JP2011500778A - ピリジン及びピラジン誘導体−083 - Google Patents

ピリジン及びピラジン誘導体−083 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)
【化1】
Figure 2011500778

(式中、W、G1、G2、G3、G4、J、A環、n及びR3は、それぞれ、明細書の上文で定義した意味のいずれかを有する)のピリジン及びピラジン誘導体又はその薬学的に許容される塩、それらの製造方法、それらを含む医薬組成物、及び細胞増殖性疾患の治療に使用するための薬剤の製造におけるそれらの使用に関する。

Description

本発明は、抗癌活性を有し、従ってヒト又は動物の体の治療方法に有用である、特定の新規ピリジン及びピラジン誘導体、又はその薬学的に許容される塩に関する。本発明は、また、該ピリジン及びピラジン誘導体、それらを含む医薬組成物の製造のための方法、及び治療方法におけるそれらの使用、例えば、固形腫瘍疾患の予防又は治療における使用を含む、ヒトなどの温血動物における癌の予防又は治療に使用するための薬剤の製造における、それらの使用に関する。
受容体チロシンキナーゼ(RTK)は、細胞の増殖、分化及び生存を調節するために細胞外環境からのシグナルを伝達する細胞表面受容体である。全てのRTKは、細胞外リガンド結合ドメイン及び保存タンパク質チロシンキナーゼ細胞質ドメインを包含する。RTKは、キナーゼドメインにおいてチロシン残基の受容体二量化及びチロシン残基の自動リン酸化を促進する成長因子によって活性化される(非特許文献1)。
RTKは、配列類似性に基づいて異なるサブファミリーに分類することができる。Axl受容体サブファミリーはこれらのサブファミリーの1つであり、そしてAxl(Ark、Ufo及びTyro7とも呼ばれる)、Tyro3(Rse、Brt、Sky及びDtkとも呼ばれる)及びMer(Nyk及びTyro12とも呼ばれる)を含む。このRTKファミリーは、2つの免疫グロブリン様及び2つのフィブロネクチン3型様ドメインから成る細胞外ドメインによって特徴付けられる。AxlファミリーRTKは、成長停止特異的遺伝子6(Gas6)として公知のビタミンK依存性タンパク質によって活性化される。これらの受容体に対するGas6の親和性は、Axl>Tyro3>Merである(非特許文献2)。
Axlタンパク質をコードする遺伝子は、最初は慢性骨髄性白血病における形質転換遺伝子として同定された(非特許文献3)。Axl受容体は、原発結腸(非特許文献4)、胃(非特許文献5)、食道(非特許文献6)、メラノーマ(非特許文献7)、卵巣(非特許文献8)、腎臓(非特許文献9)、子宮内膜(非特許文献10)、及び甲状腺(非特許文献11)癌に過剰発現することが示されている。Axl受容体の存在は、肺癌におけるリンパ節状態及びステージ並びに乳癌におけるER発現と大いに関係している(非特許文献12)。
Gas6/Axlシグナル伝達は、増殖、アポトーシスからの保護、血管形成及び浸潤の役割を担うことが示されている。Gas6/Axlをコードする遺伝子は、NIH−3T3線維芽細胞を形質転換してヌードマウスの異種移植片としてそれらを増殖させることを可能にし(非特許文献3)、そして同様にIL−3依存性造血32D細胞をIL−3非依存性に増殖可能にすることが示されている(非特許文献13)。
Gas6/Axlシグナル伝達の抗血管新生効果は、NIH−3T3細胞(非特許文献14)、ヒト乏突起膠細胞(非特許文献15)及びぶどう膜メラノーマ細胞系Mel290(非特許文献16)に示されている。Gas6/Axlシグナル伝達はまた、マウスNIH−3T3線維芽細胞(非特許文献17)、ヒトC57MG哺乳動物癌細胞(非特許文献18)並びにヒトDU145及びPC3前立腺癌細胞(非特許文献19)において弱い細胞分裂促進作用を有することが示されている。
Axlタンパク質の枯渇は、CL1−5ヒト肺腺癌細胞浸潤(非特許文献20)並びに1次ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)細胞移動及び管形成を障害することが示されている(非特許文献21)。更に、タンパク質レベルのノックダウン(非特許文献21)か又はドミナントネガティブAxl突然変異遺伝子のトランスフェクションによるAxlタンパク質の阻害(非特許文献22)は、イン・ビボで異種移植片増殖を抑制することが示されている。
AxlRTKは、免疫(非特許文献23)、血小板機能(非特許文献24)、精子形成(非特許文献25)、血管石灰化(非特許文献26)、トロンビン誘導血管平滑筋細胞(VSMC)増殖(非特許文献27)、及び種々の腎臓疾患、例えば急性及び慢性糸球体腎炎、糖尿病性腎症及び慢性同種移植拒絶反応(非特許文献28)において役割を有することも示されている。
従って、Axl受容体キナーゼ活性のアンタゴニズムは、癌(癌腫、肉腫などの固形腫瘍及び白血病及びリンパ性悪性疾患を含む)、並びに血管疾患(血栓症、アテローム性動脈硬化症及び再狭窄を含むがそれらに限定されるものではない)、腎臓疾患(急性及び慢性糸球体腎炎、糖尿病性腎症及び移植拒絶反応を含むがそれらに限定されるものではない)、及び無秩序な血管形成が重大である疾患(糖尿病性網膜症、網膜症、乾癬、関節リウマチ、粥腫、カポジ肉腫及び血管腫を含むがそれらに限定されるものではない)など多数の細胞増殖性障害の治療に有益なことが期待される。
c−Metは、また、プロHGFと呼ばれる単鎖前駆体として合成され、そして50kDaのα鎖及び145kDaのβ鎖を含む二量体糖タンパク質である、肝細胞成長因子(HGF/散乱因子)に対する細胞受容体として作用する受容体チロシンキナーゼである。HGFがc−Metの細胞外ドメインに非共役的に結合する場合、受容体のオリゴマー化が起こる。これは、c−Met活性化ループ(その立体配座がキナーゼ活性を調節するアミノ酸の可動領域)内にあるチロシン残基Y1234/5及び構造的に独特なタンパク質ドッキング部位の一部を形成するチロシン残基Y1349/56などの、c−Met内の多数の部位のリン酸化をもたらす。活性化ループ内のリン酸化はc−Metキナーゼ活性の増加を引き起こすが、一方でドッキング部位のリン酸化は、p85、Gab1及びGab2などの古典的な細胞内チロシンキナーゼエフェクタータンパク質の結合及びその後の活性化に必須である(非特許文献29)。
種々のシグナル伝達経路からの様々なタンパク質は、活性化c−Metに結合し、そしてそれによりリン酸化することができ(非特許文献30及び31)、その結果、c−Met活性は幾つかのシグナル伝達経路を経てシグナル伝達に必要とされる。例えば、c−Met−Gab1−Shp2連関はErk経路の持続的促進をもたらし、それ故に細胞形質転換及び増殖を促進する(非特許文献32、33及び34)。しかしながら、c−Met−p85連関はPI3K経路を促進し、それ故に細胞移動を促進し、そして細胞損傷に続くアポトーシスから細胞を保護する(非特許文献35及び36)。これらの異なる経路におけるc−Metの役割は、それが増殖、アポトーシス、形態形成、及び移動などの一連の異なる細胞過程の制御に関与することを意味する(非特許文献37)。
c−Met及びHGFは多くの組織に発現する。c−Metの発現は通常内皮又は上皮起源の細胞に限定される。HGFは通常間葉起源の細胞に発現し、従って隣接標的細胞において増殖、形態形成及び移動反応を誘導するパラクリン作用性成長因子になると考えられる(非特許文献38)。
かなりの数の臨床研究の結果は、c−Met及びHGFの両方が高侵襲性癌、他のタイプのヒト固形腫瘍、及びそれらの転移において高頻度に異常発現することを示している(非特許文献39及び40で概説)。更に、臨床サンプル中のc−Met又はHGFの存在は、患者の予後不良としばしば相関することから(非特許文献39で概説)、c−Met活性化が腫瘍増殖及び転移拡大を促進することを示唆する。
癌細胞中のc−Metの活性化は、最も一般的にはリガンド依存性メカニズムによって推進され、例えば、腫瘍癌腫又は腫瘍内皮細胞は、c−Metを発現するが周囲の間質によって産生されるHGFを発現しない。しかしながら、他の腫瘍では、細胞はオートクリンc−Met活性化をもたらすc−Met及びHGFを発現する可能性がある。リガンド非依存性活性化も可能であり、そして非常に高レベルのc−Metを発現し、又は活性化突然変異をもつ細胞に認められる(非特許文献38)。c−Metの活性化突然変異は、散在型及び遺伝型のヒト腎乳頭癌腫に見出されており(非特許文献41で概説)、そして現在のところ、21の突然変異が記載されている。大多数はキナーゼドメイン内にあり、そしてc−Metを構成的活性型へ転換すると考えられる。最近になって、他のタイプの原発癌及び転移病変において幾つかの付加的変異が見出されている(非特許文献42)。
その結果として、無視できない一連の証拠は、原発癌増殖、血管形成、局所腫瘍浸潤及び遠隔転移形成が、不適切なc−Met活性化によって推進又は強化されるという理論を支持する。血管形成におけるc−Metの役割は、ラット角膜及びマウスマトリゲルモデルにおける新しい血管増殖のHGF刺激を含む実験によって実証されている(非特許文献43及び44)。HGF若しくはc−Met、又は両方を異所的に過剰発現するマウス及びヒト細胞系はヌードマウスにおいて腫瘍形成性になることが認められており、そしてしばしばこのような細胞はそれらに遠隔臓器の転移形成を可能にする浸潤性の表現型を獲得する(非特許文献45及び38で概説)。ヒト腫瘍細胞におけるc−Met/HGFシグナル伝達のダウンレギュレーション(生物学的及び小分子手法のいずれかにより)も、また、増殖、血管形成及び浸潤の低下を通して細胞の腫瘍形成能を実質的に低下させることが示されている(非特許文献46及び47)。最後に、特定組織において導入遺伝子としてc−Met又はHGFを発現するマウスモデルは、最終的に広範囲な進行的浸潤性腫瘍及び転移病変を発現することも報告されており(非特許文献48、49及び50)、それはc−Metの活性化が腫瘍形成を開始し、そして血管形成及び浸潤を促進するのに十分であることを示す(非特許文献43)。
従って、c−Metは癌治療に対する治療法の追求において魅力的な標的となり、そしてc−Met活性の阻害剤は抗腫瘍活性を、そして特に抗増殖、抗血管新生及び抗浸潤特性を有することが期待されると考えられる。加えて、組織リモデリング、特に肺及び肝臓におけるc−Met及びHGFの役割も示されており(非特許文献51)、そしてc−Met又はHGFのレベル上昇が肝硬変、慢性肝炎及び肺線維症に罹った患者で認められている。従って、c−Metの阻害剤は、多数の炎症性疾患の治療における治療上有用なことが更に期待される(非特許文献52)。
発明者らは、驚くべきことに特定のピリジン及びピラジン誘導体が、細胞増殖性障害に対して強力な活性を有することを今回見出している。本発明で開示されている化合物は、1つ又は2つの生物過程に対する作用によってだけで薬理活性を有することを望むことなしに、本化合物は、例えば、Axl及び/又はc−Met受容体チロシンキナーゼの阻害からの寄与により、抗腫瘍効果をもたらす細胞増殖性障害の有用な治療法を提供すると考えられる。
特許文献1は、特にチロシンキナーゼItkに対するキナーゼ阻害活性を有する特定のアミノピリジン誘導体に関する。特許文献1における化合物は、免疫、炎症性又はアレルギー性障害又はItkキナーゼに関連する他の疾患若しくは障害の治療又は予防に有用なことが記述されている。
特許文献2は、とりわけセリン/トレオニンキナーゼタンパク質キナーゼD(PKD)に対するキナーゼ阻害活性を有する特定のピリジン及びピラジンベンズアミド化合物に関する。特許文献2における化合物は、癌などの増殖性病態を含むPKDで媒介される疾患の治療に有用なことが記述されている。
特許文献1又は特許文献2には、Axl又はc−Met受容体チロシンキナーゼの記載はない。更に、一般に、現在特許請求されている化合物は、特許文献1に開示の化合物より優れたAxl及び/又はc−Met受容体チロシンキナーゼに対する改良効果を発揮する。
国際公開公報第2008/025820号 国際公開公報第2008/074997号
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本発明の1つの態様によれば、式I:
Figure 2011500778
式中、
WはCH又はNであり;
JはO又はSであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれCH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で2つまでがNを表し;
環Aは:
(i)R1基で置換され、そして場合により3個までのR2基で置換されたフェニル;又は
(ii)酸素、窒素及び硫黄から選択される3個までの環ヘテロ原子を有する5又は6員単環ヘテロアリール環、ここで該環はR1基で置換され、そして場合により3個までのR2基で置換される;又は
(iii)8、9又は10員二環式環系、ここで、該二環式環系は、場合により酸素、窒素及び硫黄から選択される3個までの環ヘテロ原子を含み、そして場合によりR1で置換され、そして場合により3個までのR2基で置換される;
から選択され:
1は式:
4 1
式中、
1は、直接結合であるか、又はO、S、SO、SO2、N(R5)、CO、CH(OR5)、CON(R5)、N(R5)CO、N(R5)CON(R5)、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52S、SC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素、(1−8C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル又はアミノ−(1−6C)アルキルから選択され;
そしてX1が直接結合であるか、又はCH(OR5)、C(R52O、C(R52S、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)、R5O−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52N−COO、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基で場合により置換される(1−6C)アルキルであり;
そしてX1が、O、S、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、N(R5)CON(R5)、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52、SC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基で場合により置換される(1−6C)アルキルである;
の基であり;
又はR1は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、S、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CH(OR7)、CON(R7)、N(R7)CO、N(R7)CON(R7)、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72S、SC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素、(1−8C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ジ−(R8)アミノ−(1−6C)アルキル、(R8)−アミノ−(1−6C)アルキル又はアミノ−(1−6C)アルキルから選択され、ここで、R8は、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される、1、2又は3個の置換基で場合により置換される(1−6C)アルキルであり;
そしてQ1は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R1置換基内の任意のアリール基又は(3−8C)シクロアルキルは、1、2又は3個の置換基を有し、そしてR1置換基内の任意のヘテロ環又はヘテロアリールは、場合により1、2又は3個の置換基を有し、ここで、これらの置換基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、ヒドロキシ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、カルバモイル−(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルウレイド、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシカルボニル、(1−6C)アルキルアミノ−(2−6C)アルカノイル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルカノイルアミノ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルから独立に選択され、そして、R1置換基内の任意のヘテロ環基は、場合により1又は2個のオキソ置換基を有し;
ここで、X1に結合するR4の定義に存在する、又はX2に結合するQ1の定義に存在する任意のアルキル基中の任意のCH、CH2若しくはCH3は、場合によりヒドロキシ又はシアノ基を有し、そして場合により、3個までのハロゲノ基を有し、そして場合により、O、S又はN又はSO2基から選択される原子で置き換えられていてもよく、そしてアルキル鎖における隣接する炭素原子は、場合によりC≡C基の鎖への挿入により分離されていてもよく;
の基であり;
2基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そしてハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルコキシ、アミノ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルコキシ及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルコキシから選択され;
nは0、1、2又は3であり、そしてnが2又は3である場合R3基はそれぞれ同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、それぞれ、水素、ハロゲノ、アミノ、シアノ、スルファモイル、OR9、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、トリフルオロメチル、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルコキシカルボニル、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルコキシ、アミノ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルコキシ及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルコキシから選択され、ここで、R9は、フルオロ−(1−6C)アルキル、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R9の定義内の任意のアリール、ヘテロ環又はヘテロアリール基は、場合により、ハロゲノ、フルオロ−(1−6C)アルキル、オキソ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル又は(1−6C)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基を有する;
のピリジン又はピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩が提供される。
本発明の更なる態様によれば、式I:
Figure 2011500778
式中、
WはCH又はNであり;
WはCH又はNであり;
JはO又はSであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で2つまでがNを表し;
環Aは:
(i)R1基で置換され、そして場合により3個までのR2基で置換されるフェニル;又は
(ii)酸素、窒素及び硫黄から選択される3個までの環ヘテロ原子を有する5又は6員単環ヘテロアリール環、ここで該環はR1基で置換され、そして場合により、3個までのR2基で置換される;又は
(iii)8、9又は10員の二環式環系、ここで該二環式環系は、場合により酸素、窒素及び硫黄から選択される3個までの環ヘテロ原子を含み、そして場合によりR1で置換され、そして場合により3個までのR2基で置換される;
から選択され:
1は、式:
4−X1
式中、
1は、直接結合であるか、又はO、S、SO、SO2、N(R5)、CO、CH(OR5)、CON(R5)、N(R5)CO、N(R5)CON(R5)、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52S、SC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素、(1−8C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル又はアミノ−(1−6C)アルキルから選択され、
そしてX1が直接結合であるか、又はCH(OR5)、C(R52O、C(R52S、C(R52若しくはC(R52N(R5)から選択される場合、R5は先に定義した任意の意味を有し、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)、R5O−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−6
C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52N−COO、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、場合により、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基で置換される(1−6C)アルキルであり;
そしてX1がO、S、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、N(R5)CON(R5)、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52、SC(R52及びN(R5)C(R52から選択される場合、R5は、先に定義した任意の意味を有し、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、場合により、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基で置換される;
の基であり;
又はR1は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、S、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CH(OR7)、CON(R7)、N(R7)CO、N(R7)CON(R7)、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72S、SC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素、(1−8C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ジ−(R8)アミノ−(1−6C)アルキル、(R8)−アミノ−(1−6C)アルキル又はアミノ−(1−6C)アルキルから選択され、ここで、R8は、場合により、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基で置換される(1−6C)アルキルであり;
そしてQ1は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R1置換基内の任意のアリール基又は(3−8C)シクロアルキルは、1、2又は3個の置換基を有し、そしてR1置換基内の任意のヘテロ環又はヘテロアリール基は、場合により、1、2又は3個の置換基を有し、ここで、これらの置換基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、ヒドロキシ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、カルバモイル−(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルウレイド、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルから独立に選択され、そしてR1置換基内の任意のヘテロ環基は、場合により1又は2個のオキソ置換基を有し;
ここで、X1に結合するR4の定義に存在する、又はX2に結合するQ1の定義に存在するアルキル基中の任意のCH、CH2若しくはCH3は、場合により、ヒドロキシ又はシアノ基を有し、そして場合により3個までのハロゲノ基を有し、そして場合により、O、S又はN又はSO2基から選択される原子で置き換えられていてもよく、そしてアルキル鎖における隣接する炭素原子は、場合により、C≡C基の鎖への挿入により分離されていてもよく;
の基であり;
2基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そしてハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルコキシ、アミノ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルコキシ及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルコキシから選択され;
nは0、1、2又は3であり、そしてnが2又は3である場合R3基はそれぞれ同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、それぞれ、水素、ハロゲノ、アミノ、シアノ、スルファモイル、OR9、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、トリフルオロメチル、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルコキシカルボニル、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルコキシ、アミノ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルコキシ及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルコキシから選択され、ここで、R9は、フルオロ−(1−6C)アルキル、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R9の定義内の任意のアリール基、ヘテロ環基又はヘテロアリール基は、ハロゲノ、フルオロ−(1−6C)アルキル、オキソ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル又は(1−6C)アルコキシから独立に選択される、1、2又は3個の置換基を有する;
のピリジン又はピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩が提供される。
本発明のなお更なる態様によれば、式I:
Figure 2011500778
式中、
WはCH又はNであり;
JはO又はSであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で2つまでがNを表し;
環Aは:
(i)R1基で置換された、そして場合により3個までのR2基で置換されたフェニル;又は
(ii)酸素、窒素及び硫黄から選択される3個までの環ヘテロ原子を有する5又は6員単環ヘテロアリール環、ここで、該環はR1基で置換され、そして場合により3個までのR2基で置換される;又は
(iii)8、9又は10員の二環式環系、ここで、該二環式環系は場合により酸素、窒素及び硫黄から選択される3個までの環ヘテロ原子を含み、そして場合により、R1で置換され、そして場合により3個までのR2基で置換される;
から選択され:
1は式:
4−X1
式中、
1は直接結合であり、又はO、S、SO、SO2、N(R5)、CO、CH(OR5)、CON(R5)、N(R5)CO、N(R5)CON(R5)、SO2N(R5)、N(R5
SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52S、SC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素、(1−8C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル又はアミノ−(1−6C)アルキルから選択され、
そしてX1が直接結合であり、又はCH(OR5)、C(R52O、C(R52S、C(R52又はC(R52N(R5)から選択される場合、R5は先に定義した任意の意味を有し、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)、R5O−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52N−COO、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、場合により、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される、1、2又は3個の置換基で置換される(1−6C)アルキルであり;
そしてX1が、O、S、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、N(R5)CON(R5)、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52、SC(R52及びN(R5)C(R52から選択される場合、R5は、先に定義した任意の意味を有し、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、場合により、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基で置換される;
の基であり;
又はR1は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、S、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CH(OR7)、CON(R7)、N(R7)CO、N(R7)CON(R7)、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72S、SC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選
択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素、(1−8C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ジ−(R8)アミノ−(1−6C)アルキル、(R8)−アミノ−(1−6C)アルキル又はアミノ−(1−6C)アルキルから選択され、ここで、R8は、場合により、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基で置換される(1−6C)アルキルであり;
そしてQ1は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R1置換基内の任意のアリール基又は(3−8C)シクロアルキルは、1、2又は3個の置換基を有し、そしてR1置換基内の任意のヘテロ環又はヘテロアリール基は、場合により、1、2又は3個の置換基を有し、ここで、これらの置換基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルウレイド、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、又はヘテロ環−(1−6C)アルキルから独立に選択され、そしてR1置換基内の任意のヘテロ環基は、場合により、1又は2個のオキソ置換基を有する;
の基であり;
2基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そしてハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルコキシ、アミノ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルコキシ及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルコキシから選択され;
nは0、1、2又は3であり、そしてnが2又は3である場合R3基はそれぞれ同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、それぞれ、水素、ハロゲノ、アミノ、シアノ、スルファモイル、OR9、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、トリフルオロメチル、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルコキシカルボニル、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルコキシ、アミノ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルコキシ及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルコキシから選択され、ここで、R9は、フルオロ−(1−6C)アルキル、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R9の定義内の任意のアリール基、ヘテロ環基又はヘテロアリール基は、ハロゲノ、フルオロ−(1−6C)アルキル、オキソ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル又は(1−6C)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基を有する;
のピリジン又はピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩が提供される。
本発明のなお更なる態様によれば、式I:
Figure 2011500778
式中、
WはCH又はNであり;
JはO又はSであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で2つまでがNを表し;
環Aは:
(i)R1基で置換された、そして場合により3個までのR2基で置換されたフェニル;又は
(ii)酸素、窒素及び硫黄から選択される3個までの環ヘテロ原子を有する5又は6員単環ヘテロアリール環、ここで、該環はR1基で置換され、そして場合により3個までのR2基で置換される;又は
(iii)8、9又は10員二環式環系、ここで、該二環式環系は、場合により、酸素、窒素及び硫黄から選択される3個までの環ヘテロ原子を含み、そして場合によりR1で置換され、そして場合により3個までのR2基で置換される;
から選択され:
1は式:
4−X1
式中、
1は、直接結合であるか、又はO、S、SO、SO2、N(R5)、CO、CH(OR5)、CON(R5)、N(R5)CO、N(R5)CON(R5)、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52S、SC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素、(1−8C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル又はアミノ−(1−6C)アルキルから選択され、
そしてX1が直接結合であるか、又はCH(OR5)、C(R52O、C(R52S、C(R52又はC(R52N(R5)から選択される場合、R5は、先に定義した任意の意味を有し、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)、R5O−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52N−COO、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、場合により、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される、1、2又は3個の置換基で置換される(1−6C)アルキルであり;
そしてX1が、O、S、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、N(R5)CON(R5)、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52、SC(R52及びN(R5)C(R52から選択される場合、R5は、先に定義した任意の意味を有し、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、場合により、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される、1、2又は3個の置換基で置換される;
の基であり;
又は、R1は式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、S、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CH(OR7)、CON(R7)、N(R7)CO、N(R7)CON(R7)、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72S、SC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素、(1−8C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ジ−(R8)アミノ−(1−6C)アルキル、(R8)−アミノ−(1−6C)アルキル又はアミノ−(1−6C)アルキルから選択され、ここで、R8は、場合により、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基で置換される(1−6C)アルキルであり;
そしてQ1は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R1置換基内の任意のアリール基又は(3−8C)シクロアルキル基は、1、2又は3個の置換基を有し、そしてR1置換基内の任意のヘテロ環又はヘテロアリール基は、場合により1、2又は3個の置換基を有し、ここで、これらの置換基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルウレイド、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、又はヘテロ環−(1−6C)アルキルから独立に選択され、そしてR1置換基内の任意のヘテロ環基も、場合により1又は2個のオキソ置換基を有する;
の基であり;
2基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そしてハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルコキシ、アミノ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルコキシ及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルコキシから選択され;
nは0、1、2又は3であり、そしてnが2又は3である場合R3基はそれぞれ同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、それぞれ、水素、ハロゲノ、アミノ、シアノ、スルファモイル、OR9、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、トリフルオロメチル、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルコキシカルボニル、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルコキシ、アミノ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルコキシ及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルコキシから選択され、ここで、R9は、フルオロ−(1−6C)アルキル、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R9の定義内の任意のアリール基、ヘテロ環基又はヘテロアリール基は、場合により、ハロゲノ、フルオロ−(1−6C)アルキル、オキソ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル又は(1−6C)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基を有する;
のピリジン又はピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩が提供される。
本明細書において、一般的な用語「(1−8C)アルキル」としては、プロピル、イソプロピル及びtert−ブチルなどの直鎖状及び分枝鎖状の両者のアルキル鎖;そしてまた、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルなどの(3−8C)シクロアルキル基;そしてまた、シクロプロピルメチル、2−シクロプロピルエチル、シクロブチルメチル、2−シクロブチルエチ、シクロペンチルメチル、2−シクロペンチルエチル、シクロヘキシルメチル及び2−シクロヘキシルエチルなどの(3−6C)シクロアルキル−(1−2C)アルキル基が挙げられる。しかし、「プロピル」などの個々のアルキル基への言及は、直鎖状型に対してのみの特異的なものであり、「イソプロピル」などの個々の分枝鎖状アルキル基への言及は、分枝鎖状型に対してのみの特異的なものであり、そして「シクロペンチル」などの個々のシクロアルキル基への言及はは、5員環に対してのみの特異的なものである。類似の慣例は、他の一般的用語に対しても適用され、例えば、(1−6C)アルコキシは、(3−6C)シクロアルキルオキシ基、及び4〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル−アルコキシ基、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、シクロプロピルメトキシ、2−シクロプロピルエトキシ、シクロブチルメトキシ、2−シクロブチルエトキシ及びシクロペンチルメトキシを含み;
(1−6C)アルキルアミノは、(3−6C)シクロアルキルアミノ基及び4〜6個の炭素原子を有するN−(シクロアルキルアルキル)アミノ基、例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、シクロプロピルアミノ、シクロブチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、シクロプロピルメチルアミノ、2−シクロプロピルエチルアミノ、シクロブチルメチルアミノ、2−シクロブチルエチルアミノ及びシクロペンチルメチルアミノを含み;そしてジ−[(1−6C)アルキル]アミノは、シクロアルキルアルキル部分が4〜6個の炭素原子を含むジ−[(3−6C)シクロアルキル]アミノ基及びジ−[シクロアルキルアルキル]アミノ基、例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、N−シクロプロピル−N−メチルアミノ、N−シクロブチル−N−メチルアミノ、N−シクロヘキシル−N−エチルアミノ、N−シクロプロピルメチル−N−メチルアミノ、N−(2−シクロプロピルエチル)−N−メチルアミノ及びN−シクロペンチルメチル−N−メチルアミノを含む。同様の慣例は、例えば、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、R5−SO2N(R5)、(1−6C)アルキル−SO2N(R5)、R5−CON(R5)、(1−6C)アルキル−CON(R5)、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(R52NCO及びN,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイルなどの、本明細書で用いられる他の一般基に対しても適用される。
本明細書で使用される、用語「(1−6C)アルキル」、「(1−4C)アルキル」、「(1−3C)アルキル」及び「(1−2C)アルキル」が、1〜6個、1〜4個、1〜3個、及び1〜2個の炭素原子を有する前記で定義されたアルキル基のいずれかを意味することは、当業者に理解されるであろう。同様の慣例は、例えば、「(1−6C)アルコキシ」、「(1−4C)アルコキシ」、「(1−2C)アルコキシ」及び「(1−2C)アルコキシ」などの、本明細書で使用される他の用語に対しても適用される。
本明細書においては、特に指示のない限り、用語「ヘテロ環」は、例えば、酸素、窒素及び硫黄から選択される5個までのヘテロ原子を有する非芳香族性の飽和又は部分飽和の、3〜12員環の単環又は二環であり、ここで、環の硫黄又は窒素原子は、場合により、酸化されてN又はS−オキシド体を形成することも理解されるであろう。また、ヘテロ環の定義には。橋かけ環系及びスピロ環系も含まれることは理解されるであろう。好適な例としては、オキシラニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドピラニル、オキセパニル、テトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、テトラヒドロチオピラニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラニル、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、モルホリニル、テトラヒドロ−1,4−チアジニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、キヌクリジニル、クロマニル、イソクロマニル、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロピリジニル、ジヒドロピリミジニル、テトラヒドロピリミジニル又は1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカニルが挙げられる。
本明細書においては、特に指示のない限り、用語「ヘテロアリール」は、例えば、酸素、窒素及び硫黄から選択される5個までの環ヘテロ原子を有し、ここで、環硫黄又は窒素原子は、場合により、N又はS−オキシド体を形成する、芳香族性の5又は6員環の単環、又は9若しくは10員環の二環であり、例えば、フリル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリニル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、1,3,5−トリアゼニル、ベンゾフラニル、インドリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリニル、ベンゾチアゾリル、インダゾリル、ベンゾフラザニル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサリニル、シンノリニル又はナフチリジニルが挙げられることは理解されるであろう。
当然のことながら、前記で定義した式Iのある種の化合物に1つ又はそれ以上の不斉炭素原子による光学活性体又はラセミ体が存在し得る場合、本発明は前記の活性を有する光学活性体又はラセミ体などの定義も含む。光学活性体の合成は、当該技術分野で公知の有機化学の標準的な技法により、例えば、光学活性の出発物質からの合成、又はラセミ体の分割により実施できる。同様に、前記の活性は、標準的な実験室技法を用いて評価できる。
当然のことながら、前記で定義した式Iのある種の化合物は、互変異性の現象を示すことがあり得る。当然のことながら、本発明は、上記の活性を有するいずれのそのような互変異性体又はそれらの混合物もその定義に含み、そして構造式で用いられ、又は実施例で命名されたいずれか1つの互変異性体にのみ限定されるものではない。一般的には、その様な互変異性体のいずれか1つが、以下の実施例において命名され、又は以下の関連する構造式において提示される。
誤解を避けるために、当然のことながら、G1、G2、G3及びG4のいずれかがCHであり、そしてR3基が存在する場合、CHであるG1、G2、G3及びG4基はR3基で置換され、C(R3)を生成し得る。
構造式Iにおいて、当然のことながら、X1に結合するR4の定義において存在する、又はX2に結合するQ1の定義において存在するいずれかのアルキル基におけるCH、CH2又はCH3のいずれかは、場合により、ヒドロキシ又はシアノ基を有し、そして場合により、3個までのハロゲノ基、好ましくはフルオロ基を有する。例えば、Q1がヘテロ環−プロピル−である場合、プロピル基内のいかなるCH2基も置換され、例えば、ヘテロ環−CH2CH(OH)CH2−又はヘテロ環−CH2C(F)2CH2−を生成することができ、そしてQ1がヘテロ環−ブチル−である場合、ブチル基内のいかなるCH、CH2又はCH3基も置換され、例えば、ヘテロ環−CH2CH(CF3)CH2−を生成することができる。更なる例として、R4がヒドロキシ−プロピル−の場合、プロピル基内のいかなるCH2基も置換され、例えば、ヒドロキシ−CH2C(F)2CH2−を生成することができる。
構造式Iにおいて、当然のことながら、X1に結合するR4の定義において存在する、又はX2に結合するQ1の定義において存在するいずれかのアルキル基におけるCH、CH2若しくはCH3のいずれかは、場合により、O、S若しくはNから選択される原子で、又はSO2などの基で置換可能である。例えば、Q1がヘテロ環−ブチル−である場合、ブチル基内のいかなるCH2基も置換され、例えば、ヘテロ環−CH2OCH2CH2−、ヘテロ環−OCH2CH2CH2−又はヘテロ環−SO2CH2CH2CH2−を生成する。更なる例として、R4がヒドロキシ−ブチル−である場合、ブチル基内のいかなるCH2基も置換可能であり、例えば、ヒドロキシ−CH2OCH2CH2−を生成する。X1に結合するR4の定義において、又はX2に結合するQ1の定義において存在するアルキル基における隣接する炭素原子は、場合により、C≡Cのような基を鎖中へ挿入することにより分離されていてもよい。例えば、ヘテロ環−エチル−基内でのエチレン鎖中にC≡C基を導入することにより、ヘテロ環−ブタ−2−イニルなどの基を生成する。
上記で言及した一般基の好適な例は、以下に提示するものを含む。
環Aの好適な例としては、それが酸素、窒素及び硫黄から選択される環ヘテロ原子を3個まで有する5又は6員環の単環ヘテロ環である場合、例えば、フリル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリニル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル又は1,3,5−トリアジニルがある。式Iの化合物の特別な基において、環Aはピラゾリル又はピリジニル環である。式Iの化合物の特別な基において、環Aはピラゾール−4−イル又はピリジン−3−イル環である。式Iの化合物の特別な基において、環Aはピラゾリル、ピリジニル又はチエニル環である。式Iの化合物の特別な基において、環Aは、ピラゾール−4−イル、ピリジン−3−イル又はチエン−2−イル環である。式Iの化合物の尚更に特別な基において、環Aは、ピラゾリル、ピリジニル、チエニル、チアゾリル又は1H−1,2,3−トリアゾリル環であり、特に、ピラゾール−4−イル、ピリジン−3−イル、チエン−2−イル、チアゾール−5−イル、1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル又は3H−1,2,3−トリアゾール−5−イル環である。式Iの化合物の更に特別な基において、環Aは ピラゾリル環、特にピラゾール−4−イル環である。
環Aの好適な例として、それが酸素、窒素及び硫黄から選択されるヘテロ原子を3個まで有する8、9又は10員環の二環式環系である場合、例えば、ナフチル、ベンゾフラニル、インドリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリニル、ベンゾチアゾリル、インダゾリル、ベンゾフラザニル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサリニル、シンノリニル、ナフチリジニル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル、1,3−ベンゾジオキソリル又はチエノピロリルがある。式Iの化合物の特別な基において、環Aはナフチルである。式Iの化合物の更なる特別な基において、環Aはキノリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル、1H−インダゾリル、1H−インドリル又は1,3−ベンゾジオキソリル環である。式Iの化合物の更なる特別な基において、環Aはキノール−8−イル、キノール−3−イル、キノール−4−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、1H−インダゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、1H−インドール−6−イル又は1,3−ベンゾジオキソール−5−イル環である。
1基内のヘテロ環基の好適な例としては、例えば、酸素、窒素及び硫黄から選択されるヘテロ原子を5個まで有し、非芳香族性で、飽和又は部分飽和の3〜12員環の単環又は二環があり、ここで、環硫黄又は窒素原子は、場合により酸化されて、N又はS−オキシド体を形成する。当然のことながら、ヘテロ環の定義には、橋かけ環系及びスピロ環系が含まれる。好適な例としては、オキシラニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、オキセパニル、アゼパニル、テトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、テトラヒドロチオピラニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラニル、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、モルホリニル、テトラヒドロ−1,4−チアジニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、キヌクリジニル、クロマニル、イソクロマニル、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロピリジニル、ジヒドロピリミジニル、テトラヒドロピリミジニル又は1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカニルが挙げられる。Q1が、場合により置換されたヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル又はヘテロ環−(1−3C)アルキルである場合、ヘテロ環の特別な例としては、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペラジニルがあり、より特別には、ピペリジン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、モルホリン−4−イル及びピペラジン−1−イルが挙げられる。化合物の特別な基において、Q1が場合により置換されたヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル又はヘテロ環−(1−3C)アルキルの場合、ヘテロ環の特別な例としては、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、アゼチジニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジニル、イミダゾリニル、アゼパニル、1H−イミダゾリニル、1,4−ジアゼパニル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、キヌクリジニル、(3R)−キヌクリジニル、3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2H−キノリニル、3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c]ピラジニルが挙げられ、より特別には、ピペリジン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、モルホリン−4−イル, ピペラジン−1−イル、テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル、ピペリジン−3−イル、アゼチジン−3−イル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジン−4−イル、ピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、イミダゾリン−1−イル、アゼパン−1−イル、モルホリン−2−イル、1H−イミダゾール−1−イル、1,4−ジアゼパン−1−イル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、キヌクリジン−3−イル、(3R)−キヌクリジン−3−イル、3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2H−キノリン−4−イル及び3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c]ピラジン−2−イルがある。Q1が場合により置換されたヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル又はヘテロ環−(1−3C)アルキルである場合の化合物の特別な基において、ヘテロ環の特別な例としては、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、アゼチジニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジニル、イミダゾリニル、アゼパニル、1H−イミダゾリニル、1,4−ジアゼパニル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、キヌクリジニル、(3R)−キヌクリジニル、3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2H−キノリニル、3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c]ピラジニル、3,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、2,8−ジアザスピロ[4.5]デカニル、4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、2,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロリル、3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、(1S,4S)−3,6−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタニルが挙げられ、そしてより特別には、ピペリジン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピペリジン−2−イル、ピロリジン−1−イル、ピロリジン−2−イル、モルホリン−4−イル、ピペラジン−1−イル、テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、ピペリジン−3−イル、アゼチジン−3−イル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジン−4−イル、ピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、イミダゾリン−1−イル、アゼパン−1−イル、アゼパン−4−イル、モルホリン−2−イル、1H−イミダゾール−1−イル、1,4−ジアゼパン−1−イル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、キヌクリジン−3−イル、(3R)−キヌクリジン−3−イル、3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2H−キノリン−4−イル、3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c]ピラジン−2−イル, 3,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル、2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イル、4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イル、2,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−5−イル、3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル及び(1S,4S)−3,6−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−6−イルが挙げられる。Q1がヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキル環上に、ヘテロ環又はヘテロ環−(1−6C)アルキル置換基を含む場合、ヘテロ環置換基の特別な例としては、ピペリジニル、モルホリニル、ピロリジニル、アゼパニル及びピペラジニルが挙げられ、より特別には、ピペリジン−1−イル、ピペリジン−2−イル、モルホリン−4−イル、ピロリジン−1−イル、アゼパン−1−イル及びピペラジン−1−イルが挙げられる。化合物の特別な基において、Q1がヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキル環上に、ヘテロ環又はヘテロ環−(1−6C)アルキル置換基を含む場合、ヘテロ環置換基の特別な例としては、ピペリジニル、モルホリニル、ピロリジニル、アゼパニル及びピペラジニルが挙げられ、そしてより特別には、ピペリジン−1−イル、ピペリジン−2−イル、ピペリジン−4−イル、モルホリン−4−イル、ピロリジン−1−イル、アゼパン−1−イル及びピペラジン−1−イルが挙げられる。
1又はR3基内のヘテロアリール基の好適な例としては、例えば、酸素、窒素及び硫黄から選択される5個までの環ヘテロ原子を有する、芳香族性の5又は6員環の単環、又は9若しくは10員環の二環であり、ここで、環硫黄又は窒素原子は、場合により酸化されて、N又はS−オキシド体を形成し、例えば、フリル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリニル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、1,3,5−トリアゼニル、ベンゾフラニル、インドリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、インダゾリル、ベンゾフラザニル、キノリ、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサリニル、シンノリニル又はナフチリジニルが挙げられる。Q1が場合により置換されたヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル又はヘテロアリール−(1−3C)アルキルの場合、ヘテロアリール環の特別な例としては、ピラゾリルが挙げられ、より特別には、ピラゾール−3−イルが挙げられる。化合物の特別な基において、Q1が置換されたヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル又はヘテロアリール−(1−3C)アルキルである場合、ヘテロアリール置換環の特別な例としては、ピラゾリル及びチエニルが挙げられ、そしてより特別には、ピラゾール−3−イル及びチエン−2−イルが挙げられ、Q1が、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキル環上にヘテリアリール又はヘテリアリール−(1−6C)アルキル置換基を含む場合、ヘテロアリール置換基の特別な例はピリジニルであり、そしてより特別にはピリジン−3−イル又はピリジン−4−イルである。化合物の特別な基において、Q1がヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキル環上に、ヘテロ環又はヘテロ環−(1−6C)アルキル置換基を含む場合、ヘテロアリール置換基の特別な例としてはピリジニルが挙げられ、そしてより特別にはピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル又はピリジン−2−イルが挙げられる。
1又はR3基内のアリール基の好適な例としては、例えば、フェニル又はナフチルがあり、フェニルが都合がよい。
1基内の(3−8C)シクロアルキル基の好適な例としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル又はシクロオクチルがある。
ヘテロ環−(1−6C)アルキルの好適な例としては、例えば、ヘテロ環メチル、2−ヘテロ環エチル及び3−ヘテロ環プロピルがある。本発明は、例えば、ヘテロ環−(1−6C)アルキル基よりむしろ、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、アリール−(1−6C)アルキル又は(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル基が存在する場合、対応する好適な例を含む。
3基内のいずれかのヘテロ環基の好適な例としては、例えば、酸素、窒素及び硫黄から選択される5個までの環ヘテロ原子を有する、非芳香族性で飽和又は部分飽和の、3〜12員環の単環又は二環があり、ここで、環硫黄又は窒素原子は、場合により酸化されて、N又はS−オキシド体を形成する。当然のことながら、ヘテロ環の定義には、橋かけ環系及びスピロ環系が含まれる。好適な例としては、オキシラニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、オキセパニル、テトラヒドロチエニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、テトラヒドロチオピラニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラニル、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、モルホリニル、テトラヒドロ−1,4−チアジニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、キヌクリジニル、クロマニル、イソクロマニル、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロピリジニル、ジヒドロピリミジニル、テトラヒドロピリミジニル又は1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカニルが挙げられる。
「R」基(R1〜R3)のいずれか、又はR1置換基内のR4〜R8などの様々な基、又はR3基内のR9などの種々な基に対する好適な例としては、例えば、以下のもの:
ハロゲノに対して:フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨード;
(1−8C)アルキルに対して:メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル及び2−シクロプロピルエチル;
(2−8C)アルケニルに対して:ビニル、イソプロペニル、アリル及びブタ−2−エニル;
(2−8C)アルキニルに対して:エチニル、2−プロピニル及びブタ−2−イニル;
(1−6C)アルコキシに対して:メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ及びブトキシ;
(2−6C)アルケニルオキシに対して:ビニルオキシ及びアリルオキシ;
(2−6C)アルキニルオキシに対して:エチニルオキシ及び2−プロピニルオキシ;
(1−6C)アルキルチオに対して:メチルチオ、エチルチオ及びプロピルチオ;
(1−6C)アルキルスルフィニルに対して:メチルスルフィニル及びエチルスルフィニル;
(1−6C)アルキルスルホニルに対して:メチルスルホニル AND エチルスルホニル;
(1−6C)アルキルアミノに対して:メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ及びブチルアミノ;
ジ−[(1−6C)アルキル]アミノに対して:ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ及びジイソプロピルアミノ;
(1−6C)アルコキシカルボニルに対して:メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル及びtert−ブトキシカルボニル;
N−(1−6C)アルキルカルバモイルに対して:N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル及びN−プロピルカルバモイル;
N,N−ジ−[(1−6c)アルキル]カルバモイルに対して:N,N−ジメチルカルバモイル、N−エチル−N−メチルカルバモイル及びN,N−ジエチルカルバモイル;
(2−6C)アルカノイルに対して:アセチル、プロピオニル及びイソブチリル;
(2−6C)アルカノイルオキシに対して:アセトキシ及びプロピオニルオキシ;
(1−6c)アルカノイルアミノに対して:ホルムアミド、アセトアミド及びプロピオンアミド;
N−(1−6C)アルキル−(1−6c)アルカノイルアミノに対して:N−メチルホルムアミド、N−メチルアセトアミド及びN−メチルプロピオンアミド;
N’−(1−6C)アルキルウレイドに対して:N’−メチルウレイド及びN’−エチルウレイド;
N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイドに対して:N’,N’−ジメチルレイド及びN’−メチル−N’−エチルウレイド;
N−(1−6C)アルキルウレイドに対して:N−メチルウレイド及びN−エチルウレイド;
N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイドに対して:N’,N’−ジメチルレイド、N−メチル−N’−エチルウレイド及びN−エチル−N’−メチルウレイド;
N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイドに対して:N,N’,N’−トリメチルウレイド、N−エチル−N’,N’−ジメチルウレイド及びN−メチル−N’,N’−ジエチルレイド;
N−(1−6C)アルキルスルファモイルに対して:N−メチルスルファモイル及びN−エチルスルファモイル;
N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイルに対して:N,N−ジメチルスルファモイル;
(1−6C)アルカンスルホニルアミノに対して:メタンスルホニルアミノ及びエタンスルホニルアミノ;
N−(1−6C)アルキル−(1−6c)アルカンスルホニルアミノに対して:N−メチルメタンスルホニルアミノ及びN−メチルエタンスルホニルアミノ;
ハロゲノ−(1−6C)アルキルに対して:クロロメチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、1−クロロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3−フルオロプロピル、3−クロロプロピル、3,3−ジフルオロプロピル及び3,3,3−トリフルオロプロピル;
フルオロ−(1−6C)アルキルに対して:フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2−フルオロエチル、1−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3−フルオロプロピル、3,3−ジフルオロプロピル及び3,3,3−トリフルオロプロピル;
ハロゲノ−(1−6C)アルコキシに対して:フルオロメトキシ、クロロエトキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、3,3−ジフルオロプロポキシ、3,3,3−トリフルオロプロポキシ;
ヒドロキシ−(1−6C)アルキルに対して:ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシエチル及び3−ヒドロキシプロピル;
(1−6C)アルコキシ−(1−6c)アルキルに対して:メトキシメチル、エトキシメチル、1−メトキシエチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル及び3−メトキシプロピル;
(1−6C)アルキルスルホニル−(1−6C)アルキルに対して:メチルスルホニルメチル、エチルスルホニルメチル、2−メチルスルホニルエチル、1−メチルスルホニルエチル及び3−メチルスルホニルプロピル;
シアノ−(1−6C)アルキルに対して:シアノメチル、2−シアノエチル、1−シアノエチル及び3−シアノプロピル;
アミノ−(1−6C)アルキルに対して:アミノメチル、2−アミノエチル、1−アミノエチル、3−アミノプロピル及び1−アミノプロピル;
(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキルに対して:メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、1−メチルアミノエチル、2−メチルアミノエチル、2−エチルアミノエチル及び3−メチルアミノプロピル;
ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキルに対して:ジメチルアミノメチル、ジエチルアミノメチル、1−ジメチルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチル及び3−ジメチルアミノプロピル;
(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシに対して:メトキシメトキシ、エトキシメトキシ、1−メトキシエトキシ、2−メトキシエトキシ、2−エトキシエトキシ及び3−メトキシプロポキシ;
ヒドロキシ−(1−6C)アルコキシに対して:ヒドロキシメトキシ、2−ヒドロキシエトキシ、1−ヒドロキシエトキシ及び3−ヒドロキシプロポキシ;
アミノ−(1−6C)アルコキシに対して:アミノメトキシ、2−アミノエトキシ、1−アミノエトキシ、3−アミノプロポキシ及び1−アミノプロポキシ;
(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルコキシに対して:メチルアミノメトキシ、エチルアミノメトキシ、1−メチルアミノエトキシ、2−メチルアミノエトキシ、2−エチルアミノエトキシ及び3−メチルアミノプロポキシ;
ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルコキシに対して:メチルアミノメトキシ、ジエチルアミノメトキシ、1−ジメチルアミノエトキシ、2−ジメチルアミノエトキシ及び3−ジメチルアミノプロポキシ;
ヒドロキシ−(2−6C)アルカノイルに対して:2−ヒドロキシアセチル、2−ヒドロキシプロピオニル、3−ヒドロキシプロピオニル、2−ヒドロキシイソブチリル及び3−ヒドロキシイソブチリル;
(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイルに対して:2−メトキシアセチル、2−メトキシプロピオニル、3−メトキシプロピオニル、2−メトキシイソブチリル及び3−メトキシイソブチリル;
カルバモイル−(1−6c)アルキルに対して:カルバモイルメチル、1−カルバモイルエチル、2−カルバモイルエチル及び3−カルバモイルプロピル;
N−(1−6C)アルキルカルバモイル−(1−6C)アルキルに対して:N−メチルカルバモイルメチル、N−エチルカルバモイルメチル、N−プロピルカルバモイルメチル、1−(N−メチルカルバモイル)エチル、1−(N−エチルカルバモイル)エチル、2−(N−メチルカルバモイル)エチル、2−(N−エチルカルバモイル)エチル及び3−(N−メチルカルバモイル)プロピル;
N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル−(1−6C)アルキルに対して:N,N−ジメチルカルバモイルメチル、N−エチル−N−メチルカルバモイルメチル、N,N−ジエチルカルバモイルメチル、1−(N,N−ジメチルカルバモイル)エチル、1−(N,N−ジエチルカルバモイル)エチル、2−(N,N−ジメチルカルバモイル)エチル、2−(N,N−ジエチルカルバモイル)エチル、3−(N,N−ジメチルカルバモイル)プロピル及び4−(N,N−ジメチルカルバモイル)ブチル;
(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシカルボニルに対して:メトキシメトキシカルボニル、2−メトキシエトキシカルボニル、3−メトキシプロポキシカルボニル、エトキシメトキシカルボニル、2−エトキシエトキシカルボニル;
(1−6C)アルキルアミノ−(2−6C)アルカノイルに対して:メチルアミノアセチル、3−メチルアミノプロピオニル、エチルアミノアセチル、3−エチルアミノプロピオニル、プロピルアミノアセチル、3−プロピルアミノプロピオニル、ブチルアミノアセチル、3−ブチルアミノプロピオニル、イソプロピルアミノアセチル、3−イソプロピルアミノプロピオニル;
ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(2−6C)アルカノイルに対して:ジメチルアミノアセチル、3−ジメチルアミノプロピオニル、ジエチルアミノアセチル、3−ジエチルアミノプロピオニル、(n−エチル−n−メチルアミノ)アセチル、3−(n−エチル−n−メチルアミノ)プロピオニル、ジイソプロピルアミノアセチル及び3−ジイソプロピルアミノプロピオニル;
(1−6C)アルカノイルアミノ−(2−6C)アルカノイルに対して:ホルムアミドアセチル、3−ホルムアミドプロピオニル、アセトアミドアセチル、3−アセトアミドプロピオニル、プロピオンアミドアセチル及び3−プロピオンアミドプロピオニル;
(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイルに対して:メトキシメトキシアセチル、3−(メトキシメトキシ)プロピオニル、エトキシメトキシアセチル、3−(エトキシメトキシ)プロピオニル、1−メトキシエトキシアセチル、3−(1−メトキシエトキシ)プロピオニル、2−メトキシエトキシアセチル、3−(2−メトキシエトキシ)プロピオニル、3−メトキシプロポキシアセチル及び3−(3−メトキシプロポキシ)プロピオニル;
が挙げられる。
前記で定義された通り、R1基が式R4−X1−の基を形成し、そして、例えば、X1がOC(R52結合基である場合、環Aに接続するのはOC(R52結合基の炭素原子であり、酸素原子ではない。同様に、前記で定義された通り、R1基が式Q1−X2−の基を形成し、そして、例えば、X2がOC(R72結合基である場合、Q1基に接続するのはOC(R72結合基の酸素原子である。
(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル基又は(R8)−アミノ−(1−6C)アルキル基の好適な例は、例えば、トリフルオロメチルアミノメチル、シアノメチルアミノメチル、2−シアノエチルアミノメチル、2−ヒドロキシエチルアミノメチル、2−メトキシエチルアミノメチル、2−トリフルオロメチルアミノエチル、2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エチル及び2−(2−メトキシエチルアミノ)エチルである。
ジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル基又はジ−(R8)−アミノ−(1−6C)アルキル基の好適な例は、例えば、[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]メチル、ジ−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチル、ジ−(2−メトキシエチル)アミノメチル及び1−[(ヒドロキシメチル)(メチル)アミノ]エチルである。
式Iの化合物の薬学的に許容される好適な塩は、例えば、式Iの化合物の酸付加塩であり、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、トリフルオロ酢酸又はクエン酸などの無機又は有機酸との塩であり;又は、例えば、十分に酸性の式Iの化合物の塩、例えば、アルカリ塩若しくはカルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属塩、又はアンモニウム塩、又はメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリン若しくはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンなどの有機塩基との塩がある。式Iの化合物の薬学的に許容される、更に好適な塩としては、例えば、式Iの化合物の投与後、ヒト又は動物の体内で生成される塩がある。
更に当然のことであるが、式Iの化合物の薬学的に許容される好適な溶媒和物も、また、本発明の態様を形成する。薬学的に許容される好適な溶媒和物としては、例えば、ヘミ水和物、一水和物、二水和物若しくは三水和物、又はその代替量の水和物がある。
更に当然のことであるが、式Iの化合物の薬学的に許容される好適なプロドラッグも、また、本発明の態様を形成する。従って、本発明の化合物はプロドラッグ、即ち、ヒト又は動物の体内で破壊されて本発明の化合物を放出する化合物、の形体で投与することができる。プロドラッグは、本発明の化合物の物理的特性及び/又は薬物動力学的特性を変化させるために使用することができる。本発明の化合物が、特性を改質させる基が結合し得る好適な基又は置換基を含む場合、プロドラッグを形成することができる。プロドラッグの例としては、式Iの化合物のカルボキシ基又はヒドロキシ基で生成することができる、インビボで開裂可能なエステル誘導体、及び式Iの化合物のカルボキシ基又はアミノ基で生成することができる、インビボで開裂可能なアミド誘導体が挙げられる。
従って、本発明は、有機合成で生成可能な場合、及びプロドラッグの開裂を通してヒト又は動物の体内で生成可能な場合、前記で定義した式Iのそれらの化合物を含む。従って、本発明は有機合成手段で生成した式Iのそれらの化合物、そしてまた、ヒト又は動物の体内で、前駆体化合物の代謝により生成されるそれらの化合物を含む。即ち、式Iの化合物は合成により生成した化合物、又は代謝により生成した化合物であってもよい。
式Iの化合物の薬学的に許容される好適なプロドラッグは、望ましくない薬理学的活性なしに、及び過度の毒性なしに、ヒト又は動物の体内へ投与するのに好適であるとの合理的な医学的判断に基づくものである。
プロドラッグの様々な形体は、例えば、以下の資料に記載されている:
a) Methods In Enzymology, Vol. 42, P. 309−396, edited By K. Widder, Et Al. (Academic Press, 1985);
b) Design of Pro−drugs, edited By H. Bundgaard, (Elsevier, 1985);
c)A Textbook of Drug Design and Development, edited By Krogsgaard−Larsen and
H. Bundgaard, Chapter 5 “Design and Application of Pro−drugs”(プロドラッグの設計と応用) ,By H. Bundgaard P. 113−191 (1991);
d) H. Bundgaard, Advanced Drug Delivery Reviews, 8, 1−38 (1992);
e) H. Bundgaard, et al., Journal of Pharmaceutical Sciences, 77, 285 (1988);
f) N. Kakeya, et al., Chem. Pharm. Bull., 32, 692 (1984);
g) T. Higuchi and V. Stella, “Pro−Drugs as Novel Delivery Systems”(新規デリバリーシステムとしてのプロドラッグ),A.C.S. Symposium Series, Volume 14;
h) E. Roche (editor), “Bioreversible Carriers In Drug Design”, (医薬設計における生物学的転換可能な担体), Pergamon Press, 1987。
カルボキシ基を有する式Iの化合物の薬学的に許容される好適なプロドラッグは、例えば、インビボで開裂可能なそのエステルである。カルボキシ基を含む式Iの化合物のインビボで開裂可能なエステルとしては、例えば、ヒト又は動物の体内で開裂して親酸を生成する薬学的に許容されるエステルがある。カルボキシ基に対する薬学的に許容される好適なエステルとしては、メチル、エチル及びtert−ブチルなどの(1−6C)アルキルエステル;メトキシメチルエステルなどの(1−6C)アルコキシメチルエステル;ピバロイルオキシメチルエステルなどの(1−6C)アルカノイルオキシメチルエステル;3−フタリジルエステル;シクロペンチルカルボニルオキシメチル及び1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチルエステルなどの(3−8C)シクロアルキルカルボニルオキシ−(1−6C)アルキルエステル;5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イルメチルエステルなどの2−オキソ−1,3−ジオキソレニルメチルエステル;及びメトキシカルボニルオキシメチル及び1−メトキシカルボニルオキシエチルエステルなどの(1−6C)アルコキシカルボニルオキシ−(1−6C)アルキルエステルが挙げられる。
ヒドロキシ基を有する式Iの化合物の薬学的に許容される好適なプロドラッグは、例えば、インビボで開裂可能なそのエステルである。ヒドロキシ基を含む式Iの化合物のインビボで開裂可能なエステル又はエーテルとしては、例えば、ヒト又は動物の体内で開裂して親ヒドロキシ化合物を生成する薬学的に許容されるエステル又はエーテルがある。ヒドロキシ基に対する薬学的に許容される好適なエステルとしては、リン酸エステルなどの無機のエステル(ホスホルアミジン環状エステルを含む)が含まれる。ヒドロキシ基に対する更に好適な薬学的に許容されるエステル形成基としては、アセチル、ベンゾイル、フェニルアセチル、並びに置換ベンゾイル及びフェニルアセチル基などの(1−10C)アルカノイル基;エトキシカルボニルなどの(1−10C)アルコキシカルボニル基;N,N−[ジ−(1−4C)アルキル]カルバモイル、2−ジアルキルアミノアセチル及び2−カルボキシアセチル基などがある。フェニルアセチル及びベンゾイル基上の環置換基の例としては、アミノメチル、N−アルキルアミノメチル、N,N−ジアルキルアミノメチル、モルホリノメチル、ピペラジン−1−イルメチル及び4−(1−4C)アルキルピペラジン−1−イルメチルが挙げられる。ヒドロキシ基に対する好適で薬学的に許容されるエーテル形成基としては、アセトキシメチル及びピバロイルオキシメチル基などのα−アシルオキシアルキル基が挙げられる。
カルボキシ基を有する式Iの化合物の薬学的に許容される好適なプロドラッグは、例えば、インビボで開裂可能なそのアミド、例えば、アンモニア;メチルアミンなどの(1−4C)アルキルアミン;ジメチルアミン、N−エチル−N−メチルアミン又はジエチルアミンなどのジ(1−4C)アルキルアミン;2−メトキシエチルアミンなどの(1−4C)アルコキシ−(2−4C)アルキルアミン;ベンジルアミンなどのフェニル−(1−4C)アルキルアミン;グリシンなどのアミノ酸又はそのエステルで形成されたアミドである。
アミノ基を有する式Iの化合物の薬学的に許容される好適なプロドラッグは、例えば、インビボで開裂可能なそのアミドである。薬学的に許容される好適なアミノ基からのアミドは、例えば、アセチル、ベンゾイル、フェニルアセチル、及び置換ベンゾイル及びフェニルアセチル基などの(1−10C)アルカノイル基で形成されるアミドである。フェニルアセチル及びベンゾイル基上での環置換基の例としては、アミノメチル、N−アルキルアミノメチル、N,N−ジアルキルアミノメチル、モルホリノメチル、ピペラジン−1−イルメチル及び4−(1−4C)アルキルピペラジン−1−イルメチルが挙げられる。
式Iの化合物のインビボ効果は、式Iの化合物の投与の後、ヒト又は動物体内で形成された1つ又はそれ以上の代謝物により、部分的に達成できる。前記で指摘したように、式Iの化合物のインビボ効果は、また、前駆体化合物(プロドラッグ)の代謝を経由して達成できる。
本発明の特に新規な化合物としては、例えば、式Iのピリジン又はピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩が挙げられ、ここで、特に指示のない限り、W、G1、G2、G3、G4、J、環A、R1、R2、n、R3は、前記で定義した、又は以下のパラグラフ(a)〜(eeee)のいずれかの意味を有する:
(a)WはCHであり;
(b)WはNであり;
(c)JはOであり;
(d)JはSであり;
(e)G1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で1つがNを表し;
(f)G1はNであり、そしてG2、G3及びG4はCHであり;
(g)G2はNであり、そしてG1、G3及びG4はCHであり;
(h)G3はNであり、そしてG1、G2及びG4はCHであり;
(i)G4はNであり、そしてG1、G2及びG3はCHであり;
(j)G1、G2、G3及びG4は全てCHであり;
(k)環Aは以下から選択され:
(i)R1で置換され、そして場合によりR2基で置換されるフェニル;又は
(ii)酸素、窒素及び硫黄から選択される3個までのヘテロ原子を有する5又は6員単環ヘテロアリール環、ここで該環はR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;又は
(iii)8、9又は10員の二環式環系、ここで、該二環式環系は、場合により酸素、窒素及び硫黄から選択される3個までのヘテロ原子を含み、場合によりR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;
(l)環Aは以下から選択され:
(i)R1で置換された、そして場合によりR2基で置換されたフェニル;又は
(ii)酸素、窒素及び硫黄から選択される3個までのヘテロ原子を有する5又は6員の単環ヘテロアリール環、ここで、該環はR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;又は
(iii)8、9又は10員環の二環式環系、ここで、中央コアのピリジニル環に接続する環はフェニル環又は単環ヘテロアリール環であり、且つ、該二環式環系は、場合により酸素及び窒素から選択される2個までのヘテロ原子を含み、場合によりR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;
(m)環Aは以下から選択され:
(i)R1で置換された、そして場合によりR2基で置換されたフェニル;又は
(ii)フリル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリニル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル又は1,3,5−トリアジニル、ここで、該環はR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;又は
(iii)ナフチル、ベンゾフラニル、インドリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリニル、ベンゾチアゾリル、インダゾリル、ベンゾフラザニル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサリニル、シンノリニル、ナフチリジニル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル又は1,3−ベンゾジオキソリル、ここで、該二環式環系は、場合によりR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;
(n)環Aは以下から選択され:
(i)R1で置換された、そして場合によりR2基で置換されたフェニル;又は
(ii)ピラゾリル又はピリジニル、ここで、該環はR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;又は
(iii)ナフチル、キノリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル、1H−インダゾリル、1H−インドリル又は1,3−ベンゾジオキソリル、ここで、該二環式環系は、場合によりR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;
(o)環Aは以下から選択され:
(i)R1で置換された、そして場合によりR2基で置換されたフェニル;又は
(ii)ピラゾール−4−イル又はピリジン−3−イル、ここで、該環はR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;又は
(iii)ナフチル、キノール−8−イル、キノール−3−イル、キノール−4−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、1H−インダゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、1H−インドール−6−イル又は1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、ここで、該二環式環系は、場合によりR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;
(p)環Aは、R1で置換された、そして場合によりR2基で置換されたフェニルであり;
(q)環Aは、3個までの窒素原子を有する5又は6員環の単環ヘテロアリール環であり、ここで、該環はR1で置換され、そして場合によりR2基で置換され;
(r)環Aは、8、9又は10員の二環式環系であり、ここで、該二環式環系は、場合により酸素、窒素、硫黄から選択される3個までのヘテロ原子を含み、場合によりR1で置換され、そして場合によりR2基で置換され;
(s)環Aは、8、9又は10員の二環式環系であり、ここで、中央コアのピリジニル環に接続する環は、フェニル環又は単環ヘテロアリール環であり、ここで、該二環式環系は、場合により酸素、窒素から選択される2個までの環ヘテロ原子を含み、場合によりR1で置換され、そして場合によりR2基で置換され;
(t)環Aは、場合によりR1で置換され、そして場合によりR2基で置換されたナフチルであり;
(u)環Aは、キノール−8−イル、キノール−3−イル、キノール−4−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、1H−インダゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、1H−インドール−6−イル又は1,3−ベンゾジオキソール−5−イルであり、ここで、該二環式環系は、場合によりR1で置換され、そして場合によりR2基で置換され;
(v)R1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒド
ロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)、R5O−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52N−COO、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基で場合により置換される(1−6C)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基で場合により置換される(1−6C)アルキルである;
の基であり;
又はR1は、式:
1−X2
式中、
2は、直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R1置換基内の任意のアリール又は(3−8C)シクロアルキル基は、1、2又は3個の置換基を有し、そしてR1置換基内の任意のヘテロ環又はヘテロアリール基は1、2又は3個の置換基を有し、ここで、これらの置換基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルウレイド、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ又はヘテロ環−(1−6C)アルキルから独立に選択され、そしてR1置換基内の任意のヘテロ環基は、場合により1又は2個のオキソ置換基を有する;
の基であり;
(w)R1は、式:
4−X1
式中、
1は、直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され、そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52若しくはC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4はヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)、R5O−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52N−COO、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される、1、2又は3個の置換基で場合により置換される(1−6C)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される、1、2又は3個の置換基で場合により置換される(1−6C)アルキルである;
の基であり:
又はR1は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R1置換基内の任意のヘテロ環又はヘテロアリール基は、場合により、1、2又は3個の置換基を有し、これらの置換基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル又はヘテロ環−(1−6C)アルキルから独立に選択され、そしてR1置換基内の任意のヘテロ環基も、場合により、1又は2個のオキソ置換基を有する;
の基であり:
(x)R1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され、そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52若しくはC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(
5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)、R5O−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52N−COO、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される、1、2又は3個の置換基で場合により置換された(1−6C)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される、1、2又は3個の置換基で場合により置換される(1−6C)アルキルである;
の基であり:
又はR1は、式:
1−X2
式中、
2は、直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、 C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R1置換基内の任意のヘテロ環又はヘテロアリール基は、場合により1、2又は3個の置換基を有し、そしてこれらの置換基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ又はヘテロ環−(1−6C)アルキルから独立に選択され、そしてR1置換基内の任意のヘテロ環基は、場合により1又は2個のオキソ置換基を有する;
の基であり;
(y)R1は式:
4−X1
式中、
1は、直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され、
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、(1−6C)アルキルであり;
そしてX1がO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は(1−6C)アルキルである;
の基であり:
又はR1は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素 又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R1置換基内のヘテロ環又はヘテロアリール基のいずれも、場合により1、2又は3個の置換基を有し、該置換基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ又はヘテロ環−(1−6C)アルキルから独立に選択され、そしてR1置換基内のヘテロ環のいずれも、場合により1又は2個のオキソ置換基を有する;
の基であり;
(z)R1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52若しくはC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−3C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−3C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、(1−3C)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO−(1−3C)アルキル、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、(1−3C)アルキルである;
の基であり:
又はR1は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1はヘテロ環又はヘテロ環−(1−3c)アルキルであり、ここで、R1置換基内のヘテロ環はいずれも、場合により、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ又はヘテロ環−(1−6C)アルキル基を有し、そしてR1置換基内のヘテロ環基はいずれも、場合により1又は2個のオキソ置換基を有する;
の基であり;
(aa)R1は、式:
4−X1
式中、
1は、直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−3C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−3C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、(1−3C)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO−(1−3C)アルキル、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(r6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、(1−3C)アルキルである;
の基であり:
又はR1は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、ヘテロ環又はヘテロ環−(1−3C)アルキルであり、ここで、該ヘテロ環、又はヘテロ環−(1−3C)アルキル基内のヘテロ環は、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル及びピペラジニルから選択され、それらはいずれも、場合により、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ又はヘテロ環−(1−6C)アルキル基を有し、そしてR1置換基内のヘテロ環基は、場合により、1又は2個のオキソ置換基を有する;
の基であり、
(bb)R1は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、ヘテロ環又はヘテロ環−(1−3C)アルキルであり、ここで、該ヘテロ環、又はヘテロ環−(1−3C)アルキル基内のヘテロ環は、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル及びピペラジニルから選択され、それらはいずれも、場合により、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ又はヘテロ環−(1−6C)アルキル基から選択され、そしてR1置換基内のヘテロ環基はいずれも、場合により、1又は2個のオキソ置換基を有する:
の基であり:
(cc)R1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−3C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−3C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで、
存在するR6は、それぞれ、(1−3C)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO−(1−3C)アルキル、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、(1−3C)アルキルである;
の基であり:
(dd)R1は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、2−メトキシエトキシ、2−エトキシエトキシ、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、メチルスルファモイル、エチルスルファモイル、プロピルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、ジエチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、メタンスルホンアミド、エタンスルホンアミド、アセトアミド、カルバモイル、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、2−ジメチルアミノエチルカルバモイル、ジメチルアミノメチルカルバモイル、シアノ、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、ジメチルアミノメチル、ジエチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、2−ジエチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロポキシ、2−ジメチルアミノエトキシ、ジメチルアミノメトキシ、ピロリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、モルホリノ、ピロリジン−1−イルメチル、モルホリノメチル、ピペラジン−1−イルメチル、ピペリジン−4−イルメチル、2−(ピロリジン−1−イル)エチル、2−(モルホリノ)エチル、2−(ピペラジン−1−イル)エチル、2−(ピペリジン−4−イル)エチル、4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニル、1−メチル−4−ピペリジル、1−エチル−4−ピペリジル、1−イソプロピル−4−ピペリジル、1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル又は1−メチル−1−オキシオド−ピペリジン−1−イウム−4−イルであり;
(ee)R1は、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、2−メトキシエトキシ、エチルスルホニル、メチルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、メタンスルホンアミド、アセトアミド、カルバモイル、メチルカルバモイル、2−ジメチルアミノエチルカルバモイル、シアノ、アミノメチル、ジメチルアミノメチル、ピロリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、ピロリジン−1−イルメチル、モルホリノメチル、4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニル、1−メチル−4−ピペリジル、1−エチル−4−ピペリジル、1−イソプロピル−4−ピペリジル、3−ジメチルアミノプロポキシ、1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル又は1−メチル−1−オキシド−ピペリジン−1−イウム−4−イルであり;
(ff)R2基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そしてハロゲノ、シアノから選択され;
(gg)(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシであり;
(hh)(2−6C)アルキニルオキシ、フルオロ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(2−6C)アルカノイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ又はヒドロキシ−(1−6C)アルコキシであり;
(ii)R2基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そしてハロゲノ、シアノ、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ又はヒドロキシ−(1−6C)アルコキシから選択され;
(jj)R2基は、それぞれ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、フルオロ、ブロモ又はクロロであり;
(kk)R2基は、それぞれ、メトキシであり;
(ll)nは0、1又は2であり、そしてnが2である場合、R3基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、それぞれ、水素、ハロゲノ、シアノ、OR9、トリフルオロメチル、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルコキシ、アミノ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルコキシ及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルコキシから選択され、ここで、R9はフルオロ−(1−6C)アルキルであり;
(mm)nは0、1又は2であり、そしてnが2である場合、R3基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、それぞれ、水素、ハロゲノ、シアノ、OR9、トリフルオロメチル、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルキルチオ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルコキシから選択され、ここで、R9は、フルオロ−(1−6C)アルキルであり;
(nn)nは0、1又は2であり、そしてnが2である場合、R3基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、存在するR3基は、それぞれ、水素、ハロゲノ、シアノ、OR9、トリフルオロメチル、(1−4C)アルキル、メトキシ、エトキシ、プロポキシから選択され、ここで、R9は、トリフルオロメチル又は2,2,2−トリフルオロエチルであり;
(oo)nは0、1又は2であり、そしてnが2である場合、R3基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、存在するR3基は、それぞれ、水素、ハロゲノ、OR9、トリフルオロメチル、(1−4C)アルキルから選択され、ここで、R9はトリフルオロメチルであり;
(pp)nは0、1又は2であり、そしてnが2である場合、R3基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、存在するR3基は、それぞれ、水素、フルオロ、ブロモ、クロロ、OR9、トリフルオロメチル、メチル又はプロピルから選択され、ここで、R9はトリフルオロメチルであり;
(qq)nは0であり;
(rr)環Aは以下から選択され:
(i)R1で置換された、そして場合によりR2基で置換されたフェニル;又は
(ii)ピラゾリル、チエニル又はピリジニル、ここで、該環はR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;又は
(iii)ナフチル、キノリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル、1H−インダゾリル、1H−インドリル又は1,3−ベンゾジオキソリル、ここで、該二環式環系は、場合によりR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;
(ss)環Aは以下から選択され:
(i)R1で置換された、そして場合によりR2基で置換されたフェニル;又は
(ii)ピラゾール−4−イル、ピリジン−3−イル又はチエン−2−イル、ここで、該環はR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;又は
(iii)ナフチル、キノール−8−イル、キノール−3−イル、キノール−4−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、1H−インダゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、1H−インドール−6−イル又は1,3−ベンゾジオキソl−5−イル、ここで、該二環式環系は、場合によりR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;
(tt)R1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され、
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)、R5O−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52N−COO、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基で場合により置換された(1−6C)アルキルであり、そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は、先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、場合により、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6c)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基で置換された(1−6C)アルキルである;の基であり:
又はR1は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R1置換基内のアリール又は(3−8C)シクロアルキル基は、いずれも1、2又は3個の置換基を有し、R1置換基内のヘテロ環又はヘテロアリール基は、いずれも1、2又は3個の置換基を有し、ここで、該置換基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルウレイド、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ又はヘテロ環−(1−6C)アルキルから独立に選択され、そしてR1置換基内のヘテロ環基は、いずれも、場合により、1又は2個のオキソ置換基を有する;
の基であり:
(uu)R1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキ
ル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)、R5O−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52N−COO、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、及び(1−2C)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基で、場合により置換され;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52、ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基で、場合により、置換される(1−6C)アルキルである;
の基であり;
又はR1 は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R1置換基内のヘテロ環又はヘテロアリール基は、場合により、1、2又は3個の置換基を有し、ここで、該置換基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルスルファモイル又はヘテロ環−(1−6C)アルキルから独立に選択され、そしてR1置換基内のヘテロ環基は、いずれも、場合により、1又は2個のオキソ基を有する;
の基であり;
(vv)R1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され、
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S,R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)、R5O−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52N−COO、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6c)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基で場合により置換された(1−6C)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52、ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される、1、2又は3個の置換で場合により置換された(1−6C)アルキルである;
の基であり;
又はR1は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8c)アルキルから選択され;
そしてQ1は、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R1置換基内のヘテロ環又はヘテロアリール基は、場合により、1、2又は3個の置換基を有し、ここで、該置換基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ又はヘテロ環−(1−6C)アルキルから独立に選択され、そしてR1置換基内のヘテロ環基は、場合により、1又は2個のオキソ置換基を有する;
の基であり;
(ww)R1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52 から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、(1−6C)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52 及びN(R5)C(R52、(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、(1−6C)アルキルである;
の基であり;
又はR1は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R1置換基内のヘテロ環又はヘテロアリール基は1、2又は3個の置換基を有し、ここで、該置換基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ又はヘテロ環−(1−6C)アルキルから独立に選択され、そしてR1置換基内のヘテロ環基は、場合により、1又は2オキソ置換基を有する;
の基であり;
(xx)R1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S, R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−3C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−3C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、(1−3c)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO−(1−3C)アルキル、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、存在するR6は、それぞれ、(1−3C)アルキルである;
の基であり;
又はR1は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、ヘテロ環又はヘテロ環−(1−3C)アルキルであり、ここで、R1置換基内のヘテロ環基は、いずれも、場合により、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ又はヘテロ環−(1−6C)アルキル基を有し、そしてR1置換基内のヘテロ環基は、場合により、1又は2オキソ置換基を有する;
の基であり;
(yy)R1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−3C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−3C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで、存在するR6は(1−3C)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO−(1−3C)アルキル、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、(1−3C)アルキルである;
の基であり;
又は、R1 は式:
1−X2
式中、
2は、直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−3C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−3C)アルキルであり、ここで、該ヘテロ環又はヘテロ環−(1−3C)アルキル基内のヘテロ環は、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル及びピペラジニルから選択され、そして該ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−3C)アルキル基内のヘテロアリールは、ピラゾリルであり、それらは、それぞれ、場合により、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ又はヘテロ環−(1−6C)アルキル基を有し、R1置換基内のヘテロ環基は、いずれも、1又は2個のオキソ置換基を有する;
の基であり;
