JP5480235B2 - 機械式駐車装置、機械式駐車システム、及びその制御装置、制御方法、制御プログラム - Google Patents

機械式駐車装置、機械式駐車システム、及びその制御装置、制御方法、制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、機械式駐車装置、機械式駐車システム、及びその制御装置、制御方法、制御プログラムに関するものである。
従来、機械式駐車装置は、車両の出庫後に、乗入階にある車両の載置されていないパレットである空きパレットをそのまま待機させ、次の入庫処理に速やかに対応させる入庫優先モードや、車両の出庫後に、乗入階の空きパレットを格納棚に格納させ、パレットを搬送するリフト搬送機を格納棚の階で待機させ、出庫処理に速やかに対応させる出庫優先モードなどの運転モードが設定され、運用されている。
下記特許文献1では、機械式駐車装置を遠隔監視する管理センタにおいて、機械式駐車装置から出力される作動状態の情報を監視し、機械式駐車装置の保守の必要性を判断する遠隔保守システムの技術が提案されている。
特許第3996492号
しかしながら、従来の方法では、管理人がいないマンション等の機械式駐車装置の場合には運転モードが固定されているので、出庫優先モードが固定運用されている午前では、車両を入庫させる場合に待ち時間が長くなり、一方、入庫優先モードが固定運用されている午後では、車両を出庫させる場合に待ち時間が長くなるという問題があった。特に、高揚程型の機械式駐車装置の場合には、リフト搬送機の昇降時間が長くなるので、待ち時間に与える影響が大きい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、車両の入出庫にかかる時間を低減する機械式駐車装置、及びその制御システム、制御方法、並びに制御プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下の手段を採用する。
本発明は、車両を載置したパレットを格納する機械式駐車装置の制御装置であって、前記機械式駐車装置の所定期間内の稼働実績に関する情報であり、予約時刻と搬送終了時刻とを含む時刻の情報、及び入庫と出庫との呼び出しモードの情報を含む稼働実績情報に基づいて、時間情報と、前記機械式駐車装置の異なる複数の運転モードから少なくとも1つ選定される前記運転モードとが対応づけられる第1スケジュールを記憶させる記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記第1スケジュールによって前記機械式駐車装置を運転させる第1スケジュール実行指示を前記機械式駐車装置に対して出力するスケジュール実行手段と、を具備し、前記運転モードは、前記機械式駐車装置の所定の運転処理を優先させる優先モード、及び前記優先モードをオフ状態にする非優先モードのうち、どちらか一方のモードとされる機械式駐車装置の制御装置を提供する。
このような構成によれば、車両を載置したパレットを格納する機械式駐車装置の稼働実績情報に基づいて、時間情報と、前記機械式駐車装置の異なる複数の運転モードから少なくとも1つ選定される前記運転モードとが対応づけられる第1スケジュールが記憶され、記憶された第1スケジュールによって機械式駐車装置を運転させる第1スケジュール実行指示が機械式駐車装置に対して出力される。ここで、稼働実績情報は、例えば、車両の入出庫に関する実績(入出庫実績)、選定された運転モードの実績(運転実績)、及び電源モードの情報である。
このように、機械式駐車装置の稼働実績に基づいて決定された第1スケジュールによって機械式駐車装置を運転させるので、機械式駐車装置を稼働実績に沿うスケジュールで稼働できる。これにより、所定の稼働実績が比較的高い時間帯の場合には所定の運転処理を優先させ、頻度が高い稼働要求を優先的に処理させることにより、車両を入出庫させるまでの待機時間を低減できる。また、所定の稼働実績が比較的低い時間帯の場合には、所定の運転処理を優先させる運転をオフ状態にすることにより、所定の運転処理を優先させることにより長くなる待機時間を低減でき、運転効率が向上される。
上記機械式駐車装置の制御装置は、前記搬送終了時刻から前記予約時刻を減算することにより、前記車両の運転者の待ち時間を算出し、前記待ち時間に基づいて前記第1スケジュールを決定する第1スケジュール決定手段を具備することとしてもよい。
上記機械式駐車装置の制御装置において、前記第1スケジュールは、前記稼働実績から
推定される前記機械式駐車装置の稼働傾向に基づいて決定されることが好ましい。
これにより、機械式駐車装置の稼働傾向に応じたスケジュールによって機械式駐車装置
を運転させることができる。
上記機械式駐車装置の制御装置における前記第1スケジュールは、前記所定期間内に少なくとも1回決定されることが好ましい。
スケジュールは、所定期間毎に1回決定される。所定期間とは、例えば、1日、1週間、1カ月等の期間であり、1日毎にバッチ処理される場合には時間毎のスケジューリング、1週間毎にバッチ処理される場合には、曜日毎のスケジューリングが行えることとなる。このように所望のタイミングでスケジュール決定されることにより、曜日毎、時間帯毎等の細やかなスケジューリングができる。
上記機械式駐車装置の制御装置において、現在の前記稼働実績情報における前記車両の入出庫の予約件数が複数になった場合に、現在の前記優先モードの情報を前記記憶手段に記憶させ、前記優先モードをオフ状態に切り替えさせる優先モード切替指示をリアルタイムに出力するリアルタイム処理手段を具備することとしてもよい。
このような構成によれば、予約件数が複数になった場合には、現在の優先モードをオフ状態に切り替えて、機械式駐車装置を運転させる。現在設定されている優先モードで運転することにより、処理が遅くなり予約件数が増大する状態である場合には、優先モードをオフ状態に切り替えることにより、待機時間がさらに長くなることを防ぐことができる。
上記機械式駐車装置の制御装置において、前記予約件数が0になった場合に、前記リアルタイム処理手段は、オフ状態にされている前記優先モードを、オフ状態に切り替えられる直前に前記記憶手段に記憶された前記優先モードに切り替える前記優先モード切替指示を出力することとしてもよい。
予約件数が複数になった後に予約件数が0件となれば、オフ状態に切り替える直前に選定されていた元の優先モードが記憶手段から呼び出され、元の優先モードで機械式駐車装置を運転させる。これにより、スケジュールに優先モードを設定した状態に戻すことができる。
上記機械式駐車装置の制御装置において、前記運転モードは、前記車両の入庫を優先させる入庫優先モード、及び前記車両の出庫を優先させる出庫優先モードを含み、前記第1スケジュールは、前記稼働実績情報における前記車両の入庫件数が出庫件数より多い場合には前記入庫優先モードが選定され、前記車両の前記出庫件数が前記入庫件数より多い場合には前記出庫優先モードが選定されることとしてもよい。
所定期間内の車両の入出庫件数に基づいて、入庫優先モードと出庫優先モードとが選定されるので、待ち時間の短縮に繋がる。
本発明は、車両を載置したパレットを格納する機械式駐車装置の制御装置であって、前記機械式駐車装置の所定期間内の稼働実績に関する情報である稼働実績情報に基づいて、時間情報と、前記機械式駐車装置の異なる複数の運転モードから少なくとも1つ選定される前記運転モードとが対応づけられる第1スケジュールを記憶させる記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記第1スケジュールによって前記機械式駐車装置を運転させる第1スケジュール実行指示を前記機械式駐車装置に対して出力するスケジュール実行手段と、を具備し、複数の前記機械式駐車装置が縦列して設けられる場合に、前記運転モードは、前記機械式駐車装置の所定の運転処理を優先させる優先モード、及び前記優先モードをオフ状態にする非優先モードのうち、どちらか一方のモードとされ、かつ、縦列する前記機械式駐車装置のうち入出庫口が備えられる前側の前記機械式駐車装置である前側号機を優先的に使用する前側優先モードを含み、前記第1スケジュールは、前記稼働実績情報における前記車両の入庫件数と第1閾値とが比較され、前記入庫件数が前記第1閾値より小さい期間は、前記前側優先モードが選定され、前記入庫件数が前記第1閾値以上の期間は、前記前側優先モードがオフ状態にされる機械式駐車装置の制御装置を提供する。
