JP2018123481A - 機械式駐車装置の制御装置、それを備えた機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の制御方法、並びに機械式駐車装置の制御プログラム - Google Patents

機械式駐車装置の制御装置、それを備えた機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の制御方法、並びに機械式駐車装置の制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】より高い省エネ効果を得る機械式駐車装置を提供すること。
【解決手段】車両の入出庫が行われる乗入階と、該車両が格納棚に格納される格納階との間で、搬送機によって車両を昇降させる入庫リフタ(出庫リフタ)及び格納階で移動自在に設けられ、車両を搬送する走行台車を備える機械式駐車装置の制御装置50であって、入庫リフタ(出庫リフタ)の始動から停止までの第1運転期間と、走行台車の始動から停止までの第2運転期間とが重ならないように、入庫リフタ(出庫リフタ)及び走行台車を制御する制御部53を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、機械式駐車装置の制御装置、それを備えた機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の制御方法、並びに機械式駐車装置の制御プログラムに関するものである。
例えば、機械式駐車装置は、車両の入庫もしくは出庫を行う入出庫バースと、入出庫バースに対応して配置されるとともに車両の昇降を行うリフタ(搬送機器)と、車両が格納される棚状に形成された多数の格納棚と、格納棚とリフタとの間でレール上を走行する台車(搬送機器)を備えている。こうした機械式駐車装置は、従来、入出庫バース、リフタ、台車等の機械式駐車装置に設けられる全設備をパラレル運転させて、機械性能を最大化する運用をしているため、受電電気容量は、全設備の稼働を可能にすることを前提に決められている。
近年、エネルギー問題の観点から余分なエネルギーの消費を抑える設備が求められており、機械式駐車装置においても省エネ化するものが提案されてきた。
特許文献1では、機械式駐車装置の車両の入出庫させる入出庫モードと、車両の入出庫後に入出庫時の消費電力より消費電力を低減して運転する待機モードと、待機モードになり所定時間経過後にさらに消費電力を低減する省エネモードとを設定し、待機電力を省エネ化する技術が記載されている。
特許文献2では、車両を乗入階と格納階の間で昇降させる複数の昇降装置の運転タイミングを制御し、機械式駐車装置の運転電力を省エネ化する技術が記載されている。
特開2011−122383号公報 特開2013−83080号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、入出庫処理後の待機電力を省エネ化したとしても、入出庫時のパラレル運転による消費電力は抑えられていない。また、特許文献2の方法では、例えば、特許文献2の図12のケースBを参照すると、後側機と前側機で入庫呼出の運転である場合に、昇降装置のタイミングがずれているのでピークカット効果はあるものの、後側機がパレット旋回させる運転状態のとき前側機はリフト昇降が開始され、後側機が実パレット上昇しているとき前側機は空パレットの取り出しが行われている。このように、特許文献2の方法であっても、前側機と後側機を同時に入庫処理させ、複数の入出庫処理をする電力が必要なので、機械式駐車装置全体として期待できる省エネ効果は限られる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、より高い省エネ効果が期待できる機械式駐車装置の制御装置、それを備えた機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の制御方法、並びに機械式駐車装置の制御プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために以下の手段を採用する。
本発明は、車両の入出庫が行われる乗入階と、該車両が格納棚に格納される格納階との間で、搬送機によって前記車両を昇降させる昇降装置及び前記格納階で移動自在に設けられ、前記車両を搬送する走行台車を備える機械式駐車装置の制御装置であって、前記昇降装置の始動から停止までの第1運転期間と、前記走行台車の始動から停止までの第2運転期間とが重ならないように、前記昇降装置及び前記走行台車を制御する制御手段を具備する機械式駐車装置の制御装置を提供する。
本発明によれば、車両を格納する格納階と、車両を入出庫する乗入階との間で車両を昇降させる昇降装置が運転する第1運転期間と、各駐車階に移動自在に設けられ、車両を搬送する走行台車が運転する第2運転期間とが重ならないように、昇降装置と走行台車が制御され、運転タイミングが制御される。