(zz)R1は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−3C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−3C)アルキルであり、ここで、該ヘテロ環又はヘテロ環−(1−3C)アルキル基内のヘテロ環は、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル及びピペラジニルから選択され、そして該ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−3C)アルキル基内のヘテロアリールは、ピラゾリルであり、それらは、それぞれ、場合により、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ又はヘテロ環−(1−6C)アルキル基を有し、そしてR1置換基内のヘテロ環基は、いずれも場合により、1又は2個のオキソ置換基を有する;
の基であり;
(aaa)R1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され、そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52若しくはC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−3C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−3C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、(1−3C)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO−(1−3C)アルキル、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、(1−3C)アルキルである;
の基を有し;
(bbb)R1は、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、2−メトキシエトキシ、エチルスルホニル、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、メチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、2−ヒドロキシエチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、メタンスルホンアミド、アセトアミド、カルバモイル、メチルカルバモイル、シクロプロピルカルバモイル、2−ヒドロキシエチルカルバモイル、ジメチルアミノ、2−ジメチルアミノエチルカルバモイル、2−ジエチルアミノエチルカルバモイル、3−ジエチルアミノプロピルカルバモイル、シアノ、シアノメチル、アミノメチル、ジメチルアミノメチル、ピロリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、ピラゾール−3−イル、ピロリジン−1−イルメチル、モルホリノ、モルホリノメチル、2−モルホリノエチルカルバモイル、モルホリン−4−カルボニル、モルホリノスルホニル、4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニル、2−ピロリジン−1−イルエチルカルバモイル、ピペリジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチル−4−ピペリジル、1−エチル−4−ピペリジル、1−イソプロピル−4−ピペリジル、1−ピペリジルメチル、ピペリジン−4−カルボニルアミノ、4−メチルピペラジン−1−カルボニル、4−メチルピペラジン−1−イル、3−ジメチルアミノプロポキシ、1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル又は1−メチル−1−オキシド−ピペリジン−1−イウム−4−イルであり;
(ccc)R2基は、それぞれ、メチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、フルオロ、ブロモ又はクロロであり;
(ddd)R2基 は、それぞれ、メチル、メトキシ又はフルオロであり;
(eee)環Aは以下から選択され:
(i)R1で置換された、そして場合によりR2基で置換されたフェニル;又は
(ii)ピラゾリル、ピリジニル、チエニル、チアゾリル又は1H−1,2,3−トリアゾリル、ここで、該環はR1で置換され、そして場合により、R2基で置換される;又は
(iii)ナフチル、キノリル、2、3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル、1H−インダゾリル、1H−インドリル又は1,3−ベンゾジオキソリル、ここで、該二環式環系は、場合によりR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;
(fff)環Aは以下から選択され:
(i)R1で置換された、そして場合によりR2基で置換されたフェニル;又は
(ii)ピラゾール−4−イル、ピリジン−3−イル、チエン−2−イル、チアゾール−5−イル、1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル又は3H−1,2,3−トリアゾール−5−イル環、ここで、該環はR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;又は
(iii)ナフチル、キノール−8−イル、キノール−3−イル、キノール−4−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、1H−インダゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、1H−インドール−6−イル又は1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、ここで、該環はR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;
(ggg)R1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R5)2、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)、R5O−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、RO−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52N−COO、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基で、場合により、置換された(1−6C)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5
は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基で、場合により、置換された(1−6C)アルキルである;
の基であり;
又はR1 は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R1置換基内のアリール又は(3−8C)シクロアルキル基は、いずれも、1、2又は3個の置換基を有し、そしてR1置換基内のヘテロ環又はヘテロアリール基は、いずれも、場合により、1、2又は3個の置換基を有し、ここで、該置換基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、ヒドロキシ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、カルバモイル−(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルウレイド、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルから独立に選択され、そしてR1置換基内のヘテロ環基は、いずれも、場合により、1又は2個のオキソ置換基を有し;
ここで、X1に結合するR4の定義中に存在する、又はX2に結合するQ1の定義中に存在するアルキル基中のCH、CH2又はCH3は、場合により、ヒドロキシ又はシアノ基を有し、そして3個までのハロゲノ基を有し、そして場合により、O、S又はN又はSO2基から選択される原子で置き換えられていてもよく、そしてアルキル鎖中の隣接する炭素原子は、場合により、C≡C基の鎖への挿入により分離されていてもよく;
の基であり;
(hhh)R1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、(1−6C)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、(1−6C)アルキルである;
の基であり;
又はR1は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R1置換基内のヘテロ環又はヘテロアリール基は、いずれも、場合により、1、2又は3個の置換基を有し、ここで、該置換基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、ヒドロキシ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイル、カルバモイル−(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル−(1−6C)アルキル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール 又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルから独立に選択され、そしてR1置換基内のヘテロ環基は、いずれも、場合により、1又は2個のオキソ置換基を有し;
ここで、X1に結合するR4の定義中に存在する、又はX2に結合するQ1の定義中に存在するアルキル基中のCH、CH2又はCH3は、場合により、O原子又はSO2基で置き換えられていてもよく、そしてアルキル鎖中の隣接する炭素原子は、場合により、C≡C基の鎖への挿入により分離されていてもよく;
の基であり;
(iii)R1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素 又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52 ORC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−3C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−3C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、(1−3C)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO−(1−3C)アルキル、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、(1−3C)アルキルである;
の基であり;
又はR1は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−3C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−3C)アルキルであり、ここで、該ヘテロ環又はヘテロ環−(1−3C)アルキル基内のヘテロ環は、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、テトラヒドロ−2h−ピラニル、アゼチジニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジニル、イミダゾリニル、アゼパニル、1H−イミダゾリニル、1,4−ジアゼパニル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、キヌクリジニル、(3R)−キヌクリジニル、3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2H−キノリニル、3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c]ピラジニルから選択され、そして該ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−3C)アルキル基内のヘテロアリールは、ピラゾリルであり、それらは、それぞれ、場合により、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、ヒドロキシ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイル、カルバモイル−(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル−(1−6C)アルキル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルを有し、そしてR1置換基内のヘテロ環基は、いずれも、場合により、1又は2個のオキソ置換基を有し、ここで、X1に結合するR4の定義中に存在する、又はX2に結合するQ1の定義中に存在するアルキル基中のCH、CH2又はCH3は、いずれも、場合により、O原子又はSO2基で置き換えられていてもよく、アルキル鎖中の隣接する炭素原子は、場合により、C≡C基の鎖への挿入により分離されていてもよく;
の基であり:
(jjj)R1は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、シアノメチル、アセチル、2−メトキシアセチル、ヒドロキシアセチル、2−ヒドロキシプロピオニル、2−アミノエトキシ、2−メチルアミノエトキシ、3−アミノプロポキシ、3−メチルアミノプロポキシ、4−メチルアミノブトキシ、2−メトキシエトキシ、エチルスルホニル、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、メチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、2−ヒドロキシエチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、メタンスルホンアミド、アセトアミド、カルバモイル、メチルカルバモイル、シクロプロピルカルバモイル、2−ヒドロキシエチルカルバモイル、ジメチルアミノ、2−ジメチルアミノエチルカルバモイル、3−ジメチルアミノプロピルカルバモイル、2−ジエチルアミノエチルカルバモイル、3−ジエチルアミノプロピルカルバモイル、シアノ、シアノメチル、アミノメチル、ジメチルアミノメチル、2−(ジメチルアミノ)エトキシ、2−(ジエチルアミノ)エトキシ、3−(ジメチルアミノ)プロポキシ、3−(ジエチルアミノ)プロポキシ、ピロリジン−1−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリジン−2−イル、ピペラジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、ピペリジン−3−イル、ピラゾール−3−イル、テトラヒドロピラン−2−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、アゼチジニル、1、1−ジオキソテトラヒドロ−1、4−チアジニル、イミダゾリニル、アゼパニル、1H−イミダゾリニル、1、4−ジアゼパニル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、キヌクリジニル、(3R)−キヌクリジニル、3、4、4a、5、6、7、8、8a−オクタヒドロ−2H−キノリニル、3、4、6、7、8、8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2、1−c]ピラジニル、ピロリジン−1−イルメチル、ピペリジン−4−イルメチル、1−メチルピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イルメチル、1−メチルピロリジン−3−イルメトキシ、1−メチルピロリジン−3−イルオキシ、2−(1−メチルピロリジン−3−イル)エトキシ、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エトキシ、2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチルカルバモイル、ピペリジン−3−イルメチル、1−メチル−ピペリジン−3−イル、1−メチル−ピペリジン−3−イルメトキシ、1−メチル−ピペリジン−3−イルオキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、2−(1−メチル−ピペリジン−3−イル)エトキシ、3−(1−メチル−ピペリジン−3−イル)プロポキシ、ピペリジン−4−イルオキシ、1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ、アゼチジン−3−イルメチル、2−アゼチジニルエチル、3−アゼチジニルプロピル、1−メチル−アゼチジン−3−イル、1−メチル−アゼチジン−3−イルメチル、2−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)エチル、3−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)プロピル、3−(3−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)プロピル、2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)エチル、3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロピル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−メトキシアセチルピペリジン−4−イル、1−ヒドロキシアセチルピペリジン−4−イル、1−ヒドロキシアセチルピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシプロピオニル)ピペリジン−4−イル、5−(メチルカルバモイル)−1−メチル−ピロリジン−3−イル、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、2−(1−メチルピペリジン−2−イル)エトキシ、3−(1、1−ジオキソテトラヒドロ−1、4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−(ピペラジン−1−イル)エチル、2−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)エトキシ、3−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)プロポキシ、2−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)エチル、3−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)プロピル、3−(1−スルホニル−ピペラジン−4−イル)プロポキシ、3−(1−メチルスルホニルピペラジン−4−イル)−プロポキシ、3−(1、1−ジオキソテトラヒドロ−1、4−チアジン−4−イル)プロポキシ、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルオキシ、[(2E)−4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)ブタ−2−エン−1−イル]オキシダニル、(3R)−キヌクリジン−8−イルカルバモイル、モルホリノ、モルホリノメチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−(2−モルホリノエトキシ)エトキシ、2−ピペラジン−4−イルエトキシ、2−(ピペリジン−4−イルオキシ)エトキシ、2−(アゼチジン−3−イルオキシ)エトキシ、3−(2、6−ジメチルピペラジン−4−イル)プロポキシ、1−メチルピロリジン−3−イル−N−メチルカルバモイル、キヌクリジニルカルボニル、2−イミダゾリン−1−イルエチルカルバモイル、2−(ピペリジン−1−イルメチル)ピペリジン−1−イルカルボニル、1−エトキシピペリジン−4−イルカルバモイル、2−ピロリジン−1−イルシクロヘキサ−1−イル−N−メチルカルバモイル、2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エチルカルバモイル、4−(2−ジメチルアミノエチル)ピペリジン−1−イルカルボニル、2−(1−メチルピペリジン−2−イル)−ピロリジン−1−イルカルボニル、5−(モルホリニルメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル、5−(アゼパン−1−イル)ピロリジン−1−イルカルボニル、2−(3、3−ジフルオロピロリジン−1−イル)エチルカルバミル、2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エチルカルバミル、3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2H−キノリン−4−イルカルバモイル、1−ジメチルアミノシクロヘキサ−1−イルメチルカルバモイル、2−モルホリノエチルカルバモイル、2−1H−イミダゾリニルエチルカルバモイル、1−(ピリジン−3−イル)ピペラジン−4−イルカルボニル、1−(ピリジン−4−イル)ピペラジン−4−イルカルボニル、1、4−ジアゼパニルカルボニル、1−(N−ジメチルカルバモイルメチル)ピペラジン−4−イルカルボニル、1−(カルバモイルエチル)ピペラジン−4−イルカルボニル、3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c]ピラジン−1−イルカルボニル、モルホリン−4−カルボニル、モルホリノスルホニル、4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニル、2−ピロリジン−1−イルエチルカルバモイル、ピペリジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチル−4−ピペリジル、1−メチルピペリジン−4−イルメチル、1−(2−メトキシエチル)ピペリジン−4−イルカルバモイル、1−エチル−4−ピペリジル、1−イソプロピル−4−ピペリジル、1−ピペリジルメチル、ピペリジン−4−カルボニルアミノ、4−メチルピペラジン−1−カルボニル、4−メチルピペラジン−1−イル、3−ジメチルアミノプロポキシ、1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル又は1−メチル−1−オキシド−ピペリジン−1−イウム−4−イルであり;
(kkk)R2基は、それぞれ、メチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、フルオロ、ブロモ、クロロ又はヒドロキシメチルであり;
(lll)R2基は、それぞれ、メチル、メトキシ、エトキシ、フルオロ又はヒドロキシメチルであり;
(mmm)nは0、1又は2であり、そしてnが2の場合、R3基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、それぞれ、水素、フルオロ、ブロモ、クロロ、OR9、トリフルオロメチル、メチル又はプロピルから選択され、ここで、R9は、メチル又はトリフルオロメチルであり;
(nnn)G1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で1つがNを表し;
(ooo)環Aはピラゾリルであり、該環はR1で置換され、そして場合によりR2基で置換され;
(ppp)環Aはピラゾール−4−イルであり、該環はR1で置換され、そして場合によりR2基で置換され;
(qqq)環Aはピラゾール−4−イルであり、該環はR1で置換され、そしてR2基で置換され;
(rrr)環Aはピラゾール−4−イルであり、該環はR1で置換され、そしてピラゾール−4−イル環の3位でR2基で置換され;
(sss)環Aはピラゾール−4−イルであり、該環はR1で置換され、そしてピラゾール−4−イル環の3位はR2基で置換され、ここで、R2は、メチル、メトキシ、エトキシ、フルオロ、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、エトキシメチル、シアノ、1−ヒドロキシエチル、ジメチルカルバモイル、ジメチルアミノ、メチルカルバモイル、メチルアミノメチル又はカルバモイルのいずれかから選択され;
(ttt)環Aはピラゾール−4−イルであり、該環はR1で置換され、そして場合により、ピラゾール−4−イル環の3位はR2基で置換され、ここで、R2は、メチル、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、シアノ又はジメチルカルバモイルのいずれかから選択され;
(uuu)R1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R5
2、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)、R5O−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52N−COO、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される、1、2又は3個の置換基で場合により置換された(1−6C)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ独立に、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから選択される、1、2又は3個の置換基で場合により置換された(1−6C)アルキルである;
の基であり;
又はR1は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R1置換基内のアリール又は(3−8C)シクロアルキル基は、いずれも、場合により、1、2又は3個の置換基を有し、ここで、該置換基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、ヒドロキシ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、カルバモイル−(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルウレイド、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’、N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’、N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシカルボニル、(1−6C)アルキルアミノ−(2−6C)アルカノイル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルカノイルアミノ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルから独立に選択され、そしてR1置換基内のヘテロ環基は、いずれも、場合により、1又は2個のオキソ置換基を有し;
ここで、X1に結合するR4の定義中に存在する、又はX2に結合するQ1の定義中に存在するアルキル基中のCH、CH2又はCH3は、いずれも、場合により、ヒドロキシ又はシアノ基を有し、そして場合により3個までのハロゲノ基を有し、そして場合により、O、S又はN又はSO2基から選択される原子で置き換えられていてもよく、そしてアルキル鎖中の隣接炭素原子は、場合により、C≡C基を鎖中に挿入することにより分離されていてもよく;
の基であり;
(vvv)R1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52若しくはC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、(1−6C)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、(1−6C)アルキルである;
の基であり;
又はR1は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R1置換基内のヘテロ環又はヘテロアリール基は、いずれも、場合により、1、2又は3個の置換基を有し、ここで、該置換基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、(2−6C)アルカノイル、ヒドロキシ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイル、カルバモイル−(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシカルボニル、(1−6C)アルキルアミノ−(2−6C)アルカノイル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルカノイルアミノ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルから選択され、そしてR1置換基内のヘテロ環基は、いずれも、場合により、1又は2個のオキソ置換基を有し;
ここで、X1に結合するR4の定義中に存在する、又はX2に結合するQ1の定義中に存在するアルキル基中のCH、CH2又はCH3は、いずれも、場合により、O原子、又はSO2基で置き換えられていてもよく、そしてアルキル鎖中の隣接する炭素原子は、場合により、C≡C基を鎖中へ挿入することにより分離されていてもよく;
の基であり:
(www)R1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−3C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−3C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、(1−3C)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO−(1−3C)アルキル、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、(1−3C)アルキルである;
の基であり;
又はR1 は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−3C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−3C)アルキルであり、ここで、該ヘテロ環又はヘテロ環−(1−3C)アルキル基内のヘテロ環は、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、アゼチジニル、1、1−ジオキソテトラヒドロ−1、4−チアジニル、イミダゾリニル、アゼパニル、1H−イミダゾリニル、1、4−ジアゼパニル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、キヌクリジニル、(3R)−キヌクリジニル、3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2H−キノリニル、3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c]ピラジニル、3,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、2,8−ジアザスピロ[4.5]デカニル、4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、2,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロリル、3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル及び(1S,4S)−3、6−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタニルから選択され、そして該ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−3C)アルキル基内のヘテロアリールは、ピラゾリルであり、それらは、それぞれ、場合により、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、(2−6C)アルカノイル、ヒドロキシ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイル、カルバモイル−(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシカルボニル、(1−6C)アルキルアミノ−(2−6C)アルカノイル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルカノイルアミノ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルを有し、そしてR1置換基内のヘテロ環基は、いずれも、場合により、1又は2個のオキソ置換基を有し;
ここで、X1に結合するR4の定義中に存在する、又はX2に結合するQ1の定義中に存在するアルキル基中のCH、CH2又はCH3は、いずれも、場合により、O原子又はSO2基で置き換えられていてもよく、そしてアルキル鎖中の隣接炭素原子は、場合により、C≡C基の鎖中への挿入により分離されていてもよく;
の基であり;
(xxx)R1は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、シアノメチル、アセチル、2−メトキシアセチル、3−メトキシプロピオニル、3−メトキシ−2−メチル−プロピオニル、ヒドロキシアセチル、2−ヒドロキシプロピオニル、2−アミノエチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピルカルバモイル、2−メチルアミノエチルカルバモイル、2−ジメチルアミノエチル−N−メチルカルバモイル、2−アミノエトキシ、2−メチルアミノエトキシ、3−アミノプロポキシ、3−メチルアミノプロポキシ、4−メチルアミノブトキシ、2−メトキシエトキシ、エチルスルホニル、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、メチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、2−ヒドロキシエチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、メタンスルホンアミド、アセトアミド、カルバモイル、メチルカルバモイル、シクロプロピルカルバモイル、2−ヒドロキシエチルカルバモイル、ジメチルアミノ、2−ジメチルアミノエチルカルバモイル、3−ジメチルアミノプロピルカルバモイル、2−ジエチルアミノエチルカルバモイル、3−ジエチルアミノプロピルカルバモイル、シアノ、シアノメチル、アミノメチル、ジメチルアミノメチル、2−(ジメチルアミノ)エトキシ、2−(ジエチルアミノ)エトキシ、3−(ジメチルアミノ)プロポキシ、3−(ジエチルアミノ)プロポキシ、ピロリジン−1−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリジン−2−イル、ピペラジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、ピペリジン−3−イル、ピラゾール−3−イル、テトラヒドロピラン−2−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、アゼチジニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジニル、イミダゾリニル、アゼパニル、4−アミノアゼパン−1−イルカルボニル、アゼパン−4−イルオキシ、4−(4−ピペリジル)ピペリジン−1−イルカルボニル、1H−イミダゾリニル、1,4−ジアゼパニル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、キヌクリジニル、(3R)−キヌクリジニル、3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2H−キノリニル、3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c]ピラジニル、3,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イルカルボニル、2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イルカルボニル、3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イルカルボニル、(1S,4S)−3,6−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−6−イルカルボニル、3−アミノアゼチジン−1−イルカルボニル、ピロリジン−1−イルメチル、(3S)−3−アミノピペリジン−1−イルカルボニル、(2S)−ピロリジン−2−イル]メチルカルバモイル、4、9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イルカルボニル、2,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3、4−c]ピロール−5−イルカルボニル、(3R)−3−(2−アミノエチル)−1−ピペリジルカルボニル、ピペリジン−4−イルメチル、1−メチルピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イルメチル、1−メチルピロリジン−3−イルメトキシ、ピロリジン−3−イルオキシ、ピロリジン−2−イルオキシ、1−メチルピロリジン−3−イルオキシ、2−(1−メチルピロリジン−3−イル)エトキシ、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エトキシ、2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチルカルバモイル、ピペリジン−3−イルメチル、1−メチル−ピペリジン−3−イル、1−メチル−ピペリジン−3−イルメトキシ、1−メチル−ピペリジン−3−イルオキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、2−(1−メチル−ピペリジン−3−イル)エトキシ、3−(1−メチル−ピペリジン−3−イル)プロポキシ、ピペリジン−3−イルカルバモイル、(3R)−ピペリジン−3−イルメチルカルバモイル、ピペリジン−4−イルオキシ、1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ、アゼチジン−3−イルメチル、2−アゼチジニルエチル、3−アゼチジニルプロピル、1−メチル−アゼチジン−3−イル、1−メチル−アゼチジン−3−イルメチル、2−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)エチル、3−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)プロピル、3−(3−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)プロピル、3−(2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)プロピル、2−(2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)エチル、2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)エチル、3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロピル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−メトキシアセチルピペリジン−4−イル、1−ヒドロキシアセチルピペリジン−4−イル、1−ヒドロキシアセチルピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシプロピオニル)ピペリジン−4−イル、5−(メチルカルバモイル)−1−メチル−ピロリジン−3−イル、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、2−(1−メチルピペリジン−2−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−1、4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−(ピペラジン−1−イル)エチル、2−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)エトキシ、3−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)プロポキシ、2−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)エチル、3−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)プロピル、(1−メチル−ピペラジン−4−イル)カルボニル、3−(1−スルホニル−ピペラジン−4−イル)プロポキシ、3−(1−メチルスルホニルピペラジン−4−イル)−プロポキシ、1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル、1−(シクロプロピルスルホニル)ピペリジン−4−イル、1−(メトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル、1−(メトキシメチルカルボニル)ピペリジン−4−イル、3−(1、1−ジオキソテトラヒドロ−1、4−チアジン−4−イル)プロポキシ、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルオキシ、[(2E)−4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)ブタ−2−エン−1−イル]オキシダニル、(3R)−キヌクリジン−8−イルカルバモイル、モルホリノ、モルホリノメチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−(2−モルホリノエトキシ)エトキシ、3−[(3R,5S)−3、5−ジメチルピペラジン−1−イル]プロポキシ、(3S,5S)−5−(メトキシメチル)ピロリジン−3−イルオキシ、(3S、4R)−3−メチルアミノテトラヒドロピラン−4−イルオキシ、4−(2−ピリジルメチル)ピペラジン−1−イルカルボニル、2−ピペラジン−4−イルエトキシ、2−(ピペリジン−4−イルオキシ)エトキシ、2−(アゼチジン−3−イルオキシ)エトキシ、3−(2、6−ジメチルピペラジン−4−イル)プロポキシ、1−メチルピロリジン−3−イル−N−メチルカルバモイル、キヌクリジニルカルボニル、2−イミダゾリン−1−イルエチルカルバモイル、2−(ピペリジン−1−イルメチル)ピペリジン−1−イルカルボニル、1−エトキシピペリジン−4−イルカルバモイル、2−ピロリジン−1−イルシクロヘキサ−1−イル−N−メチルカルバモイル、2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エチルカルバモイル、4−(2−ジメチルアミノエチル)ピペリジン−1−イルカルボニル、2−(1−メチルピペリジン−2−イル)−ピロリジン−1−イルカルボニル、5−(モルホリニルメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル、5−(アゼパン−1−イル)ピロリジン−1−イルカルボニル、2−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)エチルカルバミル、2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エチルカルバミル、3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2H−キノリン−4−イルカルバモイル、1−ジメチルアミノシクロヘキサ−1−イルメチルカルバモイル、2−モルホリノエチルカルバモイル、2−1H−イミダゾリニルエチルカルバモイル、1−(ピリジン−3−イル)ピペラジン−4−イルカルボニル、1−(ピリジン−4−イル)ピペラジン−4−イルカルボニル、1、4−ジアゼパニルカルボニル、1−(N−ジメチルカルバモイルメチル)ピペラジン−4−イルカルボニル、1−(カルバモイルエチル)ピペラジン−4−イルカルボニル、3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c]ピラジン−1−イルカルボニル、モルホリン−4−カルボニル、モルホリノスルホニル、4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニル、2−ピロリジン−1−イルエチルカルバモイル、ピペリジン−1−イル、4−(アミノメチル)ピペリジン−1−イルカルボニル、3−アミノピロリジン−1−イルカルボニル、3−メチルアミノピロリジン−1−イルカルボニル、ピペリジン−4−イル−N−メチルカルバモイル、4−メチルアミノピペリジン−1−イルカルボニル、4−(ピペラジン−1−イルメチル)ピペリジン−1−イルカルボニル、4−メチルアミノシクロヘキシルカルボニル、ピロリジン−3−イルカルバモイル、4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−イルカルボニル、1−(ジメチルカルバモイルメチル)ピペラジン−4−イルカルボニル、5−(N−メチルカルバモイル)ピロリジン−3−イル、1−(N,N−ジメチルカルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−(メチルカルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−(カルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル、1−(N,N−ジメチルアミノメチルカルボニル)ピペリジン−4−イル、1−メチル−4−ピペリジル、1−メチルピペリジン−4−イルメチル、1−(2−メトキシエチル)ピペリジン−4−イルカルバモイル、1−エチル−4−ピペリジル、1−イソプロピル−4−ピペリジル、1−ピペリジルメチル、ピペリジン−4−カルボニルアミノ、4−メチルピペラジン−1−カルボニル、4−メチルピペラジン−1−イル、1−(4−メチルピペラジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル、3−ジメチルアミノプロポキシ、1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル又は1−メチル−1−オキシド−ピペリジン−1−イウム−4−イルであり;
(yyy)R2基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そしてハロゲノ、シアノ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、フルオロ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(2−6C)アルカノイル、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ又はヒドロキシ−(1−6C)アルコキシから選択され;
(zzz)R2基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そしてハロゲノ、シアノ、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルキルアミノ、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル又はヒドロキシ−(1−6C)アルコキシから選択され;
(aaaa)R2基は、それぞれ、メチル、メトキシ、エトキシ、フルオロ、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、エトキシメチル、シアノ、1−ヒドロキシエチル、ジメチルカルバモイル、ジメチルアミノ、メチルカルバモイル、メチルアミノメチル又はカルバモイルであり;
(bbbb)R2基は、それぞれ、メチル、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、シアノ又はジメチルカルバモイルであり;
(cccc)R2は、メチル、メトキシ、エトキシ、フルオロ、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、エトキシメチル、シアノ、1−ヒドロキシエチル、ジメチルカルバモイル、ジメチルアミノ、メチルカルバモイル、メチルアミノメチル又はカルバモイルのいずれか1つから選択され、そして環Aの3位に位置し;
(dddd)nは0、1又は2であり、そしてnが2である場合、R3基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、水素、フルオロ、ブロモ、クロロ、シアノ、ヒドロキシメチル、メチルカルバモイル、OR9、トリフルオロメチル、メチル又はプロピルから選択され、ここで、R9は、メチル又はトリフルオロメチルであり;又は
(eeee)nは0、1又は2であり、そして(R3n基は、4−フルオロ、5−フルオロ、6−フルオロ、6−ブロモ、6−プロパン−2−イル、5−ブロモ、4、6−ジフルオロ、6−クロロ、5−メチル、6−メチル、6−トリフルオロメトキシ、5−トリフルオロメチル、6−メトキシ、7−メチル、6,7−ジフルオロ、7−フルオロ、5−メトキシ、7−メトキシ、4−メトキシ、4−シアノ、7−シアノ、7−ヒドロキシメチル又は7−メチルカルバモイルから選択される。
本発明の化合物の更なる態様は、JがOであり、そして環Aがピラゾール−4−イルであり、ここで、該環はR1で置換され、そしてピラゾール−4−イル環の3位においてR2基で置換され、ここで、W、G1、G2、G3 、G4 、R1、R2、n及びR3は、先に定義された任意の意味を有する、特別の化合物を提供する。本発明のなお更なる態様は、JがOであり、そして環Aがピラゾール−4−イルであり、ここで、該環はR1で置換され、そしてピラゾール−4−イル環の3位に位置するR2基で置換され、そしてメチル、メトキシ、エトキシ、フルオロ、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、エトキシメチル、シアノ、1−ヒドロキシエチル、ジメチルカルバモイル、ジメチルアミノ、メチルカルバモイル、メチルアミノメチル又はカルバモイルのいずれか1つから選択され、そして特に、メチル、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、シアノ又はジメチルカルバモイルから選択され、ここで、W、G1、G2、G3、G4、R1、N及びR3は、先に定義した任意の意味を有する、特別の化合物を提供する。直前に記載した本発明の特別な態様の特別の基において、WはCHである。
本発明の化合物の特別のグループは、前記の式I:
式中、
WはCH又はNであり;
JはO又はSであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で1つがNを表し;
環Aは以下から選択され:
(i)R1で置換された、そして場合によりR2基で置換されたフェニル;又は
(ii)酸素、窒素及び硫黄から選択される3個までのヘテロ原子を有する5又は6員の単環ヘテロアリール環、ここで、該環はR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;又は
(iii)8、9又は10員二環式環系、ここで、該二環式環系は、場合により、酸素、窒素及び硫黄から選択される3個までのヘテロ原子を含み、場合によりR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;
1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)、R5O−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52N−COO、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される、1、2又は3個の置換基で場合により置換される(1−6C)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、ハロ
ゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される、1、2又は3個の置換基で場合により置換される(1−6C)アルキルである;
の基であり;
又はR1は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R1置換基内のアリール又は(3−8C)シクロアルキル基は、いずれも、1,2又は3個の置換基を有し、そしてR1置換基内のヘテロ環又はヘテロアリール基は、いずれも、1、2又は3個の置換基を有し、ここで、該置換基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルウレイド、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ又はヘテロ環−(1−6C)アルキルから独立に選択され、ここで、R1置換基内のヘテロ環基は、場合により、1又は2個のオキソ置換基を有する;
の基であり:
2基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そしてハロゲノ、シアノ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、フルオロ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(2−6C)アルカノイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ又はヒドロキシ−(1−6C)アルコキシから選択され;
そして
nは0、1又は2であり、そしてnが2の場合、R3基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、それぞれ、水素、ハロゲノ、シアノ、OR9、トリフルオロメチル、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルコキシ、アミノ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルコキシ及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルコキシから選択され、ここで、R9は、フルオロ−(1−6C)アルキルである;
のピリジン及びピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の特別の化合物は、前記の式I:
式中、
WはCH又はNであり;
JはO又はSであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で1つがNを表し;
環Aは:
(i)R1基で置換された、そして場合により3個までのR2基で置換されたフェニル;又は
(ii)酸素、窒素及び硫黄から選択される3個までの環ヘテロ原子を有する5又は6員環の単環ヘテロアリール環、ここで、該環はR1基で置換され、そして場合によりR2基で置換される;又は
(iii)8、9又は10員の二環式環系、ここで、該二環式環系は、場合により、酸素、窒素及び硫黄から選択される3個までの環ヘテロ原子を含み、そして場合によりR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;
から選択され:
1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)、R5O−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52N−COO、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、場合により、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される、1、2又は3個の置換基で置換される(1−6C)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52 及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される、1、2又は3個の置換基で場合により置換される(1−6C)アルキルである;
の基であり:
又はR1は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O, C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7 は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R1置換基内のアリール又は(3−8C)シクロアルキル基は、いずれも、1、2又は3個の置換基を有し、そしてR1置換基内のヘテロ環又はヘテロアリール基は、いずれも、場合により、1、2又は3個の置換基を有し、ここで、該置換基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ, ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルウレイド、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ又はヘテロ環−(1−6C)アルキルから選択され、そしてR1置換基内のヘテロ環基は、いずれも、場合により、1又は2個のオキソ置換基を有する;
の基であり;
2基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そしてハロゲノ、シアノ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、フルオロ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(2−6C)アルカノイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ又はヒドロキシ−(1−6C)アルコキシから選択され;そして
nは0、1又は2であり、そしてnが2の場合、R3基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、水素、ハロゲノ、シアノ、OR9、トリフルオロメチル、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルコキシ、アミノ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルコキシ及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルコキシから選択され、ここで、R9は、フルオロ−(1−6C)アルキルである;
のピリジン又はピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の更なる特別なグループは、前記の式I:
式中、
WはCH又はNであり;
JはO又はSであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で1つがNを表し;
環Aは:
(i)R1基で置換された、そして場合により3個までのR2基で置換されたフェニル;又は
(ii)3個までの窒素原子を有する5又は6環の単環ヘテロアリール環、ここで、該環はR1基で置換され、そして場合によりR2基で置換される;又は
(iii)8、9又は10員の二環式環系、ここで、中央コアのピリジニル環に接続する環は、フェニル環又は単環ヘテロアリール環であり、ここで、該二環式環系は、場合により、酸素及び窒素から選択される2個までの環ヘテロ原子を含み、そして場合によりR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;
から選択され:
1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ(1−6C)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、存在するR6は、(1−6C)アルキルである;
の基であり;
又はR1は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R1置換基内のヘテロ環又はヘテロアリール基は、いずれも、場合により、1、2又は3個の置換基を有し、ここで、該置換基は、独立に、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ又はヘテロ環−(1−6C)アルキルから選択され、そして、R1置換基内のヘテロ環基は、いずれも、場合により、1又は2オキソ置換基を有する;
の基であり:
2基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そしてハロゲノ、シアノ、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ又はヒドロキシ−(1−6C)アルコキシから選択され;
nは0、1又は2であり、そしてnが2である場合、R3基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、水素、ハロゲノ、シアノ、OR9、トリフルオロメチル、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルキルチオ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルコキシから選択され、ここで、R9は、フルオロ−(1−6C)アルキルである;
のピリジン又はピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の更なる特別なグループは、前記の式I:
式中、
WはCH又はNであり;
JはO又はSであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で1つがNを表し;
環Aは:
(i)R1基で置換された、そして場合により3個までのR2基で置換されたフェニル;又は
(ii)3個までの窒素原子を有する5又は6環の単環ヘテロアリール環、ここで、該環はR1基で置換され、そして場合によりR2基で置換される;又は
(iii)8、9又は10員の二環式環系、ここで、中央コアのピリジニル環に接続する環は、フェニル環又は単環ヘテロアリール環であり、ここで、該二環式環系は、場合により、酸素及び窒素から選択される2個までの環ヘテロ原子を含み、そして場合によりR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;
から選択され:
1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され、
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、シアノ、
アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、(1−6C)アルキルでり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52、ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、(1−6C)アルキルである;
の基であり;
又はR1は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R1の置換基内のヘテロ環又はヘテロアリール基は、それぞれ、場合により、1、2又は3個の置換基を有し、ここで、該置換基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ又はヘテロ環−(1−6C)アルキルから独立に選択され、そしてR1置換基内のヘテロ環基は、それぞれ、場合により、1又は2個のオキソ置換基を有する;
の基であり:
2基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そしてハロゲノ、シアノ、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ又はヒドロキシ−(1−6C)アルコキシから選択され;
nは0、1又は2であり、そしてnが2である場合、R3基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、水素、ハロゲノ、シアノ、OR9、トリフルオロメチル、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルキルチオ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルコキシから選択され、ここで、R9は、フルオロ−(1−6C)アルキルから選択される;
のピリジン又はピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の更なる特別なグループは、前記の式I:
式中、
WはCH又はNであり;
JはOであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で2つまでがNを表し;
環Aは:
(i)R1基で置換され、そして場合によりR2基で置換されたフェニル;又は
(ii)3個までの窒素原子を有する5又は6環の単環ヘテロアリール環;又は
(iii)8、9又は10員の二環式環系、ここで、中央コアのピリジニル環に接続する環は、フェニル環又は単環ヘテロアリール環であり、ここで、該二環式環系は、場合により、酸素及び窒素から選択される2個までの環ヘテロ原子を含み、そして場合によりR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;
から選択され:
1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−3C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−3C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、(1−3C)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、
SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4、はヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO−(1−3C)アルキル、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、(1−3C)アルキルである;
の基であり;
又はR1 は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−3C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−3C)アルキルであり、ここで、該ヘテロ環又はヘテロ環−(1−3C)アルキル基内のヘテロ環基は、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、アゼチジニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジニル、イミダゾリニル、アゼパニル、1H−イミダゾリニル、1,4−ジアゼパニル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、キヌクリジニル、(3R)−キヌクリジニル、3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2H−キノリニル、3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−C]ピラジニル、3,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、2,8−ジアザスピロ[4.5]デカニル、4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、2,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロリル、3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル及び(1S,4S)−3,6−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタニルから選択され、そして、該ヘテロアリール、又はヘテロアリール−(1−3C)アルキル基内のヘテロアリールはピラゾリルであり、それらは、それぞれ、場合により、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、(2−6C)アルカノイル、ヒドロキシ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイル、カルバモイル−(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシカルボニル、(1−6C)アルキルアミノ−(2−6C)アルカノイル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルカノイルアミノ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルを有し、R1置換基内のヘテロ環基は、いずれも、場合により、1又は2個のオキソ置換基を有し;ここで、X1に結合するR4の定義中に存在する、又はX2に結合するQ1の定義中に存在するアルキル基中のCH、CH2又はCH3は、場合により、O原子又はSO2基で置き換えられていてもよく、そしてアルキル鎖中の隣接する炭素原子は、場合により、C≡C基の鎖へ挿入により分離されていてもよく;
の基であり;
2は、ハロゲノ、シアノ、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルキルアミノ、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル又はヒドロキシ−(1−6C)アルコキシから選択され;
nは0、1又は2であり、そしてnが2である場合、R3基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、水素、フルオロ、ブロモ、クロロ、シアノ、ヒドロキシメチル、メチルカルバモイル、OR9、トリフルオロメチル、メチル又はプロピルから選択され、ここで、R9は、メチル又はトリフルオロメチルである;
のピリジン又はピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の更なる特別なグループは、前記の式I:
式中、
WはCH又はNであり;
JはO又はSであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で1つがNを表し;
環Aは:
(i)R1基で置換された、そして場合によりR2基で置換されたフェニル;又は
(ii)ピラゾリル又はピリジニル、ここで、該環はR1基で置換され、そして場合によりR2基で置換される;又は
(iii)ナフチル、キノリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル、1H−インダゾリル、1H−インドリル又は1,3−ベンゾジオキソリル、ここで、該二環式環系は、場合によりR1基で置換され、そして場合によりR2基で置換される;
から選択され;
1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択され場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキ、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−3C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−3C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、(1−3C)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO−(1−3C)アルキル、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、(1−3C)アルキルである;
の基であり;
又はR1 は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、ヘテロ環又はヘテロ環−(1−3C)アルキルであり、ここで、該ヘテロ環又はヘテロ環−(1−3C)アルキル基内のヘテロ環は、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル及びピペラジニルから選択され、それらは、それぞれ、場合により、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ又はヘテロ環−(1−6C)アルキル基を有し、そしてR1置換基内のヘテロ環基は、いずれも、場合により、1又は2個のオキソ置換基を有する;
の基であり;
2基は、それぞれ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、フルオロ、ブロモ又はクロロであり;
nは0、1又は2であり、そしてnが2の場合、R3基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、水素、フルオロ、ブロモ、クロロ、OR9、トリフルオロメチル、メチル又は プロピルから選択され、ここで、R9は、トリフルオロメチルである;
のピリジン又はピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の更なる特別なグループは、前記の式I:
式中、
WはCH又はNであり;
JはO又はSであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で1つがNを表し;
環Aは:
(i)R1基で置換された、そして場合によりR2基で置換されたフェニル;又は
(ii)ピラゾリル又はピリジニル又はチエニル、ここで、該環はR1基で置換され、そして場合によりR2基で置換される;又は
(iii)ナフチル、キノリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル、1H−インダゾリル、1H−インドリル又は1,3−ベンゾジオキソリル、ここで、該二環式環系は、場合によりR1基で置換され、そして場合によりR2基で置換される:
から選択され;
1は、式:
4−X1
式中、
1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52 C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、水素又は(1−8C)アルキルから独立に選択され;
そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)、ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−3C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−3C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、(1−3C)アルキルであり;
そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO−(1−3C)アルキル、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、(1−3C)アルキルである;
の基であり;
又はR1は、式:
1−X2
式中、
2は直接結合であるか、又は、O、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
そしてQ1は、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−3C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−3C)アルキルであり、ここで、該ヘテロ環又はヘテロ環−(1−3C)アルキル基内のヘテロ環は、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル及びピペラジニルから選択され、そして該ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−3C)アルキル基内のヘテロアリールは、ピラゾリルであり、それらは、それぞれ、場合により、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ又はヘテロ環−(1−6C)アルキル基を有し、R1置換基内のヘテロ環基は、いずれも、場合により、1又は2個のオキソ置換基を有する;
の基であり;
2基は、それぞれ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、フルオロ、ブロモ又はクロロであり;
nは0、1又は2であり、そしてnが2の場合、R3基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、水素、フルオロ、ブロモ、クロロ、OR9、トリフルオロメチル、メチル又はプロピルから選択され、ここで、R9は、トリフルオロメチルである;
のピリジン又はピラジン誘導体、又は薬学的許容可能なその塩である。
本発明の化合物の更に特別のグループは、前記の式I:
式中、
Wは、好適には、前記パラグラフ(a)〜(b)のいずれか1つに定義された通りであり;
Jは、好適には、前記パラグラフ(c)〜(d)のいずれか1つに定義された通りであり;
1、G2、G3及びG4は、好適には、前記パラグラフ(e)〜(j)のいずれか1つに定義された通りであり;
環Aは、好適には、前記パラグラフ(k)〜(u)のいずれか1つに定義された通りであり、そして特に、前記パラグラフ(l)〜(u)のいずれか1つに定義された通りであり;
1は、好適には、前記パラグラフ(v)〜(ee)のいずれか1つに定義された通りであり、そして特に、前記パラグラフ(x)〜(ee)のいずれか1つに定義された通りであり;
2は、好適には、前記パラグラフ(ff)〜(kk)のいずれか1つに定義された通りであり、そして特に、前記パラグラフ(gg)〜(kk)のいずれか1つに定義された通りであり;
3は、好適には、前記パラグラフ(ll)〜(qq)のいずれか1つに定義された通りであり、そして特に、前記パラグラフ(mm)〜(qq)のいずれか1つに定義された通りである;
のピリジン又はピラジン誘導体である。
本発明の化合物の更に特別のグループは、前記の式I:
式中、
Wは、好適には、前記パラグラフ(a)〜(b)のいずれか1つに定義された通りであり;
Jは、好適には、前記パラグラフ(c)〜(d)のいずれか1つに定義された通りであり;
1、G2、G3及びG4は、好適には、前記パラグラフ(e)〜(j)のいずれか1つに定義された通りであり;
環Aは、好適には、前記パラグラフ(k)〜(u)、(rr)及び(ss)のいずれか1つに定義された通りであり、そして特に、前記パラグラフ(l)〜(u)、(rr)及び(ss)のいずれか1つに定義された通りであり;
1は、好適には、前記パラグラフ(v)〜(ee)及び(tt)〜(bbb)のいずれか1つに定義された通りであり、そして特に、前記パラグラフ(x)〜(ee)及び(yy)〜(bbb)のいずれか1つに定義された通りであり;
2は、好適には、前記パラグラフ(ff)〜(kk)、(ccc)及び(ddd)のいずれか1つに定義された通りであり、そして特に、前記パラグラフ(gg)〜(kk)、(ccc)及び(ddd)のいずれか1つに定義された通りであり;
3は、好適には、前記パラグラフ(ll)〜(qq)のいずれか1つに定義された通りであり、そして特に、前記パラグラフ(mm)〜(qq)のいずれか1つに定義された通りである;
のピリジン又はピラジン誘導体である。
本発明の化合物の尚更に特別のグループは、前記の式I:
式中、
Wは、好適には、前記パラグラフ(a)〜(b)のいずれか1つに定義された通りであり;
Jは、好適には、前記パラグラフ(c)〜(d)のいずれか1つに定義された通りであり;
1、G2、G3及びG4は、好適には、前記パラグラフ(e)〜(j)のいずれか1つに定義された通りであり;
環Aは、好適には、前記パラグラフ(k)〜(u)、(rr)、(ss)、(eee)及び(fff)のいずれか1つに定義された通りであり、そして特に、前記パラグラフ(l)〜(u)、(rr)、(ss)、(eee)及び(fff)のいずれか1つに定義された通りであり;
1は、好適には、前記パラグラフ(v)〜(ee)、(tt)〜(bbb)及び(ggg)〜(jjj)のいずれか1つに定義された通りであり、そして特に、前記パラグラフ(x)〜(ee)、(yy)〜(bbb)及び(ggg)〜(jjj)のいずれか1つに定義された通りであり;
2は、好適には、前記パラグラフ(ff)〜(kk)、(ccc)、(ddd)、(kkk)及び(lll)のいずれか1つに定義された通りであり、そして特に、前記パラグラフ(gg)〜(kk)、(ccc)、(ddd)、(kkk)及び(lll)のいずれか1つに定義された通りであり;
3は、好適には、前記パラグラフ(ll)〜(qq)及び(mmm)のいずれか1つに定義された通りであり、そして特に、前記パラグラフ(mm)〜(qq)及び(mmm)のいずれか1つに定義された通りである;
のピリジン又はピラジン誘導体である。
本発明の化合物のなお更に特別のグループは、前記の式I:
式中、
Wは、好適には、前記パラグラフ(a)〜(b)のいずれか1つに定義された通りであり;
Jは、好適には、前記パラグラフ(c)〜(d)のいずれか1つに定義された通りであり;
1、G2、G3及びG4は、好適には、前記パラグラフ(e)〜(j)及び(nnn)のいずれか1つに定義された通りであり;
環Aは、好適には、前記パラグラフ(k)〜(u)、(rr)、(ss)、(eee)、(fff)及び(ooo)〜(ttt)のいずれか1つに定義された通りであり、そして特に、前記パラグラフ(l)〜(u)、(rr)(ss)、(eee)、(fff)及び(ooo)〜(ttt)のいずれか1つに定義された通りであり;
1は、好適には、前記パラグラフ(v)〜(ee)、(tt)〜(bbb)、(ggg)〜(jjj)及び(uuu)〜(xxx)のいずれか1つに定義された通りであり、そして特に、前記パラグラフ(x)〜(ee)、(yy)〜(bbb)、(ggg)〜(jjj)及び(uuu)〜(xxx)のいずれか1つに定義された通りであり;
2は、好適には、前記パラグラフ(ff)〜(kk)、(ccc)、(ddd)、(kkk)、(lll)及び(yyy)〜(cccc)のいずれか1つに定義された通りであり、そして特に、前記パラグラフ(gg)〜(kk)、(ccc)、(ddd)、(kkk)、(lll)及び(yyy)〜(cccc)のいずれか1つに定義された通りであり;そして
3は、好適には、前記パラグラフ(ll)〜(qq)、(mmm)、(dddd)及び(eeee)のいずれか1つに定義された通りであり、そして特に、前記パラグラフ(mm)〜(qq)、(mmm)、(dddd)及び(eeee)のいずれか1つに定義された通りである;
のピリジン又はピラジン誘導体である。
本発明の化合物の更に特別のグループは、前記の式I:
式中、
WはCH又はNであり;
JはO又はSであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で1つがNを表し;
環Aは、フェニル、ピラゾール−4−イル又はピリジン−3−イルであり、ここで、該環は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、2−メトキシエトキシ、2−エトキシエトキシ、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、メチルスルファモイル、エチルスルファモイル、プロピルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、ジエチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、メタンスルホンアミド、エタンスルホンアミド、アセトアミド、カルバモイル、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、2−ジメチルアミノエチルカルバモイル、ジメチルアミノメチルカルバモイル、シアノ、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、ジメチルアミノメチル、ジエチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、2−ジエチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロポキシ、2−ジメチルアミノエトキシ、ジメチルアミノメトキシ、ピロリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、モルホリノ、ピロリジン−1−イルメチル、モルホリノメチル、ピペラジン−1−イルメチル、ピペリジン−4−イルメチル、2−(ピロリジン−1−イル)エチル、2−(モルホリノ)エチル、2−(ピペラジン−1−イル)エチル、2−(ピペリジン−4−イル)エチル、4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニル、1−メチル−4−ピペリジル、1−エチル−4−ピペリジル、1−イソプロピル−4−ピペリジル、1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル、又は1−メチル−1−オキシド−ピペリジン−1−イウム−4−イルで置換され、そして場合により、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、フルオロ、ブロモ又はクロロで置換され;
又は環Aは、キノリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、1H−インダゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、1H−インドール−6−イル、1,3−ベンゾジオキソl−5−イル又はナフチルであり、場合により、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、2−メトキシエトキシ、2−エトキシエトキシ、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、メチルスルファモイル、エチルスルファモイル、プロピルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、ジエチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、メタンスルホンアミド、エタンスルホンアミド、アセトアミド、カルバモイル、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、2−ジメチルアミノエチルカルバモイル、ジメチルアミノメチルカルバモイル、シアノ、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、ジメチルアミノメチル、ジエチルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、2−ジエチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロポキシ、2−ジメチルアミノエトキシ、ジメチルアミノメトキシ、ピロリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、モルホリノ、ピロリジン−1−イルメチル、モルホリノメチル、ピペラジン−1−イルメチル、ピペリジン−4−イルメチル、2−(ピロリジン−1−イル)エチル、2−(モルホリノ)エチル、2−(ピペラジン−1−イル)エチル、2−(ピペリジン−4−イル)エチル、4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニル、1−メチル−4−ピペリジル、1−エチル−4−ピペリジル、1−イソプロピル−4−ピペリジル、1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル又は1−メチル−1−オキシド−ピペリジン−1−イウム−4−イルで置換され、そして、場合により、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、フルオロ、ブロモ、クロロ、ヒドロキシル又はアミノで置換され;
nは0、1又は2であり、そしてnが2である場合、R3基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、水素、ハロゲノ、シアノ、OR9、トリフルオロメチル、(1−4C)アルキル、メトキシ、エトキシ、プロポキシから選択され、ここで、R9は、トリフルオロメチル又は2,2,2−トリフルオロエチルである;
のピリジン又はピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の更に特別のグループは、前記の式I:
式中、
WはCH又はNであり;
JはO又はSであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で1つがNを表し;
環Aは、フェニル、ピラゾール−4−イル又はピリジン−3−イルであり、ここで、該環は、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、2−メトキシエトキシ、エチルスルホニル、メチルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、メタンスルホンアミド、アセトアミド、カルバモイル、メチルカルバモイル、2−ジメチルアミノエチルカルバモイル、シアノ、アミノメチル、ジメチルアミノメチル、ピロリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、ピロリジン−1−イルメチル、モルホリノメチル、4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニル、1−メチル−4−ピペリジル、1−エチル−4−ピペリジル、1−イソプロピル−4−ピペリジル、3−ジメチルアミノプロポキシ、1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル又は1−メチル−1−オキシド−ピペリジン−1−イウム−4−イルで置換され、そして場合によりメトキシで置換され;
又は環Aは、キノリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、1H−インダゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、1H−インドール−6−イル、1,3−ベンゾジオキソl−5−イル、又はナフチルであり、場合により、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、2−メトキシエトキシ、エチルスルホニル、メチルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、メタンスルホンアミド、アセトアミド、カルバモイル、メチルカルバモイル、2−ジメチルアミノエチルカルバモイル、シアノ、アミノメチル、ジメチルアミノメチル、ピロリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、ピロリジン−1−イルメチル、モルホリノメチル、4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニル、1−メチル−4−ピペリジル、1−エチル−4−ピペリジル、1−イソプロピル−4−ピペリジル、3−ジメチルアミノプロポキシ、1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル又は1−メチル−1−オキシド−ピペリジン−1−イウム−4−イルで置換され、そして場合によりメトキシで置換され;
nは0、1又は2であり、そしてnが2である場合、R3基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、存在するR3基は、水素、ハロゲノ、OR9、トリフルオロメチル、(1−4C)アルキルから選択され、ここで、R9は、トリフルオロメチルである;
のピリジン又はピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の更に特別のグループは、前記の式I:
式中、
WはCH又はNであり;
JはO又はSであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で1つがNを表し;
環Aは、フェニル、ピラゾール−4−イル、ピリジン−3−イル又はチエン−2−イルであり、ここで、該環は、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、2−メトキシエトキシ、エチルスルホニル、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、メチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、2−ヒドロキシエチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、メタンスルホンアミド、アセトアミド、カルバモイル、メチルカルバモイル、シクロプロピルカルバモイル、2−ヒドロキシエチルカルバモイル、ジメチルアミノ、2−ジメチルアミノエチルカルバモイル、2−ジエチルアミノエチルカルバモイル、3−ジエチルアミノプロピルカルバモイル、シアノ、シアノメチル、アミノメチル、ジメチルアミノメチル、ピロリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、ピラゾール−3−イル、ピロリジン−1−イルメチル、モルホリノ、モルホリノメチル、2−モルホリノエチルカルバモイル、モルホリン−4−カルボニル、モルホリノスルホニル、4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニル、2−ピロリジン−1−イルエチルカルバモイル、ピペリジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチル−4−ピペリジル、1−エチル−4−ピペリジル、1−イソプロピル−4−ピペリジル、1−ピペリジルメチル、ピペリジン−4−カルボニルアミノ、4−メチルピペラジン−1−カルボニル、4−メチルピペラジン−1−イル、3−ジメチルアミノプロポキシ、1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル又は1−メチル−1−オキシド−ピペリジン−1−イウム−4−イルで置換され、そして場合により、メトキシ、メチル又はフルオロで置換され;
又は環Aは、キノリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、1H−インダゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、1H−インドール−6−イル、1,3−ベンゾジオキソl−5−イル又はナフチルであり、場合により、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、2−メトキシエトキシ、エチルスルホニル、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、メチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、2−ヒドロキシエチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、メタンスルホンアミド、アセトアミド、カルバモイル、メチルカルバモイル、シクロプロピルカルバモイル、2−ヒドロキシエチルカルバモイル、ジメチルアミノ、2−ジメチルアミノエチルカルバモイル、2−ジエチルアミノエチルカルバモイル、3−ジエチルアミノプロピルカルバモイル、シアノ、シアノメチル、アミノメチル、ジメチルアミノメチル、ピロリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、ピラゾール−3−イル、ピロリジン−1−イルメチル、モルホリノ、モルホリノメチル、2−モルホリノエチルカルバモイル、モルホリン−4−カルボニル、モルホリノスルホニル、4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニル、2−ピロリジン−1−イルエチルカルバモイル、ピペリジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチル−4−ピペリジル、1−エチル−4−ピペリジル、1−イソプロピル−4−ピペリジル、1−ピペリジルメチル、ピペリジン−4−カルボニルアミノ、4−メチルピペラジン−1−カルボニル、4−メチルピペラジン−1−イル、3−ジメチルアミノプロポキシ、1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル又は1−メチル−1−オキシド−ピペリジン−1−イウム−4−イルで置換され、そして場合により、メトキシ、メチル又はフルオロで置換され;
nは0、1又は2であり、そしてnが2である場合、R3基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、水素、ハロゲノ、OR9、トリフルオロメチル、(1−4C)アルキルから選択され、ここで、R9は、トリフルオロメチルである;
のピリジン又はピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の更に特別のグループは、前記の式I:
式中、
WがCHであり、そしてJがOである場合;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で1つがNを表し;
環Aは、4−(ヒドロキシメチル)フェニル、3−(ヒドロキシメチル)フェニル、4−(メトキシメチル)フェニル、3−(メトキシメチル)フェニル、2−(メトキシメチル)フェニル、4−(2−メトキシエトキシ)フェニル、3−(エチルスルホニル)フェニル、4−(エチルスルホニル)フェニル、3−(メチルスルファモイル)フェニル、4−(ジメチルスルファモイル)フェニル、3−(ジメチルスルファモイル)フェニル、4−(シクロプロピルスルファモイル)フェニル、4−メタンスルホンアミドフェニル、3−アセトアミドフェニル、3−カルバモイルフェニル、3−(メチルカルバモイル)フェニル、4−(2−ジメチルアミノエチルカルバモイル)フェニル、3−(2−ジメチルアミノエチルカルバモイル)フェニル、4−シアノフェニル、3−シアノフェニル、3−(アミノメチル)フェニル、4−(アミノメチル)フェニル、4−(ジメチルアミノメチル)フェニル、3−ピロリジン−1−イルフェニル、3−(ピペラジン−1−イル)フェニル、4−ピペラジン−1−イルフェニル、4−(4−ピペリジル)フェニル、3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル、4−(モルホリノメチル)フェニル、3−(モルホリノメチル)フェニル、4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニル)フェニル、4−(ピペラジン−1−イル)−2−(メトキシ)フェニル、1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、6−ピペラジン−1−イル−3−ピリジル、1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(1−エチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(1−イソプロピル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、6−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリジン−3−イル、1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(1−メチル−1−オキシド−ピペリジン−1−イウム−4−イル)ピラゾール−4−イル、キノール−8−イル、キノール−3−イル、キノール−4−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、1H−インダゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、1H−インドール−6−イル、1,3−ベンゾジオキソl−5−イル又は1−ナフチルであり;
nは0、1又は2であり、そしてnが2である場合、R3基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、水素、フルオロ、ブロモ、クロロ、OR9、トリフルオロメチル、メチル又はプロピルから選択され、ここで、R9は、トリフルオロメチルであり;
そしてWがCHであり、そしてJがSである場合;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CHであり;
環Aは、1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル又は1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イルであり;
そしてnは0であり;
そしてWがNであり、そしてJがOである場合;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CHであり;
環Aは、1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イルであり;そしてnは0であり;
そしてWがNであり、JがSである場合;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CHであり;
環Aは、1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イルであり;そしてnは0である;
のピリジン又はピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の更に特別のグループは、前記の式I:
式中、
WがCHであり、そしてJがOである場合;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で1つがNを表し;
環Aは、4−(ジメチルアミノメチル)フェニル、3−(アミノメチル)フェニル、4−(アミノメチル)フェニル、4−(エチルスルホニル)フェニル、3−(メチルスルホニル)フェニル、3−(エチルスルホニル)フェニル、3−(メチルスルホニルオキシ)フェニル、3−(2−ジメチルアミノエチルカルバモイル)フェニル、3−(2−ジエチルアミノエチルカルバモイル)フェニル、3−ジメチルアミノフェニル、4−(2−メトキシエトキシ)フェニル、3−(メトキシメチル)フェニル、4−(ヒドロキシメチル)フェニル、4−(2−ヒドロキシエチルカルバモイル)フェニル、3−(メチルカルバモイル)フェニル、3−(シクロプロピルカルバモイル)フェニル、3−アセトアミドフェニル、4−メタンスルホンアミドフェニル、4−(ジメチルスルファモイル)フェニル、4−(シクロプロピルスルファモイル)フェニル、3−(シクロプロピルスルファモイル)フェニル、3−(メチルスルファモイル)フェニル、4−(2−ヒドロキシエチルスルファモイル)フェニル、3−カルバモイルフェニル、4−カルバモイルフェニル、3−(ヒドロキシメチル)フェニル、2−(メトキシメチル)フェニル、4−(メトキシメチル)フェニル、3−(ジメチルスルファモイル)フェニル、3−シアノフェニル、3−(シアノメチル)フェニル、4−(シアノメチル)フェニル、4−(2−ジメチルアミノエチルカルバモイル)フェニル、4−(3−ジメチルアミノプロピルカルバモイル)フェニル、4−シアノフェニル、3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル、3−(2−ピロリジン−1−イルエチルカルバモイル)フェニル、4−(モルホリノメチル)フェニル、3−モルホリノフェニル、3−(2−モルホリノエチルカルバモイル)フェニル、4−モルホリン−4−カルボニル)フェニル、5−モルホリノスルホニル−フェニル、3−ピペラジン−1−イルフェニル、4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニル)フェニル、4−ピペラジン−1−イルフェニル、4−(ピペラジン−1−イル)−2−(フルオロ)フェニル、3−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル、3−(ピペリジン−4−カルボニルアミノ)フェニル、3−(ピラゾール−3−イル)フェニル、4−(4−ピペリジル)フェニル、3−(1−ピペリジル)フェニル、3−(1−ピペリジルメチル)フェニル、3−(モルホリノメチル)フェニル、3−ピロリジン−1−イルフェニル、4−(ピペラジン−1−イル)−2−(メトキシ)フェニル、6−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリジン−3−イル、1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(4−ピペリジル)−3−(メチル)ピラゾール−4−イル、1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(1−エチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(1−イソプロピル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(1−メチル−1−オキシド−ピペリジン−1−イウム−4−イル)ピラゾール−4−イル、6−ピペラジン−1−イル−3−ピリジル、6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−ピリジル、5−(ヒドロキシメチル)チエン−2−イル、キノール−8−イル、キノール−3−イル、キノール−4−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、1H−インダゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、1H−インドール−6−イル、1,3−ベンゾジオキソl−5−イル又は1−ナフチルであり;
nは0、1又は2であり、そしてnが2である場合、R3基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、存在するR3基は、水素、フルオロ、ブロモ、クロロ、OR9、トリフルオロメチル、メチル又はプロピルから選択され、ここで、R9は、トリフルオロメチルであり;
そしてWがCHであり、そしてJがSである場合;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CHであり;
環Aは、1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル又は1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イルであり;
そしてnは0であり;
そしてWがNであり、そしてJがOである場合;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CHであり;
環Aは、1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、3−(ジメチルスルファモイル)フェニル、3−ピペラジン−1−イルフェニル、6−ピペラジン−1−イル−3−ピリジル、3−(1−ピペリジル)フェニル、3−ピロリジン−1−イルフェニル、4−(モルホリノメチル)フェニル、6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−ピリジル、3−モルホリノフェニル、3−メチルスルホニルフェニル、3−(モルホリノメチル)フェニル、4−ピペラジン−1−イルフェニル、4−(ジメチルスルファモイル)フェニル、3−エチルスルホニルフェニル、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル、3−ジメチルアミノフェニル、3−(シアノメチル)フェニル、3−(メトキシメチル)フェニル、3−メチルスルホニルオキシフェニル又は4−(シアノメチル)フェニルであり;
そしてnは0であり;
そしてWがNであり、そしてJがSである場合;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CHであり;
環Aは、1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル又は1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イルであり;そしてnは0である;のピリジン又はピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の更に特別のグループは、前記の式I:
式中、
WはCHであり;
JはOであり;
1、G2、G3及びG4 は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で1つがNを表し;
環Aは、4−(ジメチルアミノメチル)フェニル、3−(アミノメチル)フェニル、4−(アミノメチル)フェニル、4−(エチルスルホニル)フェニル、3−(エチルスルホニル)フェニル、3−(2−ジメチルアミノエチルカルバモイル)フェニル、4−(2−メトキシエトキシ)フェニル、3−(メトキシメチル)フェニル、4−(ヒドロキシメチル)フェニル、3−(メチルカルバモイル)フェニル、3−アセトアミドフェニル、4−メタンスルホンアミドフェニル、4−(ジメチルスルファモイル)フェニル、4−(シクロプロピルスルファモイル)フェニル、3−(メチルスルファモイル)フェニル、3−カルバモイルフェニル、3−(ヒドロキシメチル)フェニル、2−(メトキシメチル)フェニル、4−(メトキシメチル)フェニル、3−(ジメチルスルファモイル)フェニル、3−シアノフェニル、4−(2−ジメチルアミノエチルカルバモイル)フェニル、4−シアノフェニル、3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル、4−(モルホリノメチル)フェニル、3−ピペラジン−1−イルフェニル、4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニル)フェニル、4−ピペラジン−1−イルフェニル、4−(4−ピペリジル)フェニル、3−(モルホリノメチル)フェニル、3−ピロリジン−1−イルフェニル、4−(ピペラジン−1−イル)−2−(メトキシ)フェニル、6−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリジン−3−イル、1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(1−エチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(1−イソプロピル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(1−メチル−1−オキシド−ピペリジン−1−イウム−4−イル)ピラゾール−4−イル、6−ピペラジン−1−イル−3−ピリジル、キノール−8−イル、キノール−3−イル、キノール−4−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、1H−インダゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、1H−インドール−6−イル、1,3−ベンゾジオキソl−5−イル又は1−ナフチルであり;
nは0、1又は2であり、そしてnが2である場合、R3基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、水素、フルオロ、ブロモ、クロロ、OR9、トリフルオロメチル、メチル又はプロピルから選択され、ここで、R9は、トリフルオロメチルである;
のピリジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の更に特別のグループは、前記の式I:
式中、
WはCHであり;
JはOであり;
1、G2、G3及びG4 は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で1つがNを表し;
環Aは、4−(ジメチルアミノメチル)フェニル、3−(アミノメチル)フェニル、4−(アミノメチル)フェニル、4−(エチルスルホニル)フェニル、3−(メチルスルホニル)フェニル、3−(エチルスルホニル)フェニル、3−(メチルスルホニルオキシ)フェニル、3−(2−ジメチルアミノエチルカルバモイル)フェニル、3−(2−ジエチルアミノエチルカルバモイル)フェニル、3−ジメチルアミノフェニル、4−(2−メトキシエトキシ)フェニル、3−(メトキシメチル)フェニル、4−(ヒドロキシメチル)フェニル、4−(2−ヒドロキシエチルカルバモイル)フェニル、3−(メチルカルバモイル)フェニル、3−(シクロプロピルカルバモイル)フェニル、3−アセトアミドフェニル、4−メタンスルホンアミドフェニル、4−(ジメチルスルファモイル)フェニル、4−(シクロプロピルスルファモイル)フェニル、3−(シクロプロピルスルファモイル)フェニル、3−(メチルスルファモイル)フェニル、4−(2−ヒドロキシエチルスルファモイル)フェニル、3−カルバモイルフェニル、4−カルバモイルフェニル、3−(ヒドロキシメチル)フェニル、2−(メトキシメチル)フェニル、4−(メトキシメチル)フェニル、3−(ジメチルスルファモイル)フェニル、3−シアノフェニル、3−(シアノメチル)フェニル、4−(シアノメチル)フェニル、4−(2−ジメチルアミノエチルカルバモイル)フェニル、4−(3−ジメチルアミノプロピルカルバモイル)フェニル、4−シアノフェニル、3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル、3−(2−ピロリジン−1−イルエチルカルバモイル)フェニル、4−(モルホリノメチル)フェニル、3−モルホリノフェニル、3−(2−モルホリノエチルカルバモイル)フェニル、4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル、5−モルホリノスルホニル−フェニル、3−ピペラジン−1−イルフェニル、4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニル)フェニル、4−ピペラジン−1−イルフェニル、4−(ピペラジン−1−イル)−2−(フルオロ)フェニル、3−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル、3−(ピペリジン−4−カルボニルアミノ)フェニル、3−(ピラゾール−3−イル)フェニル、4−(4−ピペリジル)フェニル、3−(1−ピペリジル)フェニル、3−(1−ピペリジルメチル)フェニル、3−(モルホリノメチル)フェニル、3−ピロリジン−1−イルフェニル、4−(ピペラジン−1−イル)−2−(メトキシ)フェニル、6−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ピリジン−3−イル、1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(4−ピペリジル)−3−(メチル)ピラゾール−4−イル、1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(1−エチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(1−イソプロピル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(1−メチル−1−オキシド−ピペリジン−1−イウム−4−イル)ピラゾール−4−イル、6−ピペラジン−1−イル−3−ピリジル、6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−ピリジル、5−(ヒドロキシメチル)チエン−2−イル、キノール−8−イル、キノール−3−イル、キノール−4−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、1H−インダゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、1H−インドール−6−イル、1,3−ベンゾジオキソl−5−イル又は1−ナフチルであり;
nは0、1又は2であり、そしてnが2である場合、R3基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、ここで、存在するR3基は、水素、フルオロ、ブロモ、クロロ、OR9、トリフルオロメチル、メチル又はプロピルから選択され、ここで、R9は、トリフルオロメチルである;
のピリジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の更に特別のグループは、前記の式I:
式中、
WはCHであり;
JはSであり;
1、G2、G3及びG4 は、それぞれ、CHであり;
環Aは、1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル又は1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イルであり;
nは0である;
のピリジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の更に特別のグループは、前記の式I:
式中、
WはCHであり;
JはSであり;
1、G2、G3及びG4 は、それぞれ、CHであり;
環Aは、1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル又は1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イルであり;
nは0である;
のピリジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の更に特別のグループは、前記の式I:
式中、
WはNであり;
JはOであり;
1、G2、G3及びG4 は、それぞれ、CHであり;
環Aは、1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イルであり;
nは0である;
のピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の更に特別のグループは、前記の式I:
式中、
WはNであり;
JはOであり;
1、G2、G3及びG4 は、それぞれ、CHであり;
環Aは、1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、3−(ジメチルスルファモイル)フェニル、3−ピペラジン−1−イルフェニル、6−ピペラジン−1−イル−3−ピリジル、3−(1−ピペリジル)フェニル、3−ピロリジン−1−イルフェニル、4−(モルホリノメチル)フェニル、6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−ピリジル、3−モルホリノフェニル、3−メチルスルホニルフェニル、3−(モルホリノメチル)フェニル、4−ピペラジン−1−イルフェニル、4−(ジメチルスルファモイル)フェニル、3−エチルスルホニルフェニル、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル、3−ジメチルアミノフェニル、3−(シアノメチル)フェニル、3−(メトキシメチル)フェニル、3−メチルスルホニルオキシフェニル又は4−(シアノメチル)フェニルであり;
nは0である;
のピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の更に特別のグループは、前記の式I:
式中、
WはNであり;
JはSであり;
1、G2、G3及びG4 は、それぞれ、CHであり;
環Aは、1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イルであり;
nは、0である;
のピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の、なお更に特別のグループは、前記の式I:
式中、
WはCHであり;
JはOであり;
1、G2、G3及びG4 は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の内の1つはNを表し;
