JP2010184491A - 両面印刷方法、製本方法、両面印刷方法に用いる印刷装置 - Google Patents

両面印刷方法、製本方法、両面印刷方法に用いる印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】熱転写方式によってロール紙の両面に印刷を行う両面印刷方法を提供する。
【解決手段】熱転写方式によってロール紙の両面に印刷を行う両面印刷方法が、プラテンローラ13とサーマルヘッド11aの間で熱転写シート7aとロール紙3を重ね合わせて圧接し、熱転写シート7aとロール紙3を搬送するとともにロール紙3の上面(第1の面)に画像の印刷を行う第1の印刷工程と、ロール紙3をプラテンローラ13から引き戻し、ロール紙3の搬送経路を変化させて、プラテンローラ13側に搬送する搬送工程と、プラテンローラ13とサーマルヘッド11bの間で熱転写シート7bとロール紙3を重ね合わせて圧接し、熱転写シート7bとロール紙3を搬送するとともにロール紙の下面(第2の面)に画像の印刷を行う第2の印刷工程を含む。
【選択図】図4

Description

本発明は熱転写方式によってロール紙の両面に印刷を行う両面印刷方法、製本方法、及び両面印刷方法に用いる印刷装置に関する。
従来印刷方法の一つとして、サーマルヘッドにより熱転写シートを記録紙に圧接し、サーマルヘッドの発熱部である発熱素子を印刷する画像データに応じて発熱させ、熱転写シートの色材を記録紙に移行させて画像を記録する熱転写方式が知られている。
このような熱転写方式のプリンタにおいても、通常のプリンタと同様、記録紙の両面に印刷を行いたいという要望が増してきている。
熱転写方式のプリンタにおいて両面印刷を可能とするものとして、特許文献1には、記録紙の一面にプリンティングが完了した後、その記録紙を反転させ記録紙の他面にプリンティングをし得るように、第1、2移送ローラ及び第1、2通路と排紙通路を有する熱転写プリンタが示されている(特許文献1)。
特開平09−193430号公報
しかしながら、デジタルカメラ等で撮影した画像データを出力する場合は、ロール紙を搭載したプリンタから出力(プリント)されるケースが多く、上記に示した熱転写プリンタは、予め1枚1枚所定の大きさに切断された記録紙に両面印刷を行うものであり、ロール紙に両面印刷を行うものとは異なる。また、近年、デジタルカメラ等で撮影した画像を元として、フォトブック等を作成することが多く行われているが、両面に写真等の画像を熱転写方式にて印画した用紙を用いて製本を行い、フォトブックとして出力するようにすると、印画後の受像紙を冊子等に貼り付けるなどの手間がかからず、高品質のフォトブック等の製本物を提供することができる。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、熱転写方式によってロール紙の両面に印刷を行う両面印刷方法等を提供することである。
前述した目的を達成するために第1の発明は、熱転写方式によってロール紙の両面に印刷を行う両面印刷方法であって、第1の熱転写シートの色材層が設けられた面と前記ロール紙の第1の面が接するとともに前記ロール紙の第2の面がプラテンローラに接するように、前記プラテンローラと第1のサーマルヘッドの間で前記第1の熱転写シートと前記ロール紙を重ね合わせて圧接し、前記第1の熱転写シートと前記ロール紙を搬送するとともに前記第1のサーマルヘッドを画像データに応じて発熱させ、前記第1の熱転写シートの色材層の色材を前記ロール紙の前記第1の面に転写し、前記ロール紙の前記第1の面に画像の印刷を行う第1の印刷工程と、前記ロール紙を前記プラテンローラから引き戻し、前記プラテンローラと前記ロール紙の前記第1の面が接するように、前記ロール紙の搬送経路を変化させて、前記プラテンローラ側に搬送する搬送工程と、第2の熱転写シートの色材層が設けられた面と前記ロール紙の前記第2の面が接するとともに前記ロール紙の前記第1の面がプラテンローラに接するように、前記プラテンローラと第2のサーマルヘッドの間で前記第2の熱転写シートと前記ロール紙を重ね合わせて圧接し、前記第2の熱転写シートと前記ロール紙を搬送するとともに前記第2のサーマルヘッドを画像データに応じて発熱させ、前記第2の熱転写シートの色材層の色材を前記ロール紙の前記第2の面に転写し、前記ロール紙の前記第2の面に画像の印刷を行う第2の印刷工程と、を含むことを特徴とする両面印刷方法である。
上記の構成によれば、ロール紙の両面に熱転写シートの色材を転写できるので、熱転写方式によるロール紙の両面印刷が可能になり、意匠性のあるフォトブック等が作成できる。また、プラテンロールが1つ、サーマルヘッドが2つという構成であり、従来の印刷装置と同程度の大きさのまま、両面印刷が可能になり、フォトブック等のページ数が多い印刷を行う場合には、複数ページの表裏の印刷を短時間で行うことができる。
前記第1の熱転写シート、もしくは前記第2の熱転写シートの色材層の色材を前記ロール紙に転写する際、前記ロール紙の搬送は、前記プラテンローラとニップローラとで前記ロール紙を挟持しながら行ってもよい。また、前記ロール紙の搬送を、プラテンローラとクランプとで前記ロール紙を挟持しながら行ってもよい。
前者では、ニップローラとプラテンローラとでロール紙を挟持しながら確実にロール紙の搬送を行うことができる。またニップローラを用いるので、ロール紙に凹凸を生じさせることがない。
後者では、クランプとプラテンローラとでロール紙を挟持しながら確実にロール紙の搬送を行うことができる。より正確にロール紙3の保持ができるので、印刷画像を両面で確実に合わせることができる。
