JP2004123350A - 物流機器の運転制御方法及び装置 - Google Patents

物流機器の運転制御方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】物流設備における作業の繁閑を判断し、作業の繁閑に応じて物流機器の運転状態のモードを切換えることによって省電力化を図る。
【解決手段】物品を運搬する物流機器の運転状態を通常モードIと省電力モードIIと停止IIIとに切換え可能とし、物流機器の運搬作業の繁閑に応じて物流機器を通常モードI又は省電力モードII又は停止IIIに切換えて省電力化を図る。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物流センターの自動倉庫や仕分ステーション、或いは工場等において各部所に物品を運搬して受け渡す自動搬送車等を備えた物流設備において、物品の運搬スケジュール或いは物品の運搬待数や物流機器の運転負荷等から作業の繁閑を判断し、各物流機器の運転状態を作業の繁閑に応じたモードに切換えることによって省電力化を図れるようにした物流機器の運転制御方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、第一のベルトコンベヤの流量を検出し流量信号を発信する計量装置と、下流側の複数のコンベヤと、計量装置から下流のコンベヤまでの距離と下流のコンベヤの搬送能力のデータと計量装置が発信する流量信号による流量とを基礎に、下流のコンベヤへ搬送物が到達する時間及び下流のコンベヤが前記の時間に維持すべきベルト速度とを算出し設定速度信号として発信する制御装置と、制御装置が発する信号による前記の時間とベルト速度とに基づく運転指令信号を発信して下流のコンベヤを指令された時間に所要の速度で作動させ得る複数の運転指令装置を備えた構成によりベルトコンベヤの省エネルギーを図ることが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平07−206133号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1に示されるベルトコンベヤの速度制御装置は、第一のベルトコンベヤの流量に基づいて下流側の複数のコンベヤの運転時間、運転速度を演算して制御するというものであるが、複雑な制御を必要とするにも拘わらず大きな効果は期待できず、更に第一のベルトコンベヤ自身、及びそのコンベヤより上流側の装置機器の省エネルギー化を図って設備全体の省エネルギー化を図るようなことはできない。
【0005】
また、物流センターの自動倉庫や仕分ステーション、或いは工場等の各部所に物品を運搬して受渡す自動搬送車等を備えた物流設備では、物流機器を常に最大速度で運転して物品を短時間で出荷することに重点を置いた設計がなされており、このために、物品の運搬待数が少なく、物流機器による運搬作業が直ちに終了してしまうような作業が暇な状況でも、当該物流機器を最大の運転速度で運転しており、このために運搬作業が暇な時の消費電力が大きくなっていた。例えば、特にスタッカークレーンや垂直搬送機等のように重量物を保持して昇降を行う物流機器における高速搬送での電力の消費量は非常に大きなものとなっている。また、物流センター等には、非常に多くの物流機器が設置されており、このような多数の物流機器のすべてが常に最大速度で運転されることによる設備全体での電力消費量は膨大なものとなっていた。
【0006】
本発明は、上記したような従来の課題に着目してなしたもので、物流設備における作業の繁閑を判断し、作業の繁閑に応じて物流機器の運転状態のモードを切換えることによって省電力化を図るようにした物流機器の運転制御方法及び装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、物品を運搬する物流機器の運転状態を通常モードと省電力モードと停止とに切換え可能とし、物流機器の運搬作業の繁閑に応じて物流機器の運転状態を通常モード又は省電力モード又は停止に切換えることにより省電力化を図ることを特徴とする物流機器の運転制御方法、に係るものである。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記省電力モードが、通常モードの設定最高速度と異なる速度であることを特徴とする請求項1記載の物流機器の運転制御方法、に係るものである。
【0009】
請求項3記載の発明は、前記省電力モードが、通常モードの設定最高速度と異なる速度であり、且つ通常モードの設定最高加速度と異なる加速度であることを特徴とする請求項1記載の物流機器の運転制御方法、に係るものである。
【0010】
請求項4記載の発明は、前記物流機器の運搬作業の繁閑を運搬スケジュールから得ることを特徴とする請求項1記載の物流機器の運転制御方法、に係るものである。
【0011】
請求項5記載の発明は、前記物流機器の運搬作業の繁閑を物流機器での物品の運搬待数から得ることを特徴とする請求項1記載の物流機器の運転制御方法、に係るものである。
【0012】
請求項6記載の発明は、前記物流機器の運搬作業の繁閑を物流機器の運転負荷から得ることを特徴とする請求項1記載の物流機器の運転制御方法、に係るものである。
【0013】
請求項7記載の発明は、前記物流機器の運転状態を、運搬スケジュールの繁閑に基づいて通常モードと省電力モードと停止の何れかに自動的に切換えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の物流機器の運転制御方法、に係るものである。
【0014】
請求項8記載の発明は、前記物流機器の運転状態を、運搬作業の繁閑に基づいて通常モードと省電力モードと停止の何れかに手動で切換えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の物流機器の運転制御方法、に係るものである。
