JP2008121713A - シフト切換機構の制御装置および制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】アクチュエータの回転位置を精度よく制御する。
【解決手段】SBW−ECU40は、IGオンであって(S100にてYES)、シフトポジションの切換要求があると(S110にてYES)、目標位置カウント値を設定するステップ(S112)と、モータを制御するステップ(S114)と、エッジ位置が検出され(S116にてYES)、壁位置が検出済でないと(S118にてNO)、現在位置カウント値を補正するステップ(S122)と、正転方向および逆転方向におけるエッジ位置が検出されると(S126にてYES)、ガタ量を算出するステップ(S128)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図7
【解決手段】SBW−ECU40は、IGオンであって(S100にてYES)、シフトポジションの切換要求があると(S110にてYES)、目標位置カウント値を設定するステップ(S112)と、モータを制御するステップ(S114)と、エッジ位置が検出され(S116にてYES)、壁位置が検出済でないと(S118にてNO)、現在位置カウント値を補正するステップ(S122)と、正転方向および逆転方向におけるエッジ位置が検出されると(S126にてYES)、ガタ量を算出するステップ(S128)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図7
Description
本発明は、シフト切換機構の制御に関し、特に、アクチュエータの回転量を精度良く検出する技術に関する。
従来より、運転者によるシフトレバーの操作に従い自動変速機のシフトポジション(以下の説明においてはレンジともいう)をアクチュエータにより切り換えるシフト切換機構においては、シフトポジション切換用の動力源として電動機(たとえば直流モータ)を備えたものが知られている。
このようなシフト切換機構によれば、自動変速機のシフトポジションを運転者によるシフトレバーの操作力によって直接切り換える一般的な切換機構のように、シフトレバーとシフト切換機構とを機械的に接続する必要がないことから、これら各部を車両に搭載する際のレイアウト上の制限がなく、設計の自由度を高めることができる。また、車両への組み付け作業を簡単に行なうことができるという利点があった。
このようなシフト切換機構において、アクチュエータの回転位置の検出方法としては、たとえば、車両の電源オン時に、アクチュエータを駆動させて、アクチュエータの回転範囲を予め検出することにより、位置制御の精度を向上させる技術が公知である。この技術により、相対位置を検出するエンコーダによるアクチュエータの回転位置制御が可能となる。
また、上述した検出方法のほかに、アクチュエータの回転位置を検出する技術として以下のような技術が公知である。
たとえば、特開2002−323127号公報(特許文献1)は、アクチュエータの絶対位置を把握してシフトレンジを切り換える自動変速機のシフトレンジ切換装置を開示する。この自動変速機のシフトレンジ切換装置は、自動変速機のシフトレンジを、パーキングを含む各種走行レンジに切り換えるためのシフトレンジ切換機構と、シフトレンジ切換機構の動力源となるアクチュエータと、外部操作によって入力される切換指令に従いアクチュエータを駆動することにより、自動変速機のシフトレンジを切換指令に対応したシフトレンジに制御する制御手段と、制御手段に電力を供給する電源手段と、アクチュエータの回転位置および自動変速機のシフトレンジ位置を記憶する不揮発性の書換可能な記憶手段とを備えた自動変速機のシフトレンジ切換装置である。制御手段は、電源手段から供給される電力が遮断され再度導入されたとき、記憶手段に記憶されたアクチュエータの回転位置および自動変速機のシフトレンジ位置を読み出し初期値として設定することを特徴とする。
上述した公報に開示されたシフトレンジ切換装置によると、アクチュエータの絶対位置を把握することができ、ディテント機構を駆動して自動変速機のシフトレンジを切り換え、車両を走行させることが可能となる。
特開2002−323127号公報
しかしながら、上述したような回転位置の検出方法においては、車両の電源が遮断される毎に、エンコーダが初期化されるため、車両の電源がオンされた直後に、アクチュエータの回転範囲を検出する必要がある。すなわち、アクチュエータの回転範囲が検出されないとエンコーダからアクチュエータの回転位置を認識することができない。
また、シフト切換機構におけるガタ量は、設計可動範囲と実際の可動範囲との差分により算出されるため、アクチュエータの回転範囲の両端を検出する必要がある。そのため、回転範囲の両端が検出されないと、アクチュエータの回転位置を精度よく検出することができない。
さらに、アクチュエータの回転範囲の検出時においては、回転範囲を規制する規制部材にアクチュエータの回転力が負荷されることになるため、構成部品に撓みあるいは捩れ等の変形が生じるため、回転範囲を高精度に検出できない場合がある。そのため、精度よくアクチュエータの回転位置を制御することができない。
上述した公報に開示されたシフトレンジ切換装置においては、電源遮断後に再度導入されたときに、メモリからアクチュエータの回転位置およびシフトレンジ位置の初期値を読み出すに過ぎないため、構成部品の寸法公差を考慮すると、個体毎に初期値を設定しなければ、精度よくアクチュエータの回転位置を制御することができない。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、アクチュエータの回転位置を精度よく制御するシフト切換機構の制御装置および制御方法を提供することである。
第1の発明に係るシフト切換機構の制御装置は、操作部材の状態に対応した信号に基づくアクチュエータの回転力により、車両に搭載された自動変速機のシフトポジションを切り換えるシフト切換機構の制御装置である。自動変速機は、複数のシフトポジションを有する。この制御装置は、アクチュエータの回転位置に応じて、複数のシフトポジションのうちのいずれかのシフトポジションを示す信号を出力するための出力手段と、アクチュエータの回転量に対応する物理量を検出するための検出手段と、出力手段から出力される信号が変化する毎に、検出された物理量に基づくアクチュエータの回転量を補正するための補正手段と、補正されたアクチュエータの回転量に基づいて、アクチュエータを制御するための制御手段とを含む。第6の発明に係るシフト切換機構の制御方法は、第1の発明に係るシフト切換機構の制御装置と同様の構成を有する。
第1または6の発明によると、補正手段は、各シフトポジションを示す信号が出力されるアクチュエータの各回転範囲において、検出された物理量に基づくアクチュエータの回転量を学習する。たとえば、出力手段(たとえば、ニュートラルスタートスイッチ(以下、「NSW」と表記する))から出力される信号が変化する時点に対応するアクチュエータの回転位置を予め学習しておくようにすると、出力される信号が変化する毎に、検出された物理量に基づくアクチュエータの回転量を補正することにより、アクチュエータの回転位置を精度よく検出することができる。また、複数のシフトポジションのうちのいずれかのシフトポジションから隣接するシフトポジションに移動する毎にアクチュエータの回転量が補正されるため、起動直後のシフトポジションがいずれであっても、速やかにアクチュエータの回転位置を精度よく検出することができる。したがって、アクチュエータの回転位置を精度よく制御するシフト切換機構の制御装置を提供することができる。
