JP2009155256A - フルオレン骨格を有するエポキシ化合物 - Google Patents

フルオレン骨格を有するエポキシ化合物 Download PDF

Info

Publication number
JP2009155256A
JP2009155256A JP2007334289A JP2007334289A JP2009155256A JP 2009155256 A JP2009155256 A JP 2009155256A JP 2007334289 A JP2007334289 A JP 2007334289A JP 2007334289 A JP2007334289 A JP 2007334289A JP 2009155256 A JP2009155256 A JP 2009155256A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
formula
bis
fluorene
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007334289A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5249578B2 (ja
Inventor
Shinsuke Miyauchi
信輔 宮内
Shingo Osawa
新吾 大沢
Taichi Nagashima
太一 長嶋
Shinichi Kawasaki
真一 川崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP2007334289A priority Critical patent/JP5249578B2/ja
Publication of JP2009155256A publication Critical patent/JP2009155256A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5249578B2 publication Critical patent/JP5249578B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Epoxy Resins (AREA)
  • Epoxy Compounds (AREA)

Abstract

【課題】フルオレン骨格を有していても、溶融粘度が小さく、実用性に優れた新規なフルオレン骨格含有エポキシ化合物の提供。
【解決手段】前記エポキシ化合物を、下記式で表される化合物。
Figure 2009155256

(式中、環Zは縮合多環式芳香族炭化水素環、Rはアルキル基等を示し、Rはアルキレン基を示し、Rは水素原子等を示し、Rは炭化水素基等を示し、kは0〜4の整数、mは1以上の整数、nは0又は1以上の整数、pは1以上の整数である。)
【選択図】なし

