JP2009272303A - 車両灯具用前面カバー及び車両灯具用前面カバーの製造方法、並びに、電熱構造 - Google Patents

車両灯具用前面カバー及び車両灯具用前面カバーの製造方法、並びに、電熱構造 Download PDF

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Abstract

【課題】実質的に透明な面発熱フイルムを曲面上に形成でき、しかも、発熱の均一性の向上、マイグレーションの懸念の解消を実現することができ、曲面成形品に安価に透明性の発熱部を設けることができるようにする。
【解決手段】前面カバー10Aは、ランプボディと、ランプボディ内に設けられた光源とを有する車両用灯具の前面開口部に組み付けられる車両灯具用前面カバーにおいて、光源と対向した表面の一部に、三次元曲面を有する発熱体20を具備し、発熱体20は、導電性の金属細線22にて構成された多数の格子の交点を有するメッシュ状パターン24と、メッシュ状パターン24の対向する両端部に形成された第1電極26及び第2電極28とを有する。メッシュ状パターン24の全体の外形形状の投影形状30が、例えば第1電極26と第2電極28間を長手方向とする長方形状とされている。
【選択図】図19

Description

本発明は、視認性と発熱性に優れた透明性の発熱体を有する車両灯具用前面カバー、車両灯具用前面カバーの製造方法並びに前記透明性の発熱体を種々のアプリケーションに適用した電熱構造に関する。
一般に、車両用灯具の照度低下の要因としては、以下のようなことが挙げられる。
(1)前面カバーの外周面への積雪の付着。
(2)前面カバーの外周面に雨水や洗車水が付着したまま凍結。
(3)光源として消費電力(発生熱量)が少ないにも拘わらず、光量が多いHIDランプの使用による上記(1)、(2)の助長。
従来、上述した車両用灯具の照度低下を防ぐために、特許文献1及び2記載の構造が提案されている。
特許文献1記載の構造は、導通パターンが印刷された透明な電気絶縁性のシート状部材を、レンズ成形品にインモールド成形によって固着するものであって、特に、導通パターンを貴金属粉及び溶剤可溶な熱可塑性樹脂とを含む組成物で形成するというものである。
特許文献2記載の構造は、車両用ランプのレンズ部内に発熱体を付着し、所定の条件下で発熱体に通電し、レンズ部を暖めるようにしている。発熱体はITO(Indium Tin Oxide)のような透明導電膜で構成することが記載されている。
特開2007−26989号公報 特開平10−289602号公報
しかしながら、特許文献1記載の構造は、導通パターンの幅が50〜500μmと広く、特に実施例では、0.3mm幅の印刷導線を使用している。この場合、導線があることが肉眼で見えてしまうため、透明性の点で問題がある。
また、このような太い導線を使用する場合は、必要な抵抗値(例えば40オーム前後)を得るために、ヘッドランプの前面カバー上を1本の導線をジグザグに引き回して長い導線を形成することが考えられる。しかし、隣接する導線間に電位差を生じ、マイグレーションの原因になるという問題もある。
一方、特許文献2記載の構造は、発熱体としてITOのような透明導電膜を使用しているが、前面カバーが曲面成形品である場合、透明導電膜を曲面成形品の表面に形成する際には、真空中でスパッタする以外に方法がなく、効率やコスト等を考慮すると不利である。
また、ITOのような透明導電膜はセラミックであることから、透明導電膜が形成されたフイルムをインモールド成形で曲げると割れるおそれがある。このため、曲面成形品で形成され、且つ、透明ヒータを設けた車両灯具用前面カバーを安価に製造することができず、実用化できていないのが現状である。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、実質的に透明な面発熱フイルムを曲面上に形成でき、しかも、発熱の均一性の向上、マイグレーションの懸念の解消を実現することができ、曲面成形品に安価に透明性の発熱部を設けることができる車両灯具用前面カバー、車両灯具用前面カバーの製造方法並びに電熱構造を提供することを目的とする。
本発明の目的は、下記の車両灯具用前面カバー、車両灯具用前面カバーの製造方法並びに電熱構造により達成される。
[1] 第1の本発明に係る車両灯具用前面カバーは、ランプボディと、ランプボディ内に設けられた光源とを有する車両用灯具の前面開口部に組み付けられる車両灯具用前面カバーにおいて、前記光源と対向した表面の一部に、三次元曲面を有する発熱体を具備し、前記発熱体は、導電性の金属細線にて構成された多数の格子の交点を有するメッシュ状パターンと、前記メッシュ状パターンの対向する両端部に形成された第1電極及び第2電極とを有することを特徴とする。
[2] [1]において、前記メッシュ状パターンの前記金属細線の幅が1μm以上、40μm以下であることを特徴とする。
[3] [1]又は[2]において、前記メッシュ状パターンの前記金属細線のピッチが0.1mm以上、50mm以下であることを特徴とする。
[4] [1]〜[3]のいずれかにおいて、前記第1電極及び前記第2電極の互いに対向する2点間距離の最小値をLmin、最大値をLmaxとしたとき、(Lmax−Lmin)/((Lmax+Lmin)/2)≦0.375を満足することを特徴とする。
[5] [1]〜[4]のいずれかにおいて、前記メッシュ状パターンの前記金属細線は、ハロゲン化銀を含有する銀塩含有層を露光し、現像処理することによって形成される金属銀部を有することを特徴とする。
[6] [1]〜[4]のいずれかにおいて、前記メッシュ状パターンの前記金属細線は、パターン化された金属メッキ層を有することを特徴とする。
[7] [1]〜[4]のいずれかにおいて、前記メッシュ状パターンの前記金属細線は、印刷された金属粉ペーストを有することを特徴とする。
[8] [1]〜[4]のいずれかにおいて、前記メッシュ状パターンの前記金属細線は、エッチングによりパターン化された銅箔を有することを特徴とする。
[9] [1]〜[8]のいずれかにおいて、前記発熱体の表面抵抗が10オーム/sq以上、500オーム/sq以下であることを特徴とする。
[10] [1]〜[9]のいずれかにおいて、前記発熱体の電気抵抗が12オーム以上、120オーム以下であることを特徴とする。
[11] [1]〜[10]のいずれかにおいて、前記発熱体の三次元曲面は、最小曲率半径が300mm以下であることを特徴とする。
[12] 第2の本発明に係る車両灯具用前面カバーの製造方法は、ランプボディと、ランプボディ内に設けられた光源とを有する車両用灯具の前面開口部に組み付けられる車両灯具用前面カバーの製造方法において、前記車両灯具用前面カバーは、前記光源と対向する表面の一部に発熱体を有するものであって、前記発熱体を作製する発熱体作製工程と、前記発熱体を金型内に設置し、前記金型内に溶融樹脂を射出する工程とを有し、前記発熱体作製工程は、絶縁性の透明フイルム上に導電性の金属細線にて構成された多数の格子の交点を有するメッシュ状パターンを形成するパターン形成工程と、前記透明フイルムを前記車両灯具用前面カバーの表面形状に合わせて三次元曲面に成形する工程と、前記透明フイルムの対向する両端部に第1電極及び第2電極を形成する電極形成工程と、三次元曲面に成形された前記透明フイルムの一部を切除する切除工程とを有することを特徴とする。なお、電極形成工程は、切除工程の後に行ってもよい。
[13] [12]において、前記パターン形成工程にて形成される前記金属細線の幅が1μm以上、40μm以下であることを特徴とする。
[14] [12]又は[13]において、前記パターン形成工程にて形成される前記メッシュ状パターンの前記金属細線のピッチが0.1mm以上、50mm以下であることを特徴とする。
[15] [12]〜[14]のいずれかにおいて、前記電極形成工程は、前記第1電極及び前記第2電極の互いに対向する2点間距離の最小値をLmin、最大値をLmaxとしたとき、(Lmax−Lmin)/((Lmax+Lmin)/2)≦0.375を満足するように、前記第1電極及び前記第2電極を形成することを特徴とする。
[16] [12]〜[15]のいずれかにおいて、前記パターン形成工程は、前記透明フイルム上に形成されたハロゲン化銀を含有する銀塩含有層を露光し、現像処理して金属銀部を形成することによって、前記金属銀部を有する前記金属細線にて構成された前記メッシュ状パターンを形成することを特徴とする。
