JP3688250B2 - 自動変速機の制御装置および制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載された自動変速機の制御に関し、特に、エンジンブレーキ用摩擦要素が係合される変速段への変速途中にそのエンジンブレーキ用摩擦要素を解放する指令が出力された場合の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に搭載される自動変速機は、エンジンからの出力が入力されるトルクコンバータと、そのトルクコンバータからの出力によって駆動される変速歯車機構とが組み合わされて構成される。クラッチやブレーキ等の複数の摩擦要素を選択的に係合および解放させることにより、この変速歯車機構の動力伝達経路を切り換えて、運転者の要求や運転状態に応じて所定の変速段へ自動的に変速させる。このような自動変速機においては、変速用の摩擦要素に加えて、エンジンブレーキ用の摩擦要素が備えられる。このエンジンブレーキ用摩擦要素は、通常、駆動時にのみ動力を伝達するものであって、1レンジや2レンジ等の所定の変速段で締結されることにより、それらの変速段での減速走行時にエンジンブレーキを作動させる。
【0003】
このような自動変速機においては、運転者の操作により各レンジで変速段を所定の変速段に固定する(たとえば、現状の変速段からダウンシフト)ことがある。このための操作として、運転者が自動変速機のシフトノブをダウンシフト側に倒したり、スポーツモードスイッチをオンにしたり、いわゆるシーケンシャルマニュアルトランスミッションの場合には、チェンジレバーをマイナス側に操作したり、ステアリングのホイール部に設けられたマニュアルスイッチをマイナス側に操作したりする。以下の説明では、これらをまとめてマニュアルスイッチを操作するとして説明する。たとえば、Dレンジの4速の走行中にこのマニュアルスイッチがオン操作されると、変速段が3速にシフトダウンされて固定され、また、Sレンジの3速での走行中にオン操作されると、2速にシフトダウンされて固定されることになる。そして、このマニュアルスイッチの操作により、変速動作に併せて、エンジンブレーキ用摩擦要素を係合および解放させて、エンジンブレーキの作動、解除の切換えを行なう。
【0004】
このような自動変速機においては、運転状態の急激な変化やマニュアルスイッチの操作等により、第1の変速指令に基づく第1の変速段への変速動作の途中に第2の変速指令に基づく第2の変速段への指令が出力されて、多重変速が行なわれる場合がある。特開平9−89092号公報は、このような多重変速時に発生する問題を解決する自動変速機の制御装置を開示する。
【0005】
この公報に開示された自動変速機の制御装置は、係合時にエンジンブレーキを作動させるエンジンブレーキ用摩擦要素を含む自動変速機を制御する。この制御装置は、エンジンブレーキ用摩擦要素が係合されて成立する変速段への第1の変速指令に基づく変速動作中に、そのエンジンブレーキ用摩擦要素を解放させる多重指令が出力されたことを検知する検知回路と、検知回路により検知された多重指令に応答して、第1の変速指令に基づく変速動作が終了してから第2の変速指令に基づく変速動作を開始させるように、かつ第1の変速指令に基づく変速動作が終了するまではそのエンジンブレーキ用摩擦要素の解放動作を禁止するように、自動変速機を制御する制御回路とを含む。
【0006】
この公報に開示された自動変速機の制御装置によると、第1の変速指令(たとえば2速→1速)に基づく変速動作中に第2の変速指令(たとえば、1速→2速)が出力されたときに、第1の変速指令に基づく変速動作が終了してから第2の変速指令に基づく変速動作を開始させ、第1の変速指令に基づく変速動作が終了までは係合途中である1速のエンジンブレーキ用摩擦要素の解放を禁止する。このため、第1の変速指令に基づく変速動作が終了(1速のエンジンブレーキ用摩擦要素の係合が完了)してから、第2の変速動作に移行する。その結果、1速のエンジンブレーキ用摩擦要素が係合途中で解放されることがなくなり、1速のエンジンブレーキ用摩擦要素が急激に作用しなくなることによる変速ショックを低減させることができる。
【0007】
