JP4433443B2 - 機械式駐車装置とその運用方法及び運用制御プログラム - Google Patents

機械式駐車装置とその運用方法及び運用制御プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機械式駐車装置とその運用方法及び運用制御プログラムに係る。特に複数の入庫バースと複数の出庫バースとを有する機械式駐車装置に好適な構造と、その運用方法と運用制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、都市空間の有効利用のために機械式駐車装置が用いられる。特に、都心部では、大規模駐車装置が建物と一体化して用いられる。
例えば、大規模駐車装置としてリフト付き平面往復式駐車装置が採用される。リフト付き平面往復式駐車装置とは、駐車の用に供する搬送機または駐車室を平面的に配置し、搬送機の往復により駐車を行う装置であり、搬送機を往復移動させて入出庫を行うと共にその搬送機が駐車室を兼ねる形式と、駐車室と出入口間に搬送機を往復移動させて入出庫をおこなう形式がある。リフト付き平面往復式駐車装置は一般に地下空間に設けられ、リフタが車両を地上と地下の搬送機の間で搬送する。一般にリフタは入庫専用リフタと出庫専用リフタを有する。入庫専用リフタの地上部には入庫バースが設けられ、出庫専用リフタの地上部には出庫バースが設けられる。
従来の機械式駐車場では、一つのフロアに入庫バースと出庫バースとを設ける。入庫バースと出庫バースとの間に人の往来する専用通路を設けると、車の移動する経路と人の移動する経路が交差しない優れたシステムを構築できる。
また、建物と機械式駐車装置を組み合わせた場合、人の移動をスムースにしたり、車の入庫経路と出庫経路を自由に設定する目的から入庫バースを設けるフロアと出庫バースを設けるフロアを違えることもあった。
【0003】
ところで、最近の都市開発においては、建物の複合的利用が図られるようになり、例えば、一つのビルに商業目的に利用される区画と事業所に利用される区画と居住目的に利用される区画とを設けることがある。
このようなビルの地下に大規模駐車場を設けると、利用形態の異なる者が一つの機械式駐車装置を利用することとなる。例えば、商業目的に利用される区画に出入りする者の大半は、商業目的に利用される区画にある店に商品や役務を求めに来る客である。これらの者は不特定多数の者であり、駐車場を利用する時は時間貸しの形態で駐車場を利用する。これらの者の利用形態に対応するため、駐車装置は、駐車券の発行操作、時間単位の駐車料金の徴収、その徴収のチェック、サービス割引等の機能を有する。
一方、事業所に利用される区画または居住目的に利用される区画に出入りする者の大半は、事業所の従業員や居住者である。一般に、これらの者は月極め契約を締結している特定の者である。これらの者の利用形態に対応するため、駐車装置は、カード操作と駐車料金の精算のない入庫出庫操作の機能を有する。
【0004】
従来の機械式駐車装置は、これらの者を区別して取り扱っておらず、例えば月極め契約をしている者(以下、月極め利用者という。)も時間貸しで駐車場を利用する者(以下、時間貸し利用者という。)も同一の扱いをされる。
すなわち、車両を機械式駐車装置に駐車させる際に、月極め利用者も時間貸し利用者も、同じ入庫バースへ車両を進入させる。月極め利用者も時間貸し利用者も、同じ入庫バースで車両を降りる。機械式駐車装置は、車両を入庫バースからリフタ上に引き込み、下降させて駐車機構に引き渡す。駐車機構は、車両を運搬し、駐車棚に格納する。
また、車両を機械式駐車装置から出す際に、月極め利用者も時間貸し利用者も、同じ出庫バースへ行く。月極め利用者も時間貸し利用者も、同じ出庫バースで出庫要求をおこなう。機械式駐車装置は、車両を駐車棚から引きだし、移動し、リフタに乗せる。リフタは車両を上昇させ、出庫バースへ押し出す。月極め利用者も時間貸し利用者も、同じ出庫バースの車両に乗り込み、発進する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の機械式駐車装置の場合、入庫バースと出庫バースで月極め契約の者と時間貸しの者が混在する。入庫バースで車両から降りた利用形態の異なる者が商業目的に利用される区画と事業所に利用される区画と居住目的に利用される区画に分かれて移動する。また商業目的に利用される区画と事業所に利用される区画と居住目的に利用される区画に往来する者が合流して出庫バースへ入り出庫要求をする。
不特定の者が許可なく事業所に利用される区画や居住目的に利用される区画へ入ることを避けたいので、不特定多数の者と特定の者が混在することは建物の管理上好ましいことでない。上述の機械式駐車装置では、入庫バース及び出庫バースと商業目的に利用される区画、事業所に利用される区画及び居住目的に利用される区画との間で人の往来を管理するための多くの労力を必要とした。
【0006】
また、一般に商業目的に利用される区画に出入りするために時間貸しをする不特定多数の者の駐車場を利用するパターンと事業所に利用される区画と居住目的に利用される区画に出入りする月極め契約をする特定の者の駐車場を利用するパターンには際立った違いがある。例えば、時間貸し利用者はウイークエンドに頻繁に出入りし、月極め契約者はウエークデイに出入りする。また時間貸し利用者は昼間に頻繁に駐車場を利用するのに対し、月極め契約者は朝夕に頻繁に出入りする。ところが、従来の機械式駐車装置は時間貸し利用者と月極め契約者を区別しないために、夕方月極め契約者が入庫しようとすると、駐車機構内には専用に空駐車棚があるにもかかわらず、時間貸し利用者の車両が混んでいるために、入庫を待たされる。
以上のように、駐車装置が利用者を一律に取り扱ってしまうため、特定の者と不特定多数の者とを会わせずに分離して建物に誘導することが困難であり、また特定の者と不特定多数の者の車両の入出庫を分けておこなうことが困難であり、駐車場の利用者である建物の利用者にきめの細かいサービスを提供できないという問題があった。
【0007】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、従来の機械式駐車装置と機械式駐車装置の運用方法とその運用制御プログラムにかわって、利用者や顧客の利用形態別の利用を可能にし、より良いサービスをすることのできる機械式駐車装置と機械式駐車装置の運用方法とその運用制御プログラムとを提供しようとする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る不特定の者が自由に出入り可能な領域である第一の区画と特定の者だけが入ることのできる様に管理された往来可能な領域である第二の区画とを有する建物に設けられた機械式駐車装置は、車両を駐車させる駐車機構と、前記駐車機構に入庫するために運転者が車両から降りる第一の入庫バースと、前記駐車機構に入庫するために運転者が車両から降りる第二の入庫バースと、前記駐車機構から出庫するために運転者が車両に乗り込む第一の出庫バースと、前記駐車機構から出庫するために運転者が車両に乗り込む第二の出庫バースと、を備え、前記第一の入庫バースと前記第一の出庫バースとが物理的に前記第一の区画内に位置しており、前記第二の入庫バースと前記第二の出庫バースとが物理的に前記第二の区画内に位置しているものとした。
【0009】
