JP2005091545A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 剥離部材を加熱部材と所定間隔を隔てて精度よく配置して、定着媒体の侵入を防止すると共に、剥離されずに搬送された場合でも、温度検知手段と接触しないように定着媒体を案内することが可能な定着装置、および、その定着装置を備える画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 加熱ローラ26と加圧ローラ27との接触部分に対して、加熱ローラ26の回転方向下流側において、加熱ローラ26の表面にサーミスタ34を対向配置し、そのサーミスタ34に対して、加熱ローラ26の軸方向両側にサイドガイド部材64と、加熱ローラ26の回転方向下流側にそれらサイドガイド部材64の間に架設される規制ガイド部材65とを設ける。また、加熱ローラ26の回転方向において、接触部分とサーミスタ34との間に、加熱ローラ26の表面と所定間隔を隔てて、用紙3を剥離するための剥離板33を設ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、定着装置およびその定着装置を備える画像形成装置に関する。
レーザプリンタなどの画像形成装置では、通常、加熱ローラおよび加圧ローラを備える定着装置が設けられており、用紙が加熱ローラと加圧ローラとの間を通過する間に、用紙上に転写されたトナー像を熱定着させている。
このような定着装置には、用紙が加熱ローラに巻き付くことを防止するために、加熱ローラと加圧ローラとの接触部分よりも加熱ローラの回転方向下流側に、その加熱ローラと接触する剥離爪をローラの軸方向に複数箇所設けて、その剥離爪によって、定着後の用紙を加熱ローラから引き剥がすようにするものが知られている。
また、画像領域内では定着用回転体との間に微小間隔を有する分離ガイドを、最大画像領域外で定着用回転体に接触させて、その分離ガイドにより定着用回転体からトナー像支持材を分離するものが知られている(特許文献1参照。)。
また、このような定着装置において、加熱ローラには、その加熱ローラ内にハロゲンヒータが設けられ、加熱ローラの表面近傍にサーミスタが設けられている。加熱ローラの熱定着温度は、サーミスタで検知された温度に基づいて、ハロゲンヒータが制御されることにより、設定されている。
このサーミスタは、剥離爪よりも加熱ローラの回転方向下流側に設けられており、通常、用紙と接触することはないが、用紙が剥離爪によって加熱ローラから剥離しない場合には、その用紙がさらに搬送されるとサーミスタに接触して、サーミスタの変形を生じる可能性がある。
そのため、たとえば、加熱ローラにおけるサーミスタとの対向部分の回転方向上流側および回転方向下流側に、変形防止部材を設けて、加熱ローラから剥離しない用紙を、変形防止部材で加熱ローラに沿うように案内することにより、サーミスタの変形を防止することが提案されている(特許文献2参照。)。
特開平2−208679号公報 特開2000−98775号公報
しかし、特許文献1に記載される方法では、分離ガイドが加熱ローラに対して非接触であることから、分離ガイドおよび加熱ローラの損傷、摩耗、分離ガイドへのゴミ、現像剤の付着等を防止することはできるが、分離ガイドと加熱ローラ表面との間の隙間を用紙が侵入しないように小さく形成する必要があることから、分離ガイドと定着用回転体との間の厳密な寸法精度、及び取り付け構造が要求される。
また、分離ガイドと加熱ローラとの間に隙間が形成される構成の場合、加熱ローラから用紙が分離されずにサーミスタ側に侵入することも考えられ、このような場合に、特許文献2に記載される方法では、サーミスタの加熱ローラの回転方向における上流側と下流側で変形防止部材により用紙が案内されるため、その上流側と下流側付近ではサーミスタとの接触を回避することができるが、2ヶ所の変形防止部材同士の間の区間では、用紙を案内する構成がないため、両者間の用紙の橋渡しがスムーズに行われず、サーミスタに接触する可能性がある。特に、サーミスタは、変形防止部材同士の間に配置されていることから、この間において用紙を確実に案内することが要求される。
また、一旦サーミスタの下方を通過した用紙がその先でジャムになり下流側から上流側に引き抜かれるような場合にも、サーミスタの下方を通過するジャム状態の用紙を案内する構成がないため、サーミスタと接触して損傷させる可能性がある。
本発明の目的は、加熱部材から剥離されずに侵入した定着媒体と温度検知手段とが接触して、温度検知手段が損傷することを防止することであり、そのために、剥離部材を加熱部材と所定間隔を隔てて精度よく配置して、定着媒体の侵入を防止すると共に、剥離されずに搬送された場合でも、温度検知手段と接触しないように定着媒体を案内することが可能な定着装置、および、その定着装置を備える画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、加熱部材と、その加熱部材に圧接される加圧部材とを備え、定着媒体を搬送しながら定着させる定着装置であって、前記加熱部材に対向して配置され、前記加熱部材の温度を検知する温度検知手段と、その温度検知手段における前記加熱部材の長手方向の少なくとも一側に、前記加熱部材表面と間隔を有して近接配置され、前記加熱部材から剥離されずに前記温度検知手段近傍へ搬送された前記定着媒体を前記加熱部材に沿うように案内する案内手段とを備えたことを特徴としている。
このような構成によると、案内手段が温度検知手段に対して加熱部材の長手方向の少なくとも一側に配置されるので、この案内手段によって、加熱部材から剥離されずに温度検知手段近傍へ搬送された定着媒体を、温度検知手段の側方において、加熱部材に沿うように案内することができる。そのため、温度検知手段における加熱部材の回転方向の上流側から下流側への定着媒体のスムーズな橋渡しを達成することができ、この間において定着媒体を確実に案内して、温度検知手段に対する定着媒体の接触を確実に防止することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記加熱部材と前記加圧部材とは、前記定着媒体を両者間で挟持して搬送するように回転駆動され、前記加熱部材と前記加圧部材との間を現像剤像が形成された前記定着媒体が通過することにより、前記現像剤像が前記定着媒体上に定着されることを特徴としている。
このような構成によると、加熱部材と加圧部材とで定着媒体を搬送しながら、現像剤像を定着媒体上に定着させることができる。その結果、効率のよい定着を達成することができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記温度検知手段に対する前記加熱部材の回転方向下流側であって、前記案内手段に対して交差する方向に、前記加熱部材表面と間隔を有して延設される規制手段を備えたことを特徴としている。
このような構成によると、案内手段によって温度検知手段よりも加熱部材の回転方向下流側に案内された定着媒体が、ジャムを生じた場合に、そのジャムを生じた定着媒体を加熱部材の回転方向上流側に搬送しようとしても、規制手段によって、そのジャムを生じた定着媒体の加熱部材の回転方向上流側、即ち温度検知手段への搬送が規制される。そのため、ジャムを生じた定着媒体が温度検知手段に当接することによる、温度検知手段の損傷を防止することができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明において、前記案内手段と前記加熱部材表面との間隔が、1.5mm以下であることを特徴としている。
このような構成によると、案内手段と加熱部材表面との間隔を1.5mm以下に設定することで、定着媒体を加熱部材に沿わせて案内することができる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の発明において、前記加熱部材を覆うカバー部材を備え、前記案内手段と前記規制手段とが、前記カバー部材に設けられていることを特徴としている。
