JP2009301679A - 不揮発性半導体記憶装置とその書き込み方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置とその書き込み方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来技術に比較して書き込み速度を向上させることができる不揮発性半導体記憶装置とその書き込み方法を提供する。
【解決手段】各メモリセルに複数の異なるしきい値を設定することにより多値を記録する不揮発性のメモリセルアレイ10と、メモリセルアレイへの書き込みを制御する制御回路19とを備えた不揮発性半導体記憶装置において、制御回路19は、メモリセルに対してデータを所定の書込電圧を第1の増分で上昇させながら書き込み第1のベリファイ電圧を用いてベリファイを行い、パスしたメモリセルに対しては書き込み処理を行わずにデータの書き込みを行った後、すべてのメモリセルのベリファイがパスしたときに、メモリセルに対してデータを所定の書込電圧を、第2の増分で上昇させながら書き込み第2のベリファイ電圧を用いてベリファイを行い、パスしたメモリセルに対しては書き込み処理を行わずにデータの書き込みを行う。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えばフラッシュメモリなどの電気的書き換え可能な不揮発性半導体記憶装置(EEPROM)とその書き込み方法に関する。
ビット線とソース線との間に複数のメモリセルトランジスタ(以下、メモリセルという)を直列に接続してNANDストリングを構成し、高集積化を実現したNAND型不揮発性半導体記憶装置が知られている(例えば、非特許文献1−5参照。)。
一般的なNAND型不揮発性半導体記憶装置において、消去は、半導体基板に例えば20Vの高電圧を印加し、ワード線に0Vを印加する。これにより、例えばポリシリコンなどからなる電荷蓄積層であるフローティングゲートより電子を引き抜いて、しきい値を消去しきい値(例えば、−3V)よりも低くする。一方、書き込み(プログラム)においては、半導体基板に0Vを与え、制御ゲートに例えば20Vの高電圧を印加する。これにより、半導体基板よりフローティングゲートに電子を注入することにより、しきい値を書き込みしきい値(例えば、1V)よりも高くする。これらのしきい値をとるメモリセルは、書き込みしきい値と読み出ししきい値の間の読み出し電圧(例えば、0V)を制御ゲートに印加することにより、そのメモリセルに電流が流れるか否かにより、その状態を判断することができる。
以上のように構成された不揮発性半導体記憶装置において、メモリセルを異なるしきい値電圧に設定することで多値を表現する多値メモリセルの不揮発性半導体記憶装置の場合であって、例えば2ビット/セルのフローティングゲート型フラッシュEEPROMの場合に、フローティングゲートの電荷の注入量を調節し、異なる4つのしきい値電圧をセットし、各しきい値電圧に対してデータ11,01,10,00を対応させることで、2ビットのデータを各メモリセルに記憶することができる。
しかしながら、各しきい値電圧の間隔は広い方が読み出し時のマージンが向上するためより良好な読み出しを実行できるが、一番高いしきい値電圧にはデータ保持特性などの観点から上限値があり、その上限値よりも上でのしきい値電圧調整が必要となる。
一方、書き込みは一度に多数のメモリセルに対して行うが、書き込み電圧が低くても所望のしきい値電圧まで書き込まれるメモリセル(速い)や書き込み電圧がある程度高くないと前述と同等のしきい値電圧まで書き込まれない特性を持つメモリセル(遅い)も存在し、所望のしきい値電圧に対してある程度のしきい値電圧の確率分布を持つことになるが、一定の書き込み電圧で一度にプログラムを行うと速く書き込まれるメモリセルは所望のしきい値電圧を大幅に飛び出してしまい、誤ったデータとして格納されてしまう可能性がある。
この問題点を回避するために、速く書き込まれるメモリセルが所望のしきい値電圧を超えないように、また遅く書き込まれるメモリセルが所望のしきい値電圧まで到達するように、書き込み電圧を低いレベルから高いレベルに向かって変化しながらかつ同一のベリファイ電圧を用いてベリファイを繰り返しながら、所定の増分で少しずつ書き込み電圧レベルを上昇させていくことで、しきい値電圧分布を狭帯化させながら書き込みを行っている(例えば、非特許文献6参照。)。
特開平9−147582号公報。 特開2000−285692号公報。 特開2003−346485号公報。 特開2001−028575号公報。 特開2000−227459号公報。 特開2004−094987号公報。
しかしながら、従来の手法では速く書き込まれるメモリセルのしきい値電圧分布の飛び出しを抑制するため、小さな書き込み電圧レベルの上昇で書き込みを行っており、遅く書き込まれるメモリセルが所望のしきい値電圧レベルまで到達するのに書き込み回数が多数必要となってしまうため、結果的に書き込み速度が遅くなるという問題点があった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、従来技術に比較して書き込み速度を向上させることができる不揮発性半導体記憶装置とその書き込み方法を提供することにある。
第1の発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、各メモリセルに複数の異なるしきい値を設定することにより多値を記録する不揮発性のメモリセルアレイと、上記メモリセルアレイへの書き込みを制御する制御回路とを備えた不揮発性半導体記憶装置において、