また、前記第1の印刷工程において、前記ロール紙の前記第1の面に画像の印刷を行うとともに前記ロール紙の前記第1の面に検知マークを形成し、前記第2の印刷工程において、前記第2の熱転写シートの色材層の色材を前記ロール紙に転写する際、前記ロール紙の搬送は、前記プラテンローラとニップローラとで前記ロール紙を挟持しながら行い、前記検知マークをセンサが検知することによって、前記ロール紙の前記第2の面に印刷される画像の位置を前記第1の印刷工程で前記ロール紙の前記第1の面に印刷された画像の位置に合わせることとしてもよい。
上記の構成により、第2の熱転写シートの色材層の色材をロール紙に転写する際、ロール紙の搬送をプラテンローラとニップローラとでロール紙を挟持しながら行う場合でも、ロール紙に印刷された画像の位置が、両面でずれることがなくなる。また、画像を印刷するとともに検知マークを形成するので、あらかじめロール紙に検知マークを設けておかなくても、ロール紙として既製のものを用いることが可能である。
また、前記第2の印刷工程において、前記第2の熱転写シートの色材層の色材を前記ロール紙に転写する際、前記ロール紙の搬送は、前記プラテンローラとニップローラとで前記ロール紙を挟持しながら行い、前記ロール紙の先端をセンサが検知することによって、前記ロール紙の前記第2の面に印刷される画像の位置を前記第1の印刷工程で前記ロール紙の前記第1の面に印刷された画像の位置に合わせることとしてもよい。
上記の構成により、第2の熱転写シートの色材層の色材をロール紙に転写する際、ロール紙の搬送をプラテンローラとニップローラとでロール紙を挟持しながら行う場合でも、ロール紙に印刷された画像の位置が、両面でずれることがなくなる。また、画像を印刷するとともに検知マークを形成する必要がなく、印刷工程を簡略化することができる。
前述した目的を達成するために第2の発明は、第1の発明の両面印刷方法で印刷を行ったロール紙を用いて製本を行う製本工程を含むことを特徴とする製本方法である。
上記の構成により、印画後の受像紙を冊子等に貼り付けるなどの手間がかからずに、両面に熱転写方式により印画された高品質のフォトブック等の製本物を提供することができる。
前述した目的を達成するために第3の発明は、第1の発明の両面印刷方法に用いる印刷装置である。
本発明により、熱転写方式によってロール紙の両面に印刷を行う両面印刷方法等を提供することができる。
本発明の実施形態の両面印刷方法による印刷を行うための両面印刷装置1の一例を示す図 熱転写シート7a(7b)の平面構成の一例を示す図 ロール紙3の断面構成の一例を示す図 本発明の第1の実施形態の両面印刷方法により両面印刷を行う手順の一例を示す図 ロール紙3に形成される検知マーク51の一例を示す図 本発明の両面印刷装置1において、クランプ53a(53b)を用いた構成の一例を示す図 製本機100の構成の一例を示す図 製本方法の一例を示す図 製本方法の一例を示す図 製本方法の一例を示す図 ロール紙3への印刷の一例を示す図 製本方法の一例を示す図
以下図面に基づいて、本発明の両面印刷方法の実施形態を詳細に説明する。なお、本発明の両面印刷方法は、熱転写方式のうち、昇華転写方式でも、溶融転写方式でも適用することができ、昇華転写方式で画像を印刷すると、階調性が優れているので写真のような高解像度の印画物(印刷物)が得られる。また、溶融転写方式で画像を形成する(印刷)場合は、耐久性を必要とする場合や、メリハリのあるイラスト等に用いることにより溶融転写方式のメリットが十分生かせるものとなる。
図1は、本発明の実施形態の両面印刷方法による印刷を行うための両面印刷装置の一例を示す図である。
図1の両面印刷装置1において、3はロール紙、5はカッタ、7a(7b)は熱転写シート、9a(9b)は熱転写シート供給ロール、10a(10b)は熱転写シート巻取ロール、11a(11b)はサーマルヘッド、13はプラテンローラ、15a(15b)はニップローラ、17はセンサ、19は搬送ローラ、21はガイドベーンである。
その他、両面印刷装置1は、図示を省略したローラや搬送路等で構成されるロール紙3の搬送機構、印刷制御を行う制御部を備える。
ロール紙3は、両面印刷を行うべく給紙ロール(不図示)から搬送ローラ等により搬送される。ロール紙3の詳細については後述する。
カッタ5は、両面印刷を行った後、ロール紙3を切断するために用いられる。
熱転写シート7a(7b)には、Y(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)等の色材層が設けられる。熱転写シート7a(7b)の詳細については、後述する。
熱転写シート供給ロール9a(9b)は、熱転写シート7a(7b)を巻き付けたもので、熱転写シート供給ロール9a(9b)に巻き付けられた熱転写シート7a(7b)は印刷時搬送され、後述のサーマルヘッド11a(11b)の発熱部を経由して、熱転写シート巻取ロール10a(10b)に巻き取られる。
サーマルヘッド11a(11b)は、発熱部、画像情報入力部、昇降部、制御部等(不図示)を有する。
印刷を行う際、サーマルヘッド11a(11b)は、後述のプラテンローラ13との間で熱転写シート7a(7b)とロール紙3を圧接するとともに、発熱部を構成する発熱素子を画像情報入力部より入力された画像データに応じて発熱させ、前記熱転写シート7a(7b)の色材層の色材をロール紙3に転写する。
プラテンローラ13は円筒状であり、モータ等の駆動機構(不図示)を備えてもよく、印刷時ロール紙3を搬送する。プラテンローラ13の円筒面ではロール紙3が搬送されるとともに、サーマルヘッド11a(11b)による印刷が行われる。
