JP2011203545A - 加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧接部を複数備える加熱定着装置において、定着部材へ記録材が巻きついた場合にも、記録材を容易に除去し、定着機能を回復させること。
【解決手段】定着部材30と加圧部材17との間の定着圧接部N1にシートを導入することで、前記シートを加熱する加熱装置において、少なくとも、前記定着部材又は前記加圧部材の外周面に加圧接触し加圧圧接部N2を形成する加圧接触部材16と、前記加圧部材17を前記定着部材30に加圧する第一加圧手段と、前記加圧接触部材16を前記定着部材30に加圧する第二加圧手段と、を有し、前記シートが前記定着圧接部における滞留を起こした場合には、前記シートを前記定着圧接部N1から引き抜くために必要な第一引抜力F1は、前記シートを前記加圧圧接部から引き抜くために必要な第二引抜力F2以上となることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子写真技術や静電記録技術を用いたプリンタや複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に搭載される加熱装置に関する。加熱装置には、記録材上の未定着画像を定着する定着装置や、記録材に定着された画像を加熱することにより画像の光沢度を増大させる光沢増大装置がある。
従来の電子写真プロセスを用いた画像形成装置における熱定着手段としての熱定着装置は、電子写真プロセス等の画像形成手段により記録材上に形成された未定着画像(トナー像)を記録材上に定着させるものである。定着方式としては、公知のハロゲンヒータを熱源とする熱ローラ式のものや、セラミックヒータを熱源とするフィルム加熱式のものが用いられている。
そして、近年、内部に熱源を持たない定着ローラ外周面に、加熱部材を当接させて加熱圧接部を形成し、外周面から加熱するものが提案されている。例えば、定着ローラ外周面にセラミックヒータや、小径の加熱ローラなどの加熱部材を接触させ、加熱部材により外表面のみを加熱する加熱装置(定着装置)が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、参照)。
これらは熱ローラ定着装置同様に安定性、耐久性に優れ、また、低熱容量の加熱部材で外部から定着ローラを加熱するため定着ローラの表面を急激に昇温させることが可能となり、ウォームアップ時間が熱ローラ定着装置に比べ短縮される。
定着圧接部に記録材を導入し、挟持搬送しながら加熱する定着装置では、記録材Pが、例えば薄くコシの弱い紙などである場合、記録材上の溶融したトナー像が粘着剤となって、定着部材に記録材が巻きついてしまうことがある。このような記録材の巻きつき等の紙詰まり(ジャム)が生じた場合、ユーザーは、記録材Pがローラに巻きついていない記録材P後端部をつかみ、定着圧接部に挟まった記録材を引き抜くことで、巻きついた記録材を除去する(ジャム処理)。このようなジャム処理を行って、定着装置の機能を回復させていた。
特開平06−075491号公報 特開2004−317788号公報 特開2002−123117号公報
しかしながら、図13に示すように、定着ローラ30の外周面にフィルム16が当接し、定着圧接部N1以外の加圧圧接部N2を備える構成では、巻きついた記録材が、定着圧接部から定着圧接部N1以外の加圧圧接部N2まで達してしまうことがある。
ユーザーは、図13(a)のA方向に加圧圧接部N2から記録材Pの一端を持って引き抜こうとするが、定着圧接部N1と加圧圧接部N2の複数箇所で記録材Pが挟まれ、それぞれが異なる力と方向へとブレーキがかかる。
加圧圧接部N2では記録材が動かず、定着圧接部N1だけから記録材が引き抜かれると、図13(b)のように記録材Pが定着ローラ30を締め付ける状態になり、定着ローラ30に過度の負荷がかかることがある。また、記録材Pが破れたりすると、記録材Pの除去が困難な状態になることがあった。
本発明は、上記の従来技術の問題点を解決するためになされたものである。その目的は、圧接部を複数備える加熱定着装置において、定着部材へ記録材が巻きついた場合にも、記録材を容易に除去し、定着機能を回復させることにある。
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、
定着部材と加圧部材との間の定着圧接部にシートを導入することで、前記シートを加熱する加熱装置において、
少なくとも、前記定着部材又は前記加圧部材の外周面に加圧接触し加圧圧接部を形成する加圧接触部材と、
