JP2008084485A - 不揮発性半導体記憶装置及びデータ読出方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びデータ読出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フローティングゲート間のカップリングノイズによる影響を抑制することができる信頼性の高い不揮発性半導体記憶装置を提供すること。
【解決手段】読出電圧レベル制御部3011は、隣接メモリセルMCn+1にデータが書き込まれる前における選択メモリセルMCnのデータを読み出す時における読出電圧レベルとしての4値のデータの閾値分布の間の値である読出電圧レベルを下位から順次に第1、第2及び第3の読出電圧レベルを規定し、かつ、隣接メモリセルMCn+1のデータ状態を示す隣接メモリセル状態情報に基づいて選択メモリセルMCnのデータを読み出す第1及び第2の読出電圧ベリファイレベルを規定する。
【選択図】図26

Description

本発明は、電気的に書き換え可能な複数のメモリセルを有するメモリセルアレイを具備する不揮発性半導体記憶装置及びデータ読出方法に関する。
近年、小型で大容量な不揮発性半導体記憶装置の需要が急増し、その中でも従来のNOR型フラッシュメモリ装置と比較して高集積化、大容量化が期待できるNAND型フラッシュメモリ装置が注目されてきている。NAND型フラッシュメモリ装置は、フローティングゲートを有する複数のメモリセルが直列に接続され、これらの各メモリセルにデータを書き込み、更にこれらのデータを読み出すことで記憶装置として機能することができる。
これに対し、近年の高集積化に伴い、構造の微細化が進み、隣接するメモリセルにおけるフローティングゲートの間で容量が形成されノイズが発生してしまうという問題がある。
このノイズを抑制するための技術として、例えば下記特許文献1に記載されている不揮発性半導体記憶装置がある。この不揮発性半導体記憶装置は、メモリセルアレイ及び複数のセンスアンプ回路を有している。前記メモリセルアレイは、電気的書き換え可能な浮遊ゲート型のメモリセルを有している。前記複数のセンスアンプ回路は、前記メモリセルアレイのデータ読み出しを行うためのものである。
前記センスアンプ回路は、前記メモリセルアレイから選択された第1のメモリセルについて、これに隣接し、かつ、これよりも後にデータ書き込みがなされる第2のメモリセルのデータに応じて決まる読み出し条件下でセルデータをセンスする。
また、例えば下記特許文献2に、iビットのデータが記憶されているメモリセルに対して、次のデータを記憶する前に、隣接するメモリセルにiビット以下のデータを事前に書き出す技術が記載されている。
しかしながら、これらの技術においても、カップリングノイズの抑制をより効果的に行う点において課題を残している。
特開2004−326866号公報 特開2004−192789号公報
本発明は、フローティングゲートの間のカップリングノイズによる影響を抑制することができる信頼性の高い不揮発性半導体記憶装置及びデータ読出方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、電気的に書き換え可能な複数のメモリセルを有するメモリセルアレイと、前記複数のメモリセルに接続されている複数のワード線及び複数のビット線と、前記複数のメモリセルに対し4値のデータの書込、読出及び消去を行う時に前記複数のワード線及び前記複数のビット線を選択して電圧を印加するデータ読出書込制御部と、を具備し、前記データ読出書込制御部が、前記第1のメモリセルに隣接している第2のメモリセルにデータの下位ページが書き込まれているかを所定の読出電圧レベルの読出電圧で読み出して前記第2のメモリセルのデータ状態を示す隣接メモリセル状態情報を生成する隣接メモリセルデータ読出部と、前記隣接メモリセルデータ読出部からの前記隣接メモリセル状態情報を記憶する隣接メモリセルデータ記憶部と、前記隣接メモリセル状態情報に基づいて前記第1のメモリセルのデータを読み出す所定の複数の読出電圧ベリファイレベルを規定する読出電圧レベル制御部と、前記所定の複数の読出電圧ベリファイレベルの複数の読出電圧で前記第1のメモリセルのデータを読み出すデータ読出部と、を具備する構成を採る。
本発明によれば、フローティングゲートの間のカップリングノイズによる影響を抑制することができる高信頼性の不揮発性半導体記憶装置及びデータ読出方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、本発明は、以下に示す実施の形態に限定されるものではない。なお、本明細書においては同一又は同様の機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置の概略ブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置1は、メモリセルアレイ2、ローデコーダ3、読出書込回路部4、周辺回路部5及びパッド部6を具備している。
本実施の形態1に係るメモリセルアレイ2は、マトリクス状に配置されている電気的に書き換え可能な複数のメモリセルを有している。図2は、本実施の形態1に係るメモリセルアレイ2の構成を示す概略ブロック図である。本実施の形態1に係るメモリセルアレイ2は、図2で示すとおり、複数の(m個の)メモリセルブロックBLK0、BLK1、…、BLKm−1を有している。ここでは「メモリセルブロック」とは、データを一括消去できる最小単位である。
次に、図3は、本実施の形態1に係る複数のメモリセルブロックBLK0、BLK1、…、BLKm−1のうちの一つ(例えばBLK0)のより詳細な構成の例を示すブロック図である。図3で示すとおり、メモリセルブロックBLK0、BLK1、…、BLKm−1の各々は、複数(i個)のメモリセルユニットMU0、MU1、…、MUi−1を有している。メモリセルユニットMU0、MU1、…、MUi−1の各々は、複数(j個)のメモリセルMC0、MC1、…、MCj−1及び選択トランジスタS1、S2を具備している。複数(j個)のメモリセルMC0、MC1、…、MCn、MCn+1、…、MCj−1は、ソース/ドレイン領域を共通する形で直列に配置されている。選択トランジスタS1は、メモリセルMC0、MC1、…、MCn、MCn+1、…、MCj−1の直列接続体の一端部(ソース領域側部)に接続されている。選択トランジスタS2は、メモリセルMC0、MC1、…、MCn、MCn+1、…、MCj−1の直列接続体の他端部(ドレイン領域側部)に接続されている。
また、メモリセルブロックBLK0、BLK1、…、BLKm−1は、複数(2本)のゲート線SGS、SGDと、複数(j本の)のワード線WL0、WL1、…、WLj−1と、複数(i本の)のビット線BL0、BL1、…、BLi−1と、を具備している。
複数(j本の)のワード線WL0、WL1、…、WLn、WLn+1、…、WLj−1は、ゲート線SGS、SGDに沿って配置されている、複数(i本の)のビット線BL0、BL1、…、BLi−1は、複数のゲート線SGS、SGD及びワード線WL0、WL1、…、WLn、WLn+1、…、WLj−1と交差するよう配置されている。
ゲート線SGSは、メモリセルブロックBLK0、BLK1、…、BLKm−1におけるメモリセルユニットMU0、MU1、…、MUi−1の各々の選択トランジスタS1のゲートに共通に接続されている。ゲート線SGDは、メモリセルブロックBLK0、BLK1、…、BLKm−1におけるメモリセルユニットMU0、MU1、…、MUi−1の各々の選択トランジスタS2のゲートに共通に接続されている。
また、複数のビット線BL0、BL1、…、BLi−1の各々は、対応するメモリセルユニットMU0、MU1、…、MUi−1の選択トランジスタS2のドレイン領域に接続されている。選択トランジスタS1のソース領域は、メモリセルブロックBLK0、BLK1、…、BLKm−1の各々に共通のセルソース線CELSRLに接続されている。
更に、メモリセルブロックBLK0、BLK1、…、BLKm−1の各々におけるメモリセルMC0、MC1、…、MCj−1の各々は、他のメモリセルユニットにおいて電気的に同様な接続位置にあるメモリセルとワード線を介して共通に接続されている。
なお、本実施の形態1においてメモリセルブロックBLK0、BLK1、…、BLKm−1の各々におけるワード線WL0、WL1、…、WLj−1及びゲート線SGS、SGDは、メモリセルアレイ2の外部のローデコーダ3に接続されている。また、複数のビット線BL0、BL1、…、BLi−1は、メモリセルアレイ2の外部の読出書込回路4における複数(i個)のセンスアンプ回路SA0、SA1、…、SAi−1のいずれかに接続されている。
読出書込制御回路4は、センスアンプ回路SA0、SA1、…、SAi−1を具備している。周辺回路部5は、読出制御回路51を具備している。読出制御回路51は、複数(i個)のセンスアンプ回路SA0、SA1、…、SAi−1及びローデコーダ3に接続されている。読出制御回路51は、複数(i個)のセンスアンプ回路SA0、SA1、…、SAi−1及びローデコーダ3を制御して、メモリセルMC0、MC1、…、MCn、MCn+1、…、MCj−1の各々からデータを読み出す。
読出書込制御回路4及び読出制御部51は、複数のメモリセルMC0、MC1、…、MCn、MCn+1、…、MCj−1に対し4値のデータの書込、読出及び消去を行う時に複数のワード線WL0、WL1、…、WLn、Wn+1、…、WLj−1及び複数のビット線BL0、BL1、…、BLi−1を選択して電圧を印加するデータ読出書込制御部を構成している。