Description

本発明は、フルオレン骨格(詳細には、9,9−ビス(縮合多環式アリール)フルオレン骨格)を有する新規なエポキシ化合物に関する。
エポキシ樹脂は、一般的に、種々の硬化剤で硬化させることにより、機械的性質、耐水性、耐薬品性、耐熱性、電気的性質などに優れた硬化物を形成する。そのため、エポキシ樹脂は、接着剤、塗料、積層板、成形材料、注型材料などの幅広い分野に利用されている。従来、工業的に最も使用されているエポキシ樹脂として、ビスフェノールA型エポキシ樹脂などが知られているが、このようなエポキシ樹脂には、用途によっては、耐熱性が不十分であるなど解決すべき点もあった。
一方、ビスフェノールフルオレン(BPF)、ビスクレゾールフルオレン(BCF)、ビスフェノキシエタノールフルオレン(BPEF)などの9,9−ビスフェニルフルオレン骨格を有する化合物は、耐熱性において優れた機能を有することが知られており、このような化合物をエポキシ樹脂原料として用いることも知られている。
例えば、特許第3659533号公報(特許文献1)には、下記式(1)で表されるエポキシ樹脂が開示されている。
Figure 2009155256
(式中、Rはそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表し、Gはグリシジル基を表す。)
この文献には、基Rに関し、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が好ましい基として挙げられ、水素原子またはメチル基が特に好ましいと記載されている。そして、この文献の実施例では、9,9−ビス[4−(2−グリシジルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−(2−グリシジルオキシエトキシ)−3−メチルフェニル]フルオレンを得たことが記載されている。
また、特開2005−162785号公報(特許文献2)には、フルオレン骨格を有する化合物と、熱可塑性樹脂とで構成された樹脂組成物が開示されており、前記フルオレン骨格を有する化合物として、9,9−ビス(4−グリシジルオキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−グリシジルオキシ−3−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−グリシジルオキシエトキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−グリシジルオキシエトキシ−3−メチルフェニル)フルオレンなどのグリシジルエーテルを使用できると記載されている。
これらの文献に記載のエポキシ樹脂では、9,9−ビスフェニルフルオレン骨格を有しているため、ビスフェノールA型エポキシ樹脂などの従来のエポキシ樹脂に比べて、ある程度耐熱性などの特性を向上できる。しかし、近年の急速な技術革新に伴い、前記特性のさらなる向上が要求されている。例えば、半導体封止剤などの電子材料用途として用いられるエポキシ樹脂などには、高屈折率、高耐熱化、低粘度化などの様々な高機能な特性の向上がより一層急速に求められつつある。また、前記文献に記載のエポキシ樹脂は、高い溶融粘度を有している場合が多く、ハンドリング性の点で十分でない場合も多かった。
そこで、耐熱性などの点で、このようなフルオレン骨格を有する化合物をさらに改良した化合物も検討されている。特開2007−99741号公報(特許文献3)には、下記式で表されるフルオレン骨格を有する化合物が開示されている。
Figure 2009155256
(式中、環ZおよびZは縮合多環式炭化水素環、R1a、R1bおよびRは同一又は異なって置換基を示す。k1およびk2は同一又は異なって0〜4の整数を示し、mは0又は1以上の整数、nは1以上の整数を示す。)
そして、この文献には、上記フルオレン骨格を有する化合物[例えば、9,9−ビス(ヒドロキシ)ナフチルフルオレン類]をエポキシ樹脂原料として用いることができると記載されており、このようなエポキシ樹脂は、一部又は全部が前記式で表される化合物で構成されているジオール類と、エピクロルヒドリンとの反応生成物などが挙げられると記載されている。
なお、この文献には、エポキシ樹脂の詳細については記載されておらず、エポキシ樹脂についての具体的な検討もなされていない。
特許第3659533号公報(請求項1、段落番号[0013]、実施例) 特開2005−162785号公報(請求項1、段落番号[0043]、[0044]) 特開2007−99741号公報(請求項1、段落番号[0064]〜[0065])
従って、本発明の目的は、9,9−ビス(縮合多環式アリール)フルオレン骨格(9,9−ビス(ナフチル)フルオレン骨格など)を有し、かつ溶融粘度が低い新規なフルオレン骨格含有エポキシ化合物を提供することにある。
本発明の他の目的は、高耐熱性や低線膨張性などの優れた特性を有するとともに、ハンドリング性に優れたフルオレン骨格含有エポキシ化合物を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、高温での曲げ弾性率を低減できる新規なフルオレン骨格含有エポキシエポキシ化合物を提供することにある。
本発明者は、前記課題を達成するため、9,9−ビス(縮合多環式アリール)フルオレン骨格(9,9−ビス(ナフチル)フルオレン骨格など)を有するエポキシ化合物について、鋭意検討した結果、9,9−ビス(縮合多環式アリール)フルオレン骨格とオキシアルキレン基(オキシエチレン基、オキシプロピレン基など)とを組み合わせて有する新規なフルオレン骨格含有エポキシ化合物では、9,9−ビス(ヒドロキシ)ナフチルフルオレン類とエピクロルヒドリンとの反応生成物のようなエポキシ化合物に比べて、著しく溶融粘度を低減できること、そして、このような新規なエポキシ化合物はハンドリング性に優れ、実用性が高い9,9−ビス(縮合多環式アリール)フルオレン骨格を有するエポキシ化合物であることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の化合物は、下記式(1)で表される化合物である。
Figure 2009155256
(式中、環Zは縮合多環式芳香族炭化水素環、Rはシアノ基、ハロゲン原子又はアルキル基を示し、Rはアルキレン基を示し、Rは水素原子又はメチル基を示し、Rは炭化水素基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アルキルチオ基、シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、アラルキルチオ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基又は置換アミノ基を示し、kは0〜4の整数、mは1以上の整数、nは0又は1以上の整数、pは1以上の整数である。)
前記式(1)において、Zはナフタレン環などであってもよく、RはC2−4アルキレン基(エチレン基、プロピレン基など)であってもよく、mは1〜4程度であってもよい。
また、前記式(1)において、pは1〜3程度であってもよい。
特に、粘度低減効果を高めるという観点からは、前記式(1)において、Rは分岐C3−4アルキレン基(例えば、プロピレン基)であってもよい。
代表的な前記式(1)で表される化合物には、下記式(1A)で表される化合物が含まれる。
Figure 2009155256
(式中、n1およびn2はそれぞれ0〜3の整数を示し、n1+n2=nであり、R、R、R、R、k、m、nおよびpは前記と同じ。)
特に、前記式(1)で表される化合物は、9,9−ビス[6−(2−グリシジルオキシエトキシ)−2−ナフチル]フルオレン、9,9−ビス[6−(2−グリシジルオキシプロポキシ)−2−ナフチル]フルオレンなどの9,9−ビス(グリシジルオキシC2−4アルコキシナフチル)フルオレンであってもよい。
また、前記式(1)で表される化合物は、9,9−ビス[6−(2−グリシジルオキシプロポキシ)−2−ナフチル]フルオレンなどの9,9−ビス(グリシジルオキシ分岐C3−4アルコキシナフチル)フルオレンであってもよい。このような前記式(1)において、Rが分岐アルキレン基である化合物は、粘度低減効果が大きく、好ましい。
なお、本明細書において、化合物名などの「類」とは、「置換基を有さない」場合と「置換基を有する」場合とを含み、「置換基を有していてもよい」ことを意味する場合がある。
本発明の新規なフルオレン骨格含有エポキシ化合物は、9,9−ビス(縮合多環式アリール)フルオレン骨格とオキシアルキレン基とを組み合わせて有しているので、9,9−ビス(縮合多環式アリール)フルオレン骨格(9,9−ビス(ナフチル)フルオレン骨格など)を有し、かつ溶融粘度が低い。そのため、本発明のエポキシ化合物は、9,9−ビス(縮合多環式アリール)フルオレン骨格由来の高耐熱性や低線膨張性などの優れた特性を有するとともに、ハンドリング性に優れており、実用性も高い。また、本発明の新規なフルオレン骨格含有エポキシ化合物は、高温での曲げ弾性率を低減できる。このようなエポキシ化合物は、高温での使用にも耐えうる化合物であり、適用範囲も広い。
本発明の化合物(フルオレン骨格含有エポキシ化合物、エポキシ化合物などということがある)は、下記式(1)で表される化合物である。
Figure 2009155256
(式中、環Zは縮合多環式芳香族炭化水素環、Rは置換基を示し、Rはアルキレン基を示し、Rは水素原子又はメチル基を示し、Rは置換基を示し、kは0〜4の整数、mは1以上の整数、nは0又は1以上の整数、pは1以上の整数である。)
上記式(1)において、環Zで表される縮合多環式芳香族炭化水素環としては、縮合二環式炭化水素環(例えば、インデン環、ナフタレン環などのC8−20縮合二環式炭化水素環、好ましくはC10−16縮合二環式炭化水素環)、縮合三環式炭化水素環(例えば、アントラセン環、フェナントレン環など)などの縮合二乃至四環式炭化水素環などが挙げられる。好ましい縮合多環式芳香族炭化水素環としては、ナフタレン環、アントラセン環などが挙げられ、特にナフタレン環が好ましい。なお、フルオレンの9位に置換する2つの環Zは同一の又は異なる環であってもよく、通常、同一の環であってもよい。
なお、フルオレンの9位に置換する環Zの置換位置は、特に限定されず、例えば、フルオレンの9位に置換するナフチル基は、1−ナフチル基、2−ナフチル基などであってもよく、特に2−ナフチル基であるのが好ましい。
また、前記式(1)において、基Rで表される置換基としては、例えば、シアノ基、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子など)、炭化水素基[例えば、アルキル基、アリール基(フェニル基などのC6−10アリール基)など]などの非反応性置換基が挙げられ、特に、ハロゲン原子、シアノ基又はアルキル基(特にアルキル基)である場合が多い。アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基などのC1−6アルキル基(例えば、C1−4アルキル基、特にメチル基)などが例示できる。なお、kが複数(2以上)である場合、基Rは互いに異なっていてもよく、同一であってもよい。また、フルオレン(又はフルオレン骨格)を構成する2つのベンゼン環に置換する基Rは同一であってもよく、異なっていてもよい。また、フルオレンを構成するベンゼン環に対する基Rの結合位置(置換位置)は、特に限定されない。好ましい置換数kは、0〜1、特に0である。なお、フルオレンを構成する2つのベンゼン環において、置換数kは、互いに同一又は異なっていてもよい。
前記式(1)において、基Rで表されるアルキレン基としては、例えば、エチレン基、プロピレン基(又は1,2−プロパンジイル基)、トリメチレン基、1,2−ブタンジイル基、テトラメチレン基などのC2−6アルキレン基、好ましくはC2−4アルキレン基、さらに好ましくはC2−3アルキレン基が挙げられる。特に、これらのアルキレン基のなかでも、プロピレン基などの分岐アルキレン基(分岐C3−4アルキレン基など)は、意外にも、エチレン基などに比べて、式(1)で表される化合物の溶融粘度を低減する効果が高い。なお、mが2以上であるとき、アルキレン基は異なるアルキレン基で構成されていてもよく、通常、同一のアルキレン基で構成されていてもよい。また、2つの縮合多環式炭化水素環において、基Rは同一であっても、異なっていてもよく、通常同一であってもよい。
オキシアルキレン基(OR)の数(付加モル数)mは、1〜15(例えば、1〜12)程度の範囲から選択でき、例えば、1〜8、好ましくは1〜6、さらに好ましくは1〜4(例えば、1〜3)、特に1〜2であってもよい。なお、置換数mは、異なる環Zにおいて、同一であっても、異なっていてもよい。また、2つの環Zにおいて、オキシアルキレン基の合計(m×2)は、2〜30(例えば、2〜24)程度の範囲から選択でき、例えば、2〜16(例えば、2〜14)、好ましくは2〜12(例えば、2〜10)、さらに好ましくは2〜8(例えば、2〜6)、特に2〜4(例えば、2〜3)であってもよい。
なお、前記式(1)において、基Rは、水素原子又はメチル基であり、好ましいRは水素原子である。
環Zに置換する置換基Rとしては、例えば、アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基などのC1−20アルキル基、好ましくはC1−8アルキル基、さらに好ましくはC1−6アルキル基など)、シクロアルキル基(シクロペンチル基、シクロへキシル基などのC5−10シクロアルキル基、好ましくはC5−8シクロアルキル基、さらに好ましくはC5−6シクロアルキル基など)、アリール基[例えば、フェニル基、アルキルフェニル基(メチルフェニル基(又はトリル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基など)、ジメチルフェニル基(キシリル基)など)、ナフチル基などのC6−10アリール基、好ましくはC6−8アリール基、特にフェニル基など]、アラルキル基(ベンジル基、フェネチル基などのC6−10アリール−C1−4アルキル基など)などの炭化水素基;アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、t−ブトキシ基などのC1−20アルコキシ基、好ましくはC1−8アルコキシ基、さらに好ましくはC1−6アルコキシ基など)、シクロアルコキシ基(シクロへキシルオキシ基などのC5−10シクロアルキルオキシ基など)、アリールオキシ基(フェノキシ基などのC6−10アリールオキシ基)、アラルキルオキシ基(例えば、ベンジルオキシ基などのC6−10アリール−C1−4アルキルオキシ基)などのエーテル基(置換ヒドロキシル基);アルキルチオ基(メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、n−ブチルチオ基、t−ブチルチオ基などのC1−20アルキルチオ基、好ましくはC1−8アルキルチオ基、さらに好ましくはC1−6アルキルチオ基など)、シクロアルキルチオ基(シクロへキシルチオ基などのC5−10シクロアルキルチオ基など)、アリールチオ基(チオフェノキシ基などのC6−10アリールチオ基)、アラルキルチオ基(例えば、ベンジルチオ基などのC6−10アリール−C1−4アルキルチオ基)などのチオエーテル基(置換メルカプト基);アシル基(アセチル基などのC1−6アシル基など);アルコキシカルボニル基(メトキシカルボニル基などのC1−4アルコキシ−カルボニル基など);ヒドロキシル基;ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子など);ニトロ基;シアノ基;置換アミノ基(ジアルキルアミノ基など)などが挙げられる。
これらのうち、基Rは、炭化水素基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アシル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換アミノ基であるのが好ましく、特に、好ましい基Rは、炭化水素基[例えば、アルキル基(例えば、C1−6アルキル基)]、アルコキシ基(C1−4アルコキシ基など)、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子など)などである。
なお、同一の環Zにおいて、nが複数(2以上)である場合、基Rは互いに異なっていてもよく、同一であってもよい。また、2つの環Zにおいて、基Rは同一であってもよく、異なっていてもよい。また、好ましい置換数nは、0〜8、好ましくは0〜6(例えば、1〜5)、さらに好ましくは0〜4、特に0〜2(例えば、0〜1)であってもよい。なお、2つの環Zにおいて、置換数nは、互いに同一又は異なっていてもよい。
