JP6444629B2 - 機械式駐車装置の制御装置、機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の制御方法 - Google Patents
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Description
入庫優先モードは、車両の載置されていないパレットである空パレットを乗入階に待機させ、次の入庫処理に速やかに対応させる運転モードである。出庫優先モードは、パレットを搬送するリフト搬送機を格納階で待機させ、出庫処理に速やかに対応させる運転モードである。
また、特許文献2には、複数の出庫呼出しデータがあるときに、入庫優先モードから出庫優先モードに自動的に切換える一方、車両の出庫呼出しデータがないときに、入庫優先モードに自動的に復帰させる機械式駐車装置が開示されている。
さらに、入庫と出庫との割り合いが平準化する日中や平日等では、入庫優先モード又は出庫優先モードの何れを設定した方がより効率的か判然としない場合がある。
この第1モードは、出庫処理及び入庫処理後でも搬送機を昇降させることなく、処理後の位置に待機させる。これにより、第1モードは、出庫処理後の入庫処理に速やかに対応でき、入庫処理後の出庫処理に速やかに対応できる。
従来行われていた出庫予約の登録数による運転モードの切り替えは、大まかな入庫又は出庫の状態に応じた切り替えであり、離散的に発生する連続した入庫及び連続した出庫には対応できない。入庫又は出庫が連続する場合とは、例えば商業施設におけるイベントや映画の上映等の開始前や終了後である。このような場合には、一時的に入庫又は出庫が連続するものの、その後、通常の入出庫状態に戻ることが予想される。
例えば、入庫優先モードで出庫が連続すると、より出庫処理に速やかに対応する運転モードに切り替えられ、中間モードで入庫又は出庫が連続すると、より入庫処理又は出庫処理に速やかに対応する運転モードに切り替えられ、出庫優先モードで入庫が連続すると、より入庫処理に速やかに対応する運転モードに切り替えられる。
本発明の第五態様に係る機械式駐車装置の制御方法は、車両の入出庫が行われる乗入階と該車両が格納棚に格納される格納階との間で、搬送機によって車両を昇降させる機械式駐車装置の制御方法であって、前記機械式駐車装置の運転モードとして、車両を入庫させた後に前記搬送機を前記格納階で待機させ、車両を出庫させた後に前記搬送機を前記乗入階で待機させる第1モード、前記搬送機を前記乗入階で待機させる第2モード、及び前記搬送機を前記格納階で待機させる第3モードを有し、前記第1モードが設定されている場合に出庫が連続したら前記第3モードに切り替え、前記第1モードが設定されている場合に入庫が連続したら前記第2モードに切り替え、前記第2モードが設定されている場合に出庫が連続したら前記第1モードに切り替え、前記第3モードが設定されている場合に入庫が連続したら前記第1モードに切り替える。
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
図1に示されるように、機械式駐車装置10は、複数の階を有する構造物内に設置され、車両12を昇降させるリフト搬送機14、リフト搬送機14が昇降(移動)する昇降路16に沿って格納階18に配設された格納棚18A、及びリフト搬送機14により把持され、入出庫させる車両12を載置させ、車両12の種類(以下「車種」という。)に対応させた複数種類のパレット17を備える。
上記車種とは、例えば、普通車、ミッドルーフ車、ハイルーフ車等の車高の相違による種類や、普通車、電気自動車、低床車両、バリアフリー車等の車両の特徴の相違や、充電必要性の有無による相違による車両12の種類である。
また、本第1実施形態に係る機械式駐車装置10、乗入階13が1階に設けられるが、乗入階13の配設位置は特に限定されない。すなわち、乗入階13が最上階とされ、格納階18が乗入階13よりも下階とされてもよく、乗入階13が中階とされ、上階及び下階が格納階18とされてもよい。
機械式駐車装置10は、操作盤11、制御装置20、動力ユニット21、リフト搬送機14、横送装置22、及び旋回装置23を備えている。
操作盤11は、車両12を入庫する操作(以下「入庫予約」という。)及び出庫する操作(以下「出庫予約」という。)を受け付ける。
制御装置20は、操作盤11に対する利用者による操作内容に基づいて、機械式駐車装置10を制御する。制御装置20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。
予約盤30も、入庫予約及び出庫予約を受け付け、実行部31及び予約テーブル32を備えている。
上述の図5(B)は、指定車種が設定されている例である。図5(B)では、出庫車両が載置されていた空パレットが指定車種とは異なるパレット17であるため、空パレットを対応する格納棚18Aに戻した後に、指定車種に対応する空パレットを取り出し、把持したリフト搬送機14が乗入階13に待機する。
指定車種が設定されていない入庫優先モードでは、出庫処理が完了すると、空パレットを把持したリフト搬送機14を格納階18へ戻すことなく、そのまま乗入階13に待機させる。
このように、中間モードは、出庫と入庫とが混在する場合に用いられることにより、入庫又は出庫の待ち時間をより抑制できる。また、中間モードは、出庫後及び入庫後にリフト搬送機14を昇降させないため、出庫と入庫とが混在する時間帯では、不要なリフト搬送機14の昇降を削減することができ、省エネルギー化に寄与する。
そこで、本第1実施形態に係る運転モード切替部41は、午前中の入庫台数のピークに合わせて、その時間帯の運転モードを入庫優先モードとする。また、運転モード切替部41は、入庫台数と出庫台数の平準化に合わせて、その時間帯の運転モードを中間モードとする。また、運転モード切替部41は、夕方の出庫台数のピークに合わせて、その時間帯の運転モードを出庫優先モードとする。