ここで、図4に本実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置1の部分断面図を示す。図4は、本実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置1の一つのメモリセルユニットのビット線に沿った断面図である。図4に示すとおり、本NAND型フラッシュメモリ装置1は、基板と、この基板上に層間絶縁層を介して形成される複数のフローティングゲートFG及び選択ゲート線SGS、SGDと、フローティングゲート上に層間絶縁層を介して配置されるワード線と、を有している。
また、基板には隣接するフローティングゲートに共通して、メモリセルのソース/ドレイン層として機能する拡散層が形成されている。これら構成を用いて本NAND型フラッシュメモリ装置1は、ワード線及びチャネルとの間に電圧を印加し、このフローティングゲートに蓄積させる電荷の量を制御し、フローティングゲートにおける閾値分布を変化させることにより4値のデータを記憶させることができる。
本NAND型フラッシュメモリ装置1は、前記構成を用いてデータの書込動作及び読出動作を行うが、この動作の概要を図5、図6を用いて簡単に説明する。
図5は、本実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置1の一つのメモリセルにおけるフローティングゲートの閾値分布を示す図である。本NAND型フラッシュメモリ装置1は、上述の通り、ワード線とチャネルとの間に電圧を印加し、メモリセルのフローティングゲートに電荷を注入して閾値分布を変化させることでデータを書き込み、逆に、この閾値分布を判定することでデータを読み取ることができる。
すなわち、例えば、図5で示すように、フローティングゲートの閾値分布を4つの状態(図中左から“11”、“01”、“00”、“10”の状態)とし、これらのフローティングゲートの閾値分布のいずれかの状態にすることでメモリセルに2ビット(4値)のデータを記憶することができる。
なお、この表現は、本NAND型フラッシュメモリ装置1におけるメモリセルに2つ(2桁)のデータの書き込みがなされることを示している。以下一つ目のデータ(前記“01”の例でいえば右側の桁の「1」)を「下位ページ」と称し、二つ目のデータ(前記“01”の例でいえば左側の桁の「0」)を「上位ページ」と称することとする。
そして、図5に示す状態は、例えば、図6に示す書き込み動作により実現できる。まず、一例として、閾値分布を“10”の状態にする例を用いて説明する。
最初、このフローティングゲートの閾値分布は、“11”の状態にあり、メモリセルは消去セルの状態となっているため(図6(A))、まずこの状態から下位ページに“0”データを書き込み、閾値分布を“Pre−*0”の状態にシフトさせる(図6(B))。なお、ここで、“Pre−*0”の状態は“01”の状態と“00”の状態の略中央に位置する閾値分布である。その後、上位ページに“1”データを書きこみ、閾値分布を“Pre−*0”の状態から“10”の状態にシフトさせる(図6(C))。
以上のとおり、このような動作を行わせることで、本NAND型フラッシュメモリ装置1は、“11”の状態から“01”の状態にフルスイングさせる必要がなく、閾値分布のシフト幅を抑えつつ、メモリセルに2ビットのデータを記憶させることができるようになる。なお、閾値分布“00”の状態は、前記“Pre−*0”の状態から上位ページに“0”データを書き出すことで実現できる。閾値分布“01”の状態は、最初の“11”の状態から上位ページに“0”データを書き出すことで実現できる(それぞれ図5参照)。
なお、本NAND型フラッシュメモリ装置1においては、前記のように上位ページ及び下位ページの双方にデータが書き込まれた状態としておくことが好ましいが、態様によっては、下位ページのみ書き込まれ、上位ページには書き込みが行われない場合もある。この場合であってもメモリセルがどのような状態にあるのかを識別しておく必要があるため、本NAND型フラッシュメモリ装置1は、上位ページが書き込まれているか否かについてユーザーからは見えない特殊なアドレスのビット(以下「LMフラグ」という。)に書き込みを行い、下記に述べる読み出し動作においてこのLMフラグを使用する態様としている。
次に、前記データの書き込まれたメモリセルの読み出し動作について、図7を用いて説明する。メモリセルの読出動作は、読出制御回路51により実行される。メモリセルの読出動作は、下位ページの読出動作、及び、上位ページの読出動作からなるが、まずは下位ページの読出動作から説明する。
下位ページの読出動作においては、まず、読出制御回路51は、複数のメモリセルMC0、MC1、…、MCn、MCn+1、…、MCj−1のうちのあるメモリセルを選択し、選択したメモリセルに対し、“11”の状態と“01”の状態の間の所定の読出電圧Areadで読出を行う。次いで、読出制御回路51は、LMフラグのチェックを行う。
ここで、読出制御回路51は、LMフラグのチェックにおいて上位ページまで書き込まれている(“H”レベル)と判定した場合、“01”の状態と“00”の状態との間の所定の読出電圧Breadで読出を行ってこの結果を判定する。
なお、読出制御回路51は、LMフラグのチェックにおいて上位ページが書き込まれていない(“L”レベル)と判定した場合、読出電圧Breadでの読出は行わず、読出電圧Areadでの読出の結果を判定するのみで足りる。なお、この読出動作のフローチャートを図8に示す。
一方、上位ページの読み出しにおいては、まず、読出制御回路51は、複数のメモリセルMC0、MC1、…、MCn、MCn+1、…、MCj−1のうちのあるメモリセルを選択し、選択したメモリセルに対し、“00”の状態と“10”の状態との間の所定の読出電圧Creadで読出を行う(図7参照)。次いで、読出制御回路51は、読出電圧Areadで読出を行い、その後LMフラグのチェックを行う。読出制御回路51は、LMフラグのチェックにおいて上位ページが書き込まれている(“H”レベル)と判定した場合、読出電圧Creadでの読出の結果及び読出電圧Areadでの読出の結果を判定する。
なお、ここでLMフラグのチェックにおいて、読出制御回路51は、上位ページが書き込まれていない(“L”レベル)場合、閾値分布が前記“Pre−*0”の状態となっており、前記4つの閾値分布のいずれかの状態であるとはいえないが、強制的に“1”の状態であるとして出力する。以上の動作により、読出制御回路51は、メモリセルよりデータを読み出すことができるようになる。なお、前記読出し動作のフローチャートを図9に示す。
ところで、本NAND型フラッシュメモリ装置1は、本実施の形態1において述べる構成及び動作によりフローティングゲートの間のカップリングノイズによる影響を抑制することができる信頼性の高いNAND型フラッシュメモリ装置となるが、微細化に伴いより顕著となるカップリングノイズの問題について説明する。
図10及び図11は、隣接するフローティングゲート間におけるカップリングによる閾値分布の変化を説明するための図である。
図10は、図4で示したNAND型フラッシュメモリ装置1の部分断面にカップリングにより生じる容量を追加して記載した図である。図10で示すように、隣接するメモリセルのそれぞれにデータが書き込まれることで電位差が生じ、フローティングゲートの間に容量が形成される。構成の微細化が進むとこのフローティングゲートの間の距離が短くなる、即ち、フローティング間の容量が増大し、無視できない量となる。これはフローティングゲートの閾値分布に影響が及ぶことを意味する。
一方、図11は、あるメモリセルMCn(ゲート線WLnに対応して形成されるメモリセル)のフローティングゲートの閾値分布を示す図である。図11は、メモリセルMCnに隣接するメモリセルMCn+1(ゲート線WLn+1に対応して形成されるメモリセル)にデータが書き込まれることによって閾値分布がシフトしてしまう様子を示す。図11(A)(上図)は、隣接するメモリセルMCn+1にデータが書き込まれる前の閾値分布を示している。図11(B)(下図)は、隣接するメモリセルMCn+1にデータが書き込まれた後の閾値分布を示したものである。なお、図11(B)中の点線は、図11(A)における閾値分布を示している。
即ち、図11で示すとおり、隣接するメモリセルMCn+1にデータが書き込まれる前には、あるメモリセルMCnのフローティングゲートの閾値分布のそれぞれは、所定の間隔Vw1を有している。しかし、隣接するメモリセルMCn+1にデータが書き込まれた場合、隣接するフローティングゲート間に容量が形成され、この影響により各々の閾値分布が広がる結果、閾値分布の間隔がVw2と狭くなる。
この結果、隣接するメモリセルMCn+1への書き込みにより、メモリセルMCnにおける読み出しマージンの狭小化が起こり、読み出し動作における信頼性を低下させてしまう場合が生じることとなる。特に、図11(B)の下部にて示すように、閾値分布が広がる結果、読出電圧Bread、Creadの位置まで及ぶ場合にはデータの読出に悪い影響が出てしまう虞がある。
これに対し、本NAND型フラッシュメモリ装置1は、読出電圧に対して補正を行うことにより、閾値分布に変動が生じたとしても読出動作の信頼性を確保することができ、高信頼性を確保することができる。
ここで、本NAND型フラッシュメモリ装置1の読出動作について、図12、図13のフローチャートと、図14の閾値分布の変化を示す図と、を用いて説明する。図12は、本NAND型フラッシュメモリ装置1の下位ページの読出動作を説明するためのフローチャートである。図13は、本NAND型フラッシュメモリ装置1の上位ページの読出動作を説明するためのフローチャートである。
