JP2006232437A - 物品の搬送方法及び物品搬送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】物品搬送手段の物品搬送時間と物品搬送車の所要走行時間が相互に十分関連付けられ、物品の搬送効率を向上することができる物品の搬送方法及び物品搬送システムを提供する。
【解決手段】物品認識位置17,25及び搬送終了位置18,26を設定した物品搬送手段16,24が備えられ、搬送終了位置18,26を臨む積込位置14,47と積降位置15,48との間を走行する物品搬送車32,50が備えられ、物品Wが物品認識位置17,25にて認識されたとき、物品搬送車32,50の所要走行時間を求め、物品搬送時間と所要走行時間との比較を継続的に行い、所要走行時間が物品搬送時間以上となった時点で、物品搬送車32,50に対して積込位置14,47への走行指示を与えることにより、物品搬送車32,50を積込位置14,47へ走行させ、物品Wを積み込み、積降位置15,48にて物品Wを積み降ろす。
【選択図】図1

Description

この発明は、物品搬送手段及び物品搬送車を用いた物品の搬送方法及び物品搬送システムに関する。
従来の物品搬送システムとしては、例えば、多数の物品収容部を含む収容棚と、入庫物品を搬送する入庫コンベアと、収容棚と入庫コンベアとの間を走行して物品を移載するスタッカクレーンを含む自動倉庫が広く知られている。
この種の物品搬送システムでは、例えば、入庫すべき物品(以下、「入庫物品」と呼ぶ)を入庫する際に、入庫コンベアの搬送において、スタッカクレーンの待ち時間を無くして入庫作業を効率良く行うことが要請されている。
例えば、特許文献1に開示された物品保管設備では、入庫コンベアに入庫物品が供給された時点で、スタッカクレーンを入庫コンベア側へ走行させるようにしている。
これにより、入庫物品が入庫コンベアにより搬送される時間を有効活用して、スタッカクレーンの待機時間を削減し、入庫物品の効率的な入庫作業を図るとしている。
つまり、入庫コンベアが物品を搬送している時間を、スタッカクレーンの走行時間に充当することにより、スタッカクレーンの待機時間を削減するようにした物品の搬送方法及び物品搬送システムと言える。
また、別の従来技術としては、例えば、特許文献2に開示されたスタッカクレーンの運転方法が知られている。
この技術では、物品搬送システムが備える入庫コンベアの途中に入庫検知センサを設けておき、入庫検知センサが入庫物品を検知すると、スタッカクレーンが入庫コンベアに向けて移動するとしている。
入庫物品が入庫検知センサにより検知されスタッカクレーンにより積み込み可能になるまでの時間は一定であることから、スタッカクレーンの到着と入庫物品が積み込み可能な状態となるタイミングを一致させることが可能となるとしている。
つまり、この技術は、入庫コンベアが物品を搬送している時間を、スタッカクレーンの走行時間に充当することにより、スタッカクレーンの待機時間を削減するようにしており、特許文献2に記載された技術は、上述した特許文献1の技術と基本的に同趣旨の技術である。
特開2000−272713号公報(第1−5頁、図2) 特開平4−41310号公報(第1−3頁、図1−図2)
しかしながら、従来の物品の搬送方法及び物品搬送システムは、必ずしも作業効率の向上が十分と言えない事情が存在する。
つまり、従来の技術では、入庫物品が入庫コンベアに供給された時点や、入庫検知センサにより検知された時点で認識されるから、認識後の入庫物品が積み込み可能な状態となるために必要な物品搬送時間は把握できるものの、入庫コンベアにて入庫物品を認識した時点では、スタッカクレーンが入庫コンベアへ移動するのに必要な所要走行時間は判然としない。
すなわち、入庫物品を認識する際のスタッカクレーンの現在位置は、入庫物品を認識する毎に異なる可能性が高い。
スタッカクレーンの現在位置がその都度異なることは、入庫コンベアまでの距離も異なることになり、現在位置から入庫コンベアまでのスタッカクレーンの所要走行時間が入庫物品の認識毎に相違することになる。
例えば、スタッカクレーンの現在位置が、入庫コンベアに接近した位置であれば、スタッカクレーンは、入庫物品を認識して直ぐに入庫コンベアに達するから、結局のところ、入庫コンベアにより物品を搬送している時間の大部分については待機のため費やされる可能性が高い。
また、スタッカクレーンが入庫コンベアから相当離れた位置である場合には、入庫コンベアにより搬送された入庫物品が積み込み可能な状態となっても、スタッカクレーンが入庫コンベアを目指して走行している状態にあれば、入庫物品は待機するしかない。
その上、入庫物品やスタッカクレーンが待機されると、両者のいずれかが到着するまで単に待機するしかなく、こうした待機時間に比較的短時間で作業可能な物品の搬送作業が存在しているとしても、こうした短時間の作業は後回しになる。
このように、従来の物品の搬送方法及び物品搬送システムでは、入庫コンベア等の物品搬送手段による物品搬送時間とスタッカクレーン等の物品搬送車による所要走行時間が相互に十分関連付けられておらず、物品の搬送効率が十分に向上されていないという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、物品搬送手段の物品搬送時間と物品搬送車の所要走行時間が相互に十分関連付けられ、物品の搬送効率を従来よりも確実に向上することができる物品の搬送方法及び物品搬送システムの提供にある。
上記課題を達成するため、請求項1記載の発明は、物品認識位置及び搬送終了位置を設定した物品搬送手段が備えられ、前記搬送終了位置を臨む積込位置と、物品積降先を臨む積降位置が設定されるとともに、前記積込位置と前記積降位置との間を走行する物品搬送車が備えられ、前記物品が前記物品認識位置にて認識されたとき、前記物品搬送車が現在位置から前記積降位置に到達するまでの所要走行時間を求め、前記物品が前記搬送終了位置に搬送されるまでに必要な物品搬送時間と前記所要走行時間との比較を継続的に行い、前記所要走行時間が前記物品搬送時間以上となった時点で、前記物品搬送車に対して前記積込位置への走行指令を与えて前記物品搬送車を前記積込位置へ走行させ、前記物品が前記積込位置に到達したときに前記物品搬送車に対して前記物品の積込指令を与え、前記物品を前記物品搬送手段から前記物品搬送車へ積み込み、前記積降位置にて前記積降先へ前記物品を積み降ろすことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、物品が物品認識位置にて認識されると現在位置から積降位置に到達するまでの物品搬送車の所要走行時間が求められ、予め把握されている物品搬送時間と所要走行時間との比較が継続的に行なわれる。