前記式(1)において、基Rを含む基(エポキシ基含有基などということがある)の置換数pは、1以上であればよく、例えば、1〜4、好ましくは1〜3、さらに好ましくは1〜2、特に1であってもよい。なお、置換数pは、それぞれの環Zにおいて、同一又は異なっていてもよく、通常、同一である場合が多い。なお、エポキシ基含有基の置換位置は、特に限定されず、環Zの適当な置換位置に置換していればよい。特に、エポキシ基含有基は、縮合多環式炭化水素環において、フルオレンの9位に結合した炭化水素環とは別の炭化水素環(例えば、ナフタレン環の5位、6位など)に少なくとも置換している場合が多い。
前記式(1)で表される代表的な化合物には、下記式(1A)で表される化合物(すなわち、環Zがナフタレン環である化合物)などが含まれる。
Figure 2009155256
(式中、n1およびn2はそれぞれ0〜3の整数を示し、n1+n2=nであり、R、R、R、R、k、m、nおよびpは前記と同じ。)
なお、上記式(1A)において、n1およびn2は、それぞれ、前記nに対応しており、n1は、0〜3であればよく、好ましくは0〜2、さらに好ましくは0〜1、特に0である。また、n2は、0〜3(例えば、1〜3)であればよく、好ましくは0〜2、さらに好ましくは0〜1、特に0である。なお、n1およびn2は、それぞれのナフタレン環において、同一又は異なる数であってもよく、また、異なるナフタレン環において同一又は異なる数であってもよい。また、置換基Rは、前記と同じであり、同一のナフタレン環及び異なるナフタレン環においてそれぞれ、同一又は異なる置換基であってもよい。
また、前記式(1A)において、エポキシ基含有基の置換数pは、例えば、1〜4、好ましくは1〜3、さらに好ましくは1〜2、特に1であってもよい。さらに、前記式(1A)において、エポキシ基含有基の置換位置は、特に制限されないが、フルオレンに置換するナフチル基(1又は2−ナフチル基)の置換位置などに応じて、5〜8位のいずれか(例えば、5位)であればよく、特に、2−ナフチル基(β−ナフチル基)が置換している場合には、ナフチル基の6位に少なくともエポキシ基含有基が置換している場合が多く、1−ナフチル基(α−ナフチル基)が置換している場合には、ナフチル基の5位又は8位(特に5位)に少なくともエポキシ基含有基が置換している場合が多い。
前記式(1)で表される具体的な化合物としては、9,9−ビス(グリシジルオキシアルコキシナフチル)フルオレン類、9,9−ビス(グリシジルオキシポリアルコキシナフチル)フルオレン類などの前記式(1)においてpが1である化合物;9,9−ビス(ポリグリシジルオキシアルコキシナフチル)フルオレン類、9,9−ビス(ポリグリシジルオキシポリアルコキシナフチル)フルオレン類などの前記式(1)においてpが2以上である化合物などが挙げられる。
9,9−ビス(グリシジルオキシアルコキシナフチル)フルオレン類としては、例えば、9,9−ビス(グリシジルオキシアルコキシナフチル)フルオレン[例えば、9,9−ビス[6−(2−グリシジルオキシエトキシ)−2−ナフチル]フルオレン、9,9−ビス[6−(2−グリシジルオキシプロポキシ)−2−ナフチル]フルオレン、9,9−ビス[5−(2−グリシジルオキシエトキシ)−1−ナフチル]フルオレン、9,9−ビス[5−(2−グリシジルオキシプロポキシ)−1−ナフチル]フルオレンなどの9,9−ビス(グリシジルオキシC2−4アルコキシナフチル)フルオレンなど]などが挙げられる。
9,9−ビス(グリシジルオキシポリアルコキシナフチル)フルオレン類としては、例えば、例えば、9,9−ビス(グリシジルオキシジアルコキシナフチル)フルオレン[例えば、9,9−ビス{6−[2−(2−グリシジルオキシエトキシ)エトキシ]−2−ナフチル}フルオレン、9,9−ビス{6−[2−(2−グリシジルオキシプロポキシ)プロポキシ]−2−ナフチル}フルオレン、9,9−ビス{5−[2−(2−グリシジルオキシエトキシ)エトキシ]−1−ナフチル}フルオレン、9,9−ビス{5−[2−(2−グリシジルオキシプロポキシ)プロポキシ]−1−ナフチル}フルオレンなどの9,9−ビス(グリシジルオキシジC2−4アルコキシナフチル)フルオレンなど]などの9,9−ビス(グリシジルオキシジアルコキシナフチル)フルオレン類;これらの化合物に対応し、前記式(1)においてmが3以上である化合物などが挙げられる。
9,9−ビス(ポリグリシジルオキシアルコキシナフチル)フルオレン類としては、例えば、9,9−ビス(ジ又はトリグリシジルオキシアルコキシナフチル)フルオレン[例えば、9,9−ビス[ジ(2−グリシジルオキシエトキシ)−2−ナフチル]フルオレン、9,9−ビス[ジ(2−グリシジルオキシプロポキシ)−2−ナフチル]フルオレン、9,9−ビス[ジ(2−グリシジルオキシエトキシ)−1−ナフチル]フルオレン、9,9−ビス[トリ(2−グリシジルオキシエトキシ)−2−ナフチル]フルオレンなどの9,9−ビス(ジ又はトリグリシジルオキシC2−4アルコキシナフチル)フルオレンなど]などが挙げられる。
9,9−ビス(ポリグリシジルオキシポリアルコキシナフチル)フルオレン類としては、例えば、9,9−ビス(ジ又はトリグリシジルオキシジアルコキシナフチル)フルオレン[例えば、9,9−ビス{ジ[2−(2−グリシジルオキシエトキシ)エトキシ]−2−ナフチル}フルオレン、9,9−ビス{ジ[2−(2−グリシジルオキシプロポキシ)プロポキシ]−2−ナフチル}フルオレン、9,9−ビス{トリ[2−(2−グリシジルオキシエトキシ)エトキシ]−1−ナフチル}フルオレンなどの9,9−ビス(ジ又はトリグリシジルオキシジC2−4アルコキシナフチル)フルオレンなど]などの9,9−ビス(ジ又はトリグリシジルオキシジアルコキシナフチル)フルオレン類;これらの化合物に対応し、前記式(1)においてmが3以上である化合物などが挙げられる。
これらのうち、9,9−ビス(グリシジルオキシC2−4アルコキシナフチル)フルオレンなどが好ましい。また、特に、溶融粘度の低減の点からは、前記式(1)において基Rが分岐アルキレン基(例えば、プロピレン基)である化合物、例えば、9,9−ビス(グリシジルオキシ分岐C3−4アルコキシナフチル)フルオレン{例えば、9,9−ビス[6−(2−グリシジルオキシプロポキシ)−2−ナフチル]フルオレンなど}などが好ましい。
(式(1)で表される化合物の製造方法)
前記式(1)で表される化合物は、特に限定されないが、下記式(2)で表される化合物と、下記式(3)で表される化合物とを反応させることにより製造できる。
Figure 2009155256
(式中、Rは、ハロゲン原子を示し、Z、R、R、R、R、k、m、nおよびpは前記と同じ。)
上記式(2)で表される化合物としては、前記式(1)で表される化合物に対応する化合物、例えば、9,9−ビス(ヒドロキシアルコキシナフチル)フルオレン類、9,9−ビス(ヒドロキシポリアルコキシナフチル)フルオレン類、9,9−ビス(ポリヒドロキシアルコキシナフチル)フルオレン類、9,9−ビス(ポリヒドロキシポリアルコキシナフチル)フルオレン類などの前記式(2)において環Zがナフタレン環である化合物などが挙げられる。
9,9−ビス(ヒドロキシアルコキシナフチル)フルオレン類としては、例えば、9,9−ビス(ヒドロキシアルコキシナフチル)フルオレン[例えば、9,9−ビス[6−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−ナフチル]フルオレン、9,9−ビス[6−(2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ナフチル]フルオレン、9,9−ビス[5−(2−ヒドロキシエトキシ)−1−ナフチル]フルオレン、9,9−ビス[5−(2−ヒドロキシプロポキシ)−1−ナフチル]フルオレンなどの9,9−ビス(ヒドロキシC2−4アルコキシナフチル)フルオレンなど]などが挙げられる。
9,9−ビス(ヒドロキシポリアルコキシナフチル)フルオレン類としては、例えば、例えば、9,9−ビス(ヒドロキシジアルコキシナフチル)フルオレン[例えば、9,9−ビス[6−{2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ}−2−ナフチル]フルオレン、9,9−ビス[6−{2−(2−ヒドロキシプロポキシ)プロポキシ}−2−ナフチル]フルオレン、9,9−ビス[5−{2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ}−1−ナフチル]フルオレン、9,9−ビス[5−{2−(2−ヒドロキシプロポキシ)プロポキシ}−1−ナフチル]フルオレンなどの9,9−ビス(ヒドロキシジC2−4アルコキシナフチル)フルオレンなど]などの9,9−ビス(ヒドロキシジアルコキシナフチル)フルオレン類;これらの化合物に対応し、前記式(2)においてmが3以上である化合物などが挙げられる。
9,9−ビス(ポリヒドロキシアルコキシナフチル)フルオレン類としては、例えば、9,9−ビス(ジ又はトリヒドロキシアルコキシナフチル)フルオレン[例えば、9,9−ビス[ジ(2−ヒドロキシエトキシ)−2−ナフチル]フルオレン、9,9−ビス[ジ(2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ナフチル]フルオレン、9,9−ビス[トリ(2−ヒドロキシエトキシ)−2−ナフチル]フルオレンなどの9,9−ビス(ジ又はトリヒドロキシC2−4アルコキシナフチル)フルオレンなど]などが挙げられる。
9,9−ビス(ポリヒドロキシポリアルコキシナフチル)フルオレン類としては、例えば、9,9−ビス(ジ又はトリヒドロキシジアルコキシナフチル)フルオレン[例えば、9,9−ビス[ジ{2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ}−2−ナフチル]フルオレン、9,9−ビス[ジ{2−(2−ヒドロキシプロポキシ)プロポキシ}−2−ナフチル]フルオレン、9,9−ビス[トリ{2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ}−2−ナフチル]フルオレンなどの9,9−ビス(ジ又はトリヒドロキシジC2−4アルコキシナフチル)フルオレンなど]などの9,9−ビス(ジ又はトリヒドロキシジアルコキシナフチル)フルオレン類;これらの化合物に対応し、前記式(2)においてmが3以上である化合物などが挙げられる。
前記式(2)で表される化合物は、特に限定されないが、例えば、(1)下記式(2A)で表される化合物と、基Rに対応するアルキレンオキシド又は基Rに対応するアルキレンカーボネートとを反応させる方法、(2)下記式(2B)で表される化合物と、下記式(2C)で表される化合物とを反応させる方法などにより得ることができる。
Figure 2009155256
(式中、Z、R、R、R、k、m、nおよびpは前記と同じ。)
(方法(1))
方法(1)において、前記式(2A)で表される化合物としては、前記式(2)で表される化合物に対応する化合物、例えば、9,9−ビス(ヒドロキシナフチルフェニル)フルオレン類[例えば、9,9−ビス(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)フルオレンなどの9,9−ビス(ヒドロキシナフチル)フルオレン]、9,9−ビス(ポリヒドロキシナフチルフェニル)フルオレン類[例えば、9,9−ビス(ジ又はトリヒドロキシ−2−ナフチル)フルオレンなどの9,9−ビス(ジ又はトリヒドロキシナフチル)フルオレン]などが含まれる。
なお、前記式(2A)で表される化合物は、市販品を用いてもよく、慣用の方法、例えば、酸(例えば、塩酸、硫酸などの無機酸、固体酸など)及びチオール類(メルカプトカルボン酸など)の存在下で、前記式(2B)で表される化合物(フルオレノン類)と、対応するヒドロキシナフタレン類[ナフトール類(1−ナフトール、2−ナフトールなどのナフトール;メチルナフトールなどのアルキルナフトール(例えば、C1−4アルキルナフトールなど)など)、ポリヒドロキシナフタレン類(例えば、1,3−ジヒドロキシナフタレン、1,4−ジヒドロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキシナフタレン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン、1,2,4−トリヒドロキシナフタレンなどのジ又はトリヒドロキシナフタレン類)など]とを反応させる方法などにより製造したものを用いてもよい。
原料として使用する前記式(2A)で表される化合物の純度は特に限定されないが、通常、95重量%以上であり、好ましくは99重量%以上であってもよい。
また、方法(1)において、基Rに対応するアルキレンオキシドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドなどのC2−6アルキレンオキシド、好ましくはC2−4アルキレンオキシドなどが挙げられる。基Rに対応するアルキレンカーボネートとしては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネートなどのC2−6アルキレンカーボネート、好ましくはC2−4アルキレンカーボネートなどが挙げられる。なお、アルキレンオキシド又はアルキレンカーボネートを反応させると、前記式(2A)で表される化合物のヒドロキシル基を介して(ポリ)オキシアルキレン単位を導入できる。アルキレンカーボネートを使用する場合、アルキレンカーボネートが付加したのち、脱炭酸反応が生じることにより、オキシアルキレン単位(分岐アルコキシ単位)が導入される。
方法(1)において、基Rに対応するアルキレンオキシド又は基Rに対応するアルキレンカーボネートの使用量は、付加させるアルキレンオキシド単位の数に応じて調整でき、前記式(2A)で表される化合物のヒドロキシル基1モルに対して、例えば、2〜50モル(例えば、2〜40モル)、好ましくは2〜30モル(例えば、2〜25モル)、さらに好ましくは2〜20モル(例えば、2〜15モル)程度であってもよい。
反応は、触媒の非存在下で行ってもよいが、通常、触媒の存在下で行うことができる。触媒としては、塩基触媒、酸触媒が例示でき、通常、塩基触媒を使用できる。塩基触媒としては、金属水酸化物(水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属又はアルカリ土類金属水酸化物など)、金属炭酸塩(炭酸ナトリウムなどのアルカリ金属又はアルカリ土類金属炭酸塩、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属又はアルカリ土類金属炭酸水素塩など)などの無機塩基;アミン類[例えば、第3級アミン類(トリエチルアミンなどのトリアルキルアミン、N,N−ジメチルアニリンなどの芳香族第3級アミン、1−メチルイミダゾールなどの複素環式第3級アミン)など]、カルボン酸金属塩(酢酸ナトリウム、酢酸カルシウムなどの酢酸アルカリ金属又はアルカリ土類金属塩など)などの有機塩基などが例示できる。触媒(塩基触媒)は、単独で又は2種以上組み合わせてもよい。
触媒の使用量は、触媒の種類に応じて調整でき、前記式(2A)で表される化合物1重量部に対して、例えば、0.001〜1重量部(例えば、0.003〜0.5重量部)、好ましくは0.005〜0.3重量部、さらに好ましくは0.01〜0.1重量部程度であってもよい。
反応は、溶媒中で行ってもよい。溶媒としては、特に限定されず、使用する原料に応じて選択でき、例えば、アルキレンオキシドを使用する場合には、エーテル系溶媒(ジエチルエーテルなどのジアルキルエーテル類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの環状エーテル類、アニソールなど)、ハロゲン系溶媒(塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類)、炭化水素系溶媒(ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類など)などが挙げられる。また、アルキレンカーボネートを使用する場合には、前記例示の溶媒の他、アルコール類(メタノール、エタノールなどのC1−4アルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコールなどの(ポリ)C2−3アルキレングリコールなど)などを使用してもよい。溶媒の使用量は、前記式(2A)で表される化合物1重量部に対して、例えば、1〜30重量部、好ましくは1.5〜20重量部、さらに好ましくは2〜10重量部程度であってもよい。
反応は、付加させる化合物(アルキレンオキシド、アルキレンカーボネート)などの種類に応じて、例えば、0〜170℃、好ましくは10〜150℃、さらに好ましくは20〜130℃程度で行う場合が多い。特に、アルキレンカーボネートを使用する場合、脱炭酸反応を効率よく行うため、例えば、70〜150℃、好ましくは80〜120℃程度で反応させる場合が多い。また、反応時間は、例えば、30分〜48時間、通常、1〜24時間、好ましくは2〜10時間程度である。
反応は、攪拌しながら行ってもよく、空気中又は不活性雰囲気(窒素、希ガスなど)中で行ってもよく、常圧又は加圧下で行ってもよい。また、必要に応じて、発生するガス(二酸化炭素など)を除去しながら反応を行ってもよい。
