JP2010223355A - シフトバイワイヤ装置 - Google Patents

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悦申 伊藤
Tomohiro Aritake
智広 有竹
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Abstract

【課題】マニュアルシャフトを駆動する電動機の回転角度を検出する回転角度センサに故障が生じてもこれにより適切に対処する。
【解決手段】マニュアルバルブ56を作動させる電気モータ66のモータ角度センサに故障が生じているか否かを判定し、故障が生じていないときにはマニュアルバルブ56がシフトレバーからのシフトポジションSPに応じた位置に移動するようモータ角度センサからのモータ回転角θmに基づいて電気モータ66を制御し、モータ角度センサに故障が生じているときにはマニュアルバルブ56がシフトレバーからのシフトポジションSPに応じた位置に移動するようシャフトポジションセンサからのシャフトポジションPOSの時間変化量に基づいてマニュアルシャフト60の回転方向を確認しながら強制転流により電気モータ66を強制駆動する。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両に搭載され、シフト操作に基づいてマニュアルシャフトを駆動することにより作動対象を作動させるシフトバイワイヤ装置に関する。
従来、この種のシフトバイワイヤ装置としては、シフトポジションを切り換えるためのスプールの位置を検出するスプール位置センサを備え、セレクタスイッチ(シフトスイッチ)によりP(パーキング)ポジション,R(リバース)ポジション,N(ニュートラル)ポジション,D(ドライブ)ポジションのうちのいずれかが選択されたとき、スプール位置センサからの信号に基づいてスプールが選択されたポジションに対応する位置となるようモータを制御するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、ポジション切り換えの両端をそれぞれDポジションとPポジションとに対応させると共にモータの回転をポジション切り換えの両端で規制する規制部(ストッパ)を設け、位置センサに異常が生じたときには、セレクタスイッチがDポジションのときにはDポジション方向に移動が規制されるまでモータを駆動し、セレクタスイッチがDポジションでないときにはPポジション方向(Dポジション方向とは逆回転方向)に移動が規制されるまでモータを駆動することにより、スプール位置センサの異常に対処している。
特開2007−139102号公報
上述したシフトバイワイヤ装置では、スプール位置センサに異常が生じたときの対処については記載されているものの、スプールを駆動するブラシレスモータの制御に用いられるモータ角度センサに異常が生じたときについては言及されていない。モータ角度センサに異常が生じたときには、モータの駆動を停止することも考えられるが、シフトバイワイヤ装置を車両に搭載することを考えると、モータ角度センサに異常が生じても退避走行を可能とするなど適切に対処することが望ましい。
本発明のシフトバイワイヤ装置は、作動対象を作動させる電動機の制御に用いられる回転角度センサの異常により適切に対処することを主目的とする。
本発明のシフトバイワイヤ装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のシフトバイワイヤ装置は、
車両に搭載され、シフト操作に基づいてマニュアルシャフトを駆動することにより作動対象を作動させるシフトバイワイヤ装置であって、
回転軸を有し、該回転軸を回転駆動することにより前記マニュアルシャフトを回転駆動する電動機と、
前記電動機を制御するために前記回転軸の回転角度を検出する回転角度センサと、
前記マニュアルシャフトの回転位置を検出するシャフトポジションセンサと、
前記回転角度センサが正常に機能し得る通常時には前記シフトポジションセンサからのシャフトの回転位置が目標回転位置に対して所定の範囲内で一致するよう該回転角度センサからの回転軸の回転角度に基づいて前記電動機を制御する通常時制御を行ない、前記回転角度センサが正常に機能し得ない非通常時には前記シフトポジションセンサからのシャフトの回転位置に基づいて前記電動機の回転軸の回転方向を推定しながら前記電動機を制御するセンサレス制御を開始し前記シフトポジションセンサからの回転位置が目標回転位置に対して所定の範囲内で一致したときに前記センサレス制御を停止する非通常時制御を行なう制御手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明のシフトバイワイヤ装置では、マニュアルシャフトを回転駆動する電動機の回転軸の回転角度を検出する回転角度センサが正常に機能し得る通常時にはマニュアルシャフトの回転位置を検出するシフトポジションセンサからのシャフトの回転位置が目標回転位置に対して所定の範囲内で一致するよう回転角度センサからの回転軸の回転角度に基づいて電動機を制御する通常時制御を行ない、回転角度センサが正常に機能し得ない非通常時にはシフトポジションセンサからのシャフトの回転位置に基づいて電動機の回転軸の回転方向を推定しながら電動機を制御するセンサレス制御を開始しシフトポジションセンサからの回転位置が目標回転位置に対して所定の範囲内で一致したときにセンサレス制御を停止する非通常時制御を行なう。これにより、回転角度センサが正常に機能し得ない非通常時でもマニュアルシャフトの回転位置を目標回転位置に対して所定の範囲内で一致させて作動対象を作動させることができる。この結果、回転角度センサの異常に対してより適切に対処することができる。
