JP2009065521A - 圧電デバイスの製造方法および圧電振動板 - Google Patents

圧電デバイスの製造方法および圧電振動板 Download PDF

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Abstract

【課題】振動周波数の調整を容易に行うことのできる圧電デバイスの製造方法および圧電振動板を提供する。
【解決手段】圧電デバイスの製造方法は、行方向に配列された複数の圧電振動部11と、複数の圧電振動部の各々の周囲を囲む枠部と、圧電振動部と枠部とを接続する接続部15a,15bと、圧電振動部の上面に設けられた第1の励振電極と、圧電振動部の下面に設けられた第2の励振電極14と、第1及び第2の励振電極と電気的に接続されている第1及び第2の配線23,33と、を含む圧電振動板10を準備する工程と、圧電振動部の振動周波数を調整するための一対のプローブを、切断ラインの領域内において、第1及び第2の配線における第1及び第2の端部とに接触させて圧電振動部の周波数を調整する工程と、圧電振動板を切断ラインに沿って切断分離する工程と、を含み、第1及び第2の端部は、同一面に設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、圧電デバイスの製造方法および圧電振動板に関する。
近年、電子機器の小型化に伴い、水晶振動子等の圧電デバイスは、より一層の小型化が要求されている。素子の小型化を実現するための技術として、たとえば水晶振動子を有する水晶基板を、上下方向から同様の形状の基板で挟んで3層の基板を互いに接合することにより封止する技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、このような技術を適用することにより、複数の水晶振動子を有する水晶基板を用いた場合には、上下方向から基板を接合した後に基板を切断することにより、小型の複数の圧電デバイスを得ることができ、工程数の削減を図ることができる。
さらに、このような圧電デバイスの製造工程においては、振動周波数を調整する工程が含まれるが、当該工程では、励振電極を用いて振動させるため、励振電極から延びた配線の構造が重要となる。
特開2006−94372号公報
本発明は、振動周波数の調整を容易に行うことのできる圧電デバイスの製造方法および圧電振動板を提供することにある。
本発明に係る圧電デバイスの製造方法は、
(a)行方向に配列された複数の圧電振動部と、
前記複数の圧電振動部の各々の周囲を囲む枠部と、
前記複数の圧電振動部の各々と前記枠部とを接続する複数の接続部と、
前記複数の圧電振動部の各々の上面に設けられた第1の励振電極と、
前記複数の圧電振動部の各々の下面に設けられた第2の励振電極と、
前記第1の励振電極と電気的に接続されている第1の配線と、
前記第2の励振電極と電気的に接続されている第2の配線と、
を含む圧電振動板を準備する工程と、
(b)前記圧電振動部の振動周波数を調整するための一対のプローブを、切断ラインの領域内において、前記第1の配線における前記第1の励振電極の反対側の第1の端部と、前記第2の配線における前記第2の励振電極の反対側の第2の端部とに接触させて前記圧電振動部の周波数を調整する工程と、
(c)前記圧電振動板を前記切断ラインに沿って切断分離する工程と、
を含み、
前記第1の端部は、前記第2の端部と同一面に設けられており、
前記切断ラインは、前記第1の配線から前記第1の端部を分離し、
前記第2の配線から前記第2の端部を分離する。
本発明に係る圧電デバイスの製造方法において、
前記圧電振動板は、
前記枠部の上面および下面の一方の面に設けられ、前記切断ラインと交叉して設けられた第1の溝部および第2の溝部と、
を有し、
前記第1の配線は、前記第1の溝部内に延びており、
前記第2の配線は、前記第2の溝部内に延びていることができる。
本発明に係る圧電デバイスの製造方法において、
前記第1の端部は、前記第1の溝部内に設けられ、
前記第2の端部は、前記第2の溝部内に設けられていることができる。
本発明に係る圧電デバイスの製造方法において、
前記一の圧電振動部上に設けられている第1の励振電極と電気的に接続している第1の端部は、当該一の圧電振動部と隣り合う他の圧電振動部の下面に設けられている第2の励振電極と電気的に接続している前記第2の端部と、前記一の圧電振動部と前記他の圧電振動部との間の切断ライン方向に並んでいることができる。
