに、混合室の下流側で冷房用熱交換器の出口に対向する側にフット吹出口に吹き出すためのフット開口部に通ずる下方吹出し通路の入口を設け、上方吹出し通路の入口と下方吹出し通路の入口とを選択的に閉塞させる通路切り替えドアを配置している。
【0005】
そして、この通路切り替えドアの回動軸の近傍に少なくとも前記上方吹出し通路の入口を閉塞時に混合室の空調空気を少量だけ上方吹出し通路へ通過させるためのバイパス通路が形成させて、フット吹出口から温風を吹き出す際に、デフロスタ吹出口から吹き出される吹き出し温度がフット吹出口からの吹出温度に対して大きな温度差を生じることなく適度な温度差を有することを図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来装置では、通路切り替えドアが上方吹出し通路の入口と下方吹出し通路の入口とを同時に開口するフットデフロスタ吹出モードのときには、上方吹出し通路の入口は、暖房用熱交換器をバイパスする冷風の流れ方向に近接し、下方吹出し通路の入口は、暖房用熱交換器を通過する温風の流れ方向に近接しているので、特に、エアミックスドアの回動開度によって異なるが暖房用熱交換器をバイパスする冷風の風量によって混合室で冷風と温風が十分に混合される前に、上方吹出し通路の入口側へ、すなわちデフロスタ吹出口に通ずる側に冷風が下方吹出し通路の入口側へ、すなわちフット吹出口に通ずる側に温風が流れ込み易くなっている。
【0007】
従って、デフロスタ吹出口への冷風流入量がフット吹出口への冷風流入量に比して過大となり、この結果、フット吹出温度に比してデフロスタ吹出温度が低くなりすぎ、デフロスタ能力(窓ガラス曇り止め能力)の低下を引き起こすという問題がある。
【0008】
そこで、本発明の目的は、上記点に鑑みたものであって、フット吹出モードおよびフットデフロスタ吹出モードのときに、デフロスタ吹出口より吹き出される吹出温度が、フット吹出口より吹き出される吹出温度に対して等温程度に上昇させることが可能な車両用空調装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1および請求項2に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、空気通路を形成する空調ケース(11)と、この空調ケース(11)内に設置され、空気を加熱する暖房用熱交換器(13)と、空調ケース(11)内に形成され、暖房用熱交換器(13)を通過して温風が流れる温風通路(17)と、空調ケース(11)内に形成され、暖房用熱交換器(13)をバイパスして冷風が流れる冷風バイパス通路(15)と、空調ケース(11)内に設置され、温風通路(17)を通過する温風と冷風バイパス通路(15)を通過する冷風との風量割合を調節するエアミックスドア(16、18)と、空調ケース(11)の側壁に形成され、車室内乗員の足元に向けて空調空気を吹き出すフット吹出口に接続されるフット開口部(26)と、このフット開口部(26)に近接して形成され、車両の前面窓ガラスに空調空気を吹き出すデフロスタ吹出口に接続されるデフロスタ開口部(21)と、このデフロスタ開口部(21)の上流側に配置され、デフロスタ開口部(21)を開閉するデフロスタ切替ドア手段(22)と、空調ケース(11)内に形成され、温風通路(17)を通過する温風と冷風バイパス通路(15)を通過する冷風とを混合し、フット開口部(26)およびデフロスタ開口部(21)に通ずる空気通路(20)と、この空気通路(20)内に配置され、湾曲状に形成された外周部(27a)と外周部(27a)の両端に設けられてフット開口部(26)の開口面に沿って摺動してフット開口部(26)の開閉状態を切り替える端板部(27b)、および端板部(27b)に形成された軸部(27c)とを有し、軸部(27c)を空調ケース(11)に回動可能に軸支したロータリドアからなるフット切替ドア手段(27)とを備え、
フット開口部(26)がフット切替ドア手段(27)によって閉じられているときに、空気通路(20)には、外周部(27a)と空調ケース(11)との間に、温風通路(17)を通過した温風の一部がデフロスタ開口部(21)に導かれるように温風バイパス通路(30)を形成させるとともに、デフロスタ開口部(21)とフット開口部(26)との両方が開口するフット吹出モードおよびフットデフロスタ吹出モードのときに、フット切替ドア手段(27)がデフロスタ開口部(21)に向けて軸部(27c)を回動させることによりフット開口部(26)を開口させ、かつ外周部(27a)が温風バイパス通路(30)を延長させて、温風通路(17)を通過した温風の一部がデフロスタ開口部(21)に導くように構成したことを特徴としている。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、温度調節のためのエアミックスドア(16)と吹出モードの選択のためのフット切替ドア手段(27)とを備えて車室内へ空調空気を吹き出す車両用空調装置においては、一般的に、冷風側に近接して開口されたデフロスタ開口部(21)と温風側に近接して開口されたフット開口部(26)とでは、冷風バイパス回路(15)の開度が開き冷風量が増加することによって、デフロスタ開口部(21)側に冷風がフット開口部(26)側に温風が流れ易くなっている。従って、フット側の吹出温度に比してデフロスタ側の吹出温度が低くなりすぎてしまうことがある。
【0011】
そこで、本発明では、空調ケース(11)の側壁に形成させたフット開口部(26)と、そのフット開口部(26)に近接させて形成されたデフロスタ開口部(21)と、湾曲状に形成された外周部(27a)、外周部(27a)の両端に設けられてフット開口部(26)の開口面に沿って摺動してフット開口部(26)の開閉状態を切り替える端板部(27b)などを有するロータリドアからなるフット切替ドア手段(27)とを備え、このフット切替ドア手段(27)が配設される空気通路(20)には、外周部(27a)と空調ケース(11)との間に温風バイパス通路(30)を形成させるとともに、フット吹出モードおよびフットデフロスタ吹出モードのときに、フット切替ドア手段(27)がデフロスタ開口部(21)に向けて回動させることによりフット開口部(26)を開口させ、かつ外周部(27a)が温風バイパス通路(30)を延長させて、温風通路(17)を通過した温風の一部がデフロスタ開口部(21)に導くように構成したことにより、デフロスタ吹出空気温度をフット吹出空気温度に近接またはそれ以上に上昇させることができ、デフロスタ能力を向上できる。また、暖房時にデフロスタ吹出温度の過度な温度低下(クールデフ)による不快感も解消でき、暖房フィーリングを向上できる。
【0012】