なお、ここでは、あるメモリセルMCnを選択して読み出す場合の動作の例について説明する。ここで、選択されるメモリセルMCnは以下「選択メモリセルMCn」といい、これに対応するワード線は「選択ワード線WLn」という。
なお、図14の左上図(図14(A))は、選択メモリセルMCnに隣接するメモリセルMCn+1(以下「隣接メモリセルMCn+1」といい、これに対応するワード線を「隣接ワード線WLn+1」という。)にデータの書き込みが行われる前の選択メモリセルMCnにおけるフローティングゲートの閾値分布を示すものである。左下図(図14(B))は、隣接メモリセルMCn+1にデータの書き込みが行われた後の選択メモリセルMCnにおけるフローティングゲートの閾値分布を示すものである。
また、図14の右上図(図14(C))は、隣接メモリセルMCn+1にデータが書き込まれる前の隣接メモリセルMCn+1におけるフローティングゲートの閾値分布を示すものである(閾値分布は”11”の状態となっている。)。図14の右下図(図14(D))は、隣接メモリセルMCn+1にデータが書き込まれた後の隣接メモリセルMCn+1におけるフローティングゲートの閾値分布を示すものである。
まず、下位ページの読出動作について説明する。本NAND型フラッシュメモリ装置1は、選択メモリセルMCnにおけるフローティングゲートの閾値分布を所定の読出電圧Aread(図14(B)、以下「第1の読出電圧」という。)で読み出す(図12のS001)。次に、読出制御回路51は、選択メモリセルMCnのLMフラグをチェックする(図12のS002)。この結果LMフラグが“L”レベルである場合には、読出制御回路51は、第1の読出電圧Areadでの読出の値を判定する。
一方、読出制御回路51は、LMフラグが“H”レベルである場合に、隣接メモリセルMCn+1を選択し、そのフローティングゲートの閾値分布を所定の読出電圧Bread(図14(D)、以下「第2の読出電圧」という。)で読み出す(図12のS003)。そして、読出制御回路51は、再び選択メモリセルMCnを選択し、そのフローティングゲートの閾値分布を所定の読出電圧BLread(図14(B)、以下「第3の読出電圧」という。)で読み出し(図12のS004)、センスアンプ回路にコントロール処理(以下「Aコントロール処理」という。)を行なわせる(図12のS005)。
その後、読出制御回路51は、更に前記第3の読出電圧BLreadよりも高い所定の読出電圧BHread(図14(B)、以下「第4の読出電圧」という。)で読み出す(図12のS006)。なお、第4の読出電圧BHreadは、第1のベルファイレベルの読出電圧である。そして、読出制御回路51は、更にこの結果に対してセンスアンプ回路にコントロール処理(以下「Bコントロール処理」という。)を行なわせ(図12のS007)、この処理結果を読み出す。これにより、下位ページの読出を行うことができる。
次に、上位ページの読出動作について説明する。読出制御回路51は、隣接メモリセルMCn+1を選択し、そのフローティングゲートの閾値分布を第2の読出電圧Bread(図14(D))にて読み出す(図13のS101)。次に、読出制御回路51は、選択メモリセルMCnを選択し、そのフローティングゲートの閾値分布を所定の読出電圧CLread(図14(B),以下「第5の読出電圧」という。)で読み出し(図13のS102)、センスアンプ回路にコントロール処理(Aコントロール処理)を行なわせる(図13のS103)。
その後、読出制御回路51は、更に第5の読出電圧CLreadよりも高い所定の読出電圧CHread(図14(B)、以下「第6の読出電圧」という)で選択メモリセルMCnのフローティングゲートの閾値分布を読み出す(図13のS104)。なお、第6の読出電圧CHreadは、第2のベリファイレベルの読出電圧である。そして、読出制御回路51は、この結果に対して、センスアンプ回路にコントロール処理(Bコントロール処理)を行なわせる(図13のS105)。
そして、読出制御回路51は、再び選択メモリセルMCnを選択し、このフローティングゲートの閾値分布を第1の読出電圧Areadで読み出し(図13のS106)、LMフラグのチェックを行う(S107)。読出制御回路51は、LMフラグが“Hレベル”である場合にはこの結果を読み出し(図13のS109)、LMフラグが“L”レベルである場合には、強制的に上位ページを“1”とする処理を行う(図13のS108、S109)。これにより、上位ページの読出を行うことができる。
以上のとおり、本NAND型フラッシュメモリ装置の読出動作においては、選択メモリセルの読出に際し、隣接メモリセルの読出を行わせることにより、選択メモリセルの読出電圧に対して補正を加えることができる、すなわち、第1及び第2のベリファイレベルの読出電圧を規定することができるため、カップリングノイズによる影響を抑制することができる信頼性の高いNAND型フラッシュメモリ装置とすることができる。
なお、ここで、前記第4の読出電圧BHreadは第3の読出電圧BLreadよりも高く、第6の読出電圧CHreadは第5の読出電圧CLreadよりも高く設定されている。これは、隣接メモリセルMCn+1にデータが書き込まれている場合に、選択メモリセルMCnのフローティングゲートにおける閾値分布が図14(B)に記載の点線から実線で示すように変動した場合であっても、閾値分布の範囲の影響を回避できるようにするためのものである。選択メモリセルMCnのフローティングゲートにおける閾値分布の変動の大きさは、フローティングゲート間の距離等のNAND型フラッシュメモリ装置1の設計に依存する。
次に、前記動作を実現するためのより詳細な構成及びその動作について説明する。図15は、本実施の形態1に係る読出書込回路4におけるセンスアンプ回路(例えばSA0)の等価回路図の例を示すものである。
まず、図15に示すセンスアンプ回路SA0は、第1のNMOSトランジスタ(以下「第1のトランジスタ」という。)Tr1及び第2のNMOSトランジスタ(以下「第2のトランジスタ」という。)Tr2を有している。第1のトランジスタTr1及び第2のトランジスタTr2は、読出制御回路51とビット線BL0の間においてソース/ドレイン領域が直列に接続されている。なお、第1のトランジスタTr1は、制御信号BLCLAMPによりオンオフが制御される。第2のトランジスタTr2は、制御信号BLC2によりオンオフが制御される。
そして、第1のトランジスタTr1と第2のトランジスタTr2の間の接続点であるノードN1には、制御信号BLC1によりオンオフが制御される第3のNMOSトランジスタ(以下「第3のトランジスタ」という。)Tr3を介してラッチ回路401が接続されている。なお、ラッチ回路401は、二つのクロックトインバータ401a、401bが逆並列に接続されている。更に、二つのクロックトインバータ401a、401bの接続の間の接続点であるノードN2、N3の間には、第4のNMOSトランジスタトランジスタ(以下「第4のトランジスタ」という。)Tr4が設けられている。第4のトランジスタ」という。)Tr4は、制御信号EQ1によりオンオフが制御される。
また、ノードN4は、本センスアンプSA0の第1のトランジスタTr1と第2のトランジスタTr2の間であって、ノードN1よりも第1のトランジスタTr1に近い側にある接続点である。ノードN4は、第5のNMOSトランジスタ(以下「第5のトランジスタ」という。)Tr5を介してプリチャージ電圧VPREを印加する電圧端子VPに接続されている。第5のトランジスタTr5は、制御信号BLCLAMPによりオンオフが制御される。
また、本センスアンプ回路SA0は、第6のNMOSトランジスタ(以下「第6のトランジスタ」という。)Tr6及び第7のNMOSトランジスタ(以下「第7のトランジスタ」という。)Tr7を有している。第6のトランジスタTr6及び第7のトランジスタTr7は、第5のトランジスタTr5とプリチャージ電圧VPREを印加する電圧端子VPの間のノードN5と、ノードN1とノードN4との間のノードN6と、の間に、ソース/ドレイン領域が直列に接続されている。なお、第6のトランジスタTr6の方がノード5に近い。第7のトランジスタTr7は、制御信号REGによりオンオフが制御される。
また、本センスアンプSA0は、第8のNMOSトランジスタ(以下「第8のトランジスタ」という。)Tr8を有している。第8のトランジスタTr8は、第6のトランジスタTr6のゲートと、ラッチ回路401と第3のトランジスタの間のノードN7と、の間に接続されている。第8のトランジスタTr8は、制御信号DTGによりオンオフが制御される。第8のトランジスタTr8と第6のトランジスタTr6の間のノードN8には、電位を保持するためのコンデンサC1が接続されている。また、ノードN1とノードN6との間のノードN9には、電位を保持するためのコンデンサC2が接続されている。
第1、第2、第3、第4、第5、第7及び第8のトランジスタTr1、T2、Tr3、Tr4、Tr5、Tr7、Tr8のゲートは、読出制御回路51の出力端子に接続されている。読出制御回路51は、第1、第2、第3、第4、第5、第7及び第8のトランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4、Tr5、Tr7、Tr8のゲートに、制御信号BLCLAMP、BLC2、BLC1、EQ1、BLPRE、REG、DTGを与えて制御する。
第5及び第6のトランジスタTr5、Tr6のドレインは、読出制御回路51の出力端子に接続されている。読出制御回路51は、第5及び第6のトランジスタTr5、Tr6のドレインにプリチャージ電圧VPREを与える。