このため、所要走行時間が物品搬送時間以上となった時点で、物品搬送車に対して積込位置への走行指令を与えて、物品搬送車を積込位置へ向けて走行させる。
つまり、物品搬送手段の物品搬送時間と物品搬送車の所要走行時間を相互に十分関連付けた上で物品搬送車を走行制御することにより、物品が搬送終了位置に到達したときに物品搬送車が積込位置に達することになる。
また、所要走行時間に対して物品搬送時間が十分に大きいとき、物品が物品搬送手段により搬送され、物品搬送時間が所要走行時間以上となるまでの間は、例えば、物品搬送車を別の物品に対する搬送作業を行うようにする。
このため、物品搬送車が積込位置で待機する時間や、物品が搬送終了位置で待機する時間が低減され、物品の搬送効率は向上する。
なお、物品搬送時間と所要走行時間との比較は、少なくとも、物品が物品認識位置にて認識されてから所要走行時間が物品搬送時間以上となった時点まで行えばよく、ここでいう継続的な比較とは、間歇的及び連続的な比較の概念を含む。
ここでいう物品搬送手段とは、少なくとも物品を一方へ向けて搬送することができる手段を指す。
さらに、物品積降先が複数の場合には、物品積降先に対応する積降位置も複数となり、この場合、物品搬送車は物品搬送手段及び各積降位置との間を走行することができる台車又は車両である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の物品の搬送方法において、前記物品搬送手段と前記物品搬送車との通信を通じて、前記物品搬送手段による前記物品の認識を示す信号と、前記積込位置に対する前記物品の到達を示す信号を前記物品搬送車へ送信することを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、物品搬送手段による物品の認識を示す信号が、物品搬送手段と物品搬送車との通信を通じて物品搬送車へ伝達されるから、物品が物品認識位置にて認識されたとき、現在位置から積降位置に到達するまでの物品搬送車の所要走行時間が求められ、予め把握されている物品搬送時間と所要走行時間との比較を継続的に行なうことができる。
請求項3記載の発明は、物品の搬送開始位置及び搬送終了位置を設定した物品搬送手段が備えられ、前記搬送終了位置を臨む積込位置と、物品積降先を臨む積降位置が設定されるとともに、前記積込位置と前記積降位置との間を走行する物品搬送車が備えられ、前記物品搬送手段を駆動制御する搬送手段制御機構と、前記物品搬送車を駆動制御する搬送車制御機構と、前記搬送手段制御機構と前記搬送車制御機構との間で相互通信する通信手段が備えられ、前記搬送手段制御機構は、前記物品搬送手段よる前記物品の認識を示す信号と、前記積込位置に対する前記物品の到達を示す信号を前記搬送車制御機構へ伝達する搬送手段側信号制御部を含み、前記搬送車制御機構は、前記物品搬送車の各部を制御する駆動制御部と、前記物品の走行が開始されたとき、前記物品搬送車が現在位置から前記積込位置までの走行に必要な所要走行時間を求めるとともに、前記物品の前記搬送終了位置までの物品搬送時間と前記所要走行時間との比較を継続的に行う演算処理部とを含み、前記駆動制御部は、前記所要走行時間が前記物品搬送時間より大きくなった時点で、前記物品搬送車に対して前記積込位置への走行指令を与えるほか、認識信号を受けてから前記物品搬送車に対して前記物品の積込指令を与えることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、物品が物品認識位置にて認識されると、搬送手段制御機構に含まれる搬送手段信号制御部により、通信手段を通じて物品の認識を示す信号が物品搬送車の搬送車制御機構へ伝達され、現在位置から積降位置に到達するまでの物品搬送車の所要走行時間が搬送車制御機構に含まれる演算処理部により求められ、予め把握されている物品搬送時間と所要走行時間との比較が演算処理部により継続的に行なわれる。
このため、所要走行時間が物品搬送時間以上となった時点で、搬送車制御機構は物品搬送車に対して積込位置への走行指示を与えて、物品搬送車を積込位置へ向けて走行させる。
そして、搬送手段信号制御部は積込位置に物品が到達したことを示す信号を搬送車制御機構へ伝達し、駆動制御部は、到達信号受けてから物品搬送車に対して物品の積込指示を与え、物品を物品搬送車へ積み込む。
また、所要走行時間に対して物品搬送時間が十分に大きいとき、物品が物品搬送手段により搬送され、物品搬送時間が所要走行時間以上となるまでの間は、例えば、搬送車制御機構が物品搬送車を別の物品に対する搬送作業を行うように制御する。
このため、物品搬送車が積込位置で待機する時間や、物品が搬送終了位置で待機する時間は低減され、物品の搬送効率は向上する。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の物品搬送システムにおいて、前記搬送車制御機構は、前記物品搬送車が前記積込位置に到達したことを示す信号を前記搬送手段制御機構へ伝達する車側信号制御部を含むことを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、搬送車制御機構に含まれる車側信号制御部が物品搬送車が積込位置に到達したことを示す信号を搬送手段制御機構へ伝達するから、搬送手段制御機構は信号を受けた時点で物品搬送車が積込位置に到達したことを認識することができる。
請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の物品搬送システムにおいて、前記物品搬送手段は自動倉庫における入庫用搬送機構であり、前記物品搬送車はスタッカクレーンであることを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、入庫用搬送機構による物品の搬送と、スタッカクレーンの走行が関連付けられる。