縦列式の機械式駐車装置の場合に、所定期間内の車両の入庫件数と第1閾値とを比較し、夜間等の入庫件数が少ない場合には、前側号機を優先的に使用することにより、後側号機の運転が最小化されるので、省エネに繋がる。また、入庫件数が多い場合には、前側号機の優先モードをオフ状態にし、非優先モードで使用されるので、つまり、入庫時に前側号機と後側号機とを交互に使用され、均等に入庫されるので、出庫時には前側号機と後側号機とに出庫処理が分散し、出庫にかかる待ち時間が短縮される。
上記機械式駐車装置の制御装置において、複数の前記機械式駐車装置が前側号機と後側号機とに縦列して設けられる場合に、前記運転モードは、前記前側号機と前記後側号機に同時に入庫予約がされた場合には、リフト搬送機の昇降タイミングをずらして運転して消費電力のピークカットを行う消費電力ピークカットモード、及び前記前側号機と前記後側号機に同時に出庫予約がされた場合には、リフト搬送機の昇降タイミングをずらし、回生電力のピークカットを行う回生電力ピークカットモードを含み、前記第1スケジュールは、前記稼働実績情報における入出庫にかかる前記車両1台当たりの前記待機時間と、第2閾値とが比較され、前記車両1台当たりの前記待機時間が前記第2閾値より小さい場合には、前記消費電力ピークカットモードまたは前記回生電力ピークカットモードが選定されることとしてもよい。
ピークカットモードをオン状態(有効)にする運転では、ピークカットモードをオフ状態(無効)にする運転と比較すると待ち時間が長くなるが、車両1台当たりの待機時間が第2閾値より小さい場合に限りピークカットモードをオン状態にするスケジュールにすることにより、無駄に待機時間が長くなることを防ぎつつ、回生電力の使用が増大されるので、消費電力が削減できる。
上記機械式駐車装置の制御装置において、複数の前記機械式駐車装置が前側号機と後側号機とに縦列して設けられる場合に、前記運転モードは、前記前側号機と前記後側号機に同時に入庫予約がされた場合には、リフト搬送機の昇降タイミングをずらして運転して消費電力のピークカットを行う消費電力ピークカットモード、及び前記前側号機と前記後側号機に同時に出庫予約がされた場合には、リフト搬送機の昇降タイミングをずらし、回生電力のピークカットを行う回生電力ピークカットモードを含み、前記第1スケジュールは、所定の時間帯に、前記消費電力ピークカットモードまたは前記回生電力ピークカットモードが選定されることとしてもよい。
夏季の8時から17時の電力の供給不足等が想定される所定の時間帯にピークカットモードを有効にするなど、季節に応じたピークカットモードのスケジュールを決定することができる。
上記機械式駐車装置の制御装置において、消費電力の異なる運転モードを電源モードとし、前記車両が格納される格納棚から、前記車両を入出庫させる場合の前記電源モードである入出庫モードによる運転後、第1期間経過後に前記入出庫モードの消費電力を所定量低減した待機モードと、前記待機モードによる運転後、第2期間経過後に前記待機モードの消費電力を所定量低減した省エネモードとを前記電源モードに含む場合において、前記記憶手段は、前記稼働実績情報における前記車両の入出庫件数に基づいて選定される前記第1期間及び前記第2期間の組み合わせと、時間情報と、が対応付けられる第2スケジュールを記憶し、前記スケジュール実行手段は、前記第2スケジュールに基づいて、前記機械式駐車装置の前記電源モードの切り替えタイミングを指示するタイミング切替指示を前記機械式駐車装置に対して出力することとしてもよい。
このように、稼働実績に基づいて、電源モードが入出庫モードから待機モードに移行するまでの第1期間と、待機モードから省エネモードに移行するまでの第2期間との期間の組み合わせを変更する。入出庫件数が少ない場合(閑散期)には、第1期間及び第2期間の組み合わせは、入出庫件数が多い場合(繁忙期)の第1期間及び第2期間の組み合わせより短めに設定することにより、待機電力の削減に寄与できる。
上記機械式駐車装置の制御装置において、前記第2スケジュールは、前記稼働実績から推定される前記機械式駐車装置の稼働傾向に基づいて決定されることとしてもよい。
上記機械式駐車装置の制御装置において、前記第2スケジュールは、前記所定期間内に少なくとも1回決定されることとしてもよい。
本発明は、上記いずれかに記載の機械式駐車装置の制御装置を備えた機械式駐車装置を提供する。
本発明は、前記機械式駐車装置と、上記いずれかに記載の機械式駐車装置の制御装置とが、遠隔に配置され、通信ネットワークを介して相互に接続されている機械式駐車システムを提供する。
本発明は、車両を載置したパレットを格納する機械式駐車装置の制御方法であって、所定期間内の、前記機械式駐車装置の稼働実績に関する情報であり、予約時刻と搬送終了時刻とを含む時刻の情報、及び入庫と出庫との呼び出しモードの情報を含む稼働実績情報に基づいて、時間情報と、前記機械式駐車装置の異なる複数の運転モードから、少なくとも1つ選定される前記運転モードとが対応づけられる第1スケジュールを記憶させるステップと、記憶された前記第1スケジュールによって前記機械式駐車装置を運転させる第1スケジュール実行指示を前記機械式駐車装置に対して出力するステップと、を有し、前記運転モードは、前記機械式駐車装置の所定の運転処理を優先させる優先モード、及び前記優先モードをオフ状態にする非優先モードのうち、どちらか一方のモードとされる機械式駐車装置の制御方法を提供する。
本発明は、車両を載置したパレットを格納する機械式駐車装置の制御プログラムであって、所定期間内の、前記機械式駐車装置の稼働実績に関する情報であり、予約時刻と搬送終了時刻とを含む時刻の情報、及び入庫と出庫との呼び出しモードの情報を含む稼働実績情報に基づいて、時間情報と、前記機械式駐車装置の異なる複数の運転モードから、少なくとも1つ選定される前記運転モードとが対応づけられるスケジュールを記憶させる記憶処理と、前記記憶手段に記憶された前記スケジュールによって前記機械式駐車装置を運転させるスケジュール実行指示を前記機械式駐車装置に対して出力するスケジュール実行処理と、をコンピュータに実行させ、前記運転モードは、前記機械式駐車装置の所定の運転処理を優先させる優先モード、及び前記優先モードをオフ状態にする非優先モードのうち、どちらか一方のモードとされる機械式駐車装置の制御プログラムを提供する。
本発明は、車両を載置したパレットを格納する機械式駐車装置の制御方法であって、前記機械式駐車装置の所定期間内の稼働実績に関する情報である稼働実績情報に基づいて、時間情報と、前記機械式駐車装置の異なる複数の運転モードから少なくとも1つ選定される前記運転モードとが対応づけられる第1スケジュールを記憶させるステップと、記憶された前記第1スケジュールによって前記機械式駐車装置を運転させる第1スケジュール実行指示を前記機械式駐車装置に対して出力するステップと、を有し、複数の前記機械式駐車装置が縦列して設けられる場合に、前記運転モードは、前記機械式駐車装置の所定の運転処理を優先させる優先モード、及び前記優先モードをオフ状態にする非優先モードのうち、どちらか一方のモードとされ、かつ、縦列する前記機械式駐車装置のうち入出庫口が備えられる前側の前記機械式駐車装置である前側号機を優先的に使用する前側優先モードを含み、前記第1スケジュールは、前記稼働実績情報における前記車両の入庫件数と第1閾値とが比較され、前記入庫件数が前記第1閾値より小さい期間は、前記前側優先モードが選定され、前記入庫件数が前記第1閾値以上の期間は、前記前側優先モードがオフ状態にされる機械式駐車装置の制御方法を提供する。
