JP2010027141A - 不揮発性半導体記憶装置とその読み出し方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置とその読み出し方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ソースラインノイズの発生を抑制し、従来技術に比較して読み出し精度を向上する。
【解決手段】始めに、全てのビット線をプリチャージする。次に、所定の読み出し電圧より低いダミー読み出し電圧を各選択メモリセルに印加しかつ各非選択メモリセルを導通させることにより、読み出し電圧より十分に低いしきい値電圧を有する選択メモリセルに接続されたビット線の電荷を当該選択メモリセル及び共通ソース線を介して放電する。そして、上記放電後に、読み出し電圧を各選択メモリセルに印加して各選択メモリセルからの読み出しを行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばフラッシュメモリなどの電気的書き換え可能な不揮発性半導体記憶装置(EEPROM)とその読み出し方法に関する。
ビット線と共通ソース線との間に複数のメモリセルトランジスタを直列に接続してNANDストリング(メモリセルユニット又はメモリストリングともいう。以下、メモリストリングという。)を構成し、高集積化を実現したNAND型不揮発性半導体記憶装置が知られている(例えば、特許文献1−4参照。)。
一般的なNAND型不揮発性半導体記憶装置は、例えば16,000本のビット線にそれぞれ接続された複数のメモリストリングを備える。各メモリストリングは、互いに直列接続された複数の不揮発性メモリセル(以下、メモリセルという)を備え、ドレイン側のメモリセルは第1の選択ゲートトランジスタを介して対応するビットに接続され、ソース側のメモリセルは第2の選択ゲートトランジスタを介して、接地された共通ソース線に接続される。
上記不揮発性半導体記憶装置において、消去は、半導体基板に例えば20Vの高電圧を印加し、ワード線に0Vを印加することにより行われる。これにより、例えばポリシリコンなどからなる電荷蓄積層であるフローティングゲートより電子を引き抜いて、メモリセルのしきい値電圧を消去しきい値電圧(例えば、−1V)よりも低いしきい値電圧Vthlに設定する。一方、書き込み(プログラム)においては、半導体基板に0Vを与え、制御ゲートに例えば20Vの高電圧を印加することにより、半導体基板よりフローティングゲートに電子が注入し、しきい値電圧を上昇させる。そして、メモリセルのしきい値電圧をしきい値電圧Vthlのままに保持することにより当該メモリセルのデータ値を“1”とするか、又は、書き込みしきい値電圧(例えば、3V)よりも高い所定のしきい値電圧Vthhに設定することにより当該メモリセルのデータ値を“0”とする。
また、メモリセルからデータを読み出すときには、全てのビット線を所定の電圧Vpreでプリチャージした後に、しきい値Vthl,Vthh間の読み出し電圧Vread(例えば、2V)を、読み出し対象のメモリセル(以下、選択メモリセルという。)に共通に接続されたワード線(以下、選択ワード線という。)を介して、選択メモリセルの各制御ゲートに印加する。また、電源電圧よりも高い電圧Vpassを、上記選択メモリセル以外のメモリセルの各制御ゲート及び上記第1及び第2の選択ゲートトランジスタの各ゲート電極に印加して、上記選択メモリセル以外のメモリセルならびに第1及び第2の選択ゲートトランジスタを導通させる。従って、選択メモリセルのデータ値が“1”のときには、当該選択メモリセルにセル電流が流れる一方、選択メモリセルのデータ値が“0”のときには、当該選択メモリセルにセル電流が流れないので、セル電流が流れるか否かに基づいて、各選択メモリセルに書き込まれているデータを読み出すことができる。
さらに、メモリセルのしきい値電圧を3つ以上の複数のしきい値電圧のうちのいずれか1つに設定することにより、当該メモリセルに対して多値データを書き込むことができる。
特開平9−147582号公報。 特開2000−285692号公報。 特開2003−346485号公報。 特開平11−86574号公報。 Kanda K, et al., "A 120 mm2 16Gb 4-MLC NAND Memory with 43 nm CMOS Technology", 2008 IEEE International Solid-State Circuits Conference, pp. 430-431, February 6, 2008. Li, Y., et. al., "A 16Gb 3b/Cell NAND Flash Memory in 56 nm with 8MB/s Write Rate", 2008 IEEE International Solid-State Circuits Conference, pp. 506-507, February 6, 2008. Hara, T., et al., "A 146-nm2 8-Gb Multi-Level NAND Flash Memory With 70-nm CMOS Technology", IEEE Journal of Solid-State Circuits, Vol. 41, No. 1, pp. 161-169, January, 2006.
