JP5862613B2 - シフトバイワイヤ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動変速機を電気的に制御するシフトバイワイヤにおける制御装置に関する。
従来、スイッチトリラクタンスモータ(SRモータ)を用いて自動変速機のシフトレンジを電気的に切り替えるシフトバイワイヤが普及している。SRモータを用いる場合、モータの回転位置とシフトレンジとを関連づける必要がある。そのため、シフトバイワイヤを利用する場合、車両の電源のオン時などに、モータの初期位置を学習している(特許文献1)。すなわち、シフトバイワイヤの制御装置は、電源がオンされると、Pレンジなどの末端側の特定のシフトレンジにおいて、初期位置を学習する。そして、シフトバイワイヤ制御装置は、学習した初期位置に基づいて、特定のシフトレンジへモータを駆動する。
しかしながら、特許文献1の場合、電源がPレンジ以外でオンされると、初期位置を学習することができない。そのため、瞬間的な停電などによって特定のシフトレンジ以外で電源がオンされると、シフトバイワイヤの制御装置は、モータの駆動およびシフトレンジの切り替えを実行できないという問題がある。
特開2012−107657号公報
そこで、本発明の目的は、シフトレンジに関わらずモータの回転位置を特定するシフトバイワイヤの制御装置を提供することにある。
請求項1記載の発明では、ポジションセンサを備えている。ポジションセンサは、自動変速機のシフトレンジがいずれの位置にあるかを検出する。例えばシフトレンジの切り替え中などに瞬断などによって電源のオフおよびオンがされると、モータは特定のシフトレンジ以外でオンされる。そのため、エンコーダによって検出されるモータの回転位置は、リセットされる。その結果、判断手段は、エンコーダからモータの現在位置を取得できないと判断する。このとき、位置特定手段は、ポジションセンサから自動変速機が複数のシフトレンジのうちいずれのシフトレンジあるかを特定する。そして、位置特定手段は、特定したシフトレンジからモータを駆動して自動変速機のシフトレンジを切り替える。このとき、ポジションセンサから出力される信号は、自動変速機のシフトレンジが切り替えられるごとに変化する。位置取得手段は、ポジションセンサから出力される信号の変化から、信号の変化点を切替エッジとして取得する。これにより、位置特定手段は、ポジションセンサで概略的に特定したシフトレンジと、位置取得手段で取得した切替エッジとから、モータの回転位置を特定する。したがって、自動変速機が特定のシフトレンジになくても、シフトレンジに関わらずモータの回転位置を特定することができる。
第1実施形態によるシフトバイワイヤ制御装置の概略的な構成を示すブロック図 第1実施形態によるシフトバイワイヤシステムの構成を示す模式図 第1実施形態によるシフトバイワイヤシステムのプレートとシフトレンジとの関係を示す模式図 第1実施形態によるシフトバイワイヤシステムにおいて、各シフトレンジにおけるポジションセンサの信号、およびレンジカウンタのカウント量との関係を示す模式図 第1実施形態によるシフトバイワイヤ制御装置における処理の流れを示す概略図 図5のS106における現在位置特定処理の流れを示す概略図 第2実施形態によるシフトバイワイヤ制御装置における処理の流れを示す概略図 第3実施形態の図1に相当するブロック図 第3実施形態によるシフトバイワイヤ制御装置における処理の流れを示す概略図 第4実施形態によるシフトバイワイヤ制御装置における処理の流れを示す概略図
以下、複数の実施形態によるシフトバイワイヤ制御装置を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において、実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。また、シフトバイワイヤは「SBW」と省略し、シフトバイワイヤ制御装置は「制御装置」と省略する。
(第1実施形態)
まず、SBWシステム10について説明する。図1および図2に示すようにSBWシステム10は、アクチュエータ11、変速機構部12および入力手段としてのシフトスイッチ13を備えている。アクチュエータ11は、自動変速機14のマニュアルバルブ15およびパーキングロック部16を駆動する。アクチュエータ11はモータ17、エンコーダ18および減速部19を有している。モータ17は、通電により駆動力を発生する。エンコーダ18は、回転するモータ17の回転位置を検出する。減速部19は、モータ17で発生した駆動力を減速して変速機構部12へ伝達する。モータ17は、SRモータであり、永久磁石を用いることなく駆動力を発生する。変速機構部12は、減速部19から出力された回転駆動力をマニュアルバルブ15およびパーキングロック部16へ伝達する。エンコーダ18は、図示しない磁石およびホールICなどにより構成されている。磁石は、モータ17の図示しないロータと一体に回転する。ホールICは、磁石と対向して設けられ、磁石から発生する磁束を通過する。ホールICは、この磁束の変化によってモータ17の回転角度をパルス信号として出力する。エンコーダ18は、A相およびB相に対応する信号を出力する。
変速機構部12は、シャフト21、プレート22およびスプリング23などを有している。シャフト21は、アクチュエータ11の減速部19に接続し、モータ17の駆動力によって回転駆動される。プレート22は、シャフト21から径方向外側に伸びてシャフト21と一体に構成されている。プレート22は、シャフト21と一体にアクチュエータ11によって回転駆動される。プレート22は、シャフト21とほぼ平行に突出するピン24を有している。ピン24は、マニュアルバルブ15と接続している。これにより、プレート22がシャフト21ともに回転することにより、マニュアルバルブ15は軸方向へ往復移動する。このように、変速機構部12は、アクチュエータ11の回転駆動力を直線運動に変換してマニュアルバルブ15に伝達する。
