JP2007196454A - サーマルプリンタ及びサーマルプリンタの印画方法 - Google Patents

サーマルプリンタ及びサーマルプリンタの印画方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007196454A
JP2007196454A JP2006015579A JP2006015579A JP2007196454A JP 2007196454 A JP2007196454 A JP 2007196454A JP 2006015579 A JP2006015579 A JP 2006015579A JP 2006015579 A JP2006015579 A JP 2006015579A JP 2007196454 A JP2007196454 A JP 2007196454A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording paper
roller
platen roller
printing
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006015579A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Higuchi
賢 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2006015579A priority Critical patent/JP2007196454A/ja
Priority to US11/625,899 priority patent/US20080122917A1/en
Priority to CN2007100879184A priority patent/CN101007470B/zh
Publication of JP2007196454A publication Critical patent/JP2007196454A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • B41J2/325Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads by selective transfer of ink from ink carrier, e.g. from ink ribbon or sheet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/02Platens
    • B41J11/04Roller platens
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J13/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets
    • B41J13/02Rollers
    • B41J13/036Rollers co-operating with a roller platen

Abstract

【課題】印画によって発生する用紙屑を低減するとともに、印画時間を短縮できるようにする。
【解決手段】ロール紙41を搬送するキャプスタンローラ12及びピンチローラ13と、サーマルヘッド10と、プラテンローラ11とを備え、キャプスタンローラ12及びピンチローラ13は、給紙側から排紙側に向かうロール紙41の送り方向に対し、プラテンローラ11よりも上流側に配置され、プラテンローラ11は、回転駆動により、ロール紙41を送り方向に搬送可能であり、ピンチローラ13とプラテンローラ11とを協働させ、ロール紙41を送り方向に搬送しながら印画を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、搬送ローラの回転駆動により、サーマルヘッドとプラテンローラとの間に挟持された記録紙を搬送しながらインクを転写し、印画を行うサーマルプリンタ及びサーマルプリンタの印画方法に係るものであり、詳しくは、用紙屑の低減と印画時間の短縮とを両立させることができるサーマルプリンタ及びサーマルプリンタの印画方法に関するものである。
従来より、記録紙を搬送する搬送ローラと、インクリボンに塗布された昇華性インクを記録紙に転写するサーマルヘッドと、サーマルヘッドに対向して配置されたプラテンローラとを備えるサーマルプリンタが知られている。このようなサーマルプリンタによって印画を行うには、サーマルヘッドにライン状に配列された複数の発熱素子(例えば、発熱抵抗体)に対し、階調レベルに応じた選択的な通電駆動を行い、その際に発生する熱エネルギーを利用してインクを転写する。
すなわち、記録紙の先端部をプラテンローラの先まで給紙した後、上昇していたサーマルヘッドを下降させ、サーマルヘッドとプラテンローラとの間に記録紙及びインクリボンを挟持する。そして、給紙側から排紙側に向かう記録紙の送り方向に対し、プラテンローラよりも下流側に配置された搬送ローラを回転駆動させ、記録紙を送り方向に搬送しながらサーマルヘッドの各発熱素子を選択的に通電駆動し、インクリボン上のインクを熱エネルギーで昇華させて記録紙に転写している。
ここで、このようなサーマルプリンタに使用されるインクリボンは、インクカセット内の供給リールと巻取りリールとの間に巻き回されており、インクリボンの巻き出し方向と直角な方向に、異なる複数のカラーインク(例えば、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各インク)と、透明なラミネートインク(L)とがベースフィルム上に順次繰り返して配置された構成となっている。そして、記録紙に対し、カラーインク(Y,M,C)を順次転写して印画を行うとともに、最後にラミネートインク(L)を転写することで、印画された画像を紫外線等から保護している。
この際、転写は1色単位で実行されるため、転写するカラーインク(Y,M,C)を変更するごとにサーマルヘッドを上昇させ、記録紙を戻し方向に搬送し、印画の開始地点まで戻している。そのため、プラテンローラの下流側に配置されている搬送ローラ(キャプスタンローラ及びピンチローラ)は、記録紙を挟持した状態で正逆の回転駆動が可能になっており、記録紙の先端部を挟持し、正回転で記録紙をサーマルヘッドから引っ張り出すように送り方向に搬送した後、逆回転で記録紙を戻し方向に搬送する動作を繰り返す。そして、ラミネートインク(L)を転写した後は、搬送ローラの下流側に配置されているカッターのところまで記録紙を送り方向に搬送する。
したがって、搬送ローラ(キャプスタンローラ及びピンチローラ)が挟持する記録紙の先端部と、サーマルヘッドによってインクが転写される記録紙の印画の開始地点とは、搬送ローラとプラテンローラとの間隔等に基づく一定距離だけ離れており、その距離分は、印画ができない余白領域として必ず残ってしまう。そのため、その余白領域をカッターでカットし、印画領域のみにして記録紙を排紙しているが、当然のことながら、カットされた余白領域は用紙屑として廃棄され、無駄になる。そして、その余白領域が大きく形成されるほど、コスト的、環境的に好ましくないものとなる。
