JP2005075628A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の複雑化を招くことなく、表裏両面に画像が形成されたカードや、ページの両面に画像が形成された簡易アルバムを自動的に容易に製作する。
【解決手段】記録媒体に画像を記録する画像記録手段と、画像が記録された記録媒体の、所定の位置に折り目を付ける折り目付与手段と、前記折り目が付された記録媒体を、その折り目で折り曲げて、前記記録媒体の画像が記録されていない面同士を貼り合わせる貼り合わせ手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像形成装置に係り、特に、画像を記録した記録媒体に折り目を付けて、裏面を貼り合わせることにより、両面に画像が記録されたカード、あるいはそれらを冊子状に綴じた形の簡易アルバムを作成することのできる画像形成装置に関する。
従来から、写真方式あるいはインクジェット方式により画像記録媒体に画像を形成することが広く行われている。しかし近年では、単にこのように記録媒体に画像を形成して、いわゆる写真プリントとして出力するだけでなく、画像を形成した記録媒体を用いて、複数の画像(写真プリント)を冊子状にしたものや、簡易アルバムを作成して出力するようにしたものが考えられている。
例えば、大きさの等しい複数枚の写真プリントの少なくとも一端を揃え、写真プリントの一端同士を接着することにより、現像処理された写真プリントの一辺を接着して、冊子状にしたり、アルバムの透明シートで区分けされた小袋に写真プリントを挿入してアルバムを作成したりするものが提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
また、記録媒体にインクジェット記録を行うと同時に、記録媒体の一端の綴り位置に接着剤吐出ヘッドにより接着剤を塗布して、これらの記録媒体を複数重ね合わせて接着することにより冊子を作成するようにするものも提案されている(例えば、特許文献2等参照)。
特開平6−266087号公報 特開2002−187269号公報
しかしながら、上述したように画像を記録した記録媒体を用いて冊子等を作成する場合、そのページの両面に画像を形成するような場合を想定すると、片面に画像を記録したシートを互いに裏面同士で貼り合わせる等の手間がかかるという問題がある。また、このように片面に画像が記録されたシートを貼り合わせてページの両面に画像を形成するのではなく、シートの両面に直接画像を記録しようとすると、例えば記録ヘッドを記録媒体の表裏両面に配置することが考えられるが、このような場合、写真同等画質で表裏両面に画像を形成するためには、表裏共に専用の表面性を有する用紙を使用しなければならない。
しかし、この場合、記録媒体の表裏両面に画像を形成しているため、インク付着による汚れや感光面への傷の問題があり、装置内における記録媒体のペーパーハンドリングに十分な配慮を必要とするという問題がある。
また、前記特許文献1に記載のものでは、現像処理した後、最後に1枚ずつにカットされた複数の写真プリントを揃えて、その一方の側面に接着剤を塗布して接着し、冊子状のアルバムを作製するようにしているため、装置構成が複雑になるとともに、冊子状のアルバムも、一方のページにしか画像が形成されず、また、シートの厚み分のみに接着剤が塗布されて接着されているだけであり、冊子を開き難く、また接着強度も弱く、無理に開こうとすると冊子がばらばらになってしまう虞があるという問題がある。
また、前記特許文献2に記載のものでは、記録媒体の一方の端部に接着剤塗布用の、いわゆる「 のりしろ」を必要とするため、記録媒体の無駄が多く、さらに冊子の一方のページにしか画像が形成されないという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、装置の複雑化を極力招くことなく、表裏両面に画像が形成されたカードや、ページの両面に画像が形成され、冊子状に綴じられた簡易アルバムを自動的に容易に作成することのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、記録媒体に画像を記録する画像記録手段と、画像が記録された記録媒体の、所定の位置に折り目を付ける折り目付与手段と、前記折り目が付された記録媒体を、その折り目で折り曲げて、前記記録媒体の画像が記録されていない面同士を貼り合わせる貼り合わせ手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明によれば、画像が記録された記録媒体に折り目を付けて、その折り目で折り曲げて、画像が記録されていない面(裏面)同士を貼り合わせるようにしたため、両面に画像が形成されたカードやページの両面に画像が形成された簡易アルバムを、装置構成をそれほど複雑化することなく、容易に作成することができる。