このため、入庫搬送機構の物品搬送時間とスタッカクレーンの所要走行時間を関連付けた上でスタッカクレーンを走行制御するから、例えば、入庫搬送機構とスタッカクレーンを用いた物品の入庫の際、スタッカクレーンの搬送効率を向上させることができる。
請求項6記載の発明は、請求項3又は4記載の物品搬送システムにおいて、前記物品搬送手段は自動倉庫における出庫用搬送機構であり、前記物品搬送車は無人搬送車であることを特徴とする。
請求項6記載の発明によれば、出庫用搬送機構による物品の搬送と、無人搬送車の走行が関連付けられる。
このため、出庫搬送機構の物品搬送時間と無人搬送車の所要走行時間を関連付けた上で無人搬送車を走行制御するから、例えば、出庫搬送機構と無人搬送車を用いた物品の出庫の際、無人搬送車の搬送効率を向上させることができる。
本発明によれば、物品搬送手段の物品搬送時間と物品搬送車の所要走行時間が相互に十分関連付けられ、物品の搬送効率を従来よりも確実に向上させることができる。
以下、第1の実施形態に係る物品搬送システム及び物品の搬送方法について図1〜図5に基づき説明する。
図1に示す本実施形態の物品搬送システムは、スタッカクレーン32及び無人搬送車50を用いた自動倉庫10に適用した例である。
この実施形態に係る自動倉庫10は、図1に示すとおり、複数の物品収容部12を備えた収容棚11と、入庫コンベア16及び出庫コンベア24と、両コンベア16、24と収容棚11との間を走行するスタッカクレーン32と、出庫された物品Wを搭載する複数の無人搬送車50を主に備えている。
そして、この実施形態の自動倉庫10では、主に入庫コンベア16とスタッカクレーン32を含む入庫すべき物品W(以下、「入庫物品Wn」と表記する。)のための物品搬送システム(以下、適宜「入庫用搬送システム」と表記する。)のほか、主に出庫コンベア24と無人搬送車50を含む出庫すべき物品W(以下、「出庫物品Ws」と表記する)のための物品搬送システム(以下、適宜「出庫用搬送システム」と呼ぶ。)を有する構成となっている。
まず、自動倉庫10の全体配置の概要を説明する。
図1に示すように、スタッカクレーン32が走行する軌道13が床面に敷設され、スタッカクレーン32が軌道13上を往復走行するように備えられている。
収容棚11はその長手方向が軌道13に沿うように設置されており、軌道13の一方の端部付近には入庫コンベア16と出庫コンベア24が軌道13の端部を挟むようにして設置されている。
軌道13における物品収容部12を臨む位置は、入庫用搬送システムにおいて入庫物品Wnをスタッカクレーン32から物品収容部12へ積み降ろす積降位置15に相当し、この積降位置15は出庫物品Wsをスタッカクレーン32へ積み込む位置でもある。
入庫コンベア16と出庫コンベア24は互いに平行に配置されており、入庫コンベア16には搬送開始位置17及び搬送終了位置18が設定され、出庫コンベア24にも同様に搬送開始位置25及び搬送終了位置26が設定されている。
この実施形態では、入庫コンベア16と出庫コンベア24を臨む軌道13の端部は、入庫用搬送システムにおいて入庫物品Wnをスタッカクレーン32へ積み込む積込位置14に相当し、また、出庫物品Wsをスタッカクレーン32から出庫コンベア24へ移載する位置でもある。
さらに、この実施形態では、出庫コンベア24の搬送終了位置26を臨むように、無人搬送車50の走行ライン46が敷設されている。
そして、無人搬送車50の走行ライン46には、複数の無人搬送車50が配置されており、走行ライン46を臨むように複数の出荷ライン49が設けられている。
走行ライン46において、出庫コンベア24の搬送終了位置26を臨む位置は、出庫物品Wsを出庫コンベア24から無人搬送車50へ積み込む積込位置47に相当し、また、走行ライン46において出荷ライン49を臨む位置は出庫物品Wsを無人搬送車50から出荷ライン49へ積み降ろす積降位置48に相当する。
なお、出荷ライン49は出庫用搬送システムにおける物品積降先に相当する。
〔収容棚について〕
まず、収容棚11について説明すると、この実施形態の収容棚11は物品Wを収容するための固定棚である。
収容棚11は上下方向及び左右方向に区画形成された多数の物品収容部12を有しており、入庫用搬送システムにおける物品積降先に相当する。
物品収容部12には物品Wを収容することができる収容空間が設定されており、物品収容部12はパレット付の物品Wあるいはパレットの無い物品Wを収容することが可能となっている。
そして、収容棚11の開口側はスタッカクレーン32の軌道13を臨んでいる。
なお、この実施形態では軌道13の一側にのみ収容棚11が設置されているが、軌道13の両側に収容棚11を設置してもよい。
〔入庫コンベア、出庫コンベアについて〕
入庫コンベア16は、収容棚11へ入庫物品Wnを搬送するためのコンベアであり、入庫用搬送システムの物品搬送手段に相当する。
また、入庫コンベア16の上流側に設定された搬送開始位置17には入庫物品Wnを認識するための開始位置センサ19が備えられている。
従って、この実施形態では、入庫コンベア16の搬送開始位置17は入庫用搬送システムにおける物品認識位置に相当する。
また、入庫コンベア16の下流側に設定された搬送終了位置18付近には、入庫物品Wnを認識するための終了位置センサ20が備えられている。
そして、開始位置センサ19による入庫物品Wnの検知を受けて入庫コンベア16を駆動制御したり、終了位置センサ20による入庫物品Wnの検知を受けて入庫コンベア16を停止制御等を行う入庫コンベア用コントローラ21が備えられている。
入庫コンベア用コントローラ21は、入庫用搬送システムにおける搬送手段制御機構に相当する。
そして、入庫コンベア用コントローラ21は、図2に示すように、入庫コンベア16が備える駆動モータ(図示せず)を駆動又は停止を制御したり、搬送開始位置17における入庫物品Wnの認識を示す認識信号や、搬送終了位置18に対する入庫物品Wnの到達完了を示す到達信号を取り扱う制御部22を含む。
制御部22は入庫用搬送システムにおける搬送手段側信号制御部としての機能を有する。
また、入庫コンベア用コントローラ21は、スタッカクレーン32側と各種の信号を送受信するための送受信部23を含む。