そこで、用紙屑の発生を低減させるために、余白領域を少なくする種々の技術が提案されている。すなわち、インクリボンと記録紙とをゴム製のプラテンシートとリボンフレームとの間に保持した状態でサーマルヘッドとプラテンローラとの間に搬送し、印画を行うサーマルプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような特許文献1に記載の技術によれば、プラテンシート及びリボンフレームを搬送ローラで挟持することによって記録紙を搬送することができるので、余白領域の発生を少なくすることができる。
特許第2536728号公報
また、記録紙を送り方向に搬送しながら印画を行うのではなく、逆に、記録紙を戻し方向に搬送することで、記録紙の先端部まで印画が行えるようにしたサーマルプリンタが知られている(例えば、特許文献2参照)。このような特許文献2に記載の技術によれば、記録紙の途中の印画の開始地点から記録紙の先端部(印画の終了地点)まで、記録紙を戻し方向に搬送しながら印画を行い、その後、印画の開始地点で記録紙をカットするので、余白領域のない印画を行うことができる。
特開2001−353891号公報
しかし、上記の特許文献1に記載の技術では、印画を行うごとに、インクリボン及び記録紙をプラテンシートとリボンフレームとの間に保持しなければならない。そのため、用紙屑の低減は可能であっても、印画時間が増大してしまうという問題がある。また、インクリボン及び記録紙を確実に保持するための機構が必要となるので、それに伴う機構の信頼性とコストの上昇とが問題になる。
また、上記の特許文献2に記載の技術も、用紙屑の低減は可能であるが、印画時間が増大するという問題がある。すなわち、特許文献2に記載の技術では、記録紙を戻し方向に搬送しながら印画を行うので、印画のために記録紙を往復させる回数が多くなり、その結果、印画時間が増大してしまう。
そこで次に、このような記録紙の搬送方向と印画時間の増大との関係について、詳細に説明する。
図8は、特許文献2に記載の技術に基づく従来のサーマルプリンタ100の内部構造を示す側面図である。
図8に示すように、サーマルプリンタ100のドア部103の裏面側には、複数の発熱素子(例えば、発熱抵抗体)を有するサーマルヘッド110が設置されている。また、筐体部102の内部には、ドア部103を閉じたときにサーマルヘッド110と対向する位置に、プラテンローラ111が配置されている。
そして、筐体部102にインクリボン31を装着すると、プラテンローラ111の下方に供給リール32が位置し、プラテンローラ111の上方に巻取りリール33が位置するようになる。すると、インクリボン31がプラテンローラ111上を通過するようになるので、ドア部103を閉じれば、サーマルヘッド110とプラテンローラ111との間にインクリボン31が挟持される。
また、筐体部102の内部には、記録紙が円筒状に巻き回されたロール紙41がペーパーホルダ42で保持されている。そして、巻き出されたロール紙41は、ロール紙41の送り方向に対し、プラテンローラ111よりも上流側に設けられた搬送ローラ(キャプスタンローラ112及びピンチローラ113)の間を通り、サーマルヘッド110とプラテンローラ111との間を通って排紙されるようになっている。
図9は、図8に示す従来のサーマルプリンタ100による印画動作を示すフローチャートである。
図9に示すように、印画動作の開始後、最初のステップS101では、ロール紙41が給送される。そして、次のステップS102において印画指令が出されると、その次のステップS103からステップS104までで、インクリボン31のイエロー(Y)を印画する。
すなわち、ステップS103では、キャプスタンローラ112(図8参照)を反時計回りに回転駆動させ、ロール紙41の先端部をサーマルヘッド110(図8参照)の先まで送り、ロール紙41の途中の印画の開始地点とサーマルヘッド110の発熱素子とが対向するようにする。そして、その後、それまで上昇させていたサーマルヘッド110を下降させ、サーマルヘッド110の発熱素子とプラテンローラ111(図8参照)との間にインクリボン31及びロール紙41を挟み込む。
続くステップS104では、キャプスタンローラ112を時計回りに逆回転駆動させ、ステップS103と逆方向に、ロール紙41の先端部までロール紙41を戻す。また、巻取りリール33(図8参照)を時計回りに回転駆動させ、ロール紙41と同じ方向及び同じ速さでインクリボン31を巻き取る。同時に、サーマルヘッド110に配列された発熱素子を選択的に通電駆動し、発熱素子からインクリボン31に熱エネルギーを付与して、ロール紙41の印画の開始地点から印画の終了地点までイエロー(Y)のカラーインクを印画する。
したがって、図8に示す従来のサーマルプリンタ100の場合には、ステップS103でロール紙41を印画の開始地点まで送り、ステップS104でロール紙41を戻しながら印画するので、インクリボン31のイエロー(Y)の印画のために、ロール紙41の送りと戻しでロール紙41が1往復することになる。
また、同様にして、ステップS105でロール紙41を印画の開始地点まで送り、ステップS106でロール紙41を戻しながらインクリボン31のマゼンタ(M)を印画するので、イエロー(Y)の印画を含めると、ここまででロール紙41は2往復する。さらにまた、ステップS107でロール紙41を印画の開始地点まで送り、ステップS108でロール紙41を戻しながらインクリボン31のシアン(C)を印画するので、これがロール紙41の3往復目となる。さらに、ステップS109でロール紙41を印画の開始地点まで送り、ステップS110でロール紙41を戻しながらインクリボン31のラミネートインク(L)を転写するので、これがロール紙41の4往復目となる。
このように、図8に示す従来のサーマルプリンタ100では、カラーインク(Y,M,C)を印画し、ラミネートインク(L)を転写するために、ロール紙41を4往復させる必要がある。また、ラミネートインク(L)の転写は、前述したように、ロール紙41を戻しながら行うので、印画終了後のロール紙41をカットし、排紙するためには、次のステップS111においてロール紙41の印画の終了地点をカッターの位置まで送る必要がある。すると、これでロール紙41が4往復半することになり、その後、最後のステップS112でロール紙41のカット及び排紙を行って印画動作の終了となる。
その結果、従来のサーマルプリンタ100は、印画動作の開始から終了までの間に、印画終了後のロール紙41の送りを含め、ロール紙41を4往復半させる必要があるので、ロール紙41を往復させる回数が非常に多くなっている。ここで、ロール紙41の往復回数を減らすには、ロール紙41を戻し方向に搬送しながら印画を行うのではなく、送り方向に搬送しながら印画を行えば良いが、そうすると今度は、余白領域が大きく形成され、用紙屑が多く発生してロール紙41が無駄になることは、前述した通りである。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、サーマルヘッドとプラテンローラとの間に挟持された記録紙を搬送ローラで搬送しながらインクを転写し、印画を行うサーマルプリンタにおいて、印画によって発生する用紙屑を低減するとともに、印画時間を短縮できるようにすることである。
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
