JP2013011158A - リフト搬送機制御装置、機械式駐車装置、及びリフト搬送機制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】載置された車両と共に昇降するリフト搬送機を昇降モータ36によって昇降させる機械式駐車装置が備えるリフト搬送機制御装置30は、車両を入庫させる場合に、リフト搬送機に載置された車両の重量を推定し、推定した車重に基づいて、リフト搬送機を昇降させる加速度、減速度、及び最高速度を導出する。そして、リフト搬送機制御装置30が備えるモータ制御部38は、導出した加速度に基づいて、車両が載置されて停止しているリフト搬送機を加速させ、導出した最高速度に達した後、導出した減速度に基づいてリフト搬送機を減速させることで、予め指定された階にリフト搬送機を停止させるように昇降モータ36を制御する。
【選択図】図2
Description
例えば、特許文献1には、車両を載せた昇降部材が昇降する時の電流値を検出することにより車両の重量が所定重量を超過しているかを判定し、超過していなければ昇降部材の昇降を継続し、超過していれば車両を出庫させる制御技術が開示されている。
これにより、本発明は、車両の重量に適したリフト搬送機の速度を得ることができる。
を備え、前記導出手段が、前記リフト搬送機で昇降させる前記車両の重量の情報を前記記憶手段から読み出し、読み出した該情報に基づいて、前記リフト搬送機を昇降させる加速度、減速度、及び最高速度を導出してもよい。
また、従来は、車重を考慮せずに機械式駐車装置の下方から順に入庫させていたので、機械式駐車装置の下方が先に入庫済みとなり、重い車重の車両が、時間的に後から入庫され上方に格納されていた。そのような場合には、入庫時に使用するエネルギーが大きくなり、特に、高揚型(高さ45m以上)の機械式駐車装置では、その影響が大きくなる傾向があったが、本発明によれば、軽い重量範囲が割り当てられる領域である上方を優先的に使用するので、従来のような重い車重の車両の入庫により無駄にエネルギーを使用することを防ぐことができる。
このような構成によれば、保守員が機械式駐車装置の備えられている現地に出向き、機械式駐車装置と端末(例えば、点検用端末)とを直接接続して保守作業を行うことができる。また、機械式駐車装置と端末との情報の授受は、例えば、専用のケーブル、ネットワークケーブル等により行われる。
このような構成によれば、機械式駐車装置とは物理的に離れた遠隔地に設けられる端末(例えば、点検用端末)をネットワーク等で通信可能に接続しておくことにより、保守員が通信ネットワークを介して遠隔地から、保守作業を行うことができる。
複数の機械式駐車装置間において、車両と車両の重量とを対応付けたユーザデータを共有することにより、車重や入出庫頻度に適した機械式駐車装置を選定させることができ、入出庫待ち時間が短縮する、かつ、省エネルギーとなる。これにより、環境に優しい機械式駐車システムを提供することができる。
図1は、本第1実施形態に係る機械式駐車装置10の概略図である。
図1に示されるように、機械式駐車装置10は、複数の階を有する構造物内に設置され、車両12を昇降させるリフト搬送機14、リフト搬送機14が昇降する昇降路16に沿って複数の階に配設された格納棚18、及びリフト搬送機14により把持され、入出庫させる車両12を載置するパレット20を備える。
具体的には、重量推定部48は、モータ制御部38が昇降モータ36へ出力するトルク電流値が入力され、入力されたトルク電流値から、昇降モータ36が発生させる負荷トルクを求め、該負荷トルクと車重との関係を示す対応情報に基づいて、車重を推定する。なお、対応情報は、車重と負荷トルクとの関係を数式によって示した情報であってもよいし、車重と負荷トルクとの関係を一覧(テーブル形式)で示した情報であってもよく、記憶部42に記憶されている。
具体的には、パレット20に車両12が載置されていない場合に、ゼロ補正部44は、昇降モータ36が発生させる負荷トルクと、対応情報におけるパレット20の重量に対応する負荷トルクとを比較する。そして、比較の結果、一致していなければ、ゼロ補正部44は、パレット20のみの重量に対応する昇降モータ36が発生させる負荷トルクに基づいて対応情報を補正する。
ゼロ補正部44による補正は、入庫又は出庫が完了するたび毎に行われることとしてもよいし、所定期間(例えば、1日、2週間、1カ月等)毎に行うこととしてもよい。