プレート22は、図3に示すように径方向外側の端部に複数の凹部を有している。具体的には、プレート22は、第一凹部31、第二凹部32、中間凹部33、および中間凹部34を有している。第一凹部31は、プレート22の回転方向において一方の端部側に設けられている。第二凹部32は、プレート22の回転方向において他方の端部側に設けられている。中間凹部33および中間凹部34は、これら第一凹部31と第二凹部32との間に形成されている。
本実施形態の場合、これら第一凹部31、第二凹部32、中間凹部33、および中間凹部34は、それぞれ自動変速機14のシフトレンジに対応している。具体的には、第一凹部31は、駐車用の「Pレンジ」に対応する。第二凹部32は、前進用の「Dレンジ」に対応する。また、中間凹部33は後進用の「Rレンジ」に対応し、中間凹部33は中立用の「Nレンジ」に対応する。このように、本実施形態の場合、「Pレンジ」および「Dレンジ」は末端側に位置するとともに、これらの間に「Pレンジ」側から順に「Rレンジ」および「Nレンジ」が位置している。
図2に示すスプリング23は、先端に規制部材としてのローラ41を有している。シャフト21と一体のプレート22に回転方向の力が加わると、ローラ41は第一凹部31、中間凹部33、中間凹部34および第二凹部32の相互間を移動する。例えばローラ41が第一凹部31にあるときにプレート22が回転すると、ローラ41は、第一凹部31と中間凹部33との間の凸部を乗り越えて中間凹部33へ移動する。これにより、アクチュエータ11でシャフト21を回転させることにより、マニュアルバルブ15の軸方向の位置およびパーキングロック部16の状態が変化する。その結果、自動変速機14のシフトレンジは、「Pレンジ」、「Rレンジ」、「Nレンジ」または「Dレンジ」のいずれかに切り替えられる。ローラ41は、プレート22の第一凹部31、第二凹部32、中間凹部33または中間凹部34のいずれかにはまり込むことにより、プレート22の回転を規制する。これにより、マニュアルバルブ15の軸方向の位置、およびパーキングロック部16の状態が固定される。したがって、自動変速機14のシフトレンジは、「Pレンジ」、「Rレンジ」、「Nレンジ」または「Dレンジ」のいずれかで固定される。
本明細書では、自動変速機14のシフトレンジが「Pレンジ」側から「Rレンジ」、「Nレンジ」および「Dレンジ」へ切り替わるときの回転方向は、正回転方向と定義する。一方、自動変速機のシフトレンジが「Dレンジ」側から「Nレンジ」、「Rレンジ」および「Pレンジ」へ切り替わるときの回転方向は、逆回転方向と定義する。また、本実施形態の場合、「Pレンジ」および「Dレンジ」は、末端側の端側シフトレンジに相当する。
パーキングロック部16は、自動変速機14のシフトレンジが「Pレンジ」のとき、ロッド42の先端に設けられたテーパ部43がロックポール44を図2の上方へ押し上げる。これにより、ロックポール44とパーキングギア45とが噛み合い、パーキングギア45はロックされる。その結果、車両の車輪は、回転が規制された状態となる。
シフトスイッチ13は、自動変速機14のシフトレンジの入力を受け付ける。すなわち、ユーザは、シフトスイッチ13から所望のシフトレンジを入力する。シフトスイッチ13は、「Pレンジ」、「Rレンジ」、「Nレンジ」および「Dレンジ」に対応してそれぞれスイッチ131、スイッチ132、スイッチ133およびスイッチ134を有している。スイッチ131、スイッチ132、スイッチ133またはスイッチ134が操作されると、制御装置50は操作されたスイッチ131〜134に対応するシフトレンジを所望シフトレンジとして認識する。制御装置50は、この所望シフトレンジに対応する目標シフトレンジへシフトレンジが切り替わるようにモータ17を駆動する。
次に、上記のSBWシステム10に適用される制御装置50について説明する。
制御装置50は、図1に示すようにポジションセンサ51、エンコーダ18および制御ユニット52を備えている。ポジションセンサ51は、アクチュエータ11またはシャフト21に設けられている。ポジションセンサ51はモータ17によって駆動される図示しないモータ17の出力軸またはシャフト21の回転角度から、自動変速機14のシフトレンジが「Pレンジ」、「Rレンジ」、「Nレンジ」または「Dレンジ」のいずれにあるかを検出する。ポジションセンサ51は、検出したシフトレンジを対応する電気信号として制御ユニット52へ出力する。ポジションセンサ51は、例えば図示しない一対の電極で構成されている。電極は、一方がシャフト21に設けられ、他方がシャフト21の外周側に対向して設けられている。シャフト21に設けられている電極は、それぞれ異なる抵抗値を有している。この場合、ポジションセンサ51は、このシャフト21側の電極とシャフト21と対向する電極とが導通しているときの抵抗値から、シャフト21の角度に対応する自動変速機14のシフトレンジを電気信号として出力する。これにより、ポジションセンサ51は、シフトレンジが「Pレンジ」にあるとき、「P信号」を出力する。また、ポジションセンサ51は、シフトレンジが「Rレンジ」にあるとき「R信号」、シフトレンジが「Nレンジ」にあるとき「N信号」、およびシフトレンジが「Dレンジ」にあるとき「D信号」を出力する。なお、上記のポジションセンサ51の構成は一例である。したがって、ポジションセンサ51は、例えば接点、磁気、光など、物理的にシフトレンジを検出可能であれば任意の構成とすることができる。