【0015】
請求項9記載の発明は、前記物流機器の運搬作業の繁閑を、特定の物流機器と該特定の物流機器によって仕事量が左右される周辺の物流機器とからなる作業ブロックにおける前記特定の物流機器の繁閑からとらえ、特定の物流機器の運搬作業の繁閑に基づいて作業ブロックの物流機器の運転状態を通常モード又は省電力モード又は停止に切換えることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の物流機器の運転制御方法、に係るものである。
【0016】
請求項10記載の発明は、物流機器に該物流機器の運転状態を通常モードと省電力モードと停止の何れかに切換可能な切換手段を備えたことを特徴とする物流機器の運転制御装置、に係るものである。
【0017】
請求項11記載の発明は、前記物流機器が昇降運搬機類であることを特徴とする請求項10記載の物流機器の運転制御装置、に係るものである。
【0018】
請求項12記載の発明は、前記物流機器が搬送台車類であることを特徴とする請求項10記載の物流機器の運転制御装置、に係るものである。
【0019】
請求項13記載の発明は、前記物流機器が搬送コンベヤ類であることを特徴とする請求項10記載の物流機器の運転制御装置、に係るものである。
【0020】
請求項14記載の発明は、前記切換手段が、搬送制御装置からの運搬スケジュールに基づく指令信号により物流機器の運転状態を通常モードと省電力モードと停止の何れかに切換える地上制御盤であることを特徴とする請求項10記載の物流機器の運転制御装置、に係るものである。
【0021】
請求項15記載の発明は、前記切換手段が、物流機器の運転状態を通常モードと省電力モードと停止の何れかに切換える手動切換器であることを特徴とする請求項10記載の物流機器の運転制御装置、に係るものである。
【0022】
請求項16記載の発明は、特定の物流機器と該特定の物流機器によって仕事量が左右される周辺の物流機器とを作業ブロックとし、前記特定の物流機器の繁閑を検出する繁閑検出手段を備え、該繁閑検出手段の検出結果に基づいて前記切換手段により作業ブロックの物流機器の運転状態を通常モードと省電力モードと停止の何れかに切換えるようにしたことを特徴とする請求項10記載の物流機器の運転制御装置、に係るものである。
【0023】
請求項17記載の発明は、前記繁閑検出手段が物流機器での物品の運搬待数検出器であることを特徴とする請求項16記載の物流機器の運転制御装置、に係るものである。
【0024】
請求項18記載の発明は、前記繁閑検出手段が物流機器の運転負荷検出器であることを特徴とする請求項16記載の物流機器の運転制御装置、に係るものである。
【0025】
請求項19記載の発明は、前記搬送制御装置が、在庫管理制御装置からの入出庫スケジュールによって制御されていることを特徴とする請求項14記載の物流機器の運転制御装置、に係るものである。
【0026】
請求項20記載の発明は、前記搬送制御装置が、在庫管理制御装置からの入出庫スケジュールによる入出庫の指示リストと各物流機器の能力とのバランスに基づいて制御されていることを特徴とする請求項14記載の物流機器の運転制御装置、に係るものである。
【0027】
請求項21記載の発明は、前記搬送制御装置が、在庫管理制御装置からの入出庫スケジュールや入出庫の指示リストに基づいて各物流機器の運搬スケジュールを逆算し、繁忙でない物流機器を省電力モード又は停止に切換えるようにしていることを特徴とする請求項14記載の物流機器の運転制御装置、に係るものである。
【0028】
上記手段によれば、次のように作用する。
【0029】
請求項1記載の発明では、運搬作業の繁閑に応じて物流機器の運転状態を通常モード又は省電力モード又は停止に切換えるので、予定の運搬作業を行いながら物流機器の消費電力を最小限に抑えることができる。
【0030】
請求項2記載の発明では、省電力モードが、通常モードの設定最高速度と異なる速度であるので、物流機器の運搬作業が暇な時に小さい速度で運転することにより消費電力を低減できる。
【0031】
請求項3記載の発明では、省電力モードが、通常モードの設定最高速度と異なる速度であり、且つ通常モードの設定最高加速度と異なる加速度であるので、物流機器の運搬作業が暇な時に小さい加速度と小さい速度で運転することにより更に消費電力を低減できる。
【0032】
請求項4記載の発明では、運搬作業の繁閑を運搬スケジュールから得ることにより、予測した制御を行うことができる。
【0033】
請求項5記載の発明では、運搬作業の繁閑を物流機器での物品の運搬待数から得ることにより、物流機器の制御を現場の状況に応じて細かにできる。
【0034】
請求項6記載の発明では、運搬作業の繁閑を物流機器の運転負荷から得ることにより、物流機器の制御を各物流機器の状況に応じて細かにできる。
【0035】
請求項7記載の発明では、物流機器の運転状態が運搬作業の繁閑に基づいて自動で切換えられるので、物流機器の省電力運転が自動的に行える。
【0036】
請求項8記載の発明では、作業者が保持する作業スケジュール或いは経験や目視から得られる作業の繁閑に応じて物流機器の運転状態を手動で切換えられるので、現場での作業状況に応じた切換えができる。また、運転状態の自動切換えが不能になった場合でも、作業員の判断によって切換えができる。
【0037】
請求項9記載の発明では、特定の物流機器と該特定の物流機器によって仕事量が左右される周辺の物流機器とを作業ブロックとし、特定の物流機器の繁閑を検出してその検出結果に基づき作業ブロックの物流機器の運転状態を通常モード又は省電力モード又は停止に切換えるので、作業ブロックの物流機器を自動的に省電力で効率良く運転できる。
【0038】