上記本発明の構成により、建物が往来可能な領域である第一の区画と特定の者だけが入ることのできる様に管理された往来可能な領域である第二の区画を有し、前記第一の入庫バースと前記第一の出庫バースとが前記第一の区画にあり、前記第二の入庫バースと前記第二の出庫バースとが前記第二の区画にあり、駐車機構が車両を駐車させ、運転手は第一の入庫バースで前記駐車機構に入庫するために車両から降りて第一の出庫バースで前記駐車機構から出庫するために車両から降り、運転手は第二の入庫バースで前記駐車機構に入庫するために車両から降りて第二の出庫バースで前記駐車機構から出庫するために車両に乗り込むので、第一の入庫バースで車両から降りた運転手と第二の入庫バースで車両から降りた運転手がそれぞれに会うことなく建物のなかの第一の区画または第二の区画に行き、建物のなかの第一の区画または第二の区画にいる者がそれぞれ会うことなく第一の出庫バースまたは第二の出庫バースで車両に乗り込み機械式駐車装置からでていくことができ、第一の区画へ行く者と第二の区画へ行く者を建物内で会わせないでおくように管理できる。
【0010】
さらに、本発明に係る機械式駐車装置は、第一の入庫バースのある階と第二の入庫バースのある階とが異なり、入庫用リフタが第一の入庫バースと第二の入庫バースと駐車機構との間で車両を上下搬送するものとした。
上記本発明の構成により、入庫用リフタが第一の入庫バースと第二の入庫バースと駐車機構との間で車両を上下搬送し、第一の入庫バースのある階と第二の入庫バースのある階とが異なるので、入庫用リフタが第一の区画に行く者と第二の区画へ行く者の車両を区別して駐車機構へ送るので、第一の区画に行く者と第二の区画へ行く者は異なる階へ車両を進入させて車両から降りると、それぞれ階の異なる第一の区画または第二の区画に行くことができる。
【0011】
また、本発明に係る機械式駐車装置は、第一の出庫バースのある階と第二の出庫バースのある階とが異なり、出庫用リフタが第一の出庫バースと第二の出庫バースと駐車機構との間で車両を上下搬送するものとした。
上記本発明の構成により、出庫用リフタが第一の出庫バースと第二の出庫バースと駐車機構との間で車両を上下搬送し、第一の出庫バースのある階と第二の出庫バースのある階とが異なるので、出庫用リフタが第一の区画から来る者と第二の区画から来る者の車両を区別して駐車機構から異なる階へ送るので、第一の区画から来る者と第二の区画から来る者は異なる階へ行き車両に乗り込み、駐車装置から出ることができる。
【0012】
さらに、本発明に係る機械式駐車装置は、第一の区画が不特定多数の者が往来する商業目的に利用される区画であり、第二の区画が特定の者が往来する事業所に利用される区画または居住目的に利用される区画の一つであるものとした。
上記本発明の構成により、不特定多数の者が往来する商業目的に利用される区画を第一の区画とし、特定の者が往来する事業所に利用される区画または居住目的に利用される区画を第二の区画とするので、第一の入庫バースで車両から降りた運転手と第二の入庫バースで車両から降りた運転手がそれぞれに会うことなく建物のなかの商業目的に利用される区画または事業所に利用される区画または居住目的に利用される区画に行き、建物のなかの商業目的に利用される区画または事業所に利用される区画または居住目的に利用される区画にいる者がそれぞれ会うことなく第一の出庫バースまたは第二の出庫バースで車両に乗り込み機械式駐車装置から出ていくことができ、商業目的に利用される区画へ行く不特定の者と事業所に利用される区画または居住目的に利用される区画へ行く特定の者を建物内で会わせないでおくように管理できる。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明に係る第一の利用形態で車両の入庫を行うため車両を降りる場所である第一の入庫バースと第二の利用形態で車両の入庫を行うため車両を降りる場所である第二の入庫バースとを有する機械式駐車装置の運用方法は、前記第一の入庫バースと前記第二の入庫バースの一方の入庫バースを他方の入庫バースよりも優先的な入庫バースと定める優先入庫バース決定工程と、前記他方の入庫バースを一時停止して前記一方の入庫バースから車両の入庫を優先的に行う優先入庫工程と、前記他方の入庫バースに車両が入り入庫要求を出したときに所定のタイミングで前記一方の入庫バースからの車両の入庫を一時中断して前記他方の入庫バースからの車両の入庫を行う割り込み入庫工程と、を備えたものとした。
【0014】
上記本発明の構成により、機械式駐車装置が第一の利用形態で車両の入庫を行うため車両を降りる場所である第一の入庫バースと第二の利用形態で車両の入庫を行うため車両を降りる場所である第二の入庫バースとを有し、優先入庫バース決定工程で前記第一の入庫バースと前記第二の入庫バースの一方の入庫バースを他方の入庫バースよりも優先的な入庫バースと定め、優先入庫工程で前記他方の入庫バースを一時停止して前記一方の入庫バースから車両の入庫を優先的に行い、割り込み入庫工程で前記他方の入庫バースに車両が入り入庫要求を出したときに所定のタイミングで前記一方の入庫バースからの車両の入庫を一時中断して前記他方の入庫バースからの車両の入庫を行うので、第一の入庫バースと第二の入庫バースのうちの優先的な入庫バースと定めた一方の入庫バースから車両を効率的に入庫させることができ、他方の入庫バースに入ってきた車両を適時割り込ませて入庫させることができ、第一の入庫バースからの入庫と第二の入庫バースからの入庫を混乱させずに効率良く行うことができる。
【0015】
さらに、本発明に係る機械式駐車装置の運用方法は、蓄積された過去の入庫データを基にして、所定期間帯または所定時間帯の総入庫台数に対する第一の利用形態での車両の入庫数の割合である第一の入庫利用率と第二の利用形態での車両の入庫数の割合である第二の入庫利用率とを計算して入庫利用率データベースをつくる入庫分析工程を備え、優先入庫バース決定工程が、前記入庫利用率データベースを基にして、実際の稼働時間毎の前記入庫利用率が大きい方の利用形態を予測して、前記入庫利用率が大きいほうの前記利用形態で車両の入庫を行う入庫バースを優先的な入庫バースと定めるものとした。
上記本発明の構成により、入庫分析工程で、蓄積された過去の入庫データを基にして、所定期間帯または所定時間帯の総入庫台数に対する第一の利用形態での車両の入庫数の割合である第一の入庫利用率と第二の利用形態での車両の入庫数の割合である第二の入庫利用率とを計算して入庫利用率データベースをつくり、優先入庫バース決定工程で、前記入庫利用率データベースを基にして、実際の稼働時間毎の前記入庫利用率が大きい方の利用形態を予測して、前記入庫利用率が大きいほうの前記利用形態で車両の入庫を行う入庫バースを優先的な入庫バースと定めるので、蓄積された過去の入庫データである所定期間帯または所定時間帯の総入庫台数に対する車両の入庫数の割合である入庫利用率を基礎として作成された入庫利用率データベースを基に、実際に入庫利用率の大きいと予想される利用形態で車両の入庫を行う入庫バースから優先的に入庫をさせ、他の入庫バースからの入庫を適時割り込ませて入庫させ、第一の入庫バースからの入庫と第二の入庫バースからの入庫を混乱させずにより効率良く行うことができる。
【0016】
上記目的を達成するため、本発明に係る第一の利用形態で車両の出庫を行うため車両に乗り込む場所である第一の出庫バースと第二の利用形態で車両の出庫を行うため車両に乗り込む場所である第二の出庫バースとを有する機械式駐車装置の運用方法は、前記第一の出庫バースと前記第二の出庫バースの一方の出庫バースを他方の出庫バースよりも優先的な出庫バースと定める優先出庫バース決定工程と、前記他方の出庫バースを一時停止して前記一方の出庫バースから車両の入庫を優先的に行う優先出庫工程と、前記他方の出庫バースに車両の出庫要求がされたときに所定のタイミングで前記一方の出庫バースによる車両の出庫を一時中断して前記他方の出庫バースからの車両の出庫を行う割り込み出庫工程と、を備えたものとした。
【0017】
