JP2010109528A - 圧電振動片、および圧電デバイス - Google Patents

圧電振動片、および圧電デバイス Download PDF

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Abstract

【課題】プロービング端子の構造、あるいはプロービング端子を接触させるための動作を簡単にして、F調工程における製造コストを低減させた圧電振動片を提供する。
【解決手段】圧電振動片の一例としての水晶振動片10は、圧電振動部11と、圧電振動部11の周囲を取り囲む枠部12と、圧電振動部11と枠部12とを接続する接続部15a,15bと、圧電振動部11の一方の面である上面11aに設けられた第1の励振電極13と、圧電振動部11の他方の面である下面11bに設けられた第2の励振電極14と、第1の励振電極13と電気的に接続されている第1の接続電極23と、第2の励振電極14と電気的に接続されている第2の接続電極33と、を有している。第1の接続電極23は、さらに、接続部15aの側面15e、接続部15aの他方の面(下面)15d、および枠部12の内側部12aの他方の面(下面)12dに延設されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧電振動片、およびその圧電振動片を用いた圧電デバイスに関する。
近年、電子機器の小型化に伴い、水晶振動子等の圧電デバイスは、より一層の小型化が要求されている。素子の小型化を実現するための技術として、例えば水晶振動子を有する水晶基板を、上下方向から同様の形状の基板で挟んで3層の基板を互いに接合する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような技術の水晶振動片(圧電振動片の一例)は、圧電振動部と該圧電振動部を囲む枠部とを有している。圧電振動部は、接続部によって枠部に接続されている。枠部は、圧電振動部に対向する側面に溝部あるいは段差部が形成されている。そして、水晶振動片の電極構造は、圧電振動部の表裏の面に形成された励振電極が、枠部側面の溝部あるいは段差部に設けられた引き回し電極に接続されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−94372号公報 特開2007−13729号公報
水晶振動片の製造において、共振周波数の合わせ込み(周波数調整、以下、「F調」という。)を行うことが必要であり、このときのプロービングが振動に影響の無い引き回し電極で行われる。しかしながら、上述の水晶振動片では、引き回し電極が枠部側面に形成された溝部あるいは段差部に設けられているため、プロービング端子を枠部側面に接触させることが必要となる。このため、プロービング端子の構造、あるいは接触させるための動作が複雑になり、プロービング端子が高価になるとともに、F調工程(プロービング作業)の工数が多く掛かってしまうことがあった。これらにより、圧電振動片の一例としての水晶振動片の製造コストが高くなり、これを用いた圧電デバイスの一例としての圧電デバイスもコストが高くなってしまうという課題を有していた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するように、以下の形態または適用例として実現される。
[適用例1]本適用例の圧電振動片は、圧電振動部と、前記圧電振動部の周囲を囲む枠部と、前記圧電振動部と前記枠部とを接続する接続部と、前記圧電振動部の一方の面に形成された第1の励振電極と、前記圧電振動部の他方の面に形成された第2の励振電極と、前記第1の励振電極から、前記接続部の一方の面と前記接続部の側面とを通り、前記接続部の他方の面に延出された第1の接続電極と、前記第2の励振電極から前記接続部の他方の面に延出された第2の接続電極と、を有することを特徴とする。
本適用例によれば、第1の接続電極が、接続部の一方の面からその側面を通り接続部の他方の面に延設されており、第2の接続電極も接続部の他方の面に延設されている。即ち、第1の励振電極に接続された第1の接続電極と第2の励振電極に接続された第2の接続電極とが接続部の同じ面(他方の面)に延設されている。これにより、F調工程においてプロービング端子を圧電振動片の同一平面にプロービングすることが可能となる。従って、プローブ端子の構造を簡単にすることができ、さらに接触させるための動作は往復運動など単純な動作によってプロービングすることが可能となる。これらにより、プロービング端子を安価にすることが可能となるとともに、F調(プロービング作業)の工数を少なくすることが可能となり、圧電振動片の製造コストを下げることが可能となる。
[適用例2]上記適用例に記載の圧電振動片であって、前記第1の接続電極は、前記接続部の他方の面から、前記圧電振動部を挟み反対側の前記枠部の他方の面まで延出されており、前記第2の接続電極は前記接続部の他方の面から前記接続部が接続される側の前記枠部まで延出されていることを特徴とする。