なお、入庫コンベア16における搬送開始位置17と搬送終了位置18と、入庫コンベア16の搬送速度は予め設定されているので、搬送開始位置17から搬送終了位置18へ入庫物品Wnが搬送されるまでに必要な物品搬送時間Tnは自ずと設定される。
一方、出庫コンベア24は、収容棚11からの出庫物品Wsを搬送するためのコンベアであり、出庫用搬送システムの物品搬送手段に相当する。
また、出庫コンベア24の上流側に設定された搬送開始位置25には出庫物品Wsを認識するための開始位置センサ27が備えられている。
従って、この実施形態では、出庫コンベア24の搬送開始位置25は出庫用搬送システムにおける物品認識位置に相当する。
また、出庫コンベア24の下流側に設定された搬送終了位置26付近には、出庫物品を認識するための終了位置センサ28が備えられている。
そして、開始位置センサ27による出庫物品Wsの検知を受けて出庫コンベア24を駆動制御したり、終了位置センサ28による出庫物品Wsの検知を受けて出庫コンベア24を停止制御等を行う出庫コンベア用コントローラ29が備えられている。
出庫コンベア用コントローラ29は、出庫用搬送システムにおける搬送手段制御機構に相当する。
出庫コンベア用コントローラ29は、図3に示すように、出庫コンベア24が備える駆動モータ(図示せず)を駆動又は停止を制御したり、搬送開始位置25における出庫物品Wsの認識を示す認識信号や、搬送終了位置26に対する出庫物品Wsの到達完了を示す到達信号を取り扱う制御部30と、無人搬送車50側と各種の信号を送受信するための送受信部31を含む。
制御部30は出庫用搬送システムにおける搬送手段側信号制御部としての機能を有する。
なお、出庫コンベア24における搬送開始位置25と搬送終了位置26と、出庫コンベア24の搬送速度は予め設定されているので、搬送開始位置25から搬送終了位置26へ出庫物品Wsが搬送されるまでに必要な物品搬送時間Tsは自ずと設定される。
〔スタッカクレーンについて〕
次に、スタッカクレーン32について説明する。
スタッカクレーン32は、入庫要求又は出庫要求に基く運行指示を受けて収容棚11の物品収容部12への物品Wの保管、あるいは収容棚11に収容されている物品Wの取り出しを行なうためのものである。
この実施形態のスタッカクレーン32は、入庫用搬送システムにおける物品搬送車に相当する。
スタッカクレーン32は、走行台車33、マスト(図示せず)、キャリッジ34、スライドフォーク35、機側コントローラ36等から主に構成されている。
走行台車33には一対のマストが前後に立設されており、両マスト間において昇降自在のキャリッジ34が備えられている。
また、走行台車34には、床面の軌道13に対して転動する車輪(図示せず)を前後に備えているほか、走行台車34を軌道13上において往復走行させるための走行用モータ(図示せず)と、キャリッジ34を昇降させるための昇降用モータ(図示せず)と、スタッカクレーン32側の各機器を制御する機側コントローラ36が搭載されている。
一方、キャリッジ34には、移載機構としてのスライドフォーク35が、収容棚11の物品収容部12へ向けて進退自在に備えられている。
また、このスライドフォーク35は入庫コンベア16の搬送終了位置17及び出庫コンベア24の搬送開始位置25に向けて進退自在となっている。
ここで、スタッカクレーン32における機側コントローラ36について詳細に説明する。
機側コントローラ36は、地上側に設置された運行制御コントローラからの運行指示を受けてスタッカクレーン32の各機器を制御するコントローラである。
機側コントローラ36は、図2に示すように、スタッカクレーン32の作動制御のための制御部37のほか、運行制御コントローラ40との通信手段の一部である送受信部38を含む。
制御部37は送受信部38と接続されており、運行制御コントローラ40からの運行指示に基づきスタッカクレーン32の各機器を制御するものとなっている。
また、制御部37は、各種の演算処理の結果や、運行制御コントローラ40からの運行指示に関するデータ等が一時的に記憶されるものとなっている。
さらに、機側コントローラ36は、機側コントローラ36の送受信部38から運行制御コントローラ40の送受信部44へデータ送信するとしている。
〔運行制御コントローラについて〕
次に、運行制御コントローラ40について説明する。
運行制御コントローラ40は、出庫要求又は入庫要求に基く運行指示をスタッカクレーン32に与えるものであり、この実施形態では、収容棚11及びスタッカクレーン32と独立して備えられている。
この実施形態の運行制御コントローラ40は、機側コントローラ36と共にスタッカクレーン制御機構を構成し、スタッカクレーン制御機構は、入庫用搬送システムにおける搬送車制御機構に相当する。
運行制御コントローラ40には、図2に示すように、各種の計算やプログラムを実行する演算処理部41と、各種データやプログラムを記憶する記憶部42と、データの入力を行うことができる入力部43と、通信手段の一部である送受信部44が含まれている。
演算処理部41は記憶部42、入力部43、送受信部44に接続されており、入庫指示を受けた際に、スタッカクレーン32の現在位置から積込位置14までの走行に必要な所要走行時間Trを求める機能を有している。
さらに、演算処理部41は、入庫物品Wnが搬送終了位置18に搬送されるまでの物品搬送時間Tnと所要走行時間Trとの比較を継続的に行う機能を有する。
演算処理部41は、物品搬送時間Tnと所要走行時間Trの継続的な比較において、所要走行時間Trが物品搬送時間以上となった時点(Tr≧Tn)で、スタッカクレーン32が積込位置14へ向けて走行するように機側コントローラ36へ指示を出す機能を有する。
入力部43はオペレータによる直接入力を図るためのものであり、例えば、キーボード又はモニタ機能を有するタッチパネル等が用いられる。
送受信部44は機側コントローラ36とのデータの送受信を図るためのものであり、機側コントローラ36の送受信部38と運行制御コントローラ40の送受信部44によりクレーン側通信手段が構成される。
