JP2011040124A - 半導体記憶装置のデータ読み出し方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】回路規模の増大を抑制しつつ、動作性能を向上出来る半導体記憶装置のデータの読み出し方法を提供すること。
【解決手段】複数のメモリセルMTと、カラム毎に対応付けて設けられた複数のラッチ回路11とを備えた半導体記憶装置1のデータ読み出し方法であって、いずれかのカラムに関連付けられたメモリセルMTから、対応するラッチ回路11にフラグデータを読み出すステップS22と、対象とするラッチ回路11をシフトさせつつ、いずれかのラッチ回路11を順次選択するステップS25〜S27と、N回目(Nは0以上の自然数)のシフトにおいて選択したラッチ回路11から、フラグデータを読み出すステップS28とを具備する。
【選択図】図9
【解決手段】複数のメモリセルMTと、カラム毎に対応付けて設けられた複数のラッチ回路11とを備えた半導体記憶装置1のデータ読み出し方法であって、いずれかのカラムに関連付けられたメモリセルMTから、対応するラッチ回路11にフラグデータを読み出すステップS22と、対象とするラッチ回路11をシフトさせつつ、いずれかのラッチ回路11を順次選択するステップS25〜S27と、N回目(Nは0以上の自然数)のシフトにおいて選択したラッチ回路11から、フラグデータを読み出すステップS28とを具備する。
【選択図】図9
Description
この発明は、半導体記憶装置のデータ読み出し方法に関する。例えば、多値NAND型フラッシュメモリに関する。
従来、メモリセルの各々が2ビット以上のデータを保持可能な、多値(multi-level)NAND型フラッシュメモリが知られている。また多値NAND型フラッシュメモリでは、各メモリセルがどのページまで書き込まれているか(例えば、下位ページまでしか書き込まれていないのか、それとも上位ページまで書き込まれているのか等)、を示すフラグデータを使用することが知られている(例えば、特許文献1参照)。データの読み出しの際には、予めこのフラグデータを確認しておくことで、適切な読み出し動作が可能となる。
しかしながら、上記従来の手法であると、フラグデータの確認のために時間がかかり、NAND型フラッシュメモリの動作の高速化が妨げられ、または回路規模が大きくなる、という問題があった。
この発明は、回路規模の増大を抑制しつつ、動作性能を向上出来る半導体記憶装置のデータの読み出し方法を提供する。
この発明の一態様に係る半導体記憶装置のデータの読み出し方法は、ロウ及びカラムに関連付けられた、データ保持可能な複数のメモリセルと、前記カラム毎に対応付けて設けられた複数のラッチ回路と、を備えた半導体記憶装置のデータ読み出し方法であって、いずれかの前記カラムに関連付けられた前記メモリセルから、対応する前記ラッチ回路にフラグデータを読み出すステップと、対象とする前記ラッチ回路をシフトさせつつ、いずれかの前記ラッチ回路を順次選択するステップと、N回目(Nは0以上の自然数)の前記シフトにおいて選択した前記ラッチ回路から、前記フラグデータを読み出すステップとを具備する。
本発明によれば、回路規模の増大を抑制しつつ、動作性能を向上出来る半導体記憶装置のデータの読み出し方法を提供出来る。
以下、この発明の実施形態につき図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
[第1の実施形態]
この発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置のデータ読み出し方法について、多値NAND型フラッシュメモリを例に挙げて説明する。
この発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置のデータ読み出し方法について、多値NAND型フラッシュメモリを例に挙げて説明する。
<NAND型フラッシュメモリの全体構成について>
図1は、本実施形態に係る4値(4-levels)NAND型フラッシュメモリのブロック図である。図示するようにNAND型フラッシュメモリ1は、メモリセルアレイ2、ロウデコーダ3、カラムデコーダ4、ページバッファ5、パス/フェイル(Pass/fail)回路6、及び制御回路7を備えている。
図1は、本実施形態に係る4値(4-levels)NAND型フラッシュメモリのブロック図である。図示するようにNAND型フラッシュメモリ1は、メモリセルアレイ2、ロウデコーダ3、カラムデコーダ4、ページバッファ5、パス/フェイル(Pass/fail)回路6、及び制御回路7を備えている。
図示するようにメモリセルアレイ2は、複数のNANDセル8を備えている。NANDセル8の各々は、例えば32個のメモリセルトランジスタMT0〜MT31と、選択トランジスタST1、ST2とを含んでいる。以下、メモリセルトランジスタMT0〜MT31を区別しない場合には、一括してメモリセルトランジスタMTと呼ぶことにする。メモリセルトランジスタMTは、半導体基板上にゲート絶縁膜を介在して形成された電荷蓄積層(例えば浮遊ゲート)と、電荷蓄積層上にゲート間絶縁膜を介在して形成された制御ゲートとを有する積層ゲート構造を備えている。なお、メモリセルトランジスタMTの個数は32個に限られず、8個や16個、64個、128個、256個等であってもよく、その数は限定されるものではない。また、電荷蓄積層は絶縁物を材料に用いて形成されても良い。メモリセルトランジスタMTは、隣接するもの同士でソース、ドレインを共有している。そして、選択トランジスタST1、ST2間に、その電流経路が直列接続されるようにして配置されている。直列接続されたメモリセルトランジスタMTの一端側のドレインは選択トランジスタST1のソースに接続され、他端側のソースは選択トランジスタST2のドレインに接続されている。
同一行にあるメモリセルトランジスタMTの制御ゲートはワード線WL0〜WL31のいずれかに共通接続され、同一行にある選択トランジスタST1、ST2のゲートは、それぞれセレクトゲート線SGD、SGSに共通接続されている。以下ではワード線WL0〜WL31を単にワード線WLと呼ぶことがある。更に、選択トランジスタST1のドレインはビット線BL0〜BLm(mは1以上の自然数)のいずれかに接続され、選択トランジスタST2のソースはソース線SLに共通接続される。ビット線BL0〜BLmについても、これらを区別しない場合には単にビット線BLと呼ぶ。
以上の構成において、ワード線WL及びセレクトゲート線SGD、SGSを共通にする複数のNANDセル8によって、1つのブロックと呼ばれる単位が形成される。同一のブロック内のメモリセルトランジスタMTは、一括してデータが消去される。更に、同一のワード線WLに接続された複数のメモリセルトランジスタMTには、一括してデータが書き込まれ、この単位はページと呼ばれる。
また、図1では1つのブロックのみ図示しているが、ビット線BLに沿った方向に複数設けられても良い。この場合、メモリセルアレイ2内において同一列にあるNANDセル9は、同一のビット線BLに共通接続される。
次に、上記メモリセルトランジスタMTの取り得るデータについて説明する。メモリセルトランジスタMTは、閾値電圧に応じて例えば2ビットのデータを保持可能とされている。図2はメモリセルトランジスタMTの閾値分布を示すグラフであり、縦軸に閾値電圧Vthをとり、横軸にメモリセルトランジスタMTの存在確率を示したグラフである。
図示するように、各々のメモリセルトランジスタMTは4値のデータを保持出来る。より具体的には、メモリセルトランジスタMTは、閾値電圧Vthの低い順に“E”レベル、“A”レベル、“B”レベル、及び“C”レベルの4種のデータを保持出来る。