本発明は、車両を載置したパレットを格納する機械式駐車装置の制御プログラムであって、前記機械式駐車装置の所定期間内の稼働実績に関する情報である稼働実績情報に基づいて、時間情報と、前記機械式駐車装置の異なる複数の運転モードから少なくとも1つ選定される前記運転モードとが対応づけられる第1スケジュールを記憶させる処理と、記憶された前記第1スケジュールによって前記機械式駐車装置を運転させる第1スケジュール実行指示を前記機械式駐車装置に対して出力する処理と、をコンピュータに実行させ、複数の前記機械式駐車装置が縦列して設けられる場合に、前記運転モードは、前記機械式駐車装置の所定の運転処理を優先させる優先モード、及び前記優先モードをオフ状態にする非優先モードのうち、どちらか一方のモードとされ、かつ、縦列する前記機械式駐車装置のうち入出庫口が備えられる前側の前記機械式駐車装置である前側号機を優先的に使用する前側優先モードを含み、前記第1スケジュールは、前記稼働実績情報における前記車両の入庫件数と第1閾値とが比較され、前記入庫件数が前記第1閾値より小さい期間は、前記前側優先モードが選定され、前記入庫件数が前記第1閾値以上の期間は、前記前側優先モードがオフ状態にされる機械式駐車装置の制御プログラムを提供する。
本発明によれば、入出庫にかかる時間を低減し、消費電力を削減することができるという効果を有する。
本発明の第1実施形態に係る機械式駐車装置の概略図である。 機械式駐車装置の乗入階の上面概略図である。 第1の実施形態に係る機械式駐車システムの電気的構成を示した機能ブロック図である。 稼働実績情報の一例を示した図である。 入庫件数と出庫件数との関係のレポートの一例を示した図である。 入庫件数と出庫件数と平均値との関係のレポートの他の一例を示した図である。 時間毎の混雑区分を示した区分スケジュールのレポートの一例を示した図である。 第1の実施形態の変形例に係る機械式駐車装置の概略図である。 第2の実施形態に係る機械式駐車装置の概略図である。 本発明の第2の実施形態にかかる機械式駐車装置の乗入階の上面概略図である。 第2の実施形態に係る支援盤の機能ブロック図である。 縦列式の機械式駐車装置において、前側優先モードを有効にするスケジュールの一例を示した図である。 縦列式の機械式駐車装置における入庫処理の動作フローである。 縦列式の機械式駐車装置における入庫処理の動作フローの続きである。 第3の実施形態に係る機械式駐車装置において、ピークカットモードを有効にするスケジュールの一例を示した図である。 第3の実施形態に係る機械式駐車装置において、ピークカットモードを有効にするスケジュールの他の一例を示した図である。
以下に、本発明に係る機械式駐車装置、及びその制御装置、制御方法、制御プログラムの実施形態について、図面を参照して説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本実施形態に係る機械式駐車装置10の概略図である。
図1に示されるように、機械式駐車装置10は、複数の階を有する構造物内に設置され、車両12を昇降させるリフト搬送機14、リフト搬送機14が昇降する昇降路16に沿って複数の階に配設された格納棚18、及びリフト搬送機14により把持され、入出庫させる車両12を載置するパレット17を備える。
本実施形態では、機械式駐車装置10を90°旋回型の機械式駐車装置として説明するが、旋回角度は90°に限定されず、例えば30°や180°であってもよい。なお、90°旋回型とは、車両10を入出庫させる乗入階(入出庫口)13に車両12を入庫させる向きと格納棚18に格納される向きとが90°異なり、格納棚18に格納する場合に、乗入階13の車両を90°旋回させる方式である。また、本実施形態に係る機械式駐車装置10、乗入階13が1階に設けられるが、乗入階の配設位置は特に限定されない。
図1に示されるように、機械式駐車装置10は、最下階である1階に乗入階13を備え、出入口扉15を介して乗入階13に車両12を入庫させ、乗入階13の上部にある格納棚18に格納させる。また、機械式駐車装置10は、出庫させる車両12を格納棚18から取り出し、出入口扉15を介して乗入階13から出庫させる。
図2は、機械式駐車装置10の乗入階13の上面概略図である。
乗入階13には、入出庫で車両12が通過する出入口扉15、車両12を載置するパレット17、乗入階13の外側に操作盤11、及び乗入階13内にパレット17を昇降させるリフト搬送機14等を制御する制御盤19が設けられている。
図3は、機械式駐車システム1の電気的構成を示した機能ブロック図である。
図3に示されるように、機械式駐車システム1は、機械式駐車装置10及び機械式駐車装置を制御する支援盤(制御装置)20を備えている。また、機械式駐車装置10と支援盤20とは、それぞれ情報の授受ができるよう通信可能に接続されている。本実施形態においては、支援盤20は、機械式駐車装置10に含まず、機械式駐車装置10と通信可能に接続して配置するので、既存の機械式駐車装置10に対して後付けできるという利点がある。ここで、本実施形態に係る機械式駐車装置は1機であることを例に挙げて説明するが、機械式駐車装置の数は特に限定されず、2機以上あってもよいこととする。
また、本実施形態においては、エレベータ式の機械式駐車装置を用いて説明するが、本発明はエレベータ式に限定されるものでなく、パレットを用いる垂直循環式、多層循環式、平面往復式、及び水平循環式等、他の方式に適用しても良い。
機械式駐車装置10は、操作盤11、制御装置40、動力ユニット41、リフト搬送機14、横送装置43、及び旋回装置44を備えている。
機械式駐車装置10は、車両12を入庫する操作及び出庫する操作を受け付ける操作盤11に対する利用者による操作内容に基づいて、機械式駐車装置10を制御する制御装置40を備えている。
制御装置40は、動力を供給する動力ユニット41を介して、パレット17を昇降させるリフト搬送機14、パレットを横送させる横送装置43、パレットを旋回させる旋回装置44等を制御し、パレットを乗入階13と格納棚18との間において移動させる。
制御装置40は、機械式駐車装置10の所定期間内の稼働実績に関する情報である稼働実績情報を支援盤20に出力する。
支援盤20は、例えば、図示しないCPU(中央演算装置)、RAM(Random Access Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体等から構成されている。後述の各種機能を実現するための一連の処理の過程は、プログラムの形式で記録媒体等に記録されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、後述の各種機能が実現される。
図3に示されるように、支援盤20は、第1スケジュール決定部21、スケジュール実行部(スケジュール実行手段)22、第2スケジュール決定部23、及び記憶部(記憶手段)24を備えている。
第1スケジュール決定部21は、稼働実績情報に基づいて、時間情報と、機械式駐車装置10の異なる複数の運転モードから少なくとも1つ選定される運転モードとが対応づけられる第1スケジュールを決定する。また、第1スケジュール決定部21は、所定期間内に少なくとも1回、バッチ処理により第1スケジュールを決定する。所定期間とは、例えば、1日、1週間、1カ月等の期間である。
なお、第1スケジュールにおける時間情報に対応づけられる運転モードは、車両12を入出庫させるまでの待機時間を低減させる運転モードが選定されることが好ましい。