この実施形態では、記憶部42には、各種の処理を行なうためのプログラムが格納されているほか、演算処理部41による演算処理の結果や、スタッカクレーン32のキャリッジ34の現在位置情報、各物品収容部12及び積込位置14、積降位置15の位置情報を記憶することが可能となっている。
なお、運行制御コントローラ40は、入庫コンベア用コントローラ21に対する通信手段を備えており、送受信部45は入庫コンベア用コントローラ21の送受信部23とともに、入庫コンベア側通信手段を構成する。
従って、運行制御コントローラ40は、入庫コンベア用コントローラ21との通信を通じて、入庫コンベア16における搬送開始位置17及び搬送終了位置18に対する入庫物品Wnの有無を確認することができる。
〔無人搬送車について〕
次に、無人搬送車50について説明する。
図1では、出庫コンベア24の搬送終了位置26を臨むように、無人搬送車50の走行ライン46が敷設されている。
この走行ライン46には、複数の無人搬送車50が配置されている。
走行ライン46は無人搬送車50を案内することができ、ここでは、循環式の走行ラインとなっている。
走行ライン46において、出庫コンベア24の搬送終了位置26を臨む位置は、出庫用搬送システムにおける積込位置47に相当する。
また、出庫物品Wsを送り出す出荷ライン49が、走行ライン46を臨むように設置されているが、走行ライン46において、出荷ライン49を臨む位置を出庫用搬送システムにおける積降位置48とする。
この実施形態の無人搬送車50は、出庫用搬送システムにおける物品搬送車に相当する。
無人搬送車50は、バッテリ駆動による自走式の車両であり、走行駆動源であるモータ(図示せず)と、物品Wを搭載することができる荷台(図示せず)と、積込位置47における出庫物品Wsの取り込みと、積降位置48において荷台上の出庫物品Wsを送り出しを行う移載機構(図示せず)と、無人搬送車50の各部を制御する車側コントローラ51を備えている。
車側コントローラ51は、図3に示すように、制御部52と送受信部53を備えており、基本的にスタッカクレーン32の機側コントローラ36と同一構成である。
地上には各無人搬送車50の運行を制御する運行制御コントローラ54が備えられており、運行制御コントローラ54と無人搬送車50との通信を可能とする送受信部53、58が各無人搬送車50と運行制御コントローラ54に備えられている。
運行制御コントローラ54は、図3に示すように、演算処理部55と、記憶部56と、入力部57と、送受信部58、59とを含み、スタッカクレーン32の運行制御コントローラ40と基本的に同一である。
運行制御コントローラ54は、出庫コンベア用コントローラ29に対する通信手段を備えており、送受信部59は出庫コンベア用コントローラ29の送受信部31と共に出庫コンベア側通信手段を構成する。
なお、この実施形態の運行制御コントローラ54は、車側コントローラ51と共に無人搬送車制御機構を構成し、この無人搬送車制御機構は出庫搬送システムにおける搬送車制御機構に相当する。
演算処理部55は、出庫指示を受けた際に、無人搬送車50の現在位置から積込位置47までの走行に必要な所要走行時間Tdを求める機能を有している。
さらに、演算処理部55は出庫コンベア24における出庫物品Wsの物品搬送時間Tsと所要走行時間Tdとの比較を継続的に行う機能を有する。
演算処理部55は、物品搬送時間Tsと所要走行時間Tdの継続的な比較において、所要走行時間Tdが物品搬送時間Ts以上となった時点(Td≧Ts)で、無人搬送車50が積込位置47へ向けて走行するように車側コントローラ51へ指示を出す機能を有する。
〔入庫物品の搬送方法について〕
次に、この実施形態に係る物品搬送システムによる物品Wの搬送方法について図4に基づき説明する。
初めに、入庫用搬送システムによる入庫物品Wnの搬送方法について説明する。
入庫用搬送システムは、物品搬送手段としての入庫コンベア16と、物品搬送車としてのスタッカクレーン32を含む物品搬送システムである。
スタッカクレーン32は軌道13上の任意の位置で待機している状態とする。
まず、入庫物品Wnが入庫コンベア16の搬送開始位置17において開始位置センサ19により認識されると、入庫コンベア16が入庫コンベア用コントローラ21より搬送指令を受けて入庫物品Wnの搬送を開始する。
このとき、入庫コンベア用コントローラ21から運行制御コントローラ40に対して入庫物品Wnの認識信号S1が伝達される。
ここでは、入庫物品Wnの認識信号S1はスタッカクレーン32の走行を許可することを意味している。
認識信号S1を受けた運行制御コントローラ40では、スタッカクレーン32が現在位置から積込位置14に到達するまでの所要走行時間Trが求められる。
このとき、入庫コンベア16における搬送終了位置18に入庫物品Wnが搬送されるまでに必要な物品搬送時間Tnと所要走行時間Trとの比較を運行制御コントローラ40により継続的に行う。
具体的には運行制御コントローラ40における演算処理部41がタイマ機能と併せて演算処理して両時間Tn、Trの比較を連続して行う。
両時間Tn、Trの比較の結果、所要走行時間Trが物品搬送時間Tn以下(Tr<Tn)の場合には、運行制御コントローラ40は基本的にはスタッカクレーン32に対して運行指示を与えず、物品搬送時間Tnと所要走行時間Trの比較を継続する。
ただし、物品搬送時間Tnが所要走行時間Trに対して十分な時間差がある場合(Tr<<Tn)には、例えば、短時間で処理できる別の出庫物品Wsの作業(以下「割り込み作業」と表記する。)を行うように運行制御コントローラ40がスタッカクレーン32に運行指示を与える。
つまり、物品搬送時間Tnの所要走行時間Trに対する十分な時間差と、割り込み作業の対象となる運行指示の有無と、割り込み作業に必要な作業時間と、スタッカクレーン32の現在位置等を考慮し、割り込み作業の条件が成立する場合には、先に入庫指示を受けた入庫物品Wnの作業前に、スタッカクレーン32が割り込み作業を行う。
例えば、スタッカクレーン32が積込位置14で待機している状態で、入庫指示が生じると、スタッカクレーン32は、入庫物品Wnが搬送終了位置18に達するまで積込位置14での待機を継続しなければならない。
このとき、例えば、待機時間よりも短時間で完了することが明らかな出庫指示(例えば、出庫コンベア24に近い物品収容部12の物品Wの出庫等)が運行制御コントローラ40に存在していると、出庫物品Wsの出庫を優先して行った後に積込位置14にスタッカクレーン32を移動させるようにする。
