JP2005099711A - 定着制御装置、画像形成装置及び定着制御方法 - Google Patents

定着制御装置、画像形成装置及び定着制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 誘導加熱方式及び2CPU方式を利用する上で、本CPU側の制御負荷を軽減し、かつ、誘導加熱方式本来の温度追従性のよさを活かすべく緻密な制御を可能にする。
【解決手段】 誘導加熱方式及び2CPU方式を利用する上で、画像形成装置全体の制御を司る本体CPU211から誘導加熱制御回路214中のIH用CPU215に対する制御指示を電力指示信号のみで行わせる構成とすることで、本体CPU211の制御負荷を軽減することができ、その制御ソフトの複雑化も避けることができ、かつ、誘導加熱の制御はIH用CPU215に担わせることにより誘導加熱方式本来の温度追従性のよさを活かすべく緻密な制御も可能となるようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、誘導加熱方式の定着装置に対する定着制御装置、このような定着制御装置を備える電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置、及び、定着制御方法に関する。
一般に、この種の画像形成装置における定着装置として、未定着トナー像を担持する用紙を加熱する定着ローラと加圧ローラとの間で挟持搬送することで、加熱加圧して未定着トナー像を用紙上に定着するヒートローラ方式の定着装置は周知である。
このようなヒートローラ方式の定着装置では、定着ローラ内部に加熱ヒータとしてハロゲンランプを備え、ハロゲンランプで定着ローラ内部を加熱するものが主流であった。
しかし、このようなハロゲンランプ等のヒータによる加熱方式は、定着ローラを必要な温度に加熱するまでの時間が長く、また、ヒータ自体の損失も大きい。そこで、効率がよく、立上り時間の早い定着装置が要求されている。
このような状況下に、誘導加熱(Induction Heating;以下、適宜“IH”という)方式による定着装置は、定着ローラを電磁誘導による渦電流によって瞬時に加熱することができるので、立上り時間を画期的に短くすることができる(例えば、特許文献1等参照)。
ここに、ハロゲンヒータ方式に比べ、IH定着方式は温度変化が急峻であるが故に緻密な制御が必要となるため、その制御を司る中央処理装置(CPU)の制御負荷が大きくなってしまう。この点、従来方式としては、画像形成装置全体を制御するCPUがIHの制御も兼ねるのが一般的であったが、CPUの高パフォーマンス化によるコストアップ、制御ソフトの複雑化(これに伴いバグも出やすくなる)という問題がある。かといって、通常のCPUを使うことでIH制御をやむなく単純化した場合には、誘導加熱方式本来の性能を出し切れないという問題がある。
この点、例えば特許文献2によれば、画像形成装置全体を制御するCPUの他に、誘導加熱制御回路中に別個独立したCPUを搭載した2CPU方式が提案されている。
特開2001−175118公報 特許第3400402号公報 特開2002−174982公報
ところが、特許文献2の場合、本体制御回路のCPUが誘導加熱制御回路のCPUの制御を行うに際して、電力制御信号及び加熱オン/オフ信号の2系統の制御信号を組合せて制御を行っているものであり、本体制御回路のCPUの負荷を軽減する上で不十分である。即ち、本体制御回路のCPUは、サーミスタにより検知される定着部の温度に基づき電力制御信号及び加熱オン/オフ信号用の演算処理を行わなくてはならず(いうなれば、誘導加熱制御回路側のCPUは、本体制御回路のCPUとインバータ回路との仲介をなしているに過ぎない)、その負荷及び制御ソフトの複雑化が軽減されているとはいい難い。
また、2CPU方式においては、励磁コイルのパワー制御を直接司るのは誘導加熱回路側のCPUであるが、当該CPUが暴走した場合の安全対策を考慮しておく必要があるが、従来にあってはこの点は特に考慮されていない。IH定着方式は温度上昇が特に急峻なため、暴走時にはハロゲンランプ方式に比べてより危険が伴うので、当該安全対策は重要である。ちなみに、特許文献3によれば、CPUが暴走した場合には、それに伴い生ずる異常温度の温度検知信号を利用して高周波電流の供給を強制的に禁止させる旨が記載されているが、これはいうなれば通常の異常温度検知手段を併用しているに過ぎず、CPUの実際の暴走を検知していないため、遅れが生ずる等、暴走対策としては不十分である。
本発明の目的は、誘導加熱方式及び2CPU方式を利用する上で、本体CPU側の制御負荷を軽減し、かつ、誘導加熱方式本来の温度追従性のよさを活かすべく緻密な制御を可能にすることである。
加えて、本発明の目的は、誘導加熱制御回路側のCPUが暴走した場合の安全対策を素早く行えるようにすることである。
請求項1記載の発明の定着制御装置は、画像形成装置全体の動作を制御する主中央処理装置を有する本体制御回路と、定着用被加熱部材の温度を検知する温度センサと、電流供給を受けて前記定着用被加熱部材を誘導加熱する励磁コイルと、前記主中央処理装置とは独立した副中央処理装置を有して前記励磁コイルに対する電流供給を制御する誘導加熱制御回路と、備え、前記主中央処理装置は、前記温度センサにより検知された温度情報に基づき、前記副中央処理装置に対する制御指示を電力指示信号のみで行うようにした。
従って、主中央処理装置の他に誘導加熱制御専用の副中央処理装置を備える2CPU方式として、基本的にCPUにかかる負荷を分散させるとともに誘導加熱定着方式本来の温度追従性の良さを活かすべく緻密な誘導加熱制御が可能となり、かつ、主中央処理装置から副中央処理装置に対する制御指示を電力指示信号のみとすることにより、主中央処理装置が担う制御が極めて単純化され、当該主中央処理装置の負荷を軽減し、かつ、その制御ソフトの複雑化も回避可能となる。
請求項2記載の発明の定着制御装置は、画像形成装置全体の動作を制御する主中央処理装置を有する本体制御回路と、定着用被加熱部材の温度を検知する温度センサと、電流供給を受けて前記定着用被加熱部材を誘導加熱する励磁コイルと、前記主中央処理装置とは独立した副中央処理装置を有して前記励磁コイルに対する電流供給を制御する誘導加熱制御回路と、を備え、前記温度センサにより検知された前記定着用被加熱部材の温度情報を取得する前記主中央処理装置は、前記副中央処理装置に対して電力指示信号のみで制御指示を行うための信号線により接続されている。
従って、主中央処理装置の他に誘導加熱制御専用の副中央処理装置を備える2CPU方式として、基本的にCPUにかかる負荷を分散させるとともに誘導加熱定着方式本来の温度追従性の良さを活かすべく緻密な誘導加熱制御が可能となり、かつ、主中央処理装置から副中央処理装置に対する制御指示を信号線を通じた電力指示信号のみとすることにより、主中央処理装置が担う制御が極めて単純化され、当該主中央処理装置の負荷を軽減し、かつ、その制御ソフトの複雑化も回避可能となる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の定着制御装置において、前記副中央処理装置は前記主中央処理装置よりも処理能力が低い。
従って、副中央処理装置は誘導加熱制御のみを行うので、処理能力の低いローコストなワンチップCPUを使用することができる上に、主中央処理装置のように他の制御を受け持たないため、緻密な誘導加熱制御を担うことができる。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか一記載の定着制御装置において、前記主中央処理装置が出力する電力指示信号はシリアル信号である。
従って、電力指示信号をシリアル信号とすることで信号数を減らすことができる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の定着制御装置において、前記シリアル信号は所定周期のPWM信号である。
従って、PWM信号を利用することでシリアル信号方式を容易に実現できる。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし3の何れか一記載の定着制御装置において、前記主中央処理装置が出力する電力指示信号は複数ビットの組合せで電力制御値を指示する信号である。
従って、電力指示信号を複数ビットの組合せで電力制御値を指示する信号とすることにより、電力制御値制御をより簡単化させることが可能となる。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか一記載の定着制御装置において、前記副中央処理装置は、前記主中央処理装置からの電力指示信号と、検知した前記励磁コイルの電流及び電源電圧とに基づき、電力制御値を算出して前記励磁コイルに対する駆動電力を制御する。
従って、主中央処理装置から電力指示信号のみを受け取る副中央処理装置側において適正に電力制御値を算出して励磁コイルに対する駆動電力を制御することができる。
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7の何れか一記載の定着制御装置において、前記主中央処理装置は、前記温度センサにより検知された前記定着用被加熱部材の温度情報を周期的に取得し、その温度情報に応じて前記副中央処理装置に対して目標指示信号を周期的に出力指示する。
従って、実際に画像形成動作全体の制御を司る主中央処理装置が定着用被加熱部材の温度監視を直接的に行い、その温度検知結果に基づき励磁コイルの出力が最適となるように随時電力指示信号のみを用いて副中央処理装置を制御するので、その時々の温度検出状態と画像形成装置の動作状態に応じた緻密な定着制御が可能となり、画像品質向上に寄与する。
請求項9記載の発明は、請求項1ないし7の何れか一記載の定着制御装置において、前記主中央処理装置は、前記温度センサにより検知された前記定着用被加熱部材の温度情報を周期的に取得し、その温度情報に応じて前記副中央処理装置に対する電力指示信号の出力指示サイクルを切換える。
従って、定着用被加熱部材の温度情報を周期的に取得し、その温度情報に応じて副中央処理装置に対する電力指示信号の出力指示サイクルを切換えることで、主中央処理装置としては必要な温度帯だけ細かいサイクルで制御し緻密な制御が必要のない温度帯ではラフなサイクルで電力指示制御すればよく、その処理負荷が軽減される。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の定着制御装置において、前記主中央処理装置は、取得した温度情報が目標温度に近い場合には相対的に細かいサイクルで電力指示信号を出力指示し、目標温度から遠い場合には相対的に粗いサイクルで電力指示信号を出力指示する。
従って、主中央処理装置としては、請求項9の具体例として、取得した温度情報が目標温度に近い場合には相対的に細かいサイクルで電力指示信号を出力指示し、目標温度から遠い場合には相対的に粗いサイクルで電力指示信号を出力指示すればよく、その処理負荷が軽減される。
請求項11記載の発明は、請求項9記載の定着制御装置において、前記主中央処理装置は、取得した温度情報が目標温度に近い場合には相対的に細かいサイクルで温度情報を取得して相対的に細かい電力指示信号を出力指示し、目標温度から遠い場合には相対的に粗いサイクルで温度情報を取得して相対的に粗い電力指示信号を出力指示する。
