JP4462281B2 - シフトバイワイヤシステム - Google Patents

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Description

本発明は、シフトバイワイヤシステムに関する。
近年、自動車等の車両においては、省スペース化や組立性向上、制御性向上といった要求を満たすために、機械的な駆動システムを電気的な駆動システムへ変更する傾向が高まっている。その一例として、自動変速機のレンジ切替を電動モータを用いて電気的に制御するシフトバイワイヤシステムの開発が行われてきている。
そうしたシフトバイワイヤシステムとしては、ユーザからのシフト指令に従って電動モータの回転をバイワイヤ制御回路部により制御することでレンジを切り替えるようにしたものが、特許文献1に開示されている。具体的に、特許文献1のシステムでは、シフト指令に従う目標レンジを実現するために目標回転位置を設定して、電動モータを当該目標回転位置まで回転させることにより、レンジ切替を行っている。また、特許文献1のシステムでは、シフト指令に従うレンジの切替制御中に再びシフト指令が入力されると、当該再シフト指令に従う新たな目標回転位置を設定するようにしており、それによってシフト指令に対する応答性を高めている。
特開2004−23890号公報
しかし、特許文献1のシステムでは、レンジ切替制御中の再シフト指令によって電動モータの回転を反転させる必要性が生じた場合、電動モータを現在の実回転位置にて一旦停止させた後に、新たな目標回転位置へ向かって電動モータを回転させるようにしている。故に、電動モータの一旦停止によって実現されるレンジは、再シフト指令の入力時期に応じて異なるものとなるため、当該実現レンジによっては、自動変速機の状態がユーザの意思に反した状態となり、ユーザに違和感や不安感を与える等、安全性の低下を招くおそれがあった。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、シフト指令に対する応答性を高めると共に、安全性を確保するシフトバイワイヤシステムを提供することにある。
請求項1〜14に記載の発明は、車両において自動変速機のレンジを切り替えるための回転出力を発生する電動モータと、ユーザからのシフト指令に従って電動モータの回転を電気的に制御するバイワイヤ制御回路部とを備えたシフトバイワイヤシステムにおいて、バイワイヤ制御回路部は、シフト指令に従って電動モータの回転を制御することによりレンジを切り替える切替制御中に、再シフト指令が入力された場合に、再シフト指令に従う新たな目標回転位置(以下、解決手段の欄では、単に「新たな目標回転位置」という)に電動モータの回転位置を到達させるまでの回転制御を、再シフト指令時点における電動モータの実回転位置(以下、解決手段の欄では、単に「実回転位置」という)に応じて変更することを特徴とする。
このような請求項1〜14に記載の発明によれば、シフト指令に従うレンジの切替制御中に再シフト指令が入力された場合には、新たな目標回転位置に電動モータの回転位置を到達させるまでの回転制御を電動モータの実回転位置に応じて変更し得る。故に、再シフト指令時点において電動モータの実回転位置がいずれの位置にあっても、当該実回転位置を考慮した回転制御により、自動変速機をユーザ意思に反した状態とすることなく、新たな目標回転位置まで電動モータを回転させることができるのである。したがって、シフト指令に対する応答性を高めると共に、安全性を確保することができる。
ここで、自動変速機をニュートラル状態とする電動モータの回転領域をニュートラル領域と定義する。さらに、自動変速機を非ニュートラル状態とする電動モータの回転領域を非ニュートラル領域と定義する。
請求項に記載の発明によると、電動モータの実回転位置に対して目標回転位置が再シフト指令時点における電動モータの実回転方向(以下、解決手段の欄では、単に「実回転方向」という)と逆方向にあり且つ実回転位置が非ニュートラル領域にあり且つ実回転位置に対してニュートラル領域が実回転方向にある場合に、バイワイヤ制御回路部は、電動モータの実回転方向の回転を継続することにより電動モータの回転位置を実回転方向のニュートラル領域に到達させて当該ニュートラル領域にて電動モータの回転を零に制御した後、電動モータを逆方向へ回転させることにより電動モータの回転位置を目標回転位置に到達させる。
このような請求項に記載の発明によれば、電動モータの実回転位置に対して目標回転位置が実回転方向の逆方向にある場合に、実回転方向の回転継続により到達させたニュートラル領域にて電動モータの回転を零に制御することで、自動変速機をニュートラル状態とし得る。故に、電動モータの回転位置を実回転位置からの逆方向回転により目標回転位置へと到達させる前において、自動変速機がユーザ意思に反した非ニュートラル状態となることによりユーザに違和感や不安感を与える事態を、抑制することができる。
請求項に記載の発明によると、電動モータの実回転位置に対して少なくとも一つのニュートラル領域が電動モータの実回転方向にある場合に、バイワイヤ制御回路部は、実回転方向において実回転位置に最も近いニュートラル領域に電動モータの回転位置を到達させる。これによれば、電動モータの回転位置をニュートラル領域まで迅速に到達させてその回転を零にすることで、自動変速機がニュートラル状態となる時間を可及的に短縮し得る。したがって、自動変速機が比較的長時間ニュートラル状態となることによりユーザに違和感を与える事態を、抑制することができる。尚、電動モータの実回転位置に対してニュートラル領域が実回転方向に一つしかない場合には、当該ニュートラル領域が「実回転位置に最も近いニュートラル領域」となることは、言うまでもない。
請求項3,4に記載の発明によると、電動モータの実回転位置に対して目標回転位置が電動モータの実回転方向と逆方向にあり且つ実回転位置が非ニュートラル領域にあり且つ実回転位置に対してニュートラル領域が実回転方向にない場合に、バイワイヤ制御回路部は、車両安全を確保するフェイルセーフ制御を伴ないつつ電動モータの回転を実回転位置の属する非ニュートラル領域にて零に制御した後、電動モータを逆方向へ回転させることにより電動モータの回転位置を目標回転位置に到達させる。
このような請求項3,4に記載の発明によれば、電動モータの実回転位置に対して目標回転位置が実回転方向の逆方向にある場合に、フェイルセーフ制御を伴いつつ、実回転位置の属する非ニュートラル領域にて電動モータの回転を零に制御することができる。故に、電動モータの回転位置を実回転位置からの逆方向回転により目標回転位置へと到達させる前においては、自動変速機を非ニュートラル状態とする領域にて電動モータの回転が零になるものの、フェイルセーフ制御により車両安全が確保されることなるため、ユーザに与える不安感を軽減することができる。
請求項に記載の発明によると、フェイルセーフ制御は、車両のエンジンの出力トルクを制御するエンジン制御手段により当該出力トルクを低下させるものである。これによれば、自動変速機を非ニュートラル状態とする領域にて電動モータの回転が零となっても、エンジンの出力トルクの低下により車両安全を確保して不安感を軽減することできるのである。
請求項に記載の発明によると、フェイルセーフ制御は、シフトバイワイヤシステムとは個別に自動変速機を制御する変速機制御手段により自動変速機をニュートラル状態に固定するものである。これによれば、自動変速機を非ニュートラル状態とする領域にて電動モータの回転が零となっても、自動変速機をニュートラル状態に固定することで車両安全が確保されるので、不安感を軽減することができるのである。
請求項7に記載の発明は、フェイルセーフ制御中に警告を発する警告部を備える。これによれば、フェイル制御中であることをユーザに知らせることができるので、フェイル制御自体によって生じる違和感を軽減することができる。