上記制御回路は、
上記メモリセルに対してデータを所定の書込電圧を第1の増分で上昇させながら書き込みかつ第1のベリファイ電圧を用いてベリファイを行い、当該ベリファイによりパスしたメモリセルに対しては書き込み処理を行わずにデータの書き込みを行う第1のプログラム処理と、
上記第1のプログラム処理においてすべてのメモリセルのベリファイがパスしたときに、上記メモリセルに対してデータを所定の書込電圧を、上記第1の増分よりも小さい第2の増分で上昇させながら書き込みかつ、上記第1のベリファイ電圧よりも高い第2のベリファイ電圧を用いてベリファイを行い、当該ベリファイによりパスしたメモリセルに対しては書き込み処理を行わずにデータの書き込みを行う第2のプログラム処理とを実行することを特徴とする。
上記不揮発性半導体記憶装置において、上記制御回路は、上記第2のプログラム処理において、上記ベリファイしたときに、すべてのメモリセルのベリファイがパスであるときに当該第2のプログラム処理を終了することを特徴とする。
また、上記不揮発性半導体記憶装置において、上記制御回路は、上記第1のプログラム処理においてすべてのメモリセルのベリファイがパスしたときの第2のプログラム処理において、最初に、上記第2のベリファイ電圧を用いてベリファイを行い、すべてのメモリセルのベリファイがパスであるときに当該第2のプログラム処理を終了することを特徴とする。
さらに、上記不揮発性半導体記憶装置において、上記制御回路は、上記第1のプログラム処理において第1のベリファイ電圧を用いてベリファイを行った後に、当該ベリファイの回数が所定のしきい値回数を超えるときに上記第2のプログラム処理を実行することを特徴とする。
またさらに、上記不揮発性半導体記憶装置において、上記制御回路は、上記第1のプログラム処理において上記データの書き込みの後、上記ベリファイの回数が所定のしきい値回数を超えるときに上記第2のプログラム処理を実行することを特徴とする。
第2の発明に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法は、各メモリセルに複数の異なるしきい値を設定することにより多値を記録する不揮発性のメモリセルアレイと、上記メモリセルアレイへの書き込みを制御する不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法において、
上記メモリセルに対してデータを所定の書込電圧を第1の増分で上昇させながら書き込みかつ第1のベリファイ電圧を用いてベリファイを行い、当該ベリファイによりパスしたメモリセルに対しては書き込み処理を行わずにデータの書き込みを行う第1のプログラム処理と、
上記第1のプログラム処理においてすべてのメモリセルのベリファイがパスしたときに、上記メモリセルに対してデータを所定の書込電圧を、上記第1の増分よりも小さい第2の増分で上昇させながら書き込みかつ、上記第1のベリファイ電圧よりも高い第2のベリファイ電圧を用いてベリファイを行い、当該ベリファイによりパスしたメモリセルに対しては書き込み処理を行わずにデータの書き込みを行う第2のプログラム処理とを実行することを特徴とする。
上記不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法において、上記制御回路は、上記第2のプログラム処理において、上記ベリファイしたときに、すべてのメモリセルのベリファイがパスであるときに当該第2のプログラム処理を終了することを特徴とする。
また、上記不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法において、上記第1のプログラム処理においてすべてのメモリセルのベリファイがパスしたときの第2のプログラム処理において、最初に、上記第2のベリファイ電圧を用いてベリファイを行い、すべてのメモリセルのベリファイがパスであるときに当該第2のプログラム処理を終了することを特徴とする。
さらに、上記不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法において、上記第1のプログラム処理において第1のベリファイ電圧を用いてベリファイを行った後に、当該ベリファイの回数が所定のしきい値回数を超えるときに上記第2のプログラム処理を実行することを特徴とする。
またさらに、上記不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法において、上記第1のプログラム処理において上記データの書き込みの後、上記ベリファイの回数が所定のしきい値回数を超えるときに上記第2のプログラム処理を実行することを特徴とする。
従って、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置とその書き込み方法によれば、上記第1のプログラム処理と上記第2のプログラム処理とを実行することにより、従来技術に比較して書き込み速度を大幅に向上させることができる。
また、上記第1のプログラム処理においてすべてのメモリセルのベリファイがパスしたときの第2のプログラム処理において、最初に、上記第2のベリファイ電圧を用いてベリファイを行い、すべてのメモリセルのベリファイがパスであるときに当該第2のプログラム処理を終了するので、1回目の書き込みでしきい値が第2のベリファイ電圧を超えてしまったメモリセルに対して第2のプログラム処理によるしきい値電圧の確率分布(Vt分布)の飛び出しを防止することができる。
