JP5527564B2 - 振動デバイス - Google Patents

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本発明は、圧電デバイスおよびその製造方法に関する。
近年、電子機器の小型化に伴い、水晶振動子等の圧電デバイスは、より一層の小型化が要求されている。素子の小型化を実現するための技術として、たとえば水晶振動子を有する水晶基板を、上下方向から同様の形状の基板で挟んで3層の基板を互いに接合することにより封止する技術が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、上記封止技術では、基板間の接合部で導通をとっているため、接合方法が限られてしまうという問題があった。
特開2006−94372号公報
本発明の目的は、接合方法の自由度が高く、キャパシタンスの上昇を防ぎ、安定した振動周波数を得ることのできる圧電デバイスおよびその製造方法を提供することにある。
本発明に係る圧電デバイスの製造方法は、
下側基板および上側基板と、それらに挟まれている中間基板とを含む圧電デバイスの製造方法であって、
(a)前記中間基板に、
圧電振動部と、
前記圧電振動部の周囲を囲む枠部と、
前記圧電振動部と前記枠部とを接続し、互いに異なる位置に第1の接続部および第2の接続部と、
を形成する工程と、
(b)前記圧電振動部の上面に第1の励振電極と、
前記圧電振動部の下面に第2の励振電極と、
一方の端部が前記第1の励振電極と電気的に接続され、他方の端部が前記枠部の下面に延びる第1の配線と、
前記第2の励振電極と電気的に接続された第2の配線と、
を形成する工程と、
(c)前記下側基板の上面から下面を貫通し、互いに異なる位置に第1の貫通穴および第2の貫通穴を設ける工程と、
(d)前記上側基板と前記中間基板とを接合する工程と、
(e)前記第1の配線の前記他方の端部と、前記第1の貫通穴とが重複し、前記第2の配線と前記第2の貫通穴とが重複するように、前記下側基板と前記中間基板とを接合する工程と、
(f)前記第1の貫通穴に第1の導電性材料を圧入することにより、当該第1の導電性材料を前記第1の配線と接続させ、かつ前記第1の貫通穴を塞ぎ、第2の貫通穴に第2の導電性材料を圧入することにより、当該第1の導電性材料を前記第1の配線と接続させ、かつ前記第2の貫通穴を塞ぐ工程と、
を含む。
本発明に係る圧電デバイスの製造方法において、
前記工程(a)は、前記中間基板の前記枠部の上面から下面を貫通する第3の貫通穴を形成することをさらに含み、
前記工程(b)では、前記第1の配線を前記第3の貫通穴にとおすことによって、前記他方の端部を前記枠部の下面に延ばすことができる。
本発明に係る圧電デバイスの製造方法において、
前記第1の接続部は、前記圧電振動部の相互に反対側の両端部の一方を接続し、
前記第2の接続部は、前記両端部の他方を接続していることができる。
本発明に係る圧電デバイスの製造方法において、
前記工程(f)の前に、前記第1の貫通穴および前記第2の貫通穴の各々の内表面に導電層を形成する工程と、
を含むことができる。
本発明に係る圧電デバイスの製造方法において、
前記工程(a)は、前記枠部の内枠領域に薄板部を形成することをさらに有し、
前記第3の貫通穴は、前記薄板部に設けられることができる。
本発明に係る圧電デバイスの製造方法において、
前記工程(a)は、前記枠部の内枠領域に薄板部を形成することをさらに有し、
前記工程(d)では、前記薄板部の外側の厚板部において、前記上側基板と前記中間基板とを接合し、
前記工程(e)では、前記厚板部において、前記下側基板と前記中間基板とを接合することができる。
本発明に係る圧電デバイスは、
下側基板および上側基板と、それらに挟まれている中間基板とを含む圧電デバイスであって、
前記中間基板は、
圧電振動部と、
前記圧電振動部の周囲を囲む枠部と、
前記圧電振動部と前記枠部とを接続し、互いに異なる位置に設けられた第1の接続部および第2の接続部と、
前記圧電振動部の上面に設けられた第1の励振電極と、
前記圧電振動部の下面に設けられた第2の励振電極と、
一方の端部が前記第1の励振電極と電気的に接続され、他方の端部が前記枠部の下面に延びる第1の配線と、
前記第2の励振電極と電気的に接続された第2の配線と、
を有し、
前記下側基板は、その上面から下面を貫通し、互いに異なる位置に設けられた第1の貫通穴および第2の貫通穴を有し、
前記第1の配線は、前記第1の貫通穴をとおって、前記下側基板の下面に延びており、