具体的には、複数の階は、高さ方向に複数の領域に分けられ、予め定められた重量以下の車両を上方(上方階)の領域へ搬送し、該予め定められた重量を超える車両を下方(下方階)の領域へ搬送する。なお、予め定められた重量を一つ設定し、上記領域を2つに分けてもよいし、予め定められた重量を2つ以上設定し、上記領域を3つ以上に分けてもよい。
モータ制御部38は、制御部40からの高速指令が入力されると、高速で昇降させるように昇降モータ36を制御する一方、制御部40からの低速指令が入力されると、リフト搬送機14を低速で昇降させるように昇降モータ36を制御する。
なお、減速位置は、リフト搬送機14が車両12を格納する階へ到着するために、加速されたリフト搬送機14を減速させるための位置である。減速位置は、後述するように、リフト搬送機14の運転速度が最高速度に達した場合に、運転速度を最高速度で所定時間保つ時間も加味して算出される。
また、図5における図3と同一のステップについては図3と同一の符号を付して、その説明を一部又は全部省略する。
図6に示されるように、モータ制御部38は、リフト搬送機14を運転している間、トルクバイアスを加味した負荷トルクを発生するように昇降モータ36を制御する。
すなわち、本第1実施形態に係る昇降モータ36は、車重に基づいたトルクバイアスを発生した後に、車両12が載置されて停止しているリフト搬送機14を加速させる。これにより、昇降モータ36は、車重に耐える負荷トルクを予め発生させるため、リフト搬送機14は、昇降モータ36の起動時(車両12が載置されたリフト搬送機14の下降開始時)の衝撃が削減される。従って、本第1実施形態に係る機械式駐車装置10は、リフト搬送機14を下降させるときに生じる騒音を抑制すると共に、機械部品の寿命を長くすることができる。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
そして、本第2実施形態に係るモータ制御部38は、制御部40によって導出された加速度及び加加速度(後述する図8,9の例では、加速度、加加速度、及び減減速度)に基づいて、車両12が載置されて停止しているリフト搬送機14を加速させ、導出された最高速度に達した後、導出された減速度及び減減速度(後述する図8,9の例では、減速度、減減速度、及び加加速度)に基づいて、リフト搬送機を減速させることで、予め指定された階にリフト搬送機を停止させるように昇降モータ36を制御(所謂、S字制御)する。
以下、本発明の第3実施形態について説明する。
図10は、本第3実施形態に係る入庫時速度導出処理の流れを示すフローチャートである。なお、図10における図3と同一のステップについては図3と同一の符号を付して、その説明を一部又は全部省略する。
具体的には、機械式駐車装置10は、図11に示されるように、車両12を入出庫する乗入階に設けられ、車両12が載置されたパレット20を旋回させる旋回装置60を備える。そして、車両12の入庫時において、旋回装置60は、車両12が載置されたパレット20を格納棚18に格納する向きに旋回させる場合に、昇降モータ(不図示)によって所定の基準位置からパレット20とパレット20に載置される車両とを上昇させる。このとき制御部40は、昇降モータに流れる電流に基づいて、車両12の重量を推定する。
これにより、車両12の格納先の棚が決定されているような場合には、車重の推定を省略することができるので、速やかに車両12の入庫作業が行えることとなる。
以下、本発明の第4実施形態について説明する。
なお、本第4実施形態に係る機械式駐車装置10の構成は、図1に示す第1実施形態に係る機械式駐車装置10の構成と同様であるので説明を省略する。
機械式駐車装置10に設けられる複数の階は、高さ方向に複数の領域に分けられ、予め定められた重量以下の車両12を上方(上方階)の領域へ搬送し、予め定められた重量を超える車両12を下方(下方階)の領域へ搬送する。なお、本実施形態においては、予め定められた重量が、5つ設定されていることとし、領域を5つに分けた機械式駐車装置10を例に挙げて説明する。
本実施形態においては、契約を結んだ利用者が機械式駐車装置を直接操作し、また、操作する機械式駐車装置が予め決められているような場合を想定して説明する。
リフト搬送機制御装置30は、前述の実施形態に記載の各部に加え、パレット決定部(パレット決定手段)61、データ管理部62、及び算出部63を備えている。