ニップローラ15a(15b)は、ロール紙3の搬送を補助するローラである。一組のニップローラ15a(15b)がサーマルヘッド11a(11b)を挟む位置にプラテンローラ13と近接して設けられる。
印刷を行う際は、ロール紙3をプラテンローラ13とニップローラ15a(15b)で挟持しながら確実に搬送を行う。また、ニップローラ15a(15b)は平滑な表面を有し、ロール紙3の表面に凹凸を生じさせることがない。
センサ17は、ロール紙3に印刷される画像の位置を両面で合わせる際、ロール紙3に形成された後述の検知マーク51を検知する。検知マーク51とセンサ17の組み合わせは種々考えられ、例えばセンサ17は赤外線センサなどとすることができる。検知マーク51については後述する。
図1では、センサ17が搬送ローラ19とニップローラ15bの間に設けられている。しかし、後述するが、センサ17の位置はこれに限らず例えばサーマルヘッド11b近傍の印刷方向下流側で、プラテンローラ13の内側に設けることもできる。
搬送ローラ19は、ロール紙3の搬送機構の一部である。搬送ローラ19の上方にロール紙3を搬送させたり、搬送ローラ19の下方にロール紙3を搬送させたりすることができる。
ガイドベーン21は、方向を切り替えることによりロール紙3の搬送方向を搬送ローラ19の上方や搬送ローラ19の下方に変化させるため用いられる。
次に、図2を参照しながら、本実施形態の熱転写シート7a(7b)の構成について説明する。
図2は、熱転写シート7a(7b)の平面構成の一例を示す図である。
熱転写シート7a(7b)は、基材シート上に色材層を設けたものである。熱転写シート7a(7b)としては、従来の知られた種々のものを使用可能である。
図2に示すように、熱転写シート7a(7b)の平面構成は、Y(イエロー)やM(マゼンダ)やC(シアン)の色材層を有する領域が面順次に設けられる。色材の転写順は、Y(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)となる。また図2に示した平面構成に限らず、例えば画像印刷後の画像を保護するための保護層を有する領域を平面構成としてさらに加えてもよい。また、K(ブラック)の色材層を有する領域を熱転写シートの平面構成としてさらに加えることもできる。加えて、印刷目的に応じて、金色・銀色の色材層・ホログラム層などを有する領域を加え、特色転写を行うこともできる。
次に、図3を参照しながら、本実施形態のロール紙3の詳細について説明する。図3は、ロール紙3の断面構成の一例を示す図である。
ロール紙3は、紙材23の両面に、接着層25、多孔ポリプロピレンフィルム27、中間層29、受容層31が順次設けられる構成となっている。
これらは、強度や耐熱性、色材の染着性など考慮して、様々な構成あるいは材料を用いることができる。
ロール紙の厚みは、最終的に形成される印刷物(フォトブック等)のページの質感にあわせて、厚さ50〜300μmのものを用いることが好ましい。
また、ロール紙3の受容層31に熱転写シート7a(7b)の色材が転写されるが、この受容層31を両面に設けていることで、ロール紙3の両面印刷が可能である。
続いて、図4を参照しながら、本実施形態の両面印刷方法の流れについて説明する。
図4は、本実施形態の両面印刷方法により両面印刷を行う手順の一例を示す図である。
両面印刷の開始の際には、まず、熱転写シート7aのY(イエロー)の色材層が設けられた領域の一端がサーマルヘッド11aの位置に来るように頭出しが行われる。
加えて、ロール紙3の最初の印刷画像の印刷開始位置がプラテンローラ13の上部でサーマルヘッド11aの位置に来るように、ロール紙3が搬送ローラ19等により送り出される。このときガイドベーン21は上向きに配置されており、ガイドベーン21に沿ってロール紙3が搬送ローラ19の上方に送り出されている。
また、サーマルヘッド11aの両端近傍では、ロール紙3がプラテンローラ13とニップローラ15aで挟持されている。サーマルヘッド11aの位置では、ロール紙3の下面(第2の面)がプラテンローラ13に接し、ロール紙3の上面(第1の面)がサーマルヘッド11aに対向する。
ロール紙3をプラテンローラ13とニップローラ15aで挟持するので、ロール紙3の搬送を確実に行うことができる。
ついで、サーマルヘッド11aが、熱転写シート7aの下面(色材層が設けられた面)をロール紙3の上面(第1の面)に押し付ける。
すなわち、熱転写シート7aの下面とロール紙3の上面が接するように、サーマルヘッド11aとプラテンローラ13の間で熱転写シート7aとロール紙3を重ね合わせて圧接する。
以上に示した状態を図4(a)に示す。
その後、ロール紙3を矢印33の方向に、熱転写シート7aを矢印35の方向にそれぞれ搬送しながら、印刷する画像のY(イエロー)成分量に対応する画像を熱転写方式により転写する。
すなわち、サーマルヘッド11aの発熱部の発熱素子が画像データのY(イエロー)成分量に応じて発熱し、画像データのY(イエロー)成分量に応じた量だけ、熱転写シート7aのY(イエロー)の色材がロール紙3の上面(第1の面)に転写される。
このようにして、Y(イエロー)の色材を転写した後の状態が図4(b)である。
Y(イエロー)の色材の転写を終えると、サーマルヘッド11aを上げて熱転写シート7aをロール紙3から離し、矢印37に示す方向にロール紙3を引き戻す。ロール紙3を引き戻す量は、転写時ロール紙3を搬送した量と同量であり、最初の印刷画像の印刷開始位置がサーマルヘッド11aと再び同じ位置になる。