請求項8に記載の発明によると、電動モータの実回転位置に対して目標回転位置が電動モータの実回転方向と逆方向にあり且つ実回転位置がニュートラル領域にある場合に、バイワイヤ制御回路部は、電動モータの回転を実回転位置の属するニュートラル領域にて零に制御した後、電動モータを逆方向へ回転させることにより電動モータの回転位置を目標回転位置に到達させる。
このような請求項8に記載の発明によれば、電動モータの実回転位置に対して目標回転位置が実回転方向の逆方向にある場合に、実回転位置の属するニュートラル領域にて電動モータの回転を零に制御することで、自動変速機をニュートラル状態とし得る。故に、電動モータの回転位置を実回転位置からの逆方向回転により目標回転位置へと到達させる前において、自動変速機がユーザ意思に反した非ニュートラル状態となることによりユーザに違和感や不安感を与える事態を、抑制することができる。
尚、以上において「非ニュートラル領域」は、例えば請求項9に記載のように、自動変速機の走行レンジを実現する電動モータの回転領域である。また、「ニュートラル領域」は、例えば請求項10に記載のように、自動変速機のニュートラルレンジ及びパーキングレンジのうち少なくとも一方を実現する電動モータの回転領域であってもよいし、請求項11に記載の発明のように、自動変速機の複数のレンジを実現する電動モータの複数の回転領域間に設定されるものであってもよい。
請求項12に記載の発明によると、電動モータの実回転位置に対して目標回転位置が電動モータの実回転方向にある場合に、バイワイヤ制御回路部は、電動モータの実回転方向の回転を継続することにより電動モータの回転位置を目標回転位置に到達させる。これによれば、電動モータの実回転位置に対して目標回転位置が実回転方向にある場合には、実回転方向の回転をそのまま継続させて電動モータの回転位置を目標回転位置にまで到達させることができるので、ユーザに違和感や不安感を与えることなく応答性を高めることができる。
請求項13に記載の発明によると、バイワイヤ制御回路部は、再シフト指令が複数回入力された場合に、制限回数を超えて入力された再シフト指令を拒否する。これによれば、レンジの切替制御中という限られた時間内において制限回数を超える回数のシフト指令に応じることで、電動モータを電気的に制御するバイワイヤ制御回路部が発熱して破壊に至る事態を、抑制することができる。
請求項14に記載の発明は、再シフト指令の拒否中に警告を発する警告部を備える。これによれば、さらなるシフト指令の拒否状態にあることをユーザに知らせることができるので、シフト指令の拒否によって自動変速機がユーザ意思に反した状態となることで生じる違和感を、軽減することができるのである。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の説明では、電子制御ユニットを「ECU」というものとする。
(第一実施形態)
図2は、本発明の第一実施形態によるシフトバイワイヤシステム2を適用した車両制御システム10を示している。車両に搭載される車両制御システム10は、シフトバイワイヤシステム2、自動変速機制御システム4及びエンジン制御システム6等から構成されている。
各システム2,4,6は、それぞれ専用のECU20,40,60を備えている。これら各ECU20,40,60は、マイクロコンピュータを主体として構成される電気回路であり、車内LAN回線11を介して電気的又は光学的に相互接続されている。
自動変速機制御システム4は、変速機ECU40に加え、自動変速機42を駆動する油圧回路44を備えている。油圧回路44のマニュアル弁46はスプール弁からなり、スプール移動位置に応じた出力油圧により自動変速機42のレンジを切り替える。ここで自動変速機42には、車両の内燃式エンジン16の出力トルクを車両の駆動輪側へは伝達しないニュートラル状態のレンジとして、ニュートラル(N)レンジ及びパーキング(P)レンジが用意されている。また、自動変速機42には、エンジン16の出力トルクを車両の駆動輪側へと伝達する非ニュートラル状態の走行レンジとして、リバース(R)レンジ及びドライブ(D)レンジが用意されている。
油圧回路44において複数の電磁弁48は、それぞれ対応する自動変速機42の複数の摩擦要素(図示しない)を出力油圧に応じて締結又は解放駆動することで当該変速機42の変速段を切り替える。また、特に本実施形態の油圧回路44では、マニュアル弁46のスプール移動位置によらず所定の摩擦要素をその対応電磁弁48によって解放駆動することで、Nレンジを強制的に実現可能となっている。変速機ECU40は、電磁弁48等、油圧回路44を構成する複数の電装品に電気的に接続されており、それら電装品の作動を電気的に制御する。
シフトバイワイヤシステム2は、バイワイヤECU20に加え、自動変速機制御システム4のマニュアル弁46を駆動するアクチュエータ21及び変換機構22を備えている。アクチュエータ21において、スイッチトリラクタンスモータからなる電動モータ24は通電により回転出力を発生し、また歯車機構からなる減速機構25は、当該モータ24の回転出力を減速して変換機構22側へ伝達する。変換機構22は、減速機構25の出力軸27から伝達される回転出力を直線運動へ変換出力することで、マニュアル弁46のスプール移動位置を切り替える。したがって、本実施形態では、電動モータ24の回転位置(以下、単に「モータ回転位置」という)に応じて自動変速機42のレンジが切り替わるようになっている。
バイワイヤECU20は、電動モータ24、回転位置センサ26及びセレクタセンサ28と電気的に接続されている。ここで、回転位置センサ26は例えばロータリエンコーダからなり、電動モータ24の出力側に設けられてモータ回転位置を検出するものである。また、セレクタセンサ28は、車両のレンジセレクタ12の操作によりユーザが要求しているレンジを検出し、当該検出レンジを表すアナログ信号又はデジタル信号を出力するものである。したがって、バイワイヤECU20は必要情報をメモリ29に記憶しつつ、それらセンサ26,28の検出結果に基づいて電動モータ24の回転を電気的に制御する。ここで特に本実施形態のバイワイヤECU20は、セレクタセンサ28の検出レンジが変化した場合、即ちユーザの要求レンジが変更された場合に、ユーザからシフト指令が入力されたと判定して、変更後の要求レンジに相当するモータ回転位置(目標回転位置)と回転位置センサ26により検出される実際のモータ回転位置(実回転位置)とが一致するよう、レンジ切替のための回転制御を電動モータ24に対して実施することとなる。
バイワイヤECU20はさらに、車両の警告装置19と電気的に接続されており、必要に応じて警告装置19を制御することによって所定の警告をユーザへ発する。尚、警告装置19によるユーザへの警告は、例えば車両の計器上に警告灯を表示することによって行ってもよいし、車両のモニタの画面表示によって行ってもよいし、車両のスピーカからの音声出力によって行ってもよい。
エンジン制御システム6のエンジンECU60は、車両のエンジン16に設けられたスロットル装置17及び燃料噴射弁18と電気的に接続されている。ここでスロットル装置17は、エンジン16の吸気通路においてスロットル開度を調整するものである。また、燃料噴射弁18は、エンジン16の吸気管又は気筒への燃料噴射量を調整するものである。したがって、これらスロットル装置17及び燃料噴射弁18をエンジンECU60が電気的に制御することにより、エンジン16の回転数(以下、「エンジン回転数」という)及び出力トルク(以下、「エンジントルク」という)が調整されることとなる。
次に、変換機構22の詳細について説明する。図3に示すように変換機構22は、ディテントプレート80、ディテントスプリング81、パークロッド82、パークポール83、パークギア84等から構成されている。