さらに、この公報とは別に、第1の変速動作を中断して、第2の変速動作に移行する制御も考えられる。1速のエンジンブレーキを発生させるエンジンブレーキ用摩擦要素(B−4)と、2速のエンジンブレーキを発生させるエンジンブレーキ用摩擦要素(B−2)とが、シフトバルブを介してリニアソレノイドバルブ(SL2)に接続されていると想定する。このような接続状態で、1速から2速への変速動作についてのタイミングチャートを図6に示す。図6に示すように、変速指示後に、1速のエンジンブレーキを発生させるエンジンブレーキ用摩擦要素(B−4)が係合されて、1速のエンジンブレーキが発生している。この2速から1速への変速動作の途中で、2速から1速への変速要求が発生した場合の変速動作についてのタイミングチャートを図7に示す。図7に示すように、2速から1速への変速指示後に、1速のエンジンブレーキを発生させるエンジンブレーキ用摩擦要素(B−4)が係合されて、1速のエンジンブレーキが発生している途中で、その係合が中断されて、リニアソレノイドバルブ(SL2)は、2速のエンジンブレーキを発生させるエンジンブレーキ用摩擦要素(B−2)を係合する制御を実行する。そのため、2速のエンジンブレーキを発生させるエンジンブレーキ用摩擦要素(B−2)が係合されて、2速のエンジンブレーキが発生する一方で、1速のエンジンブレーキを発生させる摩擦要素(B−4)が解放されて、1速から2速へ迅速に変速することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この公報に開示された自動変速機の制御装置によると、第2の変速指令に基づく変速動作が、第1の変速指令に基づく変速動作が完了するまで待たされる。このため、運転者の変速要求に対する応答が遅れる。
【0009】
さらに、この公報とは別に、図6および図7に示したように、第1の変速動作を中断して、第2の変速動作に移行する制御も考えられる。しかしながら、このように自動変速機を制御すると、運転者の変速要求に対する応答性が向上するが、1速のエンジンブレーキ用摩擦要素が係合途中で解放されるために、1速のエンジンブレーキ用摩擦要素が急激に作用しなくなることにより発生する変速ショックを回避できない。
【0010】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、自動変速機において多重変速時の変速ショックが少なく、車両の運転者の変速要求に対して良好に応答することができる、自動変速機の制御装置および制御方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る制御装置は、係合時にエンジンブレーキを作動させる複数のエンジンブレーキ用摩擦要素を含む自動変速機を制御する。自動変速機には、複数のエンジンブレーキ用摩擦要素の中の第1のエンジンブレーキ用摩擦要素が係合されて成立する第1の変速段と、複数のエンジンブレーキ用摩擦要素の中の第2のエンジンブレーキ用摩擦要素が係合されて成立する第2の変速段とがある。第1のエンジンブレーキ用摩擦要素および第2のエンジンブレーキ用摩擦要素は、1つのシフトバルブに接続される。この制御装置は、シフトバルブに接続されたリニアソレノイドバルブと、第1の変速段および第2の変速段への変速要求を検知するための検知手段と、リニアソレノイドバルブを制御することにより、第1のエンジンブレーキ用摩擦要素および第2のエンジンブレーキ用摩擦要素の係合および解放を制御するための制御手段とを含む。制御手段は、第1の変速段から第2の変速段への変速中に、第2の変速段から第1の変速段への変速要求を検知したことに応答して、リニアソレノイドバルブからシフトバルブへの出力油圧の時間低下率が予め定められた率以下になるように、ソレノイドバルブを制御するためのバルブ制御手段と、第2の変速段から第1の変速段への変速要求を検知してから予め定められた時間が経過したことに応答して、第2の変速段から第1の変速段への変速指示であるシフトバルブの切換えを自動変速機に指示するための指示手段とを含む。
【0012】
第1の発明によると、たとえば1速時にエンジンブレーキを発生させるエンジンブレーキ用摩擦要素および2速時にエンジンブレーキを発生させるエンジンブレーキ用摩擦要素が、1つのシフトバルブに接続されている。そのシフトバルブは、リニアソレノイドバルブに接続されている。制御手段は、リニアソレノイドバルブに与える電流値を変更することにより、リニアソレノイドバルブからシフトバルブへ供給される油圧を制御する。制御手段は、検知手段により、たとえば第1の変速段である2速から第2の変速段である1速への変速中に発生した1速から2速への変速要求を検知すると、バルブ制御手段を用いて、リニアソレノイドバルブからシフトバルブへの出力油圧の時間低下率が予め定められた率以下になるように、ソレノイドバルブへの指示電流値を制御する。すなわち、多重変速を検知すると、係合途中の1速のエンジンブレーキ用摩擦要素に供給される油圧をゆっくりと下げて(スウィープダウン)、1速のエンジンブレーキ用摩擦要素を係合途中から解放させる。その後、多重変速を検知してから予め定められた時間が経過すると(たとえば、その時間は、スウィープダウンが完了して1速のエンジンブレーキ用摩擦要素が解放された時間に設定される)、指示手段により2速から1速への変速が指示される。