パレット決定部61は、車両を載せて搬送するパレット20のうち、車両12の載置されていないパレット20である空きパレットを、入庫させる車両12の重量が含まれる重量範囲に対応する領域から取り出す。重量範囲は、予め定められた重量によって区切られる重量の範囲であり、機械式駐車装置10を高さ方向に複数の領域に分けた場合の各領域に対応付けられる。また、機械式駐車装置10の比較的下方階の領域は重い重量範囲と対応付け、比較的上方階の領域は軽い重量範囲と対応づけることが望ましい。
グループ決定データには、機械式駐車装置10が重量によって区分けされる重量範囲と領域とが対応づけられている。例えば、図14に示されるように、予め定められた重量が、2300Kg、1900Kg、1600Kg、1300Kg、及び1000Kgとした場合には、重量範囲1901Kgから2300Kgまでを領域Aとし、重量範囲1601Kgから1900Kgまでを領域Bとし、重量範囲1301Kgから1600Kgまでを領域Cとし、重量範囲1001Kgから1300Kgまでを領域Dとし、及び重量範囲1000Kg以下を領域Eとして対応づけられる。
また、算出部63は、第1エネルギーEa、第2エネルギーEb、及び省エネ量(省エネルギー量;第1エネルギーEaと第2エネルギーEbとの差分)等の省エネ化データをデータ管理部62に格納させる。
第2エネルギー量Eb=地上から空きパレットのある階までの高さh2〔m〕×計測した車重〔kg〕×重力加速度〔9.8m/s2〕 (2)
省エネ量=(第1エネルギーEa)−(第2エネルギー量Eb) (3)
図17は、本第4実施形態に係るリフト搬送機制御装置30で実行される、入庫時におけるパレット20の取り出し処理の流れを示すフローチャートである。
入庫する車両12が乗入階22に配置され、ユーザによって操作盤32を介してユーザIDが入力されると、データ管理部62のユーザデータが検索され、入庫する車両12の識別情報(ユーザID)に対応する車重データの有無が判定される(ステップSA1)。
また、取り出す空きパレットの選定後、車両12が格納棚18に格納されるまでの過程においては、第1実施形態から第3実施形態に上述した方法により、車両12の重量が推定され、推定された重量に基づいて速度調整等が行われる。
まず、入庫させる車両がある場合に、従来方式の機械式駐車装置に入庫させた場合に必要となるエネルギー量Eaを算出する。従来方式の機械式駐車装置によって車両が入庫される場合には、機械式駐車装置の現在の格納台数に基づいて、入庫可能な空きパレットが配置されている格納棚が検索され、機械式駐車装置の下段から数えた場合の段数が参照される(ステップSB1)。車両の入庫に使用する空きパレットの配置位置(下段からの段数)が決まったら、その位置に車両を入庫させる場合に必要となる第1エネルギー量Eaが算出される(ステップSB2)。
このように、所定間隔で重量の分布に応じて車重範囲が見直されることにより、実際に格納される車両の重量の分布に適合させることができる。これにより、車重に対応する適切な領域から空きパレットが取り出され、搬送されるので、機械式駐車装置10の搬送制御が高性能となる。
以上、本発明を、データ管理部62に格納される棚データ、ユーザデータ、グループ決定データの3つを用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記3つのデータには限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記データに多様な変更または改良を加えることができ、該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
また、リフト搬送機制御装置30は、車両12の種類毎に車重範囲をそれぞれ設定することとしてもよい。車両の種類(例えば、ハイルーフ車、普通車等)によって車重範囲が適切に区分けされる場合において、図19に示されるように、グループ決定データは、ハイルーフ車の各重量範囲(一覧表の網掛け部)に応じて領域Aから領域Dとし、普通車の各重量範囲(一覧表の白抜き部)に応じて領域Eから領域Hとする。また、これらの領域Aから領域Hの格納棚の割り当ては、車両12の種類毎に車重範囲を偏らせるのでなく、例えば、図20に示されるように、2つの領域毎に車種を交互に割り当てることにより、車両12の車種が異なっていても、平等に適切な領域が割り当てられることとなる。これにより、車種によって待ち時間が異なる事態を防ぐことができる。
以下、本発明の第5実施形態について説明する。
