JP5545020B2 - 画像形成システム、および画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、利用者からの注文を受け付け、受像紙に画像を形成する画像形成システムに関する。
近年、シールプリント等では、昇華転写した画像にホログラムの転写を行い、受像紙に画像を形成し印画物を作成する手法が用いられているものがある。これにより、印画物の意匠性を向上させることが可能である。
これらの印画物は、例えば2つのサーマルヘッドを有するプリンタを用いて、1ヘッド目でY(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)の色材、および保護層が面順次に設けられた熱転写シートを用いて受像紙に転写を行い、Y、M、Cの色材を用いて画像を形成し保護層を転写した後、2ヘッド目でホログラム層を設けたホログラム熱転写シートを用いて受像紙にホログラムの転写を行う。特許文献1には、このような画像およびホログラムの転写を行う方法の一例が示されている。
特開2003−136770号公報
ところで、2ヘッド目で転写するホログラム熱転写シートは、用紙の1枚ごとに、当該用紙の搬送長さに合わせて転写とともに送り出される。即ち、用紙のごく一部のみに転写し、多くの部分を使用しなかった場合でもホログラム熱転写シートは用紙の1枚分送り出され、残った箇所を再び利用することはない。しかしながら、ホログラム熱転写シートは高価であり、これを効率よく使用することが求められる。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、ホログラム熱転写シート等を効率良く使用する画像形成システム等を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために第1の発明は、第1画像を受像紙に形成する第1の画像形成手段と、第2画像を、転写材を搬送しながら前記第2画像に応じて前記受像紙に転写することにより、前記第1画像が形成された前記受像紙に形成する第2の画像形成手段と、前記第2画像を前記受像紙に形成する際に、前記転写材に検知マークを形成する検知マーク形成手段と、新しく形成する前記第2画像と既に形成した前記第2画像の転写部分が重複するか否かを判定する重複判定手段と、を具備し、前記第2の画像形成手段は、前記重複判定手段での判定結果に応じて、新しく形成する前記第2画像と既に形成した前記第2画像との間で転写部分が重複しないものがある場合には、前記既に形成した前記第2画像を形成する際に用いた転写材の領域を用いて、前記新しく形成する前記第2画像を前記受像紙に形成し、新しく形成する前記第2画像と既に形成した前記第2画像との間で転写部分が重複しないものがない場合には、前記既に形成した前記第2画像を形成する際に用いた転写材の領域を用いずに、前記転写材の未使用領域を用いて、前記新しく形成する前記第2画像を前記受像紙に形成し、前記検知マークは、前記第2画像の種類によって異なることを特徴とする画像形成システムである。
第1の発明の画像形成システムは、前記第2画像を、前記受像紙に形成した形成順とともに画像形成履歴として記憶する記憶手段を更に具備し、前記重複判定手段は、前記画像形成履歴を用いて、新しく形成する前記第2画像と既に形成した前記第2画像の転写部分が重複するか否かを判定することが望ましい。
前記第2の画像形成手段は、センサで前記検知マークを検知するまで前記転写材を搬送した後、前記第2画像を前記受像紙に形成する。
上記構成により、例えばY、M、C等の色材等を転写して形成された第1画像に重複して、受像紙にホログラム画像などの第2画像をホログラム熱転写シートなどの転写材を転写することにより形成する場合に、既に形成した第2画像の転写部分と新しく形成する第2画像の転写部分を比較する。既に受像紙に形成した第2画像で、新しく形成する第2画像と転写部分が重複しない領域がある場合には、当該既に形成した第2画像を形成する際に用いた転写材の転写領域の非使用部分を利用して、新しく形成する第2画像の受像紙への転写、形成を行う。
従って、既に転写を行った領域でも、まだ使用できる部分がある場合にはこれを使用して、受像紙への画像の転写、形成を行うことができるので、ホログラム熱転写シートなどの第2画像を形成するための転写材を効率良く使用して画像の転写を行うことができる。
また、第2画像を転写する際に転写材に検知マークを形成し、その後に第2画像を転写する際の転写材の転写開始位置の位置合わせを行うことができる。即ち、第2画像を形成する際には、既に転写を行った転写材の領域を使用する場合や未使用領域を使用する場合があるが、センサで検知マークを検知するまで転写材を搬送することによって、既に転写を行った転写材の領域で転写を行うように、または未使用領域で転写を行うように、転写材の転写開始位置を定めることができる。
また、第2画像の種類に応じて検知マークを異なるものとすることで、センサによる検知の際にどの第2画像が転写されているかが判断でき、第2画像が転写済みの領域を用いて別の第2画像が転写されていることが判断できるなど、画像転写の制御に有効に利用することができる。
前述した目的を達するために第2の発明は、第1画像を受像紙に形成する第1の画像形成ステップと、第2画像を、転写材を搬送しながら前記第2画像に応じて前記受像紙に転写することにより、前記第1画像が形成された前記受像紙に形成する第2の画像形成ステップと、前記第2画像を前記受像紙に形成する際に、前記転写材に検知マークを形成する検知マーク形成ステップと、新しく形成する前記第2画像と既に形成した前記第2画像の転写部分が重複するか否かを判定する重複判定ステップと、を具備し、前記第2の画像形成ステップでは、前記重複判定ステップでの判定結果に応じて、新しく形成する前記第2画像と既に形成した前記第2画像との間で転写部分が重複しないものがある場合には、前記既に形成した前記第2画像を形成する際に用いた転写材の領域を用いて、前記新しく形成する前記第2画像を前記受像紙に形成し、新しく形成する前記第2画像と既に形成した前記第2画像との間で転写部分が重複しないものがない場合には、前記既に形成した前記第2画像を形成する際に用いた転写材の領域を用いずに、前記転写材の未使用領域を用いて、前記新しく形成する前記第2画像を前記受像紙に形成し、前記検知マークは、前記第2画像の種類によって異なることを特徴とする画像形成方法である。