目的生成物(式(2)で表される化合物)は、反応終了後の反応混合物から、慣用の精製方法(抽出、晶析など)を利用して精製してもよい。
(方法(2))
方法(2)において、前記式(2B)で表される化合物としては、9−フルオレノンなどのフルオレンノン類が挙げられる。なお、反応に使用する式(2B)で表される化合物(フルオレノン類)の純度は、特に限定されないが、通常、95重量%以上、好ましくは99重量%以上であってもよい。
また、方法(2)において、前記式(2C)で表される化合物としては、例えば、アルキレングリコールモノ(ナフチル)エーテル類{例えば、C2−4アルキレングリコールモノナフチルエーテル[エチレングリコールモノ(2−ナフチル)エーテル、プロピレングリコールモノ(2−ナフチル)エーテルなど]など}などの前記式(2C)においてmが1であるアルコール類;ジアルキレングリコールモノ(ナフチル)エーテル類[例えば、ジC2−4アルキレングリコールモノ(ナフチル)エーテル(ジエチレングリコールモノ(2−ナフチル)エーテルなど)など]などの前記式(2C)においてmが2以上であるアルコール類などが挙げられる。
なお、前記式(2C)で表される化合物(アルコール類)の純度は、特に限定されないが、通常、95重量%以上、好ましくは97重量%以上、さらに好ましくは99重量%以上であってもよい。
反応は、触媒の存在下で行ってもよい。触媒としては、通常、酸触媒が使用できる。酸触媒としては、無機酸[硫酸、塩化水素、塩酸(5〜36重量%、好ましくは20〜36重量%程度の塩化水素の水溶液など)、リン酸など]、有機酸[スルホン酸(メタンスルホン酸などのアルカンスルホン酸など)など]などが挙げられる。前記硫酸には、希硫酸(例えば、30〜90重量%程度の硫酸)、濃硫酸(例えば、濃度90重量%以上の硫酸)、発煙硫酸などが含まれ、反応系において硫酸に転化可能であれば、硫酸前駆体として、三酸化硫黄を使用してもよい。また、固体酸(陽イオン交換樹脂など)を使用してもよい。酸触媒は、単独で又は2種以上組み合わせてもよい。
また、酸触媒に加えて、助触媒としてのチオール類を併用してもよい。チオール類としては、助触媒として機能する慣用のチオール類、例えば、メルカプトカルボン酸(メルカプト酢酸、β−メルカプトプロピオン酸、α−メルカプトプロピオン酸、チオグリコール酸、メルカプトコハク酸、メルカプト安息香酸など)、チオカルボン酸(チオ酢酸、チオシュウ酸など)、アルキルメルカプタン(メチルメルカプタン、エチルメルカプタン、プロピルメルカプタン、イソプロピルメルカプタン、n−ブチルメルカプタン、ドデシルメルカプタンなどのC1−16アルキルメルカプタン(特にC1−4アルキルメルカプタン)など)、アラルキルメルカプタン(ベンジルメルカプタンなど)又はこれらの塩などが挙げられる。塩としては、例えば、アルカリ金属塩(ナトリウム塩など)が例示できる。これらのチオール類のうち、メルカプトC2−6カルボン酸(例えば、β−メルカプトプロピオン酸)が好ましい。チオール類は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
なお、反応(液相反応)は、反応溶媒、例えば、芳香族系溶媒(ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、アニソールなど)、エーテル系溶媒(ジエチルエーテルなどのジアルキルエーテル類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの環状エーテル類など)、ハロゲン系溶媒(塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類など)などの反応に不活性な溶媒の存在下で行ってもよい。
反応温度は、特に限定されないが、例えば、20〜200℃、好ましくは40〜180℃、さらに好ましくは50〜150℃程度であってもよい。また、反応時間は、原料の種類、反応温度や溶媒中の濃度などに応じて調整でき、例えば、30分〜48時間、通常、1〜24時間、好ましくは1〜10時間程度であってもよい。
また、反応は、攪拌しながら行ってもよく、空気中又は不活性雰囲気(窒素、希ガスなど)中で行ってもよく、常圧又は加圧下で行ってもよい。また、反応は、脱水しながら行ってもよい。
目的生成物(式(2)で表される化合物)は、反応終了後の反応混合物から、慣用の精製方法(抽出、晶析など)を利用して精製してもよい。
以上のようにして、前記式(2)で表される化合物が得られる。なお、反応により得られる前記式(2)で表される化合物(又は前記式(3)で表される化合物との反応に供する化合物)は、単一の化合物であってもよいが、前記式(2)で表される化合物を複数含む混合物であってもよい。例えば、前記式(2)で表される化合物は、前記式(2)においてmが1である化合物と、前記式(2)においてmが2以上(例えば、2)である化合物との混合物であってもよい。このような混合物において、単一化合物の割合は、例えば、70重量%以上(例えば、75〜99.9重量%)、好ましくは80重量%以上(例えば、85〜99.7重量%)、さらに好ましくは90重量%以上(例えば、95〜99.5重量%程度)であってもよい。
前記式(3)で表される化合物において、基Rで表されるハロゲン原子としては、例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、塩素原子、臭素原子(特に塩素原子)が好ましい。具体的な式(3)で表される化合物には、エピハロヒドリン[又はハロメチルオキシラン、例えば、エピクロロヒドリン(クロロメチルオキシラン)、エピブロモヒドリン(ブロモメチルオキシラン)など]、1−ハロメチル−2−メチルオキシラン(1−クロロメチル−2−メチルオキシランなど)などが挙げられる。
前記式(2)で表される化合物との反応において、前記式(3)で表される化合物の割合は、前記式(2)で表される化合物のヒドロキシル基1モルに対して、例えば、2〜30モル、好ましくは2.1〜25モル、さらに好ましくは2.5〜20モル、特に3〜15モル(例えば、3〜10モル)程度であってもよい。
反応(前記式(2)で表される化合物と式(3)で表される化合物との反応)では、適宜、触媒を使用してもよい。触媒としては、塩基(塩基触媒)、例えば、金属炭酸塩(炭酸ナトリウムなどのアルカリ金属又はアルカリ土類金属炭酸塩、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属又はアルカリ土類金属炭酸水素塩など)、カルボン酸金属塩(酢酸ナトリウム、酢酸カルシウムなどの酢酸アルカリ金属又はアルカリ土類金属塩など)、金属水酸化物(水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウムなどのアルカリ土類金属水酸化物など)、アンモニアなどの無機塩基;アミン類[例えば、第3級アミン類(トリエチルアミン、トリイソプロピルアミン、トリブチルアミンなどのトリアルキルアミン、ベンジルジメチルアミンなどのベンジルジアルキルアミン、N,N−ジメチルアニリンなどの芳香族第3級アミン、ピリジンなどの複素環式第3級アミン)など]、塩基性イオン交換樹脂(例えば、第4級アンモニウム塩基を有する強塩基性陰イオン交換樹脂など)などの有機塩基などが例示できる。塩基は単独で又は2種以上組み合わせてもよい。
触媒(例えば、塩基触媒)の使用量は、触媒の種類にもよるが、例えば、前記式(2)で表される化合物1モルに対して、例えば、0.01〜10モル、好ましくは0.05〜5モル、さらに好ましくは0.1〜3モル程度であってもよい。
また、反応は、相間移動触媒の存在下で行ってもよい。相間移動触媒としては、例えば、アンモニウム塩[例えば、テトラアルキルアンモニウム塩(例えば、テトラメチルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムブロマイド、メチルトリオクチルアンモニウムクロライド、メチルトリデシルアンモニウムクロライドなどのテトラC1−20アルキルアンモニウムハライドなど)、アラルキルトリアルキルアンモニウム塩(例えば、ベンジルトリメチルアンモニウムクロライドなどのベンジルトリC1−4アルキルアンモニウムハライドなど)など]などが挙げられる。相間移動触媒は単独で又は2種以上組み合わせてもよい。
相間移動触媒の使用量は、例えば、前記式(2)で表される化合物および前記式(3)で表される化合物の総量100重量部に対して、例えば、0.1〜20重量部、好ましくは0.2〜10重量部(例えば、0.3〜8重量部)、さらに好ましくは0.5〜5重量部(例えば、1〜5重量部)程度であってもよい。
反応は、無溶媒中で行ってもよく、溶媒中で行ってもよい。溶媒(有機溶媒)としては、炭化水素類(ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類など)、ハロゲン化炭化水素類(塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素など)、エーテル系溶媒(ジエチルエーテルなどのジアルキルエーテル類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの環状エーテル類、アニソールなど)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなどのジアルキルケトン類など)などが挙げられる。溶媒は、単独で又は2種以上組み合わせてもよい。なお、前記触媒が液体である場合、前記触媒を溶媒として使用してもよい。
反応温度や反応時間は、使用する原料の種類に応じて適宜選択できる。反応温度は、例えば、30〜120℃、好ましくは35〜100℃、さらに好ましくは40〜70℃程度であってもよい。また、反応時間は、例えば、30分〜48時間、通常、1〜36時間、好ましくは2〜24時間程度であってもよい。
反応は、還流しながら行ってもよく、副生成分を除去しながら行ってもよい。また、反応は、攪拌しながら行ってもよく、空気中又は不活性雰囲気(窒素、希ガスなど)中で行ってもよく、常圧、加圧下又は減圧下で行ってもよい。特に、減圧下で反応させると、着色を低減したり、反応時間を短縮できる。
なお、生成した化合物(前記式(1)で表される化合物)は、慣用の方法、例えば、濾過、濃縮、抽出、晶析、再結晶、カラムクロマトグラフィーなどの分離手段や、これらを組み合わせた分離手段により分離精製してもよい。
なお、反応により得られる化合物は、前記式(1)で表される化合物の単一化合物であってもよく、前記式(1)で表される化合物を複数含む混合物であってもよい。例えば、前記式(1)で表される化合物は、前記式(1)においてmが1である化合物と、前記式(1)においてmが2以上(例えば、2)である化合物との混合物であってもよい。このような混合物において、前記式(1)で表される化合物のうち、単一化合物の割合は、例えば、60重量%以上(例えば、62〜99.9重量%)、好ましくは65重量%以上(例えば、67〜99.5重量%)、さらに好ましくは70重量%以上(例えば、72〜99重量%)であってもよい。
また、反応により生成した化合物には、生成物としての特性を害しない範囲であれば、前記式(1)で表される化合物の範疇に属さない化合物[例えば、前記式(1)において、2つのmが0である化合物;前記式(1)において、一方のmが0で、他方のmが1以上である化合物;前記式(2)で表される化合物1モルに対して1モルの前記式(3)で表される化合物が付加(反応)した化合物など]を含んでいてもよい。このような混合物において、混合物全体に対する前記式(1)で表される化合物の割合は、例えば、65重量%以上(例えば、68〜99.9重量%)、好ましくは70重量%以上(例えば、75〜99.7重量%)、さらに好ましくは80〜99.5重量%程度であってもよい。
[式(1)で表される化合物の特性およびその用途]
本発明の化合物(前記式(1)で表される化合物又は前記方法により得られる化合物)は、フルオレン骨格(詳細には9,9−ビス(縮合多環式アリール)フルオレン骨格)を有しており、高耐熱性、高屈折率、低線膨張性などの前記フルオレン骨格特有の特性を有している。しかも、このようなフルオレン骨格を有しているにもかかわらず、溶融粘度が小さい。そのため、本発明の化合物は、エポキシ化合物(エポキシ樹脂)としてのハンドリング性に優れている。例えば、本発明の化合物の150℃における溶融粘度(回転数900rpm)は、例えば、10〜1500mPa・s(例えば、20〜1000mPa・s)、好ましくは30〜800mPa・s(例えば、40〜700mPa・s)、さらに好ましくは50〜600mPa・s(例えば、60〜50mPa・s)程度であってもよい。
特に、本発明の化合物のなかでも、前記式(1)において基Rがプロピレン基などの分岐アルキレン基である化合物の150℃における溶融粘度(回転数900rpm)は、例えば、10〜500mPa・s(例えば、15〜400mPa・s)、好ましくは20〜300mPa・s(例えば、25〜250mPa・s)、さらに好ましくは30〜200mPa・s(例えば、40〜150mPa・s)程度であってもよく、通常40〜300mPa・s程度であってもよい。
なお、上記溶融粘度は、コーン・プレート(コーン&プレート)型の溶融粘度計(コーン3など)により測定された値である。
なお、本発明の化合物のエポキシ当量は、例えば、400〜1500g/eq、好ましくは410〜1200g/eq、さらに好ましくは420〜1000g/eq程度であってもよい。
本発明の化合物は、前記のように、高耐熱性などの特性を有し、ハンドリング性にも優れており、熱硬化性樹脂原料、添加剤(硬化剤など)などとして利用できる。例えば、本発明の化合物は、そのままエポキシ樹脂として用いてもよく、エポキシ(メタ)アクリレートなどの熱硬化性樹脂原料として用いてもよい。なお、このような種々の用途において、前記化合物は、式(1)で表される化合物のみならず、式(1)で表される化合物の多量体(二量体、三量体など)であってもよい。また、前記式(1)で表される化合物と、前記多量体との混合物であってもよい。このような多量体の割合は、前記式(1)で表される化合物100重量部に対して、例えば、0〜20重量部、好ましくは0.1〜15重量部、さらに好ましくは0.3〜10重量部(例えば、0.5〜8重量部)程度であってもよい。
前記エポキシ樹脂は、通常、硬化剤などを含むエポキシ樹脂組成物を構成してもよい。
エポキシ樹脂組成物において、エポキシ樹脂(エポキシ樹脂成分)は、前記化合物のみで構成してもよく、他のエポキシ樹脂と組み合わせてもよい。他のエポキシ樹脂としては、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂、例えば、ビスフェノール型エポキシ樹脂(ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂など)、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン変性フェノール(又はクレゾール)ノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、トリフェノールアルカン型エポキシ樹脂(トリフェノールメタン型エポキシ樹脂など)、フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、複素環型エポキシ樹脂(キサンテン単位を含むエポキシ樹脂を含む)、スチルベン型エポキシ樹脂、縮合環芳香族炭化水素変性エポキシ樹脂(1,6−ビス(グリシジルオキシ)ナフタレン、ビス(2,7−ビス(グリシジルオキシ)ナフタレン)アルカンなどのナフタレン環含有エポキシ樹脂など)、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、フルオレン骨格を有する他のエポキシ樹脂[例えば、9,9−ビス(グリシジルオキシフェニル)フルオレン類、9,9−ビス[(2−グリシジルオキシ(ポリ)エトキシ)フェニル]フルオレン類など]などが挙げられる。これらの他のエポキシ樹脂は、単独で又は2種以上組み合わせてもよい。
他のエポキシ樹脂を使用する場合、エポキシ樹脂成分全体に対する前記化合物の割合は、例えば、50〜99重量%、好ましくは60〜98重量%、さらに好ましくは70〜95重量%程度であってもよい。
なお、エポキシ樹脂組成物は、必要に応じて、希釈剤、硬化剤、硬化促進剤などを含んでいてもよい。
希釈剤としては、反応性希釈剤、非反応性希釈剤(溶媒)などが含まれる。
