JP2001158555A - サーマルプリンタにおける用紙搬送機構 - Google Patents

サーマルプリンタにおける用紙搬送機構

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JP2001158555A
JP2001158555A JP34412899A JP34412899A JP2001158555A JP 2001158555 A JP2001158555 A JP 2001158555A JP 34412899 A JP34412899 A JP 34412899A JP 34412899 A JP34412899 A JP 34412899A JP 2001158555 A JP2001158555 A JP 2001158555A
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roller
recording paper
paper
thermal head
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Masahiko Shimizu
雅彦 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グリップローラにより搬送される記録紙をグ
リップローラより記録紙搬送方向上流側でサーマルヘッ
ドとプラテンローラで挟持して記録動作を行なうサーマ
ルプリンタにおいて、多色記録を行なうためサーマルヘ
ッドとプラテンローラを離脱させて記録紙の戻し動作を
行なう際に、記録紙はグリップローラとサーマルヘッド
の間で撓むためサーマルヘッドとプラテンローラで挟持
される位置に再現性がなく、色ずれが発生する。 【解決手段】 サーマルヘッドより上流側に一対のテン
ションローラを設け、グリップローラとピンチローラ、
サーマルヘッドとプラテンローラ、一対のテンションロ
ーラの各接触点は一直線上になく、テンションローラの
挟持力はグリップローラの挟持力より弱く、サーマルヘ
ッドで記録紙を挟持する際、グリップローラとテンショ
ンローラはそれぞれ記録紙を挟持しているようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、サーマルプリン
タの用紙搬送機構に関するものであり、特に印画時の記
録紙の位置決めを正確に行なうサーマルプリンタの用紙
搬送機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は例えば、特開平10−29357
に示された従来のサーマル記録方式による紙搬送機構で
あり、100はロール状に巻かれた記録紙ロール、10
1は記録紙ロール100を収納するマガジンであり、一
端には記録紙ロール100から引き出された記録紙10
6が出るための出口102と光を遮断するために開閉機
能を有したシャッタ103を設けている。またマガジン
101内には記録紙106を搬送するためのキャプスタ
ンローラとニップローラからなる給紙ローラ対104が
取り付けられており、ニップローラはローラシフト機構
によりニップローラに対して圧接と解除を可能にしてい
る。なお、記録紙106には熱により発色する各色対応
の発色層が形成されており、その定着は各色に対応した
異なる波長の光によって行われる。
【0003】105はニップ搬送部であり、キャプスタ
ンローラ107と第1ニップローラ108と第2ニップ
ローラ109から構成されている。第1ニップローラ1
08と第2ニップローラ109にはキャプスタンローラ
107に対して圧接と解除動作を行なうための図示しな
い第1ローラシフト機構と第2ローラシフト機構が組込
まれている。第1ニップローラ108はキャプスタンロ
ーラ107の回転軸107aを回転支点として取り付け
られた揺動アーム110の先端部に回転自在に取り付け
られており、キャプスタンローラ107との転接位置が
変位可能となっている。この駆動は揺動アーム110に
取り付けられた図示しない減速機からなる変位機構11
3によって行われている。114は給紙ローラ対104
からニップ搬送部105に記録紙106を搬送する際の
案内するためのガイド板である。