ディテントプレート80の駆動軸86は回転自在に設けられ、上述した減速機構25の出力軸27に固定されている。ディテントプレート80には、マニュアル弁46のスプール91が連繋している。したがって、本実施形態では、ディテントプレート80に減速機構25を介して連繋する電動モータ24の回転に応じて当該プレート80が回転することにより、スプール91が軸方向移動して自動変速機42のレンジが切り替わるようになっている。
図4に示すようにディテントプレート80の外周縁部には、その回転方向に沿って四つの溝80a,80b,80c,80dが形成されている。これらの溝80a,80b,80c,80dは、それぞれ自動変速機42の各レンジP,R,N,Dと対応しており、ディテントスプリング81は、ディテントプレート80の回転位置に応じたいずれかの溝80a,80b,80c,80dと係合可能に設けられている。以上により、ディテントスプリング81がP溝80aと嵌合するディテントプレート80の回転位置においては、Pレンジが実現されることとなる。また同様に、ディテントスプリング81がR溝80b、N溝80c及びD溝80dと嵌合するディテントプレート80の回転位置においては、それぞれRレンジ、Nレンジ及びDレンジが実現されることとなる。
図3に示すようにディテントプレート80には、パークロッド82が固定されており、このパークロッド82に設けられた円錐部88がパークポール83に当接している。パークポール83は、揺動自在に且つパークギア84に対して噛合可能に設けられている。パークギア84は自動変速機42の出力軸(図示しない)に固定されており、パークポール83がその揺動位置に応じて噛合又は離脱することによってロック又はロック解除されるようになっている。
ここで具体的には、Pレンジの実現位置にディテントプレート80が回転した状態では、パークロッド82がパークポール83側へ移動して円錐部88がパークポール83をパークギア84に噛み合わせさせることになるため、当該ギア84がロックされる。また一方、Pレンジの実現位置よりもRレンジの実現位置側にディテントプレート80が回転した状態では、パークロッド82がパークポール83と反対側へ移動して円錐部88がパークポール83をパークギア84から離脱させることになるため、当該ギア84のロックが解除される。
次に、マニュアル弁46の詳細について説明する。図5に示すようにマニュアル弁46は、弁ボディ90及びスプール91等から構成されている。
筒状を呈する弁ボディ90の周壁部には、一端部側から他端部側へ向かって順にDレンジ圧ポート92、ライン圧ポート93、Rレンジ圧ポート94及びドレン圧ポート95が形成されている。ライン圧ポート93は、ライン圧を生成する油圧ポンプ等のライン圧発生源96に連通している。Dレンジ圧ポート92は、上述した自動変速機42の油圧回路44においてDレンジで締結する摩擦要素側へ油圧を供給可能な油路97に連通している。Rレンジ圧ポート94は、油圧回路44においてRレンジで締結する摩擦要素側へ油圧を供給可能な油路98に連通している。ドレン圧ポート95は、大気開放されたドレンとしてのオイルパン99に連通している。尚、図示は省略しているが、本実施形態では、弁ボディ90のDレンジ圧ポート92に近い側の端部もオイルパン99に連通している。
弁ボディ90は、その周壁部によりスプール91を軸方向へ往復移動自在に支持している。各ポート92,93,94,95はスプール91の移動位置に応じて開閉され、それによって自動変速機42のレンジが切り替わるようになっている。
具体的には、図5に示す位置及びその前後領域にスプール91が移動した状態では、ライン圧ポート93が他のポート92,94,95に対して非連通となるため、ライン圧がDレンジ圧及びRレンジ圧ポート92,94から油路97,98へ供給されなくなる。このとき、上述した変換機構22のパークギア84はロックされているため、Pレンジが実現されることとなる。
図6に示す位置及びその前後領域にスプール91が移動した状態では、ライン圧ポート93がRレンジ圧ポート94と連通するため、ライン圧がRレンジ圧ポート94から油路98へと供給されてRレンジが実現される。
図7に示す位置及びその前後領域にスプール91が移動した状態では、ライン圧ポート93が他のポート92,94,95に対して非連通となるため、ライン圧がDレンジ圧及びRレンジ圧ポート92,94から油路97,98へ供給されなくなる。このとき、パークギア84のロックは解除されているため、Nレンジが実現されることとなる。
図8に示す位置及びその前後領域にスプール91が移動した状態では、ライン圧ポート93がDレンジ圧ポート92と連通するため、ライン圧がDレンジ圧ポート92から油路97へ供給されてDレンジが実現される。
図9〜11に示すように、各レンジを実現する領域間となる中間領域P−R,R−N,N−Dにスプール91が移動した状態では、ライン圧ポート93が他のポート92,94,95に対して非連通となり、ライン圧がDレンジ圧及びRレンジ圧ポート92,94から油路97,98へ供給されなくなる。このとき、パークギア84のロックは解除されているため、Nレンジの実現状態と等価状態、即ち自動変速機42がニュートラル状態となる。
次に、バイワイヤECU20が実施するレンジ制御フローについて、図1,12を参照しつつ説明する。このレンジ制御フローは、車両のイグニションスイッチがオンすることにより開始して所定周期毎に繰り返され、当該スイッチがオフすることにより終了する。
図1に示すように、レンジ制御フローのステップS10では、現在のステータスSTを確認する。ここでステータスSTとしては、「スタンバイ」、「駆動」、「完全停止」、「一旦停止」、「駆動継続」及び「フェイルセーフ」の六つが用意されている。
(スタンバイ処理)
ステップS10においてステータスSTが「スタンバイ」であると確認された場合には、スタンバイ処理のステップS100へ移行する。ステップS100では、「スタンバイ」の状態においてシフト指令が入力されたか否かを、セレクタセンサ28の検出レンジに基づき判定する。
ステップS100において肯定判定がなされた場合、即ちシフト指令が入力された場合には、まず、ステップS101へ移行し、メモリ29に記憶の再指令フラグFをオフに設定する。続くステップS102では、セレクタセンサ28の現在の検出レンジ、即ちシフト指令によりユーザが要求したレンジを目標レンジRtとして設定し、メモリ29に記憶する。また続くステップS103では、ステップS102にて設定の目標レンジRtを実現するモータ回転位置を目標回転位置Mtとして設定し、メモリ29に記憶する。ここで例えば、現在Pレンジ位置にある状態からDレンジが要求される場合には、目標レンジRtはDレンジとなるので、当該Dレンジに相当するモータ回転位置としての例えば600度に目標回転位置Mtを設定し、その設定位置をメモリ29に記憶することとなる。以上の後、ステップS104では、ステータスSTを「駆動」に変更して、電動モータ24を回転させるレンジ切替制御を開始し、ステップS10へと戻る。
一方、ステップS100において否定判定がなされた場合には、ステップS101〜S104をスキップして、ステップS10へと戻る。したがって、「スタンバイ」状態においては、シフト指令が入力されるまで電動モータ24が停止して、自動変速機42のレンジが保持されることとなる。
(駆動処理)
ステップS10においてステータスSTが「駆動」であると確認された場合には、駆動処理のステップS110へ移行する。ステップS110では、メモリ29に記憶の目標回転位置Mtへ向かって電動モータ24を回転させる。
続くステップS111では、レンジ切替制御中の現時点において先のシフト指令とは異なるシフト指令(以下、「再シフト指令」という)が入力されたか否かを、セレクタセンサ28の現在の検出レンジに基づき判定する。