こうした本発明のシフトバイワイヤ装置において、前記電動機は、3相同期電動機であり、前記回転角度センサは、前記電動機の回転子の回転角度を検出するために各相に対応する3つの素子を備え、前記制御手段は、前記回転角度センサに異常が生じたとき、該異常が前記3つの素子のうちいずれか1つだけの場合には前記通常時として前記シャフトポジションセンサからのシャフトの回転位置に基づいて前記電動機の回転方向を推定し該推定した回転方向と正常な他の2つからの信号とに基づいて前記通常時制御を行ない、前記異常が前記3つの素子のうち2つ以上の場合には前記非通常時として前記非通常時制御を行なう手段であるものとすることもできる。こうすれば、回転角度センサがもつ3つの素子の1つに異常が生じても通常時と同様の制御を行なうことができる。
また、本発明のシフトバイワイヤ装置において、前記制御手段は、前記非通常時には前記通常時に比して低い回転速度をもって前記シャフトの回転位置が前記目標回転位置に向けて移動するよう前記電動機を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、非通常時により確実にシャフトの回転位置を目標回転位置に移動させることができる。
また、本発明のシフトバイワイヤ装置において、前記車両は、原動機からの動力を車軸に伝達するクラッチを有する自動変速機を搭載し、前記制御手段は、前記非通常時制御を開始してから所定時間が経過したときには前記電動機の制御を停止して原動機が車軸から切り離されるよう前記クラッチを制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、非通常時制御が正常に行なわれなかったときでも予期しない動力が車軸に出力されるのを抑制することができる。
さらに、本発明のシフトバイワイヤ装置において、前記車両は、マニュアルシャフトに連動するマニュアルバルブを介して供給される流体圧により作動するクラッチを有する自動変速機を搭載し、前記作動対象は、前記マニュアルバルブであるものとすることもできるし、前記作動対象は、前記マニュアルシャフトの駆動に伴って作動するパーキングロック機構であるものとすることもできる。
本発明の一実施例としてのシフトバイワイヤ装置を搭載する自動車10の構成の概略を示す構成図である。 オートマチックトランスミッション20の作動表を示す説明図である。 油圧回路50の構成の概略を示す構成図である。 マニュアルバルブ56の駆動系の構成の概略を示す構成図である。 SBWECU80の構成の概略を示す構成図である。 SBWECU80により実行される制御モード設定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 通常時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 シャフトポジションPOSとバルブ位置VPとモータ回転回数との関係を示す説明図である。 故障時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 モータ回転速度と駆動時間との関係を示す説明図である。 パーキングロック機構180の駆動系の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例としてのシフトバイワイヤ装置を搭載する自動車10の構成の概略を示す構成図であり、図2はオートマチックトランスミッション20の作動表を示し、図3は油圧回路50の構成の概略を示す構成図であり、図4はマニュアルバルブ56の駆動系の構成の概略を示す構成図である。実施例の自動車10は、図1に示すように、ガソリンや軽油などの炭化水素系の燃料の爆発燃焼により動力を出力する内燃機関としてのエンジン12と、エンジン12を運転制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)16と、エンジン12のクランクシャフト14に取り付けられたロックアップクラッチ付きのトルクコンバータ24と、このトルクコンバータ24の出力側に入力軸21が接続されると共にギヤ機構26およびデファレンシャルギヤ28を介して駆動輪18a,18bに出力軸22が接続され入力軸21に入力された動力を変速して出力軸22に伝達する有段のオートマチックトランスミッション20と、オートマチックトランスミッション20を制御するオートマチックトランスミッション用電子制御ユニット(以下、ATECUという)29およびシフトバイワイヤシステム用電子制御ユニット(以下、SBWECUという)80と、車両全体をコントロールするメイン電子制御ユニット(以下、メインECUという)90とを備える。