【0004】116はニップ搬送部105の下流側に設
けられた発熱素子アレイ116aが形成されたサーマル
ヘッドであり、このサーマルヘッド115の発熱素子ア
レイ116aの対向位置に回転自在のプラテンローラ1
15が取り付けられている。プラテンローラ115は発
熱素子アレイ116aに対して圧接と解除を行なうため
の図示しないアップダウン機構117か組込まれてい
る。サーマルヘッド116の下流にはカッター118が
配置され、更に下流には記録紙106の発色を定着させ
るための光定着器120が取り付けられ、最終位置に排
紙するための排紙ローラ対121が取り付けられ、一方
の排紙ローラには圧接と解除を行なうための図示しない
第3ローラシフト機構が取り付けられている。なお、ニ
ップ搬送部105とサーマルヘッド116間には記録紙
106の先端検知を行なうためのセンサー119が設け
られている。
【0005】次に動作について説明する。記録紙ロール
100がセットされたマガジン101をプリンタにセッ
トすると、プリンタ側のモータにより給紙ローラ対10
4が回転駆動することで記録紙106が記録紙ロール1
00から引き出され、開放されたシャッタ103を通り
ガイド板114に沿って第1ニップローラ108、第2
ニップローラ109がニップ解除状態のニップ搬送部1
05へと送られる。記録紙106の先端がセンサー11
9に到達すると、第1ローラシフト機構、第2ローラシ
フト機構により第1ニップローラ108、第2ニップロ
ーラ109がキャプスタンローラ107に対して圧接す
ることでニップ動作が行われる。次にキャプスタンロー
ラ107を時計方向に回転して記録紙106を規定量サ
ーマルヘッド116方向に搬送する。搬送量が規定量X
に到達したところでキャプスタンローラ107を停止す
る。この時、プラテンローラ115と排紙ローラ対12
1はニップ解除状態となっている。
【0006】次にキャプスタンローラ107を反時計方
向に回転して記録紙106をマガジン101方向に搬送
し、記録紙106が記録開始位置に到達すると、プラテ
ンローラ115をアップダウン機構117がサーマルヘ
ッド116の発熱素子アレイ116aに圧接した後、記
録が開始される。第1色が終了するとアップダウン機構
117によりプラテンローラ115が下方に退避され、
サーマルヘッド116への押圧を解除する。その後も記
録紙106の引き戻しを続け、記録紙106の先端をセ
ンサー119が検知した時点でキャプスタンローラ10
7を停止する。続いて第2色の記録を行なうために、再
度キャプスタンローラ107を時計方向に回転して記録
紙106をサーマルヘッド116方向に搬送し、搬送量
が規定量Xに到達したところでキャプスタンローラ10
7を反時計方向に回転させ、第1色と同様に記録を行な
う。
【0007】このように第2色、3色と同様の動作を繰
り返すことで多色印画を行なう。最後の印画動作が終了
すると、キャプスタンローラ107を時計方向に回転し
て記録紙106を規定量サーマルヘッド方向に搬送した
後、キャプスタンローラ107を停止し、カッター11
8による切断が行われる。カットされた記録紙106は
排紙ローラ対の駆動により外部へと排出される。ここで
は、各色を記録した後の光定着器120による定着動作
の説明は省略する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のサーマル記録方
式による紙搬送機構は以上のように構成されているの
で、キャプスタンローラとニップローラからなるニップ
搬送部からサーマルヘッド方向へ送られた記録紙をプラ
テンローラとサーマルヘッドにより挟持する際、ニップ
搬送部から送り出された部分の記録紙に対して拘束力が
無いため、ニップ搬送部からサーマルヘッド間の記録紙
に緩みによる撓みが発生し、プラテンローラとサーマル
ヘッドにより記録紙を挟持する位置が各色の印画の度に
ずれることで3色印画間での位置ずれの原因となる問題
があった。
【0009】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、引き出され搬送用ローラに挟持
された記録紙をさらにプラテンローラにより挟持する際
に記録紙に対して張力を与えることで、搬送用ローラと