上記本発明の構成により、機械式駐車装置が第一の利用形態で車両の出庫を行うため車両に乗り込む場所である第一の出庫バースと第二の利用形態で車両の出庫を行うため車両に乗り込む場所である第二の出庫バースとを有し、優先出庫バース決定工程で前記第一の出庫バースと前記第二の出庫バースの一方の出庫バースを他方の出庫バースよりも優先的な出庫バースと定め、優先出庫工程で前記他方の出庫バースを一時停止して前記一方の出庫バースへ車両の出庫を優先的に行い、割り込み入庫工程で前記他方の出庫バースに出庫要求を出たときに所定のタイミングで前記一方の出庫バースからの車両の出庫を一時中断して前記他方の出庫バースからの車両の出庫を行うので、第一の出庫バースと第二の出庫バースのうちの優先的な出庫バースと定めた一方の出庫バースから車両を効率的に出庫させることができ、他方の出庫バースに出庫要求のあった車両を適時割り込ませて出庫させることができ、第一の出庫バースへの出庫と第二の出庫バースへの出庫を混乱させずに効率良く行うことができる。
【0018】
さらに、本発明に係る機械式駐車装置の運用方法は、蓄積された過去の出庫データを基にして、所定期間帯または所定時間帯の総出庫台数に対する第一の利用形態での車両の出庫数の割合である第一の出庫利用率と第二の利用形態での車両の出庫数の割合である第二の出庫利用率とを計算して出庫利用率データベースをつくる出庫分析工程を備え、
優先出庫バース決定工程が、前記出庫利用率データベースを基にして、実際の稼働時間毎の前記出庫利用率が大きい方の利用形態を予測して、前記出庫利用率が大きいほうの前記利用形態で車両の出庫を行う出庫バースを優先的な出庫バースと定めるものとした。
上記本発明の構成により、出庫分析工程で、蓄積された過去の出庫データを基にして、所定期間帯または所定時間帯の総入庫台数に対する第一の利用形態での車両の出庫数の割合である第一の出庫利用率と第二の利用形態での車両の出庫数の割合である第二の出庫利用率とを計算して出庫利用率データベースをつくり、優先出庫バース決定工程で、前記出庫利用率データベースを基にして、実際の稼働時間毎の前記出庫利用率が大きい方の利用形態を予測して、前記出庫利用率が大きいほうの前記利用形態で車両の出庫を行う出庫バースを優先的な出庫バースと定めるので、蓄積された過去の出庫データである所定期間帯または所定時間帯の総入庫台数に対する車両の出庫数の割合である出庫利用率を基礎として作成された出庫利用率データベースを基に、実際に出庫利用率の大きいと予想される利用形態で車両の出庫を行う出庫バースに優先的に出庫をさせ、他の出庫バースへの出庫を適時割り込ませて出庫させ、第一の出庫バースからの出庫と第二の出庫バースからの出庫を混乱させずにより効率良く行うことができる。
【0019】
さらに、本発明に係る機械式駐車装置の運用方法は、第一の利用形態が時間貸しによる利用形態であって、第二の利用形態が月極め契約による利用形態であるものとした。
ここで、時間貸しによる利用形態とは駐車の毎に駐車料金の精算を行う利用形態をいい、月極め契約による利用形態とは一定期間の駐車のためのまとまった契約を締結し、駐車の毎には駐車料金の精算をおこなわない利用形態をいう。
上記本発明の構成により、時間貸しにより利用される第一の入庫バースまたは第一の出庫バースと月決め契約により利用される第二の入庫バースまたは第二の出庫バースのうちの優先的な入庫バースまたは優先的な出庫バースと定めた一方の入庫バースまたは出庫バースから車両を効率的に入庫または出庫させることができ、他方の入庫バースに入ってきた車両を適時割り込ませて入庫させることができ、他方の出庫バースに車両を適時割り込ませて出庫させることができ、月決め契約により利用される第一の入庫バースからの入庫および第一の出庫バースへの出庫と時間貸しにより利用される第二の入庫バースからの入庫と第二の出庫バースへの出庫を混乱させずに効率良く行うことができる。
【0020】
上記目的を達成するため、本発明によると、第一の利用形態で車両の入庫を行うために車両を降りる場所である第一の入庫バースと第二の利用形態で車両の入庫を行うために車両を降りる場所である第二の入庫バースとを有する機械式駐車装置の運用コンピュータ用の運用制御プログラムであって、機械式駐車装置は、前記第一の入庫バースまたは前記第二の入庫バースから、車両が駐車される駐車機構へ車両を移動させる入庫動作を行う構成を有し、機械式駐車装置制御盤により動かされる装置であり、前記第一の入庫バースと前記第二の入庫バースの一方の入庫バースを他方の入庫バースよりも優先的な入庫バースと定める優先入庫バース決定機能と、前記他方の入庫バースを一時停止して前記一方の入庫バースから車両に対し前記入庫動作を優先的に行うように前記機械式駐車装置制御盤を介して前記機械式駐車装置を制御する優先入庫機能と、前記他方の入庫バースに車両が入り入庫要求を出したときに所定のタイミングで前記一方の入庫バースによる車両の入庫を一時中断して前記他方の入庫バースからの車両に対し前記入庫動作を行うように前記機械式駐車装置制御盤を介して前記機械式駐車装置を制御する割り込み入庫機能と、を運用コンピュータに実現させること特徴とする機械式駐車装置の運用コンピュータ用の運用制御プログラムが提供される
【0021】
上記本発明の構成により、機械式駐車装置が第一の利用形態で車両の入庫を行うため車両を降りる場所である第一の入庫バースと第二の利用形態で車両の入庫を行うため車両を降りる場所である第二の入庫バースとを有し、優先入庫バース決定機能により前記第一の入庫バースと前記第二の入庫バースの一方の入庫バースを他方の入庫バースよりも優先的な入庫バースと定め、優先入庫機能により前記他方の入庫バースを一時停止して前記一方の入庫バースから車両の入庫を優先的に行い、割り込み入庫機能により前記他方の入庫バースに車両が入り入庫要求を出したときに所定のタイミングで前記一方の入庫バースからの車両の入庫を一時中断して前記他方の入庫バースからの車両の入庫を行うので、第一の入庫バースと第二の入庫バースのうちの優先的な入庫バースと定めた一方の入庫バースから車両を効率的に入庫させることができ、他方の入庫バースに入ってきた車両を適時割り込ませて入庫させることができ、第一の入庫バースからの入庫と第二の入庫バースからの入庫を混乱させずに効率良く行うことができる。
【0022】
さらに、本発明に係る機械式駐車装置の運用コンピュータ用の運用制御プログラムは、蓄積された過去の入庫データを基にして、所定期間帯または所定時間帯の総入庫台数に対する第一の利用形態での車両の入庫数の割合である第一の入庫利用率と第二の利用形態での車両の入庫数の割合である第二の入庫利用率とを計算して入庫利用率データベースをつくる入庫分析機能を運用コンピュータに実現させ、優先入庫バース決定機能が、前記入庫利用率データベースを基にして、実際の稼働時間毎の前記入庫利用率が大きい方の利用形態を予測して、前記入庫利用率が大きいほうの前記利用形態で車両の入庫を行う入庫バースを優先的な入庫バースと定めるものとした。上記本発明の構成により、入庫分析機能により、蓄積された過去の入庫データを基にして、所定期間帯または所定時間帯の総入庫台数に対する第一の利用形態での車両の入庫数の割合である第一の入庫利用率と第二の利用形態での車両の入庫数の割合である第二の入庫利用率とを計算して入庫利用率データベースをつくり、優先入庫バース決定機能により、前記入庫利用率データベースを基にして、実際の稼働時間毎の前記入庫利用率が大きい方の利用形態を予測して、前記入庫利用率が大きいほうの前記利用形態で車両の入庫を行う入庫バースを優先的な入庫バースと定めるので、蓄積された過去の入庫データである所定期間帯または所定時間帯の総入庫台数に対する車両の入庫数の割合である入庫利用率を基礎として作成された入庫利用率データベースを基に、実際に入庫利用率の大きいと予想される利用形態で車両の入庫を行う入庫バースに優先的に入庫をさせ、他の入庫バースからの入庫を適時割り込ませて入庫させ、第一の入庫バースからの入庫と第二の入庫バースからの入庫を混乱させずにより効率良く行うことができる。
