JP3575994B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像記録装置に関し、より特定的には、ロール状に巻回された感光材料を収納部から画像記録部に向けて搬送し、当該画像記録部で感光材料に画像を記録する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、印刷,製版等の分野において、原稿から画像を読み取って得た画像情報を電気的および光学的に処理して感光材料(以下、感材と称す)上に記録する画像記録装置が採用されている。原稿を読み取って得た画像情報は、製版条件に応じた処理(階調補正、網分解等)が施された後、画像記録装置においてレーザ光等の光ビームからなる光信号に変換される。この変換された光ビームを感材上で走査することにより、感材上に所望の画像が記録される。さらに、画像記録が終了した感材は、現像処理が施された後、最終的にフィルム原版として印刷等に供される。
【0003】
図5は、従来の画像記録装置の概略的な構成を示す模式図である。この種の画像記録装置においては、初期状態ではマガジン1から引き出された感材2の先端は導入ローラ対3によってのみ保持されているので、そのままでは画像記録を開始することができない。マガジン1から引き出した感材2をメイン駆動ローラ8とメインニップローラ10との間でニップしその下流に搬送した後に、露光ヘッド15とレーザ光源16とによって画像記録を開始する。画像記録が終了すると、カッタ22が感材2の後端を切断する。切断された感材2は画像記録装置の外部に排出される。図5は、感材2をメイン駆動ローラ8とメインニップローラ10とにニップさせて画像記録を開始する以前の段階を示している。図5において、マガジン1内に収納されたロール状の感材2は、導入ローラ対3によって搬送方向へと送り出される。導入ローラ対3は、電磁クラッチ5を介して導入モータ4によって駆動される。
【0004】
次に、感材2は、閉じた状態の可動ガイド6上を進みながら、中間ローラ対7へと送り込まれ、この中間ローラ対7によってメイン駆動ローラ8へと送り込まれる。中間ローラ対7は、電磁クラッチ9を介して導入モータ4によって駆動される。メイン駆動ローラ8上において、感材2は、メインニップローラ10を介してニップバネ11の力により押圧されている。ニップバネ11は、メインニップローラ10の左右に配置されている。従って、図6に示すように、ニップバネ11に近い部分(メイン駆動ローラ8およびメインニップローラ10の側端部)ほどニップ圧が強く軸方向中央ほどニップ圧が弱い。このようにニップ圧が感材2の幅方向に渡って均一ではないときには、感材2にしわが生じやすくなる、斜行しやすくなる等の問題が発生する。
【0005】
次に、電磁クラッチ9をOFF状態とし、電磁クラッチ5をON状態とし、導入モータ4を駆動させることにより、導入ローラ対3のみを回転させ、中間ローラ対7と導入ローラ対3との間に感材2の弛みを形成させる。このとき、可動ガイド6は、図7に示すように、開いた状態になっている。弛み検出センサ12は、感材2の弛み量を検出している。弛み検出センサ12によって検出された弛み量が予め定める所定量以上になると、導入モータ4が停止させられる。
【0006】
次に、メインモータ13によりメイン駆動ローラ8を回転させ、感材2を搬送方向へと送り出す。このとき、電磁クラッチ9はOFF状態であり、感材2は導入モータ4の影響を一切受けないようになっている。メイン駆動ローラ8によって感材2が搬送方向へと送り出されると、中間ローラ対7は、感材2との間の摩擦力により回転しようとする。しかしながら、中間ローラ対7の一端には、パウダリミッタ14が取り付けられており、中間ローラ対7には、一定の負荷トルクが与えられるようになっている。これによって、感材2は、メイン駆動ローラ8と中間ローラ対7との間で、一定の張力で張られながら搬送されることになる。感材2が一定の張力で張られながら搬送できるようになった後に画像記録が開始される。メイン駆動ローラ8と中間ローラ対7との間には、感材2を上から押さえつけるような位置に、露光ヘッド15が感材2の幅方向(搬送方向に対して直角な方向)に長手に配置されており、その部分において、レーザ光源16からの光ビームにより搬送方向と直角方向に感材2が走査露光される。