このような構成によると、案内手段と規制手段とがカバー部材に設けられているので、部品点数の低減化と、構成の簡略化を図ることができる。また、カバー部材の取り付けによって、案内手段および規制手段の位置決めを達成することができる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項3ないし5のいずれかに記載の発明において、前記案内手段と前記規制手段とは、前記カバー部材に樹脂一体成形であることを特徴としている。
このような構成によると、案内手段と規制手段とが、カバー部材に樹脂一体成形であるので、案内手段および規制手段をカバー部材とともに、簡易かつ精度よく形成することができる。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の発明において、前記加熱部材を回転可能に支持する支持部材と、前記加熱部材と前記加圧部材との接触位置よりも、前記加熱部材の回転方向下流側であり、かつ、前記温度検知手段よりも前記加熱部材の回転方向上流側に設けられ、定着後の前記定着媒体を前記加熱部材から剥離するための剥離部材を備え、前記剥離部材は、前記加熱部材表面と所定間隔を隔てて対向する剥離部と、前記支持部材と当接することにより、前記剥離部と前記加熱部材表面との間隔を所定間隔に保つために位置決めを行なう位置決め部とを備えることを特徴としている。
このような構成によると、剥離部材の剥離部が、加熱部材表面と所定間隔を隔てて対向するので、これらの接触による損傷や摩耗さらには異音の発生を防止しつつ、加熱部材から定着媒体を剥離部により剥離することができる。しかも、剥離部材の位置決め部が、加熱部材の支持部材と当接して、剥離部と加熱部材表面との間隔を所定間隔に保つため、これらの間隔を厳密な寸法精度で保持することができる。また、剥離部材の位置決め部を支持部材に当接させることで、剥離部材の高温対策や、可動部材に対する位置決め対策を不要とすることができる。
また、請求項8に記載の発明は、加熱部材と、その加熱部材に圧接される加圧部材とを備え、定着媒体を搬送しながら定着させる定着装置であって、前記加熱部材に対向して配置され、前記加熱部材の温度を検知する温度検知手段と、前記加熱部材を回転可能に支持する支持部材と、前記加熱部材と前記加圧部材との接触位置よりも、前記加熱部材の回転方向下流側であり、かつ、前記温度検知手段よりも前記加熱部材の回転方向上流側に設けられ、定着後の前記定着媒体を前記加熱部材から剥離するための剥離部材とを備え、前記剥離部材は、前記加熱部材表面と所定間隔を隔てて対向する剥離部と、前記支持部材と当接することにより、前記剥離部と前記加熱部材表面との間隔を所定間隔に保つために位置決めを行なう位置決め部とを備えることを特徴としている。
このような構成によると、剥離部材の剥離部が、加熱部材表面と所定間隔を隔てて対向するので、これらの接触による損傷や摩耗さらには異音の発生を防止しつつ、加熱部材から定着媒体を剥離部により剥離することができる。しかも、剥離部材の位置決め部が、加熱部材の支持部材と当接して、剥離部と加熱部材表面との間隔を所定間隔に保つため、これらの間隔を厳密な寸法精度で保持することができる。また、剥離部材の位置決め部を支持部材に当接させることで、剥離部材の高温対策や、可動部材に対する位置決め対策を不要とすることができる。
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記剥離部と前記加熱部材表面との間隔Lが、0<L≦0.6mmであることを特徴としている。
このような構成によると、剥離部と加熱部材表面との間隔Lを、0<L≦0.6mmに設定することで、剥離部を加熱部材表面から離間させつつ、加熱部材表面から定着媒体を確実に剥離させることができる。
また、請求項10に記載の発明は、請求項8または9に記載の発明において、前記加熱部材の長手方向と平行に配置され、前記温度検知手段が取り付けられる保持部材を備え、前記剥離部材は、前記位置決め部を前記支持部材に対して圧接させるための付勢手段を介して前記保持部材に対して固定されることを特徴としている。
このような構成によると、位置決め部が付勢手段によって支持部材に対して圧接された状態で、剥離部材が保持部材に固定される。そのため、より厳密な寸法精度で、剥離部材の剥離部と加熱部材表面との間隔を保持しつつ、剥離部材を保持部材に固定することができる。
また、請求項11に記載の発明は、請求項8ないし10のいずれかに記載の発明において、前記剥離部材は、フィルム状に形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、剥離部材がフィルム状に形成されているので、加熱部材表面と剥離部との間隔を狭くすることができる。そのため、加熱部材表面から定着媒体を確実に剥離させることができる。
また、請求項12に記載の発明は、請求項8ないし11のいずれかに記載の発明において、前記剥離部材には、現像剤の付着を防止するための付着防止処理が施されていることを特徴としている。
このような構成によると、剥離部材には、付着防止処理が施されているので、現像剤の付着を防止することができ、次の定着媒体に剥離部材に付着した現像剤の影響が出るといった不具合を防止できる。
また、請求項13に記載の発明は、請求項10ないし12のいずれかに記載の発明において、前記保持部材は、前記剥離部材の一部を、前記剥離部材と前記加熱部材との対向方向から支持することにより、前記剥離部材を補強する補強部材を備えていることを特徴としている。
このような構成によると、剥離部材が、補強部材によって、剥離部材と加熱部材との対向方向から補強されるので、剥離部材のより確実な支持を達成することができる。
また、請求項14に記載の発明は、請求項10ないし13のいずれかに記載の発明において、前記保持部材は、前記温度検知手段に対して前記加熱部材の回転方向上流側において、前記定着媒体を前記加熱部材に沿うように案内するガイド部材を備えていることを特徴としている。
このような構成によると、剥離部材によって加熱部材から剥離されずに搬送された定着媒体を、温度検知手段に対して加熱部材の回転方向上流側においても、ガイド部材により加熱部材に沿うように案内することができる。そのため、定着媒体が温度検知手段に当接して損傷するといった不具合や、ジャムが発生することを防止することができる。
また、請求項15に記載の発明は、請求項8ないし14のいずれかに記載の発明において、前記剥離部材は、プレス加工により裁断されることにより形成され、そのプレス加工において先に裁断歯と接触する側の面を表面、その反対側の面を裏面とした場合に、前記裏面が前記加熱部材表面と対向するように配置されることを特徴としている。
このような構成によると、剥離部材の表面が、プレス加工のだれ面として形成されているので、定着媒体が剥離部にひっかかることなく、円滑な剥離を達成することができる。
また、請求項16に記載の発明は、請求項8ないし15のいずれかに記載の発明において、前記温度検知手段における前記加熱部材の長手方向の少なくとも一側に、前記加熱部材表面と間隔を有して近接配置され、前記加熱部材から剥離されずに前記温度検知手段近傍へ搬送された前記定着媒体を前記加熱部材に沿うように案内する案内手段を備えたことを特徴としている。
このような構成によると、案内手段が温度検知手段に対して加熱部材の長手方向の少なくとも一側に配置されるので、この案内手段によって、加熱部材から剥離されずに温度検知手段近傍へ搬送された定着媒体を、温度検知手段の側方において、加熱部材に沿うように案内することができる。そのため、温度検知手段における加熱部材の回転方向の上流側から下流側への定着媒体のスムーズな橋渡しを達成することができ、この間において定着媒体を確実に案内して、温度検知手段に対する定着媒体の接触を確実に防止することができる。
また、請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の発明において、前記温度検知手段に対する前記加熱部材の回転方向下流側であって、前記案内手段に対して交差する方向に、前記加熱部材表面と間隔を有して延設される規制手段を備えたことを特徴としている。