しかしながら、従来技術に係る読み出し動作において、メモリセルに流れるセル電流が寄生抵抗を有する共通ソース線に流れることによって、見かけ上、選択メモリセルのしきい値電圧が上昇するソースラインノイズ(VSSノイズ又はグランドノイズともいう。)が生じる(例えば、特許文献4及び非特許文献1乃至3を参照。)。ソースラインノイズにより、データの読み出し精度及びデータの書き込み動作時のベリファイ読み出しの精度が低下するという問題があった。
図8乃至図10を参照して、ソースラインノイズがデータの読み出し精度に及ぼす影響を説明する。図8は、選択メモリセルのゲートソース間電圧Vgsとしきい値電圧Vthとの間の差電圧ΔV(=Vgs−Vth)と当該選択メモリセルに流れるセル電流との関係を示す図である。ここで、読み出し時には、ゲートソース間電圧Vgsは、選択メモリセルの各制御ゲートに印加される読み出し電圧Vreadと共通ソース線の電位Vslとを用いて、以下の式(1)で表される。
[数1]
Vgs=Vread−Vsl (1)
従って、選択メモリセルのゲートソース間電圧Vgsとしきい値電圧Vthとの間の差ΔVは、以下の式で表される。
[数2]
ΔV=Vgs−Vth=Vread−Vsl−Vth (2)
式(2)において、読み出し電圧Vread及び共通ソース線の電位Vslはそれぞれ定数であるので、しきい値電圧Vthが低いほどゲートソース間電圧Vgsとしきい値電圧Vthとの間の差電圧ΔVは大きくなる。このとき、図8に示すように、差電圧ΔVが大きくなるにつれて、選択メモリセルに流れるセル電流の大きさは大きくなる。すなわち、選択メモリセルのしきい値電圧Vthが低いほど、当該選択メモリセルに流れるセル電流の大きさは大きくなる。
図9は、選択ワード線に接続された選択メモリセルのうち、データ値“0”と判断される選択メモリセルの数が、データ値“1”と判断される選択メモリセルの数に比較して非常に少ないときの、選択メモリセルのしきい値電圧Vthの分布の一例を示す図である。図9において実線で示すように、選択メモリセルの分布は、しきい値電圧Vthl及びしきい値電圧Vthhにそれぞれピークを有する。このとき、データ値“1”と判断される選択メモリセルは、
(a)しきい値電圧Vthlとその近傍のしきい値電圧を有する例えば15,980個の選択メモリセルMClと、
(b)しきい値電圧Vthhの近傍であり読み出し電圧Vreadよりも低いしきい値電圧を有する例えば5個の選択メモリセルMCh(図9の斜線部)とを含む。また、データ値“0”と判断される選択メモリセルは、しきい値電圧Vthhとその近傍であり読み出し電圧Vreadよりも高いしきい値電圧を有する例えば15個の選択メモリセルMCh0(図9の横線部)のみである。
このとき、選択メモリセルからのデータ読み出し時に選択メモリセルの各制御ゲートに読み出し電圧Vreadが印加されると、例えば、図8に示すように、例えば15,980個の選択メモリセルMClの各々に約1.0マイクロアンペアのセル電流IcellBが流れる。一方、例えば5個の選択メモリセルMChには、セル電流IcellBに比較して非常に小さい電流値を有するセル電流IcellAしか流れない。また、15個の選択メモリセルMCh0にはセル電流は流れない。従って、共通ソース線には、合計で約16ミリアンペアの電流が流れる。ここで、共通ソース線は、約10Ωの寄生抵抗を有するとすると、選択メモリセルからのデータ読み出し時に、共通ソース線の電位Vslが接地電位(0V)から約0.2V(≒15,980×1.0×10−6×10Ω)だけ上昇するソースラインノイズが発生する。
式(2)を参照すると、選択メモリセルのゲートソース間電圧Vgsとしきい値電圧Vthとの間の差ΔVにおいて、共通ソース線の電位Vslが上述のように上昇することは、選択メモリセルのしきい値電圧Vthが上昇することと等価である。従って、ソースラインノイズが発生すると、図9において破線で示すように、選択メモリセルのしきい値電圧はそれぞれ、見かけ上、約0.2Vだけ上昇する。このため、図9の斜線部に含まれる選択メモリセルMChのうちの一部の選択メモリセルのしきい値電圧は読み出し電圧Vreadを超えてしまい、当該選択メモリセルのデータ値“1”を正しく読み出すことができない。
図10は、選択ワード線に接続された選択メモリセルのうち、データ値“0”と判断される選択メモリセルの数が、データ値“1”と判断される選択メモリセルの数に比較して非常に少ないときの、選択メモリセルのしきい値電圧Vthの分布の他の一例を示す図である。一般に、メモリセルへのデータ書き込み後には、ビット毎ベリファイ動作によって、当該書き込み後のメモリセルのしきい値電圧が所定のベリファイ電圧Vverを超えたか否かをメモリセル毎に判断するための、ベリファイ読み出しが行われる。そして、各メモリセルのしきい値電圧がベリファイ電圧Vverを超えるまで、書き込みとベリファイ読み出しを繰り返す。
図10において、書き込み後のベリファイ読み出し時に図9と同様にソースラインノイズが発生するので、選択メモリセルのしきい値電圧は破線で示すように、見かけ上、約0.2Vだけ上昇する。このため、データ値“0”を書き込むべきメモリセルのうち、図10の斜線部に含まれるメモリセルの各しきい値電圧が見かけ上、ベリファイ電圧Vverを超えてしまい、当該メモリセルのしきい値電圧を所望のベリファイ電圧Vverに設定できない。従って、ソースラインノイズの発生によりベリファイ読み出しの精度が低下し、その結果、データの書き込み精度が低下する。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、ソースラインノイズの発生に対しても、従来技術に比較して読み出し精度を向上できる不揮発性半導体記憶装置とその読み出し方法を提供することにある。
第1の発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、複数のメモリセルが直列に接続された複数のメモリストリングが、複数のビット線とソース線との間にそれぞれ接続されてなる不揮発性半導体記憶装置において、