第2の発明によって、ホログラム熱転写シートなど第2画像を形成するための転写材を効率良く使用して画像の転写を行うことができる。
本発明により、ホログラム熱転写シート等を効率良く使用する画像形成システム等を提供することができる。
画像形成システム1の全体構成図 注文受付端末100の一例を示す外観斜視図 印刷機200の内部構成の一例を示す図 ロール紙3の層構成の一例を示す図 熱転写シート11の平面構成の一例を示す図 ホログラム熱転写シート21の層構成の一例を示す図 ホログラム画像の転写について説明する図 ホログラム画像の転写方法の流れを示すフローチャート ホログラム画像の転写方法について説明する図 ホログラム画像の転写方法について説明する図 ホログラム画像の転写方法について説明する図 ホログラム画像の転写方法について説明する図 ホログラム画像の例を示す図 ホログラム画像の転写方法について説明する図 ホログラム画像の例を示す図 ホログラム画像の転写方法について説明する図 ホログラム画像の転写方法について説明する図
以下、図面を参照しながら、本発明の画像形成システム等の実施形態について説明する。画像形成システムの印刷機は、熱転写方式により両面印刷を行うことが可能なものを例にとり説明する。
最初に、図1から図6を参照しながら、画像形成システムの構成について説明する。
図1は、画像形成システムの全体構成を示している。画像形成システム1は、注文受付端末100と印刷機200により構成される。
注文受付端末100は、制御部、記憶部、入力部、表示部、通信部等を有し、ユーザが画像形成を希望する原画像の入力、および原画像に対応付けられる、原画像に重畳するホログラム画像の選択を受け付け、これを印刷機200へと送信し入力する。
印刷機200は、制御部、操作部、通信部、印刷機構等を有し、入力された原画像や、選択されたホログラム画像を制御部のメモリ等に保存し、これらの画像を、熱転写方式により受像紙へ印画、転写する。受像紙は、例えばロール紙であるが、枚葉紙でもよい。
次に、図2を用いて注文受付端末100について説明する。図2に示すように、注文受付端末100の上部正面には、タッチパネル付ディスプレイ101が配置されている。タッチパネル付ディスプレイ101は、操作の案内、操作の状況、画像等を表示するとともに、ユーザからの指示を受け付ける。ユーザは、タッチパネル付ディスプレイ101を介して、注文する原画像の選択、原画像に重畳して転写するホログラム画像の選択、その他の画像処理の指示等を行う。
タッチパネル付ディスプレイ101の下部には、メディア挿入口103、レシート取出口105が設けられる。
メディア挿入口103は、各記憶媒体(DVD−ROM/CD−ROM/CD−R/CD−RW、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SD(Secure Digital)カード、ミニSDカード、マイクロSDカード、xD−ピクチャーカード、Smart Media(登録商標)、MEMORY STICK(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等)の挿入口であり、複数の挿入口がまとめて配置されている。また、注文受付端末100の筐体内には、各記憶媒体の挿入口に対応して、各種メディア読取部(不図示)が設置されている。注文受付端末100の制御部は、メディア挿入口103に挿入された記憶媒体から原画像を読み取り、記憶部に記憶する。
また、レシート取出口105からは、徴収金額や注文内容等が印刷されたレシートが放出される。注文受付端末100の筐体内には、レシート取出口105に対応して、レシートプリンタ(不図示)が設置されている。
次に、図3を用いて印刷機200について説明する。図3に示すように、印刷機200は、カラー画像転写部210とホログラム画像転写部220を有する。
カラー画像転写部210は、注文受付端末100にてユーザ入力された原画像(または原画像に所定の画像処理が施された画像)を、受付順に熱転写方式によりロール紙3へ印画するもので、ロール紙3の両面にそれぞれ印画を行うための2組のサーマルヘッド5とプラテンローラ7、カッタ9、その他ロール紙3を搬送するための搬送ローラ等の図示しない搬送機構を有する。
印画を行う際は、サーマルヘッド5とプラテンローラ7の一組によりロール紙3の一方の面に印画を行い、サーマルヘッド5とプラテンローラ7の別の一組によりロール紙3の別の一方の面に印画を行う。そして、両面に印画を行ったロール紙3を、カッタ9により所定の長さ(例えば最終的に形成される印画物の1枚ごと)に切断し、ホログラム画像転写部220へと送り出す。
ロール紙3は、図4に示すように、紙材23の両面に、接着層25、多孔ポリプロピレンフィルム27、中間層29、受容層31が順次設けられる構成となっている。これらは、強度や耐熱性、色材の接着性などを考慮して、様々な構成あるいは材料を用いることができる。ロール紙の厚さは、最終的に形成される印画物のページの質感に合わせて、50〜300μmのものを用いることが好ましい。また、ロール紙3の受容層31に熱転写シート11の色材が転写されるが、この受容層31を両面に設けていることで、ロール紙3の両面印刷が可能である。