[17] [12]〜[15]のいずれかにおいて、前記パターン形成工程は、前記透明フイルム上にパターン化された金属メッキ層を形成することによって、前記金属メッキ層を有する前記金属細線にて構成された前記メッシュ状パターンを形成することを特徴とする。
[18] [12]〜[15]のいずれかにおいて、前記パターン形成工程は、前記透明フイルム上に印刷された金属粉ペーストを形成することによって、前記金属粉ペーストを有する前記金属細線にて構成された前記メッシュ状パターンを形成することを特徴とする。
[19] [12]〜[15]のいずれかにおいて、前記パターン形成工程は、前記透明フイルム上にエッチングによりパターン化された銅箔を形成することによって、前記銅箔を有する前記金属細線にて構成された前記メッシュ状パターンを形成することを特徴とする。
[20] [12]〜[19]のいずれかにおいて、前記発熱体の表面抵抗が10オーム/sq以上、500オーム/sqであることを特徴とする。
[21] [12]〜[20]のいずれかにおいて、前記発熱体の電気抵抗が12オーム以上、120オームであることを特徴とする。
[22] [12]〜[21]のいずれかにおいて、前記発熱体の三次元曲面は、最小曲率半径が300mm以下であることを特徴とする。
[23] 第3の本発明に係る電熱構造は、三次元曲面を有する発熱体を具備する電熱構造であり、前記発熱体は、導電性の金属細線にて構成された多数の格子の交点を有するメッシュ状パターンと、前記メッシュ状パターンの対向する両端部に形成された第1電極及び第2電極とを有することを特徴とする。
以上説明したように、本発明に係る車両灯具用前面カバー及び車両灯具用前面カバーの製造方法によれば、実質的に透明な面発熱フイルムを曲面上に形成でき、しかも、発熱の均一性の向上、マイグレーションの懸念の解消を実現することができ、曲面成形品に安価に透明性の発熱部を設けることができる。
本実施の形態に係る前面カバーの使用形態を一部省略して示す断面図である。 本実施の形態に係る発熱体を示す斜視図である。 図3A〜図3Cはメッシュ状パターンの全体の外形形状における投影形状の例を示す説明図である。 第1電極及び第2電極の互いに対向する2点間距離を説明するための図である。 透明フイルム上にメッシュ状パターンを形成した状態を示す斜視図である。 図6Aは透明フイルムを真空成形するための成形用金型を一部省略して示す断面図であり、図6Bは成形用金型に透明フイルムを押し付けた状態を示す断面図である。 成形用金型にて透明フイルムを真空成形して、曲面形状を有する透明フイルムとした状態を示す斜視図である。 第1の具体例に係る発熱体の作製過程において、曲面形状を有する透明フイルムに第1電極及び第2電極を形成した状態を示す図である。 曲面形状を有する透明フイルムの一部を切除して、第1の具体例に係る発熱体を作製した状態を示す斜視図である。 第2の具体例に係る発熱体の作製過程において、曲面形状を有する透明フイルムの一部を切除した後、第1電極及び第2電極を形成した状態を示す図である。 第2の具体例に係る発熱体を作製した状態を示す斜視図である。 第3の具体例に係る発熱体の作製過程において、曲面形状を有する透明フイルムの一部を切除した後、第1電極及び第2電極を形成した状態を示す図である。 第3の具体例に係る発熱体を作製した状態を示す斜視図である。 本実施の形態に係る発熱体を射出成形金型に設置した状態を一部省略して示す断面図である。 図15A〜図15Eは本実施の形態に係るメッシュ状パターンを形成する方法の一例(第1方法)を示す工程図である。 図16A及び図16Bは本実施の形態に係るメッシュ状パターンを形成する方法の他の例(第2方法)を示す工程図である。 図17A及び図17Bは本実施の形態に係るメッシュ状パターンを形成する方法のさらに他の例(第3方法)を示す工程図である。 本実施の形態に係るメッシュ状パターンを形成する方法のさらに他の例(第4方法)を示す工程図である。 実施例1に係る前面カバーを示す平面図である。 参考例1に係る前面カバーを示す平面図である。 実施例1に係る発熱体の温度分布を示す図である。 参考例1に係る発熱体の温度分布を示す図である。 実施例2〜5並びに参考例2に係る前面カバーの作製過程において、曲面形状を有する透明フイルムに第1電極及び第2電極を形成した状態を示す平面図である。
以下、本発明に係る車両灯具用前面カバー及び車両灯具用前面カバーの製造方法の実施の形態例を図1〜図23を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る車両灯具用前面カバー(以下、前面カバー10と記す)は、図1に一部省略して示すように、ランプボディ12と、ランプボディ12内に設けられた光源14とを有する車両用灯具16の前面開口部に組み付けられるものであって、例えばポリカーボネート樹脂によるカバー本体18と、該カバー本体18の光源14と対向した表面の一部に、曲面形状を有する発熱体20(透明発熱体20とも記す)とを具備する。
発熱体20は、図2に示すように、導電性の金属細線22にて構成された多数の格子の交点を有するメッシュ状パターン24(パターンの一部のみ図示してある)と、該メッシュ状パターン24の対向する両端部に形成された第1電極26及び第2電極28とを有する。
この場合、メッシュ状パターン24の全体の外形形状は、前面カバー10の外形形状に合わせる必要はなく、図2に示すように、メッシュ状パターン24の全体の外形形状の投影形状30(前面カバー10の開口面に投影させた形状)が、例えば第1電極26と第2電極28間を長手方向とする長方形状や、図3Aに示すように、矩形形状の長辺部分に外方に突出する湾曲形状32が一体に形成された形状等であることが望ましい。もちろん、図3B及び図3Cに示すように、投影形状30がトラック形状や楕円形状でもよい。図2に示すように、メッシュ状パターン24の全体の外形形状で囲まれる領域は、メッシュ状パターン24が存在し、発熱体20の発熱領域34となる。
そして、本実施の形態では、第1電極26及び第2電極28の互いに対向する2点間距離の最小値をLmin、最大値をLmaxとしたとき、
(Lmax−Lmin)/((Lmax+Lmin)/2)≦0.375
を満足するようにしている。
ここで、第1電極26及び第2電極28の互いに対向する2点とは、第1電極26と第2電極28との間に仮想的に設定される中心線(第1電極26の長手方向中間点T1jと第2電極28の長手方向中間点T2jを結ぶ線Mjと直交する線N)を基準に線対称の位置に設定される2点を指す。例えば図4に示すように、上述した第1電極26の長手方向中間点T1jと第2電極の長手方向中間点T2jや、第1電極26の長手方向端部の点T1nと第2電極28の長手方向端部の点T2n等が挙げられる。図4で示すと、点T11と点T21との組み合わせ、点T12とT22との組み合わせ、点T13とT23との組み合わせ等がある。これらの2点の組み合わせのうち、2点間の距離が最も短いのが最小値Lminであり、2点間の距離が最も長いのが最大値Lmaxである。例えば、メッシュ状パターン24の上述した投影形状30を長方形状とせずに、前面カバーの外形形状に沿って円形(二点鎖線mで示す)とした場合は、例えば点T11と点T21との間の距離のうち、円形に沿った二点鎖線kで示す距離が最大値Lmaxになり、中間点T1jと中間点T2jとの間の最短距離が最小値Lminになることが考えられる。
上述した最小値Lminと最大値Lmaxの関係を見い出した経緯と、三次元曲面上の特定部位に発熱体を設けた場合の均一な発熱の実現の考え方について以下に説明する。
従来、リアガラスやヘッドランプカバーで使用されている面発熱体は、ヘッドランプカバーのような小さなヒーターでは通常1本、ヒーター面積の大きいリアガラスでもせいぜい10本以下の線発熱体を用いて、加熱したい面全体にわたって線発熱体を引き回していた。電流は、線発熱体の一方の端からもう一方の端まで線に沿って流れるため、すべての線発熱体が同じ材料で同じ線幅、線厚さであれば、線の存在密度により発熱量が決まる。つまり、どこでも同じような密度になるように発熱体を設ければ、加熱したい領域がどんな形状であろうとも均一な発熱を得ることができた。