上記複数のビット線をプリチャージし、所定の読み出し電圧より低いダミー読み出し電圧を選択ワード線に接続された複数の選択メモリセルに印加し、かつ非選択ワード線に接続された複数の非選択メモリセルを導通させることにより、上記読み出し電圧より十分に低いしきい値電圧を有する選択メモリセルに接続されたビット線の電荷を当該選択メモリセル及び上記ソース線を介して放電し、当該放電後に、上記読み出し電圧を上記各選択メモリセルに印加して上記各選択メモリセルからの読み出しを行う制御回路を備えたことを特徴とする。
上記不揮発性半導体記憶装置において、上記制御回路は、上記放電の直後に、上記読み出し電圧を上記各選択メモリセルに印加することを特徴とする。
また、上記不揮発性半導体記憶装置において、上記制御回路は、上記放電を所定の放電停止期間だけ停止した後に、上記読み出し電圧を上記各選択メモリセルに印加することを特徴とする。
さらに、上記不揮発性半導体記憶装置において、上記制御回路は、上記放電停止期間中に、上記各選択メモリセルに印加する電圧を上記ダミー読み出し電圧から接地電位まで立ち下げることを特徴とする。
またさらに、上記不揮発性半導体記憶装置において、上記制御回路は、上記ダミー読み出し電圧を上記各選択メモリセルに印加した後に、上記各非選択メモリセルを導通させることを特徴とする。
また、上記不揮発性半導体記憶装置において、上記制御回路は、上記ダミー読み出し電圧を上記各選択メモリセルに印加すると同時に、上記各非選択メモリセルを導通させることを特徴とする。
第2の発明に係る不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法は、複数のメモリセルが直列に接続された複数のメモリストリングが、複数のビット線とソース線との間にそれぞれ接続されてなる不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法において、
上記複数のビット線をプリチャージし、所定の読み出し電圧より低いダミー読み出し電圧を選択ワード線に接続された複数の選択メモリセルに印加し、かつ非選択ワード線に接続された複数の非選択メモリセルを導通させることにより、上記読み出し電圧より十分に低いしきい値電圧を有する選択メモリセルに接続されたビット線の電荷を当該選択メモリセル及び上記ソース線を介して放電し、当該放電後に、上記読み出し電圧を上記各選択メモリセルに印加して上記各選択メモリセルからの読み出しを行うことを特徴とする。
上記不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法において、上記放電の直後に、上記読み出し電圧を上記各選択メモリセルに印加することを特徴とする。
また、上記不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法において、上記放電を所定の放電停止期間だけ停止した後に、上記読み出し電圧を上記各選択メモリセルに印加することを特徴とする。
さらに、上記不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法において、上記放電停止期間中に、上記各選択メモリセルに印加する電圧を上記ダミー読み出し電圧から接地電位まで立ち下げることを特徴とする。
またさらに、上記不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法において、上記ダミー読み出し電圧を上記各選択メモリセルに印加した後に、上記各非選択メモリセルを導通させることを特徴とする。
また、上記不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法において、上記ダミー読み出し電圧を上記各選択メモリセルに印加すると同時に、上記各非選択メモリセルを導通させることを特徴とする。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置とその読み出し方法によれば、複数のビット線をプリチャージし、所定の読み出し電圧より低いダミー読み出し電圧を選択ワード線に接続された複数の選択メモリセルに印加し、かつ非選択ワード線に接続された複数の非選択メモリセルを導通させることにより、読み出し電圧より十分に低いしきい値電圧を有する選択メモリセルに接続されたビット線の電荷を当該選択メモリセル及びソース線を介して放電し、当該放電後に、読み出し電圧を各選択メモリセルに印加して各選択メモリセルからの読み出しを行う。従って、ソースラインノイズの発生に伴うソースラインの電位の上昇を減衰させた後に読み出しを行うので、従来技術に比較して読み出し精度を向上できる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
第1の実施形態.
図1は、本発明の第1の実施形態に係るNAND型フラッシュEEPROMの全体構成を示すブロック図である。また、図2は、図1のメモリセルアレイ10とその周辺回路の構成を示す回路図である。さらに、図3は、本発明の第1の実施形態に係る、図1のNAND型フラッシュEEPROMの読み出し動作を示すタイミングチャートである。なお、図1及び図2のNAND型フラッシュEEPROMの構成は、以下の第1乃至第4の実施形態に適用される。
まず、図1及び図2を参照して、本実施形態に係るNAND型フラッシュEEPROMの構成について以下に説明する。図1において、本実施形態に係るNAND型フラッシュEEPROMは、メモリセルアレイ10と、その動作を制御する制御回路11と、ロウデコーダ12と、高電圧発生回路13と、データ書き換え及び読み出し回路14と、カラムデコーダ15と、コマンドレジスタ17と、アドレスレジスタ18と、動作ロジックコントローラ19と、データ入出力バッファ50と、データ入出力端子51とを備えて構成される。
メモリセルアレイ10は、図2に示すように、寄生容量Cをそれぞれ有する複数N本のビット線BL0〜BLN(以下、ビット線BL0〜BLNを、ビット線BLと総称する。)と、16本のワード線WL0〜WL15と、共通ソース線SLと、各ビット線BLと共通ソース線SLとの間にそれぞれ接続された複数N個のメモリストリングST0〜STN(以下、メモリストリングST0〜STNを、メモリストリングSTと総称する。)を備える。各メモリストリングSTは、互いに直列接続された16個のスタックト・ゲート構造の電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルMC0〜MC15を備え、ドレイン側のメモリセルMC15は選択ゲートトランジスタSG1を介して対応するビット線BLに接続され、ソース側のメモリセルMC0は選択ゲートトランジスタSG2を介して共通ソース線SLに接続される。
