JP3406740B2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP3406740B2
JP3406740B2 JP21589795A JP21589795A JP3406740B2 JP 3406740 B2 JP3406740 B2 JP 3406740B2 JP 21589795 A JP21589795 A JP 21589795A JP 21589795 A JP21589795 A JP 21589795A JP 3406740 B2 JP3406740 B2 JP 3406740B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、平面走査型画像
出力装置に関し、特に、少なくとも長尺搬送モードと高
精度搬送モードの2種類のモードを有する画像記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の平面走査型の画像記録装置
の一例を示すものであって、フィルム供給マガジン1に
は、感材としてフィルムFを感材ローラ2に巻回してロ
ールフィルム3が形成されており、このロールフィルム
3から引き出されたフィルムFはメインローラ5とニッ
プローラ6との間に送られる。メインローラ5は図示し
ない駆動モータによって回転駆動され、ニップローラ6
との間に狭持したフィルムFを副走査方向Sに搬送す
る。この状態で原稿の画像データに基づいて、光学系7
によりメインローラ5上のフィルムFを主走査方向に走
査して、複製画像を露光するようになっている。なお、
図5中の符号8a,8b,9a,9bは搬送ローラ、符
号11は露光ヘッドを夫々示している。
【0003】このような平面走査型画像記録装置におけ
る露光工程においては、複製画像に歪みが生じないよう
にするため、非常に高いフィルムFの送り精度や複製画
像の位置精度が要求される。このため、ロールフィルム
3に負荷抵抗を与えることによって、フィルムFにバッ
クテンションを与え、このバックテンションによりフィ
ルムFとメインローラ5との密着性を高めてフィルムF
の送り精度や複製画像の位置精度を維持するようにして
いる。そして、従来、メインローラ5に対するニップロ
ーラ6の圧力(以下「ニップ圧」と称す)は固定値に定
まっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなバックテンション方式の搬送方法によっても、フ
ィルムFの斜行や蛇行が生じ、これらを完全に除去する
のは困難であった。
【0005】図6は、斜行や蛇行によりフィルムFの位
置がずれる様子を示す図であって、図6(a)はフィル
ムFが副走査方向に角度αだけ傾きながら、搬送される
斜行の状態を示し、図6(b)はメインローラ5の中心
Oに対してフィルムFの中心Pが主走査方向に±βだけ
ずれながら搬送される蛇行の様子を示している。図6
(b)における一点鎖線TはフィルムFの中心Pの軌跡
を示すものである。
【0006】これらの斜行や蛇行が生じる原因は、フィ
ルムFの材質、厚み、搬送機構のローラ間圧、フィルム
自体のカール形状、シート端面の鉛直度等が相互に作用
しているものと考えられ、特に振動等の外乱の影響によ
ってフィルムFに僅かな歪みが生じ、その歪みが上述し
た相互作用によって次第に大きくなるものと考えられて
いるが、斜行や蛇行を生じた状態でフィルムFを送る
と、複製画像のパターン形成に大きな影響を与える結果
となり、特にフィルムFが長尺であるほど斜行や蛇行の
程度が大きくなって、複製画像の精度を維持するのが困
難であった。近年、カラー画像の分野においてはますま
す高精細な画像記録が要求されており、上述のような斜
行、蛇行等の不安定な搬送に起因する記録位置ずれは到
底許容できるものではない。
【0007】したがって、送り再現性の点で高精度な搬
送を行う場合は、メインローラ5におけるニップ圧を、
長尺搬送モード時よりも高く設定し、前記弛み形成手段
によって感材を前記搬送手段と前記感材ローラとの間で
弛ませる。これによって、メインローラ5前後の外乱に
よる影響を最小限に抑えてフィルムFの歪みの発生を防
止し、ひいては斜行、蛇行を抑制していた。この場合、
図2中の一点鎖線に示したように、フィルム供給マガジ
ン1とメインローラ5との間の弛み(以下「前弛み」と