本適用例によれば、第1の接続電極と第2の接続電極とを圧電振動部を挟み対極的な配置に延設できる。そして、第1の接続電極の延設引き回しが、枠部の他方の面、即ち平面で行われているため、電極膜厚、形状などを精度良く形成することが可能となる。これにより、電極膜厚、形状などのばらつきによって生じるシート抵抗の上昇によるCI値劣化など圧電振動片の振動特性劣化を防止することができる。
[適用例3]本適用例の圧電デバイスは、圧電振動部と、前記圧電振動部の周囲を囲む枠部と、前記圧電振動部と前記枠部とを接続する接続部と、前記圧電振動部の一方の面に形成された第1の励振電極と、前記圧電振動部の他方の面に形成された第2の励振電極と、前記第1の励振電極から前記接続部の一方の面と前記接続部の側面とを通り、前記接続部の他方の面に延出された第1の接続電極と、前記第2の励振電極から前記接続部の一方の面に延出された第2の接続電極と、を含む圧電振動片と、前記他方の面と対向するように前記圧電振動片と接続されたベース部と、を有することを特徴とする。
本適用例によれば、第1の接続電極が、接続部の一方の面からその側面を通り接続部の他方の面に延設されており、第2の接続電極も接続部の他方の面に延設されている。即ち、第1の励振電極に接続された第1の接続電極と第2の励振電極に接続された第2の接続電極とが接続部の同じ面(他方の面)に延設されている。これにより、F調工程においてプロービング端子を圧電振動部の同一平面にプロービングすることが可能となるため、プローブ端子の構造を簡単にすることができ、さらに接触させるための動作は往復運動など単純な動作によってプロービングすることが可能となる。これらにより、プロービング端子を安価にすることが可能となるとともに、F調(プロービング作業)の工数を少なくすることが可能となり、圧電振動片の製造コストを下げることが可能となる。従って、この圧電振動片を用いた本適用例の圧電デバイスによれば、安価な圧電デバイスを提供することが可能となる。
[適用例4]上記適用例に記載の圧電デバイスであって、前記第1の接続電極は、前記接続部の他方の面から、前記圧電振動部を挟み反対側の前記枠部の他方の面まで延出されており、前記第2の接続電極は前記接続部の他方の面から前記接続部が接続される側の前記枠部まで延出されていることを特徴とする。
本適用例によれば、第1の接続電極と第2の接続電極とを圧電振動部を挟み対極的な配置に延設できるため、第1の接続電極および第2の接続電極と接続される圧電デバイスの電極も対極的な位置に設けることが可能となる。そして、第1の接続電極の延設引き回しが、枠部の他方の面、即ち平面で行われているため、電極膜厚、形状などを精度良く形成することが可能となる。これにより、電極膜厚、形状などのばらつきによって生じるシート抵抗の上昇によるCI値劣化など圧電振動片の振動特性劣化を防止し、安定した発振特性を有する圧電デバイスを提供することが可能となる。
[適用例5]上記適用例に記載の圧電デバイスであって、さらに、前記ベース部の前記圧電振動片と対向する面に形成された、前記第1の接続電極および前記第2の接続電極と接続される第1の外部接続電極および第2の外部接続電極と、前記第1の接続電極および前記第2の接続電極と前記圧電振動片との間、または前記第1の外部接続電極および前記第2の外部接続電極と前記ベース部との間の少なくとも一方に形成された、可撓性を有する第1の樹脂突起部とを有し、前記第1の接続電極と前記第1の外部接続電極との接続、および前記第2の接続電極と前記第2の外部接続電極との接続は、前記第1の樹脂突起部を介して行われていることを特徴とする。
本適用例によれば、第1の接続電極と第1の外部接続電極との接続、および第2の接続電極と第2の外部接続電極との接続が、可撓性を有する第1の樹脂突起部を介して行われている。第1の樹脂突起部は、フォトリソ加工などの細密加工によって形成することできるため小径接点とすることが可能であり、接続領域を小さくすることが可能となる。これにより、圧電振動部を大きくすることが可能となり振動特性(CI値など)を向上させ安定した振動を有する圧電デバイスを提供することが可能となる。
[適用例6]上記適用例に記載の圧電デバイスであって、前記ベース部との間に前記圧電振動片を挟持する蓋体と、前記第1の樹脂突起部に対向する前記圧電振動片の一方の面または前記蓋体の前記圧電振動片に対向する面の少なくとも一方に形成された第2の樹脂突起部と、を有し、前記ベース部および前記蓋体との間で、対向する前記第1の樹脂突起部と前記第2の樹脂突起部とが前記圧電振動片を挟持していることを特徴とする。
本適用例によれば、圧電振動片がベース部と蓋体との挟持される際に、圧電振動片の双方の面に対して第1の樹脂突起部および第2の樹脂突起部が接触し、圧電振動片を挟持する。これにより、第1の接続電極と第1の外部接続電極との接続、および第2の接続電極と第2の外部接続電極との接続部分の接触圧力が高まり、接触の信頼性を向上させることが可能となる。従って、より信頼性の高い圧電デバイスを提供することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下で参照する図は、図示の便宜上、部材あるいは縦横の縮尺については実際のものとは異なる模式図である。