プラテンローラ7は、ロール紙3を搬送しつつ受容層31に画像を印画するためのものである。プラテンローラ7は、円筒状であり、モータ等の駆動機構(不図示)を備えても良く、印刷時にロール紙3を搬送する。プラテンローラ7の円筒面ではロール紙3が搬送されるとともに、サーマルヘッド5による印画が行われる。
サーマルヘッド5は、熱転写シート11の色材と保護層をロール紙3に転写するものである。サーマルヘッド5は、発熱部、画像情報入力部、昇降部、制御部等(不図示)を有する。
印刷を行う際、サーマルヘッド5は、プラテンローラ7との間で熱転写シート11とロール紙3を圧接するとともに、発熱部を構成する発熱素子を画像情報入力部より入力された画像データに応じて発熱させ、熱転写シート11の色材層の色材をロール紙3に転写し印画する。
熱転写シート供給ロール10aは、熱転写シート11を巻き付けたものである。熱転写シート供給ロール10aに巻き付けられた熱転写シート11は、印画時に搬送され、サーマルヘッド5の発熱部を経由して、熱転写シート巻取ロール10bに巻き取られる。
熱転写シート11は、基材シート上に色材層および保護層を設けたものである。熱転写シート11としては、従来から知られている様々なものを使用可能である。図5に示すように、熱転写シート11の平面構成は、Y(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)の色材層を有する領域が面順次に設けられる。色材の転写順は、Y(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)となる。また、熱転写シート11は、印画後の画像を保護するためのOP(保護層)の領域がC(シアン)の後に面順次に設けられる。
熱転写シート11の平面構成は図5に限らず、K(ブラック)や特色の色材層を有する領域を更に加えても良い。
前述したカラー画像転写部210は、図3に示す構成に限らず、1つのプラテンローラ7と、プラテンローラ7の上下に配置した2つのサーマルヘッド5、搬送経路を切り替えるためのガイドベーン等により構成されるものでもよい。この場合はロール紙3の一方の面にプラテンローラ7の上方のサーマルヘッド5により画像の印画および保護層の転写を行い、その後ロール紙3を引き戻してガイドベーンにより搬送経路を変化させ、ロール紙3をプラテンローラ7の下方に搬送し、ロール紙3の別の一方の面にプラテンローラ7の下方のサーマルヘッド5により画像の印画および保護層の転写を行う。そして、両面に印画を行ったロール紙3を、カッタ9により所定の長さ(例えば印画物の1枚ごと)に切断し、ホログラム画像転写部220へと送り出す。
ホログラム画像転写部220は、プラテンローラ13、プラテンローラ13の上下にそれぞれ配置された2組のサーマルヘッド15、センサ18、熱転写シート供給ロール19a、熱転写シート巻取ロール19b、ホログラム熱転写シート21、およびガイドベーン17やその他ロール紙3を搬送するための図示しない搬送機構等を有する。
ホログラム画像転写部220は、注文受付端末100にてユーザ入力された原画像(または原画像に所定の画像処理が施された画像)に重畳するホログラム画像を、受付順に熱転写方式によりロール紙3へ印画するもので、サーマルヘッド15によりロール紙3にホログラム熱転写シート21のホログラム層の転写を行う。
ホログラム熱転写シート21の層構成について、図6を用いて説明する。図6において下方はホログラム層をロール紙3に転写する際にロール紙3に対向する側、上方はサーマルヘッド15に対向する側とする。
ホログラム熱転写シート21は、ロール紙3にホログラム画像を形成するための転写材であって、熱転写シート11のように複数の色材等が面順次に形成されているのではなく、いわゆるエンドレス柄となっている。
ホログラム熱転写シート21は、サーマルヘッド15に対向する側(図6の上方)より順に、耐熱層33、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム35、剥離層37、エンボス層39、蒸着層41、接着層43を有する。転写の際、サーマルヘッド15によって、エンボス層39、蒸着層41、接着層43がホログラム層として転写される。
耐熱層33は、サーマルヘッド15に対する耐熱性を有するものである。剥離層37は、転写時にホログラム層(エンボス層39、蒸着層41、および接着層43)を円滑に剥離するための層である。エンボス層39は、光回折性の微細な凹凸を有し、印画物の意匠性を高めるためのものである。蒸着層41は、金属薄膜などが蒸着された金属光沢反射層、または透明反射層であり、光を反射して回折効果を高めるものである。接着層43は、転写後にエンボス層39および蒸着層41をロール紙3に接着させるためのものである。
ホログラム熱転写シート21は、図6に示す例の他に、様々な層構成を有しても良い。例えば、剥離層37に受容性能を持たせる、あるいは剥離層37の上に受容層を形成し、転写時にホログラム層と共に印画物に転写する層としても良い。これによって、ホログラム層を印画物に転写した後、ホログラム層の上に、Y(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)などの色材を転写し、印画物の意匠性を更に高めることができる。例えば、銀色のホログラム層にY(イエロー)の色材を重畳して転写することで、印画物に金色の柄を印画することができる。この場合、ホログラム画像転写部220によってホログラム層を印画物に転写した後、ユーザ入力された原画像等の転写とホログラム部への着色を行うこともできる。
また、例えば、剥離層37が蛍光性(または蓄光性)の顔料(または染料)等を含む、あるいは剥離層37の上に蛍光層(または蓄光層)を形成し、転写時にホログラム層と共に印画物に転写する層としても良い。これによって、印画物に蛍光性(または蓄光性)のある柄を印画し、印画物の意匠性を更に高めることができる。
上記の蛍光・蓄光色材は、エンボス層・蒸着層を用いず、剥離層と接着層間にこれの色材層を設けたものを用いてもよい。