従って、主中央処理装置としては、請求項9の具体例として、取得した温度情報が目標温度に近い場合には相対的に細かいサイクルで温度情報を取得して相対的に細かい電力指示信号を出力指示し、目標温度から遠い場合には相対的に粗いサイクルで温度情報を取得して相対的に粗い電力指示信号を出力指示することで、緻密な誘導加熱制御と処理負荷の軽減とのバランスを採ることができる。
請求項12記載の発明は、請求項9記載の定着制御装置において、前記副中央処理装置に対する電力指示信号の出力指示サイクルを温度情報に対応させて複数規定したテーブルを備え、前記主中央処理装置は取得した温度情報に応じて前記テーブルを参照して前記副中央処理装置に対する電力指示信号の出力指示サイクルを切換える。
従って、主中央処理装置としては、請求項9の具体例として、細かい/粗い、の切換えだけでなく、テーブル参照方式によっても適切に出力指示サイクルの切換え変更を行うことができる。
請求項13記載の発明は、請求項1ないし7の何れか一記載の定着制御装置において、前記主中央処理装置は、定着特性に応じて機種毎に前記副中央処理装置に対する電力指示信号のパターンが設定されている。
従って、画像形成装置にあっては機種毎にトナー特性等の定着特性が異なるが、機種毎に電力指示信号のパターンが設定されているので、電力指示信号によって機種毎に定着特性を意識した細かな定着制御が可能となり、その機種に適した状態で定着立上げ時間を短縮させることができる。この際、電力指示信号のみを利用しているので、主中央処理装置の電力指示信号のパターンを機種毎に変更すればよく、副中央処理装置側については機種毎に個別に対応しなくてもよく共通化・汎用化できる。
請求項14記載の発明は、請求項13記載の定着制御装置において、前記定着特性は、機種毎のトナー特性である。
従って、請求項13記載の発明の具体例として、トナー特性を考慮することで、トナー特性の変わる箇所で電力指示信号を変更させるパターンを使用すればよく、その機種に適した状態で定着立上げ時間を短縮させることができる。
請求項15記載の発明は、請求項14記載の定着制御装置において、前記トナー特性は、当該機種の立上り特性、昇温特性及び定着ユニット特性である。
従って、請求項14記載の発明の具体例として、トナー特性として当該機種の立上り特性、昇温特性及び定着ユニット特性を考慮することで、トナー特性の変わる箇所で電力指示信号を変更させるパターンを使用すればよく、その機種に適した状態で定着立上げ時間を短縮させることができる。
請求項16記載の発明は、請求項1ないし15の何れか一記載の定着制御装置において、前記副中央処理装置の電力指示信号に対する制御周期は、前記主中央処理装置の制御周期よりも短い。
従って、副中央処理装置の電力指示信号に対する制御周期は、主中央処理装置の制御周期よりも短いので、副中央処理装置の制御周期が主中央処理装置の制御周期に遅れることがなく、基本的に、常時緻密な制御に対応し得る分解能を持つこととなり、誘導加熱定着方式本来の温度追従性のよさを活かすべく緻密な誘導加熱制御が確保される。
請求項17記載の発明は、請求項16記載の定着制御装置において、前記主中央処理装置の前記副中央処理装置に対する電力指示の更新周期は、(制御周期)×n(nは任意の整数)なる間隔でランダムである。
従って、常時緻密な制御に対応し得る分解能を持つ構成下に、実際の制御としては、主中央処理装置の副中央処理装置に対する電力指示の更新周期をランダムとすることで、必要時のみ緻密な周期で電力指示を更新し、緻密な制御が必要ない時にはラフな周期で電力指示を更新すればよく、主中央処理装置の制御負荷の軽減と誘導加熱の緻密な制御とを両立させることができる。
請求項18記載の発明は、請求項17記載の定着制御装置において、前記主中央処理装置の前記副中央処理装置に対する電力指示の更新周期は、取得した温度情報に基づき任意に設定自在である。
従って、取得した温度情報に基づき電力指示の更新周期を任意に設定することにより、主中央処理装置の制御負荷の軽減と誘導加熱の緻密な制御とを両立させる上で、適宜バランスを採ることができる。
請求項19記載の発明は、画像形成装置全体の動作を制御する主中央処理装置を有する本体制御回路と、定着用被加熱部材の温度を検知する温度センサと、電流供給を受けて前記定着用被加熱部材を誘導加熱する励磁コイルと、前記主中央処理装置とは独立した副中央処理装置を有して前記励磁コイルに対する電流供給を制御する誘導加熱制御回路と、を備え、前記主中央処理装置は、前記副中央処理装置に対する制御指示を温度指示信号のみで行い、前記副中央処理装置は前記温度センサにより検知された前記定着用被加熱部材の温度情報を取得するようにした。
従って、主中央処理装置の他に誘導加熱制御専用の副中央処理装置を備える2CPU方式として、基本的にCPUにかかる負荷を分散させるとともに誘導加熱定着方式本来の温度追従性の良さを活かすべく緻密な誘導加熱制御が可能となり、かつ、主中央処理装置から副中央処理装置に対する制御指示を温度指示信号のみとすることにより、主中央処理装置が担う制御が極めて単純化され、当該主中央処理装置の負荷を軽減し、かつ、その制御ソフトの複雑化も回避可能となる。特に、主中央処理装置としては、誘導加熱制御に関しては目標温度のみを管理すればよく、例えば電力指示信号を利用する場合よりも主中央処理装置の制御負担を軽くすることができる。
請求項20記載の発明は、画像形成装置全体の動作を制御する主中央処理装置を有する本体制御回路と、定着用被加熱部材の温度を検知する温度センサと、電流供給を受けて前記定着用被加熱部材を誘導加熱する励磁コイルと、前記主中央処理装置とは独立した副中央処理装置を有して前記励磁コイルに対する電流供給を制御する誘導加熱制御回路と、を備え、前記主中央処理装置は、前記温度センサにより検知された前記定着用被加熱部材の温度情報を取得する前記副中央処理装置に対して温度指示信号のみで制御指示を行うための信号線により接続され、前記副中央処理装置には前記温度センサが接続されている。
従って、主中央処理装置の他に誘導加熱制御専用の副中央処理装置を備える2CPU方式として、基本的にCPUにかかる負荷を分散させるとともに誘導加熱定着方式本来の温度追従性の良さを活かすべく緻密な誘導加熱制御が可能となり、かつ、主中央処理装置から副中央処理装置に対する制御指示を信号線を通じた温度指示信号のみとすることにより、主中央処理装置が担う制御が極めて単純化され、当該主中央処理装置の負荷を軽減し、かつ、その制御ソフトの複雑化も回避可能となる。特に、主中央処理装置としては、誘導加熱制御に関しては目標温度のみを管理すればよく、例えば電力指示信号を利用する場合よりも主中央処理装置の制御負担を軽くすることができる。
請求項21記載の発明は、請求項19又は20記載の定着制御装置において、前記副中央処理装置は前記主中央処理装置よりも処理能力が低い。
従って、副中央処理装置は誘導加熱制御のみを行うので、処理能力の低いローコストなワンチップCPUを使用することができる上に、主中央処理装置のように他の制御を受け持たないため、緻密な誘導加熱制御を担うことができる。
請求項22記載の発明は、請求項19ないし21の何れか一記載の定着制御装置において、前記主中央処理装置が出力する温度指示信号はシリアル信号である。
従って、温度指示信号をシリアル信号とすることで信号数を減らすことができる。
請求項23記載の発明は、請求項22記載の定着制御装置において、前記シリアル信号は所定周期のPWM信号である。
従って、PWM信号を利用することでシリアル信号方式を容易に実現できる。
請求項24記載の発明は、請求項19ないし21の何れか一記載の定着制御装置において、前記主中央処理装置が出力する温度指示信号は複数ビットの組合せで温度制御値を指示する信号である。
従って、温度指示信号を複数ビットの組合せで温度制御値を指示する信号とすることにより、温度制御値制御をより簡単化させることが可能となる。
請求項25記載の発明は、請求項19ないし24の何れか一記載の定着制御装置において、前記副中央処理装置は、前記主中央処理装置からの温度指示信号と、検知された前記定着用被加熱部材の温度情報と、検知した前記励磁コイルの電流及び電源電圧とに基づき、電力制御値を算出して前記励磁コイルに対する駆動電力を制御する。
従って、主中央処理装置から温度指示信号のみを受け取る副中央処理装置側において適正に電力制御値を算出して励磁コイルに対する駆動電力を制御することができる。特に、実際の電力制御を担う副中央処理装置が直接温度監視を行って励磁コイルの出力が随時最適となるように駆動電力を制御するので、当該マシンの動作状態や画像モードによる目標温度、その時々の温度検出状態に応じた、より緻密な誘導加熱制御が可能となる。
請求項26記載の発明は、請求項25記載の定着制御装置において、前記主中央処理装置は、前記副中央処理装置に対して目標温度を温度指示信号として周期的に出力指示し、前記副中央処理装置は前記温度センサにより検知された前記定着用被加熱部材の温度情報を周期的に取得して前記目標温度に近づけるように電力制御値を算出して前記励磁コイルに対する駆動電力を制御する。
従って、実際の電力制御を担う副中央処理装置が定着用被加熱部材の温度監視を直接的に行う、その温度検知結果に基づき励磁コイルの出力が最適となるように随時温度指示信号のみに基づいて副中央処理装置が制御するので、当該マシンの動作状態や画像モードによる目標温度、その時々の温度検出状態に応じた、より緻密な誘導加熱制御が可能となる。
請求項27記載の発明は、請求項19ないし26の何れか一記載の定着制御装置において、前記主中央処理装置は、前記副中央処理装置に対する温度指示信号の出力指示サイクルが切換え自在である。
従って、副中央処理装置に対する温度指示信号の出力指示サイクルを切換えることで、主中央処理装置としては必要な場合だけ細かいサイクルで制御し緻密な制御が必要のない場合にはラフなサイクルで電力指示制御すればよく、その処理負荷が軽減される。特に、誘導加熱制御自体は副中央処理装置側が受け持つので、1回だけの温度指示信号の出力指示だけで済ませることも可能である。
請求項28記載の発明は、請求項19ないし27の何れか一記載の定着制御装置において、前記副中央処理装置の温度指示信号に対する制御周期は、前記主中央処理装置の制御周期よりも短い。
従って、副中央処理装置の温度指示信号に対する制御周期は、主中央処理装置の制御周期よりも短いので、副中央処理装置の制御周期が主中央処理装置の制御周期に遅れることがなく、基本的に、常時緻密な制御に対応し得る分解能を持つこととなり、誘導加熱定着方式本来の温度追従性のよさを活かすべく緻密な誘導加熱制御が確保される。
請求項29記載の発明は、請求項28記載の定着制御装置において、前記主中央処理装置の前記副中央処理装置に対する温度指示の更新周期は、(制御周期)×n(nは任意の整数)なる間隔でランダムである。
従って、常時緻密な制御に対応し得る分解能を持つ構成下に、実際の制御としては、主中央処理装置の副中央処理装置に対する温度指示の更新周期をランダムとすることで、必要時のみ緻密な周期で温度指示を更新し、緻密な制御が必要ない時にはラフな周期で温度指示を更新すればよく、主中央処理装置の制御負荷の軽減と誘導加熱の緻密な制御とを両立させることができる。