昇降装置が乗入階に昇降する運転と同時に、走行台車が昇降装置前まで移動する運転が行われ、各装置の運転期間が重なる場合では、車両の入庫時には車両が乗入階に乗り入れている間は走行台車が待機する待機電力が必要となり、車両の出庫時には走行台車が格納棚から車両を引き渡される間は昇降装置が待機する待機電力が必要となる。本発明の構成によれば、昇降装置と走行台車の運転期間が重ならないように制御されているので、昇降装置と走行台車の運転期間が重なるように運転されていた従来と比較して、一方の装置が運転している時の他方の装置の待機電力が不要となり、省電力に繋がる。
上記機械式駐車装置の制御装置の前記制御手段は、前記昇降装置が回生運転される場合には、前記第1運転期間と前記第2運転期間とが重なるように前記昇降装置及び前記走行台車を制御してもよい。
格納庫が乗入階より上層階にある場合の車両の出庫処理時、或いは、格納庫が乗入階より下層階にある場合の車両の入庫処理時には、昇降装置が回生運転される。回生運転では電力を消費しないので、昇降装置が運転している期間であっても、走行台車を運転させる。これにより、省電力をしつつ、第1運転期間と第2運転期間を重ねない場合よりも入出庫を速やかに進めることできる。
上記機械式駐車装置の制御装置の前記制御手段は、許容される消費電力が所定電力値以上となった場合に、入出庫指示された前記車両の受け渡しで使用される2つの機器を運転させてもよい。
所定電力値以上となり消費電力に余裕がある場合には、入出庫指示された車両の受け渡しに関連する機器2つを運転させることにより、省電力をしつつ、入出庫を速やかに進めることができる。
本発明は、上記いずれかの機械式駐車装置の制御装置を備えた機械式駐車装置を提供する。
本発明は、車両の入出庫が行われる乗入階と、該車両が格納棚に格納される格納階との間で、搬送機によって前記車両を昇降させる昇降装置と、前記格納階で移動自在に設けられ、前記車両を搬送する走行台車とを備える機械式駐車装置の制御方法であって、前記昇降装置の始動から停止までの第1運転期間と、前記走行台車の始動から停止までの第2運転期間とが重ならないように、前記昇降装置及び前記走行台車を制御する機械式駐車装置の制御方法を提供する。
本発明は、車両の入出庫が行われる乗入階と、該車両が格納棚に格納される格納階との間で、搬送機によって前記車両を昇降させる昇降装置と、前記格納階で移動自在に設けられ、前記車両を搬送する走行台車とを備える機械式駐車装置の制御プログラムであって、前記昇降装置の始動から停止までの第1運転期間と、前記走行台車の始動から停止までの第2運転期間とが重ならないように、前記昇降装置及び前記走行台車を制御する第1処理
をコンピュータに実行させるための機械式駐車装置の制御プログラムを提供する。
本発明によれば、機械式駐車装置により高い省エネ効果が期待できるという効果を有する。
本発明の第1実施形態に係る機械式駐車装置の概略外観図である。 格納庫が乗入階より下方に設けられる機械式駐車装置の一例の図である。 格納庫が乗入階より上方に設けられる機械式駐車装置の一例の図である。 本発明の第1実施形態、第2実施形態に係る機械式駐車装置の機能ブロック図である。 (a)従来の機械式駐車装置における車両の入庫時の作業フローを示し、(b)本実施形態に係る機械式駐車装置における車両の入庫時の作業フローを示している。 (a)従来の機械式駐車装置における車両の出庫時の作業フローを示し、(b)本実施形態に係る機械式駐車装置における車両の出庫時の作業フローを示している。 走行台車の台車走行路が1レーンの場合の機械式駐車装置の一例を示した図である。 走行台車の台車走行路が2レーンで、コンベアを組み合わせた場合の機械式駐車装置の一例を示した図である。 走行台車の台車走行路が1レーンで、コンベアを組み合わせた場合の機械式駐車装置の一例を示した図である。 (a)従来の機械式駐車装置における車両を入庫させるための作業フローを示し、(b)本実施形態に係る機械式駐車装置における車両を入庫させるための作業フローの変形例を示している。 (a)従来の機械式駐車装置における車両を出庫させるための作業フローを示し、(b)本実施形態に係る機械式駐車装置における車両を出庫させるための作業フローの変形例を示している。 本発明の第2実施形態の機械式駐車装置における車両の入庫時の作業フローを示す。 本発明の第2実施形態の機械式駐車装置における車両の出庫時の作業フローを示す。
以下に、本発明に係る機械式駐車装置の制御装置、それを備えた機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の制御方法、並びに機械式駐車装置の制御プログラムの実施形態について、図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
図1は本実施形態に係る複列式機械駐車装置(以下、「機械式駐車装置」という)10の概略構造を示す斜視図ある。本実施形態においては、機械式駐車装置を複列式機械駐車装置として説明するが、機械式駐車装置の形式は特に限定されない。本実施形態においては、複数の機器間においてコンベヤによって車両の受け渡しをする機械式駐車装置を例に挙げて説明するが、コンベヤ型に限定されるものでなく、例えば、車両をパレットに配置してパレットごと移動させるパレット型であってもよい。