本発明の1つである請求項1に記載の発明は、記録紙を搬送する搬送ローラと、発熱素子を通電駆動し、インクリボン上のインクを前記記録紙に転写するサーマルヘッドと、前記サーマルヘッドに対向して配置され、インクの転写の際に前記サーマルヘッドとの間で前記インクリボン及び前記記録紙を挟持するプラテンローラとを備え、前記搬送ローラの回転駆動により、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとの間に挟持された前記記録紙を搬送しながらインクを転写し、印画を行うサーマルプリンタであって、前記搬送ローラは、給紙側から排紙側に向かう前記記録紙の送り方向に対し、前記プラテンローラよりも上流側に配置され、前記プラテンローラは、回転駆動により、前記記録紙を少なくとも送り方向に搬送可能であり、前記搬送ローラと前記プラテンローラとを協働させ、前記記録紙を送り方向に搬送しながら印画を行うことを特徴とする。
また、本発明の他の1つである請求項6に記載の発明は、記録紙を搬送する搬送ローラと、発熱素子を通電駆動し、インクリボン上のインクを前記記録紙に転写するサーマルヘッドと、前記サーマルヘッドに対向して配置され、インクの転写の際に前記サーマルヘッドとの間で前記インクリボン及び前記記録紙を挟持するプラテンローラとを備え、前記搬送ローラの回転駆動により、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとの間に挟持された前記記録紙を搬送しながらインクを転写し、印画を行うサーマルプリンタであって、前記搬送ローラは、給紙側から排紙側に向かう前記記録紙の送り方向に対し、前記プラテンローラよりも上流側に配置され、前記搬送ローラと前記プラテンローラとの間に、前記記録紙の表面側及び裏面側の位置を規制する上下一対のガイド部材が配置されており、前記搬送ローラを回転駆動させ、前記ガイド部材の間を通して前記記録紙を送り方向に搬送しながら印画を行うことを特徴とする。
(作用)
上記の請求項1に記載の発明において、搬送ローラは、給紙側から排紙側に向かう記録紙の送り方向に対し、プラテンローラよりも上流側に配置されている。そして、プラテンローラの回転駆動によって記録紙を送り方向に搬送することができ、印画の際には、搬送ローラとプラテンローラとを協働させて、記録紙を送り方向に搬送しながら印画を行う。そのため、記録紙を送り方向に搬送しても、記録紙が座屈等することなく確実に搬送される。また、記録紙を戻し方向に搬送しながら印画を行う場合と比較して、印画の際に必要な記録紙の往復回数を減らすことが可能になる。さらにまた、記録紙の先端部を印画の開始地点とすることができる。
また、上記の請求項6に記載の発明においても、搬送ローラは、給紙側から排紙側に向かう記録紙の送り方向に対し、プラテンローラよりも上流側に配置されている。そして、請求項6に記載の発明では、搬送ローラとプラテンローラとの間に、記録紙の表面側及び裏面側の位置を規制する上下一対のガイド部材が配置されており、搬送ローラを回転駆動させ、ガイド部材の間を通して記録紙を送り方向に搬送しながら印画を行う。そのため、記録紙を送り方向に搬送しても、記録紙が座屈等することなく確実に搬送される。また、記録紙を戻し方向に搬送しながら印画を行う場合と比較して、印画の際に必要な記録紙の往復回数を減らすことが可能になる。さらにまた、記録紙の先端部を印画の開始地点とすることができる。
上記の発明によれば、記録紙を送り方向に搬送しながら印画を行うので、戻し方向に搬送しながら印画を行う場合と比較して、印画の際に必要な記録紙の往復回数を減らすことができ、印画時間を短縮することができる。また、記録紙の先端部を印画の開始地点とすることができるので、余白領域をほとんどなくすことが可能になり、用紙屑を低減させることができる。
したがって、上記の発明によれば、用紙屑の低減と印画時間の短縮とを両立させることができる。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態のサーマルプリンタ1を示す斜視図である。
図1に示すように、サーマルプリンタ1は、筐体部2と、筐体部2の前面に取り付けられたドア部3とを備えている。また、ドア部3の下部には、排紙口8が形成されており、排紙口8には、排紙トレイ9が取り付けられている。
ここで、筐体部2の前面側には、電源スイッチ4が設けられている。また、筐体部2の後面側には、外部接続用の複数のコネクタからなるインターフェイス部5が配置されている。そして、インターフェイス部5により、画像情報等をコンピュータから取得できるようになっている。なお、磁気ディスク、光学ディスク、メモリーカード等の各種の記録媒体をインターフェイス部5に接続し、コンピュータを介さずに画像情報等を読み出すこともできる。
一方、ドア部3の上部には、サーマルプリンタ1で印画の設定等を行うための操作パネル6が設けられている。そして、インターフェイス部5から取得したり、操作パネル6から入力又は選択されたりした情報や、その他の各種のメッセージ等は、液晶パネル7に表示されるようになっている。
図2は、図1に示す本実施形態のサーマルプリンタ1のドア部3を開けた状態を示す斜視図であり、インクカセット30を取り出して図示したものである。なお、インクカセット30は、内部構造が明らかになるように、外形を点線で示している。
図2に示すように、ドア部3の裏面側には、サーマルヘッド10が設置されている。一方、筐体部2の内部には、ドア部3を閉じたときにサーマルヘッド10と対向する位置にプラテンローラ11が配置されている。
また、筐体部2の内部において、プラテンローラ11の上方には、インクカセット30の供給リール32を回転駆動させるためのリール駆動手段14aが設けられている。さらにまた、プラテンローラ11の下方には、インクカセット30の巻取りリール33を回転駆動させるためのリール駆動手段14bが設けられている。
そして、筐体部2にインクカセット30を装着すると、インクリボン31がプラテンローラ11上を通過するように配置される。さらに、ドア部3が閉じられると、インクリボン31は、サーマルヘッド10とプラテンローラ11との間に配置される。この状態で、リール駆動手段14bを回転駆動させると、インクリボン31が巻取りリール33に巻き取られる。
図3は、図1に示す本実施形態のサーマルプリンタ1に使用するインクリボン31を示す平面図である。
図3に示すように、インクリボン31は、インクカセット30(図2参照)に設けられた供給リール32と巻取りリール33との間に巻き回されており、インクリボン31の巻き出し方向と直角な方向に、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各カラーインク(昇華性の染料)と透明なラミネートインク(L)とが帯状の樹脂フィルム上に順次繰り返して塗布された構成となっている。なお、ラミネートインク(L)は、各カラーインク(Y,M,C)によって形成された記録画像上に積層することで、その記録画像を紫外線等から保護し、耐光性を向上させるものである。
図4は、図1に示す本実施形態のサーマルプリンタ1の内部構成の概略を示す側面図である。
図1に示す筐体部2の内部には、図4に示すように、ロール紙41(本発明における記録紙が円筒状に巻き回されたもの)がペーパーホルダ42で保持されている。そして、必要に応じて、一対の給紙ローラ14によって巻き出されたロール紙41は、ロール紙41の送り方向(図4では左方向)に対し、サーマルヘッド10及びプラテンローラ11よりも上流側に設けられたキャプスタンローラ12(駆動ローラ)とピンチローラ13(従動ローラ)との間を通り、サーマルヘッド10とプラテンローラ11との間を通った後、カッター18で切断され、排紙されるようになっている。
