JP5586666B2 - 不揮発性半導体記憶装置とその読み出し方法 - Google Patents
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Description
(1)RTS(Random Telegraph Signal)雑音、
(2)トラップされた電荷の移動、
(3)センス回路の不安定性及びそれにより発生される雑音、及び
(4)読み出し電圧Vreadの変動及びそれによる雑音。
この問題点を解決するために、上記従来例1では、複数の読み出しデータを平均化する、複数回の読み出し方式及び多数決決定方式が用いられている。
(1)上記ラッチユニットに論理演算のための回路が加わることで、非常に大きな回路規模となる。
(2)各論理演算がシーケンシャルに実行されるので、当該多数決方式の演算が多大の時間がかかる。
上記メモリセルから上記奇数回読み出された各データの電圧を選択的に順次それぞれ保持するキャパシタを有する3個以上の奇数個のラッチ回路と、
上記メモリセルから上記奇数回読み出された各データの電圧を選択的に順次それぞれ上記各ラッチ回路のキャパシタに保持させた後、上記各ラッチ回路のキャパシタを並列に接続し、上記並列に接続された各キャパシタの合成電圧に基づいて、多数決方式のデータ値として決定するように制御する制御回路とを備えたことを特徴とする。
上記ラッチ回路は、互いに直列に接続された奇数個のトランジスタと、互いに隣接する上記各トランジスタ間の接続点及び上記各ラッチ回路の入出力端子から見て遠端のトランジスタ端子に接続された奇数個のキャパシタとを備えたことを特徴とする。
当該センス回路を選択するか否かを切り替える選択トランジスタと、
2個のインバータを備え上記各データの電圧を検出して保持するラッチとを備えたことを特徴とする。
上記各データの電圧を検出して出力するインバータと、
上記インバータからの電圧を保持する保持キャパシタと、
上記保持キャパシタに保持された電圧を上記各メモリセルからのデータを読み出す回路に出力するか否かを選択的に切り替える選択用トランジスタとを備えたことを特徴とする。
上記3個以上の奇数個のラッチ回路のうちの1個のラッチ回路に代えて、上記別のキャパシタを用いることを特徴とする。
上記不揮発性半導体記憶装置は、上記メモリセルからを介して上記奇数回読み出された各データの電圧を選択的に順次それぞれ保持するキャパシタを有する3個以上の奇数個のラッチ回路を備え、
上記不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法は、
上記メモリセルから上記奇数回読み出された各データの電圧を選択的に順次それぞれ上記各ラッチ回路のキャパシタに保持させた後、上記各ラッチ回路のキャパシタを並列に接続し、上記並列に接続された各キャパシタの合成電圧に基づいて、多数決方式のデータ値として決定するように制御するステップを含むことを特徴とする。
図1は本発明の実施形態1に係るNAND型フラッシュEEPROMの全体構成を示すブロック図である。また、図2は図1のメモリセルアレイ10とその周辺回路の構成を示す回路図である。まず、本実施形態に係るNAND型フラッシュEEPROMの構成について以下に説明する。
(A)もし0Vが過半数であれば、Vsns<Vdd/2となる。
(B)もしVddVが過半数であれば、Vsns>Vdd/2となる。
ステップS7において、選択信号SEL0〜SEL2をローレベルに設定して選択伝送ゲートSG0〜SG2をオフにし、制御信号BLCD1をハイレベルにしてそのトランジスタをオンにすることにより、センス電圧Vsnsをデータセンス点SNSからラッチL1の端子SLR1にデータ転送し、その後制御信号L1−ENをハイレベルにしてラッチL1のデータを確定して保持する。さらに、ステップS8において、ラッチL1に保持されたデータをラッチL2に転送した後、外部回路に出力して終了する。
図7は本発明の実施形態2に係るNAND型フラッシュEEPROMに用いるページバッファ14とその周辺回路(ただし、ラッチ回路L2を除く)の詳細構成を示す回路図である。実施形態2に係る回路は、実施形態1に係る回路に比較して、各ラッチ回路DLnにおいて、
(1)伝送ゲートSGnをMOSトランジスタQ4のみに置き換え、
(2)ラッチLTnを削除した、
ことを特徴としている。ここで、選択制御信号SELnの電圧VSELはVdd(電源電圧)+Vth(MOSトランジスタQ4のしきい値電圧)よりも高くなるように設定される。また、キャパシタCnをダイナミック・ラッチとして動作させる。以上のように構成しても、実施形態2に係る回路は実施形態1に係る回路と同様に動作し、同様の作用効果を有する。
図8は本発明の実施形態3に係るNAND型フラッシュEEPROMに用いるページバッファ14とその周辺回路(ただし、ラッチ回路L2を除く)の詳細構成を示す回路図である。実施形態3に係る回路は、実施形態2に係る回路に比較して、