制御ユニット52は、CPU、ROMおよびRAMを有するマイクロコンピュータで構成されており、ROMに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、SBWシステム10の全体を制御する。制御ユニット52は、コンピュータプログラムを実行することにより、シフトレンジ判断部61、位置取得部62、判断部63、位置特定部64および駆動制御部65をソフトウェア的に実現している。これら、シフトレンジ判断部61、位置取得部62、判断部63、位置特定部64および駆動制御部65は、ソフトウェア的に限らず、ハードウェア的またはソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現してもよい。制御装置50は、上記に加え、蓄積手段としての記憶部66を備えている。記憶部66は、例えば不揮発性のメモリ装置などで構成されている。記憶部66は、制御ユニット52のRAMおよびROMを共用してもよい。
位置取得部62は、自動変速機14のシフトレンジが切り替えられるごとに、ポジションセンサ51から切替エッジを取得する。切替エッジは、シフトレンジが切り替わる位置に相当する。具体的には、図4に示すように自動変速機14のシフトレンジが「Pレンジ」から「Rレンジ」側へ切り替わることにより、ポジションセンサ51は「P信号」を「オン」から「オフ」へ切り替える。すなわち、ポジションセンサ51は、シフトレンジが「Pレンジ」にあるとき、「P信号」の出力を「オン」し、「Pレンジ」以外のとき「P信号」の出力を「オフ」する。このように、ポジションセンサ51から出力される「P信号」が「オン」から「オフ」へ変化する変化点が、切替エッジP2となる。同様に、正回転方向においてポジションセンサ51から出力される「R信号」が「オフ」から「オン」に変化する変化点は、切替エッジR1となる。さらに、「R信号」が「オン」から「オフ」に変化する変化点は切替エッジR2である。「N信号」が「オフ」から「オン」に変化する変化点は切替エッジN1であり、「N信号」が「オン」から「オフ」に変化する変化点は切替エッジN2である。「D信号」が「オフ」から「オン」に変化する変化点は切替エッジD1である。位置取得部62は、このようにシフトレンジが切り替わるごとにポジションセンサ51から出力される各信号から、切替エッジP2、切替エッジR1、切替エッジR2、切替エッジN1、切替エッジN2および切替エッジD1を取得する。取得された切替エッジP2、切替エッジR1、切替エッジR2、切替エッジN1、切替エッジN2および切替エッジD1は、エッジ学習値として記憶部66に記憶される。
また、位置取得部62は、シフトレンジが切り替えられるごとに、各シフトレンジの相互間におけるモータ17の駆動量をシフト学習値として取得する。すなわち、位置取得部62は、シフトレンジが切り替えられるごとに、モータ17の回転角度を駆動量としてエンコーダ18から取得する。位置取得部62は、エンコーダ18から出力されたA相およびB相の出力値に基づいてレンジカウンタのカウント量として駆動量を算出する。位置取得部62は、算出したカウント量に基づいて、各シフトレンジの相互間で、シフトレンジが切り替わるごとに必要なモータ17の駆動量を取得する。すなわち、位置取得部62は、「Pレンジ」から「Rレンジ」までの駆動量を「P−R駆動量」、「Rレンジ」から「Nレンジ」までの駆動量を「R−N駆動量」、および「Nレンジ」から「Dレンジ」までの駆動量を「N−D駆動量」としてそれぞれ算出する。位置取得部62は、取得したモータの駆動量をシフト間学習値として記憶部66に記憶する。
判断部63は、エンコーダ18からモータ17の回転位置を現在位置Ppとして取得可能か否かを判断する。エンコーダ18は、例えば「Pレンジ」などにおいて初期位置の学習が行なわれたとき、この初期位置からの回転位置をレンジカウンタの出力値として出力する。初期位置が学習され、エンコーダ18からのレンジカウンタの出力が連続しているとき、レンジカウンタの値を参照することにより、モータ17の回転位置は現在位置Ppとして取得される。一方、電源の瞬断などが生じると、レンジカウンタの出力値は瞬断後の不特定な位置からの値となる。すなわち、瞬断が生じると、レンジカウンタの出力値は不連続となる。そのため、モータ17の回転位置は、初期位置を基準とした現在位置Ppとして取得することができない。そこで、判断部63は、エンコーダ18から出力されるレンジカウンタの値によって、モータ17の回転位置を現在位置Ppとして取得可能か否かを判断する。初期位置の学習は、制御ユニット52が実行する。すなわち、制御ユニットは、初期位置学習手段に相当する。