図1に示すように、機械式駐車装置10は、複列式格納棚群12,13と、走行台車5とを備えている。複列式格納棚群12、13は、複数種の車両(大型車、小型車等)を格納する複数種の格納棚22,23が連続的に配置されて多数の格納庫6を構成し、且つ、各格納棚22,23が前棚22a,23aと奥棚22b,23bとを備える複列式の格納棚群である。また、各格納棚22,23には、横送りコンベア15a,15b及び16a,16bが前後に配設されている。
格納棚22,23は、後部の横送りコンベア15b,16bの幅を変えること等によって、大きさが異なる複数種の格納棚としてもよいし、前部の横送りコンベア15a,16aと後部の横送りコンベア15b、16bの幅を揃えた格納棚としてもよい。
走行台車5は、複列式格納棚群12,13間の台車走行路4に1台または複数台、移動自在に設けられている。走行台車5は、複列式格納棚群12側と複列式格納棚群13側とに設けられたレール21上を走行することにより、複列式格納棚群12,13に沿って走行することができる。なお、複列式格納棚群12,13は階層構造になっており、これに対応して、走行台車5も各格納階に設けられている。
複列式格納棚群13側には、走行台車5に入庫車両を搬入する車両搬入手段として、横送りコンベア14a,14bを備えた入庫バース(入庫用停車スペース)2と、横送りコンベア17a,17bを備えた入庫リフト(昇降装置)3とが駐車場入口1に設けられている。
入庫車両は、駐車場入口1の入庫バース2に停止した後、横送りコンベア14a,14b及び17a,17bによって入庫リフト3に移され、この入庫リフト3によって、車両を格納する所定の格納階まで運ばれ、横送りコンベア17a,17b及び18a,18bによって走行台車5に搬入される。
走行台車5と格納棚22,23との間で入庫車両、出庫車両または繰車車両の授受を行う車両授受手段として、台車走行路4(レール21)と、格納棚22の横送りコンベア15a,15bと、格納棚23の横送りコンベア16a,16bとを備えている。走行台車5が台車走行路4(レール21)を走行して所定の格納棚22(または23)まで移動した後、横送りコンベア15a,15b(または16a,16b)と、横送りコンベア18a,18bとによって、走行台車5と格納棚22(または23)との間で、入庫車両、出庫車両又は繰車車両の授受が行われる。
複列式格納棚群13側には、走行台車5から出庫車両を搬出する車両搬出手段として、横送りコンベア20a,20bを備えた出庫バース(出庫用停車スペース)7と、横送りコンベア19a,19bを備えた出庫リフト(昇降装置)8とが駐車場出口9に設けられている。
出庫車両は、横送りコンベア18a,18b及び19a,19bによって走行台車5から出庫リフト8に搬出され、出庫リフト8によって出庫バース7が設けられる所定の格納階まで運ばれ、横送りコンベア19a,19b及び20a,20bによって駐車場出口9の出庫バース7に移される。
なお、車両の入出庫が行われる入庫バース2と出庫バース7は乗入階26に設けられ、入庫リフト3と出庫リフト8を含む昇降装置は、乗入階26と格納階との間で搬送機(図示略)によって車両を昇降させる。
本実施形態に係る機械式駐車装置10の構成は、一例であり、図2に示されるように、乗入階26の下方に格納庫6を設ける地下式の機械式駐車装置であってもよいし、図3に示されるように、乗入階26の上方に格納庫6を設ける地上式の機械式駐車装置であってもよく、特に限定されない。
なお、図1の機械式駐車装置10は、入庫バース2と出庫バース7とがそれぞれ複列式格納棚群13側に設けられている場合を一例として説明していたが、入出庫バースの位置はこれに限定されない。
図4には、本実施形態に係る機械式駐車装置10の制御装置50の機能ブロック図が記載されている。
制御装置50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラム(例えば、制御プログラム)の形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。
具体的には、制御装置50は、予約受付部51と、入出庫指示部52と、制御部53とを備えている。
予約受付部51は、入出庫指示を取得し、入出庫指示部52に出力する。
入出庫指示部52は、入出庫指示を受け取ると、省エネ運転中か否かを判定し、省エネ運転中でないと判定した場合には、省エネ運転しない消費電力の運転である通常運転を継続させる。入出庫指示部52は、省エネ運転中であると判定した場合には、既に実行中の入出庫処理の有無を判定する。
また、入出庫指示部52は、既に実行中の入出庫処理があると判定した場合には、受け取った入出庫指示を保留し、実行中の入出庫処理が完了するのを待機する。入出庫指示部52は、実行中の入出庫処理がない(または、入庫処理が完了した)と判定した場合には、制御部53にその旨を出力する。