(1)ラッチ回路DL2を省略し、
(2)ラッチ回路DL2に代えて、最後のデータを保持するキャパシタC2を設け、当該キャパシタC2をキャパシタCsの設置位置において設けた、
ことを特徴としている。ここで、本実施形態においては、図5に示したタイミングは少し変更する。信号BLPREをオンすることによるデータセンス点SNSの1/2Vddへのプリチャージは行わず、信号BLCD1もオフとしておき、キャパシタC0〜C2のチャージシェアリングを終了後ラッチL1に結果を取り込む時点にオンとする。なお、ラッチL1のノードの1/2Vddへのイコライズは信号EQをオンとすることで達成されるので問題ない。以上のように構成しても、実施形態3に係る回路は実施形態1及び2に係る回路と同様に動作し、同様の作用効果を有する。なお、実施形態3に係る構成を実施形態1、2、4、5、6、7、8、9、10、11、又は12に適用してもよい。また、他の実施形態においてもタイミングの変更が必要になる場合もあるが、本発明に本質的な関係はないので、詳細説明を省略する。
図9は本発明の実施形態4に係るNAND型フラッシュEEPROMに用いるページバッファ14とその周辺回路(ただし、ラッチ回路L2を除く)の詳細構成を示す回路図である。実施形態4に係る回路は、実施形態2に係る回路に比較して、
(1)3個のラッチ回路DLnに代えて、1個のラッチ回路60を備え、
(2)ラッチ回路60は、3個のキャパシタC10,C11,C12と、3個の選択用MOSトランジスタQ11,Q12,Q13とを備えて構成される
ことを特徴としている。ここで、3個の選択用MOSトランジスタQ11,Q12,Q13を直列に接続し、互いに隣接する各MOSトランジスタQ11,Q12,Q13間の接続点及びデータセンス点SNS(ラッチ回路60の入出力端子)から見て遠端のMOSトランジスタQ11の端子(ただし、データセンス点SNSに接続される近端のMOSトランジスタQ13の端子を除く)にキャパシタC10,C11,C12を接続する。
図10は本発明の実施形態5に係るNAND型フラッシュEEPROMに用いるページバッファ14とその周辺回路(ただし、ラッチ回路L2を除く)の詳細構成を示す回路図である。実施形態5に係る回路は、実施形態2に係る回路に比較して、
(1)3個のラッチ回路DLnを、ラッチL1の入出力端子に接続したことを特徴としている。
図11は本発明の実施形態6に係るNAND型フラッシュEEPROMに用いるページバッファ14とその周辺回路の詳細構成を示す回路図である。実施形態6に係る回路は、実施形態2に係る回路に比較して、
(1)3個のラッチ回路DLnを、ラッチL2の入出力端子に接続したことを特徴としている。図11において、ここで、データセンス点SNSは選択用MOSトランジスタQ6を介してラッチL2の入出力端子に接続され、ラッチL2は2個のクロックトインバータIV5,IV6を備えて構成される。ラッチL2に格納されたデータはMOSトランジスタQ7,Q8を介して入出力バッファ50に転送される。
図12は本発明の実施形態7に係るNAND型フラッシュEEPROMに用いるページバッファ14とその周辺回路(ただし、ラッチ回路L2を除く)の詳細構成を示す回路図である。実施形態7に係る回路は、実施形態2に係る回路に比較して、
(1)3個のラッチ回路DLnに接続されたセンス回路20をさらに備えたことを特徴としている。ここで、センス回路20はセンス選択用MOSトランジスタQ21と、データ電圧を検出して保持する、クロックトインバータIV7,IV8で構成されたフリップフロップ型ラッチLT20とを備えて構成される。
図13は本発明の実施形態8に係るNAND型フラッシュEEPROMに用いるページバッファ14とその周辺回路(ただし、ラッチ回路L2を除く)の詳細構成を示す回路図である。実施形態8に係る回路は、実施形態2に係る回路に比較して、
(1)3個のラッチ回路DLnに接続されたセンス回路21をさらに備えたことを特徴としている。ここで、センス回路21は、データ読み出し用クロックトインバータIV9と、データ電圧を保持するキャパシタCfと、保持された電圧をラッチ回路DLnに出力するための選択MOSトランジスタQ22とを備えて構成される。
図14は本発明の実施形態9に係るNAND型フラッシュEEPROMに用いるページバッファ14とその周辺回路(ただし、ラッチ回路L2を除く)の詳細構成を示す回路図である。実施形態9に係る回路は、実施形態7に係る回路に比較して、
(1)ラッチ回路DLn及びセンス回路20を含む回路をラッチL1の入出力端子に接続したことを特徴としている。
以上のように構成された回路は実施形態7と同様の作用効果を有する。
図15は本発明の実施形態10に係るNAND型フラッシュEEPROMに用いるページバッファ14とその周辺回路(ただし、ラッチ回路L2を除く)の詳細構成を示す回路図である。実施形態10に係る回路は、実施形態8に係る回路に比較して、