反応性希釈剤としては、単官能性エポキシ基含有化合物(例えば、2−エチルへキシルグリシジルエーテルなどのアルキルグリシジルエーテル類、アリルグリシジルエーテルなどのアルケニルグリシジルエーテル類、フェニルグリシジルエーテル、p−t−ブチルフェニルグリシジルエーテルなどのアリールグリシジルエーテル類、フェノールのアルキレンオキシド付加体のグリシジルエーテル、これらの化合物に対応するアルキレンオキシド付加体のグリシジルエーテル類などのグリシジルエーテル類;オクチレンオキサイド、スチレンオキサイド、4−ビニルシクロヘキセンモノオキサイド、などのアルケンオキシド類など)、多官能性エポキシ化合物[例えば、ジグリシジルエーテル、ポリオールポリグリシジルエーテル(ブタンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルアルカンジオールジグリシジルエーテル類、トリメチロールプロパンジ乃至トリグリシジルエーテル、グリセリンジ乃至トリグリシジルエーテル、ポリグリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテルなど)、ジグリシジルアニリン、シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル、アルキレンジグリシジルエーテル、シクロアルケンオキシド類(例えば、ビニルシクロヘキセンジオキサイド、メチル化ビニルシクロヘキセンジオキサイドなど)などの低粘度のエポキシ化合物など]などが挙げられる。これらの反応性希釈剤は、単独で又は2種以上組み合わせてもよい。
エポキシ樹脂組成物において、反応性希釈剤の割合は、エポキシ樹脂(他のエポキシ樹脂を使用する場合には、前記化合物との総量、以下同じ)100重量部に対して、例えば、1〜1000重量部、好ましくは5〜500重量部、さらに好ましくは10〜200重量部程度であってもよい。
溶剤(又は溶媒)としては、例えば、メタノール、エタノールなどのアルコール類;テトラヒドロフランなどのエーテル類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルなどのグリコールエーテル類;メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのアルキレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸メチル、乳酸エチルなどのエステル類などが挙げられる。これらの溶剤は単独で又は2種以上組み合わせて使用してもよい。
溶媒の使用量(添加量)は、例えば、エポキシ樹脂100重量部に対して、0〜500重量部の範囲から選択でき、例えば、10〜400重量部、好ましくは20〜300重量部、さらに好ましくは30〜200重量部程度であってもよい。
硬化剤としては、例えば、アミン系硬化剤[特に、第1級アミン、例えば、鎖状脂肪族アミン(例えば、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどの鎖状脂肪族ポリアミン類)など、環状脂肪族アミン(例えば、メンセンジアミン、イソホロンジアミン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5.5)ウンデカンなどの単環式脂肪族ポリアミン;ノルボルナンジアミンなどの架橋環式ポリアミンなど)、芳香脂肪族ポリアミン(例えば、キシリレンジアミンなど)、芳香族アミン(例えば、メタフェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタンなど)など]、ポリアミノアミド系硬化剤、酸無水物系硬化剤(例えば、ドデセニル無水コハク酸、ポリアジピン酸無水物などの脂肪族系酸無水物;テトラヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、無水メチルハイミック酸、メチルシクロヘキセンジカルボン酸無水物などの脂環族系酸無水物;無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物などの芳香族系酸無水物)、フェノール樹脂系硬化剤(例えば、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂などのノボラック樹脂)などが挙げられる。これらの硬化剤は単独で又は2種以上組み合わせてもよい。
エポキシ樹脂組成物において、硬化剤の割合は、エポキシ樹脂100重量部に対して、0.1〜600重量部、好ましくは1〜500重量部、さらに好ましくは10〜400重量部程度であってもよい。また、特に、硬化剤の割合は、エポキシ樹脂のエポキシ基1当量に対して、硬化剤の官能基が0.1〜4.0当量、好ましくは、0.3〜2.0当量、さらに好ましくは、0.5〜1.5当量となるように、両成分の割合を調整してもよい。
また、硬化促進剤としては、例えば、アミン類[例えば、第3級アミン類(例えば、トリエチルアミン、ベンジルジメチルアミン、トリエタノールアミン、ジメチルアミノエタノール、トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデセン−1など)、イミダゾール類(例えば、2−メチルイミダゾールなどのアルキルイミダゾール;2−フェニルイミダゾールなどのアリールイミダゾールなど)およびその誘導体(例えば、フェノール塩、フェノールノボラック塩、炭酸塩、ギ酸塩などの塩)など]、アルカリ金属又はアルカリ土類金属アルコキシド、ホスフィン類、アミド化合物(ダイマー酸ポリアミドなど)、ルイス酸錯体化合物(3フッ化ホウ素・エチルアミン錯体など)、硫黄化合物[ポリサルファイド、メルカプタン化合物(チオール化合物)など]、ホウ素化合物(フェニルジクロロボランなど)、縮合性有機金属化合物(有機チタン化合物、有機アルミニウム化合物など)などが挙げられる。硬化促進剤は、単独で又は2種以上組み合わせてもよい。
硬化促進剤の割合(添加量)は、エポキシ樹脂100重量部に対して、例えば、0.01〜30重量部、好ましくは0.05〜20重量部、さらに好ましくは0.1〜10重量部程度であってもよい。
また、エポキシ樹脂組成物は、慣用の添加剤、例えば、着色剤、安定剤(熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤など)、充填剤、帯電防止剤、難燃剤、難燃助剤などを含んでいてもよい。添加剤は、単独で又は2種以上組み合わせて使用してもよい。
本発明の化合物は、耐熱性などの優れた特性を有しつつ、低溶融粘度であるため、ハンドリング性が高い。そのため、本発明の化合物は、エポキシ樹脂、熱又は光硬化性樹脂原料(エポキシ(メタ)アクリレート原料、ノボラック樹脂原料など)、感光性樹脂原料(例えば、特許第2878486号公報などに記載のアルカリ可溶性樹脂原料)などとして用いると、高耐熱性や硬化性をエポキシ樹脂又は熱又は光硬化性樹脂(又はその硬化物)に付与でき、極めて有用である。
また、硬化剤などとして用いることもでき、組み合わせる熱硬化性樹脂(又はその硬化物)に優れた耐熱性などを付与できる。
さらに、本発明の化合物を用いた熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂など)の硬化物は、高温における曲げ弾性が低いという特性を有しており、有用性が高い。例えば、本発明の化合物(又はその硬化物)を、高温において水蒸気などのガスが発生する用途(半導体封止剤用途など)において使用しても、前記ガスを排出しやすくできるなどの利点がある。
このような本発明の化合物(又は本発明の化合物を用いて得られる硬化物)は、具体的には、電子部品の層間の絶縁材、プリント基板用のソルダーレジスト、カバーレイなどのレジスト材料、半導体封止材料として有用である他、カラーフィルター、印刷インキ、封止剤(半導体封止剤など)、塗料、コーティング剤、接着剤などのあらゆる電気・電子材料として有用である。また、成型材料、接着剤、複合材料、塗料などの分野にも用いることができる。
また、ノボラック樹脂などの熱硬化性樹脂は、例えば、硬化剤[例えば、エポキシ樹脂用硬化剤(半導体封止用エポキシ樹脂用硬化剤など)など]、接着剤、塗料(下塗塗料など)、ゴム配合剤、結合剤(砥石用、研磨紙用、摩擦材用などの結合剤)、積層材料(又は積層品、例えば、銅張積層板、積層管、積層棒など)、感熱材料(感熱紙用材料など)、カーボン材料、絶縁材料、発泡体、感圧材料(感圧紙用材料など)、シェルモールド、各種樹脂材料(ノボラック型エポキシ樹脂の原料、樹脂バインダーなど)、成形体(電気・電子部品用成形体、薄膜など)、基板又は回路形成材料(半導体製造用レジスト、プリント配線板、透明基板など)、画像形成材料(印刷版材,レリーフ像など)、レジスト(半導体製造用レジストなど)の下層膜(ハードマスク)などの種々の用途に適用可能である。
さらに、エポキシ(メタ)アクリレート系樹脂などの光硬化性樹脂は、インク材料、発光材料(例えば、有機EL用発光材料など)、有機半導体、黒鉛化前駆体、ガス分離膜(例えば、COガス分離膜など)、コート剤(例えば、LED(発光ダイオード)用素子のコート剤などの光学用オーバーコート剤又はハードコート剤など)、レンズ[ピックアップレンズ(例えば、DVD(デジタル・バーサタイル・ディスク)用ピックアップレンズなど)、マイクロレンズ(例えば、液晶プロジェクター用マイクロレンズなど)、眼鏡レンズなど]、偏光膜(例えば、液晶ディスプレイ用偏光膜など)、反射防止フィルム(又は反射防止膜、例えば、表示デバイス用反射防止フィルムなど)、タッチパネル用フィルム、フレキシブル基板用フィルム、ディスプレイ用フィルム[例えば、PDP(プラズマディスプレイ)、LCD(液晶ディスプレイ)、VFD(真空蛍光ディスプレイ)、SED(表面伝導型電子放出素子ディスプレイ)、FED(電界放出ディスプレイ)、NED(ナノ・エミッシブ・ディスプレイ)、ブラウン管、電子ペーパーなどのディスプレイ(特に薄型ディスプレイ)用フィルム(フィルタ、保護フィルムなど)など]、燃料電池用膜、光ファイバー、光導波路、ホログラムなどに好適に使用できる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
なお、実施例において、各種測定は以下のようにして行った。
(HPLC)
東ソー(株)製、逆相カラム(ODS−80TM)を使用し、254nmにて、水/アセトニトリル(重量比)=30/70で30分、その後、水/アセトニトリル(重量比)=0/100で30分測定した。
(NMR)
H−NMRスペクトルは、内標準としてテトラメチルシランを用い、溶媒としてCDClを用いて、JEOL GTX−400分光計によって記録した。
(溶融粘度)
ICI粘度計(コーン&プレート型、ブルックフィールド社製粘度計 CAP2000+H)を用い、コーン3にて900rpmで150℃まで加温して測定した。
(エポキシ当量)
自動滴定装置(三菱化学(株)製 GT−100)を用いて、過塩素酸溶液(酢酸性)にて滴定した。
(FD−MS)
電界脱離式マススペクトル(日本電子製JMS−700)にて、加速電圧8kV、対抗電圧2kV、エミッタ電流0−40mAにて測定した。
(合成例1)
10Lのセパラブルフラスコに、9,9−ビス(6−ヒドロキシ−2−ナフチル)フルオレン(BNF、大阪ガスケミカル(株)製)450g(1.0mol)、エチレンカーボネート881g(10mol)および溶媒としてのジエチレングリコール1500g(17mol)を入れ、触媒として1−メチルイミダゾール(和光純薬工業(株)製)10gを添加した後に、100℃に加熱して5時間反応させた。反応終了後、イソプロピルアルコール5000mlを加えて10℃まで冷却することにより、白色粉末61gを得た。得られた白色粉末を分析した結果、HPLCによる純度95.7%で原料として用いたBNF1モルに対して2モルのオキシエチレン基(エトキシ基)が付加した目的化合物(下記式で表される化合物、FD−MSにより測定された分子量=530(ピーク)、BNF−EOという)が得られた。
Figure 2009155256
H−NMR(CDCl,δ):3.8ppm(t,4H),4.0−4.2ppm(t,6H),7.0−7.7ppm(m,18H)、7.9ppm(d、2H)。
(合成例2)
合成例1において、エチレンカーボネート881gに代えて、プロピレンカーボネート1029gを用いた以外は合成例1と同様に合成した結果、白色粉末420gを得た。得られた白色粉末を分析した結果、HPLCによる純度86.3%で原料として用いたBNF1モルに対して2モルのオキシプロピレン基(プロポキシ基)が付加した目的化合物(下記式で表される化合物、BNF−POという)が得られた(BNF1モルに対して3モルのオキシプロピレン基が付加した化合物が8.7%、BNF1モルに対して1モルのオキシプロピレン基が付加した化合物が4.3%)。
Figure 2009155256
H−NMR(CDCl,δ):1.2ppm(d、6H)、3.8―4.2ppm(t,7H),7.1−7.7ppm(m,18H)、7.9ppm(d、2H)。
(実施例1)
ディーンスタークおよび還流管を取り付けた300mlのセパラブルフラスコに、合成例1で得られた化合物62.4g(0.12mol)、クロロメチルオキシラン(特級、キシダ化学(株)製)89.2g(0.9mol)、塩化テトラメチルアンモニウム(特級、関東化学(株)製)2.0gを添加し、60℃で1時間、加熱溶解させた。その後、フレーク状の水酸化ナトリウム(特級、双葉化学(株)製)5gを、温度が60℃以下(45〜55℃)を保つように少量ずつ100分以内に投入した。
反応中、生成した水はクロロメチルオキシランとともに、共沸により系外に排出し、クロロメチルオキシランは系内に戻した。水酸化ナトリウム投入後5時間、温度を60℃以下(45〜55℃)に保持しつつ加熱攪拌した結果、HPLCにて原料であるBNF−EOの消失を確認した。その後、200mlの水を添加し、反応を終了させた。さらに反応時に生成した塩化ナトリウムとともに水層を廃棄し、有機層を1Lのナス型フラスコに移し、エバポレーターにて130℃加熱条件でクロロメチルオキシランを濃縮除去し、淡黄色の粘稠物を得た。
引き続き、メチルイソブチルケトン(関東化学(株)製)を投入し70℃に加熱して溶解させた後に1Lのセパラブルフラスコに移して85℃まで昇温し、30%水酸化ナトリウム水溶液を12g投入し、85℃以下(80〜85℃)を保ちながら1時間攪拌させた。その後、水を200ml添加して反応を終了させるとともに、生成した塩化ナトリウムを取り除くために水洗を行った。さらに、イオン交換水200gを投入し、水層を廃棄した。この操作をpHが中性(pH7)になるまで、5回繰り返した。得られたものをナス型フラスコに移し、エバポレーターにて80℃以下(60〜80℃)でメチルイソブチルケトンを除去した。その後、乾燥機内にて90℃で5時間乾燥し、黄色透明な粘稠物を79.0g得た。この粘稠物の収率は57%であった。
得られた粘稠物のHPLC純度は、BNF−EOにクロロメチルオキシランが1つ付加した化合物が4.9%、2個付加した目的物が85.2%(下記式)、2量体(下記式で表される化合物の2量体)が4.9%であった。そして、得られた粘稠物の150℃における溶融粘度は431mPa・s、エポキシ当量は420g/eqであった。
Figure 2009155256
H−NMR(CDCl,δ):2.5―2.8ppm(d、4H)、3.1ppm(t,2H),3.3−3.4ppm(d、2H)、3.7−4.0ppm(m、6H),4.1ppm(t、4H)、7.1−7.7ppm(m,18H)、7.9ppm(d、2H)
FD−MSにより測定された分子量=649。
(実施例2)
実施例1において、合成例1で得られた化合物62.4gに代えて、合成例2で得られた化合物65.5g(0.12モル)を用いたこと以外は、実施例1と同様に反応させた結果、反応開始後14時間で原料の消失を確認し、淡黄色粘稠物を42.4g得た。この粘稠物の収率は54.0%であった。
得られた粘稠物のHPLC純度は、BNF−POにクロロメチルオキシランが1つ付加した化合物が9.5%、2個付加した目的物(下記式)が73.1%、2量体(下記式で表される化合物の2量体)が14.8%であった。そして、得られた粘稠物の150℃における溶融粘度は101mPa・s、エポキシ当量は439.1g/eqであった。
Figure 2009155256
(比較例1)
9,9−ビス[2−(6−ヒドロキシナフチル)]フルオレン(BNF、大阪ガスケミカル(株)製)54g(0.12モル)をクロロメチルオキシラン(特級、キシダ化学(株)製)88g(0.96モル)に溶解し、さらにベンジルトリエチルアンモニウムクロライド(特級、関東化学(株)製)2.0gを加え、60℃にて1時間攪拌した。次に、減圧下(650mmHg)、45℃にて40%水酸化ナトリウム水溶液30gを1.5時間かけて滴下した。その間、生成する水をクロロメチルオキシランとの共沸により系外に除き、留出したクロロメチルオキシランは系内に戻した。滴下終了後、さらに3時間反応を継続した。その後、濾過により生成した塩を取り除き、さらに水洗した後、クロロメチルオキシランを固形分が50%になるまで留去し、メタノールを300g添加した。析出した結晶を濾別、乾燥し、白色粉末が得られた。
得られた白色粉末のHPLC純度は、BNFにクロロメチルオキシランが2個付加した目的物(下記式)が90.1%であった。
得られた白色粉末の180℃における溶融粘度は2890mPa・sと非常に粘度が高く、ハンドリング性に劣ることがわかった。なお、150℃では溶融しなかったため、粘度は測定できなかった。また、エポキシ当量は299g/eqであった。
Figure 2009155256