ここで、キャプスタンローラ12及びピンチローラ13は、本発明における搬送ローラに相当するものであり、必要に応じてキャプスタンローラ12を正逆に回転駆動させることにより、ロール紙41を送り方向及び戻し方向に搬送することができる。また、本実施形態のサーマルプリンタ1では、プラテンローラ11も回転駆動され、ロール紙41を送り方向に搬送できるようになっている。
そして、ロール紙41の送り方向への搬送は、キャプスタンローラ12とプラテンローラ11との協働によって行われる。その際、プラテンローラ11の駆動機構部にトルクリミッタが取り付けられており、かつプラテンローラ11の自由回転時の周速がキャプスタンローラ12の自由回転時の周速よりも速く設定されているので、ロール紙41を送り方向に搬送すると、キャプスタンローラ12とプラテンローラ11との間でロール紙41に常にテンションが付与される。そのため、ロール紙41が弛まず、座屈等の搬送トラブルが防止され、確実な印画動作が得られるようになる。
また、搬送ローラ(キャプスタンローラ12及びピンチローラ13)とプラテンローラ11との間には、ロール紙41の表面側(記録面側)及び裏面側の位置を規制する一対の搬送ガイド15(本発明におけるガイド部材に相当するもの)が配置されている。この搬送ガイド15は、その一部がキャプスタンローラ12とプラテンローラ11とを結ぶ接線と平行な形状に形成されており、搬送されたロール紙41をプラテンローラ11上に案内するようになっている。そのため、キャプスタンローラ12とプラテンローラ11との協働に加え、搬送ガイド15による位置規制が存在するので、ロール紙41は、印画中の負荷変動によってあばれたり、給紙の際に先端部がプラテンローラ11に衝突して座屈等することなく、サーマルヘッド10とプラテンローラ11との間に確実に搬送されるようになる。
一方、インクリボン31は、色変換処理された階調データに応じて供給リール32から巻き出され、2つのガイドローラ19に導かれて巻取りリール33に巻き取られる。そのため、サーマルヘッド10を下降させた状態では、サーマルヘッド10とプラテンローラ11との間にインクリボン31及びロール紙41が挟持され、サーマルヘッド10は、インクリボン31を介してロール紙41の表面側(記録面側)を押圧することとなる。
このサーマルヘッド10には、複数の発熱抵抗体(本発明における発熱素子に相当するもの)がライン状に、ロール紙41の幅方向(ライン方向)に配列されている。そして、ロール紙41及びインクリボン31を送り方向に搬送する際に、サーマルヘッド10の発熱抵抗体を選択的に通電駆動し、それによって発生する熱エネルギーを利用して、インクリボン31に塗布された各カラーインク(Y,M,C)をロール紙41の記録面に転写する。さらに、同様にして、インクリボン31のラミネートインク(L)を記録画像上に積層する。
また、サーマルヘッド10とプラテンローラ11との間でロール紙41上に重ね合わされ、インクが転写されたインクリボン31は、その後、ロール紙41の送り方向に対し、サーマルヘッド10及びプラテンローラ11よりも下流側に設けられたリボン剥離部材16によってロール紙41から剥離され、巻取りリール33に巻き取られる。
このリボン剥離部材16は、インクリボン31の搬送方向を急角度で変更するための案内部材である。すなわち、インクリボン31は、インクの転写が終了すると、サーマルヘッド10の押圧力と熱とによってロール紙41に強く貼り付いた状態になっている。そこで、ブレード状のリボン剥離部材16の先端部をインクリボン31に当接させ、ロール紙41の搬送方向に対して所定の角度でインクリボン31を引き離すことにより、ロール紙41からインクリボン31を剥離させている。
一方、印画後のロール紙41は、デカールローラ17(本発明におけるカール矯正手段に相当するもの)により、ロール紙41に付けられたカールの方向と逆方向(図4では上方向)に屈曲されてカールが矯正される。その後、ロール紙41は、カッター18によって所定の大きさにカットされ、排紙される。
図5は、図1に示す本実施形態のサーマルプリンタ1による印画動作を示すフローチャートである。
また、図6及び図7は、図4に示すサーマルヘッド10の周辺部を示す側面図であり、図6は、図5に示すフローチャートのステップS3、ステップS5、及びステップS7の状態を示し、図7は、図5に示すフローチャートのステップS10の状態を示すものである。
図5に示すように、印画動作の開始後、最初のステップS1では、給紙ローラ14(図4参照)を回転駆動させ、ロール紙41を巻き出して給送する。そして、ステップS2において印画指令が出されると、次のステップS3でインクリボン31(図3参照)のイエロー(Y)を印画する。なお、通常では、ロール紙41がすでに給送され、プラテンローラ11(図4参照)上で待機した状態となっているので、ステップS1を経ることなく、ステップS2の印画指令によってステップS3の印画が実行される。
ステップS3では、図6に示すキャプスタンローラ12を反時計回りに回転駆動させ、ピンチローラ13との間に挟んだロール紙41を搬送ガイド15の間を通してプラテンローラ11に向けて送る。また、プラテンローラ11も反時計回りに回転駆動される。この際、センサ(図示せず)がロール紙41の先端部(印画の開始地点)を検出すると、プラテンローラ11を駆動するモータ(図示せず)のステップ数がカウントされ、カウント数が所定のステップ数に達すると、サーマルヘッド10の発熱抵抗体が通電駆動される。その後、それまで上昇していたサーマルヘッド10が下降し、サーマルヘッド10の発熱抵抗体とプラテンローラ11との間にインクリボン31及びロール紙41を挟み込む。
そして、この状態でプラテンローラ11とキャプスタンローラ12とを協働させ、プラテンローラ11及びキャプスタンローラ12を反時計回りに回転駆動させて、給紙側から排紙側に向かうロール紙41の送り方向(図6では左方向)にロール紙41を送る。すると、ロール紙41にテンションが付与され、かつ搬送ガイド15によって位置規制されながら、ロール紙41は、サーマルヘッド10とプラテンローラ11との間に挟持されたまま、印画の開始地点から印画の終了地点まで送り方向に円滑に搬送される。
また、ロール紙41の搬送とともに、巻取りリール33(図4参照)を反時計回りに回転駆動させ、ロール紙41と同じ方向及び同じ速さでインクリボン31を巻き取る。すると、サーマルヘッド10の発熱抵抗体からインクリボン31に付与される熱エネルギーにより、ロール紙41の先端部(印画の開始地点)から順次、インクリボン31のイエロー(Y)のカラーインクがロール紙41に転写される。
この際、前述したように、サーマルヘッド10は、ロール紙41を挟持する前に発熱抵抗体が通電駆動されており、その時点で、ロール紙41の先端部(印画の開始地点)は、サーマルヘッド10とプラテンローラ11との間に挟持される部分の直前にあるので、ロール紙41が挟持されるわずか前から転写が実行されることとなる。そのため、本実施形態のサーマルプリンタ1は、ロール紙41の先端部に余白を全く形成せずに、印画の開始地点から印画の終了地点までイエロー(Y)を印画することができる。なお、各カラーインク(Y,M,C)の印画中は、図6に示すように、デカールローラ17が退避ポジションにあり、ロール紙41を屈曲させない。