また、例えば、図6に示すエンボス層39を形成しないようにしても良い。これによって、印画物の光回折性を抑えて、その他の意匠、例えば前述の色材の重畳転写による柄や蛍光性(または蓄光性)のある柄を印刷することができる。
ホログラム画像転写部220は、ロール紙3の一方の面に、プラテンローラ13の上方のサーマルヘッド15によりホログラム熱転写シート21のホログラム層の転写を行い、その後ロール紙3を引き戻してガイドベーン17により搬送経路を変化させ、ロール紙3をプラテンローラ13の下方に搬送し、ロール紙3の別の面に、プラテンローラ13の下方のサーマルヘッド15によりホログラム熱転写シート21のホログラム層の転写を行う。
なお、センサ18は、後述する検知マーク44等を検知するためのセンサである。例えば検知マーク44はホログラム熱転写シート21のホログラム層を転写することによりホログラム熱転写シート21に形成し、センサ18をホログラム熱転写シート21を上下に挟むようにホログラム熱転写シート21の幅方向に設けられる発光部と受光部を有するラインセンサとし、発光部より放射され、ホログラム熱転写シート21の転写済の部分を透過した光線を受光部で検知することにより、検知マーク44等を検知する。センサ18と検知マーク44は、ホログラム熱転写シート21の転写開始位置をサーマルヘッド15の位置に合わせる際に用いられる。
センサ18は、ラインセンサに限らず、検知マーク44を読み取り、その違いを判別できるものであればよい。後述するが、本実施形態では転写するホログラム画像に応じて、検知マーク44を形成する、ホログラム熱転写シート21の幅方向の位置を変えている。ホログラム熱転写シート21の幅方向に配置されたラインセンサは、幅方向のどの位置に検知マーク44を形成してもその違いを読み取ることができるが、幅方向の各位置に形成される検知マーク44のそれぞれを読み取れるように複数のセンサ18を用いることもでき、これによりコストを抑えることができる。
前述したホログラム画像転写部220は、図3に示す例に限らず、1つのプラテンローラ13、1つのサーマルヘッド15、1つのホログラム熱転写シート21等により構成されるものでもよい。この場合は、プラテンローラ13の一方の方向(例えば、時計回り)にロール紙3を送り出して転写開始位置に搬送し、一方の面にホログラム層の転写を行った後、プラテンローラ13の他方の方向(例えば、反時計周り)にロール紙3を送り出して転写開始位置に搬送し、他方の面にホログラム層の転写を行う。
次に、図7から図15を参照しながら、画像形成システム1の処理の詳細について説明する。
画像形成システム1では、原画像(または原画像に所定の画像処理が施された画像)に重畳して転写を行うことをユーザにより選択、入力されたホログラムのテンプレート画像(以下、ホログラム画像)を、受付順にロール紙3に形成することによって装飾を行い、印画物の意匠性を高める。
さらに、画像形成システム1は、印刷機200の制御部による制御により、図7に示す手順で、2枚目以降に新しく転写しロール紙3に形成するホログラム画像について、既に転写しロール紙3に形成したホログラム画像の履歴を用いて、ホログラム熱転写シート21のホログラム転写済領域で使用できる部分があるかを判定し、ある場合には当該ホログラム転写済領域を用いてホログラム画像の転写を行い、ホログラム熱転写シート21を有効に利用する。
ホログラム画像の形成の手順は、カラー画像転写部210において両面に画像の印画、保護層の転写が行われ切断されたロール紙3について、図8(a)に示す、外枠部分に転写部分を有するホログラム画像51を1枚目のロール紙3に転写し、ホログラム熱転写シート21の幅方向に転写部分を有するホログラム画像52を2枚目のロール紙3に、ワンポイントの転写部分を有するホログラム画像53を3枚目のロール紙3に転写する場合を例にとり説明する。
これらのホログラム画像51、52、53は、各ロール紙3に印画する原画像等に対応付けて注文受付端末100により選択、入力されて受け付けられ、受付順に印刷機200のホログラム画像転写部220で転写される。転写されたホログラム画像は、その転写順と対応付けられて、図8(b)に示すホログラム画像形成履歴60として印刷機200のRAM等に記憶される。
ホログラム画像51、52、53をロール紙3に転写してホログラム画像を各ロール紙3に形成する際は、まず、印刷機200のRAM等にホログラム画像51が入力され、ホログラム画像転写部220において、図9(a)に示すようにロール紙3の先端が転写開始位置(サーマルヘッド15の位置)に来るように搬送される。そして、ロール紙3とホログラム熱転写シート21を図9(a)に示す方向Aに搬送しながら、図9(b)に示すように、ホログラム画像51をロール紙3に転写する。転写したホログラム画像51のデータは、その転写順とともに、ホログラム画像形成履歴60として印刷機200のRAM等に記憶される。
また、ホログラム熱転写シート21には、ホログラム画像51を転写したホログラム画像転写済領域45であることを示す検知マーク44を形成する。検知マーク44は、ホログラム熱転写シート21の検知マーク44の部分をロール紙3に転写することで形成され、搬送方向に直交する幅方向の位置とホログラム画像(テンプレート画像)の種類とを対応させ、例えばホログラム熱転写シート21の幅方向の端部の検知マーク44はホログラム画像51に対応し、ホログラム熱転写シート21の幅方向の端部からやや中央よりの位置の検知マーク44はホログラム画像53に対応し、ホログラム熱転写シート21の幅方向の中央部の検知マーク44はホログラム画像52に対応するというように、検知マーク44の位置とホログラム画像とを予め対応づけたデータを、印刷機200のROM等に記憶させておく。