このような構成によると、案内手段によって温度検知手段よりも加熱部材の回転方向下流側に案内された定着媒体が、ジャムを生じた場合に、そのジャムを生じた定着媒体を加熱部材の回転方向上流側に搬送しようとしても、規制手段によって、そのジャムを生じた定着媒体の加熱部材の回転方向上流側への搬送が規制される。そのため、ジャムを生じた定着媒体が温度検知手段に当接することによる、温度検知手段の損傷を防止することができる。
また、請求項18に記載の発明は、請求項8ないし17のいずれかに記載の発明において、定着可能な定着媒体中で最も薄い定着媒体における前記剥離部材によって分離される先端部分の前記加熱部材に対する離間間隔が、前記剥離部材と前記加熱部材との間隔よりも大きくなるように、前記加熱部材の温度を制御するための制御手段を備えていることを特徴としている。
このような構成によると、制御手段によって、定着可能な定着媒体中で最も薄い定着媒体における剥離部材によって分離される先端部分の加熱部材に対する離間間隔が、剥離部材と加熱部材との間の間隔よりも大きくなるように加熱部材が温度制御される。そのため、加熱部材表面から定着媒体を確実に剥離させることができる。
また、請求項19に記載の発明は、加熱部材と、その加熱部材に圧接される加圧部材とを備え、定着媒体を搬送しながら定着させる定着装置であって、前記加熱部材に対向して配置され、前記加熱部材の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段の近傍において、前記加熱部材表面に対して間隔を有して近接配置され、前記加熱部材から剥離されずに前記温度検知手段近傍へ搬送された前記定着媒体を前記加熱部材に沿うように案内する案内手段を、前記加熱部材を覆うカバー部材に備えたことを特徴としている。
このような構成によると、案内手段によって、加熱部材から剥離されずに温度検知手段近傍へ搬送された定着媒体を、加熱部材に沿うように案内することができる。そのため、温度検知手段における加熱部材の回転方向の上流側から下流側への定着媒体のスムーズな橋渡しを達成することができ、この間において定着媒体を確実に案内して、温度検知手段に対する定着媒体の接触を確実に防止することができる。しかも、案内手段は、加熱部材を覆うカバー部材に備えられているので、部品点数の低減化、構成の簡略化を図ることができる。
また、請求項20に記載の発明は、加熱部材と、その加熱部材に圧接される加圧部材とを備え、定着媒体を搬送しながら定着させる定着装置であって、前記加熱部材に対向して配置され、前記加熱部材の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段に対する前記加熱部材の回転方向下流側であって、前記加熱部材の長手方向に対する直交方向に対して、交差する方向に、前記加熱部材表面と間隔を有して延設される規制手段を、前記加熱部材を覆うカバー部材に備えたことを特徴としている。
このような構成によると、温度検知手段よりも加熱部材の回転方向下流側に搬送された定着媒体が、ジャムを生じた場合に、そのジャムを生じた定着媒体を加熱部材の回転方向上流側に搬送しようとしても、規制手段によって、そのジャムを生じた定着媒体の加熱部材の回転方向上流側への搬送が規制される。そのため、ジャムを生じた定着媒体が温度検知手段に当接することによる、温度検知手段の損傷を防止することができる。しかも、規制手段は、加熱部材を覆うカバー部材に備えられているので、部品点数の低減化、構成の簡略化を図ることができる。
また、請求項21に記載の発明は、請求項19または20に記載の発明において、前記案内手段または前記規制手段は、前記カバー部材に樹脂一体成形であることを特徴としている。
このような構成によると、案内手段または規制手段が、カバー部材に樹脂一体成形であるので、案内手段または規制手段を、カバー部材とともに、簡易かつ精度よく形成することができる。
また、請求項22に記載の発明は、加熱部材と、その加熱部材に圧接される加圧部材とを備え、定着媒体を搬送しながら定着させる定着装置であって、前記加熱部材に対向して配置され、前記加熱部材の温度を検知する温度検知手段と、前記加熱部材と前記加圧部材との接触位置よりも、前記加熱部材の回転方向下流側であり、かつ、前記温度検知手段よりも前記加熱部材の回転方向上流側に設けられ、定着後の前記定着媒体を前記加熱部材から剥離するための剥離部材と、定着可能な定着媒体中で最も薄い定着媒体における前記剥離部材によって分離される先端部分の前記加熱部材に対する離間間隔が、前記剥離部材と前記加熱部材との間の間隔よりも大きくなるように、前記加熱部材の温度を制御するための制御手段とを備えたことを特徴としている。
このような構成によると、制御手段によって、定着可能な定着媒体中で最も薄い定着媒体における剥離部材によって分離される先端部分の加熱部材に対する離間間隔が、剥離部材と加熱部材との間の間隔よりも大きくなるように加熱部材が温度が制御される。そのため、加熱部材表面から定着媒体を確実に剥離させることができる。
また、請求項23に記載の発明は、画像形成装置であって、静電潜像が現像されることにより形成される現像剤像を担持する像担持体と、前記像担持体に担持される現像剤像を、定着媒体に転写するための転写手段と、請求項1ないし22のいずれかに記載の定着装置とを備えたことを特徴としている。
このような画像形成装置によれば、剥離部材を加熱部材と所定間隔を隔てて精度よく配置して、これらの損傷などを防止することができると共に、定着媒体を加熱部材表面から精度よく剥離することができ、また、仮に剥離されずに温度検知手段側に搬送された場合にも案内手段などによって定着媒体が案内されることで、温度検知手段における加熱部材の回転方向の上流側から下流側への定着媒体のスムーズな橋渡しを達成することができ、この間において定着媒体を確実に案内して、温度検知手段に対する定着媒体の接触を確実に防止することができる。
請求項1に記載の発明によれば、温度検知手段における加熱部材の回転方向の上流側から下流側への定着媒体のスムーズな橋渡しを達成することができ、この間において定着媒体を確実に案内して、温度検知手段に対する定着媒体の接触を確実に防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、効率のよい定着を達成することができる。
請求項3に記載の発明によれば、ジャムを生じた定着媒体が温度検知手段に当接することによる、温度検知手段の損傷を防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、定着媒体を加熱部材に沿わせて案内することができる。
請求項5に記載の発明によれば、部品点数の低減化と、構成の簡略化を図ることができる。また、カバー部材の取り付けによって、案内手段および規制手段の位置決めを達成することができる。
請求項6に記載の発明によれば、案内手段および規制手段をカバー部材とともに、簡易かつ精度よく形成することができる。
請求項7に記載の発明によれば、剥離部材の剥離部と加熱部材表面との接触による損傷や摩耗さらには異音の発生を防止しつつ、加熱部材から定着媒体を剥離部により剥離することができる。しかも、これら剥離部材の剥離部と加熱部材表面との間隔を厳密な寸法精度で保持することができる。また、剥離部材の位置決め部を支持部材に当接させることで、剥離部材の高温対策や、可動部材に対する位置決め対策を不要とすることができる。
請求項8に記載の発明によれば、剥離部材の剥離部と加熱部材表面との接触による損傷や摩耗さらには異音の発生を防止しつつ、加熱部材から定着媒体を剥離部により剥離することができる。しかも、これら剥離部材の剥離部と加熱部材表面との間隔を厳密な寸法精度で保持することができる。また、剥離部材の位置決め部を支持部材に当接させることで、剥離部材の高温対策や、可動部材に対する位置決め対策を不要とすることができる。