また、サーマルヘッド11aの位置に熱転写シート7aのM(マゼンダ)の色材層の領域の一端が来るように、矢印39の方向に熱転写シート7aを搬送し、頭出しが行われる。
その後、同様の手順でM(マゼンダ)、C(シアン)の色材を画像データの各色の成分量に応じて転写してゆく。また、印刷目的に応じてK(ブラック)や金色・銀色の色材・ホログラムの転写や保護層の転写など行うことができる。
このようにして、各色の色材等を画像データに合わせて転写し、1枚の画像の印刷をロール紙3の上面(第1の面)に行うと、次の印刷画像の印刷開始位置がサーマルヘッド11aの位置に来るようにロール紙3を所定量送り出し、同様の手順で画像の印刷を行う。
ただし、画像の印刷は一枚ずつ行うようにしてもよく、その場合は一枚の画像をロール紙3の上面(第1の面)に印刷した後、ロール紙3をプラテンローラ13から引き戻して搬送方向を変化させた後ロール紙3をプラテンローラ13に向かって送り出し、ロール紙3の第2の面に印刷を行う両面印刷の手順となる。
また、画像の印刷時には、検知マークをロール紙3に形成してもよい。画像を印刷しながら検知マークを印刷することは、フォトブック等を作製する際に、ページの長さが変わる場合(表紙、背表紙、見開きページ、綴じ込みページ等)に都合がよい。
図5を用いて、本実施形態の両面印刷方法においてロール紙3に形成される検知マークについて説明する。
図5は、ロール紙3に形成される検知マーク51の一例を示す図である。
図5において、49は一枚の画像が印刷される領域であり、両面で同じ領域が設けられている。ただし、図5の各領域で点線部より右側は、画像印刷領域の先端で色材が転写されない領域である。これは、例えば製本の際の代にあたる。この位置に検知マーク51が形成される。
検知マーク51は、画像印刷とともにロール紙3に形成される。検知マーク51は、ロール紙3に印刷される、センサ17により検知可能な微小なマークである。例えば、センサ17を赤外線センサとして、検知マーク51をカーボンブラックを含む色材などによって形成することができる。
ただし、検知マーク51はロール紙3に事前に印刷するようにしてもよく(印刷サイズを固定して行う場合等)、この場合、画像印刷時にロール紙3に検知マーク51を形成しなくてもよい。
また、図5の位置に限らず、印刷のサイズや製本のパターンに応じて画像が転写されない領域に検知マークを形成することができる。また、その形状も様々に設定することができる。
さらに、検知マークにはその他様々なものが考えられる。例えば検知マークとして周囲の領域に対して光沢の度合いが異なる微小領域を形成し、光学式のセンサが光沢の度合いの違いを検知するようにすることもできる。
さて、このようにして所定の数の画像の印刷を行ったあと、図4(c)に示すようにロール紙3を引き戻し、ロール紙3の先端をプラテンローラ13から離した後、ガイドベーン21を矢印41に示すように回転させて下方向に傾斜するようにし、プラテンローラ13へ向かうロール紙3の搬送経路を下方に切り替える。
その後、図4(d)に示すように、ロール紙3をプラテンローラ13に向かって送り出す。このときガイドベーン21は下向きに配置され、ロール紙3はガイドベーン21に沿って搬送ローラ19の下方を矢印43の方向に搬送される。
さらに、ロール紙3の先に印刷を行った面(第1の面)がプラテンローラ13に接するようにロール紙3をプラテンローラ13に巻きつけるようにしながら搬送し、ロール紙3の最初の印刷画像の印刷開始位置がサーマルヘッド11bの位置までくるよう所定量のロール紙3を搬送する。
ロール紙3を搬送した状態を図4(e)に示す。
また、このとき、ロール紙3の第1の面に形成された検知マーク51をセンサ17が検知する。
センサ17は、センサ17で所定の検知マーク51を検知するときロール紙3の印刷画像の印刷開始位置がサーマルヘッド11bの位置にくるように搬送ローラ19とニップローラ15bとの間に設けられている。このようにして、両面に印刷する画像の位置合わせをおこなう。このとき、印刷を行う領域と異なる領域の検知マーク51の検知によって印刷の位置合わせを行って良い。また、センサ17の位置は、図1や図4(e)に示したものに限らず、例えばプラテンローラ13の表面を透明の部材で構成し、センサ17をサーマルヘッド11b近傍の印刷方向下流側で、プラテンローラ13の内部に固定して設けるようにしてもよい。このとき、先程形成された検知マーク51はプラテンローラ13の内部に設けられたセンサ17によって検知される。
また、センサ17の配置は、センサ17で検知マーク51を検知するときロール紙3の印刷画像の印刷開始位置がサーマルヘッド11bの位置から所定量離れるように設けてもよい。この場合は、両面の印刷画像の位置合わせは、センサ17で検知マーク51を検知した後、所定量のロール紙3を引き戻し、あるいは送り出すことによってなされる。
また、センサ17にかえてロール紙3の先端を検知するセンサを用い、このセンサでロール紙3の先端を検知することによりロール紙3の搬送制御(両面の印刷画像の位置合わせ)を行ってもよい。これは、例えば色彩等のプラテンローラ13の表面とロール紙3の表面で異なる要素を検知するようなセンサを設けて行うことができる。この場合、ロール紙3の上面(第1の面)に印刷を行う際に検知マーク51を形成することが必要でなくなる。
また、この際も、上記と同様にセンサの配置は様々に定め得る。
図4(e)において、サーマルヘッド11bの位置では、ロール紙3の先程印刷が行われた面(第1の面)がプラテンローラ13と接する。ロール紙3のもう一方の面(第2の面)はサーマルヘッド11bに対向し、印刷がなされる面となる。よって両面印刷が可能になる。