プラテンローラの間での撓みを取り除き、多色印画にお
いても色ずれの少ない高画質な印画の用紙搬送機構を得
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明によるサーマル
プリンタにおける用紙搬送機構は、グリップローラとピ
ンチローラにより挟持されて印画用搬送方向に搬送され
る記録紙を上記グリップローラより印画用搬送方向の上
流側でサーマルヘッドとプラテンローラによって挟持し
て記録動作を行うサーマルプリンタにおける用紙搬送機
構であり、上記サーマルヘッドとプラテンローラの接触
点より印画用搬送方向の上流側に配置され、記録紙挟持
力が上記グリップローラとピンチローラの記録紙挟持力
よりも小さい1対のテンションローラと、プラテンロー
ラをサーマルヘッドに圧接または離脱させるプラテンロ
ーラ接離手段と、上記一対のテンションローラの一方を
他方に対して圧接または離脱させるテンションローラ接
離手段を有し、上記グリップローラとピンチローラの接
触点と、サーマルヘッドとプラテンローラの接触点と、
上記一対のテンションローラの接触点は一直線上にな
く、プラテンローラがサーマルヘッドに対して離脱状態
から圧接状態になり記録紙を挟持する時に、グリップロ
ーラとピンチローラおよび上記一対のテンションローラ
は圧接状態で記録紙を挟持しているようにしたものであ
る。
【0011】またこの発明によるサーマルプリンタにお
ける用紙搬送機構は、上記プラテンローラ接離手段とテ
ンションローラ接離手段は同一の駆動機構により駆動さ
れる構成にされたものである。
【0012】またこの発明によるサーマルプリンタにお
ける用紙搬送機構は、記録紙はロール紙であり、該記録
紙を供給する記録紙ロールは上記グリップローラよりも
印画用搬送方向の下流側に配置され、印画動作開始前、
記録紙は上記記録紙ロールから上記グリップローラとピ
ンチローラにより印画用搬送方向の上流側に所定量搬送
され、印画動作時、上記グリップローラとピンチローラ
により上記記録紙ロールと上記グリップローラの間に送
り出された記録紙が上記記録紙ロールに巻き付いていた
時の曲げ方向と同一方向に撓むことを妨げる記録紙案内
部材を備えたものである。
【0013】またこの発明によるサーマルプリンタにお
ける用紙搬送機構は、記録紙はロール紙であり、上記1
対のテンションローラより印画用搬送方向の上流側に記
録紙切断手段を有し、記録動作終了後、記録紙は上記グ
リップローラとピンチローラにより印画用搬送方向と反
対方向に先端部が上記記録紙切断手段より所定の長さ突
出するまで搬送されて上記記録紙切断手段により切断さ
れ、上記サーマルヘッドとプラテンローラの接触点と上
記記録紙切断手段の距離は、略上記所定の長さであるも
のである。
【0014】またこの発明によるサーマルプリンタにお
ける用紙搬送機構は、上記記録紙切断手段が記録紙を切
断する時、上記テンションローラ接離手段は上記1対の
テンションローラを圧接状態にするよう構成されたこも
のである。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図1から図5に基づいて説明する。図に
ついて説明すると、図1はこの実施の形態における用紙
搬送機構の構成を示す側面図、図2は初期からカム動作
によるローラ圧接動作を示す動作図、図3は印画開始状
態を示す動作図、図4は印画終了と用紙戻し開始状態を
示す動作図、図5は用紙戻し状態と用紙切断動作を示す
動作図である。
【0016】構成を説明する。図1において、1はロー
ル状に巻かれた記録紙ロールであるロール紙、2はロー
ル紙1から引き出された記録紙、3はインクシート7を
加熱して記録紙2に熱転写するライン状の発熱素子を有
するサーマルヘッドであり、図示されない本体フレーム
に固定されている。4はサーマルヘッド3の下方で発熱
素子幅に対して記録紙1とインクシート7を介して圧接
と分離方向に可動できると共にプラテンローラアーム1
4に回転自在に取り付けられたプラテンローラである。
5は供給側インクシートロール、6は巻取側インクシー
トロールであり、供給側インクシートロール5から引き
出されたインクシート7は回転自在で案内用のインクシ