環Aは、フェニル、ピラゾール−4−イル、ピリジン−3−イル、チエン−2−イル、チアゾール−5−イル、1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル 又は3H−1,2,3−トリアゾール−5−イル環であり、ここで、該環は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、シアノメチル、アセチル、2−メトキシアセチル、ヒドロキシアセチル、2−ヒドロキシプロピオニル、2−アミノエトキシ、2−メチルアミノエトキシ、3−アミノプロポキシ、3−メチルアミノプロポキシ、4−メチルアミノブトキシ、2−メトキシエトキシ、エチルスルホニル、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、メチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、2−ヒドロキシエチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、メタンスルホンアミド、アセトアミド、カルバモイル、メチルカルバモイル、シクロプロピルカルバモイル、2−ヒドロキシエチルカルバモイル、ジメチルアミノ、2−ジメチルアミノエチルカルバモイル、3−ジメチルアミノプロピルカルバモイル、2−ジエチルアミノエチルカルバモイル、3−ジエチルアミノプロピルカルバモイル、シアノ、シアノメチル、アミノメチル、ジメチルアミノメチル、2−(ジメチルアミノ)エトキシ、2−(ジエチルアミノ)エトキシ、3−(ジメチルアミノ)プロポキシ、3−(ジエチルアミノ)プロポキシ、ピロリジン−1−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリジン−2−イル、ピペラジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、ピペリジン−3−イル、ピラゾール−3−イル、テトラヒドロピラン−2−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、アゼチジニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジニル、イミダゾリニル、アゼパニル、1H−イミダゾリニル、1,4−ジアゼパニル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、キヌクリジニル、(3R)−キヌクリジニル、3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2H−キノリニル、3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c]ピラジニル、ピロリジン−1−イルメチル、ピペリジン−4−イルメチル、1−メチルピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イルメチル、1−メチルピロリジン−3−イルメトキシ、1−メチルピロリジン−3−イルオキシ、2−(1−メチルピロリジン−3−イル)エトキシ、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エトキシ、2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチルカルバモイル、ピペリジン−3−イルメチル、1−メチル−ピペリジン−3−イル、1−メチル−ピペリジン−3−イルメトキシ、1−メチル−ピペリジン−3−イルオキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、2−(1−メチル−ピペリジン−3−イル)エトキシ、3−(1−メチル−ピペリジン−3−イル)プロポキシ、ピペリジン−4−イルオキシ、1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ、アゼチジン−3−イルメチル、2−アゼチジニルエチル、3−アゼチジニルプロピル、1−メチル−アゼチジン−3−イル、1−メチル−アゼチジン−3−イルメチル、2−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)エチル、3−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)プロピル、3−(3−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)プロピル、2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)エチル、3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロピル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−メトキシアセチルピペリジン−4−イル、1−ヒドロキシアセチルピペリジン−4−イル、1−ヒドロキシアセチルピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシプロピオニル)ピペリジン−4−イル、5−(メチルカルバモイル)−1−メチル−ピロリジン−3−イル、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、2−(1−メチルピペリジン−2−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−(ピペラジン−1−イル)エチル、2−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)エトキシ、3−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)プロポキシ、2−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)エチル、3−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)プロピル、3−(1−スルホニル−ピペラジン−4−イル)プロポキシ、3−(1−メチルスルホニルピペラジン−4−イル)−プロポキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルオキシ、[(2E)−4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)ブタ−2−エン−1−イル]オキシダニル、(3R)−キヌクリジン−8−イルカルバモイル、モルホリノ、モルホリノメチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−(2−モルホリノエトキシ)エトキシ、2−ピペラジン−4−イルエトキシ、2−(ピペリジン−4−イルオキシ)エトキシ、2−(アゼチジン−3−イルオキシ)エトキシ、3−(2,6−ジメチルピペラジン−4−イル)プロポキシ、1−メチルピロリジン−3−イル−N−メチルカルバモイル、キヌクリジニルカルボニル、2−イミダゾリン−1−イルエチルカルバモイル、2−(ピペリジン−1−イルメチル)ピペリジン−1−イルカルボニル、1−エトキシピペリジン−4−イルカルバモイル、2−ピロリジン−1−イルシクロヘキサ−1−イル−N−メチルカルバモイル、2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エチルカルバモイル、4−(2−ジメチルアミノエチル)ピペリジン−1−イルカルボニル、2−(1−メチルピペリジン−2−イル)−ピロリジン−1−イルカルボニル、5−(モルホリニルメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル、5−(アゼパン−1−イル)ピロリジン−1−イルカルボニル、2−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)エチルカルバミル、2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エチルカルバミル、3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2H−キノリン−4−イルカルバモイル、1−ジメチルアミノシクロヘキサ−1−イルメチルカルバモイル、2−モルホリノエチルカルバモイル、2−1H−イミダゾリニルエチルカルバモイル、1−(ピリジン−3−イル)ピペラジン−4−イルカルボニル、1−(ピリジン−4−イル)ピペラジン−4−イルカルボニル、1,4−ジアゼパニルカルボニル、1−(N−ジメチルカルバモイルメチル)ピペラジン−4−イルカルボニル、1−(カルバモイルエチル)ピペラジン−4−イルカルボニル、4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c]ピラジン−1−イルカルボニル、モルホリン−4−カルボニル、モルホリノスルホニル、4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニル、2−ピロリジン−1−イルエチルカルバモイル、ピペリジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチル−4−ピペリジル、1−メチルピペリジン−4−イルメチル、1−(2−メトキシエチル)ピペリジン−4−イルカルバモイル、1−エチル−4−ピペリジル、1−イソプロピル−4−ピペリジル、1−ピペリジルメチル、ピペリジン−4−カルボニルアミノ、4−メチルピペラジン−1−カルボニル、4−メチルピペラジン−1−イル、3−ジメチルアミノプロポキシ、1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル又は1−メチル−1−オキシド−ピペリジン−1−イウム−4−イルであり、そして 場合により、メチル、メトキシ、エトキシ、フルオロ、又はヒドロキシメチルで置換され;
又は環Aは、キノリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、1H−インダゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、1H−インドール−6−イル、1,3−ベンゾジオキソl−5−イル又はナフチルであり、場合により、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、シアノメチル、アセチル、2−メトキシアセチル、ヒドロキシアセチル、2−ヒドロキシプロピオニル、2−アミノエトキシ、2−メチルアミノエトキシ、3−アミノプロポキシ、3−メチルアミノプロポキシ、4−メチルアミノブトキシ、2−メトキシエトキシ、エチルスルホニル、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、メチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、2−ヒドロキシエチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、メタンスルホンアミド、アセトアミド、カルバモイル、メチルカルバモイル、シクロプロピルカルバモイル、2−ヒドロキシエチルカルバモイル、ジメチルアミノ、2−ジメチルアミノエチルカルバモイル、3−ジメチルアミノプロピルカルバモイル、2−ジエチルアミノエチルカルバモイル、3−ジエチルアミノプロピルカルバモイル、シアノ、シアノメチル、アミノメチル、ジメチルアミノメチル、2−(ジメチルアミノ)エトキシ、2−(ジエチルアミノ)エトキシ、3−(ジメチルアミノ)プロポキシ、3−(ジエチルアミノ)プロポキシ、ピロリジン−1−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリジン−2−イル、ピペラジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、ピペリジン−3−イル、ピラゾール−3−イル、テトラヒドロピラン−2−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、アゼチジニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジニル、イミダゾリニル、アゼパニル、1H−イミダゾリニル、1,4−ジアゼパニル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、キヌクリジニル、(3R)−キヌクリジニル、3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2H−キノリニル、3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c]ピラジニル、ピロリジン−1−イルメチル、ピペリジン−4−イルメチル、1−メチルピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イルメチル、1−メチルピロリジン−3−イルメトキシ、1−メチルピロリジン−3−イルオキシ、2−(1−メチルピロリジン−3−イル)エトキシ、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エトキシ、2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチルカルバモイル、ピペリジン−3−イルメチル、1−メチル−ピペリジン−3−イル、1−メチル−ピペリジン−3−イルメトキシ、1−メチル−ピペリジン−3−イルオキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、2−(1−メチル−ピペリジン−3−イル)エトキシ、3−(1−メチル−ピペリジン−3−イル)プロポキシ、ピペリジン−4−イルオキシ、1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ、アゼチジン−3−イルメチル、2−アゼチジニルエチル、3−アゼチジニルプロピル、1−メチル−アゼチジン−3−イル、1−メチル−アゼチジン−3−イルメチル、2−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)エチル、3−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)プロピル、3−(3−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)プロピル、2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)エチル、3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロピル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−メトキシアセチルピペリジン−4−イル、1−ヒドロキシアセチルピペリジン−4−イル、1−ヒドロキシアセチルピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシプロピオニル)ピペリジン−4−イル、5−(メチルカルバモイル)−1−メチル−ピロリジン−3−イル、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、2−(1−メチルピペリジン−2−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−(ピペラジン−1−イル)エチル、2−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)エトキシ、3−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)プロポキシ、2−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)エチル、3−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)プロピル、3−(1−スルホニル−ピペラジン−4−イル)プロポキシ、3−(1−メチルスルホニルピペラジン−4−イル)−プロポキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルオキシ、[(2E)−4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)ブタ−2−エン−1−イル]オキシダニル、(3R)−キヌクリジン−8−イルカルバモイル、モルホリノ、モルホリノメチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−(2−モルホリノエトキシ)エトキシ、2−ピペラジン−4−イルエトキシ、2−(ピペリジン−4−イルオキシ)エトキシ、2−(アゼチジン−3−イルオキシ)エトキシ、3−(2,6−ジメチルピペラジン−4−イル)プロポキシ、1−メチルピロリジン−3−イル−N−メチルカルバモイル、キヌクリジニルカルボニル、2−イミダゾリン−1−イルエチルカルバモイル、2−(ピペリジン−1−イルメチル)ピペリジン−1−イルカルボニル、1−エトキシピペリジン−4−イルカルバモイル、2−ピロリジン−1−イルシクロヘキサ−1−イル−N−メチルカルバモイル、2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エチルカルバモイル、4−(2−ジメチルアミノエチル)ピペリジン−1−イルカルボニル、2−(1−メチルピペリジン−2−イル)−ピロリジン−1−イルカルボニル、5−(モルホリニルメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル、5−(アゼパン−1−イル)ピロリジン−1−イルカルボニル、2−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)エチルカルバミル、2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エチルカルバミル、3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2H−キノリン−4−イルカルバモイル、1−ジメチルアミノシクロヘキサ−1−イルメチルカルバモイル、2−モルホリノエチルカルバモイル、2−1H−イミダゾリニルエチルカルバモイル、1−(ピリジン−3−イル)ピペラジン−4−イルカルボニル、1−(ピリジン−4−イル)ピペラジン−4−イルカルボニル、1,4−ジアゼパニルカルボニル、1−(N−ジメチルカルバモイルメチル)ピペラジン−4−イルカルボニル、1−(カルバモイルエチル)ピペラジン−4−イルカルボニル、4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c]ピラジン−1−イルカルボニル、モルホリン−4−カルボニル、モルホリノスルホニル、4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニル、2−ピロリジン−1−イルエチルカルバモイル、ピペリジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチル−4−ピペリジル、1−メチルピペリジン−4−イルメチル、1−(2−メトキシエチル)ピペリジン−4−イルカルバモイル、1−エチル−4−ピペリジル、1−イソプロピル−4−ピペリジル、1−ピペリジルメチル、ピペリジン−4−カルボニルアミノ、4−メチルピペラジン−1−カルボニル、4−メチルピペラジン−1−イル、3−ジメチルアミノプロポキシ、1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル又は1−メチル−1−オキシド−ピペリジン−1−イウム−4−イルで置換され、そして、場合により、メチル、メトキシ、エトキシ、フルオロ又はヒドロキシメチルで置換され;
nは0、1又は2であり、そしてnが2である場合、R3基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、水素、フルオロ、ブロモ、クロロ、OR9、トリフルオロメチル、メチル又はプロピルで置換され、ここでR9は、メチル又はトリフルオロメチルである;
のピリジン及びピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の、なお更なる特別のグループは、前記の式I:
式中、
WはCHであり;
JはOであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で1つがNを表し;
環Aは、フェニル、ピラゾール−4−イル、ピリジン−3−イル、チエン−2−イル、チアゾール−5−イル、1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル又は3H−1,2,3−トリアゾール−5−イル環であり、ここで、該環は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、シアノメチル、アセチル、2−メトキシアセチル、3−メトキシプロピオニル、3−メトキシ−2−メチル−プロピオニル、ヒドロキシアセチル、2−ヒドロキシプロピオニル、2−アミノエチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピルカルバモイル、2−メチルアミノエチルカルバモイル、2−ジメチルアミノエチル−N−メチルカルバモイル、2−アミノエトキシ、2−メチルアミノエトキシ、3−アミノプロポキシ、3−メチルアミノプロポキシ、4−メチルアミノブトキシ、2−メトキシエトキシ、エチルスルホニル、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、メチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、2−ヒドロキシエチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、メタンスルホンアミド、アセトアミド、カルバモイル、メチルカルバモイル、シクロプロピルカルバモイル、2−ヒドロキシエチルカルバモイル、ジメチルアミノ、2−ジメチルアミノエチルカルバモイル、3−ジメチルアミノプロピルカルバモイル、2−ジエチルアミノエチルカルバモイル、3−ジエチルアミノプロピルカルバモイル、シアノ、シアノメチル、アミノメチル、ジメチルアミノメチル、2−(ジメチルアミノ)エトキシ、2−(ジエチルアミノ)エトキシ、3−(ジメチルアミノ)プロポキシ、3−(ジエチルアミノ)プロポキシ、ピロリジン−1−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリジン−2−イル、ピペラジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、ピペリジン−3−イル、ピラゾール−3−イル、テトラヒドロピラン−2−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、アゼチジニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジニル、イミダゾリニル、アゼパニル、4−アミノアゼパン−1−イルカルボニル、アゼパン−4−イルオキシ、4−(4−ピペリジル)ピペリジン−1−イルカルボニル、1H−イミダゾリニル、1,4−ジアゼパニル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、キヌクリジニル、(3R)−キヌクリジニル、3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2H−キノリニル、3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c]ピラジニル, 3,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イルカルボニル、2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イルカルボニル、3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イルカルボニル、(1S,4S)−3,6−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−6−イルカルボニル、3−アミノアゼチジン−1−イルカルボニル、ピロリジン−1−イルメチル、(3S)−3−アミノピペリジン−1−イルカルボニル、(2S)−ピロリジン−2−イル]メチルカルバモイル、4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イルカルボニル、2,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−5−イルカルボニル、(3R)−3−(2−アミノエチル)−1−ピペリジルカルボニル、ピペリジン−4−イルメチル、1−メチルピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イルメチル、1−メチルピロリジン−3−イルメトキシ、ピロリジン−3−イルオキシ、ピロリジン−2−イルオキシ、1−メチルピロリジン−3−イルオキシ、2−(1−メチルピロリジン−3−イル)エトキシ、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エトキシ、2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチルカルバモイル、ピペリジン−3−イルメチル、1−メチル−ピペリジン−3−イル、1−メチル−ピペリジン−3−イルメトキシ、1−メチル−ピペリジン−3−イルオキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、2−(1−メチル−ピペリジン−3−イル)エトキシ、3−(1−メチル−ピペリジン−3−イル)プロポキシ、ピペリジン−3−イルカルバモイル、(3R)−ピペリジン−3−イルメチルカルバモイル、ピペリジン−4−イルオキシ、1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ、アゼチジン−3−イルメチル、2−アゼチジニルエチル、3−アゼチジニルプロピル、1−メチル−アゼチジン−3−イル、1−メチル−アゼチジン−3−イルメチル、2−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)エチル、3−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)プロピル、3−(3−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)プロピル、3−(2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)プロピル、2−(2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)エチル、2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)エチル、3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロピル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−メトキシアセチルピペリジン−4−イル、1−ヒドロキシアセチルピペリジン−4−イル、1−ヒドロキシアセチルピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシプロピオニル)ピペリジン−4−イル、5−(メチルカルバモイル)−1−メチル−ピロリジン−3−イル、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、2−(1−メチルピペリジン−2−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−(ピペラジン−1−イル)エチル、2−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)エトキシ、3−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)プロポキシ、2−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)エチル、3−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)プロピル、(1−メチル−ピペラジン−4−イル)カルボニル、3−(1−スルホニル−ピペラジン−4−イル)プロポキシ、3−(1−メチルスルホニルピペラジン−4−イル)−プロポキシ、1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル、1−(シクロプロピルスルホニル)ピペリジン−4−イル、1−(メトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル、1−(メトキシメチルカルボニル)ピペリジン−4−イル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルオキシ、[(2E)−4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)ブタ−2−エン−1−イル]オキシダニル、(3R)−キヌクリジン−8−イルカルバモイル、モルホリノ、モルホリノメチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−(2−モルホリノエトキシ)エトキシ、3−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]プロポキシ、(3S,5S)−5−(メトキシメチル)ピロリジン−3−イルオキシ、(3S,4R)−3−メチルアミノテトラヒドロピラン−4−イルオキシ、4−(2−ピリジルメチル)ピペラジン−1−イルカルボニル、2−ピペラジン−4−イルエトキシ、2−(ピペリジン−4−イルオキシ)エトキシ、2−(アゼチジン−3−イルオキシ)エトキシ、3−(2,6−ジメチルピペラジン−4−イル)プロポキシ、1−メチルピロリジン−3−イル−N−メチルカルバモイル、キヌクリジニルカルボニル、2−イミダゾリン−1−イルエチルカルバモイル、2−(ピペリジン−1−イルメチル)ピペリジン−1−イルカルボニル、1−エトキシピペリジン−4−イルカルバモイル、2−ピロリジン−1−イルシクロヘキサ−1−イル−N−メチルカルバモイル、2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エチルカルバモイル、4−(2−ジメチルアミノエチル)ピペリジン−1−イルカルボニル、2−(1−メチルピペリジン−2−イル)−ピロリジン−1−イルカルボニル、5−(モルホリニルメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル、5−(アゼパン−1−イル)ピロリジン−1−イルカルボニル、2−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)エチルカルバミル、2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エチルカルバミル、3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2H−キノリン−4−イルカルバモイル、1−ジメチルアミノシクロヘキサ−1−イルメチルカルバモイル、2−モルホリノエチルカルバモイル、2−1H−イミダゾリニルエチルカルバモイル、1−(ピリジン−3−イル)ピペラジン−4−イルカルボニル、1−(ピリジン−4−イル)ピペラジン−4−イルカルボニル、1,4−ジアゼパニルカルボニル、1−(N−ジメチルカルバモイルメチル)ピペラジン−4−イルカルボニル、1−(カルバモイルエチル)ピペラジン−4−イルカルボニル、3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c]ピラジン−1−イルカルボニル、モルホリン−4−カルボニル、モルホリノスルホニル、4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニル、2−ピロリジン−1−イルエチルカルバモイル、ピペリジン−1−イル、4−(アミノメチル)ピペリジン−1−イルカルボニル、3−アミノピロリジン−1−イルカルボニル、3−メチルアミノピロリジン−1−イルカルボニル、ピペリジン−4−イル−N−メチルカルバモイル、4−メチルアミノピペリジン−1−イルカルボニル、4−(ピペラジン−1−イルメチル)ピペリジン−1−イルカルボニル、4−メチルアミノシクロヘキシルカルボニル、ピロリジン−3−イルカルバモイル、4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−イルカルボニル、1−(ジメチルカルバモイルメチル)ピペラジン−4−イルカルボニル、5−(N−メチルカルバモイル)ピロリジン−3−イル、1−(N,N−ジメチルカルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−(メチルカルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−(カルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル、1−(N,N−ジメチルアミノメチルカルボニル)ピペリジン−4−イル、1−メチル−4−ピペリジル、1−メチルピペリジン−4−イルメチル、1−(2−メトキシエチル)ピペリジン−4−イルカルバモイル、1−エチル−4−ピペリジル、1−イソプロピル−4−ピペリジル、1−ピペリジルメチル、ピペリジン−4−カルボニルアミノ、4−メチルピペラジン−1−カルボニル、4−メチルピペラジン−1−イル、1−(4−メチルピペラジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル、3−ジメチルアミノプロポキシ、1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル又は1−メチル−1−オキシド−ピペリジン−1−イウム−4−イルで置換され、そして、場合により、メチル、メトキシ、エトキシ、フルオロ、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、エトキシメチル、シアノ、1−ヒドロキシエチル、ジメチルカルバモイル、ジメチルアミノ、メチルカルバモイル、メチルアミノメチル又はカルバモイル基の1つ又はそれ以上で置換され;
又は環Aは、キノリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、1H−インダゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、1H−インドール−6−イル、1,3−ベンゾジオキソl−5−イル又はナフチルであり、そして、場合により、前記のフェニル、ピラゾール−4−イル、ピリジン−3−イル、チエン−2−イル、チアゾール−5−イル、1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル又は3H−1,2,3−トリアゾール−5−イル環上での置換のために提示されたいずれかの置換基で置換され;
nは0、1又は2であり、そして(R3n基は、以下の4−フルオロ、5−フルオロ、6−フルオロ、6−ブロモ、6−プロパン−2−イル、5−ブロモ、4,6−ジフルオロ、6−クロロ、5−メチル、6−メチル、6−トリフルオロメトキシ、5−トリフルオロメチル、6−メトキシ、7−メチル、6,7−ジフルオロ、7−フルオロ、5−メトキシ、7−メトキシ、4−メトキシ、4−シアノ、7−シアノ、7−ヒドロキシメチル又は7−メチルカルバモイルのいずれか1つから選択される;
のピリジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の、なお更なる特別のグループは、前記の式I:
式中、
WはCHであり;
JはOであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で1つがNを表し;
環Aは、フェニル、ピラゾール−4−イル、ピリジン−3−イル、チエン−2−イル、チアゾール−5−イル、1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル 又は3H−1,2,3−トリアゾール−5−イル環であり、ここで、該環は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、シアノメチル、アセチル、2−メトキシアセチル、3−メトキシプロピオニル、3−メトキシ−2−メチル−プロピオニル、ヒドロキシアセチル、2−ヒドロキシプロピオニル、2−アミノエチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピルカルバモイル、2−メチルアミノエチルカルバモイル、2−ジメチルアミノエチル−N−メチルカルバモイル、2−アミノエトキシ、2−メチルアミノエトキシ、3−アミノプロポキシ、3−メチルアミノプロポキシ、4−メチルアミノブトキシ、2−メトキシエトキシ、エチルスルホニル、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、メチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、2−ヒドロキシエチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、メタンスルホンアミド、アセトアミド、カルバモイル、メチルカルバモイル、シクロプロピルカルバモイル、2−ヒドロキシエチルカルバモイル、ジメチルアミノ、2−ジメチルアミノエチルカルバモイル、3−ジメチルアミノプロピルカルバモイル、2−ジエチルアミノエチルカルバモイル、3−ジエチルアミノプロピルカルバモイル、シアノ、シアノメチル、アミノメチル、ジメチルアミノメチル、2−(ジメチルアミノ)エトキシ、2−(ジエチルアミノ)エトキシ、3−(ジメチルアミノ)プロポキシ、3−(ジエチルアミノ)プロポキシ、ピロリジン−1−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリジン−2−イル、ピペラジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、ピペリジン−3−イル、ピラゾール−3−イル、テトラヒドロピラン−2−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、アゼチジニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジニル、イミダゾリニル、アゼパニル、4−アミノアゼパン−1−イルカルボニル、アゼパン−4−イルオキシ、4−(4−ピペリジル)ピペリジン−1−イルカルボニル、1H−イミダゾリニル、1,4−ジアゼパニル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、キヌクリジニル、(3R)−キヌクリジニル、3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2H−キノリニル、3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c]ピラジニル、3,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イルカルボニル、2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イルカルボニル、3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル カルボニル、(1S,4S)−3,6−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−6−イルカルボニル、3−アミノアゼチジン−1−イルカルボニル、ピロリジン−1−イルメチル、(3S)−3−アミノピペリジン−1−イルカルボニル、(2S)−ピロリジン−2−イル]メチルカルバモイル、4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イルカルボニル、2,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−5−イルカルボニル、(3R)−3−(2−アミノエチル)−1−ピペリジルカルボニル、ピペリジン−4−イルメチル、1−メチルピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イルメチル、1−メチルピロリジン−3−イルメトキシ、ピロリジン−3−イルオキシ、ピロリジン−2−イルオキシ、1−メチルピロリジン−3−イルオキシ、2−(1−メチルピロリジン−3−イル)エトキシ、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エトキシ、2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチルカルバモイル、ピペリジン−3−イルメチル、1−メチル−ピペリジン−3−イル、1−メチル−ピペリジン−3−イルメトキシ、1−メチル−ピペリジン−3−イルオキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、2−(1−メチル−ピペリジン−3−イル)エトキシ、3−(1−メチル−ピペリジン−3−イル)プロポキシ、ピペリジン−3−イルカルバモイル、(3R)−ピペリジン−3−イルメチルカルバモイル、ピペリジン−4−イルオキシ、1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ、アゼチジン−3−イルメチル、2−アゼチジニルエチル、3−アゼチジニルプロピル、1−メチル−アゼチジン−3−イル、1−メチル−アゼチジン−3−イルメチル、2−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)エチル、3−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)プロピル、3−(3−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)プロピル、3−(2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)プロピル、2−(2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)エチル、2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)エチル、3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロピル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−メトキシアセチルピペリジン−4−イル、1−ヒドロキシアセチルピペリジン−4−イル、1−ヒドロキシアセチルピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシプロピオニル)ピペリジン−4−イル、5−(メチルカルバモイル)−1−メチル−ピロリジン−3−イル、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、2−(1−メチルピペリジン−2−イル)エトキシ、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−(ピペラジン−1−イル)エチル、2−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)エトキシ、3−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)プロポキシ、2−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)エチル、3−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)プロピル、(1−メチル−ピペラジン−4−イル)カルボニル、3−(1−スルホニル−ピペラジン−4−イル)プロポキシ、3−(1−メチルスルホニルピペラジン−4−イル)−プロポキシ、1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル、1−(シクロプロピルスルホニル)ピペリジン−4−イル、1−(メトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル、1−(メトキシメチルカルボニル)ピペリジン−4−イル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルオキシ、[(2E)−4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)ブタ−2−エン−1−イル]オキシダニル、(3R)−キヌクリジン−8−イルカルバモイル、モルホリノ、モルホリノメチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−(2−モルホリノエトキシ)エトキシ、3−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]プロポキシ、(3S,5S)−5−(メトキシメチル)ピロリジン−3−イルオキシ、(3S,4R)−3−メチルアミノテトラヒドロピラン−4−イルオキシ、4−(2−ピリジルメチル)ピペラジン−1−イルカルボニル、2−ピペラジン−4−イルエトキシ、2−(ピペリジン−4−イルオキシ)エトキシ、2−(アゼチジン−3−イルオキシ)エトキシ、3−(2,6−ジメチルピペラジン−4−イル)プロポキシ、1−メチルピロリジン−3−イル−N−メチルカルバモイル、キヌクリジニルカルボニル、2−イミダゾリン−1−イルエチルカルバモイル、2−(ピペリジン−1−イルメチル)ピペリジン−1−イルカルボニル、1−エトキシピペリジン−4−イルカルバモイル、2−ピロリジン−1−イルシクロヘキサ−1−イル−N−メチルカルバモイル、2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エチルカルバモイル、4−(2−ジメチルアミノエチル)ピペリジン−1−イルカルボニル、2−(1−メチルピペリジン−2−イル)−ピロリジン−1−イルカルボニル、5−(モルホリニルメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル、5−(アゼパン−1−イル)ピロリジン−1−イルカルボニル、2−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)エチルカルバミル、2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エチルカルバミル、3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2H−キノリン−4−イルカルバモイル、1−ジメチルアミノシクロヘキサ−1−イルメチルカルバモイル、2−モルホリノエチルカルバモイル、2−1H−イミダゾリニルエチルカルバモイル、1−(ピリジン−3−イル)ピペラジン−4−イルカルボニル、1−(ピリジン−4−イル)ピペラジン−4−イルカルボニル、1,4−ジアゼパニルカルボニル、1−(N−ジメチルカルバモイルメチル)ピペラジン−4−イルカルボニル、1−(カルバモイルエチル)ピペラジン−4−イルカルボニル、3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c]ピラジン−1−イルカルボニル、モルホリン−4−カルボニル、モルホリノスルホニル、4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニル、2−ピロリジン−1−イルエチルカルバモイル、ピペリジン−1−イル、4−(アミノメチル)ピペリジン−1−イルカルボニル、3−アミノピロリジン−1−イルカルボニル、3−メチルアミノピロリジン−1−イルカルボニル、ピペリジン−4−イル−N−メチルカルバモイル、4−メチルアミノピペリジン−1−イルカルボニル、4−(ピペラジン−1−イルメチル)ピペリジン−1−イルカルボニル、4−メチルアミノシクロヘキシルカルボニル、ピロリジン−3−イルカルバモイル、4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−イルカルボニル、1−(ジメチルカルバモイルメチル)ピペラジン−4−イルカルボニル、5−(N−メチルカルバモイル)ピロリジン−3−イル、1−(N,N−ジメチルカルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−(メチルカルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−(カルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル、1−(N,N−ジメチルアミノメチルカルボニル)ピペリジン−4−イル、1−メチル−4−ピペリジル、1−メチルピペリジン−4−イルメチル、1−(2−メトキシエチル)ピペリジン−4−イルカルバモイル、1−エチル−4−ピペリジル、1−イソプロピル−4−ピペリジル、1−ピペリジルメチル、ピペリジン−4−カルボニルアミノ、4−メチルピペラジン−1−カルボニル、4−メチルピペラジン−1−イル、1−(4−メチルピペラジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル、3−ジメチルアミノプロポキシ、1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル又は1−メチル−1−オキシド−ピペリジン−1−イウム−4−イルで置換され、そして場合により、メチル、メトキシ、エトキシ、フルオロ、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、エトキシメチル、シアノ、1−ヒドロキシエチル、ジメチルカルバモイル、ジメチルアミノ、メチルカルバモイル、メチルアミノメチル又はカルバモイル基の1つ又はそれ以上の基で置換され;
nは0、1又は2であり、そして(R3n基は、以下の4−フルオロ、5−フルオロ、6−フルオロ、6−ブロモ、6−プロパン−2−イル、5−ブロモ、4,6−ジフルオロ、6−クロロ、5−メチル、6−メチル、6−トリフルオロメトキシ、5−トリフルオロメチル、6−メトキシ、7−メチル、6,7−ジフルオロ、7−フルオロ、5−メトキシ、7−メトキシ、4−メトキシ、4−シアノ、7−シアノ、7−ヒドロキシメチル又は7−メチルカルバモイルのいずれか1つから選択される;
のピリジン誘導体、又は薬学的に許容される塩である。
本発明の化合物の更なる特別のグループは、前記の式I:
式中、
WはNであり;
JはOであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CHであり;
環Aは、1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、3−(ジメチルスルファモイル)フェニル、3−ピペラジン−1−イルフェニル、6−ピペラジン−1−イル−3−ピリジル、3−(1−ピペリジル)フェニル、3−ピロリジン−1−イルフェニル、4−(モルホリノメチル)フェニル、6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−ピリジル、3−モルホリノフェニル、3−メチルスルホニルフェニル、3−(モルホリノメチル)フェニル、4−ピペラジン−1−イルフェニル、4−(ジメチルスルファモイル)フェニル、3−エチルスルホニルフェニル、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル、3−ジメチルアミノフェニル、3−(シアノメチル)フェニル、3−(メトキシメチル)フェニル、3−メチルスルホニルオキシフェニル、4−(シアノメチル)フェニル又は3−(カルボキシメチル)フェニルであり;
nは1であり、そしてR3はフルオロである;
のピラジン誘導体、又は薬学的に許容される塩である。
本発明の化合物の更なる特別のグループは、前記の式I:
式中、
WはNであり;
JはOであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CHであり;
環Aは、1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、3−(ジメチルスルファモイル)フェニル、3−ピペラジン−1−イルフェニル、6−ピペラジン−1−イル−3−ピリジル、3−(1−ピペリジル)フェニル、3−ピロリジン−1−イルフェニル、4−(モルホリノメチル)フェニル、6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−ピリジル、3−モルホリノフェニル、3−メチルスルホニルフェニル、3−(モルホリノメチル)フェニル、4−ピペラジン−1−イルフェニル、4−(ジメチルスルファモイル)フェニル、3−エチルスルホニルフェニル、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル、3−ジメチルアミノフェニル、3−(シアノメチル)フェニル、3−(メトキシメチル)フェニル、3−メチルスルホニルオキシフェニル、4−(シアノメチル)フェニル、3−メチル−1−ピペリジン−4−イルピラゾール−4−イル、3−メチル−1−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル又は3−(カルボキシメチル)フェニルであり;
nは0であり、又はnは1であり、そしてR3基は、存在する場合、フルオロである;
のピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の更なる特別のグループは、前記の式I:
式中、
WはNであり;
JはSであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CHであり;
環Aは、1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル又は3−(モルホリノ)フェニルであり;
nは、0である;
のピラジン誘導体、又は薬学的に許容される塩である。
本発明の化合物の更なる特別のグループは、前記の式I:
式中、
WはCHであり;
JはOであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CHであり;
環Aは、R1基により、1位で置換されるピラゾール−4−イル環であり、そして、場合により、1つ又は2つのR2基で置換され、ここで、R1基は、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、4−メトキシブチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、4−メチルアミノブチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、4−ジメチルアミノブチル、アゼチジン−3−イル、1−メチルアゼチジン−3−イル、1−エチルアゼチジン−3−イル、ピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イル、1−エチルピロリジン−3−イル、5−(N−メチルカルバモイル)ピロリジン−3−イル、1−メチル−5−(N−メチルカルバモイル)ピロリジン−3−イル、ピペリジン−3−イル、1−メチルピペリジン−3−イル、1−エチルピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、1−エチルピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、4−シアノメチルピペリジン−4−イル、1−(カルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−(N−メチルカルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−(N,N−ジメチルカルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−(N,N−ジメチルアミノメチルカルボニル)ピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル、8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、1−(メトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル、1−(エトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル、1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシプロピオニル)ピペリジン−4−イル、1−(2−メトキシアセチル)ピペリジン−4−イル、1−(2−メトキシプロピオニル)ピペリジン−4−イル、1−(3−メトキシプロピオニル)ピペリジン−4−イル、1−[2−(2−メトキシエトキシ)アセチル]ピペリジン−4−イル、1−(2−メチルアミノアセチル)ピペリジン−4−イル、1−(3−メチルアミノプロピオニル)ピペリジン−4−イル、1−(2−ジメチルアミノアセチル)ピペリジン−4−イル、1−(3−ジメチルアミノプロピオニル)ピペリジン−4−イル、1−(2−アセトアミドアセチル)ピペリジン−4−イル、1−(3−アセトアミドプロピオニル)ピペリジン−4−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、アゼチジン−3−イルメチル、1−メチルアゼチジン−3−イルメチル、1−エチルアゼチジン−3−イルメチル、ピロリジン−3−イルメチル、1−メチルピロリジン−3−イルメチル、1−エチルピロリジン−3−イルメチル、ピペリジン−3−イルメチル、1−メチルピペリジン−3−イルメチル、1−エチルピペリジン−3−イルメチル、ピペリジン−4−イルメチル、1−メチルピペリジン−4−イルメチル、1−エチルピペリジン−4−イルメチル、2−アゼチジン−1−イルエチル、3−アゼチジン−1−イルプロピル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、2−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)エチル、3−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)プロピル、2−(2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−イル)エチル、3−(2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−イル)プロピル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)エチル、3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル及び3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピルから選択され、そして、ここで、場合により、R2基は、3−シアノ、3−又は5−メチル、3−又は5−エチル、3,5−ジメチル、3−又は5−ヒドロキシメチル、3−(1−ヒドロキシエチル)、3−又は5−メトキシメチル、3−メチルアミノメチル、3−ジメチルアミノメチル、3−又は5−メトキシ、3−又は5−エトキシ、3−メチルアミノ、3−ジメチルアミノ、3−カルバモイル、3−(N−メチルカルバモイル)及び3−(N,N−ジメチルカルバモイル)から選択され;nは0であり、又はnは、1又は2であり、そして、存在する(R3n基は、4−、5−、6−又は7−フルオロ、4,5−、4,6−、4,7−、5,6−、5,7−又は6,7−ジフルオロ、4−、5−、6−又は7−クロロ、4,6−ジクロロ、4−、5−、6−又は7−ブロモ、4−、5−、6−又は7−シアノ、4−、5−、6−又は7−メチル、4−、5−、6−又は7−エチル、4−、5−、6−又は7−イソプロピル、7−ヒドロキシメチル、5−又は6−トリフルオロメチル、4−、5−、6−又は7−メトキシ及び5−又は6−トリフルオロメトキシから選択され;
又は、G1、G2、G3及びG4の内1つのみがNである条件下で、G1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、そして、環Aは、直上で定義されたR1基により、1位で置換され、そして、場合により、直上で定義された1つ又は2つのR2基で置換されるピラゾール−4−イル環であり、ここで nは0であり、R3基は存在しない;
のピリジン誘導体、又は薬学的に許容される塩である。
本発明の化合物の更なる特別のグループは、前記の式I:
式中、
WはCHであり;
JはOであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CHであり;
環Aは、1位でR1基により置換され、そして場合により、1つ又は2つのR2基で置換されるピラゾール−4−イル環であり、ここで、R1基は、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、アゼチジン−3−イル、1−メチルアゼチジン−3−イル、ピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イル、5−(N−メチルカルバモイル)ピロリジン−3−イル、1−メチル−5−(N−メチルカルバモイル)ピロリジン−3−イル、ピペリジン−3−イル、1−メチルピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、1−エチルピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、4−シアノメチルピペリジン−4−イル、1−(カルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−(N−メチルカルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−(N,N−ジメチルカルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル、1−(N,N−ジメチルアミノメチルカルボニル)ピペリジン−4−イル、8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、1−(メトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル、1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシプロピオニル)ピペリジン−4−イル、1−(2−メトキシアセチル)ピペリジン−4−イル、1−(2−メトキシプロピオニル)ピペリジン−4−イル、アゼチジン−3−イルメチル、1−メチルアゼチジン−3−イルメチル、ピロリジン−3−イルメチル、1−メチルピロリジン−3−イルメチル、1−メチルピペリジン−3−イルメチル、ピペリジン−4−イルメチル、1−メチルピペリジン−4−イルメチル、2−アゼチジン−1−イルエチル、3−アゼチジン−1−イルプロピル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、2−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)エチル、3−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)プロピル、2−(2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−イル)エチル、3−(2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−イル)プロピル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)エチル、3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル及び3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピルから選択され、ここで、R2基は、場合により、3−シアノ、3−メチル、5−メチル、3,5−ジメチル、3−ヒドロキシメチル、5−ヒドロキシメチル、3−(1−ヒドロキシエチル)、3−メトキシメチル、3−メチルアミノメチル、3−メトキシ、5−メトキシ、3−エトキシ、5−エトキシ、3−ジメチルアミノ、3−カルバモイル、3−(N−メチルカルバモイル)及び3−(N,N−ジメチルカルバモイル)から選択され;
nは0であり、又はnは1又は2であり、そして存在する(R3n基は、4−フルオロ、5−フルオロ、6−フルオロ、7−フルオロ、4,6−ジフルオロ、6,7−ジフルオロ、6−クロロ、5−ブロモ、6−ブロモ、4−シアノ、7−シアノ、5−メチル、6−メチル、7−メチル、6−イソプロピル、7−ヒドロキシメチル、5−トリフルオロメチル、4−、5−、6−又は7−メトキシ及び6−トリフルオロメトキシから選択され;
又はG1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の内の1つのみがNであり、ここで、環Aは、直上で定義されたR1基により、1位で置換され、そして、場合により、直前に定義された1つ又は2つのR2基で置換されたピラゾール−4−イル環であり、ここで、nは0であり、R3基は存在しない;
のピリジン誘導体、又は薬学的に許容される塩である。
本発明の化合物の更なる特別のグループは、前記の式I:
式中、
WはCHであり;
JはOであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CHであり;
環Aは、1位でR1基により置換され、そして場合により、1つのR2基で置換されたピラゾール−4−イル環であり、ここで、R1基は、アゼチジン−3−イル、1−メチルアゼチジン−3−イル、ピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イル、ピペリジン−3−イル、1−メチルピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、1−エチルピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル、1−(N,N−ジメチルアミノメチルカルボニル)ピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル)、1−{(2S)−(2−ヒドロキシプロピオニル]ピペリジン−4−イル、1−メチルピロリジン−3−イルメチル及び1−メチルピペリジン−4−イルメチルから選択され、そして、ここで、R2基は、3−メチル、5−メチル、3−ヒドロキシメチル、3−メトキシメチル、3−メトキシ、5−メトキシ、3−エトキシ及び5−エトキシから選択され;
nは0であり、又はnは1であり、そしてR3基は、存在する場合、4−フルオロ、5−フルオロ、7−フルオロ、4−シアノ、7−メチル及び7−メトキシから選択される;のピリジン誘導体、又は薬学的に許容される塩である。
本発明の化合物の更なる特別のグループは、前記の式I:
式中、
WはCHであり;
JはOであり;
1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CHであり;
環Aは、1−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル、3−メチル−1−ピペリジン−4−イルピラゾール−4−イル、3−メチル−1−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル、3−ヒドロキシメチル−1−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル、3−メトキシメチル−1−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル、3−メトキシメチル−1−ピペリジン−4−イルピラゾール−4−イル、3−メトキシメチル−1−(1−(ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル、3−メトキシメチル−1−[1−[(2S)−2−ヒドロキシプロパノイル]ピペリジン−4−イル]ピラゾール−4−イル、3−メトキシメチル−1−(1−(N−メチルカルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル、3−ヒドロキシメチル−1−(1−(N,N−ジメチルカルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル、3−メトキシメチル−1−(1−(N,N−ジメチルアミノメチルカルボニル)ピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル、3−メトキシメチル−1−(1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル又は3−ヒドロキシメチル−1−[1−[(2S)−2−ヒドロキシプロパノイル]ピペリジン−4−イル]ピラゾール−4−イルであり;
nは0又は1であり、そしてnが1である場合、R3は4−フルオロ、4−シアノ又は7−メトキシである;
のピリジン誘導体、又は薬学的に許容される塩である。
本発明の化合物の更なる特別の化合物は、例えば、以下に提示される実施例内で開示される式Iのピリジン及びピラジン誘導体である。
例えば、以下の化合物:
[3−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]フェニル]メタノール;
[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]フェニル]−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジル)メタノン;
[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]フェニル]メタノール;
3−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(1H−インダゾール−5−イル)ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(1H−インドール−5−イル)ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(1H−インドール−6−イル)ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(1−ナフチル)ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(2−メトキシ−4−ピペラジン−1−イル−フェニル)ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(3−エチルスルホニルフェニル)ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(3−ピペラジン−1−イルフェニル)ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(3−ピロリジン−1−イルフェニル)ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(3−キノリル)ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4−エチルスルホニルフェニル)ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4−ピペラジン−1−イルフェニル)ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4−キノリル)ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(6−ピペラジン−1−イル−3−ピリジル)ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(8−キノリル)ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−エチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−イソプロピル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−1−オキシド−ピペリジン−1−イウム−4−イル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[2−(メトキシメチル)フェニル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(メトキシメチル)フェニル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(モルホリノメチル)フェニル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[4−(2−メトキシエトキシ)フェニル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[4−(4−ピペリジル)フェニル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[4−(ジメチルアミノメチル)フェニル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[4−(メトキシメチル)フェニル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[4−(モルホリノメチル)フェニル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[6−(3−ジメチルアミノプロポキシ)−3−ピリジル]ピリジン−2−アミン;
3−(4,6−ジフルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(5−ブロモ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(5−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(5−メチル−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(6−ブロモ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(6−クロロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(6−イソプロピル−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(6−メチル−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ベンズアミド;
3−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ベンゾニトリル;
3−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−N−(2−ジメチルアミノエチル)ベンズアミド;
3−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−N,N−ジメチル−ベンゼンスルホンアミド;
3−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−N−メチル−ベンズアミド;
3−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−N−メチル−ベンゼンスルホンアミド;
3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ベンゾニトリル;
4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−N−(2−ジメチルアミノエチル)ベンズアミド;
4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−N,N−ジメチル−ベンゼンスルホンアミド;
4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−N−シクロプロピル−ベンゼンスルホンアミド;
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン;
5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]−3−[5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]−3−[6−(トリフルオロメトキシ)−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル]ピリジン−2−アミン;
5−[3−(アミノメチル)フェニル]−3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン;
5−[4−(アミノメチル)フェニル]−3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン;
N−[3−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]フェニル]アセトアミド;
N−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]フェニル]メタンスルホンアミド;
4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル;
4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル;及び
4−[4−[5−アミノ−6−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−イル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル;
のいずれか1つから選択される式Iのピリジン又はピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の更なる特別の化合物は、以下の化合物:
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(2−フルオロ−4−ピペラジン−1−イル−フェニル)ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(1−ピペリジル)フェニル]ピリジン−2−アミン;
2−[3−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]フェニル]アセトニトリル;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(3−メチルスルホニルフェニル)ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(3−モルホリノフェニル)ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(3−ジメチルアミノフェニル)ピリジン−2−アミン;
2−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]フェニル]アセトニトリル;
[3−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]フェニル]メタンスルホナート;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−ピリジル]ピリジン−2−アミン;
3−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−5−[3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル]ピリジン−2−アミン;
4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンゼンスルホンアミド;
5−(3−メチルスルホニルフェニル)−3−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン;
5−(3−モルホリノフェニル)−3−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン;
[5−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−2−チエニル]メタノール;
3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−メチル−ベンゼンスルホンアミド;
3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−シクロプロピル−ベンズアミド;
[4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)フェニル]−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジル)メタノン;
4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)ベンズアミド;
5−(2−メチル−5−モルホリノスルホニル−フェニル)−3−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン;
3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)ベンゾニトリル;
[4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)フェニル]−モルホリノ−メタノン;
5−(3−モルホリノスルホニルフェニル)−3−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン;
3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−(2−モルホリノエチル)ベンズアミド;
3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−(2−ジエチルアミノエチル)ベンズアミド;
2−[4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)フェニル]アセトニトリル;
4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−(3−ジメチルアミノプロピル)ベンズアミド;
5−[4−(モルホリノメチル)フェニル]−3−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン;
[3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)フェニル]−(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン;
3−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−5−[3−(1−ピペリジルメチル)フェニル]ピリジン−2−アミン;
3−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−5−[3−(1−ピペリジル)フェニル]ピリジン−2−アミン;
3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−(2−ピロリジン−1−イルエチル)ベンズアミド;
5−[4−(アミノメチル)フェニル]−3−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン;
3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−(2−ジメチルアミノエチル)ベンズアミド;
4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド;
N−[3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)フェニル]ピペリジン−4−カルボキサミド;
5−[3−(アミノメチル)フェニル]−3−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン;
3−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−5−[3−(2H−ピラゾール−3−イル)フェニル]ピリジン−2−アミン;
3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)ベンゾニトリル;
4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−n−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド;
5−[3−(メトキシメチル)フェニル]−3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン;
3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−(2−ジメチルアミノエチル)ベンズアミド;
[4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)フェニル]−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジル)メタノン;
3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−n−(2−ジエチルアミノエチル)ベンズアミド;
3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−[3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル]ピリジン−2−アミン;
3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−[3−(1−ピペリジルメチル)フェニル]ピリジン−2−アミン;
3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−シクロプロピル−ベンゼンスルホンアミド;
4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−(3−ジメチルアミノプロピル)ベンズアミド;
[4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)フェニル]−モルホリノ−メタノン;
5−[4−(アミノメチル)フェニル]−3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン;
4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンゼンスルホンアミド;
3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−[3−(2H−ピラゾール−3−イル)フェニル]ピリジン−2−アミン;
2−[4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)フェニル]アセトニトリル;
3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−シクロプロピル−ベンズアミド;
[3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)フェニル]−(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン;
[5−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−2−チエニル]メタノール;
3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−(2−ピロリジン−1−イルエチル)ベンズアミド;
5−[4−(モルホリノメチル)フェニル]−3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン;
3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−(2−モルホリノエチル)ベンズアミド;
5−(3−モルホリノフェニル)−3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン;
5−(3−モルホリノフェニル)−3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン;
3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−(2−モルホリノエチル)ベンズアミド;
N−[3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)フェニル]ピペリジン−4−カルボキサミド;
5−[4−(アミノメチル)フェニル]−3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン;
4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド;
3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−シクロプロピル−ベンズアミド;
3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−5−[3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル]ピリジン−2−アミン;
[3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)フェニル]−(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン;
3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−(2−ピロリジン−1−イルエチル)ベンズアミド;
3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−シクロプロピル−ベンゼンスルホンアミド;
3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−5−[3−(1−ピペリジルメチル)フェニル]ピリジン−2−アミン;
4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−(3−ジメチルアミノプロピル)ベンズアミド;
[4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)フェニル]−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジル)メタノン;
[4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)フェニル]−モルホリノ−メタノン;
5−[4−(モルホリノメチル)フェニル]−3−オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン;
[4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)フェニル]−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジル)メタノン;
5−[4−(アミノメチル)フェニル]−3−オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン;
3−オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル−5−[3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル]ピリジン−2−アミン;
3−オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル−5−[3−(1−ピペリジル)フェニル]ピリジン−2−アミン;
3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−シクロプロピル−ベンズアミド;
3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−メチル−ベンゼンスルホンアミド;
3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−(2−モルホリノエチル)ベンズアミド;
[3−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)フェニル]−(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン;
5−(3−モルホリノフェニル)−3−オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピラジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピラジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピラジン−2−アミン;
3−[5−アミノ−6−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−イル]−N,N−ジメチル−ベンゼンスルホンアミド;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(3−ピペラジン−1−イルフェニル)ピラジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(6−ピペラジン−1−イル−3−ピリジル)ピラジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(1−ピペリジル)フェニル]ピラジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(3−ピロリジン−1−イルフェニル)ピラジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[4−(モルホリノメチル)フェニル]ピラジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−ピリジル]ピラジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(3−モルホリノフェニル)ピラジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(3−メチルスルホニルフェニル)ピラジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(モルホリノメチル)フェニル]ピラジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4−ピペラジン−1−イルフェニル)ピラジン−2−アミン;
4−[5−アミノ−6−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−イル]−N,N−ジメチル−ベンゼンスルホンアミド;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(3−エチルスルホニルフェニル)ピラジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]ピラジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(3−ジメチルアミノフェニル)ピラジン−2−アミン;
2−[3−[5−アミノ−6−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−イル]フェニル]アセトニトリル;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(メトキシメチル)フェニル]ピラジン−2−アミン;
[3−[5−アミノ−6−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−イル]フェニル]メタンスルホナート;及び
2−[4−[5−アミノ−6−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−イル]フェニル]アセトニトリル;
のいずれか1つから選択される式Iのピリジン又はピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の更なる特別の化合物は、以下の化合物:
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(メトキシメチル)−1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−3−イル]メタノール;
3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−メチル−1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−1−(4−ピペリジル)ピラゾール−3−イル]メタノール;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−メチル−1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−エトキシ−1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
1−[4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]−1−ピペリジル]−2−ヒドロキシ−エタノン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(3−ピロリジン−1−イルプロピル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(1−ピロリジン−3−イルピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(2−メトキシ−4−ピペラジン−1−イル−フェニル)ピリジン−2−アミン;
3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;及び
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピラジン−2−アミン;
のいずれか1つから選択される式Iのピリジン又はピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の、なお更なる特別の化合物は、以下の化合物:
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(3−メチル−1−ピペリジン−4−イル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−メチル−1−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
{4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−3−イル]−1−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル}メタノール;
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(メトキシメチル)−1−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(メトキシメチル)−1−ピペリジン−4−イル−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
{4−[6−アミノ−5−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−3−イル]−1−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル}メタノール;
3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(メトキシメチル)−1−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
2−(4−{4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−3−イル]−3−(メトキシメチル)−1H−ピラゾール−1−イル}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエタノール;
(2S)−1−(4−{4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−3−イル]−3−(メトキシメチル)−1H−ピラゾール−1−イル}ピペリジン−1−イル)−1−オキソプロパン−2−オール;
2−(4−{4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−3−イル]−3−(メトキシメチル)−1H−ピラゾール−1−イル}ピペリジン−1−イル)−N−メチルアセトアミド;
2−(4−{4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−3−イル]−3−(ヒドロキシメチル)−1H−ピラゾール−1−イル}ピペリジン−1−イル)−N,N−ジメチルアセトアミド;
(2S)−1−(4−{4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−3−イル]−3−(ヒドロキシメチル)−1H−ピラゾール−1−イル}ピペリジン−1−イル)−1−オキソプロパン−2−オール;
2−[2−アミノ−5−[3−(メトキシメチル)−1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−1,3−ベンゾオキサゾール−4−カルボニトリル;
2−[2−アミノ−5−[3−メチル−1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−1,3−ベンゾオキサゾール−4−カルボニトリル;
[4−[6−アミノ−5−(7−メトキシ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−3−イル]メタノール;
3−(7−メトキシ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(メトキシメチル)−1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
1−[4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−(メトキシメチル)ピラゾール−1−イル]−1−ピペリジル]−2−ジメチルアミノエタノン;及び
2−[4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−(メトキシメチル)ピラゾール−1−イル]−1−ピペリジル]エタノール;
のいずれか1つから選択される式Iのピリジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩である。
本発明の化合物の別の態様は、式Iの化合物、又は薬学的に許容されるその塩を製造する方法を提供する。好適な方法は、以下の代表的な改良法により例示され、ここで、特に指示のない限り、G1、G2、G3、G4、環A、J、W、n及びR3は、前記で定義したいずれかの意味を有する。必要な出発物質は、有機化学の標準的な手順で得られる。そのような出発物質の製造は、以下の代表的な改良法、その改良法と共に、及び付随する実施例内に記載される。或いはまた、必要な出発物質は、有機化学者の通常の技術範囲内である、例示されたものと類似の手順で入手可能である。
好適な改良法は、例えば、以下を含む:
(a)式II:
Figure 2011500778
式中、
環A上に存在するいかなる官能基も必要に応じて保護されることを除いて、W及び環Aは前記で定義された意味のいずれかを有する;
のカルボン酸又はその反応性誘導体を、式III:
Figure 2011500778
式中、
1、G2、G3、G4、J、n及びR3は、いかなる官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義された意味のいずれかを有する;
の化合物と好適な酸の存在化で反応させて式Iの化合物を生成し、その後、存在するいずれの保護基も除去すること。
式IIのカルボン酸の好適な反応性誘導体は、例えば、アシルハライド、例えば、酸と無機酸クロリド、例えば、チオニルクロリドとの反応で生成するアシルクロリド;混合酸無水物、例えば、酸とクロロギ酸イソブチルなどのクロロギ酸エステルとの反応で生成する酸無水物;活性エステル、例えば、酸とペンタフルオロフェノールなどのフェノールとの反応、トリフルオロ酢酸ペンタフルオロフェニルなどのエステルとの反応、又はメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール又はN−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどのアルコールとの反応で生成するエステル;アシルアジド、例えば、酸とアジド、例えば、ジフェニルホスホリルアジドなどのアジドとの反応で生成するアジド;アシルシアニド、例えば、酸とジフェニルホスホリルシアニドなどのシアニドとの反応で生成するシアニド;又は酸とジシクロヘキシルカルボジイミドなどのカルボジイミドとの反応生成物、又は2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスファート(V)などのウロニウム化合物との反応生成物、又は1−ヒドロキシベンゾトリアゾールとの反応生成物である。
この反応のための好適な酸は、例えば、塩酸、臭化水素酸若しくはポリリン酸などの無機酸、又は、例えば、酢酸又はトリフルオロ酢酸などの有機酸である。反応で使用する酸は、ポリリン酸が好都合であり、そして反応は、例えば、50〜250℃の温度範囲で、好ましくは200℃又はその近辺で都合よく実施される。
式IIのカルボン酸化合物は、そのエステルなどの反応性の誘導体を含めて、例えば、好適な触媒の存在下、式IV:
Figure 2011500778
式中、
環Aは、環A上で存在するいずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義した意味のいずれかを有し、そしてYは、Sn(L03、ZnI又はB(L1)(L2)であり、ここで、L0は、スズ原子に対する好適なリガンドであり、そしてL1及びL2は、同一でも又は異なってもよく、ホウ素原子に対する好適なリガンドである;
の化合物と、式V:
Figure 2011500778
式中、
Lは置換可能な基であり、L3は水素又はメチルなどの保護基であり、そしてWは、前記で定義した意味のいずれかを有する;
のピリジン又はピラジン化合物とのクロスカップリン反応を行い、その後存在するいずれの保護基も除去することにより生成することができる。
スズ試薬のSn原子上に存在するリガンドL0に対する好適な例としては、、例えば、n−ブチルなどの(1−6C)アルキルが挙げられる。
有機ボロン試薬のホウ素原子上に存在するリガンドL1及びL2としては、例えば、ヒドロキシ、又は、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ又はブトキシなどの(1−4C)アルコキシが挙げられる。或いはまた、リガンドL1及びL2は、それらが結合するホウ素原子と一緒に環を形成するように結合することができる。例えば、リガンドL1及びL2は、共に、オキシ−(2−4C)アルキレン−オキシ基、例えば、オキシエチレンオキシ、オキシトリメチレンオキシ基又は−O−C(CH32C(CH32−O−基と定義することができ、それらが結合するホウ素原子と一緒に、それらは環状ボロン酸基を形成する。特に好適な有機ボロン酸としては、例えば、L1及びL2が、それぞれ、ヒドロキシ、イソプロポキシ、又はエチル基である化合物、又はL1及びL2が一緒になって、式−O−C(CH32C(CH32−O−の基を定義する化合物が挙げられる。
好適な置換可能な基Lは、例えば、クロロ、ブロモ、ヨード基などのハロゲノ基又はトリフルオロメタンスルホニル基である。
クロスカップリング反応用の好適な触媒としては、例えば、パラジウム(0)、パラジウム(II)、ニッケル(0)又はニッケル(II)触媒などの金属触媒、例えば テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、パラジウム(II)クロリド、パラジウム(II)ブロミド、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド、テトラキス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(0)、ニッケル(II)クロリド、ニッケル(II)ブロミド、ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(II)クロリド、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)又はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムが挙げられる。触媒は、場合により、前記触媒の1つ又はそれ以上と、例えば、トリ−n−ブチルホスフィン又はトリシクロヘキシルホスフィンなどのトリアルキルホスフィンとの反応により、その場生成することができる。
反応は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム若しくは炭酸カリウム、フッ化セシウムなどのアルカリ又はアルカリ土類金属炭酸塩又はヒドロキシド、又はピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン若しくはN−メチルモルホリンなどの有機塩基の存在下で、都合よく実施される。
反応は、好ましくは、好適な溶媒又は希釈剤の存在下で、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、水、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メタノール又はエタノールの存在下で、そして、例えば、10〜250℃の範囲、好ましくは60〜180℃の範囲の温度で実施される。
クロスカップリング反応は、また、Y基が水素である式IVの化合物でも実施可能である。その様な反応は、好ましくは、本明細書で前に定義した好適な触媒の存在下で実施することができる。炭酸ナトリウム、炭酸セシウム若しくは炭酸カリウム、フッ化セシウムなどのアルカリ又はアルカリ土類金属炭酸塩又はヒドロキシド又はピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン若しくはN−メチルモルホリンなどの有機塩基などの好適な塩基も、また、そのような反応のために都合よく存在する。
反応は、例えば N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はジメチルスルホキシドなどの好適な溶媒又は希釈剤の存在下、そして、例えば、10〜250℃の範囲、好ましくは100〜180℃の範囲の温度で、都合よく実施される。この様な反応の代表的な条件は、Organic Letters, 2003, 5, 4835に記載されている。
式IIのカルボン酸は、また、前記の逆カップリン方法を用いて製造することができ、ここで、式IVの化合物は、Y基の代わりにL基(前に定義した置換可能な基である)を有し、そして式Vの化合物は、L基の代わりに存在するY基(前に定義した通り、Sn(L03、ZnI又はB(L1)(L2)である)を有する。好適な反応条件は、前記で記載した通りである。
式III、IV及びVの化合物は、従来の手順で入手することができ、又は市販されており、文献で公知であり、又は当該分野で標準的な方法により製造することができる。
(b)式VI:
Figure 2011500778

式中、
Lは、前記で定義した置換可能な基であり、そしてW及び環Aは、環A上に存在するいかなる官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義された意味のいずれかを有する;
のピリジン又はピラジン化合物を、式VII:
Figure 2011500778
式中、
YはSn(L03、ZnI又はB(L1)(L2)であり、L0は、スズ原子に対して好適なリガンドであり、L1及びL2は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、前記で定義された通りホウ素原子に対して好適なリガンドであり、そしてG1、G2、G3、G4、J、n及びR3は、いずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義した意味のいずれかを有する;
の化合物と、好ましくは前記で定義した好適な触媒の存在下でクロスカッピリング反応を行い、その後、存在するいずれの保護基も除去すること。
この反応は、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム若しくは炭酸カリウム、フッ化セシウムなどのアルカリ又はアルカリ土類金属の炭酸塩若しくはヒドロキシド、又はピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン若しくはモルホリンなどの有機塩基などの好適な塩基の存在下で、都合よく行われる。
この反応は、好適な不活性溶媒又は希釈剤、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、水、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メタノール又はエタノールの存在下で、そして、例えば、10〜250℃の範囲、好ましくは60〜180℃の範囲の温度で、都合よく行われる。
クロスカップリング反応も、また、化合物IVのY基が水素である場合都合よく行うことができる。手順の好適な条件は、改良法(a)において、式IIの化合物の製造に対して記載された通りである。
式VIの化合物は、例えば、式VIII:
Figure 2011500778
式中、
Lは前記で定義したように置換可能な基であり、そしてPGは保護基であり、
Wは前に定義した意味のいずれかを有する;
のピリジン又はピラジン化合物を、好ましくは前記で定義した好適な触媒の存在下で、式IV:
Figure 2011500778
式中、
YはSn(L03、ZnI又はB(L1)(L2)であり、L0は、スズ原子に対して好適なリガンドであり、L1及びL2は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、前に定義された通りホウ素原子に対して好適なリガンドであり、そして環A上のいずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、環Aは前記で定義した意味のいずれかを有する;の化合物とクロスカップリング反応し、その後、保護基PGを、官能基の置換可能な基Lへ相互転換を経由して転換することにより製造することができる。
好適な保護基PGは、例えば、三臭化リン又はN−ブロモスクシンイミドなどのブロモ化条件下で、ピリジン又はトリエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、メチレンクロリドなどの好適な溶媒中、−30〜100℃、好ましくは30℃又はその近辺で、ブロモへ転換することができる水素基である。
保護基PGは、好ましくは、前記で定義した置換可能な基Lであれば都合がよく、その場合、式IVの化合物が、式VIIIのピリジン又はピラジン化合物の4位(アミノ基に相対して)に位置する置換可能な基と選択的に反応するならば、保護基の転換は必要ない。
クロスカップリング反応は、また、化合物IVのY基が水素である場合も実施できる。この手順に対する好適な条件は、改良法(a)に置いて、式IIの化合物の製造に対して記載した通りである。
式VIIIの化合物は、市販されているか、文献で公知のものであり、又は当該分野で公知の標準的方法で製造することが可能である。
式VIIの化合物は、式IX:
Figure 2011500778
式中、
Lは前記で定義した置換可能な基であり、そしてG1、G2、G3、G4、J、n及びR3は、いずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義した意味のいずれかを有する;
の化合物を、ホウ素、スズ、又は亜鉛試薬と反応し、その後いずれの保護基も除去することにより製造することができる。
Lは、ブロモ又はヨード基などのハロゲノ基であれば都合がよい。
ヘテロアリールハライドからヘテロアリールホウ素試薬を生成するための合成手順は、当該技術分野で公知であり、例えば、式IXの2−ハロゲノ−置換ベンゾオキサゾール化合物は、ビス(ピナコラト)ジボロン又はジボランなどのホウ素試薬と、好ましくは、ピリジン又はトリエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、テトラヒドロフランなどの溶媒中、−10〜75℃の範囲、好ましくは0〜30℃の範囲の温度で反応させることができる。
ヘテロアリールハライドからヘテロアリール亜鉛又はスズ試薬を生成するための合成手順は、当該技術分野で公知であり、例えば、式IXの2−ハロゲノ−置換ベンゾオキサゾール化合物は、アルキルリチウムと、テトラヒドロフランなどの溶媒中、−100〜25℃の範囲の温度で反応させ、次いで、亜鉛ヨージド又はトリアルキルスズハライドとトランスメタル化反応させ、ヘテロアリール亜鉛又はスズ試薬を生成させることができる。
式IXの化合物は、市販されているか、文献で公知であり、又は当該技術分野で公知の標準的な方法で製造することができる。
(c)式X:
Figure 2011500778
式中、
Lは、前記で定義した置換可能な基であり、そしてG1、G2、G3、G4、J、n及びR3は、いずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義した意味のいずれかを有する;
の化合物を、式IV:
Figure 2011500778
式中、
YはSn(L03、ZnI又はB(L1)(L2)であり、L0はスズ原子に対して好適なリガンドであり、L1及びL2は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、前記で定義された通りホウ素原子に対して好適なリガンドであり、そして環A上の官能基が必要に応じて保護されることを除いて、環Aは前記で定義した意味のいずれかを有する;
の化合物と、好ましくは前記で定義した好適な触媒の存在下でクロスカップリング反応させ、その後、存在する保護基を除去すること。
この反応は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム若しくは炭酸カリウム、フッ化セシウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウムなどのアルカリ又はアルカリ土類金属炭酸塩又はヒドロキシド又はリン酸塩、又はピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン又はN−メチルモルホリンなどの有機塩基などの好適な塩基の存在下で、都合よく実施される。
この反応は、好適な溶媒又は希釈剤、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、水、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メタノール又はエタノールの存在下で、そして、例えば、10〜250℃の範囲、好ましくは60〜180℃の範囲の温度で、都合よく実施される。
クロスカップリング反応は、また、式IVの化合物のY基が水素である場合も実施可能である。その手順の好適な条件は、改良法(a)において、式IIの化合物の製造に対して記載されている通りである。
式Iの化合物は、また、前記した方法の逆カップリング方法を用いて製造することができ、この場合、式IVの化合物は、Y基の代わりにL基(前記で定義した置換可能な基である)を有し、そして式Xの化合物は、L基の代わりにY基(前記で定義した通り、Sn(L03、ZnI又はB(L1)(L2)である)を有する。この反応の好適な反応条件は、直前に記載した通りである。式Xの化合物は、ピリジン又はピラジン環のNH2基上に保護基を持つことができる。保護されたNH2基の好適な例としては、例えば、ジ−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ基又は2,5−ジメチルピロール−1−イル基が挙げられる。
式Xの化合物は、前記の改良法(a)で記載した方法と類似の方法を用いて、製造することができる。例えば、式XI:
Figure 2011500778
式中、
Lは前記で定義された置換可能な基であり、Wは前記で定義された意味のいずれかを有する;
のカルボン酸、又は前記で定義されたその反応性誘導体を、式III:
Figure 2011500778
式中、
1、G2、G3、G4、J、n及びR3は、いずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義した意味のいずれかを有する;
の化合物と反応して式Iの化合物を生成し、その後、存在するいずれの保護基も除去する。
式XIのカルボン酸の好適な反応性誘導体は、例えば、アシルハライド、例えば、酸と無機酸クロリド、例えば、チオニルクロリドとの反応で生成するアシルクロリド;混合酸無水物、例えば、酸とクロロギ酸イソブチルなどのクロロギ酸エステルとの反応で生成する酸無水物;活性エステル、例えば、酸とペンタフルオロフェノールなどのフェノールとの反応、トリフルオロ酢酸ペンタフルオロフェニルなどのエステルとの反応、又はメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール又はN−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどのアルコールとの反応で生成する活性エステル;アシルアジド、例えば、酸と、例えば、ジフェニルホスホリルアジドなどのアジドとの反応で生成するアジド;アシルシアニド、例えば、酸とジフェニルホスホリルシアニドなどのシアニドとの反応で生成するシアニド;又は酸とジシクロヘキシルカルボジイミドなどのカルボジイミドとの反応生成物、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスファート(V)などのウロニウム化合物との反応生成物、又は1−ヒドロキシベンゾトリアゾールとの反応生成物である。
この反応のための好適な酸は、例えば、塩酸、臭化水素酸又はポリリン酸などの無機酸、又は、例えば、酢酸又はトリフルオロ酢酸などの有機酸である。反応で使用する酸はポリリン酸が都合がよく、そして反応は、例えば、50〜250℃の範囲、好ましくは200℃又はその近辺の温度で、都合よく実施される。
或いはまた、式Xの化合物は、式XIa:
Figure 2011500778
式中、
Wは前記で定義した意味のいずれかを有する;
のカルボン酸又は前記で定義したその反応性誘導体を、式III:
Figure 2011500778
式中、
1、G2、G3、G4、J、n及びR3は、いずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義した意味のいずれかを有する;
の化合物と反応させて、式Xa:
Figure 2011500778
の化合物を生成し、この化合物をハロゲン化剤、例えば、臭素又は1−ブロモピロリジン−2,5−ジオンなどのブロム化剤と反応させてハロゲン化して式Xの化合物を生成し、その後、存在するいずれの保護基も除去することによって製造することができる。
式XIaのカルボン酸の好適な反応性誘導体は、例えば、アシルハライド、例えば、酸と無機酸クロリド、例えば、チオニルクロリドとの反応、又は酸とトリフェニルホスフィン及び2,2,2−トリクロロアセトニトリルとの反応で生成するアシルクロリド;混合酸無水物、例えば、酸とクロロギ酸イソブチルなどのクロロギ酸エステルとの反応で生成する酸無水物;活性エステル、例えば、酸とペンタフルオロフェノールなどのフェノールとの反応、トリフルオロ酢酸ペンタフルオロフェニルなどのエステルとの反応、又はメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール又はN−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどのアルコールとの反応で生成する活性エステル;アシルアジド、例えば、酸と、例えば、ジフェニルホスホリルアジドなどのアジドとの反応で生成するアジド;アシルシアニド、例えば、酸とジフェニルホスホリルシアニドなどのシアニドとの反応で生成するシアニド;又は酸とジシクロヘキシルカルボジイミドなどのカルボジイミドとの反応生成物、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスファート(V)などのウロニウム化合物との反応生成物、又は1−ヒドロキシベンゾトリアゾールとの反応生成物である。
カップリング反応のための好適な酸は、例えば、塩酸、臭化水素酸、又はポリリン酸などの無機酸、又は、例えば、酢酸又はトリフルオロ酢酸などの有機酸である。反応で使用する酸は、ポリリン酸が都合がよく、そして反応は、例えば、50〜250℃の範囲、好ましくは150℃又はその近辺の温度で、都合よく実施される。
式Xaの化合物のハロゲン化反応は、溶媒又は希釈剤、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム又は四塩化炭素などのハロゲン化溶媒の存在下で、そして、例えば、−50〜100℃の範囲、好ましくは0〜30℃の範囲の温度で好適に実施される。
式XI及びXIaの化合物は、以下に提示される実施例で開示される手順などの従来の手順で得ることができ、又は市販されており、文献で公知であり、又は当該技術分野で公知の標準的な方法で製造することができる。
(d)R1が式R4−X1−基であり、X1がN(R5)COである式Iの化合物の製造のために、式XII:
4−NH(R5) XII
式中、
4及びR5は、いずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義した意味のいずれかを有する;
のアミンを、式XIII:
Figure 2011500778
式中、
mは0、1、2又は3であり、そしてR2、G1、G2、G3、G4、J、W、n及びR3は、いずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義した意味のいずれかを有する;
のカルボン酸と、好ましくは好適な塩基の存在化においてアシル化反応を行い、
その後、存在するいずれの保護基も除去すること。
好適な塩基は、例えば、ピリジン、2,6−ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン又はジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどの有機アミン、又は、例えば、アルカリ若しくはアルカリ土類金属の炭酸塩若しくはヒドロキシド、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム若しくは水酸化カリウムである。
この反応は、好適な不活性溶媒又は希釈剤、例えば、酢酸エチルなどのエステル、メチレンクロリド、クロロホルム又は四塩化炭素などのハロゲン化溶媒、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル、トルエンなどの芳香族溶媒の存在下で都合よく実施される。反応は、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オン又はジメチルスルホキシドなどの二極性非プロトン性溶媒の存在下で、都合よく実施される。反応は、例えば、0〜120℃の範囲、好ましくは常温又は常温近辺の温度で、都合よく実施される。