このとき、前記貼り合わせ手段は、加熱手段を備え、前記記録媒体を貼り合わせるとき、同時に加熱処理を施すことが好ましい。これにより、例えば、画像をインクを用いて記録した場合に、貼り合わせと同時に表面インクの乾燥処理や顔料インクの光沢化処理等をも行うことができる。
また、前記画像形成装置は、さらに、前記記録媒体の所定の折り目を付与する位置に目印を付ける目印付与手段と、前記記録媒体に付けられた目印を検出する目印検出手段を備え、前記折り目付与手段は、前記目印検出手段の検出信号に基づいて前記記録媒体に折り目を付与することを特徴とする。これにより、折り目を付けるべき位置に正確に折り目を付けることができる。
また、前記記録媒体として、画像が記録される面の反対側の面に、予め接着剤が塗布された記録媒体を用いることが好ましい。これにより、後から接着剤を塗布するための装置を設置する必要がなく、その分装置を複雑化せずにすむ。
また、前記画像形成装置は、さらに、前記記録媒体の画像が記録される面の反対側の面に接着剤を塗布する接着剤塗布手段を備えたことを特徴とする。これにより、後から接着剤を塗布することができ、普通紙や感光紙等でも用いることができる。
前記接着剤は、熱硬化性接着剤であることが好ましい。これにより、接着剤が記録媒体の他の部分に付着したり、装置の各部に付いても、記録媒体が変な形で接着されてしまったり、装置の動作に影響を与えるようなことはない。
また、前記画像記録手段は、インクジェット記録手段であることを特徴とする。インクジェット記録手段であれば、写真方式のように、記録媒体を現像液や定着液に通したりする必要がないため、記録媒体のハンドリングが容易である。
以上説明したように、本発明に係る画像形成装置によれば、両面に画像が形成されたカードやページの両面に画像が形成された簡易アルバムを、装置構成をそれほど複雑化することなく、容易に作成することが可能となる。
以下、添付図面に従って、本発明に係る画像形成装置について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態としての、インクジェット記録方式により画像記録を行うインクジェットミニラボの概略構成を示す全体構成図である。
図1に示すように、インクジェットミニラボ(画像形成装置)10は、主に、記録媒体供給部12、裏印字部14、画像記録部16、折り目付与部18、貼り合わせ部20および所定の搬送経路で記録媒体を搬送する搬送手段とを有し、これらがハウジング22の所定位置に配置されて構成されている。
このようなインクジェットミニラボ10は、記録媒体Pを所定長さにカットし、裏印字を行い、画像を記録した後、所定位置で折り目を付与し、その折り目で折り曲げるとともに画像が記録されていない面同士を貼り合わせて、両面とも画像が記録されたカード、あるいは冊子状の簡易アルバムとして排出するものである。
搬送手段は、搬送ローラ対や搬送ガイド等で構成される、公知のシート状物の搬送手段であり、記録媒体供給部12から供給された記録媒体Pを裏印字部14、画像記録部16、折り目付与部18、貼り合わせ部20の順で搬送するものである。
記録媒体供給部12は、記録媒体Pを裏印字部14に供給する部位で、長尺なロール紙(連続用紙)を巻き回してなる記録媒体ロールを収容するマガジン24やシート状のカット紙が積層装填されたシートカセット26から構成される。ロール紙のマガジン24とシートカセット26は、そのどちらか一方のみを用いてもよいし、両方を併用してもよい。ただし、詳しくは後述するが、簡易アルバム作成の場合には、ロール紙が必要となる。また、図では2つのマガジン24が示されているが、これら複数のマガジン24には、紙幅や紙質等の異なる記録媒体Pを装填するようにしてもよい。