このようにしてイエロー(Y)を印画した後、次のステップS4では、その次のステップS5でマゼンタ(M)を印画するための準備を行う。すなわち、カラー印画の場合、カラーインクの転写が各色ごとに実行されるので、転写する色を変更するたびに、下降していたサーマルヘッド10を上昇させ、サーマルヘッド10によるロール紙41の押圧を解除した後、キャプスタンローラ12を時計回りに逆回転駆動させることにより、印画の開始地点までロール紙41を戻す。なお、プラテンローラ11には、回転軸とモータとの間にワンウェイクラッチ(図示せず)が組み込まれており、ロール紙41の戻しにともなってプラテンローラ11が従動回転するので、キャプスタンローラ12やロール紙41に余計な負荷が作用することはない。
したがって、本実施形態のサーマルプリンタ1の場合には、ステップS3で給紙側から排紙側に向かう送り方向(図6では左方向)にロール紙41を送りながら印画の終了地点まで印画を行い、その後、ステップS4で印画の開始地点までロール紙41を戻すので、インクリボン31のイエロー(Y)の印画のために、ロール紙41の送りと戻しでロール紙41が1往復することになる。
次のステップS5では、ステップS3と同様にして、印画の終了地点までロール紙41を送りながらインクリボン31のマゼンタ(M)の印画を行い、ステップS6では、ステップS4と同様にして、印画の開始地点までロール紙41を戻す。そのため、マゼンタ(M)の印画がロール紙41の2往復目となる。また、ステップS7で印画の終了地点までロール紙41を送りながらインクリボン31のシアン(C)の印画を行い、ステップS8で印画の開始地点までロール紙41を戻すので、シアン(C)の印画がロール紙41の3往復目となる。
さらに、ステップS9及びステップS11では、印画の終了地点までロール紙41を送りながらインクリボン31のラミネートインク(L)を転写する。このラミネートインク(L)は、ロール紙41に最後に転写されるインクなので、次のインクを転写するために必要なロール紙41の戻しが不要になる。すなわち、ラミネートインク(L)の転写のために、印画の終了地点まで送り方向にロール紙41を送った後、そのまま続けて送り方向にロール紙41を搬送することにより、ロール紙41を戻すことなく、印画の終了地点でロール紙41をカットし、排紙することができる。
このように、本実施形態のサーマルプリンタ1では、カラーインク(Y,M,C)を印画するために、ロール紙41を3往復させる必要があるが、最後のラミネートインク(L)を転写し、排紙する際には、ロール紙41の戻しが不要になる。そのため、印画動作の開始から終了までの間に、ロール紙41を3往復半させれば良いので、4往復半させる必要がある従来のサーマルプリンタ100(図8及び図9参照)に比べ、本実施形態のサーマルプリンタ1は、ロール紙41の1往復分だけ印画時間を短縮することができる。
また、本実施形態のサーマルプリンタ1では、ラミネートインク(L)を転写するステップS9(印画開始)に続いてすぐに、ステップS10で、図7に示すように、ロール紙41の裏面側にデカールローラ17が当接し、ロール紙41を上方向に屈曲させることによってロール紙41に付けられたカールを矯正する。
このデカールローラ17は、搬送されるロール紙41と当接して従動回転する金属製のローラで、支持アーム20によってその回転中心が支持されている。そして、支持アーム20の一端は、プラテンローラ11の回転軸を揺動支点としており、他端側の自由端部にデカールローラ17が取り付けられている。そのため、デカールローラ17は、プラテンローラ11の回転軸を中心としてプラテンローラ11の周囲を揺動し、ロール紙41に当接又は離間するように移動可能となっている。
ここで、図6に示す退避ポジションにあったデカールローラ17をロール紙41に当接させるには、図6の状態から図7の状態までカム22を反時計回りに回転させ、支持アーム20のカムフォロア21を持ち上げるようにする。すると、デカールローラ17が上昇し、ロール紙41の裏面側に当接するようになる。そして、ステップS9までは、図6に示すように、カム22がカムフォロア21から離れており、デカールローラ17が退避ポジションにあってロール紙41に当接していないが、ステップS10では、ロール紙41の先端部がリボン剥離部材16を通過したあたりでカム22を回転させ、図7に示すように、ロール紙41の裏面側にデカールローラ17を当接させて、ロール紙41のカールを矯正する。
すなわち、ロール紙41は、図4に示すように、記録面を表面側にして巻き回されたものであり、表面側(記録面側)が凸の巻き癖が付いている。そのため、ステップS9で記録面にラミネートインク(L)を転写したロール紙41をそのまま排紙すると、表面側が凸のカールが残ったままになってしまう。そこで、ステップS10では、図7に示すように、ロール紙41に付けられたカールの方向と逆方向(表面側が凹となる方向であり、図7では上方向)にロール紙41を屈曲させるため、デカールローラ17をロール紙41の裏面側に当接させている。
しかも、このデカールローラ17は、ロール紙41の送り方向(図7では左方向)に対し、プラテンローラ11よりも下流側で、リボン剥離部材16の直後に配置されている。言い換えれば、キャプスタンローラ12をプラテンローラ11の上流側に配置したことによって空いたプラテンローラ11の下流側のスペースを利用して、サーマルヘッド10に近接させてデカールローラ17を配置している。そのため、ロール紙41にデカールローラ17が当接する位置では、サーマルヘッド10によるラミネートインク(L)の転写の際の余熱がロール紙41に残留している。
この余熱の残留状態でロール紙41の裏面側にデカールローラ17を当接させ、ロール紙41をカールの方向と逆方向(図7では上方向)に屈曲すると、ロール紙41を構成する物質の熱収縮や水分蒸発が終わる前にロール紙41が変形させられることとなり、加熱してカールを矯正する場合と同様の効果が得られる。そのため、ロール紙41のカールを確実に矯正することができる。また、ヒータ等の加熱手段を設置することなく、効率良くカールを矯正することができる。
ところで、ロール紙41に付けられたカールの程度は、印画の際の環境条件(温度や湿度等)、ロール紙41の材質、ロール紙41の搬送速度、ロール紙41のロール外径等によって異なる。そこで、本実施形態のサーマルプリンタ1では、ロール紙41に付けられたカールの程度に応じてロール紙41の屈曲程度を変化させ、カールの矯正量を調節できるようにしている。具体的には、図7に示すように、カム22の表面を傾斜させているので、印画の際の環境条件、ロール紙41の材質、搬送速度、ロール外径等に基づいてカム22の回転角を調節することにより、カム22がカムフォロア21を持ち上げる程度を無段階に変えることができる。
例えば、ロール紙41は、巻き始めから巻き終わりまで徐々にカールの形状や度合いが変化し、巻き終わりに近づくにしたがってカールが顕著になるが、デカールローラ17でロール紙41をその分だけ大きく屈曲させることにより、カールを均一に矯正することができる。そのため、ロール紙41の排紙時の状態を安定させることができる。なお、設定により、ユーザの好みのカール形状に矯正することも可能である。
このように、ステップS9の印画開始後、ステップS10でカールが矯正され、ステップS11で印画終了となったロール紙41は、次のステップS12においてカッター18(図4参照)でカットされ、排紙される。そして、排紙されたロール紙41は、カールが矯正されているために品位があり、排紙口8(図1参照)の周辺で散乱するようなことはない。また、ロール紙41をカットする際に、本実施形態のサーマルプリンタ1では、ロール紙41の印画の終了地点と印画の未実施部分との境界に対し、わずかに手前とわずかに後ろの部分でロール紙41をカットしている。そのため、ロール紙41に付けられたカールが矯正されるだけでなく、発生する用紙屑を2〜3mmに低減することが可能となっている。