請求項9に記載の発明によれば、剥離部を加熱部材表面から離間させつつ、加熱部材表面から定着媒体を確実に剥離させることができる。
請求項10に記載の発明によれば、より厳密な寸法精度で、剥離部材の剥離部と加熱部材表面との間隔を保持しつつ、剥離部材を保持部材に固定することができる。
請求項11に記載の発明によれば、加熱部材表面から定着媒体を確実に剥離させることができる。
請求項12に記載の発明によれば、現像剤の付着を防止することができ、次の定着媒体に剥離部材に付着した現像剤の影響が出るといった不具合を防止できる。
請求項13に記載の発明によれば、剥離部材のより確実な支持を達成することができる。
請求項14に記載の発明によれば、定着媒体が温度検知手段に当接して損傷するといった不具合や、ジャムが発生することを防止することができる。
請求項15に記載の発明によれば、円滑な剥離を達成することができる。
請求項16に記載の発明によれば、温度検知手段における加熱部材の回転方向の上流側から下流側への定着媒体のスムーズな橋渡しを達成することができ、この間において定着媒体を確実に案内して、温度検知手段に対する定着媒体の接触を確実に防止することができる。
請求項17に記載の発明によれば、ジャムを生じた定着媒体が温度検知手段に当接することによる、温度検知手段の損傷を防止することができる。
請求項18に記載の発明によれば、加熱部材表面から定着媒体を確実に剥離させることができる。
請求項19に記載の発明によれば、温度検知手段における加熱部材の回転方向の上流側から下流側への定着媒体のスムーズな橋渡しを達成することができ、この間において定着媒体を確実に案内して、温度検知手段に対する定着媒体の接触を確実に防止することができる。また、部品点数の低減化、構成の簡略化を図ることができる。
請求項20に記載の発明によれば、ジャムを生じた定着媒体が温度検知手段に当接することによる、温度検知手段の損傷を防止することができる。また、部品点数の低減化、構成の簡略化を図ることができる。
請求項21に記載の発明によれば、案内手段または規制手段を、カバー部材とともに、簡易かつ精度よく形成することができる。
請求項22に記載の発明によれば、加熱部材表面から定着媒体を確実に剥離させることができる。
請求項23に記載の発明によれば、温度検知手段の加熱部材の長手方向の側方からの変形を防止することができ、また、剥離部材を加熱部材と所定間隔を隔てて精度よく配置して、これらの損傷などを防止することができる。
図1は、本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタ1の一実施形態を示す要部側断面図である。
図1において、レーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、定着媒体としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられる用紙押圧板7と、給紙トレイ6の一端部の上方に設けられる給紙ローラ8および給紙パット9と、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流側(以下、用紙3の搬送方向上流側または下流側を、単に、上流側または下流側という場合がある。)に設けられる搬送ローラ10および11と、搬送ローラ10および11に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ12とを備えている。
用紙押圧板7は、用紙3を積層状にスタック可能とされ、給紙ローラ8に対して遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、近い方の端部を上下方向に移動可能とし、また、その裏側から図示しないばねによって上方向に付勢されている。そのため、用紙押圧板7は、用紙3の積層量が増えるに従って、給紙ローラ8に対して遠い方の端部を支点として、ばねの付勢力に抗して下向きに揺動される。
給紙ローラ8および給紙パット9は、互いに対向配置され、給紙パット9の裏側に設けられるばね13によって、給紙パット9が給紙ローラ8に向かって押圧されている。用紙押圧板7上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板7の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ8に向かって押圧され、その給紙ローラ8の回転によって給紙ローラ8と給紙パット9とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。給紙された用紙3は、搬送ローラ10および11によってレジストローラ12に送られる。
レジストローラ12は、1対のローラから構成されており、用紙3をレジスト後に、転写位置、すなわち、感光ドラム24と転写ローラ18との接触部分に搬送する。
なお、このフィーダ部4は、さらに、マルチパーパストレイ14と、マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス給紙ローラ15およびマルチパーパス給紙パット15aとを備えている。
マルチパーパス給紙ローラ15およびマルチパーパス給紙パット15aは、互いに対向状に設けられ、マルチパーパス給紙パット15aの裏側に配設される図示しないばねによって、マルチパーパス給紙パット15aがマルチパーパス給紙ローラ15に向かって押圧されている。
マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3は、マルチパーパス給紙ローラ15の回転によってマルチパーパス給紙ローラ15とマルチパーパス給紙パット15aとで挟まれた後、1枚毎に給紙される。
画像形成部5は、スキャナユニット16、プロセスカートリッジ17、転写手段としての転写ローラ18および定着装置としての熱定着部19を備えている。
スキャナユニット16は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー20、レンズ21および22、反射鏡23などを備えている。レーザ発光部から発光される画像データに基づくレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー20、レンズ21、反射鏡23、レンズ22の順に通過あるいは反射し、後述するプロセスカートリッジ17の感光ドラム24の表面上に高速走査にて照射される。
プロセスカートリッジ17は、スキャナユニット16の下方に設けられ、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されている。このプロセスカートリッジ17は、像担持体としての感光ドラム24を備えるとともに、図示しない、スコロトロン型帯電器、現像ローラ、供給ローラ、トナー収容部などを備えている。
トナー収容部には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分のトナーが充填されている。このトナーとしては、重合性単量体、たとえば、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などの公知の重合方法によって共重合させることにより得られる、重合トナーが使用されている。このような重合トナーは、球状をなし、流動性が極めて良好であるため、高画質の画像を形成することができる。
なお、このようなトナーには、カーボンブラックなどの着色剤やワックスなどが配合され、また、流動性を向上させるために、シリカなどの外添剤が添加されている。その平均粒径は、約6〜10μm程度である。
そして、トナー収容部のトナーが、供給ローラによって現像ローラに供給されることにより、現像ローラに、その供給されたトナーが、一定厚さの薄層として担持される。
一方、感光ドラム24は、現像ローラと対向状に回転可能に配設されており、ドラム本体が接地されるとともに、その表面がポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層により形成されている。