オートマチックトランスミッション20は、図1に示すように、6段変速の有段変速機として構成されており、シングルピニオン式の遊星歯車機構30とラビニヨ式の遊星歯車機構40と三つのクラッチC1,C2,C3と二つのブレーキB1,B2とワンウェイクラッチF1とを備える。シングルピニオン式の遊星歯車機構30は、外歯歯車としてのサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車としてのリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31はケースに固定されており、リングギヤ32は入力軸21に接続されている。ラビニヨ式の遊星歯車機構40は、外歯歯車の二つのサンギヤ41a,41bと、内歯歯車のリングギヤ42と、サンギヤ41aに噛合する複数のショートピニオンギヤ43aと、サンギヤ41bおよび複数のショートピニオンギヤ43aに噛合すると共にリングギヤ42に噛合する複数のロングピニオンギヤ43bと、複数のショートピニオンギヤ43aおよび複数のロングピニオンギヤ43bとを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア44とを備え、サンギヤ41aはクラッチC1を介してシングルピニオン式の遊星歯車機構30のキャリア34に接続され、サンギヤ41bはクラッチC3を介してキャリア34に接続されると共にブレーキB1を介してケースに接続され、リングギヤ42は出力軸22に接続され、キャリア44はクラッチC2を介して入力軸21に接続されている。また、キャリア44はブレーキB2のオンオフによりその回転を自由にまたは固定できると共にワンウェイクラッチF1によりその回転が一方向に規制されるようになっている。
こうして構成されたオートマチックトランスミッション20では、図2の作動表に示すように、クラッチC1〜C3のオンオフ(オンが係合でオフが係合解除とも呼ぶ、以下同じ)とブレーキB1,B2のオンオフとの組み合わせにより前進1速〜6速と後進とニュートラルとを切り換えることができるようになっている。図2に示すように、前進1速の状態は、クラッチC1をオンとすると共にクラッチC2,C3とブレーキB1,B2とをオフとする(エンジンブレーキ時にはブレーキB2をオンする)ことにより形成することができ、前進2速の状態は、クラッチC1とブレーキB1とをオンとすると共にクラッチC2,C3とブレーキB2とをオフとすることにより形成することができ、前進3速の状態は、クラッチC1,C3をオンとすると共にクラッチC2とブレーキB1,B2とをオフとすることにより形成することができ、前進4速の状態は、クラッチC1,C2をオンとすると共にクラッチC3とブレーキB1,B2とをオフとすることにより形成することができ、前進5速の状態は、クラッチC2,C3をオンとすると共にクラッチC1とブレーキB1,B2とをオフとすることにより形成することができ、前進6速の状態は、クラッチC2とブレーキB1とをオンとすると共にクラッチC1,C3とブレーキB2とをオフとすることにより形成することができる。また、後進の状態は、クラッチC3とブレーキB2とをオンとすると共にクラッチC1,C2とブレーキB1とをオフとすることにより形成することができる。ニュートラルの状態は、すべてのクラッチC1〜C3とブレーキB1,B2とをオフとすることにより形成することができる。
オートマチックトランスミッション20のクラッチC1〜C3やブレーキB1,B2は、油圧回路50により駆動される。この油圧回路50は、図3に示すように、エンジン12からの動力を用いてストレーナ51から作動油を吸引して圧送する機械式オイルポンプ52と、機械式オイルポンプ52により圧送された作動油の圧力(ライン圧PL)を調節するレギュレータバルブ54と、ライン圧PLから図示しないモジュレータバルブを介して入力されたモジュレータ圧PMODを用いてレギュレータバルブ54を駆動するリニアソレノイドSLTと、ライン圧PLを入力する入力ポート56aとDポジション用出力ポート56bとRポジション用出力ポート56cとを有するマニュアルバルブ56と、マニュアルバルブ56のDポジション用出力ポート56bからのドライブ圧PDを入力すると共に調圧してクラッチC1に出力するリニアソレノイドSLC1などにより構成されている。なお、実施例では、クラッチC1以外のクラッチC2,C3やブレーキB1,B2の油圧系については省略しているが、これらの油圧系についても周知のリニアソレノイドなどを用いて構成することができる。
マニュアルバルブ56は、図4に示すように、マニュアルシャフト60に取り付けられたマニュアルプレート62と、このマニュアルプレート62におけるマニュアルシャフト60の回転軸に対して偏心した位置(端部)に形成された長孔62aに引っ掛けられたL字状のフック64aが先端に形成されたスプール64と、スプール64に形成されたランド57と、を備え、マニュアルシャフト60に減速ギヤ68を介して回転軸66aが接続された電気モータ66を駆動してマニュアルシャフト60の回転運動をスプール64の直線運動に変換することにより、スプール64のストローク量に応じて、入力ポート56aと両出力ポート56b、56cとの連通を遮断する状態と、入力ポート56aとDポジション用出力ポート56bとを連通すると共に入力ポート56aとRポジション用出力ポート56cとの連通を遮断する状態と、入力ポート56aとDポジション用出力ポート56bとの連通を遮断すると共に入力ポート56aとRポジション用出力ポート56cとを連通する状態とを切り替える。マニュアルプレート62には、基端がボルトによりオートマチックトランスミッション20のケースに固定された板状のディテントスプリング74と、ディテントスプリング74の先端に回転自在に取り付けられマニュアルプレート62の端部に山部および谷部が交互に形成されたカム面72に圧接されたローラ76とからなるディテント機構70が設けられている。