前記第2の配線は、前記第2の貫通穴をとおって、前記下側基板の下面に延びている。
本発明に係る圧電デバイスにおいて、
前記枠部は、前記枠部の内枠領域に設けられた薄板部と、その外側に設けられた厚板部をさらに有し、
前記第1の貫通穴は、前記第1の接続部と前記厚板部との間の前記薄板部の下方に設けられ、
前記第2の貫通穴は、前記第2の接続部と前記厚板部との間の前記薄板部の下方に設けられていることができる。
図1(A)は、本実施の形態に係る圧電デバイスを構成する中間基板を示す上面図であり、図1(B)は、本実施の形態に係る圧電デバイスを構成する中間基板を示す下面図である。 図2は、本実施の形態に係る圧電デバイスを示す断面図である。 図3は、本実施の形態に係る圧電デバイスの製造方法を説明するための図である。 図4は、本実施の形態に係る圧電デバイスの製造方法を説明するための図である。 図5は、本実施の形態に係る圧電デバイスの製造方法を説明するための図である。 図6は、本実施の形態に係る圧電デバイスの製造方法を説明するための図である。 図7は、第1の変形例に係る圧電デバイスの製造方法を説明するための図である。 図8は、第2の変形例に係る圧電デバイスの製造方法を説明するための図である。 図9は、第2の変形例に係る圧電デバイスを示す断面図である。 図10は、第3の変形例に係る圧電デバイスの製造方法を説明するための図である。 図11は、第3の変形例に係る圧電デバイスの製造方法を説明するための図である。 図12は、第3の変形例に係る圧電デバイスを示す断面図である。
1.圧電デバイス
本実施の形態に係る圧電デバイス100は、下側基板および上側基板と、それらに挟まれている中間基板とを含む。まず、中間基板および下側基板について図1(A)、図1(B)および図2を参照しながら具体的に説明する。
1.1.中間基板
図1(A)は、本実施の形態に係る圧電デバイスに用いられる中間基板を示す上面図であり、図1(B)は、中間基板の下面図である。図2は、本実施の形態に係る圧電デバイスを示す断面図であり、図1(A)、図1(B)におけるII-II切断面に対応する図であ
る。
中間基板10は、圧電振動部11と、圧電振動部11の周囲を取り囲む枠部12と、圧電振動部11と枠部12とを接続し、互いに異なる位置に設けられた第1の接続部15および第2の接続部16と、圧電振動部11の上面に設けられた第1の励振電極13と、圧電振動部11の下面に設けられた第2の励振電極14と、第1の励振電極13と電気的に接続されている第1の配線23と、第2の励振電極と電気的に接続されている第2の配線33と、を有する。
中間基板10は、第1の接続部15および第2の接続部16以外の領域において、圧電振動部11と枠部12とが接触しないように、たとえばU字型のスリット17a,17b
を有する。中間基板10において、スリット17a,17bの内側の領域が圧電振動部11として機能し、スリット17a,17bの外側の領域が上側基板20および下側基板30と接合するための枠部12として機能することができる。本実施の形態では、図1(A)および図1(B)に示すように、圧電振動部11は、Z’軸に平行な2つの端部のそれぞれが、第1の接続部15および第2の接続部16によって、支持されている。
中間基板10は、段差構造を有している。具体的には、図2に示すように、枠部12の外側の領域に上下方向に最も厚い厚板部が設けられている。そして圧電振動部11の領域が最も薄く形成されている。第1の接続部15および第2の接続部16は、圧電振動部11と同じ厚さでもよいし、圧電振動部11から枠部12にかけて上下面において傾斜して徐々に厚くなっている。圧電振動部11は、枠部12の上下方向において中心に位置する。このような形状を有することにより、上側基板20と下側基板30との間に空洞ができて圧電振動部11の振動が可能となる。
枠部12は、第1の配線23および第2の配線33が上側基板20と下側基板30に接触しないために、第1の凹部12a、及び第2の凹部12bを有する。第1の凹部12aは中間基板10の上面及び下面に設けられ、その上面から下面を貫通する第3の貫通穴19を有する。第2の凹部12bは、第1の凹部12aと圧電振動部11を挟んで対向する側であって、枠部12の下面に設けられる。
圧電振動部11は、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電材料からなる。圧電振動部11、第1の接続部15、第2の接続部16、および枠部12は、水晶基板からなることが好ましく、基板面がX軸に平行でX軸の回りに回転切断して作製されるATカットの水晶基板である。また、圧電振動部11は、音叉型水晶振動片であってもよい。