請求項10記載の発明では、物流機器に運転状態を通常モードと省電力モードと停止の何れかに切換可能な切換手段を備えたので、物流機器による運搬作業の繁閑に応じて運転状態を適宜切換えることにより、予定の運搬作業を行いながら物流機器の消費電力を最小限に抑えることができる。
【0039】
請求項11記載の発明では、物流機器が昇降運搬機類であり、昇降運搬機類は消費電力が大きいので大きな省電力が図れる。
【0040】
請求項12記載の発明では、物流機器が搬送台車類であり、搬送台車類の省電力が図れる。
【0041】
請求項13記載の発明では、物流機器が搬送コンベヤ類であり、搬送コンベヤ類は設置数が多く従って設備全体での大きな省電力が図れる。
【0042】
請求項14記載の発明では、切換手段が、搬送制御装置からの運搬スケジュールに基づく指令信号により物流機器の運転状態を通常モードと省電力モードと停止の何れかに切換える地上制御盤であるので、物流機器の運搬作業の繁閑によって物流機器を省電力状態に自動的に切換えることができる。
【0043】
請求項15記載の発明では、切換手段が、物流機器の運転状態を通常モードと省電力モードと停止の何れかに切換える手動切換器であるので、作業者が保持する作業スケジュール或いは経験や目視から得られる作業の繁閑に応じて、現場での作業状況に応じた切換えができる。また、運転状態の自動切換えが不能になった場合にも、作業員の判断によって切換えができる。
【0044】
請求項16記載の発明では、特定の物流機器と該特定の物流機器によって仕事量が左右される周辺の物流機器とを作業ブロックとし、特定の物流機器の繁閑を検出する繁閑検出手段を設置し、該繁閑検出手段の検出結果に基づいて作業ブロックの物流機器を通常モード又は省電力モード又は停止に切換えるようにしたので、作業ブロックの物流機器を自動的に省電力で効率良く運転できる。
【0045】
請求項17記載の発明では、繁閑検出手段を物品の運搬待数検出器としたので、物流機器の運転を物品の運搬待数に基づいて好適に切換えて制御できる。
【0046】
請求項18記載の発明では、繁閑検出手段を物流機器の運転負荷検出器としたので、物流機器の運転を運転負荷に基づいて好適に切換えて制御できる。
【0047】
請求項19記載の発明では、搬送制御装置が在庫管理制御装置からの入出庫スケジュールによって制御されているので、搬送制御装置は在庫管理制御装置による入出庫スケジュールから繁閑を予測し、更に繁閑検出手段の検出結果に基づいて切換えを行うので、物流設備全体の省電力が図れる。
【0048】
請求項20記載の発明では、搬送制御装置が、在庫管理制御装置からの入出庫スケジュールによる入出庫の指示リストと各物流機器の能力とのバランスに基づいて物流機器の運転状態を通常モードと省電力モードと停止の何れかに切換えるようにしているので、各物流機器の予定の運搬作業を効率的に行いながら物流機器の消費電力を低減できる。
【0049】
請求項21記載の発明では、搬送制御装置が、在庫管理制御装置からの入出庫スケジュールや入出庫の指示リストに基づいて各物流機器の運搬スケジュールを逆算し、繁忙でない物流機器を省電力モード又は停止に切換えるようにしているので、物流設備全体の作業を安定させた状態で物流機器の消費電力を低減できる。
【0050】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0051】
図4は物流設備の一例である物流センターの自動倉庫Sを示したものであり、自動倉庫Sには多数の物流機器Mが備えられている。図4の自動倉庫Sでは、物流機器Mであるスタッカークレーン1の左右側に、該スタッカークレーン1を挟むように多段の格納棚2が配置されており、格納棚2の長手方向一端側(前部)には、前記スタッカークレーン1のレール1aを挟むように搬入、搬出用の電動台車3(物流機器M)が配置されている。電動台車3は前記レール1aと平行なレール3aに沿って走行するようになっている。前記スタッカークレーン1は、電動台車3の物品4を受け取って格納棚2に格納し、また格納棚2の物品4を電動台車3に搬出するようになっている。
【0052】
前記スタッカークレーン1は、光或いは無線等によって図5に示すようにレール1aに沿って走行する装置本体1bに、昇降するフォーク1cを備えており、該フォーク1cは前記走行方向と直角方向の左右に伸縮して図4の格納棚2との間で物品4の受け渡しを行うようになっている。
【0053】
更に、図6は図4と異なる形態の自動倉庫Sを示しており、この自動倉庫Sでは、スタッカークレーン1の左右側に配置される格納棚2の一端側前部に、前記スタッカークレーン1のレール1aを挟むように搬入用コンベヤ装置5(物流機器M)と搬出用コンベヤ装置6(物流機器M)が配置されており、このコンベヤ装置5,6の前部にはレール7に沿ってコンベヤ装置5,6が配置された方向(左右方向)に走行が可能なトラバーサ8(物流機器M)が配置されている。トラバーサ8は、光或いは無線等によって走行するようになっており、トラバーサ8の上面には走行方向と直交方向に物品4を搬送するコンベヤを備えている。トラバーサ8の更に前部にはピッキングステーション9が配置されている。ピッキングステーション9は、トラバーサ8上の物品4を取込むコンベヤからなる搬入台10(物流機器M)とトラバーサ8上に物品4を送るコンベヤからなる搬出台11(物流機器M)を備えている。
【0054】
また、図7は図6と類似する形態の自動倉庫Sを示しており、この自動倉庫Sでは、前記トラバーサ8に代えて、搬入用コンベヤ装置5及び搬出用コンベヤ装置6とピッキングステーション9との間に、ループ状のレール12に沿って走行するようにした複数のループ台車13(物流機器M)を備えている。このループ台車13も光或いは無線等によって走行するようになっており、ループ台車13の上面には走行方向と直交方向に物品4を搬送するコンベヤを備えている。また、図7の例ではピッキングステーション9を通ることなくループ台車13に直接入荷する入荷コンベヤ14及び直接出荷する出荷コンベヤ15を設けている。図中16は空パレット段バラシ機である。