第2の発明に係るシフト切換機構の制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、シフト切換機構には、アクチュエータの回転量を規制する規制部材が設けられる。制御装置は、規制部材により規制されるアクチュエータの回転位置を検出するための規制位置検出手段と、検出された回転位置に基づいて、出力手段から出力される信号が変化する時点のアクチュエータの回転量を学習するための手段とをさらに含む。補正手段は、出力手段から出力される信号が変化する毎に、学習されたアクチュエータの回転量に基づいて、検出された物理量に基づくアクチュエータの回転量を補正するための手段を含む。第7の発明に係るシフト切換機構の制御方法は、第2の発明に係るシフト切換機構の制御装置と同様の構成を有する。
第2または7の発明によると、出力手段から出力される信号が変化する時点に対応するアクチュエータの回転位置を予め学習しておくことにより、出力される信号が変化する毎に、検出された物理量に基づくアクチュエータの回転量を補正して、アクチュエータの回転位置を精度よく検出することができる。また、複数のシフトポジションのうちのいずれかのシフトポジションから隣接するシフトポジションに移動する毎にアクチュエータの回転量が補正されるため、起動直後のシフトポジションがいずれであっても、速やかにアクチュエータの回転位置を精度よく検出することができる。すなわち、応答性よくアクチュエータの回転位置を制御することができる。
第3の発明に係るシフト切換機構の制御装置は、第1または2の発明の構成に加えて、出力手段から出力される信号が変化する時点における、アクチュエータの正転方向および逆転方向の回転方向に対応した物理量に基づいて、シフト切換機構の構成部品間のガタ量を算出するための算出手段をさらに含む。第8の発明に係るシフト切換機構の制御方法は、第3の発明に係るシフト切換機構の制御装置と同様の構成を有する。
第3または8の発明によると、たとえば、出力手段から出力される信号が変化する時点における、アクチュエータの正転方向および逆転方向の回転方向に対応した物理量の差分を算出することにより、シフト切換機構の構成部品間のガタ量を算出することができる。
第4の発明に係るシフト切換機構の制御装置においては、第3の発明の構成に加えて、シフト切換機構には、アクチュエータの回転量を規制する規制部材が設けられる。算出手段は、規制部材により規制されるアクチュエータの回転位置を基準として、ガタ量を算出するための手段を含む。第9の発明に係るシフト切換機構の制御方法は、第4の発明に係るシフト切換機構の制御装置と同様の構成を有する。
第4または9の発明によると、規制部材により規制されるアクチュエータの回転位置を基準として、ガタ量を算出することにより、シフトポジションの切換時に、算出されたガタ量を考慮してアクチュエータを制御するようにすると、アクチュエータの回転位置を精度よく制御することができる。
第5の発明に係るシフト切換機構の制御装置においては、第3または4の発明の構成に加えて、制御手段は、補正されたアクチュエータの回転量に加えて、算出されたガタ量に基づいて、アクチュエータを制御するための手段を含む。第10の発明に係るシフト切換機構の制御方法は、第5の発明に係るシフト切換機構の制御装置と同様の構成を有する。
第5または10の発明によると、補正されたアクチュエータの回転量に加えて、算出されたガタ量に基づいて、アクチュエータを制御することにより、シフトポジションの切換時にアクチュエータの回転位置を精度よく制御することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1は、本実施の形態に係るシフト切換機構の制御装置を備えたシフト制御システム10の構成を示す。本実施の形態に係るシフト制御システム10は、車両のシフトポジションを切り換えるために用いられる。シフト制御システム10は、Pスイッチ20と、シフトスイッチ26と、車両電源スイッチ28と、車両の制御装置(以下、「EFI−ECU(Electronic Control Unit)」と表記する)30と、パーキング制御装置(以下、「SBW(Shift By Wire)−ECU」と表記する)40と、アクチュエータ42と、エンコーダ46と、シフト切換機構48と、表示部50と、メータ52と、駆動機構60と、電力供給部70と、NSW72とを含む。シフト制御システム10は、電気制御によりシフトポジションを切り換えるシフトバイワイヤシステムとして機能する。具体的にはシフト切換機構48がアクチュエータ42により駆動されてシフトポジションの切り換えを行なう。本実施の形態に係るシフト切換機構の制御装置は、SBW−ECU40により実現される。
車両電源スイッチ28は、車両電源のオン・オフを切り換えるためのスイッチである。車両電源スイッチ28は、特に限定されるものではないが、たとえば、イグニッションスイッチである。車両電源スイッチ28がドライバなどのユーザから受付けた指示は電力供給部70に伝達される。
電力供給部70は、車両電源スイッチ28からの指示を受けて、図示しない補機バッテリからEFI−ECU30あるいはSBW−ECU40の少なくともいずれか一方に電力を供給する。電力供給部70は、たとえば、車両の状態に応じて、EFI−ECU30のみに電力を供給したり、SBW−ECU40にのみ電力を供給したり、EFI−ECU30およびSBW−ECU40の両方に電力を供給したりする。電力供給部70は、ハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェアにより実現されてもよい。
したがって、たとえば、車両電源スイッチ28がオンされると、図示しない補機バッテリから電力が供給されて、シフト制御システム10が起動される。
Pスイッチ20は、シフトポジションをパーキングポジション(以下、「Pポジション」と呼ぶ)とパーキング以外のポジション(以下、「非Pポジション」と呼ぶ)との間で切り換えるためのスイッチであり、スイッチの状態をドライバに示すためのインジケータ22、およびドライバからの指示を受付ける入力部24を含む。ドライバは、入力部24を通じて、シフトポジションをPポジションに入れる指示を入力する。入力部24はモーメンタリスイッチであってもよい。入力部24が受付けたドライバからの指示を示すP指令信号は、SBW−ECU40に送信される。なお、このようなPスイッチ20以外により、非PポジションからPポジションにシフトポジションを切り換えるものであってもよい。
SBW−ECU40は、シフトポジションをPポジションと非Pポジションとの間で切り換えるために、シフト切換機構48を駆動するアクチュエータ42の動作を制御し、現在のシフトポジションの状態をインジケータ22に提示する。シフトポジションが非Pポジションであるときにドライバは入力部24を押下すると、SBW−ECU40はシフトポジションをPポジションに切り換えて、インジケータ22に現在のシフトポジションがPポジションである旨を提示する。
アクチュエータ42は、スイッチドリラクタンスモータ(以下、「SRモータ」と表記する)により構成され、SBW−ECU40からのアクチュエータ制御信号を受信してシフト切換機構48を駆動する。エンコーダ46は、アクチュエータ42と一体的に回転し、SRモータの回転状況を検出する。本実施の形態のエンコーダ46は、A相、B相およびZ相の信号を出力するロータリーエンコーダである。SBW−ECU40は、エンコーダ46から出力される信号を取得してSRモータの回転状況を把握し、SRモータを駆動するための通電の制御を行なう。
シフトスイッチ26は、シフトポジションをD(前進走行)ポジション、R(後進走行)ポジション、N(ニュートラル)ポジションなどのポジションに切り換えたり、またPポジションに入れられているときには、Pポジションを解除したりするためのスイッチである。シフトスイッチ26が受付けたドライバからの指示を示すシフト信号はSBW−ECU40に送信される。すなわち、シフトスイッチ26は、運転者により操作された操作部材(たとえば、シフトレバー)の位置に対応したシフトポジションを示すシフト信号をSBW−ECU40に送信する。SBW−ECU40は、ドライバからの指示を示すシフト信号に基づき、EFI−ECU30を通じて、駆動機構60におけるシフトポジションを切り換える制御を行なうとともに、現在のシフトポジションの状態をメータ52に提示する。駆動機構60は、有段変速機構から構成されてもよいし、無段変速機構から構成されてもよい。