ここで、運転モードは、機械式駐車装置10の所定の運転処理を優先させる優先モード、及び優先モードをオフ状態にする非優先モードのうち、どちらか一方のモードとされる。優先モードとは、例えば、機械式駐車装置10が、車両12の入庫処理を優先させる入庫優先モード、車両12の出庫処理を優先させる出庫優先モード等がある。非優先モードとは、所定の運転処理を優先する制御をしない態様である。
具体的には、第1スケジュール決定部21は、所定期間内の稼働実績情報から推定される機械式駐車装置10の稼働傾向に基づいて、第1スケジュールを決定する。ここで稼働実績情報は、例えば図4に示されるように、車両12を入出庫させた時刻、呼び出しモード(入庫または出庫)、呼び出し場所、ユーザID、車両の重量(以下「車重」という)、入出庫棚ID等の入出庫実績と、入庫優先モード、出庫優先モード等の選定された運転モードの実績である運転実績と、電源モード等の情報である。
より具体的には、第1スケジュール決定部21は、所定期間内の稼働実績情報を項目(図4参照)毎に集計し、集計結果を集約したレポートを作成するレポート作成部25を備えており、作成されたレポートに基づいて、第1スケジュールを決定する。
例えば、入出庫実績として、項目「時刻」の情報のうち、入出庫予約時間と搬送開始時刻と搬送終了時刻とに基づいて、レポート作成部25は、搬送終了時刻から入出庫予約時間を減算することにより、車両12の運転者の「待ち時間」を算出する。
また、例えば、入出庫実績として、項目「呼び出しモード」と項目「時刻」のうち、入庫予約された時刻と、出庫予約された時刻との組み合わせに基づいて、レポート作成部25は、時間帯毎に入庫件数と出庫件数とを計数する。
図5は、ある1日における、入庫件数(点線)と出庫件数(実線)とを計数して時間帯毎の傾向を示したレポートの一例である。
第1スケジュール決定部21は、図5に基づいて、出庫件数が入庫件数より多い時間帯は、運転モードを「出庫優先モード」とし、出庫件数が入庫件数より少ない時間帯は、運転モードを「入庫優先モード」とするスケジュールを決定する。
他のスケジュール決定方法の例として、図6には、ある1日の入庫件数(点線)と出庫件数(実線)との時間傾向に加えて、入庫件数と出庫件数との平均値を示している。第1スケジュール決定部21は、図6に基づいて、出庫件数が平均値以上となった時間帯は、運転モードを「出庫優先モード」とし、入庫件数が平均値より大きくなった時間帯は、「入庫優先モード」とするスケジュールを決定する。
このように、第1スケジュール決定部21は、稼働実績情報の時間毎の傾向をレポート化し、レポートを使用して1日単位でのスケジュールを作成する。本実施形態では、時間毎の傾向から1日単位でスケジュールを作成することとして説明していたが、スケジュールの作成単位はこれに限定されず、例えば、1日毎の傾向を使用して、1週間単位のスケジュールを作成することとしてもよいし、1日毎の傾向を使用して、1カ月単位のスケジュールを作成する等、分析に使用する期間、及びスケジュールを作成する期間は特に限定されない。
スケジュール実行部22は、記憶部24に記憶された第1スケジュールによって機械式駐車装置10を運転させる第1スケジュール実行指示を機械式駐車装置10に対して出力する。また、スケジュール実行部は、第2スケジュール(後段で詳述する)に基づいて、機械式駐車装置10の電源モードの切り替えタイミングを指示するタイミング切替指示を機械式駐車装置10に対して出力する。
記憶部24は、スケジュール、稼働実績情報、運転モード等の取得した情報を記憶する。
ここで、消費電力の異なる運転モードを電源モードとし、車両12が格納される格納棚18から、車両12を入出庫させる場合の電源モードである入出庫モードによる運転後、第1期間経過後に入出庫モードの消費電力を所定量低減した待機モードと、待機モードによる運転後、第2期間経過後に待機モードの消費電力を所定量低減した省エネモードとを電源モードに含む。
第2スケジュール決定部23は、稼働実績情報における車両の入出庫件数に基づいて選定される第1期間及び第2期間の組み合わせと、時間情報と、が対応付けられる第2スケジュールを決定し、第2スケジュールを記憶部24に記憶させる。
以下に、第2スケジュール決定部23が第2スケジュールを決定する方法の一例を具体例を挙げて説明する。
図7(a)に示されるように、稼働実績情報の単位時間(例えば、1時間、30分、15分等、特に限定されない。)当たりの入出庫件数(=入庫件数+出庫件数)と、入出庫件数に対して設定される規定値C及び規定値D(ここで、規定値C>規定値Dとする)とを比較する。入出庫件数≧規定値Cの場合、入出庫件数≧規定値Dの場合、入出庫件数<規定値Dの場合のそれぞれを順に、混雑度合いを示す混雑区分「繁忙期」「通常期」「閑散期」とし、時間帯毎に混雑区分を割り当て、区分スケジュールとする。
さらに、図7(b)に示されるように、各混雑区分と、入出庫モードから待機モードへの移行期間である第1期間及び待機モードから省エネモードへの移行期間である第2期間の組み合わせと、を対応付け、対応情報とする。ここで、閑散期、通常期、繁盛期の第1期間をそれぞれ期間A、期間A´、期間A´´とする場合、それぞれの大小関係は、A<A´<A´´とすることが好ましい。また、閑散期、通常期、繁盛期の第2期間をそれぞれ期間B、期間B´、期間B´´とする場合、それぞれの大小関係は、B<B´<B´´とすることが好ましい。
第2スケジュール決定部23は、区分スケジュールと対応情報とに基づいて、待機モードへの移行スケジュール及び省エネモードへの移行スケジュールを決定し、スケジュール実行部22に出力する。
例えば、深夜から明け方(0時から5時)の時間帯では、入出庫件数が規定値Dを下回っているので「閑散期」となるが、「閑散期」の入出庫モードから省エネモードまでの移行期間(例えば、5分+10分=15分)は、「繁忙期」の移行期間(例えば、15分+60分=75分)より短く設定することにより、繁忙期の場合よりも速やかに(例えば、75分−15分=60分早く)、省エネモードに移行させることができる。このように、速やかに省エネモードに移行することにより、消費電力を低減でき、省エネに寄与できる。
また、例えば、日中(9時から12時)の時間帯では、入出庫件数が規定値C以上となっているので「繁忙期」となるが、「繁忙期」の入出庫モードから待機モードまでの移行期間(例えば、15分)は、「通常期」の移行期間(例えば、10分)より長く設定しており、通常期の場合よりも省エネモードに移行させるまでの時間が長い。これにより、前回の入出庫から11分の間隔で入出庫がある場合には、「通常期」の設定では入出庫モードから待機モードへの切り替え直後に、入出庫モードに戻して入出庫することとなるが、「通常期」よりも長めに「繁忙期」を設定することにより、無駄な待機モードへの切り替えを低減することで機器寿命を長くすることができる。
以下に本実施形態にかかる機械式駐車システム1における制御方法について説明する。
機械式駐車装置10は、稼働実績情報を収集し、所定間隔で支援盤20に出力する。支援盤20に入力された稼働実績情報は記憶部24に記憶されるとともに、項目毎に集計され、第1スケジュール決定部21において稼働実績に応じた第1スケジュールが決定される。スケジュール実行部22は、決定された第1スケジュールによって機械式駐車装置10を運転させる第1スケジュール実行指示を、機械式駐車装置10に対して出力する。
また、稼働実績情報に基づいて、電源モードの切り替えスケジュールである第2スケジュールが決定されると、スケジュール実行部22により、第2スケジュールに基づいて、機械式駐車装置10の電源モードの切り替えタイミングを指示するタイミング切替指示が出力される。