【0023】
上記目的を達成するため、本発明によると、第一の利用形態で車両の出庫を行うために車両に乗り込む場所である第一の出庫バースと第二の利用形態で車両の出庫を行うため車両に乗り込む場所である第二の出庫バースとを有する機械式駐車装置の運用コンピュータ用の運用制御プログラムであって、機械式駐車装置は、車両が駐車される駐車機構から、前記第一の出庫バースまたは前記第二の出庫バースへ車両を移動させる出庫動作を行う構成を有し、機械式駐車装置制御盤により動かされる装置であり、前記第一の出庫バースと前記第二の出庫バースの一方の出庫バースを他方の出庫バースよりも優先的な出庫バースと定める優先出庫バース決定機能と、前記他方の出庫バースを一時停止して前記一方の出庫バースから車両に対し前記出庫動作を優先的に行うように前記機械式駐車装置制御盤を介して前記機械式駐車装置を制御する優先出庫機能と、前記他方の出庫バースに出庫要求がされたときに所定のタイミングで前記一方の出庫バースによる車両の出庫を一時中断して前記他方の出庫バースからの車両に対し前記出庫動作を行うように前記機械式駐車装置制御盤を介して前記機械式駐車装置を制御する割り込み出庫機能と、を運用コンピュータに実現させることを特徴とする機械式駐車装置の運用コンピュータ用の運用制御プログラムが提供される。
【0024】
上記本発明の構成により、機械式駐車装置が第一の利用形態で車両の出庫を行うため車両に乗り込む場所である第一の出庫バースと第二の利用形態で車両の出庫を行うため車両に乗り込む場所である第二の出庫バースとを有し、優先出庫バース決定機能により前記第一の出庫バースと前記第二の出庫バースの一方の出庫バースを他方の出庫バースよりも優先的な出庫バースと定め、優先出庫工程で前記他方の出庫バースを一時停止して前記一方の出庫バースへ車両の出庫を優先的に行い、割り込み入庫機能により前記他方の出庫バースに出庫要求を出たときに所定のタイミングで前記一方の出庫バースからの車両の出庫を一時中断して前記他方の出庫バースからの車両の出庫を行うので、第一の出庫バースと第二の出庫バースのうちの優先的な出庫バースと定めた一方の出庫バースから車両を効率的に出庫させることができ、他方の出庫バースに出庫要求のあった車両を適時割り込ませて出庫させることができ、第一の出庫バースへの出庫と第二の出庫バースへの出庫を混乱させずに効率良く行うことができる。
【0025】
さらに、本発明に係る機械式駐車装置の運用コンピュータ用の運用制御プログラムは、蓄積された過去の出庫データを基にして、所定期間帯または所定時間帯の総出庫台数に対する第一の利用形態の車両の出庫数の割合である第一の出庫利用率と第二の利用形態の車両の出庫数の割合である第二の出庫利用率とを計算して出庫利用率データベースをつくる出庫分析機能を運用コンピュータに実現させ、優先出庫バース決定機能が、前記出庫利用率データベースを基にして、実際の稼働時間毎の前記出庫利用率が大きい方の利用形態を予測して、前記出庫利用率が大きいほうの前記利用形態で車両の出庫を行う出庫バースを優先的な出庫バースと定めるものとした。上記本発明の構成により、出庫分析機能により蓄積された過去の出庫データを基にして、所定期間帯または所定時間帯の総入庫台数に対する第一の利用形態での車両の出庫数の割合である第一の出庫利用率と第二の利用形態での車両の出庫数の割合である第二の出庫利用率とを計算して入庫利用率データベースをつくり、優先出庫バース決定機能により前記出庫利用率データベースを基にして、実際の稼働時間毎の前記出庫利用率が大きい方の利用形態を予測して、前記出庫利用率が大きいほうの前記利用形態で車両の出庫を行う出庫バースを優先的な出庫バースと定めるので、蓄積された過去の出庫データである所定期間帯または所定時間帯の総入庫台数に対する車両の出庫数の割合である出庫利用率を基礎として作成された出庫利用率データベースを基に、実際に出庫利用率の大きいと予想される利用形態で車両の出庫を行う出庫バースに優先的に出庫をさせ、他の出庫バースへの出庫を適時割り込ませて出庫させ、第一の出庫バースからの出庫と第二の出庫バースからの出庫を混乱させずにより効率良く行うことができる。
【0026】
さらに、本発明に係る機械式駐車装置の運用コンピュータ用の運用制御プログラムは、第一の利用形態が時間貸しによる利用形態であって、第二の利用形態が月極め契約による利用形態であるものとした。
上記本発明の構成により、時間貸しにより利用される第一の入庫バースまたは第一の出庫バースと月決め契約により利用される第二の入庫バースまたは第二の出庫バースのうちの優先的な入庫バースまたは優先的な出庫バースと定めた一方の入庫バースまたは出庫バースから車両を効率的に入庫または出庫させることができ、他方の入庫バースに入ってきた車両を適時割り込ませて入庫させることができ、他方の出庫バースに車両を適時割り込ませて出庫させることができ、月決め契約により利用される第一の入庫バースからの入庫および第一の出庫バースへの出庫と時間貸しにより利用される第二の入庫バースからの入庫と第二の出庫バースへの出庫を混乱させずに効率良く行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0028】
本発明の実施形態に係る機械式駐車装置の構造を説明する。図1は、本発明の実施形態の概念図である。
【0029】
機械式駐車装置10は、駐車機構17と入庫機構11と出庫機構14とからなる。その機械式駐車装置10は、建物20の地下に据え付けられる。その建物20は、第一の区画21と第二の区画22とを有する。第一の区画21は、不特定多数の者が出入り自由な区画であり、例えば商店等が並んだ商業目的に利用される区画である。第二の区画22は、特定の者だけが入ることができる様に管理された区画であり、例えば、法人、事務所等がならんだ事業所に利用される区画または住居がならんだ居住目的に利用される区画である。第一の区画21へは、不特定多数の者が自由に出入りできる。第二の区画22へは、許可を得たものだけが入ることできる様に管理されている。例えば、第二の領域22へ入ろうとする者は、例えば非接触式ICカードの提示を求められる。建物の地上一階は、第一の区画となっており、地下一階は、第二の区画となっている。
【0030】
入庫機構11は、入庫用のリフタであり、駐車機構17と第一の入庫バース12とをつなぎ、さらに駐車機構17と第二の入庫バース13とをつなぐ。第一の入庫バース12は地上一階に設けられ、地上の道路に繋がっている。第二の入庫バース13は、地下一階に設けられ、地上からの誘導路に繋がっている。出庫機構14は、出庫用のリフタであり、駐車機構17と第一の出庫バース15とをつなぎ、さらに駐車機構17と第二の出庫バース16とを繋ぐ。第一の出庫バース15は、地上一階に設けられ、地上の道路に繋がっている。第二の出庫バース16は、地下一階に設けられ、地上からの誘導路に繋がっている。
【0031】
次に、この機械式駐車装置への入出庫の仕方を説明する。最初に商業目的に利用される区画である第一の往来区画へ行く不特定多数の者(以下時間貸し利用者という。)の使用方法を説明する。
時間貸し利用者は、車両を運転して道路から第一の入庫バース12へ乗り込む。時間貸し利用者は、第一の入庫バース12に車両を止め、車両から降りる。