そして、最後のステップS13では、図7の状態から図6の状態までカム22を逆回転させ、デカールローラ17を下降させて退避ポジションに移動させることにより、新たな印画動作の支障にならないようにし、印画動作の終了となる。なお、本実施形態のサーマルプリンタ1では、用紙屑が2〜3mm発生するが、用紙屑を全く発生させないようにすることもできる。
したがって、本実施形態のサーマルプリンタ1によれば、用紙屑の低減と印画時間の短縮とを両立させることができる。すなわち、搬送ローラ(キャプスタンローラ12及びピンチローラ13)をプラテンローラ11よりも上流側に配置しても、キャプスタンローラ12とプラテンローラ11とを協働させることにより、ロール紙41を送り方向に搬送しながら印画を行うことができる。そのため、プラテンローラ11よりも下流側に配置した搬送ローラによってロール紙41を搬送することで発生する余白をなくすことができ、印画の終了地点と印画の未実施部分との境界付近を整えるためのわずかな用紙屑のみに用紙屑を低減することができる。また、ロール紙41を戻し方向に搬送しながら印画を行う場合に比べ、印画動作の開始から終了までの間にロール紙41を往復させる回数を1往復分少なくすることができるので、印画時間が短縮される。
さらに、本実施形態のサーマルプリンタ1によれば、印画の際の余熱がロール紙41に残留している状態で、デカールローラ17がロール紙41のカールの方向と逆方向にロール紙41を屈曲させるので、加熱手段を別途設置することなく、部品コストや製造コストに負担をかけることなく、機構的にコンパクトで、効率の良いカールの矯正と幅広い矯正量の調節が可能になっている。また、ロール紙41が受ける機械的、熱的ダメージを最小限に抑えつつ、耐久性等の品質面でも優れた印画結果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、例えば、以下のような種々の変形等が可能である。
(1)本実施形態では、記録紙としてロール紙41を使用しているが、これに限らず、カット紙を使用することもできる。すなわち、カット紙であっても印画時間の短縮が可能である。また、カット紙であってもサーマルヘッド10の熱によってカールが発生することがあり、そのカールを効率良く矯正することができる。
(2)本実施形態では、プラテンローラ11とキャプスタンローラ12とを協働させるとともに、搬送ガイド15を配置しているが、必ずしも両者を併用する必要はなく、いずれか一方だけであっても良い。すなわち、プラテンローラ11とキャプスタンローラ12とを協働させるだけでもロール紙41を円滑に搬送することができるし、搬送ガイド15を配置するだけでもロール紙41を円滑に搬送することができる。
本実施形態のサーマルプリンタを示す斜視図である。 図1に示す本実施形態のサーマルプリンタのドア部を開けた状態を示す斜視図であり、インクカセットを取り出して図示したものである。 図1に示す本実施形態のサーマルプリンタに使用するインクリボンを示す平面図である。 図1に示す本実施形態のサーマルプリンタの内部構成の概略を示す側面図である。 図1に示す本実施形態のサーマルプリンタによる印画動作を示すフローチャートである。 図4に示すサーマルヘッドの周辺部を示す側面図であり、図5に示すフローチャートのステップS3、ステップS5、及びステップS7の状態を示すものである。 図4に示すサーマルヘッドの周辺部を示す側面図であり、図5に示すフローチャートのステップS10の状態を示すものである。 従来のサーマルプリンタの内部構造を示す側面図である。 図8に示す従来のサーマルプリンタによる印画動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 サーマルプリンタ
10 サーマルヘッド
11 プラテンローラ
12 キャプスタンローラ(搬送ローラ)
13 ピンチローラ(搬送ローラ)
15 搬送ガイド(ガイド部材)
17 デカールローラ17(カール矯正手段)
31 インクリボン
41 ロール紙(記録紙)

Claims (9)

  1. 記録紙を搬送する搬送ローラと、
    発熱素子を通電駆動し、インクリボン上のインクを前記記録紙に転写するサーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドに対向して配置され、インクの転写の際に前記サーマルヘッドとの間で前記インクリボン及び前記記録紙を挟持するプラテンローラと
    を備え、
    前記搬送ローラの回転駆動により、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとの間に挟持された前記記録紙を搬送しながらインクを転写し、印画を行うサーマルプリンタであって、
    前記搬送ローラは、給紙側から排紙側に向かう前記記録紙の送り方向に対し、前記プラテンローラよりも上流側に配置され、
    前記プラテンローラは、回転駆動により、前記記録紙を少なくとも送り方向に搬送可能であり、
    前記搬送ローラと前記プラテンローラとを協働させ、前記記録紙を送り方向に搬送しながら印画を行う
    ことを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 請求項1に記載のサーマルプリンタにおいて、
    前記記録紙は、前記搬送ローラと前記プラテンローラとの協働により、印画時にテンションが付与されながら搬送される
    ことを特徴とするサーマルプリンタ。
  3. 請求項1に記載のサーマルプリンタにおいて、
    前記サーマルヘッドは、前記プラテンローラとの間で前記記録紙を挟持する前に前記発熱素子が通電駆動される
    ことを特徴とするサーマルプリンタ。
  4. 請求項1に記載のサーマルプリンタにおいて、
    前記搬送ローラと前記プラテンローラとの間に、前記記録紙の表面側及び裏面側の位置を規制するガイド部材が配置されている
    ことを特徴とするサーマルプリンタ。
  5. 請求項1に記載のサーマルプリンタにおいて、
    前記記録紙に付けられたカールの方向と逆方向に前記記録紙を屈曲可能なカール矯正手段を備え、
    前記カール矯正手段は、前記記録紙の送り方向に対し、前記プラテンローラよりも下流側で、かつ前記サーマルヘッドによるインクの転写の際の余熱が前記記録紙に残留している位置に配置されている
    ことを特徴とするサーマルプリンタ。
  6. 記録紙を搬送する搬送ローラと、
    発熱素子を通電駆動し、インクリボン上のインクを前記記録紙に転写するサーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドに対向して配置され、インクの転写の際に前記サーマルヘッドとの間で前記インクリボン及び前記記録紙を挟持するプラテンローラと
    を備え、
    前記搬送ローラの回転駆動により、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとの間に挟持された前記記録紙を搬送しながらインクを転写し、印画を行うサーマルプリンタであって、
    前記搬送ローラは、給紙側から排紙側に向かう前記記録紙の送り方向に対し、前記プラテンローラよりも上流側に配置され、