請求項2に記載の発明では、フット切替ドア手段(27)は、外周部(27a)が湾曲状の外周面の一部を凹形状に形成させて、デフロスタ開口部(21)からの吹出風量がフット吹出モードのときよりも多いフットデフロスタ吹出モードのときに、温風通路(17)を通過した温風がデフロスタ開口部(21)に多く導かれるように構成したことを特徴としている。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、外周面の一部を凹形状に形成させることにより、温風バイパス通路(30)の通風面積が拡大されることで温風をデフロスタ開口部(21)に多く導くことができる。
【0014】
従って、例えば、風量割合がフット側50%、デフロスタ側50%、となるフットデフロスタ吹出モードのときに、温風が多く導かれることにより、デフロスタ吹出空気温度をフット吹出空気温度に近接またはそれ以上に上昇させることができ、デフロスタ能力を向上できる。また、暖房時にデフロスタ吹出温度の過度な温度低下(クールデフ)による不快感も解消でき、暖房フィーリングを向上できる。
【0015】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図3に基づいて説明する。本実施形態の車両用空調装置の通風系は、大別して、図示しない送風機ユニットと、図1に示す空調ユニット10との2つの部分に分かれている。送風機ユニットは車室内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側へオフセットして配置されており、これに対し、空調ユニット10は車室内の計器盤下方部のうち、車両左右方向の略中央部に配置されている。
【0017】
送風機ユニットは周知のごとく内気(車室内空気)と外気(車室外空気)を切替導入する内外気切替箱と、この内外気切替箱を通して空気を吸入して送風する送風機とから構成されている。空調ユニット10部は、1つの共通の空調ケース11内に冷房用熱交換器である蒸発器12と暖房用熱交換器であるヒータコア13とを両方とも一体的に内蔵するタイプのものである。
【0018】
空調ケース11はポリプロピレンのような、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂の成形品からなる。空調ケース11は具体的には複数の分割ケースからなり、この複数の分割ケースは、上記熱交換器12、13、後述のドア等の機器を収納した後に、金属バネクリップ、ネジ等の締結手段により一体に結合されて空調ユニット10を構成する。
【0019】
空調ユニット10部は、車室内の計器盤下方部の略中央部に、車両の前後、左右および上下方向に対して、図1に示す形態で配置され、そして、空調ケース11の、最も車両前方側の部位には空気入口14が形成されている。この空気入口14には、前述の送風機ユニットから送風される空調空気が流入する。
【0020】
空調ケース11内において空気入口14直後の部位に蒸発器12が配置されている。この蒸発器12は車両前後方向には薄型の形態で空調ケース11内通路を横断するように上下方向に配置されている。従って、蒸発器12の車両上下方向に延びる前面に空気入口14からの送風空気が流入する。この蒸発器12は周知のごとく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱して空調空気を冷却するものである。
【0021】
そして、蒸発器12の空気流れ下流側(車両後方側)に、所定の間隔を開けてヒータコア13が配置されている。このヒータコア13は空調ケース11内の下方側において、車両後方側に傾斜して配置されている。このヒータコア13は、蒸発器12を通過した冷風を再加熱するものであって、その内部に高温の温水(エンジン冷却水)が流れ、この温水を熱源として空気を加熱するものである。
【0022】
空調ケース11内の空気通路において、ヒータコア13の上方部位には、このヒータコア13をバイパスして冷風が流れる冷風バイパス通路15と、このヒータコア13を通過して温風が流れる温風通路17とが形成されている。
【0023】
そして、冷風バイパス通路15、温風通路17のそれぞれには、ヒータコア13で加熱される温風と、冷風バイパス通路15を通ってヒータコア13をバイパスする冷風との混合割合を調整する平板状のエアミックスドア16、18が配置されている。
【0024】
ここで、このエアミックスドア16、18は、水平方向に配置された回動軸16c、18cと一体結合されており、この回動軸16c、18cとともに車両上下方向に回転可能になっている。このエアミックスドア16、18は上記混合割合の調整により車室内への吹出空気温度を調整する温度調整手段をなす。回動軸16c、18cは、空調ケース11に回動自在に支持され、かつ回動軸16c、18cの一端部は空調ケース11の外部に突出して、図示しないリンク機構に結合されて、空調装置の温度制御機構(サーボモータなどのアクチュエータ等)により回動駆動されるようになっている。
【0025】
そして、空調ケース11内において、ヒータコア13の空気下流側(車両後方側の部位)には、ヒータコア13との間に所定間隔を開けて上下方向に延びる壁面19が空調ケース11に一体成形されている。この壁面19によりヒータコア13の直後から温風通路17を流通して上方に温風が導かれる。
【0026】
また、空調ケース11内において、冷風バイパス通路15および温風通路17の空気下流側(上方側)には、冷風と温風の混合を行う空気通路20が形成されている。
【0027】
そして、空気通路20の下流端の空調ケース11の上方部において、車両前方側の部位にはデフロスタ開口部21が車両前方向の上方側に開口して形成されている。このデフロスタ開口部21は空気通路20から温度制御された空調空気が流入するものであって、図示しないデフロスタダクトを介してデフロスタ吹出口に接続され、このデフロスタ吹出口から、車両前面窓ガラスの内面に向けて空調空気を吹き出す。
【0028】
また、デフロスタ開口部21は、平板状のバタフライ型のデフロスタ切替ドア手段であるデフロスタドア22により開閉される。このデフロスタドア22は、デフロスタ開口部21の上流側に設置され、空調ケース11の上面部近傍でデフロスタ開口部21の上端部に隣接して水平方向に配置された回転軸22cにより回動自在に支持されている。
【0029】
次に、デフロスタ開口部21よりも車両後方側(乗員寄り)の部位に車両後方側に少し突き出させたフェイス開口部23が形成されており、このフェイス開口部23には温度制御された空調空気が空気通路20を通して流入される。
【0030】
また、このフェイス開口部23は図示しないフェイスダクトを介して、計器盤左右方向中央部の上方側に配置されているフェイス吹出口に接続され、この吹出口から車室内中央部の乗員頭部に向けて空調空気を吹き出す。
【0031】
なお、フェイス開口部23は、平板状のフェイスドア24により開閉される。このフェイスドア24は、フェイス開口部24の上流側に設置され、水平方向に配置された回転軸24cにより回動自在に支持されている。
【0032】