さらに、上記不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法において、上記第1のプログラム処理において第1のベリファイ電圧を用いてベリファイを行った後に、当該ベリファイの回数が所定のしきい値回数を超えるときに上記第2のプログラム処理を実行し、もしくは、上記第1のプログラム処理において上記データの書き込みの後、上記ベリファイの回数が所定のしきい値回数を超えるときに上記第2のプログラム処理を実行する。従って、上記2つのプログラム処理の書き込み回数が多くなることを防止することができる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
図1は本発明の一実施形態に係るNAND型フラッシュEEPROMの全体構成を示すブロック図である。また、図2は図1のメモリセルアレイ10とその周辺回路の構成を示す回路図である。さらに、図3は図2のページバッファ(2本のビットライン分)の詳細構成を示す回路図である。まず、本実施形態に係るNAND型フラッシュEEPROMの構成について以下に説明する。
図1において、本実施形態に係るNAND型フラッシュEEPROMは、メモリセルアレイ10と、その動作を制御する制御回路11と、ロウデコーダ12と、高電圧発生回路13と、データ書き換え及び読み出し回路14と、カラムデコーダ15と、コマンドレジスタ17と、アドレスレジスタ18と、動作ロジックコントローラ19と、データ入出力バッファ50と、データ入出力端子51とを備えて構成される。
メモリセルアレイ10は、図2に示すように、例えば16個のスタックト・ゲート構造の電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルMC0〜MC15を直列接続してNANDセルユニットNU(NU0,NU1, …)が構成される。各NANDセルユニットNUは、ドレイン側が選択ゲートトランジスタSG1を介してビット線BLに接続され、ソース側が選択ゲートトランジスタSG2を介して共通ソース線CELSRCに接続される。ロウ方向に並ぶメモリセルMCの制御ゲートは共通にワード線WLに接続され、選択ゲートトランジスタSG1,SG2のゲート電極はワード線WLと平行して配設される選択ゲート線SGD,SGSに接続される。1本のワード線WLにより選択されるメモリセルの範囲が書き込み及び読み出しの単位となる1ページである。1ページ又はその整数倍の範囲の複数のNANDセルユニットNUの範囲がデータ消去の単位である1ブロックとなる。書き換え及び読み出し回路14は、ページ単位のデータ書き込み及び読み出しを行うために、ビット線毎に設けられたセンスアンプ回路(SA)及びラッチ回路(DL)を含み、以下、ページバッファという。
図2のメモリセルアレイ10は、簡略化した構成を有し、複数のビット線でページバッファを共有してもよい。この場合は、データ書き込み又は読み出し動作時にページバッファに選択的に接続されるビット線数が1ページの単位となる。また、図2は、1個の入出力端子52との間でデータの入出力が行われるセルアレイの範囲を示している。メモリセルアレイ10のワード線WL及びビット線BLの選択を行うために、それぞれロウデコーダ12及びカラムデコーダ15が設けられている。制御回路11は、データ書き込み、消去及び読み出しのシーケンス制御を行う。制御回路11により制御される高電圧発生回路13は、データ書き換え、消去、読み出しに用いられる昇圧された高電圧や中間電圧を発生する。
入出力バッファ50は、データの入出力及びアドレス信号の入力に用いられる。すなわち、入出力バッファ50及びデータ線52を介して、入出力端子51とページバッファ14の間でデータの転送が行われる。入出力端子52から入力されるアドレス信号は、アドレスレジスタ18に保持され、ロウデコーダ12及びカラムデコーダ15に送られてデコードされる。入出力端子52からは動作制御のコマンドも入力される。入力されたコマンドはデコードされてコマンドレジスタ17に保持され、これにより制御回路11が制御される。チップイネーブル信号CEB、コマンドラッチイネーブルCLE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、書き込みイネーブル信号WEB、読み出しイネーブル信号REB等の外部制御信号は動作ロジックコントロール回路19に取り込まれ、動作モードに応じて内部制御信号が発生される。内部制御信号は、入出力バッファ50でのデータラッチ、転送等の制御に用いられ、さらに制御回路11に送られて、動作制御が行われる。
ページバッファ14は、2個のラッチ回路14a,14bを備え、多値動作の機能とキャッシュの機能を切り換えて実行できるように構成されている。すなわち、1つのメモリセルに1ビットの2値データを記憶する場合に、キャッシュ機能を備え、1つのメモリセルに2ビットの4値データを記憶する場合には、キャッシュ機能とするか、又はアドレスによって制限されるがキャッシュ機能を有効とすることができる。そのような機能を実現するための具体的なページバッファ14A(2本のビットライン分)の詳細構成を図3に示す。