“E”レベルは消去レベルであり、その閾値電圧VthEはVthE<VAである。“A”レベルの閾値電圧VthAは、VA<VthA<VBである。“B”レベルの閾値電圧VthBは、VB<VthB<VCである。“C”レベルの閾値電圧VthCは、VC<VthCである。
上記の“E”、“A”、“B”、及び“C”レベルは、2進数表示でそれぞれ“11”、“01”、“00”、及び“10”データに対応づけられる。この2ビットのデータの各ビットを、図2に示すように上位(upper)ビット(または上位データ)及び下位(lower)ビット(下位データ)と呼ぶ。なお、“E”〜“C”レベルと“00”〜“11”データとの関係は図2の場合に限られるものでは無く、適宜選択出来る。
前述の通り、データは同一のワード線WLに接続されたメモリセルトランジスタMTに対して、一括して書き込まれ、また読み出される。この際、データは下位ビット毎、または上位ビット毎に書き込まれ、また読み出される。従って、メモリセルトランジスタMTが2ビットデータを保持している場合には、1本のワード線WLあたり、2つのページが割り当てられていることになる。以下、下位ビットについて一括して書き込みまたは読み出されるページを下位ページと呼び、上位ビットについて一括して書き込みまたは読み出されるページを上位ページと呼ぶ。
なお、電圧VCを読み出しレベルに用いて行うデータの読み出し(すなわち、閾値レベルが“C”レベルなのか、“B”レベル以下なのかの判定)を、「“C”読み出し」と呼ぶ。また、電圧VBを用いて行うデータの読み出し(すなわち、閾値レベルが“B”レベル以上なのか、“A”レベル以下なのかの判定)を、「“B”読み出し」と呼ぶ。更に、電圧VAを用いて行うデータの読み出し(すなわち、閾値レベルが“A”レベル以上なのか、“E”レベルなのかの判定)を、「“A”読み出し」と呼ぶ。
図1に戻って説明を続ける。ロウデコーダ3は、メモリセルアレイ2のロウ方向を選択する。すなわち、ワード線WLを選択する。そして、選択したワード線WL及び非選択のワード線WLに対して、適切な電圧を印加する。
ページバッファ5は、データの書き込み時には、外部から与えられる書き込みデータを一時的に保持し、これをビット線BLに転送して、ページ単位で一括してデータを書き込む。またデータの読み出し時には、ページ単位でビット線BLに読み出されたデータをセンス・増幅し、これを一時的に保持し、外部へ出力する。
カラムデコーダ4は、メモリセルアレイ2のカラム方向を選択する。すなわち、ビット線BLを選択し、例えば読み出し時には、選択したビット線BLに対応するデータを出力するよう、ページバッファ5に命令する。
パス/フェイル回路6は、例えばテスト動作時において、メモリセルアレイ2のカラムにつき不良(failure)があるか否かの情報を保持可能である。
制御回路7は、NAND型フラッシュメモリ1全体の動作を司る。すなわち、データの書き込み時、読み出し時、及び消去時等において、ロウデコーダ3、カラムデコーダ4、ページバッファ5、及びパス/フェイル回路6の動作を制御する。
<ページバッファ、パス/フェイル回路、及びメモリセルアレイの詳細について>
次に、上記ページバッファ5、パス/フェイル回路6、及びメモリセルアレイ2の詳細について、図3を用いて説明する。図3は、ページバッファ5、パス/フェイル回路6、及びメモリセルアレイ2のブロック図である。以下では、説明の簡単化のために、ビット線BLが32本(m=31)である場合を例に挙げて説明する。勿論、ビット線BLの本数は32本に限定されるものでは無い。
次に、上記ページバッファ5、パス/フェイル回路6、及びメモリセルアレイ2の詳細について、図3を用いて説明する。図3は、ページバッファ5、パス/フェイル回路6、及びメモリセルアレイ2のブロック図である。以下では、説明の簡単化のために、ビット線BLが32本(m=31)である場合を例に挙げて説明する。勿論、ビット線BLの本数は32本に限定されるものでは無い。
まずページバッファ5について説明する。ページバッファ5は、例えば8本のビット線BL毎に対応づけられた複数のラッチ回路10−0〜10−3を備えている。以下において、ラッチ回路10−0〜10−3を区別しない場合には、まとめてラッチ回路10と呼ぶことがある。
ラッチ回路10−0はビット線BL0〜BL7に対応づけられている。そして、データの読み出し時には、ビット線BL0〜BL7に読み出されたデータを一時的に保持し、これらをそれぞれデータ線DL0〜DL7に出力する。またデータの書き込み時には、データ線DL0〜DL7から与えられるデータを一時的に保持し、これらをそれぞれビット線BL0〜BL7に転送する。
ラッチ回路10−1はビット線BL8〜BL15に対応づけられている。そして、データの読み出し時には、ビット線BL8〜BL15に読み出されたデータを一時的に保持し、これらをそれぞれデータ線DL0〜DL7に出力する。またデータの書き込み時には、データ線DL0〜DL7から与えられるデータを一時的に保持し、これらをそれぞれビット線BL8〜BL15に転送する。
ラッチ回路10−2はビット線BL16〜BL23に対応づけられている。そして、データの読み出し時には、ビット線BL16〜BL23に読み出されたデータを一時的に保持し、これらをそれぞれデータ線DL0〜DL7に出力する。またデータの書き込み時には、データ線DL0〜DL7から与えられるデータを一時的に保持し、これらをそれぞれビット線BL16〜BL23に転送する。
ラッチ回路10−3はビット線BL24〜BL31に対応づけられている。そして、データの読み出し時には、ビット線BL24〜BL31に読み出されたデータを一時的に保持し、これらをそれぞれデータ線DL0〜DL7に出力する。またデータの書き込み時には、データ線DL0〜DL7から与えられるデータを一時的に保持し、これらをそれぞれビット線BL24〜BL31に転送する。
通常のデータの読み出し時には、前述の通りデータは一括して読み出される。すなわち、ビット線BL0〜BL31に同時にデータが読み出され、これらが対応するラッチ回路10−0〜10−3に格納される。その後、データ線DL0〜DL7を用いて、カラムデコーダ4によって選択されたラッチ回路10から、データが外部へ出力される。逆にデータの書き込み時には、データ線DL0〜DL7を用いて、書き込みデータがラッチ回路10−0〜10−3に順次格納される。そして、実際にメモリセルトランジスタMTにデータをプログラムする際には、ラッチ回路10−0〜10−3からビット線BL0〜BL31に、一括してデータが転送される。
次にパス/フェイル回路6について説明する。パス/フェイル回路6は、ページバッファと同様に、8本のビット線毎に対応づけられた複数のラッチ回路11−0〜11−3を有している。以下において、ラッチ回路11−0〜11−3を区別しない場合には、まとめてラッチ回路11と呼ぶことがある。
ラッチ回路11−0はビット線BL0〜BL7に対応づけられている。そして、ラッチ回路10−0内のデータ、及びビット線BL0〜BL7に存在する不良の数を保持可能とされている。
ラッチ回路11−1はビット線BL8〜BL15に対応づけられている。そして、ラッチ回路10−1内のデータ、及びビット線BL8〜BL15に存在する不良の数を保持可能とされている。
ラッチ回路11−2はビット線BL16〜BL23に対応づけられている。そして、ラッチ回路10−2内のデータ、及びビット線BL16〜BL23に存在する不良の数を保持可能とされている。