式XIIIのカルボン酸出発物質は、以下に提示される実施例に開示される手順などの従来の手順で得ることができる。例えば、改良法(c)に記載された手順に類似の手順を用いて、式V:
Figure 2011500778
式中、
Lは、前記で定義した置換可能な基であり、そしてG1、G2、G3、G4、J、W、n及びR3は、いずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義した意味のいずれかを有する;
の化合物を、好ましくは前記で定義した好適な触媒の存在下に、式XIV:
Figure 2011500778
式中、
YはSn(L03、ZnI又はB(L1)(L2)であり、L0はスズ原子に対して好適なリガンドであり、L1及びL2は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、前記で定義された通りホウ素原子に対して好適なリガンドであり、mは0、1、2又は3であり、そしていずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、環A及びR2は前記で定義した意味のいずれかを有する;
の化合物と反応させ、その後、存在するいずれの保護基も除去することができる。
この反応は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム若しくは炭酸カリウム、炭酸セシウムなどのアルカリ若しくはアルカリ土類金属の炭酸塩若しくはヒドロキシド、又はピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン若しくはN−メチルモルホリンなどの有機塩基などの好適な塩基の存在下で、都合よく実施される。
この反応は、好適な不活性溶媒又は希釈剤、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メタノール又はエタノール溶媒の存在下で、例えば、10〜250℃の範囲、好ましくは60〜180℃の範囲の温度で、都合よく実施される。
クロスカップリング反応は、また、式IVの化合物のY基が水素である場合も、実施可能である。その手順の好適な条件は、改良法(a)において式IIの化合物の製造のために記載された通りである。
式XII及び式XIVの化合物は、以下に提示される実施例に開示される手順などの従来の手順で得ることができ、又はそれらは市販されており、文献で公知であり、又は当該技術分野で公知の標準的手順で製造することができる。
(e)R1が式Q1 2−の基であり、X2がN(R7)COである、式Iの化合物の製造のため、好ましくは前記で定義した好適な塩基の存在下に、式XV:
1−NH(R7) XV
式中、
1及びR7は、いずれも官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義した意味のいずれかを有する;
のアミンを、式XIII:
Figure 2011500778
式中、
mは0、1、2又は3であり、そしてR2、G1、G2、G3、G4、J、W、n及びR3は、いずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義した意味のいずれかを有する;
のカルボン酸又は前記で定義した反応性誘導体によりアシル化を行い、その後、存在するいずれの保護基も除去すること。
この反応は、改良法(d)のために定義したもののような、好適な不活性溶媒又は希釈剤の存在下で、都合よく実施される。反応は、例えば、0〜120℃の範囲、好ましくは常温又は常温近辺の温度で、都合よく実施される。
式XVの化合物は、以下に提示される実施例中に開示される手順などの従来の手順により得ることができ、又はそれらは市販されており、文献で公知であり、又は当該技術分野で標準的な手順で製造することができる。
(f)R1が式R4−X1−の基であり、X1がOである、式Iの化合物の製造のため、式XVI:
Figure 2011500778
式中、
mは0、1、2又は3であり、そしてR2、G1、G2、G3、G4、J、W、n及びR3は、いずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義された意味のいずれかを有する;
のフェノールを、式XVII:
4−L XVII
式中、
Lは前記で定義されたような置換可能な基であり、そしてR4は、いずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義された意味のいずれかを有する;
のアルキル化剤と反応させ、その後、存在するいずれの保護基も除去すること。
アルキル化反応は、前記で定義された好適な塩基の存在下で都合よく実施される。例えば、好適な塩基は、例えば、ピリジン、2,6−ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン又はジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどの有機塩基;例えば、アルカリ、アルカリ土類金属の炭酸塩又はヒドロキシド、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムである。
この反応は、好適な不活性溶媒又は希釈剤、例えば、酢酸エチルなどのエステル、塩化メチレンなどのハロゲン化溶媒、テトラヒドロフラン又は1,4−ジオキサンなどのエーテル、又はトルエンなどの芳香族溶媒の存在下で、都合よく実施される。反応は、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オン又はジメチルスルホキシドなどの二極性非プロトン性溶媒の存在下で、都合よく実施される。この反応は、例えば、0〜150℃の範囲、好ましくは50〜120℃の範囲の温度で、都合よく実施される。
或いはまた、置換可能な基Lはヒドロキシ基であってもよく、この場合、この反応は、アゾジカルボン酸ジエチル又はジ−tert−ブチルなどのアゾ化合物及びトリフェニルホスフィンなどのホスフィンとの混合物の存在下で実施される。この反応は、好ましくは好適な不活性溶媒又は希釈剤、例えば、メチレンクロリドなどのハロゲン化溶媒、又はテトラヒドロフランなどのエーテルの存在下で、例えば、10〜150℃の範囲、好ましくは常温又は常温近辺の温度で実施される。
式XVIの化合物は、前記の改良法(a)において記載された手順と類似の手順を用いて製造することができる。例えば、式XVIII:
Figure 2011500778
式中、
mは0、1、2又は3であり、そして環A、W及びR2は、いずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義された意味のいずれかを有する;
のカルボン酸化合物、又は前記で記載されたその反応性誘導体を、式III:
Figure 2011500778
式中、
1、G2、G3、G4、J、n及びR3は、いずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義した意味のいずれかを有する;
の化合物と、好適な酸の存在下で反応させて式Iの化合物を生成し、その後、存在するいずれの保護基も除去する。
式XVIIIのカルボン酸の好適な反応性誘導体は、例えば、アシルハライド、例えば、酸と無機酸クロリド、例えば、チオニルクロリドとの反応で生成するアシルクロリド;混合酸無水物、例えば、酸とクロロギ酸イソブチルなどのクロロギ酸エステルとの反応で生成する酸無水物;活性エステル、例えば、酸とペンタフルオロフェノールなどのフェノールとの反応、トリフルオロ酢酸ペンタフルオロフェニルなどのエステルとの反応、又はメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール又はN−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどのアルコールとの反応で生成する活性エステル;アシルアジド、例えば、酸とアジド、例えば、ジフェニルホスホリルアジドなどのアジドとの反応で生成するアジド;アシルシアニド、例えば、酸とジフェニルホスホリルシアニドなどのシアニドとの反応で生成するシアニド;又は酸とジシクロヘキシルカルボジイミドなどのカルボジイミドとの反応生成物、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスファート(V)などのウロニウム化合物との反応生成物、又は1−ヒドロキシベンゾトリアゾールとの反応生成物である。
この反応のための好適な酸は、例えば、塩酸、臭化水素酸、又はポリリン酸などの無機酸、例えば、酢酸又はトリフルオロ酢酸などの有機酸である。この反応で使用する酸はポリリン酸が都合がよく、そしてこの反応は、例えば、50〜250℃の範囲、好ましくは200℃又はその近辺の温度で、都合よく実施される。
式XVIIIの化合物は、前記の改良法(a)の出発物質の部分において記載された手順と類似の手順を用いて得ることができる。例えば、式XVIIIのピリジン又はピラジンカルボン酸は、そのエステルなどの反応性誘導体を含めて、式XIX:
Figure 2011500778
式中、
YはSn(L03、ZnI又はB(L1)(L2)であり、L0はスズ原子に対して好適なリガンドであり、L1及びL2は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、前記で定義された通りホウ素原子に対して好適なリガンドであり、mは0、1、2又は3であり、そしてしずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、環A及びR2は、前記で定義した意味のいずれかを有する;
の化合物を、式V:
Figure 2011500778
式中、
Lは前記で定義されたような置換可能な基であり、L3は水素又はメチルなどの保護基であり、そしてWは前記で定義された意味のいずれかを有する;
のピラジン又は前記で定義されたその反応性誘導体と、好ましくは前記で定義された好適な触媒の存在下で、クロスカップリング反応を行い、その後、存在するいずれの保護基も除去することにより、製造することができる。
式XVII及びXIXの化合物は、以下に提示される実施例の中で開示される手順などの従来手順により得ることができ、又はそれらは市販されており、文献で公知であり、又は当該技術分野で標準的な手順で製造することができる。
(g)式Iの化合物であって、R1が式Q1−X2−の基であり、ここで、Q1はヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、シクロアルキル又はシクロアルキル−(1−6C)アルキル基であり、そしてX2がOである化合物の製造のため、式XVI:
Figure 2011500778
式中、
mは0、1、2又は3であり、そして環A、R2、G1、G2、G3、G4、J、W、n及びR3は、いずれの官能基も必要に応じて保護されることは除いて、前記で定義した意味のいずれかを有する;
のフェノールを、式XX:
1−L XX
式中、
Lは、前記で定義した通りの置換可能な基であり、Q1は、いずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、直前に定義された意味のいずれかを有する;
のアルキル化剤と反応させ、その後、存在するいずれの保護基も除去すること。
このアルキル化反応は、前記で定義された好適な塩基の存在下、前記で定義された不活性溶媒又は希釈剤の存在下、そして、例えば、0〜150℃の範囲、好ましくは、例えば、50〜120℃の範囲の温度で実施される。
或いはまた、置換可能な基Lは、ヒドロキシ基であってもよく、この場合、反応は前記で定義された好適な脱水剤の存在下で実施される。
式XXの化合物は、以下に提示される実施例中に開示される手順などのような従来の手順によって得られ、又は当該分野で公知の標準的方法により製造することが可能である。
(h)式XXI:
Figure 2011500778
式中、
W及び環Aは、環A上のいずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義された意味のいずれかを有する;
の化合物と、式III:
Figure 2011500778
式中、
J、G1、G2、G3、G4、n及びR3は、環A上のいずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義された意味のいずれかを有する;
の化合物と反応させて、中間体化合物又は式XXII:
Figure 2011500778
の化合物を生成し、これを好適な酸化剤で酸化して式Iの化合物を形成し、その後、存在するいずれの保護基も除去すること。
この反応の第一段階は、好適な不活性溶媒又は希釈剤、例えば、メタノール又はエタノール、イソプロノール、又は酢酸エチルなどのアルコール又はエステル、メチレンクロリド、クロロホルム、又は四塩化炭素などのハロゲン化溶媒、テトラヒドロフラン又は1,4−ジオキサンなどのエーテル、トルエンなどの芳香族溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オン又はジメチルスルホキシドなどの二極性非プロトン性溶媒の存在下で、都合よく実施される。この反応は、メタノールの存在下で、都合よく実施される。この反応は、例えば、10〜250℃の範囲、好ましくは60〜180℃の範囲の温度で都合よく実施される。
好適な酸化反応用試薬は、例えば、酸化マンガン(IV)、1,1,1−トリス(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンジジオキソール−3(1H)−オン(Dess−Martin ペルヨージナン)、過マンガン酸カリウム、オキソン、m−クロロ過安息香酸、ピリジニウム・クロロクロマート、アンモニウムセリウム(IV)ニトラートなどの酸化剤である。酸化剤は、酸化マンガン(IV)が都合がよい。反応は、ジクロロメタンなどの好適な溶媒又は希釈剤の存在下で、都合よく実施される。この反応は、例えば、0〜50℃の範囲、好ましくは25℃又はその近辺の温度で、都合よく実施される。
或いはまた、この酸化反応は、大気中の酸素に暴露することにより実施することができる。
式XXIの化合物は、その反応性誘導体を含めて、例えば、式XXIII:
Figure 2011500778
式中、
4はメチル又は水素でであり、そしてW及び環Aは、環A上に存在するいずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義された意味のいずれかを有する;の化合物又はその反応性誘導体を還元剤と反応させ、(i)L4がメチルの場合、式XXIの化合物を形成し、或いは又、(ii)L4が水素の場合、ピリジルメタノール又はピラジニルメタノール化合物を形成し、これを続いて酸化して式XXIの化合物を形成し、その後、存在するいずれの保護基も除去することにより製造することができる。
式XXIIIのカルボン酸の好適な反応性誘導体は、例えば、アシルハライド、例えば、酸と無機酸クロリド、例えば、チオニルクロリドとの反応で生成するアシルクロリド;混合酸無水物、例えば、酸とクロロギ酸イソブチルなどのクロロギ酸エステルとの反応で生成する酸無水物;活性エステル、例えば、酸とペンタフルオロフェノールなどのフェノールとの反応、トリフルオロ酢酸ペンタフルオロフェニルなどのエステルとの反応、又はメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール又はN−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどのアルコールとの反応で生成する活性エステル;アシルアジド、例えば、酸とアジド、例えば、ジフェニルホスホリルアジドなどのアジドとの反応で生成するアジド;アシルシアニド、例えば、酸とジフェニルホスホリルシアニドなどのシアニドとの反応で生成するシアニド;又は酸とジシクロヘキシルカルボジイミドなどのカルボジイミドとの反応生成物、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスファート(V)などのウロニウム化合物との反応生成物、又は1−ヒドロキシベンゾトリアゾールとの反応生成物である。
4がメチルである場合の式XXIIIの化合物が、直接式XXIの化合物に転換される反応に対して、好適な還元剤は、例えば、水素化ジブチルアルミニウムなどの水素化アルミニウムである。この反応は、例えば、テトラヒドロフラン又はジチルエーテルなどの好適な溶媒又は希釈剤の存在下で、都合よく実施される。この反応は、例えば、−100〜0℃の範囲、好ましくは−78℃又はその近辺の温度で、都合よく実施される。
4が水素である式XXIIIの化合物が、最初に還元されてピリジルメタノール又はピラジニルメタノール化合物を生成する反応に対して、好適な還元剤は、例えば、水素化リチウムアルミニウムなどのアルミニウム又はホウ素由来の水素化物である。この反応は、例えば、テトラヒドロフラン又はジチルエーテルなどの好適な溶媒又は希釈剤の存在下で、都合よく実施される。この反応は、例えば、−50〜0℃の範囲の温度で都合よく実施される。その後の酸化反応用の好適な試薬は、例えば、酸化マンガン(IV)、Dess−Martin ペルヨージナン、過マンガン酸カリウム、オキソン、m−クロロ過安息香酸、ピリジニウム・クロロクロマート、アンモニウムセリウム(IV)ニトラートなどの酸化剤である。酸化剤は、酸化マンガン(IV)が都合がよい。この反応は、ジクロロメタンなどの好適な溶媒又は希釈剤の存在下で、都合よく実施される。この反応は0〜50℃の範囲、好ましくは25℃又はその近辺の温度で、都合よく実施される。
式XXIIIの化合物は、改良法(a)において記載された式IIの化合物の製造のために使用された手順と類似の手順により、得ることができる。
(i)式XXIII:
Figure 2011500778
式中、
4は前記で定義された反応性誘導体、又はメチル若しくは水素であり、そしてW及び環Aは、環A上に存在するいずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義された意味のいずれかを有する;
の化合物を、式XXIV:
Figure 2011500778
式中、
5はヨード又はブロモであり、そしてn及びR3は、いずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義した意味のいずれかを有する;
の化合物と反応させ、式XXV:
Figure 2011500778
のアミドを生成し、好ましくは好適な触媒、好適な塩基、及び銅結合リガンドの存在下で、これを環化してJがOである式Iの化合物を形成し、その後、いずれの保護基も除去すること。
式XXIIIの化合物のL4基が、例えば、メチルである場合、アミド生成反応は、好適なカップリング剤、例えば、トリメチルアルミニウムなどのトリアルキルアルミニウムの存在下で都合よく実施される。この反応は、トルエンなどの好適な不活性溶媒又は希釈剤の存在下で、都合よく実施される。この反応は、例えば、0〜160℃、好ましくは120℃又はその近辺の温度で実施される。
式XXIIIの化合物のL4基が、例えば、水素である場合、アミド生成反応は、好適な塩基、例えば、有機塩基、例えば、ピリジン、2,6−ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、モルホリン、N−メチルモルホリン又はジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、又は、例えば、アルカリ又はアルカリ土類金属炭酸塩又はヒドロキシド、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムの存在下で、都合よく実施される。この反応は、好適な不活性溶媒又は希釈剤、例えば、メタノール又はエタノール、イソプロノール、又は酢酸エチルなどのアルコール又はエステル、メチレンクロリド、クロロホルム、又は四塩化炭素などのハロゲン化溶媒、テトラヒドロフラン又は1,4−ジオキサンなどのエーテル、トルエンなどの芳香族溶媒の存在下で、都合よく実施される。この反応は、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オン又はジメチルスルホキシドなどの二極性非プロトン性溶媒の存在下で、都合よく実施される。反応は、例えば、0〜120℃の範囲、好ましくは常温又はその近辺の温度で、都合よく実施される。
環化反応に対する好適な触媒は、例えば、銅(I)ヨージドである。
環化反応に対する好適な塩基は、例えば、炭酸セシウム又は炭酸カリウムであり、環化反応用の好適な銅結合リガンドは、1,10−フェナントロリンである。この反応は、好適な溶媒又は希釈剤、例えば、N,N−ジメチルアセトアミド、1,2−ジメトキシエタンの存在下で都合よく実施される。反応は、例えば、0〜160℃の範囲、好ましくは120℃又はその近辺の温度で都合よく実施される。
式XXIVの化合物は、以下に提示される実施例中に開示される手順などのような従来の手順で得ることができ、又はそれらは市販されており、文献で公知であり、又は当該分野で公知の標準的方法により製造することができる。
(j)JがSである式Iの化合物の製造のため、式XXIII:
Figure 2011500778
式中、
4は前記で定義した通りの反応性誘導体又はメチル若しくは水素であり、そしてW及び環Aは、環A上のいずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義した意味のいずれかを有する;
の化合物を、式XXIV:
Figure 2011500778
式中、
5はブロモ又はヨードであり、そしてn及びR3は、いずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義した意味のいずれかを有する;
の化合物と反応させて、式XXV:
Figure 2011500778
のアミドを生成し、次いでこれを五硫化リン又は2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィド(Lawesson試薬)と反応させて、式XXVI:
Figure 2011500778
の化合物を生成し、次いでこれを、好適な触媒、好適な塩基、及び前記で定義した銅結合リガンドの存在下で環化して、JがSである式Iの化合物を生成し、その後、存在するいずれの保護基も除去すること。
アミド形成及び環化反応は、前記で改良法(i)に記載されたように実施される。
式XXVの化合物を式XXVIの化合物へ転換する反応は、好適な不活性溶媒又は希釈剤、例えば、酢酸エチルなどのエステル、塩化メチレン、クロロホルム、又は四塩化炭素などのハロゲン化溶媒、テトラヒドロフラン又は1,4−ジオキサンなどのエーテル、又はトルエンなどの芳香族溶媒の存在下で、都合よく実施される。この反応は、トルエン存在下、例えば、10〜150℃の範囲、好ましくは110℃又はその近辺の温度で実施される。
(k)JがSである式Iの化合物の製造のため、式XXIII:
Figure 2011500778
式中、
4は前記で定義した反応性誘導体又はメチル若しくは水素であり、そしてW及び環Aは、環A上に存在するいずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義した意味のいずれかを有する;
の化合物を、式XXVII:
Figure 2011500778
式中、
n及びR3は、いずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義された意味のいずれかを有する;
の化合物と反応させて、式XXVIII:
Figure 2011500778
のアミドを生成し、これを続いて、五硫化リン又は2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィド(Lawesson試薬)と反応させて、式XXIX:
Figure 2011500778
の化合物を生成し、これを続いて、好適な酸化剤の存在下で酸化して、JがSである式Iの化合物を生成し、その後、いずれの保護基も除去すること。
このアミド生成反応は、改良法(i)に記載したように実施される。
式XXVIIIの化合物を式XXIXの化合物へ転換する反応は、好適な溶媒又は希釈剤、例えば、酢酸エチルなどのエステル、塩化メチレン、クロロホルム、又は四塩化炭素などのハロゲン化溶媒、テトラヒドロフラン又は1,4−ジオキサンなどのエーテル、又はトルエンなどの芳香族溶媒の存在下で、都合よく実施される。この反応は、トルエン存在下で、例えば、10〜150℃の範囲、好ましくは110℃又はその近辺の温度で、都合よく実施される。
環形成反応の好適な試薬は、例えば、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ)、アンモニウムセリウム(IV)ニトラート、カリウムフェリシアニド、又はDess−Martinペルヨージナンなどの酸化剤である。酸化剤は、Dess−Martinペルヨージナンであれば、都合がよい。この反応は、好適な溶媒又は希釈剤、例えば、酢酸エチルなどのエステル、ジクロロメタン、クロロホルム、又は四塩化炭素などのハロゲン化溶媒、テトラヒドロフラン又は1,4−ジオキサンなどのエーテル、又はトルエンなどの芳香族溶媒の存在下で、都合よく実施される。この反応は、例えば、0〜50℃の範囲、好ましくは25℃又はその近辺の温度で、都合よく実施される。
(l)式XXV:
Figure 2011500778
式中、
5、W、環A、R3及びnは、存在するいずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義した意味のいずれかを有する;
の化合物又はその反応性誘導体をチオール導入剤と反応させて、式XXX:
Figure 2011500778
の化合物を生成し、続いてこれを、 場合により、例えば、ジシクロヘキシルカルボジミド又は1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジミドなどのカルボジミドなどのような脱水剤の存在下で環化して、式Iの化合物を形成し、その後、存在するいずれの保護基も除去すること。
当業者には当然のことであるが、式XXVの化合物のL5基をSH基へ転換する種々の手順は、当該分野で公知である。1例として、チオール添加剤が3−メルカプトプロピオン酸2−エチルヘキシルであり、そしてナトリウムエトキシドなどの好適な塩基が、SH上の保護基の脱保護に使用されている(Organic Letters,2007,3687に記載されている)。
環化反応は、好適な溶媒又は希釈剤、例えば、酢酸エチルなどのエステル、メチレンクロリド、クロロホルム、又は四塩化炭素などのハロゲン化溶媒、テトラヒドロフラン又は1,4−ジオキサンなどのエーテル、トルエンなどの芳香族溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オン又はジメチルスルホキシドなどの二極性非プロトン性溶媒の存在下で、都合よく実施される。この反応は、例えば、25〜200℃の範囲、好ましくは50〜150℃の範囲の温度で、都合よく実施される。そして
(m)式II:
Figure 2011500778
式中、
W及び環Aは、環A上に存在するいずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義した意味のいずれかを有する;
のカルボン酸又はその反応性誘導体を、式XXXI:
Figure 2011500778
式中、
1、G2、G3、G4、J、n及びR3は、いずれの官能基も必要に応じて保護されることを除いて、前記で定義した意味のいずれかを有する;
の化合物と反応させて、式XXXII:
Figure 2011500778
の化合物を生成し、これを好適な還元剤の存在下で環化して、式Iの化合物を生成し、その後、存在するいずれの保護基も除去すること。
このタイプの反応は、J. Chem. Soc. (section d), 1969, 12, 680 又は Pakistan J. of Scientific and industrial Research 1980, 23, 166に記載されている。
エステル形成反応は、好適な塩基、例えば、有機塩基、例えば、ピリジン、2,6−ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、モルホリン、N−メチルモルホリン又はジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、又は、例えば、アルカリ又はアルカリ土類金属の炭酸塩又はヒドロキシド、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムの存在下で、都合よく実施される。この反応は、好適な不活性溶媒又は希釈剤、例えば、酢酸エチルなどのエステル、メチレンクロリド、クロロホルム、又は四塩化炭素などのハロゲン化溶媒、テトラヒドロフラン又は1,4−ジオキサンなどのエーテル、トルエンなどの芳香族溶媒の存在下で、都合よく実施される。この反応は、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オン又はジメチルスルホキシドなどの二極性非プロトン性溶媒の存在下で、例えば、0〜120℃の範囲、好ましくは常温又はその近辺の温度で、都合よく実施される。
この反応のための好適な還元剤は、例えば、好適な無機酸、又は酢酸などの有機酸中、そして、例えば、20〜110℃の範囲の温度での、鉄、スズ又は亜鉛である。この反応のために好適な還元剤は、また、例えば、活性炭上のパラジウムなどの好適な金属触媒の存在下での水素化である。この反応は、好適な不活性溶媒又は希釈剤、例えば、水素圧下でのエタノール中で、都合よく実施される。これに代わるこの反応用の好適な還元剤としては、また、例えば、亜リン酸トリエチルがある。この反応は、好適な不活性溶媒又は希釈剤中、例えば、tert−ブチルベンゼン中で、例えば、100〜200℃の範囲の温度で、都合よく実施される。
当然のことながら、前記のいずれかの方法で得られた式Iのいずれの化合物も、必要に応じて、式Iの別の化合物へ転換することができる。例えば、還元アミノ化反応を行って、例えば、R1基としてピペリジン−4−イルなどの含窒素ヘテロ環を有する、前記のいずれかの方法で得られた式Iの化合物を、好適なアルデヒド又はケトンとカップリングさせて、例えば、ホルムアルデヒド又はその相当物が使用される場合、R1基として1−メチルピペリジン−4−イル基を有する式Iの化合物を得ることができる。そのような還元アミノ化反応に対する好適な還元剤としては、例えば、ヒドリド還元剤、例えば、リチウムアルミニウムヒドリドなどのアルカリ金属アルミニウムヒドリド、又は好ましくは、ナトリウムボロヒドリド、ナトリウムシアノヒドリド、ナトリウムトリエチルボロヒドリド、ナトリウムトリメトキシボロヒドリド及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリドなどのアルカリ金属ボロヒドリドがある。この反応は、リチウムアルミニウムヒドリドなどのより強力な還元剤に対しては、テトラヒドロフラン及びジエチルエーテル、そしてナトリウムトリアセトキシボロヒドリド及びナトリウムシアノボロヒドリドなどのより弱い還元剤に対しては、例えば、メチレンクロリド又はメタノール及びエタノールなどのプロトン性溶媒などの不活性溶媒又は希釈剤中で、都合よく実施される。反応は、例えば、10〜80℃の範囲、好ましくは常温又は常温近辺の温度で、都合よく実施される。
更なる転換反応は、前記したいずれかの方法で得られ、環A上にヒドロキシアルキル置換基を有する式Iの化合物を活性化し、次いで、例えば、1−メチルピペラジン又はアゼチジンなどの、適切な場合により置換された含窒素ヘテロ環と反応させて、式Iの別の化合物を得る。例えば、環A上に2−ヒドロキシエチル置換基を有する式Iの化合物が活性化され、そして1−メチルピペラジンと反応した場合、R1基が2−(1−メチルピペラジン−4−イル)エチルである化合物を得ることができる。その様な反応に対する好適な活性化剤としては、例えば、メタンスルホニルクロリドがある。反応は好適な不活性溶媒又は希釈剤、例えば、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド又はN−メチル−ピロリジン−2−オン中で、都合よく実施される。反応は、例えば、10〜150℃の範囲の温度で実施される。
薬学的に許容される式Iのピリジン又はピラジン誘導体の塩、例えば、酸付加塩が要求される場合、それは、例えば、該ピリジン又はピラジン誘導体と適切な酸との反応で得ることができる。
薬学的に許容される式Iのピリジン又はピラジン誘導体のプロドラッグが要求される場合、それは従来の手順を用いて得られる。例えば、薬学的に許容される式Iのピリジン又はピラジン誘導体のインビボ開裂可能なエステルは、例えば、カルボキシ基を含む式Iの化合物と薬学的に許容されるアルコールとの反応、又はヒドロキシ基を含む式Iの化合物と薬学的に許容されるカルボン酸との反応により得ることができる。例えば、式Iのピリジン又はピラジン誘導体のインビボ開裂可能なアミドは、例えば、カルボキシ基を含む式Iの化合物と薬学的に許容されるアミンとの反応、又はアミノ基を含む式Iの化合物と薬学的に許容されるカルボン酸との反応で得ることができる。
有機合成技術分野における当業者には当然のことであるが、本発明の化合物におけるある種の環置換基は、前記で説明した方法の前又は直後のいずれかに、標準的な芳香族置換反応により導入することができ、又は従来の官能基修飾法により生成することができ、その様なものとして本発明の方法の態様に包含される。また、その様な反応及び修飾としては、例えば、芳香族置換反応による置換基の導入、置換基の還元、置換基のアルキル化、置換基のアシル化、置換基のアミド化及び置換基の酸化が含まれる。その様な手順に対する試薬、反応条件は化学分野でよく知られている。芳香族置換反応の特別な例としては、濃硝酸を用いるニトロ基の導入;例えば、アシルハライド及びLewis酸(三塩化アルミニウムなど)を用いた、Friedel Crafts条件下でのアシル基の導入;アルキルハライド及びLewis酸(三塩化アルミニウムなど)を用いた、Friedel Crafts条件下でのアルキル基の導入;及びハロゲノ基の導入が挙げられる。修飾の特別な例としては、例えば、ニッケル触媒による接触水素化、又は加熱下、塩酸存在下での鉄による処理によるニトロ基のアミノ基への還元;アルキルチオ基のアルキルスルフィニル又はアルキルスルホニル基への酸化が挙げられる。
また当然のことであるが、前記したある種の反応において、化合物中の反応性の高い基は、いずれも保護することが必要であり、又は望ましいと思われる。保護が必要であり又は望ましい場合、及び保護に対して望ましく好適な方法は、当業者に公知である。従来の保護基を、標準的な技法に従って用いることができる(例示として:T.W. Green, Protective Groups in Organic synthesis(有機合成における保護基), John Wiley and Sons, 1991を参照)。従って、反応物質がアミノ基、カルボキシ基又はヒドロキシ基を含む場合、本明細書に記載される反応のあるものにおいては、それらの基を保護することが望ましいと思われる。
アミノ又はアルキルアミノ基に対する好適な保護基は、例えば、アシル基、例えば、アセチル基などのアルカノイル基;アルコキシカルボニル基、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル又はt−ブトキシカルボニル基;アリールメトキシカルボニル基、例えば、ベンジルオキシカルボニル、又はアロイル基、例えば、ベンゾイル基である。上記の保護基の脱保護条件は、保護基の選択により、必然的に変化する。それ故、例えば、アルカノイル又はアルコキシカルボニル基又はアロイル基などのアシル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば、水酸化リチウム又はナトリウムなどの好適な塩基での加水分解により除去される。或いはまた、t−ブトキシカルボニル基などのアシル基は、例えば、塩酸、硫酸又はリン酸又はトリフルオロ酢酸などの好適な酸による処理で除去することができ、ベンジルオキシカルボニルなどのアリールオキシカルボニル基は、例えば、炭素上パラジウムなどの触媒による水素化、又はLewis酸、例えば、ボロントリス(トリフルオロアセタート)による処理で除去することができる。第一級アミノ基に対する好適な代わりの保護基はフタロイル基であり、これは、例えば、アルキルアミン、例えば、ジメチルアミノプロピルアミン、又はヒドラジンによる処理で除去することができる。
ヒドロキシ基に対する好適な保護基は、例えば、アシル基、例えば、アセチルなどのアルカノイル基、アロイル基、例えば、ベンゾイル、又は、アリールメチル基、例えば、ベンジルである。上記の保護基の脱保護条件は、保護基の選択により必然的に変化する。それ故、例えば、アルカノイル又はアロイル基などのアシル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば、水酸化リチウム又はナトリウムなどの好適な塩基での加水分解により除去することができる。或いはまた、ベンジル基などのアリールメチル基は、例えば、炭素上パラジウムなどの触媒による水素化で除去することができる。
カルボキシ基に対する好適な保護基は、例えば、エステル化基、例えば、メチル又はエチル基であり、これは、例えば、水酸化ナトリウムなどの塩基による加水分解で除去することができ;又は、例えば、t−ブチル基であり、これは、酸、例えば、トリフルオロ酢酸などの有機酸での処理で除去することができ;又は、例えば、ベンジル基であり、これは、例えば、炭素上パラジウムなどの触媒による水素化で除去することができる。
保護基は、化学分野で良く知られた従来の技法を用いた合成における、都合のよいいずれの段階においても除去することができる。
本明細書で定義されたある種の中間体は新規であり、これらは、本発明の更なる特徴として提供される。例えば、式XI、IV、XXI及びXXIIIの多くの化合物は新規化合物である。式X、XIII、XVI、XVIII、XXII、XXVI、XXIX,XXX及びXXXIIの多くの化合物も、また、新規化合物である。式II、XXI、XXIII、XXVの多くの化合物も、また、新規化合物である。
生物学的アッセイ
以下のアッセイは、Axl及びc−Metチロシンキナーゼ酵素の阻害剤として、NCIH1299肺大細胞がん腫細胞に発現するAxlのリン酸化のイン・ビトロでの阻害剤として、そしてMKN45細胞に発現するc−Metのリン酸化のイン・ビトロでの阻害剤として、本発明の化合物の効果を測定するために使用することができる。
(a)イン・ビトロAxlキナーゼアッセイ
アッセイは、AlphaScreen 技術 (Gray et al., Analytical Biochemistry, 2003, 313: 234−245) を用いて、組み換えAxlチロシンキナーゼによるリン酸化の試験化合物の阻害能を測定した。
Axl(GenBank 受入番号NM_021913)の473から894のアミノ酸を包含するN−末端GST−Axlキナーゼドメインは、SF126昆虫細胞に発現され、標準精製法を使用して、GSTエピトープタグを用いて精製した。
試験化合物は、ジメチルスルホキシド(DMSO)中10mMの保存溶液として調製し、必要に応じてDMSOで希釈した。化合物希釈液のアリコート(120nl)を、音響分配法(Labcyte Echo 550)を用いてGreiner384ウェル低容量(LV)白色ポリスチレンプレート (Greiner Bio−one)のウェルに充填した。組み換え精製Axl酵素、ビオチン化ペプチド基質(Biotin poly−GAT; CisBio, カタログNo.61GATBLB)、0.2μMアデノシン三リン酸(ATP)及び緩衝液[20mMのTris−HCl、pH7.5緩衝液、0.01%v/vのTween、5mMのジチオトレイトール(DTT)及び10mMの塩化マンガンを含む]の10μlの混合物を、室温で20分間化合物とインキュベートした。
最大酵素活性に対応する最大シグナルを生じる対照ウェルを、試験化合物の代わりに100%DMSOを用いることによって作出した。100%阻害酵素に対応する最小シグナルを生じる対照ウェルを、10μMのスタウロスポリンを加えることによって作出した。
各反応は、500mMのEDTA、3mg/mlのウシ血清アルブミン(BSA)、及び40ng/μlのAlphaScreenストレプトアビジン供与体及び抗−p−Tyr−100受容体ビーズ(Perkin Elmer、カタログNo.6760620M)を含有する20mMのTris−HCl、pH7.4緩衝液の混合液を5μl添加することにより停止させた。680nMでのレーザ光励起によって得られたシグナルを、Packard Envision装置を用いて読み取った。各試験化合物濃度、100%DMSO対照ウェル及び100%阻害対照ウェルでの平均データ値を用いて用量反応曲線を作成し、それから試験化合物のIC50値及び1μM濃度での百分率キナーゼ阻害値を算出した。IC50値は、キナーゼ活性の50%を阻害した試験化合物の濃度である。百分率キナーゼ阻害値は、1μM濃度での試験化合物によって阻害されたAxlチロシンキナーゼ活性の割合である。
(b)細胞ホスホ−AxlELISAアッセイ
このアッセイは、従来のELISA法を使用して試験化合物のAxl中チロシン残基のリン酸化阻害能を測定する。
NCIH1299肺大細胞がん腫細胞系[American Type Culture Collection (ATCC) CRL 5803]は、10%ウシ胎仔血清(FCS)及び2mMのL−グルタミンを含有するRPMI中、5%CO2により37℃で通常通り維持した。アッセイのために、標準的な組織培養法を使用して、‘Accutase' (Innovative Cell Technologies Inc., San Diego, CA, USA; カタログNo.AT104)で培養フラスコから細胞を脱離させ、そして0.9×105細胞/mlになるように培地中に再懸濁させた。100μlのアリコートを透明96ウェル組織培養プレートの各ウェル中に播種し、そしてプレートを5%CO2により37℃で一夜インキュベートして、細胞をウェルに付着させた。
試験化合物は、DMSO中10mMの保存溶液として調製し、そして様々な濃度を得るために必要に応じてDMSOで段階希釈した。各化合物濃度のアリコートを、Echo 550 (Labcyte Inc., Sunnyvale, California, US)を用いて各ウェル中の細胞に加えた。対照細胞にはDMSOのみを加えた。細胞を5%CO2により37℃で2時間インキュベートした。
得られた細胞を、5%CO2により37℃で10分間、100ng/mlの組み換えマウスGAS6 (R&D Systems Europe Ltd, Abingdon, Oxfordshire, UK; カタログNo.986−GS) で刺激した。細胞を、20mMのTris−HCl、pH8.0、137mMの塩化ナトリウム、2mMのEDTA、10%v/vのグリセリン、1%v/vのIgepal CA−630 (Sigma−Aldrich Company Ltd, Gillingham, Dorset, UK ; カタログNo.I3021)、0.5mMのオルトバナジン酸ナトリウム、1mMのピロリン酸ナトリウム、10mMのピロリン酸ナトリウム、10mMのグリセロホスファート及び1Xプロテアーゼ阻害剤錠(Roche; カタログ番号11836153001)を含む50μl/ウェルのリシス緩衝液の添加により溶解した。得られた組織培養プレートを、完全リシスを確保するために氷上で30分間インキュベートした。
高結合ELISAプレート(Corning B.V. Life Sciences, Schiphol−Rijk, The Netherlands; カタログNo.#3925) を、抗Axl抗体(R&D Systems; カタログNo.AF154)により室温で16時間コーティングした。ウェルを0.05%v/vのTweenを含有するPBS(PBS/T)250μl/ウェルで3回洗浄した。ウェルをPBS中3%w/vのBSAにより周囲温度で2時間処理し、その後250μl/ウェルのPBS/Tで3回洗浄した。
NCIH1299細胞溶解物の50μlのアリコートを、ELISAプレートに加えた。ELISAプレートを4℃で16時間インキュベートし、次いで250μl/ウェルのPBS/Tで3回洗浄した。細胞をPBS中1%w/vのBSAで希釈したマウス抗ホスホチロシン抗体(Upstate, カタログNo.05−321) により室温で1時間インキュベートした。プレートを250μl/ウェルのPBS/Tで3回洗浄した。その後、プレートを、PBS中1%w/vのBSAで希釈した抗マウスセイヨウワサビペルオキシダーゼ結合二次抗体と室温で1時間インキュベートした。
プレートを、250μl/ウェルのPBS/Tで3回洗浄した。発蛍光基質は、メーカー説明書(Pierce Biotechnology Inc., Rockford IL, USA; カタログNo.15169)に従って作製した。基質溶液の100μlアリコートを各ウェルに加えて、蛍光をTecan Ultraプレートリーダー(Tecan UK Ltd., Reading, Berkshire, UK)で読み取った。各化合物を用いて得られた蛍光用量反応データを解析し、ホスホ−Axlの阻害の程度を算出し、1μM濃度でのIC50値及び/又は百分率キナーゼ阻害値として表わした。IC50値は、キナーゼ活性の50%を阻害する試験化合物の濃度である。百分率キナーゼ阻害値は、1μMの濃度で試験化合物により阻害されるキナーゼ活性の割合である。
(c)イン・ビトロc−Metキナーゼアッセイ
本アッセイは、試験化合物のc−Met活性化の抑制能を測定するために、AlphaScreen 技術(Gray et al., Analytical Biochemistry, 2003, 313: 234−245)を使用した。ここで、野生型活性化c−Metは、触媒活性を欠く変異型のc−Metをリン酸化するが活性化残基でのリン酸化能を保持する。
キナーゼ活性アッセイは、各ウェル中全容積12μLで384ウェル低容量白色プレート(Greiner, 784075)で実施した。各キナーゼ反応は、40pg(100pM)のpY1234pY1235c−Met(1074−1366)キナーゼドメイン、44ng(100nM)のcMyc−[D1204N、R1208Q]c−Met(1069−1366)−ビオチン、25mMのHEPES(pH7.4)、0.1mMのオルトバナジン酸ナトリウム、1mMのDTT、0.01%(v/v)のTween−20、10mMの塩化マグネシウム、0.1%のBSA、50μMのATPを含有した。
種々の濃度の試験化合物を、各々6%(v/v)のDMSOに加え、1%(v/v)の最終アッセイDMSO濃度を得た。キナーゼ反応は、室温で60分間インキュベートし、そして低レベルの光条件下に、25mMのHEPES(pH7.4)中200ngのウサギIgGProtein A Alphascreen 受容体ビーズ (Perkin Elmer 6760617R)及び200ngのストレプトアビジン供与体ビーズ (Perkin Elmer 6760617R) と共に0.5ngの抗pYpY1234/1235c−Metウサギポリクローナル抗体(下記のように生成された)、84.5mMのEDTA、0.3%のBSAを含有する5μLを加えることにより停止させた。プレートを低レベルの光条件下に密封し、そして暗所中で20時間インキュベートした。プレートは、680nMでの励起、発光520〜620nMでEnvision(Perkin Elmer)を用いて読み取った。各試験化合物濃度、非処理対照ウェル及び100%阻害対照ウェルでの平均データ値を用いて、試験化合物のIC50値を測定した。IC50値は、c−Metキナーゼ活性の50%を阻害する試験化合物の濃度である。
上記アッセイで使用した抗pYpY1234/1235c−Metウサギポリクローナル抗体は、ウサギの免疫により作成した。ウサギを、BSAに接合したAc−RDMYDKEY(p)Y(p)SVHN(Ahx)C−アミドペプチドにより3か月にわたって4回免疫した(Harlan Sera Labs)。血清をターミナル出血(terminal blood)で採取し、これを硫酸アンモニウム沈殿と、それに続くデュアルリン酸化ペプチド及び非リン酸化ペプチドのアフィニティーカラム上でのアフィニティー精製によって精製した。
(d)細胞c−Met阻害アッセイ
これら及び他のアッセイは、試験化合物の、哺乳動物細胞系、例えばヒト腫瘍細胞系MKN45、におけるc−Met仲介細胞シグナル伝達を阻害する能力を示すのに使用することができる。これは、化合物処理に続く細胞内リン酸化c−Metの量を測定することにより達成される。
MKN45細胞は、通常通り、DMEM (Gibco BRL、製品番号41966−029)+10%ウシ胎仔血清(FCS)、1%のL−グルタミン(Gibco BRL、製品番号 25030024)において継代して、85%以下の密集度にした。アッセイを開始するために、MKN45細胞を、96ウェルプレート(Costar、製品番号3904)にDMEM+0.5%ウシ胎仔血清、1%のL−グルタミン中2×104細胞/ウェルを播種し、そして加湿インキュベータ中37℃(+5%CO2)でインキュベートした。細胞が完全に付着した段階で(一般的に一夜インキュベーション後)、プレートに25μlの化合物(無血清DMEMを用いて、DMSO中の10mMの保存溶液から希釈した)を加え、そしてプレートを1時間加湿37℃(+5%CO2)インキュベータに戻した。インキュベーション後、細胞を、ホルムアルデヒド(4%最終濃度)を加えて室温で20分間インキュベートすることにより固定した。固定液を除去し、そしてウェルを100μlのリン酸緩衝生理食塩水(PBS)で3回洗浄した後、50μl/ウェルの0.1%トリトン/PBSを室温で20分間添加することにより、細胞を透過処理した。透過溶液を除去し、そして100μl/ウェルPBSで更に2回洗浄した後、PBS+10%FCSで1/500に希釈した、40μl/ウェル抗ホスホpYpYpY1230/4/5c−Met(Biosource、製品番号 44−888G−CS2)を添加した。室温で1時間インキュベーション後、抗体溶液を除去し、ウェルを100μl/ウェルPBSで2回洗浄した。50μl/ウェルの1/400ヤギ抗ウサギAlexa Fluor 594二次抗体(Molecular Probes、製品番号 A11012)及びPBS+10%FCSで希釈した1/10000 Hoescht (Molecular Probes、製品番号 H−3570)を加え、そしてプレートを暗所中、室温で1時間インキュベートした。最後に、プレートを100μl/ウェルのPBSで3回洗浄し、ウェル中に最終洗液を残してプレートを密封した。プレートはArrayscan II (Cellomics)を用いて読み取った。各試験化合物濃度、非処理対照ウェル及び100%阻害対照ウェルでの平均の平均強度蛍光値を用いて、試験化合物のIC50値を測定した。IC50値は、c−Metリン酸化の50%を阻害する試験化合物の濃度である。
式Iの化合物の薬理学的性質は予想通り構造変化に伴って変動するが、一般に式Iの化合物が有する活性は、1つ又はそれ以上の上記試験(a)、(b)、(c)及び(d)で、以下の濃度又は用量で示されると考えられる:
試験(a): 例えば、Axlチロシンキナーゼに対して1nM〜25μMの範囲のIC50
試験(b): 例えば、細胞のホスホ−Axlに対して1nM〜25μMの範囲のIC50
試験(c): 例えば、c−Metチロシンキナーゼに対して0.1〜20μMの範囲のIC50
試験(d): 例えば、細胞のホスホ−c−Met(pYpYpY1230/4/5)に対して0.01〜20μMの範囲のIC50
本発明の好適な化合物は、1つ又はそれ以上の上記試験(a)、(b)、(c)及び(d)で、以下の濃度又は用量で活性を有する:−
試験(a): 例えば、Axlチロシンキナーゼに対して1nM〜10μMの範囲のIC50
試験(b): 例えば、細胞のホスホ−Axlに対して1nM〜10μMの範囲でのIC50
試験(c): 例えば、c−Metチロシンキナーゼに対して0.1〜10μMの範囲のIC50
試験(d): 例えば、細胞のホスホ−c−Met(pYpYpY1230/4/5)に対して0.01〜10μMの範囲でのIC50
例えば、実施例7の表IIIに挙げる2番目の化合物として開示されるピリジン化合物は、試験(a)ではAxlチロシンキナーゼに対して約24nMのIC50活性;及び試験(b)では細胞のホスホ−Axlに対して約39nMのIC50活性(この平均IC50値は、後に多数のリプリケートから再計算され111nMであることが見出された);及び試験(c)ではc−Metチロシンキナーゼに対して約1.95μMのIC50活性;及び試験(d)では細胞のホスホ−c−Met(pYpYpY1230/4/5)に対して約0.59μMのIC50活性(この平均IC50値は、後に多数のリプリケートから再計算され0.95nMであることが見出された)を有した。
例えば、実施例23に開示されるピリジン化合物は、試験(a)ではAxlチロシンキナーゼに対して約0.8nMのIC50活性;及び試験(b)では細胞のホスホ−Axlに対して約18nMのIC50活性を有した。
例えば、実施例41の表XVに挙げる19番目の化合物として開示されるピリジン化合物は、試験(a)ではAxlチロシンキナーゼに対して約0.8nMのIC50活性;及び試験(b)では細胞のホスホ−Axlに対して約7nMのIC50活性を有した。
例えば、実施例41の表XVに挙げる26番目の化合物として開示されるピリジン化合物は、試験(a)ではAxlチロシンキナーゼに対して約0.3nMのIC50活性;及び試験(b)では細胞のホスホ−Axlに対して約3nMのIC50活性を有した。
例えば、実施例67の表XXVIに挙げる1番目の化合物として開示されるピリジン化合物は、試験(a)ではAxlチロシンキナーゼに対して約0.7nMのIC50活性を有した。
例えば、実施例66に開示されるピリジン化合物は、試験(a)ではAxlチロシンキナーゼに対して約0.6nMのIC50活性を有した。
例えば、実施例41の表XVに挙げる42番目の化合物として開示されるピリジン化合物は、試験(a)ではAxlチロシンキナーゼに対して約0.2nMのIC50活性を有した。
例えば、実施例62の表XXVに挙げる14番目の化合物として開示されるピリジン化合物は、試験(a)ではAxlチロシンキナーゼに対して約0.1nMのIC50活性を有した。
例えば、実施例22に開示されるピリジン化合物は、試験(a)ではAxlチロシンキナーゼに対して約0.4nMのIC50活性;及び試験(b)では細胞のホスホ−Axlに対して約16nMのIC50活性を有した。
例えば、実施例に開示されるピリジン及びピラジン化合物は、試験(a)では表Aに例示されるレベルの活性を有した。
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# 実施例2.18に開示の化合物は、試験(b)では細胞のホスホ−Axlに対して約0.07μMのIC50活性を有した。
* 実施例2.39に開示の化合物は、30μMの濃度でAxlチロシンキナーゼ活性の58.6%を阻害した。
** 実施例2.42に開示の化合物は、30μMの濃度でAxlチロシンキナーゼ活性の53.6%を阻害した。
*** 実施例2.43に開示の化合物は、30μMの濃度でAxlチロシンキナーゼ活性の57%を阻害した。
**** 実施例2.53に開示の化合物は、30μMの濃度でAxlチロシンキナーゼ活性の82%を阻害した。
***** 実施例8A.10に開示の化合物は、30μMの濃度でAxlチロシンキナーゼ活性の79.5%を阻害した。
## 実施例14に開示の化合物は、試験(b)では細胞のホスホ−Axlに対して約0.101μMのIC50活性を有した。
### 実施例8A.3に開示の化合物は、30μMの濃度でAxlチロシンキナーゼ活性の100%を阻害した。
#### 実施例41.7に開示の化合物は、試験(b)では細胞のホスホ−Axlに対して約0.234μMのIC50活性を有した。
##### 実施例47に開示の化合物は、30μMの濃度でAxlチロシンキナーゼ活性の99.5%を阻害した。
† これは特定の実施例で出された最初の値を算出するために使用したものよりも多数の反復から算出した平均IC50値である。
†† 実施例21に開示の化合物は、30μMの濃度でAxlチロシンキナーゼ活性の76.4%を阻害した。
††† 実施例43B.8に開示の化合物は、30μMの濃度でAxlチロシンキナーゼ活性の98%を阻害した。
†††† 実施例43B.38に開示の化合物は、30μMの濃度でAxlチロシンキナーゼ活性の95.3%を阻害した。
本発明の更なる態様によれば、式Iのピリジン又はピラジン誘導体、又はその薬学的に許容される塩を含む、薬学的に許容される賦形剤又は担体と併せた上記の医薬組成物が提供される。
本発明の組成物は、経口用(例えば、錠剤、トローチ剤、硬カプセル剤又は軟カプセル剤、水性又は油性懸濁剤、乳剤、分散性散剤又は顆粒剤、シロップ剤又はエリキシル剤として)、局所使用(例えば、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、又は水性若しくは油性の液剤若しくは懸濁剤として)、吸入による投与用(例えば、微粉化散剤又は液体エアゾール剤として)、吹入による投与用(例えば、微粉化散剤として)、又は非経口投与用(例えば、静脈内、皮下、腹腔内、又は筋肉内投与用の無菌水性若しくは油性の液剤として)、又は直腸投与用の坐剤として好適な形態であってよい。
本発明の組成物は、当技術分野でよく知られた従来の医薬品添加剤を用いて従来法によって得ることができる。従って、経口用を目的とする組成物は、例えば、1つ又はそれ以上の着色剤、甘味剤、着香剤及び/又は保存剤を含んでもよい。
単回投与剤形を製造するために1つ又はそれ以上の医薬品添加剤と組み合わせる有効成分の量は、治療する宿主及び特定の投与経路によって必然的に変化することになる。例えば、ヒトへの経口投与を目的とする製剤は、全組成物の約5から約98質量%まで変動し得る適切かつ都合のよい量の医薬品添加剤と配合した、例えば1mgから1gの活性剤(より好適には1から250mg、例えば1から100mg)を一般的に含む。
式Iの化合物の治療又は予防目的のための用量のサイズは、医学のよく知られた原理によれば、動物又は患者の病態の特徴及び重症度、年齢及び性別に従って当然ながら変わることになる。
治療又は予防の目的で式Iの化合物を使用する場合、それは、一般的に、例えば1mg/kg体重から100mg/kg体重の範囲の、1日用量が必要に応じて分割した1回投与量で与えられるように投与されることになる。一般的には、非経口経路が採用される場合、低用量を投与されることになる。従って、例えば静脈内投与では、例えば1mg/kg体重から25mg/kg体重の範囲の用量が一般的に使用される。同様に、吸入による投与では、例えば1mg/kg体重から25mg/kg体重の範囲の用量が使用される。しかしながら、経口投与、特に錠剤形態での経口投与が好ましい。典型的には、単位投与形態は約10mgから0.5gの本発明の化合物を含む。
上述のように、Axl及び/又はc−Met受容体キナーゼの活性のアンタゴニズムは、がんなど多数の細胞増殖性疾患の治療において有益なことが期待される。
今回、本発明者らは、本明細書に記載の新規なピリジン又はピラジン誘導体が、細胞増殖性疾患に対して高薬効を有することを見出した。本化合物は、細胞増殖性疾患の有用な治療法を提供し、例えば、Axl及び/又はc−Met受容体チロシンキナーゼ阻害からの寄与により、抗腫瘍効果をもたらすと考えられる。加えて、上述のように、Axl及びc−Metは、腫瘍増殖を継続するのに重要な新しい血管の形成過程である血管形成に関与する。従って、本発明の化合物は、がんなどの血管新生及び/又は血管透過性増大に関連する多数の病態の治療において、特に腫瘍の発生を抑制するのに有益なことが期待されると考えられる。
本発明の特定の化合物は、c−Met受容体キナーゼに対してよりもAxl受容体チロシンキナーゼに対して優れた効力を有する。
本発明の更なる態様により、ヒトなどの温血動物における薬剤として使用するための、上記の式Iのピリジン又はピラジン誘導体、又はその薬学的に許容される塩が提供される。
本発明の更なる態様により、細胞増殖性疾患の治療(又は予防)に、又は血管形成及び/又は血管透過性に関連する病態の治療(又は予防)に使用するための、上記の式Iのピリジン又はピラジン誘導体、又はその薬学的に許容される塩が提供される。
本発明の更なる態様により、細胞増殖性疾患の治療(又は予防)に、又は血管形成及び/又は血管透過性に関連する病態の治療(又は予防)に使用するための薬剤の製造における、上記の式Iのピリジン又はピラジン誘導体、又はその薬学的に許容される塩の使用が提供される。
本発明の更なる態様により、該治療(又は予防)を必要とする温血動物における細胞増殖性疾患の治療(又は予防)のための、又は該動物に有効量の上記の式Iのピリジン又はピラジン誘導体、又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、このような治療(又は予防)を必要とする温血動物における、血管形成及び/又は血管透過性に関連する病態の治療(又は予防)方法も提供される。
適した胞増殖性疾患としては、例えば腫瘍性疾患、例えば肺のがん(非小細胞肺がん、小細胞肺がん及び細気管支肺胞上皮がん)、胃腸のがん(結腸、直腸及び胃腫瘍など)、前立腺がん、乳がん、腎臓がん、肝臓がん、脳腫瘍(神経膠芽腫など)、胆管がん、骨がん、膀胱がん、頭頚部がん、食道がん、卵巣がん、膵臓がん、精巣がん、甲状腺がん、頚がん及び外陰がん及び皮膚がん(隆起性皮膚線維肉腫など)、並びに慢性骨髄性白血病(CML)、慢性骨髄単球性白血病(CMML)、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性好中球性白血病(CNL)、急性骨髄性白血病(AML)及び多発性骨髄腫などの白血病及びリンパ腫が挙げられる。
本発明の更なる態様により、該動物に有効量の上記の式Iのピリジン又はピラジン誘導体、又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、当該治療を必要とする温血動物における、細胞増殖性疾患(固形腫瘍性疾患など)を治療する方法も提供される。
他の適した細胞増殖性疾患としては、血管疾患(例えば、アテローム性動脈硬化症及び再狭窄、例えばバルーン血管形成術及び心臓動脈バイパス術後の再狭窄の過程で)、線維症(例えば腎線維症、肝硬変、肺線維症及び多嚢胞性腎異形成)、糸球体腎炎、良性前立腺肥大症、炎症性疾患(例えば関節リウマチ及び炎症性腸疾患)、多発性硬化症、乾癬、皮膚の超過敏反応、アレルギー性喘息、インスリン依存性糖尿病、糖尿病性網膜症及び糖尿病性腎症などの非悪性疾患が挙げられる。
血管形成及び/又は血管透過性に関連する適した病態は、例えば、糖尿病性網膜症、乾癬、がん、関節リウマチ、粥腫、カポジ肉腫及び血管腫に見られる望ましくない又は病的血管形成を含む。
本発明の更なる態様により、腫瘍細胞の増殖、生存、侵襲性及び移動能をもたらすシグナル伝達段階に関与する、Axl及び/又はc−Metの阻害に感受性である、それらの腫瘍の治療(又は予防)に使用するための、上記の式Iのピリジン又はピラジン誘導体、又はその薬学的に許容される塩が提供される。
本発明のこの態様の更なる特徴により、腫瘍細胞の増殖、生存、侵襲性及び移動能をもたらすシグナル伝達段階に関与する、Axl及び/又はc−Met受容体酵素の阻害に感受性である、それらの腫瘍の治療(又は予防)に使用するための薬剤の製造における、上記の式Iのピリジン又はピラジン誘導体、又はその薬学的に許容される塩の使用が提供される。
本発明のこの態様の更なる特徴により、該動物に有効量の上記の式Iのピリジン又はピラジン誘導体、又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、腫瘍細胞の増殖、生存、侵襲性及び移動能をもたらすシグナル伝達段階に関与する、Axl及び/又はc−Met受容体酵素の阻害に感受性である、腫瘍を有する温血動物の治療(又は予防)方法が提供される。
本発明の更なる態様により、Axl及び/又はc−Metの受容体酵素阻害作用をもたらすのに使用するための、上記の式Iのピリジン又はピラジン誘導体、又はその薬学的に許容される塩が提供される。
本発明のこの態様の更なる特徴により、Axl及び/又はc−Met受容体酵素阻害作用をもたらすのに使用するための薬剤の製造における、上記の式Iのピリジン又はピラジン誘導体、又はその薬学的に許容される塩の使用が提供される。
本発明の更なる態様により、有効量の上記の式Iのピリジン又はピラジン誘導体、又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、Axl及び/又はc−Met受容体酵素を阻害する方法も提供される。
上記の抗がん治療法は、単独療法として適用してもよく、又は本発明の化合物に加えて、従来の外科手術又は放射線療法又は薬物療法を含んでもよい。当該化学療法は、1つ又はそれ以上の以下のカテゴリーの抗腫瘍薬を含んでもよい:−
(i)アルキル化剤(例えば、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、シクロホスファミド、ナイトロジェンマスタード、メルファラン、クロランブシル、ブスルファン、テモゾロミド及びニトロソ尿素);代謝拮抗物質(例えば、ゲムシタビン及び5−フルオロウラシル及びテガフールのようなフルオロピリミジンなどの葉酸拮抗薬、ラルチトレキセド、メトトレキサート、シトシンアラビノシド、及びヒドロキシ尿素);抗腫瘍抗生物質(例えば、アドリアマイシン、ブレオマイシン、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、イダルビシン、マイトマイシン−C、ダクチノマイシン及びミトラマイシンなどのアントラサイクリン);抗有糸分裂薬(例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン及びビノレルビンのようなビンカルカロイド、並びにタキソール及びタキソテールのようなタキソイド並びにポロキナーゼ阻害剤);及びトポイソメラーゼ阻害剤(例えば、エトポシド及びテニポシドのようなエピポドフィロトキシン、アムサクリン、トポテカン及びカンプトテシン)などの、内科的腫瘍学において使用される他の抗増殖/抗腫瘍薬及びその併用;
(ii)抗エストロゲン(例えば、タモキシフェン、フルベストラント、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、ヨードキシフェン)、抗アンドロゲン(例えば、ビカルタミド、フルタミド、ニルタミド及びシプロテロンアセタート)、LHRHアンタゴニスト又はLHRHアゴニスト(例えば、ゴセレリン、ロイプロレリン及びブセレリン)、プロゲストーゲン(例えば、メゲストロールアセタート)、アロマターゼ阻害剤(例えば、アナストロゾール、レトロゾール、ボラゾール(vorazole)及びエキセメスタン)及びフィナステリドなどの5α−レダクターゼ阻害剤などの細胞増殖抑制剤;
(iii)抗浸潤薬[例えば、4−(6−クロロ−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−7[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ]−5−テトラヒドロピラン−4−イルオキシキナゾリン(AZD0530;国際公開公報第01/94341号)、N−(2−クロロ−6−メチルフェニル)−2−{6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]−2−メチルピリミジン−4−イルアミノ}チアゾール−5−カルボキサミド(ダサチニブ、BMS−354825; J. Med. Chem., 2004, 47, 6658−6661)及びボスチニブ(SKI−606)のようなc−Srcキナーゼファミリー阻害剤、並びにマリマスタットのようなメタロプロテイナーゼ阻害剤、ウロキナーゼプラスミノーゲンアクチベータ受容体機能阻害剤又はヘパラナーゼに対する抗体];
(iv)増殖因子機能阻害剤:例えば、このような阻害剤としては、成長因子抗体及び成長因子受容体抗体(例えば、抗erbB2抗体トラスツズマブ[Herceptin(登録商標)]、抗EGFR抗体パニツムマブ、抗erbB1抗体セツキシマブ[アービタックス、C225]及びStern et al. Critical reviews in oncology/haematology, 2005, Vol. 54, pp11−29により開示されたすべての成長因子又は成長因子受容体抗体)が含まれ;このような阻害剤としては、チロシンキナーゼ阻害剤、例えば、表皮成長因子ファミリー阻害剤(例えば、N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−メトキシ−6−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(ゲフィチニブ、ZD1839)、N−(3−エチニルフェニル)−6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)キナゾリン−4−アミン(エルロチニブ、OSI−774)及び6−アクリルアミド−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(CI1033)などのEGFRファミリーチロシンキナーゼ阻害剤、ラパチニブなどのerbB2チロシンキナーゼ阻害剤);肝細胞成長因子ファミリー阻害剤;インスリン成長因子ファミリー阻害剤;イマチニブ及び/又はニロチニブ(AMN107)などの血小板由来成長因子ファミリー阻害剤;セリン/トレオニンキナーゼ阻害剤(例えば、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、例えば、ソラフェニブ(BAY43−9006)、チピファルニブ(R115777)及びロナファルニブ(SCH66336)などのRas/Rafシグナル伝達阻害剤);MEK及び/又はAKTキナーゼを通した細胞シグナル伝達阻害剤;c−kit阻害剤、ablキナーゼ阻害剤、PI3キナーゼ阻害剤、Plt3キナーゼ阻害剤、CSF−1Rキナーゼ阻害剤、IGF受容体(インスリン様成長因子)キナーゼ阻害剤;オーロラキナーゼ阻害剤(例えば、AZD1152、PH739358、VX−680、MLN8054、R763、MP235、MP529、VX−528及びAX39459)及びCDK2及び/又はCDK4阻害剤などのサイクリン依存性キナーゼ阻害剤が含まれる;
(v)血管内皮増殖因子の作用を阻害するような血管新生阻害剤、[例えば、抗血管内皮細胞増殖因子抗体ベバシズマブ(アバスチン(商標))及び例えば、バンデタニブ(ZD6474)、バタラニブ(PTK787)、スニチニブ(SU11248)、アキシチニブ(AG−013736)、パゾパニブ(GW786034)及び4−(4−フルオロ−2−メチルインドール−5−イルオキシ)−6−メトキシ−7−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)キナゾリン(AZD2171;国際公開公報第00/47212号中の実施例240)などのVEGF受容体チロシンキナーゼ阻害剤、国際公開公報第97/22596号、国際公開公報第97/30035号、国際公開公報第97/32856号及び国際公開公報第98/13354号に開示のような化合物、及び他のメカニズムによって機能する化合物(例えば、リノミド、インテグリンαvβ3機能阻害剤及びアンギオスタチン)];
(vi)コンブレタスタチンA4などの血管傷害性薬剤(vascular damaging agent)及び国際公開公報第99/02166号、国際公開公報第00/40529号、国際公開公報第00/41669号、国際公開公報第01/92224号、国際公開公報第02/04434号及び国際公開公報第02/08213号に開示の化合物;
(vii)エンドセリン受容体アンタゴニスト、例えばジボテンタン(zibotentan)(ZD4054)又はアトラセンタン;
(viii)アンチセンス療法、例えば、抗rasアンチセンス、ISIS2503など上記に掲載された標的に指向するもの;
(ix)例えば、シトシンデアミナーゼ、チミジンキナーゼ又は細菌ニトロレダクターゼ酵素を用いたものなど、異常p53又は異常BRCA1若しくはBRCA2、GDEPT(遺伝子指向酵素プロドラッグ療法)アプローチなどの異常遺伝子を置換するアプローチ、及びマルチドラッグ耐性遺伝子療法などの化学療法又は放射線療法に対する患者忍容性を向上させるアプローチを含む遺伝子療法アプローチ;そして
(x)例えば、インターロイキン2、インターロイキン4又は顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子などのサイトカインによるトランスフェクションなど、患者腫瘍細胞の免疫原性を増加させるエキソビボ及びインビボアプローチ、T細胞アネルギーを低下させるアプローチ、サイトカイントランスフェクト樹状細胞などのトランスフェクト免疫細胞を用いるアプローチ、サイトカイントランスフェクト腫瘍細胞系を用いるアプローチ、及び抗イディオタイプ抗体を用いるアプローチを含む、免疫療法アプローチ。
本発明のこの態様に従い、上記の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩及び上記の(i)〜(ix)に列挙した抗腫瘍薬のいずれか1つを含む、がんの治療に使用するための好適な組み合わせを提供する。
従って、本発明の更なる態様では、上記の(i)〜(ix)に列挙したものから選択した抗腫瘍薬と組み合わせた、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩が提供される。
本明細書において、用語「組み合わせ」が使用される場合、当然のことながら、これは、同時、別々の又は逐次投与を指す。本発明の1つの態様では、「組み合わせ」は同時投与を指す。本発明の別の態様では、「組み合わせ」は別々の投与を指す。本発明の更なる態様では、「組み合わせ」は逐次投与を指す。投与が逐次又は別々の場合、第2成分の投与の遅れは、組み合わせの有益な効果を失う程のものであってはならない。
本発明の更なる態様に従い、本明細書で上記の(i)〜(ix)に列挙したものから選択した抗腫瘍薬と組み合わせた、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を、薬学的に許容される賦形剤又は担体と併せて含む医薬組成物が提供される。
本発明の更なる態様に従い、がんの治療に使用するための、本明細書で上記の(i)〜(ix)に列挙したものから選択した抗腫瘍薬と組み合わせた、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を、薬学的に許容される賦形剤又は担体と併せて含む医薬組成物が提供される。
本発明の別の特徴に従い、ヒトなどの温血動物のがん治療に使用するための薬剤の製造における、本明細書で上記の(i)〜(ix)に列挙したものから選択した抗腫瘍薬と組み合わせた、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が提供される。
従って、本発明の更なる特徴では、本明細書で上記の(i)〜(ix)に列挙したものから選択した抗腫瘍薬と組み合わせた、有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を該温血動物に投与することを含む、このような治療を必要とするヒトなどの温血動物のがんを治療する方法を提供する。
本発明の更なる態様に従い、本明細書で上記の(i)〜(ix)に列挙したものから選択した抗腫瘍薬と組み合わせた、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を含むキットが提供される。
本発明の更なる態様に従い、
a)第1の単位投与形態として、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩;
b) 第2の単位用途形態として、本明細書で上記の(i)〜(ix)に列挙したものから選択した抗腫瘍薬;及び
c)該第1及び第2投与形態を含む容器;
を含むキットが提供される。
式(I)の化合物は、第1に温血動物(ヒトを含む)に使用するための治療薬として価値があるが、それらは必要があればいつでもAxl又はc−Met受容体チロシンキナーゼ酵素の作用を阻害するのにも有用である。従って、それらは、新しい生物学的試験の開発及び新しい薬剤の探索に使用する薬理学的標準として有用である。
さて、本発明を以下の実施例で説明するが、それらの中では一般に:
(i)操作は周囲温度で、即ち17から25℃の範囲内で、そして特に明記しない限り窒素などの不活性ガスの雰囲気下に行なった;
(ii)蒸発は、回転蒸発又はGenevac装置を用いて減圧下に実施し、そして後処理手順は、残存固体を濾過により除去した後に行なった;
(iii)カラムクロマトグラフィー(フラッシュ法による)は、E. Merck(Darmstadt, ドイツ)から得たMerck Kieselgel silica (Art. 9385)上で、又は独占のプレパック順相シリカカートリッジ、例えばSiliCycle(TM)使い捨てクロマトグラフィー・カートリッジを用いて行ない、又は高速液体クロマトグラフィー(HPLC)をC18逆相シリカ、例えばX Bridge 5μmC−18の60オングストローム分取逆相カラム上で行なった;
(iv)イオン交換クロマトグラフィーは、IST Isolute(R) SCX−2カラムを用いて行なった;
(v)分取クロマトグラフィーは、X Bridge5μmC−18カラム(19×100mmのGilson装置により、25ml/分の流速及び25〜95%の範囲のグラジエントでの1%アンモニア水:アセトニトリルの溶媒系で行なった(これを以後「X Bridge分取クロマトグラフィー」と称する);
(vi)記載されている収率は、必ずしも達成し得る最大値ではない;
(vii)一般に、式Iの最終生成物の構造は、核磁気共鳴(NMR)分光法によって確認した;NMR化学シフト値はデルタ尺度で測定した[プロトン磁気共鳴スペクトルは、Bruker DPX 400 (400MHz)又はBruker DRX 500 (500MHz)装置を用いて測定した];測定は特に明記しない限り周囲温度で行った;以下の略語を使用している:s、一重線;d、二重線;t、三重線;q、四重線;m、多重線;dd、二重線の二重線;ddd、二重線の二重線の二重線;dt、三重線の二重線;bs、広幅シグナル;
(viii)一般に、式Iの最終生成物の構造は、また、液体クロマトグラフィーに続く質量アッセイ(LCMS)によってもキャラクタリゼーションを行った;LCMSは、
Waters ZQ ESCi 質量アッセイ計及び X Bridge 5μmC−18カラム (2.1×50mm)を装着した Agilent 1100 又は Waters Alliance HT (2790 & 2795)を使用して、4分かけての95%A+5%Cから95%B+5%Cの溶媒系(ここで、A=水、B=アセトニトリル、C=アセトニトリル:1%アンモニア水(1:1)である)1.1ml/分の流速で行なった;一般に、これらのクロマトグラフィー条件下の各生成物の保持時間(RT)を示した;
(ix)中間体は一般的に完全にはキャラクタリゼーションを行なわず、そして純度は薄層クロマトグラフィー、質量スペクトル、HPLC及び/又はNMR分析によって評価した;
(x)HPLC保持時間が実施例40から72まで示されているが、特に明記しない限り以下の条件を使用した。アッセイ用LC−MSは、Waters ZQ or ZMD ESCi質量アッセイ計及びSunfire3.5μmC−18カラム (4.6×50mm)を装着したWaters Alliance HT(2695)を使用して、4分かけての95%A+5%Cから95%B+5%Cの溶媒系(ここで、A=水、B=アセトニトリル、C=メタノール中5%HCOOHである)を用いて2.5ml/分の流速で行なった;各生成物の保持時間(RT)を分で示した;
(xi)通常のTFAの脱保護は以下のように行なうことができた。トリフルオロ酢酸をBoc保護化合物のジクロロメタン溶液に室温で加えた。2時間後混合物を濃縮し精製した。通常の塩化水素脱保護は、以下のように行なうことができた。4Nの塩化水素溶液を、Boc保護化合物に室温で加えた。2時間撹拌後、反応混合物を濃縮し精製した;
(xii)以下の略号が使用されている:
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
CDCl3 重水素化−クロロホルム
HATU O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロリン酸塩
HOBT N−ヒドロキシベンゾトリアゾール
NMP 1−メチルピロリジン−2−オン
DME 1,2−ジメトキシエタン
DCM ジクロロメタン
PdCl2(dppf) ジクロロメタンとの錯体の1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)
PPA ポリリン酸
DMA ジメチルアセトアミド
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン
THF テトラヒドロフラン
TFA トリフルオロ酢酸
〔実施例1〕
3−ベンゾオキサゾール−2−イル−5−[4−(ジメチルアミノメチル)フェニル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
2Mの炭酸ナトリウム溶液(0.4ml)を、DMF:DME:水:エタノール=2:7:3:2の混合物(3ml)中3−(ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−ブロモ−ピリジン−2−アミン(0.10g)、[4−(ジメチルアミノメチル)フェニル]ボロン酸(0.075g)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.003g)の溶液に加えた。反応混合物を、100Wのマイクロウエーブオーブン中、160℃で7分間加熱した。溶媒をGenevac装置で蒸発させ、そしてNMP(1.8ml)を加えた。混合物を濾過し、X bridge分取型HPLCで精製した。この様にして、標題化合物(0.021g)を得た。
マススペクトル:M+H:344,RT:2.82min。
出発物質として用いた3−(ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−ブロモ−ピリジン−2−アミンは、以下の通りに製造した:
2−アミノフェノール(4.02g)を、ポリリン酸(20ml)中の2−アミノ−5−ブロモ−ピリジン−3−カルボン酸(8.0g)に一度に加えた。得られた混合物を200℃で7時間撹拌した。混合物を放置して150℃まで冷却させ、そして水(3L)中に高速撹拌しながら注いた。得られた懸濁液を、水酸化ナトリウム溶液を加えてpH12に調整し、生じた沈殿物を濾過により集めた。次いで、この固体をメタノール(200ml)で洗浄し、減圧乾燥した。この様にして、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−ブロモ−ピリジン−2−アミン(4.90g)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)7.47(m,2H),7.83(m,4H),8.32(d,1H),8.38(d,1H);マススペクトル:M+H+:292.08,RT:2.78min。
〔実施例2〕
実施例1に記載した手順と類似の手順を用いて、適切なブロモピリジンを適切なボロン酸、又は記載されている場合は適切なボロン酸エステルと反応させ、表Iに記載した化合物を得た。特に指示のない限り、用いたボロン酸及びボロン酸エステルは、市場で入手可能であった。
Figure 2011500778
Figure 2011500778
Figure 2011500778

これらの生成物は、以下に示す特性データを示した。
[1]マススペクトル:M+H+:380.22;RT:2.65min。
[2]マススペクトル:M+H+:461.1;RT:3.87min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.53(d,1H),8.44(d,1H),8.36(s,1H),7.93(s,1H),7.84(d,1H),7.79(d,1H),7.65(bs,2H),7.40−7.50(m,2H),4.32−4.42(m,1H),3.99−4.14(m,2H),2.94(bs,2H),2.01−2.12(m,2H),1.76−1.89(m,2H),1.43(s,9H)。
試薬として用いた4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、Cui らの米国特許出願第2006046991号に記載の通りに製造した。
[3]この化合物は、4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル[実施例2(2)]から、DCM中トリフルオロ酢酸を用いて、Boc基を脱離することにより製造した。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:361.31;RT:1.12min;NMRスペクトル(DMSOd6)8.53(d,1H),8.44(d,1H),8.29(s,1H),7.91(s,1H),7.78−7.86(m,2H),7.62(s,2H),7.41−7.49(m,2H),4.20(tt,1H),3.06(d,2H),2.61(td,2H),2.33(quintet,1H),2.00(d,2H),1.82(qd,2H)。
4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、化合物[3]を製造するための出発物質として用いた。
[4]マススペクトル:M+H+:316;RT:2.35min。
[5]マススペクトル:M+H+:380.22;RT:2.64min。
[6]マススペクトル:M+H+:370;RT:3.12min。
[7]マススペクトル:M+H+:387;RT:2.66min。
4−[[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メチル]モルホリンは、化合物[7]を製造するための出発物質として用いた。
[8]マススペクトル:M+H+:402.47;RT:2.06min。
[9]マススペクトル:M+H+:362.25;RT:2.91min。
[10]4−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを試薬として用い、カップリング反応後、Boc基をDCM中トリフルオロ酢酸で脱離した。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:372.11;RT:2.41min;NMRスペクトル:(DMSOd6) 8.56(1H,d),8.47(1H,d),7.79−7.88(2H,m),7.76(2H,s),7.41−7.50(2H,m),7.31(1H,t),7.18(1H,s),7.07(1H,d),6.92(1H,dd),3.15(4H,t),2.87(4H,t)。
試薬として用いた4−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通りに製造した。
二炭酸ジ−tert−ブチル(4.93g)を、アセトニトリル(50ml)中1−(3−ブロモフェニル)ピペラジン(4.95g)、トリエチルアミン(4.2g)及びDMAP(0.25g)の混合物に徐々に加え、そして得られた溶液を1時間撹拌した。次いで、反応混合物を蒸発させ、そしてDCM(200ml)で希釈し、そして水(100ml)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、シリカゲルパッドを通して濾過し、減圧下で蒸発させた。この様にして、4−(3−ブロモフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(7.44g)を得た。
マススペクトル:M+H+:341;RT:3.01min;NMRスペクトル:(DMSOd6)7.11(1H,t),7.03(1H,t),6.98(1H,ddd),6.82(1H,ddd),3.56(4H,t),3.13(4H,t),1.48(9H,s)。
ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.172g)、4−(3−ブロモフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(3.59g)、ビス(ピナコラト)ジボロン(3.21g)及び酢酸カリウム(2.06g)をフラスコ中に混ぜ合わせ、それを次いで五酸化リンを含むデシケータ内で乾燥した。次いで、フラスコを窒素でフラッシュし、1,4−ジオキサン(100ml)を加えた。得られた懸濁液を80℃で20時間撹拌した。混合物を放置して冷却させ、次いで、溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物を酢酸エチル(100ml)に再溶解し、水(100ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、シリカゲルパッドを通して濾過し、蒸発させた。得られた生成物をフラッシュシリカクロマトグラフィー(溶離溶媒:25%酢酸エチル/イソヘキサン)で精製した。この様にして、4−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(3.34g)を得た。
マススペクトル:M+H+=389;RT:3.23min;NMRスペクトル:(DMSOd6)7.32(3H,m),7.02(1H,ddd),3.57(4H,t),3.15(4H,t),1.48(9H,s),1.33(12H,s)。
[11]マススペクトル:M+H+:414;RT:2.03min。
試薬として用いた(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メタノンは、以下の通り製造した。
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩(1.15g)を、DMF(12ml)中4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)安息香酸 (1.25g)及びHOBT(0.82g)の溶液に、アルゴン雰囲気下で加えた。混合物を4時間撹拌した。次いで、混合物を徐々にDMF(6ml)中ピペリジン−4−オール(0.61g)の溶液に加えた。混合物を終夜撹拌し、その後減圧下で濃縮し、ジクロロメタン(50ml)を加えた。得られた混合物を水(20ml)、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で2回(2×20ml)、そして水(50ml)で洗浄した。溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、油状物質を得た。ジエチルエーテル(20ml)をこの油状物質に加え、そして混合物を30分間撹拌した。得られた混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。この様にして、(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メタノン(2.10g)を得た。
マススペクトル:M+H+:332;NMRスペクトル:(DMSOd6 、100℃で)7.70(d,2H),7.33(2,2H),4.42(d,1H),3.80−3.68(m,2H),3.22−3.10(m,2H),1.80−1.67(m,2H),1.5−1.3(m,2H),1.30(s,12H)。
[12]マススペクトル:M+H+:339.22;RT:2.76min。[13]マススペクトル:M+H+:316;RT:2.31min。
[14]4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを試薬として用い、カップリング反応後、Boc基をDCM中トリフルオロ酢酸で脱離した。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:372.11;RT:2.36min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.53(1H,d),8.43(1H,d),7.79−7.87(2H,m),7.66(2H,s),7.56(2H,d),7.41−7.49(2H,m),7.02(2H,d),3.10(4H,t),2.86(4H,t)。
[15]マススペクトル:M+H+:332.23;RT:2.96min。
[16]マススペクトル:M+H+:318.45;RT:2.1min。
[17]マススペクトル:M+H+:345.24;RT:2.34min。
[18]4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを試薬として用い、カップリング反応後、Boc基をDCM中トリフルオロ酢酸で脱離した。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:371.33;RT:1.89min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.57(1H,d),8.48(1H,d),7.79(2H,s),7.79−7.88(2H,m),7.63(2H,d),7.40−7.49(2H,m),7.32(2H,d),3.04(2H,d),2.55−2.66(3H,m),1.71(2H,d),1.54(2H,qd)。
試薬として用いた4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通りに製造した。
二炭酸ジ−tert−ブチル(0.914ml)を、DCM(34ml)中4−(4−ブロモフェニル)ピペリジン・塩酸塩(1.0g)及びトリエチルアミン(1.260ml)の溶液に一度に加えた。得られた溶液を70分間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、そしてイソヘキサンで洗浄した。濾液を蒸発させ、4−(4−ブロモフェニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.191g)を得た。
マススペクトル:M−tBu+=281.28;RT:2.33min;NMRスペクトル:(DMSOd6)7.53(2H,d),7.27(2H,d),4.12(2H,d),2.75−2.96(2H,m),2.68−2.79(1H,m),1.79(2H,d),1.47(9H,s),1.44−1.58(2H,m)。
ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.043g)を、DMSO(4ml)中の4−(4−ブロモフェニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.400g)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.358g)及び酢酸カリウム(0.392g)に、一度に加えた。得られた懸濁液を、80℃で20分間撹拌した。混合物を放置して冷却させ、次いで酢酸エチル及び水(20ml)の間で分配した。有機層を集め、水層を酢酸エチル(20ml)で抽出した。有機層を合わせて、飽和ブライン(20ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させた。得られた生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー(グラジエント溶離:0〜20%酢酸エチル/イソヘキサン)で精製した。この様にして、4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.378g)を得た。
マススペクトル:M−tBu+=288.44;RT:2.64min;NMRスペクトル:(DMSOd6)7.61(2H,d),7.26(2H,d),4.07(2H,d),2.71−2.91(2H,m),2.65−2.77(1H,m),1.74(2H,d),1.42(9H,s),1.42−1.55(2H,m),1.29(12H,s)。
[19]4−(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを試薬として用い、カップリング反応後、Boc基をDCM中のトリフルオロ酢酸で脱離した。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:373.09;RT:2.19min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.53(1H,d),8.47(1H,d),8.44(1H,d),7.79−7.91(3H,m),7.70(2H,s),7.41−7.49(2H,m),6.90(1H,d),3.47(4H,t),2.82(4H,t)。
[20]マススペクトル:M+H+:345.46;RT:2.11min。
[21]マススペクトル:M+H+:346.22;RT:2.97min。
[22]マススペクトル:M+H+:386;RT:2.66min。
[23]マススペクトル:M+H+:328.24;RT:2.46min。
[24]マススペクトル:M+H+:339.22;RT:2.63min。
[25]マススペクトル:M+H+:339.22;RT:2.71min。
[26]N,N−ジメチル−3−[[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ピリジル]オキシ]プロパン−1−アミンは、化合物[26]を製造するための出発物質として用いた。得られた生成物は以下の特性データを示した。
マススペクトル: M+H+:389;RT:2.78min。
[27]マススペクトル:M+H+:381.16;RT:1.88min。
[28]マススペクトル:M+H+:392.22;RT:2.82min。
[29]マススペクトル:M+H+:327.45;RT:2.54min。
[30]マススペクトル:M+H+:406; RT:2.63min。
[31]マススペクトル:M+H+:327.39;RT:2.62min。
[32]マススペクトル:M+H+:357.28;RT 3.55min。
[33]マススペクトル:M+H+:381.21;RT:2.55min。
[34]マススペクトル:M+H+:330;RT:2.10min。
[35]マススペクトル:M+H+:318.44;RT:2.13min。
[36]マススペクトル:M+H+:332.28;RT:2.97min。
[37]マススペクトル:M+H+:332.23;RT:2.95min。
[38]4−[3−メトキシ−4−[4,4,5,5−テトラ(メチル)−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル]フェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを試薬として用い、カップリング反応後、Boc基を反応媒体の濃縮過程中で残留ギ酸により開裂した。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:402;RT:2.36min。
試薬として用いた4−[3−メトキシ−4−[4,4,5,5−テトラ(メチル)−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル]フェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通りに製造した。
二炭酸ジ−tert−ブチル(8.77ml)を、DCM(50ml)中1−(3−メトキシフェニル)ピペラジン(6.6g)及びトリエチルアミン(9.57ml)の溶液に徐々に加えた。得られた溶液を1時間撹拌した。次いで反応混合物を蒸発させ、酢酸エチル(200ml)で希釈し、そして水(100ml)及び飽和ブライン(50ml)で順次洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、油状物質を得た。それを放置して結晶化させて、4−(3−メトキシフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(9.30g)を得た。
マススペクトル:M−tBu+:237;RT:2.52min;NMRスペクトル:(DMSOd6)7.12(t,1H),6.54(dd,1H),6.48(t,1H),6.40(dd,1H),3.73(s,3H),3.47(m,4H),3.09(m,4H),1.44(s,9H)。
臭素(0.85ml)を、酢酸(30ml)中4−(3−メトキシフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(4.0g)の溶液に加えた。得られた溶液を、0℃で1時間撹拌した。次いで反応混合物を蒸発乾固し、酢酸エチルに再溶解し、そして飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、粗生成物を得た。この物質をフラッシュシリカクロマトグラフィー(グラジエント溶離:0〜10%酢酸エチル/DCM)で精製した。この様にして、4−(4−ブロモ−3−メトキシフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル3.89g)を得た。
マススペクトル:M−tBu+:315;RT:2.77min;NMRスペクトル:(DMSOd6)7.36(d,1H),6.66(d,1H),6.47(dd,1H),3.84(s,3H),3.47(m,4H),3.16(m,4H),1.44(s,9H)。
1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(0.097g)を、DMSO(10ml)中ビス(ピナコラト)ジボロン(0.41g)、4−(4−ブロモ−3−メトキシフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.50g)及び酢酸カリウム(0.46g)の溶液に加えた。得られた溶液を140℃で1時間撹拌した。次いで反応混合物を酢酸エチル(100ml)で希釈し、そして水(100ml)及び飽和ブライン(10ml)で順次洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、粗生成物を得た。この物質をフラッシュシリカクロマトグラフィー(グラジエント溶離:0〜50%酢酸エチル/イソヘキサン)で精製した。この様にして、4−[3−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.50g)を得た。
マススペクトル:M+H+:419.39;RT 2.75min。
[39]マススペクトル:M+H+:395.21;RT:2.8min。
[40]マススペクトル:M+H+:313.23;RT:2.73min。
[41]マススペクトル:M+H+:402.32;RT:2.37min。
N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミドを、化合物[41]を製造するための出発物質として用いた。
[42]マススペクトル:M+H+:332.23;RT:2.83min。
[43]マススペクトル:M+H+:338.24;RT:3.25min。
[44]マススペクトル:M+H+:313.23;RT 2.73min。
[45]4−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを試薬として用い、カップリング反応後、Boc基をDCM中のトリフルオロ酢酸で脱離した。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:390.32;RT:2.54min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.89(brs,1H),8.42(d,1H),7.85(m,2H),7.55(t,1H),7.47(m,1H),7.27(s,1H),7.15(s,1H),7.02(s,1H),6.96(m,1H),3.47(m,4H),3.28(m,4H)。
試薬として用いた4−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通りに製造した:
二炭酸ジ−tert−ブチル(6.58 ml)を、DCM(50ml)中1−(3−フルオロフェニル)ピペラジン(4.64g)及びトリエチルアミン(7.18ml)の溶液に徐々に加え、得られた溶液を1時間撹拌した。次いで反応混合物を蒸発させ、酢酸エチル(200ml)で希釈し、そして水(100ml)及び飽和ブライン(50ml)で順次洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて油状物質を得、それを放置して結晶化させ、4−(3−フルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(7.20g)を得た。
マススペクトル:M−tBu+:225;RT:2.81min;NMRスペクトル:(DMSOd6)7.23(m,1H),6.77(m,2H),6.57(m,1H),3.47(m,4H),3.16(m,4H),1.42(s,9H)。
臭素(0.809ml)を、酢酸(30ml)中の4−(3−フルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(4.0g)に加えた。得られた溶液を1時間撹拌した。次いで反応混合物を蒸発させ、酢酸エチル(200ml)に再溶解し、そして飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発乾固した。得られた固体をフラッシュシリカクロマトグラフィー(グラジエント溶離:0〜10%酢酸エチル/DCM)で精製し、4−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.95 g)を得た。
マススペクトル:M−tBu+:303;RT:3.09min;NMRスペクトル:(DMSOd6)7.47(t,1H),6.96(dd,1H),6.75(dd,1H),3.47(m,4H),3.16(m,4H),1.42(s,9H)。
1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(0.14g)を、DMSO(10ml)中のビス(ピナコラト)ジボロン(0.59g)、4−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.70g)及び酢酸カリウム(0.67g)に加え、得られた溶液を、120℃で1時間撹拌した。次いで反応混合物を酢酸エチル(100ml)で希釈し、水(50ml)で3回洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発乾固した。得られた固体をフラッシュシリカクロマトグラフィー(グラジエント溶離:20〜70%酢酸エチル/イソヘキサン)で精製した。この様にして、4−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.26g)を得た。
マススペクトル:M+H+:351;RT:3.16min。
[46]マススペクトル:M+H+:371.6;RT:3.49min;NMRスペクトル:(CDCl3)8.52(1H,d),8.48(1H,d),7.75(1H,ddd),7.60(1H,ddd),7.32−7.38(3H,m),7.13(1H,dd),7.05(1H,d),6.95(2H,brs),6.95(1H,dd),3.25(4H,m),1.76(4H,m),1.62(2H,m)。
[47]マススペクトル:M+H+:327.5;RT:2.66min;NMRスペクトル:(CDCl3)8.53(1H,d),8.48(1H,d),7.76(1H,ddd),7.61(1H,ddd),7.58(1H,d),7.55(1H,br.s),7.49(1H,dd),7.37−7.39(2H,m),7.34(1H,dd),7.02(2H,brs),3.85(2H,s)。
[48]マススペクトル:M+H+:366.4;RT:2.38min。
[49]4−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)モルホリンは、化合物[49]を製造するための出発物質として用いた。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:373.5;RT:2.77min。
[50]マススペクトル:M+H+:331.5;RT:3.09min;NMRスペクトル:(CDCl3)8.53(1H,d),8.50(1H,d),7.75(1H,ddd),7.60(1H,ddd),7.37(2H,m),7.33(1H,d),6.95(1H,ddd),6.91(1H,dd),6.9(2H,brs),6.76(1H,ddd),3.04(6H,s)。
[51]マススペクトル:M+H+:327.4;RT:2.65min。
[52]マススペクトル:M+H+:382.5;RT:2.66min。
[53]この生成物は、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(3−ピペラジン−1−イルフェニル)ピリジン−2−アミン[実施例2(10)]を、後述の実施例3に記載された手順と類似のメチル化手順で反応させることにより得られた。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:386.5;RT:2.66min。
4−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを試薬として用い、カップリング反応後、Boc基をDCM中のトリフルオロ酢酸で脱離した。
[54]この生成物は、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[6−(ピペラジン−1−イル)−3−ピリジル]ピリジン−2−アミン[実施例2(19)]を、後述の実施例3に記載された手順と類似のメチル化手順で反応させることにより得られた。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:387.5;RT:2.40min。
4−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ピリジル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを試薬として用い、カップリング反応後、Boc基をDCM中のトリフルオロ酢酸で脱離した。
[55]以下の条件を、実施例2(55)を製造するために用いた。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(60.5mg)を、アルゴン雰囲気下、メタノール(15ml)に溶解した、1−テトラヒドロピラン−2−イル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール(779mg)、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−ブロモ−ピリジン−2−アミン(500mg)及びフッ化セシウム(524mg)の脱気した懸濁液に撹拌しつつ加えた。得られた混合物を、マイクロウエーブ中120℃で20分間加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲル上に吸着させた。粗生成物を、シリカゲル上で、10〜80%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(1−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン(444mg)を得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.60−1.82(m,3H),2.04−2.23(m,3H),3.71−3.79(m,1H),4.08−4.15(m,1H),5.44(dd,1H),6.91(bs,2H),7.34−7.41(m,2H),7.60(dd,1H),7.75(dd,1H),7.84(s,1H),7.89(s,1H),8.39(d,1H),8.41(d,1H);マススペクトル:M+H+:362。
出発物質として用いた1−テトラヒドロピラン−2−イル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾールは、以下の通りに製造した。
ブチルリチウム(18.17ml、ヘキサン中2.5M)を、THF(400ml)中4−ブロモ−1−テトラヒドロピラン−2−イル−ピラゾールの溶液に、窒素雰囲気下、−100〜−80℃で加えた。混合物を−90℃で1時間撹拌した。トリメトキシボラン(5.07ml)を−70℃で加え、そして混合物を、更に30分間撹拌した。混合物を15%の塩化アンモニウム溶液(5ml)でクエンチし、混合物を放置して室温に温め、そして30分間撹拌した。有機層を分離し、水層をTHF(20ml)で抽出した。合わせた有機部分を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして溶媒を減圧下で蒸発させ、粗製のボロン酸を得た。2,3−ジメチルブタン−2,3−ジオール(5.11g)を、THF中のボロン酸溶液に、4オングストロームのモレキュラーシーブ(100mg)と一緒に加えた。混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を減圧下で蒸発させた。水(5ml)を加え、混合物をヘプタン(3×10ml)で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させ、1−テトラヒドロピラン−2−イル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール(8.80g)を得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.31(s,1H),1.54−1.76(m,4H),1.95−2.17(m,2H),3.66−3.73(m,1H),4.01−4.07(m,1H),5.41(dd,1H),7.82(s,1H),7.94(s,1H)。
4−ブロモ−1−テトラヒドロピラン−2−イル−ピラゾールを、Tolf et al., Acta Chemica Scandinavica, Series B: Organic Chemistry and Biochemistry (1982), B36
(2), 101−7に従って合成した。
〔実施例3〕
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(1.8g)を、メタノール(40ml)に溶解した、酢酸(2.86μL)及び37%のホルムアルデヒド水の混合物に加え、そして得られた溶液を15分間撹拌した。次いで、ナトリウムシアノボロヒドリド(0.377g)を加え、混合物を更に3時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、DCMで希釈し、シリカゲル上で(グラジエント溶離:5〜10%の7Nメタノール性アンモニア/ジクロロメタン)溶離するフラッシュシクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(1.180g)を得た。
マススペクトル:M+H+:375.1;RT:1.73min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.53(d,1H),8.44(d,1H),8.32(d,1H),7.92(d,1H),7.85(m,1H),7.80(m,1H),7.64(brs,2H),7.46(m,2H),4.13(m,1H),2.88(brm,2H),2.23(s,3H),2.04(m,6H)。
〔実施例4〕
実施例3に記載した手順と類似の手順を用い、適切なアルデヒド又はケトンを適切なアミンと反応させ、表IIに記載の化合物を得た。
Figure 2011500778
[1]アセトアルデヒドを、化合物[1]を製造するために用いた。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:389.30;RT:1.52min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.53(1H,d),8.44(1H,d),8.32(1H,s),7.91(1H,s),7.82−7.87(1H,m),7.77−7.82(1H,m),7.62(2H,s),7.41−7.50(2H,m),4.09−4.20(1H,m),2.99(2H,d),2.40(2H,q),1.92−2.14(6H,m),1.04(3H,t)。
〔実施例5〕
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−イソプロピル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
2−ヨードプロパン(0.029ml)を、DMA(3ml)中3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(0.100g)及びトリエチルアミン(0.058ml)の溶液に一度に加え、そして得られた溶液を30分間撹拌した。更に2−ヨードプロパン(0.029ml)を加え、温度を50℃に上げ、反応混合物を、更に90分間撹拌した。2−ヨードプロパン(0.029ml)の第三の部分を加え、次いでトリエチルアミン(0.058ml)を加え、反応混合物を50℃で更に1時間加熱した。次いで反応混合物を蒸発乾固し、DMSO(3.6ml)に再溶解し、粗生成物を、分取型 X bridge HPLC(C18、OBDカラム、5μシリカ、21mm直径、100mm長さ)で、溶離液として、アンモニア1%含む水及びMeCNの徐々に極性が低下する混合物を用いて精製した。この様にして、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−イソプロピル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(0.065g)を得た。
マススペクトル:M+H+:403.17;RT:2.49min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.53(1H,d),8.44(1H,d),8.32(1H,s),7.90(1H,s),7.82−7.86(1H,m),7.77−7.81(1H,m),7.62(2H,s),7.41−7.49(2H,m),4.05−4.16(1H,m),2.91(2H,d),2.77(1H,quintet),2.29(2H,t),2.02−2.11(2H,m),1.94(2H,qd),1.01(6H,d)。
〔実施例6〕
3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
トルエン中2Mのトリメチルアルミニウム(0.75ml)を、トルエン(30ml)中2−ブロモ−6−フルオロ−アニリン(0.229g)の溶液に加えた。混合物を30分間撹拌し、次いで2−アミノ−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボン酸メチル(0.19g)を加えた。混合物を120℃で18時間加熱し、次いで放置して冷却させ、次いで10%の水性Rochelle塩溶液でクエンチした。有機画分をSCXイオン交換クロマトグラフィーで精製し、粗製の2−アミノ−N−(2−ブロモ−6−フルオロフェニル)−5−[1−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボキサミドを得た。
マススペクトル:M+H+:472.1;RT:0.87min。
2−アミノ−N−(2−ブロモ−6−フルオロフェニル)−5−[1−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボキサミドをDME(10ml)に溶解し、ヨウ化銅(0.03g)、1,10−フェナントロリン(0.058g)及び炭酸セシウム(0.156g)の混合物に加えた。混合物を100Wのマイクロウエーブ反応器内で、120℃で1時間加熱し、次いで放置して冷却させ、メタノール(10ml)で希釈した。混合物をSCXイオン交換クロマトグラフィー(7Mのメタノール性アンモニアで溶離)で精製し、次いで濃縮乾固した。次いで粗生成物を分取型HPLCで精製した。この様にして、3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(0.021g)を得た。
マススペクトル:M+H+:392.18;RT:1.23 min。
試薬として用いた2−アミノ−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボン酸メチルは、以下の通りに製造した。
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.915g)を、ジオキサン(150ml)及び水(38ml)中2−アミノ−5−ブロモ−ピリジン−3−カルボン酸メチル(3.66g)、4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(6.57g)及び炭酸セシウム(4.31ml)の溶液に、窒素雰囲気下で加えた。得られた混合物を、80℃で2時間撹拌し、次いで蒸発乾固し、酢酸エチル(200ml)に再溶解した。この混合物を水(200ml)で、次いで飽和ブライン(200ml)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で蒸発させた。残留物をフラッシュシリカクロマトグラフィー(グラジエント溶離:0〜5%の7Mメタノール性アンモニア/DCM)で精製した。この様にして、2−アミノ−5−[1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボン酸メチル(2.99g)を得た。
マススペクトル:M+H+:402.24;RT:1.78min。
チオニルクロリド(0.598ml)を、メタノール(100ml)中2−アミノ−5−[1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボン酸メチル(2.99g)の溶液に滴下しながら加えた。得られた溶液を、80℃で3時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をSCXイオン交換クロマトグラフィー(7Mのメタノール性アンモニアで溶離)で精製した。この様にして、2−アミノ−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボン酸メチル(2.69g)を得た。
マススペクトル:M+H+:302.2;RT:0.63min。
酢酸(4.26μL)を、メタノール(100ml)中2−アミノ−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボン酸メチル(2.245g)及び37%のホルムアルデヒド(0.666ml)に加えた。得られた混合物を5分間撹拌した。次いで、ナトリウムシアノボロヒドリド(0.562g)を加え、そして混合物を更に30分間撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物をSCXイオン交換クロマトグラフィーで精製(7Mのメタノール性アンモニアで溶離)し、純粋な画分を蒸発乾固した。粗生成物をフラッシュシリカクロマトグラフィー(グラジエント溶離:0〜10%メタノール性アンモニア/DCM)で精製した。この様にして、2−アミノ−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボン酸メチル(1.990g)を得た。
マススペクトル:M+H+:316.2;RT:0.64 min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.43(d,1H),8.14(d,1H),8.12(d,1H),7.75(d,1H),7.03(brs,2H),4.02(m,1H),3.78(s,3H),2.79(brm,2H),2.14(s,3H),1.93(m,6H)。
標題化合物は、また、以下の方法で製造することができる。
37%ホルムアルデヒド水溶液(0.015ml)を、0℃で、ジクロロメタン(6ml)及びメタノール(6ml)に溶解した3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミンに、5分間かけて撹拌しつつ加えた。得られた混合物を、0℃で10分間撹拌した。ナトリウムトリアセトキシヒドロボラート(233mg)を0℃で混合物に加え、そして0℃で10分間撹拌した。7Nのメタノール性アンモニア(20ml)を混合物に加え、そしてシリカゲル上に吸着させた。粗生成物を、2〜6%の7Nメタノール性アンモニア/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、熱アセトニトリル中で摩砕し、濾過し、減圧下で乾燥し、3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(268mg)を固体として得た。
〔実施例7〕
実施例6に記載した手順と類似の手順を用いて、適切な2−ブロモアニリンを適切なピリジン−3−カルボキシラートと反応させて、表IIIに記載の化合物を得た。特に指示のない限り、使用した必要とされる2−ブロモアニリンは、市場で入手可能であった。
Figure 2011500778
[1]マススペクトル:M+H+:393.18;RT:1.15min;NMRスペク
トル:(DMSOd6)8.55(d,1H),8.42(d,1H),8.32(d,1H),7.91(d,1H),7.82(dd,1H),7.72(dd,1H),7.62(brs,2H),7.31(ddd,1H),4.13(m,1H),2.89(brm,2H),2.24(s,3H),2.04(m,6H)。
[2]マススペクトル:M+H+:393.25;RT:1.18min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.46(d,1H),8.32(d,1H),8.24(d,1H),7.84(d,1H),7.80(dd,1H),7.70(dd,1H),7.52(brs,2H),7.25(ddd,1H),4.06(m,1H),2.82(brm,2H),2.17(s,3H),1.97(m,6H)。