クロックトインバータ401a、401bの制御端子は、読出制御回路51の出力端子に接続されている。読出制御回路51は、クロックトインバータ401a、401bの制御端子に制御信号LAT1、SEN1を与える。
以上の構成により、本NAND型フラッシュメモリ装置1は、メモリセルMC0、MC1、…、MCn、MCn+1、…、MCj−1に書き込まれたデータをセンスアンプ回路SA0、SA1、…、SAi−1に保持させることが可能である。また、本NAND型フラッシュメモリ装置1は、センスアンプ回路SA0、SA1、…、SAi−1にデータの読出におけるAコントロール処理及びBコントロール処理を行わせることができるようになる。特に、本センスアンプ回路SA0、SA1、…、SAi−1の構成は、データの読出電圧の補正を行う場合であっても非常に容易に設計できるという利点がある。
ここで、センスアンプ回路SA0、SA1、…、SAi−1を用いた具体的な処理について説明する。まず、本NAND型フラッシュメモリ装置1が図12において説明した読出動作を行う場合の処理について説明する。
まず、読出制御回路51は、隣接メモリセルMCn+1のフローティングゲートの閾値分布を第1の読出電圧Areadで読み出す(図12のS001)。次に、読出制御回路51は、選択メモリセルMCnのLMフラグをチェックする(図12のS002)。読出制御回路51は、LMフラグが”L”レベルである場合、第1の読出電圧Areadによる読み出しの結果をそのまま読み出す。
次に、図12のステップS001、S002を実行する読出制御回路51及びセンスアンプ回路SA0、SA1、…、SAi−1の動作の具体的な例を説明する。
読出制御回路51は、制御信号BLPRE、BLCLAMP、VPREを”H”レベルとして、第5のトランジスタTr5及び第1のトランジスタTr1をオンとしてビット線BL0を充電する。次に、読出制御回路51は、制御信号BLPRE、BLCLAMPを”L”レベルとして、第5のトランジスタTr5及び第1のトランジスタTr1をオフとしてビット線BL0から放電する。
次に、読出制御回路51は、選択メモリセルMCnを選択し、御信号BLPREを”L”レベルとした状態で、制御信号BLPREを”H”レベルとして、第5のトランジスタTr5をオフとした状態で第1のトランジスタTr1をオンとして選択メモリセルMCnのフローティングゲートの閾値分布を第1の読出電圧Areadで読み込んだ結果をコンデンサC2に保持させる。
次に、読出制御回路51は、選択メモリセルMCnのLMフラグをチェックする(図12のS002)。読出制御回路51は、LMフラグが”L”レベルである場合、第2のトランジスタTr2のゲートに与える制御信号BLC2を”H”レベルとして第2のトランジスタTr2をオンにしコンデンサC2に保持されたデータを読み出す。
一方、読出制御回路51は、LMフラグが”H”レベルであると判断した場合、隣接メモリセルMCn+1を選択し、このフローティングゲートの閾値分布を第2の読出電圧Breadで読み出す。この結果は、センスアンプ回路のラッチ回路401に保持される(図12のS003)。
次に、読出制御回路51は、選択メモリセルMCnを選択し、このフローティングゲートの閾値分布を第3の読出電圧BLreadで読み出し、ノードN9に接続されたコンデンサC2に保持させる(図12のS004)。
次に、前記センスアンプ回路は、コンデンサC2に保持された値に基づきAコントロール処理を行って、この結果をラッチ回路401に保持する(図12のS005)。
次に、読出制御回路51は、選択メモリセルMCnを選択し、そのフローティングゲートの閾値分布を第4の読出電圧BHreadで読み出し、この結果をノードN9に接続されたコンデンサC2に保持させる(図12のS006)。
次に、センスアンプ回路SA0、SA1、…、SAi−1は、コンデンサC2に保持されたデータ(容量)に基づきBコントロール処理を行って、この結果をラッチ回路401に保持する(図12のS007)。
図12に示すAコントロール処理の前に、読出制御回路51は、選択メモリセルMCnのフローティングゲートの閾値分布を第3の読出電圧BLreadで読み出した結果をコンデンサC2に保持させる。また、読出制御回路51は、隣接メモリセルMCn+1のフローティングゲートの閾値分布を第2の読出電圧Breadで読み込んだ結果をラッチ回路401に保持させる。
次に、図12に示すAコントロール処理の前におけるステップS003、S004を実行する読出制御回路51の動作の具体的な例を説明する。
読出制御回路51は、制御信号BLPRE、BLCLAMP、VPREを”H”レベルとして、第5のトランジスタTr5及び第1のトランジスタTr1をオンとしてビット線BL0を充電する。次に、読出制御回路51は、制御信号BLPRE、BLCLAMPを”L”レベルとして、第5のトランジスタTr5及び第1のトランジスタTr1をオフとしてビット線BL0を放電する。
次に、読出制御回路51は、隣接メモリセルMCn+1を選択し、御信号BLPREを”L”レベルとした状態で、制御信号BLPREを”H”レベルとして、第5のトランジスタTr5をオフとした状態で第1のトランジスタTr1をオンとして隣接メモリセルMCn+1のフローティングゲートの閾値分布を第2の読出電圧Breadで読み出した結果をコンデンサC2に保持させる。
次に、読出制御回路51は、制御信号BLC1をハイレベルにして第3のトランジスタTr3をオンにし、ノードN7とノードN1とを接続し、かつ、制御信号LAT1、SEN1をハイレベルにしてコンデンサC2に保持されたデータ(電位)をラッチ回路401に保持させる。
次に、読出制御回路51は、制御信号BLPRE、BLCLAMP、VPREを”H”レベルとして、第5のトランジスタTr5及び第1のトランジスタTr1をオンとしてビット線BL0を充電する。次に、読出制御回路51は、制御信号BLPRE、BLCLAMPを”L”レベルとして、第5のトランジスタTr5及び第1のトランジスタTr1をオフとしてビット線BL0から放電する。
次に、読出制御回路51は、選択メモリセルMCnを選択し、御信号BLPREを”L”レベルとした状態で、制御信号BLPREを”H”レベルとして、第5のトランジスタTr5をオフとした状態で第1のトランジスタTr1をオン状態として選択メモリセルMCnのフローティングゲートの閾値分布を第3の読出電圧BLreadで読み出した結果をコンデンサC2に保持させる。
ここで、更に、前記Aコントロール処理及びBコントロール処理について図16及び図17を用いて詳細に説明する。図16は、Aコントロール処理における各制御信号のタイミングチャートである。図17は、Bコントロール処理における各制御信号及びプリチャージ電圧VPREのタイミングチャートである。
まず、Aコントロール処理について説明する。時刻t=t0においては、コンデンサC2に選択メモリセルMCnのフローティングゲートの閾値分布を読出制御回路51が第3の読出電圧BLreadで読み出した結果が保持されている。また、時刻t=t0においては、ラッチ回路401には隣接メモリセルMCn+1のフローティングゲートの閾値分布を読出制御回路51が第2の読出電圧Breadで読み出した結果が、それぞれ保持されている。そして、この時刻t0において、読出制御回路51は、第1〜第8のトランジスタTr1〜Tr8をオフ状態にしている。
次に、読出制御回路51は、時刻t=t5において、制御信号DTGを”H”レベルにする。この結果、第8のトランジスタTr8はオン状態となり、ノードN8に接続されるコンデンサC1に、ラッチ回路401に保持されたデータが書き込まれる。
なお、読出制御回路51は、制御信号DTGを時刻t=t6において”H”レベルの状態に保持し、時刻t=t7においてローレベルとする。なお、ノードN8は、第6のトランジスタTr6のゲートに接続されているため、コンデンサC1に保持されたデータ(容量)が”H”レベルであれば第6のトランジスタTr6はオン状態となり、コンデンサC1に保持されたデータ(容量)が”L”レベルであれば第6のトランジスタTr6はオフ状態となる。
また、読出制御回路51は、時刻t=t6において、制御信号REGを”H”レベルにし、第7のトランジスタTr7をオン状態とする。この結果、コンデンサC1に保持されたデータ(容量)が”H”レベルであれば第6及び第7のトランジスタTr6、Tr7がともにオン状態となる。これにより、ノードN9とプリチャージ電圧VPREとが接続され、コンデンサC2にはプリチャージ電圧VPREと等しい値が保持される。なお、この時刻t=t6において、読出制御回路51は、プリチャージ電圧を”L”レベルとしている。一方、コンデンサC1に保持されたデータ(電位)が”L”レベルである場合には、プリチャージ電圧VPREとノードN9とは接続しないため、コンデンサC2にはそのままの値が保持される。
また、読出制御回路51は、時刻t=t8において、ラッチ回路401の2つのクロックトインバータ401a、401bの制御信号SEN1、LAT1をともにローレベルとし、時刻t=t9においてラッチ回路401の第4のトランジスタTr4の制御信号EQ1をハイレベルにする。この結果、ラッチ回路401に保持されたデータがクリアされる。
また、読出制御回路51は、時刻t=t11〜t14において制御信号BLC1をハイレベルにして第3のトランジスタTr3をオン状態にし、ノードN7とノードN1とを接続し、ラッチ回路401にコンデンサC2に保持されたデータ(電位)をラッチ回路401に保持させる。
以上の動作により、本NAND型フラッシュメモリ装置1は、Aコントロール処理を実現することができる。なおこの結果は、時刻t=t0においてラッチ回路401に保持されたデータによって結果が異なることを意味している。例えば、予めラッチ回路401に”L”レベルのデータが保持されていた場合には、予めコンデンサC2に保持されていたデータ(容量)がラッチ回路401に保持されることとなる。また、予めラッチ回路401に”H”レベルのデータが保持されていた場合には、プリチャージ電圧VPREがラッチ回路401に保持されることとなる。