第1の励振電極13は、中間基板10の上面に圧電振動部11と接触するように設けられ、第2の励振電極14は、中間基板10の下面に圧電振動部11と接触するように設けられている。第1の励振電極13は、第1の接続部15上に設けられた第1の配線23から引き出されて、圧電振動部11上に延出している。第2の励振電極14は、第2の接続部16の下面に設けられた第2の配線33から引き出されて、圧電振動部11の下面に延出している。
第1の配線23は、第1の接続部15上から枠部12の第1の凹部12a上に延びている。さらに第1の配線23は、第3の貫通穴19の内部を貫通して中間基板10の下面に延び、そして第1の貫通穴25の上方に延びている。第1の貫通穴25については、後で詳述する。
第2の配線33は、第2の接続部16の下面から枠部12の第2の凹部12bに延び、そして第2の貫通穴26の上方に延びている。第2の貫通穴26については、後で詳述する。
第1の励振電極13、第2の励振電極14、第1の配線23、および第2の配線33の材質としては、たとえば下地としてCr膜を用い、その上にAu膜を有する多層構造であることができる。
1.2.全体の構成
図2は、本実施の形態に係る圧電デバイスの断面図である。上側基板20および下側基板30の材質は、絶縁性の材質であれば特に限定されないが、材質の熱膨張差を考慮すると中間基板と同一の材質であることが好ましく、たとえば水晶からなることができる。
下側基板30は、第1の貫通穴25と、第2の貫通穴26とを有する。第1の貫通穴25は、第3の貫通穴19の下方であって、第1の接続部15の下方に設けられている。第2の貫通穴は、枠部12の下面に設けられた第2の配線33の下方に設けられている。
第1の貫通穴25および第2の貫通穴26の形状は、平面視において、たとえば下方に向かって径が大きくなる円形状であることができ、下側基板30の上面から下面に貫通している。
下側基板30は、その下面に設けられた第1の外部端子32および第2の外部端子34を有する。第1の外部端子32は、第1の貫通穴25を取り囲む領域に設けられている。第2の外部端子34は、第2の貫通穴26を取り囲む領域に設けられている。
さらに圧電デバイス100は、第1の配線23と第1の外部端子32とを電気的に接続する第3の配線35と、第2の配線33と第1の外部端子34とを電気的に接続する第4の配線36とをさらに含み、圧電振動部11は、第3の配線35および第4の配線36により上側基板20及び下側基板30内に封止されている。第3の配線35および第4の配線36の材質としては、たとえば金等の導電性材料からなることができる。
第1の外部端子32および第2の外部端子34は、圧電デバイス100を外部の機器とを電気的に接続するために用いられる。第1の外部端子32および第2の外部端子34は、互いに離れた位置に設けられ、具体的には下側基板20の長手方向に対向する端部にそれぞれ設けられる。第1の外部端子32および第2の外部端子34の材質としては、たとえば下地としてCr膜を用い、その上にNi・Au膜を有する多層構造であることができる。
本実施の形態に係る圧電デバイス100においては、第1の励振電極13と第1の外部端子32とを電気的に接続するための第1の配線23および第3の配線35を、圧電デバイス100の内部においてのみ引き回している。これにより、断線の頻度を低減することができる。
2.圧電デバイスの製造方法
次に本実施の形態に係る圧電デバイス100の製造方法について説明する。図3〜図6は、本実施の形態に係る圧電デバイス100の製造方法を示す図である。
(1)まず、上側基板20、中間基板10、および下側基板30を準備する(図3参照)。中間基板10は、圧電振動部11と、枠部12と、第1の接続部15と、第2の接続部16と、第1の励振電極13と、第2の励振電極14と、第1の配線23と、第2の配線33と、第3の貫通穴19と、を有する。下側基板30は、第1の貫通穴25および第2の貫通穴26を有する。下側基板30は、第1の貫通穴25および第2の貫通穴26を有する。第1の貫通穴25および第2の貫通穴26は、たとえばフォトリソグラフィ技術を利用したウェットエッチングやドライエッチングまたはサンドブラスト加工により設けられることができる。
ここで中間基板10の作製方法の一例について説明する。
まず、水晶板を準備し、枠部12の領域の内部を段階的に薄板化して、圧電振動部11となる領域を所望の厚さに形成する。たとえばウェットエッチングを用いることにより、所望の厚さにすることができる。ウェットエッチングを用いることにより、同時に第1の凹部12aおよび第2の凹部12bを形成することができる。なお、ドライエッチングを