EFI−ECU30は、シフト制御システム10の動作を統括的に管理する。表示部50は、EFI−ECU30またはSBW−ECU40が発したドライバに対する指示や警告などを表示する。メータ52は、車両の機器の状態やシフトポジションの状態などを提示する。
NSW72は、シャフト102の端部に設けられ、シャフト102の回転位置に対応したシフトポジションを示すNSW信号をSBW−ECU40に送信する。
図2は、シフト切換機構48の構成を示す。以下、シフトポジションは、Pポジション、非Pポジション(R、N、Dの各ポジションを含み、さらにDポジションに加えて1速固定のD1ポジションや、2速固定のD2ポジションを含んでも良い)とを含む。
シフト切換機構48は、アクチュエータ42により回転されるシャフト102、シャフト102の回転に伴って回転するディテントプレート100、ディテントプレート100の回転に伴って動作するロッド104,114、図示しない変速機の出力軸に固定されたパーキングロックギヤ108、パーキングロックギヤ108をロックするためのパーキングロックポール106、ディテントプレート100の回転を制限してシフトポジションを固定するディテントスプリング110およびころ112を含む。
アクチュエータ42は、減速機構44を介在させてシャフト102に接続される。すなわち、アクチュエータ42の回転数は、減速機構44により減速されたシャフト102に伝達される。減速機構44は、たとえば、複数のギヤにより構成される。アクチュエータ42には、エンコーダ46が設けられる。エンコーダ46は、アクチュエータ42の回転量の増加とともに、カウント値を増加させる(あるいは、回転する方向が負方向であるすうると、カウント値を減少させる)。エンコーダ46におけるカウント値を示す信号(以下、計数信号ともいう)は、SBW−ECU40に送信される。SBW−ECU40は、カウント値の増加分あるいは減少分に基づいて、アクチュエータ42の回転量を検出する。あるいは、SBW−ECU40は、カウント値の増加分あるいは減少分と減速機構44における減速比とに基づいて、シャフト102の回転量を検出するようにしてもよい。
また、シャフト102の端部には、NSW72が設けられる。NSW72は、各シフトポジションに対応する、複数のスイッチを有する。シャフト102の回転位置に応じて、複数のスイッチのいずれかがオンとなる。そして、SBW−ECU40は、複数のスイッチのいずれがオンとなったかを示すNSW信号を受信すると、現在選択されているシフトポジションを判定する。
ディテントプレート100は、アクチュエータ42により駆動されてシフトポジションを切り換える。また、エンコーダ46は、アクチュエータ42の回転量に応じた計数値を取得する計数手段として機能する。
なお、図2の斜視図においては、ディテントプレート100の谷(Pポジション位置124)しか示していないが、実際には図2の拡大平面図に示すように、ディテントプレート100には、D、N、R、Pの4つのポジションに対応する4つの谷が存在する。なお、以下においては、D、N、Rの各ポジションを(まとめて)非Pポジションとして、Pポジションと非Pポジションとの切り換えについて説明する。
図2は、シフトポジションが非Pポジションであるときの状態を示している。この状態では、パーキングロックポール106がパーキングロックギヤ108をロックしていないので、車両の駆動軸の回転は妨げられない。この状態からアクチュエータ42によりシャフト102を時計回り方向に回転させると、ディテントプレート100を介してロッド104が図2に示す矢印Aの方向に押され、ロッド104の先端に設けられたテーパ部によりパーキングロックポール106が図3に示す矢印Bの方向に押し上げられる。ディテントプレート100の回転に伴ってディテントプレート100の頂部に設けられた2つの谷のうちの一方、すなわち非Pポジション位置120にあったディテントスプリング110のころ112は、山122を乗り越えて他方の谷、すなわちPポジション位置124へ移る。ころ112は、その軸方向に回転可能にディテントスプリング110に設けられている。ころ112がPポジション位置124に来るまでディテントプレート100が回転したとき、パーキングロックポール106は、パーキングロックポール106の突起部分がパーキングロックギヤ108の歯部間に嵌合する位置まで押し上げられる。これにより、車両の駆動軸が機械的に固定され、シフトポジションがPポジションに切り換わる。
本実施の形態に係るシフト制御システム10では、シフトポジション切換時にディテントプレート100、ディテントスプリング110およびシャフト102などのシフト切換機構の構成部品に係る負荷を低減するために、SBW−ECU40が、ディテントスプリング110のころ112が山122を乗り越えて落ちるときの衝撃を少なくするように、アクチュエータ42の回転量を制御する。
SBW−ECU40は、エンコーダ46で検出された回転量に基づく、アクチュエータ42の回転位置(ディテントプレート100におけるころ112の相対位置)がPポジションに対応する予め定められた範囲内にあるときには、シフトポジションがPポジションであることを判定する。
一方、SBW−ECU40は、エンコーダ46で検出された回転量に基づく、アクチュエータ42の回転位置が非Pポジション(たとえば、D、R、N)に対応する予め定められた範囲内にあるときには、シフトポジションが非Pポジションであることを判定する。なお、SBW−ECU40は、NSW72からのNSW信号に基づいて、シャフト102の回転位置に対応するシフトポジションを判定するようにしてもよい。
また、ディテントプレート100あるいはシャフト102は、ロッド114を介在させて、自動変速機のマニュアルバルブのスプール(いずれも図示せず)に最終的に接続される。アクチュエータ42の回転位置がDポジション、Rポジション、Nポジションになると、マニュアルバルブのスプールがそれぞれのシフトポジションに対応する位置に移動させられる。このようにして、自動変速機のシフトポジションがアクチュエータ42により切り換えられる。
SBW−ECU40は、エンコーダ46により検出されるカウンタ値に基づいてアクチュエータ42の回転量を検出する。
SBW−ECU40は、規制部材であるディテントプレート100により規制されたアクチュエータの回転位置に基づいて、複数のシフトポジションのうちの少なくとも1つのシフトポジションの位置を設定する。
また、SBW−ECU40は、規制部材であるディテントプレート100により規制されるアクチュエータ42の回転位置を検出する。すなわち、SBW−ECU40は、車両電源スイッチ28がオンされて、電力供給部70からSBW−ECU40に電力が供給されると、現在選択されているシフトポジションがPポジションあるいはDポジションであると、シフトポジションに対応する壁位置を検出する壁当て位置制御を実行する。
たとえば、SBW−ECU40は、車両電源スイッチ28がオンされたときに、現在選択されているシフトポジションがPポジションであると、ころ112が、Pポジション位置124側の、ころ112の移動を制限するディテントプレート100の壁位置(以下、「P壁位置」と表記する)を検出する。具体的には、SBW−ECU40は、アクチュエータ42を逆転方向に回転させて、ころ112がディテントプレート100により規制される回転位置における、エンコーダ46により検出されるカウント値を検出する。