前記加圧部材を前記定着部材に加圧する第一加圧手段と、
前記加圧接触部材を前記定着部材に加圧する第二加圧手段と、を有し、
前記シートが前記定着圧接部における滞留を起こした場合には、前記シートを前記定着圧接部から引き抜くために必要な第一引抜力は、前記シートを前記加圧圧接部から引き抜くために必要な第二引抜力以上となることを特徴とする。
上記構成を有するため、圧接部を複数備える加熱定着装置において、定着部材へ記録材が巻きついた場合にも、記録材を容易に除去し、定着機能を回復させることができる。
画像形成装置の概略構成図。 第1実施形態の定着装置の概略構成を示す模式的断面図。 セラミックヒータの概略構成を示す一部透視斜視図。 セラミックヒータ及びその周辺手段における接続関係を示すブロック図。 引抜力の測定方法を示す模式図。 画像形成装置におけるジャム処理方法を説明する模式的断面図。 第1実施形態の効果測定の結果を示す図表。 第3実施形態の定着装置の概略構成を示す模式的断面図。 第4実施形態の定着装置の概略構成を示す模式的断面図。 第5実施形態の定着装置の概略構成を示す模式的断面図。 第6実施形態の定着装置の概略構成を示す模式的断面図。 第7実施形態の定着装置の概略構成を示す模式的断面図。 定着部材への巻きつきジャム処理方法を説明する模式的断面図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
(画像形成部説明)
図1は本発明の第1実施形態における電子写真プロセスを用いた画像形成装置の概略構成図であり、例えばレーザプリンタの場合を示している。
以下、構成及び動作について説明する。画像形成装置としてのレーザプリンタ本体101(以下、本体101とする)は、記録材Pを収納する給送カセット102を有し、給送カセット102には、記録材Pを繰り出す給送ローラ105が設けられる。また、外付けの給送トレイ103を有し、給送トレイ103には、記録材Pを繰り出す給送ローラ104が設けられる。
そして、給送ローラ105の下流には記録材Pを同期搬送するレジストローラ対106と、トップセンサー151が設けられている。トップセンサー151によって検知された信号が後述のCPU23に伝達されることにより、レジストローラ位置での記録材Pの通過をCPU23が検知する。
また、レジストローラ対106の下流にはレーザスキャナ部107からのレーザ光に基づいて記録材P上にトナー像を形成する画像形成部108が設けられている。つまり、本実施形態のレーザプリンタにおいては、このレーザスキャナ部107と画像形成部108により画像形成手段が構成される。
さらに、画像形成部108の下流には記録材P上に形成されたトナー像を熱定着する加熱装置として定着装置109が設けられている。定着装置109の下流には記録材Pを排出する第一排出ローラ対111及び第二排出ローラ対140、記録の完了した記録材Pを積載する積載トレイ112が設けられている。
画像形成部108は、電子写真プロセスに必要な、感光体ドラム117、帯電ローラ119、現像器120、一次転写ローラ124、二次転写ローラ121、クリーナ122、中間転写体123等から構成される。
(定着装置 概略説明)
次に、プリンタ1に備えられた定着装置109に関して図2に基づき説明する。尚、図2は第1実施形態の定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。
定着装置109は、加圧体であり加熱体でもある円筒形状若しくは略円筒形状の回転可能な定着ローラ30(定着部材)を有する。定着ローラ30の上部には、定着ローラ30の外周面に加圧接触し加圧圧接部N2を形成する無端帯状のフィルム16(加圧接触部材)が当接するように配設される。そして、フィルム16の内部には、セラミックヒータ15(熱源)と温度検知体たるサーミスタ感温検知センサー(以下、サーミスタ18と略称する。)とが備えられる。定着ローラ30の下部で記録材Pを介して対向する位置には、加圧体たる円柱状若しくは略円柱状の回転自在な加圧ローラ17が配設される。
定着ローラ30と加圧ローラ17は、第一加圧手段41により圧接され、定着圧接部N1を形成する。またセラミックヒータ15と定着ローラ30は、フィルム16を介して第二加圧手段42により圧接され、加圧圧接部N2を形成する。
図1に示すように、定着装置109の定着圧接部N1より下流側には、第一排出ローラ対111と排出センサー152を備える。排出センサー152はCPU23に接続される。このため、記録材の通過を検知できる。
(定着各部品説明)