また、サーマルヘッド11bの両側近傍では、ロール紙3がプラテンローラ13とニップローラ15bで挟持される。
また、ロール紙3の搬送とともに熱転写シート7bのY(イエロー)の色材層の領域の一端がサーマルヘッド11bの位置に来るように頭出しが行われる。
ついで、サーマルヘッド11bが、熱転写シート7bの上面(色材層が設けられた面)をロール紙3の下面(第2の面)に押し付ける。すなわち、熱転写シート7bの上面とロール紙3の下面が接するように、サーマルヘッド11bとプラテンローラ13の間で熱転写シート7bとロール紙3を重ね合わせて圧接する。
その後、ロール紙3を矢印45の方向に、熱転写シート7bを矢印47の方向に搬送しながら、印刷する画像のY(イエロー)成分量に対応する画像を熱転写方式により転写する。
Y(イエロー)の色材をロール紙3に転写した後、検知マーク51をセンサ17が再び検知するまでロール紙3を引き戻す。このとき、ロール紙3の下面(第2の面)の最初の印刷画像の印刷開始位置が再びサーマルヘッド11bの位置に来る。
同様の手順で、転写する色材をM(マゼンダ)やC(シアン)に変えながら印刷を行う。各色の色材の転写等を行うと、ロール紙3の下面(第2の面)に一枚の画像が印刷される。
一枚の画像を印刷すると、次の検知マーク51をセンサ17が検知するまで、ロール紙3を搬送する。次の検知マーク51をセンサ17が検知すると、次の印刷画像の印刷開始位置とサーマルヘッド11bの位置合わせがなされたことになるので、つづいて同様の手順で次の画像を印刷する。
ただし、前述のように画像の印刷は一枚ずつ行うようにしてもよく、その場合は一枚の画像をロール紙3の下面(第2の面)に印刷した後、ロール紙3を切断する手順に移る。
以上説明したように、印刷の際の両面の画像の位置合わせは検知マーク51をセンサ17が検知することによって行われる。これにより、ロール紙3の両面に印刷される画像の位置がずれることを防ぐ。
なお、検知マーク51をロール紙3に事前に印刷しておくことも可能であることを先に述べたが、この場合は、上述したロール紙3の下面(第2の面)に印刷を行う時だけでなく、ロール紙3の上面(第1の面)に印刷を行う場合も、センサによって印刷開始位置を定めることが望ましい。すなわち、事前に印刷された所定の検知マーク51をセンサが検知するとき、あるいは検知マーク51をセンサが検知した後所定量搬送して、ロール紙3の印刷画像の印刷開始位置がサーマルヘッド11aの位置に来るようにしておく。このようにすると、ロール紙3の上面(第1の面)に印刷を行う時点でより正確に印刷画像の位置を定めることができる。結果、両面での印刷画像の位置合わせをより正確に行うことができる。ロール紙3の先端を検知するセンサを用いる場合も同様である。
これらの場合についても、センサの配置は上述したように様々に定め得る。
このようにして、所定の数の画像をロール紙3の下面(第2の面)に印刷し、両面印刷が終了すると、図4(f)に示すように、カッタ5で画像が印刷された領域に合わせてロール紙3を切断する。なお、印刷した画像の量に応じて、ロール紙3を引き戻した後ロール紙3を切断するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、熱転写方式によってロール紙の両面に印刷を行う両面印刷方法等を提供することができる。
また、印刷の際はニップローラ15a(15b)とプラテンローラ13とでロール紙3を挟持しながら搬送を行うので、確実な搬送が可能である。加えて平滑な表面を有するニップローラの使用により、ロール紙3の表面に凹凸を生じさせることがない。
また、検知マーク51を検知することによって、印刷の際の両面の画像の位置合わせを正確に行うことができる。
本実施形態の両面印刷方法では、印刷の際にニップローラ15a(15b)でロール紙3を挟持しながら熱転写シート7a(7b)とともに搬送したが、印刷の際にロール紙3を挟持して搬送する方法はこれに限らず、クランプを用いて行うこともできる。その例を示したものが図6である。
図6(a)は、ロール紙3の上面(第1の面)に印刷を行う工程と、ロール紙3の下面(第2の面)に印刷を行う工程の両方で、クランプ(クランプ53a、53b)とプラテンローラ13とでロール紙3の先端を挟持しながらロール紙3の搬送を行うものである。
この場合でも、印刷の手順はニップローラ15a(15b)とプラテンローラ13でロール紙3を挟持して行う上述の実施形態のものとほぼ同様である。ロール紙3の上面(第1の面)に印刷を行うときはクランプ53aとプラテンローラ13でロール紙3を挟持し、ロール紙3の下面(第2の面)に印刷を行うときはクランプ53bとプラテンローラ13でロール紙3を挟持しながら、ロール紙3の搬送を行う。クランプ(クランプ53a、53b)を用いてロール紙3を挟持する場合、より正確にロール紙3の保持を行うことができるので、搬送量の制御のみで両面の印刷画像の位置合わせを正確に行うことができる。
よって、両面の印刷画像の位置合わせについてセンサ17を用いることが必要でなく、両面印刷装置1の構成としてセンサ17が必要でない。さらに、ロール紙3の上面(第1の面)に印刷を行う際に検知マーク51を形成することも必要でなくなる。
また、クランプは、必ずしも2つ要るというわけではなく、ロール紙3の上面(第1の面)に印刷を行う工程と、ロール紙3の下面(第2の面)に印刷を行う工程の両方で、同じクランプを用いてロール紙3を保持するようにすることもできる。