また、SBW−ECU40は、車両電源スイッチ28がオンされたときに、現在選択されているシフトポジションがDポジションであると、ころ112が、非Pポジション位置120側の、ころ112の移動を制限するディテントプレート100の壁位置(以下、「D壁位置」)と表記する)を検出する。具体的には、SBW−ECU40は、アクチュエータ42を正転方向に回転させて、ころ112がディテントプレート100により規制される回転位置における、エンコーダ46により検出されるカウント値を検出する。なお、本実施の形態においては、ディテントプレート100上のころ112をPポジション位置124から非Pポジション位置120に移動するようにディテントプレート100を回転させる方向を正転方向とし、逆方向を逆転方向とする。
また、SBW−ECU40は、P壁位置およびD壁位置が検出された時点で、設計可動範囲とP壁位置およびD壁位置により算出される実際の可動範囲との差分を算出することにより、シフト切換機構48のガタ量、すなわち、ディテントプレート100からアクチュエータ42までのガタ量を算出する。
以上のようなシフト制御システム10の構成において、本発明は、SBW−ECU40が、NSW72からの各シフトポジションを示す信号が出力されるアクチュエータ42の各回転範囲において、検出されたカウント値に基づくアクチュエータ42の回転量を補正し、補正されたアクチュエータ42の回転量に基づいて、アクチュエータ42を制御する点に特徴を有する。
より具体的には、SBW−ECU40は、NSW72から出力される信号が変化する毎に、エンコーダ46により検出されたカウント値に基づくアクチュエータ42の回転量を補正する。
すなわち、SBW−ECU40は、P壁位置およびD壁位置のうちのいずれかが検出されると、NSW72から出力される信号が変化する時点のアクチュエータの回転量を学習する。SBW−ECU40は、P壁位置またはD壁位置のいずれも検出されないときには、学習されたアクチュエータの回転量に基づいて、エンコーダ46により検出されたカウント値に基づくアクチュエータ42の回転量を補正する。
図3にエンコーダ46により検出されるカウント値とNSW72から出力される信号に対応するシフトポジションとの関係を示す。
図3の縦方向は、現在位置に対応するカウント値(以下の説明において、「現在位置に対応するカウント値」を単に「現在位置」と表記する)を示す。図3の横方向の「P」、「R」、「N」および「D」は、NSW72から出力される信号に対応するシフトポジションを示す。
NSW72から出力されるPポジションに対応する信号がオンとなるカウント値の区間のDポジション側の一方の端部に対応する現在位置を「Pエッジ位置」とする。なお、他方の端部は、P壁位置である。
同様に、NSW72から出力されるRポジションに対応する信号がオンとなるカウント値の区間の2つの端部に対応する現在位置のうちPポジション側の現在位置を「Rエッジ(P側)位置」とする。Dポジション側の現在位置を「Rエッジ(D側)位置」とする。
さらに、NSW72から出力されるNポジションに対応する信号がオンとなるカウント値の区間の2つの端部に対応する現在位置のうちPポジション側の現在位置を「Nエッジ(P側)位置」とする。Dポジション側の現在位置を「Nエッジ(D側)位置」とする。
さらに、NSW72から出力されるDポジションに対応する信号がオンとなるカウント値の区間のPポジション側の一方の端部に対応する現在位置を「Dエッジ位置」とする。なお、他方の端部は、D壁位置である。
アクチュエータ42の回転位置がPポジションに対応する位置からDポジションに対応する位置まで移動する場合(アクチュエータ42が正転方向に回転する場合)、現在位置とNSW72から出力される信号に対応するシフトポジションとは、図3の実線に示す矢印のように変化する。
すなわち、アクチュエータ42の回転位置(現在位置)がPエッジ位置を通過するときに、NSW72においてPポジションを示す信号がオフとなる。また、現在位置がRエッジ(P側)位置、Nエッジ(P側)位置およびDエッジ位置を通過するときに、NSW72においてRポジション、NポジションおよびDポジションを示す信号がそれぞれオンとなる。さらに、現在位置がRエッジ(D側)位置およびNエッジ(D側)位置を通過するときに、NSW72においてRポジションおよびNポジションを示す信号がそれぞれオフとなる。
一方、アクチュエータ42の回転位置がDポジションに対応する位置からPポジションに対応する位置まで移動する場合(アクチュエータ42が逆転方向に回転する場合)、現在位置とNSW72から出力される信号に対応するシフトポジションとは、図3の破線に示す矢印のように変化する。
すなわち、現在位置がDエッジ位置を通過するときに、NSW72においてDポジションを示す信号がオフとなる。また、現在位置がNエッジ(D側)位置、Rエッジ(D側)位置およびPエッジ位置を通過するときに、NSW72においてNポジション、RポジションおよびPポジションを示す信号がそれぞれオンとなる。さらに、現在位置がNエッジ(P側)位置およびRエッジ(P側)位置を通過するときに、NSW72においてNポジションおよびPポジションを示すを示す信号がオフとなる。
このとき、図3に示すように、実線の矢印と破線の矢印とは、縦方向にオフセットした位置関係となる。これは、アクチュエータ42とディテントプレート100との間にガタが存在するためである。そのため、アクチュエータ42の正転方向および逆転方向においては、同一エッジ位置のカウント値が異なることとなる。
本発明において、「NSW72から出力される信号が変化する」アクチュエータ42の回転位置が各エッジ位置に対応するものである。SBW−ECU40は、P壁位置、D壁位置および各エッジ位置のうちのいずれかが検出されると、P壁位置、D壁位置および各エッジ位置に対応するカウント値を計算する。
SBW−ECU40は、たとえば、P壁位置、D壁位置および各エッジ位置のうちのいずれかが検出されたときに、図4に示すような計算方法により、現在位置を計算する。
すなわち、SBW−ECU40は、上述したように、車両電源スイッチ28がオンされたときにPポジションが選択されているとP壁位置を検出する。アクチュエータ42の回転方向は逆転方向である。このとき、SBW−ECU40は、P壁位置を検出したときに、図4に示すように、「現在位置=0−撓み量」とする。
「撓み量」は、アクチュエータ42の回転方向が逆転方向であるときのディテントスプリング110の撓み量である。「撓み量」は、アクチュエータ42の逆転方向への回転時にディテントプレート100により回転が規制されたときに供給される電流値とマップとから算出される。マップは、撓み量と電流値との予め定められた関係を示すマップであって、たとえば、SBW−ECU40のメモリに記憶されるものである。なお、電流値は、アクチュエータ42の駆動回路に設けられた図示しない電流検出回路により検出するようにすればよい。
さらに、SBW−ECU40は、上述したように、車両電源スイッチ28がオンされたときにDポジションが選択されているとD壁位置を検出する。アクチュエータ42の回転方向は正転方向である。このとき、SBW−ECU40は、D壁位置を検出したときに、図4に示すように、「現在位置=設計可動範囲+ガタ+撓み量」とする。
ここでの「撓み量」は、アクチュエータ42の回転方向が正転方向であるときのディテントスプリング110の撓み量である。「撓み量」は、アクチュエータ42の逆転方向への回転時ディテントプレート100により回転が規制されたときに供給される電流値とマップとから算出される。マップは、撓み量と電流値との予め定められた関係を示すマップであって、たとえば、SBW−ECU40のメモリに記憶されるものである。
SBW−ECU40は、Pエッジ位置検出時、すなわち、NSW72から出力されるNSW信号において、Pポジションを示す信号がオフされたときあるいはPポジションを示す信号がオンされたときに、Pエッジ位置と現在位置とを対応づける。