本発明に係る圧電デバイスの製造方法において、
前記枠部の上面と下面とを接続している内側面は、前記枠部の上面または下面とのなす内角が90度より大きい傾斜面を有し、
前記第1の配線または第2の配線は、前記傾斜面の表面に延びていることができる。
本発明に係る圧電デバイスの製造方法において、
前記工程(c)の前に、
上側基板と、複数の貫通穴を有する下側基板とを準備する工程と、
前記枠部の上面と前記上側基板とを接合し、前記切断ラインと前記第1の配線及び前記第2の配線とが交叉する領域と前記貫通穴とが重複するように、前記枠部の下面と前記下側基板とを接合する工程と、
前記複数の貫通穴に導電材料を埋め込む工程と、
をさらに含み、
前記工程(c)では、前記上側基板と、前記下側基板と、前記圧電振動板と、前記導電材料とを同時に切断することができる。
本発明にかかる圧電振動板は、
行方向に配列された複数の圧電振動部と、
前記複数の圧電振動部の各々の周囲を囲む枠部と、
前記複数の圧電振動部の各々と前記枠部とを接続する複数の接続部と、
前記複数の圧電振動部の各々の上面に設けられた第1の励振電極と、
前記複数の圧電振動部の各々の下面に設けられた第2の励振電極と、
前記第1の励振電極と電気的に接続されている第1の配線と、
前記第2の励振電極と電気的に接続されている第2の配線と、
を含み、
一の圧電振動部に設けられた前記第1の配線と、当該一の圧電振動部と隣り合う他の圧電振動部に設けられた前記第2の配線は、互いに隣りの圧電振動部に接近するように延びており、
前記第1の配線と前記第2の配線は、前記隣り合う圧電振動部の配列方向と直交する方向に対向する部分を有する。
1.圧電振動板
図1は、本実施の形態に係る圧電振動板を模式的に示す上面図であり、図2は、本実施の形態に係る圧電振動板を模式的に示す上面図である。図3(A)および図3(B)は、本実施の形態に係る圧電振動板を模式的に示す断面図であり、図3(A)は、図1および図2におけるIIIA-IIIA断面に対応する図であり、図3(B)は、図1および図2におけるIIIB-IIIB断面に対応する図である。図4は、図2における領域IVの拡大図である。
圧電振動板10は、複数の圧電振動部11と、複数の圧電振動部11の各々の周囲を取り囲む枠部12と、複数の圧電振動部11の各々と枠部12とを接続する複数の接続部15a、15bと、複数の圧電振動部11の各々の上面に設けられた第1の励振電極13と、複数の圧電振動部11の各々の下面に設けられた第2の励振電極14と、第1の励振電極13と電気的に接続されている第1の配線23と、第2の励振電極と電気的に接続されている第2の配線33と、を有する。
圧電振動板10は、接続部15a、15b以外の領域が接触しないように、たとえばC字型のスリット16aを有する。圧電振動板10において、スリット16aの内側の領域が圧電振動部11として機能し、スリット16aの外側の領域が上側基板120および下側基板130と接合するための枠部12として機能することができる。また、2箇所に設けられた接続部15a、15bの間にスリット16bを有する。このように、圧電振動部10は、Z’軸に平行な2つの端部のうち一方のみが支持されている。
第1の励振電極13は、圧電振動部11の上面に設けられ、第2の励振電極14は、圧電振動部11の下面に設けられている。第1の励振電極13は、接続部15a上に設けられた第1の配線23から引き出されて、圧電振動部11上に延出している。第2の励振電極14は、接続部15bの下面に設けられた第2の配線33から引き出されて、圧電振動部11の下面に延出している。
圧電振動板10は、段差構造および傾斜面を有している。具体的には、図3(A)に示すように、枠部12の外側の領域が上下方向に最も厚く、枠部12の内側面に向かって薄くなり、圧電振動部11の領域が最も薄く形成されている。接続部15は、圧電振動部11と同じ厚さでもよいし、圧電振動部11から枠部12にかけて上下面において傾斜して徐々に厚くなっていてもよい。圧電振動部11は、枠部12の上下方向において中心に位置する。このような形状を有することにより、上側基板120と下側基板130との間に空洞ができて圧電振動部11の振動が可能となる。