Claims (7)

  1. 下記式(1)で表される化合物。
    Figure 2009155256
    (式中、環Zは縮合多環式芳香族炭化水素環、Rはシアノ基、ハロゲン原子又はアルキル基を示し、Rはアルキレン基を示し、Rは水素原子又はメチル基を示し、Rは炭化水素基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アルキルチオ基、シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、アラルキルチオ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基又は置換アミノ基を示し、kは0〜4の整数、mは1以上の整数、nは0又は1以上の整数、pは1以上の整数である。)
  2. 式(1)において、Zがナフタレン環であり、RがC2−4アルキレン基であり、mが1〜4である請求項1記載の化合物。
  3. 式(1)において、pが1〜3である請求項1記載の化合物。
  4. 式(1)において、Rが分岐C3−4アルキレン基である請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
  5. 下記式(1A)で表される化合物である請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
    Figure 2009155256
    (式中、n1およびn2はそれぞれ0〜3の整数を示し、n1+n2=nであり、R、R、R、R、k、m、nおよびpは前記と同じ。)
  6. 9,9−ビス(グリシジルオキシC2−4アルコキシナフチル)フルオレンである請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
  7. 9,9−ビス(グリシジルオキシ分岐C3−4アルコキシナフチル)フルオレンである請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
JP2007334289A 2007-12-26 2007-12-26 フルオレン骨格を有するエポキシ化合物 Active JP5249578B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007334289A JP5249578B2 (ja) 2007-12-26 2007-12-26 フルオレン骨格を有するエポキシ化合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007334289A JP5249578B2 (ja) 2007-12-26 2007-12-26 フルオレン骨格を有するエポキシ化合物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009155256A true JP2009155256A (ja) 2009-07-16
JP5249578B2 JP5249578B2 (ja) 2013-07-31