ラッチ回路11−3はビット線BL24〜BL31に対応づけられている。そして、ラッチ回路10−3内のデータ、及びビット線BL23〜BL31に存在する不良の数を保持可能とされている。
上記構成において、ビット線BL0〜BL7をまとめてカラムC0と呼び、ビット線BL8〜BL15をまとめてカラムC1と呼び、ビット線BL16〜BL23をまとめてカラムC2と呼び、ビット線BL24〜BL31をまとめてカラムC3と呼び、カラムC0〜C3を区別しない場合にはまとめてカラムCと呼ぶことにする。すなわち、ページバッファと外部とのデータの授受は、カラムC単位で行われる。また、ラッチ回路10−0〜10−3はそれぞれ、カラムC0〜C3に対応づけて設けられ、ラッチ回路11−0〜11−3も同様である。
なお、以下では1つのカラムが8本のビット線を含んでいるが、8本に限定されるものでは無く、各カラムCと各ビット線BLとの対応は、図3の場合に限定されるものでは無く、適宜選択出来る。
また、メモリセルアレイ2においては、例えばカラムC0〜C2に対応する(ビット線BL0〜BL23に接続された)メモリセルトランジスタMTは、正味のデータの保持用に用いられる。これに対して例えばカラムC3に対応する(ビット線BL24〜BL31に接続された)メモリセルトランジスタMTは、フラグデータ(LMフラグとも呼ばれ得る)の保持用に用いられる。
フラグデータは、ワード線毎に、カラムC3の位置にあるメモリセルトランジスタMTに書き込まれる。そしてフラグデータは、当該ワード線WLに接続されたメモリセルトランジスタMTが、下位ページまでしかデータが書き込まれていないのか、または上位ページまで書き込まれているのか、を示す情報である。
図2から明らかなように、下位ページまでしか書き込まれていない場合には、メモリセルトランジスタMTは、“E”レベルに相当する閾値を有する状態と、“A”レベル以上に相当する閾値を有する状態との、2つの状態しか取り得ない。これに対して、上位ページまで書き込まれることにより、“E”、“A”、“B”、及び“C”レベルの4つの状態を取り得るようになる。
<データの書き込み動作について>
次に、上記構成のNAND型フラッシュメモリ1におけるデータの書き込み動作について説明する。図4は、データの書き込み時におけるNANDセル8の回路図である。以下では、ワード線WL1に接続されたメモリセルトランジスタMT1にデータを書き込む場合について説明する。
次に、上記構成のNAND型フラッシュメモリ1におけるデータの書き込み動作について説明する。図4は、データの書き込み時におけるNANDセル8の回路図である。以下では、ワード線WL1に接続されたメモリセルトランジスタMT1にデータを書き込む場合について説明する。
まず、ページバッファ5が書き込みデータをビット線BLに転送する。より具体的には、電荷蓄積層に電荷を注入することによりメモリセルトランジスタMTの閾値を上昇させる際には、ビット線BLに書き込み電圧(例えば0V)が印加される。他方、電荷を注入しない際には、書き込み禁止電圧(例えばV1>0Vとする)が印加される。またこの際、ラッチ回路10−3にはフラグデータが格納されている。
そして、ロウデコーダ3がワード線WL1を選択し、選択ワード線WL1に電圧VPGMを印加し、非選択ワード線WL0、WL2〜WL31に電圧VPASSを印加する。電圧VPGMは、電荷蓄積層に電荷を注入するための高電圧(例えば20V程度)であり、VPASSは、保持するデータに関わらずメモリセルトランジスタMTをオン状態とする電圧である。
更にロウデコーダ3は、セレクトゲート線SGD、SGSに電圧V2、0Vをそれぞれ印加する。電圧V2は、ビット線BLに書き込み電圧(0V)が印加されている場合には選択トランジスタST1をオンさせ、書き込み禁止電圧(V1)が印加されている場合には選択トランジスタST1をカットオフさせる電圧である。
以上の結果、ワード線WL0〜WL31に接続された全メモリセルトランジスタMT0〜MT31にチャネルが形成される。そして、もしビット線BLに書き込み電圧(0V)が印加されていれば、選択トランジスタST1はオン状態となり、メモリセルトランジスタMT1のチャネルに書き込み電圧が転送される。その結果、メモリセルトランジスタMT1では制御ゲートとチャネルとの間に大きな電位差が生じ、電荷が電荷蓄積層に注入される。他方、ビット線に書き込み禁止電圧V1が印加されていれば、選択トランジスタST1はオフ状態となり、メモリセルトランジスタMT1のチャネルは電気的にフローティングとなる。そしてその電位は、制御ゲートとのカップリングにより、ほぼVPGMまで上昇する。その結果、制御ゲートとチャネルとの電位差が小さくなり、電荷の電荷蓄積層への注入は抑制される。
以上により、カラムC0〜C2に正味のデータが書き込まれ、カラムC3にフラグデータが書き込まれる。
以上により、カラムC0〜C2に正味のデータが書き込まれ、カラムC3にフラグデータが書き込まれる。
<データの読み出し動作について>
次に、データの読み出し動作について図5を用いて説明する。図5は、データの読み出し時におけるNANDセル8の回路図である。以下では、書き込み時と同様に、ワード線WL1が選択される場合について説明する。
次に、データの読み出し動作について図5を用いて説明する。図5は、データの読み出し時におけるNANDセル8の回路図である。以下では、書き込み時と同様に、ワード線WL1が選択される場合について説明する。
まず、ページバッファ5がビット線BLをプリチャージし、ビット線BLの電位をVPRE(例えば0.7V)とする。ソース線SLの電圧は例えば0Vとされる。
更に、ロウデコーダ3はワード線WL1を選択し、選択ワード線WL1に読み出し電圧VCGRを印加する。読み出し電圧VCGRは、例えば図2に示したVA、VB、VCのいずれかであり、“A”〜“C”読み出しのいずれを行うかによって変化する。更にロウデコーダ3は、非選択ワード線WL0、WL2〜WL31に電圧VREADを印加する。電圧VREADは、保持するデータに関わらずメモリセルトランジスタMTをオン状態とする電圧である。更にロウデコーダ3は、セレクトゲート線SGD、SGSに電圧VSGを印加する。電圧VSGは、選択トランジスタST1、ST2をオン状態とする電圧である。
以上の結果、非選択ワード線WL0、WL2〜WL31に接続されたメモリセルトランジスタMT0、MT2〜MT31はオン状態となり、チャネルが形成される。また選択トランジスタST1、ST2もオン状態とされる。
そして、選択ワード線WL1に接続されたメモリセルトランジスタMTがオン状態となれば、ビット線BLとソース線SLとが電気的に導通状態となる。すなわち、ビット線BLからソース線SLへ電流が流れる。他方、オフ状態であれば、ビット線BLとソース線SLとは電気的に非導通状態となる。すなわち、ビット線BLからソース線SLへは電流は流れない。以上の動作により、全ビット線につき一括してデータが読み出される。
そして、ビット線BLに流れる電流をページバッファ5がセンスし、その電流量がある閾値Ithを越えたか否かによって、データを判別する。
<読み出し動作の詳細について>
次に、上記読み出し動作の詳細について説明する。データの読み出しにあたっては、まず、どのカラムCがフラグデータに対応しているかを、制御回路7が認識する必要がある。本動作を、以下、「カラムCの判定動作」として説明する。
次に、上記読み出し動作の詳細について説明する。データの読み出しにあたっては、まず、どのカラムCがフラグデータに対応しているかを、制御回路7が認識する必要がある。本動作を、以下、「カラムCの判定動作」として説明する。
<カラムCの判定動作>