また、ロウ方向に並ぶメモリセルMCの各制御ゲートは共通にワード線WLに接続され、選択ゲートトランジスタSG1,SG2の各ゲート電極はそれぞれ、ワード線WLと平行して配設される選択ゲート線SGD,SGSに接続される。さらに、共通ソース線SLは、寄生抵抗Rを有するグランド線GL及びNチャネル電界効果トランジスタNTを介して接地される。
図2において、選択ワード線WLselはワード線WL1であり、選択メモリセルは各メモリストリングSTのメモリセルMC1である。なお、以下の実施形態において、選択メモリセル以外のメモリセルを非選択メモリセルといい、非選択メモリセルに接続されたワード線(図2においては、ワード線WL0,WL2〜WL15である。)を非選択ワード線WLunsと総称する。また、選択ワード線WLsel及び非選択ワード線WLunsの各電位をそれぞれ、電位VWLsel及び電位VWLunsという。
また、図9に示すように、選択ワード線WLselによって選択される選択メモリセルのしきい値電圧Vthの分布は、しきい値電圧Vthl及びVthhにそれぞれピークを有し、読み出し時に選択ワード線WLselを介して選択メモリセルの各制御ゲートに印加される読み出し電圧Vreadは、しきい値電圧Vthlに比較してしきい値Vthhに非常に近い値に設定されているとする。さらに、データ値“1”と判断される選択メモリセルは、
(a)しきい値電圧Vthlとその近傍のしきい値電圧を有する例えば15,980個の選択メモリセルMClと、
(b)しきい値電圧Vthhの近傍であり読み出し電圧Vreadよりも低いしきい値電圧を有する例えば5個の選択メモリセルMCh(図9の斜線部)とを含む。また、データ値“0”と判断される選択メモリセルは、しきい値電圧Vthhとその近傍であり読み出し電圧Vreadよりも高いしきい値電圧を有する例えば15個の選択メモリセルMCh0(図9の横線部)のみである。以下、選択メモリセルMClに接続された各ビット線をビット線BLlと総称し,当該ビット線BLlの電位を電位VBLlという。また、選択メモリセルMChに接続された各ビット線をビット線BLhと総称し、当該ビット線BLhの電位を電位VBLhという。
例えば、図2において、メモリストリングST0,ST1,ST2の各選択メモリセルMC1はしきい値電圧Vthlの近傍のしきい値電圧をそれぞれ有する選択メモリセルMClであり、メモリストリングSTNの選択メモリセルMC1はしきい値電圧Vthhの近傍であり且つ読み出し電圧Vreadよりも低いしきい値電圧を有する。このとき、ビット線BL0,BL1,BL2をビット線BLlと総称し、ビット線BLNをビット線BLhという。
また、図2において、複数N個のメモリストリングSTの範囲がデータ消去の単位である1ブロックとなる。書き込み及び読み出し回路14は、ページ単位のデータ書き込み及び読み出しを行うために、ビット線毎に設けられたセンスアンプ回路14a及びページバッファ14bを含む。
図2のメモリセルアレイ10は、簡略化した構成を有し、複数のビット線でページバッファを共有してもよい。この場合は、データ書き込み又は読み出し動作時にページバッファに選択的に接続されるビット線数が1ページの単位となる。また、図2は、1個の入出力端子51との間でデータの入出力が行われるセルアレイの範囲を示している。メモリセルアレイ10のワード線WL及びビット線BLの選択を行うために、それぞれロウデコーダ12及びカラムデコーダ15が設けられている。制御回路11は、データ書き込み、消去及び読み出しのシーケンス制御を行う。制御回路11により制御される高電圧発生回路13は、データ書き換え、消去、読み出しに用いられる昇圧された高電圧や中間電圧を発生する。
入出力バッファ50は、データの入出力及びアドレス信号の入力に用いられる。すなわち、入出力バッファ50を介して、入出力端子51とページバッファ14bの間でデータの転送が行われる。入出力端子51から入力されるアドレス信号は、アドレスレジスタ18に保持され、ロウデコーダ12及びカラムデコーダ15に送られてデコードされる。入出力端子51からは動作制御のコマンドも入力される。入力されたコマンドはデコードされてコマンドレジスタ17に保持され、これにより制御回路11が制御される。チップイネーブル信号CEB、コマンドラッチイネーブルCLE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、書き込みイネーブル信号WEB、読み出しイネーブル信号REB等の外部制御信号は動作ロジックコントローラ19に取り込まれ、動作モードに応じて内部制御信号が発生される。内部制御信号は、入出力バッファ50でのデータラッチ、転送等の制御に用いられ、さらに制御回路11に送られて、動作制御が行われる。制御回路11は、従来技術に係る消去方法を用いて各メモリセルのデータを消去し、従来技術に係る書き込み方法を用いて各メモリセルMCのしきい値電圧を、データ値“1”又はデータ値“0”に対応するしきい値電圧に設定する。ページバッファ14bは、所定の動作制御によって、主に読み出し、書き込み動作に寄与するラッチ回路と、ビット線に対して所定の電圧Vpreをプリチャージするためのプリチャージ回路とを備える。
次に、図3を参照して、本実施形態に係る、図1のNAND型フラッシュEEPROMの読み出し動作を説明する。なお、以下の各実施形態において、選択ゲート線SGD,SGSの電位をそれぞれ、電位Vsgd,Vsgsという。
図3に示すように、本実施形態に係る読み出し動作は、タイミングt0からt2までのプリチャージ期間と、タイミングt2からt3までのダミー読み出し期間と、タイミングt3からt5までの放電停止期間と、タイミングt5からt6までの読み出し期間とを含む。
図3において、始めに、タイミングt0において、ハイレベルの制御信号CRをNチャネル電界効果トランジスタNTのゲート電極に印加する。また、タイミングt0において、全てのビット線BLを所定のプリチャージ電圧Vpre(例えば、1.0Vである。)でプリチャージする。その結果、ビット線BLh,BLlの各電位は電圧Vpreまで上昇する。