また、検知マーク44はロール紙3で断裁される部分に転写されることが望ましい。ロール紙3で断裁される部分とは、例えばロール紙3によりフォトブックを製本した時の綴じ代や、化粧断裁部分である。
なお、本実施形態ではホログラム画像により検知マーク44の幅方向の位置を異なるものとしたが、これに限らず、例えば検知マーク44を線状のものとし、ホログラム画像に応じてその本数を変えるなどすることもできる。このように、検知マーク44の違いにより形成したホログラム画像を識別できる限りにおいて、その検知マーク44の形状等は問うものではない。例えばホログラム熱転写シート21の搬送方向に検知マーク44を設けるなど、その種類によっては、ラインセンサでない単一のセンサ18によりこれを検知することも可能である。
1枚目のロール紙3は、上面にホログラム画像51が転写された後、プラテンローラ13の下方に搬送され、下面にホログラム画像の転写が同様に行われる。
図9(b)において、ホログラム画像51の転写に用いたホログラム熱転写シート21の領域は、ホログラム転写済領域45である。当該ホログラム転写済領域45には、ホログラム画像51に対応する転写部分の内側に、次の転写に利用可能な部分が残されている。また、ホログラム転写済領域45に対してホログラム熱転写シート21の搬送方向(方向A)の後方の領域は、ホログラム熱転写シート21を使用していない未使用領域47である。
次に、印刷機200は、図9(c)に示すように2枚目のロール紙3を転写開始位置まで搬送し、ホログラム画像52を転写する。この際、図7に示す手順にてホログラム画像の重複判定を行い、これに基づきホログラム熱転写シート21で転写に使用する領域を定め、ホログラム画像52の転写を行う。
ホログラム画像52を2枚目のロール紙3に転写するにあたっては、まず、印刷機200のRAMに、次に転写するホログラム画像52が入力される(ステップS101)。
印刷機200の制御部は、ホログラム画像形成履歴60を用いて、ホログラム画像52と転写部分が重複しない既に形成したホログラム画像があるかを判定する(ステップS102)。
即ち、ホログラム画像形成履歴60として記憶された全てのホログラム画像に対して転写部分が重複する場合には、ホログラム画像52を転写する際に使用できるホログラム画像転写済領域45がないことになり、ホログラム画像形成履歴60として記憶されたいずれかのホログラム画像に対して転写部分が重複しない場合、ホログラム画像52を転写する際に使用できるホログラム画像転写済領域45があることになる。なお、これらの判定は、印刷機200のROM等に予めホログラムのテンプレート画像の組み合わせごとに、例えばホログラム画像51はホログラム画像52と重複するが、ホログラム画像53とは重複しないというような重複の有無を示すデータを記憶させておき、これに基づいて行ってもよい。
ここで、ホログラム画像形成履歴60としては、1枚前に転写したホログラム画像51のみが記憶されている状態であり、図8(c)に示すように、ホログラム画像52はホログラム画像51に重複するので、印刷機200の制御部は、転写部分が重複しないホログラム画像がないと判定し(ステップS103のNO)、ホログラム熱転写シート21の未使用領域47を使用してホログラム画像52の転写を行う(ステップS105)。
即ち、印刷機200は先程と同様、ロール紙3とホログラム熱転写シート21を図9(c)の方向Aに送り出しながら、ホログラム熱転写シート21の未使用領域47を使用して、ホログラム画像52のロール紙3への転写、および検知マーク44の形成をホログラム画像51の場合と同様にして行う。
なお、ホログラム画像52では、ホログラム画像を転写する搬送方向の範囲52a(図8(a)参照)についてのみホログラム熱転写シート21を搬送しつつ転写を行う。ホログラム画像52の範囲52aについて、ホログラム層の転写を行った状態を図10(a)に示す。範囲52a以外では、サーマルヘッド15を上げてホログラム熱転写シート21の搬送を行わず、ロール紙3のみ搬送を行う。このようにしてロール紙3を搬送し、ロール紙3の搬送方向(方向A)後方の端部がサーマルヘッド15の位置に達すれば、ホログラム検知マーク44の形成を行う。検知マーク44はホログラム熱転写シート21の幅方向に、ホログラム画像51の場合とは異なる位置に形成する。検知マーク44の形成を終えた状態を図10(b)に示す。なお、この際のサーマルヘッド15の上下動やホログラム熱転写シート21、ロール紙3の搬送の制御は、例えばホログラム画像52のロール紙3の範囲(図8(a)のホログラム画像52の外枠で示す)に対する位置データに基づいて行うことができる。
ロール紙3は、上面にホログラム画像52が転写された後、プラテンローラ13の下方に搬送され、下面にホログラム画像の転写が同様に行われる。転写したホログラム画像52のデータは、その転写順とともに、ホログラム画像形成履歴60として印刷機200のRAM等に記憶される。即ち、ホログラム画像形成履歴60においては、1枚前に転写したホログラム画像51をホログラム画像52で更新し、ホログラム画像51は、2枚前に転写した画像として転写順が繰り下がることになる。
次にホログラム画像53を転写する(ステップS106のNO)ので、図10(c)に示すように3枚目のロール紙3が転写開始位置まで搬送され、印刷機200の制御部のRAM等にホログラム画像53が入力される(ステップS101)。
先程と同様、転写するホログラム画像53は、ホログラム画像形成履歴60として転写順とともに記憶されている転写済みのホログラム画像51、52と比較され、転写部分が重複しないホログラム画像があるかが判定される(ステップS102)。
図8(d)に示すように、今回の場合では、ホログラム画像53はホログラム画像形成履歴60のホログラム画像51と重複する部分がなく、転写部分が重複しないホログラム画像51があると判定される(ステップS103のYES)。即ち、2枚前のホログラム画像51を転写したホログラム画像転写済領域45を用いて、ホログラム画像53を転写することが可能である。