図3において、ページバッファ14Aは、2個のインバータ61,62にてなるラッチL1と、2個のインバータ63,64にてなるラッチL2と、ベリファイ用キャパシタ70と、プリチャージ用トランジスタ71と、ベリファイ用トランジスタ72乃至75と、プルアップトランジスタ76,77と、カラムゲートトランジスタ81,82と、転送スイッチトランジスタ83乃至85,88,89と、ビットライン選択トランジスタ86,87と、ラッチイネーブルトランジスタ90と、リセットトランジスタ91とを備えて構成される。
図3において、2本のビット線BLe,BLoがページバッファ14Aに選択的に接続されるようになっている。この場合、ビット線選択信号BLSE又はBLSOによって、ビットライン選択トランジスタ86又は87を導通させ、ビット線BLe又はビット線BLoの一方を選択的にページバッファ14Aに接続する。なお、一方のビット線が選択されている間、非選択状態である他方のビット線は、固定の接地電位や電源電圧電位にすることによって、隣接ビット線間のノイズを削減することが好ましい。
図3のページバッファ14Aは、第1のラッチL1と、第2のラッチL2とを有する。ページバッファ14Aは所定の動作制御によって、主に読み出し、書き込み動作に寄与する。また、第2のラッチL2は、2値動作においては、キャッシュ機能を実現する二次的なラッチ回路であり、キャッシュ機能を使用しない場合には当該ページバッファ14Aの動作に補助的に寄与して多値動作を実現する。
ラッチL1は、クロックト・インバータ61,62を逆並列接続して構成されている。メモリセルアレイ10のビット線BLは、転送スイッチトランジスタ85を介してセンスノードN4に接続され、センスノードN4はさらに転送スイッチトランジスタ83を介してラッチL1のデータ保持ノードN1に接続されている。センスノードN4には、プリチャージ用トランジスタ71が設けられている。ノードN1は、転送スイッチトランジスタ74,75を介してノードN1のデータを一時記憶するための一時記憶ノードN3に接続されている。さらに、ノードN4には、ビット線に対して電圧V1をプリチャージするためのプリチャージ用トランジスタ71も接続されている。ノードN4にはレベル保持のためのキャパシタ70が接続されている。キャパシタ70の他端は接地される。
第2のラッチL2は、第1のラッチL1と同様に、クロックト・インバータ63,64を逆並列接続して構成されている。ラッチL2の2つのデータノードN5,N6は、カラム選択信号CSLにより制御されるカラムゲートトランジスタ81,82を介して、データ入出力バッファ50に接続されるデータ線52に接続される。ノードN5は、転送スイッチトランジスタ84を介して、ノードN4に接続される。
図3は、メモリセルアレイ10と、ページバッファ14と、データ入出力バッファ50の接続関係を示す。NAND型フラッシュEEPROMの読み出し、書き込みの処理単位は、あるロウアドレスでの同時に選択される1ページ分の容量(例えば512バイト)となっている。8個のデータ入出力端子52があるため、1つのデータ入出力端子52に対しては、512ビットとなっており、図3ではその512ビット分の構成を示している。
データをメモリセルに書き込む場合には、データ信号線52から書き込みデータを第2のラッチL2に取り込む。書き込み動作を開始するには、書き込みデータが第1のラッチL1になければならないので、続いて、ラッチL2に保持したデータをラッチ回路L1に転送する。また、読み出し動作においては、データ入出力端子51にデータを出力するには、読み出したデータがラッチL2になければならないので、ラッチL1で読み出したデータをラッチL2に転送する必要がある。従って、転送スイッチトランジスタ83,84を導通状態にしてラッチL1とラッチL2の間でデータの転送を行うことが可能なように構成されている。このとき、転送先のラッチ回路を非活性状態にしてからデータを転送し、その後転送先のラッチ回路を活性状態に戻してデータを保持することなる。
なお、図1乃至図3において、メモリセルアレイ10へのデータの書き込み、消去の基本動作は例えば非特許文献4−5において開示されており周知技術であり、詳細説明を省略する。
図4は図1のフラッシュEEPROMの各メモリセルにおいて多値データを記憶するときのしきい値電圧の確率分布図である。図4において、しきい値電圧が0V未満において消去状態(データ“11”)でプログラムされる一方、しきい値電圧が0V以上において、データ“01”、“10”及び“00”が所定の間隔だけ離隔してかつ並置されてプログラムされる。
図5(a)は従来例に係るフラッシュEEPROMの書き込み及びベリファイ方法を示す書込電圧(実線)及びベリファイ電圧(破線)のタイミングチャートであり、図5(b)は実施形態に係るフラッシュEEPROMの書き込み及びベリファイ方法を示す書込電圧(実線)及びベリファイ電圧(破線)のタイミングチャートである。また、図6(a)は従来例に係るフラッシュEEPROMの書き込み及びベリファイ方法を示すしきい値電圧の確率分布図であり、図6(b)は実施形態に係るフラッシュEEPROMの書き込み及びベリファイ方法を示すしきい値電圧の確率分布図である。