また、本実施形態で用いる記録媒体Pとしては、裏面(画像を記録する面とは反対側の面)に熱硬化性接着剤を塗布したペーパを用いるものとする。これにより、ペーパ表面のインク乾燥、または顔料インクを用いた場合の光沢化処理に伴う加熱圧着とともに表裏の貼り付けができるからである。熱硬化性接着剤の記録媒体Pへの塗布は、予め塗布された記録媒体Pをインクジェットミニラボ10に装填するようにしてもよいし、インクジェットミニラボ10中に接着剤塗布手段を設けて、貼り合わせ前の任意の時点で塗布するようにしてもよい。接着剤塗布手段としては、接着剤塗布用のローラを設けてローラを介して塗布するようにしてもよいし、インクジェットヘッドのような吐出ヘッドを用いて塗布するようにしてもよい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図に示すように裁断用のカッター28が設けられており、カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。図示例においては、ギロチンタイプのカッター28が表示されているが、本発明はこれには限定はされず、ロータリーカッター等の各種の切断手段が利用可能である。また、ロール紙を正確な位置でカットするために、ロール紙を検出するためのセンサ30が設けられている。なお、シート状のカット紙を用いる場合には、カットは不要であり、シートカセット26から搬送ローラによって引き出されたカット紙は、センサ30及びカッター28を通らずに裏印字部14へ搬送されるようになっている。また、記録媒体Pは、裏印字部14に搬送される前段にループ形成部32が設けられている。
裏印字部14は、記録媒体Pの裏面(画像が記録される面とは反対側の面)に裏印字、いわゆるバックプリントを記録するものである。裏印字を行う印字手段も特には限定はされず、ドットインパクトプリンタ、インクジェットプリンタ等各種のプリント手段が利用可能である。また、本実施形態においては、裏印字部14において、記録媒体Pに折り目を付ける位置に目印を付与するようにしている。この目印を付ける位置は、前述したセンサ30の検出信号を用いて特定するようにすればよい。なお、裏印字部14は、図示例においては画像記録部16の前段に設けられているが、その設置位置はこれに限定されるものではなく、例えば、画像記録部16の後段でもよい。
画像記録部16は、記録媒体P(の表面)に画像を記録するものであり、印字ヘッド34、インク貯蔵/装填部36、吸着ベルト搬送部38とを有して構成されている。印字ヘッド34は、インクの色ごとに設けられた複数のインクジェットヘッドを有しており、そのノズルから各色のインクを記録媒体Pに向かって吐出して画像を記録するものである。インク貯蔵/装填部36は、印字ヘッド34の各インクジェットヘッドに供給する各色のインクを貯蔵しておく部位である。
吸着ベルト搬送部38は、印字ヘッド34のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録媒体Pの平面性を保持しながら記録媒体Pを搬送するものであり、ローラ39a、39b間に無端状のベルト40が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字ヘッド34のノズル面に対向する部分が水平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト40は、記録媒体Pの幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引孔が形成されている。また、ローラ39a、39b間に掛け渡されたベルト40の内側において、印字ヘッド34のノズル面に対向する位置には吸着チャンバ41が設けられており、この吸着チャンバ41をファン42で吸引して負圧にすることによってベルト40上の記録媒体Pが吸着保持される。
画像記録部16の後には、また記録媒体Pのループ形成部44が設けられている。また、その後段には、インクジェット記録方式によるインク吐出により記録された画像面を乾燥させるための加熱ファン46が設けられている。画像面の乾燥手段としては、記録後のインクが乾燥するまでは記録面と接触することは避けたほうが好ましいので、このように熱風を吹き付ける方式が好ましい。加熱ファン46の後段には、折り目付与部18が設けられている。
折り目付与部18は、記録媒体Pの所定位置に、それぞれ谷折用の折り目、山折用の折り目を付けるための押圧手段48a、48bを有している。また、折り目付与部18の前段には、裏印字部14で付与された折り目位置を示す目印を検出するためのセンサ50と、必要に応じて記録媒体Pをカットするためのカッター52が設けられている。このように予め折り曲げ位置に折り目を付与することにより、折り曲げたい箇所で確実に折り曲げることが可能となる。
貼り合わせ部20は、折り目の付けられた記録媒体Pを、折り目で折り曲げて画像の記録されていない面同士を張り合わせるものであり、加熱ドラム54と、可動ガイド56と、可動ニップローラ58とから構成される。