    前記搬送ローラと前記プラテンローラとの間に、前記記録紙の表面側及び裏面側の位置を規制する上下一対のガイド部材が配置されており、
    前記搬送ローラを回転駆動させ、前記ガイド部材の間を通して前記記録紙を送り方向に搬送しながら印画を行う
    ことを特徴とするサーマルプリンタ。
  7. 請求項6に記載のサーマルプリンタにおいて、
    前記ガイド部材の少なくとも一部は、前記搬送ローラと前記プラテンローラとを結ぶ接線と平行な形状に形成されている
    ことを特徴とするサーマルプリンタ。
  8. 記録紙を搬送する搬送ローラと、
    発熱素子を通電駆動し、インクリボン上のインクを前記記録紙に転写するサーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドに対向して配置され、インクの転写の際に前記サーマルヘッドとの間で前記インクリボン及び前記記録紙を挟持するプラテンローラと
    を備え、
    前記搬送ローラの回転駆動により、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとの間に挟持された前記記録紙を搬送しながらインクを転写し、印画を行うサーマルプリンタの印画方法であって、
    給紙側から排紙側に向かう前記記録紙の送り方向に対し、前記プラテンローラよりも上流側に前記搬送ローラを配置するとともに、
    前記プラテンローラの回転駆動により、前記記録紙を少なくとも送り方向に搬送可能とし、
    前記搬送ローラと前記プラテンローラとを協働させ、前記記録紙を送り方向に搬送しながら印画を行う
    ことを特徴とするサーマルプリンタの印画方法。
  9. 記録紙を搬送する搬送ローラと、
    発熱素子を通電駆動し、インクリボン上のインクを前記記録紙に転写するサーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドに対向して配置され、インクの転写の際に前記サーマルヘッドとの間で前記インクリボン及び前記記録紙を挟持するプラテンローラと
    を備え、
    前記搬送ローラの回転駆動により、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとの間に挟持された前記記録紙を搬送しながらインクを転写し、印画を行うサーマルプリンタの印画方法であって、
    給紙側から排紙側に向かう前記記録紙の送り方向に対し、前記プラテンローラよりも上流側に前記搬送ローラを配置するとともに、
    前記搬送ローラと前記プラテンローラとの間に、前記記録紙の表面側及び裏面側の位置を規制する上下一対のガイド部材を配置し、
    前記搬送ローラを回転駆動させ、前記記録紙の位置を前記ガイド部材で規制しつつ、前記記録紙を送り方向に搬送しながら印画を行う
    ことを特徴とするサーマルプリンタの印画方法。
JP2006015579A 2006-01-24 2006-01-24 サーマルプリンタ及びサーマルプリンタの印画方法 Pending JP2007196454A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006015579A JP2007196454A (ja) 2006-01-24 2006-01-24 サーマルプリンタ及びサーマルプリンタの印画方法
US11/625,899 US20080122917A1 (en) 2006-01-24 2007-01-23 Thermal printer and printing method of thermal printer
CN2007100879184A CN101007470B (zh) 2006-01-24 2007-01-24 热感式打印机及其打印方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006015579A JP2007196454A (ja) 2006-01-24 2006-01-24 サーマルプリンタ及びサーマルプリンタの印画方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007196454A true JP2007196454A (ja) 2007-08-09

Family

ID=38451541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006015579A Pending JP2007196454A (ja) 2006-01-24 2006-01-24 サーマルプリンタ及びサーマルプリンタの印画方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20080122917A1 (ja)
JP (1) JP2007196454A (ja)
CN (1) CN101007470B (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009286073A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Canon Inc 印刷装置及びその制御方法
JP2010069831A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Sinfonia Technology Co Ltd 熱転写プリンタの印刷対象物搬送機構、及び熱転写プリンタ
CN102079174A (zh) * 2009-11-24 2011-06-01 佳能株式会社 打印设备及用于控制打印设备的方法
JP2011213081A (ja) * 2010-04-02 2011-10-27 Alps Electric Co Ltd プリンタ
JP2012240379A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Brother Industries Ltd 印刷装置
JP2014511145A (ja) * 2011-02-23 2014-05-12 コダック アラリス インク サーマルプリンタ
JP2017030890A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 カシオ計算機株式会社 印刷媒体、印刷方法、及び、印刷装置
US9926155B2 (en) 2014-08-05 2018-03-27 Sato Holdings Kabushiki Kaisha Thermal print apparatus and method of controlling the same

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5533459B2 (ja) * 2010-09-02 2014-06-25 ソニー株式会社 画像形成装置、画像形成方法およびプログラム
US8922612B2 (en) * 2011-02-23 2014-12-30 Kodak Alaris Inc. Thermal printing
CN102896907B (zh) * 2011-07-29 2015-01-28 山东新北洋信息技术股份有限公司 热转印打印机及其打印方法
JP2018034956A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 スター精密株式会社 用紙搬送機構