次に、タイミングt1において、ダミー読み出し電圧Vdumを、選択ワード線WLselを介して選択メモリセルの各制御ゲートに印加する。ここで、ダミー読み出し電圧Vdumの電圧値は、読み出し電圧Vreadよりも所定の電圧(例えば、1.0Vである。)だけ低い値に設定される。さらに、タイミングt1において、データ値“0”を有するメモリセルMCh0のしきい値電圧Vthよりも十分に高い所定の電圧Vpass(図9参照。)を、非選択ワード線WLunsを介して非選択メモリセルの各制御ゲートに印加することにより、当該非選択メモリセルを導通させる。
そして、タイミングt2からt3までのダミー読み出し期間において、電圧Vsg(例えば、4.5Vである。)を、選択ゲートトランジスタSG1,SG2の各ゲート電極に印加することにより、選択ゲートトランジスタSG1,SG2を導通させる。これにより、ダミー読み出し電圧Vdumより低いしきい値電圧Vthを有する各選択メモリセルにセル電流が流れる。
図4は、図3のダミー読み出し期間において選択メモリセルMCl,MChの各制御ゲートに印加されるダミー読み出し電圧Vdumと、当該選択メモリセルMCl,MChに流れるセル電流との関係を示す図である。選択メモリセルMChのしきい値電圧は選択メモリセルMClのしきい値電圧に比較してダミー読み出し電圧Vdumに非常に近いので、図4に示すように、ダミー読み出し期間において選択メモリセルMChに流れるセル電流Idhの大きさは、ビット線BLhがプリチャージ電圧Vpreでプリチャージされているときに、当該選択メモリセルMChの制御ゲートに読み出し電圧Vreadを印加したときに当該選択メモリセルMChに流れるセル電流Ireadhより非常に小さい。一方、選択メモリセルMClに流れるセル電流Idlの大きさは、ビット線BLlがプリチャージ電圧Vpreでプリチャージされているときに、当該選択メモリセルMClの制御ゲートに読み出し電圧Vreadを印加したときに当該選択メモリセルMClに流れるセル電流Ireadlとほぼ等しい。
このため、図3に示すように、ダミー読み出し期間において、選択メモリセルMClに接続された各ビット線BLlは、プリチャージ電圧Vpreから放電される一方、選択メモリセルMChに接続された各ビット線BLhは、プリチャージ電圧Vpreからほとんど放電されない。その結果、ダミー読み出し期間の終了のタイミングt3において、ビット線BLlの電位VBLlは電位VpreAまで低下しているが、ビット線BLhの電位VBLhはプリチャージ電圧Vpreのままである。従って、上述したソースラインノイズの発生により共通ソース線SLの電位Vslはタイミングt2の直後において、電位Vnoi1(例えば、0.2Vである。)まで上昇するが、ビット線BLlの放電に伴って、タイミングt3において電位Vnoi2まで低下する。
次に、タイミングt3からタイミングt5までの放電停止期間において、選択ゲート線SGD,SGSの各電位Vsgd,Vsgsをそれぞれ0Vに設定することにより、選択ゲートトランジスタSG1,SG2を非導通状態に設定する。これにより、ダミー読み出し期間におけるビット線BLlの放電は停止される。
また、放電停止期間中のタイミングt4において、読み出し電圧Vreadを、選択ワード線WLselを介して選択メモリセルの各制御ゲートに印加する。
次に、タイミングt5からt6までの読み出し期間において、電圧Vsgを選択ゲートトランジスタSG1,SG2の各ゲート電極に印加することにより、選択ゲートトランジスタSG1,SG2を導通させる。これにより、読み出し電圧Vreadより低いしきい値電圧Vthを有する各選択メモリセルMCl,MChにセル電流が流れる。センスアンプ回路14aは、読み出し期間において、各ビット線の電位の変化に基づいて、選択メモリセルに所定の電流値より大きい電流値を有するセル電流が流れたか否かを判断することにより、選択メモリセルの各データ値を読み出す。最後に、タイミングt6において、選択ゲート線SGD,SGSの各電位Vsgd,Vsgsをそれぞれ0Vに設定することにより、選択ゲートトランジスタSG1,SG2を非導通状態に設定する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、始めに、プリチャージ期間においてビット線BLをプリチャージする。次に、ダミー読み出し期間において、読み出し電圧Vreadより低いダミー読み出し電圧Vdumを選択ワード線WLselに接続された複数の選択メモリセルに印加し、かつ非選択ワード線WLunsに接続された複数の非選択メモリセルを導通させることにより、読み出し電圧Vreadより十分に低いしきい値電圧Vthを有する選択メモリセルMClに接続されたビット線BLlの電荷を当該選択メモリセル及び共通ソース線SLを介して放電する。そして、ダミー読み出し期間における放電後の読み出し期間において、読み出し電圧Vreadを各選択メモリセルに印加して当該各選択メモリセルからの読み出しを行う。
従って、ダミー読み出し期間の終了のタイミングt3において、選択メモリセルMClに接続されたビット線BLlの電位VBLlの電位は電位VpreAまで低下しているので、読み出し期間の開始のタイミングt5において共通ソース線SLの電位Vslは電位Vnoi2までしか上昇しない。このため、読み出し期間において、ソースラインノイズの発生による選択メモリセルのしきい値電圧の見かけ上の上昇は抑制され、従来技術に比較して、特に、選択メモリセルMChのデータ値を高い精度で読み出すことができる。
なお、読み出し期間の長さは、従来技術に係る読み出し方法と同様に例えば8マイクロ秒に設定される。また、ダミー読み出し期間の長さは好ましくは、読み出し期間に比較して短く、例えば、2マイクロ秒に設定される。本実施形態によれば、従来技術に比較して、読み出し期間の前に当該読み出し期間の長さより短い期間のダミー読み出し期間を設けるだけで、データ読み出しの所要時間を大幅に増加させることなく、読み出し精度を向上させることができる。但し、動作時間に制約がない場合には、ダミー読み出し期間においてビット線BLlの電位VBLlを0Vまで十分に減少させるように、当該ダミー読み出し期間の長さを設定してもよい。
第2の実施形態.