称す)が発生することになる。
【0008】一方、長尺搬送を行う場合には、フィルム
Fが一旦僅かに斜行し、これを補正しないで放置してお
くと、次第に斜行の度合いが大きくなっていくことに鑑
み、メインローラ5のニップ圧を比較的低く設定し、弛
みを設けず、感材ローラ2の軸にならわせて搬送させて
常時フィルムFの傾きを補正して、フィルムFの斜行を
最小限に抑えていた。
【0009】このように、メインローラ5のニップ圧
は、状況に応じて変化させるのが望ましいのであるが、
上述のように、従来ではニップ圧が固定されていたた
め、高精度搬送と長尺搬送の両方の場合を満足すること
が困難であった。
【0010】この発明は、上記課題に鑑み、高精度搬送
と長尺搬送のいずれのモードにも適用できる画像記録装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、感材ローラに巻回された感材を駆動モータによって
回転駆動して露光部に搬送し、当該露光部において複製
画像を記録する画像記録装置であって、前記露光部の近
傍で感材を狭持して搬送するメインローラおよびニップ
ローラと、前記感材ローラから巻出された感材を前記露
光部および前記メインローラに搬送する搬送手段と、前
記メインローラに対する前記ニップローラの押圧力の強
弱を調整するニップ圧調整手段と、前記搬送手段と前記
感材ローラとの間で感材を弛ませる弛み形成手段と、を
備える。
【0012】そして、長尺の感材を露光する長尺搬送モ
ードにおいては、前記ニップ圧調整手段によって前記ニ
ップローラの前記メインローラに対する押圧力を弱める
とともに、前記弛み形成手段を停止して感材の前記搬送
手段と前記感材ローラとの間での弛みをなくす。これに
よって、感材ローラの角度を基準にして感材の傾き角度
を絶えず修正することができ、全体的に真っ直ぐな感材
搬送を行うことができる。
【0013】一方、送り再現性の点で高精度な搬送を行
う高精度搬送モードにおいては、前記ニップ圧調整手段
によって前記ニップローラの前記メインローラに対する
押圧力を強めるとともに、前記弛み形成手段によって感
材を前記搬送手段と前記感材ローラとの間で弛ませる。
これによって、メインローラ前後の外乱による影響を最
小限に抑えて感材の歪みの発生を防止し、ひいては斜
行、蛇行を抑制できる。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の画像記録装置であって、前記ニップ圧調整手段は、前
記ニップローラの回転軸を前記メインローラ側に付勢す
るバネ部材と、前記バネ部材の支持位置を変更して張力
を変化させる張力調整機構と、を備える。これにより、
簡単な構造でニップ圧調整手段を容易に変化させること
ができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の画像記録装置であって、前記ニップ圧調整手段は、前
記バネ部材の支持位置の変化を検出する検出手段と、前
記検出手段からの信号に基づいて前記張力調整機構によ
る前記バネ部材の支持位置決定を適正に制御する制御手
段と、をさらに備える。これにより、バネ部材の支持位
置を正確に変化させることができ、高精度搬送と長尺搬
送のいずれのモードにおいてもニップ圧の調整を確実に
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
<構成>図1および図2はこの発明の一の実施形態の画
像記録装置を示す図である。なお、図1および図2では
従来の画像記録装置と同様の機能を有する要素について
は同一符号を付している。この実施形態の画像記録装置
は、図1および図2の如く、フィルム供給マガジン1内
のロールフィルム3から引き出されたフィルムFが第1
の搬送機構21および第2の搬送機構22(搬送手段)
に案内されてメインローラ5とニップローラ6との間に
送られ、この両ローラ5,6によって狭持されたフィル
ムFがメインローラ5の回転駆動によって副走査方向S
に搬送されるよう構成されている。また、露光処理され
たフィルムFを回収するために、メインローラ5の後方
に回収箱13が設置され、この回収箱13内には所定の
回転速度で回転する回収ローラ12が収納される。この
回収箱13とメインローラ5の間には、回収時にフィル
ムFを切断するカッター14が設けられている。