また、図6(b)は、ロール紙3の上面(第1の面)に印刷を行うときはニップローラ15aとプラテンローラ13でロール紙3を挟持し、ロール紙3の下面(第2の面)に印刷を行うときはクランプ53bとプラテンローラ13でロール紙3の先端を挟持しながらロール紙3の搬送を行うものである。
この場合でも、印刷の手順はニップローラ15a(15b)とプラテンローラ13でロール紙3を挟持して行う上述の実施形態のものとほぼ同様である。また、ロール紙3の下面(第2の面)に印刷を行う工程でクランプ53bを用いることにより、より正確にロール紙3の保持を行うことができるので、搬送量の制御のみで両面の印刷画像の位置合わせを正確に行うことができる。
よって、この場合もセンサ17やロール紙3の上面(第1の面)に印刷を行う際に検知マーク51を形成することが必要でなくなる。
また、これとは逆に、ロール紙3の上面(第1の面)に印刷を行うときはクランプとプラテンローラ13でロール紙3の先端を挟持し、ロール紙3の下面(第2の面)に印刷を行うときはニップローラとプラテンローラ13でロール紙3を挟持しながらロール紙3の搬送を行うようにすることもできる。
この場合でも、印刷の手順はニップローラ15a(15b)とプラテンローラ13でロール紙3を挟持して行う上述の実施形態のものとほぼ同様である。ただし、ロール紙3の下面(第2の面)に印刷を行う工程では、両面の印刷画像の位置合わせを正確に行うために、センサ17及びロール紙3の上面(第1の面)に印刷を行う際に検知マーク51を形成することが必要になる。ただし、このときセンサ17にかえて上述したロール紙3の先端を検知するセンサを用いた場合は検知マーク51を形成することは必要でなくなる。
サーマルヘッド11a(11b)により印刷する画像に応じた熱をロール紙3に加える際、両面での印画率(色材等を転写する面積)の差や画像の濃度差により、多孔ポリプロピレンフィルム27等の熱収縮作用でロール紙3が一方の面を内側としてカールする可能性がある。これは後述するロール紙3を用いた製本等において好ましくないため、上記説明した両面印刷装置1にカール矯正機構(不図示)を設け、両面印刷装置1により両面印刷を行い切断したロール紙3のカールを当該カール矯正機構で除去するようにしてもよい。または両面印刷を行ったロール紙3を切断する前にカール矯正機構でカールの除去を行ってもよい。このカール矯正機構は、カールを矯正できる方向、すなわちカールの向きと逆方向に応力を付与できるものであればよく、例えば、搬送ガイドやローラーを用いた搬送機構、ローラーで加熱・加圧する機構、等を用いることができる。
また、両面印刷装置1と製本機を組み合わせ、上記の両面印刷方法で印刷を行ったロール紙を用いてフォトブック等の製本物を作成することができる。即ち、図7(a)に示すように、両面印刷装置1と製本機100を組み合わせ、両面印刷装置1により両面印刷を行い切断したロール紙3を製本機100に搬送し、製本機100で製本しフォトブック等の製本物を作成して出力する。
このような製本機100としては、例えば図7(b)に示すように、ロール紙を折りたたむ折り機構200、ロール紙をホチキスや製本テープ、背表紙、糊等で綴じる綴じ機構300、ロール紙を化粧断裁する裁断機構400等を備えるものを用いることができる。これらの機構としては、既知のものを使用できる。
製本機100による製本方法の例を説明すると、まず、ロール紙3に両面印刷を行い製本後の製本物の1枚(例えば1つの画像印刷領域)ごとに切断した後、図8(a)に示すように、綴じ機構300により、切断したロール紙61の位置を揃えて重ね合わせ、重ねたロール紙61の一辺をホチキス65で綴じる。次に、裁断機構400により、綴じた辺と対向する辺を裁断線69で裁断してフォトブック70(製本物)として製本する。裁断機構400による裁断後に綴じ機構300によりロール紙61を綴じてもよい。また、綴じ機構300は、一辺をリング綴じするようなものであってもよい。また、折り機構200により、綴じた辺の近傍を折り線63で折るようにしてもよく、これにより製本後のフォトブックが開きやすくなる。また、裁断機構400では、ロール紙61の複数の辺を裁断するようにしてもよい。
また、図8(b)に示すように、綴じ機構300では、重ねたロール紙61の一辺を製本テープ67により綴じてもよい。
また、綴じ機構300では、図9(a)に示すような表紙71(裏表紙含む)を用いてロール紙61を綴じてもよい。表紙71としては、例えば両面印刷装置1で印刷を行ったロール紙3を用いることができる。このロール紙3は、製本物の最初と最後のページにあたる2枚分(例えば2つの画像印刷領域分)と、製本物の背にあたる背表紙の幅を含む長さで切断する。背表紙の幅は、紙の厚み(例えば200ミクロン)に製本物の枚数をかけた長さに2mmから5mm程度の長さを加えたものとすることができる。ロール紙3を切断する長さは制御部(不図示)にて制御することができる。なお表紙71として別の用紙を用いてもよい。
綴じ機構300は、図9(b)に示すように、表紙71で背表紙72の部分に糊付けして糊付部75を形成し、重ねたロール紙61の一辺を糊付部75で接着して綴じる。この糊としては、例えばEVA系ホットメルト接着剤、ポリウレタン系接着剤、アクリル系接着剤等を用いることができる。この際、図9(a)、(b)に示すように、背表紙72の両脇を折り線73とし、折り機構200により折る。なお、重ねたロール紙61の端部に糊付けして表紙71の背表紙72を接着して綴じてもよい。