そして、印刷機200は、当該ホログラム画像51を転写したホログラム転写済領域45を使用して、ホログラム画像53の転写を行う(ステップ104)。
印刷機200は、図11(a)に示すように、サーマルヘッド15のセンサ18によりホログラム画像51のホログラム転写済領域45に形成された検知マーク44を検知するまで方向Aと逆方向にホログラム熱転写シート21を搬送する。さらに、ホログラム熱転写シート21を方向Aと逆方向に、ホログラム画像53を転写する領域が確保されるまで所定量搬送する。この状態を図11(b)に示す。そして、当該位置をホログラム熱転写シート21の転写開始位置(サーマルヘッド15の位置)とし、ホログラム画像53の転写をホログラム画像51のホログラム画像転写済領域45を用いて行う。
この際、印刷機200は方向Aにホログラム熱転写シート21とロール紙3を搬送し、ホログラム画像51のホログラム転写済領域45を使用してホログラム画像53の転写を行う。なお、ホログラム画像53を転写する際は、ホログラム画像52の場合と同様、転写する範囲53a(図8(a)参照)のみサーマルヘッド15を用いてホログラム熱転写シート21のホログラム層をロール紙3に転写する。ホログラム画像53の転写を終えた状態を図11(c)に示す。
その後、印刷機200は、検知マーク44を、ホログラム熱転写シート21の幅方向にホログラム画像51、52と異なる位置に形成する。検知マーク44を形成した状態を図12(a)に示す。この後、印刷機200は、ホログラム熱転写シート21を方向Aに、ホログラム画像52の検知マーク44を検知するまで搬送し、次回のホログラム画像の転写に備える。この状態を図12(b)に示す。
なお、ロール紙3は、上面にホログラム画像53が転写された後、プラテンローラ13の下方に搬送され、下面にホログラム画像の転写が同様に行われる。転写したホログラム画像53のデータは、その転写順とともに、ホログラム画像形成履歴60として印刷機200のRAM等に記憶される。ホログラム画像形成履歴60においては、1枚前に転写したホログラム画像52はホログラム画像53で更新され、ホログラム画像52は2枚前に、ホログラム画像51は3枚前に転写されたものとしてそれぞれ転写順が繰り下がる。
なお、新たに転写するホログラム画像の転写部分が、直前に形成したホログラム画像の転写部分と重複せず、直前に形成したホログラム画像のホログラム転写済領域を使用できる場合がある。例えば図9(c)に示す状態から、新たに転写するホログラム画像の転写部分が、1枚前に転写したホログラム画像51と重複せず、当該ホログラム画像51のホログラム転写済領域45を使用できる場合である。この場合は、そのまま、方向Aと逆方向に、ホログラム画像を転写する範囲が確保されるまで所定量搬送したあと、方向Aにロール紙3とホログラム熱転写シート21を搬送しながら新たなホログラム画像を転写することもできる。
以上の手順を全てのホログラム画像を転写するまで(ステップS106のNO)、各ホログラム画像について繰り返し、全てのホログラム画像を転写する(ステップS106のYES)と、ホログラム画像の転写を終了する。
本実施形態では、上記のステップS102における重複判定をホログラム画像形成履歴60を用いて行ったが、ステップS102の重複判定においては、ホログラム熱転写シート21を方向Aと逆方向に巻き戻して、センサ18により検出される検知マーク44と、当該検知マーク44と対応させて印刷機200のROM等に記憶されているホログラム画像のデータを用いて重複判定を行うこともできる。
例えば新しく次のホログラム画像を形成する際に、ホログラム熱転写シート21を方向Aと逆方向に巻き戻す等して、一枚前に既に形成したホログラム画像の検知マーク44を検知する。そして、当該検知マーク44に対応付けて印刷機200のROM等に記憶される(一枚前に既に形成した)ホログラム画像と、印刷機200のRAM等に入力された新しく転写し形成するホログラム画像をホログラム画像形成履歴60を用いる場合と同様に比較する。
両画像の転写部分が重複しないと判定されれば、画像形成履歴60を用いる場合と同様、ホログラム熱転写シート21を方向Aと逆方向に、新しくホログラム画像を転写する領域が確保されるまで所定量搬送して、ホログラム画像の転写を、一枚前に既に形成したホログラム画像のホログラム画像転写済領域45を用いて行う。
一方、両画像の転写部分が重複すると判定されれば、次の(二枚前の)検知マーク44を検知するまで、ホログラム熱転写シート21を更に方向Aと逆方向に巻き戻す。以下上記と同様にして当該検知マーク44と対応する(既に形成した)ホログラム画像のデータを用いて重複判定を行い、重複しないと判定されれば、当該ホログラム画像のホログラム画像転写済領域45を用いて、新しく形成するホログラム画像の転写を行う。このようにして、新しく形成するホログラム画像と既に形成されたホログラム画像の転写部分が重複しないと判定されるまで、検知マーク44の検知と重複判定を繰り返す。
この際、例えばロール紙3の一枚分程度の所定の搬送方向長さだけホログラム熱転写シート21を方向Aと逆方向に搬送しても、検知マーク44を検知しない場合は、直前に検知した検知マーク44が最初に形成したホログラム画像に対応する検知マーク44であり、既に形成した全てのホログラム画像に対して新しく形成するホログラム画像の転写部分が重複するとみなせるので、画像形成履歴60を用いる場合と同様、ホログラム熱転写シート21の未使用領域47を用いてホログラム画像の転写を行う。
このようにして検知マーク44の検知と重複判定を繰り返す場合は、ホログラム画像形成履歴60をRAM等に記憶する必要がなくなる。