【0055】
図4〜図7に示した自動倉庫Sに備えられるスタッカークレーン1、電動台車3或いはコンベヤ装置5,6、トラバーサ8或いはループ台車13、ピッキングステーション9等の物流機器Mは、図1に示すように搬送制御装置17から地上制御盤18に伝達される運搬スケジュール19によって駆動が制御されるようになっている。この時、スタッカークレーン1とトラバーサ8及びループ台車13には、地上制御盤18からの指令信号が無線の信号伝達手段20を介して機上制御盤18’に伝達されるようになっている。
【0056】
また、図8は前記格納棚2の一端側前部に前記コンベヤ装置5,6を設けた自動倉庫Sにおいて、前記コンベヤ装置5,6の前部に沿って走行する自動(無人)搬送車(AGV)21(物流機器M)を備えた場合を示している。この自動搬送車21は、床面に設けた誘導線22に沿って走行し、光、磁力、無線等にて信号が伝えられて走行が制御されるようになっており、例えば格納棚2の部品等を工場23内の各製造工程部24等に供給する場合等に用いられている。図8中25は誘導線22の合流部、26は合流部制御コントローラ、27は自動搬送車21の待機部であり、該待機部27には充電ポイント28が設けられて電動の自動搬送車21の充電を行うようになっている。また、物流設備においては、前記自動搬送車21に代えて無人フォークリフトを備える場合があり、更には床面に設けた軌道に沿って走行する自走運搬車を設ける場合、或いは、床面に備えたドライブチューブによって走行する搬送台車(カートラック)等を備える場合もある。また、天井に設けたレールに沿って走行する天井走行台車を備える場合もある。
【0057】
前記自動搬送車21においても、図1に示すように搬送制御装置17から地上制御盤29に伝達される運搬スケジュール19によって駆動が制御されるようになっている。自動搬送車21には地上制御盤29からの指令信号が無線の信号伝達手段20を介して機上制御盤29’に伝達される。
【0058】
また自動倉庫等においては、高さ方向のみの物品の運搬を行う前記スタッカークレーン1に類似する構成の垂直搬送機を備える場合があり、この場合には、図1に示すように搬送制御装置17から地上制御盤30に伝達される運搬スケジュール19によって垂直搬送機31(物流機器M)とその搬入出用コンベヤ31a(物流機器M)の駆動を制御するようにしている。また、上記以外に、物品を保持し所定の位置間を旋回して移動するパレタイズロボット等を備える場合もあり、この場合にも搬送制御装置17からの運搬スケジュール19によって図示しない地上制御盤を介して制御を行う。
【0059】
図1の搬送制御装置17には在庫管理制御装置32からの入出庫スケジュール33が入力されており、従って、搬送制御装置は、入出庫スケジュール33に基づいて前記各地上制御盤18,29,30を介し各物流機器Mの運転を制御するようになっている。
【0060】
この時、在庫管理制御装置32からの入出庫スケジュール33は単なる入出庫等の要求量であり、この要求量に基づく運搬作業には、月、日、曜日、時間等に基づく繁閑の変動がある。従って、作業が暇な時に、作業効率を高めるべく設定されている最高速度、最高加減速で各物流機器Mを運転することは、無駄な電力を消費することになる。
【0061】
このため、前記各物流機器Mの駆動をインバータ等による無段階制御が可能な構造、或いは変速装置等を備えて段階的に速度が切換えられる構造とする。そして、前記搬送制御装置17により運搬作業の繁閑を判断し、その判断結果に基づいた指令信号によって前記地上制御盤18,29,30を介し、各物流機器Mの運転状態を、図2(a)に示す通常モードIと、省電力モードIIと、停止IIIの何れかに自動的に切換えられるようにする。この時、前記地上制御盤18,29,30は、各物流機器Mの切換手段34として作用する。
【0062】
前記通常モードIは、物流設備での物品の搬送効率を高めるために各部流機器Mに設定した設定最高速度V、設定最高加速度αである。
【0063】
省電力モードIIは、前記通常モードIの設定最高速度Vと異なる速度、即ち、設定最高速度Vより小さい速度とする。図2(a)の例では、省電力モードIIは通常モードIの設定最高速度Vの50%、即ち1/2の速度としている。
【0064】
また、省電力モードIIの加速度は、通常モードIの設定最高加速度αと異なる加速度、即ち、設定最高加速度αより小さい加速度とする。図2(a)の例では、省電力モードIIの加速度は最高加速度αの50%、即ち1/2の加速度としている。停止IIIは物流機器Mの運転停止を表わす。
【0065】
上記省電力モードIIは、通常モードIの設定最高速度Vより小さい速度とすることにより省電力化が図れ、更に、通常モードIの設定最高速度Vより小さい速度とし、且つ通常モードIの設定最高加速度αより小さい加速度とすることにより、省電力が更に高められる。尚、省電力モードIIの場合の当該物流機器Mが作業に要する時間は略2倍となっている。
【0066】
図2(b)は、図2(a)に示した物流機器Mの速度に対応する物流機器Mの駆動電流値又は電力値の関係を示しており、図2(b)の通常モードIによる右上がり斜線で示した部分の面積(積分値)と、省電力モードIIによる右下がり斜線で示した部分の面積(積分値)は各モードでの消費電力に相当する。全高5m程度のケース系自動倉庫を前記省電力モードIIの速度及び加速度で駆動した際の消費電力を計測したところ、通常モードIの場合の消費電力の約30%を削減することができた。この値は物流機器Mの条件等によって変化する。