ートローラ8とサーマルヘッド3の発熱素子部を経由し
て巻取側インクシートロール6に巻き取られる。図1に
おいて左側が印画用搬送方向の下流側、右側が印画用搬
送方向の上流側である。
【0017】9はロール紙1から引き出された記録紙2
を案内するため回転自在に取り付けられた記録紙案内部
材である用紙ローラ、10は外周表面に突起を形成した
グリップローラであり、図示しない駆動源(モータ)に
よって左右回転方向に回転駆動できる。11はグリップ
ローラ10軸方向に対向して回転自在に取り付けられ、
記録紙2を介してグリップローラ10に対してバネ(図
示なし)で押圧するためのグリップ用ピンチローラ、1
2はプラテンローラ4を基準にしてグリップローラ10
と反対方向で搬送ローラアーム15に回転自在に取り付
けられ、搬送用ピンチローラ13に対して記録紙2を介
して圧接と分離方向に可動できる搬送ローラである。ま
た、2aはグリップローラ10から用紙ローラ9方向へ
戻された記録紙2の撓み部分を示している。
【0018】14は前アーム回転支点14aを回転中心
に、片端にプラテンローラ4を回転自在に取付け、反対
面にはバネ17を取り付けたプラテンローラアームであ
り、バネ17によりプラテンローラ4がサーマルヘッド
3と圧接する方向へ力を付与できる構造である。15は
後アーム回転支点15aを回転中心に片端に搬送ローラ
12を回転自在に取付け、反対面にはバネ17を取り付
けた搬送ローラアームであり、バネ17により搬送ロー
ラ12が搬送用ピンチローラ13と圧接する方向へ力を
与える構成となっている。16は円周上の一部を突起形
状にしたカム突起部16aを設けた駆動機構である回転
カムであり、駆動源(図示なし)により左右方向に回転
制御出来ると共に、円周上にプラテンローラアーム14
と搬送ローラアーム15の夫々のバネ17接続部側端部
が接触できる構成となっている。17は引張り用のバネ
であり、一方はプラテンローラアーム14と搬送ローラ
アーム15に接続し、他方は回転カム16の回転中心に
固定されている。上記搬送ローラ12と搬送用ピンチロ
ーラ13により、この発明における一対のテンションロ
ーラが形成されている。
【0019】18はプラテンローラ4から搬送ローラ1
2にかけて記録紙2面の上下方向に設けられた用紙ガイ
ド板、19は搬送ローラ12より下流側(図1の右側)
に設けられ、記録紙2の幅方向に切断するための切断手
段であるカッター、20はグリップローラ10とプラテ
ンローラ4間に設けられ、用紙の有無や先端検知を行な
うための用紙検知センサである。
【0020】次に動作について図2から図5で説明す
る。図2は初期状態から印画開始までの用紙搬送動作を
示す動作図である。図2(a)は初期状態を示す図であ
り、回転カム16はカム突起部16aが垂直上方位置に
保持されていることでバネ17の力によりカム突起部1
6aに接触しているプラテンローラアーム14と搬送ロ
ーラアーム15は水平方向に保たれている。これにより
プラテンローラ4と搬送ローラ12はサーマルヘッド3
および搬送用ピンチローラ13から分離すると共に記録
紙2の搬送面より下方に位置している。この状態でロー
ル紙1から引き出された記録紙2を用紙ローラ9を介し
てグリップローラ10とグリップローラ用ピンチローラ
11間に挟まれた状態でセットした後、グリップローラ
10を時計方向に回転することにより記録紙2を搬送ロ
ーラ12方向へ搬送する。この送り量は用紙検知センサ
20により記録紙20の先端を検知してから規定量(記
録済み用紙長さ)+α送られる。
【0021】記録紙2の先端を用紙検知センサ20によ
り検知してから記録紙2を規定量+α送るとグリップロ
ーラ10の回転を停止する。この+αは用紙検知センサ
20からプラテンローラ4とサーマルヘッド3との接触
位置までの距離と、プラテンローラ4と搬送ローラ12
を夫々上昇してサーマルヘッド3と搬送用ピンチローラ
13に記録紙2を介して圧接した状態の時に記録紙2の
先端(引き出し先端部)からサーマルヘッド3の記録開
始位置(発熱素子位置)までの距離が用紙1枚分の長さ
(図3のL1+L2)になるようにするための調整量を
考慮して決めてある。即ち、用紙検知センサ20からプ