なお、本第5実施形態に係る機械式駐車装置10の構成は、図1に示す第1実施形態に係る機械式駐車装置10の構成と同様であり、リフト搬送機制御装置30の構成は、図13に示す第4実施形態にかかる機械式駐車装置10の構成と同様である。ここでは、上述した実施形態と異なる点について主に説明する。本第5実施形態においては、車両の入出庫回数を考慮して、取り出す空きパレットを選定し、入庫位置が決定される点で上記と異なる。
ユーザデータは、車両12の識別情報を示すユーザID、車両12の車重の情報、車両の入出庫回数の情報、及び補正重量が対応づけられている(例えば、図21参照)。ユーザデータとして格納される車両12の車重の情報は、上述した第1実施形態から第3実施形態で説明したように、制御部40の重量推定部48により取得される推定した車両12の重量情報である。
なお、頻度の重みづけを示す倍率は、固定値が設定されていることとしてもよいし、保守員等が外部から入力することにより、状況に応じて設定変更できるようにしてもよい。
補正重量=計測重量〔Kg〕×入出庫回数/全車両の平均入出庫回数 (4)
上記(4)式から示されるように、補正重量は、例えば、計測重量が同じであって、入出庫回数が少ない場合には値が小さくなり、入出庫回数が大きい場合には値が大きくなるように設定される。
このように、車両の入出庫頻度を考慮した補正重量によって車重範囲を見直すことにより、頻度に適した最適な空きパレットの選定ができる。
図23は、本第5実施形態に係るリフト搬送機制御装置で実行される、入庫時におけるパレット20の取り出し処理の流れを示すフローチャートである。
入庫する車両12が乗入階22に配置され、ユーザによって操作盤を介してユーザIDが入力されると、データ管理部62のユーザデータが検索され、入庫する車両12の識別情報(ユーザID)に対応する補正重量の情報の有無が判定される(ステップSC1)。
ここで、「次の補正重量範囲」とは、検索対象範囲となっている補正重量範囲よりも「1つ小さい補正重量範囲」を空きパレットの検索対象領域とし、「1つ小さい補正重量範囲」に空きパレットがない場合には、「さらに1つ小さい補正重量範囲」を空きパレットの検索対象領域として選定する。また、このように、順に小さい補正重量範囲を検索対象としても空きパレットがない場合には、元の補正重量範囲より「1つ大きい補正重量範囲」を空きパレットの検索領域とし、「1つ大きい補正重量範囲」に空きパレットが無い場合には、「さらに1つ大きい補正重量範囲」を空きパレットの検索領域として選定する。
以下、本発明の第6実施形態について説明する。
なお、本第6実施形態に係る機械式駐車装置10の構成は、図1に示す第1実施形態に係る機械式駐車装置10の構成と同様であり、リフト搬送機制御装置30の構成は、図13に示す第4実施形態にかかる機械式駐車装置10の構成と同様である。ここでは、上述した実施形態と異なる点について主に説明する。上記実施形態においては、契約した利用者が使用する機械式駐車装置が予め決められていることを想定し、車両12の識別情報としてユーザIDを利用する場合を例に挙げて説明していたが、本第6実施形態においては、ユーザが決まっておらず、識別情報として車両の固有番号を使用する点で上記と異なる。また、本実施形態においては、時間貸し機械式駐車装置に適用する場合を例に挙げて説明することとする。
以下、本発明の第7実施形態について説明する。
なお、本第7実施形態に係る機械式駐車装置10の構成は、図1に示す第1実施形態に係る機械式駐車装置10の構成と同様であるので説明を省略する。また、本第7実施形態においては、図24に示されるような、複数の機械式駐車装置10を有する機械式駐車システム100であって、複数の機械式駐車装置間で入出庫させる車両と車重とのユーザデータを共有している点で、上述した実施形態と異なる。本実施形態においては、マンション等において、契約ユーザが利用可能な機械式駐車装置が複数あるような場合を想定して説明する。また、機械式駐車システム100には機械式駐車装置10が3機、備えられている場合を例に挙げて説明するが、機械式駐車装置の個数は特に限定されない。
監視部6は、上述の実施形態で記載したデータ管理部を備えており、データ管理部に格納されている入庫車両と該車両の重量とを対応づけた情報であるユーザデータを参照し、車両12を入庫させる機械式駐車装置を選定する。データ管理部は、全ての機械式駐車装置10a、10b、10c間で、共通のユーザデータを有している。