図6は、カラムCの判定動作の流れを示すフローチャートである。カラムCの判定動作は、最初にデータを読み出す前であればいつ行っても良い。例えば、NAND型フラッシュメモリ1に電源が投入された際に行っても良いし、データの読み出し動作の開始直前であっても良いし、またはデータの書き込み時に行っても良い。電源投入時に行われる際には、電源投入直後にシステムによって実行される起動プログラム内に、本動作が含まれていても良い。
図6は、カラムCの判定動作の流れを示すフローチャートである。カラムCの判定動作は、最初にデータを読み出す前であればいつ行っても良い。例えば、NAND型フラッシュメモリ1に電源が投入された際に行っても良いし、データの読み出し動作の開始直前であっても良いし、またはデータの書き込み時に行っても良い。電源投入時に行われる際には、電源投入直後にシステムによって実行される起動プログラム内に、本動作が含まれていても良い。
まず制御回路7は、ページバッファ5のラッチ回路10−0〜10−3をリセットする(ステップS10)。引き続き、フラグデータを、パス/フェイル回路6において対応するラッチ回路11に転送する(ステップS11)。
引き続き制御回路7は、パス/フェイル回路6における他のラッチ回路11に、フェイルビット有りを示す信号を、フェイルビット数としてセットする(ステップS12)。本信号としては、例えば全ビット“1”のデータや、全ビット“0”のデータ等を用いることが出来る。
その後、制御回路7は、カラムC0(i=0)に着目する(ステップS13)。そして、パス/フェイル回路6において、カラムCiに対応するラッチ回路11−iを選択し、該ラッチ回路11−iの保持するフェイルビット数を確認する(ステップS14)。より具体的には、フラグデータに一致するか否かを判定する。フラグデータは固有の値であり、本例では“81H”である。なお、“H”は、その前の数字が16進数であることを示す。
もし、フェイルビット数がフラグデータに一致しなければ(ステップS15、NO)、選択するラッチ回路11をシフトさせる(ステップS16)。すなわち、i=i+1として、ステップS14に戻り、同様の処理を繰り返す。
もし、フェイルビット数がフラグデータに一致すれば(ステップS15、YES)、制御回路7は、カラムCiがフラグデータに対応しているものと判断し(ステップS17)、この数値N=iを保持する(ステップS18)。なお、ステップS15の処理は、フェイルビット数の全ビットを確認しない場合であっても良い。すなわち、“81H”は2進数表示で“1000_0001b”であり、“FFH”は“1111_1111b”である。従って、例えばフェイルビット数を示すデータのビットのうち、“0”であるビットが4個以上あれば、そのカラムがフラグデータに対応するものと判断しても良い。
以上の具体例を図7及び図8に示す。図7及び図8は、ページバッファ5及びパス/フェイル回路6のブロック図である。まず図7はステップS10〜S12の様子を示している。図示するように、ページバッファ5のうち、フラグデータを保持するカラムC3に対応するラッチ回路10−3には、フラグデータ“81H”が格納され、これがパス/フェイル回路6におけるラッチ回路11−3に転送されている(ステップS10〜S11)。更に、その他のラッチ回路11−0〜11−2には“FFH”、すなわち全ビット“1”のデータ(フェイルビット数)が格納されている(ステップS12)。
図8は、ステップS13〜S17の様子を示している。図示するように、まず制御回路7は、i=0としてラッチ回路11−0を選択し、ラッチ回路11−0内のフェイルビット数がフラグデータに一致するかを判断する(ステップS13〜S14)。すると、フェイルビット数=“FFH”、フラグデータ=“81H”であるので、両者は一致しない(ステップS15、NO)。従って制御回路7は、i=i+1=1として(ステップS16)、ラッチ回路11−1を選択する。しかし、ラッチ回路11−1内のフェイルビット数もフラグデータに一致しない(ステップS14、S15、NO)。よって制御回路7はi=i+1=2として(ステップS16)、ラッチ回路11−2を選択する。しかし、ラッチ回路11−2内のフェイルビット数もフラグデータに一致しない(ステップS14、S15、NO)。よって制御回路7はi=i+1=3として(ステップS16)、ラッチ回路11−3を選択する。
すると、ラッチ回路11−3のフェイルビット数は“81H”であり、フラグデータと一致する。よって制御回路7は、この時点におけるi=3を“N”として保持する(ステップS18)。すなわち、カラムC3が、フラグデータの位置であることを、制御回路7は把握出来る。
<フラグデータの取り込み動作>
次に、フラグデータの取り込み動作について説明する。フラグデータは、ワード線WL毎に異なるかもしれない。すなわち、あるワード線WLについては上位ページまで書き込まれているが、別のワード線WLについては下位ページまでしか書き込まれていない、ということがあり得る。従って制御回路7は、各ワード線WLからデータを読み出す際には、事前に当該ワード線WLについてのフラグデータを読み出す。これが、「フラグデータの取り込み動作」である。
次に、フラグデータの取り込み動作について説明する。フラグデータは、ワード線WL毎に異なるかもしれない。すなわち、あるワード線WLについては上位ページまで書き込まれているが、別のワード線WLについては下位ページまでしか書き込まれていない、ということがあり得る。従って制御回路7は、各ワード線WLからデータを読み出す際には、事前に当該ワード線WLについてのフラグデータを読み出す。これが、「フラグデータの取り込み動作」である。
図9は、フラグデータの取り込み動作のフローチャートである。図示するように、まず制御回路7は、ページバッファ5のラッチ回路10−0〜10−3をリセットする(ステップS20)。引き続き、カラムC3のメモリセルトランジスタMTから、フラグデータをページバッファ5に読み出す(ステップS21)。このフラグデータは、ラッチ回路10−3に格納される。引き続き制御回路7は、フラグデータをページバッファ5からパス/フェイル回路6に転送する(ステップS22)。これによりフラグデータは、ラッチ回路11−3に格納される。更に制御回路7は、パス/フェイル回路6における他のラッチ回路11−0〜11−2に、フェイルビット有りを示す信号を、フェイルビット数としてセットする(ステップS23)。本信号としては、例えば全ビット“1”のデータや、全ビット“0”のデータ等を用いることが出来る。しかしながら、フラグデータと区別出来れば、どのようなデータであっても限定されるものでは無い。
その後制御回路7は、カラムC0(j=0)に着目する(ステップS24)。そして、パス/フェイル回路6において、カラムCjに対応するラッチ回路11−jを選択する(ステップS25)。そして、jがNに達するまで、jを“1”づつ加算して、選択するラッチ回路11をシフトさせる(ステップS26、S27)。そして、jがNに達した際(ステップS26、YES)、本例ではj=3、すなわちラッチ回路11−3が選択された際に、制御回路7は当該ラッチ回路11−3が保持するフェイルビット数を、フラグデータとして読み出す(ステップS28)。言い換えれば制御回路7は、フェイルビット有りとされたラッチ回路11を、順次シフトさせながら選択する。そして、N回目のシフトで選択されたラッチ回路11からフラグデータを読み出す。
以上の結果、制御回路7は、このワード線WLについてのフラグデータを取得出来る。選択対象とするラッチ回路11を順次シフトさせる動作は、図8に示した動作と同様である。なお、ステップS20におけるリセット動作は省略されても良い。これは、通常、ラッチ回路10はデータの上書きが可能であるので、わざわざデータをリセットする必要が無いからである。