ラテンローラ4とサーマルヘッド3との接触位置までの
距離と、記録紙20がプラテンローラ4の上昇に伴って
引き上げられることで記録紙20の先端が搬送ローラ1
2側に引き戻される量との合計量としている。
【0022】次に図2(b)に示すように、回転カム1
6を反時計方向に回転すると、先ずカム突起部16aの
位置が変わるに従いその外周面に沿って搬送ローラアー
ム15は後アーム回転支点15aを中心にして反時計方
向に回転をしながら搬送ローラ12が搬送用ピンチロー
ラ13に圧接される。この時、搬送ローラアーム15が
回転カム16のカム突起部16aから離れることで、圧
接力はバネ17によって設定されることになる。
【0023】更に回転カム16を反時計方向に回転する
と図3に示すように、回転カム16のカム突起部16a
の回転に沿ってプラテンローラアーム14が前アーム回
転支点14aを中心にして時計方向に回転することでプ
ラテンローラ4が記録紙2とインクシート7を介してサ
ーマルヘッド3に圧接する。更に回転カム16が回転す
ることでカム突起部16aからプラテンローラアーム1
4が離れ、この時の圧接力はバネ17の力によって決定
される。
【0024】このプラテンローラ4がサーマルヘッド3
方向へ上昇移動する際、それに伴い記録紙2も持ち上げ
られる。これは記録紙2に対するグリップローラ10と
グリップローラ用ピンチローラ11の保持力の方が、搬
送ローラ12と搬送用ピンチローラ13による保持力よ
り大きいため、記録紙2は搬送ローラ12と搬送用ピン
チローラ13間から引き出され、グリップローラ10か
らプラテンローラ4を介して搬送ローラ12間で適度な
張力が与えられることになる。この状態からサーマルヘ
ッド3の発熱動作によりインクリボン7上のインクを記
録紙2へ転写すると共に、グリップローラ10を反時計
方向へ回転駆動することで記録紙2をロール紙1方向に
搬送しながら第1色の1画面分の印画記録が行われる。
この時、同時に巻取側インクシートロール6を反時計方
向に回転することでインクシート7の巻取り動作を行な
う。
【0025】次に図4は印画終了から用紙戻し動作を示
す動作図である。図4(a)は第1色の1画面分の印画
記録が終了した図であり、この時の記録紙2の終端部
(引出し先端部)はプラテンローラ4とサーマルヘッド
3間に位置したところで停止している。また第1色の印
画中にグリップローラ10によってロール紙1方向へ送
り出された記録紙2はグリップローラ10とロール紙1
間に撓ませた2a状態で収納されている。
【0026】この状態から図4(b)に示すように、回
転カム16を時計方向に回転してカム突起部16aによ
りプラテンローラアーム14と搬送ローラアーム15を
回転することでプラテンローラ4と搬送ローラ12を下
降させ、初期状態に戻したところで回転カム16の回転
を停止する。次に、更にグリップローラ10を反時計方
向回転し、用紙検知センサ20にて記録紙2の先端検知
を行なったところでグリップローラ10を停止する。
【0027】次に図5(a)の様に、グリップローラ1
0を時計方向に回転して記録紙2を規定量搬送ローラ1
2方向へ送り込む。
【0028】このとき印画モードが単色印画記録の場合
は、記録紙2の送り量を規定量(記録済み用紙長さ)の
2倍+α送った後にグリップローラ10の回転を停止す
る。次に図5(b)の様に、回転カム16を反時計方向
に回転して搬送ローラ12を記録紙2を介して搬送用ピ
ンチローラに圧接後、プラテンローラ4をインクシート
7と記録紙2を介してサーマルヘッド3に圧接する。こ
の状態でカッター19を動作させて記録紙2の切断を行
なえば図3の状態に戻るため、連続して印画を行なう場
合は再度印画を開始する。連続印画を行なわない場合
は、回転カム16を時計方向に回転してプラテンローラ
4と搬送ローラ12を初期位置に戻して図2(a)の状
態で停止する。
【0029】印画モードが多色印画の場合は、図4
(b)に示した第1色の印画終了後用紙先端を用紙検出
センサ20で検出した状態から図5(a)の様に記録紙
2を用紙検知センサ20から規定量+α分だけ搬送ロー
ラ12方向へ送り込み図2(a)の状態にした後、グリ
ップローラ10の回転を停止し、回転カム16を反時計