そして、感光ドラム24の表面は、感光ドラム24の回転に伴なって、スコロトロン型帯電器により一様に正帯電された後、スキャナユニット16からのレーザービームの高速走査により露光され、画像データに基づく静電潜像が形成される。その後、現像ローラと対向した時に、現像ローラ上に担持されかつ正帯電されているトナーが、その感光ドラム24の表面に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム24の表面のうち、レーザービームによって露光され電位が下がっている部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、現像剤像としてのトナー像が形成される。
転写ローラ18は、感光ドラム24の下方において、本体ケーシング2側において回転可能に支持された状態で、感光ドラム24と対向するように配置されている。この転写ローラ18は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、感光ドラム24に対して転写バイアスが印加されている。そのため、感光ドラム24上に担持されたトナー像は、用紙3が感光ドラム24と転写ローラ18との間を通る間に用紙3に転写される。トナー像が転写された用紙3は、搬送ベルト25を介して、熱定着部19に搬送される。
熱定着部19は、プロセスカートリッジ17の側方に配置され、後で詳述するが、加熱部材としての加熱ローラ26と、その加熱ローラ26と用紙3の搬送経路を挟んで対向配置され、加熱ローラ26に圧接される加圧部材としての加圧ローラ27と、これら加熱ローラ26および押圧ローラ27の下流側に設けられる搬送ローラ28とを備えている。
そして、この熱定着部19では、加熱ローラ26と加圧ローラ27とが、搬送ベルト25から搬送されてきた用紙3を両者間で挟持して搬送するように回転駆動され、加熱ローラ26と加圧ローラ27との間をトナー像が形成された用紙3が通過することにより、そのトナー像が用紙3上に定着される。
そして、熱定着部19において定着された用紙3は、その後、熱定着部19の下流側に設けられる搬送ローラ28およびその搬送ローラ28の下流側に配置される搬送ローラ29および排紙ローラ30に搬送され、その排紙ローラ30によって排紙トレイ31上に排紙される。
図2は、図1に示すレーザプリンタの熱定着部を示す断面図、図3は、図2の要部拡大図、図4は、図2に示す熱定着部の斜め左側からみた斜視図、図5は、図2に示す熱定着部の斜め右側からみた斜視図、図6は、図2に示す熱定着部のカバー部材の底面図、図7は、図3の要部拡大図である。
次に、これら図2ないし図7を参照して、熱定着部19について詳述する。
図2および図4において、この熱定着部19は、上記した加熱ローラ26、加圧ローラ27および搬送ローラ28と、それらを支持するフレーム32と、用紙3を加熱ローラ26から剥離するための剥離部材としての剥離板33と、加熱ローラ26の表面の温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ34と、カバー部材35とを備えている。
フレーム32は、図4および図5に示すように、加熱ローラ26を軸方向に挟んで対向する1対のサイドプレート36と、各サイドプレート36の間を連結する底プレート36aと、底プレート36aの上方において、各サイドプレート36の間に架設される保持部材としての架設杆38とを備えている。
各サイドプレート36には、加熱ローラ26を回転可能に支持するための支持部材としての軸受部材37がそれぞれ埋設されている。
各軸受部材37は、加熱ローラ26の外周面を回転可能に軸受けできるように加熱ローラ26の外径に対応する内径を有するリング状に形成されている。また、各軸受部材37には、後述する剥離板33の位置決め部52を挟持可能な切込56が形成されている。各切込56は、加熱ローラ26を軸方向に挟む対向位置において、その軸方向内側から外側に向かう略V字状の凹溝として形成されている。
底プレート36aは、加熱ローラ26の軸方向に沿って配置され、2つのサイドプレート36の下端部にそれぞれ連結されている。
架設杆38は、図2および図3に示すように、下板39と、下板39から略直角に屈曲される補強部材としての中板40と、中板40から略直角に屈曲される上板41と、上板41から略鋭角に屈曲されるガイド部材としてのガイド板42とからなり、下板39と上板41とが長手方向一側において中板40に連続し、その中板40を介して対向する断面略コ字状をなし、かつ、上板41からガイド板42が略V字状に折り返されてなる板部材から形成されている。
この架設杆38は、加熱ローラ26と加圧ローラ27とが接触する接触部分(接触位置)よりも、加熱ローラ26の回転方向下流側において、下板39と上板41との間の開放部分が加熱ローラ26に向く状態、すなわち、中板40が下板39および上板41を隔てて加熱ローラ26と対向する状態で、加熱ローラ26の軸方向と平行するように、各サイドプレート36の間に架設されている。
より具体的には、この架設杆38は、下板39に支持される後述する剥離部51の遊端縁部60(図7参照)と加熱ローラ26の回転中心とを結ぶ線分X1と、加熱ローラ26と加圧ローラ27とが接触する接触部分と加熱ローラ26の回転中心とを結ぶ線分X2とのなす角度が、45°〜90°となるように、配置されている。
このような配置により、ガイド板42は、後述するサーミスタ34に対して加熱ローラ26の回転方向上流側において、用紙3を加熱ローラ26の表面に沿って案内するように、加熱ローラ26の回転方向に沿って延びる状態で、加熱ローラ26の表面と所定間隔を隔てて配置される。
なお、中板40における長手方向両端部には、後述するねじ53が螺着される螺着孔55が形成されている。
加熱ローラ26は、アルミニウムなどの金属の引き抜き成形により、円筒形状に形成されており、その軸方向両端部が各軸受部材37に圧入されている。これによって、加熱ローラ26は、図示しないモータからの動力の入力により回転駆動される。
また、加熱ローラ26は、その内部にヒータ43を備えている。このヒータ43は、通電により発熱するハロゲンヒータなどからなり、加熱ローラ26内における軸心側方に配置され、加熱ローラ26を加熱するために、加熱ローラ26の軸方向に沿って設けられている。このヒータ43は、制御手段としてのCPUなどを備える制御部44に接続されており、その制御部44により駆動または停止が制御され、加熱ローラ26の表面を、設定された熱定着温度で維持するようにしている。なお、このヒータ43には、図示しない電源から通電される配線45が接続されている。
加圧ローラ27は、加熱ローラ26の下方において、その加熱ローラ26と対向するように圧接されている。この加圧ローラ26は、金属製のローラ軸46に耐熱性のゴム材料からなるローラ47が被覆されており、ローラ軸46の各軸端部が、各サイドプレート36において回転可能に支持されている。この加圧ローラ27は、加熱ローラ26が回転駆動されると、その加熱ローラ26の回転駆動に従動して回転される。
なお、搬送ローラ28は、加熱ローラ26および加圧ローラ27に対して、用紙3の搬送方向下流側に配置されており、用紙3の搬送経路に対して下側に配置される駆動ローラ48と、上側に配置され、前後方向に2箇所設けられるピンチローラ49とを備えている。
駆動ローラ48は、フレーム32とは別体とされるホルダ部材66によって回転可能に支持されており、図示しないモータからの動力の入力により回転駆動される。
また、各ピンチローラ49は、後述するカバー部材35の後端部に設けられるピンチローラ支持部67(図6参照)において、回転可能に支持され、駆動ローラ48の回転駆動に従動して回転される。