Family

ID=40959650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007334289A Active JP5249578B2 (ja) 2007-12-26 2007-12-26 フルオレン骨格を有するエポキシ化合物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5249578B2 (ja)

Cited By (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012102228A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Osaka Gas Chem Kk フルオレン骨格を有するエポキシ樹脂組成物およびその硬化物
JP2013124339A (ja) * 2011-12-15 2013-06-24 Kansai Univ フルオレン骨格を有するエピスルフィド化合物およびその硬化物
JP2013227534A (ja) * 2012-03-26 2013-11-07 Osaka Gas Chem Kk 酸無水物変性フルオレン含有アクリル系樹脂及びその製造方法
JP2014098148A (ja) * 2012-10-15 2014-05-29 Ajinomoto Co Inc 樹脂組成物
JP2014194008A (ja) * 2013-03-01 2014-10-09 Osaka Gas Chem Kk フルオレン骨格を有するフェノキシ樹脂およびその製造方法
JP2015157936A (ja) * 2014-01-24 2015-09-03 大阪ガスケミカル株式会社 フルオレン骨格を有するエポキシ化合物及びその製造方法
JP2015212395A (ja) * 2015-06-26 2015-11-26 学校法人 関西大学 フルオレン骨格を有するエピスルフィド化合物およびその硬化物
JP2016029162A (ja) * 2014-07-22 2016-03-03 学校法人 関西大学 エピスルフィド化合物を含む硬化性組成物並びに硬化物及びその製造方法
US9316913B2 (en) 2011-08-12 2016-04-19 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Underlayer film-forming material for lithography, underlayer film for lithography, and pattern formation method
EP3051350A2 (en) 2011-08-12 2016-08-03 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Alcoholic compound and method for producing alcoholic compound
JP2016196449A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 大阪ガスケミカル株式会社 新規フルオレン化合物及びその製造方法
JP2016216485A (ja) * 2016-07-08 2016-12-22 学校法人 関西大学 フルオレン骨格を有するエピスルフィド化合物およびその硬化物
JPWO2014157674A1 (ja) * 2013-03-29 2017-02-16 東京応化工業株式会社 ビニルエーテル化合物に由来する構造単位を含む化合物
EP3026073A4 (en) * 2013-07-26 2017-03-01 Toray Industries, Inc. Epoxy resin composition, prepreg, and fiber-reinforced composite material
JP2017122196A (ja) * 2016-01-08 2017-07-13 大阪ガスケミカル株式会社 エポキシ樹脂組成物及びその硬化物並びに新規ポリエーテルスルホン系樹脂
JP2017179325A (ja) * 2016-03-24 2017-10-05 大阪ガスケミカル株式会社 エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
US9809601B2 (en) 2013-02-08 2017-11-07 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Compound, material for forming underlayer film for lithography, underlayer film for lithography and pattern forming method
US9828355B2 (en) 2013-02-08 2017-11-28 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Compound, material for forming underlayer film for lithography, underlayer film for lithography and pattern forming method
KR20170131667A (ko) 2015-03-31 2017-11-29 미쯔비시 가스 케미칼 컴파니, 인코포레이티드 레지스트 조성물, 레지스트패턴 형성방법, 및 이것에 이용하는 폴리페놀 화합물
US20170349564A1 (en) 2014-12-25 2017-12-07 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Compound, resin, material for forming underlayer film for lithography, underlayer film for lithography, pattern forming method, and purification method
WO2018016516A1 (ja) * 2016-07-21 2018-01-25 三菱瓦斯化学株式会社 ポリカーボネート樹脂、その製造方法及び光学レンズ
CN108017521A (zh) * 2017-10-30 2018-05-11 江苏永星化工股份有限公司 高纯度高堆积密度的9,9-双[6-(2-羟乙氧基)萘基]芴的制备方法
JP2018076238A (ja) * 2016-11-07 2018-05-17 田岡化学工業株式会社 フルオレン骨格を含む樹脂原料用組成物およびその製造方法
US10377734B2 (en) 2013-02-08 2019-08-13 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Resist composition, method for forming resist pattern, polyphenol derivative for use in the composition
JP2019172667A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 大阪ガスケミカル株式会社 9,9−ビス[6−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−ナフチル]フルオレンの結晶多形及びその製造方法
CN111363481A (zh) * 2019-12-23 2020-07-03 烟台信友新材料有限公司 一种低收缩、低模量、耐热型uv-热双固化胶粘剂及其制备方法
US11067889B2 (en) 2015-09-03 2021-07-20 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Compound, composition, and method for producing same, underlayer film forming material for lithography, composition for underlayer film formation for lithography, and purification method
US11137686B2 (en) 2015-08-31 2021-10-05 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Material for forming underlayer film for lithography, composition for forming underlayer film for lithography, underlayer film for lithography and production method thereof, and resist pattern forming method
US11143962B2 (en) 2015-08-31 2021-10-12 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Material for forming underlayer film for lithography, composition for forming underlayer film for lithography, underlayer film for lithography and production method thereof, pattern forming method, resin, and purification method
US11243467B2 (en) 2015-09-10 2022-02-08 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Compound, resin, resist composition or radiation-sensitive composition, resist pattern formation method, method for producing amorphous film, underlayer film forming material for lithography, composition for underlayer film formation for lithography, method for forming circuit pattern, and purification method
US11256170B2 (en) 2015-03-31 2022-02-22 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Compound, resist composition, and method for forming resist pattern using it

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1036485A (ja) * 1996-07-30 1998-02-10 Nippon Kayaku Co Ltd エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JPH1045871A (ja) * 1996-07-30 1998-02-17 Nippon Kayaku Co Ltd エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JP2004083855A (ja) * 2002-06-28 2004-03-18 Osaka Gas Co Ltd フルオレン含有樹脂
JP2005314692A (ja) * 2004-04-02 2005-11-10 Osaka Gas Co Ltd 光重合性樹脂組成物およびその硬化物
JP2007099741A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Osaka Gas Co Ltd フルオレン骨格を有する化合物およびその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1036485A (ja) * 1996-07-30 1998-02-10 Nippon Kayaku Co Ltd エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JPH1045871A (ja) * 1996-07-30 1998-02-17 Nippon Kayaku Co Ltd エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JP2004083855A (ja) * 2002-06-28 2004-03-18 Osaka Gas Co Ltd フルオレン含有樹脂
JP2005314692A (ja) * 2004-04-02 2005-11-10 Osaka Gas Co Ltd 光重合性樹脂組成物およびその硬化物
JP2007099741A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Osaka Gas Co Ltd フルオレン骨格を有する化合物およびその製造方法