なお、上記の重複判定を行う回数には上限値を設けてもよい。即ち、上記の手順で所定回数の重複判定を行っても、新しく形成するホログラム画像と転写部分が重複しない既に形成したホログラム画像が無かった場合には、重複判定を打ち切り、画像形成履歴60を用いる場合と同様、ホログラム熱転写シート21の未使用領域47を用いてホログラム画像の転写を行う。これによりホログラム熱転写シート21の搬送時間が短縮され、印刷時間の短縮につながる。
次に、ステップS102における重複判定、およびホログラム画像の転写の例について図13〜図17を用いて説明する。
例えば、図13に示すように、ホログラム画像54を転写した後、ホログラム画像52を転写する場合について説明する。ホログラム画像54を転写する際にも、ホログラム画像54が存在する搬送方向の範囲54aのみホログラム熱転写シート21の転写を行う。従って、図14(a)に示すように、ホログラム画像54を転写したホログラム転写済領域45は範囲54aのみとなる。このため、新たに形成されるホログラム画像と転写部分を比較する際は、ロール紙3の1枚分の範囲(図13に示すホログラム画像54の外枠の横幅)分のデータではなく、範囲54aのみのデータが比較対象となる。
逆に、ホログラム画像52をホログラム画像形成履歴60のホログラム画像と比較する際も、ホログラム画像52が存在する範囲52aのみを比較する。即ち、範囲52aが転写できるホログラム転写済領域があるかどうかを、ホログラム画像形成履歴60の各ホログラム画像と比較して判定する。
図14(a)に示した状態からホログラム画像54とホログラム画像52を比較する場合には、範囲52aと54aでの比較となり、重複部分があると判定されるので、図14(b)に示すように、ホログラム画像52は、ホログラム転写シート21の未使用領域を使用してロール紙3に転写される。
図15は、ホログラム画像51、53、55を転写した後、ホログラム画像56を転写する例である。図16(a)はホログラム画像51、53、55を転写した後の状態の例を示す図で、ホログラム画像53はホログラム画像51のホログラム転写済領域45に転写されているものとする。
ホログラム画像56の重複判定では、ホログラム画像53、55に対しては転写部分が重複すると判定される一方、ホログラム画像51に対しては転写部分が重複しないと判定されるものとする。しかし、上記したように、ホログラム画像51のホログラム画像転写済領域45では、既にホログラム画像53が転写されている状態である。
この場合、印刷機200は、図16(b)に示すように、ホログラム画像51のホログラム画像転写済領域45を示す検知マーク44を検知するまで、方向Aと逆方向にホログラム熱転写シート21を搬送する。このとき、ホログラム画像53のホログラム画像転写済領域45を示す検知マーク44も更に検知するので、ホログラム画像53が既に転写されていることが分かる。
そこで、印刷機200は、図16(c)に示すように、方向Aと逆方向へ、センサ18によりホログラム画像53を検知しなくなるまでホログラム熱転写シート21を搬送する。その後、更に方向Aと逆方向に、ホログラム画像56を転写する範囲が確保されるまで所定量搬送する。この状態を図17(a)に示す。その後、方向Aにホログラム熱転写シート21を搬送しつつ、ホログラム画像56を転写すればよい。ホログラム画像56を転写した状態を図17(b)に示す。続いて方向Aにホログラム熱転写シート21を搬送し、図17(c)に示すように、ホログラム画像56を転写したことを示す検知マーク44をホログラム熱転写シート21に形成する。
なお、このようにして同じホログラム画像転写済領域45を用いて複数のホログラム画像を転写してゆくと、いずれ当該ホログラム転写済領域45が使用できなくなる。例えば図17(a)に示す段階でサーマルヘッド15の位置がホログラム画像51のホログラム画像転写済領域45を超える。これを防ぐため、図16(b)から図17(a)に至るまでにホログラム熱転写シート21を搬送した量が所定量(例えばホログラム画像51のホログラム画像転写済領域45の搬送方向長さ)を超えた場合には、ホログラム画像転写済領域45を用いて転写しないようにしてもよい。
または、ホログラム画像の転写とともに形成する検知マーク44の数や幅方向の位置の組み合わせ、即ちホログラム画像の数や種類の組み合わせ等により、例えば図16(b)に示す段階で、検知マークの数や位置の組み合わせに係る所定の条件でホログラム画像51のホログラム画像転写済領域45を使用しないように定めることができる。
あるいは、図16(b)に示すように、複数の検知マークを検知した場合には、ホログラム画像51のホログラム画像転写済領域45は使用しないように定めることもできる。
これらの場合では、例えば、ホログラム熱転写シート21を搬送した量が上記の所定量を超えた時点で、または図16(b)に示す状態から、ホログラム熱転写シート21を方向Aに、直前に形成したホログラム画像55に対応する検知マーク44をセンサ18により検知するまで搬送した後、通常通り、ロール紙3とホログラム熱転写シート21を方向Aに搬送しながら、ホログラム熱転写シート21の未使用領域47を用いて転写を行うとよい。
さらに、ホログラム熱転写シート21のジャム時等は、一旦ホログラム画像転写履歴60を消去してリセットし、次のホログラム画像は常に未使用領域47を使用して転写するようにしてもよいし、またはホログラム転写シート21を搬送しつつセンサ18によりスキャンして検知マーク44を検出し、これに対応するホログラム画像のデータを用いて、当該ホログラム画像と次に転写するホログラム画像の転写部分の重複を判定するようにしてもよい。
さらに、上記のホログラム画像転写履歴60は注文受付端末100のRAM等に記憶されるものであってもよいし、前述したステップS102の重複判定等も、注文受付端末100の制御部により行われるものであってもよい。
また、本画像形成システム1は、ホログラム熱転写シート21に適用するものに限ることはなく、例えば銀リボンや金リボンにより受像紙に転写を行う場合にも適用することができる。