位置特定部64は、判断部63においてモータ17の現在位置Ppが取得できないと判断されたとき、モータ17の位置を推定位置Psとして特定する。具体的には、位置特定部64は、まずポジションセンサ51から出力される信号からシフトレンジがいずれにあるかを認識する。自動変速機14は通常、「Pレンジ」、「Rレンジ」、「Nレンジ」または「Dレンジ」のいずれかのシフトレンジにあり、各シフトレンジの中間位置に存在する可能性は低い。そのため、位置取得部62においてポジションセンサ51から取得した「P信号」、「R信号」、「N信号」または「D信号」から、位置特定部64はシフトレンジがいずれにあるかを認識することができる。さらに、位置特定部64は、ポジションセンサ51の信号からシフトレンジを認識するとともに、モータ17を駆動して自動変速機14のシフトレンジを切り替える。シフトレンジが切り替えられると、ポジションセンサ51は対応する「P信号」、「R信号」、「N信号」または「D信号」をそれぞれ「オン」または「オフ」する。これにより、位置取得部62は、ポジションセンサ51の出力値から切替エッジP2、切替エッジR1、切替エッジR2、切替エッジN1、切替エッジN2または切替エッジD1を取得する。位置特定部64は、取得した切替エッジP2、切替エッジR1、切替エッジR2、切替エッジN1、切替エッジN2または切替エッジD1から、モータ17が現在位置Ppを特定する。
駆動制御部65は、入力された信号、すなわちシフトスイッチ13の操作によって入力された信号に対応する目標シフトレンジへ自動変速機14が切り替わるようにモータ17を駆動する。このとき、駆動制御部65は、位置特定部64で特定したモータ17の現在位置Pp、ならびに記憶部66に蓄積した切替エッジP2、切替エッジR1、切替エッジR2、切替エッジN1、切替エッジN2および切替エッジD1の学習値などに基づいてモータ17を駆動する。
次に、上記の構成によるSBWシステム10の作動について図5に基づいて説明する。
制御ユニット52は、SBW10の電源がオンされると、初期位置の学習が可能か否かを判断する(S101)。初期位置の学習は、例えばシフトレンジが「Pレンジ」などの特定のレンジにあるとき実行される。すなわち、制御ユニット52は、自動変速機14のシフトレンジが特定のシフトレンジにあるとき、初期位置の学習が可能であると判断する。制御ユニット52は、初期位置の学習が可能であると判断すると(S101:Yes)、初期位置の学習を実行する(S102)。初期位置は、例えばシフトレンジが「Pレンジ」などの特定のレンジにあるとき、エンコーダ18からモータ17の回転角度を検出し、図4に示すように検出した回転角度を初期位置と設定することにより行なわれる。この初期位置の学習は、周知の技術であるので詳細を省略する。
制御ユニット52は、初期位置の学習が実行されると、シフトレンジの切替要求があるか否かを判断する(S103)。制御ユニット52は、シフトレンジの切替要求があると判断すると(S103:Yes)、予め設定された制御量に応じてモータ17を駆動し、目標シフトレンジへの切替制御を実行する(S104)。すなわち、制御ユニット52は、予め学習によって記憶部66に記憶されている「P−R制御量」、「R−N制御量」および「N−D制御量」に基づいて、目標シフトレンジへ切り替わるようにモータ17を駆動する。制御ユニット52は、シフトレンジの切替要求がないと判断すると(S103:No)、シフトレンジの切替要求があるまで待機する。さらに、制御ユニット52は、目標シフトレンジへの切替制御が行なわれると、切替の元となったシフトレンジから目標シフトレンジまでのモータの回転角度を、シフト間学習値として取得する(S105)。すなわち、制御ユニット52は、シフトレンジが切り替えられるごとに、学習したシフト間学習値を補正しつつ更新する。
本実施形態における処理は、S101において初期位置の学習ができないと判断されたときに実行される。すなわち、初期位置の学習ができないと判断されると(S101:No)、制御ユニット52は現在位置特定処理へ移行する(S106)。図6に示す現在位置特定処理に移行すると、ポジションセンサ51は、現在のシフトレンジを取得する(S201)。そして、判断部63は、エンコーダ18でモータ17の回転位置を現在位置Ppとして取得可能か否かを判断する(S202)。判断部63においてモータ17の現在位置Ppを取得できないと判断されると(S202:No)、位置特定部64はモータ17を駆動する(S203)。モータ17が駆動することにより、シフトレンジが切り替わり、位置取得部62は切替エッジP2、切替エッジR1、切替エッジR2、切替エッジN1、切替エッジN2または切替エッジD1のいずれかを取得する(S204)。位置特定部64は、S204で取得した切替エッジから、モータ17の現在位置Ppを特定する(S205)。例えば瞬断などによってレンジカウンタのカウント量が不連続となっているとき、モータ17の現在位置Ppは未確定である。そのため、判断部63は、モータ17の現在位置Ppを取得できないと判断する。一方、モータ17の現在位置Ppが未確定であっても、モータ17を駆動することにより、位置取得部62は切替エッジのいずれかを取得する。位置特定部64は、この取得した切替エッジからモータ17の現在位置Ppを特定する。
例えばシフトレンジが「Nレンジ」にあるとき、モータ17を駆動すると、切替エッジN1または切替エッジN2のいずれかが検出される。このとき、ポジションセンサ51は、「Nレンジ」であることを示す「N信号」出力している。このことから、位置特定部64は、エンコーダ18からモータ17の現在位置Ppを取得できなくても、モータ17を正方向へ回転駆動すると、位置取得部62で取得した切替エッジN2から、モータ17の現在位置Ppを正確に特定することができる。すなわち、モータ17の回転によってエンコーダ18から得られた回転位置と、切替エッジN2が出力された回転位置との関係から、モータ17の現在位置Ppは特定される。つまり、ポジションセンサ51の出力が「N信号」であり、切替エッジN2が出力されたとき、モータ17は切替エッジN2に相当する位置にあることが特定される。シフトレンジがNレンジ以外にあるときも、同様の手順でモータ17の現在位置Ppが特定される。