機械式駐車装置10は、第1スケジュール実行指示に基づき、所定の時間に所定の運転モードとなるように運転モードを切り替えながら運転する。また、機械式駐車装置10は、タイミング切替指示に基づいて、電源モードを入出庫モードから待機モードに切り替えるまで、及び待機モードから省エネモードに切り替えるまでの切替タイマー値を変更しながら運転する。
以上説明してきたように、本実施形態にかかる機械式駐車装置10、機械式駐車システム1、及びその制御装置、制御方法、制御プログラムによれば、車両12を載置したパレットを格納する機械式駐車装置10の稼働実績情報に基づいて、時間情報と、機械式駐車装置10の異なる複数の運転モードから少なくとも1つ選定される運転モードとが対応づけられる第1スケジュールに基づいて、機械式駐車装置10を運転させる第1スケジュール実行指示が機械式駐車装置10に対して出力される。
このように、機械式駐車装置10の稼働実績に基づいて決定された第1スケジュールによって機械式駐車装置10を運転させるので、機械式駐車装置10を稼働実績に沿うスケジュールで稼働できる。これにより、出庫処理が入庫処理より稼働実績が多い時間帯(例えば、日中)の場合には出庫処理を優先させ、頻度が高い稼働要求(出庫処理)を優先的に処理させることにより、車両12を入出庫させるまでの待機時間を低減できる。
また、深夜等の出庫処理の稼働要求が比較的高くなることがない時間帯の場合には、出庫優先モードをオフ状態にして、入庫優先モードをオン状態にして運転させることにより、入庫処理を優先させ、入庫処理を速やかに行うことができる。
このように、稼働実績に応じて細やかに設定される運転モードによって機械式駐車装置10を運転させ、入出庫にかかる待ち時間を低減することにより機械式駐車装置10の運転効率を向上させることができる。
さらに、稼働実績に基づいて、待機モードや省エネモードへの移行期間を変更させ、移行期間の時間比率を増大させることで、待機電力を削減できる。このように、本発明は、機械式駐車装置10の運転効率を向上させ、省エネに寄与できるエコ運転を支援する制御装置(支援盤20)であり、これを備えることにより、環境に優しい機械式駐車装置を提供できる。
なお、本実施形態においては、第1スケジュールは、第1スケジュール決定部21によって決定され、第2スケジュールは第2スケジュール決定部23によって決定されることとして説明しているが、これに限定されない。第1スケジュール及び第2スケジュールは、例えば、人手によって作成されるものであってもよい。
また、本実施形態においては、稼働実績情報は、機械式駐車装置10側から支援盤20に出力することとして説明していたが、これに限定されず、例えば、機械式駐車装置10に蓄積された稼働実績情報を支援盤20側から取得要求することにより、支援盤20に取得するようにしてもよい。
さらに、本実施形態における支援盤20は、機械式駐車装置10と情報の授受可能に接続されており、機械式駐車装置10の近傍に配置されていることを例に挙げて説明していたが、支援盤20の配置位置はこれに限定されない。支援盤20は、例えば、機械式駐車装置10内に含まれることとしてもよいし、機械式駐車装置10からLANや公衆回線等のネットワークを介して接続された遠隔地に配置される監視センター等に設けられることとしてもよい。遠隔の監視センター等に支援盤20を設ける場合には、遠隔からの監視によって、エコ運転を制御できることとなる。
〔変形例〕
上記第1の実施形態においては、機械式駐車装置10が、1機である場合を例に挙げて説明していたが、複数号機であってもよい。
図8は、機械式駐車装置10を3機備える機械式駐車システム1aの電気的構成を示した機能ブロック図である。図8に示されるように、機械式駐車システム1aは、複数の機械式駐車装置10x,10y,10z及び機械式駐車装置を制御する支援盤20を備えている。以下特に明記しない場合には機械式駐車装置は、機械式駐車装置10として記述する。
機械式駐車装置10が複数ある場合には、各機械式駐車装置10においてそれぞれ稼働実績情報が収集され、各機械式駐車装置10から支援盤20に対して、稼働実績情報が出力される。
支援盤20は、各機械式駐車装置10から取得した稼働実績情報に基づいて生成された第1スケジュールに応じた第1スケジュール実行指示、及び第2スケジュールに応じたタイミング切替指示を出力する。また、支援盤20は、最適号機決定部50を備えており、最適号機決定部50は、複数の機械式駐車装置10のうちから、稼働実績情報に基づいて車両12の入出庫先となる機械式駐車装置10を決定する。
具体的には、最適号機決定部50は、所定のタイミング(例えば、月に1回)で、稼働実績情報に基づいてユーザID毎の車重、待ち時間、入出庫頻度、消費電力量等の号機決定パラメータを集計し、各機械式駐車装置10にかかる負荷が均等になるように、即ち、号機決定パラメータの値が平均化されるように、各車両の入庫先を決定する。
このように、定期利用者等の繰り返し入出庫がなされる車両がある場合には、号機決定パラメータを集計し、定期的に分析して入庫先を割り当てることにより、所定の機械式駐車装置10に入出庫が偏ることを防ぎ、偏りによって生じる待ち時間の増大を低減することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について図9から図13を用いて説明する。本実施形態にかかる機械式駐車システム1bは機械式駐車装置10が複数縦列して設けられている点で、第1の実施形態と異なる。以下、本実施形態の制御装置について、第1の実施形態、第2の実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる点について主に説明する。
図9は、縦列式の機械式駐車装置10の概略図である。
図9に示されるように、本実施形態にかかる機械式駐車システム1bは、前側号機の機械式駐車装置(以下「前側号機」という)10Aと、後側号機の機械式駐車装置(以下「後側号機」という)10Bとを備えた機械式駐車装置10と、支援盤20bを備えている。車両12を入出庫させる出入口となる出入口扉15は、前側号機10A側に設けられており、後側号機10Bに入出庫させる車両12は、前側号機10Aを通じて行われる。つまり、前側号機10Aは、前側号機10Aの格納棚18及び後側号機10Bの格納棚18の車両12の入出庫で稼働し、後側号機10Bは、後側号機10Bの格納棚18の車両12の入出庫においてのみ稼働する。
運転モードは、前側号機10Aを優先的に使用する前側優先モード(優先モード)と、前側優先モードをオフ状態にする前側非優先モード(非優先モード)とを含んでいる。
前側優先モードは、車両12の入庫時に優先的に前側号機10Aが選定され、後側号機10Bの運転を最小化(つまり、出庫運転以外の運転はしない)し、省エネを図る運転モードであり、例えば、入庫が少ない夜間に用いて好適である。また、前側優先モードをオフ状態にする前側非優先モードは、入庫時には前側号機10Aと後側号機10Bとを交互に選定するので、前側号機10Aと後側号機10Bとに均等に入庫される運転モードである。前側優先モードをオフ状態にする前側非優先モードにした場合には、出庫運転は、前側号機10Aと後側号機10Bとに処理が分散されるので、出庫にかかる待ち時間が低減される。
図10には、縦列式の機械式駐車装置10の乗入階13の上面概略図である。
前側号機10Aの乗入階13には、入出庫で車両12が通過する出入口扉15が設けられ、前側号機10Aと後側号機10Bとの間には、中間扉15cが設けられている。また、前側号機10Aには、前側号機10Aを制御する制御盤19aが設けられ、後側号機10Bには、後側号機10Bを制御する制御盤19bが設けられている。
図11は、本実施形態にかかる支援盤20bの機能ブロック図を示している。
図11に示されるように、支援盤20bは、第1スケジュール決定部21b及びリアルタイム処理部26を備えている。