より具体的にいえば、隣接する隣接メモリセルMCn+1における第2の読出電圧Breadの結果が”L”レベルであれば、ラッチ回路401に第3の読出電圧BLreadの結果が保持される。また、隣接する隣接メモリセルMCn+1における第2の読出電圧Breadの結果が”H”レベルである場合には、プリチャージ電圧VPRE(ローレベル)がラッチ回路401に保持されることになる。
なお、本実施の形態1においてノードN8及びN9にはそれぞれ別途コンデンサC1、C2を接続する例を用いているが、所定の期間一定の電圧を保持できる限りにおいて別途コンデンサを形成する必要はなく、いわゆる配線容量を用いる例も可能である。
次に、Bコントロール処理について、図17を用いて説明する。時刻t=t20においては、コンデンサC2に選択メモリセルMCnのフローティングゲートの閾値分布を第4の読出電圧BLreadで読み出した結果が保持され、かつ、ラッチ回路401にはAコントロール処理による結果が保持されている。なお、この時刻t20において、読出制御回路51は、第1〜第8のトランジスタTr1〜Tr8をオフ状態としている。
次に、読出制御回路51は、時刻t=t21において、制御信号DTGを“H”レベルにする。この結果、第8のトランジスタTr8はオン状態となり、ノードN8に接続されるコンデンサC1にはラッチ回路401に保持されたデータ(Aコントロール処理の結果)が書き込まれる。
なお、読出制御回路51は、制御信号DTGを時刻t=t21〜t23において“H”レベルの状態に保持し、時刻t=t24において“L”レベルとする。ノードN8は第6のトランジスタTr6のゲートに接続されているため、コンデンサC1に保持された容量が”H”レベルであれば、第6のトランジスタTr6はオン状態となり、コンデンサC1に保持されたデータ(容量)が”L”レベルであれば第6のトランジスタTr6はオフ状態となる。
また、読出制御回路51は、時刻t=t25において、制御信号REGを“H”レベルにする。この結果、第7のトランジスタTr7はオン状態となる。このため、コンデンサC1に保持された容量が”H”レベルであれば第6及び第7のトランジスタTr6、Tr7がともにオン状態となり、ノードN9とプリチャージ電圧VPREとが接続され、コンデンサC2にはプリチャージ電圧VPREと等しい値が保持される。なお、時刻t=t25〜t27において、読出制御回路51は、プリチャージ電圧VPREを“H”レベルとしている。一方、コンデンサC1に保持されたデータ(電位)が”L”レベルである場合には、プリチャージ電圧VPREが印加される電圧端子VPとノードN9とは接続しないため、コンデンサC2にはそのままの値が保持される。
また、読出制御回路51は、時刻t=t28において、ラッチ回路401の二つのクロックトインバータ401a、401bの制御信号SEN1、LAT1をともに“L”レベルとし、時刻t=t29においてラッチ回路401の第4のトランジスタTr4の制御信号EQ1を“H”レベルにする。この結果、ラッチ回路401に保持されたデータがクリアされる。
また、読出制御回路51は、時刻t=t31〜t34において制御信号BLC1を“H”レベルにして第3のトランジスタTr3をオン状態にし、ノードN7とノードN1とを接続し、ラッチ回路401にコンデンサC2に保持されたデータ(電位)をラッチ回路401に保持させる。
以上の動作により、本NAND型フラッシュメモリ装置1はBコントロール処理を実現することができる。なおこの結果も、先ほどのAコントロール処理と同様、予めラッチ回路401に保持されたデータによって結果が異なることを意味している。
例えば、予めラッチ回路401に”L”レベルのデータが保持されていた場合には、コンデンサC2に保持されていたデータ(容量)がラッチ回路401に保持されることとなる。予めラッチ回路401に”H”レベルのデータが保持されていた場合には、プリチャージ電圧VPRE(”H”レベル)がラッチ回路401に保持されることとなる。
より具体的にいえば、Aコントロール処理結果が”L”レベルである場合には、第4の読出電圧BHreadの結果がラッチ回路401に保持される。また、Aコントロール処理結果が”H”レベルである場合には、プリチャージ電圧VPER(”H”レベル)がラッチ回路401に保持される。ここで、本フローチャートにおける場合分けを図18に示す。読出制御回路51は、図18におけるBコントロール処理結果が“H”レベルである場合に下位ページの値が0であると判定し、かつ、図18におけるBコントロール処理結果が“L”レベルである場合に下位ページの値が1であると判定する。
なお、図中、第3の読出電圧BLreadは第4の読出電圧BHreadのよりも低いため、選択メモリセルMCnにおいて第3の読出電圧BLreadで”L”レベルと判定された場合、第4の読出電圧BHreadで”H”レベルと判定されることはない(図中「−」で示す)。したがって、本NAND型フラッシュメモリ装置1によると、隣接メモリセルMCn+1にデータが書き込まれている場合、カップリングノイズを抑制すべく第4の読出電圧BHreadでの読出の結果を採用することが可能となり、より信頼性の高いNAND型フラッシュメモリ装置1とすることができるようになる。
また、ここで、前述と同様に、上位ページの読み出し動作についても説明する。
この場合においても、Aコントロール処理及びBコントロール処理のそれぞれにおいて前記同様の処理を行う。即ち、上位ページの読出動作において、Aコントロール処理は、時刻t=t20においてラッチ回路401に保持されたデータによって結果が異なることを意味している。
例えば、予めラッチ回路401に”L”レベルのデータが保持されていた場合には、予めコンデンサC2に保持されていたデータ(容量)がラッチ回路401に保持されることとなる。予め、ラッチ回路401に”H”レベルのデータが保持されていた場合には、プリチャージ電圧VPREがラッチ回路401に保持されることとなる。
より具体的にいえば、選択メモリセルMCnにおける第2の読出電圧Breadでの読出の結果が”L”レベルであれば、ラッチ回路401に第5の読出電圧CLreadでの読出の結果が保持される。また、選択メモリセルMCnにおける第2の読出電圧Breadでの読出結果が”H”レベルである場合には、プリチャージ電圧VPRE(ローレベル)がラッチ回路401に保持されることになる。
また、Bコントロール処理においても上述した動作と同様で、予めラッチ回路401に保持されたデータによって結果が異なることを意味している。
例えば、予めラッチ回路401に”L”レベルのデータが保持されていた場合には、予めコンデンサC2に保持されていたデータ(容量)がラッチ回路401に保持されることとなる。また、予めラッチ回路401に”H”レベルのデータが保持されていた場合には、プリチャージ電圧VPRE(”H”レベル)がラッチ回路401に保持されることとなる。
より具体的にいえば、Aコントロール処理結果が”L”レベルである場合には、第6の読出電圧CHreadでの読出の結果がラッチ回路401に保持される。また、Aコントロール処理結果が”H”レベルである場合には、プリチャージ電圧VPER(”H”レベル)がラッチ回路401に保持される。ここで、本フローチャートにおける場合分けを図19に示す。読出制御回路51は、図19におけるBコントロール処理結果が“H”レベルである場合に上位ページの値が0であると判定し、かつ、図19におけるBコントロール処理結果が“L”レベルである場合に上位ページの値が1であると判定する。
以上のとおり、本NAND型フラッシュメモリ装置1によると、隣接メモリセルMCn+1にデータが書き込まれている場合、カップリングノイズを抑制するために第4の読出電圧及び第6の読出電圧で読出の結果を採用することが可能となるため、より信頼性の高いNAND型フラッシュメモリ装置1とすることができるようになる。
なお、本実施の形態1においては、隣接メモリセルMCn+1にデータが書き込まれているかを判断するための読出電圧として第2の読出電圧(Bread)を用いているが、読出電圧の値としては、隣接メモリセルMCn+1にデータが書き込まれていると判断できる限りにおいてこれに限られず、第1の読出電圧Areadよりも高ければ第2の読出電圧Breadよりも低くてもよいし、高くてもよい。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について、図面を参照して説明する。図20は、本発明の実施の形態2に係るNAND型フラッシュメモリ装置の複数のメモリセルブロックBLK0、BLK1、…、BLKm−1のうちの一つ(例えばBLK0)のより詳細な構成の例を示すブロック図である。なお、本発明の実施の形態2においては、本発明の実施の形態1と同一又は同様の機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図20に示すように、本発明の実施の形態2に係るNAND型フラッシュメモリ装置100は、本発明の実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置1において読出制御回路51の代わりに読出制御回路101を具備するものである。