車両は、入庫機構11により地下へ送られ駐車機構17により駐車する。時間貸し利用者は、駐車券を受け取り、商業目的に利用される区画専用のエレベータ24を使用して商業目的に利用される区画へ行き、商店等により買い物等をおこなう。時間貸し利用者は、用事が済むと、商業目的に利用される区画専用のエレベータ24を使用して地上一階にある第一の出庫バース12へ行く。駐車券を使用して自分の車両を出庫する様に出庫要求をする。駐車機構17に駐車した車両が出庫機構14により第一の出庫バース15へ出される。時間貸し利用者は、自分の車両に乗り、駐車料金の精算をおこない、通路にでる。
【0032】
次に事業所に利用される区画または居住目的に利用される区画である第二の往来区画へ行く特定の者(以下、契約利用者という。)の使用方法を説明する。
契約利用者は、車両を運転して道路から誘導路を経由して地下一階の第二の入庫バース13へ乗り込む。契約利用者は、第二の入庫バース13へ車両を止め、車両から降りる。車両は、入庫機構11により地下へ送られ駐車機構17により駐車する。契約利用者は、事業所に利用される区画専用または居住目的に利用される区画専用のエレベータ23を使用して、事業所に利用される区画または居住目的に利用される区画へ行く。契約利用者は、車両を出すとき、事業所に利用される区画専用または居住目的に利用される区画専用のエレベータ23を使用して、地下一階の第二の出庫バース16へ行く。契約使用者は、専用カードを使用して自分の車両を出庫する様に出庫要求をする。駐車機構17に駐車した車両が出庫機構14により第二の出庫バース16へ出される。契約利用者は、自分の車両に乗り、誘導路を経由して、通路に出る。
【0033】
次に、機械式駐車装置の運用コンピュータの運用制御プログラムを説明する。図2は、機械式駐車装置の運用制御プログラムの機能ブロック図である。図4は、運用コンピュータの概念図である。
運用コンピュータ30は、CPU31と第一の入庫バース操作盤32と第二の入庫バース操作盤33と第一の出庫バース操作盤34と第二の出庫バース操作盤35と機械式駐車装置制御盤36とメモリー37と外部記憶装置38とを備える。
CPU31は運用制御プログラムを実行する装置である。第一の入庫バース操作盤32は、入庫要求を受け付けるために所定の機構を有する制御盤で、第一の入庫バースに設けられる。第二の入庫バース操作盤33は、入庫要求を受け付けるために所定の機構を有する制御盤で、第二の入庫バースに設けられる。第一の出庫バース操作盤34は、出庫要求を受け付けるために所定の機構を有する制御盤で、第一の出庫バースに設けられる。第二の出庫バース操作盤35は、出庫要求を受け付けるために所定の機構を有する制御盤で、第二の出庫バースに設けられる。機械式駐車装置制御盤36は、CPU31に制御され機械式駐車装置を動かす装置である。メモリー37は内部記憶装置であり、運用制御プログラムと制御に必要な所定データが格納される。外部記憶装置38は、大容量の記憶装置であり、データベース等が格納される。
【0034】
運用制御プログラム100は、機械式駐車装置の運用を制御するために、機械式駐車装置の運用コンピュータに所定の機能を実現させるためのプログラムである。その運用制御プログラム100は、データ蓄積プログラム101と入出庫分析プログラム102と入出庫利用率データベースプログラム103と優先入出庫バース決定プログラム104と優先入出庫プログラム105と割り込み入出庫プログラム106と第一の入出庫操作盤プログラム107と第二の入出庫操作盤プログラム108とを有する。
【0035】
データ蓄積プログラム101は、所定期間帯または所定時間帯の入出庫について、利用形態別に入庫の台数と出庫の台数を記録する機能を運用コンピュータに実現させるプログラムである。所定期間または所定時間とは、経験的に入出庫台数に変動が予想される期間であって、例えば、曜日単位の期間、朝方と日中と夕方と夜間の時間帯、特定イベントが行われる期間等である。利用形態とは、機械式駐車装置を利用するための形態であって、例えば、月決め契約による利用か時間貸しによる利用である。
【0036】
入出庫分析プログラム102は、利用率を計算して入出庫利用率データベースをつくる機能を運用コンピュータに実現させるプログラムである。利用率は、第一の入庫利用率と第二の入庫利用率と第一の出庫利用率と第二の出庫利用率を有する。第一の入庫利用率とは、所定期間帯または所定時間帯の総入庫台数に対する第一の利用形態での車両の入庫数の割合である。第二の入庫利用率とは、所定期間帯または所定時間帯の総入庫台数に対する第二の利用形態での車両の入庫数の割合である。第一の出庫利用率とは、所定期間帯または所定時間帯の総出庫台数に対する第一の利用形態での車両の出庫数の割合である。第二の出庫利用率とは、所定期間帯または所定時間帯の総出庫台数に対する第二の利用形態での車両の出庫数の割合である。
【0037】
入出庫利用率データベースプログラム103は、入出庫分析プログラム102が集計した利用率を所定期間帯または所定時間帯毎に蓄積したデータベースであり、後述の優先入出庫バース決定プログラム104からのデータ要求に応答して、要求された所定期間帯または所定時間帯での利用率を整理して出力する。
【0038】
優先入出庫バース決定プログラム104は、前記入庫利用率データベース103を基にして、実際の稼働時間帯毎の前記利用率が大きい方の利用形態を予測して、前記利用率が大きいほうの利用形態で車両の入出庫を行う一方の入出庫バースを他方の入出庫バースよりも優先的な入出庫バースと定める機能を運用コンピュータに実現するプログラムである。優先入出庫バース決定プログラム104は、実際の稼働時間帯に対応する過去の利用率を入出庫利用率データベースプログラム103から抽出し、所定の変動幅を加味して、実際の稼働時間帯での利用形態毎の利用率(以下、予測利用率という)を予測し、予測利用率が大きいほうの利用形態で車両の入出庫を行う一方の入庫バースまたは一方の出庫バースを他の入庫バースまたは他の出庫バースよりも優先的な入庫バースまたは優先的な出庫バースと定める。
【0039】
優先入出庫プログラム105は、他方の入庫バースを一時停止して優先的な入庫バースと定められた一方の入庫バースからから車両の入庫を優先的に行う機能、又は他方の出庫バースを一時停止して優先的な出庫バースと定められた一方の出庫バースからから車両の入庫を優先的に行う機能を運用コンピュータに実現するプログラムである。他方の入庫バースから入庫要求をうけたり、他方の出庫バースから出庫要求をうけると、後述の割り込み入出庫プログラム106を起動する。
【0040】
割り込み入出庫プログラム106は、前記他方の入庫バースに車両が入り入庫要求を出したときに所定のタイミングで優先的と定められた入庫バースである一方の入庫バースによる車両の入庫を一時中断して前記他方の入庫バースからの車両の入庫を行う機能、または前記他方の出庫バースに車両が入り出庫要求を出したときに所定のタイミングで優先的と定められた出庫バースである一方の出庫バースによる車両の入庫を一時中断して前記他方の出庫バースからの車両の出庫を行う機能を、運用コンピュータに実現するプログラムである。所定のタイミングとは、いろいろな形態が考えられるが、例えば、優先的な入庫バースまたは優先的な出庫バースが1台の入庫または1台の出庫を完了したタイミングである。
【0041】
第一の入出庫操作盤プログラム107とは、入出庫の要求を受け付ける機能を運用コンピュータに実現するためのプログラムであり、第一の入庫操作盤プログラムと第一の出庫操作盤プログラムがある。
第一の入庫操作盤プログラム107aは、第一の入庫バースでの入庫を受け付けるプログラムであり、時間貸し利用者の入庫要求を受け付ける機能と月決め契約利用者の入庫要求を受け付ける機能とを有する。第一の入庫操作盤プログラムは、主に時間貸し利用者の入庫要求を受け付けるが、月決め契約利用者の入庫要求も受け付ける。