入出庫モードは、車両を格納棚から入出庫させる運転モードであり、各種機器に電力が供給されている状態である。待機モードは、車両の入出庫がなされた後、入出庫モードにおいて消費される電力を所定量低減して運転する運転モードである。省エネモードは、待機モードになったタイミングから所定時間経過後に、待機モードにおいて消費される電力から、さらに所定量電力を低減して運転する。終了モードは、機械式駐車装置1に電力が供給されていない状態であり、各種機器に電力が供給されていない状態である。本実施形態においては、空きパレットがあり車両12を入庫させることのできる機械式駐車装置が、入庫車両を受け入れる優先順位は順に、待機モード、入出庫モード、省エネモードとする。これにより、効率良く運転させ、消費エネルギーの無駄をなくす。
12 車両
14 リフト搬送機
30 リフト搬送機制御装置
36 昇降モータ
38 モータ制御部
40 制御部
42 記憶部
48 重量推定部
61 パレット決定部
62 データ管理部
63 算出部
Claims (22)
- 複数の階を有する構造物内に設置され、載置された車両と共に昇降するリフト搬送機、該リフト搬送機を昇降させるモータ、及び該リフト搬送機が昇降する昇降路に沿って複数の前記階に配設された格納棚を備える機械式駐車装置のリフト搬送機制御装置であって、
前記車両を入庫させる場合に、前記リフト搬送機に載置された前記車両の重量を推定する重量推定手段と、
前記重量推定手段によって推定された前記車両の重量に基づいて、前記リフト搬送機を昇降させる加速度、減速度、及び最高速度を導出する導出手段と、
前記導出手段によって導出された前記加速度に基づいて、前記車両が載置されて停止している前記リフト搬送機を加速させ、前記導出手段によって導出された前記最高速度に達した後、前記導出手段によって導出された前記減速度に基づいて前記リフト搬送機を減速させることで、予め指定された前記階に前記リフト搬送機を停止させるように前記モータを制御するモータ制御手段と、
を備えたリフト搬送機制御装置。 - 前記モータ制御手段は、前記リフト搬送機の速度が前記最高速度に達した場合に、前記最高速度で所定時間保った後、前記減速度に基づいて前記リフト搬送機を減速させる請求項1記載のリフト搬送機制御装置。
- 前記格納棚に格納した前記車両に関する情報と、前記重量推定手段で推定された該車両の重量の情報とを対応付けて記憶する記憶手段を備え、
前記導出手段は、前記リフト搬送機で昇降させる前記車両の重量の情報を前記記憶手段から読み出し、読み出した該情報に基づいて、前記リフト搬送機を昇降させる加速度、減速度、及び最高速度を導出する請求項1又は請求項2記載のリフト搬送機制御装置。 - 前記導出手段は、車両を出庫させる場合に、出庫させる前記車両の重量の情報を前記記憶手段から読み出し、読み出した該情報に基づいて、前記リフト搬送機を昇降させる加速度、減速度、及び最高速度を導出する請求項3記載のリフト搬送機制御装置。
- 前記モータ制御手段は、前記車両の入庫及び前記車両の出庫の少なくとも一方の場合において、前記車両の重量に基づいたトルクを発生した後に、前記車両が載置されて停止している前記リフト搬送機を加速させるように前記モータを制御する請求項1から請求項4の何れか1項記載のリフト搬送機制御装置。
- 前記導出手段は、前記重量推定手段によって推定された前記車両の重量に基づいて、前記リフト搬送機を昇降させる加速度、減速度、及び最高速度と共に、加加速度及び減減速度を導出し、
前記モータ制御手段は、前記導出手段によって導出された前記加速度及び前記加加速度に基づいて、前記車両が載置されて停止している前記リフト搬送機を加速させ、前記導出手段によって導出された前記最高速度に達した後、前記導出手段によって導出された前記減速度及び前記減減速度に基づいて、前記リフト搬送機を減速させることで、予め指定された前記階に前記リフト搬送機を停止させるように前記モータを制御する請求項1から請求項5の何れか1項記載のリフト搬送機制御装置。 - 前記重量推定手段は、前記車両の入庫時において、前記車両が載置された前記リフト搬送機を上昇させた際に前記モータが発生させるトルクに基づいて、前記車両の重量を推定する請求項1から請求項6の何れか1項記載のリフト搬送機制御装置。
- 前記重量推定手段は、前記車両の入庫時において、前記車両が載置されたパレットを所定の基準位置から所定量上昇させる昇降モータに流れる電流値に基づいて、前記車両の重量を推定する請求項1から請求項7の何れか1項記載のリフト搬送機制御装置。
- 複数の前記階は、高さ方向に複数の領域に分けられ、予め定められた重量以下の前記車両を上方の前記領域へ搬送し、該予め定められた重量を超える前記車両を下方の前記領域へ搬送する請求項1から請求項8の何れか1項記載のリフト搬送機制御装置。