【0067】
尚、図2(a)の例では、省電力モードIIの速度と加速度を、通常モードIの場合の1/2とした場合を例示したが、この省電力モードIIの速度と加速度の大きさは、物流機器Mの稼働率や性能等に基づいて最も効率的な値を選定して設定することができる。
【0068】
また、前記省電力モードIIの加速度は、図2(a)に示したように通常モードIの場合における線形の加速度の1/2の大きさとする場合の他に、図2(c)に示すように、始動初期をゆっくり駆動するS字形駆動方式を採用してもよい。
【0069】
更に、前記省電力モードIIは一つのモードとする他に、例えば通常モードIの速度の1/2、1/3・・というように複数の省電力モードIIa,IIbを用意して切換えられるようにすれば、物流機器Mの運転状況に応じて、又は段階的に切換えることによって更に細かな制御を行わせることが可能になる。
【0070】
図1の搬送制御装置17が、在庫管理制御装置32から入力される入出庫スケジュール33のみに基づいて運搬スケジュール19により各物流機器Mの運転を通常モードIと省電力モードIIと停止IIIの何れかに切換える制御を行った場合には、実際上は物品の滞りが生じたり、或いは作業が暇であるのに最高速度、最高加速度で運転される可能性がある。
【0071】
このため、図4〜図8に示すように、物流機器Mに、該物流機器Mによる運搬作業の繁閑を検出するようにした繁閑検出手段35を設置し、該繁閑検出手段35で検出した検出信号を前記搬送制御装置17に入力するようにしている。
【0072】
この繁閑検出手段35は、電動台車3或いはコンベヤ装置5,6、トラバーサ8或いはループ台車13、搬入台10及び搬出台11、入荷コンベヤ14及び出荷コンベヤ15等の物流機器Mに載置されている物品4を光センサ等にて検出することによって、物流機器Mに載置されている物品4の数を検出する運搬待数検出器とすることができる。また、上記繁閑検出手段35は、物流機器Mのモータの運転負荷を検出することによって当該物流機器Mに載置されている物品4の数を検出するようにした運搬負荷検出器とすることもできる。
【0073】
上記によれば、自動倉庫Sの物流機器Mに設けた繁閑検出手段35からの検出信号に基づいて、各物流機器Mの繁閑に応じて各物流機器Mの運転状態を通常モードI又は省電力モードII又は停止IIIに適確に切換えることができる。
【0074】
一方、上記したように全ての物流機器Mに繁閑検出手段35を設置することに代えて、特定の物流機器Mと該特定の物流機器Mによって仕事量が左右される周辺の物流機器Mとを作業ブロックとし、特定の物流機器Mの繁閑を検出する繁閑検出手段35を設置してその検出信号を前記搬送制御装置17に入力することにより、特定の物流機器Mの繁閑を判断し、特定の物流機器Mの繁閑に基づいて前記作業ブロックの物流機器Mの運転状態を通常モードI又は省電力モードII又は停止IIIに切換えるように制御することができる。
【0075】
例えば、自動倉庫Sに備えられるスタッカークレーン1は末端の物流機器Mであり、該スタッカークレーン1はその前部に備えられる搬入出用電動台車3或いは搬入出用コンベヤ装置5,6の繁閑によって仕事量が左右されるので、上記スタッカークレーン1と電動台車3或いはコンベヤ装置5,6を作業ブロックとし、特定の物流機器Mである電動台車3或いはコンベヤ装置5,6に繁閑検出手段35を設置してその繁閑を検出することができる。
【0076】
尚、上記作業ブロックとして、前記電動台車3或いはコンベヤ装置5,6の前部に備えられるトラバーサ8或いはループ台車13を含んだものとすることができ、該トラバーサ8或いはループ台車13は後部の物流機器Mの仕事量を左右するので、このトラバーサ8或いはループ台車13を特定の物流機器Mとしてこれに繁閑検出手段35を設置してもよい。更に、作業ブロックとして、前記トラバーサ8或いはループ台車13の前部に備えられるピッキングステーション9を含んだものとすることができ、該ピッキングステーション9は後部の物流機器の仕事量を左右するので、このピッキングステーション9を特定の物流機器Mとして繁閑検出手段35を設置してもよい。この場合の繁閑検出手段35は、ピッキングステーション9上の物品4の数を検出する運搬待数検出器であってもよく、また、搬入台10と搬出台11のモータの運転負荷から載置している物品4の数を検出する運転負荷検出器であってもよく、更にピッキングを行う作業者の員数を検出する検出器或いは員数を入力するための入力手段であってもよい。
【0077】
物流設備に備えられる物流機器Mはそれぞれ異なった能力を有しており、このために前記した如く他の物流機器Mの仕事量を左右する特定の物流機器Mの繁閑を検出して作業ブロックの運転を制御することは、繁閑検出手段35の設置数を削減してコストが低減できる点で有利となる。
【0078】
一方、図8の自動搬送車21では、待機部27に待機している自動搬送車21の数を光センサ等にて検出する繁閑検出手段35を設けることにより、自動搬送車21の稼動台数を検出し、その検出信号を搬送制御装置17に入力している。
【0079】
更に、図1の垂直搬送機31に備えられる搬入出用コンベヤ31aの繁閑は、垂直搬送機31の仕事量を左右するので、この搬入出用コンベヤ31aを特定の物流機器Mとして繁閑検出手段35を設置し、その検出信号を搬送制御装置17に入力している。
【0080】
また、上記物流設備においては、消費電力が大きい物流機器Mを省電力モードIIで運転することによって大きな省電力効果を得ることができる。
【0081】
消費電力が最も大きい物流機器Mとしては、スタッカークレーン1における昇降駆動、及び垂直搬送機31等による昇降運搬機類Aが上げられる。
【0082】
次に消費電力が大きい物流機器Mとしては、電動台車3、トラバーサ8、ループ台車13、自動(無人)搬送車21、スタッカークレーン1の装置本体1bの走行、無人搬送車等の搬送台車類Bが挙げられる。