方向に回転して図2(b)のように搬送ローラ12を記
録紙2を介して搬送用ピンチローラに圧接し、次いで図
3のようにプラテンローラ4をインクシート7と記録紙
2を介してサーマルヘッド3に圧接する。次に1色印画
と同様にグリップローラ10を反時計方向に回転すると
同時にサーマルヘッド3の発熱により次色の印画動作を
行なう。この印画動作を複数色分繰り返して行なう。
【0030】最終色印画後は図5(b)に示すように、
前記の単色印画記録と同様に記録紙2の送り量を規定量
(記録済み用紙長さ)の2倍+α送った後にグリップロ
ーラ10の回転を停止する。次に回転カム16を反時計
方向に回転して搬送ローラ12を記録紙2を介して搬送
用ピンチローラに圧接後、プラテンローラ4をインクシ
ート7と記録紙2を介してサーマルヘッド3に圧接す
る。この状態でカッター19を動作させて記録紙2の切
断を行なえば図3の状態に戻るため、連続して印画を行
なう場合は再度印画を開始する。連続印画を行なわない
場合は、回転カム16を時計方向に回転してプラテンロ
ーラ4と搬送ローラ12を初期位置に戻して図2(a)
の状態で停止する。
【0031】以上のようにこの実施の形態においては、
サーマルヘッドに対してプラテンローラを圧接する際に
記録紙に張力が与えられるので、グリップローラとサー
マルヘッドの間の記録紙に撓みが発生せず、記録紙上に
おける印画開始の位置が特定できるという効果がある。
また多色印画においては各色の印画開始位置の再現性が
高いので各色間での色ずれを防止することができるとい
う効果がある。
【0032】またこの実施の形態においては、記録動作
を終了し記録紙をサーマルヘッドとプラテンローラおよ
び搬送ローラと搬送用ピンチローラは印画終了後の戻し
動作時には離脱状態になっているので、記録紙の搬送が
容易であるという効果がある。
【0033】また以上の実施の形態においては、記録動
作中にグリップローラ10によりロール紙1方向に送り
出された記録紙が、2aのようにロール紙として巻き付
いていた時の曲げ方向と反対側に撓むように収納してい
るので、ロール紙の巻き取り機構が不要になるという効
果がある。
【0034】また以上の実施の形態においては、上記サ
ーマルヘッドとプラテンローラの接触点とカッターの距
離はほぼ1画面の長さであるが、サーマルヘッドとプラ
テンローラの接触点とカッターの距離が1画面の長さよ
り小さいと連続して印画するためには記録紙を撓ませる
必要があるので記録紙がカールするが、記録紙を撓ませ
る必要がないのでカールが発生しないという効果があ
る。
【0035】またサーマルヘッドとプラテンローラの接
触点とカッターの距離がほぼ1画面の長さに等しいの
で、装置を小型化できるという効果がある。
【0036】また搬送ローラと搬送用ピンチローラがカ
ッターより印画用搬送方向の下流側にあるので、装置を
小型化できるという効果がある。
【0037】なお上記の実施の形態においては、プラテ
ンローラアーム14と搬送ローラアーム15は1個のカ
ム16で駆動したが別々のカムで駆動してもよく、また
カム以外のギアやスライダクランク機構等で駆動しても
よい。また上記の説明ではカムの回転量の検出法につい
てはふれなかったが、絶対値型のロータリエンコーダを
使用したり、カムの基準方向を検出するセンサと基準方
向からのカムの回転量を検出する相対値型のロータリエ
ンコーダを組み合わせてもよく、さらに基準方向のセン
サとステッピングモータを組み合わせてもよい。また2
本のバネ17の張力は必要に応じて異なるものにしても
よい。
【0038】また上記の実施の形態ではロール紙1とグ
リップローラ10の間に用紙ローラ9を設け、記録紙が
印画中に図1の撓み部2aのようにロール紙1として巻
き付いている曲げ方向と反対方向に撓むようにしたが、
この用紙ローラ9の代わりに固定された部材を設け、記
録紙が図1の撓み部2aと逆方向に撓むことを妨げるよ
うにしてもよい。
【0039】また上記の実施の形態においてはインクリ
ボンを使用する熱転写方式のプリンタについて説明した
が、サーマルヘッドを用いる感熱式のプリンタでもよ
い。
【0040】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、サーマ