【0017】ここで、メインローラ5は図示しない駆動
モータによって回転駆動され、また、搬送ローラ8bは
第1の駆動モータ23によって、回収ローラ12は第2
の駆動モータ24によって夫々回転駆動される。なお、
第2の搬送機構22を構成する搬送ローラ9a,9bは
回転自在に軸支されているだけであり、モータ等の駆動
機構に連結されているわけではない。このため、露光ヘ
ッド11(露光部)におけるフィルムFの傾き角度は、
感材ローラ2からの供給角度およびメインローラ5での
搬送角度の相互作用によって規定されることになる。
【0018】また、この画像記録装置は、メインローラ
5およびフィルム供給マガジン1の間にフィルムFの弛
みを形成する第1の弛み形成手段と、メインローラ5お
よび回収箱13の間にフィルムFの弛みを形成する第2
の弛み形成手段と、を備えている。
【0019】第1の弛み形成手段は、搬送ローラ8bの
第1の駆動モータ23の回転速度をメインローラ5の回
転速度に対して一定時間だけ相対的に変化させる第1の
速度切替手段25と、速度変化された搬送ローラ8bと
メインローラ5との間の速度差によって生じたフィルム
Fの弛み量をフィードバックするための第1の弛みセン
サ25aとから構成される。第1の速度切替手段25
は、フィルムFを弛ませようとするときは、第1の弛み
センサ25aから所定の弛み量が得られた旨を確認する
まで第1の駆動モータ23の回転速度を速くするよう制
御する。
【0020】また、第2の弛み形成手段は、回収ローラ
12の第2の駆動モータ24の回転速度をメインローラ
5の回転速度に対して一定時間だけ相対的に変化させる
第2の速度切替手段26と、速度変化された回収ローラ
12とメインローラ5との間の速度差によって生じたフ
ィルムFの弛み量をフィードバックするための第2の弛
みセンサ26aとから構成される。第2の速度切替手段
26は、フィルムFを弛ませようとするときは、第2の
弛みセンサ26aから所定の弛み量が得られた旨を確認
するまで第2の駆動モータ24の回転速度を遅くするよ
う制御する。
【0021】そして、この実施形態の画像記録装置で
は、カム機構によってニップ圧のためのバネ圧を変化さ
せるニップ圧調整手段28が設けられている。このニッ
プ圧調整手段28は、図3および図4の如く、ニップロ
ーラ6をバネ31によってメインローラ5側へ付勢する
際に、バネ31の張力をカム円板32(張力調整機構)
によって変化させるものである。
【0022】バネ31は、ニップローラ6を軸支するニ
ップローラ支持板(ブラケット)33に突設された第1
のバネ支点軸34と、カム円板32の板面の周縁部近傍
に法線方向に突設された第2のバネ支点軸35との間に
張架される。ここで、ニップローラ支持板33は、その
一隅部が図示しない装置本体に支点軸O1周りに回動自
在に支持され、且つ中央部の受け孔33aでニップロー
ラ6の回転軸36の両端を回転自在に支持しており、バ
ネ31により支点軸O1を中心としてニップローラ6の
回転軸36の両端を回動方向に付勢することで両ローラ
5,6間のニップ圧を加えるものである。
【0023】カム円板32は、図示しない軸受けによっ
て回転軸37(図3および図4)を中心に回転自在に支
持されており、外周面に咬合歯が形成された歯車とされ
ている。第2のバネ支点軸35はこのカム円板32の板
面の周縁部近傍に法線方向に突設されている。また、カ
ム円板32の回転軸37には、この回転軸37とともに
回転する角度検知用カム板38が止着されており、図3
の如く、この角度検知用カム板38に形成された切欠3
9a,39bの位置を接触センサ41によって検知して
カム円板32の回転角度を検出し、その結果に基づいて
角度調整手段42(制御手段)がステッピングモータ
(DCモータでもよい)43を回転駆動させ、その動力
をギヤ44を介してカム円板32に伝えることで、バネ
31の張力を適宜制御する。
【0024】ここで、角度検知用カム板38の一方の切
欠39aは、カム円板32が回転して第2のバネ支点軸
35が第1のバネ支点軸34に最も近くなるときに接触
センサ41に対応する位置にくるよう形成されている。
また、角度検知用カム板38の他方の切欠39bは、カ
ム円板32が回転して第2のバネ支点軸35が第1のバ
ネ支点軸34に最も遠くなるときに接触センサ41に対
応する位置にくるよう形成されている。かかる接触セン