用いてもよい。
次に、スリット17a、17bを形成して、圧電振動部11および枠部12を分離する。スリット17a、17bは、たとえばフォトリソグラフィ技術を利用したウェットエッチングにより設けられる。
次に、第1の励振電極13、第2の励振電極14、第1の配線23、および第2の配線33をたとえば蒸着法やスパッタ法等により設ける。
次に、圧電振動部11の周波数を調整する。周波数の調整は、圧電振動部11を振動させて周波数を検出しながら、第1の励振電極13または第2の励振電極14の厚みを変えることにより行う。具体的には、第1の配線23および第2の配線33に、一対のプローブを接触させて電圧を印加することにより圧電振動部11を振動させる。そして検出された周波数に基づいて、第1の励振電極13または第2の励振電極を薄膜化する。薄膜化は、公知の方法を用いて行われるが、たとえばアルゴンプラズマ60を第1の励振電極13または第2の励振電極の表面に照射することにより行われることができる。このとき、第1の励振電極13をたとえば蒸着法等により厚膜化することにより周波数の調整を行ってもよい。
以上の工程により中間基板10を作製することができる。
(2)次に、上側基板20および下側基板30と、中間基板10とを接合する(図4参照)。接合は、直接接合、陽極接合等の公知の方法で行うことができるが、直接接合を適用することが好ましい。接合する2枚の基板のうち少なくとも一方の接合部にプラズマを照射し、当該接合部を活性化させる。その後、2枚の基板を張り合わせて接合することにより、加熱による応力の発生を軽減して振動数を安定化させることができる。接合する際の位置合わせは、第1の貫通穴25が第3の貫通穴19と重複し、第2の貫通穴26が第2の配線33の端部と重複するように行われる。また、接合は、絶縁性接着剤を用いて行っても良い。
(3)次に、第1の貫通穴25に第3の配線35を形成し、第2の貫通穴26に第4の配線36を形成する(図6参照)。第3の配線35および第4の配線36は、かしめ工法により形成される。具体的には、図5に示すように、第1の貫通穴25には第1の導電性材料50を圧入して埋め込み、第2の貫通穴26には第2の導電性材料51を圧入して埋め込むことにより、第1の配線23と接続された第3の配線35と、第2の配線33と接続された第4の配線36を形成することができる。かつ、この工程において、圧電振動部11は、第3の配線35および第4の配線36により、上側基板20及び下側基板30内に封止される。第1の導電性材料50および第2の導電性材料51としては、加圧により変形可能な材料であれば特に限定されないが、たとえば金等からなるバンプであることができる。
(4)次に、第1の外部端子32および第2の外部端子34を、第3の配線35および第4の配線36と接触するように設ける。
以上の工程により、圧電デバイス100を得ることができる(図2参照)。
本実施の形態にかかる圧電デバイス100の製造方法によれば、かしめ工法によって第3の配線35および第4の配線36を形成している。これにより、第1の励振電極13および第2の励振電極14と、第1の外部端子32および第2の外部端子34との電気的接続のための配線の形成と、封止工程とを同時に行うことができ、工程数を削減することが
できる。
また本実施の形態にかかる圧電デバイス100の製造方法によれば、接合面を配線が通らないため、接合方法の制約がなく、基板同士の直接接合、又は絶縁膜を介す拡散接合等、基板材料に適した接合方法を適用することができる。また、たとえば接合方法の都合上、下側基板30と中間基板10とが離れている場合であっても、かしめ工法によって第3の配線35および第4の配線36を形成することにより、第1の励振電極13および第2の励振電極14と、第1の外部端子32および第2の外部端子34とを容易に接続させることができる。
また、圧電デバイスの内部でのみ配線を引き回しているため、キャパシタンスの上昇を防ぎ、温度依存性が低く、安定した振動周波数の得られる圧電デバイスを製造することができる。
3.変形例
次に本実施の形態にかかる圧電デバイスの製造方法の変形例について説明する。
3.1.第1の変形例
図7は、第1の変形例に係る圧電デバイスの製造方法を説明するための図である。第1の変形例に係る圧電デバイスの製造方法は、下側基板30の第1の貫通穴25および第2の貫通穴26の表面に導電層52をさらに形成する工程を含む。具体的には、下側基板30と中間基板10とを接合する前に導電層52を、たとえば蒸着法やスパッタ法、無電解めっき等によって形成することができる。