たとえば、アクチュエータ42の回転方向が正転方向である場合、SBW−ECU40は、Pエッジ位置が検出されると、図4に示すように、「現在位置=Pエッジ位置+ガタ」とする。また、アクチュエータ42の回転方向が逆転方向である場合、SBW−ECU40は、Pエッジ位置が検出されると、図4に示すように、「現在位置=Pエッジ位置」とする。
さらに、SBW−ECU40は、Rエッジ(P側)位置検出時、Rエッジ(P側)位置と現在位置とを対応づける。
たとえば、アクチュエータ42の回転方向が正転方向である場合、SBW−ECU40は、Rエッジ位置が検出されると、図4に示すように、「現在位置=Rエッジ(P側)位置+ガタ」とする。また、アクチュエータ42の回転方向が逆転方向である場合、SBW−ECU40は、Rエッジ(P側)位置が検出されると、図4に示すように、「現在位置=Rエッジ(P側)位置」とする。
同様に、SBW−ECU40は、Rエッジ(D側)位置、Nエッジ(P側)位置、Nエッジ(D側)位置およびDエッジ位置検出時に、現在位置と、Rエッジ(D側)位置、Nエッジ(P側)位置、Nエッジ(D側)位置およびDエッジ位置とをそれぞれ対応付ける。
すなわち、SBW−ECU40は、各エッジ位置が検出されると、アクチュエータ42の回転方向に応じて、図4に示す計算方法を用いて現在位置と各エッジ位置とを対応づける。
また、SBW−ECU40は、P壁位置およびD壁位置の検出完了時にガタを算出する。SBW−ECU40は、図5に示すように、「ガタ量=D壁位置−P壁位置−設計可動範囲」の式によりガタ量を算出する。
さらに、SBW−ECU40は、本実施の形態において、正転方向および逆転方向における同一のエッジ位置が検出されたときに、ガタ量を算出する。SBW−ECU40は、図5に示すように、「ガタ量=正転時のエッジ位置のカウント値−逆転時のエッジ位置のカウント値」の式によりガタ量を算出する。
なお、本実施の形態において、SBW−ECU40は、アクチュエータ42の回転方向が正転方向である場合には、現在位置をガタを考慮して各エッジ位置を補正する必要があるため、図5に示す計算方法によりガタが確定した後に、図4に示す計算方法により現在位置を補正するものとする。また、SBW−ECU40は、アクチュエータ42の回転方向が逆転方向である場合には、ガタを考慮する必要がないため、図5に示す計算方法によりガタが確定される前であっても補正を実施するものとする。
図6に、本実施の形態に係るシフト切換機構の制御装置であるSBW−ECU40の機能ブロック図を示す。
SBW−ECU40は、入力インターフェース(以下、入力I/Fと記載する)300と、演算処理部400と、記憶部600と、出力インターフェース(以下、出力I/Fと記載する)500とを含む。
入力I/F300は、Pスイッチ20からのP指令信号と、エンコーダ46からの計数信号と、シフトスイッチ26からのシフト信号と、NSW72からのNSW信号とを受信して、演算処理部400に送信する。
演算処理部400は、IG判定部402と、シフトポジション判定部404と、現在位置判定部406と、現在位置設定部(1)408と、切換要求判定部410と、目標位置設定部412と、アクチュエータ駆動制御部414と、エッジ判定部416と、壁位置判定部418と、学習値設定部420と、現在位置設定部(2)422と、カウント値待避部424と、エッジ検出判定部426と、ガタ算出部428とを含む。
IG判定部402は、イグニッションがオンされたか否かを判定する。すなわち、IG判定部402は、車両電源スイッチ28がオンされたか否かを判定する。なお、IG判定部402は、たとえば、車両電源スイッチ28がオンされると、IGフラグをオンするようにしてもよい。
シフトポジション判定部404は、現在選択されているシフトポジションがDポジションおよびPポジションのうちのいずれかであるか否かを判定する。なお、シフトポジション判定部404は、たとえば、IGフラグがオンされたときに、現在のシフトポジションの判定を実施するようにしてもよい。また、シフトポジション判定部404は、たとえば、現在選択されているシフトポジションがDポジションまたはPポジションであると、ポジション判定フラグをオンするようにしてもよい。
現在位置判定部406は、現在位置に対応するカウント値が未設定であるか否かを判定する。現在位置判定部406は、たとえば、図4に示す計算方法による補正が未実施であれば、現在位置に対応するカウント値が未設定であると判定してもよい。現在位置判定部406は、たとえば、ポジション判定フラグがオフであると、現在位置が未設定であるか否かを判定するようにしてもよい。また、現在位置判定部406は、たとえば、現在位置が未設定であると、未設定フラグをオンするようにしてもよい。
現在位置設定部(1)408は、P壁位置あるいはD壁位置が検出されると、壁位置の検出時に、壁位置に対応する現在位置が設定される。このとき、現在位置設定部(1)408は、壁位置検出済フラグがオンされる。
現在位置設定部(1)408は、シフトポジションがDポジションまたはPポジションではなく、現在位置が未設定であると、最終位置に対応するカウント値を現在位置とする。最終位置に対応するカウント値とは、エンコーダ46により検出された、直近のカウント値である。たとえば、イグニッションオフ時に、直近のカウント値が記憶部600に記憶されておくようにしてもよい。
あるいは、現在位置設定部(1)408は、シフトポジションがDポジションまたはPポジションではなく、現在位置が未設定であると、現在選択されているシフトポジションの谷位置に対応するカウント値を現在位置とするようにしてもよい。なお、シフトポジションの谷位置に対応するカウント値は、予めメモリ等に記憶しておけばよい。
切換要求判定部410は、シフトポジションの切換要求があるか否かを判定する。すなわち、切換要求判定部410は、シフトスイッチ26から受信するシフト信号に対応するシフトポジションと現在選択されているシフトポジションとが異なると、シフトポジションの切換要求があることを判定する。
なお、切換要求判定部410は、NSW72から受信するNSW信号に対応するシフトポジションあるいはエンコーダ46におけるカウント値に基づくシフトポジションを現在選択されているシフトポジションであるとする。また、切換要求判定部410は、たとえば、シフトポジションの切換要求があると、切換要求判定フラグをオンするようにしてもよい。
目標位置設定部412は、目標位置カウント値を設定する。すなわち、目標位置設定部412は、シフトスイッチ26から受信するシフト信号に対応するシフトポジションを目標シフトポジションとして、目標シフトポジションに対応するカウント値を設定する。なお、相対的なカウント値に基づいて目標位置カウント値を設定する場合には、現在選択されているシフトポジションから目標シフトポジションまでのカウント値を設定するようにしてもよい。
目標位置設定部412は、現在選択されているシフトポジションと目標シフトポジションとの位置関係に基づくアクチュエータ42の回転方向に応じて目標位置カウント値の設定方法を変更する。
具体的には、目標位置設定部412は、アクチュエータ42が正転方向に回転する場合には、目標シフトポジションに対応するカウント値(たとえば、谷位置に対応するカウント値)にガタ量を加算して目標位置カウント値を設定する。一方、目標位置設定部412は、アクチュエータ42が逆転方向に回転する場合には、目標シフトポジションに対応するカウント値を目標位置カウント値として設定する。
目標位置設定部412は、ガタ量が未確定場合には、正転方向であっても、目標シフトポジションに対応するカウント値を目標位置カウント値として設定する。この場合、目標位置設定部412は、ガタ量が確定した場合に、目標位置カウント値を更新する。