これにより、変速途中に新たな変速要求が発生すると、変速途中のエンジンブレーキ用摩擦要素の係合が完了してから解放するのではなく、変速途中であっても、リニアソレノイドバルブへの供給油圧をスウィープダウンさせて解放させる。変速途中のエンジンブレーキ用摩擦要素の係合が完了する前に、そのエンジンブレーキ用摩擦要素を解放するので車両の運転者の要求に対して良好に応答できる。また、リニアソレノイドバルブからシフトバルブへの供給油圧をスウィープダウンすることにより、1速のエンジンブレーキ用摩擦要素をゆっくりと解放することができるので、変速ショックの発生を低減できる。その結果、自動変速機において多重変速時の変速ショックが少なく、車両の運転者の変速要求に対して良好に応答することができる、自動変速機の制御装置を提供することができる。
【0013】
第2の発明に係る制御装置は、第1の発明の構成に加えて、予め定められた時間は、出力油圧の時間低下率に基づいて定められるものである。
【0014】
第2の発明によると、多重変速を検知してから計測される予め定められた時間は、出力油圧の時間低下率に基づいて、スウィープダウンが完了して1速のエンジンブレーキ用摩擦要素が解放された時間またはその時間よりも前であって十分にスウィープダウンされて変速ショックの発生が少ない時間に設定される。これにより、変速途中に新たな変速要求が発生すると、リニアソレノイドバルブの出力油圧をスウィープダウンさせて、変速ショックが発生しない状態で、1速から2速への変速指示を出力させることができる。
【0015】
第3の発明に係る制御装置は、第1または第2の発明の構成に加えて、タービン回転数を検知するための回転数検知手段をさらに含む。指示手段は、タービン回転数が第1の変速段の同期回転数に対応する回転数に到達したことおよび第2の変速段から第1の変速段への変速要求を検知してから予め定められた時間が経過したことに応答して、第2の変速段から第1の変速段への変速指示を自動変速機に指示するための手段を含む。
【0016】
第3の発明によると、多重変速が検知されて予め定められた時間が経過すると、1速から2速への変速を行なっても、リニアソレノイドバルブからの出力油圧が十分にスウィープダウンされて1速のエンジンブレーキ用摩擦要素が係合していないか、または十分には係合していないので、変速ショックが少なくなる。また、タービン回転数が、2速の変速段の同期回転数に対応する回転数(たとえば、同期回転数の10%以内の回転数)になると、2速への変速ショックが少なくなる。指示手段は、これらの時間とタービン回転数との条件が満足されると、第2の変速段である1速から第1の変速段である2速への変速指示を出力することができ、変速ショックを低減できる制御装置を提供できる。
【0017】
第4の発明に係る制御装置は、第1〜第3のいずれかの発明の構成に加えて、検知手段は、自動変速機が搭載された車両の運転者のマニュアル動作に基づく、第1の変速段および第2の変速段への変速要求を検知するための手段を含む。
【0018】
第4の発明によると、車両の運転者がマニュアル動作により要求した多重変速に対しても、運転者の変速要求に良好に応答するとともに、変速ショックを低減することができる。
【0019】
第5の発明に係る制御方法は、係合時にエンジンブレーキを作動させる複数のエンジンブレーキ用摩擦要素を含む自動変速機を制御する。自動変速機には、複数のエンジンブレーキ用摩擦要素の中の第1のエンジンブレーキ用摩擦要素が係合されて成立する第1の変速段と、複数のエンジンブレーキ用摩擦要素の中の第2のエンジンブレーキ用摩擦要素が係合されて成立する第2の変速段とがある。第1のエンジンブレーキ用摩擦要素および第2のエンジンブレーキ用摩擦要素は、1つのシフトバルブに接続され、シフトバルブにはリニアソレノイドバルブが接続される。この制御方法は、第1の変速段および第2の変速段への変速要求を検知する検知ステップと、リニアソレノイドバルブを制御することにより、第1のエンジンブレーキ用摩擦要素および第2のエンジンブレーキ用摩擦要素の係合および解放を制御する制御ステップとを含む。制御ステップは、第1の変速段から第2の変速段への変速中に、第2の変速段から第1の変速段への変速要求を検知したことに応答して、リニアソレノイドバルブからシフトバルブへの出力油圧の時間低下率が予め定められた率以下になるように、ソレノイドバルブを制御するバルブ制御ステップと、第2の変速段から第1の変速段への変速要求を検知してから予め定められた時間が経過したことに応答して、第2の変速段から第1の変速段への変速指示であるシフトバルブの切換えを自動変速機に指示する指示ステップとを含む。