導電層52の材料としては、下側基板30との密着性の高い材質が好ましく、下側基板30としてたとえば水晶板を用い、第3の配線35および第4の配線36の材料として金を用いる場合には、下地としてCr膜を用い、その上にAu膜を有する多層構造を用いることが好ましい。これにより、第3の配線35および第4の配線36の密着性を向上させ、確実に封止することができる。
第3の配線35および第4の配線36は、導電層52に接触するように、第1の貫通穴25および第2の貫通穴26の内部に設けられる。
他の製造工程および構成については、本実施の形態に係る圧電デバイスおよびその製造方法と同様であるので説明を省略する。
3.2.第2の変形例
図8および図9は、第2の変形例に係る圧電デバイスの製造方法を説明するための図である。第2の変形例に係る圧電デバイス200の製造方法では、下側基板30の第1の貫通穴25および第2の貫通穴26のそれぞれに、2回に分けて導電性材料を埋め込んでいる点で、本実施の形態に係る圧電デバイス100の製造方法と異なる。具体的には以下のとおりである。
上述した工程(2)までを行った後に、第1の貫通穴25に第3の配線135を形成し、第2の貫通穴26に第4の配線136を形成する。第3の配線135および第4の配線136は、第3の配線35および第4の配線36と同様に、かしめ工法により形成されるが、図8に示すように、第1の貫通穴25および第2の貫通穴26の内部の一部のみに設けられている。
次に、図9に示すように、第3の配線135と接続するように第5の配線137を設け
、第4の配線136と接続するように第6の配線138を設ける。第5の配線137および第6の配線138は、第1の貫通穴25および第2の貫通穴26の内部に、導電性材料を圧入することにより、第3の配線35または第4の配線36の下に形成される。導電性材料としては、たとえば半田を用いることができる。
これにより、第1の貫通穴25および第2の貫通穴26の大きさに適した配線を設けることができ、封止精度を高めることができる。
次に、上述した工程(4)と同様に、第1の外部端子32および第2の外部端子34を、第5の配線137および第6の配線138と接触するように設ける。
以上の工程により、第2の変形例に係る圧電デバイス200を得ることができる(図9参照)。
他の製造工程および構成については、本実施の形態に係る圧電デバイスおよびその製造方法と同様であるので説明を省略する。
3.3.第3の変形例
図10〜図12は、第3の変形例に係る圧電デバイスの製造方法を説明するための図である。第3の変形例に係る圧電デバイス300は、第1の貫通穴25および第2の貫通穴26の上部125,126の径が中間基板側に向かって大きくなっている点で、本実施の形態に係る圧電デバイス100と異なる。また、第3の変形例に係る圧電デバイス300は、第1の凹部12aおよび第2の凹部12bが設けられていない点においても、本実施の形態に係る圧電デバイス100と異なる。具体的には以下のとおりである。
下側基板30に第1の貫通穴25および第2の貫通穴26を設ける際に、上面および下面の双方から、たとえばフォトリソグラフィ技術を利用したウェットエッチングまたはサンドブラスト加工を施すことにより、図10に示すように、第1の貫通穴25および第2の貫通穴26の上部125,126を形成することができる。
第1の貫通穴25および第2の貫通穴26の上部125,126は、上部125,126の径が中間基板側に向かって大きくなっており、たとえばテーパ形状であってもよい。また、第1の貫通穴25および第2の貫通穴26の上部125,126は、中間基板10の下側に延びている第1の配線23および第2の配線33に下側基板30が接触しないように、その形状が決定される。即ち、本実施の形態では、第1の凹部12aおよび第2の凹部12bを形成することにより、第1の配線23および第2の配線33に下側基板30が接触するのを防いでいたが、第3の変形例では、第1の貫通穴25および第2の貫通穴26が上部125,126を有するため、第1の凹部12aおよび第2の凹部12bを形成することなく、第1の配線23および第2の配線33に下側基板30が接触するのを防ぐことができる。したがって、中間基板10の製造工程を簡略化することができる。
また、第3の変形例において上側基板20は、中間基板10側に凹部21を有する。これにより、中間基板10の上面における第1の配線23と上側基板20とが接触するのを防ぐことができる。