ステップS111において否定判定がなされた場合、即ちレンジ切替制御中に再シフト指令の入力がない場合には、ステップS112へ移行する。ステップS112では、回転位置センサ26により検出される現在の電動モータ24の実回転位置Maと、メモリ29に記憶の目標回転位置Mtとを比較して、それら位置Ma,Mtの差分が基準値Δs未満であるか否かを判定する。
ここで基準値Δsは、マニュアル弁46が各レンジを実現する図5〜8のスプール移動位置及びその前後領域に対応した電動モータ24の回転領域を基準として、例えばそれら回転領域の範囲よりも小さな値に設定される。したがって、現在の実レンジRaに対応する実回転位置Maが目標回転位置Mtに対して基準値Δs未満の距離まで近づいたということは、実回転位置Maが誤差の範囲で目標回転位置Mtに到達したことを意味する。
そこで、ステップS112において肯定判定がなされた場合、即ち実回転位置Maが目標回転位置Mtに実質的に到達したと判断される場合には、ステップS113へ移行する。ステップS113では、ステータスSTを「完全停止」に変更して、ステップS10へと戻る。
一方、ステップS112において否定判定がなされた場合、即ち実回転位置Maが目標回転位置Mtに到達していないと判断された場合には、ステップS113をスキップしてステップS10へと戻る。したがって、この場合には、ステータスSTを「駆動」に保持してステップS10へ戻った後に次回の駆動処理のステップS110が実行されることになるため、目標回転位置Mtへ向かう電動モータ24の回転が継続されることとなる。
以上、ステップS111において否定判定がなされた場合の後続ステップについて、説明した。以下、ステップS111において肯定判定がなされた場合の後続ステップについて説明する。
ステップS111において肯定判定がなされた場合、即ちレンジ切替制御中に再シフト指令が入力された場合には、ステップS114へ移行する。ステップS114では、メモリ29に記憶の再指令フラグFがオンであるか否かを判定する。
ステップS114において否定判定がなされた場合には、まず、ステップS115へ移行し、メモリ29に記憶の再指令フラグFをオフからオンへ切り替える。即ち本実施形態では、レンジ切替制御中に再シフト指令が一回でも入力されると、再指令フラグFがオンに設定されることとなる。
続くステップS116では、セレクタセンサ28の現在の検出レンジ、即ち再シフト指令によりユーザが要求したレンジを新たな目標レンジRtとして再設定し、メモリ29に記憶の目標レンジRtを更新する。また続くステップS117では、ステップS116にて設定された新たな目標レンジRtを実現するモータ回転位置を、目標回転位置Mtの仮設定位置(以下、「仮目標回転位置Mtt」という)として設定し、メモリ29に記憶する。以上の後、ステップS118では、ステップS117にて設定された仮目標回転位置Mttが電動モータ24の現在の実回転方向Daにおいて存在するか否かを判定する。
ステップS118において肯定判定がなされた場合、即ち仮目標回転位置Mttが実回転方向Daにある場合には、ステップS119へ移行する。ステップS119では、ステップS117にて設定の仮目標回転位置Mttによって、メモリ29に記憶の目標回転位置Mtを更新し、ステップS10へと戻る。したがって、この場合には、ステータスSTを「駆動」に保持してステップS10へ戻った後に次回の駆動処理のステップS110が実行されることになるため、今回のステップS119にて更新された目標回転位置Mtへ向かって、電動モータ24の実回転方向Daの回転が継続されることとなる。
一方、ステップS118において否定判定がなされた場合、即ち仮目標回転位置Mttが実回転方向Daと逆方向Drにある場合には、ステップS120へ移行する。ステップS120では、回転位置センサ26により検出される現在の電動モータ24の実回転位置Maがニュートラル領域Anに存在するか否かを判定する。ここでニュートラル領域Anとは、下記(I)〜(III)のいずれかにより自動変速機42をニュートラル状態にする電動モータ24の回転領域である。
(I)Nレンジを実現する領域(図7参照)にマニュアル弁46のスプール91を移動させる。
(II)Pレンジを実現する領域(図5参照)にマニュアル弁46のスプール91を移動させる。
(III)P,R,N,Dの各レンジを実現する領域間の中間領域P−R,R−N,N−D(図9〜11参照)にマニュアル弁46のスプール91を移動させる。
したがって、ステップS120において肯定判定がなされた場合、即ち現在の実回転位置Maがニュートラル領域Anにある場合には、ステップS121へ移行し、ステータスSTを「一旦停止」に変更してステップS10へと戻る。
これに対し、ステップS120において否定判定がなされた場合、即ち現在の実回転位置Maが非ニュートラル領域Adにある場合には、ステップS122へ移行し、現在の実回転方向Daにニュートラル領域Anが少なくとも一つ存在するか否かを判定する。ここで非ニュートラル領域Adとは、下記(i),(ii)のいずれかにより自動変速機42を非ニュートラル状態にする電動モータ24の回転領域である。
(i)Rレンジを実現する領域(図6参照)にマニュアル弁46のスプール91を移動させる。
(ii)Dレンジを実現する領域(図8参照)にマニュアル弁46のスプール91を移動させる。
さて、ステップS122において肯定判定がなされた場合、即ちニュートラル領域Anが実回転方向Daに少なくとも一つ存在する場合には、ステップS123へ移行する。ステップS123では、現在の実回転方向Daにおいて実回転位置Maに最も近いニュートラル領域An内に目標回転位置Mtを設定し、メモリ29に記憶の目標回転位置Mtを更新する。さらに続くステップS124では、ステータスSTを「駆動継続」に変更した後、ステップS10へと戻る。また以上に対し、ステップS122において否定判定がなされた場合、即ちニュートラル領域Anが実回転方向Daに一つも存在しない場合には、ステップS125へ移行し、ステータスSTを「フェイルセーフ」に変更してステップS10へと戻る。
以上、ステップS114において否定判定がなされた場合の後続ステップについて、説明した。以下、ステップS114において肯定判定がなされた場合の後続ステップについて説明する。
ステップS114において肯定判定がなされた場合、即ちメモリ29に記憶の再指令フラグFがオンである場合には、ステップS126へ移行する。ステップS126では、レンジ切替制御中における再シフト指令の入力回数が二回以上であるとして、警告装置19へ制御信号を与えることで再シフト指令の拒否の旨をユーザへ警告する。そしてこの後、ステップS112へ移行することにより、二回以上の再シフト指令に対しては、目標レンジRtを更新することなくレンジ切替の完了判定が行われる。したがって、本実施形態では、再シフト指令の制限回数を一回として、それを超える二回以上の再シフト指令は拒否されることになるのである。
(完全停止処理)
ステップS10においてステータスSTが「完全停止」であると確認された場合には、図12に示すように、完全停止処理のステップS130へ移行する。ステップS130では、電動モータ24の回転を目標回転位置Mtにて零に制御し、当該モータ24を停止させる。
続くステップS131では、直近の駆動処理のステップS113にてステータスSTが「完全停止」に変更された後の最初のステップS130により電動モータ24が停止してから、設定時間Ks以上が経過したか否かを判定する。
ステップS131において肯定判定がなされた場合には、電動モータ24は完全に停止したとして、ステップS132へ移行する。ステップS132では、ステータスSTを「スタンバイ」に変更してレンジ切替制御を終了し、ステップS10へと戻る。