加熱ドラム54は、内部に加熱手段を有し、可動ニップローラ58との間に記録媒体Pを挟み込み、回転しながら記録媒体Pを加熱しつつ圧力を加えて、記録媒体Pの画像が記録されていない面同士を貼り合わせるものである。可動ガイド56は、支軸56aの回りに回動可能であり、記録媒体Pがその上を搬送されて、丁度山折の折り目の位置が来たときに支軸56aの回りに回動し、記録媒体Pを下から上へ持ち上げて記録媒体Pの画像が記録されていない面同士をくっつけながら記録媒体Pを加熱ドラム54に押し付けるようになっている。
可動ニップローラ58は、記録媒体Pを貼り合わせる際、記録媒体Pを加熱ドラム54に押し付けるものであり、支軸58aと、腕部58bと、ローラ部58cとから構成される。腕部58bは、支軸58aの周りを、ローラ部58cが記録媒体Pを加熱ドラム54に押し付ける位置と、記録媒体Pを加熱ドラム54から解放する位置との間を回動可能である。
貼り合わせ部20の後段には、搬送ベルトコンベア60が設けられており、画像記録され冊子状の簡易アルバムに形成された記録媒体Pを第1集積部62に排出するようになっている。また一方、図に示すように、排出ローラ64が別方向に設けられており、例えばカード状に形成された記録媒体Pを第2集積部66に排出するようになっている。
以下、本画像形成装置(インクジェットミニラボ)10により、ロール紙から簡易アルバムを作成する場合について図を参照しながら順を追って説明する。
図2〜図9に、インクジェットミニラボ10のうち、特に簡易アルバム作成に関係する、画像記録部16以降の、折り目付与部18、貼り合わせ部20を中心に、記録媒体Pの流れを示す。ただし、これらの図においては、裏印字部14は図示を省略している。また、その他これらの図において図示を省略した部材については適宜図1を参照することとする。
まず、図2に示すように、画像記録部16で画像を記録された長尺ロールの記録媒体Pの先端部が折り目付与部18へ搬送されてくると、センサ50で記録媒体Pを検出する。
次に、図3において、センサ50が記録媒体Pの先端を検出してから所定長搬送されたところで、記録媒体P先端の不要部分をカッター52でカットする。
次に、図4に示すように、記録媒体Pの裏面(画像が記録されない側の面)に裏印字部14(図1参照)によって印字された折り目位置を示す目印をセンサ50が検出してから、所定長だけ記録媒体Pが搬送されたところで、記録媒体Pを停止させ、折り目付与部18の山折用の押圧手段48bにより、記録媒体Pの折り目位置において山折用の折り目を付与する。すなわち、図4の折り目付与部18の下側に記録媒体Pの状態を示したように、記録媒体Pの最初の画像1コマ分P1だけ搬送した位置に山折用の折り目K1が付与される。
次に、図5に示すように、山折用の折り目K1を付与した後、再度記録媒体Pを所定長搬送したところで記録媒体Pを停止して、今度は谷折用の押圧手段48aによって記録媒体Pに谷折用の折り目を付与する。すなわち、図5の装置構成の下側に記録媒体Pの状態を示したように、記録媒体Pの山折用の折り目K1の後、第2の画像コマ分P2だけ搬送した位置に谷折用の折り目K2が付与される。この後、以下説明するように、画像コマP1と画像コマP2の裏側同士が貼り合わされ、画像コマP1と画像コマP2とが両面を形成することとなる。
次に、図6に示すように、折り目K1等の付与された記録媒体Pを、折り目K1が可動ガイド56の先端部の真下に来るまで搬送する。
そして、図7に示すように、記録媒体Pの山折用の折り目K1が可動ガイド56の先端の真下に来たときに、可動ガイド56を支軸56aの周りに回動して、下から記録媒体Pの折り目K1が上に持ち上がるように支持しながら記録媒体Pを上へ持ち上げていく。このとき、可動ニップローラ58も支軸58aの周りに回動してローラ部58cを加熱ドラム54に押し当てて、折り目K1を頂点として記録媒体Pを加熱ドラム54とローラ部58cの間に挟み込んでいく。
図8に示すように、記録媒体Pを加熱ドラム54と可動ニップローラ58のローラ部58cで挟み込んだまま加熱ドラム54とローラ部58cを回転させて、加熱ドラム54から熱を加えつつ、記録媒体Pを圧着する。このときの記録媒体Pの状態を、装置構成の下に示すように、記録媒体Pは、折り目K1において山折に折られ、画像コマP1と画像コマP2の裏面同士が加熱圧着によって貼り合わされている。
最後に、図9に示すように、貼り合わせる部分の根元、すなわち次の谷折用の折り目K2の直前まで加熱圧着したら、可動ニップローラ58および可動ガイド56を解放し、貼り合わせ済みの記録媒体Pの部分を搬送ベルトコンベア60方向へ送り出す。そして、記録媒体Pを搬送し、次の山折用の折り目K3が可動ガイド56の先端にきたら図7で説明したように、可動ガイド56を上へ持ち上げて、記録媒体Pを山折用の折り目K3で折りつつ可動ニップローラ58と加熱ドラム54との間に挟み込んで記録媒体Pを加熱圧着していく。