次に、本発明の要部であるフット開口部26、およびそのフット開口部26を開閉するフット切替ドア手段について図1および図2に基づいて説明する。まず、図2に示すように、デフロスタ開口部21に近接した空調ケース11の側壁の両端には、フット開口部26が形成されている。このフット開口部26には空気通路20から温度制御された空調空気が流入する。
【0033】
そして、フット開口部26の空気下流側に図示しない左右それぞれにフット用通路が設けられ、このフット用通路の途中に前席用フット通路が開口している。この前席用フット通路からの空調空気は図示しない前席用フットダクト、前席用フット吹出口を経て前席の左右の乗員足元に吹き出す。また、フット用通路の末端部には、図示しない後席用フットダクト、後席用フット吹出口を接続し、この後席用フット吹出口を経て後席の左右の乗員足元に空調空気を吹き出す。
【0034】
そして、このフット開口部26の開閉は、ロータリドアからなるフット切替ドア手段であるフットドア27によって開閉される。このフットドア27は、空気通路20内の左右の両端に配置されており、湾曲状に形成された外周部27aと、この外周部27aの両端に設けられた端板部27bと、この端板部27に形成された軸部27cとを有し、かつ断面が略扇状に形成されたドラム状のロータリドアである。
【0035】
なお、27dは左右二つのフットドア27を連結するための連結部材であり、軸部27cにより空調ケース11に回動自在に支持されている。さらに、軸部27cの一端部は空調ケース11の外部に突出して、図示しないリンク機構に結合されて、空調装置の温度制御機構(サーボモータのようなアクチュエータ等)により回動駆動されるようになっている。
【0036】
また、軸部27cは、フット開口部26に対して車両の前方側に配設され、フットドア27がデフロスタ開口部21に向けて軸部27cを回動させることで、フット開口部26が全閉から全開に開口するように配設されている。
【0037】
また、湾曲状の外周部27aには、外周面の一部を凹形状に形成させてあって、後述する温風バイパス通路の通風面積を拡大するものである。また、端板部27bは、フット開口部26の開口面に沿って摺動してフット開口部26の開閉状態を切り替えるための面であって、フット開口部26を全閉したときには、端板部27bの外周縁部に設けられたシール部材27e(図1参照)により気密している。
【0038】
また、このフットドア27は、フット開口部26を閉じたときに、空調ケース11の壁面19との間に温風通路17を通過した温風の一部が壁面19に沿ってデフロスタ開口部21に導くように温風バイパス通路30が形成されている。
【0039】
そして、この温風バイパス通路30は、フットドア27がデフロスタ開口部21に向かって回動させたときに、フット開口部26を開口するとともに、上述したフットドア27の外周部27aの湾曲状およびそのうちの一部の凹形状によって、温風バイパス通路30が延長され、かつ後述するがデフロスタ吹出風量とフット吹出風量の風量比が50:50のときのフットデフロスタ吹出モードのときに、温風バイパス通路30の通風面積を拡大させるように構成されている。(図3参照)
なお、上記デフロスタドア22、フェイスドア24およびフットドア27は、吹出モード切替用の制御ドア手段であって、回転軸22c、24c、27cの一端部は空調ケース11の外部に突出され、図示しないリンク機構に連結されて、吹出モード切替機構(サーボモータなどのアクチュエータ)により連動操作されるようになっている。
【0040】
また、エアミックスドア16、18デフロスタドア22およびフェイスドア24は、各回動軸16c、18c、22c、24cと一体に結合された樹脂または金属製のドア基板を有し、この基板の表裏両面にウレタンフォームなどの弾性シール材を貼着した構造である。
【0041】
次に、上記構成の本実施形態の作動を説明する。車両用空調装置は、周知のように、空調操作パネルに設けられた各種操作部材からの操作信号および空調制御用の各種センサーからのセンサ信号が入力される電子制御装置(図示せず)を備えており、この制御装置の出力信号により各制御ドア16、18、22、24、27の回動位置が制御される。
【0042】
また、車室内への吹出空気温度の調整は、蒸発器12で冷却されて直接冷風バイパス通路15側に流れる冷風と、ヒータコア13で加熱される温風との風量割合をエアミックスドア16、18にて調整して行われる。そして、冷風と温風は、空気通路20で混合されたのち、吹出モードに応じて車室内の所定の部位に吹き出される。
【0043】
図1はフット吹出モードの状態を示しており、フェイス開口部23は、フェイスドア23にて閉塞され、フェイスドア27およびデフロスタドア22が図1に示す位置にあるときであって、それぞれの開口部21、26が、例えばデフロスタ吹出口から20%、フット吹出口から80%の風量比で吹き出されるように設定されている。
【0044】
そして、温度調整領域では、エアミックスドア16、18が冷風バイパス通路15および温風通路17を適宜量開放し、蒸発器12から冷風バイパス通路15側に流れる冷風とヒータコア13を通過する温風とが、空気通路20で混合され、こうして所望の温度に調整された空調空気は、デフロスタ開口部21を通して前面窓ガラスに向けて吹き出されるとともに、フット開口部26を通して乗員の足元側に吹き出される。
【0045】
ところが、本実施形態では、フットドア27の外周部27aにより温風バイパス通路20が延長されて、壁面19との間に温風通路17を通過した温風の一部が壁面19に沿ってデフロスタ開口部21に導かれることにより、前面窓ガラスに向けて吹き出す吹出空気温度が高められるものである。
【0046】
また、上述のフット吹出モードのときよりもデフロスタ吹出口から吹き出す風量を多くしたいときには、図3に示すように、フットデフロスタ吹出モードに吹出モードを切り替える。ここでは、例えばデフロスタ吹出口から50%、フット吹出口から50%の風量比で吹き出されるように設定されており、デフロスタドア22およびフットドア27を図に示す位置に回動させる。
【0047】
すなわちデフロスタドア22をフット吹出モードのときよりも多く開口させて、フットドア27をフット吹出モードのときよりもフット開口部26の開口を少し閉じるように回動させるものである。
【0048】
また、このときの温度調整領域は、上述と同様にエアミックスドア16、18冷風と温風が空気通路20にて混合され、所望の温度に調整された空調空気は、デフロスタ開口部21を通して前面窓ガラスに向けて吹き出されるとともに、フット開口部26を通して乗員の足元側に吹き出される。
【0049】
ところが、本実施形態では、フットドア27の外周部27aの凹形状によって温風バイパス通路20の通風面積が拡大されて、壁面19との間に温風通路17を通過した温風の一部が壁面19に沿ってデフロスタ開口部21に多く導かれることにより、前面窓ガラスに向けて吹き出す吹出空気温度が高められるものである。
【0050】
また、デフロスタ吹出空気温度がフット吹出空気温度に比較して極端に低くなるという現象を回避して、デフロスタ能力および暖房フィーリングの向上を図ることができる。