一方、ステップS131において否定判定がなされた場合には、ステップS132をスキップしてステップS10へと戻る。したがって、電動モータ24が完全停止するまでは、レンジ切替制御が継続されることとなる。
(一旦停止処理)
ステップS10においてステータスSTが「一旦停止」であると確認された場合には、一旦停止処理のステップS140へ移行する。ステップS140では、電動モータ24の回転をニュートラル領域Anにて零に制御し、当該モータ24を停止させる。これにより、車両の安全が確保された状態となるのである。
続くステップS141では、直近の駆動処理のステップS121又は直近の駆動継続処理のステップS152(後に詳述する)にてステータスSTが「一旦停止」に変更された後の最初のステップS140により電動モータ24が停止してから、設定時間Kh以上が経過したか否かを判定する。
ステップS141において肯定判定がなされた場合には、スイッチトリラクタンスモータである電動モータ24の反転が可能になったとして、ステップS142へ移行する。ステップS142では、メモリ29に記憶の仮目標回転位置Mtt、即ち直近の駆動処理のステップS117にて設定された仮目標回転位置Mttにより、メモリ29に記憶の目標回転位置Mtを更新する。また続くステップS143では、ステータスSTを「駆動」に変更する。
この後、駆動処理のステップS111,S114に準ずるステップS144,S145の双方において肯定判定がなされた場合には、ステップS126に準ずるステップS146により再シフト指令拒否の旨を警告して、ステップS10へと戻る。これに対し、ステップS144,S145の一方において否定判定がなされた場合には、ステップS146をスキップしてステップS10へと戻る。
以上により、電動モータ24が設定時間Kh、一旦停止した後においては、ステップS10へ戻って駆動処理のステップS110が実行されることにより、ステップS142にて更新された目標回転位置Mtへ向かって電動モータ24が回転することとなる。
尚、ステップS141において否定判定がなされた場合には、ステップS142,S143をスキップした後、ステップS144〜S146によりステップS10へ戻ることとなる。
(駆動継続処理)
ステップS10においてステータスSTが「駆動継続」であると確認された場合には、駆動継続処理のステップS150へ移行する。ステップS150では、メモリ29に記憶の目標回転位置Mt、即ち直近の駆動処理のステップS123にて設定されたニュートラル領域An内の目標回転位置Mtへ向かって電動モータ24の実回転方向Daの回転を継続する。
続くステップS151では、駆動処理のステップS112に準じて、現在の実回転位置Maとニュートラル領域An内の目標回転位置Mtとの差分が基準値Δs未満であるか否かを判定する。その結果、肯定判定がなされた場合には、実回転位置Maがニュートラル領域An内の目標回転位置Mtに実質的に到達したとしてステップS152へ移行し、ステータスSTを「一旦停止」に変更する。そしてこの後には、一旦停止処理と同じステップS144〜S146によりステップS10へ戻ることとなる。したがって、非ニュートラル領域Adにあった電動モータ24をニュートラル領域Anまで回転させた後においては、ステップS10へ戻って一旦停止処理のステップS140が実行されることにより、電動モータ24がニュートラル領域Anに停止して車両安全が確保されることになる。
尚、ステップS151において否定判定がなされた場合には、現在の実回転位置Maは未だ非ニュートラル領域Adにあるとして、ステップS152をスキップした後、一旦停止処理と同じステップS144〜S146によりステップS10へ戻ることになる。
(フェイルセーフ処理)
ステップS10においてステータスSTが「フェイルセーフ」であると確認された場合には、フェイルセーフ処理のステップS160へ移行する。ステップS160では、フェイルセーフ制御を実施する。具体的に本実施形態では、スロットル装置17のスロットル開度及び燃料噴射弁18の燃料噴射量のうち少なくとも一方を減少させる制御信号をエンジンECU60へ与えることにより、例えばエンジン回転数がアイドル回転数等となるまでエンジントルクを低下させる。
尚、本実施形態においてフェイルセーフ制御は、直近の駆動処理のステップS125にてステータスSTが「フェイルセーフ」に変更された後の最初のステップS160により開始されると、後述の如く駆動処理のステップS110により電動モータ24の回転が開始するまで、継続されることとなる。また、本実施形態においてフェイルセーフ制御の継続中は、警告装置19へ制御信号を与えることで当該継続の旨をユーザへ警告することとなる。
続いてステップS161では、電動モータ24の回転を非ニュートラル領域Adにて零に制御し、当該モータ24を停止させる。このとき、ステップS160によるフェイルセーフ制御が継続されているので、電動モータ24が非ニュートラル領域Adに停止したことによって自動変速機42が非ニュートラル状態となっていても、車両の安全が確保されることとなる。
このように車両安全を確保した後のステップS162では、直近の駆動処理のステップS125にてステータスSTが「フェイルセーフ」に変更された後の最初のステップS161により電動モータ24が停止してから、設定時間Kh以上が経過したか否かを判定する。
ステップS162において肯定判定がなされた場合には、電動モータ24の反転が可能になったとして、ステップS163へ移行する。ステップS163では、メモリ29に記憶の仮目標回転位置Mtt、即ち直近の駆動処理のステップS117にて設定された仮目標回転位置Mttにより、メモリ29に記憶の目標回転位置Mtを更新する。また続くステップS164では、ステータスSTを「駆動」に変更する。そしてこの後、一旦停止処理と同じステップS144〜S146によりステップS10へ戻ることになる。
以上により、電動モータ24が設定時間Kh、一旦停止した後においては、ステップS10へ戻って駆動処理のステップS110が実行されることにより、ステップS163にて更新された目標回転位置Mtへ向かって電動モータ24が回転することとなる。
尚、ステップS162において否定判定がなされた場合には、ステップS163,S164をスキップした後、ステップS144〜S146によりステップS10へと戻る。
次に、上述したレンジ制御フローによって実現されるシフトバイワイヤシステム2の特徴的作動を説明する。
(通常作動)
図13は、シフト指令の入力によって開始されたレンジ切替制御中に再シフト指令が入力されない場合の通常作動の例を示している。尚、図13の例では、シフト指令によってPレンジからDレンジへの切替が要求されるものとする。
まず、ステータスSTが「スタンバイ」の状態でシフト指令が入力されると、目標レンジRtがDレンジに設定され、また電動モータ24の目標回転位置MtがDレンジの実現位置に設定される。続いて、ステータスSTが「駆動」に変更され、電動モータ24が目標回転位置Mtへ向かって回転する。
以上により、電動モータ24の実回転位置Maが目標回転位置Mtに到達すると、ステータスSTが「完全停止」に変更されて電動モータ24が停止する。そして、設定時間Ksの経過後にステータスSTが「スタンバイ」へ切り替えられることによって、レンジ切替制御が終了することになる。
(再指令作動)
図14〜18は、シフト指令の入力によって開始されたレンジ切替制御中に再シフト指令が入力される場合の再指令作動の例1〜5を示している。
(作動例1)
図14に示す作動例1は、再シフト指令時点の電動モータ24の実回転位置Maに対し、再シフト指令に従う目標回転位置Mtが再シフト指令時点の電動モータ24の実回転方向Daに存在する場合である。尚、図14の作動例1では、最初のシフト指令によってPレンジからNレンジへの切替が要求され、また再シフト指令によってNレンジからDレンジへの切替が要求されるものとする。