省エネ運転中か否かは、例えば、ピークカットに対応させるために、機械式駐車装置10の管理人等により入力装置(図示略)等を介して制御装置50に設定される情報であり、省エネ運転と省エネ運転しない通常運転等とが切り替えられるようになっている。
制御部53は、車両の入庫時には、入庫リフト3の始動から停止までの第1運転期間と、走行台車5の始動から停止までの第2運転期間とが重ならないように、入庫リフト3及び走行台車5を制御する。具体的には、車両の入庫時には、入庫リフト3による車両の乗入階までの空荷昇降開始から、入庫リフト3が入庫バース2から受け渡された車両を格納階まで実荷昇降終了するまでの期間を第1運転期間とする。また、車両の入庫時には、第1運転期間の終了後、すなわち、入庫リフト3の実荷昇降終了後に走行台車5の空荷走行が開始してから、入庫リフト3の横に走行台車5が配置されて入庫リフト3から走行台車5に車両が受け渡され、格納棚22,23まで実荷走行するまでの期間を第2運転期間とする。
また、制御部53は、車両の出庫時には、出庫リフト8の始動から停止までの第1運転期間と、走行台車5の始動から停止までの第2運転期間とが重ならないように、出庫リフト8及び走行台車5を制御する。具体的には、制御部53は、車両の出庫時には、走行台車5が空荷走行開始から、出庫させる車両が格納される格納棚22,23まで空荷走行した走行台車5が格納棚22,23から車両が受け渡され、出庫リフト8の位置まで実荷走行終了するまでの期間を第2期間とする。また、車両の出庫時には、第2運転期間の終了後、すなわち、走行台車5の実荷走行終了後に出庫リフト8の空荷昇降が開始してから、走行台車5の横に出庫リフト8が配置されて走行台車5から出庫リフト8に車両が受け渡され、乗入階まで実荷昇降するまでの期間を第1運転期間とする。
次に、本実施形態に係る機械式駐車装置10の作用を説明する。
図5(a)は、従来の機械式駐車装置における車両を入庫させるための作業フローを示し、図5(b)は、本実施形態に係る機械式駐車装置10における車両を入庫させるための作業フローを示している。
まず、図5(a)を用いて、従来の機械式駐車装置における車両の入庫時の作業フローを説明する。入庫車両が乗入階(以下「乗降室」ともいう)に入場すると、運転手を含む入庫車両の乗員は降車し、入庫の予約が入力される。入庫予約が受け付けられると、入庫リフトは空荷昇降を開始し、入庫バースまで入庫リフトが搬送され、入庫バースとの連動待ち状態となる。これに併せて、入庫車両を受け入れる予定の格納棚が設けられる格納階の走行台車が空荷走行して、入庫リフトが到着する位置の横に配置され、入庫リフトとの連動待ち状態となる。
入庫バース側では、入庫リフトが到着するのが待機され、その後、入庫バースが無人であることを確認されるとともに(無人確認)、安全が確認される。安全確認が済むと、入庫バースの車両が入庫リフトに受け渡される。車両を受け取った入庫リフトは、格納階まで実荷昇降させ、走行台車の横に到着する。入庫リフトの横の位置で連動待ち状態だった走行台車は、入庫リフトから車両を受け取ると、実荷走行を開始し、車両を格納する格納棚の位置に到着すると格納棚に横行引き渡しをし、車両が格納棚に格納される。このように、従来は、入庫リフトと走行台車が同時に起動される。
なお、図5(a)は、本実施形態の機械式駐車装置の作業フローを説明する図5(b)と比較しやすくするために入庫リフトと走行台車との制御タイミングだけが記載されているが、従来は、複数の入出庫処理が同時に処理されている。つまり、上記入庫予約の入庫処理よりも前に、他の入出庫処理が実行中であれば他の入出庫処理を継続しつつ上記入庫予約の処理を実行する。例えば、複数の台車が備えられる機械式駐車装置である場合に、上記入庫予約の入庫処理を受け付けたときに、既に車両の出庫処理が実行中であれば、上記入庫予約で使用される台車とは異なる台車で出庫処理が実行されていたり、出庫リフトで出庫処理が実行されている。
一方、図5(b)に示されるように、本実施形態の機械式駐車装置における車両の入庫時の作業フローによれば、入庫車両が乗入階に入場すると、運転手を含む乗員は降車し、入庫の予約が入力される。入庫予約が受け付けられると、省エネ運転中か否かが判定され、省エネ運転中でない場合には、省エネせずに通常の消費電力で運転される通常運転で運転され、省エネ運転中である場合には、既に実行中の入出庫処理の有無を判定する。既に実行中の入出庫処理がある場合には、実行中の入出庫処理が完了するまで、入庫予約は保留される。実行中の入出庫処理がない(つまり、他の入出庫処理が0件である)場合には、入庫バース2から車両が受け渡される次の機器の処理が開始、すなわち、入庫リフト3が始動され、入庫リフト3が空荷昇降されて乗入階まで移動され、入庫バース2と連動待ちの状態となる。入庫バース2は、入庫リフト3の到着を待機し、入庫バース2の無人が確認され安全確認がされた後、入庫リフト3と連動させ、車両が入庫バース2から入庫リフト3に引き渡される。