【0051】
なお、本実施形態では、フット吹出モードが閉塞されて、デフロスタ吹出口から100%の風量を吹き出すデフロスタ吹出モードのときにおいても、温風バイパス通路20およびフットドア27の外周部27aの凹形状によって壁面19との間に温風通路17を通過した温風の一部が壁面19に沿ってデフロスタ開口部21に多く導かれることにより、前面窓ガラスに向けて吹き出す吹出空気温度が高められるものである。
【0052】
また、デフロスタ開口部21およびフット開口部26が閉塞され、フェイス開口部23が開口するフェイス吹出モードのときには、温風バイパス通路20に温風の一部が導かれるが、デフロスタドア22の上方の部分に溜められ、そのうちの一部が空気通路20内に混合され、かつフェイス開口部23からフェイス吹出口に至る間に冷風と混合されて快適性を損なう恐れない。
【0053】
以上の一実施形態による車両用空調装置によれば、空調ケース11の側壁に形成させたフット開口部26と、そのフット開口部26に近接させて形成されたデフロスタ開口部21と、湾曲状に形成された外周部27aおよび外周部27aの両端に設けられてフット開口部26の開口面に沿って摺動してフット開口部26の開閉状態を切り替える端板部27bなどを有するロータリドアからなるフットドア27とを備え、このフットドア27が配設される空気通路20には、外周部27aと空調ケース11との間に温風バイパス通路30を形成させるとともに、フット吹出モードおよびフットデフロスタ吹出モードのときに、フットドア27がデフロスタ開口部21に向けて回動させることによりフット開口部26を開口させ、かつ外周部27aが温風バイパス通路30を延長させて、温風通路17を通過した温風の一部がデフロスタ開口部21に導くように構成したことにより、デフロスタ吹出空気温度をフット吹出空気温度に近接またはそれ以上に上昇させることができ、デフロスタ能力を向上できる。
【0054】
また、暖房時にデフロスタ吹出温度の過度な温度低下(クールデフ)による不快感も解消でき、暖房フィーリングを向上できる。
【0055】
また、フット吹出モードのときよりもデフロスタ吹出口から吹出風量が多いフットデフロスタ吹出モードのときに、外周部27aの外周面の一部を凹形状に形成させることにより、温風バイパス通路30の通風面積が拡大されることで温風をデフロスタ開口部21に多く導くことができる。
【0056】
従って、温風が多く導かれることにより、デフロスタ吹出空気温度をフット吹出空気温度に近接またはそれ以上に上昇させることができ、デフロスタ能力を向上できる。
【0057】
(他の実施形態)
以上の一実施形態では、各制御ドアの操作をリンク機構を介してサーボモータなどのアクチュエータにより駆動する説明をしたが、空調操作パネルに設けられた温度制御レバー、吹出モード切替レバー等の手動操作部材に加えられる手動操作力にて、操作ケーブル等を介して上記各制御ドアを操作するようにしても良い。
【0058】
また、上記実施形態では、各制御ドア16、18、22、24は、いずれも単体の状態では同一構造であり、各回動軸16c、18c、22c、24cと一体に結合された樹脂または金属製のドア基板を有し、この基板の表裏両面にウレタンフォームなどの弾性シール材を貼着した構造であると説明したが、これに限らず、前記弾性シール材を貼着しない構造のドア基板でも良い。
【0059】
さらに、吹出モード切替手段の駆動をコントロールレバーを用いて吹出モード切替レバーを使用者がマニアル操作するようにしているが、吹出モード切替手段を自動制御するオートエアコン搭載の空気調和装置にも適用できるものである。
【0060】
また、空調ユニット10内に蒸発器(冷房用熱交換器)12を配設しないタイプの空調装置およびリヒート方式の車両用空調装置にも同様に本発明が適用できることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における車両用空調装置の空調ユニット10の全体構成を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す空調ユニット10のA―A断面を示す横断面図である。
【図3】図1の他の吹出モードにおける作動状態(フットデフロスタ吹出モード)を示す縦断面図である。
【符号の説明】
11…空調ケース
13…ヒータコア(暖房用熱交換器)
15…冷風バイパス通路
17…温風通路
16、18…エアミックスドア
20…空気通路
21…デフロスタ開口部
22…デフロスタドア(デフロスタ切替ドア手段)
26…フット開口部
27…フットドア(フット切替ドア手段)
27a…外周部
27b…端板部
27c…軸部
30…温風バイパス通路
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置に関するもので、特に、乗員の足元部と車両窓ガラスの両方に風を吹き出すフット吹出モード、フットデフロスタ吹出モードにおける吹出温度差の低減を図るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両用空調装置として、暖房用熱交換器を通過する温風と暖房用熱交換器をバイパスする冷風との風量割合をエアミックスドアによって吹出温度を調整して、車室内へ空調空気を吹き出す。いわゆるエアミックスタイプの温度制御方式が多く採用されている。
【0003】
例えば、特開平9−11730号公報に記載されたものがあり、この公報記載のものにおいては、空調ユニット内冷房用熱交換器の下流側に暖房用熱交換器を設け、その下流側の上方に暖房用熱交換器をバイパスする冷風と暖房用熱交換器を通過する温風と混合される混合室を設け、冷房用熱交換器と暖房用熱交換器との間にエアミックスドアを配設している。
【0004】
そして、混合室の下流側の上方にデフロスタ吹出口に吹き出すためのデフロスタ開口部に通ずる上方吹出し通路の入口を設けるとともに、混合室の下流側で冷房用熱交換器の出口に対向する側にフット吹出口に吹き出すためのフット開口部に通ずる下方吹出し通路の入口を設け、上方吹出し通路の入口と下方吹出し通路の入口とを選択的に閉塞させる通路切り替えドアを配置している。
【0005】
そして、この通路切り替えドアの回動軸の近傍に少なくとも前記上方吹出し通路の入口を閉塞時に混合室の空調空気を少量だけ上方吹出し通路へ通過させるためのバイパス通路が形成させて、フット吹出口から温風を吹き出す際に、デフロスタ吹出口から吹き出される吹き出し温度がフット吹出口からの吹出温度に対して大きな温度差を生じることなく適度な温度差を有することを図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来装置では、通路切り替えドアが上方吹出し通路の入口と下方吹出し通路の入口とを同時に開口するフットデフロスタ吹出モードのときには、上方吹出し通路の入口は、暖房用熱交換器をバイパスする冷風の流れ方向に近接し、下方吹出し通路の入口は、暖房用熱交換器を通過する温風の流れ方向に近接しているので、特に、エアミックスドアの回動開度によって異なるが暖房用熱交換器をバイパスする冷風の風量によって混合室で冷風と温風が十分に混合される前に、上方吹出し通路の入口側へ、すなわちデフロスタ吹出口に通ずる側に冷風が下方吹出し通路の入口側へ、すなわちフット吹出口に通ずる側に温風が流れ込み易くなっている。