図2に示す定着装置109に備えられたセラミックヒータ15は、定着装置109の本体に取り付けられたホルダ19にて支持されている。セラミックヒータ15について説明する。図3はセラミックヒータ15の概略構成を示す一部透視斜視図である。
図3に示すように、セラミックヒータ15は、基板15A、発熱抵抗体15B、保護層15Cから構成される。
基板15Aは、アルミナ、窒化アルミ等のセラミックを主成分とし、薄板状に形成される。発熱抵抗体15Bは、銀、パラジウム等を主成分とし、基板15Aの一方の面に形成される。基板15Aの他方の面にはサーミスタ18が当接して配置される。また、保護層15Cは、ガラス又はフッ素樹脂、ポリイミド等の耐熱樹脂を主成分とし、発熱抵抗体15Bのある面を、フィルム16との摺接等から保護するようにコートしたものである。
図4はセラミックヒータ及びその周辺手段における接続関係を示すブロック図である。
図4に示すように、セラミックヒータ15を構成する発熱抵抗体15Bは、トライアック20を介して商用電源21から通電を受けるようになっている。よって、商用電源21からの通電を受けた発熱抵抗体15Bが発熱することによりセラミックヒータ15による加熱が行われる。また、サーミスタ18からの信号はA/D変換回路22を介してCPU23に伝達される。
定着装置109に備えられたフィルム16は、図2に示すように、その内周長がホルダ19の外周長より所定長長く採られる。このため、フィルム16は、ホルダ19に無張力にて外嵌されると共に、定着ローラ30の回転に従動しながらホルダにより規定方向にガイドされる。尚、ここで定着ローラ30の回転は定着装置109本体の外部に設けられた駆動機構(図示せず)によりなされる。
また、フィルム16は、ポリイミドを主成分とする無端帯状体の外周面にPFAを主成分とする無端帯状体を被覆するという二層構造が採用されている。
定着ローラ30は、芯金30A、弾性層30B、離型層30Cを有する。芯金30Aは、鉄、SUS、アルミニウム等からなる円柱状若しくは略円柱状の回転自在な円筒部材である。弾性層30Bは、芯金30Aの外周面に形成され、シリコーンゴム等を主成分とする。そして、定着ローラ30の最外層には離型層30Cが形成される。離型層30Cは、PTFE、PFA又はFEP等などを主成分とする。定着ローラ30はこの構成にて、駆動機構から芯金30Aのローラ軸線方向に対する端部に駆動力を受けることにより回転駆動される。
加圧体たる加圧ローラ17は、芯金17A、弾性層17B、離型層17Cを有する。芯金17Aは、アルミニウム等を主成分とする円柱状若しくは略円柱状の回転自在な円筒部材である。弾性層17Bは、芯金17Aの外周面に形成され、シリコーンゴム等を主成分とする。離型層17Cは、加圧ローラ17の最外層に形成され、PTFE、PFA又はFEP等などを主成分とする。加圧ローラ17はこの構成により、回転駆動されている定着ローラ30の回転に従動回転するようになっている。
(引抜力Fの測定方法)
引抜力Fの測定方法は、次に示すとおりである。図5は引抜力Fの測定方法を示す模式図である。
図5に示すように、定着圧接部N1における第一引抜力F1を測定する場合には、記録材Pを、先端から50mmの位置で定着圧接部N1に挟み、後端の長手中央部に接着したワイヤーを引っ張る。そして、定着ローラ30の外周接線方向へ引き抜くときの力を、デジタルフォースゲージ150にて測定する。ここで、記録材Pとしては試験紙Xerox製4200坪量75g紙LTRサイズ紙を用い、デジタルフォースゲージ150はSHIMPO製 型番FGN10を用いた。加圧圧接部N2における第二引抜力F2も同様に、加圧圧接部N2から試験紙を引き抜いて測定する。
本実施形態における定着装置109では、これらの引抜力F1、F2の関係を次のように設定する。即ち、定着圧接部N1から記録材Pを引き抜くのに必要な第一引抜力が、加圧圧接部N2から記録材Pを引き抜くのに必要な第二引抜力以上(F1≧F2)となるように設定する。
引抜力F1、F2の調整は、フィルム16の定着ローラ30への加圧力、加圧ローラ17の定着ローラ30への加圧力、フィルム16表面、加圧ローラ17表面の材質、表面性を変更することにより可能である。
例えば、フィルム16の定着ローラ30への加圧力を、加圧ローラ17の定着ローラ30への加圧力よりも同じか又は小さくすることとしてもよい。
また、一般に、同じフッ素樹脂でもPFAよりもPTFEの方が摺動性に優れており、引抜き力を小さくすることができる。このため、フィルム16の表面をPTFEとPFAのブレンド樹脂で被覆し、加圧ローラ17表面をPFA樹脂で被覆することとしてもよい。