[3]マススペクトル:M+H+:452.1;RT:1.39min。
[4]マススペクトル:M+H+:416.23;RT:1.47min。
[5]マススペクトル:M−H+:452.1;RT 1.42min。
[6]マススペクトル:M+H+:411.3;RT 1.23min。
[7]マススペクトル:M+H+:408.15;RT 1.34min。
[8]マススペクトル:M+H+:388.2;RT 2.13min。
[9]マススペクトル:M+H+:388.2;RT 1.40min。
[10]マススペクトル:M+H+:458.17;RT:1.53min。
[11]マススペクトル:M+H+:442.17;RT1.52min。
〔実施例8〕
3−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
2Mの炭酸ナトリウム溶液(0.206ml)を、DMF:DME:水:エタノール=2:7:3:2の混合物(3ml)中の5−ブロモ−3−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン(0.100g)、4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.143g)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.012g)の懸濁液に、撹拌しつつ一度に加えた。反応液を、100Wのマイクロウエーブ反応器内で、140℃で20分間加熱した。混合物を濃縮乾固し、DCM(3ml)中に再溶解した。トリフルオロ酢酸(3ml)を1分間かけて滴下した。得られた溶液を10分間撹拌し、ついで蒸発乾固した。得られた固体を、SCXイオン交換クロマトグラフィー(7Mのメタノール性アンモニアで溶離)で精製した。次いで、溶液を蒸発乾固し、そして分取型HPLC(Waters XBridge Prep C18 OBDカラム、5μシリカ、21mm直径、150mm長さ)で、溶離液として水(1%のギ酸含有)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合溶媒を用いて精製した。所望の化合物を含む画分を、再度、7Nのメタノール性アンモニア、次いでDCMを用いてカラムから溶離するSCXイオン交換クロマトグラフィーで精製し、次いで蒸発乾固した。この様にして、3−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(0.024g)を得た。
マススペクトル:M+H:362.40;RT:0.94min;NMRスペクトル:(DMSOd6)9.14(1H,s),8.62(1H,d),8.58(1H,d),8.45(1H,d),8.30(1H,s),7.92(1H,s),7.89(1H,dd),7.64(2H,s),4.17−4.28(1H,m),3.09(2H,d),2.65(2H,t),2.02(2H,d),1.84(2H,qd)。
試薬として用いた5−ブロモ−3−オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミンは、以下の通りに製造した。
3−アミノピリジン−4−オール(2.90g)及び2−アミノ−5−ブロモ−ピリジン−3−カルボン酸(5.72g)をポリリン酸(100ml)に加え、そして200℃で5時間撹拌した。反応混合物を水(100ml)でクエンチし、混合物を、pHが12.5になるまで10Nの水酸化ナトリウムで塩基性にした。得られた沈殿物を濾過により集め、水、次いでメタノールで洗浄し、減圧乾燥した。この様にして、5−ブロモ−3−(オキサゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル)ピリジン−2−アミン(6.06g)を得た。
〔実施例8A〕
実施例8に記載された手順と類似の手順を用いて、適切なブロモピリジンを、適切なボロン酸、又は記載されている場合は、適切なボロン酸エステルと反応させ、表IVに記載の化合物を得た。特に指示のない限り、Boc保護化した試薬は、これらの化合物の手順に用いられなかった。
Figure 2011500778
Figure 2011500778
註:これらの生成物は、以下の特性データを示した。
[1]マススペクトル:M+H+:291.24;RT:1.90min;NMRスペクトル:(DMSOd6)9.14(1H,s),8.62(1H,d),8.39(1H,d),8.35(1H,d),7.89(1H,d),7.87(2H,s)。
[2]マススペクトル:M+H+:412.28;RT:1.17min。
[3]マススペクトル:M+H+:367.32;RT:1.30min。
[4]マススペクトル:M+H+:374.39;RT:1.50min。
[5]マススペクトル:M+H+:325.32;RT:1.19min。
[6]マススペクトル:M+H+:382.32;RT:1.36min。
[7]マススペクトル:M+H+:372.40;RT:1.55min;NMRスペクトル:(DMSOd6)9.16(1H,d),8.71(1H,d),8.63(1H,d),8.60(1H,d),8.59(1H,s),8.12(1H,t),7.95(1H,dd),7.89(2H,s),7.87(1H,t),7.81(1H,d),7.56(1H,t),2.88(1H,d 6重線(sextet)),0.70−0.77(2H,m),0.58−0.64(2H,m)。
N−シクロプロピル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミドを、化合物[7]を製造するための出発物質として用いた。
[8]マススペクトル:M+H+:416.35;RT:1.10min。
(4−ヒドロキシ−1−ピペリジル)−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メタノンを、化合物[8]を製造するための出発物質として用いた。
[9]マススペクトル:M+H+:332.35;RT:1.04min;NMRスペクトル:(DMSOd6)9.16(1H,d),8.73(1H,d),8.63(1H,d),8.61(1H,d),8.05(1H,s),7.99(2H,d),7.9
4(1H,dd),7.92(2H,s),7.83(2H,d),7.40(1H,s)。
[10]マススペクトル:M+H+:450.43;RT:1.87min。
[11]マススペクトル:M+H+:314.4;RT:1.86min。
[12]マススペクトル:M+H+:402.45;RT:1.43min。
モルホリノ−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メタノンを、化合物[12]を製造するための出発物質として用いた。
[13]マススペクトル:M+H+:436.43;RT:1.79min。
[14]マススペクトル:M+H+:445.47;RT:1.41min。
[15]マススペクトル:M+H+:431.3;RT:2.02min。
[16]マススペクトル:M+H+:328.43;RT:1.78min。
[17]マススペクトル:M+H+:417.29;RT:1.97min。
N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミドを、化合物[17]を製造するための出発物質として用いた。
[18]マススペクトル:M+H+:388.31;RT:1.94min。
4−[[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メチル]モルホリンを、化合物[18]を製造するための出発物質として用いた。
[19]マススペクトル:M+H+:415.27;RT:1.63min。
[20]マススペクトル:M+H+:386.49;RT:2.37min。
[21]マススペクトル:M+H+:372.49;RT:2.52min。
[22]マススペクトル:M+H+:429.47;RT:1.70min。
[23]マススペクトル:M+H+:316.44;RT:1.44min。
[24]マススペクトル:M+H+:403.48;RT:1.47min。
[25]マススペクトル:M+H+:374.44;RT:1.22min。
[26]3−[(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−カルボニル)アミノ]フェニルボロン酸を試薬として用い、カップリング反応後、Boc基を2MのHClで脱離した。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:415.27;RT:2.21:min。
試薬として用いた[3−[(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−カルボニル)アミノ]フェニル]ボロン酸は、以下の通りに合成した。
ジイソプロピルエチルアミン(14.93ml)を、DMA(400ml)中1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−カルボン酸(15.69g)及びHATU(20.06g)の溶液の加え、溶液を20分間撹拌した。次いで、3−アミノフェニルボロン酸(7.97g)を加え、そして溶液を更に30分間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物をアセトニトリル(300ml)に溶解した。7Mのメタノール中アンモニア(60ml)を加え、得られた混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(2〜8%メタノール/DCMで溶離)で精製した。この様にして、[3−[(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−カルボニル)アミノ]フェニル]ボロン酸(16.0g)を得た。
マススペクトル:M+H+:347.49;RT:1.74min;NMRスペクトル:(DMSOd6)9.85(1H,s),8.00(2H,s),7.86(1H,s),7.71(1H,d),7.47(1H,d),7.25(1H,t),4.00(2H,d),3.61(2H,m),3.14(2H,m),1.76(2H,m),1.49(2H,m),1.41(9H,s)。
[27]3−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]フェニルボロン酸を試薬として用い、カップリング反応後、Boc基を2MのHCLで脱離した。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:318.3;RT:1.75min。
[28]マススペクトル:M+H+:355.44;RT:1.72min。
〔実施例9〕
3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
2Mの炭酸ナトリウム溶液(0.206ml)を、DMF:DME:水:エタノール=2:7:3:2の混合物(3ml)中5−ブロモ−3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン(0.100g)、4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.143g)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.012g)の懸濁液に、撹拌しつつ一度に加えた。反応溶液を100Wのマイクロウエーブ反応器中で、160℃で20分間加熱した。混合物を濃縮乾固し、DCM(3ml)に再溶解した。トリフルオロ酢酸(3ml)を、1分間かけて滴下しながら加えた。得られた溶液を10分間撹拌し、次いで蒸発乾固した。得られた固体を、SCXイオン交換クロマトグラフィー(7Mのメタノール性アンモニアで溶離)で精製した。溶液を蒸発乾固し、残留物を分取型HPLC(Waters XBridge Prep C18 OBDカラム、5μシリカ、21mm直径、150mm長さ)で、溶離液として水(1%のギ酸含有)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合溶媒を用いて精製した。所望の化合物を含む画分を、7Nのメタノール性アンモニア、次いでDCMを用いてカラムから溶離するSCXで再度精製し、次いで蒸発乾固した。この様にして、3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(0.052g)を得た。
マススペクトル:M+H:362.34;RT:1.28min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.57(1H,d),8.46(1H,d),8.40(1H,dd),8.34(1H,s),8.24−8.30(1H,m),7.94(1H,s),7.65(2H,s),7.48−7.56(1H,m),4.15−4.27(1H,m),3.08(2H,d),2.63(2H,t),2.01(2H,d),1.84(2H,qd)。
試薬として用いた5−ブロモ−3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミンは、以下の通りに製造した。
3−アミノピリジン−2−オール(0.20g)及び2−アミノ−5−ブロモ−ピリジン−3−カルボン酸(0.394g)を、ポリリン酸(10ml)中、200℃で5時間撹拌した。反応混合物を水(10ml)でクエンチし、混合物を10Nの水酸化ナトリウム溶液を加えて、pH11.6の塩基性にした。得られた沈殿を濾過により集め、水(10ml)、次いでメタノール(10ml)で洗浄し、減圧乾燥した。この様にして、5−ブロモ−3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン(0.253g)を得た。
マススペクトル:M+H+:291.15;RT:2.10min;NMRスペクトル
(DMSOd6)8.41(1H,dd),8.38(1H,d),8.34(1H,d),8.29(1H,dd),7.85(2H,s),7.53(1H,dd)。
〔実施例9A〕
実施例9に記載された手順と類似の手順を用いて、適切なブロモピリジンを、適切なボロン酸、又は記載されている場合は適切なボロン酸エステルと反応させ、表Vに記載の化合物を得た。特に指示のない限り、Boc保護化した試薬は、これらの化合物の製造に用いられなかった。
Figure 2011500778
Figure 2011500778
:これらの生成物は、以下に示す特性データを示した。
[1]マススペクトル:M+H+:314.36;RT:2.08min。
[2]マススペクトル:M+H+:376.43;RT:1.42min。
[3][3−[(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−カルボニル)アミノ]フェニル]ボロン酸を試薬として用いた。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:415.46;RT:2.40 min。このマスイオンは、Boc脱保護化合物に対応する。
[4]マススペクトル:M+H+:333.41;RT:2.15min。
[5]マススペクトル:M+H+:403.47;RT:1.67min。
[6](4−ヒドロキシ−1−ピペリジル)−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メタノンを、化合物[6]を製造するための出発物質として用いた。生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:416.42;RT:1.48min。
[7]マススペクトル:M+H+:431.47;RT:1.93min。
[8]マススペクトル:M+H+:372.48;RT:2.34min。
[9]マススペクトル:M+H+:386.39;RT:2.60min。
[10]マススペクトル:M+H+:408.39;RT:1.98min。
[11]N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミドを、化合物[11]を製造するための出発物質として用いた。生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:417.47;RT:1.71min。
[12]モルホリノ−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メタノンを、化合物[12]を製造するための出発物質として用いた。生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:402.43;RT:1.64min。
[13]マススペクトル:M+H+:319.44;RT:1.67min。
[14]マススペクトル:M+H+:412.38;RT:1.54min。
[15]マススペクトル:M+H+:355.46;RT:1.92min。
[16]マススペクトル:M+H+:328.40;RT:2.01min。
[17]N−シクロプロピル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミドを、化合物[17]を製造するための出発物質として用いた。生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:372.44;RT:1.78 min。
[18]マススペクトル:M+H+:415.42;RT:1.56min。
[19]マススペクトル:M+H+:325.36;RT:1.65min。
[20]マススペクトル:M+H+:429.47;RT:1.84min。
[21]4−[[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メチル]モルホリンを、化合物[21]を製造するための出発物質として用いた。生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:388.47;RT 1.93:min。
[22]マススペクトル:M+H+:445.41;RT:1.60min。
[23]マススペクトル:M+H+:374.27;RT:2.28min。
〔実施例10〕
3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
2Mの炭酸ナトリウム溶液(0.206ml)を、DMF:DME:水:エタノール=2:7:3:2の混合物(3ml)中5−ブロモ−3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン(0.100g)、4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.143g)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.012g)の懸濁液に、撹拌しつつ一度に加えた。反応液を100Wのマイクロウエーブ反応器中で、160℃で20分間加熱した。次いで混合物を濃縮乾固し、DCM(3ml)に再溶解した。トリフルオロ酢酸(3ml)を、1分間かけて滴下しながら加えた。得られた溶液を10分間撹拌し、次いで蒸発乾固した。粗生成物をSCXイオン交換クロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を、7Mのメタノール中アンモニアを用いたカラムから溶離し、生成物を含む画分を蒸発乾固した。粗生成物を分取型HPLC(Waters XBridge Prep C18 OBDカラム、5μシリカ、21mm直径、150mm長さ)で、溶離液として水(1%のギ酸含有)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合溶媒を用いて精製した。所望の化合物を含む画分を、7Mのメタノール中のアンモニア、次いでDCMを用いてカラムから溶離するSCXクロマトグラフィーで精製した。この様にして、3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(0.028g)を得た。
マススペクトル:M+H+:362.33;RT:1.13min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.59(1H,d),8.56(1H,dd),8.46(1H,d),8.30(1H,s),8.22(1H,dd),7.91(1H,s),7.65(2H,s),7.49(1H,dd),4.15−4.25(1H,m),3.07(2H,d),2.62(2H,t),2.01(2H,d),1.82(2H,qd)。
試薬として用いた5−ブロモ−3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミンは、以下の通り製造した。
2−アミノピリジン−3−オール(0.20g)及び2−アミノ−5−ブロモ−ピリジン−3−カルボン酸(0.394g)を、ポリリン酸(10ml)中、200℃で5時間撹拌した。反応混合物を水(100ml)でクエンチし、混合物を、10Nの水酸化ナトリウム溶液を加えて、pH11.6の塩基性にした。沈殿物を濾過により集め、水(10ml)、次いでメタノール(10ml)で洗浄し、減圧乾燥した。この様にして、5−ブロモ−3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン(0.250g)を得た。
マススペクトル:M+H+:291.14;RT:1.91min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.56(1H,dd),8.40(1H,d),8.36(1H,d),8.23(1H,dd),7.84(2H,s),7.50(1H,dd)。
〔実施例10A〕
実施例10に記載された手順と類似の手順を用いて、適切なブロモピリジンを、適切なボロン酸、又は記載されている場合は適切なボロン酸エステルと反応させ、表VIに記載の化合物を得た。特に指示のない限り、Boc保護化した試薬は、これらの化合物の製造に用いられなかった。
Figure 2011500778
Figure 2011500778
:これらの生成物は、以下の特性データを示した。
[1]マススペクトル:M+H+:374.45;RT:1.58min。
[2]マススペクトル:M+H+:445.44;RT:1.05min。
[3][3−[(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−カルボニル)アミノ]フェニル]ボロン酸を、試薬として用いた。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:515.49;RT:2.05min。このマスイオンは、Boc脱保護化合物に対応している。
[4]マススペクトル:M+H+:301.39;RT:0.85min。
[5]マススペクトル:M+H+:376.42;RT:1.05min。
[6]N−シクロプロピル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミドを、化合物[6]を製造するための出発物質として用いた。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:372.43; RT:1.38min。
[7]マススペクトル:M+H+:372.47;RT:1.09min。
[8]マススペクトル:M+H+:415.44;RT:0.93min。
[9]マススペクトル:M+H+:429.46;RT:1.08min。
[10]マススペクトル:M+H+:408.35;RT:1.68min。
[11]マススペクトル:M+H+:386.47;RT:1.11min。
[12]N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミドを、化合物[12]を製造するための出発物質として用いた。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:417.46;RT:1.01min。
[13](4−ヒドロキシ−1−ピペリジル)−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メタノンを、化合物[13]を製造するための出発物質として用いた。得られた生成物は、以下の特性データを示した。マススペクトル:M+H+:416.41;RT:1.12min。
[14]モルホリノ−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メタノンを、化合物[14]を製造するための出発物質として用いた。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:402.41;RT:1.26min。
[15]以下の条件が用いられた。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(47.2mg)、トリシクロヘキシルホスフィン(28.9mg)及びリン酸カリウム(656mg)を、1,4−ジオキサン(2ml)及び水(0.400ml)中5−ブロモ−3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン(300mg、1.03 mmol)、N−(2−ジメチルアミノエチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミド(361mg、1.13mmol)の脱気した溶液に、窒素雰囲気下で加えた。懸濁液を90℃で4時間撹拌した。混合物を濾過し、溶媒を除去した。混合物をシリカゲル上に吸着させ、粗生成物を、シリカゲル上で、10%メタノール/ジクロロメタン、次いで10%のメタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−N−(2−ジメチルアミノエチル)ベンズアミドを得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)2.19(s,6H),2.42(t,2H),3.35−3.42(m,2H),7.50(dd,1H),7.84(d,2H),7.91(bs,2H),7.95(d,2H),8.26(dd,1H),8.45(t,1H),8.56(dd,1H),8.61(d,1H),8.73(d,1H);マススペクトル:M+H+403。
[16]マススペクトル:M+H+:333.41;RT:1.66min。
[17]マススペクトル:M+H+:372.46;RT:1.20min。
[18]マススペクトル:M+H+:403.45;RT:1.02min。
[19]マススペクトル:M+H+:325.36;RT:1.28min。
〔実施例11〕
3−オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
2Mの炭酸ナトリウム溶液(0.249ml)を、DMF:DME:水:エタノール=2:7:3:2の混合物(4ml)中5−ブロモ−3−オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン(0.121g)、4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.188g)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.015g)の懸濁液に、撹拌しつつ一度に加えた。反応液を、100Wのマイクロウエーブ反応器内で160℃で20分間加熱した。次いで混合物を濃縮乾固し、DCM(3ml)に再溶解した。トリフルオロ酢酸(3ml)を、1分間かけて滴下しながら加えた。得られた溶液を15分間撹拌し、次いで蒸発乾固した。粗生成物をSCXイオン交換クロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を、7Mのメタノール性アンモニアを用いてカラムから溶離した。粗物質を、分取型HPLC(Waters XBridge Prep C18 OBDカラム、5μシリカ、21mm直径、100mm長さ)で、溶離液として水(1%のギ酸含有)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合溶媒を用いて精製した。所望の化合物を含む画分を、7Mのメタノール性アンモニア、次いでDCMを用いてカラムから溶離するSCXクロマトグラフィーで精製し、蒸発乾固した。この様にして、3−オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(0.032g)を得た。マススペクトル:M+H+:362.11;RT:1.56min;NMRスペクトル:(DMSOd6)9.14(1H,s),8.62(1H,d),8.57(1H,d),8.45(1H,d),8.30(1H,s),7.91(1H,s),7.89(1H,dd),7.64(2H,s),4.14−4.25(1H,m),3.06(2H,d),2.61(2H,td),2.24(1H,s),1.96−2.04(2H,m),1.82(2H,qd)。
試薬として用いた5−ブロモ−3−オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミンは、以下の通りに製造した。
4−アミノピリジン−3−オール(0.074g)及び2−アミノ−5−ブロモ−ピリジン−3−カルボン酸(0.146g)を、ポリリン酸(5ml)中、200℃で4時間撹拌した。反応混合物を水(5ml)でクエンチし、混合物を、10Nの水酸化ナトリウム溶液を加えてpH13.4の塩基性にした。沈殿物を濾過により集め、水(5ml)で洗浄し、減圧乾燥した。この様にして、5−ブロモ−3−オキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン (0.121g)を得た。
マススペクトル:M+H+:291.17;RT:1.88min;NMRスペクトル:(DMSOd6)9.14(1H,s),8.62(1H,d),8.38(1H,s),8.35(1H,s),7.88(1H,d),7.83(2H,s)。
〔実施例11A〕
実施例11に記載された手順と類似の手順を用いて、適切なブロモピリジンを、適切なボロン酸、又は記載されている場合は適切なボロン酸エステルと反応させ、表VIIに記載の化合物を得た。特に指示のない限り、Boc保護化した試薬は、これらの化合物の製造に用いられなかった。
Figure 2011500778
:これらの生成物は、以下の特性データを示した。
[1]4−[[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メチル]モルホリンを、化合物[1]を製造するための出発物質として用いた。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:388.29;RT:1.94min。
[2](4−ヒドロキシ−1−ピペリジル)−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メタノンを、化合物[2]を製造するための出発物質として用いた。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:416.25;RT:1.50min。
[3][3−[(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−カルボニル)アミノ]フェニル]ボロン酸を、試薬として用いた。得られた生成物は、以下の特性データを
示した。
マススペクトル:M+H+:415;RT:2.41min。このマスイオンは、Boc脱保護化合物に対応している。
[4]マススペクトル:M+H+:318;RT:1.70min。
[5]マススペクトル:M+H+:372;RT:3.72min。
[6]マススペクトル:M+H+:372;RT:2.70min。
[7]N−シクロプロピル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミドを、化合物[7]を製造するための出発物質として用いた。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:372;RT:1.79min。
[8]マススペクトル:M+H+:382;RT:1.75min。
[9][3−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]フェニル]ボロン酸を、試薬として用いた。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:318;RT:2.37min。このマスイオンはBoc脱保護化合物に対応している。
[10]マススペクトル:M+H+:445;RT:1.64min。
[11]マススペクトル:M+H+:415;RT:1.64min。
[12]マススペクトル:M+H+:374.32;RT:2.06min;NMRスペクトル:(DMSOd6)9.16(s,1H),8.62(s,2H),8.52(s,1H),7.91(d,1H),7.83(s,2H),7.33(t,1H),7.24(s,1H),7.14(d,1H),6.96(d,1H),3.81(m,4H),3.22(m,4H)。
〔実施例12〕
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−1−オキシド−ピペリジン−1−イウム−4−イル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
3−クロロベンゼンカルボペルオキソ(0.046g)を、DCM(10ml)中の3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(0.100g)に加えた。溶液を5分間撹拌した。得られた沈殿を濾過により集め、DCM(2ml)で洗浄し、減圧乾燥した。残留物をSCXイオン交換クロマトグラフィー(7Mのメタノール性アンモニアで溶離)で精製し、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−1−オキシド−ピペリジン−1−イウム−4−イル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン (0.026g)を得た。
マススペクトル:M+H:391.29;RT:1.18min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.49(d,1H),8.41(d,1H),8.32(s,1H),7.88(s,1H),7.78(dd,1H),7.73(dd,1H),7.57(brs,2H),7.38(m,2H),4.26(tt,1H),3.46(m,2H),3.11(s,3H),3.06(m,2H),2.68(m,2H),1.90(brm,2H)。
〔実施例13〕
4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2011500778
DMF/DME/エタノール(34ml、比率=2:7:2)及び水(3.5ml)中の3−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−5−ブロモ−ピリジン−2−アミン(0.962g)、4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.304g)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.110g)及び炭酸ナトリウム(0.400g)を、100℃で6時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残留物をDCM(30ml)に溶解し、そしてシリカパッド(溶離:酢酸エチル)を通して濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物をシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(70〜100%酢酸エチル/石油エーテル)で精製した。この様にして、4−(4−(6−アミノ−5−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.870g)を得た。
マススペクトル:M+H+:477;NMRスペクトル:(CDCl3)8.32(d,1H),8.02(d,1H),8.00(s,1H),7.91(d,1H),7.76(s,1H),7.66(s,1H),7.50(dd,1H),7.41(dd,1H),7.13(bs,2H),4.29−4.37(m,1H),4.28(bs,2H),2.92(bs,2H),2.16−2.23(m,2H),2.01(dd,1H),1.96(dd,1H),1.49(s,9H)。
出発物質として用いた3−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−5−ブロモ−ピリジン−2−アミンは、以下の通りに製造した。
2−アミノ−5−ブロモ−ピリジン−3−カルボン酸(1.52g)及び2−アミノベンゼンチオール(0.749ml)を、窒素雰囲気下、ポリリン酸(5.26ml)中に加えた。得られた懸濁液を、200℃で20時間撹拌した。冷却後、氷水(150ml)を加え、混合物を30分間撹拌した。混合物を濃水酸化ナトリウム溶液でpH11の塩基性にした。固体を濾過し、水(30ml)及びメタノール(15ml)で洗浄した。次いで、この物質をP25上で減圧乾燥した。この様にして、3−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−5−ブロモ−ピリジン−2−アミン(1.6g)を得た。
マススペクトル:M+H+:308及び306;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.25(d,1H),8.16(d,1H),8.15(d,1H),8.11(d,1H),8.09(bs,2H),7.57(dd,1H),7.49(dd,1H)。
〔実施例14〕
3−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
トリフルオロ酢酸(3ml)を、ジクロロメタン(4ml)中4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.300g)の溶液に撹拌しつつ加えた。混合物を1時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をDCM(60ml)に溶解し、溶液を0.5Mの水酸化ナトリウム水溶液(30ml)で洗浄した。有機層を水(15ml)及びブライン(15ml)で洗浄した。水相をDCM(3×30ml)で抽出し、次いで有機層を合わせて、減圧下で濃縮した。残留物をアセトニトリル(10ml)中で18時間撹拌した。固体を濾過し、減圧乾燥した。この様にして、3−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(0.109g)を得た。
マススペクトル:M+H+:377;NMRスペクトル:(DMSOd6及びCF3CO2D)8.73(d,1H),8.56(d,1H),8.53(s,1H),8.26(d,1H),8.21(d,1H),8.16(s,1H),7.66(dd,1H),7.59(dd,1H),4.52−4.62(m,1H),3.41−3.52(m,2H),3.09−3.21(m,2H),2.24−2.33(m,2H),2.10−2.23(m,2H)。
〔実施例15〕
4−[4−[5−アミノ−6−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−イル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2011500778
2−アミノフェノール(0.059ml)を、メタノール(4ml)中4−[4−(5−アミノ−6−ホルミル−ピラジン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.200g)の溶液に、アルゴン雰囲気下で2分間かけて加えた。得られた溶液を、50℃で6時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた生成物をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(50〜60%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)で精製した。溶媒を蒸発乾固した。酸化マンガン(IV)(0.046g)を、ジクロロメタン(4ml)に溶解した固体に加え、混合物を3時間撹拌した。混合物をCeliteを通して濾過し、次いでシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(30〜70%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)で精製した。この様にして、4−[4−[5−アミノ−6−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−イル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.008g)を得た。
マススペクトル:M+H+:362;NMRスペクトル:(CDCl3)8.43(s,1H),8.04(s,1H),7.98(s,1H),7.80(d,1H),7.71(d,1H),7.38−7.48(m,2H),7.01(bs,2H),4.22−4.50(m,3H),2.93(bs,2H),2.16−2.26(m,2H),1.93−2.07(m,2H),1.49(s,9H)。
出発物質として用いた4−[4−(5−アミノ−6−ホルミル−ピラジン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通りに製造した。
1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(2.245g)を、メタノール(450ml)中フッ化セシウム(18.85g)、3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボン酸メチル(14.4 g)及び4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(30.4g)の混合物に加えた。得られた混合物を、60℃で1時間撹拌し、その時間で、4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(15.0g)を更に加えた。得られた混合物を、更に60℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、酢酸エチル(500ml)に再溶解し、次いで水で2回(2×250ml)洗浄した。有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その様にして得られた物質を、Flash75装置を用い、グラジエント溶離:0〜4%メタノール/ジクロロメタンを用いるフラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。この様にして、3−アミノ−6−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラジン−2−カルボン酸メチル(24.98g)を得た。
マススペクトル:M−H+:401;RT:2.09min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.44(s,1H),7.95(s,1H),7.92(s,1H),6.37(brs,2H),4.30(m,1H),3.98(s,3H),2.93(t,2H),2.18(d,2H),1.98(m,2H),1.66(s,2H),1.50(s,9H)。
リチウムアルミニウムヒドリド(1.24ml、THF中1M)の溶液を、THF(15ml)中3−アミノ−6−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラジン−2−カルボン酸メチル(0.50g)の溶液に、−30℃で5分間かけて加えた。得られた溶液を、−30〜0℃で5時間撹拌した。固体の硫酸ナトリウム・十水和物を加え、混合物を30分間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を減圧下で蒸発させた。粗生成物を、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(2〜5%メタノール/DCMで溶離)で精製した。この様にして、4−(4−(5−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)ピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.326g)を得た。マススペクトル:M+H+:373。
酸化マンガン(IV)(0.743g)を、DCM(10ml)中4−(4−(5−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)ピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.320g)の溶液に、5分間かけて加えた。得られた溶液を2時間撹拌し、次いで混合物を濾過した。粗生成物を、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(50〜70%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)で精製した。この様にして、4−(4−(5−アミノ−6−ホルミルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.224g)を得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)10.07(s,1H),8.47(s,1H),7.95(s,1H),7.94(s,1H),6.39(m,2H),4.18−4.38(m,3H),2.90(m,2H),2.11−2.23(m,2H),1.89−2.02(m,2H),1.48(s,9H)。
〔実施例16〕
3−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
37%のホルムアルデヒド水(0.060ml)を、メタノール(2.5ml)及びDCM(2.5ml)に溶解した3−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(0.250g)の溶液に撹拌しつつ加えた。ナトリウムトリアセトキシヒドロボラート(0.141g)を加え、そして得られた溶液を30分間撹拌した(was for 30 minutes)。混合物を濃縮した。DCM及び7Nのメタノール/アンモニアを加えた。混合物をシリカゲル上で濃縮し、残留物をシリカゲル上で、2〜10%メタノール性アンモニア(7N)/DCMで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して固体を得た。アセトニトリル(4ml)を加え、溶液を終夜撹拌した。固体を濾過し、減圧乾燥した。この様にして、3−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(0.198g)を得た。
マススペクトル:M+H+:391;NMRスペクトル(DMSOd6):8.48(d,1H),8.33(s,1H),8.16(d,1H),8.15(d,1H),8.10(d,1H),7.93(s,1H),7.88(bs,2H),7.57(dd,1H),7.49(dd,1H),4.08−4.18(m,1H),2.84−2.92(m,2H),2.22(s,3H),1.94−2.12(m,6H)。
〔実施例17〕
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピラジン−2−アミン
Figure 2011500778
TFA(3ml)を、4−[4−[5−アミノ−6−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−イル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.2g)の懸濁液に、撹拌しつつ一度に加えた。得られた溶液を2時間、アルゴン雰囲気下で撹拌した。混合物を蒸発させ、7Nのメタール中のアンモニア(2ml)を0℃で加えた。得られた溶液を蒸発させ、ジメチルホルムアミド(2ml)中に再溶解し、そしてMilliporeフィルターで濾過した。反応混合物を、Waters X−Terra 逆相カラム(C−18、5μシリカ、19mm直径、100mm長さ、流速:40ml/min)、溶離液として水(0.2%炭酸アンモニムを含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製した。所望の化合物を含む画分を蒸発乾固した。この様にして、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピラジン−2−アミン(0.078g)を得た。
マススペクトル:M+H+:362;NMRスペクトル(DMSOd6):8.67(s,1H),8.33(s,1H),8.02(s,1H),7.90(d,1H),7.89(d,1H),7.84(bs,2H),7.51(dd,1H),7.47(dd,1H),4.21−4.32(m,1H),3.01−3.10(m,2H),2.56−2.65(m,2H),1.96−2.04(m,2H),1.77−1.89(m,2H)。
出発物質として用いた4−[4−[5−アミノ−6−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−イル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通りに製造した。
固体のビス(トリフェニルホスフィンパラジウム(II)クロリド(0.051g)を、脱気したメタノール(7ml)及びDCM(3ml)に溶解した3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−ブロモ−ピラジン−2−アミン(0.42g)、フッ化セシウム(0.160ml)及び4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.544g)の懸濁液に、撹拌しつつ一度に加えた。得られた溶液を、50℃で16時間、アルゴン雰囲気下で撹拌した。次いで混合物を蒸発させ、そして水(20ml)を加えた。混合物をDCM(2×50ml)で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をシリカゲル上に吸着させ、フラッシュクロマトグラフィー(70〜100%ジエチルエーテル/石油エーテルで、次いで50〜60%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)で精製した。溶媒を蒸発乾固した。この様にして、4−[4−[5−アミノ−6−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−イル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.505g)を得た。
マススペクトル:M+H+:506;NMRスペクトル:(CDCl3):8.43(s,1H),8.04(s,1H),7.98(s,1H),7.80(d,1H),7.71(d,1H),7.38−7.48(m,2H),4.21−4.40(m,3H),2.92(bs,2H),2.16−2.24(m,2H),2.94−2.05(m,2H),1.49(s,9H)。
出発物質として用いた3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−ブロモ−ピラジン−2−アミンは、以下の通りに製造した。
6個の別々のバッチに分けて、3−アミノピラジン−2−カルボン酸(0.5g)、2−アミノフェノール(0.392ml)及び高分子に結合したトリフェニルホスフィン(3mmol/g)(3.59g)及び2,2,2−トリクロロアセトニトリル(0.721ml)を、アセトニトリル(10ml)中に懸濁させ、そしてマイクロウエーブ管内にシールした。反応液を、マイクロウエーブ管内で、150℃で20分間加熱した。反応混合物をメタノールで希釈し、濾過し、シリカゲル上に吸着させ、そしてシリカゲル上での(1〜3%メタノール/DCMで溶離)フラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固した。この様にして、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−アミン(0.384g)を得た。
マススペクトル:M+H+:213;NMRスペクトル(DMSOd6):8.28(d,1H),8.05(d,1H),7.90(dd,1H),7.89(bs,2H),7.85(dd,1H),7.51(ddd,1H),7.47(ddd,1H)。
固体の1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(0.461g)を、N,N−ジメチルホルムアミド(15ml)に溶解した3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−アミン(0.5g)の懸濁液に撹拌しつつ加えた。得られた溶液を16時間撹拌した。混合物を減圧下で蒸発させ、水(25ml)を加え、次いで固体を濾過し、乾燥した。固体をDCMに溶解し、シリカゲル上に吸着させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(30〜60%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)で精製した。溶媒を蒸発乾固した。この様にして、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−ブロモ−ピラジン−2−アミン(0.425g)を得た。
マススペクトル:M+H+:291;NMRスペクトル(DMSOd6):8.43(s,1H),8.08(bs,2H),7.91(d,1H),7.89(d,1H),7.52(ddd,1H),7.48(ddd,1H)。
〔実施例17−A1〕
3−(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピラジン−2−アミン
Figure 2011500778
実施例17に記載された手順と類似の手順を用いて、4−[4−[5−アミノ−6−(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−イル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル (100 mg)をTFAと反応させ、3−(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピラジン−2−アミン(46mg)を得た。
NMRスペクトル:(400MHz,MeOD)8.60(s,1H),8.35(s,1H),8.20(s,1H),7.90(dd,1H),7.60(dd,1H),7.30(dd,1H),4.20(m,1H),3.70(m,1H),3.30(m,2H),2.50(m,4H);マススペクトル:M+H+:380。
出発物質として用いた4−[4−[5−アミノ−6−(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−イル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通りに製造した。
3−アミノピラジン−2−カルボン酸(5g)及び2−アミノ−5−フルオロ−フェノール(5.94g)をDMF(30ml)に溶解した。トリエチルアミン(5.81g)及びHATU(19.13g)を、反応溶液に加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、酢酸エチル(100ml)で希釈し、そしてブライン(3×20ml)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。沈殿を集め、エタノールに再溶解し、そして更にシリカゲル上(ヘキサン/酢酸エチル/メタノール)でのクロマトグラフィーで精製し、3−アミノ−N−(4−フルオロ−2−ヒドロキシ−フェニル)ピラジン−2−カルボキサミド(6g)を得た。
NMRスペクトル:(400MHz,DMSOd6)10.8(s,1H),10.2(
s,1H),8.30(m,2H),7.80(s,1H),7.50(br,2H),6.60(m,2H);マススペクトル:M+H+:249。
3−アミノ−N−(4−フルオロ−2−ヒドロキシ−フェニル)ピラジン−2−カルボキサミド(1.6g)及びトリフェニルホスフィン(5.07g)を、ピリジン(20ml)に溶解した。混合物を氷塩浴で−10℃に冷却した。次いで、2,2,2−トリクロロアセトニトリル(2.79g)を徐々に加えた。得られた混合物を還流下で12時間加熱した。得られた混合物を酢酸エチル/メタノール(4/1、100ml)で希釈した。混合物をCelite(珪藻土)で濾過し、混合物を1MのHClで洗浄した。有機層を濃縮し、そして残留物をシリカゲル上(ヘキサン/酢酸エチル/メタノール)でのクロマトグラフィーで精製し、3−(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−アミン(0.3g)を得た。
NMRスペクトル:(400MHz,DMSOd6)8.23(s,1H),8.00(s,1H),7.85(m,1H),7.80(m,4H),7.30(m,1H);マススペクトル:M+H+:231。
3−(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−アミン(300mg)を、実施例17の出発物質の部に記載の手順と類似の手順を用いて、1−ブロモピロリジン−2,5−ジオンと反応させ、5−ブロモ−3−(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−アミン(150mg)を得、それを、触媒として1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)を、塩基として2Mの炭酸ナトリウムを、そして溶媒としてジオキサン:トルエン(1:1)を用いたことを除いて、実施例17に記載の手順の出発物質の部に従って、4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(183mg)と反応させ、4−[4−[5−アミノ−6−(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−イル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(150mg)を得た。
NMRスペクトル:(400MHz,DMSOd6)8.50(s,1H),8.25(s,1H),8.05(s,1H),7.80(dd,1H),7.50(dd,1H),7.20(dd,1H),4.40(m,1H),4.20(m,1H),3.00(m,2H),2.10(m,1H),1.90(m,3H),1.50(s,9H);マススペクトル:M+H+:480。
〔実施例18〕
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピラジン−2−アミン
Figure 2011500778
37%のホルムアルデヒド水(0.049ml)を、メタノール(2ml)及びDCM(2ml)に溶解した3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピラジン−2−アミン(200mg、0.55mmol)の溶液に、アルゴン雰囲気下で、撹拌しつつ、0℃で5分間かけて加えた。得られた溶液を、0℃で5分間撹拌した。 ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.141g)を加え、混合物を常温で5分間撹拌した。7Nのメタノール中のアンモニア(1ml)を加え、混合物をシリカゲル上に吸着させた。粗生成物をシリカゲル(1〜5%メタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタン)上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピラジン−2−アミン(0.165g)を得た。
マススペクトル:M+H:376;NMRスペクトル(DMSOd6):8.67(s,1H),8.36(s,1H),8.03(s,1H),7.90(d,1H),7.88(d,1H),7.84(bs,2H),7.51(dd,1H),7.47(dd,1H),4.13−4.24(m,1H),2.82−2.94(m,2H),2.21(s,3H),1.95−2.12(m,6H)。
〔実施例19〕
3−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピラジン−2−アミン
Figure 2011500778
クロロトリメチルシラン(0.332ml)を、DMF(3.2ml)に溶解した4−[4−(5−アミノ−6−ホルミル−ピラジン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.4g)及び2−アミノベンゼンチオール(0.115ml)の溶液に、撹拌しつつ分割して加えた。反応液を密封し、そして得られた溶液を100℃で2時間撹拌した。水(0.5ml)を加え、混合物を30分間超音波にかけた。反応混合物を、Waters X−Terra 逆相カラム(5μシリカ、30mm直径、150mm長さ)、及び溶離液として、水(0.2%の炭酸アンモニウム含有)及びアセトニトリルの徐々に極性の低下する混合物を用いた分取型HPLCで精製した。画分を蒸発乾固した。固体をアセトニトリル(5ml)中で終夜撹拌し、そして濃縮した。この様にして、3−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピラジン−2−アミン(0.105g)を得た。
マススペクトル:M+H:378;NMRスペクトル(DMSOd6):8.63(s,1H),8.32(s,1H),8.16(s,1H),8.13(d,1H),8.0(d,1H),7.95(bs,2H),7.57(dd,1H),7.5(dd,1H),4.21−4.32(m,1H),3.02−3.10(m,2H),2.55−2.67(m,2H),1.96−2.04(m,2H),1.76−1.88(m,2H)。
出発物質として用いた4−(4−(5−アミノ−6−ホルミルピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通りに製造した。
アルミニウム(III)リチウムヒドリド(9.69ml、THF中1.0M)の溶液を、THF(80ml)に溶解した3−アミノ−6−[1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピラジン−2−カルボン酸メチル(3.0g)に、5分間かけて滴下しながら加えた。得られた溶液を、−20℃〜0℃で5時間撹拌した。固体の硫酸マグネシウム・十水和物を加え、混合物を30分間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を減圧下で蒸発させた。粗生成物を、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(2〜5%メタノール/ジクロロメタンで溶離)で精製した。溶媒を蒸発乾固した。この様にして、4−[4−[5−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)ピラジン−2−イル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.84g)を得た。
マススペクトル:M+H+:375;NMRスペクトル(CDCl3):8.18(s,1H),7.90(s,1H),7.86(s,1H),4.71(bs,2H),4.70(d,2H),4.17−4.38(m,3H),3.46(t,1H),2.91(bs,2H),2.12−2.22(m,2H),1.90−2.02(m,2H),1.48(s,9H)。
酸化マンガン(IV)(0.743g)の混合物を、DCM(10ml)に溶解した4−[4−[5−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)ピラジン−2−イル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.32g)に加えた。得られた溶液を2時間撹拌し、次いで濾過した。濾液をシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(50〜70%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)で精製した。溶媒を蒸発乾固した。この様にして、4−[4−(5−アミノ−6−ホルミル−ピラジン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.224g)を得た。
マススペクトル:M+H+:373;NMRスペクトル(CDCl3):10.07(s,1H),8.47(s,1H),7.95(s,1H),7.94(s,1H),4.19−4.37(m,3H),2.91(bs,2H),2.15−2.22(m,2H),1.93−2.01(m,2H),1.59(s,9H)。
〔実施例20〕
実施例1に記載された手順と類似の手順を用い、適切なブロモピラジンを、適切なボロン酸、又は記載されている場合は適切なボロン酸エステルと反応させ、表VIIIに記載の化合物を得た。
Figure 2011500778
Figure 2011500778
: 生成物は、以下の特性データを示した。
[1]マススペクトル:M+H+:396.4;RT:2.45min。
[2]4−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを試薬として用い、カップリング反応後、Boc基は、DCM中のトリフルオロ酢酸で脱離した。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:373.36;RT:2.39min。
[3]4−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ピリジル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを試薬として用い、カップリング反応後、Boc基は、DCM中のトリフルオロ酢酸で脱離した。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:374.35;RT:2.24min。
[4]マススペクトル:M+H+:372.47;RT:3.12min。
[5]マススペクトル:M+H+:358.45;RT:3.10min。
[6]4−[[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メチル]モルホリンを、化合物[6]を製造するための出発物質として用いた。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:388.46;RT:2.35min。
[7]生成物は、実施例3に記載の手順と類似のメチル化手順で、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(6−ピペラジン−1−イル−3−ピリジル)ピラジン−2−アミンを反応させて得られた。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:388.41;RT:2.38min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.85(d,2H),8.18(d,1H),7.92(m,4H),7.52(m,2H),6.99(d,1H),3.60(m,4H),2.42(m,4H),2.22(s,3H)。
4−(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを試薬として用い、カップリング反応後、Boc基をDCM中のトリフルオロ酢酸で脱離した。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
[8]マススペクトル:M+H+:374.45;RT:2.46min。
[9]マススペクトル:M+H+:367.37;RT:2.16min。
[10]マススペクトル:M+H+:388.46;RT2.36min。
[11]生成物は、実施例3に記載された手順と類似のメチル化手順で、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4−ピペラジン−1−イルフェニル)ピラジン−2−アミンを反応させて得た。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:373.34;RT:2.52min。
4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを試薬として用い、カップリング反応後、Boc基をDCM中のトリフルオロ酢酸で脱離した。
[12]マススペクトル:M+H+:396.4;RT:2.46min。
[13]マススペクトル:M+H+:381.38;RT:2.29min。
[14]生成物は、実施例3に記載された手順と類似のメチル化手順で、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(3−ピペラジン−1−イルフェニル)ピラジン−2−アミンを反応させて得た。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:387.38;RT:2.54min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.93(s,1H),8.02(s,2H),7.94(m,2H),7.59(s,1H),7.52(m,3H),7.38(t,1H),7.01(d,1H),3.30(m,4H),2.50(4H),2.27(s,3H)。
4−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを試薬として用い、カップリング反応後、Boc基をDCM中のトリフルオロ酢酸で脱離した。得られた生成物は、以下の特性データを示した。
[15]マススペクトル:M+H+:332.44;RT:2.75min。
[16]マススペクトル:M+H+:328.4;RT:2.39min。
[17]マススペクトル:M+H+:333.41;RT:2.54min。
[18]マススペクトル:M+H+:383.37;RT:2.40min。
[19]マススペクトル:M+H+:328.32;RT:2.59min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.96(s,1H),8.15(d,2H),8.06(s,2H),7.96(dd,2H),7.50(m,4H),4.14(s,2H)。
[20]化合物[20]は、以下の方法を用いて製造した。メタノール(1.5ml)中の3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−ブロモ−ピラジン−2−アミン(69mg)、4−[3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(93 mg)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド(16.64mg)及びフッ化セシウム(108mg)を、アルゴン雰囲気下で脱気し、130℃で20分間撹拌した。混合物を濃縮し、ジクロロメタンに溶解し、濾過した。濾液をシリカゲル上で、50〜100%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、4−[4−[5−アミノ−6−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−イル]−3−メチル−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(71.0mg)を得た。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基を、トリフルオロ酢酸で処理して脱離し、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−メチル−1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピラジン−2−アミン(62.0mg)を固体として得た。
NMRスペクトル(DMSOd6):1.75−1.85(m,1.5H),1.94−2.01(m,2H),2.05(bs,0.5H),2.09−2.16(m,0.5H),2.53(s,2.25H),2.54(s,0.75H),2.55−2.63(m,1.5H),3.03−3.09(m,1.5H),3.10−3.16(m,0.5H),4.10−4.19(m,1H),7.44−7.53(m,2H),7.78(bs,2H),7.86(dd,1H),7.90(dd,1H),8.25(s,0.75H),8.31(s,0.25H),8.56(s,0.75H),8.57(s,0.25H);マススペクトル:M+H+:376。
出発物質として用いた4−[3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸は、以下の通りに製造した。
脱気したDMSO(7.5mL)中の4−(4−ブロモ−3−メチル−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(500mg)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(738mg)、PdCl2(dppf)(117mg)及び酢酸カリウム(0.428mL、4.36mmol)の溶液を、アルゴン雰囲気下、80℃で4時間撹拌した。反応混合物を、撹拌しつつ1時間かけて室温に冷却するにまかせ、水(25ml)でクエンチし、酢酸エチル(3×40 ml)で抽出した。合わせた有機層を水(3×30ml)、飽和ブライン水溶液(1×20ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物は、シリカゲル上、10〜30%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、4−[3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(189mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.24(s,12H),1.41(s,9H),1.71(dd,1H),1.76(dd,1H),1.89−1.97(m,2H),2.22(s,3H),2.86(bs,2H),4.01(bs,2H),4.19−4.29(m,1H),7.82(s,1H)。
〔実施例21〕
4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−メチル−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2011500778
1,4−ジオキサン(3.4mL)及び水(0.4 mL)中の3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(600mg)、4−(4−ブロモ−3−メチル−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(557mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(74.1mg)、トリシクロヘキシルホスフィン(45.4mg)及びリン酸カリウム(584 mg)の混合物をアルゴンで脱気し、次いでアルゴン雰囲気下、100℃で3時間撹拌した。溶媒を除去した。粗生成物をシリカゲル上に吸着させ、シリカゲル上、5〜10%メタノール/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−メチル−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(500 mg)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.43(s,9H),1.78(dd,1H),1.83(dd,1H),1.99−2.07(m,2H),2.33(s,3H),2.91(bs,2H),4.01−4.11(m,2H),4.24−4.32(m,1H),7.42−7.50(m,2H),7.65(bs,2H),7.77−7.83(m,2H),8.10(s,1H),8.29(d,1H),8.35(d,1H);マススペクトル:M+H+:475。
試薬として用いた3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミンは、以下の通りに製造した。
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−ブロモ−ピリジン−2−アミン(1.83g)、酢酸カリウム(1.92g)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)−ジクロロメタン付加物(0.255g)及び4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(3.20g)をジオキサン(20ml)中で混合した。得られた懸濁液をアルゴンで脱気し、80℃で終夜撹拌した。LCMSによるモニタリングは、変換反応が完了したことを示した。反応混合物をクロロホルム(60ml)で希釈した。不溶物を濾過して除去し、クロロホルム(60ml)で洗浄した。濾液を濃縮して固体を得、それを酢酸エチル(20ml)に溶解した。クロロホルム溶液を濃縮して固体を得た。固体を濾過により集め、酢酸エチル(20ml)で洗浄し、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(1.37g)を得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.37(s,12H),7.32−7.39(m,2H),7.44(bs,2H),7.57(dd,1H),7.72(dd,1H),8.58(d,1H),8.70(d,1H);マススペクトル:M+H+:338。
試薬として用いた4−(4−ブロモ−3−メチル−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通りに製造した。
水素化ナトリウム(鉱油中60%分散、11.53g)を、DMF(600ml)に溶解した4−ブロモ−3−メチル−1H−ピラゾール(42.2g)に、窒素雰囲気下、0℃で15分間かけて分割して加えた。得られたスラリー液を、0℃で1時間撹拌した。次いで、4−メチルスルホニルオキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(73.2g)を加え、混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、90℃で終夜加熱した。反応混合物を室温で2日間撹拌し、水(2ml)でクエンチし、濃縮乾固させ、酢酸エチル(1,500ml)で希釈し、水(2×1000ml)、ブライン(1000ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、粗生成物を得た。シリカゲル上で、20%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製し、4−(4−ブロモ−5−メチル−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(22.5g)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.42(s,9H),1.72−1.86(m,4H),2.28(s,3H),2.91(bs,2H),3.96−4.13(m,2H),4.34−4.43(m,1H),7.50(s,1H);マススペクトル:M−tBu:288,290)。
そして、4−(4−ブロモ−3−メチル−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(28.7g)を得た。
NMRスペクトル(DMSOd6):1.44(s,9H),1.70(dd,1H),1.75(dd,1H),1.91−1.99(m,2H),2.11(s,3H),2.87(bs,2H),4.95−4.10(m,2H),4.21−4.30(m,1H),7.95(s,1H);マススペクトル:M−tBu:288,290)。
〔実施例22〕
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−メチル−1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
ジクロロメタン(3ml)中4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−メチル−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(500mg)の溶液に、TFA(1ml)を加えた。溶液を25℃で2時間撹拌した。混合物を蒸発乾固し、次いで残留物をジクロロメタンで希釈し、そして7Nのメタノール中のアンモニアを加えた。溶媒を除去後、粗生成物を、シリカゲル上で、10%メタノール/ジクロロメタンで、次いで10〜25%メタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、固体を得、それを終夜アセトニトリル中で撹拌し、濾過し、乾燥して、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−メチル−1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(290mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.77(dd,1H),1.82(dd,1H),1.93−1.99(m,2H),2.12(bs,1H),2.32(s,3H),2.58(ddd,1H),3.01−3.07(m,2H),4.06−4.25(m,1H),7.41−7.48(m,2H),7.64(bs,2H),7.80(dd,1H),7.84(dd,1H),8.04(s,1H),8.28(d,1H),8.35(d,1H);マススペクトル:M+H+:375。
〔実施例23〕
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−メチル−1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
37%のホルムアルデヒド水(0.042ml)を、メタノール(2ml)及びジクロロメタン(2ml)に溶解した3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−メチル−1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(178mg)の溶液に、アルゴン雰囲気下、0℃で5分間かけて撹拌しつつ加えた。得られた溶液を0℃で5分間撹拌した。次いで、ナトリウムトリアセトキシヒドロボラート(121mg)を加え、混合物を25℃で5分間撹拌した。7Nのメタノール中のアンモニアを加え、混合物をシリカゲル上に吸着させた。粗生成物をシリカゲル上で、5%メタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、得られた固体をアセトニトリル中で終夜撹拌し、濾過し、乾燥して、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−メチル−1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(125mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.88−2.11(m,6H),2.21(s,3H),2.33(s,3H),2.81−2.93(m,2H),3.97−4.11(m,1H),7.38−7.50(m,2H),7.65(bs,2H),7.79(d,1H),7.84(d,1H),8.07(s,1H),8.28(s,1H),8.35(s,1H);マススペクトル:M+H+:389。
〔実施例24〕
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[5−メチル−1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
ジオキサン(2.4ml)及び水(0.4ml)中の3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(400mg)、4−(4−ブロモ−5−メチル−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(371mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(49mg)、トリシクロヘキシルホスフィン(30mg)及びリン酸カリウム(389mg、1.83mmol)を、アルゴン雰囲気下、100℃で3時間撹拌した。反応混合物を濾過し、Waters X−Terra 逆相カラム(C−18、5μシリカ、19mm直径、100mm長さ、流速:40ml/min)、及び溶離液として、水(0.2%の炭酸アンモニウム含有)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製した。所望の化合物を含む画分を蒸発乾固し、4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−5−メチル−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(214mg)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.43(s,9H),1.83−1.92(m,4H),2.42(s,3H),2.95(bs,2H),4.02−4.14(m,2H),4.39−4.48(m,1H),7.42−7.49(m,2H),7.66(s,1H),7.67(bs,2H),7.79(d,1H),7.84(d,1H),8.22(d,1H),8.29(d,1H);マススペクトル:M+H+:475。
TFA(1ml)を、ジクロロメタン(1ml)中4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−5−メチル−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(126mg)の溶液に加えた。溶液を25℃で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させた後、粗製の混合物をジクロロメタンで希釈し、7Nのメタノール性アンモニアを加えた。溶媒を蒸発させた後、残留物をシリカゲル上で、10%メタノール/ジクロロメタン、及び10〜25%メタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、アセトニトリル中で摩砕して、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[5−メチル−1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン (66 mg)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.79−1.87(m,2H),1.90−2.01(m,2H),2.40(s,3H),2.65−2.75(m,2H),3.07−3.15(m,2H),4.23−4.33(m,1H),7.40−7.49(m,2H),7.65(s,1H),7.67(bs,2H),7.79(dd,1H),7.84(dd,1H),8.21(d,1H),8.29(d,1H);マススペクトル:M+H+:375。
〔実施例25〕
実施例24に記載された手順と類似の手順を用いて、対応するピリジンボロン酸エステルを、適切なブロモ−アリール/ヘテロアリールと反応させ、表IXに記載の化合物を得た。
Figure 2011500778
[1]化合物[1]は、反応が1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)の存在下で、及び炭酸セシウムを塩基として用いて行われたことを除いて、実施例24に記載された手順に従って製造された。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、実施例24に記載のトリフルオロ酢酸による従来処理に従って脱離した。この様にして誘導された生成物(95mg)は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.85−1.96(m,2H),2.11(bs,1H),2.41−2.48(m,2H),2.53−2.62(m,2H),2.76−2.86(m,2H),3.10(s,2H),7.41−7.50(m,2H),7.69(bs,2H),7.79−7.82(m,1H),7.83−7.87(m,1H),8.06(s,1H),8.52(d,1H),8.55(s,1H),8.60(d,1H);マススペクトル:M+H+:400。
出発物質として用いた4−(4−ブロモピラゾール−1−イル)−4−(シアノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通りに製造した。
アセトニトリル(10ml)中の4−ブロモ−1H−ピラゾール(362mg)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.368ml)及び4−(シアノメチレン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(547mg)を、45℃で6時間撹拌した。粗製の反応液をdicalite(珪藻土)上で濃縮し、そしてシリカゲル上で、0〜20%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、4−(4−ブロモピラゾール−1−イル)−4−(シアノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(570mg)を白色泡状体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.45(s,9H),1.94−2.04(m,2H),2.54−2.62(m,2H),2.80(s,2H),2.93−3.04(m,2H),3.88(bs,2H),7.57(s,1H),7.73(s,1H)。
出発物質として用いた4−(シアノメチレン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、Rodgers らの米国特許出願第2007135461号に従って合成した。
[2]化合物[2]は、反応が120℃で行われたことを除いて、実施例24に記載された手順に従って製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、4Nのジオキサン中の塩化水素での従来処理で脱離した。その様にして得られた生成物(91mg)は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.83−1.95(m,2H),2.13−2.24(m,2H),2.71−2.83(m,2H),3.21−3.31(m,2H),4.03(s,3H),4.03−4.11(m,1H),6.82(bs,2H),7.33−7.40(m,2H),7.53(s,1H),7.58−7.63(m,1H),7.71−7.77(m,1H),8.49(d,1H),8.51(d,1H);マススペクトル:M+H+:391。
出発物質として用いた4−(4−ブロモ−3−メトキシ−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通りに製造した。
硫酸ジメチル(1.24ml)を、ブタン−2−オン(35ml)に溶解した1−アセチル−2H−ピラゾール−3−オン(1.5g)(Boulla らのPCT仏国出願第2862647号)及び炭酸カリウム(1.64g)に加えた。
得られた懸濁液を、還流下で90分間撹拌した。反応混合物を放置して室温に冷却させた。不溶物を濾過により除去し、濾液を濃縮し、黒色の油状物質を得た。NaOH(0.595ml、10N)の水溶液を、THF(20ml)及びメタノール(20ml)に溶解したこの黒色油状物質に加えた。得られた溶液を室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、酢酸エチル中に溶解し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相を濃縮して、所望の3−メトキシピラゾール(0.775g)を得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)3.92(s,3H),5.74(s,1H),7.37(s,1H),9.07(bs,1H)。
ジクロロメタン(8ml)中臭素(0.405ml)の溶液を、ジクロロメタン(16ml)中3−メトキシピラゾール(775mg)及び炭酸ナトリウム(1.67mg)の混合物に、アルゴン雰囲気下、0〜5℃で10分間かけて滴下しながら加えた。得られた懸濁液を、0〜5℃で30分間撹拌した。チオ硫酸ナトリウム水溶液(2.37ml、0.1N)を、懸濁液に、0〜5℃で撹拌しつつ加え、そして得られた混合物を、0〜5℃で1時間撹拌した。反応混合物を放置して室温に冷却させ、水でクエンチした。相を分離した。水相をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、褐色の油状物質を得た。塩化水素(ジオキサン中4N)(1.975ml)をこの褐色の油状物質に加えた。混合物をジオキサンで希釈し、摩砕した。得られた沈殿を濾過により集め、ジオキサン及びジエチルエーテルで洗浄し、一定の質量になるまで乾燥し、4−ブロモ−3−メトキシ−1H−ピラゾール・塩酸塩(1g)を固体として得、それを更なる精製をせずに用いた。
NMRスペクトル:(DMSOd6)3.82(s,3H),7.78(s,1H),7.99(bs,2H)。
水素化ナトリウム(354mg、油中60%分散)を、アルゴン雰囲気下、室温で脱気したDMF(12ml)中4−ブロモ−3−メトキシ−2H−ピラゾール・塩酸塩(755mg)の溶液に、分割して加えた。得られた懸濁液を室温で10分間撹拌した。4−メチルスルホニルオキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.087g)を、撹拌中の懸濁液に加えた。得られた混合物を、90℃で20時間撹拌した。反応混合物を放置して室温に冷却させ、水でクエンチし、酢酸エチル、次いで水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残留物をシリカゲル上で、0〜20%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。
溶媒を蒸発乾固し、4−(4−ブロモ−3−メトキシ−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(670mg)を得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.47(s,9H),1.78(dd,1H),1.83(dd,1H),2.03−2.10(m,2H),2.78−2.93(m,2H),3.93(s,3H),3.99−4.07(m,1H),4.13−4.31(m,2H),7.24(s,1H)。
[3]化合物[3]は、4−(4−ブロモ−3−エトキシ−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル及び4−(4−ブロモ−5−エトキシ−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(470mg)の4:1の混合物を用いて、反応が120℃で行われたことを除いて、実施例24に記載された手順の第一部に従って製造された。N−tert−ブトキシカルボニル基の脱保護工程の前に、混合物をシリカゲル上で、0〜70%酢酸エチル/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。所望の化合物を含む画分を蒸発乾固し、4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−エトキシ−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(168mg、第一溶離分)及び4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−5−エトキシ−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(47mg、第二溶離分)を得た。
4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−エトキシ−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(123mg)上のN−tert−ブトキシカルボニル基を、4Nのジオキサン中の塩化水素による処理で脱離した。その様にして得られた誘導生成物(74mg)は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.47(t,3H),1.91−2.01(m,2H),2.19−2.26(m,2H),2.79−2.88(m,2H),3.59−3.73(m,2H),4.06−4.14(m,1H),4.35(q,2H),6.81(bs,2H),7.33−7.40(m,2H),7.54(s,1H),7.56−7.61(m,1H),7.72−7.77(m,1H),8.52−8.57(m,2H);マススペクトル:M+H+:405。
出発物質として用いた4−(4−ブロモ−3−エトキシ−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル及び4−(4−ブロモ−5−エトキシ−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの4:1の混合物は、以下の通りに製造した。
上記[2]に記載された手順に従い、1−アセチル−2H−ピラゾール−3−オン(1.42g)を、硫酸ジエチルと反応させ、3−エトキシピラゾール(1.15g)を得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.40(t,3H),4.21(q,2H),5.73(d,1H),7.36(d,1H),9.21(bs,1H)。
3−エトキシピラゾールを、上記[2]における出発物質のために記載された手順に従って反応させ、以下の中間体を順次単離した。
4−ブロモ−3−エトキシピラゾール・塩酸塩:710mg;NMRスペクトル:(DMSO)1.30(t,3H),4.17(q,2H),4.91(bs,2H),4.76(s,1H)。
シリカゲル上で、0〜20%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するクロマトグラフィーで精製した後、4−(4−ブロモ−3−エトキシ−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル及び4−(4−ブロモ−5−エトキシ−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの4:1の混合物(579mg)を、無色の油状物質として単離した。
主異性体NMRスペクトル:(CDCl3):1.40(t,3H),1.47(s,9H),1.77(d,1H),1.82(d,1H),2.03−2.09(m,2H),2.80−2.91(m,2H),3.99−4.06(m,1H),4.22(bs,2H),4.26(q,2H),7.23(s,1H);副異性体NMRスペクトル:(CDCl3)1.41(t,3H),1.47(s,9H),1.77(d,1H),1.82(d,1H),2.03−2.09(m,2H),2.80−2.91(m,2H),3.99−4.06(ms,1H),4.22(bs,2H),4.38(q,2H),7.31(s,1H)。
[4]4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−5−エトキシ−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(47mg、上記[3]で単離された)上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、4Nのジオキサン中の塩化水素での従来処理により脱離した。その様にして得られた誘導生成物(18mg)は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.38(t,3H),1.93−2.01(m,2H),2.10(dd,1H),2.16(dd,1H),2.78−2.87(m,2H),2.28−2.37(m,2H),4.03(q,2H),4.26−4.34(m,1H),6.89(bs,2H),7.34−7.41(m,2H),7.56−7.64(m,2H),7.72−7.78(m,1H),8.40(d,1H),8.45(d,1H);マススペクトル:M+H+:405。
[5]化合物[5]は、以下の通りに製造された。
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン (150mg)、1−(5−ブロモチアゾール−2−イル)−4−メチル−ピペラジン(117mg)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(15.61mg)及びフッ化セシウム(169mg)を、マイクロウエーブ用バイアルに秤量し、そして密封した。メタノール(1.5ml)を加え、アルゴンを懸濁液中10分間泡立たせた。得られた混合物を300Wのマイクロウエーブ内で、120℃で20分間加熱した。粗生成物を、シリカゲル上で、0〜3%メタノール/ジクロロメタン、次いで3〜5%の7Nのメタノール性アンモンニア/ジクロロメタンで溶離するクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、生成物を得、それをアセトニトリル(3ml)中室温で1時間撹拌し、濾過して集め、アセトニトリルで洗浄し、40℃で減圧乾燥し、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)チアゾール−5−イル]ピリジン−2−アミン(80mg)を得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)2.39(s,3H),2.54−2.65(m,4H),3.56−3.65(m,4H),6.96(m,2H),7.35(s,1H),7.36−7.40(m,2H),7.61(dd,1H),7.74(dd,1H),8.31−8.35(m,2H);マススペクトル:M+H+:393。脱保護工程はなかった。
[6]化合物[6]を以下の通りに製造した。3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(138 mg)、1−(4−ブロモ−3−メトキシ−フェニル)−4−メチル−ピペラジン(97mg)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(50.1mg)及び炭酸ナトリウム(50.5mg)を秤量し、管内に密封した。DME(3ml)及び水(0.3ml)を加えた。アルゴンを得られた混合物中10分間泡立たせ、次いで100℃で1時間撹拌した。冷却後、反応混合物を酢酸エチル(5ml)で希釈し、濾過し、そしてシリカゲル上で、0〜5%メタノール/ジクロロメタン+酢酸エチル(1/1)で、次いで5%の7Nのメタノール性アンモンニア/ジクロロメタン+酢酸エチル(1/1)で溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、生成物をアセトニトリル(4ml)中で摩砕し、濾過して集め、アセトニトリルで洗浄し、40℃で減圧乾燥して、5−[2−メトキシ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン(78mg)を得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)2.40(s,3H),2.61−2.69(m,4H),3.27−3.36(m,4H),3.85(s,3H),6.58(d,1H),6.62(dd,1H),6.91(bs,2H),7.25(d,1H),7.30(dd,1H),7.85(dd,1H),8.46(d,1H),8.47(d,1H),8.56(dd,1H);マススペクトル:M+H+:417。脱保護工程はなかった。
出発物質として用いた3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミンを、以下の通りに製造した。
5−ブロモ−3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン(50mg)、酢酸カリウム(52.3mg)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)−ジクロロメタン付加物(6.94mg)及び4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(48.0mg)をジオキサン(800μL)中に懸濁させ、そしてアルゴンで数回脱気した。アルゴン流を懸濁液中、25℃で15分間泡立たせた。得られた懸濁液を密封し、80℃で終夜撹拌した。反応混合物をクロロホルム(800μL)で希釈し、濾過した。残留物を酢酸エチル(3ml)に溶解し、濾過して集めて、3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(37.0mg)を得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.31(s,12H),5.97(bs,2H),7.24(dd,1H),7.70(dd,1H),8.49(dd,1H),8.55(d,1H),8.65(d,1H);マススペクトル:M+H+:339。
出発物質として用いた1−(4−ブロモ−3−メトキシ−フェニル)−4−メチル−ピペラジンは以下の通りに製造した。
ナトリウムトリアセトキシヒドロボラート(25.9mg)を、ジクロロメタン(1ml)中に溶解した1−(4−ブロモ−3−メトキシ−フェニル)ピペラジン(30mg)、N−エチル−N−イソプロピル−プロパン−2−アミン(0.030ml)及び37%のホルムアルデヒド水溶液(8.01μl)の溶液に加えた。得られた混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5ml)でクエンチし、酢酸エチル(2×10ml)で抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し、粗製の1−(4−ブロモ−3−メトキシ−フェニル)−4−メチル−ピペラジン(25.00mg)を得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)2.38(s,3H),2.60(bs,4H),3.17−3.28(m,4H),3.88(s,3H),6.41(dd,1H),6.47(d,1H),7.36(d,1H);マススペクトル:M+H+:286。
出発物質として用いた1−(4−ブロモ−3−メトキシ−フェニル)ピペラジンは、Pennelらの国際公開第2005056015号の88頁に従って製造した。
[7]化合物[7]は、1−(4−ブロモフェニル)−4−メチル−ピペラジンを用い、[6]に記載された手順に従って製造した。その様にして得られた誘導生成物(37mg)は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)2.39(s,3H),2.57−2.70(m,4H),3.24−3.38(m,4H),6.88(bs,2H),7.04(d,2H),7.33(dd,1H),7.51(d,2H),7.88(dd,1H),8.50(d,1H),8.52(d,1H),8.58(dd,1H);マススペクトル:M+H+:387。
[8]化合物[8]は上記の[6]に記載された手順に従って製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、4Nのジオキサン中の塩化水素による従来処理で脱離した。その様にして得られた誘導生成物(72mg)は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)3.04−3.14(m,4H),3.20−3.28(m,4H),3.85(s,3H),6.58(d,1H),6.62(dd,1H),6.93(bs,2H),7.25(d,1H),7.30(dd,1H),7.85(dd,1H),8.46(d,1H),8.48(d,1H),8.56(dd,1H);マススペクトル:M+H+:403。
出発物質として用いた4−(4−ブロモ−3−メトキシ−フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通りに製造した。
臭素(0.715ml)を、冷酢酸(25ml)に溶解した4−(3−メトキシフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(3.4g)に、アルゴン雰囲気下で滴下しながら加えた。得られた溶液を、室温で90分間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、酢酸エチル、ジクロロメタン及び重炭酸ナトリウムの飽和水溶液で希釈した。相を撹拌し、分離し、そして有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、シリカゲルの存在下、濃縮した。粗生成物を、シリカゲル上で、10〜20%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、4−(4−ブロモ−3−メトキシ−フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.770g、41.0%)を得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.48(s,9H),3.08−3.17(m,4H),3.54−3.62(m,4H),3.88(s,3H),6.40(dd,1H),6.47(d,1H),7.37(d,1H)。
[9]化合物[9]を、上記[6]に記載した手順に従って製造した。生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、4Nのジオキサン中の塩化水素による従来処理で脱離した。4−(4−ブロモフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。その様にして得られた誘導生成物(35mg)は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)3.03−3.13(m,4H),3.18−3.26(m,4H),6.94(bs,2H),7.03(d,2H),7.33(dd,1H),7.51(d,2H),7.89(d,1H),8.50(d,1H),8.52(d,1H),8.58(d,1H);マススペクトル:M+H+:373。
[10]化合物[10]は、3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン及び1−(4−ブロモフェニル)−4−メチル−ピペラジンを用いて、上記[5]に記載された手順に従って製造した。脱保護工程は無く、その様にして得られた誘導生成物(72mg)は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)2.39(s,3H),2.59−2.67(m,4H),3.26−3.35(m,4H),6.88(bs,2H),7.04(d,2H),7.37(dd,1H),7.52(d,2H),8.04(dd,1H),8.36(dd,1H),8.50(d,1H),8.57(d,1H);マススペクトル:M+H+:387。
出発物質として用いた3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミンは、以下の通りに製造した。
5−ブロモ−3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン(1g)、酢酸カリウム(1.045g)、Pd(dppf)Cl2 (0.139g)及び4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(0.960g)をジオキサン(15ml)中に懸濁させ、アルゴンで数回脱気した。得られた懸濁液を密封し、80℃で終夜撹拌した。反応混合物をクロロホルム(15ml)で希釈し、濾過し、濃縮した。残留物を酢酸エチル(10ml)に溶解し、濾過して集め、酢酸エチル(10ml)で洗浄し、3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(782mg)を得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.37(s,12H),5.98(bs,2H),7.35(dd,1H),8.01(dd,1H),8.35(dd,1H),8.60(d,1H),8.81(d,1H);マススペクトル:M+H+:339。
[11]化合物[11]を、4−(4−ブロモフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを用いて、上記[5]に記載した手順に従って製造した。
得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、4Nのジオキサン中の塩化水素での従来処理で脱離した。その様にして得られた誘導体(75mg)は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)3.04−3.11(m,4H),3.19−3.26(m,4H),6.87(bs,2H),7.04(d,2H),7.37(dd,1H),7.52(d,2H),8.04(d,1H),8.36(d,1H),8.51(d,1H),8.57(d,1H);マススペクトル:M+H+:373。
[12]化合物[12]は、上記[5]に記載の手順に従って製造した。脱保護工程は無かった。その様にして得られた誘導体(22mg)は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)2.38(s,3H),2.52−2.64(m,4H),3.54−3.63(m,4H),6.91(bs,2H),7.36(s,1H),7.38(dd,1H),8.05(dd,1H),8.35−8.39(m,2H),8.40(d,1H);マススペクトル:M+H+:394。
[13]化合物[13]は、反応が120℃で行われたことを除いて、4−[4−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル及び3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミンを用いて、実施例24に記載の手順の最初の部分に従って製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、4Nのジオキサン中の塩化水素による従来処理で脱離した。その様にして得られた誘導体(15mg)は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.92(dd,1H),1.96(dd,1H),2.17−2.25(m,2H),2.27(bs,1H),2.74−2.85(m,2H),3.22−3.32(m,2H),4.19−4.29(m,1H),4.80(s,2H),6.92(bs,2H),7.33−7.41(m,2H),7.55−7.62(m,2H),7.71−7.78(m,1H),8.36(d,1H),8.44(d,1H);マススペクトル:M+H+:391。
出発物質として用いた4−[4−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通りに製造した。
ナトリウムテトラヒドロボラート(35.7mg)を、2−プロパノール(10ml)に懸濁させた4−ブロモ−2H−ピラゾール−3−カルバルデヒド(150mg)に加えた。得られた懸濁液を25℃で1時間撹拌した。酢酸を数滴加え、溶液を濃縮乾固した。粗生成物を、シリカゲル上で、100%酢酸エチルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、(4−ブロモ−2H−ピラゾール−3−イル)メタノール(110mg)を得た。NMRスペクトル:(DMSOd6+TFAd)4.44(s,2H),7.69(s,1H);マススペクトル:M+H+:177−179。
水素化ナトリウム(0.271g、油中60%分散)を、窒素雰囲気下、脱気したDMF(20ml)に溶解した(4−ブロモ−2H−ピラゾール−3−イル)メタノール(1g)に加えた。得られた溶液を室温で10分間撹拌した。4−メチルスルホニルオキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.578g)を加え、得られた溶液を窒素雰囲気下、90℃で撹拌した。追加の水素化ナトリウム(0.068g、油中60%分散)を40℃で加え、混合物を90℃で2時間撹拌した。反応混合物を、撹拌しながら室温に冷却するにまかせ、水でクエンチし、酢酸エチルで希釈した。水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を飽和ブライン水溶液で洗浄し、dicalite speed plus の存在下で濃縮し、粗生成物を得、それをシリカゲル上、0〜90%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、生成物:副異性体、4−[4−ブロモ−5−(ヒドロキシメチル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.468g);
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.41(s,9H),1.73−1.94(m,4H),2.87(bs,2H),3.98−4.11(m,2H),4.52(d,2H),4.52−4.58(m,1H),5.43(t,1H),7.53(s,1H));
及び主異性体、4−[4−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.856g);
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.41(s,9H),1.71(dd,1H),1.76(dd,1H),1.92−2.01(m,2H),2.87(bs,2H),4.02(bs,2H),4.25−4.37(m,1H),4.34(d,2H),5.01(t,1H),7.98(s,1H));
を得た。
化合物[13]は、また、以下の方法を用いて製造することができた。
メタノール(10ml)中ナトリウムテトラヒドロボラート(42.6mg)及び4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−ホルミル−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(550mg)の溶液を、室温で1時間撹拌した。 反応は不完全であったので、更に、ナトリウムテトラヒドロボラート(42.6mg)を室温で加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(100ml)で希釈し、水(2×20ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮乾固した。残留物をジクロロメタン(2ml)に溶解し、溶液を0℃に冷却し、トリフルオロ酢酸(3ml)で処理した。得られた溶液を室温で1時間撹拌放置し、次いで濃縮乾固した。残留物をメタノール性アンモニア(7N、5ml)に再溶解し、シリカゲル上に再吸着させ、0〜15%メタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−1−(4−ピペリジル)ピラゾール−3−イル]メタノール(440mg)を固体として得た。出発物質として用いた4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−ホルミル−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通りに製造した。
アセトニトリル(150ml)中の4−ブロモ−2H−ピラゾール−3−カルバルデヒド(3g)、炭酸カリウム(3.32g)及び4−メチルスルホニルオキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(6.23g)を終夜、還流下で撹拌した。生じた沈殿を濾過により除去し、濾液を濃縮し、シリカゲル上、0〜20%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、4−(4−ブロモ−3−ホルミル−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(4.10g)を透明な無色の油状物質として得、それを放置して結晶化させた。NMRスペクトル:(CDCl3)1.48(s,9H),1.92(dd,1H),1.96(dd,1H),2.10−2.18(m,2H),2.81−2.97(m,2H),4.27(bs,2H),4.28−4.38(m,1H),7.543(s,1H),9.96(s,1H);マススペクトル:M+H+:360。
脱気したアセトニトリル(50mL)中3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.3g)、4−(4−ブロモ−3−ホルミル−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.362g)、炭酸カリウム(0.335g)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.093g)の懸濁液を、終夜還流下で攪拌した。得られた懸濁液を常温まで冷却し、濾過し、ジクロロメタン(3×20ml)で洗浄し、濾液を濃縮した。粗生成物をシリカゲル上、5〜90%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−ホルミル−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.370g)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.44(s,9H),1.87(dd,1H),1.92(dd,1H),2.09−2.18(m,2H),2.97(bs,2H),4.04−4.16(m,2H),4.52−4.61(m,1H),7.41−7.49(m,2H),7.80(dd,1H),7.82(bs,2H),7.85(dd,1H),8.48(s,1H),8.56(d,1H),8.65(d,1H),9.99(s,1H);マススペクトル:M+H+:489。
化合物[13]は、また、以下の方法で製造することができた。
N−[3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ピリジル]−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバミン酸tert−ブチル(237mg)、4−(4−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(159mg)、リン酸カリウム(225mg)及びトリスジベンジリデンアセトンジパラジウム(20.19mg)及びトリシクロヘキシルホスフィン(12.37mg)を、マイクロウエーブ用のバイアルに秤量し、密封し、そして1,4−ジオキサン(4ml)及び水(400μl)を加えた。アルゴンを25℃で5分間、懸濁液中泡立たせた。混合物を120℃で2時間撹拌した。反応混合物を冷却させ、 Dicalite Speed Plus(Acros Chemicals社製)を加え、混合物を濃縮した。粗生成物を、シリカゲル上、50〜100%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−1−(4−ピペリジル)ピラゾール−3−イル]メタノール(49.0mg)を固体として得た。
出発物質として用いたN−[3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ピリジル]−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバミン酸tert−ブチルは、以下の通り製造した。