(1)ラッチ回路DLn及びセンス回路21を含む回路をラッチL1の入出力端子に接続したことを特徴としている。
以上のように構成された回路は実施形態8と同様の作用効果を有する。
図16は本発明の実施形態11に係るNAND型フラッシュEEPROMに用いるページバッファ14とその周辺回路の詳細構成を示す回路図である。実施形態11に係る回路は、実施形態7に係る回路に比較して
(1)ラッチ回路DLn及びセンス回路20を含む回路をラッチL2の入出力端子に接続したことを特徴としている。以上のように構成された回路は実施形態7と同様の作用効果を有する。
図17は本発明の実施形態12に係るNAND型フラッシュEEPROMに用いるページバッファ14とその周辺回路の詳細構成を示す回路図である。実施形態12に係る回路は、実施形態9に係る回路に比較して
(1)ラッチ回路DLn及びセンス回路21を含む回路をラッチL2の入出力端子に接続したことを特徴としている。以上のように構成された回路は実施形態9と同様の作用効果を有するとともに、実施形態11と同様にセンス回路21をラッチL2で代用することもできる。
以上の実施形態(実施形態4を除く)において、3個のラッチ回路DL0〜DL2を用いて構成しているが、多数決方式を実現するためには、3個以上であって奇数個のラッチ回路DL0〜DLNを用いて構成してもよい。また、実施形態4において、3個のキャパシタC10〜C12を用いて構成しているが、多数決方式を実現するためには、3個以上であって奇数個のキャパシタを用いて構成してもよい。
本発明者らの推定によれば、1ステップを0.1マイクロ秒とした場合において、従来例2に係る回路では、論理和及び反転、論理積及び反転などの演算を行う必要があるために、4.5マイクロ秒の動作時間が必要になるに対して、本発明の実施形態1では、キャパシタによる電圧平均化により、上記演算を省略でき、0.6マイクロ秒しか動作時間がかからず、動作時間を大幅に短縮することができる。
11…制御回路、
12…ロウデコーダ、
13…高電圧発生回路、
14…データ書き換え及び読み出し回路(ページバッファ(PB))、
14a,14b…ラッチ回路、
15…カラムデコーダ、
17…コマンドレジスタ、
18…アドレスレジスタ、
19…動作ロジックコントローラ、
20…センス回路、
50…データ入出力バッファ、
51…データ入出力端子、
52…データ線、
IV1〜IV9…インバータ、
C1〜C2,C10〜C12,Cs, Cf…キャパシタ、
L1,L2,DL0〜DL2,60…ラッチ回路、
LT0〜LT2,LT20…ラッチ、
Q1〜Q30…MOSトランジスタ、
SG0〜SG2…伝送ゲート。
Claims (13)
- それぞれワード線に接続された複数のメモリセルが複数のビット線とソース線との間に接続されてなり、上記各メモリセルからのデータを3回以上の奇数回読み出して多数決方式でデータ値を決定して出力する不揮発性半導体記憶装置において、
上記メモリセルから上記奇数回読み出された各データの電圧を選択的に順次それぞれ保持するキャパシタを有する1個のラッチ回路と、
上記ラッチ回路は、互いに直列に接続された奇数個のトランジスタと、互いに隣接する上記各トランジスタ間の接続点及び上記ラッチ回路の入出力端子から見て遠端のトランジスタ端子に接続された奇数個のキャパシタとを備え、
上記不揮発性半導体記憶装置は、
上記メモリセルから上記奇数回読み出された各データの電圧を選択的に順次それぞれ上記ラッチ回路の各キャパシタに保持させた後、上記ラッチ回路の各キャパシタを並列に接続し、上記並列に接続された各キャパシタの合成電圧に基づいて、多数決方式のデータ値として決定するように制御する制御回路とを備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - それぞれワード線に接続された複数のメモリセルが複数のビット線とソース線との間に接続されてなり、上記各メモリセルからのデータを3回以上の奇数回読み出して多数決方式でデータ値を決定して出力する不揮発性半導体記憶装置において、
上記メモリセルから上記奇数回読み出された各データの電圧を選択的に順次それぞれ保持するキャパシタを有する3個以上の奇数個のラッチ回路と、
上記メモリセルから上記奇数回読み出された各データの電圧を選択的に順次それぞれ上記各ラッチ回路のキャパシタに保持させた後、上記各ラッチ回路のキャパシタを並列に接続し、上記並列に接続された各キャパシタの合成電圧に基づいて、多数決方式のデータ値として決定するように制御する制御回路と、
上記各ラッチ回路に接続され、上記各ラッチ回路のキャパシタを並列に接続し、上記並列に接続された各キャパシタの合成電圧に基づいて、多数決方式のデータ値として決定するセンス回路とを備え、
上記センス回路は、
上記各データの電圧を検出して出力するインバータと、
上記インバータからの電圧を保持する保持キャパシタと、