<データの読み出しシーケンス>
次に、上記フラグデータを用いたデータの読み出し方法の一例について、図10及び図11を用いて説明する。図10及び図11はそれぞれ、下位ページ及び上位ページを読み出す際のフローチャートである。
次に、上記フラグデータを用いたデータの読み出し方法の一例について、図10及び図11を用いて説明する。図10及び図11はそれぞれ、下位ページ及び上位ページを読み出す際のフローチャートである。
データの読み出しは、例えばまず下位ページから行われる。図10に示すように、制御回路7は“B”読み出しを実行する(ステップS30)。すなわち、図5において、電圧VCGR=VBとして、読み出しを行う。
その後制御回路7は、フラグデータの取り込み動作で取り込んだフラグデータを確認する(ステップS31)。フラグデータによって、当該ワード線WL(図5の例であるとワード線WL1)には上位ページまでデータが書き込まれていると判断された際には(ステップS31、YES)、制御回路7はページバッファ5に対してそのままデータを出力させる(ステップS32)。すなわち、“B”読み出しによって下位ページのデータが決定する。他方、当該ワード線WLには下位ページまでしかデータが書き込まれていないと判断された際には(ステップS31、NO)、制御回路7は引き続き“A”読み出しを行って、その結果により下位ページのデータを確定させ(ステップS33)、データを出力する(ステップS32)。
図10の処理の後、次に上位ページについての読み出しが行われる。図11に示すように、制御回路7は“A”読み出し及び“B”読み出しを順次行う(ステップS34、S35)。すなわち、図5において、電圧VCGR=VA、VBとして、順次読み出しを実行する。
その後制御回路7は、フラグデータの取り込み動作で取り込んだフラグデータを確認する(ステップS36)。フラグデータによって、当該ワード線WLには上位ページまでデータが書き込まれていると判断された際には(ステップS36、YES)、制御回路7はページバッファ5に対してそのままデータを出力させる(ステップS37)。すなわち、ステップS34、S35の結果、上位ページのデータが決定する。他方、当該ワード線WLには下位ページまでしかデータが書き込まれていないと判断された際には(ステップS36、NO)、制御回路7は上位ページのデータをリセットして(ステップS38)、データを出力する(ステップS37)。
<効果>
以上のようにこの発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置のデータ読み出し方法であると、回路規模の増大を抑制しつつ、動作性能を向上出来る。本効果について、以下説明する。
以上のようにこの発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置のデータ読み出し方法であると、回路規模の増大を抑制しつつ、動作性能を向上出来る。本効果について、以下説明する。
多値NAND型フラッシュメモリにおいては、各ワード線に対してデータが上位ページまで書き込まれているのか、それとも下位ページまでしか書き込まれていないのかを示すフラグデータが用いられる。そしてこのフラグデータは、対応するワード線におけるいずれかのメモリセルトランジスタMTに書き込まれる。
従って、データの読み出しにあたっては、まずこのフラグデータを読み出してチェックする必要がある。そのため、システムはフラグデータが書き込まれているメモリセルトランジスタMTの位置を把握しておかなければならない。
そのためには、このメモリセルトランジスタMTのアドレス(カラムアドレス)を予めシステムが記憶しておく方法が考えられる。しかし、本方法であると、このアドレスをデコードするためのデコーダが別途必要となるため、回路面積が増大するという問題があった。更に、読み出しの度にデコードする必要があるため、動作速度が低下するという問題があった。
しかし、本実施形態に係る方法であると、上記問題を解決出来る。本実施形態では、アドレスを保持することなく、フラグデータを保持するカラムが、基準となるカラム(例えば最も端のカラム)から何番目であるか(“N”)、という情報を保持する。そして、フラグデータを読み出す際には、図9を用いて説明したように、着目するラッチ回路11を順次シフトさせ、N回目のシフトで選択されたラッチ回路11からフェイルビット数を読み出す。当然ながら、このフェイルビット数は、フラグデータそのものである。従って、デコーダを必要とせず、回路面積の増大を抑制出来る。また、上記“N”を得るには、図6乃至図8を用いて説明したように、やはり着目するラッチ回路11をシフトさせれば良く、デコーダは必要としない。
更に、1度“N”を得れば、その後は“N”を求める必要は無い。その後はN回のシフトを行うだけで、フラグデータが得られる。従って、動作速度の向上にも寄与し得る。
また、図1では図示していないが、本実施形態はリダンダンシ技術を用いたNAND型フラッシュメモリにも適用可能である。リダンダンシ技術とは、不良となったメモリセルトランジスタMT(カラム)を、冗長セル(冗長カラム)で置き換えることで、不良を救済する技術である。図12は、リダンダンシ技術を用いた場合のページデータの概念図である。図示するように、正味のデータ及びフラグデータの他に、リダンダンシ用のデータ領域が設けられている。もし、図3におけるカラムC3に不良があった場合には、フラグデータはリダンダンシ用のデータ領域に格納される。このような場合にも、本実施形態は適用可能である。
[第2の実施形態]
次に、この発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置のデータ読み出し方法について説明する。本実施形態は、上記第1の実施形態において、図6乃至図9を用いて説明したカラムCの判定動作及びフラグデータの取り込み動作を必要とせずに、データの読み出しを可能とするものである。以下では、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
次に、この発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置のデータ読み出し方法について説明する。本実施形態は、上記第1の実施形態において、図6乃至図9を用いて説明したカラムCの判定動作及びフラグデータの取り込み動作を必要とせずに、データの読み出しを可能とするものである。以下では、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
図13は、図2と同様に、本実施形態に係るメモリセルトランジスタMTの閾値分布を示すグラフである。本実施形態では、フラグデータは、最も高い閾値(“C”レベル)によって、メモリセルトランジスタMTに書き込まれる。つまり、上位ページまでデータが書き込まれているワード線においては、少なくともカラムC3の位置に、“C”レベルを有するメモリセルトランジスタMTが存在する。
次に、本実施形態に係るデータの読み出し方法について、図14及び図15を用いて説明する。図14及び図15はそれぞれ、下位ページ及び上位ページを読み出す際のフローチャートである。先に述べた通り、データの読み出しにあたって、第1の実施形態で説明した図6乃至図9の処理は不要である。
データの読み出しは、例えばまず下位ページから行われる。図14に示すように、制御回路7は“C”読み出しを実行する(ステップS40)。すなわち、図5において、電圧VCGR=VCとして、読み出しを行う。