次に、図11に示すように、下側基板30の第1の貫通穴25および第2の貫通穴26の表面に導電層52を形成する。
導電層52は、たとえば、蒸着法やスパッタ法、無電解めっき等によって形成することができる。導電層52の材料としては、下側基板30との密着性の高い材質が好ましく、
下側基板30としてたとえば水晶板を用い、第3の配線35および第4の配線36の材料として金を用いる場合には、下地としてCr膜を用い、その上にAu膜を有する多層構造を用いることが好ましい。これにより、第3の配線35および第4の配線36の密着性を向上させ、確実に封止することができる。
次に、上述した工程(3)と同様に、第3の配線35および第4の配線36を、導電層52に接触するように、第1の貫通穴25および第2の貫通穴26の内部に設ける。
次いで上述した工程(4)と同様に、第1の外部端子32および第2の外部端子34を第3の配線35および第4の配線36と接触するように設ける。
以上の工程により、第3の変形例に係る圧電デバイス300を製造することができる(図12参照)。
他の製造工程および構成については、本実施の形態に係る圧電デバイスおよびその製造方法と同様であるので説明を省略する。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。たとえば圧電振動部として音叉型振動子を用いてもよい。また、複数の中間基板10が基板面方向に配列されたウエハを用いて、上述した製造方法を実施し、その後に上側基板、中間基板、下側基板を切断分離することにより、上述した圧電デバイス100を得ることもできる。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び結果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
10…中間基板、 11…圧電振動部、 12…枠部、 12a…第1の凹部、 12b…第2の凹部、 13…第1の励振電極、 14…第2の励振電極、 15…第1の接続部、 16…第2の接続部、 17a,17b…スリット、 19…第3の貫通穴、 20…上側基板、 23…第1の配線、 25…第1の貫通穴、 26…第2の貫通穴、 30…下側基板、 32…第1の外部端子、 33…第2の配線、 34…第2の外部端子、 35…第3の配線、 36…第4の配線、 50,51…導電性材料、 52…導電層、 100…圧電デバイス、 125…第1の貫通穴の上部、 126…第2の貫通穴の上部、 135…第3の配線、 136…第4の配線、 137…第5の配線、 138…第6の配線

Claims (1)

  1. 振動部及び前記振動部を囲むように配置されている枠部を含む中間基板と、
    前記中間基板の一方の主面に前記振動部を覆うように積層されている第1の基板と、
    前記中間基板の他方の主面に前記振動部を覆うように積層されている第2の基板と、
    を含み、
    前記中間基板は、
    前記振動部の前記一方の主面側に設けられている第1の励振電極と、
    前記振動部の前記他方の主面側に設けられている第2の励振電極と、
    前記枠部の前記一方の主面側から前記他方の主面側に貫通している第3の貫通穴と、
    前記第3の貫通穴を通り、前記第1の励振電極と電気的に接続されている第1の配線と、
    前記他方の主面側に設けられ、前記第2の励振電極と電気的に接続されている第2の配線と、
    を含み、
    前記第2の基板は、
    前記第2の基板の一方の主面から該一方の主面とは反対側の他方の主面に貫通している第1の貫通穴および第2の貫通穴と、
    前記第1の貫通穴の内部に設けられ、前記第1の配線と電気的に接続されている第3の配線と、
    前記第2の貫通穴の内部に設けられ、前記第2の配線と電気的に接続されている第4の配線と、
    を含み、
    前記中間基板は、
    前記振動部と前記枠部とを接続している第1の接続部および第2の接続部と、
    を含み、
    前記枠部は、
    薄板部と、
    前記薄板部よりも厚みが厚く、前記薄板部の外縁に設けられている厚板部と、
    を含み、
    前記第1の貫通穴は、前記薄板部の前記他方の主面と対向し、
    前記第2の貫通穴は、前記薄板部の前記他方の主面と対向していることを特徴とする振動デバイス。
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