また、表紙71(ロール紙3)の背表紙72には、図9(c)に示すように、両面印刷装置1により予め製本物のタイトル等の印刷を行ってもよく、また、図9(d)に示すように、ロール紙61で、糊付部75で糊付される端部76を不図示の研磨手段で予め粗く削るようにしてもよい。これにより、ロール紙61の、糊付部75での接着性が増す。
また、両面印刷したロール紙3を、製本後の製本物の複数枚(例えば連続した複数の画像印刷領域)ごとに切断したものを用いて、これを折りたたんで製本を行うこともできる。
この際の製本方法の例を説明すると、まず折り機構200により、図10(a)に示すように、切断後のロール紙81を山折り線83a、谷折り線83bの折り線で蛇腹状に折りたたむ。その後、綴じ機構300により、図10(b)に示すように、山折り線83aの近傍に糊付けして糊付部75を形成し、図10(c)に示すように、糊付部75に背表紙87を接着して折りたたんだロール紙81の一辺を綴じる。さらに裁断機構400により、折りたたんだロール紙81で綴じた辺と対向する辺(谷折り線83bに対応する)を裁断線69で裁断して製本する。これによって、図8(b)で製本テープ67の代わりに背表紙87で綴じた製本物が得られる。もちろん、背表紙87と糊付部75を用いる代わりにホチキス綴じやリング綴じとしてもよい。
綴じ機構300では、図10(d)に示すように、前述した表紙71(裏表紙含む)を用いて、折りたたんだロール紙81の糊付部75で表紙71の背表紙部分を接着して綴じることもできる。表紙71の背表紙部分に糊付けして折りたたんだロール紙81の一辺を接着して綴じてもよい。更に、図10(e)のように、接着部分が設けられた製本テープ67を用いて前述のように綴じたり、表紙89と裏表紙91として別に印刷した(製本物の1枚分の長さの)ロール紙等を重ね合わせて綴じたりしてもよい。また、上述したものと同様、ロール紙81の糊付けされる端部を予め粗く削るようにして、綴じる際のロール紙81の接着性を向上させることもできる。
綴じ機構300により一辺を綴じたり、裁断機構400によりその対向する辺を裁断したりして製本する際には、ロール紙3への両面印刷は、その綴じ代や、裁断線69により裁断される裁断部の大きさに応じて、画像印刷領域の間に余白を設けておくようにすることが望ましい。例えば図11に示すように、製本時に糊付け等が行われ綴じ代93となる部分、および製本時に裁断線69で裁断される裁断部95には余白を設けるようにしておく。これらは制御部(不図示)で制御されるよう予め定めておくようにすることができる。また、綴じ代93や裁断部95の幅は同じであるとは限らない。さらに、綴じ代93等を余白とする代わりに、前述の両面印刷の際に両面印刷装置1にてグレー等の薄い色での印刷を行うようにしてもよい。これにより、フォトブック等の製本物のページを開いたときに、白い部分が目立つことがなくなる。
他の製本方法として、図12(a)に示すように、折り機構200でロール紙81を折りたたむ際に、製本時に綴じる辺とこれに対向する辺の間で、短い間隔でロール紙81を折る部分を設け、一辺を綴じるとともに対向する辺を裁断して製本を行うこともできる。
あるいは、図12(b)に示すように、折りかえし部分が製本物で綴じる辺とこれに対向する辺の間で形成されるように所定の長さで切断して折り機構200で折りたたんだロール紙81に、製本物の1枚ごとに切断したロール紙61を重ねて綴じ、裁断機構400での裁断を省略して製本を行うこともできる。
このようにして、図12(c)に示すようにページの一部を長くしたフォトブック70を作成し出力して、製本サイズに変化を持たせることができる。この長くしたページに1枚の画像を印刷することなどできる。なお製本サイズに変化を持たせる方法はこれらに限るものでもない。
さらに、図12(d)に示すように、折り機構200により、製本物の複数枚(例えば連続した複数の画像印刷領域)ごとに切断したロール紙を蛇腹状に折りたたみ、綴じ機構300により、折りたたんだロール紙81の辺(山折り線83aと谷折り線83bに対応する)の間をホチキス97等で綴じて、裁断機構400により、折りたたんだロール紙81の辺を裁断線69で裁断し、折り機構200により、ホチキス97等で綴じた位置を折り線99としてロール紙81をさらに折ることにより、図12(e)に示すようなフォトブック70を得るようにすることもできる。
さて、本実施形態の印刷手順は、両面印刷装置1の制御部を介して制御することができるが、制御方法は、一回の搬送で片面に印刷できる最大印刷枚数等によって定めることができる。
制御部が行う印刷制御の例を説明する。なお、この制御方法は、フォトブックを作成する製本方法に応じて、前述した製本物の1枚ごとにロール紙3を切断したものを用いて製本する枚葉タイプ、製本物の複数枚ごとにロール紙3を切断したものを用いて製本する連続紙タイプの両者で適用可能である。また、マニュアルにて制御してもよいし、オート制御としてもよい。
例えば、フォトブック等を作成する目的で、M枚の画像を印刷するとする。このとき、一回の搬送で片面に印刷できる最大印刷枚数をN枚とする。このとき、制御部はM/(2・N)を計算し、商Aと余りBを求める。これより、両面印刷装置1がロール紙3に両面印刷をA回繰り返して行うこととする。この後、残ったB枚の画像を印刷してゆく。残りのB枚の画像は、例えばロール紙3の第1の面あるいは第2の面に一枚ずつ印刷して行くことができる。
これを具体例を挙げて説明する。ページ順にa、b、c、d、e、f、gなる7枚の画像(制御部のメモリに記憶される)をロール紙3に印刷することを考える。また、一回の搬送で片面に印刷できる最大印刷枚数を2枚とする。このとき、M/(2・N)の商Aは1、余りBは3となる。