その後制御回路7は、ステップS40を実行した結果を受けて、最も閾値レベルの高いデータ(“C”レベル)を保持するメモリセルトランジスタMTの数を、予め定められた期待値と比較する(ステップS41)。
このメモリセルトランジスタMTの数が期待値以上であれば、すなわち“C”レベルを保持するメモリセルトランジスタMTの数が多ければ、制御回路7は、当該ワード線WLは上位ページまでデータが書き込まれていると判断する(ステップS41、YES)。従って制御回路7は、引き続き“B”読み出しを行い(ステップS43)、これにより下位ページのデータを確定させる(ステップS44)。
他方、ステップS41において、メモリセルトランジスタMTの数が期待値より少なければ、すなわち“C”レベルを保持するメモリセルトランジスタMTの数が少なければ、制御回路7は、当該ワード線WLは下位ページまでしかデータが書き込まれていないと判断する(ステップS41、NO)。従って制御回路7は、引き続き“A”読み出しを行い(ステップS42)、これにより下位ページのデータを確定させる(ステップS44)。
図14の処理の後、次に上位ページについての読み出しが行われる。図15に示すように、制御回路7は“A”読み出し(ステップS45)及び“C”読み出し(ステップS46)を順次行う。すなわち、図5において、電圧VCGR=VA、VCとして、順次読み出しを実行する。
その後制御回路7は、ステップS47を実行した結果に基づいて、最も閾値レベルの高いデータ(“C”レベル)を保持するメモリセルトランジスタMTの数を、予め定められた期待値と比較する(ステップS47)。本ステップで実行すべき処理内容は、図14におけるステップS41と同様である。
もし、“C”レベルを保持するメモリセルトランジスタMTの数が期待値以上であれば、制御回路7は、当該ワード線WLは上位ページまでデータが書き込まれていると判断する(ステップS47、YES)。従って制御回路7は、ステップS45、S46の結果に応じて、上位ページを確定する(ステップS48)。
他方、ステップS47において、“C”レベルを保持するメモリセルトランジスタMTの数が期待値より少なければ、制御回路7は上位ページのデータをリセットして(ステップS49)、データを確定する(ステップS48)。
<効果>
以上のように、この発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置のデータ読み出し方法であると、第1の実施形態と同様に、回路規模の増大を抑制しつつ、動作性能を向上出来る。本効果につき、以下説明する。
以上のように、この発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置のデータ読み出し方法であると、第1の実施形態と同様に、回路規模の増大を抑制しつつ、動作性能を向上出来る。本効果につき、以下説明する。
本実施形態であると、最も高い閾値レベルを用いてフラグデータを書き込んでいる。そして、最も高い閾値レベルを有するメモリセルトランジスタMTの数に応じて、当該ワード線WLが上位ページまで書き込まれているか否かを判断している。
従って、データの読み出しにあたってフラグデータを探す必要が無い。なぜなら、当該ワード線WLが上位ページまで書き込まれているのであれば、必ず一定数以上のメモリセルトランジスタMT(フラグデータを有するメモリセルトランジスタMT)が、最も高い閾値レベルを有しているはずだからである。
そのため、第1の実施形態で説明した図6及び図9で説明した処理が不要となり、更に動作速度を向上出来る。勿論、フラグデータを探索するためのデコーダも不要であり、更に制御回路7においてフラグデータを保持するカラム番号“N”を保持する必要も無いので、回路規模の増大も抑制される。
[第3の実施形態]
次に、この発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置のデータ読み出し方法について説明する。本実施形態は、メモリセルアレイに書き込むべきデータをランダマイズ(randomize)し、更にフラグデータを省略する方法に関する。以下では、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
次に、この発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置のデータ読み出し方法について説明する。本実施形態は、メモリセルアレイに書き込むべきデータをランダマイズ(randomize)し、更にフラグデータを省略する方法に関する。以下では、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
図16は、本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリのブロック図である。図示するように、本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ1は、第1の実施形態で説明した図1の構成において、更にスクランブル(scramble)回路9を備えている。
スクランブル回路9は、データの書き込み時には、外部から与えられた書き込みデータにつき、データのランダマイズを行い、これをページバッファ5へ転送する。より具体的には、スクランブル回路9は、例えばアドレス信号等をスクランブル・シード(seed)に用いて疑似乱数を発生し、発生した疑似乱数を用いて書き込みデータをランダマイズする。勿論、ランダマイズの方法はこれに限られるものでは無い。更にスクランブル回路9は、データの読み出し時には、ページバッファ5から読み出しデータを受信する。そして、例えばアドレス信号等をスクランブル・シードに用いて疑似乱数を発生し、これを用いて読み出しデータを解読する。
またメモリセルアレイ2は、フラグデータを有する必要は無い。
データの読み出し方法は、第2の実施形態で説明した図14及び図15と同様である。
<効果>
以上のように、この発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置のデータ読み出し方法であると、第2の実施形態と同様の効果が得られる。
以上のように、この発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置のデータ読み出し方法であると、第2の実施形態と同様の効果が得られる。
NAND型フラッシュメモリでは、近年の微細化に伴って、書き込みデータの偏りが問題となる場合がある。すなわち、あるカラムに例えば“E”レベルまたは“C”レベルが偏ったりすると、カラム間でチャージ量が偏る。または、メモリセルアレイ2内において、同一のデータが連続するような場合にも、チャージの偏りが発生する。そして、チャージの偏りは、誤書き込みの原因となり得る。
そこで本実施形態では、スクランブル回路9によって書き込みデータをランダマイズしている。このデータ・ランダマイズによって、各カラム間及びロウ間で、“E”、“A”、“B”、“C”レベルが平均して分布するようになる。すなわち、メモリセルアレイ2内において、チャージが平均化されて分布する。
すると、上位ページまで書き込まれているワード線WLについては、ほぼ確実に“C”レベルを保持するメモリセルトランジスタMTが存在すると考えられる。従って、この“C”レベルのメモリセルトランジスタMTの数を期待値と比較することで、当該ワード線WLが上位ページまで書き込まれているか否かを判断出来る。よって本実施形態では、そもそもフラグデータを必要とせず、例えば図3においてフラグデータ保持用として設けられているカラムC3は不要となり、回路規模の縮小に寄与する。