読出書込制御回路4は、センスアンプ回路SA0、SA1、…、SAi−1を具備している。周辺回路部5は、読出制御回路101を具備している。読出制御回路101は、複数(i個)のセンスアンプ回路SA0、SA1、…、SAi−1及びローデコーダ3に接続されている。読出制御回路101は、複数(i個)のセンスアンプ回路SA0、SA1、…、SAi−1及びローデコーダ3を制御して、メモリセルMC0、MC1、…、MCn、MCn+1、…、MCj−1の各々からデータを読み出す。
読出書込制御回路4及び読出制御部101は、複数のメモリセルMC0、MC1、…、MCn、MCn+1、…、MCj−1に対し4値のデータの書込、読出及び消去を行う時に複数のワード線WL0、WL1、…、WLn、Wn+1、…、WLj−1及び複数のビット線BL0、BL1、…、BLi−1を選択して電圧を印加するデータ読出書込制御部を構成している。
次に、本発明の実施の形態2に係るNAND型フラッシュメモリ装置100の動作を図21及び図22を参照して説明する。図21は、本NAND型フラッシュメモリ装置100の下位ページの読出動作を説明するためのフローチャートである。図22は、本NAND型フラッシュメモリ装置100の上位ページの読出動作を説明するためのフローチャートである。
まず、下位ページの読み出し動作について説明する。読出制御回路101は、は、選択メモリセルMCnにおけるフローティングゲートの閾値分布を第1の読出電圧Areadで読み出す(図21のS201)。次に、読出制御回路101は、選択メモリセルMCnのLMフラグnをチェックする(図21のS202)。LMフラグnは、選択メモリセルMCnに上位ページのデータが書き込まれているか否かを記憶するものである。LMフラグnが“H”レベルである場合に、選択メモリセルMCnに上位ページのデータが書き込まれている。選択メモリセルMCnのLMフラグnをチェックの結果、LMフラグnが“L”レベルである場合には、読出制御回路101は、読出電圧Areadでの選択メモリセルMCnのデータを読み出してその結果を判定する。
一方、読出制御回路101は、LMフラグnが“H”レベルである場合に、隣接メモリセルMCn+1を選択し、そのフローティングゲートの閾値分布を第1の読出電圧Aread、第2の読出電圧Bread及び第5の読出電圧CLread(Cread)で読み出す(図21のS203)。
次に、読出制御回路101は、隣接メモリセルMCn+1のLMフラグn+1をチェックする(図21のS204)。LMフラグn+1は、隣接メモリセルMCn+1に上位ページのデータが書き込まれているか否かを記憶するものである。LMフラグn+1が“H”レベルである場合に、隣接メモリセルMCn+1に上位ページのデータが書き込まれている。
LMフラグn+1が“L”レベルである場合には、読出制御回路101は、選択メモリセルMCnを選択し、そのフローティングゲートの閾値分布を第2の読出電圧Breadで読み出す。
一方、読出制御回路101は、LMフラグn+1が“H”レベルである場合に、選択メモリセルMCnを選択し、そのフローティングゲートの閾値分布を第3の読出電圧BLreadで読み出す(図21のS202)。次に、読出制御回路101は、センスアンプ回路にAコントロール処理を行わせる。
その後、読出制御回路51は、第3の読出電圧BLreadよりも高い第4の読出電圧BHreadで選択メモリセルMCnのフローティングゲートの閾値分布を読み出す(図21のS208)。なお、第4の読出電圧BHreadは、第1のベルファイレベルの読出電圧である。そして、読出制御回路101は、更にこの結果に対してセンスアンプ回路にBコントロール処理を行なわせて(図21のS209)、この処理結果を読み出す。これにより、下位ページの読出を行うことができる。ここで、図21のフローチャートにおける場合分けを図23に示す。読出制御回路101は、図23におけるBコントロール処理結果が“H”レベルである場合に下位ページの値が0であると判定し、かつ、図23におけるBコントロール処理結果が“L”レベルである場合に下位ページの値が1であると判定する。
読出制御回路101は、隣接メモリセルMCn+1を選択し、そのフローティングゲートの閾値分布を第1の読出電圧Aread、第2の読出電圧Bread及び第5の読出電圧CLread(Cread)で読み出す(図22のS301)。
次に、読出制御回路101は、隣接メモリセルMCn+1のLMフラグn+1をチェックする(図22のS302)。読出制御回路101は、LMフラグn+1が“L”レベルである場合に、選択メモリセルMCnを選択し、そのフローティングゲートの閾値分布を第1の読出電圧Aread及び第3の読出電圧BLreadで読み出す(図22のS303)。
次に、読出制御回路101は、選択メモリセルMCnのLMフラグnをチェックする(図22のS304)。読出制御回路101は、LMフラグnが“L”レベルである場合に、強制的に上位ページを“1”とする処理を行なう(図22のS310)。
一方、読出制御回路101は、LMフラグn+1が“H”レベルである場合に、選択メモリセルMCnを選択し、そのフローティングゲートの閾値分布を第5の読出電圧CLreadで読み込み(図22のS305)、センスアンプ回路にAコントロール処理を行わせる(図22のS305)。
次に、読出制御回路101は、第6の読出電圧CHreadで選択メモリセルMCnのフローティングゲートの閾値分布を読み出す(図22のS307)。なお、第6の読出電圧は、第2のベリファイレベルの読出電圧である。次に、読出制御回路101は、センスアンプ回路にBコントロール処理を行わせる(図22のS308)。
次に、読出制御回路101は、再び選択メモリセルMCnを選択し、このフローティングゲートの閾値分布を第1の読出電圧Areadで読み出し(図22のS309)、LMフラグnのチェックを行う(図22のS304)。これにより、上位ページの読出を行うことができる。ここで、図22のフローチャートにおける場合分けを図24に示す。読出制御回路101は、図24におけるBコントロール処理結果が“H”レベルである場合に上位ページの値が0であると判定し、かつ、図24におけるBコントロール処理結果が“L”レベルである場合に上位ページの値が1であると判定する。
以上のとおり、本NAND型フラッシュメモリ装置100の読出動作においては、選択メモリセルの読出に際し、隣接メモリセルの読出を行わせることにより、選択メモリセルの読出電圧に対して補正を加えることができる、すなわち、第1及び第2のベリファイレベルの読出電圧を規定することができるため、カップリングノイズによる影響を抑制することができる信頼性の高いNAND型フラッシュメモリ装置とすることができる。
実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について、図面を参照して説明する。図25は、本発明の実施の形態3に係るNAND型フラッシュメモリ装置の複数のメモリセルブロックBLK0、BLK1、…、BLKm−1のうちの一つ(例えばBLK0)の詳細な構成の例を示すブロック図である。なお、本発明の実施の形態3においては、本発明の実施の形態1、2と同一又は同様の機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図25に示すように、本発明の実施の形態3に係るNAND型フラッシュメモリ装置200は、本発明の実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置1において読出制御回路51の代わりに読出制御回路201を具備し、センスアンプ回路SA0、SA1、…、SAi−1の代わりにセンスアンプ回路Sa0、Sa1、…、Sai−1を具備するものである。
読出書込制御回路4は、センスアンプ回路Sa0、Sa1、…、Sai−1を具備している。周辺回路部5は、読出制御回路201を具備している。読出制御回路201は、複数(i個)のセンスアンプ回路Sa0、Sa1、…、Sai−1及びローデコーダ3に接続されている。センスアンプ回路Sa0、Sa1、…、Sai−1は、周知のものであり、ビット線BL0、BL1、…、BLi−1に接続されている。センスアンプ回路Sa0、Sa1、…、Sai−1は、ビット線BL0、BL1、…、BLi−1を介して、メモリセルMC0、MC1、…、MCn、MCn+1、…、MCj−1の各々からデータを検出して読出制御回路201に与える。読出制御回路201は、複数(i個)のセンスアンプ回路Sa0、Sa1、…、Sai−1及びローデコーダ3を制御して、メモリセルMC0、MC1、…、MCn、MCn+1、…、MCj−1の各々からデータを読み出す。
読出書込制御回路4及び読出制御部201は、複数のメモリセルMC0、MC1、…、MCn、MCn+1、…、MCj−1に対し4値のデータの書込、読出及び消去を行う時に複数のワード線WL0、WL1、…、WLn、Wn+1、…、WLj−1及び複数のビット線BL0、BL1、…、BLi−1を選択して電圧を印加するデータ読出書込制御部を構成している。
図26は、本発明の実施の形態3に係るNAND型フラッシュメモリ装置200の読出制御部201の構成を示すブロック図である。
図26に示すように、読出制御部201は、隣接メモリセルデータ読出部2011、隣接メモリセルデータ記憶部2012、読出電圧レベル制御部2013、データ読出部2014及びデータ判定部2015を具備している。
隣接メモリセルデータ読出部2011は、センスアンプ回路Sa0、Sa1、…、Sai−1に接続されている。隣接メモリセルデータ読出部2011は、センスアンプ回路Sa0、Sa1、…、Sai−1を介して、選択メモリセルMCnに隣接している隣接メモリセルMCn+1にデータの下位ページが書き込まれているかを第2の読出電圧Breadで読み出して隣接メモリセルMCn+1のデータ状態を示す隣接メモリセル状態情報を生成する。