まず、ステータスSTが「スタンバイ」の状態でシフト指令が入力されると、目標レンジRtがNレンジ且つ目標回転位置MtがNレンジの実現位置に設定された後、ステータスSTが「駆動」に変更されて電動モータ24が目標回転位置Mtへ向かって回転する。
この後、Nレンジの実現前に再シフト指令が入力されると、当該指令に従ってDレンジの実現位置に設定される新たな目標回転位置Mt(上述の制御フローでは、仮目標回転位置Mttも対応する)については、当該指令時点の実回転方向Daに存在する状態となる。そこで、本実施形態では、再シフト指令に従う新たな目標回転位置Mtへ向かって実回転方向Daの回転が継続されるのである。
以上により、新たな目標回転位置Mtに実回転位置Maが到達すると、ステータスSTが「完全停止」に変更されて電動モータ24が停止し、さらに時間Ksの経過後にステータスSTが「スタンバイ」へ切り替えられることでレンジ切替制御が終了する。
このように再シフト指令に従う目標回転位置Mtが実回転方向Daに存在する場合には、実回転方向Daの回転をそのまま継続させることで、ユーザに違和感や不安感を与えることなく応答性を高めることができるのである。
(作動例2)
図15に示す作動例2は、再シフト指令時点においてニュートラル領域Anにある実回転位置Maに対し、再シフト指令に従う目標回転位置Mtが再シフト指令時点の実回転方向Daと逆方向Drに存在する場合である。尚、図15の作動例2では、最初のシフト指令によってPレンジからDレンジへの切替が要求され、またニュートラル領域Anに属するNレンジ実現位置での再シフト指令によってDレンジからRレンジへの切替が要求されるものとする。
まず、ステータスSTが「スタンバイ」の状態でシフト指令が入力されると、目標レンジRtがDレンジ且つ目標回転位置MtがDレンジの実現位置に設定された後、ステータスSTが「駆動」に変更されて電動モータ24が目標回転位置Mtへ向かって回転する。
この後、Dレンジの実現前にNレンジ実現の実回転位置Maにて再シフト指令が入力されると、当該指令に従ってRレンジの実現位置に設定される新たな目標回転位置Mt(仮目標回転位置Mttも対応)については、当該指令時点の実回転方向Daの逆方向Drに存在する状態となる。そこで、本実施形態では、ステータスSTが「一旦停止」に変更されて、電動モータ24の回転がNレンジ実現の実回転位置Maにて零に制御されるのである。そして、設定時間Khの経過後にステータスSTが「駆動」に変更されると、再シフト指令に従う新たな目標回転位置Mtへ向かって電動モータ24が回転することになる。
以上により、新たな目標回転位置Mtに実回転位置Maが到達すると、ステータスSTが「完全停止」に変更されて電動モータ24が停止し、さらに時間Ksの経過後にステータスSTが「スタンバイ」へ切り替えられることでレンジ切替制御が終了する。
このように再シフト指令に従う目標回転位置Mtが実回転方向Daと逆方向Drに存在する場合には、当該方向Drへ反転させる前に電動モータ24をニュートラル領域Anに即座に停止させることで、ユーザに違和感や不安感を与える事態を抑制できるのである。
(作動例3)
図16に示す作動例3は、再シフト指令時点において非ニュートラル領域Adにある実回転位置Maに対し、再シフト指令に従う目標回転位置Mtが再シフト指令時点の実回転方向Daと逆方向Drに存在し、且つ少なくとも一つのニュートラル領域Anが当該実回転方向Daに存在する場合である。尚、図16の作動例3では、最初のシフト指令によってPレンジからDレンジへの切替が要求され、また非ニュートラル領域Adに属するRレンジ実現位置での再シフト指令によってDレンジからPレンジへの切替が要求されるものとする。
まず、ステータスSTが「スタンバイ」の状態でシフト指令が入力されると、目標レンジRtがDレンジ且つ目標回転位置MtがDレンジの実現位置に設定された後、ステータスSTが「駆動」に変更されて電動モータ24が目標回転位置Mtへ向かって回転する。
この後、Dレンジの実現前にRレンジ実現の実回転位置Maにて再シフト指令が入力されると、当該指令に従ってPレンジの実現位置に設定される新たな目標回転位置Mt(仮目標回転位置Mttも対応)については、当該指令時点の実回転方向Daの逆方向Drに存在する状態となる。また、このとき実回転方向Daには、ニュートラル領域Anである二つの中間領域R−N,N−Dが存在する状態となる。そこで、本実施形態では、ステータスSTが「駆動継続」に変更されて、現在の実回転位置Maに最も近い中間領域R−Nへ向かって、実回転方向Daの回転が継続されるのである。
その結果、実回転位置Maが中間領域R−N内に到達すると、ステータスSTが「一旦停止」に変更されて、電動モータ24の回転が中間領域R−N内にて零に制御される。そして、設定時間Khの経過後にステータスSTが「駆動」に変更されると、再シフト指令に従う新たな目標回転位置Mtへ向かって電動モータ24が回転することになる。
以上により、新たな目標回転位置Mtに実回転位置Maが到達すると、ステータスSTが「完全停止」に変更されて電動モータ24が停止し、さらに時間Ksの経過後にステータスSTが「スタンバイ」へ切り替えられることでレンジ切替制御が終了する。
このように再シフト指令に従う目標回転位置Mtが実回転方向Daと逆方向Drに存在する場合には、当該方向Drへの反転前に電動モータ24をニュートラル領域Anまで回転させてから停止させることで、ユーザに違和感や不安感を与える事態を抑制できる。しかも、本実施形態では、電動モータ24を実回転位置Maに最も近いニュートラル領域Anに回転させて反転に必要な時間停止させるので、自動変速機42がニュートラル状態となる時間を短縮して違和感を軽減することもできるのである。
(作動例4)
図17に示す作動例4は、再シフト指令時点において非ニュートラル領域Adにある実回転位置Maに対し、再シフト指令に従う目標回転位置Mtが再シフト指令時点の実回転方向Daと逆方向Drに存在し、且つ当該実回転方向Daにニュートラル領域Anが存在しない場合である。尚、図17の作動例4では、最初のシフト指令によってPレンジからDレンジへの切替が要求され、また非ニュートラル領域Adに属するDレンジ実現位置での再シフト指令によってDレンジからNレンジへの切替が要求されるものとする。
まず、ステータスSTが「スタンバイ」の状態でシフト指令が入力されると、目標レンジRtがDレンジ且つ目標回転位置MtがDレンジの実現位置に設定された後、ステータスSTが「駆動」に変更されて電動モータ24が目標回転位置Mtへ向かって回転する。
この後、ステータスSTが「スタンバイ」へ切り替わる前にDレンジ実現の実回転位置Maにて再シフト指令が入力されると、当該指令に従ってNレンジの実現位置に設定される新たな目標回転位置Mt(仮目標回転位置Mttも対応)については、当該指令時点の実回転方向Daの逆方向Drに存在する状態となる。また、このとき実回転方向Daには、ニュートラル領域Anが一つも存在しない状態となる。そこで、本実施形態では、ステータスSTが「フェイルセーフ」に変更されて、フェイルセーフ制御としてのエンジントルクの低下並びにその旨の警告が実施されつつ、電動モータ24の回転がDレンジ実現の実回転位置Maにて零に制御されるのである。そして、設定時間Khの経過後にステータスSTが「駆動」に変更されると、再シフト指令に従う新たな目標回転位置Mtへ向かって電動モータ24が回転することになる。
以上により、新たな目標回転位置Mtに実回転位置Maが到達すると、ステータスSTが「完全停止」に変更されて電動モータ24が停止し、さらに時間Ksの経過後にステータスSTが「スタンバイ」へ切り替えられることでレンジ切替制御が終了する。
このように再シフト指令に従う目標回転位置Mtが実回転方向Daと逆方向Drに存在する場合には、当該方向Drへの反転前に安全確保のフェイルセーフ制御を伴ないつつ電動モータ24を非ニュートラル領域Adにて停止させることで、ユーザの不安感を軽減できるのである。