(動作説明)
定着装置及び画像形成装置の動作を図1を用いて説明する。
本体101が、不図示のコントローラにプリント信号を受け取る。すると、定着ローラ30は駆動回転され、フィルム16及び加圧ローラ17も合わせて従動回転される。
セラミックヒータ15には通電が開始され、サーミスタ18で検知されたセラミックヒータ15の温度が所定の目標温度となるよう制御される。
定着ローラ30表面は、フィルムを介してセラミックヒータ15から加熱されて、所定の温度まで昇温する。所定のタイミングで、給送カセット102から給送ローラ105によって給送された記録材Pは、レジストローラ対106によって画像形成部108に送られる。
記録材P先端がレジストローラ対106に送られると、レジストローラ位置に配置されたトップセンサー151が記録材P通過を検知する。画像形成部108によって未定着トナー画像を転写された記録材Pは、定着装置109の定着圧接部N1へ導入される。
定着圧接部N1に導入された記録材Pは、フィルム16を介してセラミックヒータ15から加熱された定着ローラ30と加圧ローラ17の間で挟持搬送されながら、前記未定着トナー画像が溶融して記録材上に半永久定着される。
定着圧接部N1で定着された記録材Pは、第一排出ローラ対111、第二排出ローラ対140を経て、積載トレイ112に排出される。
記録材Pの先端が第一排出ローラ対111に送られると、排出ローラ位置に配置された排出センサー152が記録材P通過を検知する。
一連のプリント動作が正常に行われる場合、トップセンサー151が記録材P先端を検知してから、所定の時間(トップセンサー151と排出センサー152の距離から計算された移動時間)後に、排出センサー152が記録材先端を検知することになる。また同様に、トップセンサー151が記録材P後端を検知してから、所定の時間後に、排出センサー152が記録材P後端を検知することになる。
トップセンサー151が記録材P先端を検知してから所定の時間後に、排出センサー152が記録材P先端を検知できない場合、記録材Pが定着装置内で定着ローラ巻きつきや紙詰まりなどの滞留(ジャム)を起こしたと判断する。この場合、画像形成を停止し、定着ローラ30及び第一排出ローラ対111の駆動、セラミックヒータ15への電力供給を停止する。
ここで、巻きつきジャムについて説明する。
定着ローラ30表面には離型性の良いフッ素樹脂などからなる表層が形成されている。また定着圧接部N1内でトナーが溶融すると、トナーに内包されたワックスが染み出し、定着ローラ30と記録材Pとの分離を助ける。通常は、これらの力で定着圧接部N1通過後に、記録材Pのコシによって、記録材Pは定着ローラ30から分離し、無事に排出される。
しかし、定着圧接部N1でトナーを溶融し過ぎると、トナーの表面張力が小さくなって付着しやすくなり、定着ローラ30の表層に対する粘着性が増える。また、逆に、トナーが溶融しきれないと、ワックスが十分に染み出さなくなる。不適正な温度で定着させようとした場合、定着ローラ30表面と記録材P上のトナーとの粘着力が記録材Pのコシを上回ることがある。すると、定着ローラ30に記録材Pが貼り付いたまま、記録材Pが定着ローラ30とともに回転して加圧圧接部N2まで侵入し、巻きつきジャムがおこる可能性がある。
記録材P上のトナー像を溶融定着させ、無事に定着ローラ30から分離するために適切な定着ローラ30表面の温度及び熱量は、記録材Pの坪量、つまり熱容量によって大きく変わる。したがって、例えば坪量が50g/m程度の薄紙から、200g/m程度の厚紙まで、同じ温度で良好に定着させるのは難しい。
ユーザーに使用される可能性のある多種多様な記録材に対して、適切な定着温度を持つ定着モードを、自動的あるいはユーザーによって確実に選択させることは困難である。よって、定着ローラ30への巻きつきジャムを完全に防ぐのは困難である。
定着ローラ30に巻きついた記録材P先端が加圧圧接部N2まで達する前に、ジャムを判断し、定着ローラ30の駆動を停止するのが望ましいが、以下に述べる問題があり、実際には難しい。
まず、定着圧接部N1から排出センサー152の距離が、定着圧接部N1から加圧圧接部N2までの距離よりも近くなければならないが、排出センサー152が定着ローラ30の発する熱によって正常に動作しないおそれがあり、あまり近くには配置できない。また、トップセンサー151と排出センサー152の検知精度によってジャムと判断できるまでに時間がかかる。また、ギヤやモータの空転などにより、定着ローラ30の駆動を停止しようとしてから、実際に止まるまでには時間がかかる。これらの理由があるため、本実施形態では次のようにジャム処理を行う。図6は画像形成装置におけるジャム処理方法を説明する模式的断面図である。