JP6825455B2 (ja) * 2017-03-30 2021-02-03 ブラザー工業株式会社 印刷装置
WO2019138490A1 (ja) * 2018-01-11 2019-07-18 三菱電機株式会社 サーマルプリンタ

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6216969A (ja) * 1985-07-12 1987-01-26 Fujitsu Ltd ロ−ル紙矯正装置
EP0602284A1 (en) * 1992-12-14 1994-06-22 Agfa-Gevaert N.V. A thermal image-recording apparatus with sensor means for sensing the type of print sheet
CA2341694C (en) * 1998-08-26 2004-10-26 Toppan Printing Co., Ltd. Image forming apparatus and method, and image applied article
US6226023B1 (en) * 1999-05-10 2001-05-01 Eastman Kodak Company Thermal printing media pack
JP4310157B2 (ja) * 2003-09-11 2009-08-05 富士フイルム株式会社 感熱画像記録装置
JP2005342941A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Seiko Instruments Inc 感熱性粘着シートの熱活性化方法および処理方法と、感熱性粘着シートの熱活性化装置および感熱性粘着シート用プリンタ
US7507046B2 (en) * 2005-03-28 2009-03-24 Eastman Kodak Company Borderless platen drive printing

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009286073A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Canon Inc 印刷装置及びその制御方法
JP2010069831A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Sinfonia Technology Co Ltd 熱転写プリンタの印刷対象物搬送機構、及び熱転写プリンタ
CN102079174A (zh) * 2009-11-24 2011-06-01 佳能株式会社 打印设备及用于控制打印设备的方法
US8456500B2 (en) 2009-11-24 2013-06-04 Canon Kabushiki Kaisha Printing apparatus and method for controlling printing apparatus
JP2011213081A (ja) * 2010-04-02 2011-10-27 Alps Electric Co Ltd プリンタ
JP2014511145A (ja) * 2011-02-23 2014-05-12 コダック アラリス インク サーマルプリンタ
JP2012240379A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Brother Industries Ltd 印刷装置
US9926155B2 (en) 2014-08-05 2018-03-27 Sato Holdings Kabushiki Kaisha Thermal print apparatus and method of controlling the same
KR101876243B1 (ko) * 2014-08-05 2018-07-09 사토 홀딩스 가부시키가이샤 서멀 프린트 장치 및 그 제어 방법
JP2017030890A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 カシオ計算機株式会社 印刷媒体、印刷方法、及び、印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN101007470A (zh) 2007-08-01
US20080122917A1 (en) 2008-05-29
CN101007470B (zh) 2010-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007196454A (ja) サーマルプリンタ及びサーマルプリンタの印画方法
JP2007197123A (ja) 記録紙カール矯正機構、画像形成装置、及び記録紙カール矯正方法
EP1955857B1 (en) Printer with thermal activation device and printing method
TW577814B (en) Printing device and printing method
US8885003B2 (en) Duplex thermal printing system with pivotable diverter
US8907995B2 (en) Duplex thermal printing system with turning mechanism
US7665920B2 (en) Card holder for a credential production device
JP6341753B2 (ja) 転写装置
US7173643B2 (en) Printing apparatus
US20080217842A1 (en) Substrate Feeding in a Credential Production Device
US20080219735A1 (en) Printhead Assembly for a Credential Production Device
JP2008012709A (ja) サーマルプリンタ及び画像形成方法
JP2008302563A (ja) 印画装置及び印画方法
JP2017007298A (ja) プリンタ、インクリボン
JP2001158555A (ja) サーマルプリンタにおける用紙搬送機構
JP2008302522A (ja) 画像形成装置
JP4959834B2 (ja) プリンタ及びプリント方法
JP4387837B2 (ja) 印刷装置
JP2021070272A (ja) 画像形成装置
JP2007076054A (ja) 通帳類作成装置
JP2017119553A (ja) カード矯正機構および転写装置
JP2006175751A (ja) 印刷装置
JP2006224396A (ja) サーマルプリンタ
JPH05132217A (ja) プリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090421

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090619

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100202