このようにして、記録媒体Pに記録された画像P1、P2・・・等の裏面同士を貼り合わせて、記録媒体Pを、各ページの両面に画像が形成された冊子状に形成していく。また、記録媒体Pは、マガジン24から引き出されて所定長、例えば、画像20コマ分等の1件分になったところで、カッター28によって切断される。このようにして、図10に示すような冊子状の簡易アルバムが作成される。作成された簡易アルバムは、搬送ベルトコンベア60によって第1集積部62に排出される。図10に示すように、簡易アルバムは、山折用折り目K1で山折に折られて画像コマP1と画像コマP2とが裏面同士で貼り合わされて最初のページの両面を形成しており、その他のページも同様に画像が形成されている。
また、記録媒体Pの山折部については、加熱ドラム54と可動ニップローラ58で挟んで加熱圧着することにより折っているが、谷折部については、谷折用の折り目を付与するだけで特に圧力を加えて折る動作をしていないが、山折後可動ガイド56と可動ニップローラ58を解放する際、圧着され両面に画像が形成された記録媒体Pの1ページが確実に後段の搬送ベルトコンベア60側に倒れ込むように、谷折動作を行うような手段をさらに設けるようにしてもよい。
また、簡易アルバムの場合には、その中にどのような画像が含まれているのかすぐ確認できるように、一番上のページ(表紙部分)に、そのアルバムに含まれるすべての画像を小さくしてインデックス画像として並べて示すようにしてもよい。
以上、長尺のロール紙(少なくとも1件分)を用いて、冊子状の簡易アルバムを作成する場合について説明したが、次に、両面に画像を有するカードを作成する場合について説明する。
マガジン24からロール紙を引き出して画像2コマ分の長さになるようにカッター28で切断してシート状にした記録媒体Pを用いてもよいが、画像2コマ分の長さを有するシートをシートカセット26から引き出して用いてもよい。
この場合は、両面を形成する2つの画像コマの真ん中に、シートの裏面に裏印字部14によって山折用の折り目位置の目印を印字する。そして、画像記録部16において、両面を形成する画像をシートの表面に記録する。その後、センサ50で折り目位置の目印を検出したら、この場合にはカッター52でカットすることなく、折り目付与部18の押圧手段48bにより山折用の折り目を付与する。
加熱・貼り合わせ動作は上述した簡易アルバムを作成する場合の最初の1ページを作る場合と同様である。すなわち、折り目が可動ガイド56の先端部の真下に来たときに、可動ガイド56を支軸56aの周りに回動して、折り目が尖るように記録媒体(シート)を下から持ち上げて、画像が記録されていない面同士がくっつくようにして加熱ドラム54と可動ニップローラ58の間に挟み込んでいき、加熱圧着する。
カードを作成する場合には、可動ニップローラ58は解放せずに、加熱ドラム54をそのまま回転し続け、排出ローラ64により、裏面同士が貼り合わされ両面に画像が形成されたカードを第2集積部66へ排出する。
また、上記例では、簡易アルバム、カードいずれの場合も画像と画像の間に折り目をつけて折り曲げ、裏面同士を貼り合わせて両面に画像が形成されたページ(シート)を作成したが、1つの記録媒体を折って貼るようにしたため、画像が記録された別々のシートの裏面同士を貼り合わせるのと違い、貼り合わせる際にずれたりすることがなく、正確に貼り合わせることができ、ずれた部分を後でカットするような必要がない。
以上、簡易アルバムを作成する場合及びカードを作成する場合について述べたが、通常の画像を形成して出力する場合には、折り目付与部18及び貼り合わせ部20は動作させずに、画像が記録された記録媒体Pをそのまま搬送ベルトコンベア60から第1集積部62へ排出するようにすればよい。また、可動ガイド56と可動ニップローラ58を加熱ドラム54側に回動させることにより、記録媒体Pを加熱ドラム54に巻き付けて第2集積部66へ排出するようにすれば、記録媒体Pの表面インクの乾燥処理や顔料インクの光沢化処理等を行うことも可能である。
また、上記実施形態においては、画像記録はインクジェット記録方式であったが、本発明はインクジェット方式の画像記録には限定されず、電子写真や感光紙を用いた露光方式であってもよい。感光紙を用いた通常の露光方式の場合には、露光済みの感光紙を現像液や定着液の中を通すため、予め記録媒体に塗布しておく場合には、これらの液に通しても影響のないような接着剤を用いる必要がある。そうでない場合には、現像、乾燥後の最後の工程において接着剤を記録媒体に塗布するようにすればよい。