Cited By (53)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012102228A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Osaka Gas Chem Kk フルオレン骨格を有するエポキシ樹脂組成物およびその硬化物
US9908831B2 (en) 2011-08-12 2018-03-06 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Resist composition, method for forming resist pattern, polyphenolic compound for use in the composition, and alcoholic compound that can be derived therefrom
KR20190032616A (ko) 2011-08-12 2019-03-27 미쯔비시 가스 케미칼 컴파니, 인코포레이티드 레지스트 조성물, 레지스트 패턴 형성방법, 이에 이용되는 폴리페놀 화합물 및 이로부터 유도될 수 있는 알코올 화합물
KR20190032618A (ko) 2011-08-12 2019-03-27 미쯔비시 가스 케미칼 컴파니, 인코포레이티드 레지스트 조성물, 레지스트 패턴 형성방법, 이에 이용되는 폴리페놀 화합물 및 이로부터 유도될 수 있는 알코올 화합물
US9598392B2 (en) 2011-08-12 2017-03-21 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Resist composition, method for forming resist pattern, polyphenolic compound for use in the composition, and alcoholic compound that can be derived therefrom
US9540339B2 (en) 2011-08-12 2017-01-10 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Resist composition, method for forming resist pattern, polyphenolic compound for use in the composition, and alcoholic compound that can be derived therefrom
US9316913B2 (en) 2011-08-12 2016-04-19 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Underlayer film-forming material for lithography, underlayer film for lithography, and pattern formation method
EP3051350A2 (en) 2011-08-12 2016-08-03 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Alcoholic compound and method for producing alcoholic compound
EP3062151A1 (en) 2011-08-12 2016-08-31 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Resist composition, method for forming resist pattern, polyphenolic compound for use in the composition, and alcoholic compound that can be derived therefrom
JP2013124339A (ja) * 2011-12-15 2013-06-24 Kansai Univ フルオレン骨格を有するエピスルフィド化合物およびその硬化物
JP2013227534A (ja) * 2012-03-26 2013-11-07 Osaka Gas Chem Kk 酸無水物変性フルオレン含有アクリル系樹脂及びその製造方法
JP2014098148A (ja) * 2012-10-15 2014-05-29 Ajinomoto Co Inc 樹脂組成物
US10377734B2 (en) 2013-02-08 2019-08-13 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Resist composition, method for forming resist pattern, polyphenol derivative for use in the composition
US9809601B2 (en) 2013-02-08 2017-11-07 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Compound, material for forming underlayer film for lithography, underlayer film for lithography and pattern forming method
US9828355B2 (en) 2013-02-08 2017-11-28 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Compound, material for forming underlayer film for lithography, underlayer film for lithography and pattern forming method
JP2014194008A (ja) * 2013-03-01 2014-10-09 Osaka Gas Chem Kk フルオレン骨格を有するフェノキシ樹脂およびその製造方法
JPWO2014157674A1 (ja) * 2013-03-29 2017-02-16 東京応化工業株式会社 ビニルエーテル化合物に由来する構造単位を含む化合物
US10233269B2 (en) 2013-03-29 2019-03-19 Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. Compound containing structural unit derived from vinyl ether compound
EP3026073A4 (en) * 2013-07-26 2017-03-01 Toray Industries, Inc. Epoxy resin composition, prepreg, and fiber-reinforced composite material
US9963589B2 (en) 2013-07-26 2018-05-08 Toray Industries, Inc. Epoxy resin composition, prepreg, and fiber-reinforced composite material
JP2015157936A (ja) * 2014-01-24 2015-09-03 大阪ガスケミカル株式会社 フルオレン骨格を有するエポキシ化合物及びその製造方法
JP2016029162A (ja) * 2014-07-22 2016-03-03 学校法人 関西大学 エピスルフィド化合物を含む硬化性組成物並びに硬化物及びその製造方法
US10745372B2 (en) 2014-12-25 2020-08-18 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Compound, resin, material for forming underlayer film for lithography, underlayer film for lithography, pattern forming method, and purification method
US20170349564A1 (en) 2014-12-25 2017-12-07 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Compound, resin, material for forming underlayer film for lithography, underlayer film for lithography, pattern forming method, and purification method
US11256170B2 (en) 2015-03-31 2022-02-22 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Compound, resist composition, and method for forming resist pattern using it
US11480877B2 (en) 2015-03-31 2022-10-25 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Resist composition, method for forming resist pattern, and polyphenol compound used therein
KR20170131667A (ko) 2015-03-31 2017-11-29 미쯔비시 가스 케미칼 컴파니, 인코포레이티드 레지스트 조성물, 레지스트패턴 형성방법, 및 이것에 이용하는 폴리페놀 화합물
JP2016196449A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 大阪ガスケミカル株式会社 新規フルオレン化合物及びその製造方法
JP2015212395A (ja) * 2015-06-26 2015-11-26 学校法人 関西大学 フルオレン骨格を有するエピスルフィド化合物およびその硬化物
US11143962B2 (en) 2015-08-31 2021-10-12 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Material for forming underlayer film for lithography, composition for forming underlayer film for lithography, underlayer film for lithography and production method thereof, pattern forming method, resin, and purification method
US11137686B2 (en) 2015-08-31 2021-10-05 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Material for forming underlayer film for lithography, composition for forming underlayer film for lithography, underlayer film for lithography and production method thereof, and resist pattern forming method
US11067889B2 (en) 2015-09-03 2021-07-20 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Compound, composition, and method for producing same, underlayer film forming material for lithography, composition for underlayer film formation for lithography, and purification method
US11572430B2 (en) 2015-09-10 2023-02-07 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Compound, resin, resist composition or radiation-sensitive composition, resist pattern formation method, method for producing amorphous film, underlayer film forming material for lithography, composition for underlayer film formation for lithography, method for forming circuit pattern, and purification method
US11243467B2 (en) 2015-09-10 2022-02-08 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Compound, resin, resist composition or radiation-sensitive composition, resist pattern formation method, method for producing amorphous film, underlayer film forming material for lithography, composition for underlayer film formation for lithography, method for forming circuit pattern, and purification method
JP2017122196A (ja) * 2016-01-08 2017-07-13 大阪ガスケミカル株式会社 エポキシ樹脂組成物及びその硬化物並びに新規ポリエーテルスルホン系樹脂
JP2017179325A (ja) * 2016-03-24 2017-10-05 大阪ガスケミカル株式会社 エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JP2016216485A (ja) * 2016-07-08 2016-12-22 学校法人 関西大学 フルオレン骨格を有するエピスルフィド化合物およびその硬化物
KR20210121311A (ko) * 2016-07-21 2021-10-07 미츠비시 가스 가가쿠 가부시키가이샤 폴리카보네이트 수지, 그 제조 방법 및 광학 성형체
KR20190032345A (ko) * 2016-07-21 2019-03-27 미츠비시 가스 가가쿠 가부시키가이샤 폴리카보네이트 수지, 그 제조 방법 및 광학 렌즈
US10767007B2 (en) 2016-07-21 2020-09-08 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Polycarbonate resin, method for producing same, and optical lens
WO2018016516A1 (ja) * 2016-07-21 2018-01-25 三菱瓦斯化学株式会社 ポリカーボネート樹脂、その製造方法及び光学レンズ
KR20210121312A (ko) * 2016-07-21 2021-10-07 미츠비시 가스 가가쿠 가부시키가이샤 모노머 조성물 및 폴리카보네이트 수지의 제조 방법
KR102394019B1 (ko) 2016-07-21 2022-05-03 미츠비시 가스 가가쿠 가부시키가이샤 모노머 조성물 및 폴리카보네이트 수지의 제조 방법
KR102314910B1 (ko) 2016-07-21 2021-10-19 미츠비시 가스 가가쿠 가부시키가이샤 폴리카보네이트 수지, 그 제조 방법 및 광학 렌즈
KR102394023B1 (ko) 2016-07-21 2022-05-03 미츠비시 가스 가가쿠 가부시키가이샤 폴리카보네이트 수지, 그 제조 방법 및 광학 성형체
US11286342B2 (en) 2016-07-21 2022-03-29 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Polycarbonate resin, method for producing same, and optical lens
JP2018076238A (ja) * 2016-11-07 2018-05-17 田岡化学工業株式会社 フルオレン骨格を含む樹脂原料用組成物およびその製造方法
CN108017521B (zh) * 2017-10-30 2022-04-01 江苏永星化工股份有限公司 高纯度高堆积密度的9,9-双[6-(2-羟乙氧基)萘基]芴的制备方法
CN108017521A (zh) * 2017-10-30 2018-05-11 江苏永星化工股份有限公司 高纯度高堆积密度的9,9-双[6-(2-羟乙氧基)萘基]芴的制备方法
JP2019172667A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 大阪ガスケミカル株式会社 9,9−ビス[6−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−ナフチル]フルオレンの結晶多形及びその製造方法
JP7242375B2 (ja) 2018-03-28 2023-03-20 大阪ガスケミカル株式会社 9,9-ビス[6-(2-ヒドロキシエトキシ)-2-ナフチル]フルオレンの結晶多形及びその製造方法
CN111363481B (zh) * 2019-12-23 2021-08-31 烟台信友新材料有限公司 一种低收缩、低模量、耐热型uv-热双固化胶粘剂及其制备方法
CN111363481A (zh) * 2019-12-23 2020-07-03 烟台信友新材料有限公司 一种低收缩、低模量、耐热型uv-热双固化胶粘剂及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5249578B2 (ja) 2013-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5249578B2 (ja) フルオレン骨格を有するエポキシ化合物
JP5330683B2 (ja) フルオレン骨格を有するアルコール
JP2014028806A (ja) フルオレン骨格を有するアルコール
JP5186200B2 (ja) フルオレン骨格を有するエポキシ化合物
JP5517237B2 (ja) エポキシ化合物の製造方法、エポキシ化合物、硬化性樹脂組成物及びその硬化物
JP6248526B2 (ja) 新規エポキシ化合物
JP6087738B2 (ja) フェノール性水酸基を有するフルオレン化合物およびそのエポキシ化合物
JP5395352B2 (ja) フルオレン骨格を有するアルコール
JP5294771B2 (ja) エポキシ化合物の製造方法
WO2009088087A1 (ja) エポキシ化触媒、エポキシ化触媒の製造方法、エポキシ化合物の製造方法、硬化性樹脂組成物及びその硬化物
JP5186201B2 (ja) フルオレン骨格を有するエポキシ化合物
JP5129624B2 (ja) エポキシ化合物
JP2010018538A (ja) エポキシ化合物の製造方法
KR102226437B1 (ko) 에폭시 수지, 경화성 수지 조성물 및 그 경화물
JP6016647B2 (ja) エポキシ樹脂、および硬化性樹脂組成物
JP2009155251A (ja) フルオレン骨格を有するアルコール
JP2013203660A (ja) ヒドロキシル基含有フルオレン化合物及びその製造方法
JP2013124339A (ja) フルオレン骨格を有するエピスルフィド化合物およびその硬化物
JP5860321B2 (ja) 新規フルオレンエポキシ化合物
JP5748191B2 (ja) エポキシ化合物の製造方法
JP6013563B2 (ja) フルオレン骨格を有するエピスルフィド化合物およびその硬化物
JP6386386B2 (ja) フルオレン骨格を有するエポキシ化合物及びその製造方法
JP6377365B2 (ja) フルオレン骨格を有するフェノキシ樹脂およびその製造方法
JP2010083836A (ja) エポキシ化合物の製造方法及び触媒
KR20130093473A (ko) 디올레핀 화합물, 에폭시 수지, 경화성 수지 조성물 및 그 경화물

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130409

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5249578

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160419

Year of fee payment: 3