請求項30記載の発明は、請求項19ないし29の何れか一記載の定着制御装置において、前記主中央処理装置は、電流供給開始時に前記温度センサにより検知される前記定着用被加熱部材の温度情報を取得し、取得した温度情報に応じて温度指示信号として目標温度対応の温度指示信号とは異なる値の信号を指示出力する。
従って、電流供給開始時の定着用被加熱部材の温度が所定の基準温度よりも高く立上げ時間に余裕がある場合には、温度指示信号としては本来の目標温度対応の値よりも低い値として指示出力することにより、不要な電力消費を抑えることができる。この際、主中央処理装置側では温度指示信号のみを指示出力すればよく、その制御負荷が軽いため、容易に実現できる。
請求項31記載の発明は、請求項30記載の定着制御装置において、前記主中央処理装置は、前記温度センサから取得した電流供給開始時の前記定着用被加熱部材の温度情報が高いほど温度指示信号として目標温度対応の温度指示信号よりも低い値の信号を指示出力する。
従って、請求項30の具体例として、電流供給開始時の定着用被加熱部材の温度が所定の基準温度よりも高く立上げ時間に余裕がある場合には、温度指示信号としては本来の目標温度対応の値よりも低い値として指示出力することにより、不要な電力消費を抑えることができる。この際、主中央処理装置側では温度指示信号のみを指示出力すればよく、その制御負荷が軽いため、容易に実現できる。
請求項32記載の発明は、請求項30又は31記載の定着制御装置において、前記主中央処理装置は、前記定着用被加熱部材の立上げ時間がほぼ一定となるように温度指示信号として目標温度対応の温度指示信号とは異なる値の信号を指示出力する。
従って、電流供給開始時の定着用被加熱部材の温度によって立上げ時間が変化するものの、他のユニットが立上る前に定着側が立上っても意味がないので、この立上げ時間がほぼ一定となるように温度指示信号を指示出力させる、例えば、電流供給開始時の温度に依存させて当初の温度指示信号の値を低くすることで、無駄な電力消費を抑えることができる。
請求項33記載の発明は、請求項30ないし32の何れか一記載の定着制御装置において、前記副中央処理装置に対する温度指示信号の値を電流供給開始時の温度情報に対応させて規定したテーブルを備え、前記主中央処理装置は電流供給開始時に取得した温度情報に応じて前記テーブルを参照して前記副中央処理装置に対する温度指示信号の値を切換える。
従って、主中央処理装置としては、請求項30ないし32の具体例として、テーブル参照方式によって簡単かつ適切に温度指示信号を指示出力させることができる。
請求項34記載の発明は、請求項1ないし33の何れか一記載の定着制御装置において、前記温度センサから取得される温度情報に基づき前記定着用被加熱部材の高温異常を検出する高温異常検出回路と、前記励磁コイルに対する通電経路中に設けられて、前記高温異常検出回路によりオン・オフ制御されるリレーと、を有し、前記高温異常検出回路は、前記定着用被加熱部材の高温異常を検出した場合には前記リレーをオフさせて前記励磁コイルへの電流供給を断つようにした。
従って、主中央処理装置によるソフト的な制御に関係なく、定着用被加熱部材の高温異常を高温異常検出回路によりハード的に常時監視しており、高温異常が検出された場合にはリレーをオフさせることにより、励磁コイルへの電流供給を素早く断ち、確実に安全性を確保することができ、信頼性が向上する。
請求項35記載の発明は、請求項1ないし34の何れか一記載の定着制御装置において、前記励磁コイルに対する通電経路中に、前記主中央処理装置によりオン・オフ制御されるリレーを有し、前記主中央処理装置は、前記副中央処理装置から当該副中央処理装置が正常に動作していることを示す確認信号を一定時間以上受信しなかった場合には前記リレーをオフさせて前記励磁コイルへの電流供給を断つようにした。
従って、主中央処理装置が、副中央処理装置から当該副中央処理装置が正常に動作していることを示す確認信号を常時監視しており、確認信号を一定時間以上受信しなかったことにより当該副中央処理装置の暴走を直接的かつ一早く検知した場合にはリレーをオフさせることにより、励磁コイルへの電流供給を素早く断ち、確実に安全性を確保することができ、信頼性が向上する。
請求項36記載の発明は、請求項34又は35記載の定着制御装置において、前記リレーをオフさせる際、エラー報知する報知手段を有する。
従って、高温異常や副中央処理装置の暴走等により、リレーをオフさせる際には、報知手段によってエラー報知させるので、電源の安全を確保した上で、ユーザに適切な対処を採らせることができる。
請求項37記載の発明の画像形成装置は、誘導加熱方式で加熱される定着用被加熱部材を有する定着装置、感光体、その他の電子写真プロセス部材を含むプリンタエンジンと、前記定着用被加熱部材を制御する請求項1ないし36の何れか一記載の定着制御装置と、を備える。
従って、請求項1ないし36の何れか一記載の定着制御装置を備えるので、請求項1ないし36の何れか一記載の定着制御装置の場合と同様な作用を奏する。
請求項38記載の発明は、画像形成装置全体の動作を制御する主中央処理装置を有する本体制御回路と、定着用被加熱部材の温度を検知する温度センサと、電流供給を受けて前記定着用被加熱部材を誘導加熱する励磁コイルと、前記主中央処理装置とは独立した副中央処理装置を有して前記励磁コイルに対する電流供給を制御する誘導加熱制御回路と、を備える定着制御装置による定着制御方法であって、前記主中央処理装置は、前記温度センサにより検知された温度情報に基づき、前記副中央処理装置に対する制御指示を電力指示信号のみで行い、前記副中央処理装置は、前記主中央処理装置からの電力指示信号と、検知した前記励磁コイルの電流及び電源電圧とに基づき、電力制御値を算出して前記励磁コイルに対する駆動電力を制御するようにした。
従って、主中央処理装置の他に誘導加熱制御専用の副中央処理装置を備える2CPU方式として、基本的にCPUにかかる負荷を分散させるとともに誘導加熱定着方式本来の温度追従性の良さを活かすべく緻密な誘導加熱制御が可能となり、かつ、主中央処理装置から副中央処理装置に対する制御指示を電力指示信号のみとすることにより、主中央処理装置が担う制御が極めて単純化され、当該主中央処理装置の負荷を軽減し、かつ、その制御ソフトの複雑化も回避可能となる。
請求項39記載の発明は、画像形成装置全体の動作を制御する主中央処理装置を有する本体制御回路と、定着用被加熱部材の温度を検知する温度センサと、電流供給を受けて前記定着用被加熱部材を誘導加熱する励磁コイルと、前記主中央処理装置とは独立した副中央処理装置を有して前記励磁コイルに対する電流供給を制御する誘導加熱制御回路と、を備える定着制御装置による定着制御方法であって、前記主中央処理装置は、前記副中央処理装置に対する制御指示を目標温度に基づく温度指示信号のみで行い、前記副中央処理装置は、前記主中央処理装置からの温度指示信号と、前記温度センサにより検知された前記定着用被加熱部材の温度情報と、検知した前記励磁コイルの電流及び電源電圧とに基づき、前記目標温度に近づけるように電力制御値を算出して前記励磁コイルに対する駆動電力を制御するようにした。
従って、主中央処理装置の他に誘導加熱制御専用の副中央処理装置を備える2CPU方式として、基本的にCPUにかかる負荷を分散させるとともに誘導加熱定着方式本来の温度追従性の良さを活かすべく緻密な誘導加熱制御が可能となり、かつ、主中央処理装置から副中央処理装置に対する制御指示を温度指示信号のみとすることにより、主中央処理装置が担う制御が極めて単純化され、当該主中央処理装置の負荷を軽減し、かつ、その制御ソフトの複雑化も回避可能となる。特に、主中央処理装置としては、誘導加熱制御に関しては目標温度のみを管理すればよく、例えば電力指示信号を利用する場合よりも主中央処理装置の制御負担を軽くすることができる。
本発明によれば、誘導加熱方式及び2CPU方式を利用する上で、画像形成装置全体の制御を司る主中央処理装置から誘導加熱制御回路中の副中央処理装置に対する制御指示を電力指示信号のみで行わせる構成としたので、主中央処理装置の制御負荷を軽減することができ、その制御ソフトの複雑化も避けることができ、かつ、誘導加熱方式本来の温度追従性のよさを活かすべく緻密な制御も可能にすることができる。
本発明によれば、誘導加熱方式及び2CPU方式を利用する上で、画像形成装置全体の制御を司る主中央処理装置から誘導加熱制御回路中の副中央処理装置に対する制御指示を温度指示信号のみで行わせる構成としたので、主中央処理装置の制御負荷を軽減することができ、その制御ソフトの複雑化も避けることができ、かつ、誘導加熱の制御は副中央処理装置に担わせることにより誘導加熱方式本来の温度追従性のよさを活かすべく緻密な制御も可能にすることができる。特に、主中央処理装置としては、誘導加熱制御に関しては目標温度のみを管理すればよく、例えば電力指示信号を利用する場合よりも主中央処理装置の制御負担を軽くすることができる。
また、本発明によれば、主中央処理装置が、副中央処理装置から当該副中央処理装置が正常に動作していることを示す確認信号を常時監視しており、確認信号を一定時間以上受信しなかったことにより当該副中央処理装置の暴走を直接的かつ一早く検知した場合にはリレーをオフさせるので、励磁コイルへの電流供給を素早く断ち、確実に安全性を確保することができ、信頼性を向上させることができる。
本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
[第一の実施の形態]
図1は本発明が適用される電子写真方式の画像形成装置の一例を示す概略正面図である。この画像形成装置は、複写機能と、これ以外の機能、例えばプリンタ機能、ファクシミリ機能とを有する画像形成装置であり、操作部のアプリケーション切替えキーにより複写機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能を順次に切替えて選択することが可能である。複写機能の選択時には複写モードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリントモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
まず、複写モードでは、次のように動作する。自動原稿送り装置(以下ADFという)101においては、原稿台102に原稿がその画像面を上にして置かれる原稿束は、操作部上のスタートキーが押下されると、一番下の原稿が給紙ローラ103、給送ベルト104によってコンタクトガラスからなる原稿台105上の所定の位置に給送される。ADF101は1枚の原稿の給送完了毎に原稿枚数をカウントアップするカウント機能を有する。原稿台105上の原稿は、画像入力手段としての画像読取装置106によって画像情報が読取られた後に、給送ベルト104、排送ローラ107によって排紙台108上に排出される。
原稿セット検知器109にて原稿台102上に次の原稿が有ることが検知された場合には、同様に原稿台102上の一番下の原稿が給紙ローラ103、給送ベルト104によって原稿台105上の所定の位置に給送される。この原稿台105上の原稿は、画像読取装置106によって画像情報が読み取られた後に、給送ベルト104、排送ローラ107によって排紙台108上に排出される。ここに、給紙ローラ103、給送ベルト104及び排送ローラ107は搬送モータによって駆動される。