N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(42.1mg)を、DMF(5ml)中に懸濁させた3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−ブロモ−ピリジン−2−アミン(500mg)及び二炭酸ジ−tert−ブチル(1.069g)に加えた。得られた混合物を、25℃で48時間撹拌した。反応混合物を、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(15ml)でクエンチした。得られた沈殿を濾過して集め、水で洗浄し、乾燥した。粗生成物を酢酸エチルに溶解し、シリカゲルパッドを通して濾過した。濾液を濃縮して、N−[3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−ブロモ−2−ピリジル]−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバミン酸tert−ブチル(710mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(CDCl3):1.32(s,18H),7.37−7.44(m,2H),7.60(dd,1H),7.80(dd,1H),8.70(d,1H),8.81(d,1H);マススペクトル:M+H+:491。
N−[3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−ブロモ−2−ピリジル]−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバミン酸tert−ブチル(4.78g)、酢酸カリウム(2.97g)、PdCl2(dppf)(0.394g)及び4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.72g)を、ジオキサン(45ml)中に懸濁させた。混合物を、25℃で窒素で脱気した。得られた懸濁液を、窒素雰囲気下、80℃で3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(45ml)で希釈した。不溶物を濾過して除去し、濾液を濃縮した。黒色の油状物質を石油エーテル(90ml)中で10分間超音波にかけた。得られた固体を濾過して集め、石油エーテルで洗浄し、乾燥し、粗生成物のN−[3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ピリジル]−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバミン酸tert−ブチル(5.10g)を固体として得た。
NMRスペクトル(CDCl3):1.29(s,18H),1.40(s,12H),7.34−7.44(m,2H),7.60(dd,1H),7.80(dd,1H),8.97(d,1H),9.03(d,1H)。
[14]化合物[14]は、反応が120℃で行われたことを除いて、実施例24に記載された手順に従って製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、4Nのジオキサン中の塩化水素での従来処理で脱離した。その様にして得られた誘導生成物(15mg)は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.93(dd,1H),1.98(dd,1H),2.19−2.29(m,2H),2.76−2.84(m,2H),3.25−3.32(m,2H),3.52(s,3H),4.23−4.31(m,1H),4.50(s,2H),6.89(bs,2H),7.34−7.40(m,2H),7.54−7.59(m,1H),7.61(s,1H),7.73−7.77(m,1H),8.38(d,1H),8.51(d,1H);マススペクトル:M+H+:405。
出発物質として用いた4−[4−ブロモ−3−(メトキシメチル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通り製造した。
水素化ナトリウム(57.7mg、油中60%分散)を、窒素雰囲気下で、脱気したDMF(2mL)に溶解した4−[4−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(200mg)に加えた。得られた溶液を室温で10分間撹拌した。硫酸ジメチル(0.068ml)を加え、溶液を25℃で1時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチルで希釈した。水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を飽和のブライン水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、シリカゲルの存在下で濃縮し、粗生成物を得、それをシリカゲル上、0〜100%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、4−[4−ブロモ−3−(メトキシメチル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(180mg)を得た。NMRスペクトル:(DMSOd6)1.41(s,9H),1.71(dd,1H),1.76(dd,1H),1.96(bs,1H),1.98(bs,1H),2.87(bs,2H),3.22(3H),4.02(bs,2H),4.28(s,2H),4.29−4.36(m,1H),8.04(s,1H)。
溶媒を蒸発乾固し、2つの生成物を白色固体として得た。副異性体は、4−[4−ブロモ−3−(メトキシメチル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.468 g)であった。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.41(s,9H),1.73−1.94(m,4H),2.87(bs,2H),3.98−4.11(m,2H),4.52(d,2H),4.52−4.58(m,1H),5.43(t,1H),7.53(s,1H)。
化合物[14]は、また、以下の方法で製造することができた。
ジオキサン(14ml)及び水(350μl)の混合物中の、N−[3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ピリジル]−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバミン酸tert−ブチル(808mg)、4−(4−ブロモ−3−(メトキシメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(439mg)、トリスジベンジリデンアセトンジパラジウム(53.7mg)、ジシクロヘキシル−[2−(2,6−ジメトキシフェニル)フェニル]ホスファン(48.2mgl)及びリン酸カリウム(0.233g)を脱気した。得られた懸濁液を、アルゴン雰囲気下、120℃で3時間撹拌した。混合物を室温に冷却した後、溶媒を濃縮し、酢酸エチル(80ml)及び水(20ml)を加えた。有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲル上、30〜80%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、4−[4−[5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−6−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ピリジル]−3−(メトキシメチル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(616mg)を得た。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、イソプロパノール中の塩化水素での従来処理で脱離し、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(メトキシメチル)−1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(300mg)を得た。
[15]化合物[15]は、実施例25に記載の手順に従って製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸での従来処理で脱離した。その様にして得られた生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.77(dd,1H),1.82(dd,1H),1.92−2.00(m,2H),2.09(s,1H),2.33(s,3H),2.54−2.62(m,2H),3.00−3.09(m,2H),4.06−4.16(m,1H),7.52(dd,1H),7.67(bs,2H),8.07(s,1H),8.28(dd,1H),8.29(s,1H),8.37−8.41(m,2H);マススペクトル:M+H+:376。
[16]化合物[16]は、実施例24に記載の手順に従って製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸での従来処理で脱離した。その様にして得られた生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6):1.79(dd,1H),1.84(dd,1H),1.94−2.03(m,2H),2.34(s,3H),2.57−2.67(m,2H),3.03−3.12(m,2H),4.08−4.19(m,1H),7.48(dd,1H),7.68(bs,2H),8.06(s,1H),8.24(dd,1H),8.31(d,1H),841(d,1H),8.56(dd,1H);マススペクトル:M+H+:376。
〔実施例25A〕
3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−メチル−1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
実施例25Aは、出発物質として3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン及び4−(4−ブロモ−3−メチル−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを用い、実施例24に記載の手順に従って製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸での従来処理で脱離した。その様にして得られた生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6):1.74−1.86(m,2H),1.91−2.02(m,2H),2.33(s,3H),2.54−2.63(m,2H),2.99−3.10(m,2H),4.06−4.17(m,1H),7.33(dd,1H),7.47(ddd,1H),7.61(bs,2H),7.68(d,1H),8.05(s,1H),8.29(d,1H),8.38(d,1H);マススペクトル:M+H+:393。
出発物質として用いた3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミンは、以下の通り製造した。
ポリリン酸中の2−アミノ−5−ブロモ−ピリジン−3−カルボン酸(1g)及び2−アミノ−3−フルオロ−フェノール(0.586g)を、200℃で22時間撹拌した。冷却後水(75ml)を加え、混合物を30分間撹拌した。混合物を、濃水酸化ナトリウム溶液(6N及び2N)でpH12の塩基性にした。固体を濾過し、水(3×20ml)及びエーテル(3×10ml)で洗浄した。五酸化リンで減圧乾燥した後、所望の化合物5−ブロモ−3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.995g)を固体として得、それを更に精製せずに、次の工程で用いた。
NMRスペクトル:(DMSOd6):7.34(dd,1H),7.50(ddd,1H),7.68(dd,1H),7.81(bs,2H),8.35(d,1H),8.38(d,1H);マススペクトル:M+H+:307−309。
5−ブロモ−3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(955mg)、酢酸カリウム(943mg)、PdCl2(dppf)(125mg)及び4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(866mg)の混合物を、ジオキサン(15ml)中に懸濁させた。アルゴンを、懸濁液中常温で15分間泡立たせた。得られた懸濁液を密封し、80℃で15時間撹拌した。反応混合物をクロロホルム(50ml)で希釈し、室温で20分間撹拌した。不溶物を濾過して除去し、クロロホルムで洗浄し、乾燥した。濾液を濃縮してゴム状固体を得、それを酢酸エチル(30mL)に溶解し、10分間撹拌した。得られた固体を濾過して集め、酢酸エチル、ジエチルエーテル及び石油エーテルで洗浄し、50℃で減圧乾燥した後、3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(873mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(CDCl3):1.37(s,12H),5.97(bs,2H),7.08(dd,1H),7.31(ddd,1H),7.39(d,1H),8.59(d,1H),8.69(d,1H);マススペクトル:M+H356。
〔実施例26〕
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(2−モルホリノエチル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
4−(2−クロロエチル)モルホリン・塩酸塩(101mg)を、DMA(1ml)に溶解した3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン(150mg、0.54mol)及び炭酸カリウム(164mg、1.19mol)の溶液に、撹拌しつつ5分間かけて加えた。得られた溶液を120℃で7時間撹拌した。混合物を濾過した。反応混合物をWaters X−Terra逆相カラム(C−18、5μシリカ、19mm直径、100mm長さ)、及び溶離液として、水(1%の酢酸含有)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製した。所望の化合物を含む画分を蒸発乾固し、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(2−モルホリノエチル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(134mg)を得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)2.27−2.58(m,4H),2.88(t,2H),3.68−3.77(m,4H),4.30(t,2H),6.90(bs,2H),7.34−7.41(m,2H),7.58−7.63(m,1H),7.73(s,1H),7.74−7.77(m,1H),7.79(s,1H),8.38(d,1H),8.39(d,1H);マススペクトル:M+H+:391。
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミンは、以下の通り合成した。
塩化水素(16.26ml、ジオキサン中4N)を、エタノール(30ml)に溶解した3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(1−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン(4.7g)の懸濁液に撹拌しつつ加えた。得られた混合物を、25℃で2時間撹拌した。反応液を減圧下で蒸発させ、シリカゲル上に吸着させ、20〜80%メタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン(3.35g)を得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)7.39−7.50(m,2H),7.65(bs,2H),7.80(dd,1H),7.84(dd,1H),7.98(bs,1H),8.24(bs,1H),8.45(d,1H),8.55(d,1H);マススペクトル:M+H+:278。
〔実施例27〕
実施例26に記載の手順と類似の手順を用いて、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミンを適切なアルキル化剤と反応させ、表Xに記載の化合物を得た。特に指示の無い限り、必要とされる適切なアルキル化剤は、市場で入手可能であった。
Figure 2011500778
[1]3−(クロロメチル)−1−メチル−ピペリジン・塩酸塩を、この生成物の製造におけるアルキル化剤として用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3):1.03−1.16(m,1H),1.68−1.83(m,3H),1.94−2.04(m,1H),2.14(bs,1H),2.35(s,3H),2.39(bs,1H),2.81−2.92(m,2H),4.12(d,2H),6.98(bs,2H),7.35−7.41(m,2H),7.59−7.64(m,1H),7.67(s,1H),7.73−7.77(m,1H),7.78(s,1H),8.37(d,1H),8.40(d,1H);マススペクトル:M+H+:389。
[2]1−(3−クロロプロピル)ピロリジンを、この生成物の製造におけるアルキル化剤として用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.87−1.97(m,4H),2.24−2.32(m,2H),2.76(t,2H),2.82−2.91(m,4H),4.27(t,2H),7.11(bs,2H),7.35−7.42(m,2H),7.58−7.76(m,1H),7.71(s,1H),7.73−7.77(m,1H),7.78(s,1H),8.35(d,1H),8.41(d,1H);マススペクトル:M+H+:389。
[3]1−(2−クロロエチル)ピロリジン・塩酸塩を、この生成物の製造におけるアルキル化剤として用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.78−1.89(m,4H),2.61−2.71(m,4H),3.10(t,2H),4.39(t,2H),6.95(bs,2H),7.34−7.42(m,2H),7.58−7.63(m,1H),7.73−7.78(m,2H),7.80(s,1H),8.38(d,1H),8.40(d,1H);マススペクトル:M+H+:375。
[4]3−クロロ−N,N−ジメチル−プロパン−1−アミン・塩酸塩を、この生成物の製造におけるアルキル化剤として用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)2.15−2.27(m,2H),2.39(s,6H),2.52(t,2H),4.29(t,2H),7.02(bs,2H),7.34−7.41(m,2H),7.58−7.63(m,1H),7.70(s,1H),7.73−7.77(m,1H),7.79(s,1H),8.36(d,1H),8.40(d,1H);マススペクトル:M+H+:363。
[5]2−クロロ−N,N−ジメチル−エタンアミン・塩酸塩を、この生成物の製造におけるアルキル化剤として用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)2.12(s,6H),2.63(t,2H),4.14(t,2H),7.34−7.42(m,2H),7.58(bs,2H),7.73(dd,1H),7.78(dd,1H),7.84(s,1H),8.18(s,1H),8.33(d,1H),8.45(d,1H);マススペクトル:M+H+:349。
[6][(1S,5S)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]メタンスルホン酸を、この生成物の製造におけるアルキル化剤として用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.39−1.46(m,1H),1.64−1.72(m,1H),1.78−1.87(m,2H),1.97−2.05(m,1H),2.07−2.15(m,1H),2.17(s,1.5H),2.25(s,1.5H),2.27−2.34(m,1H),2.45−2.53(m:DMSOd6で部分的に隠されている,1H),3.08−3.13(m,1H),3.18−3.23(m,1H),4.31−4.37(m,0.5H),4.43−4.52(m,0.5H),7.41−7.49(m,2H),7.64(bs,2H),7.77−7.82(m,1H),7.83−7.86(m,1H),7.89(s,0.5H),7.93(s,0.5H),8.31(s,0.5H),8.42(d,0.5H),8.47(d,0.5H),8.51(d,0.5H),8.51(s,0.5H),8.56(d,0.5H);マススペクトル:M+H+:401。
[7]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメタンスルホネートを、この生成物の製造におけるアルキル化剤として用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.93−2.08(m,4H),3.45−3.54(m,2H),3.95−4.03(m,2H),4.37−4.46(m,1H),7.41−7.49(m,2H),7.65(bs,2H),7.74−7.82(m,1H),7.82−7.87(m,1H),7.94(s,1H),8.35(s,1H),8.44(d,1H),8.54(d,1H);マススペクトル:M+H+:362。
〔実施例28〕
2−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]エタノール
Figure 2011500778
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(2−tert−ブトキシエチル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(485mg)を、TFA(3ml)に溶解した。得られた溶液を25℃で1時間撹拌した。7Nのメタノール中のアンモニア(20ml)を混合物に加え、シリカゲル上に吸着させた。粗生成物を、シリカゲル上、1〜5%メタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、2−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]エタノール(315mg)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)3.75−3.81(m,2H),4.17(t,2H),4.94(t,1H),7.40−7.49(m,2H),7.64(bs,2H),7.79−7.82(m,1H),7.83−7.86(m,1H),7.92(s,1H),8.21(s,1H),8.41(d,1H),8.52(d,1H);マススペクトル:M+H+:322。
出発物質として用いた3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(2−tert−ブトキシエチル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミンは、アルキルハライドとして2−(2−ブロモエトキシ)−2−メチル−プロパンを用いて、実施例26に記載の手順と類似の手順に従って製造し、固体500mgを得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.14(s,9H),3.75(t,2H),4.30(t,2H),7.04(bs,2H),7.35−7.41(m,2H),7.68−7.63(m,1H),7.73−7.77(m,1H),7.77(s,1H),7.78(s,1H),8.36(d,1H),8.42(d,1H);マススペクトル:M+H+:378。
〔実施例29〕
実施例26に記載の手順と類似の手順を用いて、適切なピラゾールを適切なアルキル化剤と反応させた。実施例28に示す通り、O−ブチル又はN−tert−ブトキシカルボニル(N−Boc)保護基を使用した。その様な保護基は、実施例28に記載の通り、トリフルオロ酢酸による従来処理を用いて脱離し、表XIに記載の化合物を得た。特に指示のない限り、必要とされたアルキル化剤は、市場で入手可能であった。
Figure 2011500778
[1]2−(3−ブロモプロポキシ)−2−メチル−プロパンを、この生成物の製造におけるアルキル化剤として用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.93−2.00(m,2H),3.40−3.45(m,2H),4.19(t,2H),4.62(t,1H),7.41−7.48(m,2H),7.65(bs,2H),7.78−7.82(m,1H),7.82−7.87(m,1H),7.91(s,1H),8.24(s,1H),8.41(d,1H),8.52(d,1H);マススペクトル:M+H+:336。
[2]3−メチルスルホニルオキシアゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、この生成物の製造におけるアルキル化剤として用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)3.72−3.79(m,2H),3.91−3.99(m,2H),5.14−5.23(m,1H),7.41−7.49(m,2H),7.66(bs,2H),7.78−7.82(m,1H),7.83−7.87(m,1H),7.99(s,1H),8.42(s,1H),8.45(d,1H),8.54(d,1H);マススペクトル:M+H+:333。
[3]3−メチルスルホニルオキシピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、この生成物の製造におけるアルキル化剤として用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)2.02−2.11(m,1H),2.16−2.26(m,1H),2.74(bs,1H),2.87(ddd,1H),3.00(dd,1H),3.07(ddd,1H),3.16(dd,1H),4.78−4.85(m,1H),7.41−7.49(m,2H),7.65(m,2H),7.78−7.81(m,1H),7.83−7.86(m,1H),7.91(d,1H),8.32(d,1H),8.43(d,1H),8.53(d,1H);マススペクトル:M+H+:347。
[4]3−(メチルスルホニルオキシメチル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、この生成物の製造におけるアルキル化剤として用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)3.24−3.32(m,1H),3.47−3.52(m,2H),3.77−3.82(m,2H),4.42(d,2H),6.88(bs,2H),7.35−7.41(m,2H),7.58−7.62(m,1H),7.65(s,1H),7.73−7.77(m,1H),7.78(s,1H),8.38(d,1H),8.39(d,1H);マススペクトル:M+H+:347。
[5]3−(メチルスルホニルオキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、この生成物の製造におけるアルキル化剤として用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.34−1.45(m,1H),1.69−1.70(m,1H),2.51−2.58(m,2H),2.67−2.79(m,2H),2.79−2.87(m,1H),4.06(d,2H),7.40−7.49(m,2H),7.66(bs,2H),7.77−7.82(m,1H),7.82−7.86(m,1H),7.91(s,1H),8.26(s,1H),8.42(d,1H),8.52(d,1H);マススペクトル:M+H+:361。
[6]3−メチルスルホニルオキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、この生成物の製造におけるアルキル化剤として用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.46−1.57(m,1H),1.69−1.77(m,1H),1.87−1.98(ddd,1H),2.10−2.18(m,1H),2.33(bs,1H),2.46(dd,1H),2.76(dd,1H),2.85−2.92(m,1H),3.19(dd,1H),4.09−4.18(m,1H),7.40−7.50(m,2H),7.65(bs,2H),7.80(dd,1H),7.85(dd,1H),7.91(s,1H),8.32(s,1H),8.43(d,1H),8.53(d,1H);マススペクトル:M+H+:361。
[7]4−(ブロモメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、この生成物の製造におけるアルキル化剤として用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.18−1.31(m,2H),1.61−1.66(H2Oにより部分的に隠されているbs,2H),2.03−2.16(m,1H),2.57−2.68(m,2H),3.07−3.16(m,2H),4.03(d,2H),6.87(bs,2H),7.34−7.41(m,2H),7.58−7.63(m,1H),7.64(s,1H),7.73−7.77(m,1H),7.80(s,1H),8.38(d,1H),8.39(d,1H);マススペクトル:M+H+:375。
[8]4−(メチルスルホニルオキシ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、この生成物の製造におけるアルキル化剤として用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.74−1.81(m,2H),1.90(dd,1H),1.95(dd,1H),2.16(s,3H),2.26(s,3H),2.59−2.67(m,2H),3.03−3.09(m,2H),4.12−4.20(m,1H),7.40−7.46(m,2H),7.66(bs,2H),7.75−7.79(m,1H),7.82−7.86(m,1H),8.09(d,1H),8.15(d,1H);マススペクトル:M+H+:389。
出発物質として用いた3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミンは、以下の通り製造した。
ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(85mg)及びフッ化セシウム(1.1g)を、メタノール(14ml)中の3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−ブロモ−ピリジン−2−アミン(700mg)及び3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(563mg)の脱気した溶液に加えた。懸濁液を、300Wのマイクロウエーブ反応器中、140℃で2時間撹拌した。混合物をシリカゲル上に吸着させ、5〜10%メタノール/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン(120mg)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)2.22(s,6H),7.40−7.487(m,2H),7.66(bs,2H),7.76−7.81(m,1H),7.82−7.87(m,1H),8.13(d,1H),8.18(d,1H);マススペクトル:M+H+:306。
〔実施例30〕
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
1−メチルピペラジン(0.115ml)の溶液を、DMF(5ml)に溶解したメタンスルホン酸2−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]エチル(138mg)の溶液に加えた。得られた溶液を100℃で1時間撹拌した。混合物をシリカゲル上に吸着させ、そして2〜6%メタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、固体を熱アセトニトリル中で摩砕し、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(109mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)2.14(s,3H),2.30(bs,4H),2.44(bs,4H),2.74(t,2H),4.23(s,2H),7.40−7.50(m,2H),7.65(bs,2H),7.77−7.82(m,1H),7.82−7.87(m,1H),7.90(s,1H),8.24(s,1H),8.40(d,1H),8.51(d,1H);マススペクトル:M+H+:404。
出発物質として用いたメタンスルホン酸2−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]エチルは、以下の通り製造した。
メタンスルホニルクロリド(0.072ml)の溶液を、ジクロロメタン(5ml)に溶解した2−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]エタノール(150mg、実施例28)、トリエチルアミン(0.130ml)に、0℃で加えた。得られた懸濁液を、0℃で2時間撹拌した。混合物をシリカゲル上に吸着させ、そして1〜4%メタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、メタンスルホン酸2−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]エチル(150mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)3.11(s,3H),4.49(t,2H),4.62(t,2H),7.41−7.49(m,2H),7.68(bs,2H),7.78−7.82(m,1H),7.83−7.87m,1H),8.01(d,1H),8.31(d,1H),8.43(d,1H),8.53(d,1H);マススペクトル:M+H+:400。
〔実施例31〕
実施例30に記載の手順と類似の手順を用いて、適切なメタンスルホン酸エチル又はプロピルを、適切なヘテロ環と反応させて、表XIIに記載の化合物を得た。特に指示の無い限り、適切なヘテロ環は、市場で入手可能であった。
Figure 2011500778
[1]ピロリジン−3−オールを、この生成物の製造に用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.49−1.58(m,1H),1.92−2.03(m,3H),2.29(dd,1H),2.32−2.43(m,3H),2.50−2.58(m:DMSOd5により部分的に隠されている,1H),2.68(dd,1H),4.12−4.22(m,3H),4.67(d,1H),7.40−7.49(m,2H),7.65(bs,2H),7.77−7.82(m,1H),7.82−7.87(m,1H),7.91(s,1H),8.25(s,1H),8.41(d,1H),8.52(d,1H);マススペクトル:M+H+:405。
出発物質として用いたメタンスルホン酸3−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]プロピルは、以下の通り製造した。
メタンスルホニルクロリド(0.577ml)の溶液を、ジクロロメタン(20ml)及びTHF(20ml)に溶解した3−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]プロパン−1−オール(1.25g、実施例29−1)、トリエチルアミン(1.559ml)に、0℃で加えた。得られた懸濁液を25℃で2時間撹拌した。懸濁液を濾過し、水(3回)で洗浄し、減圧下で終夜乾燥して、メタンスルホン酸3−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]プロピル(0.988g)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)2.21−2.32(m,2H),3.23(s,3H),4.21−4.33(m,4H),7.42−7.51(m,2H),7.68(bs,2H),7.81(d,1H),7.86(d,1H),7.98(s,1H),8.30(s,1H),8.44(s,1H),8.54(s,1H)。
[2](R)−ピロリジン−2−イルメタノールを、この生成物の製造に用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.54−1.62(m,1H),1.62−1.71(m,2H),1.75−1.84(m,1H),1.91−2.05(m,2H),2.07−2.15(m,1H),2.20−2.29(m,1H),2.35−2.43(m,1H),2.71−2.80(m,1H),3.04−3.11(m,1H),3.19−3.26(m,1H),3.35−3.41(m:H2Oにより部分的に隠されている,1H),4.18(t,2H),4.38(t,1H),7.42.7.50(m,2H),7.66(bs,2H),7.79−7.83(m,1H),7.83−7.88(m,1H),7.92(s,1H),8.26(s,1H),8.43(d,1H),8.53(d,1H);マススペクトル:M+H+:419。
メタンスルホン酸3−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]プロピルを、出発物質として用いた。
[3]ピペリジン−4−オールを、この生成物の製造に用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.33−1.46(m,2H),1.66−1.76(m,2H),1.91−2.04(m,4H),2.24(t,2H),2.64−2.74(m,2H),3.37−3.49(m,1H),4.14(t,2H),4.54(d,1H),7.40−7.50(m,2H),7.65(bs,2H),7.77−7.82(m,1H),7.82−7.87(m,1H),7.91(s,1H),8.24(s,1H),8.41(d,1H),8.52(d,1H);マススペクトル:M+H+:419。
メタンスルホン酸3−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]プロピルを、出発物質として用いた。
[4]モルホリンを、この生成物の製造に用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.94−2.03(m,2H),2.28(t,2H),2.34(bs,4H),3.55−3.62(m,4H),4.16(t,2H),7.41−7.49(m,2H),7.65(bs,2H),7.77−7.82(m,1H),7.82−7.87(m,1H),7.91(s,1H),8.25(s,1H),8.41(d,1H),8.52(d,1H);マススペクトル:M+H+:405。
メタンスルホン酸3−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]プロピルを、出発物質として用いた。
[5]1−メチルピペラジンを、この生成物の製造に用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.92−2.01(m,2H),2.14(s,3H),2.27(t,2H),2.32(bs,8H),4.14(t,2H),7.41−7.49(m,2H),7.65(bs,2H),7.77−7.82(m,1H),7.82−7.86(m,1H),7.91(s,1H),8.24(s,1H),8.41(d,1H),8.52(d,1H);マススペクトル:M+H+:418。
メタンスルホン酸3−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]プロピルを、出発物質として用いた。
[6]アゼチジンを、この生成物の製造に用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.75−1.83(m,2H),1.91−1.99(m,2H),2.31(t,2H),3.07(t,4H),4.12(t,2H),7.41−7.49(m,2H),7.65(bs,2H),7.78−7.82(m,1H),7.82−7.86(m,1H),7.91(s,1H),8.23(s,1H),8.41(d,1H),8.52(d,1H);マススペクトル:M+H+:375。
メタンスルホン酸3−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]プロピルを、出発物質として用いた。
[7]ピロリジン−3−オールを、この生成物の製造に用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.48−1.57(m,1H),1.90−1.99(m,1H),2.34(dd,1H),.47(dd,1H),2.58−2.63(m,1H),2.74(dd,1H),2.85(t,2H),4.14−4.20(m,1H),4.21(t,2H),4.69(d,1H),7.41−7.48(m,2H),7.77−7.82(m,1H),7.82−7.86(m,1H),7.91(s,1H),8.26(s,1H),8.41(d,1H),8.52(d,1H);マススペクトル:M+H+:391。
[8](R)−ピロリジン−2−イルメタノールを、この生成物の製造に用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.45−1.54(m,1H),1.56−1.71(m,2H),1.74−1.83(m,1H),2.20−2.27(m,1H),2.51−2.56(m:DMSOd6により部分的にかくされている,1H),2.69−2.77(m,1H),3.00−3.07(m,1H),3.15−3.22(m,1H),3.23−3.30(m,1H),3.33−3.37(m:H2Oにより部分的にかくされている,1H),4.21(t,2H),4.33(t,1H),7.41−7.49(m,2H),7.65(bs,2H),7.77−7.82(m,1H),7.82−7.87(m,1H),7.91(s,1H),8.27(s,1H),8.41(d,1H),8.51(d,1H);マススペクトル:M+H+:405
[9]ピペリジン−4−オールを、この生成物の製造に用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.31−1.43(m,2H),1.65−1.74(m,2H),2.06−2.15(m,2H),2.69−2.79(m,4H),3.39−3.48(m,1H),4.21(t,2H),4.52(d,1H),7.41−7.49(m,2H),7.65(bs,2H),7.77−7.82(m,1H),7.82−7.86(m,1H),7.90(s,1H),8.24(s,1H),8.40(d,1H),8.51(d,1H);マススペクトル:M+H+:405。
[9]ピペリジン−4−オールを、この生成物の製造に用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.31−1.43(m,2H),1.65−1.74(m,2H),2.06−2.15(m,2H),2.69−2.79(m,4H),3.39−3.48(m,1H),4.21(t,2H),4.52(d,1H),7.41−7.49(m,2H),7.65(bs,2H),7.77−7.82(m,1H),7.82−7.86(m,1H),7.90(s,1H),8.24(s,1H)
,8.40(d,1H),8.51(d,1H);マススペクトル:M+H+:405。
[10]アゼチジンを、この生成物の製造に用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.89−1.98(m,2H),2.77(t,2H),3.09(t,4H),4.04(t,2H),7.41−7.49(m,2H),7.65(bs,2H),7.78−7.82(m,1H),7.82−7.86(m,1H),7.90(s,1H),8.22(s,1H),8.41(d,1H),8.52(d,1H);マススペクトル:M+H+:361。
〔実施例32〕
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(2−ピペラジン−1−イルエチル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
TFA(3ml)中の4−[2−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]エチル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(90mg)を、25℃で1時間撹拌した。7Nのメタノール中のアンモニア(20ml)を混合物に加え、そしてシリカゲル上に吸着させた。粗生成物を、シリカゲル上で、2〜8%メタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(2−ピペラジン−1−イルエチル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(49.0mg)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)2.29−2.42(m,4H),2.64−2.70(m,4H),2.71(t,2H),4.23(t,2H),7.41−7.49(m,2H),7.65(bs,2H),7.77−7.82(m,1H),7.82−7.87(m,1H),7.90(s,1H),8.24(s,1H),8.40(d,1H),8.51(d,1H);マススペクトル:M+H+:390。
出発物質として用いた4−[2−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]エチル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを第二級アミンとして用い、実施例30に記載の手順を用いて製造した。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.46(s,9H),2.49(bs,4H),2.92(t,2H),3.45(bs,4H),4.33(t,2H),6.90(bs,2H),7.45−7.41(m,2H),7.58−7.63(m,1H),7.72−7.77(m,2H),7.79(s,1H),8.38(d,1H),8.39(d,1H);マススペクトル:M+H+:490。
〔実施例33〕
1−[4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]−1−ピペリジル]−2−メトキシ−エタノン
Figure 2011500778
2−メトキシアセチルクロリド(0.033ml)を、ジクロロメタン(5ml)及びTHF(5ml)中のポリスチレン上の3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(100mg)及びN−ベンジル−N−イソプロピル−プロパン−2−アミン(185mg、3mmol/g)の氷で冷却した懸濁液に撹拌しつつ一度に加えた。得られた懸濁液を室温で2時間撹拌した。樹脂を濾過し、ジクロロメタン/メタノールで濯いだ。濾液を濃縮乾固した。粗生成物を、シリカゲル上で、0〜4%メタノール/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発させた後、得られた固体をアセトニトリル中で摩砕し、標題化合物(79mg)を得た。
NMRスペクトル:(CDCl3):1.97−2.11(m,2H),2.22−2.35(m,2H),2.80−2.91(m,1H),3.17−3.29(m,1H),3.46(s,3H),4.06−4.23(m,3H),4.38−4.47(m,1H),4.69−4.80(m,1H),7.08(bs,2H),7.35−7.42(m,2H),7.58−7.63(m,1H),7.69(s,1H),7.73−7.78(m,1H),7.80(s,1H),8.35(d,1H),8.41(d,1H);マススペクトル:M+H+:433。
〔実施例34〕
実施例33に記載された手順と類似の手順を用い、3−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−5−(1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミンを、適切な酸クロリドと反応させて、表XIIIに記載の化合物を得た。特に指示のない限り、必要とされた適切な酸クロリドは、市場で入手可能であった。
Figure 2011500778
[1]アセチルクロリドを、この生成物の製造における酸クロリドとして用いた。最終生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.94−2.09(m,2H),2.16(s,3H),2.19−2.34(m,2H),2.75−2.85(m,1H),3.23−3.33(m,1H),3.96−4.05(m,1H),4.37−4.45(m,1H),4.75−4.82(m,1H),7.08(bs,2H),7.36−7.42(m,2H),7.59−7.63(m,1H),7.69(s,1H),7.74−7.78(m,1H),7.80(s,1H),8.35(d,1H),8.42(d,1H);マススペクトル:M+H+:403。
[2]酢酸(2−クロロ−2−オキソ−エチル)を、この生成物の製造における酸クロリドとして用いた。得られた生成物は、メタノール(6ml)−水(1ml)中の水酸化リチウム・水和物(20.5mg、1.1当量)を用いて、脱保護し、反応混合物を室温で1時間撹拌し、酢酸(0.033ml、1.3当量)でクエンチした。濃縮乾固し、シリカゲル上で、0〜4%メタノール/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製し、次いで、得られた固体を摩砕して、期待した生成物(143mg)を得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)2.00−2.13(m,2H),2.24−2.36(m,2H),2.93−3.04(m,1H),3.15−3.27(m,1H),3.66−3.77(m,2H),4.21(d,1H),4.25(d,1H),4.39−4.49(m,1H),4.69−4.77(m,1H),6.98(bs,2H),7.35−7.42(m,2H),7.57−7.63(m,1H),7.69(s,1H),7.73−7.78(m,1H),7.80(s,1H),8.36(d,1H),8.39(d,1H).マススペクトル:M+H+:419.
[3]用いた酸クロリドは、酢酸(S)−(2−クロロ−1−メチル−2−オキソ−エチル)であった。得られた生成物は、実施例34.2に記載された通り脱保護化した。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.36(d,1.5H),1.39(d,1.5H),2.00−2.13(m,2H),2.24−2.37(m,2H),2.88−3.03(m,1H),3.20−3.31(m,1H),3.85(bs,1H),3.88−3.97(m,1H),4.39−4.49(m,1H),4.52(q,1H),4.75(dd,1H),6.98(bs,2H),7.38−7.42(m,2H),7.58−7.63(m,1H),7.67−7.72(m,1H),7.73−7.78(m,1H),7.81(s,1H),8.36(d,1H),8.40(d,1H);マススペクトル:M+H+:433。
〔実施例35〕
3−(6−メトキシ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
酢酸(1.8ml)中の2−アミノ−N−(2−ヒドロキシ−4−メトキシ−フェニル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(110mg)の溶液に、TFA(1.8ml)を加えた。透明な混合物をマイクロウエーブ管中に密封した。反応液を、300Wのマイクロウエーブ反応器内で、200℃で20分間加熱した。溶媒を蒸発させた。残留物をジエチルエーテル内で摩砕し、乾燥し、黄色の固体を得た。固体をDMF(1.5ml)及び2滴の30%のアンモニア水溶液に溶解した。沈殿を濾過し、エーテルで洗浄し、50℃で48時間加熱して、3−(6−メトキシ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(25.00mg)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.93−2.12(m,6H),2.22(s,3H),2.94−2.91(m,2H),3.86(s,3H),4.07−4.16(m,1H),7.03(dd,1H),7.40(d,1H),7.57(bs,2H),7.72(d,1H),7.89(d,1H),8.30(s,1H),8.36(d,1H),8.49(d,1H);マススペクトル:M+H+:405。
出発物質として用いた2−アミノ−N−(2−ヒドロキシ−4−メトキシ−フェニル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボキサミドは、以下の通り製造した。
水酸化カリウム(0.773g)を、メタノール(50ml)及び水(5ml)中2−アミノ−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボン酸メチル(2.172g)の冷溶液に加えた。得られた混合物を、48時間室温で撹拌した。2Nの塩酸水溶液(6.89ml)を加えた。混合物を蒸発乾固し、乾燥し、水(50ml)で希釈し、OASIS樹脂(イオン交換樹脂Oasis、HLB30μM、Waters社製)(150ml)で精製した。塩を水で溶離し、生成物を50%メタノール/水で溶離した。溶媒を蒸発乾固した。残留物を50℃で乾燥して、2−アミノ−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボン酸(1.600g)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)2.02−2.13(m,4H),2.27−2.
38(m,2H),2.35(s,3H),2.97−3.06(m,2H),4.13−4.22(m,1H),7.21(bs,2H),7.80(s,1H),8.18(s,1H),8.19(d,1H),8.39(d,1H);マススペクトル:M+H+:302。
2−アミノ−5−メトキシ−フェノール・塩酸塩(210mg)、N−エチル−N−イソプロピル−プロパン−2−アミン(0.208ml)及び2−ヒドロキシピリジン−1−オキシド(221mg)を、窒素雰囲気下、DMF(5ml)に溶解した2−アミノ−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボン酸(300mg)の溶液に撹拌しつつ加えた。3−(エチルイミノメチレンアミノ)−N,N−ジメチル−プロパン−1−アミン・塩酸塩(382mg)を、この混合物に分割して加え、溶液を25℃で48時間撹拌した。反応混合物を、Waters X−Terra 逆相カラム、及び溶離液として、水(0.2%炭酸アンモニムを含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製した。所望の化合物を含む画分を蒸発乾固して、2−アミノ−N−(2−ヒドロキシ−4−メトキシ−フェニル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(190mg)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.88−2.10(m,6H),2.20(s,3H),2.82−2.90(m,2H),3.71(s,3H),4.06−4.15(m,1H),6.42(dd,1H),6.49(d,1H),6.99(bs,2H),7.26(d,1H),7.85(s,1H),8.16(s,1H),8.30(d,1H),8.39(d,1H),9.51(bs,1H),9.58(bs,1H)マススペクトル:M+H+:423。
〔実施例35A〕
3−(5−メトキシ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
化合物35Aを、出発物質として2−アミノ−N−(2−ヒドロキシ−5−メトキシ−フェニル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボキサミドを用いて、実施例35記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6):1.93−2.11(m,6H),2.22(s,3H),2.82−2.91(m,2H),3.84(s,3H),4.06−4.16(m,1H),7.02(dd,1H),7.40(d,1H),7.63(bs,2H),7.68(d,1H),7.91(s,1H),8.31(s,1H),8.40(d,1H),8.51(d,1H);マススペクトル:M+H+:405。
出発物質として用いた2−アミノ−N−(2−ヒドロキシ−5−メトキシ−フェニル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボキサミドは、以下の通り製造した。
2−アミノ−4−メトキシ−フェノール(87mg)、N−エチル−N−イソプロピル−プロパン−2−アミン(0.206ml)及び2−ヒドロキシピリジン1−オキシド(132mg)を、窒素雰囲気下で、DMA(4ml)に溶解した2−アミノ−5−[1−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボン酸・塩酸塩(200mg)に撹拌しつつ加えた。 室温で10分後、3−(エチルイミノメチレンアミノ)−N,N−ジメチル−プロパン−1−アミン・塩酸塩(227mg)をこの混合物に分割して加え、得られた溶液を25℃で36時間撹拌した。反応混合物を、Waters X−Terra 逆相カラム、及び溶離液として、水(0.2%炭酸アンモニムを含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製した。所望の化合物を含む画分を蒸発させ、Waters X−Terra 逆相カラム、及び溶離液として、水(1%酢酸を含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで再精製した。溶媒を蒸発させ、2−アミノ−N−(2−ヒドロキシ−5−メトキシ−フェニル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(200mg)を、使用するためには十分純粋な固体として得た。
マススペクトル:M+H+:423;RT:1.08min。
〔実施例36〕
3−(7−メチル−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
酢酸(1.3ml)中2−アミノ−N−(2−ヒドロキシ−3−メチル−フェニル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(80mg)の溶液に、TFA(1.3ml)を加えた。透明な混合物をマイクロウエーブ管に密封した。反応溶液を、300Wのマイクロウエーブ反応器内で、200℃で20分間加熱した。溶媒を蒸発させた。残留物を、Waters X−Terra 逆相カラム、及び溶離液として、水(1%酢酸を含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製した。所望の化合物を含む画分を蒸発乾固し、3−(7−メチル−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(44.0mg)を得た。NMRスペクトル:(DMSOd6)1.94−2.10(m,6H),2.22(s,3H),2.62(s,3H),2.84−2.92(m,2H),4.09−4.17(m,1H),7.27(d,1H),7.32(dd,1H),7.63(bs,2H),7.64(d,1H),7.93(s,1H),8.30(s,1H),8.44(d,1H),8.52(d,1H);マススペクトル:M+H+:389.
出発物質として用いた2−アミノ−N−(2−ヒドロキシ−3−メチル−フェニル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボキサミドは、以下の通り製造した。
2−アミノ−6−メチル−フェノール(57.4mg)、N−エチル−N−イソプロピル−プロパン−2−アミン(0.155ml)及び2−ヒドロキシピリジン1−オキシド(99mg)を、窒素雰囲気下、DMA(3ml)に溶解した2−アミノ−5−[1−(1−メチルピペリジン−1−イウム−4−イル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボン酸クロリド(150mg)に、撹拌しつつ加えた。室温で10分後、3−(エチルイミノメチレンアミノ)−N,N−ジメチル−プロパン−1−アミン・塩酸塩(170mg)を、この混合物に分割して加え、得られた溶液を25℃で36時間撹拌した。反応混合物を、Waters X−Terra逆相カラム、及び溶離液として、水(0.2%炭酸アンモニウムを含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製した。所望の化合物を含む画分を蒸発乾固し、2−アミノ−N−(2−ヒドロキシ−3−メチル−フェニル)−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボキサミド(68mg)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.90−2.12(m,6H),2.21(s,3H),2.22(s,3H),2.83−2.90(m,2H),4.07−4.15(m,1H),6.78(dd,1H),6.97(bs,2H),7.01(dd,1H),7.20(dd,1H),7.86(s,1H),8.18(s,1H),8.32(d,1H),8.42(d,1H),8.76(s,1H);マススペクトル:M+H+:407。
〔実施例37〕
3−(6−フルオロオキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(222mg)及び5−ブロモ−3−(6−フルオロオキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−2−アミン(140mg)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(15.9mg)及びフッ化セシウム(172mg)を、マイクロウエーブ管内に秤量して密封した。メタノール(2ml)を加え、窒素を懸濁液中泡立たせた。得られた混合物を、300Wのマイクロウエーブ反応器内で、120℃で20分間加熱した。粗生成物をシリカゲル(シリカゲルで乾燥した沈殿物)上で、0〜5%メタノール/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、4−[4−[6−アミノ−5−(6−フルオロオキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(190mg)を得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.49(s,9H),1.94−2.03(m,2H),2.16−2.24(m,2H),2.84−3.00(m,2H),3.28(bs,2H),3.29−3.37(m,1H),6.94(bs,2H),7.66(dd,1H),7.68(s,1H),7.79(s,1H),8.35(d,1H),8.45(d,1H),8.48(dd,1H);マススペクトル:M+H+:480。
ジクロロメタン(2ml)中4−[4−[6−アミノ−5−(6−フルオロオキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(190mg)及び塩化水素(ジオキサン中4M)(4.95ml)の懸濁液を、室温で2時間撹拌した。得られた沈殿を濾過して集め、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥して固体を得、それをジクロロメタン(20ml)中の5%メタノール性アンモニア(7N)中に溶解し、10分間撹拌した。懸濁液を濾過し、濃縮して、得られた固体をアセトニトリル(2ml)中、室温で2時間撹拌した。それを濾過して集め、一定の質量になるまで乾燥し、3−(6−フルオロオキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(110mg)を得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.88−2.03(m,2H),2.18−2.27(m,2H),2.76−2.84(m,2H),3.23−3.33(m,2H),4.23−4.33(m,1H),6.86(bs,2H),7.67(dd,1H),7.70(s,1H),7.78(s,1H),8.36(d,1H),8.44(d,1H),8.48(dd,1H);マススペクトル:M+H+:380。
出発物質として用いた5−ブロモ−3−(6−フルオロオキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−2−アミンは、以下の通り製造した。
エタノール(20ml)中のナトリウム5−フルオロ−2−ニトロ−ピリジン−3−オラート(7.3g)及び酸化白金(IV)(0.092g)の懸濁液を、3.5気圧、25℃で20分間水素化した。得られた黒色の懸濁液を、Dicalite Speed Plus (Acros Chemicals社製)を通して濾過し、4Mのジオキサン中の塩化水素を加えた。懸濁液を濾過し、黒色の油状物質になるまで濃縮した。それをジエチルエーテル中で摩砕し、沈殿物を濾過して集め、乾燥し、粗製の2−アミノ−5−フルオロ−ピリジン−3−オール(0.607g)・塩酸塩を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)7.23(dd,1H),7.65(dd,1H),7.82(bs,2H),12.23(bs,1H)。
ナトリウム5−フルオロ−2−ニトロ−ピリジン−3−オラートを、Kamenecka らの国際出願公開第2005021529号に従って合成した。
2−アミノ−5−ブロモ−ピリジン−3−カルボン酸(797mg)及び2−アミノ−5−フルオロ−ピリジン−3−オール・塩酸塩(400mg)の粉末を一緒に混合し、そして得られた混合物を、ポリリン酸トリメチルシリル(4.5g)に加え、100℃で撹拌した。混合物を140℃で終夜撹拌した。冷却後水(20ml)を加えた。得られた沈殿物を濾過して集め、2NのHClの水溶液及び水で洗浄した。固体を酢酸エチルで摩砕し、濾過して集め、5−ブロモ−3−(6−フルオロオキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−2−アミン(150mg)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)7.10(bs,2H),7.66(dd,1H),8.31(d,1H),8.39(d,1H),8.49(dd,1H);マススペクトル:M+H+:309−311。
〔実施例38〕
表XIVに記載した化合物を、実施例37に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。
Figure 2011500778
[1]化合物[1]は、炭酸ナトリウムをフッ化セシウムの代わりに塩基として用い、そしてブタノール/水=10/1の混合物を使用したことを除いて、実施例37に記載の手順に従って製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、4Nのジオキサン中の塩化水素の代わりに、ジクロロメタン中のTFAによる従来処理で脱離した。その様にして得られた誘導生成物(155mg)は、以下の特性データを示した。NMRスペクトル:(DMSOd6)1.80(dd,1H),1.84(dd,1H),1.95−2.03(m,2H),2.55−2.66(m,2H),3.01−3.10(m,2H),4.15−4.24(m,1H),7.54(ddd,1H),7.60(bs,2H),7.70(dd,1H),7.93(s,1H),8.33(s,1H),8.41(d,1H),8.57(d,1H);マススペクトル:M+H+:397。
出発物質として用いた5−ブロモ−3−(6,7−ジフルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンは、以下の通り製造した。
丸底フラスコ内に置いた2−アミノ−5−ブロモ−ピリジン−3−カルボン酸(1g)及び6−アミノ−2,3−ジフルオロ−フェノール(0.669g)の混合物に、ポリリン酸(10g)を加えた。混合物を、200℃で5時間加熱した。均一系の黒色混合物を得た。混合物を水で希釈し、2NのNaOHでpH8に中和した。不均一系の混合物をジクロロメタンで希釈した。不溶物を濾過した。有機相を分離した。水相を2回ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、乾燥し、5−ブロモ−3−(6,7−ジフルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.338g)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)7.54(ddd,1H),7.70(ddd,1H),7.79(bs,2H),8.34(d,1H),8.38(d,1H);マススペクトル:M+H+:326−328。
[2]化合物[2]は、実施例37に記載の手順に従って製造した。
得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、4Nのジオキサン中の塩化水素の代わりに、ジクロロメタン中のTFAによる従来処理で脱離した。その様にして得られた誘導生成物(155mg)は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6):1.75−1.86(m,2H),1.95−2.03(m,2H),2.55−2.64(m,2H),3.01−3.09(m,2H),4.14−4.23(m,1H),7.31(ddd,1H),7.63(bs,2H),7.73(dd,1H),7.82(dd,1H),7.90(s,1H),8.30(s,1H),8.42(d,1H),8.55(d,1H);マススペクトル:M+H+:379。
出発物質として用いた5−ブロモ−3−(5−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンは、以下の通り製造した。
丸底フラスコ内に置いた2−アミノ−5−ブロモ−ピリジン−3−カルボン酸(1g)及び2−アミノ−4−フルオロ−フェノール(0.586g)の混合物に、ポリリン酸(10g)を加えた。混合物を200℃で16時間加熱した。冷却後、水(75ml)を加え、混合物を30分間撹拌した。混合物を濃水酸化ナトリウム溶液(6N及び2N)でpH12の塩基性にした。固体を濾過し、水(150ml×2)及びエーテル(50ml×2)で洗浄して、5−ブロモ−3−(5−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(1.0g)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)7.53(ddd,1H),7.93(dd,1H),7.99−8.06(m,3H),8.52(d,1H),8.56(d,1H);マススペクトル:M+H+:308−310。
[3]化合物[3]は、上記実施例[1]に記載の手順に従って製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、4Nのジオキサン中の塩化水素の代わりに、ジクロロメタン中のTFAによる従来処理で脱離した。その様にして得られた誘導生成物(350mg)は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.76−1.87(m,2H),1.95−2.03(m,2H),2.12(bs,1H),2.55−2.63(m,2H),3.01−3.09(m,2H),4.15−4.23(m,1H),7.36−7.47(m,2H),7.63(m,2H),7.69(dd,1H),7.92(s,1H),8.32(s,1H),8.42(d,1H),8.56(d,1H);マススペクトル:M+H+:379。
出発物質として用いた5−ブロモ−3−(7−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンは、以下の通り製造した。
2−アミノ−5−ブロモ−ピリジン−3−カルボン酸(1g)、2−アミノ−6−フルオロ−フェノール(0.586g)及びポリリン酸(10g)の混合物を、200℃で5時間撹拌した。得られた混合物を室温に冷却し、水(4ml)で希釈し、10N、次いで2NのNaOH水溶液でpH12の塩基性にした。沈殿物を濾過し、水、ジエチルエーテルで洗浄し、そして乾燥した。化合物をTHF中で2日間撹拌し、不溶物を濾過し、濾液を濃縮乾固させ、そして減圧乾燥して、5−ブロモ−3−(7−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.475g)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)7.37−7.48(m,2H),7.69(dd,1H),7.83(bs,2H),8.34(d,1H),8.38(d,1H);マススペクトル:M+H+:307−309。
[4]化合物[4]は、上記実施例[1]に記載の手順に従って製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、4Nのジオキサン中の塩化水素の代わりに、ジクロロメタン中のTFAによる従来処理で脱離した。その様にして得られた誘導生成物(320mg)は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.78(dd,1H),1.83(dd,1H)
,1.96−2.02(m,2H),2.16(bs,1H),2.58(dd,1H),2.60(s,2H),2.62(dd,1H),3.02−3.08(m,2H),4.15−4.22(m,1H),7.34(d,1H),7.65(bs,2H),7.91(s,1H),8.10(d,1H),8.30(s,1H),8.44(d,1H),8.57(d,1H);マススペクトル:M+H+:376。
出発物質として用いた5−ブロモ−3−(5−メチルオキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−2−アミンは、以下の通り製造した。
2−アミノ−5−ブロモ−ピリジン−3−カルボン酸(1g)、2−アミノ−6−メチル−ピリジン−3−オール(1.4g)及びポリリン酸(10g)の混合物を、200℃で5時間撹拌した。得られた混合物を室温に冷却し、水(4ml)で希釈し、10N、次いで2NのNaOH水溶液でpH12の塩基性にした。反応混合物をジクロロメタン/アセトニトリルで抽出し、有機相を水、飽和ブライン水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して、粗生成物の5−ブロモ−3−(5−メチルオキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.500g)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)2.60(s,3H),7.35(d,1H),7.85(bs,2H),8.10(d,1H),8.35(d,1H),8.37(d,1H);マススペクトル:M+H+:304−306。
[5]化合物[5]は、得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、4Nのジオキサン中の塩化水素の代わりに、ジクロロメタン中のTFAによる従来処理で脱離することを除いて、実施例37に記載の手順に従って製造した。その様にして得られた誘導生成物(90mg)は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6):1.79(dd,1H),1.85(dd,1H),1.95−2.03(m,2H),2.14(bs,1H),2.55−2.63(m,2H),3.01−3.09(m,2H),4.03(s,3H),4.14−4.24(m,1H),7.10(d,1H),7.35(dd,1H),7.41(dd,1H),7.62(bs,2H),7.90(s,1H),8.30(s,1H),8.32(d,1H),8.52(d,1H);マススペクトル:M+H+:391。
出発物質として用いた5−ブロモ−3−(7−メトキシ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンは、以下の通り製造した。
2−アミノニコチン酸(9.4g)、2−アミノ−6−フルオロ−フェノール (8.65g)及びポリリン酸(90g)の混合物を、200℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水でクエンチし、6Nの水酸化ナトリウム溶液でpH12になるまで塩基性にして固体を得、それを濾過して集め、減圧乾燥した。得られた生成物をジクロロメタン/メタノールで希釈し、シリカゲルのパッドを通して濾過し、酢酸エチルで洗浄した、濾液を濃縮乾固し、3−(7−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(7.5g)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)6.76(dd,1H),7.33−7.46(m,2H),7.66(bs,2H),7.68(dd,1H),8.26(dd,1H),8.30(dd,1H);マススペクトル:M+H+:230。
水素化ナトリウム(3.76g)を、窒素雰囲気下で、NMP(100ml)に溶解したメタノール(3.82ml)の溶液に、撹拌しつつ分割して加えた。3−(7−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(5.39g)を、撹拌した混合物に加えた。得られた懸濁液を70℃で16時間撹拌した。水(220ml)で希釈後、混合物を酢酸エチル(3×10ml)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。粗生成物を、シリカゲル上で、10〜50%酢酸エチル/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、3−(7−メトキシ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(2.13g)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)4.01(s,3H),6.77(dd,1H),
7.08(d,1H),7.34(dd,1H),7.40(dd,1H),7.64(bs,1H),8.23(dd,1H),8.27(dd,1H);マススペクトル:M+H+:242。
THF(2ml)中3−(7−メトキシ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(85mg)及び1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(69.0mg)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、得られた固体を水中で摩砕して固体を得、それを濾過して集め、減圧乾燥して、5−ブロモ−3−(7−メトキシ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(120mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)4.02(s,3H),7.11(d,1H),7.36(dd,1H),7.41(dd,1H),7.82(bs,1H),8.30(dd,1H),8.32(dd,1H);マススペクトル:M+H+:319−321。
〔実施例38A〕
表XIVaに記載の化合物を、実施例37に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。
Figure 2011500778
[1]化合物[1]は、得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基を、4Mのジオキサン中の塩化水素の代わりに、ジクロロメタン中のTFAによる従来処理で脱離したことを除いて、実施例37に記載の手順に従って製造した。
NMRスペクトル:(CDCl3):1.92(dd,1H),1.97(dd,1H),2.18−2.26(m,2H),2.75−2.84(m,2H),3.24−3.31(m,2H),4.09(s,3H),4.24−4.32(m,1H),6.85(d,1H),6.90(bs,2H),7.23(d,1H),7.31(dd,1H),7.70(s,1H),7.78(s,1H),8.37(s,2H);マススペクトル:M+H+:397。
出発物質として用いた5−ブロモ−3−(4−メトキシ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンは、以下の通り製造した。
PPA(10ml)を、2−アミノニコチン酸(2g)及び2−アミノ−3−フルオロ−フェノール(1.841g)の混合物に、撹拌しつつ50℃で加えた。得られた懸濁液を、200℃で16時間撹拌した。混合物を冷却し、氷水(100ml)でクエンチし、pHを水酸化ナトリウム水溶液(6N、次いで2N)で、12に調整した。固体を濾過し、水で洗浄した。固体を減圧下、五酸化リンで乾燥した。固体をシリカゲル上に、メチレンクロリド(100ml)及びメタノール(10ml)で吸着させ、そしてシリカゲル上、20〜30%酢酸エチル/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(2.060g)を固体として得た。
NMRスペクトル:(CDCl3):6.78(dd,1H),6.97(bs,2H),7.09(dd,1H),7.31(ddd,1H),7.38(d,1H),8.30(d,1H),8.33(bs,1H);マススペクトル:M+H+:230。
水素化ナトリウム(1.08g、鉱油中60%)を、テトラヒドロフラン(150ml)に溶解した(2,4−ジメトキシフェニル)メタノール(4.54g)の溶液に、撹拌しつつ0℃で5分間かけて加えた。30分後、3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(1.547g)を加え、そして混合物を還流下で16時間加熱した。THFを蒸発させ、水を加え、得られた固体を濾過し、水で洗浄した。次いで、固体をジエチルエーテルで摩砕し、減圧下、五酸化リンで乾燥して、3−[4−[(2,4−ジメトキシフェニル)メトキシ]−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル]ピリジン−2−アミン(2.32g)を固体として得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)3.82(s,3H),3.86(s,3H),5.41(s,2H),6.50(dd,1H),6.51(s,1H),6.75(dd,1H),6.91(d,1H),6.96(bs,2H),7.17(d,1H),7.24(d,1H),7.41(d,1H),8.20(dd,1H),8.29(dd,1H);マススペクトル:M+H+:378。
1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(2.188g)を、テトラヒドロフラン(150ml)に溶解した3−[4−[(2,4−ジメトキシフェニル)メトキシ]−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル]ピリジン−2−アミン(2.32g)の懸濁液に、撹拌しつつ5分間かけて加えた。得られた溶液を25℃で3時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、混合物を水で洗浄し、減圧下五酸化リンで乾燥して、5−ブロモ−3−[4−[(2,4−ジメトキシフェニル)メトキシ]−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル]ピリジン−2−アミンと、5−ブロモ−3−[4−[(5−ブロモ−2,4−ジメトキシ−フェニル)メトキシ]−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル]ピリジン−2−アミン(2.80g)の混合物を固体として得た。
TFA(20ml)を混合物に加えた。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。TFAを蒸発させ、混合物を7Nのメタノール中のアンモニアで塩基性にした。混合物をシリカゲル上に吸着させた。粗生成物をシリカゲル上、1〜2%メタノール/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、2−(2−アミノ−5−ブロモ−3−ピリジル)−1,3−ベンゾオキサゾール−4−オール(1.040g)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)6.81(d,1H),7.18(d,1H),7.25(dd,1H),7.94(bs,2H),8.28(d,1H),8.30(d,1H),10.47(bs,1H);マススペクトル:M+H+:306−308。
ヨードメタン(0.5ml)を、DMF(5ml)中2−(2−アミノ−5−ブロモ−3−ピリジル)−1,3−ベンゾオキサゾール−4−オール(820mg)及び炭酸カリウム(1111mg)の懸濁液に、撹拌しつつ加えた。得られた懸濁液を25℃で3時間撹拌した。DMFを減圧下で蒸発させた。
混合物をシリカゲル上に吸着させた。粗生成物をシリカゲル上、20〜50%酢酸エチル/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、5−ブロモ−3−(4−メトキシ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(480mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)4.08(s,3H),6.84(d,1H),6.93(bs,2H),7.20(d,1H),7.31(dd,1H),8.23(d,1H),8.38(d,1H);マススペクトル:M+H+:319−321。
[2]化合物[2]は、得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基を、ジオキサン中4Mの塩化水素の代わりに、イソプロパノール中4Mの塩化水素による処理で脱離したことを除いて、実施例37に記載の手順に従って製造した。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.93(dd,1H),1.98(dd,1H),2.18−2.26(m,2H),2.75−2.84(m,2H),3.24−3.32(m,2H),4.24−4.32(m,1H),6.90(bs,2H),7.10(s,1H),7.33(ddd,1H),7.42(d,1H),7.71(s,1H),7.79(s,1H),8.37(d,1H),8.40(d,1H);マススペクトル:M+H+:379。
出発物質として用いた5−ブロモ−3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンは、以下の通り製造した。
1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(427mg)を、テトラヒドロフラン(20ml)に溶解した3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(500mg)の溶液に、撹拌しつつ5分間かけて加えた。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を水で洗浄し、減圧下、P25で乾燥して、5−ブロモ−3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(637mg)を固体として得た。
マススペクトル:M+H+:307−309,R.T.:3.95min。
[3]化合物[3]は、実施例37に記載の手順に従って製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、4Mのジオキサン中の塩化水素の代わりに、ジクロロメタン中のTFAによる処理で脱離した。
NMRスペクトル:(CDCl3):1.93(dd,1H),1.98(dd,1H),2.18−2.26(m,2H),2.76−2.85(m,2H),3.25−3.32(m,2H),4.24−4.33(m,1H),6.92(bs,2H),7.45(dd,1H),7.69(d,1H),7.71(s,1H),7.79(s,1H),7.83(d,1H),8.37(d,1H),8.45(d,1H);マススペクトル:M+H+:386。
出発物質として用いた2−(2−アミノ−5−ブロモ−3−ピリジル)−1,3−ベンゾオキサゾール−4−カルボニトリルは、以下の通り製造した。
TFA(10ml)を、3−[4−[(2,4−ジメトキシフェニル)メトキシ]−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル]ピリジン−2−アミン(1.4 g)に加えた。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。TFAを減圧下で蒸発させた。トルエンを加え、混合物を蒸発させた。固体を水中で摩砕した。pHを30%のアンモニア水溶液で7に調整した。固体を濾過し、水、ジエチルエーテルで洗浄し、減圧下で乾燥して、2−(2−アミノ−3−ピリジル)−1,3−ベンゾオキサゾール−4−オール(617mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6):6.74−6.83(m,2H),7.18(d,1H),7.23(dd,1H),7.84(bs,2H),8.20(d,1H),8.26(d,1H),10.43(s,1H);マススペクトル:M+H+:228。
1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド(998mg、2.79mmol)を、ジクロロメタン(20ml)に溶解した2−(2−アミノ−3−ピリジル)−1,3−ベンゾオキサゾール−4−オール(577mg)及び炭酸カリウム(1053mg)の懸濁液に、撹拌しつつ加えた。得られた懸濁液を25℃で2時間撹拌した。混合物をシリカゲル上に吸着させた。粗生成物を、シリカゲル上、20〜40%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、トリフルオロメタンスルホン酸[2−(2−アミノ−3−ピリジル)−1,3−ベンゾオキサゾール−4−イル](559mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6):6.81(dd,1H),6.56−6.63(m,2H),7.71(bs,2H),7.96(dd,1H),8.29(dd,1H),8.31(d,1H);マススペクトル:M+H+:360。
トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(31.9mg)を、アセトニトリル(10ml)に溶解したトリフルオロメタンスルホン酸[2−(2−アミノ−3−ピリジル)−1,3−ベンゾオキサゾール−4−イル](500mg)及びジシアノ亜鉛(0.132ml)、亜鉛(9.10mg)及び(9,9−ジメチル−9H−キサンテン−4,5−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)(81mg)の脱気した懸濁液に、撹拌しつつ加えた。得られた懸濁液を100℃で15時間撹拌した。混合物をシリカゲル上に吸着させた。粗生成物をシリカゲル上、20〜40%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、2−(2−アミノ−3−ピリジル)−1,3−ベンゾオキサゾール−4−カルボニトリル(210mg)を固体として得た。
マススペクトル:M+H+:237;RT:2.90min。
1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(199mg)を、テトラヒドロフラン(5ml)に溶解した2−(2−アミノ−3−ピリジル)−1,3−ベンゾオキサゾール−4−カルボニトリル(240mg)の溶液に、5分間かけて撹拌しつつ加えた。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を水で洗浄した。残留物を7Mのメタノール中のアンモニアで塩基性にし、シリカゲル上にメチレンクロリドで吸着させた。粗生成物をシリカゲル上、1〜2%メタノール/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、2−(2−アミノ−5−ブロモピリジン−3−イル)ベンゾ[d]オキサゾール−4−カルボニトリル(205mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(CDCl3):7.47(dd,1H),7.70(dd,1H),7.82(dd,1H),7.97(bs,2H),8.31(d,1H),8.41(d,1H);マススペクトル:M+H+:315−317。
〔実施例39〕
(2S,4R)−4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]−N,1−ジメチル−ピロリジン−2−カルボキサミド
Figure 2011500778
TFA(5ml)を、(2S,4R)− 4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]−2−(メチルカルバモイル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルに、アルゴン雰囲気下で加えた。得られた溶液を、25℃で1時間撹拌した。溶液を減圧下で蒸発させ、メタノール中のアンモニアで吸着させた。粗生成物をシリカゲル上、1〜6%メタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、(2S,4R)− 4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]−N−メチル−ピロリジン−2−カルボキサミド(38mg)を淡黄色の固体として得た。37%のホルムアルデヒドの水溶液(8.42μl)を、メタノール(2ml)及びジクロロメタン(2ml)に溶解した4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]−N−メチル−ピロリジン−2−カルボキサミド(38mg)の溶液に、アルゴン雰囲気下、0℃で5分間かけて、撹拌しつつ加えた。得られた溶液を0℃で5分間撹拌した。ナトリウムトリアセトキシヒドロボラート(23.96mg、0.11mmol)を加え、混合物を25℃で5分間撹拌した。メタノール中のアンモニア(7N)を加え、そして混合物をシリカゲル上に吸着させた。粗生成物をシリカゲル上、1〜6%メタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、アセトニトリル中で終夜撹拌した後、(2S,4R)−4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]−N,1−ジメチル−ピロリジン−2−カルボキサミド(30mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)2.23−2.32(m,1H),2.35(s,3H),2.47−2.56(mpartiallyhiddenbyDMSOd5,1H),2.65(d,3H),2.76−2.84(m,1H),3.19−3.27(m,1H),3.47−3.56(m,1H),4.89−4.99(m,1H),7.41−7.50(m,2H),7.67(bs,2H),7.77−7.82(m,1H),7.83−7.87(m,1H),7.90(q,1H),7.97(s,1H),8.37(s,1H),8.44(d,1H),8.53(d,1H)マススペクトル:M+H+:418。
出発物質として用いた(2S,4R)−4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]−2−(メチルカルバモイル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通り製造した。
(2S,4R)− 4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1,2−ジカルボン酸O1−tert−ブチルO2−メチルは、炭酸セシウムを用いたことを除いて、実施例26に記載の手順に従い、(2S,4S)−4−メチルスルホニルオキシピロリジン−1,2−ジカルボン酸O1−tert−ブチルO2−メチル(Siddiqui et al.,PCT米国特許出願第2007/0167426号)をアルキル化剤として用いて製造し、固体(442mg)を得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.45(s,5.4H),1.48(s,3.6H),2.44−2.52(m,1H).2.82−2.96(m,1H),3.79(s,1.8H),3.80(s,1.2H),3.82−3.89(m,0.4H),3.92−3.98(m,0.6H),4.03−4.11(m,1H),4.49−4.55(m,0.6H),4.60−4.65(m,0.4H),4.99−5.10(m,1H),7.05(bs,2H),d7.35−7.42(m,2H),7.59−7.63(m,1H),7.68(s,1H),7.74−7.78(m,1H),7.81(d,1H),8.35(d,1H),8.40(d,1H);マススペクトル:M+H+:505。
水酸化カリウム(1.249ml、2N)の溶液を、メタノール(10ml)に溶解した(2S,4R)−4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1,2−ジカルボン酸O1−tert−ブチルO2−メチル(420mg)に、アルゴン雰囲気下、10分間かけて加えた。得られた溶液を50℃で2時間撹拌した。メタノールを蒸発させ、pHを6NのHClで5.5に調整した。混合物を減圧下で蒸発させた。反応混合物を、Waters X−Terra 逆相カラム(C−18、5μシリカ、19mm直径、100長さ、流速:40ml/min)、及び溶離液として、水(0.2%炭酸アンモニウムを含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製した。所望の化合物を含む画分を蒸発乾固して、(2S,4R)− 4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]−1−tert−ブトキシカルボニル−ピロリジン−2−カルボン酸(195mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.35(s,5.4H),1.39(s,3.6H),2.32−2.43(m,1H),2.66−2.82(m,1H),3.63−3.71(m,1H),3.80−3.89(m,1H),4.28−4.36(m,1H),4.96−5.06(m,1H),7.40−7.49(m,2H),7.67(bs,2H),7.77−7.81(m,1H),7.82−7.86(m,1H),7.97(s,1H),8.36(s,0.6H),8.39(s,0.4H),8.41−8.46(m,1H),8.50−8.55(m,1H);マススペクトル:M+H+:491。
ベンゾトリアゾール−1−イル−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]オキソニウム・テトラフルオロボラート(149mg)のスラリーを、DMF(8ml)に溶解したメチルアミン(0.892ml、メタノール中2M)、(2S,4R)− 4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]−1−tert−ブトキシカルボニル−ピロリジン−2−カルボン酸(175mg)及びトリエチルアミン(0.883ml)の溶液に、10分間かけて加えた。得られた溶液を25℃で終夜撹拌した。混合物を蒸発させ、NaHCO3(50ml)の飽和溶液を混合物に加え、メチレンクロリド(50ml×2)で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させた。反応混合物を、Waters X−Terra 逆相カラム(C−18、5μシリカ、19mm直径、100長さ、流速:40ml/min)、及び溶離液として、水(0.2%炭酸アンモニウムを含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製した。所望の化合物を含む画分を蒸発乾固して、(2S,4R)−4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]−2−(メチルカルバモイル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(60mg)を固体として得た。
保持時間:3.44min;マススペクトル:M+H+:504。
分析用LC−MSは、Waters ZQ又はZMD ESCi質量分析計、及びSunfire:3.5μm、C−18カラム(4.6×50mm)を備えたWaters Alliance HT (2695)により、流速:2.5ml/minの条件下で、95%A+5%C〜95%B+5%Cの溶媒系を用いて4分かけて溶離する;ここで、A=水、B=アセトニトリル、C=5%HCOOH/メタノールである;の条件下で実施し、各々の生成物の保持時間は、minで示した。
〔実施例40〕
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)トリアゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
TFA(0.771ml)を、ジクロロメタン(5ml)に溶解した4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]トリアゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(231mg)の懸濁液に、室温で撹拌しつつ加えた。得られた溶液を2時間撹拌した。過剰のTFAを、トルエンとの共沸濃縮で除去した。残留物をジクロロメタン−メタノールに溶解し、メタノール性アンモニア(7M)で処理した。混合物を濃縮乾固し、得られた固体をジエチルエーテルで摩砕した。固体を濾過して集め、ジエチルエーテル、次いで石油エーテルで洗浄し、60℃で減圧乾燥して、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)トリアゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(180mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6+TFAd)2.20−2.32(m,2H),2.38−2.48(m,2H),3.7−3.30(m,2H),3.47−3.58(m,2H),4.92−5.02(m,1H),7.54(ddd,1H),7.59(ddd,1H),7.90(d,1H),7.95(dd,1H),8.84(d,1H),8.96(s,1H),9.24(d,1H);マススペクトル:M+H+:362。
試薬として用いた4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]トリアゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通り製造した。
DMA(50ml)中3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−ブロモ−ピリジン−2−アミン(3.5g)、トリエチルアミン(15ml)及びエチニルトリメチルシラン(5.11ml)の懸濁液を、室温でアルゴン流により脱酸素化した。Pd(dppf)Cl2(0.488g)をスラリーに加え、バイアルを密封し、次いで懸濁液をマイクロウエーブ照射により、125℃で2時間加熱した。濃縮後、粗生成物をシリカゲル上、第一カラムは0〜10%酢酸エチル/ジクロロメタンで溶離し、第二カラムは0〜10%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで2回精製し、蒸発して3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(2−トリメチルシリルエチニル)ピリジン−2−アミン(0.969g)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)0.25(s,9H),7.41−7.51(ms,2H),7.79(d,1H),7.85(d,1H),8.06(bs,2H),8.28(d,1H),8.33(d,1H);マススペクトル:M+H+:308。
THF(0.629ml)中1.0Mのテトラブチルアンモニウムフルオリドを、THF(10ml)中の3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(2−トリメチルシリルエチニル)ピリジン−2−アミン(0.370g)に、室温で撹拌しつつ加えた。得られた溶液を1時間撹拌した。黄色の沈殿が反応中に現れた。濃縮後、粗生成物をシリカゲル上、0〜15%酢酸エチル/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製し、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−エチニル−ピリジン−2−アミン(225mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)4.20(s,1H),7.42−7.51(m,2H),7.80(dd,1H),7.85(dd,1H),8.04(bs,2H),8.31(d,1H),8.36(d,1H);マススペクトル:M+H+:236。
ナトリウム(R)−2−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−5−オキソ−2,5−ジヒドロフラン−3−オラート(211mg)及びトリス((1−ベンジル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチル)アミン(90mg)を、THF(15ml)中3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−エチニル−ピリジン−2−アミン(125mg)の溶液に、室温で撹拌しつつ加えた。次いで、反応混合物に、水(5ml)、THF(1ml)中の4−アジドピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(180mg)及びテトラキス(アセトニトリル)銅(I)ヘキサフルオロホスファート(9.9mg)を加えた。得られた溶液を終夜撹拌し、沈殿が生成した。沈殿を濾過し、水、THF、ジエチルエーテル及び石油エーテルで順次洗浄し、50℃で減圧乾燥し、4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]トリアゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(218mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.44(s,9H),1.82−1.96(m,2H),2.07−2.21(m,2H),3.01(bs,2H),3.99−4.20(m,2H),4.724.85(m,1H),7.40−7.53(m,2H),7.80−8.04(m,4H),8.72(s,2H),8.78(s,1H);マススペクトル:M+H+:462。
〔実施例41〕
実施例23に記載された手順と類似の手順を用い、適切なヘテロ環で置換されたピラゾール又はトリアゾール中のNH基は、還元的アミノ化反応にて37%のホルムアルデヒド水溶液と反応させて、対応するNMe置換のヘテロ環を得た。
Figure 2011500778
Figure 2011500778
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Figure 2011500778
Figure 2011500778
Figure 2011500778
Figure 2011500778
Figure 2011500778
これらの生成物は、以下の特性データを示した。
[1]NMRスペクトル:(DMSOd6)1.94−2.12(m,6H),2.21(s,3H),2.83−2.92(m,2H),4.06−4.17(m,1H),7.67(bs,2H),7.89(d,1H),7.93(s,1H),8.33(s,1H),8.45(d,1H),8.57(d,1H),8.61(d,1H),9.13(s,1H)。
[2]NMRスペクトル:(DMSOd6)1.56−1.68(m,1H),1.72−1.84(m,2H),1.91−1.99(m,1H),2.03−2.11(m,1H),2.23(s,3H),2.24−2.28(m,1H),2.69−2.77(m,1H),3.03(dd,1H),4.24−4.33(m,1H),7.41−7.50(m,2H),7.60(bs,2H),7.80(dd,1H),7.84(dd,1H),7.92(s,1H),8.34(s,1H),8.43(d,1H),8.52(d,1H)。
[3]NMRスペクトル:(DMSOd6)1.97−2.12(m,6H),2.22(s,3H),2.83−2.93(m,2H),4.07−4.17(m,1H),7.53(dd,1H),7.68(bs,2H),7.96(s,1H),8.29(dd,1H),8.38(s,1H),8.40(dd,1H),8.46(d,1H),8.56(d,1H)。
[4]NMRスペクトル:(DMSOd6)1.93−2.12(m,6H),2.22(s,3H),2.84−2.92(m,2H),4.07−4.17(m,1H),7.86(dd,1H),7.68(bs,2H),7.93(s,1H),8.23(dd,1H),8.34(s,1H),8.47(d,1H),8.56(dd,1H),8.59(d,1H)。
[5]NMRスペクトル:(DMSOd6)1.99−2.17(m,6H),2.23(s,3H),2.85−2.94(m,2H),4.46−4.54(m,1H),7.41−7.51(m,2H),7.70−8.00(m,4H),8.72(d,1H),8.73(d,1H),8.75(s,1H)。
[6]NMRスペクトル:(CDCl3)1.34−1.45(m,2H),1.61−1.69(m,2H),1.89−1.99(m,3H),2.28(s,3H),2.84−2.91(m,2H),4.04(d,2H),6.90(bs,2H),7.34−7.40(m,2H),7.57−7.62(m,1H),7.63(s,1H),7.72−7.77(m,1H),7.79(s,1H),8.38(s,2H)。
[7]NMRスペクトル:(CDCl3)2.05−2.27(m,6H),2.35(s,3H),2.97−3.07(m,2H),4.13−4.23(m,1H),6.86(bs,2H),7.86(dd,1H),7.69(s,1H),7.77(s,1H),8.35(d,1H),8.44(d,1H),8.48(dd,1H)。
[8]NMRスペクトル:(DMSOd6)2.35(s,3H),3.38−3.44(m,2H),3.69−3.75(m,2H),4.91−4.99(m,1H),7.41−7.50(m,2H),7.67(bs,2H),7.78−7.82(m,1H),7.83−7.87(m,1H),7.99(s,1H),8.43(s,1H),8.45(d,1H),8.54(d,1H)。
[9]NMRスペクトル:(DMSOd6)2.11−2.19(m,1H),2.31(s,3H),2.34−2.43(m,1H),2.51−2.56(m:部分的にDMSOd6で隠された,1H),2.73−2.81(m,2H),2.88(dd,1H),4.87−4.94(m,1H),7.41−7.49(m,2H),7.65(bs,2H),7.79−7.82(m,1H),7.83−7.87(m,1H),7.92(s,1H),8.31(s,1H),8.43(d,1H),8.53(d,1H)。
[10]NMRスペクトル:(CDCl3)2.06−2.28(m,6H),2.35(s,3H),2.97−3.06(m,2H),4.14−4.23(m,1H),6.85(bs,2H),7.13(dd,1H),7.28−7.34(m,2H),7.53(d,1H),7.72(s,1H),7.79(s,1H),8.41(s,2H)。
[11]NMRスペクトル:(CDCl3)2.33(s,3H),2.95−3.03(m,1H),3.05−3.12(m,2H),3.35−3.42(m,2H),4.39(d,2H),6.88(bs,2H),7.34−7.41(m,2H),7.58−7.63(m,1H),7.65(s,1H),7.73−7.77(m,1H),7.78(s,1H),8.36−8.40(m,2H)。
[12]NMRスペクトル:(DMSOd6)1.93−2.10(m,6H),2.21(s,3H),2.60(s,3H),2.83−2.91(m,2H),4.07−4.16(m,1H),7.34(d,1H),7.66(bs,2H),7.92(s,1H),8.10(d,1H),8.32(s,1H),8.43(d,1H),8.57(d,1H)。
[13]NMRスペクトル:(CDCl3)1.47(t,3H),2.00−2.13(m,2H),2.13−2.29(m,4H),2.37(s,3H),2.95−3.09(m,2H),3.92−4.04(m,1H),4.35(q,2H),6.80(bs,2H),7.33−7.39(m,2H),7.52(s,1H),7.56−7.62(m,1H),7.71−7.77(m,1H),8.54(d,1H),8.55(d,1H)。
[14]NMRスペクトル:(CDCl3)2.01−2.13(m,2H),2.13−2.28(m,4H),2.36(s,3H),2.96−3.10(m,2H),3.94−4.04(m,1H),4.03(s,3H),6.82(bs,2H),7.33−7.40(m,2H),7.52(s,1H),7.57−7.64(m,1H),7.71−7.67(m,1H),8.48(d,1H),8.50(d,1H)。
[15]NMRスペクトル:(DMSOd6)1.46−1.56(m,1H),1.81−1.91(m,1H),2.23(s,3H),2.28−2.33(m,1H),2.33−240(m,1H),2.40−2.45(m,1H),2.50−2.56(m,1H),2.64−2.73(m,1H),4.05(dd,1H),4.09(dd,1H),7.40−7.49(m,2H),7.65(bs,2H),7.77−7.82(m,1H),7.82−7.87(m,1H),7.91(s,1H),8.28(s,1H),8.42(d,1H),8.52(d,1H)。
[16]NMRスペクトル:(DMSOd6)1.93−2.11(m,6H),2.21(s,3H),2.83−2.91(m,2H),4.07−4.16(m,1H),7.53(ddd,1H),7.61(bs,2H),7.70(ddd,1H),7.94(s,1H),8.35(s,1H),8.41(d,1H),8.56(d,1H)。
[17]NMRスペクトル:(DMSOd6)1.77−1.84(m,2H),2.00−2.11(m,4H),2.15(s,3H),2.21(s,3H),2.25(s,3H),2.84−.291(m,2H),4.01−4.11(m,1H),7.39−7.47(m,2H),7.67(bs,2H),7.75−7.79(m,1H),7.81−7.87(m,1H),8.10(d,1H),8.14(d,1H)。[18]NMRスペクトル:(DMSOd6)1.78−1.87(m,2H),2.02−2.13(m,4H),2.22(s,3H),2.40(s,3H),2.84−2.94(m,2H),4.10−4.19(m,1H),7.40−7.48(m,2H),7.65(s,1H),7.67(bs,2H),7.79(dd,1H),7.84(dd,1H),7.21(d,1H),7.28(d,1H)。
[19]NMRスペクトル:(CDCl3)2.04−2.71(m,9H),3.2(bs,2H),4.28(bs,1H),4.79(s,2H),6.95(bs,2H),7.35−7.42(m,2H),7.56−7.61(m,1H),7.62(s,1H),7.72−7.77(m,1H),8.36(d,1H),8.43(d,1H)。
[20]NMRスペクトル:(DMSOd6)1.91−2.09(m,6H),2.21(s,3H),2.33(s,3H),2.82−2.90(m,2H),3.98−4.08(m,1H),7.52(dd,1H),7.68(bs,2H),8.09(s,1H),8.28(dd,1H),8.28(s,1H),8.36−8.42(m,2H)。
[21]NMRスペクトル:(DMSOd6)1.92−2.12(m,6H),2.22(s,3H),2.54(s,3H),2.84−2.92(m,2H),4.03−4.13(m,1H),7.44−7.53(m,2H),7.80(bs,2H),7.86(d,1H),7.90(d,1H),8.28(s,1H),8.57(s,1H)。
[22]NMRスペクトル:(DMSOd6)1.91−2.10(m,6H),2.20(s,3H),2.33(s,3H),2.82−2.91(m,2H),3.99−4.07(m,1H),7.47(dd,1H),7.68(bs,2H),8.07(s,1H),8.23(dd,1H),8.31(d,1H),8.41(d,1H),8.55(dd,1H)。
[23]NMRスペクトル:(DMSOd6)1.90−2.09(m,6H),2.21(s,3H),2.32(s,3H),2.82−2.91(m,2H),3.98−4.08(m,1H),7.32(dd,1H),7.47(ddd,1H),7.61(bs,2H),7.67(d,1H),8.07(s,1H),8.28(d,1H),8.37(d,1H)。
[24]NMRスペクトル:(CDCl3)2.06−2.30(m,6H),2.37(s,3H),2.99−3.08(m,2H),4.09(s,3H),4.14−4.25(m,1H),6.85(d,1H),6.90(bs,2H),7.24(d,1H),7.30(dd,1H),7.70(s,1H),7.78(s,1H),8.36(s,2H)。
[25]NMRスペクトル:(CDCl3)2.05−2.27(m,6H),2.35(s,3H),2.98−3.06(m,2H),4.14−4.24(m,1H),6.94(bs,2H),7.45(dd,1H),7.68(dd,1H),7.70(s,1H),7.78(s,1H),7.83(dd,1H),8.37(d,1H0,8.44(d,1H)。
[26]NMRスペクトル:(DMSOd6):1.93−2.10(m,6H),2.21(s,3H),2.83−2.91(m,2H),3.40(s,3H),4.06−4.15(m,1H),4.40(m,2H),7.40−7.48(m,2H),7.65(bs,2H),7.78(dd,1H),7.84(dd,1H),8.21(s,1H),8.43(d,1H),8.50(d,1H)。
[27]NMRスペクトル:(DMSOd6)1.94−2.10(m,6H),2.22(s,3H),2.82−2.93(m,2H),4.03(s,3H),4.07−4.17(m,1H),7.10(d,1H),7.36(dd,1H),7.41(d,1H),7.63(bs,2H),7.91(s,1H),8.32(s,1H),8.35(d,1H),8.52(d,1H)。
[28]NMRスペクトル:(DMSOd6)1.96−2.15(m,6H),2.23(s,3H),2.85−2.94(m,2H),4.25−4.35(m,1H),7.42−7.51(m,2H),7.81(dd,1H),7.87(dd,1H),7.93(bs,2H),8.56(s,2H),8.64(s,1H)。
[29]NMRスペクトル:(DMSOd6)1.44(d,3H),1.93−2.12(m,6H),2.22(s,3H),2.84−2.93(m,2H),4.03−4.14(m,1H),4.79−4.88(m,1H),5.22(d,1H),7.41−7.49(m,2H),7.64(bs,2H),7.78(dd,1H),7.85(dd,1H),8.08(s,1H),8.51(d,1H),8.57(d,1H)。
[30]NMRスペクトル:(DMSOd6)1.95−2.12(m,6H),2.22(s,3H),2.83−2.90(m,2H),2.91(s,3H),3.03(s,3H),4.11−4.20(m,1H),7.40−7.50(m,2H),7.68(bs,2H),7.79(dd,1H),−7.84(dd,1H),8.32(s,1H),8.33(d,1H),8.35(d,1H)。
[31]NMRスペクトル:(DMSOd6)1.87−1.97(m,2H),2.97−2.06(m,4H),2.20(s,3H),2.65(s,6H),2.82−2.89(m,2H),3.89−3.87(bs,1H),7.40−7.48(m,2H),7.62(bs,2H),7.81(dd,1H),7.84(dd,1H),7.96(s,1H),8.40(d,1H),8.43(d,1H)。
[32]NMRスペクトル:(DMSOd6)1.93−2.10(m,6H),2.22(s,3H),2.84−2.92(m,2H),4.04−4.13(m,1H),4.50(d,2H),6.25(t,1H),7.32(dd,1H),7.47(ddd,1H),7.62(bs,2H),7.65(d,1H),8.17(s,1H),4.55(d,1H),8.56(d,1H)。
[33]NMRスペクトル:(DMSOd6)2.01−2.12(m,6H),2.22(s,3H),2.75(d,3H),2.84−2.93(m,2H),4.11−4.22(m,1H),7.40−7.48(m,2H),7.69(bs,2H),7.80(dd,1H),7.84(dd,1H),8.06(q,1H),8.22(s,1H),8.44(d,1H),8.59(d,1H)。
[34]NMRスペクトル:(DMSOd6)1.92−2.10(m,6H),2.21(s,3H),2.82−2.91(m,2H),3.41(s,3H),4.06−4.16(m,1H),4.40(s,2H),7.32(dd,1H),7.46(ddd,1H),7.62(bs,2H),7.66(d,1H),8.22(s,1H),8.46(d,1H),8.50(d,1H)。
[35]NMRスペクトル:(DMSOd6)2.01−2.11(m,6H),2.22(s,3H),2.84−2.94(m,2H),4.12−4.21(m,1H),7.26(bs,1H),7.40−7.49(m,3H),7.69(bs,2H),7.77−7.81(m,1H),7.82−7.86(m,1H),8.22(s,1H),8.45(d,1H),8.60(d,1H)。
[36]NMRスペクトル:(DMSOd6)1.94−2.13(m,6H),2.22(s,3H),2.83−2.92(m,2H),2.97(d,3H),4.11−4.20(m,1H),7.52(dd,1H),7.65(bs,2H),7.82(dd,1H),7.92(s,1H),7.98(dd,1H),8.28(s,1H),8.44(q,1H),8.54(d,1H),8.57(d,1H)。
[37]NMRスペクトル:(DMSOd6):1.94−2.13(m,6H),2.22(s,3H),2.83−2.91(m,2H),2.92(s,3H),3.03(s,3H),4.11−4.20(m,1H),7.32(dd,1H),7.47(ddd,1H),7.65(bs,2H),7.67(d,1H),8.33(s,1H),8.35(d,1H),8.36(d,1H).