従って、本第1実施形態に係る機械式駐車装置10は、出庫と入庫とが混在する場合であっても、入庫又は出庫の待ち時間をより抑制できる。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
すなわち、N≦n1の場合は、在車数が少ないので車両12の出庫よりも入庫の可能性が高いため、入庫優先モードとされる。n2<Nの場合は、在車数が多いので車両12の入庫よりも出庫の可能性が高いため、出庫優先モードとされる。n1<N≦n2の場合は、出庫と入庫とが混在する可能性が高いため、中間モードとされる。
図11の例では、在棚率が30%未満の場合に入庫優先モードとされ、在棚率が30%以上かつ70%未満の場合に中間モードとされ、在棚率が70%以上の場合に出庫優先モードとされる。
具体的には、閾値n1A,n1B(n1A>n1B)が設定され、運転モード切替部41は、在車数Nがn1Aを超えた場合に(n1A<N)、入庫優先モードを中間モードに切り替え、在車数Nがn1B未満となった場合に(N<n1B)、中間モードを入庫優先モードに切り替える。また、閾値n2A,n2B(n2A>n2B)が設定され、運転モード切替部41は、在車数Nがn2Aを超えた場合に(n2A<N)、中間モードを出庫優先モードに切り替え、在車数Nがn2B未満となった場合に(N<n2B)、出庫優先モードを中間モードに切り替える。
以下、本発明の第3実施形態について説明する。
例えば、入庫優先モードで出庫が連続すると、より出庫処理に速やかに対応する運転モードに切り替えられ、中間モードで入庫又は出庫が連続すると、より入庫処理又は出庫処理に速やかに対応する運転モードに切り替えられ、出庫優先モードで入庫が連続すると、より入庫処理に速やかに対応する運転モードに切り替えられる。
また、機械式駐車装置10は、リフト搬送機14を昇降させるエレベータ式であればよく、水平循環式の機械式駐車装置や平面往復式の機械式駐車装置でもよい。
12 車両
13 乗入階
14 リフト搬送機
18 格納階
18A 格納棚
40 運転モード設定部
41 運転モード切替部
Claims (6)
- 車両の入出庫が行われる乗入階と該車両が格納棚に格納される格納階との間で、搬送機によって車両を昇降させる機械式駐車装置の制御装置であって、
前記機械式駐車装置の運転モードとして、車両を入庫させた後に前記搬送機を前記格納階で待機させ、車両を出庫させた後に前記搬送機を前記乗入階で待機させる第1モード、前記搬送機を前記乗入階で待機させる第2モード、及び前記搬送機を前記格納階で待機させる第3モードを有し、
前記第1モード、第2モード、及び第3モードを前記格納階に格納されている車両の数に応じて切り替える切替手段を備える機械式駐車装置の制御装置。 - 車両の入出庫が行われる乗入階と該車両が格納棚に格納される格納階との間で、搬送機によって車両を昇降させる機械式駐車装置の制御装置であって、
前記機械式駐車装置の運転モードとして、車両を入庫させた後に前記搬送機を前記格納階で待機させ、車両を出庫させた後に前記搬送機を前記乗入階で待機させる第1モード、前記搬送機を前記乗入階で待機させる第2モード、及び前記搬送機を前記格納階で待機させる第3モードを有し、
前記第1モード、前記第2モード、及び前記第3モードを入庫又は出庫の連続状態に応じて切り替える切替手段を備え、
前記切替手段は、前記第1モードが設定されている場合に出庫が連続したら前記第3モードに切り替え、前記第1モードが設定されている場合に入庫が連続したら前記第2モードに切り替え、前記第2モードが設定されている場合に出庫が連続したら前記第1モードに切り替え、前記第3モードが設定されている場合に入庫が連続したら前記第1モードに切り替える機械式駐車装置の制御装置。 - 前記切替手段は、前記第1モード、前記第2モード、及び前記第3モードを時間帯に応じて切り替える請求項1または2記載の機械式駐車装置の制御装置。
- 車両の入出庫が行われる乗入階と、
車両が格納棚に格納される格納階と、
前記乗入階と前記格納階の間で、車両を昇降させる搬送機と、
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の制御装置と、
を備える機械式駐車装置。 - 車両の入出庫が行われる乗入階と該車両が格納棚に格納される格納階との間で、搬送機によって車両を昇降させる機械式駐車装置の制御方法であって、
前記機械式駐車装置の運転モードとして、車両を入庫させた後に前記搬送機を前記格納階で待機させ、車両を出庫させた後に前記搬送機を前記乗入階で待機させる第1モード、前記搬送機を前記乗入階で待機させる第2モード、及び前記搬送機を前記格納階で待機させる第3モードを有し、
前記第1モード、第2モード、及び第3モードを前記格納階に格納されている車両の数に応じて切り替える機械式駐車装置の制御方法。 - 車両の入出庫が行われる乗入階と該車両が格納棚に格納される格納階との間で、搬送機によって車両を昇降させる機械式駐車装置の制御方法であって、
前記機械式駐車装置の運転モードとして、車両を入庫させた後に前記搬送機を前記格納階で待機させ、車両を出庫させた後に前記搬送機を前記乗入階で待機させる第1モード、前記搬送機を前記乗入階で待機させる第2モード、及び前記搬送機を前記格納階で待機させる第3モードを有し、
前記第1モードが設定されている場合に出庫が連続したら前記第3モードに切り替え、前記第1モードが設定されている場合に入庫が連続したら前記第2モードに切り替え、前記第2モードが設定されている場合に出庫が連続したら前記第1モードに切り替え、前記第3モードが設定されている場合に入庫が連続したら前記第1モードに切り替える機械式駐車装置の制御方法。
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JP2014129329A JP6444629B2 (ja) | 2014-06-24 | 2014-06-24 | 機械式駐車装置の制御装置、機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の制御方法 |
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