1.圧電振動片。
先ず図1を参照しながら圧電振動片としての水晶振動片について説明する。図1(A)、図1(B)及び図1(C)は、本実施の形態に係る水晶振動片を示しており、図1(A)は上面図、図1(B)は図1(A)のP−P断面図、図1(C)は下面図である。
先ず、水晶振動片の構成について説明する。
図1に示すように、圧電振動片の一例としての水晶振動片10は、圧電振動部11と、圧電振動部11の周囲を取り囲む枠部12と、圧電振動部11と枠部12とを接続する接続部15a,15bと、圧電振動部11の一方の面である上面11aに設けられた第1の励振電極13と、圧電振動部11の他方の面である下面11bに設けられた第2の励振電極14と、第1の励振電極13と電気的に接続されている第1の接続電極23と、第2の励振電極14と電気的に接続されている第2の接続電極33と、を有している。
本例では、圧電振動片の一例として水晶を用いた水晶振動片10として説明しているが、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電材料を用いてもよい。しかしながら、水晶を用いることが好ましく、本例の水晶振動片10は、基板面がX軸に平行でX軸の回りに回転切断して作製されるATカットの水晶基板である。
また、本実施形態の説明における上面11a及び下面11bは、説明の便宜上、図面の上側にある主面を上面11aとし、図面の下側にある主面を下面11bとしているが、上下の位置関係を示すものではなく、例えば、水晶振動片10が表裏逆転して上面11aが下側になっても構わない。
水晶振動片10は、接続部15a,15b以外の領域が接触しないように、例えばC字型のスリット16aを有する。水晶振動片10において、スリット16aの内側の領域が圧電振動部11として機能し、スリット16aの外側の領域が図2に示して後述する圧電デバイス100を構成する上側基板20および下側基板30と接合するための枠部12として機能する。また、2箇所に設けられた接続部15a,15bの間にスリット16bを有する。このように、圧電振動部11は、Z’軸に平行な2つの端部のうち一方のみが支持されている。
水晶振動片10は、圧電振動部11、接続部15a,15b、及び枠部12の内側部12aが同じ厚さで形成されており、枠部12の外側部12cは前述の部分より厚くなるように凸状に形成されている。なお、枠部12の内側部12aは、スリット16a,16bから外側部12cにかけて徐々に厚くなっていてもよい。
第1の励振電極13は、水晶振動片10の上面に圧電振動部11と接触するように設けられ、第2の励振電極14は、水晶振動片10の下面に圧電振動部11と接触するように設けられている。接続部15aの一方の面(上面)15cには、第1の励振電極13から引き出された第1の接続電極23が形成されている。また、接続部15bの他方の面(下面)には、第2の励振電極14から引き出された第2の接続電極33が形成されている。第1の接続電極23は、さらに、接続部15aの側面15e、接続部15aの他方の面(下面)15d、および枠部12の内側部12aの他方の面(下面)12dに延設され、引き回し部23aによって接続部15aと圧電振動部11を挟む反対側まで設けられている。第2の接続電極33は、さらに、接続部15b側の、枠部12の内側部12aの他方の面(下面)12bまで延設されている。なお、接続部15aの側面15eは、スリット16bに向けて形成されるため、周辺に比較的大きなスペースを有しており、電極の形成に好適である。
第1の励振電極13、第2の励振電極14、第1の接続電極23、および第2の接続電極33の材質としては、例えば下地としてCr膜を用い、その上にAu膜を有する多層構造である。
次に、水晶振動片10の製造方法について簡略に説明する。
まず、水晶板を準備し、後に圧電振動部11、接続部15a,15bおよび枠部12の内側部12aとなる薄板部分と、枠部12の外側部12cとなる厚板部分とを形成する。この工程では、例えばフォトリソグラフィ技術を利用したウェットエッチングを用いる。
次に、スリット16a,16bを形成して、圧電振動部11、接続部15a,15b、および枠部12を設ける。この工程では、例えば前述と同様なフォトリソグラフィ技術を利用したウェットエッチングを用いる。
次に、第1の励振電極13、第2の励振電極14、第1の接続電極23、および第2の接続電極33をたとえばフォトリソグラフィ技術を利用したエッチング、蒸着法やスパッタ法により設ける。このとき、第1の接続電極23および第2の接続電極33は、斜め方向からの蒸着やスパッタなどを行うことにより接続部15aの側面15eにも形成する。