なお、図16の例ではNAND型フラッシュメモリ1自身がスクランブル回路9を有する場合について説明した。しかし、NAND型フラッシュメモリ1自身がスクランブル回路9を有しない場合であっても良い。この場合、例えばNAND型フラッシュメモリ1に対してデータや命令を出力するホスト機器(メモリコントローラ)がデータのランダマイズを行う。そして、ランダマイズされたデータがNAND型フラッシュメモリ1に与えられる。またホスト機器は、NAND型フラッシュメモリ1から出力されたデータを解読する。
以上のように、この発明の第1乃至第3の実施形態に係る半導体記憶装置のデータ読み出し方法は、ロウ及びカラムに関連付けられた、データ保持可能な複数のメモリセルMTと、前記カラムCi毎に対応付けて設けられた複数のラッチ回路11と、を備えた半導体記憶装置1のデータ読み出し方法であって、いずれかの前記カラムC3に関連付けられた前記メモリセルMTから、対応する前記ラッチ回路11−3にフラグデータを読み出すステップS22と、対象とする前記ラッチ回路11−iをシフトさせつつ、いずれかの前記ラッチ回路11−iを順次選択するステップS25〜S27と、N回目(Nは0以上の自然数)の前記シフトにおいて選択した前記ラッチ回路11−Nから、前記フラグデータを読み出すステップS28とを備える。
また、閾値レベルに応じて2ビット以上のデータを保持可能な複数のメモリセルMTから一括してデータを読み出し可能な半導体記憶装置1のデータ読み出し方法であって、前記2ビット以上のデータのうち、最も閾値レベルの高いデータ(“C”レベル)の有無を判別するための第1読み出しレベルVCを用いて、複数の前記メモリセルMTから一括して前記データを読み出すステップS40と、前記最も閾値レベルの高いデータを有する前記メモリセルMTの数に応じて、前記一括して読み出された前記データが、2ビット以上の情報であるか、または1ビットの情報であるかを判断するステップS41とを具備する。
上記方法により、半導体記憶装置1の回路規模の増大を抑制しつつ、動作性能を向上出来る。
なお、上記第1乃至第3の実施形態は、例えばキャッシュメモリを備えた構成において、特に効果がある。
キャッシュメモリは、データバッファの前段に配置され、外部からの書き込みデータは、まずキャッシュメモリに格納され、その後、ページバッファ5に転送される。また、ページバッファに読み出された読み出しデータは、キャッシュメモリに転送され、キャッシュメモリから外部へ出力される。従って、例えメモリセルトランジスタMTへの書き込み動作中であっても、キャッシュメモリが空き状態となれば、NAND型フラッシュメモリはレディ(ready)状態となり、外部からのデータを受け付けることが出来る。また、データの読み出し時には、ページバッファ5から転送された読み出しデータをキャッシュメモリが外部へ出力中に、ページバッファ5を用いて次の読み出し動作の準備を行うことが出来る(キャッシュリード(cache read))。
キャッシュメモリは、データバッファの前段に配置され、外部からの書き込みデータは、まずキャッシュメモリに格納され、その後、ページバッファ5に転送される。また、ページバッファに読み出された読み出しデータは、キャッシュメモリに転送され、キャッシュメモリから外部へ出力される。従って、例えメモリセルトランジスタMTへの書き込み動作中であっても、キャッシュメモリが空き状態となれば、NAND型フラッシュメモリはレディ(ready)状態となり、外部からのデータを受け付けることが出来る。また、データの読み出し時には、ページバッファ5から転送された読み出しデータをキャッシュメモリが外部へ出力中に、ページバッファ5を用いて次の読み出し動作の準備を行うことが出来る(キャッシュリード(cache read))。
この点、キャッシュリード中にデコーダを用いてフラグデータを読み出すような場合には、フラグデータの転送のためにデータ線を使用しなければならない。これは、キャッシュメモリから外部へ出力されるデータ線と共通である。従って、両動作を同時に実行することは困難であった。より具体的には、例えばキャッシュメモリからのデータの出力を待ってから、フラグデータをチェックしなければならず、動作の高速化を妨げる原因ともなり得る。
しかし、第1の実施形態に係る構成であると、フラグデータはパス/フェイル回路6にフェイルビット数として格納される。そして制御回路7は、フェイルビットをチェックする方法により、フラグデータを取得する。従って、データ線を使用する必要が無い。また、第2、第3の実施形態であると、フラグデータそのものを読み出す必要が無い。よって、上記問題を解決し、キャッシュメモリを設けたことによる利点を最大限、活かすことが出来る。
なお、上記第1乃至第3の実施形態で説明した図10、図11、図14、及び図15に示した読み出しシーケンスは、説明された順序に限定されるものでは無く、適宜変形出来る。例えば上位ページから先にデータを判別しても良い。但し、第2、第3の実施形態におけるステップS41は、最も高い閾値レベルの読み出し(ステップS40)の後に行われる。
また、上記第1乃至第3の実施形態では、メモリセルトランジスタMTが2ビットのデータを保持可能な場合、すなわち、ワード線毎に上位ページと下位ページとが存在する場合を例に説明した。しかし、メモリセルトランジスタMTは3ビット(8値)以上のデータを保持しても良い。例えば3ビットを保持する場合には、ワード線毎に上位ページ、中位(middle)ページ、及び下位ページが存在する。この場合であっても第1実施形態はそのまま適用出来、また第2、第3の実施形態においても、最も高い読み出しレベルを用いた場合のオフセル数により判断を行う点(ステップS41、S47)は同様である。
また、上記第1の実施形態では、カラムCの判定動作は、メモリセルアレイ2内の端部に位置するカラムC0から順次、選択するカラムをシフトしていく場合について説明した。しかし、実際にはフラグデータが存在するカラムは、図3の例ではカラムC3か、またはカラムC3を置き換えるリダンダンシ領域だけである。従って制御回路7は、カラムC3とリダンダンシ用のカラムのみを対象にして、フラグデータを保持するカラムをサーチしても良い。これは、例えば制御回路7がイネーブル信号を発生させて、カラムC3とリダンダンシ用のカラムのみをサーチ可能とすれば実現可能である。これにより、必要最小限のカラムのみをサーチすることとなり、より動作速度を向上出来る。
この考え方は第2の実施形態にも適用出来る。すなわち、第2の実施形態におけるステップS41、S47を、カラムC3とリダンダンシ用のカラムのみを対象にして行っても良い。つまり、カラムC3とリダンダンシ用のカラムに含まれる“C”レベルの数と期待値とを比較しても良い。これにより、より精度よくフラグデータを読み出すことが出来る。
また、第1の実施形態において、カラムCの判定動作を、図6を用いて説明した。しかし、必ずしも図6の方法による必要は無い。すなわち、フラグデータに対応するカラムの番号Nを、予めメモリセルアレイ2内のいずれかの領域に保持しておいても良い。例えば、リダンダンシ情報を保持する領域や、またはその他の重要なデータ(例えばチップ毎に異なる電圧VREADの情報)を保持する領域に記憶させる。そして、電源投入時にこのNの値を読み出しても良い。