ATECU29は、詳細に図示しないが、CPUを中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に処理プログラムを記憶するROMと、データを一時的に記憶するRAMと、入出力ポートと、通信ポートとを備える。ATECU29には、入力軸21に取り付けられた回転数センサからの入力軸回転数Ninや出力軸22に取り付けられた回転数センサからの出力軸回転数Noutなどが入力ポートを介して入力されており、ATECU29からは、リニアソレノイドSLT,SLC1などのソレノイドへの駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。ATECU29は、メインECU90と通信しており、メインECU90からの制御信号によってオートマチックトランスミッション20(油圧回路50)を制御したり、必要に応じてオートマチックトランスミッション20の状態に関するデータをメインECU90に出力する。
SBWECU80は、図5に示すように、中央演算処理回路としてのCPU82を中心として構成されており、CPU82の他に、各部に給電するための5V電源回路81と、メインECU90とCAN通信を行なうためのCAN回路84と、回転軸66aの回転駆動に伴ってマニュアルシャフト60を駆動する3相ブラシレスモータとしての電気モータ66と、電気モータ66を駆動するための駆動回路85と、マニュアルバルブ56のマニュアルシャフト60の回転角を検出するシャフトポジションセンサ86と、電気モータ66の回転角を検出するブラシレスモータ制御用のモータ角度センサ88と、を備える。モータ角度センサ88は、電気モータ66の各相(U相,V相,W相)に対応する3つのホールICにより構成されており、電気角60°毎に切り替わる各ホールICの出力電圧を検出することにより、ロータの磁極位置を検出する。
メインECU90は、詳細には図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に処理プログラムを記憶するROMと、データを一時的に記憶するRAMと、入出力ポートと、通信ポートとを備える。メインECU90には、シフトレバー91の操作位置を検出するシフトポジションセンサ92からのシフトポジションSP,アクセルペダル93の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ94からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル95の踏み込みを検出するブレーキスイッチ96からのブレーキスイッチ信号BSW,車速センサ98からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されており、メインECU90からは、警告灯99への点灯信号などが出力ポートを介して出力されている。メインECU90は、前述したように、エンジンECU16やATECU29とSBWECU80と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU16やATECU29とSBWECU80と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例の自動車10は、通常時では、メインECU90がシフトレバー91のポジションに応じたシフト指令信号をSBWECU80とATECU29とに送信することにより、シフト指令信号(シフトポジションSP)を受信したSBWECU80はシャフトポジションセンサ86からのシャフトポジションPOSに基づいてマニュアルバルブ56がシフトポジションSPに対応するバルブ位置に移動するよう駆動回路85により電気モータ66を駆動制御し、シフト指令信号を受信したATECU29はシフトポジションSPに基づいて対応するクラッチC1〜C3やブレーキB1,B2がオンオフされるよう各リニアソレノイドを制御する。なお、シフトレバー91がドライブ(D)ポジションにシフト操作されたときには、アクセルペダルポジションセンサ94からのアクセル開度Accと車速センサ98からの車速VとをATECU29に送信することにより、アクセル開度Accと車速Vとを受信したATECU29がアクセル開度Accと車速Vとに基づいて変速マップを用いて前進1速〜前進6速のいずれかを設定すると共にクラッチC1〜C3とブレーキB1,B2のうち設定した変速段に応じて必要なクラッチやブレーキがオンされるよう対応するリニアソレノイドを駆動制御する。