給紙手段としての第1給紙装置110、第2給紙装置111、第3給紙装置112は、選択された時に各々第1トレイ113、第2トレイ114、第3トレイ115に積載された転写材としての転写紙を給紙し、この転写紙は縦搬送ユニット116によって感光体117に当接する位置まで搬送される。感光体117は、ドラム状感光体が用いられており、メインモータにより回転駆動される。
画像読取装置106にて原稿から読込まれた画像データは図示しない画像処理手段を介して書込手段としての書込みユニット118によって光情報に変換され、感光体117は図示しない帯電器により一様に帯電された後に、書込みユニット118からの光情報で露光されて静電潜像が形成される。この感光体117上の静電潜像は現像装置119により現像されてトナー像となる。
搬送ベルト120は、用紙搬送手段及び転写手段を兼ねていて電源から転写バイアスが印加され、縦搬送ユニット116からの転写紙を感光体117と等速で搬送しながら感光体117上のトナー像を転写紙に転写させる。この転写紙は、定着装置121によりトナー像が定着され、排紙ユニット122により排紙トレイ123に排出される。感光体117はトナー像転写後に図示しないクリーニング装置によりクリーニングされる。ここに、感光体117、帯電器、書込みユニット118、現像装置119、転写手段は画像データにより画像を転写紙上に形成するプリンタエンジンを構成している。
以上の動作は通常のモードで用紙の片面に画像を複写する時の動作であるが、両面モードで転写紙の両面に画像を複写する場合には、各給紙トレイ113〜115の何れかより給紙されて表面に上述のように画像が形成された転写紙は、排紙ユニット122により排紙トレイ123側ではなく両面入紙搬送路124側に切替えられ、反転ユニット125によりスイッチバックされて表裏が反転され、両面搬送ユニット126へ搬送される。
この両面搬送ユニット126へ搬送された転写紙は、両面搬送ユニット126により縦搬送ユニット116へ搬送され、縦搬送ユニット116により感光体117に当接する位置まで搬送され、感光体117上に上述と同様に形成されたトナー像が裏面に転写されて定着装置121でトナー像が定着されることにより両面コピーとなる。この両面コピーは排紙ユニット122により排紙トレイ123に排出される。
また、転写紙を反転して排出する場合には、反転ユニット125によりスイッチバックされて表裏が反転された転写紙は、両面搬送ユニット126に搬送されずに反転排紙搬送路127を経て排紙ユニット122により排紙トレイ123に排出される。
プリントモードでは、上記画像処理手段からの画像データの代りに外部からの画像データが書込みユニット118に入力されて上述のプリンタエンジンにより転写紙上に画像が形成される。さらに、ファクシミリモードでは、上記画像読取手段からの画像データが図示しないファクシミリ送受信部により相手に送信され、相手からの画像データがファクシミリ送受信部で受信されて上記画像処理手段からの画像データの代りに書込みユニット118に入力されることにより、上述のプリンタエンジンにより転写紙上に画像が形成される。
次に定着装置121の構成例について図2を参照して説明する。図2は定着装置121の概略構成例を示す正面図である。本実施の形態の定着装置121は誘導加熱方式の定着装置として構成されている。まず、通常のハロゲンヒータ方式等と同様に転写紙の搬送経路に対して、トナーの転写された転写紙上のトナーを加熱溶解して転写紙上に定着させるための定着ローラ201とこの定着ローラ201に対向配置されて転写紙に圧力をかけてトナーを定着させるための加圧ローラ202とが設けられている。また、定着ローラ201から離間した位置には加熱ローラ203が設けられ、これらの加熱ローラ203と定着ローラ201との間には定着ベルト204が掛け渡されている。この定着ベルト204は励磁コイル(以下、適宜IHコイルともいう)205によって誘導加熱される定着用被加熱部材であり、加熱金属部(金属導電体)、非熱伝導部当を含む数層構造からなる。励磁コイル205は定着ベルト204を渦電流で誘導加熱するためもので、本実施の形態では、外部加熱方式とされ、加熱ローラ203部分にてその外周面を半周程度覆う形状の基体206において渦巻状にコイルが巻回された構造とされている。このような励磁コイル205は後述するインバータ回路により任意の周波数特性を持った電流が通電され、その電流により発生した磁束を受けて加熱ローラ203には渦電流が流れ加熱される。この加熱ローラ203の熱が回転移動する定着ベルト204に伝達され、その熱と定着ローラ201、加圧ローラ202のニップ圧力により定着ローラ201と加圧ローラ202との間を回転方向に進む転写紙上のトナーは転写紙に定着される。
また、定着ベルト204の温度は常に近接したサーミスタ(温度センサ)207により監視され、制御温度に対して低ければIHコイル205への電流供給は継続され、高ければ供給を停止する。温度制御は後述する本体制御回路で行なわれるが、制御不能で過昇温度になった場合はサーモスタット208により直接電源を遮断する安全装置も実装されている。
なお、定着ローラ201はモータなどの動力源により回転駆動され、定着ベルト204はその動力により移動回転する。加熱ローラ203は定着ベルト204の移動により懸架駆動し回転する従動ローラである。
また、加熱ローラ203の軸上には、定着ベルト204が回転していることを検知するためのセンサとして機能するエンコーダ209が設けられており、定着ローラ201を回転させているにも関わらず加熱ローラ203が回転しない場合には、ベルト切れ、或いは、ベルト滑りと判断し、インバータ回路の動作を遮断させることで励磁コイル205でのベルト異常温度上昇による焼損を防止し得る構成とされている。
もっとも、誘導加熱方式の定着装置121としては、図示したような外部加熱方式に限らず、例えば定着ローラ内に励磁コイルが内蔵されているタイプの内部加熱方式等のものであってもよい。
次に、定着ベルト204や励磁コイル205やサーミスタ207を含むIHコイルユニット210に対する制御系、即ち、定着制御装置の構成例を図3に示す概略ブロック図を参照して説明する。まず、本実施の形態で対象とする定着制御の他に各駆動源の駆動制御、周辺機制御、電子写真プロセス制御、省エネ制御等の画像形成装置全体の制御を司る主中央処理装置としての本体CPU211が搭載されたエンジン制御基板(本体制御回路)212が設けられている。ここに、定着ベルト204の温度を検知するサーミスタ207のセンサ信号は本体CPU211に入力され、そのA/Dコンバータによってアナログデジタル変換され、温度信号の取り込みに供される。特に、本実施の形態の本体CPU211では、定着制御に関しては、サーミスタ207によって測定された温度が目標温度に一致するように制御する温度制御の役割が割り当てられている。
また、定着ベルト204を誘導加熱する励磁コイル205に対して電流を供給するための電源装置として機能するインバータ回路213を搭載したIH制御基板(誘導加熱制御回路)214が設けられている。インバータ回路213は交流電源を全波整流した後、IGBTやFET等のスイッチング制御素子によって高周波スイッチングした電流をコイル電流として励磁コイル205とコンデンサ(図示せず)とに供給し共振させることによって交流磁界を作り、定着ベルト204を渦電流で加熱する。このIH制御基板214上には前述の本体CPU211とは別個独立した副中央処理装置としてのIH用CPU215が搭載されている。このIH用CPU215は本体CPU211から信号線216を通して送信される電力指示信号のみにより制御指示を受け、この電力指示信号と、検知された電流検知信号及び電圧検知信号とに基づいてインバータ回路213に対する電力制御値を算出してインバータ制御信号として出力する制御動作を受け持つ。このインバータ制御信号はインバータ回路213における高周波スイッチングのデューティを変化させるものであり、これにより励磁コイル205に流す電流を変化させ発熱量をコントロールする。IH用CPU215としては、本実施の形態の場合、誘導加熱制御のみを行うので、本体CPU211よりも処理能力が低くてローコストなワンチップCPUを使用することができる。この場合、当該IH用CPU215の機能としては、A/Dコンバータ、インターバルタイマ、シリアル通信(UART)、I/Oの各機能を備え、さらには、ROM内蔵のものが好ましい。
また、インバータ回路213で使用されているIGBTは壊れやすいので、入力電圧、入力電圧を絶えずモニタし壊れないように制御する必要があるために、電流検知信号及び電圧検知信号が用いられるものであり、これらの信号はIH用CPU215のA/Dコンバータでアナログデジタル変換されIH用CPU215内部で処理される。
次に、信号線216を通じて本体CPU211からIH用CPU215に指示出力される電力指示信号例を図4に示すタイミングチャートを参照して説明する。ここでは、PWM(パルス幅変調)信号を利用したシリアル信号例を示し、本体CPU211からIH用CPU215に対して10msの固定周期でPWM信号を送出する。ここに、10msは本体CPU211の制御周期(割込み周期)よりも短い周期を意味し、IH用CPU215としてはこの10msの分解能で対応し得るものが用いられている。また、この場合の本体CPU211による電力指示信号の更新周期(PWM信号のデューティ変更の周期)は、10ms毎に行われるのではなく、10ms×n(nは任意の整数)の間隔でランダムに発生するように設定されている。そして、本実施の形態では、図4(a)中に示す可変長のLレベル期間の長さで電力指示を行うものとする。従って、出力をOFFにする場合には、図4(b)に示すようにHレベルに固定する。また、図4(c)に示すように10msの周期に対して最小幅のLレベルのときには最低電力指示となり、図4(d)に示すように10msの周期に対して最大幅のLレベルの時には最大電力指示となる。これらの最小幅や最大幅は本体CPU211とIH用CPU215との間での取り決めに従う。
もっとも、電力指示信号としてはシリアル信号(PWM信号を含む)に限らず、例えば、1200W=111、1100W=110、1000W=101、の如く、複数ビットの組合せで電力制御値を指示する信号としてもよい(例えば、特許文献2中の図2参照)。これによれば、電力制御値制御をより簡単化させることが可能となる。
このような構成において、基本的な定着制御動作例を図5に示す概略フローチャートを参照して説明する。まず、メインルーチンの流れの中で、本体CPU211は図5(a)に示すように、サーミスタ207から定着ベルト204の温度情報を検出する(ステップM1)。そして、その検出温度情報と目標温度とに基づき指示電力を決定する(ステップM2)。そして、指示電力に応じて図4で説明したようにPWM信号のデューティを決定し、信号線216を通じてIH用CPU215に電力指示信号として指示出力する(ステップM3)。
一方、IH用CPU215においては、図5(b)に示すように、例えば制御周期として10ms間隔で本体CPU211からのPWM信号による指示出力を周期的にサンプリングしており(ステップS1)、当該サンプリングによって電力指示信号を確定する(ステップS2)。また、これと並行して電流検知信号と電圧検知信号とを取得する(ステップS3)。これらの電力指示信号と電流検知信号と電圧検知信号とに基づく演算処理により(ステップS4)、インバータ回路213に対する電力制御値を算出確定し(ステップS5)、当該電力制御値に基づいて出力電圧を生成する(ステップS6)。具体的には、インバータ回路213に対してPWM信号を出力し、励磁コイル205に流れる電流を目標値に応じて可変させる。