第一の出庫操作盤プログラム107bは、第一の出庫バースでの出庫を受け付けるプログラムであり、時間貸し利用者の出庫要求を受け付ける機能と月決め契約利用者の出庫要求を受け付ける機能とを有する。第一の出庫操作盤プログラムは、主に時間貸し利用者の出庫要求を受け付けるが、月決め契約利用者の出庫要求も受け付ける。
【0042】
第二の入出庫操作盤プログラム108とは、入出庫の要求を受け付ける機能を運用コンピュータに実現するためのプログラムであり、第二の入庫操作盤プログラムと第二の出庫操作盤プログラムがある。
第二の入庫操作盤プログラム108aは、第二の入庫バースでの入庫を受け付けるプログラムであり、時間貸し利用者の入庫要求を受け付ける機能と月決め契約利用者の入庫要求を受け付ける機能とを有する。第二の入庫操作盤プログラムは、主に月決め契約利用者の入庫要求を受け付けるが、時間貸し利用者の入庫要求も受け付ける。
第二の出庫操作盤プログラム108bは、第二の出庫バースでの出庫を受け付けるプログラムであり、時間貸し利用者の出庫要求を受け付ける機能と月決め契約利用者の出庫要求を受け付ける機能とを有する。第二の出庫操作盤プログラムは、主に月決め契約利用者の出庫要求を受け付けるが、時間貸し利用者の出庫要求も受け付ける。
【0043】
次に、本発明の実施形態に係る機械式駐車装置の運用を説明する。図3は、本発明の実施形態の機械式駐車装置の運用の状態遷移図である。
機械式駐車装置の運用コンピュータの状態には、データ蓄積状態201と利用率の計算状態202と優先入出庫バースの判定状態203と第一の入出庫バースの優先入出庫状態204と第二の入出庫バースの割り込み入出庫状態205と第二の入出庫バースの優先入出庫状態206と第一の入出庫バース割り込み入出庫状態207がある。以下に、それぞれの状態とその遷移を説明する。
【0044】
データ蓄積状態201:運用コンピュータは、あらかじめ決められたタイミングに従ってデータ蓄積プログラム101を実行し、実際の稼働時間に利用形態別に入庫の台数と出庫の台数を記録する。その記録データを利用形態毎に、所定期間帯または所定時間帯毎に集計する。
【0045】
利用率の計算状態202:運用コンピュータは、データ蓄積201が完了する毎に入出庫分析プログラム102を実行し、利用率を計算して入出庫利用率データベース103をつくる。予め定められた所定期間帯または所定時間帯の総入庫台数に対する第一の利用形態での車両の入庫数の割合を計算し、第一の入庫利用率として入出庫分析プログラム102のデータを更新する。所定期間帯または所定時間帯の総入庫台数に対する第二の利用形態での車両の入庫数の割合を計算し、第二の入庫利用率として入出庫分析プログラム102のデータを更新する。所定期間帯または所定時間帯の総出庫台数に対する第一の利用形態での車両の出庫数の割合を計算し、第一の出庫利用率として入出庫分析プログラム102のデータを更新する。所定期間帯または所定時間帯の総出庫台数に対する第二の利用形態での車両の出庫数の割合を計算し、第二の出庫利用率として入出庫分析プログラム102のデータを更新する。
【0046】
優先入出庫バースの判定状態203:運用コンピュータは、実際の時間帯に連動して優先入出庫バース決定プログラム104を実行し、前記入庫利用率データベース103を基にして、実際の稼働時間帯毎の前記利用率が大きい方の利用形態を予測して、前記利用率が大きいほうの利用形態で車両の入出庫を行う一方の入出庫バースを他方の入出庫バースよりも優先的な入出庫バースと定める。実際の稼働時間帯に対応する過去の利用率を入出庫利用率データベースプログラム103に要求する。入出庫利用率データベースプログラム103は要求された期間帯または時間帯に対応する利用率を利用形態毎に出力する。出力された利用形態毎の利用率に所定の変動幅を加味して、実際の稼働時間帯での利用形態毎の利用率(以下、予測利用率という)を予測する。さらに、予測利用率が大きいほうの利用形態で車両の入出庫を行う一方の入庫バースまたは一方の出庫バースを他の入庫バースまたは他の出庫バースよりも優先的な入庫バースまたは優先的な出庫バースと定める。
【0047】
第一の入出庫バース優先入出庫状態204:優先入出庫プログラム105が第一の入庫バースを優先的な入庫バースと判定すると、優先入出庫プログラム105は第二の入庫バースを一時停止して、第一の入庫バースからから車両の入庫を優先的に行う。第二の入庫バースから入庫要求があると、所定のタイミングで割り込み入出庫プログラム106を実行する。また、優先入出庫プログラム105が第一の出庫バースを優先的な出庫バースと判定すると、優先入出庫プログラム105は第二の出庫バースを一時停止して、第一の出庫バースから車両の出庫を優先的に行う。第二の出庫バースから出庫要求があると、所定のタイミングで割り込み入出庫プログラム106を実行する。
【0048】
第二の入出庫バース割り込み入出庫状態205:割り込み入出庫プログラム106が実行されると、第一の入庫バースまたは第一の出庫バースが一時停止され、第二の入庫バースにある車両を入庫させ、または第二の出庫バースへ車両を出す。入庫または出庫が完了すると第一の入出庫バース優先入出庫204へ状態を戻す。
【0049】
第二の入出庫バース優先入出庫状態206:優先入出庫プログラム105が第二の入庫バースを優先的な入庫バースと判定すると、優先入出庫プログラム105は第一の入庫バースを一時停止して、第二の入庫バースからから車両の入庫を優先的に行う。第一の入庫バースから入庫要求があると、所定のタイミングで割り込み入出庫プログラム106を実行する。また、優先入出庫プログラム105が第二の出庫バースを優先的な出庫バースと判定すると、優先入出庫プログラム105は第一の出庫バースを一時停止して、第二の出庫バースからから車両の出庫を優先的に行う。第一の出庫バースから出庫要求があると、所定のタイミングで割り込み入出庫プログラム106を実行する。
【0050】
第一の入出庫バース割り込み入出庫207:割り込み入出庫プログラム106が実行されると、第二の入庫バースまたは第二の出庫バースが一時停止され、第一の入庫バースにある車両を入庫させ、または第一の出庫バースへ車両を出す。入庫または出庫が完了すると第二の入出庫バース優先入出庫206へ状態を戻す。
【0051】
上述の実施形態の機械式駐車装置を用いれば、利用形態毎に機械式駐車装置の利用者の動線をわけることができ、実施形態が異なる利用者を会わせることなく建物に出入りさせることができる。
また、実施形態を時間貸しによる利用と月極めによる利用とにわけて運用をおこなうと、主に事業所目的や居住目的で建物を利用をする特定の者と商業目的で建物を利用する不特定の者とを会わせることなく建物内の事業所に利用される区画や居住目的に利用される区画や商業目的に利用される区画へ誘導することができる。
また、優先的に入出庫させる車両をその利用形態で区別して決定し、優先的に入出庫させている途中で、その他の利用形態の車両を割り込ませるので、効率的に入出庫をすることができ、利用形態の異なる利用者の動線を分けた機械式駐車装置を効率良く運用できる。
また、利用形態で区別して利用率の大きい車両を優先的に入出庫させるので、利用率の大きな車両を可能なかぎり待たせることなく入出庫させることができる。
また、過去のデータを参照して時刻の経過とともに入出庫を優先する車両を利用形態で区別して、利用率の大きい利用形態の利用者の車両を優先的に入庫また出庫させるので、効率的に入庫と出庫ができる。
また、その他の車両も優先する車両の入出庫に割り込ませて入出庫させるので、その他の車両を必要以上に待たせない。
また、常時過去の蓄積データを更新するので、社会状況や地域状況の変化に伴い、利用率の大きい実施形態の車両を決めることができ、常に効率的な機械式駐車装置の入出庫を行うことができる。