ところで、入庫物品Wnの搬送過程において物品搬送時間Tnと所要走行時間Trの比較を継続すると、入庫コンベア16における入庫物品Wnの搬送が進捗し、所要走行時間Trが物品搬送時間Tn以上(Tr≧Tn)となる。
この時点で、運行制御コントローラ40はスタッカクレーン32に対して積込位置14への走行指示を与える。
走行指示を受けたスタッカクレーン32は積込位置14への走行を開始する。
入庫物品Wnはスタッカクレーン32の積込位置14への到着と同時、あるいはスタッカクレーン32の到着よりも早く搬送終了位置18に達する。
入庫物品Wnが搬送終了位置18に達すると、終了位置センサ20が入庫物品Wnを認識して、入庫コンベア16の駆動を停止するとともに、入庫物品Wnの搬送終了を示す到達信号S2を運行制御コントローラ40に伝達する。
ここでは、入庫物品Wnの到達信号S2はスタッカクレーン32への入庫物品Wnの積み込みを許可することを意味している。
その後、スタッカクレーン32が積込位置14に到達すると、運行制御コントローラ40は入庫コンベア用コントローラ21に対して信号S3を伝達する。
信号S3は、スタッカクレーン32の走行を不可とすることを意味している。
その後、運行制御コントローラ40は入庫物品Wnの積み込みが可能であるか確認し、確認後にスタッカクレーン32に対して入庫物品Wnの積込指令を与える。
そして、スライドフォーク35を作動させ、搬送後の入庫物品Wnを入庫コンベア16からスタッカクレーン32へ積み込む。
入庫物品Wnをスタッカクレーン32に積み込んだ時点で、通信を通じて運行制御コントローラ40では入庫物品Wnがスタッカクレーン32に積み込まれたことが認識される。
このとき、入庫コンベア16の終了位置センサ20には入庫物品Wnが認識されなくなることから、運行制御コントローラ40に対して入庫物品Wnの不在信号S4を伝達する。
入庫物品Wnの不在信号S4はスタッカクレーン32に対する入庫物品Wnの積み込みを不可とすることを意味している。
入庫物品Wnの不在信号S4を受けた運行制御コントローラ40は、スタッカクレーン32へ走行指令を出す。
次いで、入庫物品Wnを搭載したスタッカクレーン32は入庫先と対応する所定の積降位置15へ走行し、指定された収容棚11の物品収容部12へ入庫物品Wnを積み降ろす。
このように、入庫用搬送システムによる入庫物品Wnの搬送によれば、スタッカクレーン32の所要走行時間Trと入庫コンベア16における入庫物品Wnの物品搬送時間Tnとの比較において、十分な時間差が存在する場合には、物品搬送時間Tnの一部を活用した別の物品Wに対する割り込み作業が可能となる。
つまり、入庫コンベア16の物品搬送時間Tnとスタッカクレーン32の所要走行時間Trとを相互に十分関連付けた上でスタッカクレーン32の走行を制御することにより、入庫物品Wnが搬送終了位置18に到達したとき、あるいはその直後にスタッカクレーン32を積込位置14に到達させることができる。
〔出庫物品の搬送方法について〕
次に、出庫用搬送システムによる出庫物品Wsの搬送方法について図5に基づいて説明する。
出庫用搬送システムは、物品搬送手段としての出庫コンベア24と、物品搬送車としての無人搬送車50を含む物品搬送システムである。
ここでは、まず、収容棚11からスタッカクレーン32への出庫物品Wsの取り出しと出庫物品Wsの出庫コンベア24への移載について説明する。
運行制御コントローラ40からスタッカクレーン32に対して出庫指示が出されると、スタッカクレーン32は走行指令を受けて収容棚11における出庫物品Wsの物品収容部12に対応する位置(入庫物品Wnを積み降ろす積降位置15と同じ位置)へ向けて走行する。
スタッカクレーン32は取り込み指令を受けて物品収容部12から出庫物品Wsを取り出してキャリッジ34に出庫物品Wsを搭載する。
スタッカクレーン32に対する出庫物品Wsの搭載が完了したとき、運行制御コントローラ40において出庫物品Wsがスタッカクレーン32に搭載されたことを認識する。
次いで、運行制御コントローラ40はスタッカクレーン32に対して出庫コンベア24への走行指令を与える。
スタッカクレーン32が出庫コンベア24へ走行を開始して一定の時間経過後に、運行制御コントローラ40から出庫コンベア用コントローラ29へ対して搬送準備を促す準備信号S5を伝達する。
出庫コンベア用コントローラ29では準備信号S5を受けて出庫物品Wsの到着が近いことを認識され、出庫コンベア24が駆動できるように準備を行う。
出庫コンベア24の準備がほぼ完了する前にスタッカクレーン32が出庫コンベア24の搬送開始位置25を臨む位置に到達する。
このとき、運行制御コントローラ40ではスタッカクレーン32が搬送開始位置25を臨む位置に到達したことが認識されている。
スタッカクレーン32が到達した後に出庫コンベア24の準備が完了すると、出庫コンベア用コントローラ29は運行制御コントローラ40に出庫物品Wsの移載を許可する移載可信号S6を伝達する。
移載可信号S6を受けた運行制御コントローラ40は、移載可能な状態であるか確認した後、スタッカクレーン32に移載指示を出し、スタッカクレーン32は出庫物品Wsを出庫コンベア24の搬送開始位置25に積み降ろす。
そして、運行制御コントローラ40は、出庫コンベア用コントローラ29に対して搬送許可を示す搬送可信号S7を伝達する。
次に、出庫物品Wsが出庫コンベア24の搬送開始位置25において開始位置センサ27により認識されると、出庫コンベア24が出庫物品Wsの搬送を開始するとともに、出庫コンベア用コントローラ29から無人搬送車50の運行制御コントローラ54に対して出庫物品Wsの認識信号S8が伝達される。
ここでは、出庫物品Wsの認識信号S8は無人搬送車50の走行を許可することを意味している。
認識信号S8を受けた運行制御コントローラ54では、無人搬送車50が現在位置から物品積込降位置47に到達するまでの所要走行時間Tdが求められる。
このとき、出庫コンベア24における搬送終了位置26に出庫物品Wsが搬送されるまでに必要な物品搬送時間Tsと所要走行時間Tdとの比較を運行制御コントローラ54により継続的に行う。