剥離板33は、プレス加工により裁断されることにより形成され、図4および図5に示すように、加熱ローラ26の軸方向と平行するように延び、厚さT(図7参照)が0.2〜0.5mmのステンレスなどからなる薄板のフィルム状をなし、中板40と対向する固定部50と、固定部50から略直角に屈曲され、下板39と対向する剥離部51と、剥離部51の両端部に設けられる位置決め部52とを一体的に備え、固定部50と剥離部51とで略断面L字状をなすように、形成されている。
固定部50には、長手方向両端部における中板40の螺着孔55との対向位置に、ねじ53の挿通孔54が穿孔されている。
各位置決め部52は、略矩形板状をなし、剥離部51の遊端部における長手方向両側端部から、加熱ローラ26の軸方向外側に向かって突出するように設けられている。
そして、剥離板33は、次のようにして架設杆38に取り付けられている。すなわち、まず、図2および図3に示すように、挿通孔54が螺着孔55と対向するように、固定部50を中板40に対向させ、また、各位置決め部52を各切込56に当接するように挟持させて、剥離部51を下板39に対向させる。次いで、各挿通孔54を囲むようにして付勢手段としてのコイルばね57をそれぞれ配置した状態で、そのコイルばね57よりも大径の頭部58を有するねじ53のねじ軸59を、コイルばね57および挿通孔54に挿通させた後、螺着孔55に螺着させる。これによって、コイルばね57が、剥離部51における挿通孔54の周辺と、ねじ53の頭部58との間に挟持され、これらを離間する方向に付勢する。すると、その反力により、各位置決め部52が各軸受部材37の切込56に対して圧接される状態で、剥離板33がねじ53を介して架設杆38に対して固定される。
このように固定された状態において、剥離板33は、加熱ローラ26と加圧ローラ27とが接触する接触部分よりも、加熱ローラ26の回転方向下流側であり、かつ、後述するサーミスタ34よりも加熱ローラ26の回転方向上流側に配置される。
そして、剥離部51の遊端縁部60が、加熱ローラ26の表面と、図7に示すように、0.6mm以下(0<L≦0.6mm)の間隔L、好ましくは0.2〜0.6mmの間隔Lを隔てて対向し、その間隔が位置決め部52によって保持される。
また、このように固定された状態において、中板40は、固定部50を、固定部50と加熱ローラ26の表面との対向方向から支持することにより、剥離板33を補強している。
また、このように固定された状態において、剥離板33は、プレス加工において先に裁断歯と接触する側の面を表面62(図7参照)、その反対側の面を裏面61(図7参照)とした場合に、裏面61が、加熱ローラ26の表面と対向し、表面62が、プレス加工のだれ面となるように設けられている。
なお、剥離板33の表面62および裏面61には、トナーの付着を防止するための付着防止処理として、ポリテトラフルオロエチレンなどからなるフッ素コーティング処理が施されている。
サーミスタ34は、接触式の温度センサであって、図2および図3に示すように、弾性を有する平板状の温度検知部63を備えている。
このサーミスタ34は、架設杆38の上板41における長手方向中央部において、その温度検知部63が加熱ローラ42の表面に対向して接触するような状態で、取り付けられている。
そして、このサーミスタ34は、制御部44に接続されており、加熱ローラ26の表面の温度を検知して、その検知信号を制御部44に入力するようにしている。制御部44では、このサーミスタ34からの検知信号に基づいて、ヒータ43の駆動およびその停止を制御し、加熱ローラ26の表面の温度を、設定された熱定着温度に維持している。
カバー部材35は、樹脂からなり、図2に示すように、フレーム32の上方を覆うように、本体ケーシング2に固定されている。
このカバー部材35には、図6に示すように、剥離部51で加熱ローラ26から剥離されずに、サーミスタ34近傍へ搬送された用紙3を、加熱ローラ26の表面に沿うように案内するための案内手段としてのサイドガイド部材64と、サーミスタ34よりも加熱ローラ26の回転方向下流側に案内された用紙3が、ジャムを生じた場合に、そのジャムを生じた用紙3が加熱ローラ26の回転方向上流側に搬送されることを規制するための規制手段としての規制ガイド部材65とが、樹脂一体成形で設けられている。
サイドガイド部材64は、図2、図3および図6に示すように、カバー部材35から下方に向かって延びる板状をなし、サーミスタ34の温度検知部63に対して加熱ローラ26の軸方向両側において、加熱ローラ26の回転方向に沿って設けられている。このサイドガイド部材64の下端縁部68は、加熱ローラ26の回転方向に表面に沿う湾曲状に形成されており、加熱ローラ26の表面と1.5mm以下の間隔を有して近接配置されている。
また、規制ガイド部材65は、サーミスタ34の温度検知部63に対して加熱ローラ26の回転方向下流側において、各サイドガイド部材64が延びる方向に対して直交する方向に延び、これらサイドガイド部材64の間に架設されるように、設けられている。また、規制ガイド部材65の下端縁部69は、加熱ローラ26の軸方向の表面に沿う平行状に形成されており、加熱ローラ26の表面と1.5mm以下の間隔を有して近接配置されている。
そして、この熱定着部19では、上記したように、加熱ローラ26と加圧ローラ27とが、搬送ベルト25から搬送されてきた用紙3を両者間で挟持して搬送しながら、それら加熱ローラ26と加圧ローラ27との間において、トナー像を用紙3上に定着する。これによって、加熱ローラ26と加圧ローラ27とで用紙3を搬送しながら、トナー像を用紙3上に定着させることができるので、効率のよい定着を達成することができる。
そして、トナー像が定着された用紙3は、図8(a)に示すように、その先端部分が剥離板33の剥離部51の遊端縁部60に当接して、加熱ローラ26から剥離される。
この場合において、この熱定着部19では、剥離部51の遊端縁部60が、加熱ローラ26の表面と0<L≦0.6mmの間隔Lを隔てて対向するので、剥離部51の遊端縁部60を加熱ローラ26の表面から離間させつつ、加熱ローラ26の表面から用紙3を確実に剥離させることができる。そのため、これら剥離部51の遊端縁部60と加熱ローラ26の表面との接触による損傷や摩耗さらには異音の発生を防止しつつ、加熱ローラ26の表面から用紙3を剥離部51により剥離することができる。
しかも、この剥離板33は、各位置決め部52が各切込56に挟持され、剥離部51の遊端縁部60と加熱ローラ26の表面との間隔Lを保つため、これらの間隔Lを厳密な寸法精度で保持することができる。とりわけ、この剥離板33は、コイルばね57によって各位置決め部52が各軸受部材37の切込56に対して圧接される状態で、ねじ53を介して架設杆38に対して固定されているので、より厳密な寸法精度で、剥離部51の遊端縁部60と加熱ローラ26の表面との間隔Lを保持しつつ、架設杆38に対して固定されている。また、剥離板33の位置決め部52を軸受部材37の切込56に狭持させることで、剥離板33の高温対策や可動部材に対する位置決め対策を不要とすることができる。
しかも、この剥離板33は、厚さTが0.2〜0.5mmの薄板のフィルム状からなるので、剥離部51の遊端縁部60と加熱ローラ26の表面との間隔Lを狭くすることができる。すなわち、剥離板33の厚さTがあまりに厚いと、図3の仮想線で示すように、遊端縁部60をいくら加熱ローラ26の表面に近接させても、遊端縁部60と加熱ローラ26の表面との間隔L’を狭くすることができず、そのため、用紙3の良好な剥離が得られないという不具合がある。しかるに、上記のように剥離板33を薄板のフィルム状に形成すれば、かかる不具合を回避することができるので、剥離部51の遊端縁部60と加熱ローラ26の表面との間隔Lを狭くして、加熱ローラ26の表面から用紙3を確実に剥離させることができる。
また、剥離板33は、その固定部50が、架設杆38の中板40によって、固定部50と加熱ローラ26の表面との対向方向から支持されることにより、その対向方向から補強されているので、剥離板33のより確実な支持を達成することができる。
また、剥離板33は、その表面62が、プレス加工のだれ面となるように、架設杆38に支持されているので、用紙3が剥離部51の遊端縁部60に当接した時に、その用紙3が遊端縁部60にひっかかることがなく、円滑な剥離を達成することができる。