入庫リフト3は入庫バース2から車両を受け取ると、格納階まで実荷昇降され、格納階に到着すると走行台車5と連動待ち状態となる。走行台車5は、入庫リフト3の実荷昇降が終了するまで起動待ち時間となっており、入庫リフト3の実荷昇降の終了後に空荷走行が開始され、入庫リフト3の横に到着すると、入庫リフト3から車両を受け取る。車両を受け取った走行台車5は、入庫先の格納棚22,23の位置まで実荷走行をし、格納棚22,23に車両が受け渡される。
本実施形態においては、入庫予約が受付されると、他の実行中の入庫処理の有無を判定した上で、入庫リフト3がシリアルに起動され、走行台車5は始動(起動)されず待ち時間となる。また、入庫リフト3の実荷昇降の終了後に走行台車5の空荷走行が開始され、走行台車5がシリアルに起動される。
このように、入庫リフト3及び走行台車5がそれぞれシリアルに起動されるので、消費電力が抑えられ、省エネにつながる。
図6(a)は、従来の機械式駐車装置における車両を出庫させるための作業フローを示し、図6(b)は、本実施形態に係る機械式駐車装置10における車両を出庫させるための作業フローを示している。
まず、図6(a)を用いて、従来の機械式駐車装置における車両の出庫時の作業フローを説明する。出庫予約が入力されると、出庫させる車両が格納されている格納棚の走行台車が空荷走行して格納棚の横に到着する。これに併せ、出庫リフトが格納階まで空荷昇降され、走行台車に連動待ちの状態となる。
格納棚から車両を受け取った走行台車は実荷走行し、出庫リフトの横に配置される。出庫リフトは走行台車から車両を受け取ると、乗入階まで実荷昇降し、乗入階にて出庫バースと連動待ち状態となる。
出庫バースは、出庫予約が入力された後、出庫リフトの到着を待機する状態となっているが、出庫バースの隣に実荷昇降してきた出庫リフトが到着すると、出庫バースでは無人確認され、安全確認された後、出庫リフトから車両を受け取る。
出庫バースの車両に運転手及び乗員が乗車し、出庫バースから退車する。
このように、従来は、出庫予約が入力されると、格納棚から車両を受け取るための走行台車の始動とともに、出庫リフトの空荷昇降が同時に開始される。
なお、図6(a)は、図6(b)と比較しやすくするために出庫リフトと走行台車との制御タイミングだけが記載されているが、従来は、複数の入出庫処理が同時に処理されている。つまり、上記出庫予約の出庫処理よりも前に、他の入出庫処理が実行中であれば他の入出庫処理を継続しつつ上記出庫予約の処理を実行する。例えば、複数の台車が備えられる機械式駐車装置である場合に、上記出庫予約の出庫処理を受け付けたときに、既に車両の出庫処理が実行中であれば、上記出庫予約で使用される台車とは異なる台車で出庫処理が実行されていたり、入庫リフトで入庫処理が実行されている。
一方、図6(b)に示されるように、本実施形態の機械式駐車装置における車両の出庫時の作業フローによれば、出庫予約が入力される。出庫予約が受け付けられると、省エネ運転中か否かが判定され、省エネ運転中でない場合には、省エネせずに通常の消費電力で運転される通常運転で運転され、省エネ運転中である場合には、既に実行中の入出庫処理の有無を判定する。既に実行中の入出庫処理がある場合には、入出庫処理が完了するまで、出庫予約は保留される。実行中の入出庫処理がない場合には、出庫車両が格納される格納棚22,23に走行台車5が空荷走行し、格納棚22,23から車両を受け取る。車両を受け取った走行台車5は、出庫リフト8の位置まで走行され、出庫リフト8と連動待ちの状態となる。
出庫リフト8は、走行台車5の実荷走行が完了した後に、空荷昇降を開始し、出庫車両が配置される走行台車5のある格納階まで昇降する。出庫リフト8は、走行台車5の横に到着すると、出庫リフト8は走行台車5から車両を受け取り、受け取った車両を乗入階まで実荷昇降し、出庫バース7と連動待ちの状態となる。
出庫予約が入力されると、出庫バース7では、出庫リフト8の到着が待機される状態となっており、出庫リフト8が乗入階に到着すると、無人確認され、安全確認され、出庫リフト8から車両を受け取る。
出庫バースの車両に運転手及び乗員が乗車し、出庫バースから退車する。
このように、本実施形態においては、出庫予約が入力されると、他の実行中の入庫処理の有無を判定した上で、走行台車5がシリアルに起動され、出庫リフト8は始動されず起動待ち時間となる。また、走行台車5の実荷走行の終了後に、出庫リフト8の空荷昇降が開始され、出庫リフト8がシリアルに起動される。
このように、本実施形態においては、出庫リフト8及び走行台車5がそれぞれシリアルに起動されるので、消費電力が抑えられ、省エネにつながる。
以上説明してきたように、本実施形態に係る機械式駐車装置10の制御装置50、それを備えた機械式駐車装置10、及び機械式駐車装置10の制御方法、並びに機械式駐車装置10の制御プログラムによれば、車両を格納する格納階と、車両を入出庫する乗入階との間で車両を昇降させる入庫リフト3(または出庫リフト8)が運転する第1運転期間と、各乗入階に移動自在に設けられ、車両を搬送する走行台車5が運転する第2運転期間とが重ならないように、入庫リフト3(または出庫リフト8)と走行台車5が制御され、運転タイミングが制御される。