図5及び図6から明らかなように、従来例では、書込電圧を所定の増分ΔV0で上昇させながらかつ同一のベリファイ電圧Vv0を用いてベリファイしながらプログラムを行っている。これに対して、本実施形態では、まず、ラフプログラム処理において、書込電圧V1xyを書込初期電圧V10xyに設定し、当該書込電圧V1xyを所定の第1の増分ΔV1(ΔV1>ΔV0)で上昇させながら速い速度でかつ第1のベリファイ電圧Vv1(Vv1<Vv0)を用いてベリファイしながら目標のプログラム電圧値に近づくようにプログラムを行った後、次いで、通常プログラム処理では、次の1回目の書込電圧を直前の書込電圧(ラフプログラム処理の最後の書込電圧:図5(a)においてV1xy)よりも低い書込電圧V2xy(=書込初期電圧V20xy)に設定し、当該書込電圧V2xyを所定の第2の増分ΔV2(ΔV2<ΔV1かつΔV2=ΔV0又はΔV2<ΔV0:これは一例である。)で上昇させながらかつ第2のベリファイ電圧Vv2(Vv2>Vv1かつVv2=Vv0又はVv2≒Vv0:これは一例である。)を用いてベリファイしながら目標のプログラム電圧値に近づくようにプログラムを行うことを特徴としている。なお、通常プログラム処理の1回目の書込電圧を直前の書込電圧(ラフプログラム処理の最後の書込電圧)よりも低い書込電圧に設定することはオプションであって、直前の書込電圧(ラフプログラム処理の最後の書込電圧)よりも若干高い書込電圧に設定してもよい。
以上のように構成することにより、速い書き込み特性を持つメモリセルの所望のしきい値電圧分布から高いしきい値電圧側への飛び出しを防ぎつつ、遅い書き込み特性を持つメモリセルの書き上げを少ない書き込み回数で実現し、一連の書き込み動作の完了時間を高速化することを実現する。図5において、従来例では、書き込み動作時間Tpを要するが、実施形態では、ΔTeだけ短縮された書き込み動作時間Teでプログラムを実行することができる。
以下、図7乃至図10を参照して、本実施形態に係るプログラム処理について以下に説明する。ここで、各プログラム処理においては、各ビット線毎に、各ビット線に接続された複数のメモリセルに対して、所定のデータxyを、ゲート選択により選択的に順次書き込むことによりプログラム処理を実行する。なお、各実施例で用いる電圧値の設定例を以下に示す。
Figure 2009301679
表1の設定例は一例であるが、各電圧値の関係は以下の通りである。
[数1]
V1xy<V2xy (1)
[数2]
Vv1<Vv2 (2)
[数3]
ΔV1<ΔV2 (3)
本実施形態では、ラフプログラム処理と通常プログラム処理との間で、異なる書込開始電圧V1xy,V2xyを用いること、異なるベリファイ電圧Vv1,Vv2を用いること、異なる増分電圧ΔV1,ΔV2を用いることを特徴としている。
図7は本発明の実施例1に係るプログラム処理のフローチャートである。
図7において、ステップS1でデータxyを書き込むための書込電圧V1xyに書込初期電圧V10xyをセットし、ステップS2において上記セットされた書込電圧V1xyで書き込み、ステップS3において第1のベリファイ電圧Vv1でベリファイする。そして、ステップS4においてすべてのメモリセルでパスしたか否かが判断され、YESのときはステップS7に進む一方、NOのときはステップS5に進む。ステップS5で書込電圧V1xyを第1の増分ΔV1だけインクリメントし、ステップS6においてパスしたメモリセルをマスクした後、ステップS2に進む。
ステップS7においてデータxyを書き込むための書込電圧V2xyに書込初期電圧V10xyをセットし、ステップS8において、上記セットされた書込電圧V2xyで書き込み、ステップS9において第2のベリファイ電圧Vv2でベリファイする。そして、ステップS10においてすべてのメモリセルでパスしたか否かが判断され、YESのときは当該プログラム処理を終了する一方、NOのときはステップS11に進む。ステップS11において、書込電圧V2xyを第2のΔV2だけインクリメントし、ステップS12において上記パスしたメモリセルをマスクし、ステップS8に進む。
以上の実施例1に係るプログラム処理においては、ラフプログラム処理においてより低いベリファイ電圧Vv1を用いてデータをラフに書き込み、ベリファイがパスしたメモリセルに対しては書き込みストレスを加えず(ステップS6)、ベリファイがフェイルしたメモリセル(書き込みが遅いメモリセル)のみに、大きなステップ増分ΔV2で上昇させた書き込み電圧V1xyを印加する。次いで、すべてのメモリセルがパスしたら、ベリファイ電圧を目標レベルのVv2に引き上げ、同様に書き込みを行い、しきい値電圧の確率分布(Vt分布)を狭帯化してプログラムすることができる。当該実施例1によれば、図5に示すように、速い書き込み特性を持つメモリセルの所望のしきい値電圧分布から高いしきい値電圧側への飛び出しを防ぎつつ、遅い書き込み特性を持つメモリセルの書き上げを少ない書き込み回数で実現し、一連の書き込み動作の完了時間を高速化できる。
以上の図7のプログラム処理において、ステップS5の処理を実行した後ステップS6の処理を実行しているが、本発明はこれに限らず、ステップS6の処理を実行した後ステップS5の処理を実行してもよい。また、ステップS11の処理を実行した後ステップS12の処理を実行しているが、本発明はこれに限らず、ステップS12の処理を実行した後ステップS11の処理を実行してもよい。
図8は本発明の実施例2に係るプログラム処理のフローチャートである。図8のプログラム処理は、図7のプログラム処理に比較して、ステップS7とステップS8との間に、ステップS21〜S23の処理を挿入したことを特徴としている。以下、相違点について説明する。