【0007】
さらに感材2の搬送を続けると、中間ローラ対7と導入ローラ対3との間の弛みは徐々に無くなっていくので、弛み検出センサ12により弛み量を検出し、その検出信号に基づいて導入モータ4のスピードを制御すると共に、電磁クラッチ5を介して導入ローラ対3の送りスピードを可変することで、弛み量が一定になるようにしている。このとき、電磁クラッチ9はOFF状態である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の画像記録装置は、以上のように構成されているため、パウダリミッタ14の品質にばらつきがあると、中間ローラ7に与えられる負荷が変動し、感材2の安定した送りが損なわれるという問題点があった。感材2が安定的に搬送されないと、感材2が一定速度で露光ヘッド15の下を通過せず、記録画像の品質が劣化する。
【0009】
また、従来の画像記録装置では、環境経時変化によって中間ローラ対7の表面の摩擦力が変化すると、パウダリミッタ14から与えられる負荷トルクが感材2にそのまま伝えられず、感材2の安定した送りが損なわれるという問題点があった。
【0010】
通常、感材2は、図8に示すように、マガジン1内において、巻き取り芯100に巻回されている。この巻き取り芯100には、両サイドにフランジ101が付いているため、感材2がマガジン1から引き出されるとき、左右に動こうとする力が規制される。しかしながら、従来の画像記録装置では、感材2が弛む部分(導入ローラ対3と中間ローラ対7との間の部分)において、フランジ101による左右規制効果が断ち切られるためメイン駆動ローラ8とメインニップローラ10とによってニップされている領域ではフランジ101による左右規制効果が働かない。この状態で長尺の送りを行うと感材2が斜行して搬送され、ジャムが発生する可能性が増大するという問題点があった。
【0011】
それ故に、本発明の目的は、感材に常に一定の張力を与えることができ、それによって感材の安定した送りが可能となる画像記録装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、ロール状に巻回された感光材料を収納部から画像記録部に向けて搬送し、当該画像記録部で感光材料に画像を記録する画像記録装置であって、
収納部の下流に設けられ、当該収納部から感光材料を引き出すための第1ローラ対と、
第1ローラ対を回転させるモータと、
第1ローラ対の下流に設けられ、第1ローラ対によって引き出された感光材料をさらに下流側へと搬送するための第2ローラ対と、
第1ローラ対と第2ローラ対との間に上下動自在に配置され、その自重によって感光材料と面接触してU字部を形成すると共に、当該感光材料に張力を与えるためのテンションローラと、
テンションローラの上下動方向の位置を検出する位置検出器と、
第2ローラ対の下流に設けられ、第2ローラ対から搬送されてくる感光材料が押さえつけられる位置であって、搬送方向に対して直角な方向に長手になるように設けられた露光ヘッドと、
光ビームを発して、露光ヘッド上の感光材料を搬送方向と直角方向に走査露光するレーザ光源と、
露光ヘッドの下流に設けられ、感光材料を一定速度で搬送するためのキャプスタンローラと、
キャプスタンローラによる一定速度での搬送中に、位置検出器からの位置検出信号によってテンションローラが第1の高さまで上昇したことが検出されたときには、第1ローラ対が所定速度で回転するようにモータを制御して収納部から感光材料を引き出し、テンションローラが第1の高さよりも下方の第2の位置まで下降したことが検出されたときには第1ローラ対をフリーローラ状態にする回転制御部とを備え、