アクチュエータ駆動制御部414は、目標位置設定部412において、目標位置カウント値が設定されると、アクチュエータ42に対して出力I/F500を経由してアクチュエータ駆動制御信号を送信する。アクチュエータ駆動制御部414は、エンコーダ46により検出される現在のカウント値が目標位置カウント値と略同じ値になるように、アクチュエータ42を制御する。また、アクチュエータ駆動制御部414は、エンコーダ46により検出される現在のカウント値と目標位置カウント値とが略同じ値になると、アクチュエータ42に対する電力の供給を停止する。すなわち、アクチュエータ駆動制御部414は、現在のカウント値と目標位置カウント値との差が予め定められた範囲内であると、アクチュエータ42の制御を停止する。
エッジ判定部416は、各エッジ位置を判定する。すなわち、エッジ判定部416は、NSW72からのNSW信号に基づいて、シフトポジションの切り換わり、すなわち、エッジ位置を検出する。たとえば、エッジ判定部416は、Rポジションを示す信号がオフからオンになったときに、アクチュエータ42の回転方向が正転方向であれば、Rエッジ(P側)位置を検出する。
壁位置判定部418は、壁位置が検出されたか否かを判定する。壁位置判定部418は、上述の壁位置検出済フラグがオンであれば壁位置が検出されたことを判定する。
学習値設定部420は、壁位置検出済フラグがオンであると、アクチュエータ42の回転方向が正転方向であるときは、「現在位置カウント値−ガタ量」を正転方向のエッジ学習値とする。また、学習値設定部420は、アクチュエータ42の回転方向が逆転方向であるときは、現在位置カウント値をエッジ学習値とする。学習値設定部420は、算出された各回転方向におけるエッジ学習値により記憶部600に記憶されたエッジ学習値を更新する。なお、学習値設定部420は、アクチュエータ42の回転方向が正転方向であって、ガタ量が未確定の場合は、エッジ学習値を算出しない。
現在位置設定部(2)422は、壁位置検出済フラグがオフであると、アクチュエータ42の回転方向が正転方向であるときは、エッジ判定部416において検出されたエッジ位置に対応する「エッジ学習値+ガタ量」を現在位置とする。また、現在位置設定部(2)422は、アクチュエータ42の回転方向が逆転方向であるときは、エッジ判定部416において検出されたエッジ位置に対応するエッジ学習値を現在位置とする。なお、現在位置設定部(2)422は、記憶部600に記憶されたエッジ学習値を読み出して、現在位置を補正する。
カウント値待避部424は、エッジ判定部416において検出されたエッジ位置に対応するカウント値を記憶部600に書き込むなどして待避する。
エッジ検出判定部426は、エッジ判定部416において検出されたエッジ位置において、正転方向のカウント値と逆転方向のカウント値とが検出されたか否か、具体的には、記憶部600に書き込まれたか否かを判定する。なお、エッジ検出判定部426は、正転方向および逆転方向のそれぞれのカウント値が検出されていると、検出判定フラグをオンするようにしてもよい。
ガタ算出部426は、エッジ検出判定部426において、正転方向および逆転方向のカウント値がそれぞれ検出されていると判定されると、正転方向のカウント値と逆転方向のカウント値との差分を算出して、ガタ量を算出する。
また、本実施の形態において、IG判定部402、シフトポジション判定部404、現在位置判定部406、現在位置設定部(1)408、切換要求判定部410と、目標位置設定部412と、アクチュエータ駆動制御部414と、エッジ判定部416と、壁位置判定部418と、学習値設定部420と、現在位置設定部(2)422と、カウント値待避部424と、エッジ検出判定部426と、ガタ算出部428とは、いずれも演算処理部400であるCPU(Central Processing Unit)が記憶部600に記憶されたプログラムを実行することにより実現される、ソフトウェアとして機能するものとして説明するが、ハードウェアにより実現されるようにしてもよい。なお、このようなプログラムは記録媒体に記録されて車両に搭載される。
記憶部600には、各種情報、プログラム、しきい値、マップ等が記憶され、必要に応じて演算処理部400からデータが読み出されたり、格納されたりする。
以下、図7を参照して、本実施の形態に係るシフト切換機構の制御装置であるSBW−ECU40で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、SBW−ECU40は、イグニッションがオンされたか否かを判定する。イグニッションがオンされると(S100にてYES)、処理はS102に移される。もしそうでないと(S100にてNO)、処理はS100に戻される。
S102にて、SBW−ECU40は、NSW72からのNSW信号に基づいて、現在のシフトポジションがPポジションおよびDポジションのうちのいずれかであるか否かを判定する。現在のシフトポジションがPポジションおよびDポジションのうちのいずれかであると(S102にてYES)、処理はS104に移される。もしそうでないと(S102にてNO)、処理はS106に移される。
S104にて、SBW−ECU40は、P壁位置またはD壁位置を検出する。すなわち、SBW−ECU40は、Pポジションが選択されている場合には、P壁位置を検出し、Dポジションが選択されている場合には、D壁位置を検出する。P壁位置およびD壁位置の検出方法については、上述したとおりであるため、その詳細な説明は繰り返さない。なお、SBW−ECU40は、P壁位置またはD壁位置が検出されると壁位置検出済フラグをオンする。
S106にて、SBW−ECU40は、現在位置が未設定であるか否かを判定する。現在位置が未設定であると(S106にてYES)、処理はS108に移される。もしそうでないと(S106にてNO)、処理はS110に移される。S108にて、SBW−ECU40は、最終位置に対応するカウント値を現在位置に対応するカウント値とする。あるいは、SBW−ECU40は、現在選択されているシフトポジションに対応する谷位置のカウント値を現在位置に対応するカウント値とするようにしてもよい。
S110にて、SBW−ECU40は、シフトポジションの切換要求があるか否かを判定する。シフトポジションの切換要求があると(S110にてYES)、処理はS112に移される。もしそうでないと(S110にてNO)、この処理は終了する。
S112にて、SBW−ECU40は、目標位置カウント値を設定する。すなわち、SBW−ECU40は、目標シフトポジションへの回転方向が正転方向であると、目標シフトポジションの谷位置にガタ量を加算した値を、目標位置カウント値として設定する。また、SBW−ECU40は、目標シフトポジションへの回転方向が逆転方向であると、目標シフトポジションの谷位置に対応するカウント値を目標位置カウント値として設定する。
S114にて、SBW−ECU40は、エンコーダ46から受信する計数信号に基づくカウント値が目標位置カウント値と略同じ値になるように、アクチュエータ42を制御する。なお、SBW−ECU40は、エンコーダ46におけるカウント値が目標位置カウント値と略同じ値になるまで、アクチュエータ42を制御する。
S116にて、SBW−ECU40は、NSW信号に基づいてエッジ位置が検出されたか否かを判定する。エッジ位置が検出されると(S116にてYES)、処理はS118に移される。もしそうでないと(S116にてNO)、この処理は終了する。
S118にて、SBW−ECU40は、壁位置が検出済であるか否かを判定する。すなわち、SBW−ECU40は、壁位置検出済フラグがオンであるか否かを判定する。壁位置が検出済であると(S118にてYES)、処理はS120に移される。もしそうでないと(S118にてNO)、処理はS122に移される。