次に、こうして構成された自動車10の動作、特に、モータ角度センサ88に故障が生じたときのSBWECU80の動作について説明する。図6は、SBWECU80により実行される制御モード設定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば数十msec毎)に繰り返し実行される。
制御モード設定処理ルーチンが実行されると、SBWECU80のCPU82は、まず、シャフトポジションセンサ86からのシャフトポジションPOSやモータ角度センサ88の3つのホールICからのホールIC信号HU,HV,HWなどのデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。
続いて、ホールICの故障を判定する(ステップS110)。ここで、ホールICの故障は、例えば、シャフトポジションセンサ86により検出されるシャフトポジションPOSの時間変化量に基づいてマニュアルシャフト60の回転方向が正転か逆転かを判定することにより電気モータ66の回転方向を判定し、電気モータ66の回転方向と前回モータ角度センサ88により検出された各ホールIC信号と図5に示す信号パターンとから次回にモータ角度センサ88により検出される信号を推定し、推定した信号と実際に今回モータ角度センサ88により検出された各ホールIC信号HU,HV,HWとを比較することにより行なうことができる。この比較は、各信号HU,HV,HW毎に行なわれ、各ホールIC毎に個別に故障の判定が行なわれる。
3つのホールICすべてが正常と判定されたときには(ステップS120)、モータ角度センサ88からのホールIC信号HU,HV,HWを用いて電気モータ66を制御する通常時制御モードを設定し(ステップS130)、3つのホールICのいずれかに故障が生じていると判定されたときにはその故障が1つか否かを判定し(ステップS140)、ホールICの故障が1つのときには正常な2つの信号を用いて電気モータ66を制御する上述した通常時制御モードを設定し(ステップS130)、故障が2つ以上のときにはモータ角度センサ88からのホールIC信号HU,HV,HWを用いずにセンサレスで電気モータ66を制御する故障時制御モードを設定して(ステップS150)、本ルーチンを終了する。
次に、通常時制御モード時の動作について説明する。図7は、通常時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンでは、シフトポジションセンサ92により検出されメインECU90から通信により送信されたシフトポジションSPや、シャフトポジションセンサ86からのシャフトポジションPOSなどのデータを入力し(ステップS200)、入力したシフトポジションSPに基づいてマニュアルバルブ56の目標とする位置である目標バルブ位置VP*を設定すると共に入力したシャフトポジションPOSに基づいて現在のマニュアルバルブ56の位置であるバルブ位置VPを設定し(ステップS210)、目標バルブ位置VP*と現在のバルブ位置VPとを比較する(ステップS220)。ここで、バルブ位置VPは、シャフトポジションPOSとバルブ位置VPとの関係を予め求めてマップとしてROMに記憶しておき、シャフトポジションPOSが与えられるとマップから対応するバルブ位置VPを導出するものとした。このマップの一例を図8に示す。目標バルブ位置VP*と現在のバルブ位置VPとが一致するときには、マニュアルバルブ56を移動させる必要はないから、そのまま本ルーチンを終了し、目標バルブ位置VP*と現在のバルブ位置VPとが一致しないときには、さらに、モータ角度センサ88からの各ホールIC信号HU,HV,HWを入力し(ステップS230)、制御モード設定処理ルーチンによりモータ角度センサ88の3つのホールICすべてが正常と判定されたときには、入力された各ホールIC信号HU,HV,HWに基づいてモータ回転角θmを設定し(ステップS250)、目標バルブ位置VP*と現在のバルブ位置VPとモータ回転角θmとに基づいて電気モータ66を駆動するためのPWM(パルス幅変調)信号を生成し(ステップS280)、生成したPWM信号を駆動回路85に出力することにより電気モータ66を駆動制御する(ステップS290)。そして、シャフトポジションPOSを入力すると共に(ステップS300)、入力したシャフトポジションPOSに基づいて現在のバルブ位置VPを設定し(ステップS310)、目標バルブ位置VP*と現在のバルブ位置VPとが一致しないときには(ステップS320)、ステップS230に戻ってステップS230〜S320の処理を繰り返し、目標バルブ位置VP*と現在のバルブ位置VPとが一致したときにはこれで本ルーチンを終了する。
ステップS240でモータ角度センサ88の3つのホールICのいずれか1つに故障が生じていると判定されたときには、警告灯99を点灯させるための制御信号をメインECU90に送信し(ステップS260)、3つのホールICのうち2つの信号とシャフトポジションセンサ86からのシャフトポジションPOSとに基づいてモータ回転角θmを設定し(ステップS270)、ステップS280以降の処理を行なう。3つのホールIC信号HU,HV,HWは、電気角として60°ずつ位相がずれていることから、シャフトポジションPOSの時間変化量に基づいて電気モータ66の回転方向を特定することにより、電気モータ66の回転方向と2つのホールIC信号とホールIC信号の周期とにより残りの1つの信号を推定することができる。したがって、モータ角度センサ88の3つのホールICのうちいずれか1つに故障が生じてもモータ回転角θmを設定することができ、このモータ回転角θmに基づいて電気モータ66を制御することができる。