入庫リフト3(または出庫リフト8)が乗入階26に昇降する運転と同時に、走行台車5が入庫リフト3(または出庫リフト8)前まで移動する運転が行われ、各装置の運転期間が重なる場合では、車両の入庫時には車両が乗入階26に乗り入れている間は走行台車5が待機する待機電力が必要となり、車両の出庫時には走行台車5が格納棚22,23から車両を引き渡される間は入庫リフト3(または出庫リフト8)が待機する待機電力が必要となる。
本実施形態の構成によれば、所定の機械式駐車装置10に対して同時に実行する入出庫処理を1件とし、かつ、昇降装置(入庫リフト3、出庫リフト8)の始動から停止までの第1運転期間と走行台車5の始動から停止までの第2運転期間とが重ならないように運転タイミングが制御される運転モード(最高省エネ運転モード)を設定する。これにより、入庫リフト3(または出庫リフト8)と走行台車5の運転期間が重なるように運転されていた従来と比較して、一方の装置が車両を搬送していた時の他方の装置の待機電力が不要となり、省電力に繋がる。
図7から図9は、本実施形態に係る機械式駐車装置の概略上面図である。
本実施形態においては、図7に示されるように、走行台車5が車両を搬送する台車走行路4が1つのものを例に挙げて説明していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図8に示されるように、複数の格納棚22,23,24を設け、同じ格納階に複数の走行台車5を設け、格納棚22,23,24間で車両の受け渡しをするコンベヤ25が配置される機械式駐車装置であってもよいし、図9に示されるように、走行台車5の台車走行路4の数が1つであり、複数の格納棚22,23を設け、入庫リフト3及び出庫リフト8までコンベヤ25で車両を移動させる機械式駐車装置であってもよく、機械式駐車装置の態様は特に限定されない。
また、本実施形態においては、機械式駐車装置10が1つである場合を例に挙げて説明していたが、本発明は機械式駐車装置10が複数設けられた機械式駐車システムの場合であっても適用できる。この場合には、機械式駐車システムを構成する複数の機械式駐車装置10間で予めインターロックを取っておき、一の機械式駐車装置10において入庫リフト3(または出庫リフト8)或いは走行台車5が運転しているときには、一の機械式駐車装置10以外の他の機械式駐車装置10では入庫リフト3(または出庫リフト8)及び走行台車5を運転させないようにするとよい。
また、本実施形態では、リフト装置と台車を備える平面往復式を一例に挙げて説明していたが、本発明の適用範囲は平面往復式に限定しない。例えば、本発明は、リフト装置等の昇降搬送装置と台車等の水平搬送装置を組み合わせた方式である機械式立体駐車場である、エレベータ・スライド式、平面往復式、多層階循環式、水平循環式に適用してもよい。
〔変形例〕
上記実施形態においては、昇降装置(入庫リフト3、出庫リフト8)が運転される第1運転期間と走行台車5が運転される第2運転期間を異ならせ、重ならないように制御していたが、昇降装置が回生運転される場合には、第1運転期間と第2運転期間とが重なるように昇降装置及び走行台車5を制御してもよい。第1実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる部分について主に説明する。
図10(a)は、従来の機械式駐車装置における車両を入庫させるための作業フローを示し、図10(b)は、本実施形態に係る地下式の機械式駐車装置10における車両を入庫させるための作業フローの変形例を示している。
図10(a)は、図5(a)と同様のため、説明を省略する。
図10(b)は、入庫予約が入力されると、入庫リフト3が起動され、空荷昇降が開始される。入庫リフト3が入庫バース2から車両を受け取ると、実荷昇降が開始され、入庫リフト3が格納階に移動する。地下式の機械式駐車装置10は、入庫バース2が設けられる乗入階よりも下層階に格納庫6が設けられているので、入庫時の入庫リフト3の実荷昇降は、下方に移動することになり回生運転される。そのため、地下式の機械式駐車装置10において、入庫リフト3の実荷昇降と同時に、走行台車5の空荷走行が開始される(図10(b)オーバラップ部分参照)。
また、図11(a)は、従来の機械式駐車装置における車両を出庫させるための作業フローを示し、図11(b)は、本実施形態に係る地上式の機械式駐車装置10における車両を出庫させるための作業フローの変形例を示している。
図11(a)は、図6(a)と同様のため、説明を省略する。
図11(b)は、出庫予約が入力されると、出庫車両が格納されている格納棚22,23に走行台車5が空荷走行され、格納棚22,23から車両を受け取る。走行台車5が出庫リフト8の位置まで実荷走行される。ここで、地上式の機械式駐車装置10において、出庫リフト8が出庫車両の格納階まで空荷昇降するが、このとき出庫リフト8は回生運転される。そのため、地上式の機械式駐車装置10においては、走行台車5の実荷走行と同時に、出庫リフト8の空荷昇降が開始される(図11(b)オーバラップ部分参照)。