サ41および角度調整手段42での制御によって、高精
度搬送モードにおいてはバネ31が伸張することでメイ
ンローラ5のニップ圧が高く設定され、長尺搬送モード
においてはバネ31が短縮することでメインローラ5の
ニップ圧が低く設定される。
【0025】なお、第1の速度切替手段25、第2の速
度切替手段26および角度調整手段42は各モータ2
3,24,43に対する供給電源調整回路等であって、
CPU、ROM、RAMを有するマイクロコンピュータ
が使用されたメイン制御部45からの信号に基づいて制
御する。メイン制御部45は入力装置46に接続されて
おり、作業者の入力装置46でのモード切替指示によっ
て所定の信号を各速度切替手段25,26および角度調
整手段42に与えるものである。かかる制御タイミング
については後に詳述する。
【0026】<動作>上記構成の画像記録装置の動作を
説明する。作業者は、まず入力装置46でのスイッチン
グ動作によって、長尺搬送モードか高精度搬送モードか
を指定する。この信号を受けて、角度調整手段42はス
テッピングモータ43の回転を制御する。この様子を詳
述する。
【0027】A.長尺搬送モード 作業者によるパネル部でのスイッチング動作によって長
尺搬送モードが指定された場合は、まず、角度調整手段
42の制御に基づいてステッピングモータ43がギヤ4
4を介してカム円板32を回転させ、図1および図4
(a)の如く、第2のバネ支点軸35を、第1のバネ支
点軸34に対して最も近接する位置に配置する。この
際、図3の如く、角度検知用カム板38が回転軸37と
共に回転するため、接触センサ41によって一方の切欠
39aの位置を検知した時点でステッピングモータ43
の回転を停止させるようにする。そうすると、第2のバ
ネ支点軸35が第1のバネ支点軸34に最も近くなるよ
うにカム円板32を精度良く回転できる。この時点で、
バネ31による張力は比較的弱くなるため、メインロー
ラ5に対するニップ圧は高精度搬送モード時に比べて緩
く設定される。なお、長尺搬送モード時には、搬送ロー
ラ8a,8bと搬送ローラ9a,9bの間に前弛みが発
生しないようにしておくとともに、メインローラ5と回
収箱13の間に少量の後弛みを設けておく。
【0028】そして、搬送ローラ8bを回転させてロー
ルフィルム3を搬送ローラ9a,9bへ供給する。フィ
ルムFは、後弛み量をほぼ一定に保ちつつ、搬送ローラ
8a,8b,9a,9bおよびメインローラ5で形成さ
れる搬送路内を搬送される。そして、光学系7から露光
ヘッド11に向けて露光ビームが出射され、そのビーム
でフィルムFが露光される。このフィルムFは、その
後、回収箱13内の回収ローラ12に巻取られる。な
お、後弛み量は、第2の弛みセンサ26aのON/OF
F切替に基づいて第2の速度切替手段26による第2の
駆動モータ24を制御し、回収ローラ12の回転速度を
変化させて行えばよい。
【0029】このとき、メインローラ5のニップ圧が緩
いので、露光ヘッド11におけるフィルムFの傾き角度
は、主としてロールフィルム3の感材ローラ2の軸方向
に依存することになり、感材ローラ2の軸にならわせて
搬送していることから、ロールフィルム3の感材ローラ
2の軸方向が変化しない限り、フィルムFの斜行を軽減
できる。特に、フィルム供給マガジン1とメインローラ
5の間に、前弛み、すなわち感材搬送パスラインを形成
していないので、ロールフィルム3の感材ローラ2の角
度を基準にしてフィルムFの傾き角度が絶えず修正され
ることになり、全体的に真っ直ぐな感材搬送を行うこと
ができる。
【0030】B.高精度搬送モード 作業者による入力装置46でのスイッチング動作によっ
て高精度搬送モードが指示された場合は、まず、角度調
整手段42の制御に基づいてステッピングモータ43が
ギヤ44を介してカム円板32を回転させる。そして、
図2および図4(b)の如く、第2のバネ支点軸35
を、第1のバネ支点軸34に対して最も離間する位置に
配置する。この際、図3の如く、角度検知用カム板38
が回転軸37と共に回転するため、接触センサ41によ
って一方の切欠39bの位置を検知した時点でステッピ
ングモータ43の回転を停止させるようにする。そうす
ると、第2のバネ支点軸35が第1のバネ支点軸34に
最も遠くなるようにカム円板32を精度良く回転でき