S120にて、SBW−ECU40は、検出されたエッジ位置に対応するエッジ学習値を算出する。具体的には、SBW−ECU40は、アクチュエータ42の回転方向が正転方向であると、現在位置カウント値からガタ量を減算した値をエッジ学習値とする。あるいは、SBW−ECU40は、アクチュエータ42の回転方向が逆転方向であると、現在位置カウント値をエッジ学習値とする。なお、SBW−ECU40は、算出されたエッジ学習値によりメモリに記憶されたエッジ学習値を更新する。また、SBW−ECU40は、ガタが未確定である場合には、正転方向のエッジ学習値を算出しない。
S122にて、SBW−ECU40は、メモリに記憶されたエッジ学習値に基づいて現在位置を補正する。具体的には、SBW−ECU40は、アクチュエータ42の回転方向が正転方向であると、メモリに記憶されたエッジ学習値にガタ量を加算した値を現在位置とする。あるいは、SBW−ECU40は、アクチュエータ42の回転方向が逆転方向であると、メモリに記憶されたエッジ学習値を現在位置とする。なお、SBW−ECU40は、ガタが未確定である場合には、現在位置を補正しない。
S124にて、SBW−ECU40は、検出されたエッジ位置に対応するカウント値を待避する。具体的には、SBW−ECU40は、対応する回転方向の、検出されたエッジ位置に対応するカウント値をメモリに記憶する。
S126にて、SBW−ECU40は、正転方向および逆転方向に対応するエッジ位置に対応するカウント値が検出されたか否かを判定する。正転方向および逆転方向に対応するエッジ位置が検出されると(S126にてYES)、処理はS128に移される。もしそうでないと(S126にてNO)、処理はS130に移される。
S128にて、SBW−ECU40は、正転方向におけるカウント値と逆転方向におけるカウント値との差からガタ量を算出する。また、SBW−ECU40は、算出されたガタ量に基づいて目標位置カウント値を更新する。なお、SBW−ECU40は、算出されたガタ量に基づいて、確定されたガタを補正するようにしてもよい。
S130にて、SBW−ECU40は、NSW信号に基づいてエッジ位置が検出されたか否かを判定する。エッジ位置が検出されると(S130にてYES)、処理はS118に戻される。もしそうでないと(S130にてNO)、処理はS132に移される。
S132にて、SBW−ECU40は、モータ制御が完了したか否かを判定する。すなわち、SBW−ECU40は、現在位置に対応する値が目標位置カウント値と略同じ値であると、モータ制御が完了したことを判定する。モータ制御が完了すると(S132にてYES)、この処理は終了する。もしそうでないと(S132にてNO)、処理はS130に戻される。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係るシフト切換機構の制御装置であるSBW−ECU40の動作について図8を参照しつつ説明する。
たとえば、現在選択されているシフトポジションがNポジションであるとする。また、イグニッションはオフの状態であるとする。なお、以下の説明においては、ガタ量は確定しているものとし、各エッジ位置に対応するエッジ学習値も算出されているものとする。
時間T(0)において、運転者によりイグニッションがオンされると(S100にてYES)、現在のシフトポジションがNポジションであり(S102にてNO)、現在位置が未設定であると(S106にてNO)、最終位置に対応するカウント値が現在位置に対応するカウント値とされた後(S108)、シフトポジションの切換要求があるか否かが判断される(S110)。
時間T(1)において、NポジションからRポジションへの切換要求があると(S110にてYES)、図8の太線に示すように、Rポジションの谷位置に対応するカウント値にガタ量が加算された値が目標位置カウント値として設定される(S112)。そして、エンコーダ46により検出されたカウント値が、設定された目標位置カウント値と略同じ値になるように、アクチュエータ42の制御が開始される(S114)。
時間T(2)において、Nエッジ(P側)位置を通過すると、Nポジションを示す信号がオフとなる。このとき、Nエッジ(P側)位置が検出される(S116にてYES)。
イグニッションがオンされてからP壁位置およびD壁位置の壁位置検出が行なわれていないため(S118にてNO)、エッジ学習値にガタ量が加算された値が現在位置となる(S122)。
そのため、図8の細線に示すように、時間T(2)において、現在位置が補正される。すなわち、現在位置がC(0)からエッジ学習値にガタ量が加算された値C(1)に補正される。
また、補正された現在位置に対応するカウント値は待避される(S124)。逆転方向のエッジ位置に対応するカウント値が未検出であるため(S126にてNO)、エッジ位置に対応するカウント値に基づくガタ量は算出されない。
さらに、時間T(3)において、Rエッジ(D側)位置を通過すると、Rポジションを示す信号がオンされる。このとき、Rエッジ(D側)位置が検出される(S130にてYES)。
壁位置検出は行なわれていないため(S118にてNO)、エッジ学習値にガタ量が加算された値が現在位置となる(S122)。また、補正された現在位置に対応するカウント値が待避される(S124)。逆転方向のエッジ位置に対応するカウント値が未検出であるため(S126にてNO)、エッジ位置に対応するカウント値に基づくガタ量は算出されない。
そして、時間T(4)において、エンコーダ46により検出されたカウント値が、設定された目標位置カウント値と略同じ値になると、アクチュエータ42の制御が停止される(S130にてNO,S132にてYES)。
この時点でシフトポジションが、Rポジションであって(S102にてNO)、現在位置が設定されているため(S106にてNO)、シフトポジションの切換要求があるまで(S110にてNO)、待機状態となる。
時間T(5)において、RポジションからNポジションへの切換要求があると(S110にてYES)、図8の太線に示すように、Nポジションの谷位置に対応するカウント値が目標位置カウント値として設定される(S112)。そして、エンコーダ46により検出されたカウント値が、設定された目標位置カウント値と略同じ値になるように、アクチュエータ42の制御が開始される(S114)。
時間T(6)において、Rエッジ(D側)位置を通過すると、Rポジションを示す信号がオフとなる。このとき、Rエッジ(D側)位置が検出される(S116にてYES)。
壁位置検出は行なわれていないため(S118にてNO)、エッジ学習値にガタ量が加算された値が現在位置となる(S122)。
また、補正された現在位置に対応するカウント値は待避される(S124)。正転方向および逆転方向についてのRエッジ(D側)位置に対応するカウント値がいずれも検出されているため(S126にてYES)、Rエッジ(D側)位置に対応するカウント値に基づくガタ量が算出され、さらに目標位置カウント値が更新される(S128)。
さらに、時間T(7)において、Nエッジ(P側)位置を通過すると、Nポジションを示す信号がオンされる。このとき、Nエッジ(P側)位置が検出される(S130にてYES)。
壁位置検出は行なわれていないため(S118にてNO)、エッジ学習値にガタ量が加算された値が現在位置となる(S122)。
また、補正された現在位置に対応するカウント値が待避される(S124)。正転方向および逆転方向についてのNエッジ(P側)位置に対応するカウント値がいずれも検出されているため(S126にてYES)、Nエッジ(P側)位置に対応するカウント値に基づくガタ量が算出される(S128)。
そして、時間T(8)において、エンコーダ46により検出されたカウント値が、設定された目標位置カウント値と略同じ値になると、アクチュエータ42の制御が停止される(S130にてNO,S132にてYES)。