隣接メモリセルデータ記憶部2012は、隣接メモリセルデータ読出部2011に接続されている。隣接メモリセルデータ記憶部2012は、隣接メモリセルデータ読出部2011からの前記隣接メモリセル状態情報を記憶する。
読出電圧レベル制御部2013は、隣接メモリセルデータ記憶部2012に接続されている。読出電圧レベル制御部2013は、隣接メモリセルMCn+1にデータが書き込まれる前における選択メモリセルMCnのデータを読み出す時における読出電圧レベルとしての4値のデータの閾値分布の間の値である読出電圧レベルを、下位から順次に第1、第2及び第3の読出電圧レベルを規定する。また、読出電圧レベル制御部2013は、隣接メモリセルデータ記憶部2012の前記隣接メモリセル状態情報に基づいて、選択メモリセルMCnのデータを読み出す前記第2及び第3の読出電圧レベルより所定値だけ大きい第1及び第2の読出電圧ベリファイレベルを規定する。
データ読出部2014は、読出電圧レベル制御部2013、センスアンプ回路Sa0、Sa1、…、Sai−1及びデータ判定部2015に接続されている。データ読出部2014は、読出電圧レベル制御部2013からの前記第1の読出電圧レベル並びに前記第1及び第2の読出電圧ベリファイレベルの情報を受ける。
データ読出部2014は、前記第1の読出電圧レベル並びに前記第1及び第2の読出電圧ベリファイレベルの第1の読出電圧Aread、第4の読出電圧BHread及び第6の読出電圧CHreadで選択メモリセルMCnのデータを、センスアンプ回路Sa0、Sa1、…、Sai−1を介して読み出してデータ判定部201に与える。
データ判定部2015は、データ読出部2014により読み出されるデータに基づいて選択メモリセルMCnのデータが4値のいずれかを判定する。
以上のとおり、本NAND型フラッシュメモリ装置200の読出動作においては、選択メモリセルの読出に際し、隣接メモリセルの読出を行わせることにより、選択メモリセルの読出電圧に対して補正を加えることができる、すなわち、第1及び第2のベリファイレベルの読出電圧を規定することができるため、カップリングノイズによる影響を抑制することができる信頼性の高いNAND型フラッシュメモリ装置とすることができる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について、図面を参照して説明する。図27は、本発明の実施の形態4に係るNAND型フラッシュメモリ装置300の読出制御部301の構成を示すブロック図である。なお、本発明の実施の形態4においては、本発明の実施の形態3と同一又は同様の機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図27に示すように、読出制御部301は、本発明の実施の形態3に係るNAND型フラッシュメモリ装置200の読出制御部201において、読出電圧レベル制御部2013、データ読出部2014及びデータ判定部2015の代わりに、読出電圧レベル制御部3011、データ読出部3012及びデータ判定部3013を具備している。
すなわち、読出制御部301は、隣接メモリセルデータ読出部2011、隣接メモリセルデータ記憶部2012、読出電圧レベル制御部3011、データ読出部3012及びデータ判定部3013を具備している。
読出電圧レベル制御部3011は、隣接メモリセルデータ記憶部2012に接続されている。読出電圧レベル制御部3011は、隣接メモリセルMCn+1にデータが書き込まれる前における選択メモリセルMCnのデータを読み出す時における読出電圧レベルとしての4値のデータの閾値分布の間の値である読出電圧レベルを、下位から順次に第1、第2及び第3の読出電圧レベルを規定する。また、読出電圧レベル制御部3011は、隣接メモリセルデータ記憶部2012の隣接メモリセル状態情報に基づいて、選択メモリセルMCnのデータを読み出す前記第2及び第3の読出電圧レベルより所定値だけ大きい第1及び第2の読出電圧ベリファイレベルを規定する。
データ読出部3012は、読出電圧レベル制御部3011、センスアンプ回路Sa0、Sa1、…、Sai−1及びデータ判定部3013に接続されている。データ読出部3012は、読出電圧レベル制御部3011からの前記第1、第2及び第3の読出電圧レベル並びに前記第1及び第2の読出電圧ベリファイレベルの情報を受ける。
データ読出部3012は、前記第1、第2及び第3の読出電圧レベル並びに前記第1及び第2の読出電圧ベリファイレベルの第1、第3及び第5の読出電圧の読出電圧Aread、BLread、CLread並びに第4の読出電圧BHread及び第6の読出電圧CHreadで、選択メモリセルMCnのデータを、センスアンプ回路Sa0、Sa1、…、Sai−1を介して読み出してデータ判定部201に与える。

データ判定部3013は、データ読出部3012により読み出されるデータに基づいて選択メモリセルMCnのデータが4値のいずれかを判定する。
以上のとおり、本NAND型フラッシュメモリ装置300の読出動作においては、選択メモリセルの読出に際し、隣接メモリセルの読出を行わせることにより、選択メモリセルの読出電圧に対して補正を加えることができる、すなわち、第1及び第2のベリファイレベルの読出電圧を規定することができるため、カップリングノイズによる影響を抑制することができる信頼性の高いNAND型フラッシュメモリ装置とすることができる。
なお、本発明は、選択メモリセルMCnの読出の前に当該選択メモリセルMCnに隣接する隣接メモリセルMCn+1以外の隣接メモリセルにデータを書き出す時に選択メモリセルMCnの閾値分布が変化する場合にも、適用することができる。
本発明の実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置の概略ブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置におけるメモリセルアレイの概略ブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置におけるメモリセルブロックの構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置におけるメモリセルユニットの概略部分断面図である。 本発明の実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置におけるメモリセルのフローティングゲートの閾値分布を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置におけるメモリセルへのデータの書込動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置におけるメモリセルのデータの読出動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置における下位ページの読出動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置における上位ページの読出動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置の部分断面にカップリングにより生じる容量を追記した図である。 本発明の実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置において、隣接するフローティングゲート間のカップリングにより閾値分布が変化することを説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置における下位ページの読出動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置における上位ページの読み出し動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置において隣接メモリセルにデータが書き込まれる前後で選択メモリセルの閾値分布が変化する様子を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置における読出/書込回路4のセンスアンプ回路の等価回路図である。 本発明の実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置におけるAコントロール処理を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置におけるBコントロール処理を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置における下位ページの読出処理の場合分けを示す図である。 本発明の実施の形態1に係るNAND型フラッシュメモリ装置における上位ページの読出処理の場合分けを示す図である。 本発明の実施の形態2に係るNAND型フラッシュメモリ装置におけるメモリセルブロックの構成を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るNAND型フラッシュメモリ装置における下位ページの読出動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係るNAND型フラッシュメモリ装置における上位ページの読み出し動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係るNAND型フラッシュメモリ装置における下位ページの読出処理の場合分けを示す図である。 本発明の実施の形態2に係るNAND型フラッシュメモリ装置における上位ページの読出処理の場合分けを示す図である。 本発明の実施の形態3に係るNAND型フラッシュメモリ装置におけるメモリセルブロックの構成を示す図である。 本発明の実施の形態3に係るNAND型フラッシュメモリ装置における読出制御回路を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4に係るNAND型フラッシュメモリ装置における読出制御回路を示すブロック図である。