る。この時点で、バネ31による張力は比較的強くなる
ため、メインローラ5に対するニップ圧は長尺搬送モー
ド時に比べて高く設定される。また、高精度搬送モード
時には、第1の速度切替手段25によって第1の駆動モ
ータ23の回転速度を一定期間だけ速くすることによっ
て、搬送ローラ8a,8bと搬送ローラ9a,9bの間
に前弛みを発生させておく。なお、メインローラ5と回
収箱13の間には、長尺搬送モード時と同様に少量の後
弛みを設けておく。
【0031】そして、搬送ローラ8bを回転させてフィ
ルムFを搬送ローラ9a,9bへ供給すると、フィルム
Fは、前弛み量および後弛み量を夫々ほぼ一定に保ちつ
つ、搬送ローラ8a,8b,9a,9bおよびメインロ
ーラ5で形成される搬送路内で、露光ヘッド11および
光学系7による露光処理を施された後、回収箱13内の
回収ローラ12に巻取られる。なお、前弛み量は、搬送
ローラ8bの駆動モータのスピードを弛みセンサのON
/OFF切替により高速/低速の切替を行うことで制御
すればよい。また、後弛み量の制御は長尺搬送モード時
と同様である。
【0032】このとき、メインローラ5に対するニップ
圧が比較的高く設定されているので、露光ヘッド11に
おけるフィルムFの傾き角度は、主としてメインローラ
5とニップローラ6による搬送動作に依存することにな
る。このように、高精度搬送において、フィルム供給マ
ガジン1の近傍でフィルムFを弛ませ、メインローラ5
の回転駆動のみによって露光ヘッド11でのフィルムF
の搬送動作を規定しているので、メインローラ5前後の
外乱による影響を最小限に抑えることができ、フィルム
Fの歪みの発生を防止することでその斜行および蛇行を
最小限に抑制することができる。
【0033】長尺搬送モードでは、露光処理終了後にお
いても、後弛み量は少量で一定な状態を保持し、フィル
ムFを搬送する。又、高精度搬送モードでは、露光スタ
ートから一定の搬送量に達するまでは、長尺搬送モード
と同様の少量で一定の後弛み量を保持しフィルムFを搬
送する。その後、回収ローラ12の回転を停止して、後
弛み量を増加させる。そして次版露光時には予め後弛み
を回収ローラ12を回転させて、後弛み量を減少させ
て、その後、回収ローラ12を停止状態にして露光す
る。さらに、フィルムFのカット時は、回収ローラ12
を停止させたままで、カット位置までメインローラ5で
フィルムFを搬送する。この後フィルムFをカッター等
で切断する。
【0034】以上のように、この実施形態では、長尺搬
送モード時には主として感材ローラ2の軸方向によって
フィルムFの傾き角度を規定し、感材ローラ2の軸にな
らわせて搬送させて、常時フィルムFの傾きを補正して
斜行を最小限に抑えることができる。特に、作業者によ
る初期感材セット時には、作業ばらつきにより感材がメ
インローラに対して傾いてセットされる場合がしばしば
起こり得るが、この際にも、短時間、短距離の搬送を実
現することで、傾き補正(収束)能力が向上する。高精
度搬送モード時には主としてメインローラ5のニップ圧
を強めて弛み形成手段によって感材を感材ローラと搬送
手段との間で弛ませる。これによって、前後の外乱の影
響を低減し送り再現性を向上させることができる。
【0035】なお、上記実施形態において、ニップ圧調
整手段28としてカム円板32でバネ31の張力を変化
させていたが、これに限るものではなく、例えばモータ
と送りネジ、またはプッシュプルソレノイド等を用いた
直線運動によってバネ31の張力を変化させてもよい。
【0036】また、上記実施形態において、カム円板3
2の回転角度を検知する手段として角度検知用カム板3
8および接触センサ41を用いていたが、これに限るも
のではなく、回転軸37の回転角度を光学的に検知する
エンコーダ等の光学検知センサであってもよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、送り再
現性の点で高精度な搬送を行う高精度搬送モードにおい
ては、ニップ圧調整手段によってニップローラのメイン
ローラに対する押圧力を強めるとともに、弛み形成手段
によって感材を搬送手段と感材ローラとの間で弛ませる
ので、メインローラ前後の外乱の影響を最小限に抑える
べく、ニップ剛性を高くすることができ、メインローラ
上での感材の歪や再現性の悪化を最小限にすることがで
きる。