テンションローラの直径と、第1および第2ローラ対の配置間隔とがほぼ一致しており、それによって当該第1ローラ対から当該テンションローラに向かう感光材料と、当該テンションローラから当該第2ローラ対に向かう感光材料とがほぼ面平行な状態にあるとともに、第1ローラ対の回転時において第1ローラ対とメイン駆動ローラとの回転速度差による感光材料の張力の変化がU字部によって吸収されることを特徴とする。
【0013】
以上説明したように、第1の発明によれば、テンションローラの直径と、第1および第2ローラ対の設置間隔とがほぼ等しく選ばれており、第1ローラ対からテンションローラに向かう感光材料と、テンションローラから第2ローラ対に向かう感光材料とがほぼ面平行な状態にあるため、テンションローラの上下方向の位置がいずれの位置にあっても、動滑車の原理により、感光材料には、常に一定の張力(テンションローラの自重の半分の張力)が掛かることになる。従って、本発明では、第2ローラ対からキャプスタンローラの間において、感光材料に掛かる張力は、テンションローラの自重の半分の値で安定している。このように、本発明では、動滑車の原理に基づいて感光材料に張力を与えることにより、負荷変動に対して安定した張力を得ることができ、また感光材料の幅方向にも均一な張力を得ることができるため、感光材料の安定した送りが可能となる。
【0014】
第2の発明は、第1の発明に従属する発明であって、
ロール状に巻回された感光材料はその両サイドにフランジが付加されていることを特徴とする。
【0015】
第3の発明は、第2の発明に従属する発明であって、
キャプスタンローラは、メイン駆動ローラとメインニップローラとを含み、
メインニップローラは、外部からの強制力を受けずにその自重のみによって感光材料をメイン駆動ローラに押しつけることを特徴とする。
上記のように、第の発明によれば、メインニップローラがその自重のみによってメイン駆動ローラをニップするようにしているので、メイン駆動ローラの軸方向に沿って均一なニップ圧分布が得られ、感光材料の内部歪みを低く抑えることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係る画像記録装置の概略的な構成を示す模式図である。図1において、マガジン1内には、ロール状に巻回された感材2が収納されている。マガジン1における感材2の取り出し口近傍には、導入ローラ対3が設けられる。この導入ローラ対3は、電磁クラッチ5を介して導入モータ4によって駆動され、マガジン1から感材2を取り出す。導入ローラ対3から見て感材2の搬送方向下流には、中間ローラ対7が設けられる。この中間ローラ対7は、電磁クラッチ9を介して導入モータ4によって駆動され、導入ローラ対3によってマガジン1から取り出された感材2をさらに搬送方向下流へと搬送する。導入ローラ対3と中間ローラ対7との間には、可動ガイド6が矢印A方向に回動可能なように支持されている。中間ローラ対7の搬送方向下流側近傍には、中間フォトセンサ17が設けられる。この中間フォトセンサ17は、感材2がその直下位置まで搬送されてきたことを検出する。
【0017】
さらに、中間ローラ対7から見て感材2の搬送方向下流には、メイン駆動ローラ8およびメインニップローラ10が設けられる。メイン駆動ローラ8は、メインモータ13によって駆動される。これらメイン駆動ローラ8およびメインニップローラ10は、感材2を一定速度で搬送するためのいわゆるキャプスタンを構成している。中間ローラ対7とメイン駆動ローラ8との間には、感材2を搬送方向下流へと案内するためのガイド板18および19が設けられている。さらに、中間ローラ対7とメイン駆動ローラ8との間であって、ガイド板18とガイド板19との間には、感材2を上から押さえつけるような位置に、露光ヘッド15が感材2の幅方向(搬送方向に対して直角な方向)に長手に配置されている。この露光ヘッド15は、レーザ光源16からの光ビームにより搬送方向と直角方向に感材2を走査露光する。メインニップローラ10の搬送方向下流側近傍には、フォトセンサ20が設けられる。このフォトセンサ20は、感材2がその直下位置まで搬送されてきたことを検出する。さらに、メイン駆動ローラ8およびメインニップローラ10から見て感材2の搬送方向下流には、露光の終了した感材2を切断するためのカッタ22が配置されている。