しかし、上述のような線発熱体の引き回しでは、肉眼で線発熱体を容易に視認でき、光源の照度低下を招くという問題がある。そこで、本実施の形態では、メッシュ状パターン24を形成して、透明性の高い発熱体20を構成するようにしている。ところが、このようなメッシュ状パターン24を有する透明発熱体20では、電流が流れる経路は無数にあり、抵抗が少なく流れやすい経路に電流が集中する。そのため、発熱させたい領域を均一に過熱するには工夫が必要であった。
透明発熱体20を均一に加熱する方法、特に、三次元曲面上に設けられた発熱体20を均一に加熱する方法は次のようにして達成できた。
すなわち、発熱領域34の投影形状30が略長方形状となるように区画し、その対向する両辺に帯状の電極(第1電極26及び第2電極28)を設け、第1電極26及び第2電極28間に電圧を印加し、電流を流す。三次元曲面上では正確な長方形状にすることはできないが、できるだけ長方形状に近づけることが好ましい。
また、線状発熱体をジグザグに引き回す構成の場合は、隣接する導線間で電位差が生じ、マイグレーションの原因になるという問題があったが、本実施の形態では、導電性の金属細線22にて構成された多数の格子の交点を有するメッシュ状パターン24としており、隣接する金属細線間は初めから短絡状態であるためマイグレーションがあっても問題にならない。
さらに、透明発熱体20の場合は、対向する第1電極26及び第2電極28間の距離に比例して電気抵抗が大きくなる。電圧一定の場合は、電気抵抗に反比例して発熱量が変化する。つまり、電気抵抗が大きい程、発熱量は少なくなる。従って、第1電極26と第2電極28が平行に配置されるのが理想である。従って、三次元曲面の特定領域を加熱する場合は、第1電極26と第2電極28の互いに対向する2点間の距離Lnがどこをとってもある狭い範囲(距離)内に収まるように設計することが、面内を均一に発熱させる上で好ましい。
雪や霜が問題になるのは、主に環境温度がマイナス10℃からプラス3℃の間と考えている。なぜならマイナス10℃以下では、大気中に水分がほとんど存在しないため霜はもちろんのこと降雪も少なくなる。前面カバー10の表面温度をマイナス10℃から霜や雪を溶かすに好ましい最低温度3℃まで上昇させるために、発熱分布(ばらつき)がゼロならば平均13℃温度上昇させればよいが、発熱分布(ばらつき)が仮にプラスマイナス5℃、つまり、13℃から23℃の範囲に分布しているとすると、平均で13℃温度上昇させたとしても、カバー表面の最低温度が3℃を下回ることから、平均で18℃温度上昇させる必要がある。つまり、発熱分布(ばらつき)を少なくすればするほど省エネに寄与させることができる。
透明発熱体20による加熱上昇温度(温度上昇幅)として、最小13℃、最大19℃、平均16℃にできれば、上述した例よりも2℃ほどエネルギを低減でき、その分、省エネに有利であり好ましい。このときの温度分布率は(19℃−13℃)/16℃=0.375となる。第1電極26と第2電極28の互いに対向する2点間の距離の最大値をLmax、最小値をLminとすると、発熱量は、第1電極26と第2電極28の2点間距離の分布に凡そ対応するため、(Lmax−Lmin)/((Lmax+Lmin)/2)=0.375と表すことができる。
また、平均加熱上昇温度を14.5℃にするには、最大温度Tmax=14.5−13+14.5=16、温度分布率が(16−13)/14.5=0.207となることから、(Lmax−Lmin)/((Lmax+Lmin)/2)=0.207となるように、第1電極26及び第2電極28を設置すればよい。この場合、平均加熱上昇温度が16℃の場合よりも、さらに1.5℃ほどエネルギを低減でき、その分、省エネに有利であり好ましい。
そして、発熱体20の表面抵抗は、10オーム/sq以上、500オーム/sq以下であることが好ましい。また、発熱体20の電気抵抗は、12オーム以上、120オーム以下であることが好ましい。これにより、発熱体20による平均加熱上昇温度を16℃や14.5℃にすることができ、前面カバー10に付着した積雪等を除去することができる。
また、本実施の形態においては、メッシュ状パターン24の金属細線22の幅が1μm以上、40μm以下であることが好ましい。これにより、メッシュ状パターン24が見えにくくなり、透明性を向上させることができる。これは、光源14の照度低減の抑制につながる。
メッシュ状パターン24の金属細線22のピッチは、0.1mm以上、50mm以下であることが好ましい。これは、メッシュ状パターン24の金属細線22の幅を1μm以上、40μm以下とし、さらに、発熱体20の表面抵抗を10オーム/sq以上、500オーム/sq以下、発熱体20の電気抵抗を12オーム以上、120オーム以下とする場合の好適な数値範囲である。
次に、前面カバー10の製造方法について図5〜図18を参照しながら説明する。
先ず、図5に示すように、絶縁性の透明フイルム40上に導電性の金属細線22にて構成された多数の格子の交点を有するメッシュ状パターン24を形成する。
その後、図6Aに示すように、メッシュ状パターン24が形成された透明フイルム40を、前面カバー10の表面形状に合わせて曲面形状に真空成形する。この場合、前面カバー10を射出成形する際に使用される射出成形金型50(図14参照)とほぼ同じ寸法を有する成形用金型42を用いて真空成形する。図6Aに示すように、前面カバー10が例えば三次元曲面を有する場合、成形用金型42にも同様の曲面、この場合、反転した曲面が形成され、さらに、多数の吸引孔44が形成されている。例えば、前面カバー10に凹状の曲面が形成されている場合は、成形用金型42には凸状の曲面46が形成され、この凸状の曲面46が前面カバー10の凹状の曲面に嵌まり込む寸法関係となっている。
そして、成形用金型42を用いた透明フイルム40の真空成形は、図6Aに示すように、例えばメッシュ状パターン24が形成された透明フイルム40を140〜210℃に予熱した後、図6Bに示すように、透明フイルム40を成形用金型42の凸状の曲面46に押し当て、成形用金型42から吸引孔44を介して真空に引き、透明フイルム40側から0.1〜2MPaの空気圧を付加して行うことができる。この真空成形によって、図7に示すように、前面カバー10と同様の曲面形状を有する透明フイルム40が完成する。
その後、図8に示すように、曲面形状に成形された透明フイルム40の所要箇所に第1電極26及び第2電極28を形成する。例えば導電性の第1銅テープ48a(帯状電極となる)を貼着した後、該第1銅テープ48aに対して直角方向に第2銅テープ48b(取出電極となる)を、第1銅テープ48aと一部重なるように貼着して、第1電極26及び第2電極28を形成する。
その後、図9に示すように、曲面形状に成形された透明フイルム40の一部を切除する。この場合、一部を切除した後の透明フイルム40におけるメッシュ状パターン24の外形形状の投影形状30が例えば長方形状となるように、且つ、第1電極26及び第2電極28が残るようにして切除する。この実施の形態では、図8に示すように、曲面形状を有する透明フイルム40の周縁部を、切断線L1に示すように、第1電極26及び第2電極28を残しながら成形形状に沿って切除し、投影形状が円形となるようにし、その後、第1電極26及び第2電極28を残しながら、切断線L2及びL3に沿って両端の湾曲部41を切除した。これによって、図9に示すように、第1の具体例に係る発熱体20Aを得る。
もちろん、曲面形状に成形された透明フイルム40の一部を切除した後に、第1電極26及び第2電極28を形成するようにしてもよい。
例えば図10に示すように、曲面形状を有する透明フイルム40の周縁部を、切断線L1に示すように、成形形状に沿って切除して、投影形状が円形となるようにし、その後、切断線L2及びL3に沿って両端の湾曲部を切除する。そして、透明フイルムの円周の外側に沿って、例えば導電性の第1銅テープ48a(帯状電極となる)を貼着した後、該第1銅テープ48aに対して直角方向に第2銅テープ48b(取出電極となる)を、第1銅テープ48aと一部重なるように貼着して、第1電極26及び第2電極28を形成する。これによって、図11に示すように、第2の具体例に係る発熱体20Bを得る。
あるいは、図12に示すように、曲面形状を有する透明フイルム40の周縁部を、平面部を一部含むようにして、切断線L4に示すように切除して、投影形状が円形となるようにし、その後、切断線L2及びL3に沿って両端の湾曲部を切除する。そして、透明フイルムの平面部の円周の外側に沿って、例えば導電性の第1銅テープ48a(帯状電極となる)を貼着した後、該第1銅テープ48aに対して直角方向に第2銅テープ48b(取出電極となる)を、第1銅テープ48aと一部重なるように貼着して、第1電極26及び第2電極28を形成する。これによって、図13に示すように、第3の具体例に係る発熱体20Cを得る。