【0038】一方、長尺の感材を露光する長尺搬送モー
ドにおいては、ニップ圧調整手段によってニップローラ
のメインローラに対する押圧力を弱めるとともに、弛み
形成手段を停止して感材の搬送手段と感材ローラとの間
での弛みをなくすので、感材ローラを基準に絶えず斜行
を修正しながら、全体的に真っ直ぐな感材搬送を行うこ
とができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施形態の長尺搬送モードにお
ける画像記録装置の概要を示す図である。
【図2】この発明の一の実施形態の高精度搬送モードに
おける画像記録装置の概要を示す図である。
【図3】ニップ圧調整手段を示す斜視図である。
【図4】ニップ圧調整手段の動作を示す図である。
【図5】従来の画像記録装置の概要を示す図である。
【図6】フィルムの斜行および蛇行の様子を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 フィルム供給マガジン 2 感材ローラ 3 ロールフィルム 5 メインローラ 6 ニップローラ 7 光学系 8a,8b,9a,9b 搬送ローラ 11 露光ヘッド 12 回収ローラ 13 回収箱 14 カッター 21 第1の搬送機構 22 第2の搬送機構 23 第1の駆動モータ 24 第2の駆動モータ 25 第1の速度切替手段 25a 第1の弛みセンサ 26 第2の速度切替手段 26a 第2の弛みセンサ 28 ニップ圧調整手段 31 バネ 32 カム円板 33 ニップローラ支持板 34 第1のバネ支点軸 35 第2のバネ支点軸 36 回転軸 37 回転軸 38 角度検知用カム板 39a,39b 切欠 41 接触センサ 42 角度調整手段 43 ステッピングモータ 44 ギヤ 45 メイン制御部 46 入力装置 F フィルム O1 支点軸
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 23/182 G03B 27/32 G03B 41/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感材ローラに巻回された感材を駆動モー
    タによって回転駆動して露光部に搬送し、当該露光部に
    おいて複製画像を記録する画像記録装置であって、 前記露光部の近傍で感材を狭持して搬送するメインロー
    ラおよびニップローラと、 前記感材ローラから巻出された感材を前記露光部および
    前記メインローラに搬送する搬送手段と、 前記メインローラに対する前記ニップローラの押圧力の
    強弱を調整するニップ圧調整手段と、 前記搬送手段と前記感材ローラとの間で感材を弛ませる
    弛み形成手段と、を備え、 長尺の感材を露光する長尺搬送モードにおいては、前記
    ニップ圧調整手段によって前記ニップローラの前記メイ
    ンローラに対する押圧力を弱めるとともに、前記弛み形
    成手段を停止して感材の前記搬送手段と前記感材ローラ
    との間での弛みをなくし、 送り再現性の点で高精度な搬送を行う高精度搬送モード
    においては、前記ニップ圧調整手段によって前記ニップ
    ローラの前記メインローラに対する押圧力を強めるとと
    もに、前記弛み形成手段によって感材を前記搬送手段と
    前記感材ローラとの間で弛ませることを特徴とする画像
    記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像記録装置であっ
    て、前記ニップ圧調整手段は、 前記ニップローラの回転軸を前記メインローラ側に付勢
    するバネ部材と、 前記バネ部材の支持位置を変更して張力を変化させる張
    力調整機構と、を備えることを特徴とする画像記録装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像記録装置であっ
    て、前記ニップ圧調整手段は、 前記バネ部材の支持位置の変化を検出する検出手段と、 前記検出手段からの信号に基づいて前記張力調整機構に
    よる前記バネ部材の支持位置決定を適正に制御する制御
    手段と、をさらに備えることを特徴とする画像記録装
    置。
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