ジャムが発生した場合、CPU23は、ジャム発生の警告LEDを点灯させるなどして、ユーザーにジャムの発生を知らせる。ここで、図6のように、ユーザーは、画像形成部108と定着装置109の間のジャム処理用ドア40を開き、記録材Pの後端を本体101の外部方向(図6のA方向)に引っ張って、記録材Pを引き抜く。このように、ジャム処理が行われる。
本実施形態では、定着圧接部N1と加圧圧接部N2から記録材Pを引き抜く力である第一引抜力F1と第二引抜力F2は、F1≧F2となるよう設定されている。
この構成では、定着ローラ30に記録材Pの巻きつきが発生し、記録材Pが加圧圧接部N2まで達してしまったときでも、第一引抜力F1の力によって、定着圧接部N1からも加圧圧接部N2からも記録材Pを引き抜くことができる。また、記録材Pは、定着圧接部N1において定着ローラ30表面とずれることなく、定着ローラ30を従動回転させながら引き抜くことができる。
また、ユーザーが記録材Pを引っ張り、記録材Pが引き抜かれていく際、図5に示すように、加圧圧接部N2から記録材Pが引き抜かれていく速度S2は、定着圧接部N1から記録材Pが引き抜かれていく速度S1以下となる。
もし、本実施形態とは逆に、F1<F2の構成の場合、F1の力で定着圧接部N1から記録材Pを引き抜くことができるが加圧圧接部N2では引き抜くことが出来ない。ここで、定着圧接部N1で、記録材Pと定着ローラ30が滑らなければ、定着ローラ30は記録材Pに引かれて回転しようとする。しかし加圧圧接部N2ではブレーキがかかってしまう。この結果、定着ローラ30表面にシワが出来たり、弾性層30Bを過度の負荷がかかるおそれがある。また、弾性層30Bが弾性変形して、定着圧接部N1だけから記録材Pが引き抜かれ、定着ローラ30が記録材Pによって締め付けられてしまう。また、定着圧接部N1で、記録材Pと定着ローラ30が滑ってしまっても、定着圧接部N1だけから記録材Pが先行して引き抜かれ、定着ローラ30が記録材Pによって締め付けられてしまう。記録材Pが定着ローラ30表面を締め付けると、締め付けた部分で定着ローラ30表面への圧力となり、ジャム処理に必要な力が増大する。ユーザーが引っ張るほど、引抜力は増大し、ジャム処理は困難となる。さらに、無理に引き抜こうとすると、締め付けられた定着ローラ30に過負荷がかかるおそれがある。また、記録材Pが破れてしまうとジャム処理は更に困難になる。
(効果測定)
本実施形態における定着装置の効果を実験により確認した。まず、実験に用いた本実施形態における定着装置の構成を示す。
セラミックヒータ15は、厚み1.0mm幅7.0mmのアルミナからなる基板15A上に、銀とパラジウムからなる厚み10μm、幅4.0mmの発熱抵抗体15Bを備えたもので、保護層15Cとして厚み60μmのガラス層で覆われている。フィルム16は、厚み30μmのSUSからなるフィルム基層上に、厚み20μmのPFA樹脂からなる離型層を備えている。
定着ローラ30は、アルミ製の外径14mmの芯金30A上に、厚み3.0mmの熱伝導率0.2W/m・Kのシリコーンゴムからなる弾性層30Bを形成し、最外層に厚み20μmのPFA樹脂からなる離型層30Cを設けている。
加圧ローラ17は、アルミ製の外径14mmの芯金17A上に、厚み3.0mmの熱伝導率0.2 W/m・Kのシリコーンゴムからなる弾性層17Bを形成し、最外層に厚み20μmのPFA樹脂からなる離型層17Cを設けている。
そして、定着圧接部N1から記録材Pを引き抜くのに必要な第一引抜力F1と、加圧圧接部N2から記録材Pを引き抜くのに必要な第二引抜力F2とをそれぞれ測定した。測定に際しては、セラミックヒータ15と定着ローラ30との加圧力、定着ローラ30と加圧ローラ17との加圧力をそれぞれ変えて測定した。そして、それぞれの構成でジャム処理試験を行った。
ジャム処理試験の内容を以下に示す。試験紙Xerox製4200坪量75g紙LTRサイズ紙を、定着ローラに巻き付けながら、定着圧接部N1から加圧圧接部N2まで挟み、試験用の記録材Pの先端10mmが加圧圧接部N2から出るようにセットする。記録材Pの後端50mm付近を片手でつかみ、定着圧接部N1から定着ローラ30外周接線方向へ真っ直ぐ引き抜く。
この結果、10回の試験結果で1度も問題がなければ○、問題があった場合を×と記入した。この結果を図7に示す。図7は第1実施形態の効果測定の結果を示す図表である。