なお、以下の説明では、図2に示す発熱体20、第1〜第3の具体例に係る発熱体20A〜20Cを総称して発熱体20と記す。
その後、図14に示すように、上述のようにして得られた発熱体20を、前面カバー10の射出成形金型50内に設置する。
その後、射出成形金型50のキャビティ52内に溶融樹脂を注入し、硬化することによって、発熱体20が一体成形された前面カバー10が完成する。
ここで、透明フイルム40上に金属細線22によるメッシュ状パターン24を形成するいくつの方法(第1方法〜第4方法)について図15A〜図18を参照しながら説明する。
第1方法は、透明フイルム40上に設けられた銀塩感光層を露光し、現像、定着することによって形成された金属銀部にてメッシュ状パターンを構成する方法である。
具体的には、図15Aに示すように、ハロゲン化銀54(例えば臭化銀粒子、塩臭化銀粒子や沃臭化銀粒子)をゼラチン56に混ぜてなる銀塩感光層58を透明フイルム40上に塗布する。なお、図15A〜図15Cでは、ハロゲン化銀54を「粒々」として表記してあるが、あくまでも本発明の理解を助けるために誇張して示したものであって、大きさや濃度等を示したものではない。
その後、図15Bに示すように、銀塩感光層58に対してメッシュ状パターン24の形成に必要な露光を行う。ハロゲン化銀54は、光エネルギーを受けると感光して「潜像」と称される肉眼では観察できない微小な銀核を生成する。
その後、潜像を肉眼で観察できる可視化された画像に増幅するために、図15Cに示すように、現像処理を行う。具体的には、潜像が形成された銀塩感光層58を現像液(アルカリ性溶液と酸性溶液のどちらもあるが通常はアルカリ性溶液が多い)にて現像処理する。この現像処理とは、ハロゲン化銀粒子ないし現像液から供給された銀イオンが現像液中の現像主薬と呼ばれる還元剤により潜像銀核を触媒核として金属銀に還元されて、その結果として潜像銀核が増幅されて可視化された銀画像(現像銀60)を形成する。
現像処理を終えたあとに銀塩感光層58中には光に感光できるハロゲン化銀54が残存するのでこれを除去するために図15Dに示すように定着処理液(酸性溶液とアルカリ性溶液のどちらもあるが通常は酸性溶液が多い)により定着を行う。
この定着処理を行うことによって、露光された部位には金属銀部62が形成され、露光されていない部位にはゼラチン56のみが残存し、光透過性部64となる。すなわち、透明フイルム40上に金属銀部62と光透過性部64との組み合わせによるメッシュ状パターン24が形成されることになる。
ハロゲン化銀54として臭化銀を用い、チオ硫酸塩で定着処理した場合の定着処理の反応式を以下に示す。
AgBr(固体)+2個のS23イオン → Ag(S232
(易水溶性錯体)
すなわち、2個のチオ硫酸イオンS23とゼラチン56中の銀イオン(AgBrからの銀イオン)が、チオ硫酸銀錯体を生成する。チオ硫酸銀錯体は水溶性が高いのでゼラチン56中から溶出されることになる。その結果、現像銀60が金属銀部62として定着されて残ることになる。この金属銀部62にてメッシュ状パターン24が構成されることになる。
なお、現像工程は、潜像に対し還元剤を反応させて現像銀60を析出させる工程であり、定着工程は、現像銀60にならなかったハロゲン化銀54を水に溶出させる工程である。詳細は、T.H.James, The Theory of the Photographic Process, 4th ed., Macmillian Publishing Co.,Inc, NY,Chapter15, pp.438−442. 1977を参照されたい。
現像処理は多くの場合アルカリ性溶液で行われることから、現像処理工程から定着処理工程に入る際に、現像処理にて付着したアルカリ溶液が定着処理溶液(多くの場合は酸性溶液である)に持ち込まれるため、定着処理液の活性が変わるといった問題がある。また、現像処理槽を出た後、膜に残留した現像液により意図しない現像反応が更に進行する懸念もある。そこで、現像処理後で、定着処理工程に入る前に、酢酸(酢)溶液等の停止液で銀塩感光層58を中和もしくは酸性化することが好ましい。
もちろん、図15Eに示すように、上述のようにして、金属銀部62を形成した後、例えばめっき処理(無電解めっきや電気めっきを単独ないし組み合わせる)を行って、金属銀部62のみに導電性金属66を担持させることによって、金属銀部62と該金属銀部62に担持された導電性金属66にてメッシュ状パターン24を形成するようにしてもよい。
次に、第2方法は、図16Aに示すように、例えば透明フイルム40上に形成された銅箔68上のフォトレジスト膜70を露光、現像処理してレジストパターン72を形成し、図16Bに示すように、レジストパターン72から露出する銅箔68をエッチングすることによって、銅箔68によるメッシュ状パターン24を形成する。
次に、第3方法は、図17Aに示すように、透明フイルム40上に金属微粒子を含むペースト74を印刷することによってメッシュ状パターン24を形成する方法である。もちろん、図17Bに示すように、印刷されたペースト74に、金属めっき76を行うことによって、ペースト74と金属めっき76によるメッシュ状パターン24を形成するようにしてもよい。
第4方法は、図18に示すように、透明フイルム40に金属薄膜78をスクリーン印刷版又はグラビア印刷版によって印刷してメッシュ状パターンを形成する方法である。
これら第1方法〜第4方法のうち、曲面形状を有する発熱体20を作製する上で有利な方法は、第1方法、すなわち、透明フイルム40上に設けられた銀塩感光層58を露光し、現像、定着することによって形成された金属銀部62にてメッシュ状パターン24を構成する方法である。
このように、本実施の形態に係る発熱体20並びに該発熱体20が設けられた前面カバー10は、実質的に透明な面発熱フイルムを曲面上に形成でき、しかも、発熱の均一性の向上、マイグレーションの懸念の解消を実現することができ、曲面成形品に安価に透明性の発熱部を設けることができる。
図1の例では、全体的に曲面形状とされた前面カバー10の一部の表面に発熱体20を設けた例を示したが、前面カバー10としては、一部に曲面形状を有し、その他の部分が平坦とされた形状も存在する。この実施の形態に係る発熱体20のメッシュ状パターン24は、このような形状にも柔軟に対応させることができ、曲面部分の最小曲率半径が300mm以下の曲面形状に対しても対応させることができる。すなわち、曲面形状を有する発熱体20は、最小曲率半径が300mm以下であってもメッシュ状パターン24が断線するということはなく、様々な曲面形状を有する前面カバーにも十分に対応させることができる。
次に、本実施の形態に係る発熱体20において、特に好ましい態様であるハロゲン化銀写真感光材料を用いてメッシュ状パターン24の形成方法を中心にして述べる。
本実施の形態に係る発熱体20のメッシュ状パターン24は、上述したように、透明フイルム40上に感光性ハロゲン化銀塩を含有する乳剤層を有する感光材料を露光し、現像処理を施すことによって露光部及び未露光部に、それぞれ金属銀部62及び光透過性部64を形成することで形成することができる。必要によっては、さらに金属銀部62に物理現像及び/又はめっき処理を施すことによって金属銀部62に導電性金属66を担持させるようにしてもよい。
メッシュ状パターン24の形成方法は、感光材料と現像処理の形態によって、次の3通りの態様が含まれる。
(1) 物理現像核を含まない感光性ハロゲン化銀黒白感光材料を化学現像又は物理現像して金属銀部62を該感光材料上に形成させる態様。
(2) 物理現像核をハロゲン化銀乳剤層中に含む感光性ハロゲン化銀黒白感光材料を物理現像して金属銀部62を該感光材料上に形成させる態様。
(3) 物理現像核を含まない感光性ハロゲン化銀黒白感光材料と、物理現像核を含む非感光性層を有する受像シートを重ね合わせて拡散転写現像して金属銀部62を非感光性受像シート上に形成させる態様。
上記(1)の態様は、一体型黒白現像タイプであり、感光材料上に透光性電磁波シールド膜や光透過性導電膜等の透光性導電膜が形成される。得られる現像銀は化学現像銀又は物理現像銀であり、高比表面のフィラメントである点で後続するめっき又は物理現像過程で活性が高い。