【0020】
第5の発明によると、たとえば1速時にエンジンブレーキを発生させるエンジンブレーキ用摩擦要素および2速時にエンジンブレーキを発生させるエンジンブレーキ用摩擦要素が、1つのシフトバルブに接続されている。そのシフトバルブは、リニアソレノイドバルブに接続されている。制御手段は、リニアソレノイドバルブに与える電流値を変更することにより、リニアソレノイドバルブからシフトバルブへ供給される油圧を制御する。制御方法は、検知ステップにて、たとえば第1の変速段である2速から第2の変速段である1速への変速中に発生した1速から2速への変速要求を検知すると、バルブ制御ステップにて、リニアソレノイドバルブからシフトバルブへの出力油圧の時間低下率が予め定められた率以下になるように、ソレノイドバルブへの指示電流値を制御する。その後、多重変速を検知してから予め定められた時間が経過すると、指示ステップにて2速から1速への変速が指示される。これにより、変速途中に新たな変速要求が発生すると、変速途中のエンジンブレーキ用摩擦要素の係合が完了してから解放するのではなく、変速途中であっても、リニアソレノイドバルブへの供給油圧をスウィープダウンさせて解放させる。変速途中のエンジンブレーキ用摩擦要素の係合が完了する前に、そのエンジンブレーキ用摩擦要素を解放するので車両の運転者の要求に対して良好に応答できる。また、リニアソレノイドバルブからシフトバルブへの供給油圧をスウィープダウンすることにより、1速のエンジンブレーキ用摩擦要素をゆっくりと解放することができるので、変速ショックの発生を低減できる。その結果、自動変速機において多重変速時の変速ショックが少なく、車両の運転者の変速要求に対して良好に応答することができる、自動変速機の制御方法を提供することができる。
【0021】
第6の発明に係る制御方法は、第5の発明の構成に加えて、予め定められた時間は、出力油圧の時間低下率に基づいて定められるものである。
【0022】
第6の発明によると、多重変速を検知してから計測される予め定められた時間は、出力油圧の時間低下率に基づいて、スウィープダウンが完了して1速のエンジンブレーキ用摩擦要素が解放された時間またはその時間よりも前であって十分にスウィープダウンされて変速ショックの発生が少ない時間に設定される。これにより、変速途中に新たな変速要求が発生すると、リニアソレノイドバルブの出力油圧をスウィープダウンさせて、変速ショックが発生しない状態で、1速から2速への変速指示を出力させることができる。
【0023】
第7の発明に係る制御方法は、第5または第6の発明の構成に加えて、タービン回転数を検知する回転数検知ステップをさらに含む。指示ステップは、タービン回転数が第1の変速段の同期回転数に対応する回転数に到達したことおよび第2の変速段から第1の変速段への変速要求を検知してから予め定められた時間が経過したことに応答して、第2の変速段から第1の変速段への変速指示を自動変速機に指示するステップを含む。
【0024】
第7の発明によると、多重変速が検知されて予め定められた時間が経過すると、1速から2速への変速を行なっても、リニアソレノイドバルブからの出力油圧が十分にスウィープダウンされて1速のエンジンブレーキ用摩擦要素が係合していないか、または十分には係合していないので、変速ショックが少なくなる。また、タービン回転数が、2速の変速段の同期回転数に対応する回転数になると、2速への変速ショックが少なくなる。指示手段は、これらの時間とタービン回転数との条件が満足されると、第2の変速段である1速から第1の変速段である2速への変速指示を出力することができ、変速ショックを低減できる制御方法を提供できる。
【0025】
第8の発明に係る制御方法は、第5〜第7のいずれかの発明の構成に加えて、検知ステップは、自動変速機が搭載された車両の運転者のマニュアル動作に基づく、第1の変速段および第2の変速段への変速要求を検知するステップを含む。
【0026】
第8の発明によると、車両の運転者がマニュアル動作により要求した多重変速に対しても、運転者の変速要求に良好に応答するとともに、変速ショックを低減することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0028】
図1に、本実施の形態に係る自動変速機の制御装置を実現するECT_ECU100を含む自動変速システムの制御ブロック図を示す。図1に示すように、このシステムのECT_ECU100は、自動変速機を制御するコントローラである。このECT_ECU100には、プログラム、各種データを記憶するメモリ、メモリに記憶されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)、基本動作周波数を発生させるクロック、経過時間を計測するタイマなどを含む。