[38]NMRスペクトル:(DMSOd6):1.93−2.11(m,6H),2.21(s,3H),2.83−2.93(m,2H),4.04−4.14(m,1H),4.50(d,2H),5.27(t,1H),7.60(dd,1H),7.70(bs,2H),7.93(d,1H),8.14(d,1H),8.18(s,1H),8.59(s,2H)。
[39]NMRスペクトル:(DMSOd6):1.93−2.11(m,6H),2.21(s,3H),2.83−2.92(m,2H),3.41(s,3H),4.05−4.15(m,1H),4.41(s,2H),7.60(dd,1H),7.70(bs,2H),7.93(d,1H),8.16(d,1H),8.23(s,1H),8.50(d,1H),8.52(d,1H)。
[40]NMRスペクトル:(DMSOd6):1.77−1.90(m,2H),2.03−2.15(m,4H),2.22(s,3H),2.40(s,3H),2.83−2.95(m,2H),4.10−4.22(m,1H),7.60(dd,1H),7.66(s,1H),7.72(bs,2H),7.93(d,1H),8.17(d,1H),8.24(d,1H),8.35(d,1H)。
[41]NMRスペクトル:(DMSOd6):1.43(d,3H),1.92−2.10(m,6H),2.21(s,3H),2.82−2.91(m,2H),4.03−4.12(m,1H),4.78−4.86(m,1H),5.24(d,1H),7.59(dd,1H),7.70(bs,2H),7.93(d,1H),8.09(s,1H),8.14(d,1H),8.58(d,1H),8.60(d,1H)。
[42]NMRスペクトル:(DMSOd6):1.94−2.08(m,6H),2.22(s,3H),2.85−2.91(m,2H),4.03(s,3H),4.05−4.13(m,1H),4.48(d,2H),5.22(t,1H),7.08(dd,1H),7.34(dd,1H),7.41(dd,1H),7.62(bs,2H),8.16(s,1H),8.49(d,1H),8.52(d,1H)。
[43]NMRスペクトル:(DMSOd6):1.90−2.12(m,6H),2.22(s,3H),2.83−2.92(m,2H),3.43(s,3H),4.01(s,3H),4.06−4.18(m,1H),4.40(s,2H),7.09(d,1H),7.35(dd,1H),7.41(d,1H),7.63(bs,2H),8.21(s,1H),8.44(s,1H),8.50(s,1H)。
[44]NMRスペクトル:(DMSOd6):1.78−1.88(m,2H),2.02−2.14(m,4H),2.22(s,3H),2.39(s,3H),2.83−2.94(m,2H),4.02(s,3H),4.09−4.19(m,1H),7.08(dd,1H),7.35(dd,1H),7.41(dd,1H),7.63(bs,2H),7.64(s,1H),8.16(d,1H),8.27(d,1H)。
〔実施例42〕
3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−[4−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)フェニル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
ジクロロメタン(1ml)中のアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(DTAD)(227mg)を、DMF(2ml)中4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)フェノール(100mg)、ポリスチレンに結合したトリフェニルホスフィン(330mg、3mmol/g)及び3−ピロリジン−1−イルプロパン−1−オール(64mg)の溶液に、アルゴン雰囲気下、撹拌しつつ加えた。得られた懸濁液を室温で2時間撹拌した。混合物を濾過し、得られた固体をメタノールで洗浄した。濾液を合わせて濃縮乾固し、DCM/TFA(1ml:1ml)で希釈した。混合物を30分間撹拌し、濃縮した。反応混合物を、Waters X−Bridge 逆相カラム(C−18、5μシリカ、19mm直径、100長さ、流速:40ml/min)、及び溶離液として、水(1%酢酸を含む)及びメタノールの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製した。所望の化合物を含む画分を蒸発乾固して、3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−[4−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)フェニル]ピリジン−2−アミン(36mg)を固体として得た。.
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.86(bs,4H),2.03−2.15(m,2H),3.02−3.33(m:H2Oにより部分的に隠された,6H),4.11(t,2H),7.06(d,2H),7.53(dd,1H),7.68(d,2H),7.77(bs,2H),8.30(dd,1H),8.40(dd,1H),8.46(d,1H),8.58(d,1H);マススペクトル:M+H+:416。
出発物質として用いた4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)フェノールは、以下の通り製造した。
メタノール(17ml)中の5−ブロモ−3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン(1g、実施例9の出発物質)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノール(0.794g)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.121g)及びフッ化セシウム(1.56g)の混合物を、マイクロウエーブオーブン中、120℃で20分間加熱した。反応を繰り返し、そして反応混合物を合わせた。得られた混合物を濃縮し、次いで水(400ml)で希釈し、そして30分間撹拌した。得られた固体を濾過し、水(4×150ml)で洗浄し、乾燥し、ジエチルエーテル(4×150ml)で洗浄し、終夜乾燥して、4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)フェノール(12.3g)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)6.88(d,2H),7.50−7.57(m,3H),7.72(bs,2H),8.28(dd,1H),8.37−8.42(m,2H),8.53(d,1H),8.55(bs,1H);マススペクトル:M+H+:355。
〔実施例43A〕
実施例42に記載の手順と類似の手順を用い、以下の実施例を、4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)フェノールと適切なアルコールとの反応により製造した。
Figure 2011500778
[2]NMRスペクトル:(DMSOd6)2.32−2.93(m,6H),3.65(bs,4H),4.32(bs,2H),7.08(d,2H),7.53(dd,1H),7.67(d,2H),7.77(bs,2H),8.29(dd,1H),8.39(dd,1H),8.45(d,1H),8.58(d,1H)。
〔実施例43B〕
以下の実施例を、4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)フェノールと適切なアルコールとの反応により、以下の手順を用いて製造した。
ジクロロメタン(2ml)中のアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(DTAD)(227mg)を、THF(3ml)に溶解した適切なアルコール(0.66mol)、4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)フェノール(100mg)及びポリスチレンに結合したトリフェニルホスフィン(329mg、3mmol/g)の懸濁液に、室温で撹拌しつつ加えた。得られた懸濁液を室温で18時間撹拌した。混合物を濾過した。溶液を濃縮乾固した。TFA/DCM(2ml、1:1)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、濃縮乾固した。残留物をDMF(1.5ml)に溶解し、Waters X−Bridge 逆相カラム(C−18、5μシリカ、19mm直径、100長さ、流速:40ml/min)、及び溶離液として、水(1%の酢酸を含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製した。
所望の化合物を含む画分を蒸発乾固した。残留物を、メタノール(10ml)、水(10ml)及び30%アンモニア水溶液(1ml)の混合溶媒に溶解し、そして濃縮乾固して、標題の化合物を得た。
出発物質として用いた4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)フェノールを、5−ブロモ−3−(オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−2−アミン(実施例10、出発物質)及び4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノールから、数回のバッチに分け(各回、5−ブロモ−3−(オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−2−アミン約1gを用いた)、実施例42に記載された手順の出発物質の部分に従って製造した。異なったバッチを合わせた。反応混合物を濃縮し、水(400ml)で希釈し、そして30分間撹拌した。得られた固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥し、ジエチルエーテルで洗浄し、終夜乾燥した。固体をTHF中に懸濁させ、70℃で10分間加熱した。混合物を濾過し、THFで洗浄した。固体をジエチルエーテル中、摩砕し、濾過し、乾燥して、4−(6−アミノ−5−(オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)フェノール(10.34g)を固体として得た。
NMRスペクトル(DMSOd6):6.87(d,2H),7.49(dd,1H),7.52(d,2H),7.71(bs,2H),8.24(dd,1H),8.43(d,1H),8.53−8.58(m,2H),9.55(s,1H);マススペクトル:M+H+:305。
Figure 2011500778
Figure 2011500778
Figure 2011500778
これらの生成物は、以下の特性データを示した。
[B1]NMRスペクトル(DMSOd 6 :1.83−1.90(m,4H),2.72(bs,4H),2.96−3.02(m,2H),4.29(t,2H),7.22(d,2H),7.66(dd,1H),7.81(d,2H),7.91(bs,2H),8.42(dd,1H),8.64(d,1H),8.72(dd,1H),8.76(d,1H)。
[B2]NMRスペクトル:(DMSOd6+TFAd)2.90(s,6H),3.57(t,2H),4.40(t,2H),7.17(d,2H),7.58(dd,1H),7.80(d,2H),8.31(dd,1H),8.65(dd,1H),8.67(d,1H),9.00(d,1H)。
[B15]出発物質として用いた3−(4−メチルスルホニルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オールは、Astra Zeneca、国際出願公開第2002012228号、p103に従って製造した。
[B16]出発物質として用いた3−(1,1−ジオキシド−1,4−チアジナン−4−イル)プロパン−1−オールは、Astra Zeneca、国際出願公開第2002012228号、p86に従って製造した。
[B18]出発物質として用いた3−(ピロリジン−1−イル)プロパン−1−オールは、AstraZeneca、国際出願公開第2002012228号、p81に従って製造した。
[B22]2−(2−モルホリノエトキシ)エタノール(Calderon, S. et al., J. Med.
Chem., 1994, 37, 2285)を、出発物質として用いた。
[B23]出発物質として用いた、4−(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)ブタ−2−イン−1−オールは、以下の通りに製造した。
4−アミノブタ−2−イン−1−オール(500mg、Juenge E., J. Org. Chem., 1964, 24, 226)及び1−ビニルスルホニルエチレン(0.71ml)を、110℃で1時間、そして125℃で2時間撹拌した。残留物をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(溶離液:2〜5%メタノール/DCM)で精製し、4−(1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン−4−イル)ブタ−2−イン−1−オール(512mg)を得た。
マススペクトル:MH+:204。
[B24]3−(4−メチルピペラジン−1−イル)スルホニルプロパン−1−オール(Miyake A.,欧州特許第562440号(1993))を、出発物質として用いた。
[B25]BOC−グリシノールを、出発物質として用いた。
[B26]N−(3−ヒドロキシプロピル)カルバミン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[B27]3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[B28]BOC−D−プロリノールを、出発物質として用いた。
[B29]4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[B30]3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[B31](3−ヒドロキシプロピル)カルバミン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[B32]N−(4−ヒドロキシブチル)カルバミン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[B33]4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[B34]N−(4−ヒドロキシブチル)カルバミン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[B35]4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[B36]4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[B37]4−(2−ヒドロキシエトキシ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(Hennequin ら、国際出願公開第2000047212号)を、出発物質として用いた。
[B38]4−(3−ヒドロキシプロピル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[B39]出発物質として用いた3−(2−ヒドロキシエトキシ)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通り製造した。
水素化ナトリウム(2.03g、油中60%分散)を、氷で冷却したDMF(20ml)中3−ヒドロキシアゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(8g)の溶液に分割して加えた。混合物を0℃で20分間撹拌し、ベンジル2−ブロモエチルエーテル(8.03ml)を加えた。混合物を80℃で18時間加熱した。冷却後、混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を蒸発させ、シリカゲル上でのクロマトグラフィー(20〜50%酢酸エチル/石油エーテルで溶離)により、3−(2−ベンジルオキシエトキシ)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(9.15g)を得た。
エタノール(200ml)中の3−(2−ベンジルオキシエトキシ)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(7.1g)を、10%パラジウム/炭の存在下、60PSIの圧力で3時間水素化し、4−(3−ヒドロキシプロピル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(4.62g)を得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.44(s,9H),3.49(m,2H),3.76(m,2H),3.84(m,2H),4.08(m,2H),4.27(m,1H)。
[B42]3−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]プロパン−1−オール(Hennequin ら、国際出願公開第2002016352号)を、出発物質として用いた。
〔実施例43C〕
以下の実施例を、実施例43Bに記載の手順と類似の手順を用いて製造した。化合物[C3]〜[C38]を、化合物[2]に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。
Figure 2011500778
Figure 2011500778
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[C1]ジクロロメタン(1ml)中のアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(37.9mg)の溶液を、4−(6−アミノ−5−(オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)−2−メトキシフェノール(50mg)、トリフェニルホスフィン(43mg)及びジクロロメタン(4ml)に溶解した2−(ピロリジン−1−イル)エタノール(19mg)の懸濁液に、窒素下、撹拌しつつ加えた。得られた懸濁液を室温で1時間撹拌した。トリフェニルホスフィン(43mg)、及びジクロロメタン(1ml)中DTAD(37.9mg)の溶液を加えた。混合物を室温で20分間撹拌した。溶媒を蒸発させた後、残留物を、シリカゲル上で、5%メタノール/ジクロロメタン及びメタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。所望の画分を集め、溶媒を蒸発させた後、得られた固体をアセトニトリル中で摩砕して、5−[3−メトキシ−4−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)フェニル]−3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン(20mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.66−1.73(m,4H),2.51−2.58(m,4H),2.81(t,2H),3.88(s,3H),4.09(t,2H),7.07(d,1H),7.21(dd,1H),7.28(d,1H),7.53(dd,1H),7.78(bs,2H),8.30(dd,1H),8.40(dd,1H),8.47(d,1H),8.60(d,1H)。
出発物質として用いた4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−2−メトキシ−フェノールは、以下の通り製造した。
実施例41の出発物質の部分に記載した手順を用い、5−ブロモ−3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン(1g、実施例9の出発物質)及び2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノール(902mg)を反応させ、4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−2−メトキシ−フェノール(940mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)3.89(s,3H),6.87(d,1H),7.11(dd,1H),7.25(d,1H),7.53(dd,1H),7.74(bs,2H),8.29(dd,1H),8.39(dd,1H),8.44(d,1H),8.57(d,1H),9.11(bs,1H);マススペクトル:M+H+:335。
[C2]ジクロロメタン(1ml)中のアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(241mg)を、4−(6−アミノ−5−(オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)−2−メトキシフェノール(130mg)、2−モルホリノエタノール(0.054ml)及びジクロロメタン(3ml)に溶解したポリマーに結合したトリフェニルホスフィン(350mg、1.05mmol)の懸濁液に、撹拌しつつ滴下しながら加えた。得られた懸濁液を室温で2時間撹拌した。混合物を濾過し、ジクロロメタン(1ml)及びメタノール(1ml)で洗浄した。溶媒を蒸発させた。得られた残留物をジクロロメタン(1ml)及びTFA(1ml)で希釈し、混合物を終夜撹拌し濃縮した。反応混合物を、Waters X−Bridge 逆相カラム(C−18、5μシリカ、19mm直径、100長さ、流速:40ml/min)、及び溶離液として、水(0.2%の炭酸アンモニウムを含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製した。所望の化合物を含む画分を蒸発乾固して、5−[3−メトキシ−4−(2−モルホリノエトキシ)フェニル]−3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン(70mg)を固体として得た。
出発物質として用いた4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)−2−メトキシ−フェノールは、以下の通り製造した。
2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノール(90mg)、5−ブロモ−3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン(100mg)、フッ化セシウム(0.038g)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド(12.06mg)の混合物を、メタノール(2ml)中に懸濁させ、マイクロウエーブ管に密封した。反応溶液を脱気し、窒素でパージし、マイクロウエーブ反応器で、120℃で20分間加熱した。溶媒を除去し、残留物を水(20ml)で希釈し、30分間撹拌した。混合物を濾過し、水(3×10ml)で洗浄し、乾燥し、ジエチルエーテル(4×15ml)及びジクロロメタン/ジエチルエーテル(10ml)で洗浄し、終夜乾燥して、4−(6−アミノ−5−(オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)−2−メトキシフェノール(100mg)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)3.88(s,3H),6.87(d,1H),7.09(dd,1H),7.24(d,1H),7.48(dd,1H),7.73(bs,2H),8.25(dd,1H),8.46(d,1H),8.55(dd,1H),8.60(d,1H),9.09(s,1H);マススペクトル:M+H+:335。
[C36]出発物質として用いた(2R,4R)−4−ヒドロキシ−2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通り製造した。
ヨードメタン(4.17ml)を、DMF(100ml)中の(2R,4R)−1−tert−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシ−ピロリジン−2−カルボン酸(15.00g)に、0℃で加えた。炭酸セシウム(25.4g)を一度に加え、得られた混合物を20℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(150ml)で希釈し、ジクロロメタン(2×150ml)で抽出した。合わせた有機物をブライン(100ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発乾固して、(2R,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボン酸O1−tert−ブチルO2−メチル(13.83g)を黄色の油状物質として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.32(9H,s);1.77−1.85(1H,m);2.24−2.38(1H,m);3.07−3.15(1H,m);3.47(1H,q);3.63(3H,t);4.16−4.23(2H,m);4.92−4.98(1H,m)。
tert−ブチルジメチルシリルクロリド(9.36g)を、DMF(100ml)中(2R,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボン酸O1−tert−ブチルO2−メチル(13.83g)及びイミダゾール(9.61g)の混合物に加えた。反応溶液を20℃で19時間撹拌し、次いで蒸発乾固した。残留物をジエチルエーテル中でスラリー状にし、濾過した。濾液を蒸発乾固し、残留物を、シリカゲル上、徐々に極性が高くなるメタノール/ジクロロメタン(0/100〜5/95)混合物を用いて溶離する、フラッシュクロマトグラフィーで精製した。所望の化合物を含む画分を合わせ、蒸発乾固して、(2R,4R)−4−(tert−ブチル−ジメチル−シリル)オキシピロリジン−1,2−ジカルボン酸O1−tert−ブチルO2−メチル(10.35g)を無色の油状物質として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)0.00(6H,s);0.80(9H,s);1.32−1.38(9H,m);1.84−1.89(1H,m);2.30−2.35(1H,m);3.06−3.10(1H,m);3.49(1H,q);3.59(3H,d);4.22−4.26(1H,m);4.37(1H,d)。
THF(15.06ml)中2Mのリチウムボロヒドリドを、THF(100ml)中(2R,4R)−4−(tert−ブチル−ジメチル−シリル)オキシピロリジン−1,2−ジカルボン酸O1−tert−ブチルO2−メチル(10.35g)の溶液に、0℃で撹拌しつつ徐々に加えた。得られた混合物を20℃に温め、更に18時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、THFを蒸発させた。水性の残留物を、DCM(250ml)で抽出した。有機相を水(250ml)及び飽和ブライン(250ml)で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、(2R,4R)−4−(tert−ブチル−ジメチル−シリル)オキシ−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(9.32g)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)0.01(6H,s);0.80−0.82(9H,m);1.34(9H,s);1.84−1.89(1H,m);1.99(1H,m);3.00(1H,m);3.53−3.57(4H,m);4.28(1H,s);4.48−4.49(1H,m)。
DMF(15ml)中(2R,4R)−4−(tert−ブチル−ジメチル−シリル)オキシ−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(9.32g)の溶液を、DMF(100ml)中水素化ナトリウム(60%分散)(1.37g)の懸濁液に、−10℃で撹拌しつつ加えた。ヨードメタン(2.13ml)を加え、反応溶液を20℃に温めた。反応混合物を水で注意深くクエンチし、そして蒸発乾固した。粗製の物質を酢酸エチル(250ml)及び水(100ml)の間で分配した。有機層をブライン(100ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、(2R,4R)−4−(tert−ブチル−ジメチル−シリル)オキシ−2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(6.68g)を無色の油状物質として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)0.02(6H,s);0.83−0.84(9H,s);1.36(9H,s);1.78(1H,d);1.99(1H,s);2.99(1H,d);3.19(3H,d);3.23−3.48(3H,m);3.80(1H,s);4.33(1H,s)。
テトラブチルアンモニウムフルオリド(21.3ml)を、THF(150ml)中(2R,4R)−4−(tert−ブチル−ジメチル−シリル)オキシ−2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(6.68 g)の溶液に、撹拌しつつ加えた。得られた混合物を20℃で18時間撹拌した。反応混合物を20℃で18時間撹拌した。反応混合物を蒸発乾固し、そして残留物を、シリカゲル上で、メタノール/ジクロロメタン(0/100〜5/95)の徐々に極性が高くなる混合物で溶離する、フラッシュクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含む画分を集め、溶媒を蒸発させて、(2R,4R)−4−ヒドロキシ−2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル (3.32g)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.44(9H,s);1.81−1.86(1H,m);2.05(1H,d);3.09(1H,d);3.43−3.49 (3H,s); 3.52(3H,m); 3.83 (1H,d);4.20−4.25(1H,m);4.94(1H,d)。
[C37]N−[(3S,4S)−4−ヒドロキシテトラヒドロピラン−3−イル]−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[C38]4−ヒドロキシアゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
〔実施例44〕
4−(6−アミノ−5−(オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ベンズアミド
Figure 2011500778
NMP(1ml)中4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)安息香酸(100mg)、N,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(0.036ml)、2−(1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルイソウロニウム・テトラフルオロボラート(145mg)及び4−メチルモルホリン(0.066ml)の混合物を、室温で15時間撹拌した。反応混合物を、Waters X−Bridge逆相カラム(5μシリカ、30mm直径、150長さ)、及び溶離液として、水(0.2%の炭酸アンモニウムを含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製した。画分を蒸発乾固して、標題化合物(38mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)2.19(s,6H),2.42(t,2H),3.35−3.42(m,2H),7.54(dd,1H),7.86(d,2H),7.93(bs,2H),7.95(d,2H),8.30(dd,1H),8.41(dd,1H),8.45(t,1H),8.59(d,1H),8.71(d,1H);マススペクトル:M+H+:403;RT:1.73。
出発物質として用いた4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)安息香酸を、以下の通り製造した。
ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.121g)及びフッ化セシウム(1.56g)を、メタノール(15ml)中5−ブロモ−3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン(1g)及び4−ボロノ安息香酸(0.570g)の脱気した溶液に、窒素雰囲気下で加えた。懸濁液を120℃で20分間、300Wのマイクロウエーブ反応器内で撹拌した。反応混合物を130℃で20分間、300Wのマイクロウエーブ反応器内で撹拌した。混合物を水(25ml)で希釈し、30分間撹拌した。黄色の懸濁液を濾過し、水(4×15ml)で洗浄し、ジエチルエーテル(4×15ml)で洗浄し、終夜乾燥して、4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)安息香酸(1.090g、95%)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)7.54(dd,1H),7.89(d,2H),7.95(bs,2H),8.03(d,2H),8.30(dd,1H),8.41(dd,1H),8.60(d,1H),8.71(d,1H);マススペクトル:M+H+:333。
〔実施例45A〕
実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて、以下の実施例を、4−(6−アミノ−5−(オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)安息香酸を適切なアミンと反応させることにより製造した。
Figure 2011500778
Figure 2011500778
Figure 2011500778
Figure 2011500778
Figure 2011500778
[48]NMRスペクトル:(DMSOd6、323°Kで)2.13(bs,6H),2.45(bs2H),2.98(s,3H),3.46(bs,2H),7.47(d,2H),7.52(dd,1H),7.77(bs,2H),7.80(d,2H),8.27(dd,1H),8.39(dd,1H),8.55(d,1H),8.66(d,1H)。
[78]化合物[78]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による従来処理で脱離した。N−(4−ピペリジルメチル)カルバミン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[79]化合物[79]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による従来処理で脱離した。N−ピロリジン−3−イルカルバミン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[80]化合物[80]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による従来処理で脱離した。N−メチル−N−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[81]化合物[81]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による従来処理で脱離した。N−(3−アミノプロピル)−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[82]化合物[82]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による従来処理で脱離した。1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[83]化合物[83]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による従来処理で脱離した。4−(2−アミノエチル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[84]化合物[84]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による従来処理で脱離した。3−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[85]化合物[85]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による従来処理で脱離した。N−メチル−N−(2−メチルアミノエチル)カルバミン酸tert−ブチル(Kleeman, H.−W. et al.; J.Med.Chem.1992, 35, 559)を、出発物質として用いた。
[86]化合物[83]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による従来処理で脱離した。4−(4−ピペリジル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[87]化合物[87]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による従来処理で脱離した。4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボン酸tert−ブチル(Fisher, M.;国際出願公開第1997011940号)を、出発物質として用いた。
[88]化合物[88]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による従来の処理で脱離した。N−((3S)−3−ピペリジル)カルバミン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[89]化合物[89]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による従来の処理で脱離した。3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[90]化合物[90]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による従来の処理で脱離した。(2S)−2−(アミノメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[91]化合物[91]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による従来の処理で脱離した。3,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボン酸tert−ブチル(Shipps, G.;国際出願公開第2008054702号)を、出発物質として用いた。
[92]化合物[92]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による従来の処理で脱離した。N−[2−[(3R)−3−ピペリジル]エチル]カルバミン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[93]化合物[93]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による従来処理で脱離した。(3S)−3−(アミノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[94]化合物[94]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による従来処理で脱離した。3,3a,4,5,6,6a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[95]化合物[95]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による従来処理で脱離した。N−(アゼパン−4−イル)カルバミン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[96]化合物[96]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による従来処理で脱離した。4−メチルアミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[97]化合物[97]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による処理で脱離した。N−メチル−N−(4−ピペリジル)カルバミン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[98]化合物[98]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による処理で脱離した。出発物質として用いた4−(4−ピペリジルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通り製造した。
ジクロロメタン(100ml)中4−ホルミルピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(3g)及びピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.2g)の溶液に、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(2.6g)を加えた。得られた溶液を室温で18時間撹拌し、次いで2Mの水酸化ナトリウム(2×50ml)溶液、及び2Mの塩酸(2×50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、4−[(1−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)メチル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(4.9g)を油状物質として得た。4−[(1−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリジル)メチル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(4.9g)をエタノールに溶解し、アルゴンでパージした。20%の水酸化パラジウム/炭素(500mg)を加えた。反応混合物をアルゴンでパージし、脱気し、バルーンから水素を満たした。反応混合物を室温で2時間撹拌した。白色固体沈殿物が生成した。反応混合物を40℃に加温し、この温度で更に1時間、沈殿が溶解するまで撹拌した。反応混合物を放置して室温に冷却し、そして更に18時間撹拌した。反応混合物をアルゴンでパージし、celiteを通して濾過し、蒸発させて、4−(4−ピペリジルメチル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(3.2g)を固体として得た。
マススペクトル:M+H+:284。
[99]化合物[99]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による処理で脱離した。トランス− N−(4−アミノシクロヘキシル)−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[100]化合物[100]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による
処理で脱離した。3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[101]化合物[101]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による処理で脱離した。4−(3−アミノプロピル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[102]化合物[102]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による処理で脱離した。(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[103]化合物[103]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による処理で脱離した。4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[104]化合物[104]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による処理で脱離した。2−(アミノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[105]化合物[104]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による処理で脱離した。N−(アゼチジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[106]化合物[106]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による処理で脱離した。3−アミノピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
[107]化合物[107]は、実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、トリフルオロ酢酸による処理で脱離した。N−(4−ピペリジル)カルバミン酸tert−ブチルを、出発物質として用いた。
〔実施例45B〕
実施例44に記載の手順と類似の手順を用いて、4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)安息香酸を適切なアミンと反応させて、以下の実施例を製造した。
Figure 2011500778
出発物質として用いた4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)安息香酸は、以下の通り製造した。
MeOH(15ml)中5−ブロモ−3−(オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−2−アミン、4−ボロノ安息香酸(0.57g)、ビストリフェニルホスフィンパラジウムクロリド(0.121g)及びフッ化セシウム(0.380g)の混合物を、300Wのマイクロウエーブオーブン内で、120℃で20分間撹拌した。
混合物を水(250ml)で希釈し、30分間撹拌した。黄色の混合物を濾過した。固体を水(4×150ml)で洗浄し、ジエチルエーテル(4×150ml)で洗浄し、終夜乾燥して、4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)安息香酸(0.786g)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)7.50(dd,1H),7.87(d,2H),7.94(bs,2H),8.03(d,2H),8.27(d,1H),8.57(d,1H),8.62(d,1H),8.74(d,1H);マススペクトル:M+H+:333。
〔実施例46〕
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−[2−(4−ピペリジル)エチルスルホニル]フェニル]ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.008g)を、DMF:DME:エタノール:水=2:7:2:1(100ml)中の2−[2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−ピリジル]−1,3−ベンゾオキサゾール(0.10g)、4−[2−(3−ブロモフェニル)スルホニルエチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.10g)及び炭酸ナトリウム(0.241ml)に周囲温度で加えた。得られた混合物を70℃で20分間撹拌した。反応溶液を濾過し、蒸発乾固し、次いで、TFA(3ml)及び水(0.3ml)を加えた。溶液を周囲温度で1時間撹拌し、減圧下で濃縮し、そしてSCXイオン交換クロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を、7Mのメタノール中のアンモニアを用いて、カラムから溶離した。純粋な画分を蒸発乾固し、ジエチルエーテル中で摩砕した。この様にして、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−[2−(4−ピペリジル)エチルスルホニル]フェニル]ピリジン−2−アミン(0.048g)を得た。
マススペクトル:M+H+:463;RT:2.33min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.71(1H,d),8.62(1H,d),8.22(1H,d),8.14(1H,d),7.91(1H,brs),7.84−7.89(3H,m),7.77(1H,t),7.45−7.50(2H,m),3.50(1H,s),3.47(2H,d),3.35(2H,s),3.16(2H,d),2.68−2.73(2H,m),1.77(2H,d),1.57(3H,t),1.16−1.19(2H,m)。
出発物質として用いた2−[2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−ピリジル]−1,3−ベンゾオキサゾーは、以下の通り製造した。
アセトニルアセトン(40.6ml)を、トルエン(250ml)中のp−トルエンスルホン酸(0.594g)及び3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−ブロモ−ピリジン−2−アミン(10.0g)に加えた。得られた溶液を、Dean−Stark装置を用いた連続水抽出条件下で、180℃で24時間撹拌した。反応混合物を冷却し、酢酸エチル(150ml)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム(2×100ml)で洗浄した。有機層をブライン(50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させた。粗生成物を、0〜25%酢酸エチル/イソヘキサンのグラジエント溶離を用いた、フラッシュシリカクロマトグラフィーで精製した。純粋な画分を蒸発乾固した。この様にして、2−[5−ブロモ−2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−3−ピリジル]−1,3−ベンゾオキサゾール(7.55g)を得た。
マススペクトル:M+H+:370;RT:3.4min;NMRスペクトル:(DMSOd6)9.01(1H,d),8.88(1H,d),7.78−7.80(1H,m),7.56−7.59(1H,m),7.39−7.46(2H,m),5.79(2H,s),1.86(6H,s)。
{1,1’−ビス(ジフェニルホスフェン)フェロセン}パラジウムクロリドジクロロメタン付加物(0.066g)を、ジオキサン(15ml)中2−[5−ブロモ−2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−3−ピリジル]−1,3−ベンゾオキサゾール(0.600g)、酢酸カリウム(0.496g)及び4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(0.497g)の混合物に加え、それを20分間、窒素で泡立たせて脱気した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、80℃で1時間撹拌した。反応液を濾過し、蒸発させた。粗生成物をフラッシュシリカクロマトグラフィー(グラジエント溶離:10〜60%酢酸エチル/イソヘキサン)で精製した。純粋な画分を蒸発乾固し、イソヘキサンで摩砕した。2−[2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3−ピリジル]−1,3−ベンゾオキサゾール(0.500g)を得た。
マススペクトル:M+H+:416;RT:1.56min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.98(1H,s),8.86(1H,d),7.76−7.79(1H,m),7.56−7.58(1H,m),7.38−7.44(2H,m),5.81(2H,s),1.85(6H,s),1.39(12H,s)。
出発物質として用いた4−[2−(3−ブロモフェニル)スルホニルエチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通り製造した。
4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(20g)を、DCM(100ml)中トリエチルアミン(12.2ml)の溶液に0℃で加えた。4−メチルベンゼン−スルホニルクロリド(16.6g)を、20分間に亘って分割して加えた。反応液を放置して周囲温度に温め、16時間撹拌し、次いで2Nの炭酸水素ナトリウム(2×100ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン〜40%酢酸エチル/ヘキサンのグラジエント溶媒で溶離)で精製した。純粋な画分を蒸発乾固し、イソヘキサンで摩砕した。この様にして、4−[2−(4−メチルフェニル)スルホニルオキシエチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(29g)を得た。
60%水素化ナトリウム(1.3g)をDMF(150ml)中に懸濁させ、そして0℃に冷却した。3−ブロモベンゼンチオール(5g)をDMF(50ml)に溶解し、そして水素化ナトリウム溶液に10分間かけて加えた。得られた混合物を0℃で30分間撹拌した。次いで、4−[2−(4−メチルフェニル)スルホニルオキシエチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(10.1g)を加え、そして混合物を周囲温度で終夜撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物をDCM(150ml)に溶解し、飽和塩化アンモニウム(2×100ml)溶液で洗浄した。次いで、混合物を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をDCM(200ml)に再溶解し、0℃に冷却した。クロロ過安息香酸(11.8g)を少量ずつ10分間かけて徐々に加え、そして混合物を周囲温度で3時間撹拌した。その後、混合物に、飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(2×50ml)、2Nの水酸化ナトリウム溶液(4×50ml)を順次加え、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(10〜30%酢酸エチル/イソヘキサンで溶離)で精製した。所望の化合物を含む画分を減圧下で濃縮し、イソヘキサンで摩砕した。固体を濾過し、減圧乾燥した。この様にして、4−[2−(3−ブロモフェニル)スルホニルエチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(9.3g)を得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)8.05(s,1H),7.78−7.85(m,2H),7.46(t,1H),4.07(d,2H),3.07−3.13(m,2H),2.64(t,2H),1.56−1.73(m,5H),1.44(s,9H),1.01−1.16(m,2H)。
〔実施例47〕
3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(3−モルホリノスルホニルフェニル)ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
モルホリン(10.68μl)を、THF(2ml)中の3−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ベンゼンスルホニルクロリド(0.045g)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(30μl)に、周囲温度で一度に加えた。得られた混合物を、周囲温度で20時間撹拌し、減圧下で蒸発乾固し、NMP(2ml)に溶解し、分取型LCMS(Waters XBridge Prep C18 OBD カラム、5μシリカ、19mm直径、100mm長さ)で、溶離液として、水(1%アンモニアを含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いて精製した。所望の化合物を含む画分を蒸発乾固して、3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(3−モルホリノスルホニルフェニル)ピリジン−2−アミン(0.020g)を得た。
マススペクトル:M+H+:437.42;RT:2.61min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.68(1H,d),8.58(1H,d),8.13(1H,dt),7.98(1H,t),7.93(2H,s),7.84−7.88(2H,m),7.79(1H,t),7.73(1H,dt),7.43−7.50(2H,m),3.66(4H,t),2.97(4H,t)。
出発物質として用いた3−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ベンゼンスルホニルクロリドは、以下の通り製造した。
3−アミノフェニルボロン酸(0.129g)、2−[5−ブロモ−2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−3−ピリジル]−1,3−ベンゾオキサゾール(0.315g)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.006g)を、DMF:DME:エタノール:水=2:7:2:1の混合物(10ml)及び2Mの炭酸水素ナトリウム溶液(0.5ml)中に懸濁させ、マイクロウエーブ管に密封した。反応溶液を、マイクロウエーブ反応器内で70℃で20分間加熱した。混合物を冷却させ、次いでPTFEフィルターを通して濾過した。濾液を蒸発乾固し、次いで酢酸エチル(75ml)、水(20ml)の混合物中に再溶解し、0.5MのHCl(20ml)、水(20ml)及び飽和ブライン(20ml)で順次洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。この様にして、3−[5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−6−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)ピリジン−3−イル]アニリン(0.42g)を得た。
マススペクトル:M+H+:381.21;RT:2.63min;NMRスペクトル:(DMSOd6)9.08(1H,d),8.79(1H,d),7.78−7.83(1H,m),7.57−7.59(1H,m),7.39−7.46(2H,m),7.25(1H,t),7.08−7.13(2H,m),6.74(1H,ddd),5.81(2H,s),5.52(2H,s),1.90(6H,s)。
二酸化硫黄ガスを塩化銅(II)二水和物(0.1g)及び酢酸(5ml)の混合物を通して、周囲温度で20分間泡立たせ、次いで5℃に冷却した。水(2ml)中亜硝酸ナトリウム(0.078g)の溶液及び濃HCl(2.5ml)を、別々に、酢酸(2.5ml)中の3−[5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−6−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−3−ピリジル]アニリン(0.400g)の溶液に、5℃で20分間かけて、撹拌しつつ滴下しながら加えた。 温度を<5℃に維持し、そして添加を終えた後、混合物を5℃で10分間撹拌した。次いで、混合物を、塩化銅/二酸化硫黄の混合物に滴下しながら加え、その混合物を、5℃で更に25分間撹拌し、次いで放置して周囲温度に温め、そして更に1時間撹拌した。次いで、氷水(10ml)を混合物に加え、それを酢酸エチル(3×10ml)で抽出した。合わせた有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム溶液及びブラインで洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発乾固した。この様にして、3−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ベンゼンスルホニルクロリド(0.197g)を得た。
マススペクトル:M+H+:386.09;RT:3.04min。
〔実施例48〕
3−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−N−エチル−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2011500778
エチルアミン(2Mのメタノール溶液、0.117ml)を、THF(2ml)中3−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ベンゼンスルホニルクロリド(0.045g)及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.030ml)の溶液に、周囲温度で一度に加え、得られた混合物を20時間撹拌した。次いで、混合物を減圧下で蒸発乾固し、そしてNMP(2ml)に再溶解し、濾過し、分取型LCMS(Waters XBridge Prep C18 OBD カラム、5μシリカ、21mm直径、100mm長さ)で、溶離液として、水(1%アンモニアを含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いて精製した。所望の化合物を含む画分を蒸発乾固し、3−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−N−エチル−ベンゼンスルホンアミド(0.007mg)を得た。
マススペクトル:M+H+:395.13;RT:2.59min。
〔実施例49〕
3−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−5−(3−モルホリノフェニル)ピラジン−2−アミン
Figure 2011500778
N−[3−ブロモ−5−(3−モルホリノフェニル)ピラジン−2−イル]−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバミン酸tert−ブチル(0.073g)、1,3−ベンゾチアゾール−2−イル−トリブチル−スタンナン(0.058g)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.004g)をDMA(5ml)に溶解し、マイクロウエーブ管に密封した。反応溶液を、マイクロウエーブ反応器で140℃で1時間加熱し、次いで周囲温度に冷却した。反応生成物を、SCXカラムを用いたイオン交換クロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を、7Mのメタノール中のアンモニアを用いてカラムから溶離し、純粋画分を蒸発乾固した。粗生成物を、分取型HPLC(Waters XBridge Prep C18 OBD カラム、5μシリカ、19mm直径、100mm長さ)で、溶離液として、水(1%アンモニアを含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いて精製した。所望の化合物を含む画分を蒸発乾固し、3−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−5−(3−モルホリノフェニル)ピラジン−2−アミン(0.019g)を得た。
マススペクトル:M+H+:390;RT:2.97min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.90(1H,s),8.18−8.20(2H,m),7.63−7.64(2H,m),7.57−7.61(1H,m),7.50−7.54(1H,m),7.39(1H,t),7.01−7.03(1H,m),3.78−3.82(4H,m),3.23−3.27(4H,m)。
試薬として用いたN−[3−ブロモ−5−(3−モルホリノフェニル)ピラジン−2−イル]−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバミン酸tert−ブチルを、以下の通り製造した。
トリエチルアミン(1.101ml)を、THF(70ml)中3,5−ジブロモピラジン−2−アミン(1.03g)、二炭酸ジ−tert−ブチル(2.75ml)及びN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(0.048g)の溶液に窒素雰囲気下で加えた。得られた溶液を70℃で3時間撹拌し、次いで蒸発乾固し、酢酸エチル(125ml)に再溶解し、そして水(125ml)及び飽和ブライン(125ml)で順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させ、粗生成物を得た。粗生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー(10〜20%酢酸エチル/イソヘキサンでのグラジエント溶離)で精製した。純粋画分を蒸発乾固し、N−tert−ブトキシカルボニル−N−(3,5−ジブロモピラジン−2−イル)カルバミン酸tert−ブチル(1.682g)を得た。
マススペクトル:M+ Na++CH3CN:517;RT:2.98min; NMRスペクトル:(DMSOd6)8.52(1H,s),1.43(18H,s)。
4−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)モルホリン(0.907g)を、DMF(20ml)、エチレングリコールジメチルエーテル(20ml)、エタノール(20ml)及び水(10ml)中のN−tert−ブトキシカルボニル−N−(3,5−ジブロモピラジン−2−イル)カルバミン酸tert−ブチル(1.672g)及び炭酸ナトリウム(5.65ml)に加えた。混合物を脱気し、そして窒素でパージし、次いでビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.110g)を加えた。得られた混合物を70℃で1時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮し、酢酸エチル(300ml)で希釈し、水(300ml)及び飽和ブライン(300ml)で順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させ、次いで、フラッシュシリカクロマトグラフィー(30〜40%酢酸エチル/イソヘキサンでのグラジエント溶離)で精製した。この様にして、N−[3−ブロモ−5−(3−モルホリノフェニル)ピラジン−2−イル]−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバミン酸tert−ブチル(1.010 g)を得た。
マススペクトル:M+CH3CN:576,578;RT:3.13min;NMRスペクトル:(DMSOd6)8.83(1H,s),7.61−7.62(1H,m),7.49−7.51(1H,m),7.41(1H,t),7.05(1H,d),3.88−3.92(4H,m),3.25−3.29(4H,m),1.44(18H,s)。
試薬として用いた4−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)モルホリンは、以下の通り製造した。
(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)−ジクロロパラジウム(II)(1.373g)を、ジオキサン(550ml)中の4−(3−ブロモフェニル)モルホリン(20.2g)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(63.6g)及び酢酸カリウム(46.9ml)に、窒素雰囲気下、周囲温度で加えた。得られた混合物を80℃で18時間撹拌した。反応混合物を蒸発乾固し、次いでDCM(500ml)を加えた。混合物を15分間撹拌し、次いで濾過し、そして濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー(8〜20%酢酸エチル/イソヘキサンでのグラジエント溶離)で精製した。この様にして、4−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)モルホリン(9.88g)を得た。
マススペクトル:M+H+:290;RT:1.93min;NMRスペクトル:(DMSOd6)7.24−7.28(1H,m),7.19(1H,d),7.14−7.16(1H,m),7.08−7.11(1H,m),3.72−3.76(4H,m),3.08−3.12(4H,m),1.30(12H,s)。
〔実施例50〕
2−[3−[5−アミノ−6−(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−イル]フェニル]酢酸
Figure 2011500778
トルエン−ジオキサン(1ml〜1.5ml)中2−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)酢酸(85mg)、5−ブロモ−3−(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−アミン(100mg)及び2Mの炭酸ナトリウム(5ml)の混合物を脱気した。Pd(dppf)Cl2(24mg)を加えた。得られた混合物を85℃で6時間加熱した。1−ブタノール(5ml)を混合物に加え、混合物をブライン(3×5ml)で洗浄した。得られた有機層を濃縮して、シリカゲル上で、メタノール/酢酸エチルでグラジエント溶離するクロマトグラフィーで精製して、標題化合物(15mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6,400MHz)7.25(m,2H),7.30(m,1H),7.40(m,1H),7.90(m,6H),8.80(s,1H);マススペクトル:M+H+:365。
出発物質として用いた5−ブロモ−3−(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−アミンは、以下の通り製造した。
3−アミノピラジン−2−カルボン酸(5g)及び2−アミノ−5−フルオロフェノール(5.9g)を、DMF(30ml)に溶解した。トリエチルアミン(5.8 g)及びHATU(19.2g)を、混合物に加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌した。酢酸エチル(100ml)を混合物に加えた。混合物をブライン(20ml×3)で洗浄した。有機相を乾燥し、濃縮した。得られた残留物を、シリカゲル上でのクロマトグラフィーで精製して、3−アミノ−N−(4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)ピラジン−2−カルボキサミド(6g)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6,400MHz)6.60(m,2H),7.50(brs,2H),7.80(s,1H),8.30(m,2H),10.2(s,1H),10.8(s,1H);マススペクトル:MH+:249。
3−アミノ−N−(4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)ピラジン−2−カルボキサミド(1.6g)及びトリフェニルホスフィン(5.1g)をピリジン(20ml)に溶解した。混合物を、塩−氷浴中で10℃に冷却した。2,2,2−トリクロロアセトニトリル(2.79g)を、混合物に徐々に加えた。混合物を室温まで温め、次いで、130℃で13時間加熱した。得られた混合物を、酢酸エチル/メタノール(4/1、100ml)で希釈した。混合物をCelite(珪藻土)を通して濾過し、そして混合物を1Mの塩酸でpH6に調整した。有機層を濃縮し、残留物をシリカゲル上でのクロマトグラフィーで精製して、3−(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−アミン(0.3g)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6,400MHz)7.30(m,1H),7.80(m,4H),7.85(m,1H),8.00(s,1H),8.23(s,1H);マススペクトル:M+H+:231。
3−(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−アミン(300mg)を、50℃でDMF(15ml)に溶解した。N−ブロモスクシンイミド(325mg)を加えた。混合物を40℃で2時間撹拌した。得られた混合物を酢酸エチル(15ml)で希釈し、ブライン(10ml×3)で洗浄した。有機層を乾燥し、濃縮して、5−ブロモ−3−(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピラジン−2−アミンを得、それを更なる精製をせずに次の反応で用いた。
〔実施例51〕
(2S,4R)−4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]−N−メチル−ピロリジン−2−カルボキサミド
Figure 2011500778
トリフルオロ酢酸(5ml)を、アルゴン雰囲気下、(2S,4R)−4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]−2−(メチルカルバモイル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(70mg)に加えた。得られた溶液を25℃で1時間撹拌した。溶液を減圧下で蒸発させた。残留物をメタノール中のアンモニア溶液で塩基性にし、混合物をシリカゲル上に吸着させ、シリカゲル上で、1〜6%メタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、(2S,4R)−4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]−N−メチル−ピロリジン−2−カルボキサミド (55mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.75(bs,1H),2.48−2.58(m,H),2.68−2.76(m,1H),2.85(d,1.5H),2.87(d,1.5H),3.08(d,0.5H),3.10(d,0.5H),3.43−3.46(m,0.5H),3.46−3.49(m,0.5H),4.11−4.17(m,1H),4.79−4.85(m,1H),6.95(m,2H),7.34−7.42(m,2H),7.58−7.62(m,1H),7.63−7.68(m,1H),7.69(s,1H),7.73−7.78(m,2H),8.36(d,1H),8.38(d,1H);マススペクトル:M+H+:404。
〔実施例52〕
5−[1−(1−エチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]−3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン
Figure 2011500778
ブロモエタン(0.019ml)を、3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(90mg)及び炭酸カリウム(68.8mg)及びDMF(1.5mL)の混合物に、アルゴン雰囲気下、0℃で5分間かけて撹拌しながら加えた。得られた懸濁液を25℃で20時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。7Nのメタノール中のアンモニア溶液(1ml)を加え、そして混合物をシリカゲル上に吸着させた。粗生成物を、シリカゲル上で、1〜5%メタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、5−[1−(1−エチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]−3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−ピリジン−2−アミン (60.0mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.03(t,3H),1.91−2.10(m,6H),2.38(q,2H),2.94−3.01(m,2H),4.09−4.18(m,1H),7.48(dd,1H),7.67(bs,2H),7.92(s,1H),8.23(dd,1H),8.34(s,1H),8.46(d,1H),8.55(dd,1H),8.58(d,1H);マススペクトル:M+H+:390。
〔実施例53〕
実施例52に記載された手順と類似の手順を用い、適切なアルキル化剤を使用して表XXIに記載の化合物を得た。
Figure 2011500778
[1]化合物[1]は、2−クロロ−N,N−ジメチル−アセトアミドをアルキル化剤として用い、実施例52に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)2.15−2.29(m,4H),2.41−2.58(m,2H),2.98(s,3H),3.11(s,3H),3.11−3.21(m,2H),3.32(s,2H),4.17−4.28(m,1H),6.94(bs,2H),7.33(dd,1H),7.70(s,1H),7.78(s,1H),7.90(dd,1H),8.39(d,1H),8.43(d,1H),8.58(dd,1H);マススペクトル:M+H+:447。
[2]化合物[2]は、2−クロロ−N−メチル−アセトアミドをアルキル化剤として用い、実施例52に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。NMRスペクトル:(CDCl3)2.13−2.28(m,4H),2.36−2.48(m,2H),2.87(d,3H),2.98−3.06(m,2H),3.09(s,2H),4.13−4.24(m,1H),7.02(bs,2H),7.19(bs,1H),7.33(dd,1H),7.71(s,1H),7.80(s,1H),7.89(dd,1H),8.39(d,1H),8.43(d,1H),8.58(dd,1H);マススペクトル:M+H+:433。
[3]化合物[3]は、2−クロロアセトアミドをアルキル化剤として用い、実施例52に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。NMRスペクトル:(CDCl3)2.12−2.26(m,4H),2.37−2.47(m,2H),3.03−3.13(m,4H),4.14−4.25(m,1H),5.59(bs,1H),6.95(ns,2H),7.05(bs,1H),7.33(dd,1H),7.70(s,1H),7.80(s,1H),7.88(dd,1H),8.38(d,1H),8.43(d,1H),8.57(dd,1H);マススペクトル:M+H+:419。
[4]化合物[4]は、2−ヨードプロパンをアルキル化剤として用い、実施例52に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.09(d,6H),1.99−2.13(m,2H),2.19−2.30(m,2H),2.30−2.41(m,2H),2.76−2.90(m,1H),2.98−3.11(m,2H),4.12−4.24(m,1H),6.95(m,2H),7.32(dd,1H),7.70(s,1H),7.76(s,1H),(dd,1H),8.38(d,1H),8.42(d,1H),8.57(dd,1H);マススペクトル:M+H+:404。
[5]化合物[5]は、2−(2−ブロモエトキシ)−2−メチル−プロパンをアルキル化剤として用い、実施例52に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)2.11(dd,1H),2.16(dd,1H),2.20−2.29(m,2H),2.30−2.42(m,2H),2.61−2.69(m,2H),2.80(bs,1H),3.08−3.17(m,2H),3.65−3.70(m,2H),4.19−4.28(m,1H),6.98(bs,2H),7.32(dd,1H),7.70(s,1H),7.78(s,1H),7.88(dd,1H),8.38(d,1H),8.43(d,1H),8.57(dd,1H);マススペクトル:M+H+:406。
[6]化合物[6]は、アルキル化剤として2−クロロアセトアミドを、そして3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミンを用い、実施例52に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)2.00−2.13(m,4H),2.24−2.33(m,2H),2.89−2.87(m,2H),2.92(s,2H),4.11−4.20(m,1H),7.15(bs,1H),7.22(bs,1H),7.41−7.49(m,2H),7.65(bs,2H),7.80(dd,1H),7.85(dd,1H),7.92(s,1H),8.32(s,1H),8.43(d,1H),8.53(s,1H);マススペクトル:M+H+:418。
[7]化合物[7]は、アルキル化剤として2−クロロ−N−メチル−アセトアミドを、そして3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミンを用い、実施例52に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.99−2.16(m,4H),2.23−2.53(m,2H),2.64(d,3H),2.86−2.93(m,2H),2.96(s,2H),4.11−4.21(m,1H),7.41−7.49(m,2H),7.65(bs,2H),7.74(q,1H),7.79(dd,1H),7.85(dd,1H),7.93(s,1H),8.31(s,1H),8.43(d,1H),8.53(d,1H);マススペクトル:M+H+:432。
[8]化合物[8]は、アルキル化剤として2−クロロ−N,N−ジメチル−アセトアミドを、そして3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミンを用い、実施例52に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6):1.93−2.07(m,4H),2.21−2.30(m,2H),2.82(s,3H),2.91−2.99(m,2H),3.05(s,3H),3.19(s,2H),4.10−4.19(m,1H),7.41−7.49(m,2H),7.64(bs,2H),7.79(dd,1H),7.84(dd,1H),7.92(s,1H),8.35(s,1H),8.44(d,1H),8.53(d,1H);マススペクトル:M+H+:446。
〔実施例54〕
4−[4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸2−メトキシエチル
Figure 2011500778
クロロギ酸2−メトキシエチル(0.035ml)を、3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(90mg)及びピリジン(5ml)の混合物に、アルゴン雰囲気下、25℃で5分間かけて撹拌しつつ加えた。得られた懸濁液を25℃で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。7Nのメタノール中のアンモニア(1ml)を加え、そして混合物をシリカゲル上に吸着させた。粗生成物をシリカゲル上、1〜5%メタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、2−メトキシエチル4−[4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボキシラート(75mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(CDCl3):1.95−2.07(m,2H),2.17−2.26(m,2H),3.01(bs,2H),3.40(s,3H),3.63(t,2H),4.28(bs,2H),4.29−4.44(m,3H),7.02(bs,2H),7.35(dd,1H),7.69(s,1H),7.79(s,1H),7.90(dd,1H),8.41(d,1H),8.42(d,1H),8.59(dd,1H);マススペクトル:M+H+:464。
〔実施例55〕
実施例54に記載の手順と類似の手順を用い、適切な試薬を3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミンと反応させて、表XXIIに記載の化合物を得た。
Figure 2011500778
[1]化合物[1]は、メタンスルホニルクロリドを用い、実施例54に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)2.18(dd,1H),2.23(dd,1H),2.29−2.38(m,2H),2.87(s,3H),2.93−3.02(m,2H),3.93−4.01(m,2H),4.30−4.39(m,1H),7.20(m,2H),7.35(dd,1H),7.70(s,1H),7.80(s,1H),7.91(dd,1H),8.41(d,1H),8.42(d,1H),8.59(dd,1H);マススペクトル:M+H+:440。
[2]化合物[2]は、シクロプロパンスルホニルクロリドを用い、実施例54に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3):0.79−0.91(m,1H),1.01−1.08(m,2H),1.18−1.24(m,2H),2.17(dd,1H),2.22(dd,1H),2.28−2.37(m,2H),3.03−3.11(m,2H),3.95−4.03(m,2H),4.30−4.38(m,1H),7.01(bs,2H),7.34(dd,1H),7.71(s,1H),7.79(s,1H),7.90(dd,1H),8.39(dd,1H),8.43(d,1H),8.58(d,1H);マススペクトル:M+H+:466。
[3]化合物[3]は、クロロギ酸メチルを用い、実施例54に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.94−2.08(m,2H),2.16−2.27(m,2H),2.90−3.08(m,2H),3.74(s,3H),4.31(bs,2H),4.31−4.40(m,1H),7.01(bs,2H),7.34(dd,1H),7.79(s,1H),7.79(s,1H),7.90(dd,1H),8.39(d,1H),8.42(d,1H),8.58(dd,1H);マススペクトル:M+H+:420。
〔実施例56〕
1−[4−[4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)ピラゾール−1−イル]−1−ピペリジル]−2−メトキシ−エタノン
Figure 2011500778
2−メトキシアセチルクロリド(0.023ml)を、THF(40ml)中3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(90mg)及びトリエチルアミン(0.069ml)の溶液に、撹拌しつつ一度に加えた。得られた混合物を23℃で2時間撹拌し、そして蒸発乾固した。生成物を、Waters X−Bridge 逆相カラム(5μシリカ、30mm直径、150長さ)、及び溶離液として、水(0.2%の炭酸アンモニウムを含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製した。画分を蒸発乾固し、そして得られた固体をアセトニトリル中で終夜摩砕し、濾過し、50℃で終夜減圧乾燥して、1−[4−[4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)ピラゾール−1−イル]−1−ピペリジル]−2−メトキシ−エタノン(80mg)を固体として得た。
マススペクトル:M+H+:434;RT:2.23min。
〔実施例57〕
実施例56に記載の手順と類似の手順を用い、適切な試薬を用いて、表XXIIIに記載の化合物を得た。
Figure 2011500778
[1]化合物[1]は、アセチルクロリド、及び塩基としてポリスチレン支持のジイソプロピルエチルアミン樹脂を用い、実施例56記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6):1.73−1.84(m,1H),1.87−1.98(m,1H),2.06(s,3H),2.06−2.14(m,2H),2.71−2.80(m,1H),3.19−3.28(m,1H),3.89−3.97(m,1H),4.40−4.51(m,2H),7.48(dd,1H),7.68(bs,2H),7.94(s,1H),8.22(d,1H),8.36(s,1H),8.46(d,1H),8.55(d,1H),8.59(d,1H);マススペクトル:M+H+:404。
[2]化合物[2]は、酢酸(2−クロロ−2−オキソ−エチル)を用い、実施例56記載の手順に従って製造し、中間体は実施例34.2に記載の通りに脱保護した。生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:420;RT:2.08min。
[3]化合物[3]は、酢酸(2−クロロ−1−メチル−2−オキソ−エチル)を用い、実施例56記載の手順に従って製造し、中間体は実施例34.2に記載の通りに脱保護した。生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:434 RT:2.18 min。
[4]化合物[4]は、3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミンを出発物質として用い、化合物[1]に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。マススペクトル:M+H+:404;RT:2.44min。
[5]化合物[5]は、3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミンを出発物質として用い、実施例56に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:434;RT:2.33 min。
[6]化合物[6]は、3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミンを出発物質として用い、化合物[2]に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。マススペクトル:M+H+:420;RT:2.30min。
[7]化合物[7]は、3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミンを出発物質として用い、化合物[3]に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。マススペクトル:M+H+:434;RT:2.18min。
〔実施例58〕
1−[4−[4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)ピラゾール−1−イル]−1−ピペリジル]−2−ジメチルアミノ−エタノン
Figure 2011500778
ベンゾトリアゾール−1−イル−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]オキソニウム・テトラフルオロボラート(96mg)を、NMP(1ml)中3−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(90mg)、2−ジメチルアミノ酢酸(27.0mg)及び4−メチルモルホリン(0.055ml)の懸濁液に、25℃で攪拌しつつ加えた。得られた反応溶液を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を、Waters OBD 逆相カラム(C−18、5μシリカ、19mm直径、100長さ、流速:40ml/min)、及び溶離液として、水(0.2%の炭酸アンモニウムを含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製した。所望の化合物を含む画分を蒸発乾固し、固体をジクロロメタンに溶解し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。発生した沈殿物をジエチルエーテルで洗浄し、固体を濾過して集め、石油エーテルで洗浄し、アセトニトリルで数時間摩砕し、濾過し、50℃で終夜減圧乾燥して、1−[4−[4−(6−アミノ−5−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル−3−ピリジル)ピラゾール−1−イル]−1−ピペリジル]−2−ジメチルアミノ−エタノン(50.0mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.74−1.85(m,1H),1.86−1.97(m,1H),2.05−2.15(m,2H),2.21(s,6H),2.72−2.83(m,1H),3.01−3.10(m,1H),3.12−3.23(m,2H),4.14−4.25(m,1H),4.39−4.52(m,2H),7.48(dd,1H),7.68(bs,2H),7.95(s,1H),8.23(dd,1
H),8.36(s,1H),8.47(d,1H),8.56(dd,1H),8.59(d,1H);マススペクトル:M+H+:447。
〔実施例59〕
実施例58に記載の手順と類似の手順を用い、適切な試薬を用いて、表XXIVに記載の化合物を得た。
Figure 2011500778
Figure 2011500778
[1]化合物[1]は、3−メトキシプロパン酸を用い、実施例58に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:448;RT:2.35min。
[2]化合物[2]は、(R)−(+)−2−メトキシプロパン酸を用い、実施例58に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:448;RT:2.35min。
[3]化合物[3]は、2−アセトアミド酢酸を用い、実施例58に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:461;RT:2.08min。
[4]化合物[4]は、3−アセトアミドプロパン酸を用い、実施例58に記載の手順に従って製造した。生成物は以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:471;RT:2.13 min。
[5]化合物[5]は、2−(2−メトキシエトキシ)酢酸を用い、実施例58に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:478;RT:2.30min。
[6]化合物[6]は、3−ジメチルアミノプロパン酸・塩酸塩を用い、実施例58に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:461;RT:1.30min。
[7]化合物[7]は、出発物質として3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミンを用い、実施例58に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:447;RT:1.35min。
[8]化合物[8]は、出発物質として3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミンを用い、化合物[1]に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。マススペクトル:M+H+:448;RT:2.55min。
[9]化合物[9]は、出発物質として3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミンを用い、化合物[2]に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。マススペクトル:M+H+:448;RT:2.57min。
[10]化合物[10]は、出発物質として3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミンを用い、化合物[3]に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:461;RT:2.28min。
[11]化合物[11]は、出発物質として3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミンを用い、化合物[4]に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:475;RT:2.32min。
[12]化合物[12]は、出発物質として3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミンを用い、化合物[5]に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:478;RT:2.52min。
[13]化合物[13]は、出発物質として3−オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミンを用い、化合物[6]に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
マススペクトル:M+H+:461;RT:1.30min。
〔実施例60〕
1−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−1−(4−ピペリジル)ピラゾール−3−イル]エタノール
Figure 2011500778
ジクロロメタン(1ml)に溶解した4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−(1−ヒドロキシエチル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.17g)をトリフルオロ酢酸(2ml)で処理し、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を蒸発乾固し、残留したトリフルオロ酢酸を減圧下でトルエンとの共沸蒸留により除去し、粗生成物を得た。粗生成物を、シリカゲル上、0〜10%メタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、黄色の泡状体をアセトニトリルで摩砕し、再度蒸発乾固して、1−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−1−(4−ピペリジル)ピラゾール−3−イル]エタノール(0.110g)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6):1.43(d,1.5H),1.44(d,1.5H),1.74−1.86(m,1H),1.93−2.03(m,2H),2.03−2.09(m,1H),2.09−2.17(m,1H),2.56−2.64(m,1H),3.01−3.08(m,1H),3.10−3.18(m,1H),4.10−4.20(m,1H),4.78−4.87(m,1H),5.21(d,0.5H),5.22(d,0.5H),7.40−7.48(m,2H),7.63(bs,2H),7.77(dd,1H),7.84(dd,1H),8.04(s,0.5H),8.11(s,0.5H),7.51(d,0.5H),7.52(d,0.5H),7.56(d,0.5H),7.57(d,0.5H);マススペクトル:M+H+:405。
出発物質として用いた4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−(1−ヒドロキシエチル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、以下の通り製造した。
アセトニトリル(150ml)中の4−ブロモ−2H−ピラゾール−3−カルバルデヒド(3g)、炭酸カリウム(3.32g)及び4−メチルスルホニルオキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(6.23g)を、還流下で終夜撹拌した。得られた沈殿物を濾過で除去し、濾液を濃縮し、シリカゲル上、0〜20%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、4−(4−ブロモ−3−ホルミル−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(4.10g)を透明な無色の油状物質として得、それを放置して結晶化させた。NMRスペクトル:(CDCl3)1.48(s,9H),1.92(dd,1H),1.96(dd,1H),2.10−2.18(m,2H),2.81−2.97(m,2H),4.27(bs,2H),4.28−4.38(m,1H),7.543(s,1H),9.96(s,1H);マススペクトル:M+H+:360。
脱気したアセトニトリル(50mL)中3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.3 g)、4−(4−ブロモ−3−ホルミル−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.362g)、炭酸カリウム(0.335g)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.093g)の懸濁液を、還流下で終夜撹拌した。得られた懸濁液を室温に冷却し、濾過し、ジクロロメタン(3×20ml)で洗浄し、濾液を濃縮し、粗生成物を、シリカゲル上、5〜90%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−ホルミル−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.370g)を固体として得た。NMRスペクトル:(DMSOd6)1.44(s,9H),1.87(dd,1H),1.92(dd,1H),2.09−2.18(m,2H),2.97(bs,2H),4.04−4.16(m,2H),4.52−4.61(m,1H),7.41−7.49(m,2H),7.80(dd,1H),7.82(bs,2H),7.85(dd,1H),8.48(s,1H),8.56(d,1H),8.65(d,1H),9.99(s,1H);マススペクトル:M+H+:489。
窒素雰囲気下、メチルマグネシウムブロミド(1.287ml、1.4Mのトルエン溶液)を、テトラヒドロフラン(10ml)中に溶解した4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−ホルミル−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.44g)の溶液に、−10℃で1分間かけて撹拌しつつ分割して加えた。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物を1時間撹拌し、室温に温まるにまかせ、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、ジクロロメタン(2×50ml)で抽出した。合わせた有機相を水(2×10ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、暗橙色油状の粗生成物を得、それを放置して固化させた。生成物を、シリカゲル上、30〜100%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−(1−ヒドロキシエチル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.120g)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.42(d,3H),1.43(s,9H),1.79(dd,1H),1.85(dd,1H),2.01−2.08(m,2H),2.93(bs,2H),4.06(bs,2H),4.28−4.38(m,1H),4.77−4.87(m,1H),5.22(d,1H),7.40−7.48(m,2H),7.64(bs,2H),7.77(dd,1H),7.84(dd,1H),8.10(s,1H),8.51(d,1H),8.56(d,1H);マススペクトル:M+H+:505。
〔実施例61〕
[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−2−(4−ピペリジル)ピラゾール−3−イル]メタノール
Figure 2011500778
N−[3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ピリジル]−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバミン酸tert−ブチル(250mg)、4−(4−ブロモ−5−(ヒドロキシメチル)ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(131mg)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド(12.73mg)及びフッ化セシウム(165mg)を、マイクロウエーブ用小瓶に秤量し、密封した。メタノール(3ml)を加え、アルゴンを懸濁液中5分間泡立たせた。得られた混合物をマイクロウエーブで、120℃で20分間加熱した。不溶物を濾過して除去し、濾液を濃縮した。塩化水素(5Nのイソプロパノール溶液)を加え、混合物を還流下で2時間加熱した。得られた沈殿物を濾過して集め、イソプロパノールで洗浄した。固体をメタノール性アンモニア(7N、2mL)に溶解し、dicalite speed plusを通して濾過した。粗生成物を、シリカゲル上、5〜10%メタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−2−(4−ピペリジル)ピラゾール−3−イル]メタノール(60mg)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.80−1.89(m,2H),1.93(dd,1H),1.98(dd,1H),2.25(bs,1H),2.57−2.67(m,2H),3.03−3.11(m,2H),4.37−4.46(m,1H),4.56(d,2H),5.46(t,1H),7.41−7.48(m,2H),7.70(bs,2H),7.71(s,1H),7.79(dd,1H),7.85(dd,1H),8.35(d,1H),8.36(d,1H).マススペクトル:M+H+:391。
出発物質として用いたN−[3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ピリジル]−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバミン酸tert−ブチルは、以下の通り製造した。
N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(42.1mg)を、DMF(5ml)中に懸濁した3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−ブロモ−ピリジン−2−アミン(500mg)及び二炭酸ジ−tert−ブチル(1.069g)に加えた。得られた混合物を25℃で48時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(15ml)でクエンチした。得られた沈殿物を濾過して集め、水で洗浄し、乾燥した。粗生成物を酢酸エチルに溶解し、シリカゲルパッドを通して濾過した。濾液を濃縮して、N−[3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−ブロモ−2−ピリジル]−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバミン酸tert−ブチル(710mg)を褐色の固体として得た。
NMRスペクトル:(CDCl3):1.32(s,18H),7.37−7.44(m,2H),7.60(dd,1H),7.80(dd,1H),8.70(d,1H),8.81(d,1H);マススペクトル:M+H:491。
N−[3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−ブロモ−2−ピリジル]−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバミン酸tert−ブチル (4.78g)、酢酸カリウム(2.97g)、PdCl2(dppf)(0.394g)及び4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.72g)を、ジオキサン(45ml)中に懸濁させた。25℃で、混合物を窒素で脱気した。得られた懸濁液を、窒素雰囲気下、80℃で3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈した。不溶物を濾過で除去し、濾液を濃縮した。黒色の油状物質に、石油エーテル(90ml)中で超音波を10分間かけた。固体を濾過して集め、石油エーテルで洗浄し、乾燥して、粗生成物のN−[3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ピリジル]−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバミン酸tert−ブチル(5.10g)をベージュ色の固体として得た。
NMRスペクトル(CDCl3):1.29(s,18H),1.40(s,12H),7.34−7.44(m,2H),7.60(dd,1H),7.80(dd,1H),8.97(d,1H),9.03(d,1H)。
〔実施例62〕
実施例61に記載の手順と類似の手順を用い、特に指示のない限り、適切な反応試薬を用いて、表XXVに記載の化合物を得た。
Figure 2011500778
Figure 2011500778
[1]化合物[1]は、以下の手順を用いて製造した。ジオキサン(5ml)及び水(150μl)の混合溶媒中、N−[3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ピリジル]−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバミン酸tert−ブチル(291mg)、4−(4−ブロモ−3−シアノピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(150mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(19.33mg)、ジシクロヘキシル−[2−(2,6−ジメトキシフェニル)フェニル]ホスフィン(17.34mg)及びリン酸カリウム(0.084g)の混合物を脱気した。得られた懸濁液を、アルゴン雰囲気下、120℃で3時間撹拌し、加熱した。混合物を室温に冷却した後、溶媒を濃縮し、酢酸エチル(80ml)及び水(20ml)を加えた。有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させた。粗生成物を、シリカゲル上、20〜75%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、4−[4−[5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−6−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ピリジル]−3−シアノ−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(251mg)をピンク色の泡状体として得た。得られた生成物上のN−tert−ブトキシカルボニル基は、実施例61に記載された手順を用いて脱離した。生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.82(dd,1H),1.87(dd,1H),2.01−2.09(m,2H),2.58−2.67(m,2H),3.04−3.12(m,2H),4.34−4.42(m,1H),7.43−7.52(m,2H),7.81(dd,1H),7.87(dd,1H),7.92(bs,2H),8.58(s,2H),8.51(s,1H);マススペクトル:M+H+:386。
出発物質として用いた4−(4−ブロモ−3−シアノピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通り製造した。
アセトニトリル(15ml)中の4−ブロモ−2H−ピラゾール−3−カルボニトリル(500mg)、炭酸カリウム(522mg)及び4−メチルスルホニルオキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(975mg)を、90℃で終夜撹拌した。混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチルに溶解し、水及びブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。粗生成物を、シリカゲル上、10〜50%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、4−(4−ブロモ−3−シアノ−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(627mg)を得た。生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.41(s,9H),1.74(dd,1H),1.78(dd,1H),1.98−2.08(m,2H),2.90(bs,2H),3.95−4.11(m,2H),4.46−4.57(m,1H),8.45(s,1H)。
[2]化合物[2]は、化合物[1]に記載の手順に従って製造した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.80(dd,1H),1.85(dd,1H),1.98−2.06(m,2H),2.56−2.64(m,2H),2.91(s,3H),3.03(s,3H),3.03−3.09(m,2H),4.18−4.28(m,1H),7.40−2.49(m,2H),7.68(bs,2H),7.79(dd,1H),7.84(dd,1H),8.30(s,1H),8.34(d,1H),8.35(d,1H);マススペクトル:M+H+:432.