第1スケジュール決定部21bは、稼働実績情報における車両の入庫件数と第1閾値とを比較し、入庫件数が第1閾値より小さい期間は、前側優先モードを選定し、入庫件数が第1閾値以上の期間は、前側非優先モードを選定し、第1スケジュールを決定する。
また、本実施形態のように、縦列式の機械式駐車装置を設ける場合には、稼働実績情報の「運転実績」情報に、縦列前側優先モードが選定されたか否かの情報が含まれる。
より具体的には、第1スケジュール決定部21bは、以下のように稼働実績情報に基づいて第1スケジュールを決定する。レポート作成部25bによって作成されるレポート結果の例が図12に示されている。図12は、縦列式の機械式駐車装置10において、ある1日の入庫件数の傾向と、1時間当たりの入庫回数規定値A(第1閾値)との関係を示した図である。入庫回数規定値Aとは、単位時間(例えば、1時間)に入庫できる能力の1/4程度を目安に予め設定される値である。
図12に基づいて、第1スケジュール決定部21bは、稼働実績情報における車両の入庫件数が、入庫回数規定値Aより小さい時間帯は、前側優先モードを選定し、入庫件数が、入庫回数規定値A以上になる時間帯は、前側非優先モードを選定し、第1スケジュールを決定する。
リアルタイム処理部26は、現在の稼働実績情報における車両12の入出庫の予約件数が複数になった場合に、現在の優先モード(例えば、前側優先モード)の情報を記憶部24に記憶させ、優先モードをオフ状態(例えば、前側非優先モード)に切り替えさせる優先モード切替指示をリアルタイムに出力する。
また、リアルタイム処理部26は、予約件数が0になった場合に、オフ状態にされている優先モードを、オフ状態に切り替えられる直前に記憶部24に記憶された優先モードに切り替える優先モード切替指示を、スケジュール実行部22に出力する。
スケジュール実行部22は、優先モード切替指示を取得すると、機械式駐車装置10に対し、優先モードをオフ状態にする又は優先モードを有効にしてオン状態にする、優先モード切替指示を出力し、優先モードの切り替えを実行させる。
以下に、図13及び図14を用いて、車両12の入庫処理について説明する。なお、前側号機10Aと後側号機10Bとの処理内容が同じ場合には、合わせて記載することとする。
入庫車両がある場合には、乗入階13の外側に配置されている操作盤11により、機械式駐車装置10が入庫起動の操作がなされると(図13ステップSA1)、リフト搬送機14が上昇し(ステップSA2、ステップSA2´)、空パレットが取り出される(ステップSA3、ステップSA3´)。取出した空パレットを把持したリフト搬送機14は、下降し(ステップSA4、ステップSA4´)、乗入階13において停止する(ステップSA5、ステップSA5´)。
また、後側号機10Bは、前側号機10Aを介して入出庫がなされるため、図10に示される中間扉15cが開かれる前に、前側号機10Aのリフト搬送機14が、所定階以上にあるか否かが判定され(ステップSA13)、所定階以上でない場合には前側号機10Aのリフト搬送機が所定階以上に上昇するのを待機し(ステップSA14)、ステップSA13の判定を繰り返す。前側号機10Aのリフト搬送機14が所定階以上にあると判定された場合には、乗入階13のデッキは閉状態とされる(ステップSA15)。
パレット17が乗入階13に到着すると、後側号機10Bの中間扉15cが開かれ(ステップSA6´)、出入口扉15が開状態とされる(ステップSA6、ステップSA6´)。運転者は、車両12をパレット17に進入させる(ステップSA7、ステップSA7´)。車両12の運転者は、降車して乗入階13の外側に退出し(ステップSA8、ステップSA8´)、操作盤11を介して出入口扉15の閉操作をする(ステップSA9、ステップSA9´)。そうすると、中間扉15c及び出入口扉15が閉じられ(ステップSA10、ステップSA10´)、乗入階13のデッキは閉状態とされる(ステップSA16)。リフト搬送機14は上昇し(ステップSA11、ステップSA11´)、車両12が載置されたパレット17である実パレットが格納される(ステップSA12)。
また、車両の出庫処理の場合には、上述した入庫時の「空きパレット」の取り出し(ステップSA3、ステップSA3´)を、車両が載置されたパレットである「実パレット」の取り出しに読み替え、上述した入庫時の「実パレット」の格納(ステップSA12、ステップSA12´)を、車両が退車後のパレットである「空きパレット」の格納に読み替えることにより、同様の動作フローで説明できる。
以下に本実施形態にかかる機械式駐車システム1bにおける制御方法について説明する。
機械式駐車装置10は、稼働実績情報を収集し、所定間隔で支援盤20bに出力する。支援盤20bに入力された稼働実績情報は記憶部24に記憶されるとともに、項目毎に集計され、第1スケジュール決定部21において稼働実績に応じ、前側優先モードのオンオフ状態と時間情報とが対応づけられた第1スケジュールが決定される。スケジュール実行部22は、決定された第1スケジュールによって機械式駐車装置10を運転させる第1スケジュール実行指示を、機械式駐車装置10に対して出力する。機械式駐車装置10は、取得した第1スケジュール実行指示に基づいて、所定の時間に前側優先モードのオンオフ状態を切り替えて運転させる。
また、機械式駐車装置10の入出庫予約件数が複数になった場合には、その情報が機械式駐車装置10から支援盤20bに出力される。入出庫の予約件数が複数になった場合には、支援盤20において、現在の「前側優先モード」の情報を、記憶部に記憶させる。また、リアルタイム処理部26から、「前側優先モード」をオフ状態に切り替える優先モード切替指示が機械式駐車装置10に対して出力され、優先モード切替指示を取得した機械式駐車装置10は、前側優先モードをオフ状態にして、運転させる。
機械式駐車装置10の入出庫の予約件数が0になった場合には、その情報が機械式駐車装置10から支援盤20bに出力される。入出庫の予約件数が0になった場合には、支援盤20bにおいて、記憶部に記憶された優先モードの情報(前側優先モード)の情報を読み出し、機械式駐車装置10に対して、優先モード切替指示を出力する。機械式駐車装置10は、優先モード切替指示を取得すると、オフ状態にしていた優先モードをオン状態にし、前側優先モードによって、運転させる。
以上説明してきたように、本実施形態に係る機械式駐車装置、及びその制御装置、制御方法、制御プログラムによれば、縦列式の機械式駐車装置の場合に、所定期間内の車両の入庫件数と第1閾値とを比較し、夜間等の入庫件数が少ない場合には、前側号機10Aを優先的に使用することにより、後側号機10Bの運転が最小化されるので、省エネに繋がる。また、入庫件数が多い場合には、前側号機10Aの優先モードをオフ状態にして運転されるので、つまり、入庫時に前側号機10Aと後側号機10Bとが交互に使用され、均等に入庫処理されるので、出庫時には前側号機10Aと後側号機10Bとに出庫処理が分散し、出庫にかかる待ち時間が短縮される。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態にかかる機械式駐車システムは機械式駐車装置が複数縦列して設けられており、運転モードにおいて、使用電力の最大値と回生電力の最大値とをずらして運転するピークカットモードを含んでいる点で、第1の実施形態、第2の実施形態と異なる。以下、本実施形態の制御装置について、第1の実施形態、第2の実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる点について主に説明する。
運転モードは、使用電力の最大値と回生電力の最大値とをずらして運転するピークカットモード(優先モード)を含んでいる。ここで、ピークカットモードについて説明する。