ジャム処理試験の結果、図7に示すように、F1<F2である検討1から検討4は、記録材Pが定着ローラ30を締め付けて、記録材Pを引っ張ることが困難となった。さらに引っ張ると記録材Pが破れ、ジャム処理不能なまま残留してしまった。また、検討1から検討2は定着ローラ30表層が破損した。F1≧F2である検討5から検討7では、記録材Pが定着ローラ30を締め付けることなく、無事にジャム処理することができた。
以上説明したように、本実施形態では、圧接部を複数備える加熱定着装置において、加圧圧接部N2での第二引抜力F2と、定着圧接部N1での第一引抜力F1の関係を、F1≧F2とした。これによって、定着装置109でのジャムが起こった場合にも、定着ローラ30が記録材Pに締め付けられることがない。このため、巻きついた記録材Pを容易に除去することができ、定着機能を容易に回復させることができる。
〔第2実施形態〕
本実施形態では、部材の圧接力を調整する減圧機構を有する構成について説明する。前述と同様の構成については同符号を付して説明を省略する。
本実施形態においては、通常運転時の第一引抜力F1と第二引抜力F2の関係については特に限定せず、第一加圧手段41及び第二加圧手段42を、減圧機構を具備する加圧手段としたものである。
第一加圧手段41及び第二加圧手段42は、定着ローラ30と加圧ローラ17のそれぞれに対する加圧力を増加させるのみならず、加圧力を減少させる減圧機構を備える。このため、第一加圧手段41及び第二加圧手段42は、加圧力を加圧側及び減圧側の双方に変化させることができる。加圧力の調整はCPU23からの指令に応じて行われる。
この構成により、ジャムが検知された場合には、第一加圧手段41及び第二加圧手段42の減圧機構の作用により、定着圧接部N1にかかる第一圧力P1と加圧圧接部N2にかかる第二圧力P2をそれぞれ弱めることができる。
第一加圧手段41及び第二加圧手段42は、ジャム処理を行う段階において、減圧する。具体的には、定着圧接部N1から記録材Pを引き抜くのに必要な第一引抜力F1bと加圧圧接部N2から記録材Pを引き抜くのに必要な第二引抜力F2bとの関係が、F1b≧F2bとなるように減圧する。
記録材Pの巻きつきジャムが発生した場合、センサーがジャムを検知する。すると、CPU23は。画像形成を停止し、定着ローラ30及び排出ローラ対111の駆動、セラミックヒータ15への電力供給を停止する。そして、第一加圧手段41及び第二加圧手段42の減圧機構によって、定着圧接部N1にかかる圧力と加圧圧接部N2にかかる圧力とをそれぞれ弱める。この結果、F1b≧F2bとなった引抜力の関係によって、記録材Pを容易に引き抜くことができる。
〔第3実施形態〕
本実施形態では、部材の圧接力を調整する減圧機構を有する構成について説明する。前述と同様の構成については同符号を付して説明を省略する。図8は第3実施形態の定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。
本実施形態においては、第1実施形態のようにセラミックヒータ15にフィルム16を外嵌せず、図8に示すように、セラミックヒータ15を直接又は保護部材などを介して定着ローラ30に摺動接触させて加圧圧接部N2を形成する。
具体的には、セラミックヒータの保護層15Cの上層に、定着ローラ30との摺動性を高め、トナーなどの付着を防ぐ目的で摺動層21D(加圧接触部材)を構成する。例えば、摺動層21Dを、フッ素樹脂などの摺動性、離型性が良好な材料とし、厚さ10μmから30μm程度の厚みで形成する。あるいは、通電発熱抵抗層の上に、直接、フッ素樹脂などからなる厚さ10μmから100μm程度の保護層を形成し、発熱体の絶縁保護層と摺動層を兼ねる構成としてもよい。
また、セラミックヒータ15の定着ローラ30側(表面側)に保護シートを設け、セラミックヒータ15と定着ローラ30の間に保護シートを介在させながら加圧圧接部N2を形成してもよい。
保護シートは、ステンレス(SUS)やニッケル(Ni)、チタン(Ti)、銅(Cu)等の金属製部材を用いる。または、シート基層と、シート基層の定着ローラ側に形成したシート状保護部材としてもよい。この場合、シート基層は、ポリイミド(PI)等の耐熱性樹脂に金属粒子、や金属酸化物、人工ダイアモンド、グラファイト等の粉末より成る高熱伝導フィラを大量に混入した厚さ30〜100μmを用いる。また、シート状保護部材は、例えばフッ素樹脂などからなる離型層を厚さ10〜30μmに形成するか、フッ素樹脂単体で、厚さ30〜100μmのシート状に形成する。
本実施形態においても、定着圧接部N1における第一引抜力F1と、加圧圧接部N2における第二引抜力F2との関係を、F1≧F2となるように設定する。