従って、本実施の形態によれば、基本的に、誘導加熱方式及び2CPU方式を利用する上で、画像形成装置全体の制御を司る本体CPU211からIH用CPU215に対する制御指示を電力指示信号のみで行わせる構成としたので、本体CPU211の制御負荷を軽減することができ、その制御ソフトの複雑化も避けることができ、かつ、誘導加熱方式本来の温度追従性のよさを活かすべく緻密な制御も可能にすることができる。また、実際に画像形成動作全体の制御を司る本体CPU211が定着ベルト204の温度監視をサーミスタ207を通じて直接的に行い、その温度検知結果に基づき励磁コイル205の出力が最適となるように随時電力指示信号のみを用いてIH用CPU215を制御するので、その時々の温度検出状態と画像形成装置の動作状態に応じた緻密な定着制御が可能となり、画像品質向上に寄与する。
ところで、図5に示した処理制御例では、本体CPU211が所定の制御周期で周期的に電力指示信号を出力する例で示したが、例えば、図6や図7に示すように、電力指示信号の出力指示サイクルを途中で切換えるようにしてもよい。
図6は10〜100ms(10ms単位)でタイマ割込み可変の本体CPU211による制御例を示す。まず、図5(a)で前述したようなステップM1〜M3の処理を行なった後、当該マシンの状況により制御周期(出力指示サイクル)を決定する(ステップM4)。即ち、その時点でのマシンの状況により緻密な制御が必要な状態であるかどうかを判断し、次回までの制御周期を決定する。具体的には、サーミスタ207から得られる温度情報を参照し、立上げ直後等のように当該温度が目標温度から遠ければ相対的にラフな(粗い)サイクルで電力指示信号を出すように制御周期を決定し、当該温度が目標温度に近い場合には緻密な制御を行うために相対的に細かいサイクルで電力指示信号を出すように制御周期を決定する。このような決定処理を経て、割込みタイマ値の更新がなければ(ステップM5のN)、そのままリターンするが、割込みタイマ値の更新があれば(ステップM5のY)、割込みタイマ値を更新設定し(ステップM6)、リターンする。その後は、そのままのタイマ値或いは更新設定されたタイマ値に従うタイマ割込み周期で、次回の温度検出以降の処理を繰返す。
一方、図7は10msでタイマ割込み周期固定の本体CPU211による制御例を示す。まず、タイマ割込みの時点で、そのタイマ割込みの回数をカウントし(ステップM11)、そのカウント値が設定値に達したか否かをチェックする(ステップM12)。達していなければ(ステップM12のN)、単なる割込み処理を繰り返す。設定値に達した場合には(ステップM12のY)、当該カウント値をクリアした上で(ステップM13)、今回の制御動作として、図5(a)で前述したようなステップM1〜M3の処理を行う。この後、当該マシンの状況により制御周期(出力指示サイクル)を決定する(ステップM4)。この処理は図6で説明した場合と同様である。この処理により、制御周期に関する設定値に変更があれば(ステップM14のY)、設定値を更新設定し(ステップM15)、リターンする。その後は、そのままの設定値或いは更新設定された設定値に従うタイマ割込み周期で、次回の温度検出以降の処理を繰返す。
このように、定着ベルト204の温度情報を周期的に取得し、その温度情報に応じてIH用CPU215に対する電力指示信号の出力指示サイクルを切換えることで、本体CPU211としては必要な温度帯だけ細かいサイクルで制御し緻密な制御が必要のない温度帯ではラフなサイクルで電力指示制御すればよく、その処理負荷が軽減される。即ち、図8に示すように、取得した温度情報が目標温度(例えば、170℃)に近い場合には相対的に細かいサイクル(例えば、10ms周期)で電力指示信号を出力指示し、目標温度から遠い場合には相対的に粗いサイクル(例えば、100ms周期)で電力指示信号を出力指示すればよく、本体CPU211としてはその処理負荷が大幅に軽減される。これにより、本体CPU211のIH用CPU215に対する電力指示の更新周期は、(制御周期)×n(nは任意の整数)なる間隔でランダムでよいので、本体CPU211の負荷軽減とIH用の緻密な制御とを両立させることができる。特に、当該電力指示の更新周期を、取得した温度情報に基づき任意に設定自在とすることにより、本体CPU211の制御負荷の軽減とIHの緻密な制御とを両立させる上で、適宜バランスを採ることができる。
また、この種の画像形成装置では、機種毎にトナー特性(当該機種の立上り特性、昇温特性、定着ユニット特性)等の定着特性が異なるが、このような定着特性に応じて機種毎にIH用CPU215に対する電力指示信号のパターンを本体CPU211に設定しておくようにすれば、機種毎に定着特性を意識した細かな定着制御が可能となり、その機種に適した状態で定着立上げ時間を短縮させることができる。例えば、或るトナー特性を持つAトナーを用いる機種の場合には、その機器にあっては、図9(a)に示すような立上げ特性を満たすような電力指示信号のパターンを本体CPU211に設定しておく。これにより、例えば、温度が120℃に達した時点t1で電力指示信号を変更設定し、温度が130℃に達した時点で電力指示信号を変更設定し、…、という制御処理を行い、定着立上げ動作においてリップルが出ないように制御する。一方、或るトナー特性を持つBトナーを用いる機種の場合には、その機器にあっては、図9(b)に示すような立上げ特性を満たすような電力指示信号のパターンを本体CPU211に設定しておく。これにより、例えば、温度が120℃に達した時点t1で電力指示信号を変更設定し、温度が130℃に達した時点で電力指示信号を変更設定し、…、という制御処理を行い、定着立上げ動作においてリップルが出ないように制御する。つまり、トナー特性の変わるところで、電力指示信号を変更することにより、立上げ時間の短縮化を図ることができる。
即ち、これらの制御例では、取得した温度情報が目標温度に近い場合には相対的に細かいサイクルで温度情報を取得して相対的に細かい電力指示信号を出力指示する一方、目標温度から遠い場合には相対的に粗いサイクルで温度情報を取得して相対的に粗い電力指示信号を出力指示しているものであり、緻密なIH制御と本体CPU211の処理負荷の軽減とのバランスを採ることができる。
ちなみに、本体CPU211がIH用CPU215に対してその時々に応じた目標温度を指示することも考えられるが、目標温度による指示の場合、IH用CPU215にあってはトナー特性(定着特性)毎、即ち、機種毎に個別対応できるように作製しなければならず、共通化することができない。この点、本実施の形態では、電力指示信号のみを利用しているので、本体CPU211の電力指示信号のパターンを機種毎に変更すればよく、IH用CPU215側については機種毎に個別に対応しなくてもよく共通化・汎用化できる。
なお、本実施の形態では、電力指示出力の出力指示サイクルを温度情報に基づき細かい/粗い、で切換え制御するようにしたが、予めIH用CPU215に対する電力指示信号の出力指示サイクルを温度情報に対応させて複数規定したテーブル(図示せず)をROM等に備え、本体CPU211は取得した温度情報に応じてこのテーブルを参照してIH用CPU215に対する電力指示信号の出力指示サイクルを切換えるようにしてもよい。これにより、本体CPU211としては、細かい/粗い、の切換えだけでなく、テーブル参照方式によっても適切に出力指示サイクルの切換え変更を行うことができる。
次に、本実施の形態における安全対策について図10及び図11を参照して説明する。まず、IHコイル205駆動用のインバータ回路213に対するAC供給は画像形成装置本体内に設けられている電源ユニット(PSU)221のリレー222を介して行うように通電経路が設定されている。ここに、電源ユニット221中にはメインスイッチ223を介してDC電源部224が設けられ、本体CPU211等で用いる+5V電源、直流負荷で用いる+24V電源等を生成するように構成されている。この+24V電源ラインには、画像形成装置の前ドア等を開放させた場合に安全のために当該+24Vを切るためのインタロックスイッチ225が接続されている。
一方、エンジン制御基板212中には、定着ベルト204の温度を検出するサーミスタ207からの温度信号と予め設定されている基準温度対応の基準信号とをアナログコンパレータにより比較し、基準温度以上になった場合にインバータ回路213の動作を停止させる高温異常信号を出力する高温異常検出回路226が設けられている。また、本体CPU211とIH用CPU215との間は各種情報を授受するために相互に通信を行うための信号線227によっても接続されており、本体CPU211は、ステータス授受の一つとして、IH用CPU215から当該IH用CPU215が正常に動作していることを示す確認信号を定期的に受信するように設定されている。ここに、本実施の形態では、本体CPU211がこの確認信号の受信状態によってIH用CPU215の暴走を検出し、その他のエラー信号として出力する。高温異常検出回路226からの高温異常信号と本体CPU211からのその他のエラー信号とが入力されるOR回路228が設けられている。このOR回路228の出力側には、常閉のリレー接点222aを強制的に開放させるためのリレーコイル222bが接続されており、高温異常信号又はその他のエラー信号が出力された場合にはリレー接点222aを強制的に開放させてインバータ回路213側への電源供給を強制的に断つように構成されている。
このような構成において、本体CPU211は図11に示すように定期的に信号線227を通じたUART受信、即ち、IH用CPU215からの確認信号の受信の有無をチェックしており(ステップM21)、確認信号を受信すれば(ステップM21のY)、IH用CPU215が正常に動作しているものとして、経過時間をクリアする(ステップM22)。一方、エラー信号を受信しない場合には(ステップM21のN)、さらに、予め設定された一定時間以上経過したか否かをチェックし(ステップM23)、経過していなければ(ステップM23のN)、リターンしてチェック動作を繰返す。一定時間以上経過している場合には(ステップM23のY)、その他のエラー信号としてOR回路228に対して出力する(ステップM24)。これにより、OR回路228はリレーコイル222bを介してリレー接点222aを強制的に開放させ、インバータ回路213側への電源供給を強制的に断ち、IHコイル205への電流供給も断たれることとなる。
なお、この際、高温異常検出回路226により高温異常が検出されてリレー接点222aを開放させる場合、又は、IH用CPU215の暴走検知によりリレー接点222aを開放させる場合の何れにおいても、OR回路228からエラー信号を当該画像形成装置の操作パネル(図示せず)の表示部等に出力させ、当該表示部等を報知手段としてユーザに対して異常が発生した旨をエラー表示(或いは、エラー音等)により報知させることが望ましい。これによれば、高温異常やIH用CPU215の暴走等により、リレー接点222aをオフさせる際には、報知手段によってエラー報知させるので、上記のように電源の安全を確保した上で、ユーザに適切な対処を採らせることができる。