次に、圧電振動部11の周波数を調整(「F調」とも言い、この工程を「F調工程」とも言う。)する。周波数の調整は、圧電振動部11を振動させて周波数を検出しながら、第1の励振電極13または第2の励振電極14の厚みを変えることにより行う。具体的には、第1の接続電極23から延設された接触部23c、および第2の接続電極33から延設された接触部33cのそれぞれに、図示しないプローブを接触させて圧電振動部11を振動させる。そして検出された周波数に基づいて、例えば第1の励振電極13を薄膜化する。第1の励振電極13の薄膜化は、公知の方法を用いて行うが、例えばアルゴンプラズマを第1の励振電極13の表面に照射することにより行われる。このとき、第1の励振電極13をたとえば蒸着法等により厚膜化してもよい。
以上の工程により水晶振動片10を作製することができる。
以上説明した水晶振動片10によれば、第1の接続電極23が、接続部15aの一方の面(上面)15cからその側面を通り接続部の他方の面(下面)15dに延設されており、第2の接続電極33も接続部15bの他方の面(符号なし)に延設されている。即ち、第1の励振電極13に接続された第1の接続電極23と第2の励振電極14に接続された第2の接続電極33とが接続部15a,15bの同じ面(他方の面)に延設されている。
これにより、F調工程においてプロービング端子を水晶振動片10の同一平面にプロービングすることが可能となる。従って、プローブ端子の構造を、例えばストレート端子など簡単な構造とすることができる。
さらに、プローブ端子と接触部23c,33cとを接触させるための動作は、例えばプローブ端子の往復運動など単純な動作によってプロービングすることが可能となる。これらにより、プロービング端子を安価にすることが可能となるとともに、F調(プロービング作業)の工数を少なくすることが可能となり、水晶振動片10の製造コストを下げることが可能となる。
また、接続部15aは、圧電振動部11と隣接しているため、第1の励振電極13から接続部15aの他方の面15dを通り接触部23cまで延設される第1の接続電極23の延設長さを極力短くすることができる。つまり、第1の励振電極13から極力近い位置でのプロービングを行うことができる。第1の励振電極13からプロービング位置までの電極の引き回しが長くなると、浮遊容量などのノイズなどによる特性への影響を受け易くなる。本例の水晶振動片10は、第1の励振電極13から極力近い位置でのプロービングを行うことができるため、浮遊容量などのノイズなどによる共振周波数のばらつきなど、振動特性への影響を受け難くすることが可能となる。
また、第1の接続電極23と第2の接続電極33とを、枠部12の他方の面12bの面内で、圧電振動部11を挟み対極的な配置まで延設することができる。即ち、平面内で第1の接続電極23と第2の接続電極33とを延設することができるため、電極膜厚、形状などを精度良く形成することが可能となる。これにより、電極膜厚、形状などのばらつきによって生じるシート抵抗の上昇によるCI値劣化など水晶振動片10の振動特性劣化を防止することが可能となる。
なお、前述では、第1の接続電極23が、引き回し部23aによって接続部15aと圧電振動部11を挟む反対側まで設けられている構成を説明したがこれに限らない。第1の接続電極23が、接続部15aの他方の面(下面)15d側において、引き回し部23aが形成されず、第2の接続電極33と同様に接続部15a側の、枠部12の内側部12aの他方の面(下面)12bまで延設された構成でもよい。
このような構成にすることにより、第1の接続電極23の延設長さを、さらに短くすることができる。これにより、第1の接続電極23の引き回しが長くなることによって生じ易くなる、浮遊容量などのノイズによる共振周波数のばらつきなど、振動特性への影響をさらに受け難くすることが可能となる。
2.圧電デバイス。
次に、図2、および図5を参照しながら圧電デバイスについて説明する。図2は、本実施の形態に係る圧電デバイスを示す断面図である。図5は、圧電デバイスの製造方法を示す斜視図である。
図2に示すように、本実施の形態に係る圧電デバイス100は、ベース基板としての下側基板30および上側基板20と、それらに挟まれている圧電振動片(中間基板)としての水晶振動片10とを含む。下側基板30および上側基板20は、水晶振動片10を挟むことにより、水晶振動片10に設けられている圧電振動部11を気密に封止することができる。
2.1.全体の構成。
圧電デバイス100を構成する上側基板20および下側基板30の材質は、絶縁性の材質であれば特に限定されないが、材質の熱膨張差を考慮すると圧電振動片と同一の材質であることが好ましい。本例では、圧電振動片として水晶振動片を用いていることから、上側基板20および下側基板30の材質は、水晶からなる。
下側基板30は、水晶振動片10に対向する面である表面に第1の外部接続電極41a、および第2の外部接続電極41bが形成され、表面と対向する裏面に第1の外部端子32、および第2の外部端子34が形成されている。さらに、下側基板30には、下側基板30の表面と裏面を貫通する貫通孔52a,52bが形成されている。
貫通孔52aは、第1の外部接続電極41aと第1の外部端子32が対向する位置に形成され、貫通孔52bは、第2の外部接続電極41bと第2の外部端子34が対向する位置に形成されている。なお、貫通孔は、2つの貫通孔52a,52bが設けられた例で説明したが貫通孔の数を限定するものではなく、幾つであってもよい。