(作動例5)
図18に示す作動例5は、上述した作動例1において再シフト指令に従う目標回転位置Mtへ向かって電動モータ24を回転させている最中に、制限回数を超える二回目の再シフト指令が入力される場合である。したがって、以下では、一回目の再シフト指令に従う目標回転位置Mtへ向かって電動モータ24を回転させるまでの作動については、作動例1の場合と同様の作動となるので、説明を省略する。尚、図18の作動例5では、二回目の再シフト指令によってDレンジからNレンジへの切替が要求されるものとする。
一回目の再シフト指令に従って電動モータ24が回転しているときに二回目の再シフト指令が入力されると、当該二回目の再シフト指令は拒否されて、その拒否の旨がユーザに警告される。したがって、再シフト指令が拒否されたことによる違和感を軽減しつつ、一回目の再シフト指令に従うDレンジの実現位置を目標回転位置Mtとして、当該目標回転位置Mtに実回転位置Maを到達させることができるのである。尚、そうして目標回転位置Mtに実回転位置Maが到達する、ステータスSTが「完全停止」に変更されて電動モータ24が停止した後、ステータスSTが「スタンバイ」へ切り替えられることでレンジ切替制御が終了することになる。
このように制限回数を超える再シフト指令が拒否されることによると、例えば悪戯等によりシフト指令が繰り返し入力されてバイワイヤECU20が発熱し、それによって破壊に至る事態を抑制することができる。
以上説明したように第一実施形態によれば、レンジ切替制御中の再シフト指令に対応することで応答性を高めると共に、ユーザに違和感や不安感を与える事態を抑制して安全性を確保することができるのである。
尚、ここまでの第一実施形態では、バイワイヤECU20が特許請求の範囲に記載の「バイワイヤ制御回路部」に相当し、エンジンECU60が特許請求の範囲に記載の「エンジン制御手段」に相当し、変速機ECU40及び油圧回路44が特許請求の範囲に記載の「変速機制御手段」に相当し、警告装置19が特許請求の範囲に記載の「警告部」に相当する。
(第二実施形態)
図19に示すように、本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例である。第二実施形態では、ステータスSTが「フェイルセーフ」であると確認された場合に移行するフェイルセーフ処理のステップS200において、非ニュートラル領域Adの電動モータ24とは個別のフェイルセーフ制御により自動変速機42をニュートラル状態に固定する。
具体的には、所定の電磁弁48によりその対応摩擦要素を解放駆動してNレンジを強制的に実現させる制御信号を、変速機ECU40へ与える。これにより、自動変速機42がニュートラル状態に固定されて車両の安全が確保されるので、ステップS200に続くステップS161において電動モータ24を非ニュートラル領域Adに停止させても、ユーザに与える不安感を軽減することができるのである。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
具体的に電動モータ24としては、スイッチトリラクタンスモータ以外の種類のモータを使用してもよい。また、一旦停止処理及びフェイルセーフ処理で電動モータ24の回転を零に制御する時間Khについては、使用する電動モータ24の種類に応じて適宜設定されるものであり、例えば電動モータ24の回転を瞬間的に零にして反転させるように設定してもよい。
バイワイヤ制御回路部については、一つの電気回路から構成する他、複数の電気回路から構成してもよい。また、バイワイヤ制御回路部を構成する電気回路としては、例えば他のシステム4,6の電気回路であるECU40,60等を共有するようにしてもよい。
実回転位置Maについては、例えば変換機構22の入力側回転位置、出力側駆動位置又はマニュアル弁46のスプール移動位置から実レンジRaを検出するインヒビタスイッチやリニアセンサ等のレンジセンサを用いて、その検出結果から間接的に算出して制御に利用するようにしてもよい。
自動変速機42としては、P,R,N,Dの四つのレンジが用意されたもの以外にも、例えば図20に変形例を示すように、非ニュートラル状態を実現する走行レンジとしてのロー(L)レンジがP,R,N,Dレンジに追加して用意されたものであってもよい。また、Lレンジを追加する場合、例えば図21に変形例を示すように、LレンジからNレンジへの切替を要求する再シフト指令がDレンジ実現の実回転位置Maにて入力されたとしても、現在位置Maに最も近い中間領域D−Lをニュートラル領域Anとして、当該領域D−Lに電動モータ24を回転させてから一旦停止させることで、作動例3と同様の作用効果が得られるのである。
駆動処理のステップS123においては、現在の実回転方向Daにおいて現在の実回転位置Maではなく、再シフト指令に従う仮目標回転位置Mttに最も近いニュートラル領域An内に目標回転位置Mtを設定するようにしてもよい。
フェイルセーフ制御については、第一実施形態で説明したエンジントルクの低下と、第二実施形態で説明したニュートラル状態への固定とを、組み合わせて又は条件に応じて一方を適宜選択して実施するようにしてもよい。また、フェイルセーフ制御中において、ユーザへの警告を実施しないようにしてもよい。
再シフト指令の制限回数については、一回以外の適数に設定することができる。また、制限回数を超える再シフト指令を拒否した場合において、ユーザへの警告を実施しないようにしてもよい。
本発明の第一実施形態によるレンジ制御フローを示すフローチャートである。 本発明の第一実施形態によるシフトバイワイヤシステムを適用した車両制御システムを示すブロック図である。 本発明の第一実施形態による変換機構の詳細構成を示す斜視図である。 図3のIV−IV線断面図である。 本発明の第一実施形態によるマニュアル弁の詳細構成並びに一作動状態を模式的に示す断面図である。 図5のマニュアル弁の別の作動状態を模式的に示す断面図である。 図5のマニュアル弁の別の作動状態を模式的に示す断面図である。 図5のマニュアル弁の別の作動状態を模式的に示す断面図である。 図5のマニュアル弁の別の作動状態を模式的に示す断面図である。 図5のマニュアル弁の別の作動状態を模式的に示す断面図である。 図5のマニュアル弁の別の作動状態を模式的に示す断面図である。 本発明の第一実施形態によるレンジ制御フローを示すフローチャートであって、図1のXIIに連続するものである。 本発明の第一実施形態によるシフトバイワイヤシステムの通常作動を説明するための模式図である。 本発明の第一実施形態によるシフトバイワイヤシステムの再指令作動例1を説明するための模式図である。 本発明の第一実施形態によるシフトバイワイヤシステムの再指令作動例2を説明するための模式図である。 本発明の第一実施形態によるシフトバイワイヤシステムの再指令作動例3を説明するための模式図である。 本発明の第一実施形態によるシフトバイワイヤシステムの再指令作動例4を説明するための模式図である。 本発明の第一実施形態によるシフトバイワイヤシステムの再指令作動例5を説明するための模式図である。 本発明の第二実施形態によるレンジ制御フローを示すフローチャートであって、図12に対応するものである。 図13の変形例を説明するための模式図である。 図16の変形例を説明するための模式図である。
符号の説明