出発物質として用いた4−[4−ブロモ−3−(ジメチルカルバモイル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通り製造した。
ジ(イミダゾール−1−イル)メタノン(1910mg)を、DCM(18ml)中4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(900mg)の懸濁液に、分割して加えた。2時間後、THF(9.42ml)中2Mのジメチルアミン溶液を分割して加え、そして混合物を終夜撹拌した。反応混合物を、Waters X−Bridge逆相カラム(5μシリカ、30mm直径、150mm長さ)、及び溶離液として、水(0.2%の炭酸アンモニウムを含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製した。画分を蒸発乾固して、4−ブロモ−N,N−ジメチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(471mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6):2.95(s,3H),2.98(s,3H),7.99(s,1H);マススペクトル:M+H+:220。
アセトニトリル(13mL)中の4−ブロモ−N,N−ジメチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(450mg)、炭酸カリウム(456mg)及び4−(メチルスルホニルオキシ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(900mg)を、90℃で終夜撹拌した。混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチルに溶解し、水、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。粗生成物を、シリカゲル上、50〜90%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、4−[4−ブロモ−3−(ジメチルカルバモイル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(340mg)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.41(s,9H),1.73(dd,1H),1.78(dd,1H),1.96−1.05(m,2H),2.89(bs,2H),2.95(s,3H),2.87(s,3H),3.92−4.10(m,2H),4.33−4.44(m,1H),8.15(s,1H);マススペクトル:M+H+:401−403。
[3]化合物[3]は、化合物[1]に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.72(dd,1H),1.78(dd,1H),1.91−2.00(m,2H),2.12(bs,1H),2.53−2.61(m,2H),2.65(s,6H),2.99−3.08(m,2H),3.97−4.05(m,1H),7.40−7.48(m,2H),7.62(bs,2H),7.81(dd,1H),7.84(dd,1H),7.93(s,1H),8.41(d,1H),8.43(d,1H);マススペクトル:M+H+:404。
出発物質として用いた4−(4−ブロモ−3−ジメチルアミノ−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通り製造した。
氷酢酸(12ml)中の二臭素(6.49ml)を、氷酢酸(12ml)中1H−ピラゾール−3−アミン(5.26g)の溶液に、0℃で30分間撹拌しつつ加えた。添加終了時に四塩化炭素(6ml)を加え、そして得られた混合物を25℃で1時間撹拌した。
沈殿を濾過し、四塩化炭素で洗浄し、その様にして得られた固体を酢酸エチルに懸濁させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を中性になるまで加え、反応混合物を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し、暗黒褐色の固体を得た。
粗生成物を、シリカゲル上、10〜60%酢酸エチル/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−アミン・臭化水素酸塩(6.17g)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6+TFAd)8.13(s,1H);マススペクトル:M+H+:162−164。
37%のホルムアルデヒド水溶液(1.453ml)を、メタノール(50ml)及び水(5ml)中4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−アミン・臭化水素酸塩(1.58g)の溶液に、23℃で撹拌しつつ加えた。添加終了時に沈殿が出現した。得られた懸濁液を23℃で15分間撹拌し、ナトリウムシアノトリヒドロボラート(0.613g)を分割して加えた。溶液を25℃で1時間撹拌し、ジクロロメタンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、水、ブラインで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。粗生成物を、シリカゲル上、0〜25%酢酸エチル/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、4−ブロモ−N,N−ジメチル−1H−ピラゾール−3−アミン(0.670g)を透明な黄色の油状物質として得、それを放置して結晶化させた。
NMRスペクトル:(DMSOd6)2.75(s,6H),7.75(s,1H);マススペクトル:M+H+:190−192。
水素化ナトリウム(0.498g、鉱油中60%)を、DMF(20ml)に溶解した4−ブロモ−N,N−ジメチル−1H−ピラゾール−3−アミン(1.97g)に、撹拌しつつアルゴン雰囲気下で加えた。得られた混合物を23℃で30分間撹拌した。DMF(10ml)に溶解した4−メチルスルホニルオキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(3.19g)の溶液を加え、反応混合物を95℃で5時間撹拌し、23℃に終夜放置した。DMFを蒸発させ、残留物をジクロロメタンに溶解し、H2O及び飽和NaClで洗浄した。有機層を乾燥(硫酸マグネシウム)し、濾過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲル上、0〜30%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、4−(4−ブロモ−3−ジメチルアミノ−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.700g)を透明な無色の油状物質として得、それを放置して結晶化させた。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.40(s,9H),1.65(d,1H),1.71(d,1H),1.89−1.87(m,2H),2.74(s,6H),2.85(bs,2H),3.93−4.06(m,2H),4.09−4.17(m,1H),7.82(s,1H);マススペクトル:M+H+:373−375。
[4]化合物[4]は、化合物[1]に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.84(dd,1H),1.89(dd,1H),1.99−2.07(m,2H),2.55−2.66(m,2H),2.75(d,3H),3.03−3.12(m,2H),4.19−4.29(m,1H),7.40−7.48(m,2H),7.69(bs,2H),7.80(dd,1H),7.84(dd,1H),8.04(q,1H),8.20(s,1H),8.44(d,1H),8.59(d,1H);マススペクトル:M+H+:418。
出発物質として用いた4−[4−ブロモ−3−(メチルカルバモイル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通り製造した。
4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(815mg)を、チオニルクロリド(9749μl)中に懸濁させ、そして90℃で3時間加熱した。混合物を濃縮した。残留物を減圧乾燥し、THF(1ml)中に懸濁させ、THF中2Mのメチルアミンを加えた。混合物を終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、Waters X−Bridge逆相カラム(5μシリカ、30mm直径、150mm長さ)、及び溶離液として、水(0.2%の炭酸アンモニウムを含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製した。画分を蒸発乾固して、4−ブロモ−N−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(579mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)2.72(d,3H),8.02(s,1H),8.09(q,1H);マススペクトル:M+H+:206。
アセトニトリル(20mL)中の4−ブロモ−N−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(550mg)、炭酸カリウム(579mg)及び4−メチルスルホニルオキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1,081mg)を、90℃で終夜撹拌した。混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチルに溶解し、水、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。粗生成物を、シリカゲル上、40〜70%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、4−[4−ブロモ−3−(メチルカルバモイル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(436mg)を灰色を帯びたオフホワイト色の固体として得た。生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.42(s,9H),1.79(dd,1H),1.84(dd,1H),1.97−2.05(m,2H),2.71(d,3H),2.91(bs,2H),3.97−4.13(m,2H),4.33−4.43(m,1H),8.05(q,1H),8.15(s,1H);マススペクトル:M+H+:386−388。
[5]化合物[5]は、化合物[1]に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.83(dd,1H),1.89(dd,1H),1.99−2.07(m,2H),2.27(bs,1H),2.56−2.65(m,2H),3.03−3.11(m,2H),4.20−4.29(m,1H),7.26(bs,1H),7.40−7.49(m,3H),7.78(bs,2H),7.80(dd,1H),7.84(dd,1H),8.20(s,1H),8.45(d,1H),8.59(d,1H);マススペクトル:M+H+:404。
出発物質として用いた4−[4−ブロモ−3−カルバモイル−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通り製造した。
4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(815mg)をチオニルクロリド(9749μl)に懸濁させ、そして90℃で3時間加熱した。混合物を濃縮した。残留物を減圧乾燥し、THF(1ml)中に懸濁させた。THF(12.8ml)中2Mのアンモニアを加えた。混合物を終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、Waters X−Bridge 逆相カラム(5μシリカ、30mm直径、150mm長さ)、及び溶離液として、水(0.2%の炭酸アンモニウムを含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製した。画分を蒸発乾固して、4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(452 mg)を白色固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)7.34(bs,1H),7.48(bs,1H),8.00(s,1H);マススペクトル:M+H190。
アセトニトリル(20ml)中の4−ブロモ−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(673mg)、炭酸カリウム(636mg)及び 4−メチルスルホニルオキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1187mg)を、90℃で終夜撹拌した。混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチルに溶解し、水、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。粗生成物を、シリカゲル上、55〜100%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、4−(4−ブロモ−3−カルバモイル−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(489mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6):1.41(s,9H),1.78(dd,1H),1.83(dd,1H),1.96−2.04(m,2H),2.90(bs,2H),4.03(m,2H),4.33−4.41(m,1H),7.30(s,1H),7.44(s,1H),8.14(s,1H)。
[6]化合物[6]は、化合物[1]に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(CDCl3)2.02−2.25(m,6H),3.16−3.26(m,2H),4.09−4.21(m,1H),4.80(s,2H),6.90(bs,2H),7.09(dd,1H),7.31(ddd,1H),7.39(d,1H),7.61(s,1H),8.38(d,1H),8.44(d,1H);マススペクトル:M+H+:409。
出発物質として用いたN−tert−ブトキシカルボニル−N−[3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ピリジル]カルバミン酸tert−ブチルは、以下の通り製造した。
N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(0.190g)を、DMF(50ml)中5−ブロモ−3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(2.4g)及び炭酸ジ−tert−ブチル(4.83g)の懸濁液に、窒素雰囲気下、25℃で撹拌しつつ加えた。得られた懸濁液を25℃で45時間撹拌した。DMFを減圧下で蒸発させた。混合物をシリカゲル上に吸着させた。粗生成物を、シリカゲル上、0〜2%メタノール/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、N−[5−ブロモ−3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−2−ピリジル]−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバミン酸tert−ブチル(3.54g、89%)を淡橙色の固体として得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.36(s,18H),7.12(dd,1H),7.38(ddd,1H),7.42(d,1H),8.72(d,1H),8.85(d,1H);マススペクトル:M+H+:508−510。
PdCl2dppf(0.278g)、酢酸カリウム(2.095ml)及び4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(1.923g)を、10分間かけて、ジオキサン(30ml)に溶解したN−[5−ブロモ−3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−2−ピリジル]−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバミン酸tert−ブチル(3.5g)のアルゴン雰囲気下で脱気した溶液に、撹拌しつつ加えた。得られた混合物を80℃で3時間撹拌した。塩を濾過した。混合物を減圧下で蒸発させた。粗生成物を、シリカゲル上、30〜40%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、N−tert−ブトキシカルボニル−N−[3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ピリジル]カルバミン酸tert−ブチル(3.26g)を淡橙色の固体として得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.33(s,18H),1.39(s,12H),7.10(dd,1H),7.34(ddd,1H),7.42(d,1H),8.99(d,1H),9.08(d,1H);マススペクトル:M−(boc+ピナコール)+H+:374。
[7]化合物[7]は、化合物[1]に記載の手順に従って製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.78(dd,1H),1.84(dd,1H),1.95−2.02(m,2H),2.10(bs,1H),2.55−2.63(m,2H),3.01−3.09(m,2H),3.40(s,3H),4.13−4.23(m,1H),4.40(s,2H),7.32(dd,1H),7.46(ddd,1H),7.62(bs,2H),7.66(d,1H),8.19(s,1H),8.46(d,1H),8.50(d,1H);マススペクトル:M+H+:423。
[8]NMRスペクトル:(DMSOd6):1.81(dd,1H),1.86(dd,1H),1.99−2.06(m,2H),2.57−2.65(m,2H),2.92(s,3H),3.04(s,3H),3.04−3.10(m,2H),4.20−4.28(m,1H),7.33(dd,1H),7.48(ddd,1H),7.65(bs,2H),7.68(d,1H),8.31(s,1H),8.36(d,1H),8.37(d,1H);マススペクトル:M+H+:450。
[9]NMRスペクトル:1.97(dd,1H),2.02(dd,1H),2.08−2.16(m,2H),2.81−2.90(m,2H),3.21−3.28(m,2H),4.28−4.36(m,1H),4.51(s,2H),5.29(bs,1H),7.60(dd,1H),7.71(bs,2H),7.93(d,1H),8.14(d,1H),8.17(s,1H),8.59(s,2H);マススペクトル:M+H+:416。
出発物質として用いたN−tert−ブトキシカルボニル−N−[3−(4−シアノ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ピリジル]カルバミン酸tert−ブチルは、以下の通り製造した。
N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(0.147g)を、DMF(50ml)中5−ブロモ−3−(4−シアノ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)− ピリジン−2−アミン(1.9g)及び二炭酸ジ−tert−ブチル(3.55g)の懸濁液に、25℃で撹拌しつつ加えた。得られた懸濁液を25℃で45時間撹拌した。DMFを減圧下で蒸発させた。混合物をシリカゲル上に吸着させた。粗生成物を、シリカゲル上、0〜2%メタノール/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、N−[5−ブロモ−3−(4−シアノ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−2−ピリジル]−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバミン酸tert−ブチル(2.67g)を淡黄色の固体として得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.42(s,18H),7.51(dd,1H),7.74(dd,1H),7.86(dd,1H),8.77(d,1H),8.87(d,1H);マススペクトル:M(−Boc)+H+:417。
PdCl2dppf(0.208g)、酢酸カリウム(1.564g)及び4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(1.436g)を、ジオキサン(30ml)に溶解したN−[5−ブロモ−3−(4−シアノ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−2−ピリジル]−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバミン酸tert−ブチル(2.65g)の脱気した溶液に、10分間かけて撹拌しつつ加えた。得られた混合物を80℃で3時間、アルゴン雰囲気下で撹拌した。塩を濾過した。混合物を減圧下で蒸発させた。粗生成物を、シリカゲル上、20〜40%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、N−tert−ブトキシカルボニル−N−[3−(4−シアノ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ピリジル]カルバミン酸tert−ブチル(2.60g)を淡いベージュ色の固体として得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.39(s,18H),1.40(s,12H),7.48(dd,1H),7.71(dd,1H),7.85(dd,1H),9.03(d,1H),9.09(d,1H);マススペクトル:M(−Boc−pinacol)+H+:380。
[10]NMRスペクトル:(DMSOd6):1.79(dd,1H),1.84(dd,1H),1.94−2.04(m,2H),2.55−2.64(m,2H),3.01−3.10(m,2H),3.41(s,3H),4.13−4.23(m,1H),4.41(s,2H),7.60(dd,1H),7.70(bs,2H),7.93(d,1H),8.16(d,1H),8.20(s,1H),8.50(d,1H),8.53(d,1H);マススペクトル:M+H+:430。
[11]NMRスペクトル:1.74−1.83(m,2H),1.89(dd,1H),1.94(dd,1H),2.40(s,3H),2.58−2.68(m,2H),3.01−3.10(m,2H),4.18−4.29(m,1H),7.60(dd,1H),7.71(bs,2H),7.93(d,1H),8.16(d,1H),8.24(d,1H),8.35(d,1H);マススペクトル:M+H+:400。
[12]NMRスペクトル:(DMSOd6):1.43(d,3H),1.77(dd,1H),1.82(dd,1H),1.94−2.01(m,2H),2.55−2.62(m,2H),3.01−3.08(m,2H),4.11−4.20(m,1H),4.78−4.86(m,1H),5.24(d,1H),7.60(dd,1H),7.69(bs,2H),7.93(d,1H),8.06(s,1H),8.14(d,1H),8.58(d,1H),8.60(d,1H);マススペクトル:M+H+:430。
[13]NMRスペクトル:(DMSOd6):1.80(dd,1H),1.85(dd,1H),1.95−2.02(m,2H),2.10(bs,1H),2.56−2.63(m,2H),3.02−3.10(m,2H),3.43(s,3H),4.01(s,3H),4.13−4.21(m,1H),4.48(d,2H)5.22(t,1H),7.08(d,1H),7.35(dd,1H),7.41(dd,1H),7.62(bs,2H),8.13(s,1H),8.49(d,1H),8.52(d,1H);マススペクトル:M+H+:421。
出発物質として用いたN−tert−ブトキシカルボニル−N−[3−(7−メトキシ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ピリジル]カルバミン酸tert−ブチルは、以下の通り製造した。
N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(0.153g)を、DMF(20ml)に溶解した5−ブロモ−3−(7−メトキシ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(2g)及び二炭酸ジ−tert−ブチル(3.88g)の懸濁液に、窒素雰囲気下で撹拌しつつ加えた。反応が不完全であったので、更に二炭酸ジ−tert−ブチル(3.88g)及びN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(0.153g)を25℃で加え、そして反応混合物を25℃で16時間撹拌した。懸濁液を25℃で合計90時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(500ml)で希釈し、水(10×50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し、淡橙色の油状物質を得た。この生成物を、シリカゲル上、5〜20%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、N−[5−ブロモ−3−(7−メトキシ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−2−ピリジル]−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバミン酸tert−ブチル(2.1g、64.6%)を白色固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.34(s,18H),4.06(s,3H),6.93(d,1H),7.30(dd,1H),7.40(d,1H),8.70(d,1H),8.82(d,1H);マススペクトル:M(−Boc)+H+:420。
PdCl2dppf(0.201g)、酢酸カリウム(1.514g)及び4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(1.39g)を、10分間かけて、ジオキサン(30ml)に溶解したN−[5−ブロモ−3−(7−メトキシ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−2−ピリジル]−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバミン酸tert−ブチル(2.59g)の脱気した溶液に、撹拌しつつ加えた。得られた混合物を、アルゴン雰囲気下、80℃で3時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で蒸発させた。残留物をシリカゲル上、20〜80%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、N−tert−ブトキシカルボニル−N−[3−(7−メトキシ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ピリジル]カルバミン酸tert−ブチル(1.89g)を固体として得た。NMRスペクトル:(CDCl3)1.30(s,18H),1.39(s,12H),4.08(s,3H),6.90(d,1H),7.28(dd,1H),7.40(d,1H),8.96(d,1H),9.02(d,1H);マススペクトル:M(−Boc−pinacol)+H+:386。
[14]NMRスペクトル:(DMSOd6):1.79(dd,1H),1.84(dd,1H),1.95−2.02(m,2H),2.10(bs,1H),2.55−2.63(m,2H),3.01−3.10(m,2H),3.43(s,3H),4.01(s,3H),4.14−4.22(m,1H),4.39(s,2H)7.08(dd,1H),7.34(dd,1H),7.41(dd,1H),7.62(bs,2H),8.19(s,1H),8.43(d,1H),8.49(d,1H);マススペクトル:M+H+:435。
[15]NMRスペクトル:(DMSOd6):1.74−1.84(m,2H),1.89(dd,1H),1.94(dd,1H),2.06(bs,1H),2.36(s,3H),2.58−2.67(m,2H),3.01−3.10(m,2H),4.02(s,3H),4.18−4.27(m,1H),7.08(d,1H),7.35(dd,1H),7.40(dd,1H),7.62(bs,2H),7.64(s,1H),8.17(d,1H),8.27(d,1H);マススペクトル:M+H+:405。
〔実施例63〕
1−[4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−(メチルアミノメチル)ピラゾール−1−イル]−1−ピペリジル]エタノン
Figure 2011500778
MeOH/ジクロロメタン(1:1)中1−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−(6−アミノ−5−(1,3ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボアルデヒド(132mg)の0℃に冷却した溶液を、ジクロロメタン(6ml)及びメタノール(6ml)に溶解したメチルアミン(0.153ml、0.31mmol)の溶液に、5分間かけて撹拌しつつ加えた。得られた溶液を0℃で20分間撹拌した。ナトリウムトリアセトキシヒドロボラート(78mg)を0℃で混合物に加え、そして0℃で5時間撹拌した。混合物を蒸発させた。飽和重炭酸ナトリウム溶液を加え、混合物をメチレンクロリドで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させた。反応混合物を、Waters X−Bridge 逆相カラム(5μシリカ、19mm直径、100mm長さ)、及び溶離液として、水(0.2%の炭酸アンモニウムを含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製した。画分を蒸発乾固し、温アセトニトリルで摩砕し、濾過し、減圧下で乾燥して、1−[4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−(メチルアミノメチル)ピラゾール−1−イル]−1−ピペリジル]エタノン(23mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.86−2.11(m,2H),2.15(s,3H),2.13−2.24(m,1H),2.24−2.33(m,1H),2.60(s,3H),2.73−2.84(m,1H),3.21−3.32(m,1H),3.96(s,2H),3.97−4.06(m,1H),4.31−4.42(m,1H),4.70−4.85(m,1H),6.97(bs,2H),7.32−7.41(m,2H),7.54(s,1H),7.57(dd,1H),7.73(dd,1H),8.32(s,1H),8.42(s,1H);マススペクトル:M+H+:446。
出発物質として用いた1−(1−アセチル−4−ピペリジル)−4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−3−カルボアルデヒドは、以下の通り製造した。
2−プロパノール中塩化水素の溶液(2047μl、8.19mmol)を、25℃で、4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−ホルミル−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(200mg)に加えた。得られた混合物を25℃で2時間撹拌した。固体を濾過し、イソプロパノールで洗浄し、4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−1−(4−ピペリジル)ピラゾール−3−カルボアルデヒド・塩酸塩(170mg)を得た。トリエチルアミン(0.171ml)の溶液を、CH2Cl2(10ml)に溶解した4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−1−(4−ピペリジル)ピラゾール−3−カルボアルデヒド・塩酸塩(174mg)に0℃で加えた。得られた溶液を0℃で10分間撹拌した。アセチルクロリド(0.032ml)を0℃で混合物に加え、次いで、混合物を25℃で40分間撹拌した。混合物をシリカゲル上に吸着させた。粗生成物を、シリカゲル上、1〜4%メタノール/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、1−(1−アセチル−4−ピペリジル)−4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−3−カルボアルデヒド(148mg)を淡いベージュ色の泡状体として得た。
NMRスペクトル:(CDCl3):2.02−2.15(m,2H),2.17(s,3H),2.23−2.38(m,2H),2.78−2.88(m,1H),3.25−3.36(m,1H),3.99−4.10(m,1H),4.43−4.55(m,1H),4.76−4.87(m,1H),6.92(bs,2H),7.34−7.41(m,2H),7.59(dd,1H),7.65(s,1H),7.74(dd,1H),8.42(d,1H),8.64(d,1H),10.09(s,1H);マススペクトル:M+H+:431。
〔実施例64〕
2−[2−アミノ−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−1,3−ベンゾオキサゾール−7−カルボニトリル
Figure 2011500778
4−[4−[6−アミノ−5−(7−シアノ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(56mg)を、25℃でトリフルオロ酢酸(1955μl)に溶解し、混合物を2時間撹拌した。濃縮後、残留物を7Nのメタノール性アンモニアに溶解し、濃縮した。得られた残留物を、メタノール(900μl)及びジクロロメタン(900μl)に溶解し、37%のホルムアルデヒド水溶液(10.3μl)を加え、混合物を10分間撹拌した。ナトリウムトリアセトキシヒドロボラート(29.3mg)を加え、混合物を1時間撹拌した。
7Nのメタノール性アンモニア(1ml)を加え、混合物をシリカ上に吸着させた。粗生成物を、シリカゲル上、3〜12%メタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。濃縮後、残留物をメタノール中で摩砕した。2−[2−アミノ−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−1,3−ベンゾオキサゾール−7−カルボニトリル(25.00mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.95−2.11(m,6H),2.22(s,3H),2.84−2.92(m,2H),4.09−4.20(m,1H),7.60(dd,1H),7.67(bs,2H),7.92(s,1H),7.94(dd,1H),8.20(dd,1H),8.32(s,1H),8.38(d,1H),8.57(d,1H);マススペクトル:M+H+:400;
出発物質として用いた4−[4−[6−アミノ−5−(7−シアノ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通り製造した。
メタノール(10ml)中2−アミノピリジン−3−カルボアルデヒド(300mg)及び3−アミノ−2−ヒドロキシ−ベンゾニトリル(330mg)の混合物を、50℃で終夜撹拌した。得られた懸濁液を濃縮乾固し、2−(2−アミノ−3−ピリジル)−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−7−カルボニトリル(585mg)を淡褐色の固体として得、それを更に精製せずに用いた。ジクロロメタン(50ml)中の2−(2−アミノ−3−ピリジル)−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−7−カルボニトリル(585mg)及び二酸化マンガン(4269mg)を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を蒸発させた。残留物を、Waters X−Bridge 逆相カラム(5μシリカ、19mm直径、100mm長さ)、及び溶離液として、水(0.2%の炭酸アンモニウムを含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製した。画分を蒸発乾固して、2−(2−アミノ−3−ピリジル)−1,3−ベンゾオキサゾール−7−カルボニトリル(59.0mg)を淡褐色の固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)6.82(dd,1H),7.59(dd,1H),7.67(bs,2H),7.93(dd,1H),8.18(dd,1H),8.28(dd,1H),8.32(dd,1H);マススペクトル:M+H+:237。
テトラヒドロフラン(5ml)中1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(44.5mg)及び2−(2−アミノ−3−ピリジル)−1,3−ベンゾオキサゾール−7−カルボニトリル(59mg)の混合物を、室温で1時間撹拌した。反応が不完全であったので、更に1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(44.5mg)を室温で加え、そして反応混合物を室温で1時間撹拌した。得られた沈殿物を濾過して集め、アセトニトリル(2×2ml)で洗浄し、一定の質量になるまで乾燥し、2−(2−アミノ−5−ブロモ−3−ピリジル)−1,3−ベンゾオキサゾール−7−カルボニトリル(70.0mg)を淡褐色の固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)7.61(dd,1H),7.85(bs,2H),7.96(dd,1H),8.20(dd,1H),8.37(d,1H),8.39(d,1H);マススペクトル:M(+CH3CN)+H+:356−358。
メタノール(10ml)中の2−(2−アミノ−5−ブロモ−3−ピリジル)−1,3−ベンゾオキサゾール−7−カルボニトリル(70mg)、4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.092g)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド(3.90mg)及びフッ化セシウム(101mg)に、窒素でフラッシュし、マイクロウエーブの照射下、120℃で撹拌した。粗製の反応混合物を室温に冷却し、シリカゲル上に吸着させ、シリカゲル上、5〜40%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、4−[4−[6−アミノ−5−(7−シアノ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.055g)を橙色の固体として得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.49(s,9H),1.99−2.05(m,2H),2.18−2.25(m,2H),2.92(bs,2H),4.26−4.40(m,3H),7.51(dd,1H),7.71(d,1H),7.78(s,1H),7.81(s,1H),8.02(d,1H),8.36(s,1H),8.53(s,1H);マススペクトル:M+H+:486。
〔実施例65〕
[2−[2−アミノ−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−1,3−ベンゾオキサゾール−7−イル]メタノール
Figure 2011500778
37%のホルムアルデヒド水(0.015ml)を、ジクロロメタン(2ml)及びメタノール(2ml)に溶解した[2−[2−アミノ−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−1,3−ベンゾオキサゾール−7−イル]メタノール(46mg)の溶液に、0℃で、5分間かけて撹拌しつつ加えた。得られた溶液を0℃で10分間撹拌した。ナトリウムトリアセトキシヒドロボラート(30.0mg)を0℃で混合物に加え、そして0℃で1時間撹拌した。7Nのメタノール中のアンモニア(20ml)を混合物に加え、そしてシリカゲル上に吸着させた。粗生成物を、シリカゲル上、4〜8%メタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固し、生成物をアセトニトリルから再結晶して、[2−[2−アミノ−5−[1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−1,3−ベンゾオキサゾール−7−イル]メタノール(37.0mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)2.05−2.29(m,6H),2.36(s,3H),2.98−3.08(m,2H),4.12−4.23(m,1H),5.09(s,2H),6.88(bs,2H),7.37(dd,1H),7.43(d,1H),7.66(d,1H),7.67(s,1H),7.74(s,1H),8.30(d,1H),8.32(d,1H);マススペクトル:M+H+:405;
出発物質として用いた[2−[2−アミノ−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−1,3−ベンゾオキサゾール−7−イル]メタノールは、以下の通り製造した。
2−アミノピリジン−3−カルバルデヒド(650mg)を、メタノール(10ml)及びジクロロメタン(5ml)中3−アミノ−2−ヒドロキシ−安息香酸メチル(890mg)の溶液に、撹拌しつつ加えた。得られた溶液を50℃で10時間撹拌した。粗生成物を、シリカゲル上、1〜2%メタノール/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、2−(2−アミノ−3−ピリジル)−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−7−カルボン酸メチル(400mg)を淡黄色の固体として得た。酸化マンガン(IV)(4629mg)を、ジクロロメタン(5ml)及びテトラヒドロフラン(10ml)中のこの黄色固体(400mg)の溶液に加え、混合物を25℃で15時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液をシリカゲル上に吸着させ、そしてシリカゲル上、30〜50%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、2−(2−アミノ−3−ピリジル)−1,3−ベンゾオキサゾール−7−カルボン酸メチル(345mg)を淡黄色固体として得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)4.06(s,3H),6.79(dd,1H),6.89(bs,2H),7.43(dd,1H),7.92(dd,1H),8.00(dd,1H),8.26(dd,1H),8.44(dd,1H);マススペクトル:M+H+:270。
1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(233mg)を、テトラヒドロフラン(10ml)に溶解した2−(2−アミノ−3−ピリジル)−1,3−ベンゾオキサゾール−7−カルボン酸メチル(335mg)の溶液に、5分間かけて撹拌しつつ加えた。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、混合物を水で洗浄し、減圧下、五酸化リンで乾燥して、褐色の固体を得た。混合物を、シリカゲル上にクロロホルム及びメタノール性アンモニア(7N)で吸着させた。粗生成物を、シリカゲル上、0〜2%メタノール/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、2−(2−アミノ−5−ブロモ−3−ピリジル)−1,3−ベンゾオキサゾール−7−カルボン酸メチル(405mg)を淡褐色の固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)3.99(s,3H),7.56(dd,1H),7.85(bs,2H),7.97(d,1H),8.12(d,1H),8.29(s,1H),8.35(s,1H);マススペクトル:M+H+:348−350。
ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリド(17.69mg)の混合物を、脱気したメタノール(5ml)中の4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(380mg)、2−(2−アミノ−5−ブロモ−3−ピリジル)−1,3−ベンゾオキサゾール−7−カルボン酸メチル(390mg)及びフッ化セシウム(459mg)に、アルゴン雰囲気下で加えた。得られたスラリーを、マイクロウエーブ反応器中、120℃で30分間加熱した。混合物をシリカゲル上に吸着させた。粗生成物を、シリカゲル上、1〜4%メタノール/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、2−[2−アミノ−5−[1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−1,3−ベンゾオキサゾール−7−カルボン酸メチル(365mg)を淡黄色の固体として得た。
NMRスペクトル:(CDCl3)1.49(s,9H),1.97(dd,1H),2.02(dd,1H),2.16−2.23(m,2H),2.84−3.01(m,2H),4.06(s,3H),4.19−4.40(m,3H),6.88(bs,2H),7.44(dd,1H),7.70(s,1H),7.80(s,1H),7.94(dd,1H),8.01(dd,1H),8.40(d,1H),8.48(d,1H);マススペクトル:M+H+:519。
アルミニウム(III)リチウムヒドリド(0.251ml、1MのTHF溶液)を、THF(5ml)に溶解した2−[2−アミノ−5−[1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−1,3−ベンゾオキサゾール−7−カルボン酸メチル(130mg)に滴下しながら加えた。7Nのメタノール性アンモニア(15ml)を混合物に加え、溶液をシリカゲル上に吸着させ、溶媒を蒸発させた。粗生成物を、シリカゲル上、1〜4%メタノール/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、4−[4−[6−アミノ−5−[7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル]−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(56.0mg)を透明な黄色固体として得た。
NMRスペクトル:(CDCl3):1.49(s,9H),1.96(dd,1H),2.00(dd,1H),2.13−2.24(m,2H),2.84−3.01(m,2H),4.17−4.44(m,3H),5.09(s,2H),6.98(bs,2H),7.37(dd,1H),7.43(s,1H),7.66(s,1H),7.67(d,1H),7.76(s,1H),8.28(d,1H),8.33(d,1H);マススペクトル:M+H+:491。
プロパノール−2(1083μl)中7Nの塩化水素を、4−[4−[6−アミノ−5−[7−(ヒドロキシメチル)−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル]−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(93mg)に加えた。混合物を78℃で1時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させた。7Nのメタノール性アンモニアを、混合物に0℃で加えた。混合物をシリカゲル上に吸着させた。粗生成物を、シリカゲル上、2〜10%メタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、[2−[2−アミノ−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−1,3−ベンゾオキサゾール−7−イル]メタノール(46.0mg)を淡黄色の固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)2.04−2.17(m,2H),2.17−2.28(m,2H),2.94−3.08(m,2H),3.33−3.39(m,2H),4.42−4.51(m,1H),4.92(d,2H),5.51(t,1H),7.41(dd,1H),7.46(d,1H),7.65(bs,2H),7.72(d,1H),7.99(s,1H),8.29(s,1H),8.47(d,1H),8.54(d,1H);マススペクトル:M+H+:391。
〔実施例66〕
1−[4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−(メトキシメチル)ピラゾール−1−イル]−1−ピペリジル]−2−ヒドロキシ−エタノン
Figure 2011500778
酢酸(2−クロロ−2−オキソ−エチル)(0.029ml)を、CH2Cl2(5ml)中3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(メトキシメチル)−1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(90mg)及びトリエチルアミン(0.062ml)の混合物に、23℃で撹拌しつつ一度に加えた。得られた混合物を23℃で2時間撹拌し、濃縮乾固した。メタノール(20ml)及び水(1ml)を残留物に加え、次いで、水酸化リチウム水和物の水溶液(0.334g、2M)を加えた。得られた溶液を23℃で撹拌し、4時間後、反応混合物を濃縮し、そして粗生成物を、シリカゲル上、0〜5%メタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。画分を蒸発乾固して、1−[4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−(メトキシメチル)ピラゾール−1−イル]−1−ピペリジル]−2−ヒドロキシ−エタノン(42.0mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6):1.77−1.87(m,1H),1.88−2.00(m,1H),2.05−2.14(m,2H),2.79−2.89(m,1H),3.11−3.21(m,1H),3.41(s,3H),3.78−3.88(m,1H),4.08−4.21(m,2H),4.40(s,2H),4.41−4.51(m,2H),4.58(t,1H),7.40−7.48(m,2H),7.66(bs,2H),7.78(dd,1H),7.84(dd,1H),8.23(s,1H),8.42(d,1H),8.50(d,1H);マススペクトル:M+H+:463。
〔実施例67〕
実施例66に記載の手順と類似の手順を用い、適切な酸クロリドを用いて表XXVIに記載の化合物を得た。
Figure 2011500778
[1]用いた酸クロリドは、酢酸(S)−(2−クロロ−1−メチル−2−オキソ−エチル)であった。生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.21(d,1.5H),1.23(d,1.5H),1.74−1.87(m,1H),1.88−2.00(m,1H),2.05−2.17(m,2H),2.75−2.89(m,1H),3.15−3.26(m,1H),3.40(s,3H),4.08−4.20(m,1H),4.40(s,2H),4.54(m,3H),4.90−4.98(m,1H),7.40−7.49(m,2H),7.66(bs,2H),7.78(dd,1H),7.84(dd,1H),8.24(s,1H),8.42(d,1H),8.50(d,1H);マススペクトル:M+H+:477。
[2]用いた酸クロリドは、(S)−酢酸(2−クロロ−1−メチル−2−オキソ−エチル)であった。生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.21(d,1.5H),1.23(d,1.5H),1.74−1.87(m,1H),1.88−1.99(m,1H),2.05−2.16(m,2H),2.74−2.87(m,1H),3.13−3.26(m,1H),4.09−4.20(m,1H),4.39−4.53(m,3H),4.51(d,2H),4.90−4.97(m,1H),5.25(t,1H),7.40−7.49(m,2H),7.66(bs,2H),7.77(dd,1H),7.84(dd,1H),8.19(d,1H),8.53(d,1H),8.55(d,1H);マススペクトル:M+H+:463。
〔実施例68〕
2−[4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−(メトキシメチル)ピラゾール−1−イル]−1−ピペリジル]−N−メチル−アセトアミド
Figure 2011500778
DMF(1ml)中2−クロロ−N−メチル−アセトアミド(0.027 ml)の溶液を、DMF(5ml)中3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(メトキシメチル)−1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン(100mg)及び炭酸カリウム(68mg)の混合物に、アルゴン雰囲気下、25℃で撹拌しつつ加えた。得られた溶液を75℃で終夜加熱した。DMFを蒸発させ、残留物を、Waters X−Bridge 逆相カラム(5μシリカ、30mm直径、150mm長さ)、及び溶離液として、水(0.2%の炭酸アンモニウムを含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製した。画分を蒸発乾固して、2−[4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−(メトキシメチル)ピラゾール−1−イル]−1−ピペリジル]−N−メチル−アセトアミド(53.0mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.98−2.06(m,2H),2.09(dd,1H),2.14(dd,1H),2.22−2.31(m,2H),2.64(d,3H),2.86−2.93(m,2H),2.95(s,2H),3.41(s,3H),4.11−4.19(m,1H),4.41(s,2H),7.41−7.48(m,2H),7.66(bs,2H),7.75(q,1H),7.78(dd,1H),7.84(dd,1H),8.19(s,1H),8.43(d,1H),8.50(d,1H);マススペクトル:M+H+:476。
〔実施例69〕
2−[4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−(ヒドロキシメチル)ピラゾール−1−イル]−1−ピペリジル]−N,N−ジメチル−アセトアミド
Figure 2011500778
標題化合物を、2−クロロ−N−メチルアセトアミドの代わりに、2−クロロ−N,N−ジメチルアセトアミドを用いたことを除いて、実施例68に記載の手順と類似の手順を用いて製造した。生成物は、以下の特性データを示した。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.94−2.11(m,4H),2.28(bs,2H),2.83(s,3H),2.90−3.04(m,2H),3.04(s,3H),3.24(bs,2H),4.07−4.20(m,1H),4.50(d,2H),5.24(t,1H),7.30−7.49(m,2H),7.65(bs,2H),7.77(dd,1H),7.84(dd,1H),8.19(d,1H),8.53(d,1H),8.56(d,1H);マススペクトル:M+H+:476。
〔実施例70〕
2−[2−アミノ−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−N−メチル−1,3−ベンゾオキサゾール−7−カルボキサミド
Figure 2011500778
イソプロパノール中5Mの塩化水素溶液(0.773ml)を、イソプロパノール(5ml)に溶解した4−[4−[6−アミノ−5−[7−(メチルカルバモイル)−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル]−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(200mg)に加えた。得られた溶液を75℃で2時間加熱した。混合物を蒸発乾固し、ジイソプロピルエチルアミン(1ml)を加え、混合物を7Nのメタノール性アンモニア及びジクロロメタンを用いて、シリカゲル上に吸着させた。粗生成物を、シリカゲル上、2〜8%メタノール性アンモニア(7N)/ジクロロメタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、2−[2−アミノ−5−[1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−N−メチル−1,3−ベンゾオキサゾール−7−カルボキサミド(92mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.81−1.92(m,1H),1.94−2.11(m,3H),2.11−2.20(m,1H),2.64−2.72(m,1H),2.96(d,3H),3.07−3.17(m,2H),4.17−4.31(m,1H),7.51(dd,1H),7.64(bs,2H),7.82(d,1H),7.92(s,1H),7.98(dd,1H),8.25(s,0.5H),8.31(s,0.5H),8.43(q,1H),8.54(d,1H),8.57(d,1H);マススペクトル:M+H+:418。
出発物質として用いた4−[4−[6−アミノ−5−[7−(メチルカルバモイル)−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル]−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルは、以下の通り製造した。
3Nの水酸化ナトリウム水溶液(0.694ml)を、メタノール(5ml)に溶解した2−[2−アミノ−5−[1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−1,3−ベンゾオキサゾール−7−カルボン酸メチル(360mg)に加えた。得られた溶液を50℃で2時間加熱した。混合物を蒸発乾固した。水(30ml)を加え、そしてpHを希塩酸を用いて5に調整した。固体を濾過し、水で洗浄し、減圧下で乾燥して、2−[2−アミノ−5−[1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−1,3−ベンゾオキサゾール−7−カルボン酸(320mg)を黄色固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.46(s,9H),1.80(dd,1H),1.85(dd,1H),2.00−2.09(m,2H),2.93(bs,2H),3.98−4.12(m,2H),4.35−4.44(m,1H),7.52(dd,1H),7.63(bs,2H),7.83(s,1H),7.92(d,1H),8.06(d,1H),8.27(s,1H),8.33(d,1H),8.52(d,1H);マススペクトル:M+H+:505.
メタノール中2Mのメチルアミン(0.535ml)溶液を、DMF(1ml)に溶解した2−[2−アミノ−5−[1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−1,3−ベンゾオキサゾール−7−カルボン酸(270mg)及びビス(ジメチルアミノ)メチレン−(トリアゾロ[5,4−b]ピリジン−3−イル)オキソニウム・ヘキサフルオロホスファート(285mg)の混合物に加えた。得られた溶液を25℃で1日加熱した。メタノール中2Nのメチルアミン(0.535ml)溶液を加え、混合物を25℃で3日間密閉した管中で撹拌した。混合物を蒸発乾固し、そしてシリカゲル上に吸着させた。粗生成物を、シリカゲル上、20〜50%酢酸エチル/石油エーテルで溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発乾固して、4−[4−[6−アミノ−5−[7−(メチルカルバモイル)−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル]−3−ピリジル]ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(210 mg)を淡黄色の固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.43(s,9H),1.80(dd,1H),1.85(dd,1H),2.01−2.11(m,2H),2.94(bs,2H),2.96(d,3H),4.00−4.13(m,2H),4.36−4.46(m,1H),7.51(dd,1H),7.65(bs,2H),7.82(dd,1H),7.93(s,1H),7.98(dd,1H),8.30(s,1H),8.43(q,1H),8.54(d,1H),8.57(d,1H);マススペクトル:M+H+:518。
〔実施例71〕
1−[4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−(メトキシメチル)ピラゾール−1−イル]−1−ピペリジル]−2−ジメチルアミノエタノン
Figure 2011500778
ベンゾトリアゾール−1−イル−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]オキソニウムテトラフルオロボラート(115mg)を、NMP(1.5ml)中3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(メトキシメチル)−1−ピペリジン−4−イルピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン](121mg)、2−(ジメチルアミノ)酢酸(32.4mg)及び4−メチルモルホリン(0.066ml)の懸濁液に、25℃で撹拌しつつ加えた。混合物を25℃で5時間撹拌し、そしてWaters OBD 逆相カラム(C−18、5μシリカ、30mm直径、150mm長さ)、及び溶離液として、水(0.2%の炭酸アンモニウムを含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製し、標題化合物(101mg、69.0%)を得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.73−1.85(m,1H),1.87−1.98(m,1H),2.04−2.16(m,2H),2.21(s,6H),2.72−2.82(m,1H),3.08(d,1H),3.13−3.22(m,2H),3.41(s,3H),4.15−4.23(m,1H),4.41(s,2H),4.41−4.51(m,2H),7.40−7.48(m,2H),7.66(bs,2H),7.78(dd,1H),7.84(dd,1H),8.23(s,1H),8.43(d,1H),8.50(d,1H);マススペクトル:M+H+:490。
〔実施例72〕
2−[4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−(メトキシメチル)ピラゾール−1−イル]−1−ピペリジル]エタノール
Figure 2011500778
2−ブロモエタノール(0.051ml)を、DMF(2ml)中3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(メトキシメチル)−1−ピペリジン−4−イルピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン](145mg)及び炭酸カリウム(124mg)の懸濁液に、100℃で撹拌しつつ加えた。混合物を100℃で15時間撹拌した。次いで、反応混合物をWaters OBD 逆相カラム(C−18、5μシリカ、30mm直径、150mm長さ、流速:40ml/min)、及び溶離液として、水(0.2%の炭酸アンモニウムを含む)及びアセトニトリルの徐々に極性が低下する混合物を用いた、分取型HPLCで精製し、標題化合物(90mg)を固体として得た。
NMRスペクトル:(DMSOd6)1.92−2.07(m,4H),2.10−2.20(m,2H),2.44(t,2H),2.95−3.03(m,2H),3.41(s,3H),3.48−3.57(m,2H),4.07−4.17(m,1H),4.40(s,2H),4.42(bs,1H),7.40−7.48(m,2H),7.65(bs,2H),7.78(dd,1H),7.84(dd,1H),8.21(s,1H),8.43(d,1H),8.50(d,1H);マススペクトル:M+H+:449。

Claims (18)

  1. 式I:
    Figure 2011500778
    {式中、
    WはCH又はNであり;
    JはO又はSであり;
    1、G2、G3及びG4は、それぞれCH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で2つまでがNを表し;
    環Aは:
    (i)R1基で置換され、そして場合により3個までのR2基で置換されるフェニル;又は
    (ii)酸素、窒素及び硫黄から選択される3個までの環ヘテロ原子を有する5又は6員単環ヘテロアリール環、ここで、該環はR1基で置換され、そして場合により3個までのR2基で置換される;又は
    (iii)8、9又は10員二環式環系、ここで、該二環式環系は、場合により酸素、窒素及び硫黄から選択される3個までの環ヘテロ原子を有し、そして場合によりR1基で、そして場合により3個までのR2基で置換される;
    から選択され:
    1は式:
    4 1
    式中、
    1は直接結合、又はO、S、SO、SO2、N(R5)、CO、CH(OR5)、CON(R5)、N(R5)CO、N(R5)CON(R5)、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52S、SC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここで、R5は、それぞれ独立に、水素、(1−8C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル又はアミノ−(1−6C)アルキルから選択され;
    そしてX1が直接結合であるか、又はCH(OR5)、C(R52O、C(R52S、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)、R5O−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−
    (1−6C)アルキル、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52N−COO、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基で場合により置換される(1−6C)アルキルであり;
    そしてX1が、O、S、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、N(R5)CON(R5)、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52、SC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義した任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5O−CON(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、(R52N−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、R5O−CO、R5O−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、(R52NCOO−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基で場合により置換される(1−6C)アルキルである;
    の基であり;
    又はR1は、式:
    1−X2
    式中、
    2は直接結合であるか、又はO、S、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CH(OR7)、CON(R7)、N(R7)CO、N(R7)CON(R7)、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2 、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72S、SC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素、(1−8C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、ジ−(R8)アミノ−(1−6C)アルキル、(R8)−アミノ−(1−6C)アルキル又はアミノ−(1−6C)アルキルから選択され、ここで、R8は、ハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ及び(1−6C)アルコキシから独立に選択される、1、2又は3個の置換基で場合により置換される(1−6C)アルキルであり;
    そしてQ1は、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R1置換基内の任意のアリール基又は(3−8C)シクロアルキルは、1、2又は3個の置換基を有し、そしてR1置換基内の任意のヘテロ環又はヘテロアリールは、場合により1、2又は3個の置換基を有し、ここで、これらの置換基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、ウレイド、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、ヒドロキシ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、カルバモイル−(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキルウレイド、N’−(1−6C)アルキルウレイド、N’,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’−ジ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N,N’,N’−トリ−[(1−6C)アルキル]ウレイド、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシカルボニル、(1−6C)アルキルアミノ−(2−6C)アルカノイル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルカノイルアミノ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルから独立に選択され、そして、R1置換基内の任意のヘテロ環基は、場合により1又は2個のオキソ置換基を有し;
    ここで、X1に結合するR4の定義に存在する、又はX2に結合するQ1の定義に存在する任意のアルキル基中の任意のCH、CH2若しくはCH3は、場合によりヒドロキシ又はシアノ基を有し、そして場合により、3個までのハロゲノ基を有し、そして場合により、O、S又はN又はSO2基から選択される原子で置き換えられていてもよく、そしてアルキル鎖における隣接する炭素原子は、場合によりC≡C基の鎖への挿入により分離されていてもよく;
    の基であり;
    2基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そしてハロゲノ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、(2−6C)アルカノイル、(2−6C)アルカノイルオキシ、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルコキシ、アミノ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルコキシ及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルコキシから選択され;
    nは0、1、2又は3であり、そしてnが2又は3である場合R3基はそれぞれ同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、それぞれ、水素、ハロゲノ、アミノ、シアノ、スルファモイル、OR9、N−(1−6C)アルキルスルファモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]スルファモイル、トリフルオロメチル、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルコキシカルボニル、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルコキシ、アミノ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルコキシ及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルコキシから選択され、ここで、R9は、フルオロ−(1−6C)アルキル、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R9の定義内の任意のアリール、ヘテロ環又はヘテロアリール基は、場合により、ハロゲノ、フルオロ−(1−6C)アルキル、オキソ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル又は(1−6C)アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の置換基を有する}
    の化合物、又は薬学的に許容されるその塩。
  2. 請求項1に記載の式Iの化合物であって、
    式中、
    環Aは:
    (i)R1基で置換され、そして場合によりR2基で置換されるフェニル;又は
    (ii)3個までの環窒素原子を有する5又は6員の単環ヘテロアリール環、ここで該環はR1基で置換され、そして場合によりR2基で置換される;又は
    (iii)8、9又は10員の二環式環系、ここで中央コアのピリジニル環に結合する環は、フェニル環又は単環ヘテロアリール環であり、そしてここで該二環式環系は、場合により、酸素及び窒素から選択される2個までの環ヘテロ原子を含み、そして場合によりR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;
    から選択される;
    化合物、又は薬学的に許容されるその塩。
  3. 請求項1又は2に記載の式Iの化合物であって、
    式中、
    1は、式:
    4−X1
    式中、
    1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及び N(R5)C(R52から選択され、ここでR5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
    そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義された意味の任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−6C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−6C)アルキル、(R5)2NCO、(R52NCO−(1−6C)アルキル、
    シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、(1−6C)アルキルであり;
    そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、R5−S−(1−6C)アルキル、R5−S(O)−(1−6C)アルキル、R5−SO2−(1−6C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−6C)アルキル、R5−CO−(1−6C)アルキル、(R52NCO−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−6C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−6C)アルキルであり、ここで、存在するR6は、それぞれ、(1−6C)アルキルである;
    の基であり;
    又はR1は、式:
    1−X2
    式中、
    2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここで、R7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
    そしてQ1は、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルであり、ここで、R1置換基内の任意のヘテロ環又はヘテロアリール基は、場合により、1、2又は3個の置換基を有し、ここで、該置換基は、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、(2−6C)アルカノイル、ヒドロキシ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイル、カルバモイル−(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシカルボニル、(1−6C)アルキルアミノ−(2−6C)アルカノイル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルカノイルアミノ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルから独立に選択され、そしてR1置換基内の任意のヘテロ環基は、場合により、1又は2個のオキソ置換基を有し;
    ここでX1に結合するR4の定義に存在する、又はX2に結合するQ1の定義に存在する任意のアルキル基における任意のCH、CH2又はCH3は、場合により、O原子又はSO2基で置き換えられていてもよく、そしてアルキル鎖における隣接する炭素原子は、場合により、C≡C基の鎖への挿入により分離されていてもよい;
    の基である;
    化合物、又は薬学的に許容されるその塩。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物であって、
    式中、
    2基は、それぞれ、同一でも又は異なってもよく、そしてハロゲノ、シアノ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、(2−6C)アルケニルオキシ、(2−6C)アルキニルオキシ、フルオロ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(2−6C)アルカノイル、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、N−(1−6C)アルキル−(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ又はヒドロキシ−(1−6C)アルコキシから選択される;
    化合物、又は薬学的に許容されるその塩。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物であって、
    式中、
    nは0、1又は2であり、そしてnが2の場合R3基はそれぞれ同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、水素、ハロゲノ、シアノ、OR9、トリフルオロメチル、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、(1−6C)アルキルチオ、(1−6C)アルキルスルフィニル、(1−6C)アルキルスルホニル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルカンスルホニルアミノ、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルコキシ、アミノ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルコキシ及びジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルコキシから選択され、ここで、R9は、フルオロ−(1−6C)アルキルである;
    化合物、又は薬学的に許容されるその塩。
  6. 請求項1に記載の式Iの化合物であって、
    式中、
    WはCH又はNであり;
    JはOであり;
    1、G2、G3及びG4はそれぞれCH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で2つまでがNを表し;
    環Aは:
    (iv)R1で置換され、そして場合によりR2基で置換されるフェニル;又は
    (v)3個までの環窒素原子を有する5又6員の単環ヘテロアリール環、ここで該環はR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;
    (vi)8、9又は10員の二環式環系、ここで中央コアのピリジニル環に結合する環はフェニル環又は単環ヘテロアリール環であり、そしてここで該二環式環系は、場合により、酸素及び窒素から選択される2個までの環ヘテロ原子を含み、そして場合によりR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;
    から選択され;
    1は、式:
    4−X1
    式中、
    1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここでR5は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
    そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52若しくはC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−3C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−3C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで存在するR6は、それぞれ、(1−3C)アルキルであり;
    そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO−(1−3C)アルキル、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで存在するR6は、それぞれ、(1−3C)アルキルである;
    の基であり;
    又はR1は、式:
    1−X2
    式中、
    2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここでR7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
    そしてQ1は、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−3C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−3C)アルキルであり、ここで該ヘテロ環又はヘテロ環−(1−3C)アルキル基内のヘテロ環は、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、アゼチジニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジニル、イミダゾリニル、アゼパニル、1H−イミダゾリル、1,4−ジアゼパニル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、キヌクリジニル、(3R)−キヌクリジニル、3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2H−キノリニル、3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c]ピラジニル、3,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、2,8−ジアザスピロ[4.5]デカニル、4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、2,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロリル、3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル及び(1S,4S)−3、6−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタニルから選択され、そして該ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−3C)アルキル基内のヘテロアリールは、ピラゾリルであり、それは、それぞれ、場合により、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、(2−6C)アルカノイル、ヒドロキシ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイル、カルバモイル−(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシカルボニル、(1−6C)アルキルアミノ−(2−6C)アルカノイル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルカノイルアミノ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルを有し、そしてR1置換基内の任意のヘテロ環基は、場合により1又は2個のオキソ置換基を有し;
    ここで、X1に結合するR4の定義に存在する、又はX2に結合するQ1の定義に存在する任意のアルキル基における任意のCH、CH2又はCH3は、場合により、O原子又はSO2基で置き換えられていてもよく、そしてアルキル鎖における隣接する炭素原子は、場合により、C≡C基の鎖への挿入により分離されていてもよい;
    の基であり;
    2は、ハロゲノ、シアノ、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルキルアミノ、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル又はヒドロキシ−(1−6C)アルコキシから選択され;
    nは0、1又は2であり、そしてnが2である場合R3基はそれぞれ同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、それぞれ水素、フルオロ、ブロモ、クロロ、シアノ、ヒドロキシメチル、メチルカルバモイル、OR9、トリフルオロメチル、メチル又はプロピルから選択され、ここでR9は、メチル又はトリフルオロメチルである;
    化合物、又は薬学的に許容されるその塩。
  7. 請求項1に記載の式Iの化合物であって、
    式中、
    WはCH又はNであり;
    JはOであり;
    1、G2、G3及びG4はそれぞれCH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で2つまでがNを表し;
    環Aは:
    (i)R1で置換され、そして場合によりR2基で置換されるフェニル;又は
    (ii)ピラゾリル、ピリジニル、チエニル、チアゾリル又は1H−1,2,3−トリアゾリル、ここで該環は、場合によりR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;又は
    (iii)ナフチル、キノリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル、1H−インダゾリル、1H−インドリル又は1,3−ベンゾジオキソリル、ここで該二環式環系は、場合によりR1で置換され、そして場合によりR2基で置換される;
    から選択され;
    1は、式:
    4−X1
    式中、
    1は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、C(R52O、OC(R52、C(R52、C(R52N(R5)及びN(R5)C(R52から選択され、ここでR5はそれぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
    そしてX1が直接結合であるか、又はC(R52O、C(R52又はC(R52N(R5)(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S、R5−S(O)、R5−SO2、R5−SO2−O、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル、N,N−ジ−(R5)スルファモイル−(1−3C)アルキル、R5−SO2N(R5)、R5−SO2N(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO、(R52NCO−(1−3C)アルキル、シアノ、アミノ、(R6)−アミノ、ジ−(R6)−アミノ、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで存在するR6は、それぞれ、(1−3C)アルキルであり;
    そしてX1が、O、SO、SO2、N(R5)、CO、CON(R5)、N(R5)CO、SO2N(R5)、N(R5)SO2、OC(R52及びN(R5)C(R52(ここで、R5は先に定義された任意の意味を有する)から選択される場合、R4は、ヒドロキシ−(1−3C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−3C)アルキル、R5−S−(1−3C)アルキル、R5−S(O)−(1−3C)アルキル、R5−SO2−(1−3C)アルキル、R5−CON(R5)−(1−3C)アルキル、R5−CO−(1−3C)アルキル、(R52NCO−(1−3C)アルキル、アミノ−(1−3C)アルキル、(R6)−アミノ−(1−3C)アルキル又はジ−(R6)−アミノ−(1−3C)アルキルであり、ここで存在するR6は、それぞれ、(1−3C)アルキルである;
    の基であり;
    又はR1は、式:
    1−X2
    式中、
    2は直接結合であるか、又はO、SO、SO2、N(R7)、N[C(O)R7]、N[C(O)N(R72]、N[C(O)OR7]、N[SO2−N(R72]、CO、CON(R7)、N(R7)CO、SO2N(R7)、N(R7)SO2、O−SO2、SO2−O、C(R72O、OC(R72、C(R72、C(R72N(R7)及びN(R7)C(R72から選択され、ここでR7は、それぞれ独立に、水素又は(1−8C)アルキルから選択され;
    そしてQ1は、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−3C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−3C)アルキルであり、ここで該ヘテロ環又はヘテロ環−(1−3C)アルキル基内のヘテロ環は、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、アゼチジニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジニル、イミダゾリニル、アゼパニル、1H−イミダゾリル、1,4−ジアゼパニル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、キヌクリジニル、(3R)−キヌクリジニル、3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2H−キノリニル、3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c]ピラジニル、3,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、2,8−ジアザスピロ[4.5]デカニル、4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、2,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロリル、3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル及び(1S,4S)−3,6−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタニルから選択され、そして該ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−3C)アルキル基内のヘテロアリールは、ピラゾリルであり、それは、それぞれ場合により、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(1−6C)アルコキシ、ハロゲノ−(1−6C)アルコキシ、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、シアノ−(1−6C)アルキル、ハロゲノ−(1−6C)アルキル、アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルアミノ、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ、(1−6C)アルコキシカルボニル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、(1−6C)アルカノイルアミノ、(2−6C)アルカノイル、ヒドロキシ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイル、カルバモイル−(1−6C)アルキル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル−(1−6C)アルキル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシカルボニル、(1−6C)アルキルアミノ−(2−6C)アルカノイル、ジ−[(1−6C)アルキル]アミノ−(2−6C)アルカノイル,(1−6C)アルカノイルアミノ−(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ−(2−6C)アルカノイル、ヘテロ環、ヘテロ環−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−(1−6C)アルキルを有し、そしてR1置換基内の任意のヘテロ環基は、場合により、1又は2個のオキソ置換基を有し、ここでX1に結合するR4の定義に存在する、又はX2に結合するQ1の定義に存在する任意のアルキル基における任意のCH、CH2又はCH3は、場合により、O原子又はSO2基で置き換えられていてもよく、そしてアルキル鎖における隣接する炭素原子は、場合により、C≡C基の鎖への挿入により分離されていてもよい;
    の基であり;
    2は、ハロゲノ、シアノ、(1−8C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルチオ、(2−6C)アルカノイル、(1−6C)アルキルアミノ、カルバモイル、N−(1−6C)アルキルカルバモイル、N,N−ジ−[(1−6C)アルキル]カルバモイル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキル、ヒドロキシ−(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルキルアミノ−(1−6C)アルキル又はヒドロキシ−(1−6C)アルコキシから選択され;
    nは0、1又は2であり、nが2である場合R3基はそれぞれ同一でも又は異なってもよく、そして存在するR3基は、それぞれ、水素、フルオロ、ブロモ、クロロ、シアノ、ヒドロキシメチル、メチルカルバモイル、OR9、トリフルオロメチル、メチル又はプロピルから選択され、ここでR9は、メチル又はトリフルオロメチルである;
    化合物、又は薬学的に許容されるその塩。
  8. 請求項1に記載の式Iのピリジン誘導体であって、
    式中、
    WはCHであり;
    JはOであり;
    1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の最高で1つまでがNを表し;
    環Aは、フェニル、ピラゾール−4−イル、ピリジン−3−イル、チエン−2−イル、チアゾール−5−イル、1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル又は3H−1,2,3−トリアゾール−5−イル環であり、ここで該環は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、シアノメチル、アセチル、2−メトキシアセチル、3−メトキシプロピオニル、3−メトキシ−2−メチル−プロピオニル、ヒドロキシアセチル、2−ヒドロキシプロピオニル、2−アミノエチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピルカルバモイル、2−メチルアミノエチルカルバモイル、2−ジメチルアミノエチル−N−メチルカルバモイル、2−アミノエトキシ、2−メチルアミノエトキシ、3−アミノプロポキシ、3−メチルアミノプロポキシ、4−メチルアミノブトキシ、2−メトキシエトキシ、エチルスルホニル、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、メチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、2−ヒドロキシエチルスルファモイル、シクロプロピルスルファモイル、メタンスルホンアミド、アセトアミド、カルバモイル、メチルカルバモイル、シクロプロピルカルバモイル、2−ヒドロキシエチルカルバモイル、ジメチルアミノ、2−ジメチルアミノエチルカルバモイル、3−ジメチルアミノプロピルカルバモイル、2−ジエチルアミノエチルカルバモイル、3−ジエチルアミノプロピルカルバモイル、シアノ、シアノメチル、アミノメチル、ジメチルアミノメチル、2−(ジメチルアミノ)エトキシ、2−(ジエチルアミノ)エトキシ、3−(ジメチルアミノ)プロポキシ、3−(ジエチルアミノ)プロポキシ、ピロリジン−1−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリジン−2−イル、ピペラジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、ピペリジン−3−イル、ピラゾール−3−イル、テトラヒドロピラン−2−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、アゼチジニル、1,1−ジオキソテトラヒドロ−1、4−チアジニル、イミダゾリニル、アゼパニル、4−アミノアゼパン−1−イルカルボニル、アゼパン−4−イルオキシ、4−(4−ピペリジル)ピペリジン−1−イルカルボニル、1H−イミダゾリル、1,4−ジアゼパニル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、キヌクリジニル、(3R)−キヌクリジニル、3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2H−キノリニル、3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c]ピラジニル、3,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イルカルボニル、2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イルカルボニル、3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イルカルボニル、(1S,4S)−3,6−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−6−イルカルボニル、3−アミノアゼチジン−1−イルカルボニル、ピロリジン−1−イルメチル、(3S)−3−アミノピペリジン−1−イルカルボニル、(2S)−ピロリジン−2−イル]メチルカルバモイル、4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−イルカルボニル、2,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−5−イルカルボニル、(3R)−3−(2−アミノエチル)−1−ピペリジルカルボニル、ピペリジン−4−イルメチル、1−メチルピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イルメチル、1−メチルピロリジン−3−イルメトキシ、ピロリジン−3−イルオキシ、ピロリジン−2−イルオキシ、1−メチルピロリジン−3−イルオキシ、2−(1−メチルピロリジン−3−イル)エトキシ、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エトキシ、2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチルカルバモイル、ピペリジン−3−イルメチル、1−メチル−ピペリジン−3−イル、1−メチル−ピペリジン−3−イルメトキシ、1−メチル−ピペリジン−3−イルオキシ、ピペリジン−3−イルメトキシ、2−(1−メチル−ピペリジン−3−イル)エトキシ、3−(1−メチル−ピペリジン−3−イル)プロポキシ、ピペリジン−3−イルカルバモイル、(3R)−ピペリジン−3−イルメチルカルバモイル、ピペリジン−4−イルオキシ、1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ、アゼチジン−3−イルメチル、2−アゼチジニルエチル、3−アゼチジニルプロピル、1−メチル−アゼチジン−3−イル、1−メチル−アゼチジン−3−イルメチル、2−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)エチル、3−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)プロピル、3−(3−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)プロピル、3−(2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)プロピル、2−(2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−イル)エチル、2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)エチル、3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロピル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−メトキシアセチルピペリジン−4−イル、1−ヒドロキシアセチルピペリジン−4−イル、1−ヒドロキシアセチルピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシプロピオニル)ピペリジン−4−イル、5−(メチルカルバモイル)−1−メチル−ピロリジン−3−イル、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、2−ピロリジン−1−イルエトキシ、2−(1−メチルピペリジン−2−イル)エトキシ、3−(1、1−ジオキソテトラヒドロ−1、4−チアジン−4−イル)プロポキシ、2−(ピペラジン−1−イル)エチル、2−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)エトキシ、3−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)プロポキシ、2−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)エチル、3−(1−メチル−ピペラジン−4−イル)プロピル、(1−メチル−ピペラジン−4−イル)カルボニル、3−(1−スルホニル−ピペラジン−4−イル)プロポキシ、3−(1−メチルスルホニルピペラジン−4−イル)−プロポキシ、1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル、1−(シクロプロピルスルホニル)ピペリジン−4−イル、1−(メトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル、1−(メトキシメチルカルボニル)ピペリジン−4−イル、3−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−1,4−チアジン−4−イル)プロポキシ、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルオキシ、[(2E)−4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)ブタ−2−エン−1−イル]オキシダニル、(3R)−キヌクリジン−8−イルカルバモイル、モルホリノ、モルホリノメチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−モルホリノエトキシ、3−モルホリノプロポキシ、2−(2−モルホリノエトキシ)エトキシ、3−[(3R,5S)−3、5−ジメチルピペラジン−1−イル]プロポキシ、(3S,5S)−5−(メトキシメチル)ピロリジン−3−イルオキシ、(3S,4R)−3−メチルアミノテトラヒドロピラン−4−イルオキシ、4−(2−ピリジルメチル)ピペラジン−1−イルカルボニル、2−ピペラジン−4−イルエトキシ、2−(ピペリジン−4−イルオキシ)エトキシ、2−(アゼチジン−3−イルオキシ)エトキシ、3−(2,6−ジメチルピペラジン−4−イル)プロポキシ、1−メチルピロリジン−3−イル−N−メチルカルバモイル、キヌクリジニルカルボニル、2−イミダゾリン−1−イルエチルカルバモイル、2−(ピペリジン−1−イルメチル)ピペリジン−1−イルカルボニル、1−エトキシピペリジン−4−イルカルバモイル、2−ピロリジン−1−イルシクロヘキサ−1−イル−N−メチルカルバモイル、2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エチルカルバモイル、4−(2−ジメチルアミノエチル)ピペリジン−1−イルカルボニル、2−(1−メチルピペリジン−2−イル)−ピロリジン−1−イルカルボニル、5−(モルホリニルメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル、5−(アゼパン−1−イル)ピロリジン−1−イルカルボニル、2−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)エチルカルバミル、2−(3−フルオロピロリジン−1−イル)エチルカルバミル、3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2H−キノリン−4−イルカルバモイル、1−ジメチルアミノシクロヘキサ−1−イルメチルカルバモイル、2−モルホリノエチルカルバモイル、2−1H−イミダゾリルエチルカルバモイル、1−(ピリジン−3−イル)ピペラジン−4−イルカルボニル、1−(ピリジン−4−イル)ピペラジン−4−イルカルボニル、1,4−ジアゼパニルカルボニル、1−(N−ジメチルカルバモイルメチル)ピペラジン−4−イルカルボニル、1−(カルバモイルエチル)ピペラジン−4−イルカルボニル、3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,1−c]ピラジン−1−イルカルボニル、モルホリン−4−カルボニル、モルホリノスルホニル、4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニル、2−ピロリジン−1−イルエチルカルバモイル、ピペリジン−1−イル、4−(アミノメチル)ピペリジン−1−イルカルボニル、3−アミノピロリジン−1−イルカルボニル、3−メチルアミノピロリジン−1−イルカルボニル、ピペリジン−4−イル−N−メチルカルバモイル、4−メチルアミノピペリジン−1−イルカルボニル、4−(ピペラジン−1−イルメチル)ピペリジン−1−イルカルボニル、4−メチルアミノシクロヘキシルカルボニル、ピロリジン−3−イルカルバモイル、4−ピロリジン−1−イルピペリジン−1−イルカルボニル、1−(N,N−ジメチルカルバモイルメチル)ピペラジン−4−イルカルボニル、5−(N−メチルカルバモイル)ピロリジン−3−イル、1−(N,N−ジメチルカルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−(メチルカルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−(カルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル、1−(N,N−ジメチルアミノメチルカルボニル)ピペリジン−4−イル、1−メチル−4−ピペリジル、1−メチルピペリジン−4−イルメチル、1−(2−メトキシエチル)ピペリジン−4−イルカルバモイル、1−エチル−4−ピペリジル、1−イソプロピル−4−ピペリジル、1−ピペリジルメチル、ピペリジン−4−カルボニルアミノ、4−メチルピペラジン−1−カルボニル、4−メチルピペラジン−1−イル、1−(4−メチルピペラジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル、3−ジメチルアミノプロポキシ、1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル又は1−メチル−1−オキシド−ピペリジン−1−イウム−4−イルで置換され、そして場合により、1つ又はそれ以上の、メチル、メトキシ、エトキシ、フルオロ、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、エトキシメチル、シアノ、1−ヒドロキシエチル、ジメチルカルバモイル、ジメチルアミノ、メチルカルバモイル、メチルアミノメチル又はカルバモイル基で置換され;
    又は環Aは、キノリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、1H−インダゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、1H−インドール−6−イル、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル又はナフチルであり、それは、場合により、上記のフェニル、ピラゾール−4−イル、ピリジン−3−イル、チエン−2−イル、チアゾール−5−イル、1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル又は3H−1,2,3−トリアゾール−5−イル環上への置換用としてリストアップされた任意の置換基で置換され;
    nは0、1又は2であり、そして(R3n基は、4−フルオロ、5−フルオロ、6−フルオロ、6−ブロモ、6−プロパン−2−イル、5−ブロモ、4、6−ジフルオロ、6−クロロ、5−メチル、6−メチル、6−トリフルオロメトキシ、5−トリフルオロメチル、6−メトキシ、7−メチル、6,7−ジフルオロ、7−フルオロ、5−メトキシ、7−メトキシ、4−メトキシ、4−シアノ、7−シアノ、7−ヒドロキシメチル又は7−メチルカルバモイルから選択される;
    ピリジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩。
  9. 請求項1に記載の式Iのピラジン誘導体であって、
    式中、
    WはNであり;
    JはOであり;
    1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CHであり;
    環Aは、1−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル、3−(ジメチルスルファモイル)フェニル、3−ピペラジン−1−イルフェニル、6−ピペラジン−1−イル−3−ピリジル、3−(1−ピペリジル)フェニル、3−ピロリジン−1−イルフェニル、4−(モルホリノメチル)フェニル、6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−ピリジル、3−モルホリノフェニル、3−メチルスルホニルフェニル、3−(モルホリノメチル)フェニル、4−ピペラジン−1−イルフェニル、4−(ジメチルスルファモイル)フェニル、3−エチルスルホニルフェニル、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル、3−ジメチルアミノフェニル、3−(シアノメチル)フェニル、3−(メトキシメチル)フェニル、3−メチルスルホニルオキシフェニル、4−(シアノメチル)フェニル、3−メチル−1−ピペリジン−4−イルピラゾール−4−イル、3−メチル−1−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル又は3−(カルボキシメチル)フェニルであり;
    nは0であり、又はnは1であり、そしてR3基は、存在する場合、フルオロである;
    ピラジン誘導体、又は薬学的に許容されるその塩。
  10. 請求項1に記載の式Iの化合物であって、
    式中、
    WはCHであり;
    JはOであり;
    1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CHであり;
    環Aはピラゾール−4−イル環であって、それは1位においてR1基で置換され、そして場合により、1つ又は2つのR2基で置換され;
    ここで、R1基は、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、4−メトキシブチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプロピル、4−メチルアミノブチル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、4−ジメチルアミノブチル、アゼチジン−3−イル、1−メチルアゼチジン−3−イル、1−エチルアゼチジン−3−イル、ピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イル、1−エチルピロリジン−3−イル、5−(N−メチルカルバモイル)ピロリジン−3−イル、1−メチル−5−(N−メチルカルバモイル)ピロリジン−3−イル、ピペリジン−3−イル、1−メチルピペリジン−3−イル、1−エチルピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、1−エチルピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、4−シアノメチルピペリジン−4−イル、1−(カルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−(N−メチルカルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−(N,N−ジメチルカルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−(N,N−ジメチルアミノメチルカルボニル)ピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル、8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、1−(メトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル、1−(エトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル、1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシプロピオニル)ピペリジン−4−イル、1−(2−メトキシアセチル)ピペリジン−4−イル、1−(2−メトキシプロピオニル)ピペリジン−4−イル、1−(3−メトキシプロピオニル)ピペリジン−4−イル、1−[2−(2−メトキシエトキシ)アセチル]ピペリジン−4−イル、1−(2−メチルアミノアセチル)ピペリジン−4−イル、1−(3−メチルアミノプロピオニル)ピペリジン−4−イル、1−(2−ジメチルアミノアセチル)ピペリジン−4−イル、1−(3−ジメチルアミノプロピオニル)ピペリジン−4−イル、1−(2−アセトアミドアセチル)ピペリジン−4−イル、1−(3−アセトアミドプロピオニル)ピペリジン−4−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、アゼチジン−3−イルメチル、1−メチルアゼチジン−3−イルメチル、1−エチルアゼチジン−3−イルメチル、ピロリジン−3−イルメチル、1−メチルピロリジン−3−イルメチル、1−エチルピロリジン−3−イルメチル、ピペリジン−3−イルメチル、1−メチルピペリジン−3−イルメチル、1−エチルピペリジン−3−イルメチル、ピペリジン−4−イルメチル、1−メチルピペリジン−4−イルメチル、1−エチルピペリジン−4−イルメチル、2−アゼチジン−1−イルエチル、3−アゼチジン−1−イルプロピル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、2−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)エチル、3−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)プロピル、2−(2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−イル)エチル、3−(2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−イル)プロピル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)エチル、3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル及び3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピルから選択され、そしてここで場合によるR2基は、3−シアノ、3−又は5−メチル、3−又は5−エチル、3、5−ジメチル、3−又は5−ヒドロキシメチル、3−(1−ヒドロキシエチル)、3−又は5−メトキシメチル、3−メチルアミノメチル、3−ジメチルアミノメチル、3−又は5−メトキシ、3−又は5−エトキシ、3−メチルアミノ、3−ジメチルアミノ、3−カルバモイル、3−(N−メチルカルバモイル)及び3−(N,N−ジメチルカルバモイル)から選択され;
    nは0であり、又はnは1若しくは2であり、そして存在する(R3n基は、4−、5−、6−又は7−フルオロ、4,5−、4,6−、4,7−、5,6−、5,7−又は6,7−ジフルオロ、4−、5−、6−又は7−クロロ、4,6−ジクロロ、4−、5−、6−又は7−ブロモ、4−、5−、6−又は7−シアノ、4−、5−、6−又は7−メチル、4−、5−、6−又は7−エチル、4−、5−、6−又は7−イソプロピル、7−ヒドロキシメチル、5−又は6−トリフルオロメチル、4−、5−、6−又は7−メトキシ及び5−又は6−トリフルオロメトキシから選択され;
    又は、G1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CH及びNから選択され、但し、G1、G2、G3及びG4の1つのみはNであり、そしてここで環Aは、ピラゾール−4−イル環であり、それは、1位において直前に定義したR1基により置換され、そして場合により、直前に定義した1つ又は2つのR2基で置換され、そしてここで、nはOであって、R3基は存在しない;
    化合物、又は薬学的に許容されるその塩。
  11. 請求項1に記載の式Iの化合物であって、
    式中、
    WはCHであり;
    JはOであり;
    1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CHであり;
    環Aはピラゾール−4−イル環であり、それは1位においてR1基で置換され、そして場合により、1つ又は2つのR2基で置換され、ここでR1基は、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、アゼチジン−3−イル、1−メチルアゼチジン−3−イル、ピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イル、5−(N−メチルカルバモイル)ピロリジン−3−イル、1−メチル−5−(N−メチルカルバモイル)ピロリジン−3−イル、ピペリジン−3−イル、1−メチルピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、1−エチルピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、4−シアノメチルピペリジン−4−イル、1−(カルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−(N−メチルカルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−(N,N−ジメチルカルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル、1−(N,N−ジメチルアミノメチルカルボニル)ピペリジン−4−イル、8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル、1−(メトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル、1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシプロピオニル)ピペリジン−4−イル、1−(2−メトキシアセチル)ピペリジン−4−イル、1−(2−メトキシプロピオニル)ピペリジン−4−イル、アゼチジン−3−イルメチル、1−メチルアゼチジン−3−イルメチル、ピロリジン−3−イルメチル、1−メチルピロリジン−3−イルメチル、1−メチルピペリジン−3−イルメチル、ピペリジン−4−イルメチル、1−メチルピペリジン−4−イルメチル、2−アゼチジン−1−イルエチル、3−アゼチジン−1−イルプロピル、2−ピロリジン−1−イルエチル、3−ピロリジン−1−イルプロピル、2−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)エチル、3−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)プロピル、2−(2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−イル)エチル、3−(2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−イル)プロピル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−ピペリジノエチル、3−ピペリジノプロピル、2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)エチル、3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロピル、2−ピペラジン−1−イルエチル、3−ピペラジン−1−イルプロピル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル及び3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピルから選択され;
    そしてここで場合によるR2基は、3−シアノ、3−メチル、5−メチル、3,5−ジメチル、3−ヒドロキシメチル、5−ヒドロキシメチル、3−(1−ヒドロキシエチル)、3−メトキシメチル、3−メチルアミノメチル、3−メトキシ、5−メトキシ、3−エトキシ、5−エトキシ、3−ジメチルアミノ、3−カルバモイル、3−(N−メチルカルバモイル)及び3−(N,N−ジメチルカルバモイル)から選択され;
    nは0であり、又はnは1若しくは2であり、そして存在する(R3n基は、4−フルオロ、5−フルオロ、6−フルオロ、7−フルオロ、4、6−ジフルオロ、6、7−ジフルオロ、6−クロロ、5−ブロモ、6−ブロモ、4−シアノ、7−シアノ、5−メチル、6−メチル、7−メチル、6−イソプロピル、7−ヒドロキシメチル、5−トリフルオロメチル、4−、5−、6−又は7−メトキシ及び6−トリフルオロメトキシから選択され;
    又は、G1、G2、G3及びG4はCH及びNから選択され、但しG1、G2、G3及びG4の1つのみはNであり、環Aはピラゾール−4−イル環であり、それは、1位において直前に定義されたR1基で置換され、そして場合により、直前に定義された1つ又は2つのR2基で置換され、ここで、nは0であり、R3基は存在しない;
    化合物、又は薬学的に許容されるその塩。
  12. 請求項1に記載の式Iの化合物であって、
    式中、
    WはCHであり;
    JはOであり;
    1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CHであり;
    環Aは、ピラゾール−4−イル環であり、それは、1位においてR1基により置換され、そして場合により、1つのR2基で置換され、ここで、R1基は、アゼチジン−3−イル、1−メチルアゼチジン−3−イル、ピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イル、ピペリジン−3−イル、1−メチルピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、1−エチルピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル、1−(N,N−ジメチルアミノメチルカルボニル)ピペリジン−4−イル、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル)、1−{(2S)−(2−ヒドロキシプロピオニル]ピペリジン−4−イル、1−メチルピロリジン−3−イルメチル及び1−メチルピペリジン−4−イルメチルから選択され、そしてここで場合によるR2基は、3−メチル、5−メチル、3−ヒドロキシメチル、3−メトキシメチル、3−メトキシ、5−メトキシ、3−エトキシ及び5−エトキシから選択され;
    nは0であり、又はnは1であり、そしてR3基は、存在する場合、4−フルオロ、5−フルオロ、7−フルオロ、4−シアノ、7−メチル及び7−メトキシから選択される;化合物、又は薬学的に許容されるその塩。
  13. 請求項1に記載の式Iの化合物であって、
    式中、
    WはCHであり;
    JはOであり;
    1、G2、G3及びG4は、それぞれ、CHであり;
    環Aは、1−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル、3−メチル−1−ピペリジン−4−イルピラゾール−4−イル、3−メチル−1−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル、3−ヒドロキシメチル−1−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル、3−メトキシメチル−1−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル、3−メトキシメチル−1−ピペリジン−4−イルピラゾール−4−イル、3−メトキシメチル−1−(1−(ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル、3−メトキシメチル−1−[1−[(2S)−2−ヒドロキシプロパノイル]ピペリジン−4−イル]ピラゾール−4−イル、3−メトキシメチル−1−(1−(N−メチルカルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル、3−ヒドロキシメチル−1−(1−(N,N−ジメチルカルバモイルメチル)ピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル、3−メトキシメチル−1−(1−(N,N−ジメチルアミノメチルカルボニル)ピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル、3−メトキシメチル−1−(1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル)ピラゾール−4−イル又は3−ヒドロキシメチル−1−[1−[(2S)−2−ヒドロキシプロパノイル]ピペリジン−4−イル]ピラゾール−4−イルであり;
    nは0又は1であり、そしてnが1である場合、R3は、4−フルオロ、4−シアノ又は7−メトキシである;
    化合物、又は薬学的に許容されるその塩。
  14. 請求項1に記載の式Iの化合物であって、以下の化合物:
    3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
    3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[1−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
    3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−(3−メチル−1−ピペリジン−4−イル−1H−ピラゾール−4−イル)ピリジン−2−アミン;
    3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−メチル−1−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
    {4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−3−イル]−1−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル}メタノール;
    3−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(メトキシメチル)−1−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
    3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(メトキシメチル)−1−ピペリジン−4−イル−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
    {4−[6−アミノ−5−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−3−イル]−1−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル}メタノール;
    3−(4−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(メトキシメチル)−1−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
    2−(4−{4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−3−イル]−3−(メトキシメチル)−1H−ピラゾール−1−イル}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエタノール;
    (2S)−1−(4−{4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−3−イル]−3−(メトキシメチル)−1H−ピラゾール−1−イル}ピペリジン−1−イル)−1−オキソプロパン−2−オール;
    2−(4−{4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−3−イル]−3−(メトキシメチル)−1H−ピラゾール−1−イル}ピペリジン−1−イル)−N−メチルアセトアミド;
    2−(4−{4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−3−イル]−3−(ヒドロキシメチル)−1H−ピラゾール−1−イル}ピペリジン−1−イル)−N,N−ジメチルアセトアミド;
    (2S)−1−(4−{4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピリジン−3−イル]−3−(ヒドロキシメチル)−1H−ピラゾール−1−イル}ピペリジン−1−イル)−1−オキソプロパン−2−オール;
    2−[2−アミノ−5−[3−(メトキシメチル)−1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−1,3−ベンゾオキサゾール−4−カルボニトリル;
    2−[2−アミノ−5−[3−メチル−1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−1,3−ベンゾオキサゾール−4−カルボニトリル;
    [4−[6−アミノ−5−(7−メトキシ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−3−イル]メタノール;
    3−(7−メトキシ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−5−[3−(メトキシメチル)−1−(1−メチル−4−ピペリジル)ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−アミン;
    1−[4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−(メトキシメチル)ピラゾール−1−イル]−1−ピペリジル]−2−ジメチルアミノエタノン;及び
    2−[4−[4−[6−アミノ−5−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−3−ピリジル]−3−(メトキシメチル)ピラゾール−1−イル]−1−ピペリジル]エタノール;
    の任意のものから選択される化合物、又は薬学的に許容されるその塩。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、薬学的に許容される賦形剤又は担体と併せて含む医薬組成物。
  16. 治療に使用するための、請求項1〜14のいずれか1項に記載の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩。
  17. Axl及び/又はc−Met受容体酵素の阻害に感受性である腫瘍の治療又は予防に使用するための薬剤の製造における、請求項1〜14のいずれか1項に記載の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
  18. Axl又はc−Met受容体酵素の阻害に感受性である腫瘍を有する温血動物の治療又は予防方法であって、請求項1〜14のいずれか1項に記載の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の有効量を該動物に投与することを含む、上記方法。
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