次に、故障時制御モード時の動作について説明する。図9は、故障時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンでは、シフトポジションSPやシャフトポジションPOSなどのデータを入力し(ステップS400)、入力したシフトポジションSPに基づいて目標バルブ位置VP*を設定すると共に入力したシャフトポジションPOSに基づいて現在のバルブ位置VPを設定し(ステップS410)、目標バルブ位置VP*と現在のバルブ位置VPとを比較する(ステップS420)。目標バルブ位置VP*と現在のバルブ位置VPとが一致するときには、マニュアルバルブ56を移動させる必要はないから、そのまま本ルーチンを終了し、目標バルブ位置VP*と現在のバルブ位置VPとが一致しないときには、タイマTをスタートし(ステップS430)、強制転流(電気モータ66のロータ位置と無関係に転流)を行なってセンサレスにより電気モータ66を強制駆動する(ステップS440)。図10にモータ回転速度と駆動時間との関係を示す。図示するように、通常時制御ルーチンでは、電気モータ66を高電流で且つ高周波数で駆動することにより回転速度を高くしてマニュアルバルブ56を目的の位置まで素早く移動させるが、故障時制御ルーチンでは、マニュアルバルブ56を目的の位置まで確実に移動させるために通常時よりも低電流で且つ低周波数で電気モータ66を駆動することによりその回転速度を低くした。そして、タイマTをスタートしてから所定時間が経過したか否か(タイムアップか否か)を判定し(ステップS450)、タイムアップでないと判定されたときには、上述したように、シャフトポジションセンサ86により検出されるシャフトポジションPOSの時間変化量に基づいてマニュアルシャフト60の回転方向を判定し(ステップS460)、判定したマニュアルシャフト60の回転方向がマニュアルバルブ56が目標バルブ位置VP*に近づく方向と一致するか否かを判定し(ステップS470)、一致するときには、シャフトポジションPOSを入力し(ステップS480)、入力したシャフトポジションPOSに基づいて現在のバルブ位置VPを設定し(ステップS490)、目標バルブ位置VP*と現在のバルブ位置VPとが一致しないときには(ステップS500)、ステップS440に戻ってステップS440〜S500の処理を繰り返し、目標バルブ位置VP*と現在のバルブ位置VPとが一致したときにはこれで本ルーチンを終了する。
ステップS470でマニュアルシャフト60の回転方向がマニュアルバルブ56が目標バルブ位置VP*に近づく方向と一致しないときには、電気モータ66の駆動を停止した上で(ステップS510)、再度、ステップS440に戻って強制転流により電気モータ66を強制駆動する。こうした電気モータ66の駆動制御が所定時間内に終了せずにタイムアップしたときには(ステップS450)、エンジン12のクランクシャフト14が車軸から切り離されるようクラッチC1〜C3とブレーキB1,B2とをオフする制御指令をATECU29に送信して(ステップS520)、本ルーチンを終了する。
以上説明した実施例のシフトバイワイヤ装置によれば、マニュアルバルブ56を作動させる電気モータ66の回転軸66a(ロータ)の回転角度を検出するモータ角度センサ88に故障が生じているか否かを判定し、故障が生じていないときにはマニュアルバルブ56がシフトレバー91からのシフトポジションSPに応じたバルブ位置に移動するようモータ角度センサ88からのモータ回転角θmに基づいて電気モータ66を制御し(通常時制御モード)、モータ角度センサ88に故障が生じているときにはマニュアルバルブ56がシフトレバー91からのシフトポジションSPに応じたバルブ位置に移動するようシャフトポジションセンサ86からのシャフトポジションPOSの時間変化量に基づいてマニュアルシャフト60の回転方向(電気モータ66の回転方向)を確認しながら強制転流により電気モータ66を強制駆動する(故障時制御モード)から、モータ角度センサ88に故障が生じてもこれにより適切に対処することができる。しかも、故障時制御モード時には、通常時制御モード時に比して、電気モータ66を低電流で且つ低周波数で駆動してその回転速度を抑えるから、マニュアルバルブ56をより確実にシフトポジションSPに応じた位置に移動させることができる。
また、実施例のシフトバイワイヤ装置によれば、モータ角度センサ88の3つのホールICのうち1つだけが故障しているときには、残りの2つとマニュアルシャフト60の回転方向(電気モータ66の回転方向)とホールIC信号の周期とに基づいてモータ回転角θmを推定すると共に推定したモータ回転角θmに基づいて電気モータ66を制御するから、通常時と同様の制御によりマニュアルバルブ56を作動させることができる。