上記(2)の態様は、露光部では、物理現像核近縁のハロゲン化銀が溶解されて現像核上に沈積することによって感光材料上に透光性導電膜が形成される。これも一体型黒白現像タイプである。現像作用が、物理現像核上への析出であるので高活性であるが、現像銀の比表面は小さい球形である。
上記(3)の態様は、未露光部においてハロゲン化銀が溶解されて拡散して受像シート上の現像核上に沈積することによって受像シート上に透光性導電膜が形成される。いわゆるセパレートタイプであって、受像シートを感光材料から剥離して用いる態様である。
いずれの態様もネガ型現像処理及び反転現像処理のいずれの現像を選択することもできる(拡散転写方式の場合は、感光材料としてオートポジ型感光材料を用いることによってネガ型現像処理が可能となる)。
ここでいう化学現像、熱現像、溶解物理現像、拡散転写現像は、当業界で通常用いられている用語どおりの意味であり、写真化学の一般教科書、例えば菊地真一著「写真化学」(共立出版社、1955年刊行)、C.E.K.Mees編「The Theory of Photographic Processes, 4th ed.」(Mcmillan社、1977年刊行)に解説されている。本件は液処理に係る発明であるが、その他の現像方式として熱現像方式を適用する技術も参考にすることができる。例えば、特開2004−184693号、同2004−334077号、同2005−010752号の各公報、特願2004−244080号、同2004−085655号の各明細書に記載された技術を適用することができる。
(感光材料)
[透明フイルム40]
本実施の形態の製造方法に用いられる透明フイルム40としては、フレキシブルなプラスチックフイルムを用いることができる。
上記プラスチックフイルムの原料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルブチラール、ポリアミド、ポリエーテル、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、EVA等のポリオレフィン類、ポリカーボネート、トリアセチルセルロース(TAC)、アクリル樹脂、ポリイミド、又はアラミド等を用いることができる。
本実施の形態においては、透光性、耐熱性、取り扱い易さ及び価格の点から、上記プラスチックフイルムはポリエチレンテレフタレートフイルムが適しているが、耐熱性・熱可塑性等の必要性により、適宜選択される。なお、PETフィルムを曲面形状に加工する場合、通常は、未延伸のPETフィルムが使用される。しかし、本発明の感光材料を製造する場合には、延伸されたPETフィルムを用いる必要がある。この場合、後述する曲面形状への加工が難しくなる。そこで、未延伸PETフィルムを使用する場合には、150℃程度で行う加工を、延伸されたPETフィルムでは170℃以上250℃以下で行うことが好ましく、180℃以上230℃以下で行うことがより好ましい。
プラスチックフイルムは、単層で用いることができるが、2層以上を組み合わせた多層フイルムとして用いることもできる。
[保護層]
用いられる感光材料は、後述する乳剤層上に保護層を設けていてもよい。本実施の形態において「保護層」とは、ゼラチンや高分子ポリマーといったバインダからなる層を意味し、擦り傷防止や力学特性を改良する効果を発現するために感光性を有する乳剤層に形成される。上記保護層は、めっき処理する上では設けない方が好ましく、設けるとしても薄い方が好ましい。その厚みは0.2μm以下が好ましい。上記保護層の塗布方法の形成方法は特に限定されず、公知の塗布方法を適宜選択することができる。
[乳剤層]
本実施の形態の製造方法に用いられる感光材料は、透明フイルム40上に、光センサとして銀塩を含む乳剤層(銀塩含有層58)を有することが好ましい。本実施の形態における乳剤層には、銀塩のほか、必要に応じて、染料、バインダ、溶媒等を含有することができる。
<銀塩>
本実施の形態で用いられる銀塩としては、ハロゲン化銀等の無機銀塩が好ましく、特に銀塩がハロゲン化銀写真感光材料用ハロゲン化銀粒子の形で用いられるのが好ましい。ハロゲン化銀は、光センサとしての特性に優れている。
ハロゲン化銀写真感光材料の写真乳剤の形で好ましく用いられるハロゲン化銀について説明する。
本実施の形態では、光センサとして機能させるためにハロゲン化銀を使用することが好ましく、ハロゲン化銀に関する銀塩写真フイルムや印画紙、印刷製版用フイルム、フォトマスク用エマルジョンマスク等で用いられる技術は、本実施の形態においても用いることができる。
上記ハロゲン化銀に含有されるハロゲン元素は、塩素、臭素、ヨウ素及びフッ素のいずれであってもよく、これらの組み合わせでもよい。例えば、AgCl、AgBr、AgIを主体としたハロゲン化銀が好ましく用いられ、さらにAgBrやAgClを主体としたハロゲン化銀が好ましく用いられる。塩臭化銀、沃塩臭化銀、沃臭化銀もまた好ましく用いられる。より好ましくは、塩臭化銀、臭化銀、沃塩臭化銀、沃臭化銀であり、最も好ましくは、塩化銀50モル%以上を含有する塩臭化銀、沃塩臭化銀が用いられる。
なお、ここで、「AgBr(臭化銀)を主体としたハロゲン化銀」とは、ハロゲン化銀組成中に占める臭化物イオンのモル分率が50%以上のハロゲン化銀をいう。このAgBrを主体としたハロゲン化銀粒子は、臭化物イオンのほかに沃化物イオン、塩化物イオンを含有していてもよい。
本実施の形態に用いられるハロゲン化銀乳剤は、VIII族、VIIB族に属する金属を含有してもよい。特に、4以上の階調を得るためや低かぶりを達成するために、ロジウム化合物、イリジウム化合物、ルテニウム化合物、鉄化合物、オスミウム化合物等を含有することが好ましい。
また、高感度化のためにはK4〔Fe(CN)6〕やK4〔Ru(CN)6〕、K3〔Cr(CN)6〕のごとき六シアノ化金属錯体のドープが有利に行われる。
これらの化合物の添加量はハロゲン化銀1モル当り10-10〜10-2モル/モルAgであることが好ましく、10-9〜10-3モル/モルAgであることがさらに好ましい。
その他、本実施の形態では、Pd(II)イオン及び/又はPd金属を含有するハロゲン化銀も好ましく用いることができる。Pdはハロゲン化銀粒子内に均一に分布していてもよいが、ハロゲン化銀粒子の表層近傍に含有させることが好ましい。ここで、Pdが「ハロゲン化銀粒子の表層近傍に含有する」とは、ハロゲン化銀粒子の表面から深さ方向に50nm以内において、他層よりもパラジウムの含有率が高い層を有することを意味する。
このようなハロゲン化銀粒子は、ハロゲン化銀粒子を形成する途中でPdを添加することにより作製することができ、銀イオンとハロゲンイオンとをそれぞれ総添加量の50%以上添加した後に、Pdを添加することが好ましい。また、Pd(II)イオンを後熟時に添加する等の方法でハロゲン化銀表層に存在させることも好ましい。
このPd含有ハロゲン化銀粒子は、物理現像や無電解めっきの速度を速め、所望の発熱体の生産効率を上げ、生産コストの低減に寄与する。Pdは、無電解めっき触媒としてよく知られて用いられているが、本発明では、ハロゲン化銀粒子の表層にPdを偏在させることが可能なため、極めて高価なPdを節約することが可能である。
本実施の形態において、ハロゲン化銀に含まれるPdイオン及び/又はPd金属の含有率は、ハロゲン化銀の、銀のモル数に対して10-4〜0.5モル/モルAgであることが好ましく、0.01〜0.3モル/モルAgであることがさらに好ましい。
使用するPd化合物の例としては、PdCl4や、Na2PdCl4等が挙げられる。
本実施の形態では、さらに光センサとしての感度を向上させるため、写真乳剤で行われる化学増感を施すこともできる。化学増感の方法としては、硫黄増感、セレン増感、テルル増感等のカルコゲン増感、金増感等の貴金属増感、還元増感等を用いることができる。これらは、単独又は組み合わせて用いられる。上記化学増感の方法を組み合わせて使用する場合には、例えば、硫黄増感法と金増感法、硫黄増感法とセレン増感法と金増感法、硫黄増感法とテルル増感法と金増感法等の組み合わせが好ましい。
<バインダ>
乳剤層には、銀塩粒子を均一に分散させ、且つ、乳剤層と支持体との密着を補助する目的でバインダを用いることができる。本発明において、上記バインダとしては、非水溶性ポリマー及び水溶性ポリマーのいずれもバインダとして用いることができるが、水溶性ポリマーを用いることが好ましい。