第1の外部接続電極41a、第2の外部接続電極41b、第1の外部端子32、および第2の外部端子34は、導電性材料によって形成され、例えば下地としてCr膜を用い、その上にAu膜を有する多層構造である。
第1の外部端子32および第2の外部端子34は、圧電デバイス100を外部の機器と電気的に接続するために用いられる。第1の外部端子32および第2の外部端子34は、互いに離れた位置に設けられ、具体的には下側基板30の長手方向に対向する端部にそれぞれ設けられる。
圧電デバイス100は、下側基板30と平板状の上側基板20との間に水晶振動片10を挟み接合されている。接合は、水晶振動片10に形成された枠部12の外側部12cの上面と、その面に対向する上側基板20の一面との間、および該枠部12の外側部12cの下面と、その面に対向する下側基板30の一面との間で行われる。接合方法には、例えば、プラズマ接合などを用いる。プラズマ接合については、後述する圧電デバイスの製造方法において詳細を説明する。
引き回し部23aによって延設された第1の接続電極23(水晶振動片10)と第1の外部接続電極41a(下側基板30)との間は導電性を有する、例えば導電性接着剤などで接続されている。同様に、第2の接続電極33(水晶振動片10)と第2の外部接続電極41b(下側基板30)との間においても導電性接着剤などで接続されている。
貫通孔52a,52bは、封止部53a,53bによって封止されている。この封止部53a,53bによって、下側基板30と上側基板20との間に挟まれた空間は、外気と遮断された密閉(気密)空間となる。封止部53a,53bは、例えば、半田(Sn−Pb)、金−ゲルマニウム(Au−Ge)などの金属が用いられて形成されている。封止部53a,53bは、第1の外部接続電極41aと第1の外部端子32との間、および第2の外部接続電極41bと第2の外部端子34との間を電気的に接続する機能も有している。なお、封止方法についての詳細は、後述する圧電デバイスの製造方法において説明する。
2.2.圧電デバイスの製造方法。
次に、本実施の形態に係る圧電デバイス100の製造方法について説明する。
先ず、上側水晶板120(上側基板20)、中間水晶板110(水晶振動片10)、および下側水晶板130(下側基板30)を準備する(図5参照)。上側水晶板120、中間水晶板110、および下側水晶板130は、それぞれ複数の上側基板20、水晶振動片10、および下側基板30が縦及び横方向に連続して配置された基板である。
2.2.1.中間水晶板110の製造方法。
先ず、大型の水晶板を準備し、図1に示すスリット16a,16bを形成して、圧電振動部11および枠部12を設ける。この工程は、例えばフォトリソグラフィ技術を利用したウェットエッチングにより設けられる。このとき、少なくとも枠部12の外側部12cが上側基板20及び下側基板30と接合する面である表裏面(上面、下面)は、鏡面研磨加工する。鏡面研磨加工は、各接合面の表面粗さが好ましくは1nm以下となるように行う。
以降の工程は、前述した圧電振動片としての水晶振動片10の製造方法で説明したものと同様であるのでここでの説明は省略するが、水晶振動片10が配列された中間水晶板110(図5参照)を形成することができる。
2.2.2.上側水晶板120の製造方法。
上述と並行して、複数の上側基板20を縦及び横方向に連続して配置した大型の上側水晶板120(図5参照)を準備する。
先ず、大型の水晶板を準備する。そして、中間水晶板110(水晶振動片10)に対向する面である水晶板の面を、鏡面研磨加工をする。この鏡面研磨加工は、少なくとも中間水晶板110(水晶振動片10)と接合される領域の接合面に行い、接合面の表面粗さが、好ましくは1nm以下となるように行う。
2.2.3.下側水晶板130の製造方法。
同様に、複数の下側基板30を縦及び横方向に連続して配置した大型の下側水晶板130(図5参照)を準備する。
先ず、大型の水晶板を準備する。そして、中間水晶板110(水晶振動片10)に対向する面である水晶板の表面を、鏡面研磨加工をする。この鏡面研磨加工は、少なくとも中間水晶板110(水晶振動片10)と接合される領域の接合面に行い、接合面の表面粗さが、好ましくは1nm以下となるように行う。
そして、下側基板30の表面と裏面を貫通するように、貫通孔52a,52bを形成する。貫通孔52a,52bは、サンドブラスト加工などにより形成する。なお、前述した水晶板表面の鏡面研磨加工と貫通孔52a,52bの加工との順序は問わない。
次に、下側基板30の表面の所定位置に、導電材料をスパッタリングなどで成膜することにより、第1の外部接続電極41aおよび第2の外部接続電極41bを形成する。そして、下側基板30の裏面の所定位置に、導電材料をスパッタリングなどで成膜することにより、第1の外部端子32および第2の外部端子34を形成する。なお、第1の外部接続電極41aおよび第2の外部接続電極41bの形成と、第1の外部端子32および第2の外部端子34との形成順序は問わない。