【0007】
従って、デフロスタ吹出口への冷風流入量がフット吹出口への冷風流入量に比して過大となり、この結果、フット吹出温度に比してデフロスタ吹出温度が低くなりすぎ、デフロスタ能力(窓ガラス曇り止め能力)の低下を引き起こすという問題がある。
【0008】
そこで、本発明の目的は、上記点に鑑みたものであって、フット吹出モードおよびフットデフロスタ吹出モードのときに、デフロスタ吹出口より吹き出される吹出温度が、フット吹出口より吹き出される吹出温度に対して等温程度に上昇させることが可能な車両用空調装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1および請求項2に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、空気通路を形成する空調ケース(11)と、この空調ケース(11)内に設置され、空気を加熱する暖房用熱交換器(13)と、空調ケース(11)内に形成され、暖房用熱交換器(13)を通過して温風が流れる温風通路(17)と、空調ケース(11)内に形成され、暖房用熱交換器(13)をバイパスして冷風が流れる冷風バイパス通路(15)と、空調ケース(11)内に設置され、温風通路(17)を通過する温風と冷風バイパス通路(15)を通過する冷風との風量割合を調節するエアミックスドア(16、18)と、空調ケース(11)の側壁に形成され、車室内乗員の足元に向けて空調空気を吹き出すフット吹出口に接続されるフット開口部(26)と、このフット開口部(26)に近接して形成され、車両の前面窓ガラスに空調空気を吹き出すデフロスタ吹出口に接続されるデフロスタ開口部(21)と、このデフロスタ開口部(21)の上流側に配置され、デフロスタ開口部(21)を開閉するデフロスタ切替ドア手段(22)と、空調ケース(11)内に形成され、温風通路(17)を通過する温風と冷風バイパス通路(15)を通過する冷風とを混合し、フット開口部(26)およびデフロスタ開口部(21)に通ずる空気通路(20)と、この空気通路(20)内に配置され、湾曲状に形成された外周部(27a)と外周部(27a)の両端に設けられてフット開口部(26)の開口面に沿って摺動してフット開口部(26)の開閉状態を切り替える端板部(27b)、および端板部(27b)に形成された軸部(27c)とを有し、軸部(27c)を空調ケース(11)に回動可能に軸支したロータリドアからなるフット切替ドア手段(27)とを備え、
フット開口部(26)がフット切替ドア手段(27)によって閉じられているときに、空気通路(20)には、外周部(27a)と空調ケース(11)との間に、温風通路(17)を通過した温風の一部がデフロスタ開口部(21)に導かれるように温風バイパス通路(30)を形成させるとともに、デフロスタ開口部(21)とフット開口部(26)との両方が開口するフット吹出モードおよびフットデフロスタ吹出モードのときに、フット切替ドア手段(27)がデフロスタ開口部(21)に向けて軸部(27c)を回動させることによりフット開口部(26)を開口させ、かつ外周部(27a)が温風バイパス通路(30)を延長させて、温風通路(17)を通過した温風の一部がデフロスタ開口部(21)に導くように構成したことを特徴としている。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、温度調節のためのエアミックスドア(16)と吹出モードの選択のためのフット切替ドア手段(27)とを備えて車室内へ空調空気を吹き出す車両用空調装置においては、一般的に、冷風側に近接して開口されたデフロスタ開口部(21)と温風側に近接して開口されたフット開口部(26)とでは、冷風バイパス回路(15)の開度が開き冷風量が増加することによって、デフロスタ開口部(21)側に冷風がフット開口部(26)側に温風が流れ易くなっている。従って、フット側の吹出温度に比してデフロスタ側の吹出温度が低くなりすぎてしまうことがある。
【0011】
そこで、本発明では、空調ケース(11)の側壁に形成させたフット開口部(26)と、そのフット開口部(26)に近接させて形成されたデフロスタ開口部(21)と、湾曲状に形成された外周部(27a)、外周部(27a)の両端に設けられてフット開口部(26)の開口面に沿って摺動してフット開口部(26)の開閉状態を切り替える端板部(27b)などを有するロータリドアからなるフット切替ドア手段(27)とを備え、このフット切替ドア手段(27)が配設される空気通路(20)には、外周部(27a)と空調ケース(11)との間に温風バイパス通路(30)を形成させるとともに、フット吹出モードおよびフットデフロスタ吹出モードのときに、フット切替ドア手段(27)がデフロスタ開口部(21)に向けて回動させることによりフット開口部(26)を開口させ、かつ外周部(27a)が温風バイパス通路(30)を延長させて、温風通路(17)を通過した温風の一部がデフロスタ開口部(21)に導くように構成したことにより、デフロスタ吹出空気温度をフット吹出空気温度に近接またはそれ以上に上昇させることができ、デフロスタ能力を向上できる。また、暖房時にデフロスタ吹出温度の過度な温度低下(クールデフ)による不快感も解消でき、暖房フィーリングを向上できる。
【0012】
請求項2に記載の発明では、フット切替ドア手段(27)は、外周部(27a)が湾曲状の外周面の一部を凹形状に形成させて、デフロスタ開口部(21)からの吹出風量がフット吹出モードのときよりも多いフットデフロスタ吹出モードのときに、温風通路(17)を通過した温風がデフロスタ開口部(21)に多く導かれるように構成したことを特徴としている。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、外周面の一部を凹形状に形成させることにより、温風バイパス通路(30)の通風面積が拡大されることで温風をデフロスタ開口部(21)に多く導くことができる。
【0014】
従って、例えば、風量割合がフット側50%、デフロスタ側50%、となるフットデフロスタ吹出モードのときに、温風が多く導かれることにより、デフロスタ吹出空気温度をフット吹出空気温度に近接またはそれ以上に上昇させることができ、デフロスタ能力を向上できる。また、暖房時にデフロスタ吹出温度の過度な温度低下(クールデフ)による不快感も解消でき、暖房フィーリングを向上できる。