【0029】
ECT_ECU100には、車両の運転者により操作された自動変速機のシフトレバーの位置を検知するシフトレバー検知センサ200、自動変速機のトルクコンバータの出力回転数(=AT入力軸回転数)を検知するタービン回転数センサ300、車両の運転者によるマニュアル変速指示を検知するマニュアル変速スイッチ400および自動変速機の現在のギア段を検知するギア段検知センサ700からの入力信号線が接続されている。ECT_ECU100からの出力信号線が、ATオンオフソレノイド500およびATリニアソレノイド600に接続されている。ECT_ECU100からATオンオフソレノイド500およびATリニアソレノイド600に変速指示信号が出力されて、自動変速機において変速が実行される。
【0030】
自動変速機の変速ギア段は前進5段とする。シフトレバー位置検知センサ200は、この前進5段のギア段に対応する変速シフト(たとえば、Lレンジ、2レンジ、3レンジ、4レンジ、Dレンジ、Nレンジ、REVレンジ、Pレンジ)の位置を検知する。マニュアル変速スイッチ400は、たとえばシフトレバーの近傍やステアリングに設けられ、高速段への変速指示、低速段への変速指示の2種類のいずれかを検知する。
【0031】
このギア段検知センサ700は、現在のギア段を検知することができるが、ギア段検知センサ700に代えて、ECT_ECU100が自己の出力した変速指示信号に基づいて現在のギア段を検知してもよい。たとえば、ECT_ECU100は、ATオンオフソレノイド500およびATリニアソレノイド600への変速指示信号を出力してから予め定められた時間が経過したことを検知して、変速動作が完了したものと判断して現在の変速段を判断するようにしてもよい。
【0032】
本実施の形態に係るECT_ECU100は、シフトレバー位置センサ200、マニュアル変速スイッチ400からの入力信号に基づいて、車両の運転者の多重変速要求を検知し、そのときの自動変速機の状態とタービン回転数とに対応させて、先に発生した変速要求に基づく変速動作と、後で発生した変速動作に基づく変速動作とを制御する。
【0033】
図2に、自動変速機の油圧回路図を示す。図2に示すようにこの自動変速機においては、1速のエンジンブレーキを発生させるエンジンブレーキ用摩擦要素(B−4)660と、2速のエンジンブレーキを発生させるエンジンブレーキ用摩擦要素(B−2)650とが、1−2シフトバルブ630、2−3シフトバルブ620およびブレーキコントロールバルブ610を介してリニアソレノイドバルブ(SL2)602に接続されている。また、3速のエンジンブレーキを発生させるエンジンブレーキ用摩擦要素(B−1)640は、2−3シフトバルブ620およびブレーキコントロールバルブ610を介してリニアソレノイドバルブ(SL2)602に接続されている。1−2シフトバルブ630は、1速のエンジンブレーキを発生させるエンジンブレーキ用摩擦要素(B−4)660と、2速のエンジンブレーキを発生させるエンジンブレーキ用摩擦要素(B−2)650とのいずれか一方へ油圧を供給するように、油圧経路を切換える。2−3シフトバルブ620は、3速のエンジンブレーキを発生させるエンジンブレーキ用摩擦要素(B−1)640と、1−2シフトバルブ630とのいずれか一方へ油圧を供給するように、油圧経路を切換える。ブレーキコントロールバルブ610は、リニアソレノイドバルブ(SL2)602から供給された信号圧(パイロット圧)を増幅して、増幅された油圧を2−3シフトバルブ620に供給する。リニアソレノイドバルブ(SL2)602は、ECT_ECU100から指示された電流値に応じた信号圧をブレーキコントロールバルブ610に供給する。このリニアソレノイドバルブ(SL2)602において、指示された電流値と出力される油圧とは、ほぼリニアな特性を有する。
【0034】
図3を参照して、自動変速機の作動図について説明する。図3に示すように、この作動図は、摩擦要素であるクラッチやブレーキが、どのギア段の場合に係合および解放されるかを示している。エンジンブレーキ用摩擦要素については、1速時には、エンジンブレーキ用摩擦要素(B−4)660が係合され、2速時には、エンジンブレーキ用摩擦要素(B−2)650が係合される。
【0035】
図4を参照して、本実施の形態に係る自動変速機の制御装置を実現するECT_ECU100で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
【0036】
ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、ECT_ECU100は、Lレンジから2レンジへの変速要求を検知したか否かを判断する。このとき、ECT_ECU100は、シフトレバー位置センサ200から入力された入力信号に基づいて変速要求を検知したか否かを判断する。Lレンジから2レンジへの変速要求を検知すると(S100にてYES)、処理はS200へ移される。もしそうでないと(S100にてNO)、この処理は終了する。
【0037】
S200にて、ECT_ECU100は、2レンジからLレンジへの変速要求に基づく2速から1速への変速中であるか否かを判断する。このとき、ECT_ECU100は、ギア段検知センサ700から入力された現在のギア段の状態や、ECT_ECU100がATオン/オフソレノイド500およびATリニアソレノイド600に対して出力した信号からの経過時間に基づいて2速から1速への変速中であるか否かを判断する。2レンジからLレンジへの変速要求に基づく2速から1速への変速中であると(S200にてYES)、処理はS300へ移される。もしそうでないと(S200にてNO)、この処理は終了する。
【0038】
S300にて、ECT_ECU100は、タイマをスタートさせる。このタイマは、ECT_ECU100の内部に実装されている。S400にてECT_ECU100は、B−4係合圧制御中のリニアソレノイド(SL2)602に、スウィープダウン指示を出力する。このとき、ECT_ECU100は、リニアソレノイド(SL2)660から出力される信号圧が予め定められた時間低下率を実現できるように定められた電流値を出力する。
【0039】
S500にて、ECT_ECU100は、タイマスタートから予め定められた時間が経過したか否かを判断する。この予め定められた時間は、リニアソレノイド(SL2)602から出力される信号圧の時間低下率に基づいて、1速エンジンブレーキ用摩擦要素(B−4)660の係合状態がほぼ解放される状態になるように設定される。タイマスタートから予め定められた時間が経過すると(S500にてYES)、処理はS600へ移される。もしそうでないと(S500にてNO)、処理はS500へ戻され、タイマスタートから予め定められた時間が経過するまで待つ。
【0040】
S600にて、ECT_ECU100は、タイマをリセットする。S700にて、ECT_ECU100は、タービン回転数が2速同期回転数近傍に到達したか否かを判断する。このとき、ECT_ECU100は、タービン回転数センサ300から入力された入力信号に基づいて、タービン回転数が2速同期回転数の±10%以内に到達したか否かを判断する。タービン回転数が2速同期回転数近傍に到達すると(S700にてYES)、処理はS800へ移される。もしそうでないと(S700にてNO)、処理はS700へ戻され、タービン回転数が2速同期回転数近傍に到達するまで待つ。
【0041】
S800にて、ECT_ECU100は、2速変速指示をATオン/オフソレノイド500およびATリニアソレノイド600に対して出力する。
【0042】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る自動変速機の制御装置を実現するECT_ECU100の動作について説明する。Lレンジから2レンジへの変速要求が検知されると(S100にてYES)、ECT_ECU100により、2レンジからLレンジへの変速要求に基づく、2速から1速への変速中であるか否かが判断される。2速から1速への変速中であると(S200にてYES)、タイマスタートされる(S300)。
【0043】
ECT_ECU100100により、B−4係合圧制御中のリニアソレノイド(SL2)660に、スウィープダウン指示が出力される(S400)。タイマスタートから予め定められた時間が経過すると(S500にてYES)、タイマがリセットされ(S600)、タービン回転数が2速同期回転数近傍に到達したか否かが判断される(S700)。タービン回転数が2速同期回転数近傍に到達すると(S700にてYES)、2速変速指示が出力される(S800)。
【0044】
図5を参照して、この場合のタイミングチャートについて説明する。シフトレンジが、2レンジからLレンジに変更されたことに伴い、ギア段が2速から1速に変速される。このとき、リニアソレノイド(SL2)660はB−2係合圧制御から、B−4係合圧制御に移行する。ギア段が2速から1速への変速中であって、Lレンジから2レンジへのシフトレンジの変更要求がくるまでは、シフトソレノイド(SL2)660はB−4係合圧制御を行ない、徐々に信号圧を高めていく。
【0045】