【0052】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
利用形態を月極め契約により利用と時間貸しによる利用との2タイプに区別する運用を説明したがこれに限定されず、例えば時間貸し利用をさらに事業所に利用される区画へいく者と居住目的に利用される区画に行く者をわけてもよい。
また、月極め契約による利用と時間貸しによる利用とを異なる階にわけたがこれに限定されず、同一の階を間仕切りで仕切ってもよい。
また、1つの入庫機構に第一の入庫バースと第二の入庫バースとを設けたがこれに限定されず、例えば、第一の入庫機構に第一の入庫バースを設け、第二の入庫機構に第二の入庫バースを設けてもよい。
また、1つの出庫機構に第一の出庫バースと第二の出庫バースとを設けたがこれに限定されず、例えば、第一の出庫機構に第一の出庫バースを設け、第二の出庫機構に第二の出庫バースを設けてもよい。
また、利用形態毎の利用率で優先する入出庫バースを決定したがこれに限定されない。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の機械式駐車装置は、その構成により、以下の効果を有する。
第一の入庫バースで車両から降りた運転手と第二の入庫バースで車両から降りた運転手がそれぞれに会うことなく建物のなかの第一の区画または第二の区画に行き、建物のなかの第一の区画または第二の区画にいる者がそれぞれ会うことなく第一の出庫バースまたは第二の出庫バースで車両に乗り込み機械式駐車装置からでていくことができ、第一の区画へ行く者と第二の区画へ行く者を建物内で会わせないでおくように管理できる。
また、入庫用リフタが第一の区画に行く者と第二の区画へ行く者の車両を区別して駐車機構へ送るので、第一の区画に行く者と第二の区画へ行く者は異なる階へ車両を進入させて車両から降りると、それぞれ階の異なる第一の区画または第二の区画に行くことができる。
また、出庫用リフタが第一の区画から来る者と第二の区画から来る者の車両を区別して駐車機構から異なる階へ送るので、第一の区画から来る者と第二の区画から来る者は異なる階へ行き車両に乗り込み、駐車装置から出ることができる。
また、第一の入庫バースで車両から降りた運転手と第二の入庫バースで車両から降りた運転手がそれぞれに会うことなく建物のなか商業目的に利用される区画または事業所に利用される区画または居住目的に利用される区画に行き、建物のなかの商業目的に利用される区画または事業所に利用される区画または居住目的に利用される区画にいる者がそれぞれ会うことなく第一の出庫バースまたは第二の出庫バースで車両に乗り込み機械式駐車装置から出ていくことができ、商業目的に利用される区画へ行く不特定の者と事業所に利用される区画または居住目的に利用される区画へ行く者を建物内で会わせないでおくように管理できる。
【0054】
以上説明したように本発明の機械式駐車装置の運用方法および運用コンピュータ用の運用制御プログラムは、その構成により、以下の効果を有する。
第一の入庫バースと第二の入庫バースのうちの優先的な入庫バースと定めた一方の入庫バースから車両を効率的に入庫させることができ、他方の入庫バースに入ってきた車両を適時割り込ませて入庫させることができ、第一の入庫バースからの入庫と第二の入庫バースからの入庫を混乱させずに効率良く行うことができる。
また、蓄積された過去の入庫データである所定期間帯または所定時間帯の総入庫台数に対する車両の入庫数の割合である入庫利用率を基礎として作成された入庫利用率データベースを基に、実際に入庫利用率の大きいと予想される利用形態で車両の入庫を行う入庫バースから優先的に入庫をさせ、他の入庫バースからの入庫を適時割り込ませて入庫させ、第一の入庫バースからの入庫と第二の入庫バースからの入庫を混乱させずにより効率良く行うことができる。
また、第一の出庫バースと第二の出庫バースのうちの優先的な出庫バースと定めた一方の出庫バースから車両を効率的に出庫させることができ、他方の出庫バースに出庫要求のあった車両を適時割り込ませて出庫させることができ、第一の出庫バースへの出庫と第二の出庫バースへの出庫を混乱させずに効率良く行うことができる。
また、蓄積された過去の出庫データである所定期間帯または所定時間帯の総入庫台数に対する車両の出庫数の割合である出庫利用率を基礎として作成された出庫利用率データベースを基に、実際に出庫利用率の大きいと予想される利用形態で車両の出庫を行う出庫バースに優先的に出庫をさせ、他の出庫バースへの出庫を適時割り込ませて出庫させ、第一の出庫バースからの出庫と第二の出庫バースからの出庫を混乱させずにより効率良く行うことができる。
また、月決め契約により利用される第一の入庫バースからの入庫および第一の出庫バースへの出庫と時間貸しにより利用される第二の入庫バースからの入庫と第二の出庫バースへの出庫を混乱させずに効率良く行うことができる。
従って、利用者や顧客の利用形態別の利用を可能にし、より良いサービスをすることのできる機械式駐車装置と機械式駐車装置の運用方法とその運用制御プログラムを提供できる。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の概念図である。
【図2】本発明の実施形態の運用制御プログラムの機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施形態の機械式駐車装置の運用の状態遷移図である。
【図4】本発明の実施形態の機械式駐車装置の運用コンピュータの概念図である。
【符号の説明】
10 機械式駐車装置
11 入庫機構
12 第一の入庫バース
13 第二の入庫バース
14 出庫機構
15 第一の出庫バース
16 第二の出庫バース
17 駐車機構
20 建物
21 商業目的に利用される区画
22 事業所に利用される区画または居住目的に利用される区画
23 事業所に利用される区画専用または居住目的に利用される区画専用のエレベータ
24 商業目的に利用される区画専用のエレベータ
30 運用コンピュータ
31 CPU
32 第一の入庫バース操作盤
33 第二の入庫バース操作盤
34 第一の出庫バース操作盤
35 第二の出庫バース操作盤
36 機械式駐車装置制御盤
37 メモリー
38 外部記憶装置

Claims (14)

  1. 不特定の者が自由に出入り可能な領域である第一の区画と特定の者だけが入ることのできる様に管理された往来可能な領域である第二の区画とを有する建物に設けられた機械式駐車装置であって、車両を駐車させる駐車機構と、前記駐車機構に入庫するために運転者が車両から降りる第一の入庫バースと、前記駐車機構に入庫するために運転者が車両から降りる第二の入庫バースと、前記駐車機構から出庫するために運転者が車両に乗り込む第一の出庫バースと、前記駐車機構から出庫するために運転者が車両に乗り込む第二の出庫バースと、を備え、
    前記第一の入庫バースと前記第一の出庫バースとが物理的に前記第一の区画内に位置しており、前記第二の入庫バースと前記第二の出庫バースとが物理的に前記第二の区画内に位置していることを特徴とする機械式駐車装置。
  2. 第一の入庫バースのある階と第二の入庫バースのある階とが異なり、入庫用リフタが第一の入庫バースと第二の入庫バースと駐車機構との間で車両を上下搬送することを特徴とする請求項1に記載の機械式駐車装置。
  3. 第一の出庫バースのある階と第二の出庫バースのある階とが異なり、出庫用リフタが第一の出庫バースと第二の出庫バースと駐車機構との間で車両を上下搬送することを特徴とする請求項1に記載の機械式駐車装置。