【0015】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図3に基づいて説明する。本実施形態の車両用空調装置の通風系は、大別して、図示しない送風機ユニットと、図1に示す空調ユニット10との2つの部分に分かれている。送風機ユニットは車室内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側へオフセットして配置されており、これに対し、空調ユニット10は車室内の計器盤下方部のうち、車両左右方向の略中央部に配置されている。
【0017】
送風機ユニットは周知のごとく内気(車室内空気)と外気(車室外空気)を切替導入する内外気切替箱と、この内外気切替箱を通して空気を吸入して送風する送風機とから構成されている。空調ユニット10部は、1つの共通の空調ケース11内に冷房用熱交換器である蒸発器12と暖房用熱交換器であるヒータコア13とを両方とも一体的に内蔵するタイプのものである。
【0018】
空調ケース11はポリプロピレンのような、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂の成形品からなる。空調ケース11は具体的には複数の分割ケースからなり、この複数の分割ケースは、上記熱交換器12、13、後述のドア等の機器を収納した後に、金属バネクリップ、ネジ等の締結手段により一体に結合されて空調ユニット10を構成する。
【0019】
空調ユニット10部は、車室内の計器盤下方部の略中央部に、車両の前後、左右および上下方向に対して、図1に示す形態で配置され、そして、空調ケース11の、最も車両前方側の部位には空気入口14が形成されている。この空気入口14には、前述の送風機ユニットから送風される空調空気が流入する。
【0020】
空調ケース11内において空気入口14直後の部位に蒸発器12が配置されている。この蒸発器12は車両前後方向には薄型の形態で空調ケース11内通路を横断するように上下方向に配置されている。従って、蒸発器12の車両上下方向に延びる前面に空気入口14からの送風空気が流入する。この蒸発器12は周知のごとく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱して空調空気を冷却するものである。
【0021】
そして、蒸発器12の空気流れ下流側(車両後方側)に、所定の間隔を開けてヒータコア13が配置されている。このヒータコア13は空調ケース11内の下方側において、車両後方側に傾斜して配置されている。このヒータコア13は、蒸発器12を通過した冷風を再加熱するものであって、その内部に高温の温水(エンジン冷却水)が流れ、この温水を熱源として空気を加熱するものである。
【0022】
空調ケース11内の空気通路において、ヒータコア13の上方部位には、このヒータコア13をバイパスして冷風が流れる冷風バイパス通路15と、このヒータコア13を通過して温風が流れる温風通路17とが形成されている。
【0023】
そして、冷風バイパス通路15、温風通路17のそれぞれには、ヒータコア13で加熱される温風と、冷風バイパス通路15を通ってヒータコア13をバイパスする冷風との混合割合を調整する平板状のエアミックスドア16、18が配置されている。
【0024】
ここで、このエアミックスドア16、18は、水平方向に配置された回動軸16c、18cと一体結合されており、この回動軸16c、18cとともに車両上下方向に回転可能になっている。このエアミックスドア16、18は上記混合割合の調整により車室内への吹出空気温度を調整する温度調整手段をなす。回動軸16c、18cは、空調ケース11に回動自在に支持され、かつ回動軸16c、18cの一端部は空調ケース11の外部に突出して、図示しないリンク機構に結合されて、空調装置の温度制御機構(サーボモータなどのアクチュエータ等)により回動駆動されるようになっている。
【0025】
そして、空調ケース11内において、ヒータコア13の空気下流側(車両後方側の部位)には、ヒータコア13との間に所定間隔を開けて上下方向に延びる壁面19が空調ケース11に一体成形されている。この壁面19によりヒータコア13の直後から温風通路17を流通して上方に温風が導かれる。
【0026】
また、空調ケース11内において、冷風バイパス通路15および温風通路17の空気下流側(上方側)には、冷風と温風の混合を行う空気通路20が形成されている。
【0027】
そして、空気通路20の下流端の空調ケース11の上方部において、車両前方側の部位にはデフロスタ開口部21が車両前方向の上方側に開口して形成されている。このデフロスタ開口部21は空気通路20から温度制御された空調空気が流入するものであって、図示しないデフロスタダクトを介してデフロスタ吹出口に接続され、このデフロスタ吹出口から、車両前面窓ガラスの内面に向けて空調空気を吹き出す。
【0028】
また、デフロスタ開口部21は、平板状のバタフライ型のデフロスタ切替ドア手段であるデフロスタドア22により開閉される。このデフロスタドア22は、デフロスタ開口部21の上流側に設置され、空調ケース11の上面部近傍でデフロスタ開口部21の上端部に隣接して水平方向に配置された回転軸22cにより回動自在に支持されている。
【0029】
次に、デフロスタ開口部21よりも車両後方側(乗員寄り)の部位に車両後方側に少し突き出させたフェイス開口部23が形成されており、このフェイス開口部23には温度制御された空調空気が空気通路20を通して流入される。
【0030】
また、このフェイス開口部23は図示しないフェイスダクトを介して、計器盤左右方向中央部の上方側に配置されているフェイス吹出口に接続され、この吹出口から車室内中央部の乗員頭部に向けて空調空気を吹き出す。
【0031】
なお、フェイス開口部23は、平板状のフェイスドア24により開閉される。このフェイスドア24は、フェイス開口部24の上流側に設置され、水平方向に配置された回転軸24cにより回動自在に支持されている。
【0032】
次に、本発明の要部であるフット開口部26、およびそのフット開口部26を開閉するフット切替ドア手段について図1および図2に基づいて説明する。まず、図2に示すように、デフロスタ開口部21に近接した空調ケース11の側壁の両端には、フット開口部26が形成されている。このフット開口部26には空気通路20から温度制御された空調空気が流入する。
【0033】
そして、フット開口部26の空気下流側に図示しない左右それぞれにフット用通路が設けられ、このフット用通路の途中に前席用フット通路が開口している。この前席用フット通路からの空調空気は図示しない前席用フットダクト、前席用フット吹出口を経て前席の左右の乗員足元に吹き出す。また、フット用通路の末端部には、図示しない後席用フットダクト、後席用フット吹出口を接続し、この後席用フット吹出口を経て後席の左右の乗員足元に空調空気を吹き出す。
【0034】
そして、このフット開口部26の開閉は、ロータリドアからなるフット切替ドア手段であるフットドア27によって開閉される。このフットドア27は、空気通路20内の左右の両端に配置されており、湾曲状に形成された外周部27aと、この外周部27aの両端に設けられた端板部27bと、この端板部27に形成された軸部27cとを有し、かつ断面が略扇状に形成されたドラム状のロータリドアである。