その途中で1速から2速への変速要求を検知すると(S100にてYES)、2速から1速への変速中であるため(S200にてYES)、タイマがスタートされる(S300)。それとともに、B−4係合圧制御中のリニアソレノイド(SL2)660に対して、ECT_ECU100はスウィープダウン指示出力を行なう(S400)。このとき、リニアソレノイド(SL2)660のB−4係合圧制御において、リニアソレノイド(SL2)660の信号圧がスウィープダウンする。リニアソレノイド(SL2)660のスウィープダウンに伴い、1速エンジンブレーキ用摩擦要素(B−4)660の係合圧がスウィープダウンする。
【0046】
1速エンジンブレーキ用摩擦要素(B−4)660の係合圧が十分にスウィープダウンするほどに時間が経過し(S500にてYES)、かつタービン回転数が2速同期回転数近傍に到達すると(S700にてYES)、2速変速指示がECT_ECU100から自動変速機に出力される。このとき、1速エンジンブレーキ用摩擦要素(B−4)660の係合圧は、十分に落ちており、この状態でリニアソレノイド(SL2)660をB−4係合圧制御からB−4係合圧制御に移行しても1速エンジンブレーキ用摩擦要素(B−4)660が急激に解放されることはなく変速ショックを生じない。
【0047】
以上のようにして、本実施の形態に係る自動変速機の制御装置によると、2速から1速への変速途中に1速から2速への変速要求が検知されると、変速途中である1速のエンジンブレーキ用摩擦要素(B−4)の係合をリニアソレノイド(SL2)への電流値を制御して、信号圧をスウィープダウンさせることにより、係合途中の1速エンジンブレーキ用摩擦要素(B−4)を徐々に解放する。1速エンジンブレーキ用摩擦要素(B−4)が十分にスウィープダウンしかつタービン回転数が2速同期回転数近傍に到達すると、ECT_ECUは、自動変速機に2速変速指示を出力する。これにより、多重変速要求が発生した場合において、変速中のエンジンブレーキ用摩擦要素の係合が完了することを待たずに、スウィープダウンにより係合圧を減少させて変速ショックを発生させることなく、運転者の変速要求に対して良好な応答性を有することができる。
【0048】
なお、前述した実施の形態において、2速変速指示を出力する条件を、タイマスタートから予め定められた時間が経過したこと、かつタービン回転数が2速同期回転数近傍に到達したこととしたが、これに限定されるものではない。タイマスタートから予め定められた時間が経過したことのみを条件としてもよい。
【0049】
さらに、ECT_ECU100は、Lレンジから2レンジへの変速要求を検知するものとして説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、図1に示すマニュアル変速スイッチ400から入力された入力信号に基づいて、ECT_ECU100は、変速要求を検知してもよい。
【0050】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る自動変速機の制御装置を含むシステムの制御ブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る自動変速機の油圧回路図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係る自動変速機の各ギア段の作動図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係る自動変速機の制御装置で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の実施の形態に係る自動変速機の制御装置の動作例を説明するタイミングチャートである。
【図6】 従来技術に係る自動変速機の制御装置の動作例を説明するタイミングチャート(その1)である。
【図7】 従来技術に係る自動変速機の制御装置の動作例を説明するタイミングチャート(その2)である。
【符号の説明】
100 ECT_ECU、200 シフトレバー位置センサ、300 タービン回転数センサ、400 マニュアル変速スイッチ、500 ATオン/オフソレノイド、600 ATリニアソレノイド、602 リニアソレノイドバルブ(SL2)、610 ブレーキコントロールバルブ、620 2−3シフトバルブ、630 1−2シフトバルブ、640 エンジンブレーキ用摩擦要素(B−1)、650 エンジンブレーキ用摩擦要素(B−2)、660 エンジンブレーキ用摩擦要素(B−4)、700 ギア段検知センサ。
Claims (8)