【0083】
更に、数多く設置されて全体の消費電力が大きい物流機器Mとしては、搬入出用コンベヤ装置5,6、ピッキングステーション9の搬入台10及び搬出台11、垂直搬送機31の搬入出用コンベヤ31a、スタッカークレーン1のフォークの伸縮等の搬送コンベヤ類Cが挙げられる。
【0084】
従って、本発明を適用して物流機器Mの省電力化を図るには、消費電力が大きい物流機器Mから適用することが好ましい。
【0085】
一方、図1に示すように、各物流機器Mの運転状態を通常モードIと省電力モードIIと停止IIIの何れかに切換える切換手段34として、手動で切換えを行うようにした手動切換器36を前記地上制御盤18,29,30に対応して設置している。この手動切換器36は、地上制御盤18,29,30に設置してもよく、或いは地上制御盤18,29,30とは別に設置してもよく、更には各物流機器Mごとに設置するようにしてもよい。更に、図5に示すように、地上制御盤18,29,30と機上制御盤18’の両方に手動切換器36を設置するようにしてもよい。
【0086】
次に、本発明による物流機器の運転制御方法の一例を図3を参照して説明する。
【0087】
搬送制御装置17では、在庫管理制御装置32からの入出庫スケジュール33を受けて運搬スケジュール19を作成し、その運搬スケジュール19に基づいて前記地上制御盤18,29,30を介し前記各物流機器Mの運転を制御している。
【0088】
この時、前記搬送制御装置17には繁閑検出手段35からの検出信号が入力されており、以下に一例を示すような制御が行われる。
【0089】
運搬スケジュール19による出庫指示があり、且つ入庫待数(運搬待数)が複数ある場合には、前記地上制御盤18,29,30を介して物流機器Mを図2(a)の通常モードIで運転する。
【0090】
運搬スケジュール19による出庫指示がなく、且つ入庫待数(運搬待数)が1個ある場合には、前記地上制御盤18,29,30を介して物流機器Mを図2(a)の省電力モードIIで運転する。
【0091】
運搬スケジュール19による出庫指示がなく、且つ入庫待数(運搬待数)がない場合には、前記地上制御盤18,29,30を介して物流機器Mを図2(a)の停止IIIにより運転を停止する。
【0092】
前記各物流機器Mの運転状態を省電力モードIIに切換えるには、搬送コンベヤ類Cでの物品4の運搬待数、搬送台車類Bでの実車率や稼動台数、ピッキングステーションでの物品4の運搬待数や作業員の員数等に基づいて、物流機器Mの運転状態が急激に繁忙になったり、或いは暇になって無駄時間が発生するといったことのない効果的な値を設定して、適確に切換えが行われるようにする。
【0093】
上記したように、物流機器Mの運転状態を、運搬作業の繁閑に基づいて自動で通常モードIと省電力モードIIと停止IIIの何れかに切換えるようにし、作業が暇な時には作業を急ぐ必要がないので、図2(a)に示すように通常モードIの設定最高速度Vより小さい速度、或いは、通常モードIの設定最高速度Vより小さい速度でしかも設定最高加速度αより小さい加速度である省電力モードIIに切換えることにより、物流機器Mの消費電力を自動的に削減することができる。また、省電力モードIIは作業が暇な時に行うので、作業の所要時間が長くなっても予定の運搬作業に支障を来すことはない。
【0094】
更に、特定の物流機器Mと該特定の物流機器Mによって仕事量が左右される周辺の物流機器Mとを作業ブロックとし、特定の物流機器Mの繁閑を検出してその検出結果に基づき作業ブロックの物流機器Mの運転状態を通常モードIと省電力モードIIと停止IIIの何れかに切換えるようにしたので、作業ブロックの物流機器Mを自動的に省電力で運転できると共に、繁閑検出手段35の設置数を削減して設備コストを低減することができる。
【0095】
また、前記搬送制御装置17は、在庫管理制御装置32からの入出庫スケジュール33による入出庫の指示リストと各物流機器Mの能力とのバランスに基づいて物流機器Mの運転状態を通常モードIと省電力モードIIと停止IIIの何れかに切換える構成とすることができ、よって各物流機器Mの予定の運搬作業を効率的に行いながら物流機器Mの消費電力を低減することができる。
【0096】
更に、前記搬送制御装置17は、在庫管理制御装置32からの入出庫スケジュール33や入出庫の指示リストに基づいて各物流機器Mの運搬スケジュール19を逆算し、繁忙でない物流機器Mを省電力モードII又は停止IIIに切換える構成とすることができ、よって物流設備全体の作業を安定させた状態で物流機器Mの消費電力を低減することができる。
【0097】
また、物流機器Mの運転状態を手動で通常モードIと省電力モードIIと停止IIIの何れかに切換える手動切換器36を備えたので、作業者が保持する作業スケジュール或いは経験や目視から得られる作業の繁閑に応じて物流機器Mの運転状態を手動で切換えることができ、これにより現場での作業状況に応じた細かな制御ができるようになる。また、手動切換器36を備えることにより、運転状態の自動切換えが不能になった場合でも、作業員の判断によって切換えができるようになる。
【0098】
尚、本発明は上記形態例に限定されるものではなく、自動倉庫以外の種々の物流設備にも適用できること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること、等は勿論である。
【0099】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、運搬作業の繁閑に応じて物流機器の運転状態を通常モード又は省電力モード又は停止に切換えるので、予定の運搬作業を行いながら物流機器の消費電力を最小限に抑えられる効果がある。
【0100】