【0018】
ここで、導入ローラ対5と中間ローラ対7と間には、テンションローラ21が配置される。このテンションローラ21は、感材2の上に載置されており、その自重によって搬送経路の途中に感材2のU字部を形成する。このようなU字部を形成することにより、導入ローラ対5とメイン駆動ローラ8との回転速度差を吸収し、そのような回転速度差によって感材2の張力が変化するのを防いでいる。また、テンションローラ21の直径と、導入ローラ対5および中間ローラ対7の設置間隔とは、ほぼ等しい値に選ばれている。従って、導入ローラ対5からテンションローラ21に向かう感材2と、テンションローラ21から中間ローラ対7に向かう感材2とは、互いに面平行な状態にある。テンションローラ21の下方位置には、テンションローラ21の上下動方向の位置を検知するための、換言すればU字部における感材2の長さを検知するためのフォトセンサ12が設けられている。
【0019】
次に、図1に示す画像記録装置の動作を説明する。まず、導入モータ4が回転を開始し、かつ電磁クラッチ5および9がON状態とされる。従って、ロール状の感材2が導入ローラ3によってマガジン1から引き出される。このとき、可動ガイド6は、ほぼ水平な状態(図1において点線で示す状態)にある。そのため、感材2は、可動ガイド6の上を進みながら、中間ローラ対7へと送り込まれる。感材2の先端が中間フォトセンサ17によって検出されると、電磁クラッチ5がOFF状態とされて、導入ローラ対3がフリーローラ状態(導入モータ4からの駆動力の伝達が遮断され、かつ自由に回転し得る状態)となる。従って、このとき感材2は、中間ローラ対7のみによってガイド板18および19上を搬送されて行き、メイン駆動ローラ8へと送り込まれる。その後、感材2の先端がフォトセンサ20によって検出されると、電磁クラッチ9がOFF状態とされ、中間ローラ対7がフリーローラ状態となる。
【0020】
次に、可動ガイド6が矢印A方向へと回動される。また、テンションローラ21が、感材2上であって、導入ローラ対3と中間ローラ対7との間で張られた部分に載置される。この状態で、電磁クラッチ5のみがON状態とされ、導入モータ4の駆動力が導入ローラ対3に伝達される。応じて、感材2がさらにマガジン1から引き出される。その結果、テンションローラ21は、感材2の上に載ったまま重力方向へと下がり、この部分で感材2のU字部が徐々に形成されていく。フォトセンサ12によってU字部における感材2の長さが一定長に達したことが検出されると、電磁クラッチ5がOFF状態とされ、導入ローラ対3が停止する。
【0021】
この状態からさらに、メインモータ13の駆動によりメイン駆動ローラ8を回転させて、感材2を搬送する。このとき、感材2は、メイン駆動ローラ8とメインニップローラ10とで挟持されている。メインニップローラ10は、自重によるニップ力によって感材2を挟持している。また、露光ヘッド15の下部の最下点が、中間ローラ対7の下側ローラの上部とメイン駆動ローラ8の上部との接線よりも下側(重力方向下側)に位置している。このため、メイン駆動ローラ8と中間ローラ対7との間で、感材2に一定の張力が与えられる。従って、感材2は、ピンと張った状態で露光ヘッド15に押しつけられ、その位置において安定したピント面が得られる。感材2は、その安定したピント面を維持しながら搬送され、レーザ光源16からの光ビームが図示されない光学走査機構により走査露光される。
【0022】
感材2が走査露光されながら搬送されるとき、電磁クラッチ9はOFF状態であり、中間ローラ対7は自由な回転が許容されたフリーローラ状態にある。このため、テンションローラ21の自重Wの半分のW/2の張力が、中間ローラ対7からメイン駆動ローラ8までの感材2に均一に掛かることになる。さらに感材2が搬送され続けると、導入ローラ対3と中間ローラ対7との間の感材2の長さが減少していく。応じて、テンションローラ21は反重力方向へと上昇する。フォトセンサ12によって、テンションローラ21の上昇位置が予め定めた所定の位置に来たことが検出されると、電磁クラッチ5がON状態にされ、導入モータ4の駆動力が導入ローラ対3に伝達される。これによって、導入ローラ対3が回転し、テンションローラ21を元の位置に戻すように制御する。ここで、導入ローラ対3による感材2の搬送量は、中間ローラ対7によるそれよりも多くなるようになっている。