2.2.4.圧電デバイス100の製造方法。
前述のように準備された上側水晶板120、中間水晶板110、下側水晶板130の各接合面をプラズマ処理により表面活性化する。プラズマ処理後、中間水晶板110の上下面に上側水晶板120及び下側水晶板130を互いに重ね合わせる。
先ず、各水晶板110,120,130は、それらを位置合わせして各接合面を貼り合わせることにより仮接合する。次に、この水晶ウエハ積層体である圧電水晶デバイス200aを常温で上下から加圧し、その後加熱処理を行うことにより本接合する。本実施形態では3枚の水晶ウエハを同時に接合したが、1枚ずつ接合することもできる。例えば、中間水晶板110の上面に上側水晶板120を接合した後、その下面に下側水晶板130を接合する。
次に、貫通孔52a,52bを封止する。以下に、この封止方法について簡単に説明する。
双方の貫通孔52a,52bに導電性材料として例えば半田、Au−Ge等の球体の金属ボール(図示せず)を配置する。このように金属ボールを貫通孔52a,52bに嵌め込んだ後に、レーザー光を金属ボールに照射することによって金属ボールを溶解する。なお、金属ボールの溶解は、レーザー光の照射に限定されず、たとえば高温炉を用いてもよい。
この溶解によって、貫通孔52a,52bを気密に塞ぐ封止部53a,53bを形成するとともに、第1の外部接続電極41aと第1の外部端子32、および第2の外部接続電極41bと第2の外部端子34を接続する。
以上の工程により、図5に示すように、水晶板が3層積層され、複数の圧電振動部11を有する圧電水晶デバイス200a(圧電デバイス)を得ることができる。
次に、図5に示す切断ラインL1およびL2に沿って、圧電水晶デバイス200aを切断分離することにより、図2に示す圧電デバイス100を得ることができる。
本実施の形態に係る圧電デバイス100によれば、水晶振動片10における第1の接続電極23が、接続部15aの一方の面(上面)15cからその側面を通り接続部の他方の面(下面)15dに延設されており、第2の接続電極33も接続部15bの他方の面(符号なし)に延設されている。即ち、第1の励振電極13に接続された第1の接続電極23と第2の励振電極14に接続された第2の接続電極33とが接続部15a,15bの同じ面(他方の面)に延設されている。これにより、F調工程においてプロービング端子を水晶振動片10の同一平面にプロービングすることが可能となる。従って、プローブ端子の構造を、例えばストレート端子など簡単な構造とすることができる。
さらに、プローブ端子と接触部23c,33cとを接触させるための動作は、例えばプローブ端子の往復運動など単純な動作によってプロービングすることが可能となる。これらにより、プロービング端子を安価にすることが可能となるとともに、F調(プロービング作業)の工数を少なくすることが可能となり、水晶振動片10の製造コストを下げることが可能となる。従って、この水晶振動片10を用いることにより、安価な圧電デバイス100を提供することが可能となる。
また、水晶振動片10における接続部15aは、圧電振動部11と隣接しているため、第1の励振電極13から接続部15aの他方の面15dを通り接触部23cまで延設される第1の接続電極23の延設長さを極力短くすることができる。つまり、第1の励振電極13から極力近い位置でのプロービングを行うことができる。第1の励振電極13からプロービング位置までの電極の引き回しが長くなると、浮遊容量などのノイズなどによる特性への影響を受け易くなる。本例の水晶振動片10は、第1の励振電極13から極力近い位置でのプロービングを行うことができるため、浮遊容量などのノイズなどによる共振周波数のばらつきなど、振動特性への影響を受け難くすることが可能となる。従って、振動特性の安定した圧電デバイス100を提供することが可能となる。
(変形例1)
前述した圧電デバイスの変形例1を以下に図3に沿って説明する。図3は、圧電デバイスの変形例1を示す正断面図である。なお、前述した圧電デバイスと同じ構成については同符号を付けて説明を省略することもある。
図3に示す変形例1の圧電デバイス200は、次の構成が前述した圧電デバイス100と異なっている。すなわち、水晶振動片10の第1の接続電極23および第2の接続電極33と、それぞれに対応する下側基板30の第1の外部接続電極41aおよび第2の外部接続電極41bとの接続方法(構成)が異なる。
異なる部分とその周辺について詳細に説明する。第1の接続電極23と第1の外部接続電極41aとの接続は、可撓性を有する第1の樹脂突起部としての樹脂突起部19aを介して行われる。また、第2の接続電極33と第2の外部接続電極41bとの接続は、可撓性を有する第1の樹脂突起部としての樹脂突起部19bを介して行われる。
樹脂突起部19a,19bは、それぞれの接続部分に対応する水晶振動片10の枠部12の下面に形成された概ね半球状の先端を有する樹脂突起であり、例えばエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などが用いられて形成される。そして、樹脂突起部19aの表面には、第1の接続電極23から延設された第1の突起電極23bが形成されており、樹脂突起部19bの表面には、第2の接続電極33から延設された第2の突起電極33bが形成されている。