加圧圧接部N2では、定着ローラ30とセラミックヒータ15は摺擦しながら圧接しているため、加圧圧接部N2に記録材Pが挟まった場合の引抜力は高くなりやすい。しかし、定着ローラ30への加圧力、材質、表面性を変更することによりF1≧F2とする。
具体的には、例えば、フィルム16の定着ローラ30への加圧力を、加圧ローラ17の定着ローラ30への加圧力の20%〜10%となるように小さくする。また、例えば、定着ローラ30と摺動接触するセラミックヒータ15の保護層のフッ素樹脂をPTFEとPFAのブレンド樹脂とすることで摺動性を高める。また、フッ素樹脂中にグラファイトなどの摺動性を高める無機フィラ−を分散する。
このように、引抜力の関係をF1≧F2とすることによって、ジャム処理時に定着ローラ30が記録材Pに締め付けられること無く、記録材Pを容易に引き抜くことができる。
〔第4実施形態〕
本実施形態では、加熱部材を熱ローラ51を用いた構成について説明する。前述と同様の構成については同符号を付して説明を省略する。図9は第4実施形態の定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。
本実施形態においては、図9に示すように、定着ローラ30と加圧圧接部N2を形成する加熱部材を、ハロゲンヒータ50を内蔵した熱ローラ51(加圧接触部材)とする。熱ローラ51は、例えば、芯金51AとしてSUS、鉄、アルミなどを主材料とした、厚み0.3から3mmの中空円筒部材である。熱ローラ最外層には、PTFE、PFA等などのフッ素樹脂を主成分とする離型層51Cを形成する。
本実施形態においても、定着圧接部N1における第一引抜力F1と、加圧圧接部N2における第二引抜力F2との関係を、F1≧F2となるように設定する。
引抜力F1、F2の調整は、例えば、熱ローラ51の定着ローラ30への加圧力を、加圧ローラ17の定着ローラ30への加圧力よりも小さくすることにより行う。また、例えば、熱ローラ51の離型層51CをPTFEとPFAのブレンド樹脂とし、加圧ローラ17の離型層をPFA樹脂とする。また、例えば、離型層51Cのフッ素樹脂中にグラファイトなどの摺動性を高める無機フィラ−を分散する。
このように、引抜力の関係をF1≧F2とすることによって、ジャム処理時に定着ローラが記録材Pに締め付けられること無く、記録材Pを容易に引き抜くことができる。
〔第5実施形態〕
本実施形態では、加圧部材として板状加圧部材96を用いた構成について説明する。前述と同様の構成については同符号を付して説明を省略する。図10は第5実施形態の定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。
本実施形態においては、図10に示すように、加圧部材を定着ローラ30と摺動接触させる板状加圧部材96とする。板状加圧部材96は、例えば、SUM材等からなる支持体90の上に、断熱部材または断熱層91を形成し、さらに摺動離型層92を形成して構成する。
板状加圧部材96の摺動離型層92は、記録材Pの搬送を妨げないよう摺動性に優れた材料が望ましく、また、定着ローラ30上へ転移したトナーなどが付着しないよう離型性に優れた材料が望ましい。例えば、フッ素樹脂製のシートを接着またはコーティングし、摺動離型層として形成したものが適する。
定着圧接部N1では、定着ローラ30と板状加圧部材96は摺擦しながら当接する。
本実施形態においても、定着圧接部N1における第一引抜力F1と、加圧圧接部N2における第二引抜力F2との関係を、F1≧F2となるように設定する。
上述の引抜力F1、F2の関係とするため、例えば、フィルム16の定着ローラ30への加圧力を、加圧ローラ17の定着ローラ30よりも小さい加圧力とする。また、例えば、フィルム16の表面をPTFEとPFAのブレンド樹脂で被覆し、板状加圧部材表面をPFA樹脂で被覆する。
このように、引抜力の関係をF1≧F2とすることによって、ジャム処理時に定着ローラが記録材Pに締め付けられること無く、記録材Pを容易に引き抜くことができる。
〔第6実施形態〕
本実施形態では、定着ローラ30がハロゲンヒータ50を内蔵した熱ローラである構成について説明する。前述と同様の構成については同符号を付して説明を省略する。図11は第6実施形態の定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。
本実施形態では、定着ローラ30がハロゲンヒータ50を内蔵し、定着ローラ30内部と外部から加熱することで、ウォームアップタイムを短縮する。