請求項2記載の発明では、省電力モードが、通常モードの設定最高速度より小さい速度であるので、物流機器の運搬作業が暇な時に小さい速度で運転することにより消費電力を低減できる。
【0101】
請求項3記載の発明では、省電力モードが、通常モードの設定最高速度より小さい速度であり、且つ通常モードの設定最高加速度より小さい加速度であるので、物流機器の運搬作業が暇な時に小さい加速度と小さい速度で運転することにより更に消費電力を低減できる。
【0102】
請求項4記載の発明によれば、運搬作業の繁閑を運搬スケジュールから得ることにより、予測した制御を行い得る効果がある。
【0103】
請求項5記載の発明によれば、運搬作業の繁閑を物流機器での物品の運搬待数から得ることにより、物流機器の制御を現場の状況に応じて細かにできる効果がある。
【0104】
請求項6記載の発明によれば、運搬作業の繁閑を物流機器の運転負荷から得ることにより、物流機器の制御を各物流機器の状況に応じて細かにできる効果がある。
【0105】
請求項7記載の発明によれば、物流機器の運転状態が運搬作業の繁閑に基づいて自動で切換えられるので、物流機器の省電力運転が自動的に行える効果がある。
【0106】
請求項8記載の発明によれば、作業者が保持する作業スケジュール或いは経験や目視から得られる作業の繁閑に応じて物流機器の運転状態を手動で切換えられるので、現場での作業状況に応じた切換えができる効果がある。また、運転状態の自動切換えが不能になった場合でも、作業員の判断によって切換えができる効果がある。
【0107】
請求項9記載の発明によれば、特定の物流機器と該特定の物流機器によって仕事量が左右される周辺の物流機器とを作業ブロックとし、特定の物流機器の繁閑を検出してその検出結果に基づき作業ブロックの物流機器の運転状態を通常モード又は省電力モード又は停止に切換えるので、作業ブロックごとに物流機器を自動的に省電力で効率良く運転できる効果がある。また、繁閑を検出する繁閑検出手段の設置数を削減できる効果がある。
【0108】
請求項10記載の発明によれば、物流機器に運転状態を通常モードと省電力モードと停止の何れかに切換可能な切換手段を備えたので、物流機器による運搬作業の繁閑に応じて運転状態を適宜切換えることにより、予定の運搬作業を行いながら物流機器の消費電力を最小限に抑えられる効果がある。
【0109】
請求項11記載の発明によれば、物流機器が昇降運搬機類であり、昇降運搬機類は消費電力が大きいので大きな省電力が図れる効果がある。
【0110】
請求項12記載の発明によれば、物流機器が搬送台車類であり、搬送台車類の省電力が図れる効果がある。
【0111】
請求項13記載の発明によれば、物流機器が搬送コンベヤ類であり、搬送コンベヤ類は設置数が多く従って設備全体での大きな省電力が図れる効果がある。
【0112】
請求項14記載の発明によれば、切換手段が、搬送制御装置からの運搬スケジュールに基づく指令信号により物流機器の運転状態を通常モードと省電力モードと停止の何れかに切換える地上制御盤であるので、物流機器の運搬作業の繁閑によって物流機器を省電力状態に自動的に切換えられる効果がある。
【0113】
請求項15記載の発明によれば、切換手段が、物流機器の運転状態を通常モードと省電力モードと停止の何れかに切換える手動切換器であるので、作業者が保持する作業スケジュール或いは経験や目視から得られる作業の繁閑に応じて、現場での作業状況に応じた切換えができる効果がある。また、運転状態の自動切換えが不能になった場合にも、作業員の判断によって切換えられる効果がある。
【0114】
請求項16記載の発明によれば、特定の物流機器と該特定の物流機器によって仕事量が左右される周辺の物流機器とを作業ブロックとし、特定の物流機器の繁閑を検出する繁閑検出手段を設置し、該繁閑検出手段の検出結果に基づいて作業ブロックの物流機器を通常モード又は省電力モード又は停止に切換えるようにしたので、作業ブロックの物流機器を自動的に省電力で効率良く運転できる効果がある。
【0115】
請求項17記載の発明によれば、繁閑検出手段を物品の運搬待数検出器としたので、物流機器の運転を物品の運搬待数に基づいて好適に切換えて制御できる効果がある。
【0116】
請求項18記載の発明によれば、繁閑検出手段を物流機器の運転負荷検出器としたので、物流機器の運転を運転負荷に基づいて好適に切換えて制御できる効果がある。
【0117】
請求項19記載の発明によれば、搬送制御装置が在庫管理制御装置からの入出庫スケジュールによって制御されているので、搬送制御装置は在庫管理制御装置による入出庫スケジュールから繁閑を予測し、更に繁閑検出手段の検出結果に基づいて切換えを行うので、物流設備全体の省電力が図れる効果がある。
【0118】
請求項20記載の発明によれば、搬送制御装置が、在庫管理制御装置からの入出庫スケジュールによる入出庫の指示リストと各物流機器の能力とのバランスに基づいて物流機器の運転状態を通常モードと省電力モードと停止の何れかに切換えるようにしているので、各物流機器の予定の運搬作業を効率的に行いながら物流機器の消費電力を低減できる効果がある。
【0119】
請求項21記載の発明によれば、搬送制御装置が、在庫管理制御装置からの入出庫スケジュールや入出庫の指示リストに基づいて各物流機器の運搬スケジュールを逆算し、繁忙でない物流機器を省電力モード又は停止に切換えるようにしているので、物流設備全体の作業を安定させた状態で物流機器の消費電力を低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の物流機器の運転方法の形態の一例を示すブロック図である。
【図2】(a)は本発明における運転状態の切換を行う速度と加速度のモードの説明用線図、(b)は(a)の場合の電流値又は電力値の説明用線図、(c)は(a)の場合の加速開始時の加速度とは異なる本発明によるS字形駆動方式を示す線図である。