樹脂突起部19a,19bの高さは、水晶振動片10と下側基板30とが接続されたときに、樹脂突起部19a,19bが押圧されて変形するように設定される。この押圧による樹脂突起部19a,19bの変形が戻ろうとする力により、第1の接続電極23(第1の突起電極23b)と第1の外部接続電極41aとの接続、および第2の接続電極33(第2の突起電極33b)と第2の外部接続電極41bとの接続がなされる。
なお、本例では2つの樹脂突起部19a,19bが設けられた例で説明したが、樹脂突起部の数を限定するものではなく、幾つであってもよい。
次に、樹脂突起部19a,19bの製造方法について簡単に説明する。
先ず、図3に示す水晶板の下面11b側の面に、例えばエポキシ、ポリイミドなどの可撓性を有する樹脂層(図示せず)を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用いて樹脂層の一部(不要部分)を除去して、樹脂突起(図示せず)を形成する。
次に、樹脂突起を硬化(例えば熱硬化)させることによって、樹脂突起部19a,19bを形成する。
なお、樹脂突起部19a,19bは、樹脂突起を溶融させた後に硬化させることによって形成してもよい。このとき、樹脂突起の溶融条件や、硬化条件を調整することによって、樹脂突起部19a,19bの形状(上面の形状)を制御することができる。例えば、樹脂突起を、表面のみが溶融し、中心が溶融しないように(半溶融状態まで)加熱し、その後硬化させることによって、上面が凸曲面(半球状)となるように、樹脂突起部19a,19bを形成することができる。このように、樹脂突起部19a,19bの形状は、樹脂突起の形状や材料、硬化条件などを調整することで制御することができる。
本変形例1の圧電デバイス200によれば、第1の接続電極23と第1の外部接続電極41aとの接続、および第2の接続電極33と第2の外部接続電極41bとの接続が、可撓性を有する第1の樹脂突起部としての樹脂突起部19a,19bを介して行われている。樹脂突起部19a,19bは、フォトリソ加工などの細密加工によって形成することできるため小径接点とすることが可能であり、更には、接続のための導電性接着剤などを用いなくても接続が可能なため、接続領域を小さくすることが可能となる。これにより、圧電振動部11を大きくすることが可能となり振動特性(CI値など)を向上させ、より安定した振動を有する圧電デバイス200を提供することが可能となる。
(変形例2)
前述した圧電デバイスの変形例2を以下に図4に沿って説明する。図4は、圧電デバイスの変形例2を示す正断面図である。
図4に示す変形例2の圧電デバイス300は、前述した変形例1の圧電デバイス200と次に示す構成が異なっている。すなわち、水晶振動片10の枠部12の下面に形成された第1の樹脂突起部としての樹脂突起部19a,19bに対応する水晶振動片10の枠部12の上面に、第2の樹脂突起部19c,19dが形成されている。
なお、本説明では、第2の樹脂突起部19c,19dを除く構成が変形例1と同じであるため、第2の樹脂突起部19c,19dに係る説明を行い、前述した圧電デバイス100,200と同じ構成については同符号を付けて説明を省略する。
第2の樹脂突起部19c,19dは、可撓性を有しており、例えばエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などが用いられて形成される。第2の樹脂突起部19c,19dは、先端部が概ね半球状をなした樹脂突起であり、水晶振動片10と上側基板20とが接続されたときに、第2の樹脂突起部19c,19dが押圧されて変形するような高さを持って形成される。この押圧による第2の樹脂突起部19c,19dの変形が戻ろうとする力により、水晶振動片10の上側基板20側への変形を防止することができる。
第2の樹脂突起部19c,19dは、樹脂突起部19a,19bと同様な方法で水晶振動片10の枠部12の上面に形成される。
本変形例2の圧電デバイス300によれば、第1の接続電極23と第1の外部接続電極41aとの接続、および第2の接続電極33と第2の外部接続電極41bとの接続が、可撓性を有する第1の樹脂突起部としての樹脂突起部19a,19bを介して行われている。さらに、樹脂突起部19a,19bに対向する水晶振動片10の枠部12の上面に第2の樹脂突起部19c,19dが形成されている。このため、下側基板30と上側基板20との間に水晶振動片10を挟み接合する際に、水晶振動片10に上面側と下面側の両方から押圧力がかかり、水晶振動片10の上下方向の変形を防止することができる。これにより、第1の接続電極23と第1の外部接続電極41aとの接続、および第2の接続電極33と第2の外部接続電極41bとの接続の信頼性を高めることが可能となる。