本変形例によれば、格納庫6が乗入階より下層階にある場合の車両の入庫処理時の入庫リフト3の実荷昇降、或いは、格納庫6が乗入階より上層階にある場合の車両の出庫処理時の出庫リフト8の空荷昇降では、昇降装置(リフト)が回生運転され、回生運転では電力を消費しないので、昇降装置が運転している期間であっても、走行台車を運転させる。これにより、省電力をしつつ、第1運転期間と第2運転期間を重ねない場合よりも入出庫をスムーズに進めることできる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態においては、車両の受け渡しに係る最大2台の機器を同時に運転する点で第1実施形態と異なる。本実施形態の機械式駐車装置について、第1実施形態と共通する点については説明を省略し、図1、図4、図12、及び図13を用いて異なる点について主に説明する。
入出庫指示部52は、入出庫指示を受け取ると、省エネ運転中か否かを判定し、省エネ運転中でないと判定した場合には、省エネ運転でなく通常の消費電力の運転である通常運転を継続させる。入出庫指示部52は、省エネ運転中であると判定した場合には、既に実行中の入出庫処理の有無を判定する。入出庫指示部52は、既に実行中の入出庫処理があると判定した場合には、受け取った入出庫指示を保留し、実行中の入出庫処理が完了するのを待機する。入出庫指示部52は、実行中の入出庫処理がない(または、入庫処理が完了した)と判定した場合には、許容される消費電力が所定電力値以上であるか否かを判定する。許容される消費電力が所定電力値より小さい場合には、第1実施形態で説明したように最高省エネモード運転を実行する。許容される消費電力が所定電力値以上である場合には、制御部53にその旨を出力する。
制御部53は、許容される消費電力が所定電力値以上となった場合に、入出庫指示された車両の受け渡しで使用される最大2つの機器を運転させる。このとき、他の入出庫処理は実行されておらず、2つの機器以外の他の機器は動作させていない。
以下に、本実施形態に係る機械式駐車装置10の作用を説明する。図12は、入庫時の作業フローであり、図13は、出庫時の作業フローであり、順を追って説明する。
図12には、本実施形態の機械式駐車装置10における車両の入庫時の作業フローを示す。図12によれば、入庫車両が乗入階に入場すると、運転手を含む乗員は降車し、入庫の予約が入力される。入庫予約が受け付けられると、省エネ運転中か否かが判定され、省エネ運転中でない場合には、省エネせずに通常の消費電力で運転される通常運転で運転され、省エネ運転中である場合には、既に実行中の入出庫処理の有無を判定する。既に実行中の入出庫処理がある場合には、実行中の入出庫処理が完了するまで、入庫予約は保留される。実行中の入出庫処理がない場合には、許容される消費電力が所定電力値以上であるか否かが判定される。許容される消費電力が所定電力値より小さい場合には、最高省エネ運転モードを実行する。許容される消費電力が所定電力値以上である場合には、入庫バース2から車両が受け渡される次の機器およびその次の機器の処理が開始される。具体的には、入庫リフト3が始動して入庫リフト3が空荷昇降されて乗入階まで移動され、入庫バース2と連動待ちの状態とされるとともに、入庫リフト3から車両が受け渡される次の機器、つまり、走行台車5が入庫リフト3の位置まで空荷走行され、入庫リフト3の位置に到着して入庫リフト3と連動待ちの状態になる。
入庫バース2では入庫リフト3の到着が待機され、入庫リフト3が入庫バース2の横に到着すると、入庫バース2の無人が確認され安全確認がされた後、入庫リフト3と連動させ、車両を入庫バース2から入庫リフト3に受け渡される。
入庫リフト3は入庫バース2から車両を受け取ると、格納階まで実荷昇降され、格納階に到着すると、入庫リフト3と連動待ちの状態となっていた走行台車5に車両が引き渡される。走行台車5は、入庫リフト3から車両を受け渡されると、格納棚22,23の位置まで実荷走行し、格納棚22,23に車両が引き渡される。
本実施形態においては、入庫予約が受付されると、他の実行中の入庫処理の有無を判定した上で、入庫リフト3と、入庫リフト3と車両の引き渡しが行われる走行台車5が同時に起動される。入庫リフト3と走行台車5とが同時に起動されると、図5(b)における入庫リフト3が格納階に到着後の走行台車5との連動待ち時間がなくなるので、最高省エネモードより速やかに入庫処理を進められる。また、他の入出庫処理が実行されていないことを判定し、起動される機器が車両の受け渡しに関連する最大2台に限定されて制御されるので、従来のように、他の入出庫処理が同時に実行されていた場合と比較して消費電力が抑えられ、省エネに繋がる。