枠部12の内側面は、枠部12の上面と下面とを接続し、第1の傾斜面17aおよび第2の傾斜面17bを有する。第1の傾斜面17aは、枠部12の上面とのなす内角θが90度より大きい。第2の傾斜面17bは、枠部12の下面とのなす内角θが90度より大きい。第1の傾斜面17aおよび第2の傾斜面17bは、図3(A)に示すように、上下方向に2段に設けられていてもよい。
枠部12は、その下面に設けられた第1の溝部18aおよび第2の溝部18bをさらに有する。第1の溝部18aおよび第2の溝部18bは、枠部12上であって、かつ圧電振動部11を挟んで相互に対向する位置に設けられている。すなわち、第2の溝部18bは、枠部12において接続部15a側に設けられており、第1の溝部18aは、圧電振動部11を挟んで第2の溝部と対向する位置に設けられている。第1の溝部18aおよび第2の溝部18bは、図2に示すように、枠部12の内側面と連通し、屈曲した形状を有する。
第1の溝部18aは、図4に示すように、隣の圧電振動部側から延びている第2の溝部18bと接近するように設けられており、第1の溝部18aと第2の溝部18bは、ラインMで示された方向において対向する部分を有する。即ちラインMは、第1の溝部18aおよび第2の溝部18bの双方と交叉する。ラインMで示された方向とは、第1の溝部18aおよび第2の溝部18bのそれぞれに対応する圧電振動部11の配列方向と直交する方向である。
第1の溝部18aの内部には、第1の配線23が設けられ、第2の溝部18bの内部には、第2の配線33が設けられている。
第1の配線23は、接続部15a上から枠部12の内側面の第1の傾斜面17a上に延びている。さらに第1の配線23は、圧電振動部11の周囲を回るように第1の傾斜面17a上に設けられ、第2の傾斜面17bを通って第1の溝部18a内の第1の端部23aまで延びている。
第2の配線33は、接続部15bの下面から枠部12の内側面の第2の傾斜面17b上に延びている。さらに第2の配線33は、第2の傾斜面17b上から、接続部15b側に設けられている第2の溝部18b内の第2の端部33aまで延びている。
第1の配線23の第1の端部23aおよび第2の配線33の第2の端部33aは、後で詳述するが、圧電デバイスの製造工程において振動周波数を調製する際にプローブコンタクトをとるために用いられる領域である。
第1の配線23は、図4に示すように、隣の圧電振動部側から延びている第2の配線33と接近するように延びており、第1の配線23と第2の配線33は、ラインMで示された方向において対向する部分23b、33bを有する。即ちラインMは、第1の配線23と第2の配線33の双方と交叉する。また、第1の配線23および第2の配線33のそれぞれに対応する圧電振動部11の配列方向において、対向する部分23c、33cを有する。そして、第1の配線23および第2の配線33は、23cおよび33cの部分で最も接近している。
圧電振動部11は、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電材料からなる。圧電振動部11、接続部15a、15b、および枠部12は、特に水晶基板からなることが好ましく、基板面がX軸に平行でX軸の回りに回転切断して作製されるATカットの水晶基板であることができる。
第1の励振電極13、第2の励振電極14、第1の配線23、および第2の配線33の材質としては、たとえば下地としてCr膜を用い、その上にAu膜を有する多層構造であることができる。
圧電振動板10は、図1および図2に示すような切断ラインL1,L2で切断されて、小型の圧電デバイスとして機能することができる。
2.圧電デバイスの製造方法
次に、上述した圧電振動板10を用いて圧電デバイス10を製造する方法の一例について説明する。
図5〜図10は、本実施の形態に係る圧電デバイス100の製造方法を示す図である。
(1)まず、上側水晶板120(上側基板)、圧電振動板10、および下側水晶板130(下側基板)を準備する(図6参照)。
圧電振動板10は、たとえば以下のように作製される。
まず、水晶板を準備し、第1の傾斜面17aおよび第2の傾斜面17bのうち、1段目を形成し、その後に第1の傾斜面17aおよび第2の傾斜面17bのうちの2段目、並びに第1の溝部18aおよび第2の溝部18bを形成する。ここでは、たとえばウェットエッチングを用いる。第1の傾斜面17aおよび第2の傾斜面17bの形成と同時に、後に圧電振動部11となる薄板部分と枠部12となる厚板部分とが形成される。