上記バインダとしては、例えば、ゼラチン、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、澱粉等の多糖類、セルロース及びその誘導体、ポリエチレンオキサイド、ポリサッカライド、ポリビニルアミン、キトサン、ポリリジン、ポリアクリル酸、ポリアルギン酸、ポリヒアルロン酸、カルボキシセルロース等が挙げられる。これらは、官能基のイオン性によって中性、陰イオン性、陽イオン性の性質を有する。
乳剤層中に含有されるバインダの含有量は、銀塩含有層中のAg/バインダ体積比が1/4以上になるように調節することが好ましく、1/2以上になるように調節することがさらに好ましい。
<溶媒>
上記乳剤層の形成に用いられる溶媒は、特に限定されるものではないが、例えば、水、有機溶媒(例えば、メタノール等のアルコール類、アセトン等のケトン類、ホルムアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、酢酸エチル等のエステル類、エーテル類等)、イオン性液体、及びこれらの混合溶媒を挙げることができる。
本発明の乳剤層に用いられる溶媒の含有量は、前記乳剤層に含まれる銀塩、バインダ等の合計の質量に対して30〜90質量%の範囲であり、50〜80質量%の範囲であることが好ましい。
次に、メッシュ状パターン24を形成するための各工程について説明する。
[露光]
本実施の形態では、透明フイルム40上に設けられた銀塩含有層58を有する感光材料への露光が行われる。露光は、電磁波を用いて行うことができる。電磁波としては、例えば、可視光線、紫外線等の光、X線等の放射線等が挙げられる。さらに露光には波長分布を有する光源を利用してもよく、特定の波長の光源を用いてもよい。
パターン像を形成させる露光方式としては、均一光をマスクパターンを介して感光面に照射してマスクパターンを像様形成させる面露光方式と、レーザ光等のビームを走査してパターン状の照射部を感光性面上に形成させる走査露光方式とがある。
露光は、種々のレーザービームを用いて行うことができる。例えば、本実施の形態における露光は、ガスレーザ、発光ダイオード、半導体レーザ、半導体レーザ又は半導体レーザを励起光源に用いた固体レーザと非線形光学結晶を組合わせた第2高調波発光光源(SHG)等の単色高密度光を用いた走査露光方式を好ましく用いることができ、さらに、KrFエキシマレーザ、ArFエキシマレーザ、F2レーザ等も用いることができる。システムをコンパクトで、安価なものにするために、露光は、半導体レーザ、半導体レーザあるいは固体レーザと非線形光学結晶を組合わせた第2高調波発生光源(SHG)を用いて行うことがより好ましい。特に、コンパクトで、安価、さらに寿命が長く、安定性が高い装置を設計するためには、露光は半導体レーザを用いて行うことが最も好ましい。
銀塩含有層58をパターン状に露光する方法は、レーザービームによる走査露光が好ましい。特に特開2000−39677号公報記載のキャプスタン方式のレーザ走査露光装置が好ましく、さらには該キャプスタン方式においてポリゴンミラーの回転によるビーム走査の代わりに特開2004−1224号公報記載のDMDを光ビーム走査系に用いることも好ましい。特に、3m以上の長尺フレキシブルフイルムヒータを作製する場合には、湾曲した露光ステージ上において、感光材料を搬送しながらレーザビームで露光するのが好ましい。
メッシュ状パターン24は、後述するように、実質的に平行の直線状細線が交叉してなす三角形、四角形(菱形、正方形等)、六角形等の格子紋様や、平行な直線やジグザグ線、波線等、電圧の印加される電極間に電流を流せる構造であれば特に限定されない。
[現像処理]
本実施の形態では、乳剤層を露光した後、さらに現像処理が行われる。現像処理は、銀塩写真フイルムや印画紙、印刷製版用フイルム、フォトマスク用エマルジョンマスク等に用いられる通常の現像処理の技術を用いることができる。現像液については特に限定はしないが、PQ現像液、MQ現像液、MAA現像液等を用いることもでき、市販品では、例えば、富士フイルム社処方のCN−16、CR−56、CP45X、FD−3、パピトール、KODAK社処方のC−41、E−6、RA−4、D−19、D−72等の現像液、又はそのキットに含まれる現像液を用いることができる。また、リス現像液を用いることもできる。
リス現像液としては、KODAK社処方のD85等を用いることができる。本発明では、上記の露光及び現像処理を行うことにより露光部に金属銀部、好ましくはパターン状金属銀部が形成されると共に、未露光部に後述する光透過性部が形成される。
現像処理で用いられる現像液は、画質を向上させる目的で、画質向上剤を含有することができる。画質向上剤としては、例えばベンゾトリアゾール等の含窒素へテロ環化合物を挙げることができる。また、リス現像液を利用する場合、特に、ポリエチレングリコールを使用することも好ましい。
現像処理後の露光部に含まれる金属銀の質量は、露光前の露光部に含まれていた銀の質量に対して50質量%以上の含有率であることが好ましく、80質量%以上であることがさらに好ましい。露光部に含まれる銀の質量が露光前の露光部に含まれていた銀の質量に対して50質量%以上であれば、高い導電性を得ることができるため好ましい。
本実施の形態における現像処理後の階調は、特に限定されるものではないが、4.0を超えることが好ましい。現像処理後の階調が4.0を超えると、光透過性部の透光性を高く保ったまま、導電性金属部の導電性を高めることができる。階調を4.0以上にする手段としては、例えば、前述のロジウムイオン、イリジウムイオンのドープが挙げられる。
[物理現像及びめっき処理]
本実施の形態では、上述した露光及び現像処理により形成された金属銀部62の導電性を向上させる目的で、金属銀部62に導電性金属粒子を担持させるための物理現像及び/又はめっき処理を行ってもよい。本実施の形態では物理現像又はめっき処理のいずれか一方のみで導電性金属粒子を金属銀部62に担持させることが可能であるが、さらに物理現像とめっき処理とを組み合わせて導電性金属粒子を金属銀部62に担持させることもできる。
本実施の形態における「物理現像」とは、金属や金属化合物の核上に、銀イオン等の金属イオンを還元剤で還元して金属粒子を析出させることをいう。この物理現象は、インスタントB&Wフイルム、インスタントスライドフイルムや、印刷版製造等に利用されており、本発明ではその技術を用いることができる。
また、物理現像は、露光後の現像処理と同時に行っても、現像処理後に別途行ってもよい。
なお、本発明は、以下に記載の公開番号の技術と適宜組合わせて使用することができる。特開2004−221564号公報、特開2004−221565号公報、特開2007−200922号公報、特開2006−352073号公報、国際公開第2006/001461号パンフレット、特開2007−129205号公報、特開2008−251417号公報、特開2007−235115号公報、特開2007−207987号公報、特開2006−012935号公報、特開2006−010795号公報、特開2006−228469号公報、特開2006−332459号公報、特開2007−207987号公報、特開2007−226215号公報、国際公開第2006/088059号パンフレット、特開2006−261315号公報、特開2007−072171号公報、特開2007−102200号公報、特開2006−228473号公報、特開2006−269795号公報、特開2006−267635号公報、特開2006−267627号公報、国際公開第2006/098333号パンフレット、特開2006−324203号公報、特開2006−228478号公報、特開2006−228836号公報、特開2006−228480号公報、国際公開2006/098336号パンフレット、国際公開第2006/098338号パンフレット、特開2007−009326号公報、特開2006−336057号公報、特開2006−339287号公報、特開2006−336090号公報、特開2006−336099号公報、特開2007−039738号公報、特開2007−039739号公報、特開2007−039740号公報、特開2007−002296号公報、特開2007−084886号公報、特開2007−092146号公報、特開2007−162118号公報、特開2007−200872号公報、特開2007−197809号公報、特開2007−270353号公報、特開2007−308761号公報、特開2006−286410号公報、特開2006−283133号公報、特開2006−283137号公報、特開2006−348351号公報、特開2007−270321号公報、特開2007−270322号公報、国際公開第2006/098335号パンフレット、特開2007−088218号公報、特開2007−201378号公報、特開2007−335729号公報、国際公開第2006/098334号パンフレット、特開2007−134439号公報、特開2007−149760号公報、特開2007−208133号公報、特開2007−178915号公報、特開2007−334325号公報、特開2007−310091号公報、特開2007−311646号公報、特開2007−013130号公報、特開2006−339526号公報、特開2007−116137号公報、特開2007−088219号公報、特開2007−207883号公報、特開2007−207893号公報、特開2007−207910号公報、特開2007−013130号公報、国際公開第2007/001008号パンフレット、特開2005−302508号公報、特開2005−197234号公報。