- 複数の階を有する構造物内に設置され、載置された車両と共に昇降するリフト搬送機と、
前記リフト搬送機を昇降させるモータと、
前記リフト搬送機が昇降する昇降路に沿って複数の前記階に配設された格納棚と、
請求項1から請求項8の何れか1項に記載のリフト搬送機制御装置と、
を備えた機械式駐車装置。 - 複数の階を有する構造物内に設置され、載置された車両と共に昇降するリフト搬送機、該リフト搬送機を昇降させるモータ、及び該リフト搬送機が昇降する昇降路に沿って複数の前記階に配設された格納棚を備える機械式駐車装置のリフト搬送機制御方法であって、
前記車両を入庫させる場合に、前記リフト搬送機に載置された前記車両の重量を推定する第1工程と、
推定した前記車両の重量に基づいて、前記リフト搬送機を昇降させる加速度、減速度、及び最高速度を導出する第2工程と、
導出した前記加速度に基づいて、前記車両が載置されて停止している前記リフト搬送機を加速させ、導出した前記最高速度に達した後、導出した前記減速度に基づいて前記リフト搬送機を減速させることで、予め指定された前記階に前記リフト搬送機を停止させるように前記モータを制御する第3工程と、
を含むリフト搬送機制御方法。 - 前記予め定められた重量を1つ以上設定し、前記領域を2つ以上に分け、前記予め定められた重量によって区分けされる重量範囲と前記領域とが対応づけられており、前記車両を載せて搬送するパレットのうち、前記車両の載置されていないパレットである空きパレットを、入庫させる前記車両の重量が含まれる前記重量範囲に対応する前記領域から取り出すパレット決定手段を備え、
入庫させる前記車両を載置したパレットを前記空きパレットを取り出した前記領域に搬送する請求項9記載のリフト搬送機制御装置。 - 前記パレット決定手段は、入庫させる前記車両の重量が含まれる前記重量範囲に前記空きパレットがない場合には、前記車両の重量が含まれる前記重量範囲より1つ軽い前記重量範囲に対応する前記領域から前記空きパレットを取り出す請求項12記載のリフト搬送機制御装置。
- 前記車両の重量の分布状態を所定間隔で算出し、前記分布状態に基づいて前記車重範囲を設定する請求項12または請求項13記載のリフト搬送機制御装置。
- 各前記車両が入庫された回数を計数し、前記車両と、前記回数と、前記車両の重量とに基づいて、前記回数が全ての前記車両の平均入出庫回数より多い場合には値が大きくなり、前記回数が前記平均入出庫回数より少ない場合には値が小さくなる補正重量を算出し、該補正重量に基づいて前記車重範囲を設定する請求項12から請求項14の何れか1項記載のリフト搬送機制御装置。
- 過去に入出庫させた前記車両の固有番号と前記車両の重量とが対応付けられており、前記車両を入庫させる場合に、入庫させる前記車両の前記固有番号を取得し、前記固有番号に対応する前記車両の重量の情報がある場合には、前記固有番号に対応する前記車両の重量を含む前記重量範囲に対応する前記領域から前記空きパレットを取り出す請求項12から請求項15の何れか1項記載のリフト搬送機制御装置。
- 前記車両の種類毎に前記車重範囲をそれぞれ設定する請求項12から請求項16の何れか1項記載のリフト搬送機制御装置。
- 前記車両の入出庫に必要とされるエネルギー量を算出する算出手段を備え、
前記算出手段は、下方の前記階から前記空きパレットを検索し、選定された前記空きパレットに前記車両を載置して搬送した場合に必要とされる第1エネルギー量を算出し、前記パレット決定手段によって選定された前記空きパレットに前記車両を載置して搬送した場合に必要される第2エネルギー量を算出し、前記第1エネルギー量及び前記第2エネルギー量を出力する請求項12から請求項17の何れか1項記載のリフト搬送機制御装置。 - 請求項12から請求項18の何れか1項記載のリフト搬送機制御装置を備えた機械式駐車装置。
- 請求項19記載の機械式駐車装置と、
前記機械式駐車装置と情報の授受可能に接続される端末と、を具備する機械式駐車システム。 - 通信ネットワークを介して相互に接続される前記機械式駐車装置と前記端末とが遠隔に配置されている請求項20記載の機械式駐車システム。
- 請求項19から請求項21の何れか1項記載の機械式駐車装置を複数備え、
入出庫させる前記車両と該車両の重量とを対応づけた情報をユーザデータとし、複数の前記機械式駐車装置間で共通の前記ユーザデータを有する機械式駐車システム。
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