以上説明したように、本発明の画像形成システム1等によれば、ロール紙3等の受像紙にホログラム画像をホログラム熱転写シート21の転写により形成する場合に、既に形成したホログラム画像等の転写部分と新しく形成するホログラム画像等の転写部分を比較する。既にロール紙3に形成したホログラム画像等で、新しく形成するホログラム画像と転写部分が重複しないものがある場合には、当該既に形成したホログラム画像を形成する際に用いた転写領域を利用して、新しく形成するホログラム画像のロール紙3への転写、形成を行う。
従って、既に転写を行った領域でも、まだ使用できる部分がある場合にはこれを使用して、ロール紙3へのホログラム画像の転写、形成を行うことができるので、ホログラム熱転写シート21を効率良く使用してホログラム画像の転写を行うことができる。
また、ホログラム画像を転写する際にホログラム熱転写シート21に検知マーク44を形成し、その後にホログラム画像を転写する際のホログラム熱転写シート21の転写開始位置の位置合わせを行うことができる。即ち、ホログラム画像を形成する際には、既に転写を行ったホログラム熱転写シート21の領域を使用して転写を行う場合や未使用領域を使用する場合があるが、センサ18で検知マーク44を検知するまでホログラム熱転写シートを搬送することによって、既に転写を行った領域で転写を行うように、または未使用領域で転写を行うように、転写開始位置を定めることができる。
また、ホログラム画像の種類に応じて検知マーク44を異なるものとすることで、センサ18による検知の際にどのホログラム画像が転写されているかが判断でき、ホログラム画像が転写済みの領域を用いて別のホログラム画像が転写されていることが判断できるなど、画像転写の制御に有効に利用することができる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る画像形成システム等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………画像形成システム
3………ロール紙
11………熱転写シート
21………ホログラム熱転写シート
44………検知マーク
45………ホログラム画像転写済領域
47………未使用領域
51〜56………ホログラム画像
60………ホログラム画像形成履歴
100………注文受付端末
200………カラー画像転写部
210………ホログラム画像転写部

Claims (4)

  1. 第1画像を受像紙に形成する第1の画像形成手段と、
    第2画像を、転写材を搬送しながら前記第2画像に応じて前記受像紙に転写することにより、前記第1画像が形成された前記受像紙に形成する第2の画像形成手段と、
    前記第2画像を前記受像紙に形成する際に、前記転写材に検知マークを形成する検知マーク形成手段と、
    新しく形成する前記第2画像と既に形成した前記第2画像の転写部分が重複するか否かを判定する重複判定手段と、
    を具備し、
    前記第2の画像形成手段は、前記重複判定手段での判定結果に応じて
    新しく形成する前記第2画像と既に形成した前記第2画像との間で転写部分が重複しないものがある場合には、前記既に形成した前記第2画像を形成する際に用いた転写材の領域を用いて、前記新しく形成する前記第2画像を前記受像紙に形成し、
    新しく形成する前記第2画像と既に形成した前記第2画像との間で転写部分が重複しないものがない場合には、前記既に形成した前記第2画像を形成する際に用いた転写材の領域を用いずに、前記転写材の未使用領域を用いて、前記新しく形成する前記第2画像を前記受像紙に形成し、
    前記検知マークは、前記第2画像の種類によって異なることを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記第2画像を、前記受像紙に形成した形成順とともに画像形成履歴として記憶する記憶手段を更に具備し、
    前記重複判定手段は、前記画像形成履歴を用いて、新しく形成する前記第2画像と既に形成した前記第2画像の転写部分が重複するか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記第2の画像形成手段は、センサで前記検知マークを検知するまで前記転写材を搬送した後、前記第2画像を前記受像紙に形成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  4. 第1画像を受像紙に形成する第1の画像形成ステップと、
    第2画像を、転写材を搬送しながら前記第2画像に応じて前記受像紙に転写することにより、前記第1画像が形成された前記受像紙に形成する第2の画像形成ステップと、
    前記第2画像を前記受像紙に形成する際に、前記転写材に検知マークを形成する検知マーク形成ステップと、
    新しく形成する前記第2画像と既に形成した前記第2画像の転写部分が重複するか否かを判定する重複判定ステップと、
    を具備し、
    前記第2の画像形成ステップでは、前記重複判定ステップでの判定結果に応じて
    新しく形成する前記第2画像と既に形成した前記第2画像との間で転写部分が重複しないものがある場合には、前記既に形成した前記第2画像を形成する際に用いた転写材の領域を用いて、前記新しく形成する前記第2画像を前記受像紙に形成し、
    新しく形成する前記第2画像と既に形成した前記第2画像との間で転写部分が重複しないものがない場合には、前記既に形成した前記第2画像を形成する際に用いた転写材の領域を用いずに、前記転写材の未使用領域を用いて、前記新しく形成する前記第2画像を前記受像紙に形成し、
    前記検知マークは、前記第2画像の種類によって異なることを特徴とする画像形成方法。
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