【図3】本発明による物流機器の運転方法の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明を適用する自動倉庫の一例を示す概略平面図である。
【図5】図4の自動倉庫を斜め前方から見た斜視図である。
【図6】本発明を適用する自動倉庫の他の例を示す概略平面図である。
【図7】本発明を適用する自動倉庫の更に他の例を示す概略平面図である。
【図8】本発明を適用する自動搬送車を備えた物流設備の概略斜視図である。
【符号の説明】
17  搬送制御装置
18  地上制御盤
19  運搬スケジュール
29  地上制御盤
30  地上制御盤
32  在庫管理制御装置
33  入出庫スケジュール
34  切換手段
35  繁閑検出手段
36  手動切換器
A    昇降運搬機類
B    搬送台車類
C    搬送コンベヤ類
M    物流機器
I   通常モード
II  省電力モード
III 停止

Claims (21)

  1. 物品を運搬する物流機器の運転状態を通常モードと省電力モードと停止とに切換え可能とし、物流機器の運搬作業の繁閑に応じて物流機器の運転状態を通常モード又は省電力モード又は停止に切換えることにより省電力化を図ることを特徴とする物流機器の運転制御方法。
  2. 前記省電力モードが、通常モードの設定最高速度と異なる速度であることを特徴とする請求項1記載の物流機器の運転制御方法。
  3. 前記省電力モードが、通常モードの設定最高速度と異なる速度であり、且つ通常モードの設定最高加速度と異なる加速度であることを特徴とする請求項1記載の物流機器の運転制御方法。
  4. 前記物流機器の運搬作業の繁閑を運搬スケジュールから得ることを特徴とする請求項1記載の物流機器の運転制御方法。
  5. 前記物流機器の運搬作業の繁閑を物流機器での物品の運搬待数から得ることを特徴とする請求項1記載の物流機器の運転制御方法。
  6. 前記物流機器の運搬作業の繁閑を物流機器の運転負荷から得ることを特徴とする請求項1記載の物流機器の運転制御方法。
  7. 前記物流機器の運転状態を、運搬スケジュールの繁閑に基づいて通常モードと省電力モードと停止の何れかに自動的に切換えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の物流機器の運転制御方法。
  8. 前記物流機器の運転状態を、運搬作業の繁閑に基づいて通常モードと省電力モードと停止の何れかに手動で切換えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の物流機器の運転制御方法。
  9. 前記物流機器の運搬作業の繁閑を、特定の物流機器と該特定の物流機器によって仕事量が左右される周辺の物流機器とからなる作業ブロックにおける前記特定の物流機器の繁閑からとらえ、特定の物流機器の運搬作業の繁閑に基づいて作業ブロックの物流機器の運転状態を通常モード又は省電力モード又は停止に切換えることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の物流機器の運転制御方法。
  10. 物流機器に該物流機器の運転状態を通常モードと省電力モードと停止の何れかに切換可能な切換手段を備えたことを特徴とする物流機器の運転制御装置。
  11. 前記物流機器が昇降運搬機類であることを特徴とする請求項10記載の物流機器の運転制御装置。
  12. 前記物流機器が搬送台車類であることを特徴とする請求項10記載の物流機器の運転制御装置。
  13. 前記物流機器が搬送コンベヤ類であることを特徴とする請求項10記載の物流機器の運転制御装置。
  14. 前記切換手段が、搬送制御装置からの運搬スケジュールに基づく指令信号により物流機器の運転状態を通常モードと省電力モードと停止の何れかに切換える地上制御盤であることを特徴とする請求項10記載の物流機器の運転制御装置。
  15. 前記切換手段が、物流機器の運転状態を通常モードと省電力モードと停止の何れかに切換える手動切換器であることを特徴とする請求項10記載の物流機器の運転制御装置。
  16. 特定の物流機器と該特定の物流機器によって仕事量が左右される周辺の物流機器とを作業ブロックとし、前記特定の物流機器の繁閑を検出する繁閑検出手段を備え、該繁閑検出手段の検出結果に基づいて前記切換手段により作業ブロックの物流機器の運転状態を通常モードと省電力モードと停止の何れかに切換えるようにしたことを特徴とする請求項10記載の物流機器の運転制御装置。
  17. 前記繁閑検出手段が物流機器での物品の運搬待数検出器であることを特徴とする請求項16記載の物流機器の運転制御装置。
  18. 前記繁閑検出手段が物流機器の運転負荷検出器であることを特徴とする請求項16記載の物流機器の運転制御装置。
  19. 前記搬送制御装置が、在庫管理制御装置からの入出庫スケジュールによって制御されていることを特徴とする請求項14記載の物流機器の運転制御装置。
  20. 前記搬送制御装置が、在庫管理制御装置からの入出庫スケジュールによる入出庫の指示リストと各物流機器の能力とのバランスに基づいて物流機器の運転状態を通常モードと省電力モードと停止の何れかに切換えるようにしていることを特徴とする請求項14記載の物流機器の運転制御装置。
  21. 前記搬送制御装置が、在庫管理制御装置からの入出庫スケジュールや入出庫の指示リストに基づいて各物流機器の運搬スケジュールを逆算し、繁忙でない物流機器を省電力モード又は停止に切換えるようにしていることを特徴とする請求項14記載の物流機器の運転制御装置。
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