実施例のシフトバイワイヤ装置では、マニュアルバルブ56を作動させる電気モータ66のモータ角度センサ88に故障が生じた場合の処理に適用して説明したが、これに限られず、図11に例示するように、パーキングロック機構180を作動させる電気モータ166のモータ角度センサに故障が生じた場合の処理に適用するものとしてもよい。パーキングロック機構180は、オートマチックトランスミッション20のギヤ機構26に取り付けられたパーキングギヤ182と、パーキングギヤ182と噛み合ってその回転を停止した状態でロックするパーキングポール184と、パーキングロッド186と、パーキングロッド186の先端に設けられパーキングロッド186がスライドすることによりパーキングポール184をパーキングギヤ182側に押し付けたり押し付けを解除したりするパーキングカム188とにより構成されている。パーキングロッド186の基端はL字状のフック186aが形成されており、マニュアルプレート162におけるマニュアルシャフト160の回転軸に対して偏心した位置に形成された孔にフック186aが引っ掛けられている。したがって、電気モータ166によりマニュアルシャフト160を正転させることによりパーキングギヤ182をロックし(図11(a)参照)、マニュアルシャフト160を逆転させることによりパーキングギヤ182のロックを解除することができる(図11(b)参照)。なお、マニュアルプレート162には、実施例と同様に、ディテントスプリング174と、マニュアルプレート162の端部に形成されたカム面72に圧接されたローラ176とからなるディテント機構170が設けられている。
いま、エンジンと、第1のモータと、エンジンのクランクシャフトとモータMG1の回転軸と車軸に連結された駆動軸とがそれぞれ接続された3つの回転要素を有する遊星歯車機構と、駆動軸に接続された第2のモータと、が搭載されたハイブリッド自動車を考えると、油圧回路を備えることなく、エンジンからの動力を自由に変速して駆動軸に出力して走行することができるから、上述したように、シフトレバーがP(パーキング)ポジションに操作されたときにパーキングロック機構180を作動しPポジション以外のポジション(例えば、D(ドライブ)ポジションやニュートラル(N)ポジション)に操作されたときにパーキングロック機構180の作動を解除するシフトバイワイヤシステムを考えることができる。このシフトバイワイヤシステムでは、マニュアルプレート162のポジションを2ポジション間で切り替えるだけでよいから、ディテント機構170のカム面172の移動端に壁を設けローラ176が壁に押し当てられるよう電気モータ166を駆動するものとすれば、マニュアルシャフト160にシャフトポジションセンサを取り付ける必要はないが、ポジションの変更に機械的衝撃を伴うことから、耐久性を考えると、強度を上げるためにマニュアルプレート162を厚くするなど大型化する必要があり、スペースの確保が厳しい車両では搭載上不利となる。また、SBWECU100のCPU102に故障が生じると、マニュアルシャフト160のポジションが不明となるから、ATECU29としてはすべてのクラッチをオフとしてニュートラル(N)ポジションを形成せざるを得なくなり、退避走行ができなくなる。変形例では、こうした不都合を回避するためにマニュアルシャフト160にシャフトポジションセンサ108を取り付けるものとした。したがって、変形例でも、実施例と同様の処理を適用することができる。
実施例のシフトバイワイヤ装置では、モータ角度センサ88の3つのホールICのうち1だけに故障が生じたときには正常な残りの2つによりモータ回転角θmを推定して通常時制御モードで電気モータ66を駆動制御するものとしたが、故障時制御モードでセンサレスにより電気モータ66を駆動制御するものとしてもよい。
実施例のシフトバイワイヤ装置では、6段変速の有段変速機に適用するものとしたが、これに限定されるものではなく、2〜5段変速の有段変速機に適用するものとしてもよいし、7段以上の有段変速機に適用するものとしてもよい。
実施例のシフトバイワイヤ装置では、メインECU90とATECU29を二つの電子制御ユニットにより構成するものとしたが、三つ以上の電子制御ユニットにより構成するものとしてもよいし、単一の電子制御ユニットにより構成するものとしても構わない。
実施例のシフトバイワイヤ装置では、内燃機関としてのエンジン12を搭載する自動車10に適用するものとしたが、内燃機関と電動機とを備えるハイブリッド車に適用するものとしてもよい。また、走行用の電動機だけを搭載する電気自動車に適用するものとしてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、ブラシレスモータとしての電気モータ66が「電動機」に相当し、電気モータ66の回転軸66aの回転角を検出するモータ回転角センサ114が「回転角度センサ」に相当し、シャフトポジションセンサ86が「シャフトポジションセンサ」に相当し、SBWECU80が「制御手段」に相当する。ここで、「電動機」としては、ブラスレスモータに限定されるものではなく、DCブラシレスモータやSRモータ(スイッチトリラクタンスモータ)などの同期電動機など、回転軸の回転位置を検出すると共に検出した回転位置を用いて制御するタイプの電動機であれば如何なるものであっても構わない。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車産業に利用可能である。