比較の結果、所要走行時間Tdが物品搬送時間Ts以下(Td<Ts)の場合には、運行制御コントローラ54は基本的には無人搬送車50に対して指示を与えず、物品搬送時間Tsと所要走行時間Tdの比較を継続する。
ただし、物品搬送時間Tsが所要走行時間Tdに対して十分な時間差がある場合(Td<<Ts)には、例えば、当該無人搬送車50を用い、短時間で処理できる割り込み作業を行うように、運行制御コントローラ54が無人搬送車50に運行指示を与える。
つまり、物品搬送時間Tsの所要走行時間Tdに対する十分な時間差と、割り込み作業の対象となる搬送指示の有無と、割り込み作業に必要な作業時間と、無人搬送車50の現在位置等を考慮し、割り込み作業の条件が成立する場合には、先に出庫指示を受けた出庫物品Wsの作業前に、無人搬送車50が割り込み作業を行う。
例えば、無人搬送車50が積込位置47で待機した状態で、出庫指示が生じると、無人搬送車50は、出庫物品Wsが搬送終了位置26に達するまで積込位置47での待機を継続しなければならない。
このとき、待機時間より短い時間で完了する別の作業が運行制御コントローラ54に存在していると、別の物品に係る割り込み作業を優先して行った後に積込位置47に無人搬送車50を移動させるようにすればよい。
ところで、出庫物品Wsの搬送過程において物品搬送時間Tsと所要走行時間Tdの比較を継続すると、出庫コンベア24における出庫物品Wsの搬送が進捗し、所要走行時間Tdが物品搬送時間Ts以上(Td≧Ts)となる。
この時点で、運行制御コントローラ54は無人搬送車50に対して積込位置47への走行指示を与える。
走行指令を受けた無人搬送車50は積込位置47への走行を開始する。
出庫物品Wsは無人搬送車50が積込位置47に到着と同時あるいは無人搬送車50の到着よりも早く搬送終了位置26に達する。
出庫物品Wsが搬送終了位置26に達すると、終了位置センサ28が出庫物品Wsを認識して、出庫コンベア24の駆動を停止するとともに、出庫物品Wsの搬送終了を示す到達信号S9を運行制御コントローラ54に伝達する。
ここでは、出庫物品Wsの到達信号S9は無人搬送車50への出庫物品Wsの積み込みを許可することを意味している。
その後、無人搬送車50が積込位置47に到達すると、運行制御コントローラ54は出庫コンベア用コントローラ29に対して信号S10を伝達する。
信号S10は、無人搬送車50の走行を不可とすることを意味している。
その後、運行制御コントローラ54は出庫物品Wsの積み込みが可能であるか確認し、確認後に無人搬送車50に対して出庫物品Wsの積込指令を与える。
そして、搬送後の出庫物品Wsを出庫コンベア24から無人搬送車50へ積み込む。
出庫物品Wsを無人搬送車50に積み込んだ時点で、通信を通じて運行制御コントローラ54において出庫物品Wsが無人搬送車50に積み込まれたことが認識される。
このとき、出庫コンベア24の終了位置センサ28には出庫物品Wsが認識されなくなることから、運行制御コントローラ54に対して出庫物品Wsの不在信号S11を伝達する。
出庫物品Wsの不在信号S11は無人搬送車50の出庫物品Wsの積み込みを不可とすることを意味している。
出庫物品Wsの不在信号S11を受けた運行制御コントローラ54は、無人搬送車50へ走行指令を出す。
次いで、出庫物品Wsを搭載した無人搬送車50は出荷ライン49と対応する所定の積降位置48へ走行し、指定された出荷ライン49へ出庫物品Wsを積み降ろす。
このように、出庫用搬送システムによる出庫物品Wsの搬送によれば、無人搬送車50の所要走行時間に対して、出庫コンベア24における出庫物品Wsの物品搬送時間Tsが十分な時間差がある場合には、物品搬送時間Tsの一部を活用した別の物品Wに対する割り込み作業が可能となる。
つまり、出庫コンベア24の物品搬送時間Tsと無人搬送車50の所要走行時間Tdを相互に十分関連付けた上で無人搬送車50の走行を制御することにより、出庫物品Wsが搬送終了位置26に到達したとき、あるいはその直後に無人搬送車50を積込位置47に到達させることができる。
この実施形態に係る物品搬送システムによれば以下の効果を奏する。
(1)物品搬送手段の物品搬送時間と物品搬送車の所要走行時間を相互に十分関連付けた上で物品搬送車の走行制御することにより、物品が搬送終了位置に到達したときに物品搬送車が積込位置が達することになる。このため、物品搬送車が積込位置で待機する時間や、物品が搬送終了位置で待機する時間は低減され、物品の搬送効率は向上する。また、所要走行時間に対して物品搬送時間が十分に大きいとき、物品が物品搬送手段により搬送され、物品搬送時間が所要走行時間以上となるまでの間は、例えば、物品搬送車を別の物品に対する作業を行うから、物品の搬送効率が確実に向上する。
(2)物品搬送手段による物品の認識信号が、物品搬送手段と物品搬送車との通信を通じて物品搬送車へ伝達されるから、物品が物品認識位置にて認識されたとき、現在位置から積降位置に到達するまでの物品搬送車の所要走行時間が求められ、予め把握されている物品搬送時間と所要走行時間との比較が継続的に行なうことができる。
(3)搬送車制御機構に含まれる車側信号制御部が物品搬送車が積込位置に到達したことを示す信号を搬送手段制御機構へ伝達制御するから、搬送手段制御機構は信号を受けた時点で物品搬送車が積込位置に到達したことを認識することができる。
(4)入庫用搬送機構としての入庫コンベアによる物品の搬送と、スタッカクレーンの走行が関連付けられる。このため、入庫コンベアの物品搬送時間とスタッカクレーンの所要走行時間を相互に十分関連付けた上でスタッカクレーンを走行制御するから、例えば、入庫コンベアとスタッカクレーンを用いた物品の入庫の際、スタッカクレーンの搬送効率を向上させることができる。
(5)出庫用搬送機構としての出庫コンベアによる物品の搬送と、無人搬送車の走行が関連付けられる。このため、出庫コンベアの物品搬送時間と無人搬送車の所要走行時間を相互に十分関連付けた上で無人搬送車を走行制御するから、例えば、出庫コンベアと無人搬送車を用いた物品の出庫の際、無人搬送車の搬送効率を向上させることができる。
(6)基本的に、物品搬送手段制御機構と搬送車制御機構を用いることにより、物品搬送手段の物品搬送時間と物品搬送車の所要走行時間が関連付けられるから、例えば、小規模な搬送システムであっても、搬送システムを一元的に管理する上位コンピュータ等の設備を必要とはしない。