位置特定部64でモータ17の現在位置が特定されると、図5に示す処理へ復帰する。また、S202において判断部63がモータ17の現在位置Ppは取得可能であると判断すると(S202:Yes)、S203以降の処理をすることなく、図5に示す処理へ復帰する。
S106における現在位置特定処理が完了すると、制御ユニット52は、シフトレンジの切替要求があるか否かを判断する(S107)。制御ユニット52は、シフトレンジの切替要求があると判断すると(S107:Yes)、S105で取得され記憶部66に記憶されているシフト間学習値を読み取る(S108)。これにより、駆動制御部65は、S106における現在位置特定処理で特定したモータ17の現在位置Ppと、S108で記憶部66から取得したシフト間学習値とに基づいて、切替要求に対応する目標シフトレンジへモータ17を駆動する(S109)。
現在位置特定処理のS202においてモータ17の現在位置Ppを取得できないと判断されたときでも、S204で切替エッジを取得することにより、S205においてモータ17の現在位置Ppが特定されている。また、各シフトレンジ間のモータ17の駆動量は、シフト間学習値として既に記憶部66に記憶されている。そのため、駆動制御部65は、S205において特定したモータ17の現在位置Ppと、既に記憶部66に記憶されているシフト間学習値とから、目標シフトレンジへ移行するために必要なモータ17の回転位置つまり回転角度を算出目標位置として算出することができる。さらに、位置取得部62は、モータ17の駆動によってシフトレンジが切り替わるごとに、切替エッジを取得する。そこで、駆動制御部65は、位置取得部62で取得した切替エッジの学習値であるエッジ学習値を用いて、目標シフトレンジに対応して算出した算出目標位置までのモータ17の駆動量を補正してもよい。
以上説明したように、第1実施形態の制御装置50は、ポジションセンサ51を備えている。ポジションセンサ51は、自動変速機14のシフトレンジがいずれの位置にあるかを検出する。瞬断などにより、エンコーダ18からモータ17の現在位置Ppを取得できないと判断されたとき、位置特定部64は、ポジションセンサ51から自動変速機14が複数のシフトレンジのうちいずれのシフトレンジあるかを特定する。そして、位置特定部64は、特定したシフトレンジからモータ17を駆動して自動変速機14のシフトレンジを切り替える。このとき、ポジションセンサ51から出力されるP信号、R信号、N信号またはD信号は、自動変速機14のシフトレンジが切り替えられるごとに変化する。位置取得部62は、ポジションセンサ51から出力される信号の変化から、信号の変化点を切替エッジとして取得する。これにより、位置特定部64は、ポジションセンサ51で特定したシフトレンジと、位置取得部62で取得した切替エッジとから、モータ17の回転位置を特定する。したがって、自動変速機14が特定のシフトレンジになくても、シフトレンジに関わらずモータ17の回転位置を特定することができる。
また、第1実施形態では、駆動制御部65は、位置特定部64で特定したモータ17の現在位置Ppと、記憶部66に記憶しているシフト間学習値とに基づいて、モータ17を目標シフトレンジへ駆動する。すなわち、駆動制御部65は、瞬断などによりモータ17の初期位置が学習されていないときでも、位置特定部64で特定したモータ17の現在位置Ppと、既に記憶している学習値とから、目標シフトレンジに対応するモータ17の駆動量を設定する。そして、駆動制御部65は、設定したモータ17の駆動量に応じて目標シフトレンジに対応する位置へモータ17を駆動する。したがって、瞬断からの回復などによってモータ17の回転位置が特定できないときでも、自動変速機14を所定のシフトレンジへ正確に制御することができる。
さらに、第1実施形態では、駆動制御部65は、モータ17の駆動にともなって位置取得部62で取得した切替エッジを用いて、算出目標位置までのモータ17の駆動量を補正している。モータ17の駆動によってシフトレンジが切り替えられるごとに、切替エッジは刻々と更新される。この更新される最新の切替エッジを用いてモータ17の駆動量を補正することにより、駆動制御部65によるモータ17の制御精度はより向上する。したがって、自動変速機14を所定のシフトレンジへより正確に制御することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態による制御装置を説明する。
第2実施形態の場合、具体的な構成は、第1実施形態と共通であるので、説明を省略する。また、第2実施形態では、図5に示す第1実施形態の処理において、S101とS102の間に処理が追加される点で異なる。したがって、以下、第1実施形態と異なる点を中心に図7に基づいて第2実施形態による処理を説明する。
第2実施形態では、S301において初期位置の学習が可能であると判断されると(S301:Yes)、制御ユニット52はモータ17の初期位置を学習するか否かを判断する(S302)。そして、制御ユニット52は、モータ17の初期位置を学習すると判断すると(S302:Yes)、第1実施形態におけるS102からS105の処理を実行する(S303〜S306)。一方、制御ユニット52は、S301において初期位置が学習できないと判断したとき(S301:No)、およびS302において初期位置を学習しないと判断したとき(S302:No)、第1実施形態におけるS106からS109の処理を実行する(S307〜S310)。