図8において、ステップS7の処理の後、ステップS21において第2のベリファイ電圧Vv2でベリファイし、ステップS22においてすべてのメモリセルでパスしたか否かが判断され、YESのときは当該プログラム処理を終了する一方、NOのときはステップS23に進む。ステップS23では、パスしたメモリセルをマスクし、ステップS8において、上記セットされた書込電圧V2xyで書き込み、ステップS9において第2のベリファイ電圧Vv2でベリファイする。そして、ステップS10においてすべてのメモリセルでパスしたか否かが判断され、YESのときは当該プログラム処理を終了する一方、NOのときはステップS11に進む。ステップS11において、書込電圧V2xyを第2のΔV2だけインクリメントした後、ステップS23に進む。
以上の実施例2に係るプログラム処理においては、ラフプログラム処理においてより低いベリファイ電圧Vv1を用いてデータをラフに書き込み、ベリファイがパスしたメモリセルに対しては書き込みストレスを加えず(ステップS6)、ベリファイがフェイルしたメモリセル(書き込みが遅いメモリセル)のみに、大きなステップ増分ΔV2で上昇させた書き込み電圧V1xyを印加する。次いで、すべてのメモリセルがパスしたら、ベリファイ電圧を目標レベルのVv2に引き上げ、第2のベリファイ処理を最初に行い(ステップS21)既にベリファイパスのレベルまで書き込まれているメモリセルへの書き込みを禁止した(ステップS23)後、フェイルした書き込み対象のメモリセルに対して書き込みを行ってしきい値電圧の確率分布(Vt分布)を狭帯化していく。当該実施例2では、実施例1と同様の作用効果を有するとともに、以下の作用効果を有する。ベリファイ処理が一回増えるが、例えば一発目の書き込みでしきい値電圧の確率分布(Vt分布)が第2のベリファイ電圧Vv2を超えてしまったメモリセルに対して、第2のプログラム処理(ステップS8)によるしきい値電圧の確率分布(Vt分布)の所望分布からの飛び出しを防止することができる。
図9は本発明の実施例3に係るプログラム処理のフローチャートである。図9のプログラム処理は、図7のプログラム処理に比較して、ステップS4とステップS7,S5との間に、ステップS24の処理を挿入したことを特徴としている。以下、相違点について説明する。
図9において、ステップS4においてNOのときは、ステップS24において第1のベリファイ処理(ステップS3−S4)の回数が所定のしきい値回数Nmax(例えば、3〜4回)を超えたか否かを判断し、YESのときはステップS7に進む一方、NOのときはステップS5に進む。
以上の実施例3によれば、ラフプログラム処理においてより低いベリファイ電圧Vv1を用いてデータをラフに書き込み、ベリファイがパスしたメモリセルに対しては書き込みストレスを加えず(ステップS6)、ベリファイがフェイルしたメモリセル(書き込みが遅いメモリセル)のみに、大きなステップ増分ΔV2で上昇させた書き込み電圧V1xyを印加する。当該ラフプログラム処理において、第1のベリファイ処理が所定の第1のしきい値回数Nmaxを超えたらすべてのメモリセルがパスしていなくても第2のベリファイ電圧Vv2に引き上げて第2のベリファイ処理を初めに行い、既にベリファイ電圧Vv2でパスのレベルまで書き込まれているメモリセルへの書き込みを禁止した後、フェイルした書き込み対象のメモリセルに対して書き込みを行いしきい値電圧の確率分布(Vt分布)を狭帯化していく。この実施例3によれば、規定回数でパスしない状況は、全体的に書き込みが非常に遅い可能性が高いため、第1のベリファイ処理でパスしたメモリセルにも書き込みが非常に遅いメモリセルが多数含まれているので、第2のプログラム電圧V2xyで書き込む場合にも高い書込電圧が必要となる。この場合、ラフプログラム処理と通常プログラム処理において共に書き込み回数が多くなってしまうことを防ぐことができる。
図10は本発明の実施例4に係るプログラム処理のフローチャートである。図10のプログラム処理は、図9のプログラム処理に比較して、ステップS24の分岐処理をステップS2とステップS3との間に挿入したことを特徴としている。以下、相違点について説明する。
図10において、ステップS2の処理の後、ステップS24において第1のベリファイ処理(ステップS3−S4)の回数が所定のしきい値回数Nmax(例えば、3〜4回)を超えたか否かを判断し、YESのときはステップS7に進む一方、NOのときはステップS3に進む。
以上の実施例4によれば、ラフプログラム処理においてより低いベリファイ電圧Vv1を用いてデータをラフに書き込み、ベリファイがパスしたメモリセルに対しては書き込みストレスを加えず(ステップS6)、ベリファイがフェイルしたメモリセル(書き込みが遅いメモリセル)のみに、大きなステップ増分ΔV2で上昇させた書き込み電圧V1xyを印加する。当該ラフプログラム処理において、第1のベリファイ処理が所定の第1のしきい値回数Nmaxを超えたら第1のベリファイ処理(ステップS3)を飛ばして、第2のベリファイ電圧Vv2に引き上げて第2のベリファイ処理を初めに行い、既にベリファイ電圧Vv2でパスのレベルまで書き込まれているメモリセルへの書き込みを禁止した後、フェイルした書き込み対象のメモリセルに対して書き込みを行いしきい値電圧の確率分布(Vt分布)を狭帯化していく。この実施例4によれば、実施例3と同様の作用効果を有しかつ第1のベリファイ処理の回数を1回だけ減らすことができる。
図11(a)及び(b)は変形例に係るしきい値電圧の確率分布の時系列経過を示す図である。図11(a)に示すように、実施例1〜4において、ラフプログラム処理において、その複数回プログラム後に目標レベルの最大書込電圧100を用いてプログラム処理を実行すると、書き込みが遅い場合に、最終書込電圧101までの書き込み時間が短縮できる場合がある。