【0023】
以上説明したように、本実施形態の画像記録装置では、マガジン1から感材2を引き出すときに負荷変動が発生すると、当該負荷変動が導入ローラ対3に影響を及ぼし、導入ローラ対3による感材2の搬送量が変化することになる。ここで、メイン駆動ローラ8が安定した搬送を続けるとすると、メイン駆動ローラ8による感材2の搬送量と導入ローラ対3による感材2の搬送量との差分に対応する量(本実施形態では、差分の1/2の量)だけテンションローラ21の上下位置が変動する。しかしながら、前述したように、テンションローラ21の直径と、導入ローラ対5および中間ローラ対7の設置間隔とがほぼ等しく選ばれている。すなわち、導入ローラ対5からテンションローラ21に向かう感材2と、テンションローラ21から中間ローラ対7に向かう感材2とは、互いに面平行な状態にある。そのため、図2に示すように、テンションローラ21の上下位置がいずれの位置にあっても、動滑車の原理により、感材2には、常に一定の張力(テンションローラ21の自重Wの半分のW/2の張力)が掛かることになる。従って、本実施形態では、中間ローラ対7からメイン駆動ローラ8の間において、感材2に掛かる張力は、テンションローラ21の自重Wの半分のW/2で安定している。これに対し、テンションローラ21の直径が、導入ローラ対5と中間ローラ対7との外周間距離に対して短いと、図3に示すように、感材2に掛かる張力は、テンションローラ21の上下位置に応じて変動することになる。すなわち、図3の例においても本実施形態と同様に、導入ローラ3と中間ローラ7との間にテンションローラ21が配されているものとする。中間ローラ7とテンションローラ21との間で感材2が反鉛直方向となす角を、テンションローラ21が第1位置にあるときγとし、第2位置にあるときθとする。角γと角θとはγ>θの関係にある。そして、テンションローラ21の自重をWとすると、該ローラ21が第1位置(上位置)にあるとき中間ローラ7とテンションローラ21との間の感材2にはW/2cosγの張力が与えられる。一方、テンションローラ21が第2位置(下位置)にあるとき中間ローラ7とテンションローラ21との間の感材2にはW/2cosθの張力が与えられる。γ>θであるので、W/2cosγ>W/2cosθとなる。この例においては、マガジン1から感材2を引き出すときの負荷変動による感材2の張力変動が十分に緩和されず、負荷変動が画像記録に悪影響を与える恐れが残る。このように、本実施形態では、動滑車の原理に基づいてテンションローラ21の自重Wの半分のW/2を張力として利用することにより、負荷変動に対して安定した張力を得ることができ、また感材2の幅方向にも均一な張力を得ることができるため、感材2の安定した送りが可能となる。
【0024】
また、本実施形態では、テンションローラ21がU字部の感材2に対して張力を与えているので、感材2において、マガジン1に収納されている部分とメイン駆動ローラ8によって搬送される部分とが完全に切り離されていないため、マガジン1内の巻き取り芯100(図8参照)の両サイドに付いているフランジ101の左右規制の効果を、中間ローラ対7以降においても、すなわちメイン駆動ローラ8に至るまで持続させることができる。その結果、感材の斜行がなくなり、ジャムの発生を未然に防止できる。
【0025】
さらに、本実施形態では、メインニップローラ10を従来のようにバネを使用することなく自重でニップすることにより、図4に示すように、メイン駆動ローラ8の軸方向に沿って均一なニップ圧分布が得られ、感材2の内部歪みを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像記録装置の概略的な構成を示す模式図である。