符号の説明
1、100、200、300 NAND型フラッシュメモリ装置
2 メモリセルアレイ
3 ローデコーダ
4 読出書込回路部
5 周辺回路部
6 パッド部
401 ラッチ回路
BLK0〜m−1 メモリ装置ブロック
MU0〜MUi−1 メモリセルユニット
MC0〜j−1 メモリセル
S1 選択トランジスタ
S2 選択トランジスタ
SGS、SGD ゲート線
SA0〜SAi−1 センスアンプ回路
BL0〜BLi−1 ビット線
CELSRC セルソース線
WL0〜WLj−1 ワード線
FG フローティングゲート
51、101、201、301 読出制御回路
2011 隣接メモリセルデータ読出部
2012 隣接メモリセルデータ記憶部
2013、3011 読出電圧レベル制御部
2014、3012 データ読出部
2015、3013 データ判定部

Claims (5)

  1. 電気的に書き換え可能な複数のメモリセルを有するメモリセルアレイと、前記複数のメモリセルに接続されている複数のワード線及び複数のビット線と、前記複数のメモリセルに対し4値のデータの書込、読出及び消去を行う時に前記複数のワード線及び前記複数のビット線を選択して電圧を印加するデータ読出書込制御部と、を具備し、
    前記データ読出書込制御部は、
    前記第1のメモリセルに隣接している第2のメモリセルにデータの下位ページが書き込まれているかを所定の読出電圧レベルの読出電圧で読み出して前記第2のメモリセルのデータ状態を示す隣接メモリセル状態情報を生成する隣接メモリセルデータ読出部と、
    前記隣接メモリセルデータ読出部からの前記隣接メモリセル状態情報を記憶する隣接メモリセルデータ記憶部と、
    前記隣接メモリセル状態情報に基づいて前記第1のメモリセルのデータを読み出す所定の複数の読出電圧ベリファイレベルを規定する読出電圧レベル制御部と、
    前記所定の複数の読出電圧ベリファイレベルの複数の読出電圧で前記第1のメモリセルのデータを読み出すデータ読出部と、
    前記データ読出部により読み出される前記データに基づいて前記第1のメモリセルのデータが4値のいずれかを判定するデータ判定部と、
    を具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 電気的に書き換え可能な複数のメモリセルを有するメモリセルアレイと、前記複数のメモリセルに接続されている複数のワード線及び複数のビット線と、前記複数のメモリセルに対し4値のデータの書込、読出及び消去を行う時に前記複数のワード線及び前記複数のビット線を選択して電圧を印加するデータ読出書込制御部と、を具備し、
    前記データ読出書込制御部は、
    前記第1のメモリセルに隣接している第2のメモリセルにデータの下位ページが書き込まれているかを所定の読出電圧レベルの読出電圧で読み出して前記第2のメモリセルのデータ状態を示す隣接メモリセル状態情報を生成する隣接メモリセルデータ読出部と、
    前記隣接メモリセルデータ読出部からの前記隣接メモリセル状態情報を記憶する隣接メモリセルデータ記憶部と、
    前記第2のメモリセルにデータが書き込まれる前における前記第1のメモリセルのデータを読み出す時における読出電圧レベルとしての4値のデータの閾値分布の間の値である読出電圧レベルを下位から順次に第1、第2及び第3の読出電圧レベルを規定し、かつ、前記隣接メモリセル状態情報に基づいて前記第1のメモリセルのデータを読み出す前記第2及び第3の読出電圧レベルより所定値だけ大きい第1及び第2の読出電圧ベリファイレベルを規定する読出電圧レベル制御部と、
    前記第1の読出電圧レベル並びに前記第1及び第2の読出電圧ベリファイレベルの複数の読出電圧で前記第1のメモリセルのデータを読み出すデータ読出部と、
    前記データ読出部により読み出される前記データに基づいて前記第1のメモリセルのデータが4値のいずれかを判定するデータ判定部と、
    を具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 電気的に書き換え可能な複数のメモリセルを有するメモリセルアレイと、前記複数のメモリセルに接続されている複数のワード線及び複数のビット線と、前記複数のメモリセルに対し4値のデータの書込、読出及び消去を行う時に前記複数のワード線及び前記複数のビット線を選択して電圧を印加するデータ読出書込制御部と、を具備し、
    前記データ読出書込制御部は、
    前記第1のメモリセルに隣接している第2のメモリセルにデータの下位ページが書き込まれているかを所定の読出電圧レベルの読出電圧で読み出して前記第2のメモリセルのデータ状態を示す隣接メモリセル状態情報を生成する隣接メモリセルデータ読出部と、
    前記隣接メモリセルデータ読出部からの前記隣接メモリセル状態情報を記憶する隣接メモリセルデータ記憶部と、
    前記第2のメモリセルにデータが書き込まれる前における前記第1のメモリセルのデータを読み出す時における読出電圧レベルとしての4値のデータの閾値分布の間の値である読出電圧レベルを下位から順次に第1、第2及び第3の読出電圧レベルを規定し、前記隣接メモリセル状態情報に基づいて前記第1のメモリセルのデータを読み出す前記第2及び第3の読出電圧レベルより所定値だけ大きい第1及び第2の読出電圧ベリファイレベルを規定する読出電圧レベル制御部と、
    前記第1、第2及び第3の読出電圧レベル並びに前記第1及び第2の読出電圧ベリファイレベルの複数の読出電圧で前記第1のメモリセルのデータを読み出すデータ読出部と、
    前記データ読出部により読み出される前記データに基づいて前記第1のメモリセルのデータが4値のいずれかを判定するデータ判定部と、
    を具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  4. 電気的に書き換え可能な複数のメモリセルを有するメモリセルアレイと、前記複数のメモリセルに接続されている複数のワード線及び複数のビット線と、前記複数のメモリセルに対し4値のデータの書込、読出及び消去を行う時に前記複数のワード線及び前記複数のビット線を選択して電圧を印加するデータ読出書込制御部と、を具備する不揮発性半導体記憶装置におけるデータ読出方法であって、
    前記第1のメモリセルに隣接している第2のメモリセルにデータの下位ページが書き込まれているかを所定の読出電圧レベルの読出電圧で読み出して前記第2のメモリセルのデータ状態を示す隣接メモリセル状態情報を生成する隣接メモリセルデータ読出ステップと、
    前記隣接メモリセルデータ読出ステップにおける前記隣接メモリセル状態情報を隣接メモリセルデータ記憶部が記憶する隣接メモリセルデータ記憶ステップと、
    前記隣接メモリセルデータ記憶部が記憶している前記隣接メモリセル状態情報に基づいて前記第1のメモリセルのデータを読み出す所定の複数の読出電圧ベリファイレベルを規定する読出電圧レベル制御ステップと、
    前記所定の複数の読出電圧ベリファイレベルの複数の読出電圧で前記第1のメモリセルのデータを読み出すデータ読出ステップと、
    前記データ読出ステップにおいて読み出される前記データに基づいて前記第1のメモリセルのデータが4値のいずれかを判定するデータ判定ステップと、
    を具備することを特徴とするデータ読出方法。
  5. 電気的に書き換え可能な複数のメモリセルを有するメモリセルアレイと、前記複数のメモリセルに接続されている複数のワード線及び複数のビット線と、前記複数のメモリセルに対し4値のデータの書込、読出及び消去を行う時に前記複数のワード線及び前記複数のビット線を選択して電圧を印加するデータ読出書込制御部と、を具備する不揮発性半導体記憶装置におけるデータ読出方法であって、
    前記第1のメモリセルに隣接している第2のメモリセルにデータの下位ページが書き込まれているかを所定の読出電圧レベルの読出電圧で読み出して前記第2のメモリセルのデータ状態を示す隣接メモリセル状態情報を生成する隣接メモリセルデータ読出ステップと、
    前記隣接メモリセルデータ読出ステップにおける前記隣接メモリセル状態情報を隣接メモリセルデータ記憶部が記憶する隣接メモリセルデータ記憶ステップと、
    前記第2のメモリセルにデータが書き込まれる前における前記第1のメモリセルのデータを読み出す時における読出電圧レベルとしての4値のデータの閾値分布の間の値である読出電圧レベルを下位から順次に第1、第2及び第3の読出電圧レベルを規定し、かつ、前記隣接メモリセル状態情報に基づいて前記第1のメモリセルのデータを読み出す前記第2及び第3の読出電圧レベルより所定値だけ大きい第1及び第2の読出電圧ベリファイレベルを規定する読出電圧レベル制御ステップと、
    前記第1の読出電圧レベル並びに前記第1及び第2の読出電圧ベリファイレベルの複数の読出電圧で前記第1のメモリセルのデータを読み出すデータ読出ステップと、
    前記データ読出ステップにおいて読み出される前記データに基づいて前記第1のメモリセルのデータが4値のいずれかを判定するデータ判定ステップと、
    を具備することを特徴とするデータ読出方法。
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