定着ローラ30は、例えばSUS、鉄、アルミなどを主材料とした、厚み0.3から3mmの中空円筒部材である。定着ローラ30の外層にはシリコーンゴムを主成分とする弾性層51Bを設け、最外層には、PTFE、PFA等などのフッ素樹脂を主成分とする離型層51Cを形成する。
本実施形態においても、定着圧接部N1における第一引抜力F1と、加圧圧接部N2における第二引抜力F2との関係を、F1≧F2となるように設定する。
上述の引抜力F1、F2の関係とするため、例えば、フィルム16の定着ローラ30への加圧力を、加圧ローラ17の定着ローラ30よりも小さい加圧力とする。また、例えば、フィルム16の表面をPTFEとPFAのブレンド樹脂で被覆し、板状加圧部材表面をPFA樹脂で被覆する。
このように、引抜力の関係をF1≧F2とすることによって、ジャム処理時に定着ローラが記録材Pに締め付けられること無く、記録材Pを容易に引き抜くことができる。
〔第7実施形態〕
本実施形態では、加圧ローラ17にも加熱部材を加圧接触させる構成について説明する。前述と同様の構成については同符号を付して説明を省略する。図12は第7実施形態の定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。
本実施形態では、図12に示すように、加圧ローラ17にも、加熱部材を加圧接触させて加熱圧接部N3を形成する。定着ローラ30に加えて加圧ローラ17も外部から加熱することで、ウォームアップタイムをより短縮する。加熱部材は、ハロゲンヒータ50を内蔵した熱ローラ51とする。
本実施形態においても、定着圧接部N1における第一引抜力F1と、加圧圧接部N2における第二引抜力F2との関係を、F1≧F2となるように設定する。
また、加熱圧接部N3から記録材Pを引き抜くのに必要な第三引抜力F3と、定着圧接部N1から記録材Pを引き抜くのに必要な引抜力F1の関係も、F1≧F3となるように設定する。
上述の引抜力F1、F2、F3の関係とするため、例えば、熱ローラ51の定着ローラ30への加圧力と、熱ローラ51の加圧ローラ17への加圧力を、加圧ローラ17の定着ローラ30への加圧力よりも小さくする。また、例えば、熱ローラ51の離型層51CをPTFEとPFAのブレンド樹脂とし、定着ローラ30、加圧ローラ17の離型層をPFA樹脂とする。また、例えば、熱ローラ51の離型層51Cのフッ素樹脂中にグラファイトなどの摺動性を高める無機フィラ−を分散する。
このように、引抜力の関係をF1≧F2とすることによって、ジャム処理時に定着ローラが記録材Pに締め付けられること無く、記録材Pを容易に引き抜くことができる。
また、引抜力の関係をF1≧F3とすることによって、ジャム処理時に加圧ローラ側に巻きついた記録材Pも容易に引き抜くことができる。
F1 …第一引抜力
F2 …第二引抜力
N1 …定着圧接部
N2 …加圧圧接部
P …記録材
15 …セラミックヒータ
16 …フィルム
17 …加圧ローラ
30 …定着ローラ
41 …第一加圧手段
42 …第二加圧手段
109 …定着装置

Claims (5)

  1. 定着部材と加圧部材との間の定着圧接部にシートを導入することで、前記シートを加熱する加熱装置において、
    少なくとも、前記定着部材又は前記加圧部材の外周面に加圧接触し加圧圧接部を形成する加圧接触部材と、
    前記加圧部材を前記定着部材に加圧する第一加圧手段と、
    前記加圧接触部材を前記定着部材に加圧する第二加圧手段と、を有し、
    前記シートが前記定着圧接部における滞留を起こした場合には、前記シートを前記定着圧接部から引き抜くために必要な第一引抜力は、前記シートを前記加圧圧接部から引き抜くために必要な第二引抜力以上となることを特徴とする加熱装置。
  2. 前記加圧接触部材は、熱源を備えることを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  3. 前記第一加圧手段又は前記第二加圧手段は、加圧力を変化させることができることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の加熱装置。
  4. 前記第一加圧手段又は前記第二加圧手段は、前記シートが前記定着圧接部における滞留を起こした後に、加圧力を減少させることを特徴とする請求項3に記載の加熱装置。
  5. 前記定着部材は、回転可能な円筒形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の加熱装置。
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