以上のようにして、本実施の形態に係るシフト切換機構の制御装置によると、NSW信号に基づいて検出されるエッジ位置におけるエッジ学習値を予め学習しておくことにより、エッジ位置が検出される毎に、検出されたカウント値に基づくアクチュエータの回転量を補正することができる。そのため、アクチュエータの回転位置を精度よく検出することができる。また、複数のシフトポジションのうちのいずれかのシフトポジションから隣接するシフトポジションに移動する毎にアクチュエータの回転量が補正されるため、起動直後のシフトポジションがいずれであっても、速やかにアクチュエータの回転位置を精度よく検出することができる。したがって、アクチュエータの回転位置を精度よく制御するシフト切換機構の制御装置および制御方法を提供することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 シフト制御システム、20 Pスイッチ、22 インジケータ、24 入力部、26 シフトスイッチ、28 車両電源スイッチ、30 EFI−ECU、40 SBW−ECU、42 アクチュエータ、44 減速機構、46 エンコーダ、48 シフト切換機構、50 表示部、52 メータ、60 駆動機構、70 電力供給部、72 NSW、100 ディテントプレート、102 シャフト、104,114 ロッド、106 パーキングロックポール、108 パーキングロックギヤ、110 ディテントスプリング、112 ころ、120 非Pポジション位置、122 山、124 Pポジション位置、300 入力I/F、400 演算処理部、402 IG判定部、404 シフトポジション判定部、406 現在位置判定部、408 現在位置設定部(1)、410 切換要求判定部、412 目標位置設定部、414 アクチュエータ駆動制御部、416 エッジ判定部、418 壁位置判定部、420 学習値設定部、422 現在位置設定部(2)、424 カウント値待避部、426 エッジ検出判定部、428 ガタ算出部、500 出力I/F、600 記憶部。
Claims (10)
- 操作部材の状態に対応した信号に基づくアクチュエータの回転力により、車両に搭載された自動変速機のシフトポジションを切り換えるシフト切換機構の制御装置であって、前記自動変速機は、複数のシフトポジションを有し、
前記アクチュエータの回転位置に応じて、前記複数のシフトポジションのうちのいずれかのシフトポジションを示す信号を出力するための出力手段と、
前記アクチュエータの回転量に対応する物理量を検出するための検出手段と、
前記出力手段から出力される信号が変化する毎に、前記検出された物理量に基づく前記アクチュエータの回転量を補正するための補正手段と、
前記補正されたアクチュエータの回転量に基づいて、前記アクチュエータを制御するための制御手段とを含む、シフト切換機構の制御装置。 - 前記シフト切換機構には、前記アクチュエータの回転量を規制する規制部材が設けられ、
前記制御装置は、
前記規制部材により規制される前記アクチュエータの回転位置を検出するための規制位置検出手段と、
前記検出された回転位置に基づいて、前記出力手段から出力される信号が変化する時点の前記アクチュエータの回転量を学習するための手段とをさらに含み、
前記補正手段は、前記出力手段から出力される信号が変化する毎に、前記学習されたアクチュエータの回転量に基づいて、前記検出された物理量に基づく前記アクチュエータの回転量を補正するための手段を含む、請求項1に記載のシフト切換機構の制御装置。 - 前記制御装置は、前記出力手段から出力される信号が変化する時点における、前記アクチュエータの正転方向および逆転方向の回転方向に対応した物理量に基づいて、前記シフト切換機構の構成部品間のガタ量を算出するための算出手段をさらに含む、請求項1または2に記載のシフト切換機構の制御装置。
- 前記シフト切換機構には、前記アクチュエータの回転量を規制する規制部材が設けられ、
前記算出手段は、前記規制部材により規制される前記アクチュエータの回転位置を基準として、前記ガタ量を算出するための手段を含む、請求項3に記載のシフト切換機構の制御装置。 - 前記制御手段は、前記補正されたアクチュエータの回転量に加えて、前記算出されたガタ量に基づいて、前記アクチュエータを制御するための手段を含む、請求項3または4に記載のシフト切換機構の制御装置。
- 操作部材の状態に対応した信号に基づくアクチュエータの回転力により、車両に搭載された自動変速機のシフトポジションを切り換えるシフト切換機構の制御方法であって、前記自動変速機は、複数のシフトポジションを有し、
前記アクチュエータの回転位置に応じて、前記複数のシフトポジションのうちのいずれかのシフトポジションを示す信号を出力する出力ステップと、
前記アクチュエータの回転量に対応する物理量を検出するステップと、
前記出力ステップにて出力される信号が変化する毎に、前記検出された物理量に基づく前記アクチュエータの回転量を補正する補正ステップと、
前記補正されたアクチュエータの回転量に基づいて、前記アクチュエータを制御する制御ステップとを含む、シフト切換機構の制御方法。 - 前記シフト切換機構には、前記アクチュエータの回転量を規制する規制部材が設けられ、
前記制御方法は、
前記規制部材により規制される前記アクチュエータの回転位置を検出するステップと、
前記検出された回転位置に基づいて、前記出力ステップにて出力される信号が変化する時点の前記アクチュエータの回転量を学習するステップとをさらに含み、
前記補正ステップは、前記出力手段から出力される信号が変化する毎に、前記学習されたアクチュエータの回転量に基づいて、前記検出された物理量に基づく前記アクチュエータの回転量を補正するステップを含む、請求項6に記載のシフト切換機構の制御方法。 - 前記制御方法は、前記出力ステップにて出力される信号が変化する時点における、前記アクチュエータの正転方向および逆転方向の回転方向に対応した物理量に基づいて、前記シフト切換機構の構成部品間のガタ量を算出する算出ステップをさらに含む、請求項6または7に記載のシフト切換機構の制御方法。
- 前記シフト切換機構には、前記アクチュエータの回転量を規制する規制部材が設けられ、
前記算出ステップは、前記規制部材により規制される前記アクチュエータの回転位置を基準として、前記ガタ量を算出するステップを含む、請求項8に記載のシフト切換機構の制御方法。 - 前記制御ステップは、前記補正されたアクチュエータの回転量に加えて、前記算出されたガタ量に基づいて、前記アクチュエータを制御するステップを含む、請求項8または9に記載のシフト切換機構の制御方法。
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---|---|---|---|
JP2006303074A JP2008121713A (ja) | 2006-11-08 | 2006-11-08 | シフト切換機構の制御装置および制御方法 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012107655A (ja) * | 2010-11-15 | 2012-06-07 | Denso Corp | シフトバイワイヤシステム |
JP2012177392A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Keihin Corp | ギア位置検出装置 |
JP2014215249A (ja) * | 2013-04-26 | 2014-11-17 | 株式会社小糸製作所 | モータ制御システム、および制御装置 |
JP2017011814A (ja) * | 2015-06-18 | 2017-01-12 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 制御装置 |
-
2006
- 2006-11-08 JP JP2006303074A patent/JP2008121713A/ja not_active Withdrawn
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