ピークカットモードには、主に3つのモードがあり、ア)前側号機と後側号機に同時に入庫予約がされた場合には、リフト搬送機の昇降タイミングを意図的にずらし、消費電力のピークカットを行う。イ)前側号機と後側号機に同時に出庫予約がされた場合には、リフト搬送機の昇降タイミングを意図的にずらし、回生電力のピークカットを行う。ウ)前側号機と後側号機に同時に入庫予約及び出庫予約がされた場合には、力行運転と回生運転の同期を取り、同時に昇降運転を行うことで、回生運転で発電した電力を、力行運転で利用して、使用(買電)電力を削減する。ピークカットモードは、省エネ対策として好適な運転モードである。
一方、ピークカットモードをオフ状態(非優先モード)にする場合において、入庫予約及び出庫予約は、予約されたタイミングで、可能な限りなりゆきで実行されるので、リフト搬送機の昇降運転は、前側号機と後側号機とも指示されたタイミングで動作され、ピークカットモードをオン状態で運転する場合と比較して、入出庫待ち時間を短縮することができる。
このように、縦列式の機械式駐車装置の場合には、前側号機と後側号機とを同時に稼働させ、同時入庫運転及び同時出庫運転が可能であるが、同時に運転できるまで処理が待機されることがあり、入庫待ちや出庫待ち時間を短縮することが見込めない。また、同時入庫運転すると使用電力のピークが発生し、同時出庫運転すると回生電力のピークが発生するので、前側号機と後側号機のリフト搬送機の昇降タイミングを調整するピークカットモードを設け、ピークの回避を行っている。
第1スケジュール決定部は、稼働実績情報における入出庫にかかる車両1台当たりの単位時間(例えば、1時間、30分、15分等、特に限定されない。)当たりの待機時間と、第2閾値とを比較し、車両1台当たりの待機時間が第2閾値より小さい場合には、ピークカットモードを選定する。レポート作成部において、例えば、図15に示されるような、入庫にかかる待ち時間(点線)と、出庫にかかる待ち時間(実線)と、許容できる待ち時間の規定値B(第2閾値)とを比較したレポートを作成する。第1スケジュール決定部は、レポートに基づいて、許容できる待ち時間以下となっている時間帯は、ピークカットモードをオン状態にし、許容できる待ち時間を超える入庫処理或いは出庫処理がある場合には、ピークカットモードをオフ状態にする第1スケジュールを決定する。
また、本実施形態のように、縦列式の機械式駐車装置を設ける場合には、稼働実績情報の「運転実績」情報に、縦列ピークカットモードが選定されたか否かの情報が含まれる。
このように、ピークカットモードをオン状態にする運転では、ピークカットモードをオフ状態にする運転と比較すると待ち時間が長くなるが、車両1台当たりの待機時間が第2閾値より小さい場合に限りピークカットモードを有効にするスケジュールとしているので、無駄に待機時間が長くなることを防ぎつつ、回生電力の使用が増大され、消費電力の削減に寄与できる。また、ピークカットモードをオフ状態にする運転をした場合には、ピークカットモードをオン状態にした場合と比較して待ち時間を低減することができる。
〔変形例〕
また、他のスケジュールの決定方法の例として、図16に示されるように、第1スケジュール決定部は、8時から17時等の所定の時間帯(例えば、夏季の電力供給不足が想定される時間帯)にピークカットモードをオン状態に選定したスケジュールとしてもよい。
このように、夏季の電力の供給不足等が想定される所定の時間帯にピークカットモードを有効にすることで、季節の電力需要に応じた運転を行うことができ、消費電力の削減に寄与できる。
なお、本発明の実施形態は、上述の第1から第3の実施形態のみに限定されることはない。例えば、第1から第3の実施形態を適宜組み合わせる等してもよい。
1 機械式駐車システム
10 機械式駐車装置
12 車両
20 支援盤(制御装置)
21 第1スケジュール決定部
22 スケジュール実行部(スケジュール実行部)
23 第2スケジュール決定部
24 記憶部(記憶手段)

Claims (19)

  1. 車両を載置したパレットを格納する機械式駐車装置の制御装置であって、
    前記機械式駐車装置の所定期間内の稼働実績に関する情報であり、予約時刻と搬送終了時刻とを含む時刻の情報、及び入庫と出庫との呼び出しモードの情報を含む稼働実績情報に基づいて、時間情報と、前記機械式駐車装置の異なる複数の運転モードから少なくとも1つ選定される前記運転モードとが対応づけられる第1スケジュールを記憶させる記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記第1スケジュールによって前記機械式駐車装置を運転させる第1スケジュール実行指示を前記機械式駐車装置に対して出力するスケジュール実行手段と、を具備し、
    前記運転モードは、前記機械式駐車装置の所定の運転処理を優先させる優先モード、及び前記優先モードをオフ状態にする非優先モードのうち、どちらか一方のモードとされる機械式駐車装置の制御装置。
  2. 前記搬送終了時刻から前記予約時刻を減算することにより、前記車両の運転者の待ち時間を算出し、前記待ち時間に基づいて前記第1スケジュールを決定する第1スケジュール決定手段を具備する請求項1に記載の機械式駐車装置の制御装置。
  3. 前記第1スケジュールは、前記稼働実績から推定される前記機械式駐車装置の稼働傾向に基づいて決定される請求項1または請求項2に記載の機械式駐車装置の制御装置。
  4. 前記第1スケジュールは、前記所定期間内に少なくとも1回決定される請求項1から請求項3のいずれかに記載の機械式駐車装置の制御装置。
  5. 現在の前記稼働実績情報における前記車両の入出庫の予約件数が複数になった場合に、現在の前記優先モードの情報を前記記憶手段に記憶させ、前記優先モードをオフ状態に切り替えさせる優先モード切替指示をリアルタイムに出力するリアルタイム処理手段を具備する請求項1から請求項のいずれかに記載の機械式駐車装置の制御装置。
  6. 前記予約件数が0になった場合に、
    前記リアルタイム処理手段は、オフ状態にされている前記優先モードを、オフ状態に切り替えられる直前に前記記憶手段に記憶された前記優先モードに切り替える前記優先モード切替指示を出力する請求項に記載の機械式駐車装置の制御装置。
  7. 前記運転モードは、前記車両の入庫を優先させる入庫優先モード、及び前記車両の出庫を優先させる出庫優先モードを含み、
    前記第1スケジュールは、前記稼働実績情報における前記車両の入庫件数が出庫件数より多い場合には前記入庫優先モードが選定され、前記車両の前記出庫件数が前記入庫件数より多い場合には前記出庫優先モードが選定される請求項1から請求項のいずれかに記載の機械式駐車装置の制御装置。
  8. 車両を載置したパレットを格納する機械式駐車装置の制御装置であって、
    前記機械式駐車装置の所定期間内の稼働実績に関する情報である稼働実績情報に基づいて、時間情報と、前記機械式駐車装置の異なる複数の運転モードから少なくとも1つ選定される前記運転モードとが対応づけられる第1スケジュールを記憶させる記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記第1スケジュールによって前記機械式駐車装置を運転させる第1スケジュール実行指示を前記機械式駐車装置に対して出力するスケジュール実行手段と、を具備し、
    複数の前記機械式駐車装置が縦列して設けられる場合に、
    前記運転モードは、前記機械式駐車装置の所定の運転処理を優先させる優先モード、及び前記優先モードをオフ状態にする非優先モードのうち、どちらか一方のモードとされ、かつ、縦列する前記機械式駐車装置のうち入出庫口が備えられる前側の前記機械式駐車装置である前側号機を優先的に使用する前側優先モードを含み、
    前記第1スケジュールは、前記稼働実績情報における前記車両の入庫件数と第1閾値とが比較され、前記入庫件数が前記第1閾値より小さい期間は、前記前側優先モードが選定され、前記入庫件数が前記第1閾値以上の期間は、前記前側優先モードがオフ状態にされる機械式駐車装置の制御装置。