2 シフトバイワイヤシステム、4 自動変速機制御システム、6 エンジン制御システム、10 車両制御システム、12 レンジセレクタ、16 エンジン、17 スロットル装置、18 燃料噴射弁、19 警告装置(警告部)、20 バイワイヤECU(バイワイヤ制御回路部)、21 アクチュエータ、22 変換機構、24 電動モータ、25 減速機構、26 回転位置センサ、28 セレクタセンサ、29 メモリ、40 変速機ECU(変速機制御手段)、42 自動変速機、44 油圧回路(変速機制御手段)、46 マニュアル弁、48 電磁弁、60 エンジンECU(エンジン制御手段)、80 ディテントプレート、90 弁ボディ、91 スプール、An ニュートラル領域、Ad 非ニュートラル領域、Da 実回転方向、Dr 逆方向、F 再指令フラグ、Kh,Ks 設定時間、Mt 目標回転位置、Mtt 仮目標回転位置、Ma 実回転位置、Rt 目標レンジ、Ra 実レンジ、ST ステータス

Claims (14)

  1. 車両において自動変速機のレンジを切り替えるための回転出力を発生する電動モータと、ユーザからのシフト指令に従って前記電動モータの回転を電気的に制御するバイワイヤ制御回路部とを備えたシフトバイワイヤシステムにおいて、
    前記バイワイヤ制御回路部は、
    シフト指令に従って前記電動モータの回転を制御することにより前記レンジを切り替える切替制御中に、再シフト指令が入力された場合に、
    前記再シフト指令に従う新たな目標回転位置に前記電動モータの回転位置を到達させるまでの回転制御を、前記再シフト指令時点における前記電動モータの実回転位置に応じて変更するものであり、
    前記自動変速機をニュートラル状態とする前記電動モータの回転領域をニュートラル領域と定義し、前記自動変速機を非ニュートラル状態とする前記電動モータの回転領域を非ニュートラル領域と定義したとき、
    前記実回転位置に対して前記目標回転位置が前記再シフト指令時点における前記電動モータの実回転方向と逆方向にあり且つ前記実回転位置が前記非ニュートラル領域にあり且つ前記実回転位置に対して前記ニュートラル領域が前記実回転方向にある場合に、前記バイワイヤ制御回路部は、
    前記電動モータの前記実回転方向の回転を継続することにより前記電動モータの回転位置を前記実回転方向の前記ニュートラル領域に到達させて当該ニュートラル領域にて前記電動モータの回転を零に制御した後、前記電動モータを前記逆方向へ回転させることにより前記電動モータの回転位置を前記目標回転位置に到達させることを特徴とするシフトバイワイヤシステム。
  2. 前記実回転位置に対して少なくとも一つの前記ニュートラル領域が前記実回転方向にある場合に、前記バイワイヤ制御回路部は、
    前記実回転方向において前記実回転位置に最も近い前記ニュートラル領域に前記電動モータの回転位置を到達させることを特徴とする請求項1に記載のシフトバイワイヤシステム。
  3. 前記実回転位置に対して前記目標回転位置が前記再シフト指令時点における前記電動モータの実回転方向と逆方向にあり且つ前記実回転位置が前記非ニュートラル領域にあり且つ前記実回転位置に対して前記ニュートラル領域が前記実回転方向にない場合に、前記バイワイヤ制御回路部は、
    車両安全を確保するフェイルセーフ制御を伴ないつつ前記電動モータの回転を前記実回転位置の属する前記非ニュートラル領域にて零に制御した後、前記電動モータを前記逆方向へ回転させることにより前記電動モータの回転位置を前記目標回転位置に到達させることを特徴とする請求項1又は2に記載のシフトバイワイヤシステム。
  4. 車両において自動変速機のレンジを切り替えるための回転出力を発生する電動モータと、ユーザからのシフト指令に従って前記電動モータの回転を電気的に制御するバイワイヤ制御回路部とを備えたシフトバイワイヤシステムにおいて、
    前記バイワイヤ制御回路部は、
    シフト指令に従って前記電動モータの回転を制御することにより前記レンジを切り替える切替制御中に、再シフト指令が入力された場合に、
    前記再シフト指令に従う新たな目標回転位置に前記電動モータの回転位置を到達させるまでの回転制御を、前記再シフト指令時点における前記電動モータの実回転位置に応じて変更するものであり、
    前記自動変速機をニュートラル状態とする前記電動モータの回転領域をニュートラル領域と定義し、前記自動変速機を非ニュートラル状態とする前記電動モータの回転領域を非ニュートラル領域と定義したとき、
    前記実回転位置に対して前記目標回転位置が前記再シフト指令時点における前記電動モータの実回転方向と逆方向にあり且つ前記実回転位置が前記非ニュートラル領域にあり且つ前記実回転位置に対して前記ニュートラル領域が前記実回転方向にない場合に、前記バイワイヤ制御回路部は、
    車両安全を確保するフェイルセーフ制御を伴ないつつ前記電動モータの回転を前記実回転位置の属する前記非ニュートラル領域にて零に制御した後、前記電動モータを前記逆方向へ回転させることにより前記電動モータの回転位置を前記目標回転位置に到達させることを特徴とするシフトバイワイヤシステム。
  5. 前記フェイルセーフ制御は、車両のエンジンの出力トルクを制御するエンジン制御手段により前記出力トルクを低下させるものであることを特徴とする請求項3又は4に記載のシフトバイワイヤシステム。
  6. 前記フェイルセーフ制御は、前記シフトバイワイヤシステムとは個別に前記自動変速機を制御する変速機制御手段により前記自動変速機をニュートラル状態に固定するものであることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載のシフトバイワイヤシステム。
  7. 前記フェイルセーフ制御中に警告を発する警告部を備えることを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載のシフトバイワイヤシステム。
  8. 前記実回転位置に対して前記目標回転位置が前記再シフト指令時点における前記電動モータの実回転方向と逆方向にあり且つ前記実回転位置が前記ニュートラル領域にある場合に、前記バイワイヤ制御回路部は、
    前記電動モータの回転を前記実回転位置の属する前記ニュートラル領域にて零に制御した後、前記電動モータを前記逆方向へ回転させることにより前記電動モータの回転位置を前記目標回転位置に到達させることを特徴とする請求項〜7のいずれか一項に記載のシフトバイワイヤシステム。
  9. 前記非ニュートラル領域は、前記自動変速機の走行レンジを実現する前記電動モータの回転領域であることを特徴とする請求項〜8のいずれか一項に記載のシフトバイワイヤシステム。
  10. 前記ニュートラル領域は、前記自動変速機のニュートラルレンジ及びパーキングレンジのうち少なくとも一方を実現する前記電動モータの回転領域であることを特徴とする請求項〜9のいずれか一項に記載のシフトバイワイヤシステム。
  11. 前記ニュートラル領域は、前記自動変速機の複数のレンジを実現する前記電動モータの複数の回転領域間に設定されることを特徴とする請求項〜10のいずれか一項に記載のシフトバイワイヤシステム。
  12. 前記実回転位置に対して前記目標回転位置が前記再シフト指令時点における前記電動モータの実回転方向にある場合に、前記バイワイヤ制御回路部は、
    前記電動モータの前記実回転方向の回転を継続することにより前記電動モータの回転位置を前記目標回転位置に到達させることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載のシフトバイワイヤシステム。
  13. 前記バイワイヤ制御回路部は、前記再シフト指令が複数回入力された場合に、制限回数を超えて入力された前記再シフト指令を拒否することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載のシフトバイワイヤシステム。
  14. 前記再シフト指令の拒否中に警告を発する警告部を備えることを特徴とする請求項13に記載のシフトバイワイヤシステム。
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