- 係合時にエンジンブレーキを作動させる複数のエンジンブレーキ用摩擦要素を含む自動変速機の制御装置であって、前記自動変速機には、前記複数のエンジンブレーキ用摩擦要素の中の第1のエンジンブレーキ用摩擦要素が係合されて成立する第1の変速段と、前記複数のエンジンブレーキ用摩擦要素の中の第2のエンジンブレーキ用摩擦要素が係合されて成立する第2の変速段とがあり、前記第1のエンジンブレーキ用摩擦要素および前記第2のエンジンブレーキ用摩擦要素は、1つのシフトバルブに接続され、前記制御装置は、
前記シフトバルブに接続されたリニアソレノイドバルブと、
前記第1の変速段および前記第2の変速段への変速要求を検知するための検知手段と、
前記リニアソレノイドバルブを制御することにより、前記第1のエンジンブレーキ用摩擦要素および前記第2のエンジンブレーキ用摩擦要素の係合および解放を制御するための制御手段とを含み、
前記制御手段は、前記第1の変速段から前記第2の変速段への変速中に、前記第2の変速段から前記第1の変速段への変速要求を検知したことに応答して、前記リニアソレノイドバルブから前記シフトバルブへの出力油圧の時間低下率が予め定められた率以下になるように、前記ソレノイドバルブを制御するためのバルブ制御手段と、
前記第2の変速段から前記第1の変速段への変速要求を検知してから予め定められた時間が経過したことに応答して、前記第2の変速段から前記第1の変速段への変速指示である前記シフトバルブの切換えを前記自動変速機に指示するための指示手段とを含む、制御装置。 - 前記予め定められた時間は、前記出力油圧の時間低下率に基づいて定められる、請求項1に記載の制御装置。
- 前記制御装置は、タービン回転数を検知するための回転数検知手段をさらに含み、
前記指示手段は、前記タービン回転数が第1の変速段の同期回転数に対応する回転数に到達したことおよび前記第2の変速段から前記第1の変速段への変速要求を検知してから予め定められた時間が経過したことに応答して、前記第2の変速段から前記第1の変速段への変速指示を前記自動変速機に指示するための手段を含む、請求項1または2に記載の制御装置。 - 前記検知手段は、前記自動変速機が搭載された車両の運転者のマニュアル動作に基づく、前記第1の変速段および前記第2の変速段への変速要求を検知するための手段を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の制御装置。
- 係合時にエンジンブレーキを作動させる複数のエンジンブレーキ用摩擦要素を含む自動変速機の制御方法であって、前記自動変速機には、前記複数のエンジンブレーキ用摩擦要素の中の第1のエンジンブレーキ用摩擦要素が係合されて成立する第1の変速段と、前記複数のエンジンブレーキ用摩擦要素の中の第2のエンジンブレーキ用摩擦要素が係合されて成立する第2の変速段とがあり、前記第1のエンジンブレーキ用摩擦要素および前記第2のエンジンブレーキ用摩擦要素は、1つのシフトバルブに接続され、前記シフトバルブにはリニアソレノイドバルブが接続され、前記制御方法は、
前記第1の変速段および前記第2の変速段への変速要求を検知する検知ステップと、
前記リニアソレノイドバルブを制御することにより、前記第1のエンジンブレーキ用摩擦要素および前記第2のエンジンブレーキ用摩擦要素の係合および解放を制御する制御ステップとを含み、
前記制御ステップは、前記第1の変速段から前記第2の変速段への変速中に、前記第2の変速段から前記第1の変速段への変速要求を検知したことに応答して、前記リニアソレノイドバルブから前記シフトバルブへの出力油圧の時間低下率が予め定められた率以下になるように、前記ソレノイドバルブを制御するバルブ制御ステップと、
前記第2の変速段から前記第1の変速段への変速要求を検知してから予め定められた時間が経過したことに応答して、前記第2の変速段から前記第1の変速段への変速指示であ る前記シフトバルブの切換えを前記自動変速機に指示する指示ステップとを含む、制御方法。 - 前記予め定められた時間は、前記出力油圧の時間低下率に基づいて定められる、請求項5に記載の制御方法。
- 前記制御方法は、タービン回転数を検知する回転数検知ステップをさらに含み、
前記指示ステップは、前記タービン回転数が第1の変速段の同期回転数に対応する回転数に到達したことおよび前記第2の変速段から前記第1の変速段への変速要求を検知してから予め定められた時間が経過したことに応答して、前記第2の変速段から前記第1の変速段への変速指示を前記自動変速機に指示するステップを含む、請求項5または6に記載の制御方法。 - 前記検知ステップは、前記自動変速機が搭載された車両の運転者のマニュアル動作に基づく、前記第1の変速段および前記第2の変速段への変速要求を検知するステップを含む、請求項5〜7のいずれかに記載の制御方法。
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