  9. 複数の前記機械式駐車装置が前側号機と後側号機とに縦列して設けられる場合に、
    前記運転モードは、前記前側号機と前記後側号機に同時に入庫予約がされた場合には、リフト搬送機の昇降タイミングをずらして運転して消費電力のピークカットを行う消費電力ピークカットモード、及び前記前側号機と前記後側号機に同時に出庫予約がされた場合には、リフト搬送機の昇降タイミングをずらし、回生電力のピークカットを行う回生電力ピークカットモードを含み、
    前記第1スケジュールは、前記稼働実績情報における入出庫にかかる前記車両1台当たりの前記待機時間と、第2閾値とが比較され、前記車両1台当たりの前記待機時間が前記第2閾値より小さい場合には、前記消費電力ピークカットモードまたは前記回生電力ピークカットモードが選定される請求項1から請求項のいずれかに記載の機械式駐車装置の制御装置。
  10. 複数の前記機械式駐車装置が前側号機と後側号機とに縦列して設けられる場合に、
    前記運転モードは、前記前側号機と前記後側号機に同時に入庫予約がされた場合には、リフト搬送機の昇降タイミングをずらして運転して消費電力のピークカットを行う消費電力ピークカットモード、及び前記前側号機と前記後側号機に同時に出庫予約がされた場合には、リフト搬送機の昇降タイミングをずらし、回生電力のピークカットを行う回生電力ピークカットモードを含み、
    前記第1スケジュールは、所定の時間帯に、前記消費電力ピークカットモードまたは前記回生電力ピークカットモードが選定される請求項1から請求項のいずれかに記載の機械式駐車装置の制御装置。
  11. 消費電力の異なる運転モードを電源モードとし、前記車両が格納される格納棚から、前記車両を入出庫させる場合の前記電源モードである入出庫モードによる運転後、第1期間経過後に前記入出庫モードの消費電力を所定量低減した待機モードと、前記待機モードによる運転後、第2期間経過後に前記待機モードの消費電力を所定量低減した省エネモードとを前記電源モードに含む場合において、
    前記記憶手段は、前記稼働実績情報における前記車両の入出庫件数に基づいて選定される前記第1期間及び前記第2期間の組み合わせと、時間情報と、が対応付けられる第2スケジュールを記憶し、
    前記スケジュール実行手段は、前記第2スケジュールに基づいて、前記機械式駐車装置の前記電源モードの切り替えタイミングを指示するタイミング切替指示を前記機械式駐車装置に対して出力する請求項1から請求項10のいずれかに記載の機械式駐車装置の制御装置。
  12. 前記第2スケジュールは、前記稼働実績から推定される前記機械式駐車装置の稼働傾向に基づいて決定される請求項11に記載の機械式駐車装置の制御装置。
  13. 前記第2スケジュールは、前記所定期間内に少なくとも1回決定される請求項11または請求項12に記載の機械式駐車装置の制御装置。
  14. 請求項1から請求項13のいずれかに記載の機械式駐車装置の制御装置を備えた機械式駐車装置。
  15. 前記機械式駐車装置と、請求項1から請求項13のいずれかに記載の機械式駐車装置の制御装置とが、遠隔に配置され、通信ネットワークを介して相互に接続されている機械式駐車システム。
  16. 車両を載置したパレットを格納する機械式駐車装置の制御方法であって、
    所定期間内の、前記機械式駐車装置の稼働実績に関する情報であり、予約時刻と搬送終了時刻とを含む時刻の情報、及び入庫と出庫との呼び出しモードの情報を含む稼働実績情報に基づいて、時間情報と、前記機械式駐車装置の異なる複数の運転モードから、少なくとも1つ選定される前記運転モードとが対応づけられる第1スケジュールを記憶させるステップと、
    記憶された前記第1スケジュールによって前記機械式駐車装置を運転させる第1スケジュール実行指示を前記機械式駐車装置に対して出力するステップと、を有し、
    前記運転モードは、前記機械式駐車装置の所定の運転処理を優先させる優先モード、及び前記優先モードをオフ状態にする非優先モードのうち、どちらか一方のモードとされる機械式駐車装置の制御方法。
  17. 車両を載置したパレットを格納する機械式駐車装置の制御プログラムであって、
    所定期間内の、前記機械式駐車装置の稼働実績に関する情報であり、予約時刻と搬送終了時刻とを含む時刻の情報、及び入庫と出庫との呼び出しモードの情報を含む稼働実績情報に基づいて、時間情報と、前記機械式駐車装置の異なる複数の運転モードから、少なくとも1つ選定される前記運転モードとが対応づけられるスケジュールを記憶させる記憶処理と、
    前記記憶手段に記憶された前記スケジュールによって前記機械式駐車装置を運転させるスケジュール実行指示を前記機械式駐車装置に対して出力するスケジュール実行処理と、をコンピュータに実行させ、
    前記運転モードは、前記機械式駐車装置の所定の運転処理を優先させる優先モード、及び前記優先モードをオフ状態にする非優先モードのうち、どちらか一方のモードとされる機械式駐車装置の制御プログラム。
  18. 車両を載置したパレットを格納する機械式駐車装置の制御方法であって、
    前記機械式駐車装置の所定期間内の稼働実績に関する情報である稼働実績情報に基づいて、時間情報と、前記機械式駐車装置の異なる複数の運転モードから少なくとも1つ選定される前記運転モードとが対応づけられる第1スケジュールを記憶させるステップと、
    記憶された前記第1スケジュールによって前記機械式駐車装置を運転させる第1スケジュール実行指示を前記機械式駐車装置に対して出力するステップと、を有し、
    複数の前記機械式駐車装置が縦列して設けられる場合に、
    前記運転モードは、前記機械式駐車装置の所定の運転処理を優先させる優先モード、及び前記優先モードをオフ状態にする非優先モードのうち、どちらか一方のモードとされ、かつ、縦列する前記機械式駐車装置のうち入出庫口が備えられる前側の前記機械式駐車装置である前側号機を優先的に使用する前側優先モードを含み、
    前記第1スケジュールは、前記稼働実績情報における前記車両の入庫件数と第1閾値とが比較され、前記入庫件数が前記第1閾値より小さい期間は、前記前側優先モードが選定され、前記入庫件数が前記第1閾値以上の期間は、前記前側優先モードがオフ状態にされる機械式駐車装置の制御方法。
  19. 車両を載置したパレットを格納する機械式駐車装置の制御プログラムであって、
    前記機械式駐車装置の所定期間内の稼働実績に関する情報である稼働実績情報に基づいて、時間情報と、前記機械式駐車装置の異なる複数の運転モードから少なくとも1つ選定される前記運転モードとが対応づけられる第1スケジュールを記憶させる処理と、
    記憶された前記第1スケジュールによって前記機械式駐車装置を運転させる第1スケジュール実行指示を前記機械式駐車装置に対して出力する処理と、をコンピュータに実行させ、
    複数の前記機械式駐車装置が縦列して設けられる場合に、
    前記運転モードは、前記機械式駐車装置の所定の運転処理を優先させる優先モード、及び前記優先モードをオフ状態にする非優先モードのうち、どちらか一方のモードとされ、かつ、縦列する前記機械式駐車装置のうち入出庫口が備えられる前側の前記機械式駐車装置である前側号機を優先的に使用する前側優先モードを含み、
    前記第1スケジュールは、前記稼働実績情報における前記車両の入庫件数と第1閾値とが比較され、前記入庫件数が前記第1閾値より小さい期間は、前記前側優先モードが選定され、前記入庫件数が前記第1閾値以上の期間は、前記前側優先モードがオフ状態にされる機械式駐車装置の制御プログラム。
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