位置特定部64は、第1実施形態で説明したように初期位置を学習することなくモータ17の現在位置Ppを特定することができる。そのため、S301においてモータ17の初期位置を学習できる状態、例えばシフトレンジが「Pレンジ」へ切り替わった状態となっていても、必ずしも初期位置を学習する必要は無い。そこで、制御ユニット52は、位置特定部64によりモータ17の現在位置Ppを特定できているとき、S302においてモータ17の初期位置を学習しないと判断する。これにより、第2実施形態では、瞬断などが生じることによって、モータ17の位置がリセットされた後に、モータ17の現在位置Ppが特定されたとき、モータ17の初期位置を学習可能なシフトレンジに移行しても、モータ17の初期位置の学習は実行されない。したがって、ユーザの操作に対する応答性を高めることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態による制御装置を図8に示す。
第3実施形態では、制御装置50は、推定部71を備えている。推定部71は、制御ユニット52によってコンピュータプログラムを実行することにより、ソフトウェア的に実現されている。推定部71は、ハードウェア的、またはソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現してもよい。
推定部71は、シフトスイッチ13で受け付けた所望シフトレンジ、および正常時において認識したシフトレンジおよび切替エッジから現在のシフトレンジの位置を推定する。シフトスイッチ13は、ユーザによるシフトスイッチの操作によって、いずれのシフトレンジに移行しようとしているかを認識する。さらに、ポジションセンサ51は、例えば瞬断などが生じる前まで、つまり正常時において、シフトレンジが「Pレンジ」、「Rレンジ」、「Nレンジ」または「Dレンジ」のいずれであるかを認識している。また、この正常時において、位置取得部62は、シフトレンジが切り替わるごとに、ポジションセンサ51から切替エッジP2、切替エッジR1、切替エッジR2、切替エッジN1、切替エッジN2または切替エッジD1のいずれかを取得する。これらのシフトレンジの位置および切替エッジは、学習値として記憶部66に記憶されている。そこで、推定部71は、シフトスイッチ13の操作で自動変速機14のシフトレンジが切り替えられる方向を認識するとともに、正常時においてポジションセンサ51で取得したシフトレンジおよび切替エッジから、現在のシフトレンジを推定する。
例えば、シフトレンジが「Pレンジ」から「Rレンジ」へ移行する途中に瞬断が生じたとする。ここで、瞬断後に電源が回復しても、ポジションセンサ51が検出した自動変速機14のシフトレンジは「切替エッジP2」から「切替エッジR1」の間で特定できない。このようにシフトレンジが「Pレンジ」から「Rレンジ」へ切り替わるとき、シフトレンジ判断部61は、「Rレンジ」、「Nレンジ」または「Dレンジ」のいずれかに対応するシフトスイッチ132、133、134に入力があったことを認識している。そのため、駆動制御部65は、モータ17を正回転方向へ駆動していることになる。一方、この瞬断が生じる前まで、ポジションセンサ51はシフトレンジが「Pレンジ」であることを示す「P信号」を出力している。そのため、推定部71は、瞬断が生じる前まで、自動変速機14のシフトレンジが「Pレンジ」であったことは認識している。また、位置取得部62は、正常時における「切替エッジP2」および「切替エッジR1」を学習している。そこで、推定部71は、シフトレンジが特定できないとき、シフトレンジおよび切替エッジの学習値、ならびにシフトスイッチ13で受け付けた所望シフトレンジから、最新のシフトレンジの位置を推定する。推定部71は、他のシフトレンジにおいても同様の手順で最新のシフトレンジの位置を推定する。
さらに、シフトレンジの推定とともに、モータ17の駆動が継続されることにより、位置取得部62はポジションセンサ51から切替エッジを取得する。位置特定部64は、このようにモータ17の駆動の継続によって取得された切替エッジを用いて、推定部71で推定したシフトレンジを補正し、位置を特定する。
駆動制御部65は、判断部63においてモータ17の現在位置Ppを取得できないと判断したとき、推定部71で推定したシフトレンジから目標シフトレンジへモータ17を駆動する。すなわち、推定部71は、上記のように現在のシフトレンジを推定している。そこで、駆動制御部65は、判断部63においてモータ17の現在位置Ppが取得できないと判断したとき、現在のシフトレンジが推定部71で推定したシフトレンジであると特定し、目標シフトレンジへ切り替わるようにモータ17を駆動する。
第3実施形態による処理を図9に基づいて説明する。第3実施形態では、図5に示す第1実施形態の処理において、S105における現在位置特定処理の前に処理が追加される点で異なる。したがって、以下、第1実施形態と異なる点を中心に第3実施形態による処理を説明する。
第3実施形態では、S401において初期位置の学習が可能であると判断されると(S401:Yes)、第1実施形態におけるS102からS105の処理を実行する(S402〜S405)。一方、S401において初期位置の学習ができないと判断されると(S401:No)、制御ユニット52は現在のシフトレンジが特定できるか否かを判断する(S406)。すなわち、制御ユニット52は、ポジションセンサ51で取得した信号から現在のシフトレンジが特定できるか否かを判断する。制御ユニット52は、現在のシフトレンジが特定できると判断すると(S406:Yes)、第1実施形態におけるS106からS109の処理を実行する(S407〜S410)。