なお、実施例1〜4において、ベリファイ電圧Vv1,Vv2は、表1に示すように、書き込むデータに応じて電圧が異なる。以下、ベリファイ電圧Vv1,Vv2をそれぞれVv1xy,Vv2xy(xyは書き込むデータを示す。)で表す。
図12(a)〜(e)及び図13(a)〜(e)は、図7の実施例1に係るプログラム処理を用いて、データ“10”、“00”及び“01”の順序でデータを書き込むプログラム処理を実行する場合(実施例5)におけるしきい値電圧の確率分布の時系列経過を示す図である。図12(a)〜(d)において2つのベリファイ電圧Vv110,Vv210を用いてデータ“10”を書き込み、図12(e)〜図13(b)において2つのベリファイ電圧Vv100,Vv200を用いてデータ“00”を書き込み、図13(c)〜図13(e)において2つのベリファイ電圧Vv101,Vv201を用いてデータ“01”を書き込むことができる。
以上の実施形態においては、NAND型フラッシュEEPROMについて説明しているが、本発明はこれに限らず、NOR型フラッシュEEPROMなどのフローティングゲートにデータを書き込むことが可能な不揮発性半導体記憶装置に広く適用できる。
以上詳述したように、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置とその書き込み方法によれば、上記第1のプログラム処理と上記第2のプログラム処理とを実行することにより、従来技術に比較して書き込み速度を大幅に向上させることができる。
また、上記第1のプログラム処理においてすべてのメモリセルのベリファイがパスしたときの第2のプログラム処理において、最初に、上記第2のベリファイ電圧を用いてベリファイを行い、すべてのメモリセルのベリファイがパスであるときに当該第2のプログラム処理を終了するので、1回目の書き込みでしきい値が第2のベリファイ電圧を超えてしまったメモリセルに対して第2のプログラム処理によるしきい値電圧の確率分布(Vt分布)の飛び出しを防止することができる。
さらに、上記不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法において、上記第1のプログラム処理において第1のベリファイ電圧を用いてベリファイを行った後に、当該ベリファイの回数が所定のしきい値回数を超えるときに上記第2のプログラム処理を実行し、もしくは、上記第1のプログラム処理において上記データの書き込みの後、上記ベリファイの回数が所定のしきい値回数を超えるときに上記第2のプログラム処理を実行する。従って、上記2つのプログラム処理の書き込み回数が多くなることを防止することができる。
本発明の一実施形態に係るNAND型フラッシュEEPROMの全体構成を示すブロック図である。 図1のメモリセルアレイ10とその周辺回路の構成を示す回路図である。 図2のページバッファ(2本のビットライン分)の詳細構成を示す回路図である。 図1のフラッシュEEPROMの各メモリセルにおいて多値データを記憶するときのしきい値電圧の確率分布図である。 (a)は従来例に係るフラッシュEEPROMの書き込み及びベリファイ方法を示す書込電圧(実線)及びベリファイ電圧(破線)のタイミングチャートであり、(b)は実施形態に係るフラッシュEEPROMの書き込み及びベリファイ方法を示す書込電圧(実線)及びベリファイ電圧(破線)のタイミングチャートである。 (a)は従来例に係るフラッシュEEPROMの書き込み及びベリファイ方法を示すしきい値電圧の確率分布図であり、(b)は実施形態に係るフラッシュEEPROMの書き込み及びベリファイ方法を示すしきい値電圧の確率分布図である。 本発明の実施例1に係るプログラム処理のフローチャートである。 本発明の実施例2に係るプログラム処理のフローチャートである。 本発明の実施例3に係るプログラム処理のフローチャートである。 本発明の実施例4に係るプログラム処理のフローチャートである。 (a)及び(b)は変形例に係るしきい値電圧の確率分布の時系列経過を示す図である。 (a)〜(e)は図7の実施例1に係るプログラム処理を用いて、データ“10”、“00”及び“01”の順序でデータを書き込むプログラム処理を実行する場合(実施例5)におけるしきい値電圧の確率分布の時系列経過の第1の部分を示す図である。 (a)〜(e)は図7の実施例1に係るプログラム処理を用いて、データ“10”、“00”及び“01”の順序でデータを書き込むプログラム処理を実行する場合(実施例5)におけるしきい値電圧の確率分布の時系列経過の第2の部分を示す図である。
符号の説明
10…メモリセルアレイ、
11…制御回路、
12…ロウデコーダ、
13…高電圧発生回路、
14,14A…データ書き換え及び読み出し回路(ページバッファ)、
14a,14b…ラッチ回路、
15…カラムデコーダ、
17…コマンドレジスタ、
18…アドレスレジスタ、
19…動作ロジックコントローラ、
50…データ入出力バッファ、
51…データ入出力端子、
52…データ線、
61乃至64…インバータ、
70…ベリファイ用キャパシタ、
71…プリチャージ用トランジスタ、
72乃至75…ベリファイ用トランジスタ、
76,77…プルアップトランジスタ、
81,82…カラムゲートトランジスタ、
83乃至85,88,89…転送スイッチトランジスタ、
86,87…ビットライン選択トランジスタ、
90…ラッチイネーブルトランジスタ、