すなわち、例えばフラグデータを保持可能なカラムが16ビットあり、そのうちの12ビットを用いてフラグデータが記録される場合を仮定する。この場合、例えば全カラムでフェイルが4ビット以下であるようなNAND型フラッシュメモリチップの場合では、ステップS41、S47の結果、“C”レベルの数が6ビット以上であれば、フラグデータは問題無く読み出すことが出来る。しかし、フェイルが30ビット以上であるような場合では、フラグデータを正しく読み出すことは非常に困難となり、処理が複雑化する。
しかし、ステップS41、S47を、カラムC3とリダンダンシ用のカラムのみを対象とすることで、ビット数が6〜10ビット以上であれば、フラグデータを精度良く読み出すことが出来る。
また、上記第1乃至第3の実施形態は、隣接するメモリセルトランジスタMTの影響を考慮したデータの読み出しを行う際にも、特に効果がある。この点について、図17を用いて説明する。図17は、データの読み出し時における選択ワード線WLk(kは自然数)及び非選択ワード線WL(k+1)の電位変化を示すグラフである。
図示するように、データの読み出しは時刻t1〜t2に行われる第1ステップと、時刻t3〜t4に行われる第2ステップとを含む。
第1ステップでは、選択ワード線WLkよりもドレイン側に位置する非選択ワード線WL(k+1)に接続された非選択のメモリセルトランジスタMT(k+1)からデータが読み出される。これは、選択メモリセルトランジスタMTkが受ける、電荷蓄積層間のカップリングの影響を把握するために行われる。すなわち、メモリセルトランジスタMTは、隣接するメモリセルトランジスタMTの影響によって、その閾値電圧が見かけ上高くなることがある。その影響は、隣接するメモリセルトランジスタMTの保持するデータによって異なる。そこで第1ステップでは、非選択のメモリセルトランジスタMT(k+1)の読み出しを行い、メモリセルトランジスタMT(k+1)の保持するデータを予め確認する。そのため第1ステップでは、選択ワード線WLkに電圧VREADが印加され、非選択ワード線WL(k+1)に電圧VCGRが印加される。
次に第2ステップにおいて、選択ワード線WLkに接続された選択メモリセルトランジスタMTkからのデータの読み出しが行われる。すなわち、選択ワード線WLkに電圧VCGRが印加され、非選択ワード線WL(k+1)に電圧VREADLAが印加される。電圧VREADLAの値は、第1ステップでメモリセルトランジスタMT(k+1)から読み出したデータに応じた値とされる。
このようにカップリングの影響を補正する方法には、種々のものがある。例えば、非選択ワード線WL(k+1)の閾値レベルが“A”レベルまたは“C”レベルにある時のみ補正する方法や、または“A”、“B”、“C”レベルそれぞれの場合につき、補正を行うような方法である。これら場合に、第1ステップにおいて図14及び図15に示す方法を適用すれば、第1ステップにおける無駄な動作を省略出来、動作を高速化出来る。
また、上記第1乃至第3の実施形態では、フラグデータが“81H”である場合について説明したが、この数値に限定されるものでは無いことは勿論である。また上記実施形態では、フラグデータが、対応するワード線WLに割り当てられているページ数、言い換えれば読み出し対象となるメモリセルが保持可能な情報量、である場合について説明した。しかし、フラグデータはその他の情報であっても良い。すなわち、メモリセルに書き込まれたユニークな(固有の)データであれば、特に限定されるものでは無い。例えば、当該ワード線に接続されたメモリセルトランジスタMTの保持するデータが、消去して良いデータであるか否かを示すデータ等であっても良い。また、第1の実施形態においても第2の実施形態と同様に、フラグデータは最も高い閾値を用いて書き込まれても良い。
また、上記実施形態ではNAND型フラッシュメモリの場合を例に挙げたが、例えばNOR型、DINOR型、AND型フラッシュメモリであっても良い。またフラッシュメモリに限らず、磁気抵抗素子をメモリセルに用いた磁気ランダムアクセスメモリ(Magnetic Random Access Memory)や、可変抵抗素子を用いたReRAM(Resistance Random Access Memory)等、半導体メモリ全般に適用可能である。特に、上記第1乃至第3の実施形態で説明したフラグデータを用いる場合には、1つのメモリセルが2ビット以上のデータを保持可能な半導体メモリ全般に適用出来る。
なお、本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出されうる。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出されうる。
1…フラッシュメモリ、2…メモリセルアレイ、3…ロウデコーダ、4…カラムデコーダ、5…ページバッファ、6…パス/フェイル回路、7…制御回路、8…NANDセル、9…スクランブル回路、10−0〜10−3、11−0〜11−3…ラッチ回路
Claims (6)
- ロウ及びカラムに関連付けられた、データ保持可能な複数のメモリセルと、前記カラム毎に対応付けて設けられた複数のラッチ回路と、を備えた半導体記憶装置のデータ読み出し方法であって、
いずれかの前記カラムに関連付けられた前記メモリセルから、対応する前記ラッチ回路にフラグデータを読み出すステップと、
対象とする前記ラッチ回路をシフトさせつつ、いずれかの前記ラッチ回路を順次選択するステップと、
N回目(Nは0以上の整数)の前記シフトにおいて選択した前記ラッチ回路から、前記フラグデータを読み出すステップと
を具備することを特徴とする半導体記憶装置のデータ読み出し方法。 - 前記フラグデータをいずれかの前記ラッチ回路に保持させるステップと、
対象とする前記ラッチ回路をシフトさせつつ、いずれかの前記ラッチ回路を順次選択するステップと、
前記ラッチ回路を選択する度に、該ラッチ回路内のデータが前記フラグデータであるか否かを判定するステップと
を更に備え、前記データが前記フラグデータであると判定された前記ラッチ回路を選択した際の前記シフト回数を前記Nとする
ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置のデータ読み出し方法。 - 前記フラグデータは、読み出し対象となるメモリセルが保持可能な情報量に相当する
ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置のデータ読み出し方法。 - 閾値レベルに応じて2ビット以上のデータを保持可能な複数のメモリセルから一括してデータを読み出し可能な半導体記憶装置のデータ読み出し方法であって、
前記2ビット以上のデータのうち、最も閾値レベルの高いデータの有無を判別するための読み出しレベルを用いて、複数の前記メモリセルから一括して前記データを読み出すステップと、
前記最も閾値レベルの高いデータを有する前記メモリセルの数に応じて、前記一括して読み出された前記データが、2ビット以上の情報であるか、または1ビットの情報であるかを判断するステップと
を具備することを特徴とする半導体記憶装置のデータ読み出し方法。 - 前記一括して読み出された前記データは、読み出し対象となる前記メモリセルが保持可能な情報量に相当するフラグデータを含み、
前記フラグデータは、前記最も高い閾値レベルによって前記メモリセルに書き込まれる
ことを特徴とする請求項4記載の半導体記憶装置のデータ読み出し方法。 - 前記判断するステップは、前記一括して読み出されたデータのうちの一部を用いて実行される
ことを特徴とする請求項4記載の半導体記憶装置のデータ読み出し方法。
Priority Applications (2)
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