次に、スリット16a、16bを形成して、圧電振動部11および枠部12を設ける。この工程はは、たとえばフォトリソグラフィ技術を利用したウェットエッチングにより設けられる。
次に、第1の励振電極13、第2の励振電極14、第1の配線23、および第2の配線33をたとえばフォトリソグラフィ技術を利用したエッチング、蒸着法やスパッタ法により設ける。第1の配線23および第2の配線33は、第1の傾斜面17aおよび第2の傾斜面17bの表面と、第1の溝部18aおよび第2の溝部18bの内部に設けられる。
以上の工程により圧電振動板10を作製することができる。
上側水晶基板120および下側水晶基板130の材質は、絶縁性の材質であれば特に限定されないが、材質の熱膨張差を考慮すると、圧電振動板10と同一の材質であることが好ましく、たとえば水晶からなることができる。
下側水晶板130は、複数の貫通穴42を有する(図6参照)。下側水晶板130において貫通穴42は、切断ラインL1と、上述した圧電振動板10の第1の配線23および第2の配線33の対向する部分23c、33cとに重複する位置に設けられる。貫通穴42の形状は、平面視においてたとえば円形であることができ、下方に向かって半径が大きくなっていることが好ましい。
(2)次に、複数の圧電振動部11のそれぞれの周波数を調整する。周波数の調整は、圧電振動部11を振動させて周波数を検出しながら、第1の励振電極13または第2の励振電極14の厚みを変えることにより行う。具体的には、互いに同一の圧電振動部11から延びている第1の配線23および第2の配線33のそれぞれの第1の端部23aと第2の端部33aに、一対のプローブを接触させて圧電振動部11を振動させる。そして検出された周波数に基づいて、たとえば第1の励振電極13を薄膜化する。第1の励振電極13の薄膜化は、公知の方法を用いて行われるが、たとえばアルゴンプラズマを第1の励振電極13の表面に照射することにより行われることができる。このとき、第1の励振電極13をたとえば蒸着法等により厚膜化してもよい。
(3)次に、上側水晶板120および下側水晶板130と、圧電振動板10とを接合する(図6および図7参照)。接合は、直接接合を適用することが好ましい。接合する2枚の水晶板のうち少なくとも一方の接合部にプラズマを照射し、接合部を活性化させる。その後、2枚の基板を張り合わせて接合することにより、加熱による応力の発生を軽減して振動数を安定化させることができる。接合する際の位置合わせは、貫通穴42の中心と対向する部分23cと33cと間隔の中心とが重複するように行われる。
(4)次に、貫通穴42に下方から導電性材料を埋め込むことによって、導電層70を形成する。具体的には、まず、貫通穴42の内部に、導電性材料としてたとえば半田、AuGe等の球体の金属ボール70aを配置する(図7参照)。金属ボール70aの大きさは、少なくとも貫通穴42の上面における直径より大きい直径を有する。このように金属ボール70aを貫通穴42に嵌め込んだ後に、レーザー光72を照射して、金属ボール70aを溶解して導電層70を形成し、貫通穴42を塞ぐ(図8参照)。金属ボール70aの溶解は、レーザー光の照射に限定されず、たとえば高温炉を用いてもよい。
次いで、第1の外部端子32および第2の外部端子34を、導電層70と接触するように設ける(図9参照)。第1の外部端子32および第2の外部端子34は、互いに離れた位置に、下側水晶板130の下面と、導電層70とを接続するように設けられる。なお、切断ラインL1を介して隣り合う第1の外部端子32と第2の外部端子34は、連続的に形成されていてもよい。
(5)次に、切断ラインL1、L2に沿って、圧電水晶デバイス300を切断分離する(図9および図10参照)。切断ラインL1は、切断ラインL2と直交している。また、切断ラインL1は、第1の配線23および第2の配線33と交叉している。第1の端部23aおよび第2の端部33aは、切断ラインL1の領域内に配置される。即ち、この切断分離工程によって、第1の配線23から第1の端部23aを分離し、第2の配線33から第2の端部33aを分離することができる。
また、この切断分離工程では、導電層70を同時に切断することができる。これにより、隣り合う第1の配線23と第2の配線33のそれぞれと、第1の外部端子32および第2の外部端子34とを電気的に接続することができる。
以上の工程により、圧電デバイス100を得ることができる(図10参照)。