【0035】
なお、27dは左右二つのフットドア27を連結するための連結部材であり、軸部27cにより空調ケース11に回動自在に支持されている。さらに、軸部27cの一端部は空調ケース11の外部に突出して、図示しないリンク機構に結合されて、空調装置の温度制御機構(サーボモータのようなアクチュエータ等)により回動駆動されるようになっている。
【0036】
また、軸部27cは、フット開口部26に対して車両の前方側に配設され、フットドア27がデフロスタ開口部21に向けて軸部27cを回動させることで、フット開口部26が全閉から全開に開口するように配設されている。
【0037】
また、湾曲状の外周部27aには、外周面の一部を凹形状に形成させてあって、後述する温風バイパス通路の通風面積を拡大するものである。また、端板部27bは、フット開口部26の開口面に沿って摺動してフット開口部26の開閉状態を切り替えるための面であって、フット開口部26を全閉したときには、端板部27bの外周縁部に設けられたシール部材27e(図1参照)により気密している。
【0038】
また、このフットドア27は、フット開口部26を閉じたときに、空調ケース11の壁面19との間に温風通路17を通過した温風の一部が壁面19に沿ってデフロスタ開口部21に導くように温風バイパス通路30が形成されている。
【0039】
そして、この温風バイパス通路30は、フットドア27がデフロスタ開口部21に向かって回動させたときに、フット開口部26を開口するとともに、上述したフットドア27の外周部27aの湾曲状およびそのうちの一部の凹形状によって、温風バイパス通路30が延長され、かつ後述するがデフロスタ吹出風量とフット吹出風量の風量比が50:50のときのフットデフロスタ吹出モードのときに、温風バイパス通路30の通風面積を拡大させるように構成されている。(図3参照)
なお、上記デフロスタドア22、フェイスドア24およびフットドア27は、吹出モード切替用の制御ドア手段であって、回転軸22c、24c、27cの一端部は空調ケース11の外部に突出され、図示しないリンク機構に連結されて、吹出モード切替機構(サーボモータなどのアクチュエータ)により連動操作されるようになっている。
【0040】
また、エアミックスドア16、18デフロスタドア22およびフェイスドア24は、各回動軸16c、18c、22c、24cと一体に結合された樹脂または金属製のドア基板を有し、この基板の表裏両面にウレタンフォームなどの弾性シール材を貼着した構造である。
【0041】
次に、上記構成の本実施形態の作動を説明する。車両用空調装置は、周知のように、空調操作パネルに設けられた各種操作部材からの操作信号および空調制御用の各種センサーからのセンサ信号が入力される電子制御装置(図示せず)を備えており、この制御装置の出力信号により各制御ドア16、18、22、24、27の回動位置が制御される。
【0042】
また、車室内への吹出空気温度の調整は、蒸発器12で冷却されて直接冷風バイパス通路15側に流れる冷風と、ヒータコア13で加熱される温風との風量割合をエアミックスドア16、18にて調整して行われる。そして、冷風と温風は、空気通路20で混合されたのち、吹出モードに応じて車室内の所定の部位に吹き出される。
【0043】
図1はフット吹出モードの状態を示しており、フェイス開口部23は、フェイスドア23にて閉塞され、フェイスドア27およびデフロスタドア22が図1に示す位置にあるときであって、それぞれの開口部21、26が、例えばデフロスタ吹出口から20%、フット吹出口から80%の風量比で吹き出されるように設定されている。
【0044】
そして、温度調整領域では、エアミックスドア16、18が冷風バイパス通路15および温風通路17を適宜量開放し、蒸発器12から冷風バイパス通路15側に流れる冷風とヒータコア13を通過する温風とが、空気通路20で混合され、こうして所望の温度に調整された空調空気は、デフロスタ開口部21を通して前面窓ガラスに向けて吹き出されるとともに、フット開口部26を通して乗員の足元側に吹き出される。
【0045】
ところが、本実施形態では、フットドア27の外周部27aにより温風バイパス通路20が延長されて、壁面19との間に温風通路17を通過した温風の一部が壁面19に沿ってデフロスタ開口部21に導かれることにより、前面窓ガラスに向けて吹き出す吹出空気温度が高められるものである。
【0046】
また、上述のフット吹出モードのときよりもデフロスタ吹出口から吹き出す風量を多くしたいときには、図3に示すように、フットデフロスタ吹出モードに吹出モードを切り替える。ここでは、例えばデフロスタ吹出口から50%、フット吹出口から50%の風量比で吹き出されるように設定されており、デフロスタドア22およびフットドア27を図に示す位置に回動させる。
【0047】
すなわちデフロスタドア22をフット吹出モードのときよりも多く開口させて、フットドア27をフット吹出モードのときよりもフット開口部26の開口を少し閉じるように回動させるものである。
【0048】
また、このときの温度調整領域は、上述と同様にエアミックスドア16、18冷風と温風が空気通路20にて混合され、所望の温度に調整された空調空気は、デフロスタ開口部21を通して前面窓ガラスに向けて吹き出されるとともに、フット開口部26を通して乗員の足元側に吹き出される。
【0049】
ところが、本実施形態では、フットドア27の外周部27aの凹形状によって温風バイパス通路20の通風面積が拡大されて、壁面19との間に温風通路17を通過した温風の一部が壁面19に沿ってデフロスタ開口部21に多く導かれることにより、前面窓ガラスに向けて吹き出す吹出空気温度が高められるものである。
【0050】
また、デフロスタ吹出空気温度がフット吹出空気温度に比較して極端に低くなるという現象を回避して、デフロスタ能力および暖房フィーリングの向上を図ることができる。
【0051】
なお、本実施形態では、フット吹出モードが閉塞されて、デフロスタ吹出口から100%の風量を吹き出すデフロスタ吹出モードのときにおいても、温風バイパス通路20およびフットドア27の外周部27aの凹形状によって壁面19との間に温風通路17を通過した温風の一部が壁面19に沿ってデフロスタ開口部21に多く導かれることにより、前面窓ガラスに向けて吹き出す吹出空気温度が高められるものである。
【0052】
また、デフロスタ開口部21およびフット開口部26が閉塞され、フェイス開口部23が開口するフェイス吹出モードのときには、温風バイパス通路20に温風の一部が導かれるが、デフロスタドア22の上方の部分に溜められ、そのうちの一部が空気通路20内に混合され、かつフェイス開口部23からフェイス吹出口に至る間に冷風と混合されて快適性を損なう恐れない。
【0053】