現在のシフトレンジが特定できないと判断されると(S406:No)、推定部71は現在のシフトレンジを推定する(S411)。推定部71は、上述のように切替エッジの学習値、シフトスイッチ13で受け付けた所望シフトレンジ、および正常時におけるシフトレンジの学習値から、最新のシフトレンジの位置を推定する。そして、位置特定部64は、推定したシフトレンジに基づいて、S407以降の処理でモータ17の位置を特定する。
位置取得部62は、S405においてシフト間学習値を取得した後、およびS411で現在のシフトレンジを推定した後、シフトレンジが切り替わるごとに、切替エッジP2、切替エッジR1、切替エッジR2、切替エッジN1、切替エッジN2および切替エッジD1をエッジ学習値として取得する(S412)。
第3実施形態では、推定部71は、ポジションセンサ51から出力される信号ではシフトレンジが特定できないとき、シフトレンジを推定する。すなわち、推定部71は、シフトレンジが推定できないとき、正常時のシフトレンジおよび切替エッジの学習値に基づいてシフトレンジを推定する。そして、位置特定部64は、モータ17の駆動によって次のシフトレンジへ移行する際に切替エッジを取得することにより、最新のシフトレンジおよびモータ17の位置を推定する。したがって、シフトレンジを推定し、モータ17を正確に駆動することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態による制御装置50を説明する。
第4実施形態の場合、具体的な構成は、第1実施形態と共通であるので、説明を省略する。第4実施形態の場合、駆動制御部65は、ポジションセンサでシフトレンジがいずれであるか認識できないとき、自動変速機14のシフトレンジを末端側へ切り替える。すなわち、駆動制御部65は、モータ17を駆動して、シフトレンジを端側シフトレンジである「Pレンジ」または「Dレンジ」側へ切り替える。このとき、位置取得部62は、シフトレンジが切り替わる際に、ポジションセンサ51から切替エッジを取得する。そして、位置特定部64は、取得した切替エッジからモータ17の現在位置Ppを特定する。駆動制御部65は、位置特定部64で特定したモータ17の位置と、予め学習したシフト間学習値とを用いてモータ17を駆動し、所望のシフトレンジへ切り替える。
例えば、シフトレンジが「Nレンジ」にあるにも関わらず、ポジションセンサ51が「Nレンジ」であることを認識できないとき、駆動制御部65は、モータ17を駆動して、シフトレンジを「Pレンジ」側または「Dレンジ」側へ切り替える。これにより、シフトレンジが「Pレンジ」側へ切り替えられると、ポジションセンサ51は切替エッジR2または切替エッジN2を出力する。一方、シフトレンジが「Dレンジ」側へ切り替えられると、ポジションセンサ51は切替エッジN1または切替エッジD1を出力する。これにより、シフトレンジが「Nレンジ」であることを認識できなくても、モータ17による強制的なシフトレンジの切り替えによって、切替エッジR2もしくは切替エッジN2、または切替エッジN1もしくは切替エッジD1が検出される。位置特定部64は、検出した切替エッジR2もしくは切替エッジN2、または切替エッジN1もしくは切替エッジD1からモータ17の位置を特定する。そして、駆動制御部65は、特定したモータ17の位置およびシフト間学習値を用いてモータ17を駆動し、シフトレンジを切り替える。シフトレンジが「Nレンジ」以外にあるときも、同様の処理が実行される。
第4実施形態の処理を図10に基づいて説明する。
第4実施形態では、図5に示す第1実施形態の処理において、S105における現在位置特定処理の前に処理が追加される点で異なる。したがって、以下、第1実施形態と異なる点を中心に第4実施形態による処理を説明する。
第4実施形態では、S501において初期位置の学習が可能であると判断されると(S501:Yes)、第1実施形態におけるS102からS105の処理を実行する(S502〜S505)。一方、S501において初期位置の学習ができないと判断されると(S501:No)、制御ユニット52は現在のシフトレンジが特定できるか否かを判断する(S506)。すなわち、制御ユニット52は、ポジションセンサ51で取得した信号から現在のシフトレンジが特定できるか否かを判断する。制御ユニット52は、現在のシフトレンジが特定できると判断すると(S506:Yes)、第1実施形態におけるS106からS109の処理を実行する(S507〜S510)。
現在のシフトレンジが特定できないと判断されると(S506:No)、位置特定部64はモータ17を駆動して現在位置Ppを特定する(S511)。すなわち、駆動制御部65は、モータ17を駆動して、自動変速機14のシフトレンジを「Pレンジ」側または「Dレンジ」側へ切り替える。モータ17の駆動によってシフトレンジが切り替わるため、位置取得部62は切替エッジを検出する。これにより、位置特定部64は、検出した切替エッジに基づいて、モータ17の現在位置Ppを特定する。駆動制御部65は、S511で特定したモータ17の現在位置Ppに基づいて、S507以降の処理を実行する。
第4実施形態では、ポジションセンサ51でシフトレンジが特定できないとき、モータ17を駆動してシフトレンジを強制的に切り替える。これにより、シフトレンジの切り替えによって、切替エッジが検出される。位置特定部64は、この検出した切替エッジからモータ17の現在位置Ppを特定する。そのため、他の情報が不足する場合でも、モータ17の位置は特定される。したがって、シフトレンジが特定できないときでも、自動変速機14の制御を継続することができる。