本実施の形態に係る圧電デバイス100の製造方法では、圧電振動部11の周波数調整工程において、第1の溝部18aおよび第2の溝部18b内においてプローブ62、64を第1の配線23および第2の配線33に接触させている(図5参照)。これにより、同一面でプローブコンタクトをとることができるため、プローブ62、64の構造を簡略化することができる。
さらに、プローブコンタクトは、第1の配線23の第1の端部23aと第2の配線33の第2の端部33aにおいて行われる。このとき、第1の端部23aおよび第2の端部33aは、第1の溝部18aおよび第2の溝部18bにそれぞれ形成されているので、プローブ痕等の不要な凹凸が残ってもプローブ痕等が接合面まで達する事がなく接合面の密着性を向上させ良好な品質の圧電デバイスを得ることができる。
また、本実施の形態に係る圧電デバイス100の製造方法では、貫通穴42に設けた導電層70を切断分離工程で切断している。これにより、第1の配線23から第1の外部端子32への電気的接続のための導電層と、第2の配線33から第2の外部端子34への電気的接続のための導電層を共通の工程で設けることができ、工程数を削減することができる。
また、本実施の形態に係る圧電デバイス100の製造方法は、第1の励振電極13と第1の外部端子32とを電気的に接続するための第1の配線23を、枠部12の内側面にある第1の傾斜面17aおよび第1溝部18aを介して、第1の配線23を外側面に引き出している。これにより、たとえば圧電振動板10の枠部12にスルーホールを設け、前記スルーホールを介して第1の配線を枠部の外側面に引き出す場合と比べて圧電デバイス100を容易に小型化することができ、圧電振動部11の面積を大きくすることができ、ひいてはCI(Crystal Impedance)値を低く抑えることができる。
また、第1の傾斜面17a及び第2の傾斜面のうち、X軸方向の面において、接続電極23を中間水晶板110の上面から下面に引き回している。図2に示されるように、X軸方向の面は、Z’軸方向の面に比べてその頂点角度(すなわち、第1の傾斜面17a及び第2の傾斜面17bにより形成される角度)が緩やかである。従って、Z’軸方向の面を利用して接続電極を中間水晶板の上面から下面に引き回す場合に比べ、断線の頻度を低減することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。たとえば圧電振動部として音叉型振動子を用いてもよい。本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び結果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
図1は、本実施の形態に係る圧電振動板を示す上面図である。 図2は、本実施の形態に係る圧電振動板を示す下面図である。 図3(A)および図3(B)は、本実施の形態に係る圧電振動板を示す断面図である。 図4は、本実施の形態に係る圧電振動板の下面を示す拡大図である。 図5は、本実施の形態に係る圧電デバイスの製造方法を説明するための図である。 図6は、本実施の形態に係る圧電デバイスの製造方法を説明するための図である。 図7は、本実施の形態に係る圧電デバイスの製造方法を説明するための図である。 図8は、本実施の形態に係る圧電デバイスの製造方法を説明するための図である。 図9は、本実施の形態に係る圧電デバイスの製造方法を説明するための図である。 図10は、本実施の形態に係る圧電デバイスの製造方法を説明するための図である。
符号の説明
10…圧電振動板、 11…圧電振動部、 12…枠部、 13…第1の励振電極、 14…第2の励振電極、 15a,15b…接続部、 16a,16b…スリット、17a…第1の傾斜面、 17b…第2の傾斜面、 18a…第1の溝部、 18b…第2の溝部、 23…第1の配線、 23a…第1の端部、 23b,23c…第1の配線の部分、32…第1の外部端子、 33…第1の配線、 33a…第2の端部、 33b,33c…第1の配線の部分、 34…第2の外部端子、 42…貫通穴、 62,64…プローブ、 100…圧電デバイス、 70a…金属ボール、 70…導電層、 72…レーザー光、 120…上側水晶板、 130…下側水晶板、 L1,L2…切断ライン

Claims (7)

  1. (a)行方向に配列された複数の圧電振動部と、
    前記複数の圧電振動部の各々の周囲を囲む枠部と、