本実施の形態に係る発熱体は、様々なアプリケーション(例えば車両用窓ガラス、航空機用窓ガラス、建物用窓ガラス等)に適用することで、電熱構造として構成することができる。電熱構造としては、例えば、車両用、航空機用、建物用等の電熱窓ガラスが挙げられる。
[第1実施例]
以下に、本発明の実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。なお、以下の実施例に示される材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
(実施例1)
<メッシュ状パターン24の形成(銀塩感光層の露光・現像)>
水媒体中のAg(銀)60gに対してゼラチン7.5gを含む球相当径平均0.05μmの沃臭化銀粒子(I=2モル%)を含有する乳剤を調製した。この際、Ag/ゼラチン体積比は1/1とし、ゼラチン種としては平均分子量2万の低分子量ゼラチンを用いた。
また、この乳剤中にはK3Rh2Br9及びK2IrCl6を濃度が10-7(モル/モル銀)になるように添加し、臭化銀粒子にRhイオンとIrイオンをドープした。この乳剤にNa2PdCl4を添加し、さらに塩化金酸とチオ硫酸ナトリウムを用いて金硫黄増感を行った後、ゼラチン硬膜剤と共に、銀の塗布量が1g/m2となるようにポリエチレンテレフタレート(PET)上に塗布した。PETは、塗布前に予め親水化処理したものを用いた。乾燥させた塗布膜にライン/スペース=15μm/285μmの現像銀像を与えうる格子状のフォトマスク(ライン/スペース=285μm/15μm(ピッチ300μm)の、スペースが格子状であるフォトマスク)を介して紫外線ランプを用いて露光し、下記の現像液を用いて25℃で45秒間現像し、さらに定着液(スーパーフジフィックス:富士フイルム社製)を用いて現像処理を行った後、純水でリンスした。完成した透明フイルム40(メッシュ状パターン24が形成された透明フイルム40)の表面抵抗は40オーム/sqであった。
[現像液の組成]
現像液1リットル中に、以下の化合物が含まれる。
ハイドロキノン 0.037mol/リットル
N−メチルアミノフェノール 0.016mol/リットル
メタホウ酸ナトリウム 0.140mol/リットル
水酸化ナトリウム 0.360mol/リットル
臭化ナトリウム 0.031mol/リットル
メタ重亜硫酸カリウム 0.187mol/リットル
<真空成形>
半径100mmの球面の一部を切り取った形状の直径110mmの成形用金型42(図6A及び図6B参照)を用いて、上述のメッシュ状パターン24が形成された透明フイルム40を真空成形した。この真空成形は、透明フイルム40を、195℃に加熱した熱板で、5秒間予備加熱(予熱)した後、直ちに成形用金型42に押し当て、成形用金型42側からは真空に引き、透明フイルム40側からは0.7MPaの空気圧を付加して行った。これによって、全体的に曲面形状を有する透明フイルム40が完成する。
<第1電極26及び第2電極28の形成>
この曲面形状を有する透明フイルム40の対向する端部にそれぞれ幅12.5mm、長さ70mmの導電性銅テープ(第1銅テープ48a。株式会社スリオンテック製No.8701、以下同様。)を互いに凡そ平行になるように貼り、さらにこの第1銅テープ48aに対して直角方向に幅15mm、長さ25mmの導電性銅テープ(第2銅テープ48b)を先に貼った第1銅テープ48aと一部が重なるように貼って、一対の電極(第1電極26及び第2電極28)を形成した。
<切除処理:発熱体20の作製>
メッシュ状パターン24、第1電極26及び第2電極28が形成され、且つ、曲面形状を有する透明フイルム40の周縁部を、図8の切断線L1に示すように、第1電極26及び第2電極28を残しながら成形形状に沿って切除し、投影形状が直径110mmの円形となるようにした。さらに、図8の切断線L2及びL3に示すように、第1電極26及び第2電極28を残しながら、両端の湾曲部を20mmずつ切除することにより、図9に示すように、投影形状が略長方形状を有し、短辺部に第1電極26及び第2電極28を有する曲面形状の発熱体20Aを作製した。
<射出成形:前面カバー10の作製>
図14に示すように、曲面形状を有する発熱体20を前面カバー10の射出成形金型50内に設置し、その後、射出成形金型50のキャビティ52内に、300℃で溶融したポリカーボネートを注入して、図19に示すように、厚さ2mmの実施例1に係る前面カバー10Aを作製した。射出成形金型50の温度は95℃、成形サイクルは60秒とした。
(参考例1)
実施例1と同様に曲面形状を有する透明フイルム40を作製し、その後、幅12.5mm、長さ70mmの導電性銅テープ(第1銅テープ48a)を貼る代わりに、対向する円周に沿って導電性銅テープ102を貼って、約80mmずつの円弧状に第1電極26及び第2電極28を形成した。その後、透明フイルム40に対する両端の湾曲部の切除を行わずに発熱体200A(投影形状が円形)を作製し、さらに、該発熱体200Aをインサート成形することによって、図20に示すように、参考例1に係る前面カバー100Aを作製した。
(評価)
先ず、第1電極26と第2電極28間の距離(電極間距離)の最小値Lminと最大値Lmaxを確認し、さらに、以下の関係式から導き出されるパラメータPmを求めた。
Pm=(Lmax−Lmin)/((Lmax+Lmin)/2)
ここで、実施例1における電極間距離の最大値Lmaxは、図19において、点Taと点Ta’との間の円弧(一点鎖線で示す線分であって、図面上、手前に向かって円弧を構成している。以下同様である。)の長さであり、70mmであった。電極間距離の最小値Lminは、点Tbと点Tb’との間の円弧の長さであり、66mmであった。また、パラメータPmの値は、上述の関係式から0.059であった。
一方、参考例1における電極間距離の最大値Lmaxは、図20において、点Tcと点Tc’との間の円弧の長さであり、105mmであった。電極間距離の最小値Lminは、点Tdと点Td’との間の円弧の長さであり、50mmであった。また、パラメータPmの値は、上述の関係式から0.710であった。
そして、実施例1に係る前面カバー10A、参考例1に係る前面カバー100Aの第1電極26及び第2電極28間に直流電圧を印加し、通電10分後のカバー表面温度分布を赤外線温度計で測定することにより、温度分布を確認した。本測定は室温20℃で行った。温度分布の測定結果を図21及び図22に示し、実測温度(最低温度、最高温度)、温度上昇幅(最小、最大、平均)の測定結果を表1に示す。図21は実施例1の温度分布を示し、図22は参考例1の温度分布を示す。
Figure 2009272303
実施例1は、最低温度と最高温度の差が5℃程度であり、また、温度上昇幅として、最小13℃、最大18℃、平均15.5℃が実現できており、平均で18℃温度上昇させる場合よりも、2.5℃ほどエネルギを低減でき、その分、省エネに有利であることがわかる。しかも、図21に示すように、発熱体の全体にわたって均一に発熱していることがわかる。
参考例1は、最低温度と最高温度の差が20℃であって、実施例1よりも大きく、温度上昇幅の平均も23.0℃と大きく、最小13℃、最大33℃であり、ばらつきが実施例1よりもかなり大きい。温度分布も図22に示すように、第1電極及び第2電極の端部近辺のみが発熱し、中央部分はほとんど発熱していないことがわかる。