変形例1および変形例2では、樹脂突起部19a,19bを水晶振動片10の枠部12の下面に形成し、第2の樹脂突起部19c,19dを水晶振動片10の枠部12の上面に形成した構成で説明したが、これに限らない。樹脂突起部19a,19bを下側基板30の表面に形成し、その表面に第1の外部接続電極41aおよび第2の外部接続電極41bを延設してもよい。
また、第2の樹脂突起部19c,19dを、上側基板20の水晶振動片10に対向する面であって樹脂突起部19a,19bに対向する位置に形成してもよい。
また、水晶振動片10と対向する下側基板30のそれぞれに樹脂突起部が設けられてもよく、水晶振動片10と対向する上側基板20のそれぞれに樹脂突起部が設けられてもよい。このようにしても、同様な効果を有している。
本実施の形態に係る圧電振動片としての水晶振動片を示し、(A)は上面図、(B)は(A)のP−P断面図、(C)は下面図。 本実施の形態に係る圧電デバイスを示す断面図。 圧電デバイスの変形例1を示す正断面図。 圧電デバイスの変形例2を示す正断面図。 本実施の形態に係る圧電デバイスの製造方法を示す斜視図。
符号の説明
10…圧電振動片としての水晶振動片、11…圧電振動部、11a…上面、11b…下面、12…枠部、13…第1の励振電極、14…第2の励振電極、15a,15b…接続部、15e…接続部の側面、16a,16b…スリット、19a,19b…第1の樹脂突起部としての樹脂突起部、19c,19d…第2の樹脂突起部、20…上側基板、23…第1の接続電極、23c,33c…接触部、30…ベース基板としての下側基板、32…第1の外部端子、33…第2の接続電極、34…第2の外部端子、52a,52b…貫通孔、53a,53b…封止部、100…圧電デバイス、110…中間水晶板、120…上側水晶板、130…下側水晶板、200…圧電デバイス、200a…圧電水晶デバイス、L1,L2…切断ライン。

Claims (6)

  1. 圧電振動部と、
    前記圧電振動部の周囲を囲む枠部と、
    前記圧電振動部と前記枠部とを接続する接続部と、
    前記圧電振動部の一方の面に形成された第1の励振電極と、
    前記圧電振動部の他方の面に形成された第2の励振電極と、
    前記第1の励振電極から、前記接続部の一方の面と前記接続部の側面とを通り、前記接続部の他方の面に延出された第1の接続電極と、
    前記第2の励振電極から前記接続部の他方の面に延出された第2の接続電極と、を有することを特徴とする圧電振動片。
  2. 請求項1に記載の圧電振動片において、
    前記第1の接続電極は、前記接続部の他方の面から、前記圧電振動部を挟み反対側の前記枠部の他方の面まで延出されており、
    前記第2の接続電極は前記接続部の他方の面から前記接続部が接続される側の前記枠部まで延出されていることを特徴とする圧電振動片。
  3. 圧電振動部と、前記圧電振動部の周囲を囲む枠部と、前記圧電振動部と前記枠部とを接続する接続部と、前記圧電振動部の一方の面に形成された第1の励振電極と、前記圧電振動部の他方の面に形成された第2の励振電極と、前記第1の励振電極から前記接続部の一方の面と前記接続部の側面とを通り、前記接続部の他方の面に延出された第1の接続電極と、前記第2の励振電極から前記接続部の一方の面に延出された第2の接続電極と、を含む圧電振動片と、
    前記他方の面と対向するように前記圧電振動片と接続されたベース部と、を有することを特徴とする圧電デバイス。
  4. 請求項3に記載の圧電デバイスにおいて、
    前記第1の接続電極は、前記接続部の他方の面から、前記圧電振動部を挟み反対側の前記枠部の他方の面まで延出されており、
    前記第2の接続電極は前記接続部の他方の面から前記接続部が接続される側の前記枠部まで延出されていることを特徴とする圧電デバイス。
  5. 請求項3または請求項4に記載の圧電デバイスにおいて、
    さらに、前記ベース部の前記圧電振動片と対向する面に形成された、前記第1の接続電極および前記第2の接続電極と接続される第1の外部接続電極および第2の外部接続電極と、
    前記第1の接続電極および前記第2の接続電極と前記圧電振動片との間、または前記第1の外部接続電極および前記第2の外部接続電極と前記ベース部との間の少なくとも一方に形成された、可撓性を有する第1の樹脂突起部とを有し、
    前記第1の接続電極と前記第1の外部接続電極との接続、および前記第2の接続電極と前記第2の外部接続電極との接続は、前記第1の樹脂突起部を介して行われていることを特徴とする圧電デバイス。
  6. 請求項5に記載の圧電デバイスにおいて、
    前記ベース部との間に前記圧電振動片を挟持する蓋体と、
    前記第1の樹脂突起部に対向する前記圧電振動片の一方の面または前記蓋体の前記圧電振動片に対向する面の少なくとも一方に形成された第2の樹脂突起部と、を有し、
    前記ベース部および前記蓋体との間で、対向する前記第1の樹脂突起部と前記第2の樹脂突起部とが前記圧電振動片を挟持していることを特徴とする圧電デバイス。
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