このように、本実施の形態によれば、本体CPU211が、IH用CPU215から当該IH用CPU215が正常に動作していることを示す確認信号を常時監視しており、確認信号を一定時間以上受信しなかったことにより当該IH用CPU215の暴走を直接的かつ一早く検知した場合にはリレー接点222aをオフさせることにより、励磁コイル205への電流供給を素早く断ち、確実に安全性を確保することができ、信頼性が向上する。なお、IH用CPU215に関係なく温度異常が高温異常検出回路226により検出された場合にもリレー接点222aを強制的にオフさせることにより安全性が確保される。
[第二の実施の形態]
次に、本発明の第二の実施の形態について説明する。前記実施の形態で示した部分と同一又は相当する部分は同一符号を用いて示す。本実施の形態の定着ベルト204や励磁コイル205やサーミスタ207を含むIHコイルユニット210に対する制御系、即ち、定着制御装置の構成例を図12に示す概略ブロック図を参照して説明する。まず、本実施の形態で対象とする定着制御の他に各駆動源の駆動制御、周辺機制御、電子写真プロセス制御、省エネ制御等の画像形成装置全体の制御を司る主中央処理装置としての本体CPU211が搭載されたエンジン制御基板(本体制御回路)212が設けられている。ここに、定着ベルト204の温度を検知するサーミスタ207のセンサ信号は本体CPU211に入力され、そのA/Dコンバータによってアナログデジタル変換され、温度信号の取り込みに供され、例えば、ソフト的に温度監視を行うように構成されている。また、このサーミスタ207のセンサ信号はエンジン制御基板212に入力され、本体CPU211に依存せずハード的に定着ベルト204の高温異常を検出するための高温異常検出回路313にも入力されている。この場合、本体CPU211によるソフト監視温度<高温異常検出回路313によるハード監視温度の関係に設定されており、定着温度を二重に監視することにより、万一、ソフトが暴走しても回路を遮断できるように構成されている。この遮断処理等については後述する。
また、定着ベルト204を誘導加熱する励磁コイル205に対して電流を供給するための電源装置として機能するインバータ回路213を搭載したIH制御基板(誘導加熱制御回路)214が設けられている。インバータ回路213は交流電源を全波整流した後、IGBTやFET等のスイッチング制御素子によって高周波スイッチングした電流をコイル電流として励磁コイル205とコンデンサ(図示せず)とに供給し共振させることによって交流磁界を作り、定着ベルト204を渦電流で加熱する。このIH制御基板214上には前述の本体CPU211とは別個独立した副中央処理装置としてのIH用CPU215が搭載されている。このIH用CPU215にはサーミスタ207が接続されており、定着ベルト204の温度情報を取得可能とされている。ここに、IH用CPU215は本体CPU211から信号線217を通して送信される温度指示信号のみにより制御指示を受け、この温度指示信号と、取得した定着ベルト204の温度情報と、検知された電流検知信号及び電圧検知信号とに基づいてインバータ回路213に対する電力制御値を算出してインバータ制御信号として出力する誘導加熱制御動作を受け持つ。この温度指示信号は、基本的には、定着ベルト204の目標温度をIH用CPU215に対して与えるものであり、例えば、後述のようにPWM信号で与える場合には、デューティによる温度指示換算値として与えられる。もっとも、頻繁に目標温度を変更する必要のない場合であれば、PWM信号に代えてシリアル通信信号を利用してもよい。また、インバータ制御信号はインバータ回路213における高周波スイッチングのデューティを変化させるものであり、これにより励磁コイル205に流す電流を変化させ発熱量をコントロールする。何れにしても、本実施の形態のIH用CPU215は、誘導加熱制御に関して温度制御と電力制御とを受け持つ。温度制御は、本体CPU211から指示された温度指示信号なる目標温度とサーミスタ207で検出された定着ベルト204の温度とが一致するように制御する処理であり、目標温度への追従性をよくし、偏差を少なくするためにはPI制御などが利用される。また、電力制御は、温度制御値を電力制御値に変換する処理であり、その出力値(インバータ制御信号)としてはPWM値となる。そして、インバータ回路213をPWM信号により制御することによって励磁コイル205に流れる電流を可変制御する。また、本実施の形態のIH用CPU215は、定着ベルト204の温度をサーミスタ207を通じて取得し、異常に温度が上昇した場合にはインバータ回路213の動作を停止させるためのソフト監視機能も付加されている。何れにしても、IH用CPU215としては、本実施の形態の場合、誘導加熱制御のみを行うので、本体CPU211よりも処理能力が低くてローコストなワンチップCPUを使用することができる。この場合、当該IH用CPU215の機能としては、A/Dコンバータ、インターバルタイマ、シリアル通信(UART)、I/Oの各機能を備え、さらには、ROM内蔵のものが好ましい。
また、インバータ回路213で使用されているIGBTは壊れやすいので、入力電圧、入力電圧を絶えずモニタし壊れないように制御する必要があるために、電流検知信号及び電圧検知信号が用いられるものであり、これらの信号はIH用CPU215のA/Dコンバータでアナログデジタル変換されIH用CPU215内部で処理される。
次に、信号線217を通じて本体CPU211からIH用CPU215に指示出力される温度指示信号例を図13に示すタイミングチャートを参照して説明する。ここでは、PWM(パルス幅変調)信号を利用したシリアル信号例を示し、本体CPU211からIH用CPU215に対して10msの固定周期でPWM信号を送出する。ここに、10msは本体CPU211の制御周期(割込み周期)よりも短い周期を意味し、IH用CPU215としてはこの10msの分解能で対応し得るものが用いられている。また、この場合の本体CPU211による温度指示信号の更新周期(PWM信号のデューティ変更の周期)は、10ms毎に行われるのではなく、10ms×n(nは任意の整数)の間隔でランダムに発生するように設定されている。そして、本実施の形態では、図13(a)中に示す可変長のLレベル期間の長さで温度指示を行うものとする。従って、出力をOFFにする場合には、図13(b)に示すようにHレベルに固定する。また、図13(c)に示すように10msの周期に対して最小幅のLレベルのときには最低温度指示となり、図13(d)に示すように10msの周期に対して最大幅のLレベルの時には最大温度指示となる。これらの最小幅や最大幅は本体CPU211とIH用CPU215との間での取り決めに従う。
もっとも、温度指示信号としてはシリアル信号(PWM信号を含む)に限らず、例えば、170℃=111、160℃=110、150℃=101、の如く、複数ビットの組合せで温度制御値を指示する信号としてもよい。これによれば、温度制御値制御をより簡単化させることが可能となる。
このような構成において、基本的な定着制御動作例を図14に示す概略フローチャートを参照して説明する。まず、メインルーチンの流れの中で、本体CPU211は図14(a)に示すように、指示温度(目標温度)を決定する(ステップM21)。目標温度は、紙サイズ、紙種、環境温度、白黒/カラー、線速度等の作像条件によって異なるので、これらの条件に応じて指示温度を決定する。ついで、決定された指示温度に応じてPWM信号のデューティを決定し、信号線217を通じてIH用CPU215に温度指示信号として指示出力する(ステップM22)。
一方、IH用CPU215においては、図14(b)に示すように、例えば制御周期として10ms間隔で本体CPU211からのPWM信号による指示出力を周期的にサンプリングしており(ステップS21)、当該サンプリングによって温度指示信号を確定する(ステップS22)。また、これと並行して電流検知信号と電圧検知信号とを取得する(ステップS23)。さらに、サーミスタ207を通じて定着ベルト204の温度情報を取得する(ステップS24)。これらの温度指示信号と温度情報と電流検知信号と電圧検知信号とに基づく演算処理により(ステップS25)、検出温度が指示温度(目標温度)に一致するようにするためにPI制御等によりインバータ回路213に対する電力制御値を算出確定し(ステップS26)、当該電力制御値に基づいて出力電圧を生成する(ステップS27)。具体的には、インバータ回路213に対してPWM信号を出力し、励磁コイル205に流れる電流を目標値に応じて可変させる。
従って、本実施の形態によれば、基本的に、誘導加熱方式及び2CPU方式を利用する上で、画像形成装置全体の制御を司る本体CPU211からIH用CPU215に対する制御指示を温度指示信号のみで行わせる構成としたので、本体CPU211の制御負荷を軽減することができ、その制御ソフトの複雑化も避けることができ、かつ、誘導加熱方式本来の温度追従性のよさを活かすべく緻密な制御も可能にすることができる。特に、本体CPU211は目標温度を温度指示信号として指示出力すればよく、温度の制御・維持はIH用CPU215が司るので、本体CPU211の制御負荷を大幅に軽減させることができる。また、温度指示はPWM信号(デューティにより温度を指示)によって出力されるが、CPUの持つインターバルタイマ機能によってCPUがPWM値を変更するまでPWM出力は維持される。よって、IH用CPU215は一定間隔で温度指示情報をモニタすることができ、かつ、本体CPU211側では非同期な間隔でPWM値を設定変更できるので、この点でも、本体CPU211の負荷が軽減される。さらには、本体CPU211は目標温度を温度指示信号として指示出力し、実際の電力制御を受け持つIH用CPU215がサーミスタ207を通じて直接的に温度監視を行い、その監視温度に基づき励磁コイル205の出力が随時最適となるように電力制御する方式で誘導加熱制御を行うので、マシンの状態、画像モードによる目標温度と、その時々の温度検出状態に応じた、より緻密な誘導加熱制御が可能となり、画質向上に寄与する。
ところで、本実施の形態の場合、本体CPU211からIH用CPU215に対して温度指示信号を指示出力する場合、IH用CPU215が受け取る制御周期(ここでは、10ms)のタイミングで出力する必要はない。即ち、温度指示信号による場合、IH用CPU215側で指示温度=目標温度になるまで自動的に電力制御値を調整するので、基本的には1回だけ指示出力すればよいといえる。
また、スタート時(電流供給開始時)の定着ベルト204の温度によって定着温度の立上げ時間が変化する。例えば、図15はスタート時の定着ベルト204の温度がT0,T1,T2,…であった場合に、温度指示信号の値として最終的な目標温度Teの値を指示出力した場合の、各々の立上り特性例A,B,C,…を示しており、目標温度Teに到達する時間が異なり、スタート時の温度が高いほど早く目標温度Teに到達するのが判る。
しかし、定着以外の他のユニットが立上る前に定着温度が立上っても意味がないので、別の実施の形態としては、例えば、定着温度の立上げの途中で温度指示信号の値を変更するものとし、スタート時の温度に依存させて当初の温度指示信号の値を目標温度相当の値よりも低くし、その後、最終の温度指示信号の値として目標温度相当の値とすることにより、立上げ時間をスタート温度に依らずほぼ一定とし、かつ、無駄な電力の消費を抑えることができる。このような制御は、前述したように本体CPU211の温度制御に関する負荷が極めて軽いことによって実現できる効果である。