10 自動車、12 エンジン、14 クランクシャフト、16 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、18a,18b 駆動輪、20 オートマチックトランスミッション、21 入力軸、22 出力軸、24 トルクコンバータ、26 ギヤ機構、28 デファレンシャルギヤ、29 オートマチックトランスミッション用電子制御ユニット(ATECU)、30 シングルピニオン式の遊星歯車機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、40 ラビニヨ式の遊星歯車機構、41a,41b サンギヤ、42 リングギヤ、43a ショートピニオンギヤ、43b ロングピニオンギヤ、44 キャリア、50 油圧回路、51 ストレーナ、52 機械式オイルポンプ、54 レギュレータバルブ、56 マニュアルバルブ、56a 入力ポート、56b Dポジション用出力ポート、56c Rポジション用出力ポート、60,160 マニュアルシャフト、62,162 マニュアルプレート、64,164 スプール、64a,164a フック、66,166 電気モータ、66a,166a 回転軸、68,168 減速ギヤ、70,170 ディテント機構、72,172 カム面、74,174 ディテントスプリング、76,176 ローラ、80 シフトバイワイヤシステム用電子制御ユニット(SBWECU)、81 5V電源回路、82 CPU、84 CAN回路、85 モータ駆動回路、86 シフトポジションセンサ、88 モータ角度センサ、90 メイン電子制御ユニット(メインECU)、91 シフトレバー、92 シフトポジションセンサ、93 アクセルペダル、94 アクセルペダルポジションセンサ、95 ブレーキペダル、96 ブレーキスイッチ、98 車速センサ、99 警告灯、180 パーキングロック機構、182 パーキングギヤ、184 パーキングポール、186 パーキングロッド、186a フック、188 パーキングカム、SLT,SLC1 リニアソレノイド。

Claims (6)

  1. 車両に搭載され、シフト操作に基づいてマニュアルシャフトを駆動することにより作動対象を作動させるシフトバイワイヤ装置であって、
    回転軸を有し、該回転軸を回転駆動することにより前記マニュアルシャフトを回転駆動する電動機と、
    前記電動機を制御するために前記回転軸の回転角度を検出する回転角度センサと、
    前記マニュアルシャフトの回転位置を検出するシャフトポジションセンサと、
    前記回転角度センサが正常に機能し得る通常時には前記シフトポジションセンサからのシャフトの回転位置が目標回転位置に対して所定の範囲内で一致するよう該回転角度センサからの回転軸の回転角度に基づいて前記電動機を制御する通常時制御を行ない、前記回転角度センサが正常に機能し得ない非通常時には前記シフトポジションセンサからのシャフトの回転位置に基づいて前記電動機の回転軸の回転方向を推定しながら前記電動機を制御するセンサレス制御を開始し前記シフトポジションセンサからの回転位置が目標回転位置に対して所定の範囲内で一致したときに前記センサレス制御を停止する非通常時制御を行なう制御手段と
    を備えるシフトバイワイヤ装置。
  2. 請求項1記載のシフトバイワイヤ装置であって、
    前記電動機は、3相同期電動機であり、
    前記回転角度センサは、前記電動機の回転子の回転角度を検出するために各相に対応する3つの素子を備え、
    前記制御手段は、前記回転角度センサに異常が生じたとき、該異常が前記3つの素子のうちいずれか1つだけの場合には前記通常時として前記シャフトポジションセンサからのシャフトの回転位置に基づいて前記電動機の回転方向を推定し該推定した回転方向と正常な他の2つからの信号とに基づいて前記通常時制御を行ない、前記異常が前記3つの素子のうち2つ以上の場合には前記非通常時として前記非通常時制御を行なう手段である
    シフトバイワイヤ装置。
  3. 前記制御手段は、前記非通常時には前記通常時に比して低い回転速度をもって前記シャフトの回転位置が前記目標回転位置に向けて移動するよう前記電動機を制御する手段である請求項1または2記載のシフトバイワイヤ装置。
  4. 請求項1ないし3いずれか1項に記載のシフトバイワイヤ装置であって、
    前記車両は、原動機からの動力を車軸に伝達するクラッチを有する自動変速機を搭載し、
    前記制御手段は、前記非通常時制御を開始してから所定時間が経過したときには前記電動機の制御を停止して原動機が車軸から切り離されるよう前記クラッチを制御する手段である
    シフトバイワイヤ装置。
  5. 請求項1ないし4いずれか1項に記載のシフトバイワイヤ装置であって、
    前記車両は、マニュアルシャフトに連動するマニュアルバルブを介して供給される流体圧により作動するクラッチを有する自動変速機を搭載し、
    前記作動対象は、前記マニュアルバルブである
    シフトバイワイヤ装置。
  6. 前記作動対象は、前記マニュアルシャフトの駆動に伴って作動するパーキングロック機構である請求項1ないし4いずれか1項に記載のシフトバイワイヤ装置。
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