図5は、本発明の第2の実施形態に係る、図1のNAND型フラッシュEEPROMの読み出し動作を示すタイミングチャートである。本実施形態における読み出し動作は、図3の第1の実施形態に係る読み出し動作に比較して、ダミー読み出し期間と読み出し期間との間に放電停止期間を設けず、ダミー読み出し期間における放電の直後に、読み出し電圧Vreadを各選択メモリに印加することを特徴としている。
図5に示すように、本実施形態に係る読み出し動作は、タイミングt0からt2までのプリチャージ期間と、タイミングt2からt3Aまでのダミー読み出し期間と、タイミングt3Aからt6までの読み出し期間とを含む。ここで、図5のプリチャージ期間及び読み出し期間における各動作は、図3のプリチャージ期間及び読み出し期間における各動作と同様であるので、説明を省略する。
図5のダミー読み出し期間において、電圧Vsg(例えば、4.5Vである。)を、選択ゲートトランジスタSG1,SG2の各ゲート電極に印加することにより、選択ゲートトランジスタSG1,SG2を導通させる。これにより、ダミー読み出し電圧Vdumより低いしきい値電圧Vthを有する各選択メモリセルにセル電流が流れる。
第1の実施形態と同様に、ダミー読み出し期間において、選択メモリセルMClに接続された各ビット線BLlは、プリチャージ電圧Vpreから放電される一方、選択メモリセルMChに接続された各ビット線BLhは、プリチャージ電圧Vpreからほとんど放電されない。その結果、ダミー読み出し期間の終了のタイミングt3Aにおいて、ビット線BLlの電位VBLlは電位VpreAまで低下しているが、ビット線BLhの電位VBLhはプリチャージ電圧Vpreのままである。従って、上述したソースラインノイズの発生により共通ソース線SLの電位Vslはタイミングt2の直後において、電位Vnoi1(例えば、0.2Vである。)まで上昇するが、ビット線BLlの放電に伴って、タイミングt3Aにおいて電位Vnoi2まで低下する。
次に、読み出し期間の開始タイミングt3Aにおいて、選択ゲート線SGD,SGSの電位Vsgd,Vsgsを変化させることなく、選択ゲートトランジスタSG1,SG2を導通状態に設定したままで、読み出し電圧Vreadを、選択ワード線WLselを介して選択メモリセルの各制御ゲートに印加する。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、読み出し期間の開始のタイミングt3Aにおいて共通ソース線SLの電位Vslは電位Vnoi2まで低下しているので、読み出し期間において、ソースラインノイズの発生による選択メモリセルMCl,MChのしきい値電圧の見かけ上の上昇は抑制され、従来技術に比較して、選択メモリセルのデータ値を高い精度で読み出すことができる。
第3の実施形態.
図6は、本発明の第3の実施形態に係る、図1のNAND型フラッシュEEPROMの読み出し動作を示すタイミングチャートである。本実施形態における読み出し動作は、図3の第1の実施形態に係る読み出し動作に比較して、放電停止期間中に、選択メモリセルの各制御ゲートに印加する電圧をダミー読み出し電圧Vdumから接地電位(0V)に立ち下げた後に、読み出し電圧Vreadまで立ち上げることを特徴としている。
図6に示すように、本実施形態に係る読み出し動作は、タイミングt0からt2までのプリチャージ期間と、タイミングt2からt3Bまでのダミー読み出し期間と、タイミングt3Bからt5までの放電停止期間と、タイミングt5からt6までの読み出し期間とを含む。ここで、図6のプリチャージ期間、ダミー読み出し期間及び読み出し期間における各動作は、図3のプリチャージ期間、ダミー読み出し期間及び読み出し期間における各動作と同様であるので、説明を省略する。
図6において、放電停止期間の開始のタイミングt3Bにおいて、選択ゲート線SGD,SGSの各電位Vsgd,Vsgsをそれぞれ0Vに設定することにより、選択ゲートトランジスタSG1,SG2を非導通状態に設定する。これにより、ダミー読み出し期間におけるビット線BLlの放電は停止される。さらに、タイミングt3Bにおいて、選択メモリセルの各制御ゲートに印加する電圧を0Vに立ち下げる。
次に、放電停止期間中のタイミングt4Aにおいて、読み出し電圧Vreadを、選択ワード線WLselを介して選択メモリセルの各制御ゲートに印加する。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、読み出し期間の開始のタイミングt5において共通ソース線SLの電位Vslは電位Vnoi2まで低下しているので、読み出し期間において、ソースラインノイズの発生による選択メモリセルMCl,MChのしきい値電圧の見かけ上の上昇は抑制され、従来技術に比較して、選択メモリセルのデータ値を高い精度で読み出すことができる。
第4の実施形態.