【図2】図1に示すテンションローラ21の上下位置が変動しても感材2に掛かる張力が変化しないことを説明するための図である。
【図3】本実施形態のテンションローラ21と異なる直径を有するテンションローラを用いたときに、テンションローラの上下位置に応じて感材2に掛かる張力が変化する状態を示した図である。
【図4】本実施形態において、メイン駆動ローラ8に対するメインニップローラ10のニップ圧分布を示す図である。
【図5】従来の画像記録装置の概略的な構成を示す模式図である。
【図6】従来の画像記録装置において、メイン駆動ローラ8に対するメインニップローラ10のニップ圧分布を示す図である。
【図7】従来の画像記録装置において、感材が弛んだ状態を示す図である。
【図8】マガジン内において感材を巻き取るための巻き取り芯を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…マガジン
2…感材
3…導入ローラ対
4…導入モータ
5,14…電磁クラッチ
6…可動ガイド
7…中間ローラ対
8…メイン駆動ローラ
10…メインニップローラ
12…フォトセンサ
13…メインモータ
15…露光ヘッド
16…レーザ光源
17,20…フォトセンサ

Claims (3)

  1. ロール状に巻回された感光材料を収納部から画像記録部に向けて搬送し、当該画像記録部で感光材料に画像を記録する画像記録装置であって、
    前記収納部の下流に設けられ、当該収納部から感光材料を引き出すための第1ローラ対と、
    前記第1ローラ対を回転させるモータと、
    前記第1ローラ対の下流に設けられ、前記第1ローラ対によって引き出された感光材料をさらに下流側へと搬送するための第2ローラ対と、
    前記第1ローラ対と前記第2ローラ対との間に上下動自在に配置され、その自重によって感光材料と面接触してU字部を形成すると共に、当該感光材料に張力を与えるためのテンションローラと、
    前記テンションローラの上下動方向の位置を検出する位置検出器と、
    前記第2ローラ対の下流に設けられ、前記第2ローラ対から搬送されてくる感光材料が押さえつけられる位置であって、搬送方向に対して直角な方向に長手になるように設けられた露光ヘッドと、
    光ビームを発して、前記露光ヘッド上の感光材料を搬送方向と直角方向に走査露光するレーザ光源と、
    前記露光ヘッドの下流に設けられ、前記感光材料を一定速度で搬送するためのキャプスタンローラと、
    前記キャプスタンローラによる一定速度での搬送中に、前記位置検出器からの位置検出信号によって前記テンションローラが第1の高さまで上昇したことが検出されたときには、前記第1ローラ対が所定速度で回転するように前記モータを制御して前記収納部から感光材料を引き出し、前記テンションローラが第1の高さよりも下方の第2の位置まで下降したことが検出されたときには前記第1ローラ対をフリーローラ状態にする回転制御部とを備え、
    前記テンションローラの直径と、前記第1および第2ローラ対の配置間隔とがほぼ一致しており、それによって当該第1ローラ対から当該テンションローラに向かう感光材料と、当該テンションローラから当該第2ローラ対に向かう感光材料とがほぼ面平行な状態にあるとともに、前記第1ローラ対の回転時において前記第1ローラ対と前記メイン駆動ローラとの回転速度差による前記感光材料の張力の変化が前記U字部によって吸収されることを特徴とする、画像記録装置。
  2. 前記ロール状に巻回された感光材料はその両サイドにフランジが付加されていることを特徴とする、請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記キャプスタンローラは、メイン駆動ローラとメインニップローラとを含み、
    前記メインニップローラは、外部からの強制力を受けずにその自重のみによって感光材料を前記メイン駆動ローラに押しつけることを特徴とする、請求項に記載の画像記録装置。
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