このような制御例について、図16ないし図18を参照して説明する。ここでは、1次指示温度、2次指示温度として、温度指示信号の値を2段階に切換えて指示出力するものとする。そして、図18に示すようなそのマシンの定着立上り特性を考慮して、予め検出温度と1次指示温度との関係を図16に示すように規定したテーブル250を本体CPU211内蔵のROM等に用意しておく。
まず、電流供給開始時にはサーミスタ207から定着ベルト204の温度情報Tsを取得し(ステップM31)、そのスタート時の温度情報Tsに基づいてテーブル250を参照し1次指示温度TをTe,Tm,Tnの何れかに決定する(ステップM32)。そして、決定された1次指示温度Tの情報をPWM信号としてIH用CPU215に指示出力する(ステップM33)。これに従い、IH用CPU215側では図14(b)に示したような制御処理を行う。そして、所定の時間taが経過するのを待つ(ステップM34)。時間taが経過したら(ステップM34のY)、今度は、2次指示温度Tとして最終目標温度相当のTeに決定し(ステップM35)、決定された2次指示温度T=Teの情報をPWM信号としてIH用CPU215に指示出力する(ステップM36)。これに従い、IH用CPU215側では図14(b)に示したような制御処理を行う。
図18は図16及び図17による制御に対応する定着立上り特性例を示す特性図であり、テーブル250に従い1次指示温度を選択して温度指示信号として指示出力させることにより、当初の温度の違いに関係なく目標温度への到達時間、即ち、定着立上り時間をほぼ一定にすることができる。例えば、スタート時の定着ベルト204の温度がT2の場合、1次指示温度をTnと低めにすることによってその温度立上り特性はC′で示すように緩やかとなる。そして、ta時間経過後に、2次指示温度を最終目標温度相当のTeに切換えることにより、この最終目標温度Teに到達する時間はスタート時の定着ベルト204の温度がT0の場合と同じとなる。スタート時の温度がT1の場合も同様である。
このように、電流供給開始時の定着ベルト204の温度が所定の基準温度よりも高く立上げ時間に余裕がある場合には、温度指示信号としては本来の目標温度対応の値Teよりも低い値(Tm,Tn等)として指示出力することにより、不要な電力消費を抑えることができる。具体的には、サーミスタ207から取得した電流供給開始時の定着ベルト204の温度情報が高いほど温度指示信号として目標温度対応の温度指示信号Teよりも低い値の信号を指示出力すればよい。また、別の観点からすると、定着ベルト204の立上げ時間がほぼ一定となるように温度指示信号として目標温度対応の温度指示信号とは異なる値の信号を指示出力すればよい。このような制御に関して、本実施の形態では、温度指示信号の値を電流供給開始時の温度情報に対応させて規定したテーブル250を備え、本体CPU211は電流供給開始時に取得した温度情報に応じて当該テーブル250を参照してIH用CPU215に対する温度指示信号の値を切換えるようにしているので、本体CPU211からはテーブル参照方式によって簡単かつ適切に温度指示信号を指示出力させることができる。
次に、本実施の形態における安全対策について図12、図19及び図20を参照して説明する。まず、IHコイル205駆動用のインバータ回路213に対するAC供給は画像形成装置本体内に設けられている電源ユニット(PSU)221のリレー222のリレー接点222a及びIH制御基板214内に設けられているリレー323のリレー接点323aを介して行うように通電経路が設定されている。常閉のリレー接点222aはエンジン制御基板212内の本体CPU211からリレーON/OFF信号としてOFF信号が出力された時に通電されるリレーコイル222bにより強制的に開放されるように設定されている。ここに、電源ユニット221中にはメインスイッチ223を介してDC電源部224が設けられ、本体CPU211等で用いる+5V電源、直流負荷で用いる+24V電源等を生成するように構成されている。この+24V電源ラインには、画像形成装置の前ドア等を開放させた場合に安全のために当該+24Vを切るためのインタロックスイッチ225が接続されている。
一方、エンジン制御基板212中には、図3中に示すように、定着ベルト204の温度を検出するサーミスタ207からの温度信号と予め設定されている基準温度対応の基準信号とをアナログコンパレータにより比較し、基準温度以上になった場合にインバータ回路213の動作を停止させる高温異常信号を出力する高温異常検出回路313が設けられている。また、本体CPU211とIH用CPU215との間は各種情報を授受するために相互に通信を行うための信号線227によっても接続されており、本体CPU211は、ステータス授受の一つとして、IH用CPU215から当該IH用CPU215が正常に動作していることを示す確認信号を定期的に受信するように設定されている。ここに、本実施の形態では、本体CPU211がこの確認信号の受信状態によってIH用CPU215の暴走を検出し、その他のエラー信号として出力する。高温異常検出回路313からの高温異常信号と本体CPU211からのその他のエラー信号とが入力されるOR回路328が設けられている。このOR回路328の出力は、強制OFF用の加熱イネーブル信号としてIH制御基板214に出力される。IH制御基板214中には図19に示すように加熱イネーブル信号を受信して遮断信号を出力する強制オフ回路229が設けられている。この強制オフ回路229の出力側には、常閉のリレー接点323aを強制的に開放させるためのリレーコイル323bが接続されており、OR回路328から高温異常信号又はその他のエラー信号に基づく加熱イネーブル信号が出力された場合にはリレー接点323aを強制的に開放させてインバータ回路213側への電源供給を強制的に断つように構成されている。
このような構成において、本体CPU211は図20に示すように定期的に信号線227を通じたUART受信、即ち、IH用CPU215からの確認信号の受信の有無をチェックしており(ステップM41)、確認信号を受信すれば(ステップM41のY)、IH用CPU215が正常に動作しているものとして、経過時間をクリアする(ステップM42)。一方、エラー信号を受信しない場合には(ステップM41のN)、さらに、予め設定された一定時間以上経過したか否かをチェックし(ステップM43)、経過していなければ(ステップM43のN)、リターンしてチェック動作を繰返す。一定時間以上経過している場合には(ステップM43のY)、その他のエラー信号としてOR回路328に対して出力する(ステップM44)。これにより、OR回路328は加熱イネーブル信号を強制オフ回路229に対して出力し、この強制オフ回路229によってリレーコイル323bを介してリレー接点323aを強制的に開放させ、インバータ回路213側への電源供給を強制的に断ち、IHコイル205への電流供給も断たれることとなる。
なお、サーミスタ207の検出温度を常時監視するIH用CPU215によって高温異常と判断された場合(高温異常検出回路313よりも低い温度)や、IH用CPU215が本体CPU211側と通信できなくなったことが検出され本体CPU211に異常があると判断された場合にも、強制オフ回路229はIH用CPU215からの異常信号に基づきリレーコイル323bを介してリレー接点323aを強制的に開放させ、インバータ回路213側への電源供給を強制的に断ち、IHコイル205への電流供給も断つ。
なお、この際、高温異常検出回路313により高温異常が検出されてリレー接点323aを開放させる場合、又は、IH用CPU215の暴走検知によりリレー接点323aを開放させる場合の何れにおいても、OR回路328からエラー信号(又は、強制オフ回路229の遮断信号)を当該画像形成装置の操作パネル(図示せず)の表示部等に出力させ、当該表示部等を報知手段としてユーザに対して異常が発生した旨をエラー表示(或いは、エラー音等)により報知させることが望ましい。これによれば、高温異常やIH用CPU215の暴走等により、リレー接点323aをオフさせる際には、報知手段によってエラー報知させるので、上記のように電源の安全を確保した上で、ユーザに適切な対処を採らせることができる。
このように、本実施の形態によれば、本体CPU211が、IH用CPU215から当該IH用CPU215が正常に動作していることを示す確認信号を常時監視しており、確認信号を一定時間以上受信しなかったことにより当該IH用CPU215の暴走を直接的かつ一早く検知した場合にはリレー接点323aをオフさせることにより、励磁コイル205への電流供給を素早く断ち、確実に安全性を確保することができ、信頼性が向上する。なお、IH用CPU215に関係なく温度異常が高温異常検出回路313により検出された場合にもリレー接点323aを強制的にオフさせることにより安全性が確保される。
本発明が適用される電子写真方式の画像形成装置の一例を示す概略正面図である。 定着装置の概略構成例を示す正面図である。 本発明の第一の実施の形態の定着制御装置の構成例を示す概略ブロック図である。 電力指示信号例を示すタイミングチャートである。 基本的な定着制御動作例を示す概略フローチャートである。 タイマ割込み可変の本体CPUによる制御例を示す概略フローチャートである。 タイマ割込み固定の本体CPUによる制御例を示す概略フローチャートである。 立上り特性例を示す特性図である。 トナー特性に応じた制御例を示す特性図である。 安全対策構成例を示す概略ブロック図である。 安全対策制御例を示す概略フローチャートである。 本発明の第二の実施の形態の定着制御装置の構成例を示す概略ブロック図である。 電力指示信号例を示すタイミングチャートである。 基本的な定着制御動作例を示す概略フローチャートである。 温度指示を途中で変更しない場合の定着温度上昇カーブを示す特性図である。 1次指示温度用のテーブル例を示す説明図である。 温度指示を途中で変更する場合の動作制御例を示す概略フローチャートである。 温度指示を途中で変更する場合の定着温度上昇カーブを示す特性図である。 安全対策構成例を示す概略ブロック図である。 安全対策制御例を示す概略フローチャートである。
符号の説明
117 感光体
121 定着装置
204 定着用被加熱部材
205 励磁コイル
207 温度センサ
211 主中央処理装置
212 本体制御回路
214 誘導加熱制御回路
215 副中央処理装置
216 信号線
217 信号線
222 リレー
226 異常温度検出回路
250 テーブル
313 異常温度検出回路
323 リレー

Claims (39)

  1. 画像形成装置全体の動作を制御する主中央処理装置を有する本体制御回路と、
    定着用被加熱部材の温度を検知する温度センサと、
    電流供給を受けて前記定着用被加熱部材を誘導加熱する励磁コイルと、
    前記主中央処理装置とは独立した副中央処理装置を有して前記励磁コイルに対する電流供給を制御する誘導加熱制御回路と、
    を備え、前記主中央処理装置は、前記温度センサにより検知された温度情報に基づき、前記副中央処理装置に対する制御指示を電力指示信号のみで行うようにした、定着制御装置。