さらに、この剥離板33の表面62および裏面61には、フッ素コーティング処理が施されているので、用紙3が剥離板33に当接しても、その用紙3からのトナーの付着を防止することができ、次の用紙3に剥離板33に付着したトナーの影響が出るといった不具合を防止できる。
そして、この熱定着部19では、トナー像が定着された用紙3が、図8(b)に示すように、たとえ剥離板33によって加熱ローラ26から剥離されずに、そのまま、剥離部51の遊端縁部60と加熱ローラ26の表面との間を通過するように搬送されても、加熱ローラ26の回転方向における剥離板33とサーミスタ34との間には、架設杆38のガイド板42が、加熱ローラ26の回転方向に沿って延びる状態で、加熱ローラ26の表面と所定間隔を隔てて配置されている。そのため、搬送されてきた用紙3を、このガイド板42によって加熱ローラ26の表面に沿うように案内することができる。そのため、そのような用紙3がサーミスタ34の温度検知部63に当接して損傷するといった不具合や、ジャムが発生することを防止することができる。
しかも、この熱定着部19では、サーミスタ34の温度検知部63に対して加熱ローラ26の軸方向両側において、2つのサイドガイド部材64が加熱ローラ26の回転方向に沿って設けられている。そのため、図9(c)に示すように、剥離板33によって加熱ローラ26から剥離されずにサーミスタ34近傍へ搬送された用紙3を、これらサイドガイド部材64により、温度検知部63の両側方において、加熱ローラ26の表面に沿うように案内することができる。そのため、サーミスタ34における加熱ローラ26の回転方向の上流側から下流側への用紙3のスムーズな橋渡しを達成することができ、この間において用紙3を確実に案内して、サーミスタ34に対する用紙3の接触を確実に防止することができる。
また、サイドガイド部材64の下端縁部68は、加熱ローラ26の回転方向に表面に沿う湾曲状に形成されており、加熱ローラ26の表面と1.5mm以下の間隔を有して近接配置されている。そのため、用紙3を加熱ローラ26に沿わせて確実に案内することができる。
さらに、この熱定着部19では、サーミスタ34の温度検知部63に対して加熱ローラ26の回転方向下流側において、これらサイドガイド部材64の間に架設されるように、規制ガイド部材65が設けられている。そのため、図9(d)に示すように、サーミスタ34よりも加熱ローラ26の回転方向下流側に案内された用紙3が、ジャムを生じた場合に、そのジャムを生じた用紙3が加熱ローラ26の回転方向上流側、即ちサーミスタ34に搬送されることを規制することができる。その結果、ジャムを生じた用紙3が温度検知部63に当接することによる、温度検知部63の損傷を防止することができる。
また、規制ガイド部材65の下端縁部69は、加熱ローラ26の軸方向の表面に沿う平行状に形成されており、加熱ローラ26の表面と1.5mm以下の間隔を有して近接配置されている。そのため、ジャムを生じた用紙3が、規制ガイド部材65と加熱ローラ26の表面との間から、加熱ローラ26の回転方向上流側に搬送されることを確実に規制することができる。
また、サイドガイド部材64および規制ガイド部材65は、カバー部材35に設けられているので、部品点数の低減化と、構成の簡略化を図ることができる。また、カバー部材35の取り付けによって、サイドガイド部材64および規制ガイド部材65の位置決めを達成することができる。
しかも、サイドガイド部材64および規制ガイド部材65は、カバー部材35に樹脂一体成形であるので、サイドガイド部材64および規制ガイド部材65をカバー部材35とともに、簡易かつ精度よく形成することができる。
また、この熱定着部19では、制御部44でヒータ43を制御することにより、このレーザプリンタ1で印刷可能な用紙3中で最も薄い用紙3における剥離板33によって分離される先端部分の加熱ローラ26に対する離間間隔が、剥離板33と加熱ローラ26の表面との間の間隔Lよりも大きくなるように、加熱ローラ26の表面の温度が制御されている。
すなわち、この熱定着部19では、加熱ローラ26の表面の温度が高くなるに従って、用紙3の先端部分が加熱ローラ26の表面から剥離しやすくなる傾向がある。そのため、剥離されにくい最も薄い用紙3の先端部分の加熱ローラ26に対する離間間隔が、剥離板33と加熱ローラ26の表面との間の間隔Lよりも大きくなる加熱ローラ26の表面の温度を選択して、その温度で加熱ローラ26の表面の温度を制御すれば、用紙3を加熱ローラ26の表面から確実に剥離させることができる。
より具体的には、この熱定着部19では、用紙3の厚さが50〜450μmであり、剥離板33と加熱ローラ26の表面との間の間隔Lが0<L≦0.6mmの条件において、加熱ローラ26の表面の温度が、175℃以上となるように、制御することが好適である。
このことは、以下の試験例から確認することができる。
(試験例)
上記した仕様のレーザプリンタを用いて、薄い用紙(FXOS−S)に、下記の条件で、黒べた(画像形成領域のすべての印刷)を50枚印刷(印刷速度:24ppm)して、加熱ローラに対して用紙の巻き付きおよびジャムが起こらないか否かを確認した。その結果を表1に示す。
(印刷条件)
1)用紙先端余白:2〜3mmおよび1〜2mmの2種類(規格値4±1mm)で実施した。
2)剥離板と加熱ローラの表面との間の間隔:0.4〜0.5mmおよび0.7〜0.8mmの2種類で実施した。
3)熱定着温度:165℃、170℃、175℃、180℃の4点で実施した。
Figure 2005091545
表1において、温度165℃では、用紙が加熱ローラに巻き込まれてジャムが発生した。また、剥離性は、高温となるに従って良好となり、180℃では、用紙先端余白にかかわらず、用紙の加熱ローラへの巻き込みがなくなった。また、熱定着温度175℃、先端余白2〜3mm、剥離板と加熱ローラの表面との間の間隔0.4〜0.5mmのときに剥離されていることから、剥離板と加熱ローラの表面との間の間隔は、狭い方が好適であることがわかる。
本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタ1の一実施形態を示す要部側断面図である。 図1に示すレーザプリンタの熱定着部を示す断面図である。 図2の要部拡大図である。 図2に示す熱定着部の斜め左側からみた斜視図である。 図2に示す熱定着部の斜め右側からみた斜視図である。 図2に示す熱定着部のカバー部材の底面図である。 図3の要部拡大図である。 図2に示す熱定着部における用紙の搬送状態を示す説明図であって、 (a)は、用紙が剥離板によって剥離される状態、 (b)は、用紙が剥離板と加熱ローラの表面との間を通過して、ガイド板によって案内される状態を示す。 図2に示す熱定着部における用紙の搬送状態を示す説明図であって、 (c)は、用紙がサーミスタの両側方において、サイドガイド部材に案内される状態、 (d)は、サーミスタよりも加熱ローラの回転方向下流側に案内された用紙がジャムを生じた状態を示す。
符号の説明
1 レーザプリンタ
3 用紙
18 転写ローラ
19 熱定着部
24 感光ドラム
26 加熱ローラ
27 加圧ローラ
33 剥離板
34 サーミスタ
35 カバー部材
37 軸受部材
38 架設杆
40 中板
42 ガイド板
44 CPU
51 剥離部
52 位置決め部
53 ねじ
64 サイドガイド部材
65 規制ガイド部材

Claims (23)

  1. 加熱部材と、その加熱部材に圧接される加圧部材とを備え、定着媒体を搬送しながら定着させる定着装置であって、
    前記加熱部材に対向して配置され、前記加熱部材の温度を検知する温度検知手段と、
    その温度検知手段における前記加熱部材の長手方向の少なくとも一側に、前記加熱部材表面と間隔を有して近接配置され、前記加熱部材から剥離されずに前記温度検知手段近傍へ搬送された前記定着媒体を前記加熱部材に沿うように案内する案内手段と