(7)物品搬送手段において物品の搬送異常が発生しても、一定の時間経過後に、搬送車制御機構において搬送異常に係る運行指示を取り消し、別の物品の搬送に係る運行指示を実行するようにすれば、物品搬送システム全体が停止することはなく、物品搬送システムの柔軟かつ弾力的な運用が可能となる。
なお、本発明は、上記した第1、第2の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、物品搬送システムとして、スタッカクレーンと入庫コンベアを含む入庫用搬送システムと、出庫コンベアと無人搬送車を含む出庫用搬送システムを例示したが、例えば、走行ラインが異なる無人搬送車を組み合わせた構成を含むシステムでもよい。
○ 上記の実施形態では、入庫コンベア又は出庫コンベアを含む物品搬送システムとしたが、例えば、入庫物品と出庫物品の搬送を兼用する入出庫コンベアを含む物品搬送システムとしてもよい。また、物品搬送手段としてのコンベアの数や位置は特に限定されず、例えば、収容棚の一部に設けた荷捌きコンベアであってもよい。
○ 上記の実施形態では、物品搬送車としてスタッカクレーンと無人搬送車を説明したが、例えば、天井走行式や地上走行式の有軌道台車に適用してもよく、物品搬送車は少なくとも物品を搬送することができる台車又は車両であればよい。また、物品を移載する移載機構は物品搬送車に設けてもよいが、例えば、積込位置や積降位置に別途設けるようにしてもよい。
この発明の実施形態に係る自動倉庫の概要を示す平面図である。 この発明の実施形態に係る入庫用搬送システムの概要を示すブロック図である。 この発明の実施形態に係る出庫用搬送システムの概要を示すブロック図である。 入庫用搬送システムによる入庫物品の入庫作業における通信チャート図である。 出庫用搬送システムによる出庫物品の出庫作業における通信チャート図である。
符号の説明
10 自動倉庫
11 収容棚
14 積込位置(入庫の場合)
15 積降位置(入庫の場合)
16 入庫コンベア
17 搬送開始位置(入庫コンベア)
18 搬送終了位置(入庫コンベア)
21 入庫コンベア用コントローラ
24 出庫コンベア
25 搬送開始位置(出庫コンベア)
26 搬送終了位置(出庫コンベア)
29 出庫コンベア用コントローラ
32 スタッカクレーン
36 機側コントローラ
40 運行制御コントローラ(スタッカクレーン用)
46 走行ライン
47 積込位置(出庫の場合)
48 積降位置(出庫の場合)
50 無人搬送車
51 車側コントローラ
54 運行制御コントローラ(無人搬送車)
Tn 物品搬送時間(入庫物品Wnの)
Ts 物品搬送時間(出庫物品Wsの)
Tr 所要走行時間(スタッカクレーン32の)
Td 所要走行時間(無人搬送車50の)
Wn 入庫物品
Ws 出庫物品
S1〜S11 信号

Claims (6)

  1. 物品認識位置及び搬送終了位置を設定した物品搬送手段が備えられ、
    前記搬送終了位置を臨む積込位置と、物品積降先を臨む積降位置が設定されるとともに、前記積込位置と前記積降位置との間を走行する物品搬送車が備えられ、
    前記物品が前記物品認識位置にて認識されたとき、前記物品搬送車が現在位置から前記積降位置に到達するまでの所要走行時間を求め、
    前記物品が前記搬送終了位置に搬送されるまでに必要な物品搬送時間と前記所要走行時間との比較を継続的に行い、
    前記所要走行時間が前記物品搬送時間以上となった時点で、前記物品搬送車に対して前記積込位置への走行指令を与えて前記物品搬送車を前記積込位置へ走行させ、
    前記物品が前記積込位置に到達したときに前記物品搬送車に対して前記物品の積込指令を与え、前記物品を前記物品搬送手段から前記物品搬送車へ積み込み、
    前記積降位置にて前記積降先へ前記物品を積み降ろすことを特徴とする物品の搬送方法。
  2. 前記物品搬送手段と前記物品搬送車との通信を通じて、前記物品搬送手段による前記物品の認識を示す信号と、前記積込位置に対する前記物品の到達を示す信号を前記物品搬送車へ送信することを特徴とする請求項1記載の物品の搬送方法。
  3. 物品の搬送開始位置及び搬送終了位置を設定した物品搬送手段が備えられ、
    前記搬送終了位置を臨む積込位置と、物品積降先を臨む積降位置が設定されるとともに、前記積込位置と前記積降位置との間を走行する物品搬送車が備えられ、
    前記物品搬送手段を駆動制御する搬送手段制御機構と、前記物品搬送車を駆動制御する搬送車制御機構と、前記搬送手段制御機構と前記搬送車制御機構との間で相互通信する通信手段が備えられ、
    前記搬送手段制御機構は、前記物品搬送手段よる前記物品の認識を示す信号と、前記積込位置に対する前記物品の到達を示す信号を前記搬送車制御機構へ伝達する搬送手段側信号制御部を含み、
    前記搬送車制御機構は、前記物品搬送車の各部を制御する駆動制御部と、前記物品の走行が開始されたとき、前記物品搬送車が現在位置から前記積込位置までの走行に必要な所要走行時間を求めるとともに、前記物品の前記搬送終了位置までの物品搬送時間と前記所要走行時間との比較を継続的に行う演算処理部とを含み、
    前記駆動制御部は、前記所要走行時間が前記物品搬送時間より大きくなった時点で、前記物品搬送車に対して前記積込位置への走行指令を与えるほか、認識信号を受けてから前記物品搬送車に対して前記物品の積込指令を与えることを特徴とする物品搬送システム。
  4. 前記搬送車制御機構は、前記物品搬送車が前記積込位置に到達したことを示す信号を前記搬送手段制御機構へ伝達する車側信号制御部を含むことを特徴とする請求項3記載の物品搬送システム。
  5. 前記物品搬送手段は自動倉庫における入庫用搬送機構であり、前記物品搬送車はスタッカクレーンであることを特徴とする請求項3又は4記載の物品搬送システム。
  6. 前記物品搬送手段は自動倉庫における出庫用搬送機構であり、前記物品搬送車は無人搬送車であることを特徴とする請求項3又は4記載の物品搬送システム。
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