図13には、本実施形態の機械式駐車装置10における車両の出庫時の作業フローを示す。図13によれば、出庫予約が入力され、受け付けられると、省エネ運転中か否かが判定され、省エネ運転中でない場合には、省エネせずに通常の消費電力で運転される通常運転で運転される。省エネ運転中である場合には、既に実行中の入出庫処理の有無を判定する。既に実行中の入出庫処理がある場合には、入出庫処理が完了するまで、出庫予約は保留される。実行中の入出庫処理がない場合には、許容される消費電力が所定電力値以上であるか否かが判定される。許容される消費電力が所定電力値より小さい場合には、第1実施形態の最高省エネ運転モードを実行する。許容される消費電力が所定電力値以上である場合には、出庫車両が格納される格納棚22,23から車両を受け渡される次の機器およびその次の機器の処理が開始される。
具体的には、走行台車5が空荷走行すると同時に、走行台車5から車両を受け渡される出庫リフト8が格納階まで空荷昇降する。出庫リフト8は、格納階に到着すると、走行台車5と連動待ちの状態となる。
走行台車5は、格納棚22,23から車両を受け取ると、出庫リフト8の位置まで実荷走行し、出庫リフト8の位置で、走行台車5と連動待ちとなっていた出庫リフト8に車両を引き渡す。
出庫リフト8は、走行台車5から車両を受け取ると、出庫バース7まで実荷昇降し、出庫バース7に連動待ちの状態となる。
出庫予約が入力されると、出庫バース7では、出庫リフト8の到着が待機される状態となっており、出庫リフト8が乗入階に到着すると、無人確認され、安全確認され、出庫リフト8から車両を受け取る。
出庫バースの車両に運転手及び乗員が乗車し、出庫バースから退車する。
このように、本実施形態においては、出庫予約が入力されると、他の実行中の入庫処理の有無を判定した上で、走行台車5と、走行台車5と車両の引き渡しが行われる出庫リフト8が同時に起動される。走行台車5と出庫リフト8が同時に起動されると、図6(b)における走行台車5が出庫リフト8の位置に到着後の出庫リフト8との連動待ち時間がなくなるので、最高省エネモードより速やかに出庫処理を進められる。また、他の入出庫処理が実行されていないことを判定し、起動される機器が車両の受け渡しに関連する最大2台に限定されて制御されるので、従来のように、他の入出庫処理が同時に実行されていた場合と比較して消費電力が抑えられ、省エネに繋がる。
このように、本実施形態に係る機械式駐車装置10の制御装置50、それを備えた機械式駐車装置10、及び機械式駐車装置10の制御方法、並びに機械式駐車装置10の制御プログラムによれば、許容される消費電力が所定電力値以上となり、消費電力に余裕がある場合には、入出庫指示された車両の受け渡しで使用される2つの機器を運転させることにより、省電力をしつつ、入出庫を速やかに進めることができる。
10 機械式駐車装置
50 制御装置
51 予約受付部
52 入出庫指示部
53 制御部(制御手段)

Claims (6)

  1. 車両の入出庫が行われる乗入階と、該車両が格納棚に格納される格納階との間で、搬送機によって前記車両を昇降させる昇降装置及び前記格納階で移動自在に設けられ、前記車両を搬送する走行台車を備える機械式駐車装置の制御装置であって、
    前記昇降装置の始動から停止までの第1運転期間と、前記走行台車の始動から停止までの第2運転期間とが重ならないように、前記昇降装置及び前記走行台車を制御する制御手段を具備する機械式駐車装置の制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記昇降装置が回生運転される場合には、前記第1運転期間と前記第2運転期間とが重なるように前記昇降装置及び前記走行台車を制御する請求項1に記載の機械式駐車装置の制御装置。
  3. 前記制御手段は、許容される消費電力が所定電力値以上となった場合に、入出庫指示された前記車両の受け渡しで使用される2つの機器を運転させる請求項1または請求項2に記載の機械式駐車装置の制御装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の機械式駐車装置の制御装置を備えた機械式駐車装置。
  5. 車両の入出庫が行われる乗入階と、該車両が格納棚に格納される格納階との間で、搬送機によって前記車両を昇降させる昇降装置と、前記格納階で移動自在に設けられ、前記車両を搬送する走行台車とを備える機械式駐車装置の制御方法であって、
    前記昇降装置の始動から停止までの第1運転期間と、前記走行台車の始動から停止までの第2運転期間とが重ならないように、前記昇降装置及び前記走行台車を制御する機械式駐車装置の制御方法。
  6. 車両の入出庫が行われる乗入階と、該車両が格納棚に格納される格納階との間で、搬送機によって前記車両を昇降させる昇降装置と、前記格納階で移動自在に設けられ、前記車両を搬送する走行台車とを備える機械式駐車装置の制御プログラムであって、
    前記昇降装置の始動から停止までの第1運転期間と、前記走行台車の始動から停止までの第2運転期間とが重ならないように、前記昇降装置及び前記走行台車を制御する第1処理をコンピュータに実行させるための機械式駐車装置の制御プログラム。
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