    前記複数の圧電振動部の各々と前記枠部とを接続する複数の接続部と、
    前記複数の圧電振動部の各々の上面に設けられた第1の励振電極と、
    前記複数の圧電振動部の各々の下面に設けられた第2の励振電極と、
    前記第1の励振電極と電気的に接続されている第1の配線と、
    前記第2の励振電極と電気的に接続されている第2の配線と、
    を含む圧電振動板を準備する工程と、
    (b)前記圧電振動部の振動周波数を調整するための一対のプローブを、切断ラインの領域内において、前記第1の配線における前記第1の励振電極の反対側の第1の端部と、前記第2の配線における前記第2の励振電極の反対側の第2の端部とに接触させて前記圧電振動部の周波数を調整する工程と、
    (c)前記圧電振動板を前記切断ラインに沿って切断分離する工程と、
    を含み、
    前記第1の端部は、前記第2の端部と同一面に設けられており、
    前記切断ラインは、前記第1の配線から前記第1の端部を分離し、
    前記第2の配線から前記第2の端部を分離する、圧電デバイスの製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記圧電振動板は、
    前記枠部の上面および下面の一方の面に設けられ、前記切断ラインと交叉して設けられた第1の溝部および第2の溝部と、
    を有し、
    前記第1の配線は、前記第1の溝部内に延びており、
    前記第2の配線は、前記第2の溝部内に延びている、圧電デバイスの製造方法。
  3. 請求項2において、
    前記第1の端部は、前記第1の溝部内に設けられ、
    前記第2の端部は、前記第2の溝部内に設けられている、圧電デバイスの製造方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記一の圧電振動部上に設けられている第1の励振電極と電気的に接続している第1の端部は、当該一の圧電振動部と隣り合う他の圧電振動部の下面に設けられている第2の励振電極と電気的に接続している前記第2の端部と、前記一の圧電振動部と前記他の圧電振動部との間の切断ライン方向に並んでいる、圧電デバイスの製造方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記枠部の上面と下面とを接続している内側面は、前記枠部の上面または下面とのなす内角が90度より大きい傾斜面を有し、
    前記第1の配線または第2の配線は、前記傾斜面の表面に延びている、圧電デバイスの製造方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記工程(c)の前に、
    上側基板と、複数の貫通穴を有する下側基板とを準備する工程と、
    前記枠部の上面と前記上側基板とを接合し、前記切断ラインと前記第1の配線及び前記第2の配線とが交叉する領域と前記貫通穴とが重複するように、前記枠部の下面と前記下側基板とを接合する工程と、
    前記複数の貫通穴に導電材料を埋め込む工程と、
    をさらに含み、
    前記工程(c)では、前記上側基板と、前記下側基板と、前記圧電振動板と、前記導電材料とを同時に切断する、圧電デバイスの製造方法。
  7. 行方向に配列された複数の圧電振動部と、
    前記複数の圧電振動部の各々の周囲を囲む枠部と、
    前記複数の圧電振動部の各々と前記枠部とを接続する複数の接続部と、
    前記複数の圧電振動部の各々の上面に設けられた第1の励振電極と、
    前記複数の圧電振動部の各々の下面に設けられた第2の励振電極と、
    前記第1の励振電極と電気的に接続されている第1の配線と、
    前記第2の励振電極と電気的に接続されている第2の配線と、
    を含み、
    一の圧電振動部に設けられた前記第1の配線と、当該一の圧電振動部と隣り合う他の圧電振動部に設けられた前記第2の配線は、互いに隣りの圧電振動部に接近するように延びており、
    前記第1の配線と前記第2の配線は、前記隣り合う圧電振動部の配列方向と直交する方向に対向する部分を有する、圧電振動板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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