図7は、本発明の第4の実施形態に係る、図1のNAND型フラッシュEEPROMの読み出し動作を示すタイミングチャートである。本実施形態における読み出し動作は、図3の第1の実施形態に係る読み出し動作に比較して、ダミー読み出し期間の開始タイミングt2Aにおいて、ダミー読み出し電圧Vdumを選択ワード線WLselを介して選択メモリセルの各制御ゲートに印加を開始すると同時に、非選択メモリセルを導通させることを特徴としている。
図7に示すように、本実施形態に係る読み出し動作は、タイミングt0からt2Aまでのプリチャージ期間と、タイミングt2Aからt3までのダミー読み出し期間と、タイミングt3からt5までの放電停止期間と、タイミングt5からt6までの読み出し期間とを含む。ここで、図7のプリチャージ期間、放電停止期間及び読み出し期間における各動作は、図3のプリチャージ期間、放電停止期間及び読み出し期間における各動作と同様であるので、説明を省略する。
図7において、ダミー読み出し期間の開始タイミングt2Aにおいて、ダミー読み出し電圧Vdumを選択ワード線WLselを介して選択メモリセルの各制御ゲートに印加する。また、所定の電圧Vpassを非選択ワード線WLunsを介して非選択メモリセルの各制御ゲートに印加することにより、当該非選択メモリセルを導通させる。さらに、電圧Vsg(例えば、4.5Vである。)を選択ゲートトランジスタSG1,SG2の各ゲート電極に印加することにより、選択ゲートトランジスタSG1,SG2をそれぞれ導通させる。
タイミングt2Aからt3までのダミー読み出し期間において、ダミー読み出し電圧Vdumより低いしきい値電圧Vthを有する各選択メモリセルにセル電流が流れる。第1の実施形態と同様に、ダミー読み出し期間において、選択メモリセルMClに接続された各ビット線BLlは、プリチャージ電圧Vpreから放電される一方、選択メモリセルMChに接続された各ビット線BLhは、プリチャージ電圧Vpreからほとんど放電されない。その結果、ダミー読み出し期間の終了のタイミングt3において、ビット線BLlの電位VBLlは電位VpreAまで低下しているが、ビット線BLhの電位VBLhはプリチャージ電圧Vpreのままである。従って、上述したソースラインノイズの発生により共通ソース線SLの電位Vslはタイミングt2Aの直後において、電位Vnoi1(例えば、0.2Vである。)まで上昇するが、ビット線BLlの放電に伴って、タイミングt3において電位Vnoi2まで低下する。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、読み出し期間の開始のタイミングt5において共通ソース線SLの電位Vslは電位Vnoi2まで低下しているので、読み出し期間において、ソースラインノイズの発生による選択メモリセルMCl,MChのしきい値電圧の見かけ上の上昇は抑制され、従来技術に比較して、選択メモリセルのデータ値を高い精度で読み出すことができる。
なお、第1乃至第3の実施形態において、第4の実施形態と同様に、ダミー読み出し期間の開始タイミングt2において、ダミー読み出し電圧Vdumを選択ワード線WLselを介して選択メモリセルの各制御ゲートに印加し、所定の電圧Vpassを、非選択ワード線WLunsを介して非選択メモリセルの各制御ゲートに印加してもよい。
また、書き込み後のベリファイ読み出し期間の前に、上記各実施形態におけるダミー読み出し期間を設けるように構成しても良い。本発明に係るダミー読み出し後にベリファイ読み出しを行うことにより、ソースラインノイズの発生を抑制し、従来技術に比較してベリファイ読み出し精度を向上できる。
さらに、上述の各実施形態において、各メモリセルにおいて2値のデータを記憶する不揮発性半導体記憶装置を説明したが、本発明はこれに限らず、各メモリセルにおいて3値以上の多値データを記憶する多値型の不揮発性半導体記憶装置にも適用できる。
またさらに、以上の実施形態においては、NAND型フラッシュEEPROMについて説明しているが、本発明はこれに限らず、NOR型フラッシュEEPROMなどのフローティングゲートにデータを書き込むことが可能な不揮発性半導体記憶装置に広く適用できる。
以上詳述したように、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置とその読み出し方法によれば、複数のビット線をプリチャージし、所定の読み出し電圧より低いダミー読み出し電圧を選択ワード線に接続された複数の選択メモリセルに印加し、かつ非選択ワード線に接続された複数の非選択メモリセルを導通させることにより、読み出し電圧より十分に低いしきい値電圧を有する選択メモリセルに接続されたビット線の電荷を当該選択メモリセル及びソース線を介して放電し、当該放電後に、読み出し電圧を各選択メモリセルに印加して各選択メモリセルからの読み出しを行う。従って、ソースラインノイズの発生に伴うソースラインの電位の上昇を減衰させた後に読み出しを行うので、従来技術に比較して読み出し精度を向上できる。
本発明の第1の実施形態に係るNAND型フラッシュEEPROMの全体構成を示すブロック図である。 図1のメモリセルアレイ10とその周辺回路の構成を示す回路図である。 本発明の第1の実施形態に係る、図1のNAND型フラッシュEEPROMの読み出し動作を示すタイミングチャートである。 図3のダミー読み出し期間において選択メモリセルMCl,MChの各制御ゲートに印加されるダミー読み出し電圧Vdumと、当該選択メモリセルMCl,MChに流れるセル電流との関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る、図1のNAND型フラッシュEEPROMの読み出し動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る、図1のNAND型フラッシュEEPROMの読み出し動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る、図1のNAND型フラッシュEEPROMの読み出し動作を示すタイミングチャートである。 選択メモリセルのゲートソース間電圧Vgsとしきい値電圧Vthとの間の差電圧ΔV(=Vgs−Vth)と当該選択メモリセルに流れるセル電流との関係を示す図である。 選択ワード線に接続された選択メモリセルのうち、データ値“0”と判断される選択メモリセルの数が、データ値“1”と判断される選択メモリセルの数に比較して非常に少ないときの、選択メモリセルのしきい値電圧Vthの分布の一例を示す図である。 選択ワード線に接続された選択メモリセルのうち、データ値“0”と判断される選択メモリセルの数が、データ値“1”と判断される選択メモリセルの数に比較して非常に少ないときの、選択メモリセルのしきい値電圧Vthの分布の他の一例を示す図である。