このように、Pm≦0.375を満足する実施例1は、満足しない参考例1と異なり、発熱体の全体にわたって均一に発熱することがわかる。
[第2実施例]
次に、実施例2〜5並びに参考例2について、最低温度と最高温度の差を確認した。実施例2〜5並びに参考例2は、いずれも半径100mmの球面の一部を切り取った形状の直径173mmの成形用金型42(図6A及び図6B参照)を用いて、上述した実施例1と同様にして、メッシュ状パターン24が形成された透明フイルム40を真空成形した。そして、図10に示すように、得られた曲面形状を有する透明フイルム40の周縁部を、切断線L1に示すように、成形形状に沿って切除して、投影形状が円形となるようにし、その後、切断線L2及びL3に沿って両端の湾曲部41を切除して、図23に示すように、実施例2〜5並びに参考例2に係る透明フイルム40を作製した。ここで、実施例2は幅W=60mm、実施例3は幅W=80mm、実施例4は幅W=90mm、実施例5は幅W=110mm、参考例2は幅W=130mmである。
その後、図23に示すように、透明フイルム40の円周の外側に沿って幅15mmの導電性銅テープ(第1銅テープ48a)を互いに対向するように貼り付けて、第1電極26及び第2電極28を形成して発熱体とし、上述した実施例1と同様に射出成形して、実施例2〜5並びに参考例2に係るヒータ一体型の前面カバーをそれぞれ作製した。
(評価)
この場合も、第1電極26と第2電極28間の距離(電極間距離)の最小値Lminと最大値Lmaxを確認し、さらに、以下の関係式から導き出されるパラメータPmを求めた。
Pm=(Lmax−Lmin)/((Lmax+Lmin)/2)
ここで、実施例2〜5並びに参考例2における電極間距離の最大値Lmaxは、図23において、点Teと点Te’との間の円弧(図23上、手前に向かって円弧を構成している。以下同様である。)の長さであり、電極間距離の最小値Lminは、点Tfと点Tf’との間の円弧の長さである。表2の右側に、実施例2〜5並びに参考例2における電極間距離の最大値Lmin、最小値Lmin、パラメータPmの値を示す。
そして、実施例2〜5に係る前面カバー、参考例2に係る前面カバーの第1電極26及び第2電極28間に直流電圧を印加し、通電10分後のカバー表面温度分布を赤外線温度計で測定することにより、温度分布を確認した。本測定は室温20℃で行った。実測温度(最低温度、最高温度、温度差)の測定結果を表2の左側に示す。
Figure 2009272303
実施例2〜4は、最低温度と最高温度の温度差が5℃〜8℃程度であり、実施例5においても、温度差が12℃程度であった。これは、省エネに有利であると共に、発熱体の全体にわたって均一に発熱していることがわかる。これに対して、参考例2は、温度差が16℃となっており、発熱体の全体にわたって均一に発熱していないことがわかる。
このように、Pm≦0.375を満足する実施例2〜5は、満足しない参考例2と異なり、発熱体の全体にわたって均一に発熱することがわかる。
なお、本発明に係る車両灯具用前面カバー、車両灯具用前面カバーの製造方法及び電熱構造は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10、10A…前面カバー 12…ランプボディ
14…光源 16…車両用灯具
18…カバー本体 20A〜20C…発熱体
22…金属細線 24…メッシュ状パターン
26…第1電極 28…第2電極
30…投影形状 40…透明フイルム
42…成形用金型 50…射出成形金型
58…銀塩感光層 62…金属銀部
66…導電性金属 68…銅箔
74…ペースト

Claims (14)

  1. ランプボディと、ランプボディ内に設けられた光源とを有する車両用灯具の前面開口部に組み付けられる車両灯具用前面カバーにおいて、
    前記光源と対向した表面の一部に、三次元曲面を有する発熱体を具備し、
    前記発熱体は、
    導電性の金属細線にて構成された多数の格子の交点を有するメッシュ状パターンと、
    前記メッシュ状パターンの対向する両端部に形成された第1電極及び第2電極とを有することを特徴とする車両灯具用前面カバー。
  2. 請求項1記載の車両灯具用前面カバーにおいて、
    前記メッシュ状パターンの前記金属細線の幅が1μm以上、40μm以下であることを特徴とする車両灯具用前面カバー。
  3. 請求項1記載の車両灯具用前面カバーにおいて、
    前記メッシュ状パターンの前記金属細線のピッチが0.1mm以上、50mm以下であることを特徴とする車両灯具用前面カバー。
  4. 請求項1記載の車両灯具用前面カバーにおいて、
    前記第1電極及び前記第2電極の互いに対向する2点間距離の最小値をLmin、最大値をLmaxとしたとき、
    (Lmax−Lmin)/((Lmax+Lmin)/2)≦0.375
    を満足することを特徴とする車両灯具用前面カバー。
  5. 請求項1記載の車両灯具用前面カバーにおいて、
    前記メッシュ状パターンの前記金属細線は、ハロゲン化銀を含有する銀塩含有層を露光し、現像処理することによって形成される金属銀部を有することを特徴とする車両灯具用前面カバー。
  6. 請求項1記載の車両灯具用前面カバーにおいて、
    前記発熱体の表面抵抗が10オーム/sq以上、500オーム/sq以下であることを特徴とする車両灯具用前面カバー。
  7. 請求項1記載の車両灯具用前面カバーにおいて、
    前記発熱体の電気抵抗が12オーム以上、120オーム以下であることを特徴とする車両灯具用前面カバー。
  8. 請求項1記載の車両灯具用前面カバーにおいて、
    前記発熱体の三次元曲面は、最小曲率半径が300mm以下であることを特徴とする車両灯具用前面カバー。
  9. ランプボディと、ランプボディ内に設けられた光源とを有する車両用灯具の前面開口部に組み付けられる車両灯具用前面カバーの製造方法において、
    前記車両灯具用前面カバーは、前記光源と対向する表面の一部に発熱体を有するものであって、
    前記発熱体を作製する発熱体作製工程と、
    前記発熱体を金型内に設置し、前記金型内に溶融樹脂を射出する工程とを有し、
    前記発熱体作製工程は、
    絶縁性の透明フイルム上に導電性の金属細線にて構成された多数の格子の交点を有するメッシュ状パターンを形成するパターン形成工程と、
    前記透明フイルムを前記車両灯具用前面カバーの表面形状に合わせて三次元曲面に成形する工程と、
    前記透明フイルムの対向する両端部に第1電極及び第2電極を形成する電極形成工程と、
    三次元曲面に成形された前記透明フイルムの一部を切除する切除工程とを有することを特徴とする車両灯具用前面カバーの製造方法。
  10. 請求項9記載の車両灯具用前面カバーの製造方法において、
    前記パターン形成工程にて形成される前記金属細線の幅が1μm以上、40μm以下であることを特徴とする車両灯具用前面カバーの製造方法。
  11. 請求項9記載の車両灯具用前面カバーの製造方法において、
    前記電極形成工程は、前記第1電極及び前記第2電極の互いに対向する2点間距離の最小値をLmin、最大値をLmaxとしたとき、
    (Lmax−Lmin)/((Lmax+Lmin)/2)≦0.375
    を満足するように、前記第1電極及び前記第2電極を形成することを特徴とする車両灯具用前面カバーの製造方法。
  12. 請求項9記載の車両灯具用前面カバーの製造方法において、
    前記パターン形成工程は、前記透明フイルム上に形成されたハロゲン化銀を含有する銀塩含有層を露光し、現像処理して金属銀部を形成することによって、前記金属銀部を有する前記金属細線にて構成された前記メッシュ状パターンを形成することを特徴とする車両灯具用前面カバーの製造方法。
  13. 請求項9記載の車両灯具用前面カバーの製造方法において、
    前記発熱体の三次元曲面は、最小曲率半径が300mm以下であることを特徴とする車両灯具用前面カバーの製造方法。
  14. 三次元曲面を有する発熱体を具備する電熱構造であり、
    前記発熱体は、
    導電性の金属細線にて構成された多数の格子の交点を有するメッシュ状パターンと、
    前記メッシュ状パターンの対向する両端部に形成された第1電極及び第2電極とを有することを特徴とする電熱構造。
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