上記保持キャパシタに保持された電圧を上記各メモリセルからのデータを読み出す回路に出力するか否かを選択的に切り替える選択用トランジスタとを備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 上記メモリセルからのデータ読出しは、読出しのセンス回路に接続されるデータセンス点SNSを介して行われる回路において、上記データセンス点SNSに接続された別のキャパシタをさらに備え、
上記3個以上の奇数個のラッチ回路のうちの1個のラッチ回路に代えて、上記別のキャパシタを用いることを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。 - それぞれワード線に接続された複数のメモリセルが複数のビット線とソース線との間に接続されてなり、上記各メモリセルからのデータを3回以上の奇数回読み出して多数決方式でデータ値を決定して出力する不揮発性半導体記憶装置において、
上記メモリセルから上記奇数回読み出された各データの電圧を選択的に順次それぞれ保持するキャパシタを有する3個以上の奇数個のラッチ回路と、
上記メモリセルから上記奇数回読み出された各データの電圧を選択的に順次それぞれ上記各ラッチ回路のキャパシタに保持させた後、上記各ラッチ回路のキャパシタを並列に接続し、上記並列に接続された各キャパシタの合成電圧に基づいて、多数決方式のデータ値として決定するように制御する制御回路と、
上記メモリセルからのデータ読出しは、読出しのセンス回路に接続されるデータセンス点SNSを介して行われる回路において、上記データセンス点SNSに接続された別のキャパシタとを備え、
上記3個以上の奇数個のラッチ回路のうちの1個のラッチ回路に代えて、上記別のキャパシタを用いることを特徴とする記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 上記各ラッチ回路は上記データセンス点SNSに接続されたことを特徴とする請求項3又は4記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 上記各ラッチ回路は上記不揮発性半導体記憶装置のページバッファ内の1つのラッチ回路の入出力端子に接続されたことを特徴とする請求項2乃至4のうちのいずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 上記ラッチ回路に接続され、上記ラッチ回路の奇数個のキャパシタを並列に接続し、上記並列に接続された各キャパシタの合成電圧に基づいて、多数決方式のデータ値として決定するセンス回路をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 上記各ラッチ回路に接続され、上記各ラッチ回路のキャパシタを並列に接続し、上記並列に接続された各キャパシタの合成電圧に基づいて、多数決方式のデータ値として決定するセンス回路をさらに備えたことを特徴とする請求項4記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 上記センス回路は、
当該センス回路を選択するか否かを切り替える選択トランジスタと、
2個のインバータを備え上記各データの電圧を検出して保持するラッチとを備えたことを特徴とする請求項7又は8記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 上記センス回路は、
上記各データの電圧を検出して出力するインバータと、
上記インバータからの電圧を保持する保持キャパシタと、
上記保持キャパシタに保持された電圧を上記各メモリセルからのデータを読み出す回路に出力するか否かを選択的に切り替える選択用トランジスタとを備えたことを特徴とする請求項7又は8記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 上記メモリセルからのデータ読出しは、読出しのセンス回路に接続されるデータセンス点SNSを介して行われる回路において、上記データセンス点SNSに接続された別のキャパシタをさらに備え、
上記ラッチ回路の入出力端子から見て最近端のトランジスタ端子に接続された1個のキャパシタに代えて、上記別のキャパシタを用いることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 上記ラッチ回路は、読出しのセンス回路に接続されるデータセンス点SNSに接続されたことを特徴とする請求項1又は2記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 上記ラッチ回路は上記不揮発性半導体記憶装置のページバッファ内の1つのラッチ回路の入出力端子に接続されたことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
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