91…リセットトランジスタ、
L1,L2…ラッチ。

Claims (10)

  1. 各メモリセルに複数の異なるしきい値を設定することにより多値を記録する不揮発性のメモリセルアレイと、上記メモリセルアレイへの書き込みを制御する制御回路とを備えた不揮発性半導体記憶装置において、
    上記制御回路は、
    上記メモリセルに対してデータを所定の書込電圧を第1の増分で上昇させながら書き込みかつ第1のベリファイ電圧を用いてベリファイを行い、当該ベリファイによりパスしたメモリセルに対しては書き込み処理を行わずにデータの書き込みを行う第1のプログラム処理と、
    上記第1のプログラム処理においてすべてのメモリセルのベリファイがパスしたときに、上記メモリセルに対してデータを所定の書込電圧を、上記第1の増分よりも小さい第2の増分で上昇させながら書き込みかつ、上記第1のベリファイ電圧よりも高い第2のベリファイ電圧を用いてベリファイを行い、当該ベリファイによりパスしたメモリセルに対しては書き込み処理を行わずにデータの書き込みを行う第2のプログラム処理とを実行することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 上記制御回路は、上記第2のプログラム処理において、上記ベリファイしたときに、すべてのメモリセルのベリファイがパスであるときに当該第2のプログラム処理を終了することを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 上記制御回路は、上記第1のプログラム処理においてすべてのメモリセルのベリファイがパスしたときの第2のプログラム処理において、最初に、上記第2のベリファイ電圧を用いてベリファイを行い、すべてのメモリセルのベリファイがパスであるときに当該第2のプログラム処理を終了することを特徴とする請求項1又は2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 上記制御回路は、上記第1のプログラム処理において第1のベリファイ電圧を用いてベリファイを行った後に、当該ベリファイの回数が所定のしきい値回数を超えるときに上記第2のプログラム処理を実行することを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 上記制御回路は、上記第1のプログラム処理において上記データの書き込みの後、上記ベリファイの回数が所定のしきい値回数を超えるときに上記第2のプログラム処理を実行することを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 各メモリセルに複数の異なるしきい値を設定することにより多値を記録する不揮発性のメモリセルアレイと、上記メモリセルアレイへの書き込みを制御する不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法において、
    上記メモリセルに対してデータを所定の書込電圧を第1の増分で上昇させながら書き込みかつ第1のベリファイ電圧を用いてベリファイを行い、当該ベリファイによりパスしたメモリセルに対しては書き込み処理を行わずにデータの書き込みを行う第1のプログラム処理と、
    上記第1のプログラム処理においてすべてのメモリセルのベリファイがパスしたときに、上記メモリセルに対してデータを所定の書込電圧を、上記第1の増分よりも小さい第2の増分で上昇させながら書き込みかつ、上記第1のベリファイ電圧よりも高い第2のベリファイ電圧を用いてベリファイを行い、当該ベリファイによりパスしたメモリセルに対しては書き込み処理を行わずにデータの書き込みを行う第2のプログラム処理とを実行することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
  7. 上記第2のプログラム処理において、上記ベリファイしたときに、すべてのメモリセルのベリファイがパスであるときに当該第2のプログラム処理を終了することを特徴とする請求項6記載の不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
  8. 上記第1のプログラム処理においてすべてのメモリセルのベリファイがパスしたときの第2のプログラム処理において、最初に、上記第2のベリファイ電圧を用いてベリファイを行い、すべてのメモリセルのベリファイがパスであるときに当該第2のプログラム処理を終了することを特徴とする請求項6又は7記載の不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
  9. 上記第1のプログラム処理において第1のベリファイ電圧を用いてベリファイを行った後に、当該ベリファイの回数が所定のしきい値回数を超えるときに上記第2のプログラム処理を実行することを特徴とする請求項6乃至8のうちのいずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
  10. 上記第1のプログラム処理において上記データの書き込みの後、上記ベリファイの回数が所定のしきい値回数を超えるときに上記第2のプログラム処理を実行することを特徴とする請求項6乃至8のうちのいずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
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