感光紙を用いる場合でも、裏印字部で折り目位置の目印を印字するのは、折り目部の前段であれば、画像記録前でもよく、その他どの段階でもよい。画像を記録し、折り位置の目印を付与し、接着剤を塗布された記録媒体を搬送し、目印をセンサで検出し、上の例と同様の折り目付与部、貼り合わせ部によって画像が記録されていない面同士を加熱圧着で貼り合わせて、両面に画像が形成されたカード、あるいは両面に画像が形成されたページから構成される冊子状の簡易アルバムを同様にして作成することができる。
また、本発明は、上述した例には限定はされず、例えば、剥離性接着剤を予め塗布したペーパを使用することにより、加熱圧着により貼り付けることにより、見開き可能な開封印刷物等の作成に応用することも可能である。
以上、本発明の画像形成装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態としての、インクジェット記録方式により画像記録を行うインクジェットミニラボの概略構成を示す全体構成図である。 図1のインクジェットミニラボにより簡易アルバムを作成する場合の、画像形成開始の様子を示す説明図である。 同じく、図1のインクジェットミニラボにより簡易アルバムを作成する場合の、記録媒体の先端部分をカットしている様子を示す説明図である。 同じく、図1のインクジェットミニラボにより簡易アルバムを作成する場合の、折り目を付与する様子を示す説明図である。 同じく、図1のインクジェットミニラボにより簡易アルバムを作成する場合の、折り目を付与する様子を示す説明図である。 同じく、図1のインクジェットミニラボにより簡易アルバムを作成する場合の、折り目が可動ガイド真下に来た様子を示す説明図である。 同じく、図1のインクジェットミニラボにより簡易アルバムを作成する場合の、山折を行っている様子を示す説明図である。 同じく、図1のインクジェットミニラボにより簡易アルバムを作成する場合の、記録媒体を加熱圧着している様子を示す説明図である。 同じく、図1のインクジェットミニラボにより簡易アルバムを作成する場合の、簡易アルバムの最初のページを圧着した様子を示す説明図である。 完成した簡易アルバムを示す説明図である。
符号の説明
10…インクジェットミニラボ(画像形成装置)、12…記録媒体供給部、14…裏印字部、16…画像記録部、18…折り目付与部、20…貼り合わせ部、22…ハウジング、24…マガジン、26…シートカセット、28…カッター、30…センサ、34…印字ヘッド、36…インク貯蔵/装填部、38…吸着ベルト搬送部、40…ベルト、41…吸着チャンバ、42…ファン、46…加熱ファン、48a、48b…押圧手段、50…センサ、52…カッター、54…加熱ドラム、56…可動ガイド、58…可動ニップローラ、60…搬送ベルトコンベア、62…第1集積部、64…排出ローラ、66…第2集積部

Claims (7)

  1. 記録媒体に画像を記録する画像記録手段と、
    画像が記録された記録媒体の、所定の位置に折り目を付ける折り目付与手段と、
    前記折り目が付された記録媒体を、その折り目で折り曲げて、前記記録媒体の画像が記録されていない面同士を貼り合わせる貼り合わせ手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記貼り合わせ手段は、加熱手段を備え、前記記録媒体を貼り合わせるとき、同時に加熱処理を施すことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置であって、さらに、前記記録媒体の所定の折り目を付与する位置に目印を付ける目印付与手段と、前記記録媒体に付けられた目印を検出する目印検出手段を備え、前記折り目付与手段は、前記目印検出手段の検出信号に基づいて前記記録媒体に折り目を付与することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記記録媒体として、画像が記録される面の反対側の面に、予め接着剤が塗布された記録媒体を用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、さらに、前記記録媒体の画像が記録される面の反対側の面に接着剤を塗布する接着剤塗布手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記接着剤は、熱硬化性接着剤であることを特徴とする請求項4または5に記載の画像形成装置。
  7. 前記画像記録手段は、インクジェット記録手段であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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