    を備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記加熱部材と前記加圧部材とは、前記定着媒体を両者間で挟持して搬送するように回転駆動され、
    前記加熱部材と前記加圧部材との間を現像剤像が形成された前記定着媒体が通過することにより、前記現像剤像が前記定着媒体上に定着されることを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記温度検知手段に対する前記加熱部材の回転方向下流側であって、前記案内手段に対して交差する方向に、前記加熱部材表面と間隔を有して延設される規制手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記案内手段と前記加熱部材表面との間隔が、1.5mm以下であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記加熱部材を覆うカバー部材を備え、
    前記案内手段と前記規制手段とが、前記カバー部材に設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の定着装置。
  6. 前記案内手段と前記規制手段とは、前記カバー部材に樹脂一体成形であることを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記加熱部材を回転可能に支持する支持部材と、
    前記加熱部材と前記加圧部材との接触位置よりも、前記加熱部材の回転方向下流側であり、かつ、前記温度検知手段よりも前記加熱部材の回転方向上流側に設けられ、定着後の前記定着媒体を前記加熱部材から剥離するための剥離部材を備え、
    前記剥離部材は、前記加熱部材表面と所定間隔を隔てて対向する剥離部と、前記支持部材と当接することにより、前記剥離部と前記加熱部材表面との間隔を前記所定間隔に保つために位置決めを行なう位置決め部とを備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の定着装置。
  8. 加熱部材と、その加熱部材に圧接される加圧部材とを備え、定着媒体を搬送しながら定着させる定着装置であって、
    前記加熱部材に対向して配置され、前記加熱部材の温度を検知する温度検知手段と、
    前記加熱部材を回転可能に支持する支持部材と、
    前記加熱部材と前記加圧部材との接触位置よりも、前記加熱部材の回転方向下流側であり、かつ、前記温度検知手段よりも前記加熱部材の回転方向上流側に設けられ、定着後の前記定着媒体を前記加熱部材から剥離するための剥離部材とを備え、
    前記剥離部材は、前記加熱部材表面と所定間隔を隔てて対向する剥離部と、前記支持部材と当接することにより、前記剥離部と前記加熱部材表面との間隔を所定間隔に保つために位置決めを行なう位置決め部とを備えることを特徴とする定着装置。
  9. 前記剥離部と前記加熱部材表面との間隔Lが、0<L≦0.6mmであることを特徴とする、請求項8に記載の定着装置。
  10. 前記加熱部材の長手方向と平行に配置され、前記温度検知手段が取り付けられる保持部材を備え、
    前記剥離部材は、前記位置決め部を前記支持部材に対して圧接させるための付勢手段を介して前記保持部材に対して固定されることを特徴とする請求項8または9に記載の定着装置。
  11. 前記剥離部材は、フィルム状に形成されていることを特徴とする請求項8ないし10のいずれかに記載の定着装置。
  12. 前記剥離部材には、現像剤の付着を防止するための付着防止処理が施されていることを特徴とする請求項8ないし11のいずれかに記載の定着装置。
  13. 前記保持部材は、前記剥離部材の一部を、前記剥離部材と前記加熱部材との対向方向から支持することにより、前記剥離部材を補強する補強部材を備えていることを特徴とする請求項10ないし12のいずれかに記載の定着装置。
  14. 前記保持部材は、前記温度検知手段に対して前記加熱部材の回転方向上流側において、前記定着媒体を前記加熱部材に沿うように案内するガイド部材を備えていることを特徴とする請求項10ないし13のいずれかに記載の定着装置。
  15. 前記剥離部材は、プレス加工により裁断されることにより形成され、そのプレス加工において先に裁断歯と接触する側の面を表面、その反対側の面を裏面とした場合に、前記裏面が前記加熱部材表面と対向するように配置されることを特徴とする請求項8ないし14のいずれかに記載の定着装置。
  16. 前記温度検知手段における前記加熱部材の長手方向の少なくとも一側に、前記加熱部材表面と間隔を有して近接配置され、前記加熱部材から剥離されずに前記温度検知手段近傍へ搬送された前記定着媒体を前記加熱部材に沿うように案内する案内手段を備えたことを特徴とする請求項8ないし15のいずれかに記載の定着装置。
  17. 前記温度検知手段に対する前記加熱部材の回転方向下流側であって、前記案内手段に対して交差する方向に、前記加熱部材表面と間隔を有して延設される規制手段を備えたことを特徴とする請求項16に記載の定着装置。
  18. 定着可能な定着媒体中で最も薄い定着媒体における前記剥離部材によって分離される先端部分の前記加熱部材に対する離間間隔が、前記剥離部材と前記加熱部材との間隔よりも大きくなるように、前記加熱部材の温度を制御するための制御手段を備えていることを特徴とする請求項8ないし17のいずれかに記載の定着装置。
  19. 加熱部材と、その加熱部材に圧接される加圧部材とを備え、定着媒体を搬送しながら定着させる定着装置であって、
    前記加熱部材に対向して配置され、前記加熱部材の温度を検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段の近傍において、前記加熱部材表面に対して間隔を有して近接配置され、前記加熱部材から剥離されずに前記温度検知手段近傍へ搬送された前記定着媒体を前記加熱部材に沿うように案内する案内手段を、前記加熱部材を覆うカバー部材に備えたことを特徴とする定着装置。
  20. 加熱部材と、その加熱部材に圧接される加圧部材とを備え、定着媒体を搬送しながら定着させる定着装置であって、
    前記加熱部材に対向して配置され、前記加熱部材の温度を検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段に対する前記加熱部材の回転方向下流側であって、前記加熱部材の長手方向に対する直交方向に対して、交差する方向に、前記加熱部材表面と間隔を有して延設される規制手段を、前記加熱部材を覆うカバー部材に備えたことを特徴とする定着装置。
  21. 前記案内手段または前記規制手段は、前記カバー部材に樹脂一体成形であることを特徴とする請求項19または20に記載の定着装置。
  22. 加熱部材と、その加熱部材に圧接される加圧部材とを備え、定着媒体を搬送しながら定着させる定着装置であって、
    前記加熱部材に対向して配置され、前記加熱部材の温度を検知する温度検知手段と、
    前記加熱部材と前記加圧部材との接触位置よりも、前記加熱部材の回転方向下流側であり、かつ、前記温度検知手段よりも前記加熱部材の回転方向上流側に設けられ、定着後の前記定着媒体を前記加熱部材から剥離するための剥離部材と、
    定着可能な定着媒体中で最も薄い定着媒体における前記剥離部材によって分離される先端部分の前記加熱部材に対する離間間隔が、前記剥離部材と前記加熱部材との間隔よりも大きくなるように、前記加熱部材の温度を制御するための制御手段と
    を備えたことを特徴とする定着装置。
  23. 静電潜像が現像されることにより形成される現像剤像を担持する像担持体と、前記像担持体に担持される現像剤像を、定着媒体に転写するための転写手段と、請求項1ないし22のいずれかに記載の定着装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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