  2. 画像形成装置全体の動作を制御する主中央処理装置を有する本体制御回路と、
    定着用被加熱部材の温度を検知する温度センサと、
    電流供給を受けて前記定着用被加熱部材を誘導加熱する励磁コイルと、
    前記主中央処理装置とは独立した副中央処理装置を有して前記励磁コイルに対する電流供給を制御する誘導加熱制御回路と、
    を備え、
    前記温度センサにより検知された前記定着用被加熱部材の温度情報を取得する前記主中央処理装置は、前記副中央処理装置に対して電力指示信号のみで制御指示を行うための信号線により接続されている、定着制御装置。
  3. 前記副中央処理装置は前記主中央処理装置よりも処理能力が低い、請求項1又は2記載の定着制御装置。
  4. 前記主中央処理装置が出力する電力指示信号はシリアル信号である、請求項1ないし3の何れか一記載の定着制御装置。
  5. 前記シリアル信号は所定周期のPWM信号である、請求項4記載の定着制御装置。
  6. 前記主中央処理装置が出力する電力指示信号は複数ビットの組合せで電力制御値を指示する信号である、請求項1ないし3の何れか一記載の定着制御装置。
  7. 前記副中央処理装置は、前記主中央処理装置からの電力指示信号と、検知した前記励磁コイルの電流及び電源電圧とに基づき、電力制御値を算出して前記励磁コイルに対する駆動電力を制御する、請求項1ないし6の何れか一記載の定着制御装置。
  8. 前記主中央処理装置は、前記温度センサにより検知された前記定着用被加熱部材の温度情報を周期的に取得し、その温度情報に応じて前記副中央処理装置に対して目標指示信号を周期的に出力指示する、請求項1ないし7の何れか一記載の定着制御装置。
  9. 前記主中央処理装置は、前記温度センサにより検知された前記定着用被加熱部材の温度情報を周期的に取得し、その温度情報に応じて前記副中央処理装置に対する電力指示信号の出力指示サイクルを切換える、請求項1ないし7の何れか一記載の定着制御装置。
  10. 前記主中央処理装置は、取得した温度情報が目標温度に近い場合には相対的に細かいサイクルで電力指示信号を出力指示し、目標温度から遠い場合には相対的に粗いサイクルで電力指示信号を出力指示する、請求項9記載の定着制御装置。
  11. 前記主中央処理装置は、取得した温度情報が目標温度に近い場合には相対的に細かいサイクルで温度情報を取得して相対的に細かい電力指示信号を出力指示し、目標温度から遠い場合には相対的に粗いサイクルで温度情報を取得して相対的に粗い電力指示信号を出力指示する、請求項9記載の定着制御装置。
  12. 前記副中央処理装置に対する電力指示信号の出力指示サイクルを温度情報に対応させて複数規定したテーブルを備え、
    前記主中央処理装置は取得した温度情報に応じて前記テーブルを参照して前記副中央処理装置に対する電力指示信号の出力指示サイクルを切換える、請求項9記載の定着制御装置。
  13. 前記主中央処理装置は、定着特性に応じて機種毎に前記副中央処理装置に対する電力指示信号のパターンが設定されている、請求項1ないし7の何れか一記載の定着制御装置。
  14. 前記定着特性は、機種毎のトナー特性である、請求項13記載の定着制御装置。
  15. 前記トナー特性は、当該機種の立上り特性、昇温特性及び定着ユニット特性である、請求項14記載の定着制御装置。
  16. 前記副中央処理装置の電力指示信号に対する制御周期は、前記主中央処理装置の制御周期よりも短い、請求項1ないし15の何れか一記載の定着制御装置。
  17. 前記主中央処理装置の前記副中央処理装置に対する電力指示の更新周期は、(制御周期)×n(nは任意の整数)なる間隔でランダムである、請求項16記載の定着制御装置。
  18. 前記主中央処理装置の前記副中央処理装置に対する電力指示の更新周期は、取得した温度情報に基づき任意に設定自在である、請求項17記載の定着制御装置。
  19. 画像形成装置全体の動作を制御する主中央処理装置を有する本体制御回路と、
    定着用被加熱部材の温度を検知する温度センサと、
    電流供給を受けて前記定着用被加熱部材を誘導加熱する励磁コイルと、
    前記主中央処理装置とは独立した副中央処理装置を有して前記励磁コイルに対する電流供給を制御する誘導加熱制御回路と、
    を備え、前記主中央処理装置は、前記副中央処理装置に対する制御指示を温度指示信号のみで行い、前記副中央処理装置は前記温度センサにより検知された前記定着用被加熱部材の温度情報を取得するようにした、定着制御装置。
  20. 画像形成装置全体の動作を制御する主中央処理装置を有する本体制御回路と、
    定着用被加熱部材の温度を検知する温度センサと、
    電流供給を受けて前記定着用被加熱部材を誘導加熱する励磁コイルと、
    前記主中央処理装置とは独立した副中央処理装置を有して前記励磁コイルに対する電流供給を制御する誘導加熱制御回路と、
    を備え、
    前記主中央処理装置は、前記温度センサにより検知された前記定着用被加熱部材の温度情報を取得する前記副中央処理装置に対して温度指示信号のみで制御指示を行うための信号線により接続され、前記副中央処理装置には前記温度センサが接続されている、定着制御装置。
  21. 前記副中央処理装置は前記主中央処理装置よりも処理能力が低い、請求項19又は20記載の定着制御装置。
  22. 前記主中央処理装置が出力する温度指示信号はシリアル信号である、請求項19ないし21の何れか一記載の定着制御装置。
  23. 前記シリアル信号は所定周期のPWM信号である、請求項22記載の定着制御装置。
  24. 前記主中央処理装置が出力する温度指示信号は複数ビットの組合せで温度制御値を指示する信号である、請求項19ないし21の何れか一記載の定着制御装置。
  25. 前記副中央処理装置は、前記主中央処理装置からの温度指示信号と、検知された前記定着用被加熱部材の温度情報と、検知した前記励磁コイルの電流及び電源電圧とに基づき、電力制御値を算出して前記励磁コイルに対する駆動電力を制御する、請求項19ないし24の何れか一記載の定着制御装置。
  26. 前記主中央処理装置は、前記副中央処理装置に対して目標温度を温度指示信号として周期的に出力指示し、前記副中央処理装置は前記温度センサにより検知された前記定着用被加熱部材の温度情報を周期的に取得して前記目標温度に近づけるように電力制御値を算出して前記励磁コイルに対する駆動電力を制御する、請求項25記載の定着制御装置。
  27. 前記主中央処理装置は、前記副中央処理装置に対する温度指示信号の出力指示サイクルが切換え自在である、請求項19ないし26の何れか一記載の定着制御装置。
  28. 前記副中央処理装置の温度指示信号に対する制御周期は、前記主中央処理装置の制御周期よりも短い、請求項19ないし27の何れか一記載の定着制御装置。
  29. 前記主中央処理装置の前記副中央処理装置に対する温度指示の更新周期は、(制御周期)×n(nは任意の整数)なる間隔でランダムである、請求項28記載の定着制御装置。
  30. 前記主中央処理装置は、電流供給開始時に前記温度センサにより検知される前記定着用被加熱部材の温度情報を取得し、取得した温度情報に応じて温度指示信号として目標温度対応の温度指示信号とは異なる値の信号を指示出力する、請求項19ないし29の何れか一記載の定着制御装置。
  31. 前記主中央処理装置は、前記温度センサから取得した電流供給開始時の前記定着用被加熱部材の温度情報が高いほど温度指示信号として目標温度対応の温度指示信号よりも低い値の信号を指示出力する、請求項30記載の定着制御装置。
  32. 前記主中央処理装置は、前記定着用被加熱部材の立上げ時間がほぼ一定となるように温度指示信号として目標温度対応の温度指示信号とは異なる値の信号を指示出力する、請求項29又は30記載の定着制御装置。
  33. 前記副中央処理装置に対する温度指示信号の値を電流供給開始時の温度情報に対応させて規定したテーブルを備え、
    前記主中央処理装置は電流供給開始時に取得した温度情報に応じて前記テーブルを参照して前記副中央処理装置に対する温度指示信号の値を切換える、請求項30ないし32の何れか一記載の定着制御装置。
  34. 前記温度センサから取得される温度情報に基づき前記定着用被加熱部材の高温異常を検出する高温異常検出回路と、
    前記励磁コイルに対する通電経路中に設けられて、前記高温異常検出回路によりオン・オフ制御されるリレーと、
    を有し、前記高温異常検出回路は、前記定着用被加熱部材の高温異常を検出した場合には前記リレーをオフさせて前記励磁コイルへの電流供給を断つようにした、請求項1ないし33の何れか一記載の定着制御装置。
  35. 前記励磁コイルに対する通電経路中に、前記主中央処理装置によりオン・オフ制御されるリレーを有し、
    前記主中央処理装置は、前記副中央処理装置から当該副中央処理装置が正常に動作していることを示す確認信号を一定時間以上受信しなかった場合には前記リレーをオフさせて前記励磁コイルへの電流供給を断つようにした、請求項1ないし34の何れか一記載の定着制御装置。
  36. 前記リレーをオフさせる際、エラー報知する報知手段を有する、請求項34又は35記載の定着制御装置。
  37. 誘導加熱方式で加熱される定着用被加熱部材を有する定着装置、感光体、その他の電子写真プロセス部材を含むプリンタエンジンと、
    前記定着用被加熱部材を制御する請求項1ないし36の何れか一記載の定着制御装置と、
    を備える画像形成装置。
  38. 画像形成装置全体の動作を制御する主中央処理装置を有する本体制御回路と、定着用被加熱部材の温度を検知する温度センサと、電流供給を受けて前記定着用被加熱部材を誘導加熱する励磁コイルと、前記主中央処理装置とは独立した副中央処理装置を有して前記励磁コイルに対する電流供給を制御する誘導加熱制御回路と、を備える定着制御装置による定着制御方法であって、
    前記主中央処理装置は、前記温度センサにより検知された温度情報に基づき、前記副中央処理装置に対する制御指示を電力指示信号のみで行い、
    前記副中央処理装置は、前記主中央処理装置からの電力指示信号と、検知した前記励磁コイルの電流及び電源電圧とに基づき、電力制御値を算出して前記励磁コイルに対する駆動電力を制御するようにした定着制御方法。
  39. 画像形成装置全体の動作を制御する主中央処理装置を有する本体制御回路と、定着用被加熱部材の温度を検知する温度センサと、電流供給を受けて前記定着用被加熱部材を誘導加熱する励磁コイルと、前記主中央処理装置とは独立した副中央処理装置を有して前記励磁コイルに対する電流供給を制御する誘導加熱制御回路と、を備える定着制御装置による定着制御方法であって、
    前記主中央処理装置は、前記副中央処理装置に対する制御指示を目標温度に基づく温度指示信号のみで行い、
    前記副中央処理装置は、前記主中央処理装置からの温度指示信号と、前記温度センサにより検知された前記定着用被加熱部材の温度情報と、検知した前記励磁コイルの電流及び電源電圧とに基づき、前記目標温度に近づけるように電力制御値を算出して前記励磁コイルに対する駆動電力を制御するようにした定着制御方法。
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