  4. 第一の区画が不特定多数の者が往来する商業目的に利用される区画であり、第二の区画が特定の者が往来する事業所に利用される区画または居住目的に利用される区画の一つであることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の機械式駐車装置。
  5. 第一の利用形態で車両の入庫を行うため車両を降りる場所である第一の入庫バースと第二の利用形態で車両の入庫を行うため車両を降りる場所である第二の入庫バースとを有する機械式駐車装置の運用方法であって、前記第一の入庫バースと前記第二の入庫バースの一方の入庫バースを他方の入庫バースよりも優先的な入庫バースと定める優先入庫バース決定工程と、前記他方の入庫バースを一時停止して前記一方の入庫バースから車両の入庫を優先的に行う優先入庫工程と、前記他方の入庫バースに車両が入り入庫要求を出したときに所定のタイミングで前記一方の入庫バースからの車両の入庫を一時中断して前記他方の入庫バースからの車両の入庫を行う割り込み入庫工程と、を備えたことを特徴とする機械式駐車装置の運用方法。
  6. 蓄積された過去の入庫データを基にして、所定期間帯または所定時間帯の総入庫台数に対する第一の利用形態での車両の入庫数の割合である第一の入庫利用率と第二の利用形態での車両の入庫数の割合である第二の入庫利用率とを計算して入庫利用率データベースをつくる入庫分析工程を備え、優先入庫バース決定工程が、前記入庫利用率データベースを基にして、実際の稼働時間毎の前記入庫利用率が大きい方の利用形態を予測して、前記入庫利用率が大きいほうの前記利用形態で車両の入庫を行う入庫バースを優先的な入庫バースと定めることを特徴とする請求項5に記載の機械式駐車装置の運用方法。
  7. 第一の利用形態で車両の出庫を行うために車両に乗り込む場所である第一の出庫バースと第二の利用形態で車両の出庫を行うために車両に乗り込む場所である第二の出庫バースとを有する機械式駐車装置の運用方法であって、前記第一の出庫バースと前記第二の出庫バースの一方の出庫バースを他方の出庫バースよりも優先的な出庫バースと定める優先出庫バース決定工程と、前記他方の出庫バースを一時停止して前記一方の出庫バースから車両の出庫を優先的に行う優先出庫工程と、前記他方の出庫バースに出庫要求がされたときに所定のタイミングで前記一方の出庫バースによる車両の出庫を一時中断して前記他方の出庫バースからの車両の出庫を行う割り込み出庫工程と、を備えたことを特徴とする機械式駐車装置の運用方法。
  8. 蓄積された過去の出庫データを基にして、所定期間帯または所定時間帯の総出庫台数に対する第一の利用形態での車両の出庫数の割合である第一の出庫利用率と第二の利用形態での車両の出庫数の割合である第二の出庫利用率とを計算して出庫利用率データベースをつくる出庫分析工程を備え、優先出庫バース決定工程が、前記出庫利用率データベースを基にして、実際の稼働時間毎の前記出庫利用率が大きい方の利用形態を予測して、前記出庫利用率が大きいほうの前記利用形態で車両の出庫を行う出庫バースを優先的な出庫バースと定めることを特徴とする請求項7に記載の機械式駐車装置の運用方法。
  9. 第一の利用形態が時間貸しによる利用形態であって、第二の利用形態が月極め契約による利用形態であることを特徴とする請求項5乃至請求項8に記載の機械式駐車装置の運用方法。
  10. 第一の利用形態で車両の入庫を行うために車両を降りる場所である第一の入庫バースと第二の利用形態で車両の入庫を行うために車両を降りる場所である第二の入庫バースとを有する機械式駐車装置の運用コンピュータ用の運用制御プログラムであって、
    機械式駐車装置は、前記第一の入庫バースまたは前記第二の入庫バースから、車両が駐車される駐車機構へ車両を移動させる入庫動作を行う構成を有し、機械式駐車装置制御盤により動かされる装置であり、
    前記第一の入庫バースと前記第二の入庫バースの一方の入庫バースを他方の入庫バースよりも優先的な入庫バースと定める優先入庫バース決定機能と、
    前記他方の入庫バースを一時停止して前記一方の入庫バースから車両に対し前記入庫動作を優先的に行うように前記機械式駐車装置制御盤を介して前記機械式駐車装置を制御する優先入庫機能と、
    前記他方の入庫バースに車両が入り入庫要求を出したときに所定のタイミングで前記一方の入庫バースによる車両の入庫を一時中断して前記他方の入庫バースからの車両に対し前記入庫動作を行うように前記機械式駐車装置制御盤を介して前記機械式駐車装置を制御する割り込み入庫機能と、を運用コンピュータに実現させること特徴とする機械式駐車装置の運用コンピュータ用の運用制御プログラム。
  11. 蓄積された過去の入庫データを基にして、所定期間帯または所定時間帯の総入庫台数に対する第一の利用形態での車両の入庫数の割合である第一の入庫利用率と第二の利用形態での車両の入庫数の割合である第二の入庫利用率とを計算して入庫利用率データベースをつくる入庫分析機能を運用コンピュータに実現させ、
    優先入庫バース決定機能が、前記入庫利用率データベースを基にして、実際の稼働時間毎の前記入庫利用率が大きい方の利用形態を予測して、前記入庫利用率が大きいほうの前記利用形態で車両の入庫を行う入庫バースを優先的な入庫バースと定めることを特徴とする請求項10に記載の機械式駐車装置の運用コンピュータ用の運用制御プログラム。
  12. 第一の利用形態で車両の出庫を行うために車両に乗り込む場所である第一の出庫バースと第二の利用形態で車両の出庫を行うため車両に乗り込む場所である第二の出庫バースとを有する機械式駐車装置の運用コンピュータ用の運用制御プログラムであって、
    機械式駐車装置は、車両が駐車される駐車機構から、前記第一の出庫バースまたは前記第二の出庫バースへ車両を移動させる出庫動作を行う構成を有し、機械式駐車装置制御盤により動かされる装置であり、
    前記第一の出庫バースと前記第二の出庫バースの一方の出庫バースを他方の出庫バースよりも優先的な出庫バースと定める優先出庫バース決定機能と、
    前記他方の出庫バースを一時停止して前記一方の出庫バースから車両に対し前記出庫動作を優先的に行うように前記機械式駐車装置制御盤を介して前記機械式駐車装置を制御する優先出庫機能と、
    前記他方の出庫バースに出庫要求がされたときに所定のタイミングで前記一方の出庫バースによる車両の出庫を一時中断して前記他方の出庫バースからの車両に対し前記出庫動作を行うように前記機械式駐車装置制御盤を介して前記機械式駐車装置を制御する割り込み出庫機能と、を運用コンピュータに実現させることを特徴とする機械式駐車装置の運用コンピュータ用の運用制御プログラム。
  13. 蓄積された過去の出庫データを基にして、所定期間帯または所定時間帯の総出庫台数に対する第一の利用形態の車両の出庫数の割合である第一の出庫利用率と第二の利用形態の車両の出庫数の割合である第二の出庫利用率とを計算して出庫利用率データベースをつくる出庫分析機能を運用コンピュータに実現させ、
    優先出庫バース決定機能が、前記出庫利用率データベースを基にして、実際の稼働時間毎の前記出庫利用率が大きい方の利用形態を予測して、前記出庫利用率が大きいほうの前記利用形態で車両の出庫を行う出庫バースを優先的な出庫バースと定めることを特徴とする請求項12に記載の機械式駐車装置の運用コンピュータ用の運用制御プログラム。
  14. 第一の利用形態が時間貸しによる利用形態であって、第二の利用形態が月極め契約による利用形態であることを特徴とする請求項10乃至請求項13に記載の機械式駐車装置の運用コンピュータ用の運用制御プログラム
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