以上の一実施形態による車両用空調装置によれば、空調ケース11の側壁に形成させたフット開口部26と、そのフット開口部26に近接させて形成されたデフロスタ開口部21と、湾曲状に形成された外周部27aおよび外周部27aの両端に設けられてフット開口部26の開口面に沿って摺動してフット開口部26の開閉状態を切り替える端板部27bなどを有するロータリドアからなるフットドア27とを備え、このフットドア27が配設される空気通路20には、外周部27aと空調ケース11との間に温風バイパス通路30を形成させるとともに、フット吹出モードおよびフットデフロスタ吹出モードのときに、フットドア27がデフロスタ開口部21に向けて回動させることによりフット開口部26を開口させ、かつ外周部27aが温風バイパス通路30を延長させて、温風通路17を通過した温風の一部がデフロスタ開口部21に導くように構成したことにより、デフロスタ吹出空気温度をフット吹出空気温度に近接またはそれ以上に上昇させることができ、デフロスタ能力を向上できる。
【0054】
また、暖房時にデフロスタ吹出温度の過度な温度低下(クールデフ)による不快感も解消でき、暖房フィーリングを向上できる。
【0055】
また、フット吹出モードのときよりもデフロスタ吹出口から吹出風量が多いフットデフロスタ吹出モードのときに、外周部27aの外周面の一部を凹形状に形成させることにより、温風バイパス通路30の通風面積が拡大されることで温風をデフロスタ開口部21に多く導くことができる。
【0056】
従って、温風が多く導かれることにより、デフロスタ吹出空気温度をフット吹出空気温度に近接またはそれ以上に上昇させることができ、デフロスタ能力を向上できる。
【0057】
(他の実施形態)
以上の一実施形態では、各制御ドアの操作をリンク機構を介してサーボモータなどのアクチュエータにより駆動する説明をしたが、空調操作パネルに設けられた温度制御レバー、吹出モード切替レバー等の手動操作部材に加えられる手動操作力にて、操作ケーブル等を介して上記各制御ドアを操作するようにしても良い。
【0058】
また、上記実施形態では、各制御ドア16、18、22、24は、いずれも単体の状態では同一構造であり、各回動軸16c、18c、22c、24cと一体に結合された樹脂または金属製のドア基板を有し、この基板の表裏両面にウレタンフォームなどの弾性シール材を貼着した構造であると説明したが、これに限らず、前記弾性シール材を貼着しない構造のドア基板でも良い。
【0059】
さらに、吹出モード切替手段の駆動をコントロールレバーを用いて吹出モード切替レバーを使用者がマニアル操作するようにしているが、吹出モード切替手段を自動制御するオートエアコン搭載の空気調和装置にも適用できるものである。
【0060】
また、空調ユニット10内に蒸発器(冷房用熱交換器)12を配設しないタイプの空調装置およびリヒート方式の車両用空調装置にも同様に本発明が適用できることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における車両用空調装置の空調ユニット10の全体構成を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す空調ユニット10のA―A断面を示す横断面図である。
【図3】図1の他の吹出モードにおける作動状態(フットデフロスタ吹出モード)を示す縦断面図である。
【符号の説明】
11…空調ケース
13…ヒータコア(暖房用熱交換器)
15…冷風バイパス通路
17…温風通路
16、18…エアミックスドア
20…空気通路
21…デフロスタ開口部
22…デフロスタドア(デフロスタ切替ドア手段)
26…フット開口部
27…フットドア(フット切替ドア手段)
27a…外周部
27b…端板部
27c…軸部
30…温風バイパス通路
Claims (2)
- 空気通路を形成する空調ケース(11)と、
前記空調ケース(11)内に設置され、空気を加熱する暖房用熱交換器(13)と、
前記空調ケース(11)内に形成され、前記暖房用熱交換器(13)を通過して温風が流れる温風通路(17)と、
前記空調ケース(11)内に形成され、前記暖房用熱交換器(13)をバイパスして冷風が流れる冷風バイパス通路(15)と、
前記空調ケース(11)内に設置され、前記温風通路(17)を通過する温風と前記冷風バイパス通路(15)を通過する冷風との風量割合を調節するエアミックスドア(16、18)と、
前記空調ケース(11)の側壁に形成され、車室内乗員の足元に向けて空調空気を吹き出すフット吹出口に接続されるフット開口部(26)と、
前記フット開口部(26)に近接して形成され、車両の前面窓ガラスに空調空気を吹き出すデフロスタ吹出口に接続されるデフロスタ開口部(21)と、
前記デフロスタ開口部(21)の上流側に配置され、前記デフロスタ開口部(21)を開閉するデフロスタ切替ドア手段(22)と、
前記空調ケース(11)内に形成され、前記温風通路(17)を通過する温風と前記冷風バイパス通路(15)を通過する冷風とを混合し、前記フット開口部(26)および前記デフロスタ開口部(21)に通ずる空気通路(20)と、
前記空気通路(20)内に配置され、湾曲状に形成された外周部(27a)と前記外周部(27a)の両端に設けられて前記フット開口部(26)の開口面に沿って摺動して前記フット開口部(26)の開閉状態を切り替える端板部(27b)、および前記端板部(27b)に形成された軸部(27c)とを有し、前記軸部(27c)を前記空調ケース(11)に回動可能に軸支したロータリドアからなるフット切替ドア手段(27)とを備え、
前記フット開口部(26)が前記フット切替ドア手段(27)によって閉じられているときに、
前記空気通路(20)には、前記外周部(27a)と前記空調ケース(11)との間に、前記温風通路(17)を通過した温風の一部が前記デフロスタ開口部(21)に導かれるように温風バイパス通路(30)を形成させるとともに、
前記デフロスタ開口部(21)と前記フット開口部(26)との両方が開口するフット吹出モードおよびフットデフロスタ吹出モードのときに、
前記フット切替ドア手段(27)が前記デフロスタ開口部(21)に向けて前記軸部(27c)を回動させることにより前記フット開口部(26)を開口させ、かつ前記外周部(27a)が前記温風バイパス通路(30)を延長させて、前記温風通路(17)を通過した温風の一部が前記デフロスタ開口部(21)に導くように構成したことを特徴とする車両用空調装置。 - 前記フット切替ドア手段(27)は、前記外周部(27a)が湾曲状の外周面の一部を凹形状に形成させて、前記デフロスタ開口部(21)からの吹出風量がフット吹出モードのときよりも多いフットデフロスタ吹出モードのときに、前記温風通路(17)を通過した温風が前記デフロスタ開口部(21)に多く導かれるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
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