なお、第4実施形態では、シフトレンジを「Pレンジ」または「Dレンジ」のいずれかに切り替える例について説明した。しかし、シフトレンジを「Rレンジ」へ切り替える要求があるとき、すなわち「Rレンジ」に対応するシフトスイッチ13へ入力があったとき、駆動制御部65は「Pレンジ」側へモータ17を駆動して切替エッジを検出することが望ましい。これにより、「Rレンジ」の要求があったとき、逆進方向となる「Dレンジ」への切り替えが回避される。したがって、安全性を高めることができる。
以上説明した本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
上記の実施形態では、シフトレンジを「Pレンジ」、「Rレンジ」、「Nレンジ」および「Dレンジ」の4つにする例について説明した。しかし、「D2レンジ」、「Sレンジ」および「Lレンジ」など、シフトレンジは4つ以上設けてもよい。
図面中、10はSBWシステム、13はシフトスイッチ(入力手段)、14は自動変速機、17はモータ、18はエンコーダ、50は制御装置(制御装置)、51はポジションセンサ、52は制御ユニット(初期位置学習手段)、62は位置取得部(位置取得手段)、63は判断部(判断手段)、64は位置特定部(位置特定手段)、65は駆動制御部(駆動制御手段)、66は記憶部(蓄積手段)、71は推定部(推定手段)を示す。

Claims (6)

  1. モータ(17)の駆動力により自動変速機(14)のシフトレンジを切り替えるシフトバイワイヤシステム(10)において、入力された信号に応じて前記モータ(17)を駆動する制御装置(50)であって、
    前記自動変速機(14)が複数のシフトレンジのいずれの位置にあるかを検出するポジションセンサ(51)と、
    前記シフトレンジが切り替えられるごとに、前記シフトレンジが切り替わる位置に相当する切替エッジを前記ポジションセンサ(51)から取得する位置取得手段(62)と、
    前記モータ(17)の回転位置を検出するエンコーダ(18)と、
    前記エンコーダ(18)から前記回転位置を現在位置として取得可能か否か判断する判断手段(63)と、
    前記判断手段(63)で前記現在位置が取得できないと判断したとき、前記ポジションセンサ(51)で前記シフトレンジがいずれであるか認識するとともに、前記モータ(17)を駆動して前記シフトレンジを切り替え、前記シフトレンジの切り替えの際に前記位置取得手段(62)で取得した前記切替エッジから前記モータ(17)の位置を特定する位置特定手段(64)と、
    前記シフトレンジが切り替えられるごとに、前記位置取得部(62)で取得された各シフトレンジの相互間のモータ駆動量をシフト間学習値として蓄積する蓄積手段(66)と、
    前記位置特定手段(64)で特定した前記モータ(17)の位置、および前記蓄積手段(66)に蓄積した前記シフト間学習値に基づいて、入力された信号に対応する目標シフトレンジへ前記モータ(17)を駆動する駆動制御手段(65)と、
    を備えるシフトバイワイヤ制御装置。
  2. 前記駆動制御手段(65)は、前記位置特定手段(64)で特定した前記モータ(17)の位置と、前記蓄積手段(66)に蓄積した前記シフト間学習値とに基づいて、前記目標シフトレンジに応じた前記モータ(17)の目標位置を算出目標位置として算出し、前記蓄積手段(66)に蓄積した前記切替エッジの学習値であるエッジ学習値で前記算出目標位置までの前記モータ(17)の駆動量を補正する請求項1記載のシフトバイワイヤ制御装置。
  3. 前記シフトレンジが特定の学習シフトレンジにあるとき、前記モータ(17)の初期位置を学習する初期位置学習手段(52)をさらに備え、
    前記駆動制御手段(65)は、前記判断手段(63)で前記現在位置を取得可能であると判断したとき、前記初期位置学習手段(52)による前記初期位置を学習することなく、前記モータ(17)を駆動する請求項1または2記載のシフトバイワイヤ制御装置。
  4. 切り替えを所望する前記シフトレンジの入力を所望シフトレンジとして受け付ける入力手段(13)と、
    前記入力手段(13)で受け付けた前記所望シフトレンジ、正常時における前記ポジションセンサ(51)で認識した前記シフトレンジがいずれであるかを示す信号、および正常時における前記切替エッジから、前記シフトレンジの位置を推定する推定手段(71)と、をさらに備え、
    前記駆動制御手段(65)は、前記判断手段(63)で前記現在位置を取得できないと判断したとき、前記推定手段(71)で推定した前記シフトレンジから前記目標シフトレンジへ前記モータ(17)を駆動する請求項1から3のいずれか一項記載のシフトバイワイヤ制御装置。
  5. 前記駆動制御手段(65)は、前記ポジションセンサ(51)で前記シフトレンジがいずれであるか認識できないとき、前記モータ(17)を駆動して、複数の前記シフトレンジのうち末端側の端側シフトレンジに前記自動変速機(14)を切り替え、
    前記位置取得部(62)は、前記シフトレンジの切り替えにより前記切替エッジを検出する請求項1から4のいずれか一項記載のシフトバイワイヤ制御装置。
  6. 複数の前記シフトレンジは、末端側に位置する駐車用のPレンジと前進用のDレンジとの間に、前記Pレンジ側から順に後進用のRレンジ、および中立用のNレンジを有し、
    前記駆動制御手段(65)は、前記Rレンジへの要求があるとき、前記Pレンジ側の末端へ向けて前記モータ(17)を駆動して前記切替エッジを検出する請求項5記載のシフトバイワイヤ制御装置。
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