符号の説明
10…メモリセルアレイ、
11…制御回路、
12…ロウデコーダ、
13…高電圧発生回路、
14…データ書き換え及び読み出し回路、
14a…センスアンプ回路、
14b…ページバッファ、
15…カラムデコーダ、
17…コマンドレジスタ、
18…アドレスレジスタ、
19…動作ロジックコントローラ、
50…データ入出力バッファ、
51…データ入出力端子、
52…データ線、
BL0〜BLN…ビット線、
C…寄生容量、
GL…グランド線、
MC0〜MC15…メモリセル、
NT…Nチャネル電界効果トランジスタ
R…寄生抵抗、
SG1,SG2…選択ゲートトランジスタ、
SGD,SGS…選択ゲート線、
SL…共通ソース線、
ST0〜STN…メモリストリング、
WL0〜WL15…ワード線。

Claims (12)

  1. 複数のメモリセルが直列に接続された複数のメモリストリングが、複数のビット線とソース線との間にそれぞれ接続されてなる不揮発性半導体記憶装置において、
    上記複数のビット線をプリチャージし、所定の読み出し電圧より低いダミー読み出し電圧を選択ワード線に接続された複数の選択メモリセルに印加し、かつ非選択ワード線に接続された複数の非選択メモリセルを導通させることにより、上記読み出し電圧より十分に低いしきい値電圧を有する選択メモリセルに接続されたビット線の電荷を当該選択メモリセル及び上記ソース線を介して放電し、当該放電後に、上記読み出し電圧を上記各選択メモリセルに印加して上記各選択メモリセルからの読み出しを行う制御回路を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 上記制御回路は、上記放電の直後に、上記読み出し電圧を上記各選択メモリセルに印加することを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 上記制御回路は、上記放電を所定の放電停止期間だけ停止した後に、上記読み出し電圧を上記各選択メモリセルに印加することを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 上記制御回路は、上記放電停止期間中に、上記各選択メモリセルに印加する電圧を上記ダミー読み出し電圧から接地電位まで立ち下げることを特徴とする請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 上記制御回路は、上記ダミー読み出し電圧を上記各選択メモリセルに印加した後に、上記各非選択メモリセルを導通させることを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか1つの請求項記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 上記制御回路は、上記ダミー読み出し電圧を上記各選択メモリセルに印加すると同時に、上記各非選択メモリセルを導通させることを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか1つの請求項記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 複数のメモリセルが直列に接続された複数のメモリストリングが、複数のビット線とソース線との間にそれぞれ接続されてなる不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法において、
    上記複数のビット線をプリチャージし、所定の読み出し電圧より低いダミー読み出し電圧を選択ワード線に接続された複数の選択メモリセルに印加し、かつ非選択ワード線に接続された複数の非選択メモリセルを導通させることにより、上記読み出し電圧より十分に低いしきい値電圧を有する選択メモリセルに接続されたビット線の電荷を当該選択メモリセル及び上記ソース線を介して放電し、当該放電後に、上記読み出し電圧を上記各選択メモリセルに印加して上記各選択メモリセルからの読み出しを行うことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  8. 上記放電の直後に、上記読み出し電圧を上記各選択メモリセルに印加することを特徴とする請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  9. 上記放電を所定の放電停止期間だけ停止した後に、上記読み出し電圧を上記各選択メモリセルに印加することを特徴とする請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  10. 上記放電停止期間中に、上記各選択メモリセルに印加する電圧を上記ダミー読み出し電圧から接地電位まで立ち下げることを特徴とする請求項9記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  11. 上記ダミー読み出し電圧を上記各選択メモリセルに印加した後に、上記各非選択メモリセルを導通させることを特徴とする請求項7乃至10のうちのいずれか1つの請求項記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  12. 上記ダミー読み出し電圧を上記各選択メモリセルに印加すると同時に、上記各非選択メモリセルを導通させることを特徴とする請求項7乃至10のうちのいずれか1つの請求項記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
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