ルヘッドとプラテンローラの接触点より印画用搬送方向
の上流側に配置され、記録紙挟持力がグリップローラと
ピンチローラの記録紙挟持力よりも小さい1対のテンシ
ョンローラを有し、上記グリップローラとピンチローラ
の接触点と、サーマルヘッドとプラテンローラの接触点
と、上記1対のテンションローラの接触点は一直線上に
なく、プラテンローラが離脱状態から圧接状態になり記
録紙を挟持する時に、グリップローラとピンチローラお
よび上記一対のテンションローラは圧接状態で記録紙を
挟持しているので、記録紙は上記一対のテンションロー
ラ側からサーマルヘッドに向けて移動し、グリップロー
ラとサーマルヘッドの間の記録紙に撓みが発生しないの
で、記録紙上における印画開始の位置が特定できるとい
う効果がある。
【0041】またこの発明によれば、上記プラテンロー
ラ接離手段とテンションローラ接離手段は同一の駆動機
構により駆動されるので、機構が簡略になるという効果
がある。
【0042】またこの発明によれば、記録紙はロール紙
であり、該記録紙を供給する記録紙ロールは上記グリッ
プローラよりも印画用搬送方向の下流側に配置され、印
画動作時、上記グリップローラとピンチローラにより上
記記録紙ロールと上記グリップローラの間に送り出され
た記録紙が上記記録紙ロールに巻き付いていた時の曲げ
方向と同一方向に撓むことを妨げる記録紙案内部材を備
えたので、記録紙のカールを矯正できるという効果があ
る。
【0043】またこの発明によれば、記録紙はロール紙
であり、上記1対のテンションローラより印画用搬送方
向の上流側に記録紙切断手段を有し、記録動作終了後、
記録紙は上記グリップローラとピンチローラにより印画
用搬送方向と反対方向に先端部が上記記録紙切断手段よ
り所定の長さ突出するまで搬送されて切断され、上記サ
ーマルヘッドとプラテンローラの接触点と上記記録紙切
断手段の距離は略上記所定の長さであるので、装置を小
型化できるという効果がある。またテンションローラが
記録紙切断手段より印画用搬送方向の下流側にあるの
で、装置を小型化できるという効果がある。
【0044】またこの発明によれば、記録紙切断手段が
記録紙を切断する時、上記テンションローラ接離手段は
上記1対のテンションローラを圧接状態にするので、切
断時に記録紙が撓みにくく、印画済み記録紙の長さが安
定するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における用紙搬送機
構の構成を示す側面図。
【図2】 この発明の実施の形態1における初期状態か
らカム動作によるローラ圧接動作を示す動作図。
【図3】 この発明の実施の形態1における印画開始状
態を示す動作図。
【図4】 この発明の実施の形態1における印画終了と
用紙戻し開始状態を示す動作図。
【図5】 この発明の実施の形態1における用紙戻し状
態と用紙切断動作を示す動作図。
【図6】 従来のサーマル記録方式による紙搬送機構の
図。
【符号の説明】
1 ロール紙、 2 記録紙、 2a 撓み部、 3
サーマルヘッド、 4プラテンローラ、 5 供給側イ
ンクシートロール、 6 巻取側インクシートロール、
7 インクシート、 8 インクシートローラ、 9
用紙ローラ、 10 グリップローラ、11 グリッ
プ用ピンチローラ、 12 搬送ローラ、 13 搬送
用ピンチローラ、 14 プラテンローラアーム、 1
4a前アーム回転支点、 15 搬送ローラアーム、
15a 後アーム回転支点、16 回転カム、 16a
カム突起部、 17 バネ、18 用紙ガイド板、
19 カッター、 20 用紙検知センサ、 100
記録紙ロール、 101 マガジン、 102 出口、
103 シャッタ、 104 給紙ローラ対、 10
4a ローラシフト機構、 105 ニップ搬送部、
106 記録紙、 107 キャプスタンローラ、 1
07a 軸、 108 第1ニップローラ、 109
第2ニップローラ、 110 揺動アーム、 111
第1ローラシフト機構、 112 第2ローラシフト機
構、 113 変位機構、 114 ガイド板、 11
5 プラテンローラ、 116 サーマルヘッド、 1
16a 発熱素子アレイ、 117 アップダウン機