このときの印刷手順を説明すると、以下のようになる。すなわち、まずロール紙3の第1の面にa、cの二枚の画像をこの順に印刷した後、ロール紙3の第2の面にb、dの二枚の画像をこの順に印刷する。これで両面印刷が1回行われ(A=1)、e、f、gの3枚の画像が余ることになる(B=3)。この後は、e、f、gの画像をこの順にロール紙3の第1の面あるいは第2の面に一枚ずつ印刷することができる。
一回の搬送で片面に印刷できる最大印刷枚数を2枚と想定しているので、BについてさらにB/2を計算し、商Cと余りDを求め、C=1の場合、Dをロール紙3の第2の面に最後に1回印刷する枚数とすることもできる。C=0の場合、Dは第1の面に最後に1回印刷する枚数となる。このとき、余りDが0の場合は全て両面印刷が行われている状態で、余りDが1の場合はロール紙3の第2の面の最後の一枚分の画像が印刷されない状態でロール紙3を切断することになる。
なお、枚葉タイプや連続紙タイプ等の製本方法に応じた制御としては、例えばロール紙3への画像の印刷順(例えば上記のa、b、c、d、e、f、g)を、例えば枚葉タイプや連続紙タイプの製本方法に応じて予め並び替える等して制御でき、以降上記の最大印刷枚数等に応じた印刷制御を同様に行うことができる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る両面印刷方法等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………両面印刷装置
3………ロール紙
5………カッタ
7a、7b………熱転写シート
9a、9b………熱転写シート供給ロール
10a、10b………熱転写シート巻取ロール
11a、11b………サーマルヘッド
13………プラテンローラ
15a、15b………ニップローラ
17………センサ
53a、53b………クランプ
100………製本機

Claims (7)

  1. 熱転写方式によってロール紙の両面に印刷を行う両面印刷方法であって、
    第1の熱転写シートの色材層が設けられた面と前記ロール紙の第1の面が接するとともに前記ロール紙の第2の面がプラテンローラに接するように、前記プラテンローラと第1のサーマルヘッドの間で前記第1の熱転写シートと前記ロール紙を重ね合わせて圧接し、前記第1の熱転写シートと前記ロール紙を搬送するとともに前記第1のサーマルヘッドを画像データに応じて発熱させ、前記第1の熱転写シートの色材層の色材を前記ロール紙の前記第1の面に転写し、前記ロール紙の前記第1の面に画像の印刷を行う第1の印刷工程と、
    前記ロール紙を前記プラテンローラから引き戻し、前記プラテンローラと前記ロール紙の前記第1の面が接するように、前記ロール紙の搬送経路を変化させて、前記プラテンローラ側に搬送する搬送工程と、
    第2の熱転写シートの色材層が設けられた面と前記ロール紙の前記第2の面が接するとともに前記ロール紙の前記第1の面がプラテンローラに接するように、前記プラテンローラと第2のサーマルヘッドの間で前記第2の熱転写シートと前記ロール紙を重ね合わせて圧接し、前記第2の熱転写シートと前記ロール紙を搬送するとともに前記第2のサーマルヘッドを画像データに応じて発熱させ、前記第2の熱転写シートの色材層の色材を前記ロール紙の前記第2の面に転写し、前記ロール紙の前記第2の面に画像の印刷を行う第2の印刷工程と、
    を含むことを特徴とする両面印刷方法。
  2. 前記第1の熱転写シート、もしくは前記第2の熱転写シートの色材層の色材を前記ロール紙に転写する際、前記ロール紙の搬送は、前記プラテンローラとニップローラとで前記ロール紙を挟持しながら行うことを特徴とする請求項1に記載の両面印刷方法。
  3. 前記第1の熱転写シート、もしくは前記第2の熱転写シートの色材層の色材を前記ロール紙に転写する際、前記ロール紙の搬送は、プラテンローラとクランプとで前記ロール紙を挟持しながら行うことを特徴とする請求項1に記載の両面印刷方法。
  4. 前記第1の印刷工程において、前記ロール紙の前記第1の面に画像の印刷を行うとともに前記ロール紙の前記第1の面に検知マークを形成し、
    前記第2の印刷工程において、前記第2の熱転写シートの色材層の色材を前記ロール紙に転写する際、前記ロール紙の搬送は、前記プラテンローラとニップローラとで前記ロール紙を挟持しながら行い、前記検知マークをセンサが検知することによって、前記ロール紙の前記第2の面に印刷される画像の位置を前記第1の印刷工程で前記ロール紙の前記第1の面に印刷された画像の位置に合わせることを特徴とする請求項1に記載の両面印刷方法。
  5. 前記第2の印刷工程において、前記第2の熱転写シートの色材層の色材を前記ロール紙に転写する際、前記ロール紙の搬送は、前記プラテンローラとニップローラとで前記ロール紙を挟持しながら行い、前記ロール紙の先端をセンサが検知することによって、前記ロール紙の前記第2の面に印刷される画像の位置を前記第1の印刷工程で前記ロール紙の前記第1の面に印刷された画像の位置に合わせることを特徴とする請求項1に記載の両面印刷方法。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の両面印刷方法で印刷を行ったロール紙を用いて製本を行う製本工程を含むことを特徴とする製本方法。
  7. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の両面印刷方法に用いる印刷装置。
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