構、 118 カッター、119 センサー、 120
光定着器、 121 排紙ローラ対、 122第3ロ
ーラシフト機構。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリップローラとピンチローラにより挟
    持されて印画用搬送方向に搬送される記録紙を上記グリ
    ップローラより印画用搬送方向の上流側でサーマルヘッ
    ドとプラテンローラによって挟持して記録動作を行うサ
    ーマルプリンタにおける用紙搬送機構であり、 上記サーマルヘッドとプラテンローラの接触点より印画
    用搬送方向の上流側に配置され、記録紙挟持力が上記グ
    リップローラとピンチローラの記録紙挟持力よりも小さ
    い1対のテンションローラと、 プラテンローラをサーマルヘッドに圧接または離脱させ
    るプラテンローラ接離手段と、 上記一対のテンションローラの一方を他方に対して圧接
    または離脱させるテンションローラ接離手段を有し、 上記グリップローラとピンチローラの接触点と、サーマ
    ルヘッドとプラテンローラの接触点と、上記一対のテン
    ションローラの接触点は一直線上になく、 プラテンローラがサーマルヘッドに対して離脱状態から
    圧接状態になり記録紙を挟持する時に、グリップローラ
    とピンチローラおよび上記一対のテンションローラは圧
    接状態で記録紙を挟持していることを特徴とするサーマ
    ルプリンタにおける用紙搬送機構。
  2. 【請求項2】 上記プラテンローラ接離手段とテンショ
    ンローラ接離手段は同一の駆動機構により駆動される構
    成にされたことを特徴とする請求項1に記載のサーマル
    プリンタにおける用紙搬送機構。
  3. 【請求項3】 記録紙はロール紙であり、該記録紙を供
    給する記録紙ロールは上記グリップローラよりも印画用
    搬送方向の下流側に配置され、 印画動作開始前、記録紙は上記記録紙ロールから上記グ
    リップローラとピンチローラにより印画用搬送方向の上
    流側に所定量搬送され、 印画動作時、上記グリップローラとピンチローラにより
    上記記録紙ロールと上記グリップローラの間に送り出さ
    れた記録紙が上記記録紙ロールに巻き付いていた時の曲
    げ方向と同一方向に撓むことを妨げる記録紙案内部材を
    備えたことを特徴とする請求項1に記載のサーマルプリ
    ンタにおける用紙搬送機構。
  4. 【請求項4】 記録紙はロール紙であり、 上記1対のテンションローラより印画用搬送方向の上流
    側に記録紙切断手段を有し、 記録動作終了後、記録紙は上記グリップローラとピンチ
    ローラにより印画用搬送方向と反対方向に先端部が上記
    記録紙切断手段より所定の長さ突出するまで搬送されて
    上記記録紙切断手段により切断され、 上記サーマルヘッドとプラテンローラの接触点と上記記
    録紙切断手段の距離は、略上記所定の長さであることを
    特徴とする請求項1に記載のサーマルプリンタにおける
    用紙搬送機構。
  5. 【請求項5】 上記記録紙切断手段が記録紙を切断する
    時、上記テンションローラ接離手段は上記1対のテンシ
    ョンローラを圧接状態にするよう構成されたことを特徴
    とする請求項4に記載のサーマルプリンタにおける用紙
    搬送機構。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7620353B2 (en) 2006-01-17 2009-11-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming apparatus and control method for driving the same
WO2012147305A1 (ja) * 2011-04-28 2012-11-01 スター精密株式会社 プリンタ
JP2017024316A (ja) * 2015-07-24 2017-02-02 ブラザー工業株式会社 印刷装置
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